1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 14:58:17.36 ID:FvPyG//N0
京子「あかり...好きだよ」

あかり「.....」

---なぜ、こんな事になったのか…それは朝の出来事だった---

~~~朝 赤座家~~~

あかり「どうしよう...」

---今日、3月28日は京子ちゃんの御誕生日---

あかり「結局プレゼントは思いつかなかったし...」

あかり「ん~~~っ」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:00:54.71 ID:FvPyG//N0
---今までに結衣ちゃん、ちなつちゃん、櫻子ちゃん、向日葵ちゃんが
御誕生日の時にプレゼントをあげたのに京子ちゃんの時だけあげなかったら
きっと京子ちゃんは悲しんじゃう---

---正直なところ、プレゼントが思いつかなかったわけじゃないんだけど--

---どれもいまいちだった---

---例えば「ラムレーズン」の詰め合わせ---

---一見すれば京子ちゃんにぴったりなプレゼントだと思う
...けどこれはすぐに没になった---

---理由は簡単、ラムレーズンは結衣ちゃんが毎日あげてるし
京子ちゃんもよく買っている、毎日買っているのをあげるのも
なんか味気ない---

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:04:21.09 ID:FvPyG//N0
---次に考えたのはハッカドロップの詰め合わせ---

---前に結衣ちゃんが「京子曰くドロップのハッカ味はメインディッシュなんだと」
って言ってたからこれだっ!って思ったんだけど---

---誕生日にドロップ渡されてもなんか素直に喜べないよねって事で没---

あかり「はぁ~」

---そんなこんなで今日までプレゼントは決まらなかった---

ピンポーン

---不意にインターホンが鳴る---

あかり「ん?誰だろう?」タタッ

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:08:07.63 ID:FvPyG//N0
---今は春休み...時刻は9時30分---

---当然学校も無い...だから京子ちゃん達ではないと思う---

あかり「はーい」ガチャ

京子「おはようあかり!」

---そこには違うと思っていた人が立っていた---

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:12:05.91 ID:FvPyG//N0
あかり「きょ、京子ちゃん?どうしたの?」

京子「いや~、今日は何の日か知ってるかな~って」

あかり「京子ちゃんの誕生日でしょ?」

京子「おお!覚えててくれてたか!」

あかり「あかりが京子ちゃんの誕生日を忘れるわけないよ」ニコ

京子「っ!」ドキッ

---大好きな京子ちゃんの誕生日を忘れるわけがないよ---

---でも...何しに来たんだろう---

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:16:11.19 ID:FvPyG//N0
あかり「それで、京子ちゃんは何しに来たの?」

京子「今日は私の誕生日でしょ?」

あかり「うん」

京子「だからみんなの家に回ってプレゼント貰ってるんだよ!」

---ふと、京子ちゃんの手元を見ると大きな白い袋を持っている---

---結衣ちゃん達の所は行ったのかな---

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:19:15.71 ID:FvPyG//N0
あかり「皆の所は行ったの?」

京子「もちのろん!危うくあかりの事を忘れそうになったけど」ニヘラ

あかり「ひどいよぉ~!」

京子「それはそうと…」

あかり「あしらわれたっ!?」

京子「その…あかりは…」

あかり「あのね...あかりまだプレゼント決まってなくて...」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:21:58.75 ID:FvPyG//N0
---あかりがそういうと京子ちゃんは笑顔になりながら---

京子「じゃあ決まらなかったらお団子はぎ取るから」ニコ

あかり「ええっ!?」

京子「冗談冗談」

あかり「もう...」

京子「...」ブルッ

京子「あの、取りあえず家に上がっても良い?」

あかり「うん、良いよ♪」ガチャ

---もうすぐ4月だけどまだ肌寒い---

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:23:33.51 ID:FvPyG//N0
京子「お邪魔しまーす」

あかり「はーい」バタン

京子「今日はお姉さん居るの?」

あかり「昨日から東京に研修しに行ってるよ」

京子「研修?」

あかり「なんか抱擁研究サークルっていう所の研修みたい」

京子「抱擁...」

あかり「ま、あかりには抱擁の意味が分からないんだけどね」エヘヘ

京子(...お姉さん...一体どんな研究を...)

