1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:27:13.16 ID:kp6QV8QZ0
ウィッチ「あなたの服が欲しい、ですわ!」

シェゾ「誰がやるか!このヘン  女!」

ウィッチ「へ、へ、変 ですってぇぇぇぇ!?なんでヘン  にヘン  呼ばわりされなきゃいけませんの!?」

シェゾ「俺はヘン  じゃないっていつも言ってるだろ……」

ウィッチ「……わかりましたわ、あなたのこと変 じゃないってことを認めてあげますわ」

シェゾ「な、なんだと!?俺のことヘン  ではないと認めてくれるのか!?」

ウィッチ「その代り、さっき私のこと変 と言ったことを取り消してくださいませ。あと、これから買い物にも付き合って貰いますわよ」

シェゾ「その程度なら……俺のことを変 って呼ぶやつが一人でも減るのなら、軽いもんだ」

ウィッチ「ふふん♪、それじゃあ、行きましょうか♪」

シェゾ「おう」



アルル「……」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:28:17.51 ID:kp6QV8QZ0
アルル「……うぅ」

アルル「なんか二人が楽しそうに話していると胸がむかむかするのは、なんで……?」

ドラコ「やっほー、アルル」

アルル「あ、ドラコ……」

ドラコ「どーしたのよ?そんなしょぼくれた顔して」

アルル「ねえ、ドラコ……相談したいことがあるんだけど、いいかな?」

ドラコ「なになに、あたしで良ければ聞いてあげるよ!」

アルル「実は、かくかくしかじかで……ということなんだ」

ドラコ「……」

アルル「? ドラコどうしたの?」

ドラコ「アルル、あんたもしかしてシェゾのことが好きとか?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:30:02.82 ID:kp6QV8QZ0
アルル「ふふ……ドラコー♪」

ドラコ「へ?」

アルル「ファイヤーとアイスストーム、どっちがいい?」

ドラコ「わ、わ、冗談だよ!冗談ですって!」

アルル「ふう、もうこんな笑えないような冗談はよしてね」

ドラコ「は、はいっ!」

アルル「たしかに、シェゾは顔だけはいいかもしれないけど……ボクはヘン  が好きな趣味はないよ?」

ドラコ「そ、そうだね……」

アルル「でも、なんであの二人を見てると胸がむかむかするんだろう」

ドラコ「……もしかして」

アルル「ん、なにかわかったの?」

ドラコ「……ウィッチに恋してるとか?」

アルル「!?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:31:26.16 ID:kp6QV8QZ0
アルル「ボクが……ウィッチに恋?」

ドラコ「なんてね、冗談だよ。そんなわけ」

アルル「ウィッチ……恋?ボクが……////」

ドラコ「あ、あれ?アルル……?あの、冗談だよ?」

アルル「ドラコ!」

ドラコ「は、はいっ!?」

アルル「どうしよう、ボク、ウィッチのこと好きみたい……」

ドラコ「」

ドラコ「そ、そう……」ズキッ

ドラコ(あれ、なんか胸が痛い……)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:32:34.70 ID:kp6QV8QZ0
アルル「ど、どうしよう、ボク、こんなこと初めてで……ねぇ、ドラコ、ボク、どうしたら」

ドラコ「あ、アルルってソッチ系の趣味があったのね」

アルル「そ、ソッチ系だなんて……変 扱いしないでよ」

ドラコ「いや、変 扱いはしてないけど……」

アルル「ねぇ、ボクにこのことを気づかせてくれたのはドラコだよね?」

ドラコ「え、うん」

アルル「だったら責任とってほしいな」

ドラコ「えっ」ドキッ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:33:54.64 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ「え、え、そんな、アルル!あ、あたし、そんな趣味はないし、そんな、責任取れだなんて!」アセアセ

アルル「責任もって、どうすればいいかを教えてもらうよ」

ドラコ「な、なぁんだ、そっちか……」

アルル「?」

ドラコ「ま、まぁアルルがウィッチに恋してると分かった以上、あたしもできる限り手を貸してあげるから……」

アルル「ありがとう、ドラコ!」だきっ

ドラコ「わわっ、い、いきなり抱きつかないでよ、もう!」

アルル「あはは、ごめんごめん」

ドラコ「まったく……それでさ、アルルは具体的にどうしたいの?」

アルル「え?」

ドラコ「ウィッチと具体的にどんな関係になりたいかってことよ。そこら辺を整理しなくちゃ」

アルル「ウィッチと……」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:34:29.80 ID:kp6QV8QZ0
~~~~~~

アルル「すぅすぅ……」

ウィッチ「おいっすアルルさん、もう朝ですわよ!」

アルル「うーん、あと五分だけ……」

ウィッチ「ダメですわ!早く起きないとお尻叩きますわよ!」

アルル「……ウィッチなら、叩かれてもいいかな」

ウィッチ「な、何を言って……////この馬鹿!」

アルル「……おはようのキスは?」

ウィッチ「へ?」

アルル「……ウィッチがキスしてくれたら起きる」

ウィッチ「も、もう、仕方ありませんわ……しますわよ////」

アルル「うん////」

~~~~~~

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:35:43.55 ID:kp6QV8QZ0
アルル「えへへ、それから布団に引き込んでお互いの体のぬくもりを感じつつ」

