1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:12:47.29 ID:JgUbZ41u0
P「どうしたんだいきなり」

みく「最近のPチャンにはがっかりだにゃ」

みく「みくをいじられキャラのポジションに据えたり」

みく「みくのアイデンティティだったネコ耳を雪美チャンやのあチャンにつけたり」

みく「あげくの果てに『みくにゃんのファンやめます』なんて笑えない冗談を言ったり!」

みく「ガマンの限界にゃ!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:14:22.20 ID:JgUbZ41u0
P「そう言われましても…っつか俺のファンってなんだ」

みく「みくはPチャンのファンだったにゃ」

みく「出会ってすぐにみくのプライドをズタボロにしながらも、暖かな手を差し伸べてくれたPチャン……」

みく「あの時Pチャンに出会えなかったら、今のみくはないってことは分かってるにゃ。でも……」

みく「今のPチャンに、あの時の優しさはないにゃ」

みく「というわけでPチャンのファンやめるにゃ」プイッ スタスタ

P「お、おう……」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:16:06.32 ID:JgUbZ41u0
~翌朝~

P「おはざーっす」ガチャッ

ちひろ「あっ、プロデューサーさん。おはようございます」

P「ああちひろさん、おはようございます」

みく「…………………」

P「おはよう、みく」

みく「………………ふんっ」プイッ

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:18:18.60 ID:JgUbZ41u0
P「………うーん」

ちひろ「あら? みくちゃんどうしたの?」

みく「………何でもないにゃ」

凛「おはようございまーす」ガチャッ

P「おはよう、凛」

ちひろ「おはよう、凛ちゃん」

みく「………おはよう、凛チャン」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:20:31.75 ID:JgUbZ41u0
凛「? どうしたの、みく」

みく「別に何でもないにゃ」プイッ スタスタ

凛「みく、何かあったの?」

ちひろ「今朝はずっとあんな感じなのよね……」

P「………………実は」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:21:58.44 ID:JgUbZ41u0
―――

ちひろ「はあ、そんなことが」

凛「まあ確かに最近、からかい過ぎだったかもね」

P「それに関しては少し反省してる」

ちひろ「いろんな人にネコ耳つけてましたしね」

凛「プロデューサー、ネコ耳好きなの?」

P「………ああ、実を言えば相当ツボ」

凛「ふーん………」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:23:23.31 ID:JgUbZ41u0
ちひろ「とにかく、ここは素直に謝っておいたほうがいいんじゃ?」

P「そうですね……でもああいう状態になったみくって、相当頑固ですからね」

凛「私、レッスンに行ってくるね。ちゃんとみくと仲直りしなきゃダメだよ、プロデューサー?」

P「ああ、分かってる」

ガチャッ バタン

P「さて、どうしたものか……」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:24:54.51 ID:JgUbZ41u0
―――

みく「…………………」ムスーッ

P「………みく」

みく「…………………何にゃ。今さら何言ったって、みくは自分を曲げないにゃ」

P「ホントに、すまなかった。みくの気持ちも考えずに、配慮のない行動ばかりしてしまって」

みく「…………………」ツーン

P「みくとの距離が縮まって、お前の気持ちを疎かにするようになってしまってた…本当に、申し訳なく思ってる」

みく「…………………」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:27:18.81 ID:JgUbZ41u0
P「プロデューサー失格だよな、ホント…アイドルの気持ちを顧みず、傷つけてばかりで」

P「……きっと俺は、お前にふさわしくない男だったんだろう…本当に、すまなかった」

スタスタ ガチャリ バタン

みく「…………………」

みく「…………………Pチャン?」

みく「今のって、まさか」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:29:29.72 ID:JgUbZ41u0
―――

みく「ちひろチャン!」

ちひろ「あっ、みくちゃん!」

みく「Pチャンは? Pチャンがどこに行ったか知らないかにゃ!?」

ちひろ「!……そうですか、みくちゃんも知りませんか……」

みく「ち、ちひろチャンも知らないのかにゃ……」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:31:38.43 ID:JgUbZ41u0
ちひろ「私も今、プロデューサーさんを探してたんです。プロデューサーさんが、これを机に残していったんです」

つ[辞表]

みく「う、ウソ………」

みく「…………………」バッ ダダダダダ

ちひろ「あっ、待って! みくちゃん!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:34:18.53 ID:JgUbZ41u0
―――いじられキャラでもいい。

みく「はぁ、はぁ…どこにゃ、Pチャン」タッタッタッ

―――笑えない冗談を言ったっていい。

みく「そ、そうにゃ、電話をかければ…」ポピプペパ

―――ネコ耳を他の人につけるのは…まあ、気に入らないけど。

みく「…………………」

―――ただ、遠くに行ってほしくない。みくを構ってほしい。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:37:26.48 ID:JgUbZ41u0
『お掛けになった電話は、現在………』