あかり「だから一週間は帰ってこないんだ...」

京子「なるほどね...」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:25:08.37 ID:FvPyG//N0
---寂しさを感じ取ったのか、京子ちゃんはあかりの方を見て---

京子「じゃあ、あかりが寂しくないように私が一緒に居てあげるよ!」ニコ

あかり「っ!」ドキ

---なんだろう今の感覚...ふわふわして温かかった---

あかり「....///」

京子「あかりー?」

あかり「な、なんでもないよっ」

京子「?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:26:56.06 ID:FvPyG//N0
---あかりの部屋---

京子「ん~、あかりの匂いがする」スンスン

あかり「か、嗅がないでよ~」

---京子ちゃんは部屋に来るなりあたりの匂いを嗅いでいる---

京子「ごめんごめん」ヘヘ

あかり「もう...」

---本当に反省してるのかな---

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:28:39.59 ID:FvPyG//N0
あかり「ところで京子ちゃん」

京子「ん?」

あかり「結衣ちゃん達からは何貰ったの?」

京子「ああ、ええっとね~」ゴソゴゾ

---嬉しそうに袋の中を漁る京子ちゃん---

---あかりはこの笑顔を越えるようなものをプレゼントしないといけない---

---京子ちゃんの事が誰よりも好きだから---

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:30:43.43 ID:FvPyG//N0
京子「これがおっぱいちゃんから貰った奴」スッ

---そう言って目の前に出してきたのはクッキーだった---

---想定内と言えば想定内、意外といえば意外---

あかり「クッキーかぁ~」

京子「私の形なんだぜ!」ニカ

あかり「本当だねぇ~」

---言われた通りクッキーは京子ちゃんの形になっていて
とても可愛らしかった---

京子「これがまたうまいんだよ~」パクッ

---向日葵ちゃんが作るクッキーだから美味しいのは当然かな---

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:32:15.76 ID:FvPyG//N0
京子「あかりも食う?」

あかり「えっ、いいの?」

京子「目の前で食べたからにはあげないとね」

あかり「ありがとうっ」パクッ

---クッキーは甘く、向日葵ちゃんの心がこもった美味しいクッキーだった---

京子「おっぱいちゃん家に行って、プレゼント頂戴!って言ったら
「ちょっと待っててください」って言われて待ってたら
「こんなんでよろしければ」ってくれたんだよ!」

---さすがは向日葵ちゃん、短時間でこんなにうまく作るなんて---

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:33:58.12 ID:FvPyG//N0
京子「で、次に行ったのがちっぱいちゃん家で―」ガサッ

---そう言いながら袋に手を入れ、プレゼントを探している---

---櫻子ちゃんは何をプレゼントしたんだろう---

京子「あ、この袋はクリスマス衣装の時に持ってた奴だよ」

あかり「そ、そうなんだ~」

あかり(全然覚えてないけど...)

---と、こんな事を考えてる場合じゃない!あかりはまだ決まっていない---

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:36:01.78 ID:FvPyG//N0
あかり(向日葵ちゃんはクッキーだったから...)

---プレゼントを思い出し、頭を巡らせる---

---さすがに同じ系統のお菓子じゃダメだよね---

---別のを考えようとした瞬間---

京子「あった!これこれ」スッ

---プレゼントを探り当てたみたい---

あかり「....?」

---目の前にあった物...それは何かの宝石の様なものが
付いたネックレスだった---

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:37:44.21 ID:FvPyG//N0
あかり「これは...?」

京子「この丸いのがアクアマリンっていう宝石らしいよ」

あかり「アクアマリン?」

京子「3月の誕生石らしいよー」

あかり「へぇ~、そうなんだ!」

京子「誕生石をネックレスにするってなんかいいよね」

---確かにただのネックレスだったら綺麗だね~としか
思わないけど自分の誕生石がネックレスになっていると
なんだが神秘的な気分になるよね---

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:39:25.04 ID:FvPyG//N0
京子「わざわざ用意してくれてたみたいだよ」

あかり「だって京子ちゃん学校で散々「プレゼントをくれーー!」
って叫んでたしね」ニコ

京子「あれ?そうだっけ?」

あかり「忘れたのっ!?」

京子「そうみたい」アハハ

あかり「京子ちゃんらしいね」

京子「だね」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:40:59.51 ID:FvPyG//N0
---やっぱり京子ちゃんと話すと楽しい---

---合間合間に何をプレゼントするか考えないと---

---頭をフル回転させて考える---

あかり「...う...うぅ」

---考えすぎて時折、苦悩の声が漏れる---

---部屋に差す陽光を浴びながら目の前の幼馴染の事を考える---

---何をあげたら一番になれる?---

京子「これが綾乃のだよ~」

あかり「プリン?」

京子「そうだよ~、綾乃の手作り♪」

あかり(プリンでもいいんだ...)

