1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:01:14.99 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「アルルさん、今日こそキスして貰いますわよ!」

アルル「ひ、ひぇぇ!き、昨日はごめんって!」

ウィッチ「許しませんわ!おとなしく捕まって、私と甘いひとときを過ごしなさい!」

アルル「い、いやだよっ!ど、どうしてこんなことに!」

アルル「こ、これも全部ルルーのせいだぁ!」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:02:10.79 ID:YKY9PUHJ0
~昨日~

ルルー「アルル、ここから先はサタン様のもとへ通じる道!通さないわよ!」

アルル「通してよ!ボクは八百屋さんに行きたいだけなの!」

ルルー「きぃぃ!そんなこと言ってサタン様と会おうって言う寸法でしょ!騙されないわよ!」

アルル「あぁもうっ、ボクはサタンのことなんてどうでもいいよ!」

ルルー「さ、サタン様がどうでもいいですって……!?あんな素敵なお方を、どうでもいいだなんて、あり得ないわ!」

アルル「うぅー……だったらどうしたら通してくれるの?」

ルルー「そうね……あなたがサタン様に興味ないってこと、証明できたら通してあげてもいいわ」

アルル「それはさっきから言ってるじゃないの……ボクはサタンに興味ないって」

ルルー「言葉ではどうとでも言えるわ。行動で示しなさい」

アルル「行動でって、どうすれば……あ、あれは」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:03:16.37 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「~♪」テクテク

アルル「おーい、ウィッチ!」

ウィッチ「あ、アルルさん!?もうっ、急に声をかけないでくださる!びっくりするじゃありませんの!」

アルル「あはは、ごめんごめん……ねぇ、ルルー、見ててね」

ルルー「? 何をするつもり?」

ウィッチ「わっ、アルルさん?両肩に手を置いて、なにを」

アルル「……ウィッチ」

ウィッチ「は、はいっ!」

アルル「ボク、その、ウィッチのことが好きなんだ……だから、付き合ってください!」

ウィッチ「」

ルルー「」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:04:30.55 ID:YKY9PUHJ0
アルル(ふふ、これでルルーは通してくれるよね、ボクって天才!)

ルルー「あ、あなたってそういう趣味だったのね……」

アルル「さ、文句ないでしょ?ここを通してよ」

ルルー「わ、わかったわ、通っていいわよ」

アルル「さ、ウィッチ、行こう?」

ウィッチ「」



アルル「いやー、助かったよ、ウィッチ。これで八百屋さんに行けるよ」

ウィッチ「……私もですの」

アルル「ん?」

ウィッチ「私も……アルルさんのこと、ずっとお慕いしてましたの!」

アルル「え、えぇ!?」

ウィッチ「両想いだったなんて……私、とってもうれしいですわ……////」だきっ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:05:23.27 ID:YKY9PUHJ0
アルル「わ、わぁ!ウィッチ、さっきのは冗談だってば!」

ウィッチ「え?」

アルル「いや、さっきのは、道を通るための嘘というか……」

ウィッチ「嘘……?」

アルル「うん。ルルーが邪魔してきたから……」

ウィッチ「……アルルさん?」ゴゴゴゴゴゴゴ

アルル「あ、あはは、ごめんごめん。でも、ボク、八百屋さん行きたかったし……」

ウィッチ「……私の乙女心をもてあそんで……許しませんわ!」

アルル「ご、ごめんってば!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:06:17.33 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「こうなったら……意地でもアルルさんを私のものにしちゃいますわ!」

アルル「え、それって、どういう!」

ウィッチ「まずは手始めに……キス、ですわね」

アルル「ちょっ!」

ウィッチ「それじゃ、行きますわよ、アルルさん」

アルル「わ、わぁやめて!やめっ……ばよえーん!」

ウィッチ「ふわぁっ、なんて美しい……」ジーン

アルル「い、今のうちに!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:07:35.77 ID:YKY9PUHJ0
~アルルの家~