みく「そ、そんな………」

―――だってみくは…。

みく「Pチャン…Pチャン………!」

みく「ごめんね、いつもみくのために頑張ってくれてるのに、あんな酷いこと言って………」

―――みくは、猫なんだもの。

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:40:15.37 ID:JgUbZ41u0
みく「構ってほしかったの。Pチャンが他の子ばっかり見てるのは嫌だったの」

みく「ガッカリなんてしてないよ。すごく感謝してるの。あれは本気で言ったんじゃないの。構ってほしかっただけなの」

みく「だから………だから………」

みく「失望なんてしないでよ。みくのプロデューサーやめないでよ………!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:42:33.66 ID:JgUbZ41u0
P「みく……?」

みく「!! Pチャン!!」

タタタタタ ガシッ

P「おわっ!?」

みく「Pチャン、Pチャン!!」ギューッ

P「お、おい………」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:44:05.77 ID:JgUbZ41u0
みく「ごめんね、ごめんねPチャン」グスン

P「いや、俺の方こそ悪かった。みくの気持ちも考えないで、酷いことばっかり言って」

みく「いいの、もういいの。Pチャンと一緒にお仕事できるなら、それでいいよ…だから、やめないでよ……!」ギュウッ

P「いいのか、俺なんかで。みくの気持ちを傷つけたような俺で」

みく「Pチャンじゃなきゃやだよ、一緒に頑張ってよう………」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:46:06.50 ID:JgUbZ41u0
P「みくが許してくれるのなら、俺ももう一度頑張るよ」

みく「うん、うん………!」

P「でも一緒にお仕事するなら、口調はちゃんと元通りにしてくれな?」

みく「!!…………………不覚にゃ。み、みくは自分を曲げないにゃ」

P「そうか、じゃあ俺のファンは結局やめたままか」

みく「う………そ、それは……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:47:46.10 ID:JgUbZ41u0
P「その代わり、ずっと俺のアイドルでいてくれる、っていうのはダメか?」

みく「ぴ、Pチャンのアイドル?」

P「そ。まあよく考えりゃ当然のことなんだけどな」

みく「………にゅっふっふ。みくにお任せあれにゃ。必ず、Pチャンを虜にするようなアイドルになるにゃ」

P「ああ、一緒に頑張ろうな」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:49:55.17 ID:JgUbZ41u0
P「あとさ、俺、もう一つみくに謝らなきゃいけないことがあるんだけど」

みく「? 何かにゃ?」

P「やめるっていうの、そもそもウソなんだわ」

みく「え?」

ちひろ つ[ドッキリ大成功] テッテレー

みく「…………………」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:51:19.58 ID:JgUbZ41u0
P「いや、みくとお互いの大切さを再確認するために一芝居うったわけであって、悪意はないんだぜ?いやホントマジで」

みく「…………………」

P「マジ勘弁してくれよ。みくにゃんさんホントごめん」

みく「…………………Pチャン、それとちひろチャン」

P・ちひろ「はい」

みく「…………………次はないから」

P・ちひろ「はい。すみませんでした」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:53:23.77 ID:JgUbZ41u0
―――

みく「…………………」ムスーッ

P「おい、いい加減仕事しなきゃなんだけど」

みく「うるさいにゃ。あと一時間はみくといっしょにいるの!」ギューッ

P「いや、マジでヤバイんだって。大事な仕事なんだって」

みく「そんなのちひろチャンにでもやらせておけばいいでしょ。今Pチャンが離れたら今度こそ拗ねるにゃ」ギューッ

P「えーっ………」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:56:07.44 ID:JgUbZ41u0
P「えーっ………」

凛「あ、あの、プロデューサー!」

P「ん? どうした…って」

みく「!!」

凛「ど、どうかな……」

P「……え、マジでお前どうしたの? 何でネコ耳付けてるの?」

みく「…………………」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:57:48.58 ID:JgUbZ41u0
凛「そ、その、プロデューサーがネコ耳好きって言ってたから……」

P「お、おう……」

みく「…………………」

凛「べ、別にみくのポジション狙ってるとかそういうんじゃなくて……その……」

P「…………………」

みく「…………………」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 22:59:52.48 ID:JgUbZ41u0
凛「え、えと………にゃ、にゃあ!」(甘える猫のポーズ)

P「!!!」

みく「!!!」

凛「う、うう~………!」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/18(月) 23:01:33.91 ID:JgUbZ41u0
P「…………ました」ボソッ

凛・みく「え?」

P「感動しました。みくにゃんのファンやめて凛にゃんのファンになります」

みく「Pチャァァァァァァァァン!!」シャーッ

おわり

引用元: 前川みく「Pチャンのファンやめるにゃ」モバP「えっ」