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:42:58.15 ID:FvPyG//N0
---とはいえお菓子はすでに向日葵ちゃん、杉浦先輩がプレゼントしている---

---もうお菓子では攻められない---

京子「せいっ」スッ

あかり「っ!?」モグッ

---とたん、口に触れる柔らかい感触---

あかり「」モグモグ

京子「美味しい?」

---それはさっきのプリンだった---

あかり「美味しいよっ」

京子「良かった」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:44:25.71 ID:FvPyG//N0
あかり「...でも貰っちゃって良かったの?」

京子「うん!だってあかりと食べる為にわざわざあかり家に来たんだもん!」

あかり「えっ、忘れてたんじゃ...」

京子「あー、それ嘘」

あかり「嘘っ!?」

京子「あかりをからかうと面白いからな~」

あかり「もぉ~!京子ちゃんっ!」プンプン

京子「悪い悪い」

---京子ちゃんはいつも通りあかりをからかう---

---けど、なんだがいつもより...笑顔---

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:46:05.94 ID:FvPyG//N0
京子「まあ、こんなもんかな~」

---その後も京子ちゃんはプレゼントを見せていった---

---池田先輩からはハリハリ漬け10kg、ちなつちゃんからは
ミラクるんのコスプレ衣装写真集、結衣ちゃんからは
授業が楽しくなるようにってラムレーズン
の香りがする消しゴムとシャーペンを貰ったみたい---

---因みに千鶴先輩からは---

京子「ん?」プクッー

---たんこぶさんを貰ったみたい---

---そんなこんなで時刻は午前11時---

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:48:00.66 ID:FvPyG//N0
京子「あかりー?」

あかり「なあに?」

京子「プレゼント決まったー?」

あかり「ん...まだ、かな」

京子「今日までに決めないとお団子食べちゃうよ~」

あかり「あれっ!?はぎ取るんじゃなかったの!?」

京子「はぎ取るだけじゃつまらないから食べる事にしました。」

あかり「....」

---早く決めないと---

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:49:32.28 ID:FvPyG//N0
あかり「...でも、京子ちゃんになら...食べられても...いいかな」

京子「えっ?」

あかり「ううんっ!?なんでもないっ」

京子「まあ、安心しなよ。ちゃんと美味しく食べるから」ニカッ

---良いこと言ってるぽいけど、中身は結構ひどい---

京子「髪鍋とかにしようかな~」

あかり「鍋っ!?」

京子「よく旅館とかで出るじゃん、髪鍋」

あかり「それ、紙鍋っ!!」

京子「あ、そっちの紙か」ハハ

---ちょっとだけ結衣ちゃんの気分を味わえた---

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:51:22.67 ID:FvPyG//N0
京子「そういえば、そろそろお昼だな~」

あかり「何か食べる?」

京子「髪鍋?」

あかり「だからそっちの髪じゃないよ~」

---そして結構疲れる---

京子「でも紙鍋食べてみたい!」キラキラ

あかり「この辺にあったかな?」

あかり母「商店街のほうにあったわよ」

あかり「お母さん?」

京子「お邪魔してまーす」

あかり母「こんにちは、京子ちゃん」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:53:10.25 ID:FvPyG//N0
あかり「お母さん、お仕事じゃなかったの?」

あかり母「そうだったんだけど、今日は臨時休業みたいで」

あかり「そうだったんだ」

あかり母「じゃあお母さんは部屋で休んでるから、京子ちゃんと
一緒に行ってらっしゃい」

あかり「うん、分かったよ」

京子「紙鍋~!」

---こうして京子ちゃんと一緒に商店街の鍋専門店にやって来た---

店員「お待たせ致しました。紙鍋でございます」コトッ

京子「おお~!すげ~!ほんとに紙の鍋だ!」

あかり「だから紙鍋なんだね」

京子「なんで燃えないんだろう?あかり分かる?」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:55:19.67 ID:FvPyG//N0
あかり「えっと...」

???「それは耐水加工が施された和紙を器の代わりにして
その紙の中にスープや具材を入れる事によって、水の
沸点、摂氏100度以上にならず、紙の燃える温度に
達しないので燃えないんです」

京子「ち、ちなつちゃん!?」

ちなつ「こんな事も知らないでどうするんですか」

あかり「ちなつちゃん、何でここに?」

ちなつ「外からたまたま見えたから来ちゃった」

京子「お出かけ?」

ちなつ「はい、お菓子の材料を買いに」

あかり「一緒に食べる?」

ちなつ「さっき食べちゃったからいいよ」

あかり「そうなんだ~」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 15:57:23.82 ID:FvPyG//N0
ちなつ「じゃあ用もないので行きますね」タッ

京子「うん、バイバイ~」