ガチャバタン

アルル「……はぁっ、はぁっ、はぁっ」

アルル「……どうしようどうしようどうしよう!」

アルル「ウィッチが僕のこと好きだったなんて!」

アルル「ま、まずいよ……これ……」

アルル「……とにかく、今日は家を出ないようにしよう。ウィッチに会ったら何をされるか」

カーバンクル「ぐ?」

アルル「あ、カーくん……ごめんね、今日のカレーは、ニンジンとかジャガイモ抜きなんだ……」

カーバンクル「ぐ、ぐぅ……」

アルル「八百屋さんに行ければ、いいんだけど……」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:08:51.96 ID:YKY9PUHJ0
カーバンクル「ぐ、ぐぅ!」

アルル「え、なに?カーくんがお使いに行ってくれるの?」

カーバンクル「ぐ!」

アルル「うーん、大丈夫かなぁ……これ、お金と、買い物袋ね。あと、欲しいものを書いたメモ!」

カーバンクル「ぐぅ!」

アルル「それじゃ、たのんだよ、カーくん!」

カーバンクル「ぐっぐぐっぐぐー!」

ガチャバタン

アルル「ふぅ……これでちゃんとしたカレー作れるね」

ウィッチ「私の分も、お願いしますわ」

アルル「うわぁあああぁあっ!?ウィッチ、いつの間に!?」

ウィッチ「カーバンクルが扉を開けた隙にほいっと」

アルル「き、気づかなかった……」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:10:19.65 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「それより、アルルさん……私のものになって貰いますわよ?」トサッ

アルル「わわっ!?」

ウィッチ「ふふ、カーバンクルがいないので、二人きりですわね……////」

アルル「そ、それより、ボクをベッドに押し倒して何をする気!?」

ウィッチ「決まってるじゃありませんの……愛のい・と・な・み……ですわ////」

アルル「ば、ばよえ」

ウィッチ「リバイア!」

アルル「!?」

ウィッチ「ふふ、このウィッチ様が同じ手を二度もくらうと思って?」

アルル「そ、そんなぁ!」

ウィッチ「さ……アルルさん……私と一緒に、気持ちよくなりましょう////」

アルル「や、やめっ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:11:42.52 ID:YKY9PUHJ0
バタンッ

シェゾ「アルルっ!お前が欲しい!」

アルル「うわぁっ、また変なのが来た!」

ウィッチ「なっ、あなた、不法侵入ですわよ!」

アルル「……それ、ウィッチも言えないんだけど」

シェゾ「ほう、ウィッチもいたのか。ちょうどいい、二人まとめて(魔導力を)俺が貰う!」

ウィッチ「なんですって!?私はともかく、アルルさんは渡しませんわよ!」

シェゾ「ほう……俺とやる気か?」

ウィッチ「う……アルルさんの為でしたら、あなたと戦うことも厭いませんわ!」

シェゾ「ふっ、この闇の大魔導師、シェゾ・ウィグィィ様に挑もうなど、百年はや」

ウィッチ「メテオ」ドーン

シェゾ「うぇあっ!?」バタッ

ウィッチ「やりましたわ、アルルさん!シェゾを叩きのめしました……あれ、いないっ!?」

ウィッチ「ちっ、また逃げられましたわ……追いかけないと!」

シェゾ「」ばたんきゅー

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:13:00.59 ID:YKY9PUHJ0
アルル「はぁっ、はぁっ……!や、やばいよ!ボクの家も、もう安全じゃないなんて!」

アルル「そ、そうだ、ドラコの家に匿って貰おう……!」

~ドラコの家~

ドンドンドンドンッ

ドラコ「うーん、うるさいなあ……どちら様?」ガチャ

アルル「ど、ドラコー!」だきっ

ドラコ「う、うわぁっ、あ、アルル!?」

アルル「ドラコ、しばらく、匿ってよ!」

ドラコ「そ、それはいいけど……どうしたのさ?」

アルル「あのね、実は……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:13:54.10 ID:YKY9PUHJ0
~かくかくしかじか~

ドラコ「……アルル、あんた何してんの……」

アルル「あ、あの時はボクも名案だと思ったんだよ」

ドラコ「ほんと何やってんだか。いいよ、しばらく匿ってあげるよ」

アルル「うぅ、ありがとう、ドラコ……」

ドラコ「それじゃ、今日は泊まっていきなよ、多分ウィッチも来ないだろうから」

アルル「じゃあ、そうさせてもらうね……」

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32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:15:09.14 ID:YKY9PUHJ0
アルル(あの後、なんとか一夜を無事で過ごせたんだけど……)

アルル(朝だから大丈夫だろうって油断してお買いものしてたら、ウィッチに見つかっちゃうなんて!)

ウィッチ「アルルさん、待ちなさい!」

アルル「ま、待てと言われて止まるわけないよ!」

ウィッチ「そうですわね……かくなる上は!」

アルル「な、何をするつもり!?」

ウィッチ「アイススリップ!」ビュン

アルル「うわわ、危ない!」サッ

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:15:56.37 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「外しましたか……でも、次は当てますわよ!」

アルル(や、やばいよ!ウィッチ、本気みたいだ!)

アルル(どこかに逃げ……あ、あの湖は!)

ウィッチ「アイススリッ」

アルル「とぉっ!」

どぼーん

ウィッチ「あ、アルルさん!?湖に飛び込むなんて!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:17:14.53 ID:YKY9PUHJ0
~湖の中~

ブクブク……

アルル(ん、確か、この真下辺りに……)

アルル(あった!)

ばしゃっ

セリリ「ひっ、な、なんなの!?」

アルル「はぁっ、はぁっ……」

セリリ「だ、誰っ!?私をいじめに……あれ、アルルさん?」

アルル「はぁっ……こんにちは、セリリ!」ニコッ

セリリ「アルルさん……よく、一人で私のおうちに来れましたね」

アルル「うん、ちょっと危なかったけど……ここなら息ができるし」

セリリ「そう、ですか。でもちょっと驚きました。いきなりアルルさんが入ってくるなんて」

アルル「うん、ちょっとウィッチから逃げててさ……」

セリリ「ウィッチさんから?」

アルル「うん、実は……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:18:41.55 ID:YKY9PUHJ0
~かくかくしかじか~

アルル「……というわけなんだ」

セリリ「アルルさん……ウィッチさんが悲しんじゃいますよ?」

アルル「う、確かにそうかもしれないけど……まだ、ボクは、ウィッチとキスとかする覚悟ないし……」

セリリ「でも、いつかはする気、ですか……?」

アルル「……わからない、かな」

セリリ「そうですか……とにかく、アルルさんが困っているようなので、匿ってあげますね」

アルル「ありがとう、セリリ、助かったよ!」

ばしゃっ

アルル・セリリ「!?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:20:11.10 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「はぁっ、はぁっ、アルルさん……追いつきましたわ!」

アルル「ま、まさかこんなところまで追ってくるなんて!」

ウィッチ「アルルさんの為なら、この程度、なんの苦でもありませんわ!」

アルル「そ、そう……」

セリリ「あ、あの……ウィッチさん、その、アルルさんとなんとか話し合ってみたら、どうでしょうか?」

ウィッチ「セリリさん……ちょうどよかった、私、ちょうどうろこさかなびとの鱗が欲しかったんですの♪」

セリリ「え?」

ウィッチ「ふふふ、どうしましょうか?」

セリリ「お、お願いです!どうか、鱗だけは……!」

ウィッチ「それなら……アルルさんを抑えておいてくださる?」

セリリ「わ、わかりました……ごめんなさい、アルルさん!」だきっ

アルル「え……わ、わ!セリリ、胸が顔に当たって////」

ウィッチ「……正面からじゃなくて、後ろからお願いできます?」

セリリ「わわ、ごめんなさいっ!」がしっ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:21:40.95 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「それでいいんですの……さ、アルルさん、覚悟を決めてくださいませ」

アルル「う、うぅ……どうしても、しなきゃ、ダメ?」

ウィッチ「……当たり前ですわ。あなたから、告白しておいて……逃げようだなんて、ずるいですわ」

アルル「……わかったよ、ウィッチ……そもそもボクが、ウィッチを利用しようと思ったのが間違いだから……」

アルル「責任は……取るよ」

ウィッチ「やっと、わかってくれたんですのね……それじゃ、アルルさん、目を閉じてくださいませ」

アルル「……うん」

ウィッチ「ん……しますわね」


セリリ(そ、そんな、私の前で、二人が、キスしちゃうだなんて!)