あかり「また、学校で~」

ちなつ「はい!デート楽しんでくださいね~」ブンブン

京子「......」

あかり「......」

京子・あかり「えええええっ!?」

京子「そ、そっそ、その...デートっ!!?」アタフタ

あかり「た、確かに他から見ればデートかも///」

京子「う、うん...///」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:00:01.95 ID:FvPyG//N0
あかり「......」

京子「......///」チラッ

あかり「?」

京子「っ!...///」カァァァァ

あかり「....///」

---紙鍋の説明をしてくれたのは嬉しいけど、最後にデートって---

あかり(...気まずい)

京子「...あ、あかりはさ...」

あかり「うん...」

京子「わ、私とデートは...どう?」

あかり「あかりは...嬉しい...かな」ニコ

京子「ほんとっ!」

あかり「うん、京子ちゃんとデートしたら楽しいもん!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:02:09.40 ID:FvPyG//N0
京子「~~~!あっかり~~!」ダキッ

あかり「きょ、京子ちゃん///」

京子「やっぱりあかりはあかりだ~!!大好き!!」ギュウ

あかり「ほ、他の人が見てるよ///」

女店員「いえいえ、可愛いのでどうぞ続けてくださいっ♪」

あかり「えっ!!??」

京子「じゃあお言葉に甘えてっ」スッ

---鍋の具をつかんで目の前に---

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:04:11.67 ID:FvPyG//N0
あかり「まさか…」

京子「あ~んしてっ」

あかり「こ、ここでぇ!?」

京子「だって期待の目で見てるよ?」

あかり「えっ?」チラッ

女店員「~♪」ワクワク

---振り向いた先には今かと待ち続けているピンクの
髪が綺麗な店員さんが---

あかり「やるしかないよね...」

京子「私は素で食べさせたいんだけど」

あかり「えっ?そうなの?」

京子「うん!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:06:29.95 ID:FvPyG//N0
あかり「そ、それじゃあ...」

京子「はい、あ~ん」スッ

あかり「あ、あ~ん///」パクッ

女店員「はぁぁ~♪」キラキラ

京子「美味しい?」

あかり「う、うん...///」カァァ

---人に見られながら食べるのは結構恥ずかしい---

あかり「こ、今度はあかりが食べさせるよ!」

京子「ほんと!」

あかり「京子ちゃんに食べさせてあげる」

京子「やったあ~♪」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:08:14.87 ID:FvPyG//N0
あかり「じゃあ…はい、あーん」スッ

京子「あーむ!」パクッ

女店員「いやぁぁ~♪」キラキラキラ

京子(さっきから反応が...)

---数十分後---

京子「美味しかった~」

あかり「そうだね~」

京子「じゃあそろそろ行こうか」

あかり「うん」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:10:10.68 ID:FvPyG//N0
京子「すみませーん、お会計を...」

女店員「あ、お金は良いですよ~」

京子「えっ、でも...」

女店員「いいんですよ、良い物を見せてもらいましたから」ニコ

京子「は、はあ...」

京子「じゃあ...いこっか」

あかり「う、うん」

女店員「また来てくださいね~」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:12:18.55 ID:FvPyG//N0
--------------

京子「...あのさ」

あかり「?」

京子「さっき言った事...本当だから」

あかり「さっき言った事?」

京子「あかりが好きだってこと…///」

あかり「う、うん///」

---それから家に帰り、京子ちゃんと他愛もない話をした---

---気づけば夕方の6時---

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:14:07.12 ID:FvPyG//N0
あかり「京子ちゃん?」

京子「ん?」

あかり「もう夕方だけど、帰らなくていいの?」

京子「ああ、今日泊まるから」

あかり「ええっ!?」

京子「む...嫌なの...?」

あかり「そうじゃないけど...」

京子「大丈夫!親には許可貰ってるし、あかりの
お母さんにはすでに話してるから」

あかり「いつの間にっ!?」

京子「あかりがお昼寝してる時」

あかり「もう...」

京子「って事でもう少し遊ぼうぜ!」

あかり「うん」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:17:00.89 ID:FvPyG//N0
---7時---

あかり母「二人とも~、そろそろご飯よ~」

京子・あかり「はーい」

京子「ってなんかすっかり馴染んでるな」

あかり「まるで姉妹みたいだね~」

京子「いっそそれでもいいけどね」

あかり「どっちがお姉ちゃん?」

京子「もちろん私だよ!」

あかり「だよね」ニコ

あかり「やっぱり京子ちゃんが引っ張らないとね」ニコ