セリリ(えっと、私はこのままアルルさんを抑えておくべきなんでしょうか……!?)

セリリ(あ、あわわ、二人の顔が近づいて……////)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:23:24.94 ID:YKY9PUHJ0
すけとうだら「セーリリちゃーん!遊びに来たぜぇ!」

セリリ「」

アルル「」

ウィッチ「」

すけとうだら「あれ?なんで、アルルとウィッチがここにいるんだ?しかも、三人とも頬を赤らめて」

すけとうだら「お、もしかして!……俺の美しくも洗練された生足を見て顔を赤らめたんだな!?」

ウィッチ「……」プルプル

すけとうだら「嬉しいぜ!特別に三人には、俺の秘蔵のダンスを見せ」

ウィッチ「ビッグバァァァン!」ズドォォォォォン

すけとうだら「ぎょぼぎょぼぎょぼ~……」プスプス

ウィッチ「はぁ……台無しですわね」

アルル「あはは、そうだねー……」

セリリ「ほんとすけとうだらさんは空気が読めないんですから……」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:24:33.73 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「それより、セリリさん……さっきはごめんなさいね」

セリリ「え?」

ウィッチ「アルルさんを拘束するためとはいえ……脅すようなこと言ってしまって」

セリリ「そんな……いいんですよ。おかげで良いものを見れ……ませんでしたけど」

アルル「あのー、セリリ?へ、変な嗜好付いちゃったりしてないよね?」

セリリ「アルルさん、変な嗜好だなんて……と、とにかく、お二人とも、続きをなさってはいかがです?」

ウィッチ「え、えっとその……ちょっと遠慮しときますわ!」

アルル「う、うん……そのセリリに迷惑だしね」

セリリ「い、いえ!迷惑なんかじゃ!むしろご褒美……」

ウィッチ「……アルルさん、行きましょうか」

アルル「そ、そうだねー」

セリリ「そ、そんなぁ……」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:26:01.90 ID:YKY9PUHJ0
~湖畔~

アルル「どうしよう……ボクたち、セリリに変な嗜好植えつけちゃったみたい……」

ウィッチ「……し、仕方ありませんわ……そもそも、アルルさんがセリリさんのところに逃げ込まなければ」

アルル「そ、それは仕方ないじゃないの……ウィッチ、攻撃してきたし」

ウィッチ「あれはアルルさんが止まらないのが悪いんですわよ?」

アルル「でも、止まったら、キスされちゃうだろうし……」

ウィッチ「……アルルさん、そんなに、私と、キスするのは嫌なんですの?」ジワッ

アルル「そ、そんなんじゃ!」

ウィッチ「私は、アルルさんのこと、こんなに好きなのに……アルルさんは、私のこと、お嫌い?」ポロポロ

アルル「わ、わ、嫌いじゃないから、泣かないで!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:27:46.31 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「……嘘ですわ!あんなに拒否して、私のことが好きなわけありませんわ!うわぁぁあぁん……」ポロポロ

アルル「う、ウィッチ……」だきっ

ウィッチ「あ、アルルさん……なんですの、今更」グスッ

アルル「ボクは、ウィッチのこと、好きだよ……」

ウィッチ「そんな言葉、今更言われても信じられませんわっ!」

アルル「ごめんね……ちょっと言うのが、遅かったかも……」ぎゅっ

ウィッチ「あぅ……そ、そんな抱きしめられても、信じませんからっ……」

アルル「そう……これでも?」

ウィッチ「え、アルルさん、なにを?」

チュッ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:30:53.68 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「!?」カァァ

アルル「……ボクが、ウィッチから逃げてたのはね」

アルル「ウィッチにキスされるのが、なんだかとても恥ずかしくて」

アルル「いけないこと、のように思っちゃってたからなんだ」

アルル「……でも、さっき、セリリのとこで迫られた時、気付いちゃったんだ」

アルル「恥ずかしかったのは、ボクも、ウィッチのことが好きだから……って」

ウィッチ「あ……アルルさん////」

アルル「あの時、すけとうだらに邪魔されなかったら……いや、ボクがもっとちゃんとしてれば、ウィッチを泣かせることもなかったのに」

アルル「ウィッチ……ごめん!」

ウィッチ「ぐすっ……まったく、アルルさんってほんと都合のいい人ですわ」

アルル「ごめん……幻滅したよね?」

ウィッチ「……ふふ、とんでもないですわ……もっと好きになってしまいましたわ」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:32:52.76 ID:YKY9PUHJ0
アルル「ウィッチ……ありがとう……」

アルル「その、今度は、冗談じゃなくて、本気で言わせてもらうけど……」

アルル「ウィッチ、キミのことが好きなんだ。付き合ってください!」

ウィッチ「……もちろんですわよっ、アルルさんのばかっ!」ポロポロ

アルル「よかった……ウィッチ、好き……!」

ウィッチ「アルルさん、私も……!」ポロポロ

セリリ(……////)コソコソ

アルル「ねぇ、今度は、ちゃんと……キスしない?」

ウィッチ「そ、そうですわね……そ、それじゃ、アルルさんから……」

アルル「うん、それじゃ、するね……」

ウィッチ「はいっ……」

チュ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:35:30.09 ID:YKY9PUHJ0
アルル「──」

ウィッチ「──」

アルル「──ぷはぁっ……ふふっ、ウィッチ……////」

ウィッチ「あ、アルルさん……私、胸がいっぱいで、すごく幸せですの////」

アルル「ボクも……////ねぇ、もっとしていい、かな?」

ウィッチ「アルルさんが望むだけ、してください////」

アルル「う、うん、わかったよ////」

セリリ(良かったですね……二人とも////)


─────────

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─────

───

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:36:54.92 ID:YKY9PUHJ0
~数日後~

アルル「お待たせー!待った?」

ウィッチ「いえ、今来たばかりですわ」

アルル「そう、よかったぁ」

ウィッチ「それより、今日はどこに行きましょうか?」

アルル「そうだね……そういえば、サーカスやってるみたいだから、一緒に見に行こうよ!」

ウィッチ「サーカス……いいですわね!あ、でも、お金が……」

アルル「ふふ、そんなこともあろうかと、昨日ダンジョンに潜って、お宝をゲットしてきたんだ!ほらっ!」

ジャラジャラ

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:37:54.38 ID:YKY9PUHJ0
ウィッチ「わぁ、いっぱいありますわね!」

アルル「うん!これを売れば、サーカス見るだけのお金なんて、すぐ貯まるよ!」

ウィッチ「でも……悪いですわ、アルルさんにばかりお金払ってもらうなんて」

アルル「ふふ、いいのいいの。ウィッチが払ってない分は、あとで体で……」

ウィッチ「あ、あわわ!ここ、外ですわよ!誰かに聞かれたら……////」

アルル「聞かれたっていいじゃない……だって、ボクたち、恋人同士だし////」

ウィッチ「も、もうっ!アルルさんったら////」

シェゾ「……」コソコソ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/30(土) 23:39:43.63 ID:YKY9PUHJ0
シェゾ(最近あいつら妙に仲がいいなぁ)

シェゾ(おかげでちょっと近寄りがたい……いや、この程度で闇の魔導師が怖気づいてどうする!)

シェゾ「おい、お前r」

セリリ「だめです!」がばっ

シェゾ「お、おわぁっ、せっ、セリリ!?ちょっ、胸が当たって////」

セリリ「もうっ、シェゾさん、二人の邪魔しちゃだめですよ?」

シェゾ「わ、わかったから、離れてくれ!じゃないと俺の精神が持たん!」

セリリ「はいっ、わかったのならいいんですよ?ちゃんと二人を見守ってあげなきゃ」

シェゾ「そ……そう、なのか?よくわからんが、見守ることにしとくぜ」

セリリ「ありがとうシェゾさん……二人とも、幸せそうで、私も見てて幸せになれるんです」

シェゾ「? そういうものなのか?」

セリリ「そういうものですよ……」


~おしまい~

引用元: アルル「冗談でウィッチに告白したら大変なことになった」