京子「よし、今から京子お姉ちゃんと呼んでいいよ」

あかり「いや、それはちょっと...」

京子「冗談冗談」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:19:13.46 ID:FvPyG//N0
---リビング---

京子「あれっ!?」

あかり「どうしたの?」

京子「なんでお母さんが!?」

京子母「今日は京子の誕生日でしょ?お友達と過ごすのも
いいけど、家族のことも忘れないでね」

京子「う、うん」

あかり母「だから今日は皆で京子ちゃんの
誕生日をお祝いしましょう」

あかり「うん♪」

---こうして京子ちゃんのお母さんとあかり、
お母さんの3人で祝う事に---

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:21:23.08 ID:FvPyG//N0
京子「珍しいね、あかりが9時に寝ないなんて」

あかり「だってまだプレゼントが決まってないもん…」

あかり「う~~ん」

京子「…プレゼントはいいよあかり」

あかり「えっ?」

京子「確かにプレゼントも欲しいけど、私にとってあかりが
一緒に誕生日を過ごしてくれたのが一番のプレゼントだから」ニコ

あかり「...京子ちゃん」

---やっぱり京子ちゃんにプレゼントしたい---

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:22:05.65 ID:FvPyG//N0
あ、間違えたこっちね

あかり「ハッピーバースデートゥーユー♪」

あかり母「ハッピーバースデートゥーユー♪」

京子母「ハッピーバースデーディア♪」

あかり・あかり母・京子母「京子ちゃん~♪」

「ハッピーバースデートゥーユー♪」

あかり「おめでとう京子ちゃん!」

京子「えへへ...ありがとう」ニコ

京子母「ケーキは京子の好きなラムレーズンアイスケーキよ」

京子「おお~!!」キラキラ

---その後ラムレーズンアイスケーキを食べた。
気づけば時刻はなんと11時30分---

---いつもはとっくに寝てる時間だけどプレゼントが
決まってないせいか眠気がこない---

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:22:50.69 ID:FvPyG//N0
京子「珍しいね、あかりが9時に寝ないなんて」

あかり「だってまだプレゼントが決まってないもん…」

あかり「う~~ん」

京子「…プレゼントはいいよあかり」

あかり「えっ?」

京子「確かにプレゼントも欲しいけど、私にとってあかりが
一緒に誕生日を過ごしてくれたのが一番のプレゼントだから」ニコ

あかり「...京子ちゃん」

---やっぱり京子ちゃんにプレゼントしたい---

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:24:50.48 ID:FvPyG//N0
---そういえば...---

京子『さっき言った事...本当だから』

あかり『さっき言った事?』

京子『あかりが好きだってこと…///』

---って言ってたよね---

---つまりそれって...あかりの事が---

あかり「...好きなんだよね」

京子「えっ」

---プレゼントは...思いついた---

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:26:09.67 ID:FvPyG//N0
あかり「京子ちゃん」

京子「ほい」

あかり「プレゼント決まったよ」

京子「えっ、でも」

あかり「あかりからのプレゼント…受け取って欲しいの」

京子「…分かった」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:27:07.05 ID:FvPyG//N0
あかり「あ、あのね」

京子「うん」

あかり「そ、その...あ、あかりが」

京子「あかりが?」

あかり「ぷ、ぷ...プレゼントだよっ!」カァァァ

京子「....はい?」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:30:04.30 ID:FvPyG//N0
あかり「だ、だから...」

チュ

あかり「!!!」

京子「聞こえてたよ、あかりがプレゼント...でしょ?」

あかり「う、うん///」

京子「それって私があかりを好きにしてもいいんだよね?」

あかり「そういう事になるね…///」

京子「ふふっ...今夜は...寝かせないぞ~あかり~!!」ギュウ

あかり「こ、こっちこそ~♪」ギュ

---自分がプレゼント...笑われると思ったけど...---

---京子ちゃんは喜んでくれた---

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:31:55.38 ID:FvPyG//N0
京子「あかり」

あかり「なに?」

京子「あかり...好きだよ」

あかり「私も京子ちゃんの事大好き!」

---お誕生日おめでとう...京子ちゃん---

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/28(木) 16:33:06.63 ID:FvPyG//N0
---------

ともこ「はぁ~、今日は良い日だったわ~」

ともこ「まさかバイト先であんな事が起きるなんて~」

ともこ「またあの二人に会いたいわ~」

---完---

引用元: あかり「プレゼント何にしようかな~」