ドラコ「……それ以上は言わなくていいよ」

アルル「ええ、でも具体的に話せって言ったのはドラコじゃないかぁ」

ドラコ「そうだけど、そこまで話せとは言ってないよ」

アルル「えー」

ドラコ「……つまるところ、アルルはウィッチと夫婦のような関係になりたいってことだね」

アルル「夫婦だなんて////」

ドラコ「……」ズキズキ

ドラコ(なんなの、この胸の痛み……)

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:37:00.73 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ「でも正直に言うと、ちょっと意外だったよ。アルルがウィッチに恋してただなんて」

アルル「ボクもびっくりしたけど、でも納得してるんだ」

ドラコ「……なんで?」

アルル「昔の話だけど……サタンが太陽をおっきくしたことあったじゃない?」

ドラコ「あー、あったねそんなこと」

アルル「その時さ、サタンの城に向かってる途中にウィッチに抱き着かれちゃってさ」

ドラコ「え!?」

アルル「それで、いろんなところを触られちゃったりして……まぁ本人は寝ぼけてたらしいけど」

ドラコ「ウィッチたアルルが……」

アルル「それからなのかな、ボクがウィッチを意識しちゃったのは」

ドラコ「なるほどね……好意を抱く動機としては十分だよね……」

アルル「はぁ……ウィッチ、またボクに抱き着いてくれないかなあ」

ドラコ「」ズキッ

ドラコ(……さっきから、どうして)

ドラコ(どうして、こんなに胸が痛むんだろう)

15: 誤字訂正orz 2013/02/22(金) 23:38:02.97 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ「でも正直に言うと、ちょっと意外だったよ。アルルがウィッチに恋してただなんて」

アルル「ボクもびっくりしたけど、でも納得してるんだ」

ドラコ「……なんで?」

アルル「昔の話だけど……サタンが太陽をおっきくしたことあったじゃない?」

ドラコ「あー、あったねそんなこと」

アルル「その時さ、サタンの城に向かってる途中にウィッチに抱き着かれちゃってさ」

ドラコ「え!?」

アルル「それで、いろんなところを触られちゃったりして……まぁ本人は寝ぼけてたらしいけど」

ドラコ「ウィッチとアルルが……」

アルル「それからなのかな、ボクがウィッチを意識しちゃったのは」

ドラコ「なるほどね……好意を抱く動機としては十分だよね……」

アルル「はぁ……ウィッチ、またボクに抱き着いてくれないかなあ」

ドラコ「」ズキッ

ドラコ(……さっきから、どうして)

ドラコ(どうして、こんなに胸が痛むんだろう)

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:39:42.86 ID:kp6QV8QZ0
アルル「あれ?ドラコ、なんだか辛そうだよ?大丈夫」

ドラコ「う、うん大丈夫……じゃないかも」

アルル「ボクが肩を貸してあげるよ、おうちまで送って行ってあげる」

ドラコ「ありがとう、アルル……」

ドラコ(なんでだろう、アルルに寄りかかって歩いてると)

ドラコ(胸がドキドキする……それに顔も熱くなってきて)

アルル「大丈夫、ドラコ?顔が真っ赤で、息切れしてるし……風邪っぽいね」

ドラコ「う、うん、なんかおかしいかも……」

ドラコ(こ、これは風邪だよね……帰って寝たら治るよね)ドキドキ

アルル「……ほんとにつらそうだね、おぶってあげるよ」

ドラコ「え、そ、そんな、いいよ」

アルル「ほらほら、遠慮しないで!」

ドラコ「う、うん……それじゃあお願いするね」

アルル「よいしょっと」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:40:49.82 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ(ふわ、アルル、いい匂い)

ドラコ(アルルがこんなにも近くに……)

アルル「ドラコ、軽いねー……もうちょっと食べた方がいいんじゃない?」

ドラコ「えぇ、でも太りたくはないし……」

アルル「スタイル保ちたいってのはわかるけど……胸も大きくならないよ?」

ドラコ「なっ!?こ、このぉ、気にしてることを!それにあんたには言われたくない!」

アルル「あはは、ごめんごめん。でも、体調崩したら元も子もないからね」

ドラコ「……そうだね、気を付けるよ」

ドラコ(……アルルの背中あったかい)

ドラコ(なんだろう、落ち着く……だけどドキドキが止まらない)

ドラコ(アルル……)

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:42:09.38 ID:kp6QV8QZ0
アルル「あ、もうそろそろドラコの家に着くよ」

ドラコ(……離れるのイヤだ)

ドラコ(どうしちゃったんだろう、あたし……)ぎゅ

アルル「ん、ドラコ、そんな強く抱きしめなくても、落としたりしないから安心してよ」

ドラコ「……もう少しだけ、抱きしめさせてよ」

アルル「え、いいけど」

ドラコ「アルル……」ぎゅ

アルル(どうしちゃったんだろう、ドラコ?)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:43:30.52 ID:kp6QV8QZ0
アルル「さ、着いたよ……部屋までおぶってってあげる?」

ドラコ「……うん」

アルル「りょーかい」


~ドラコの部屋~


アルル「相変わらず美容系の雑誌がいっぱいあるねえ」

ドラコ「いいでしょ別に……」

アルル「ドラコはそんなの読まなくたって可愛いのに」

ドラコ「えっ」ドキッ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:44:57.27 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ「あ、アルル……今なんて?」

アルル「ん?ドラコはそんなことしなくても可愛いって言ったんだよ」

ドラコ「うぅ……////」

ドラコ(あ、アルル、あたしのこと可愛いって……)

アルル「さ、ベッドに降ろすよ」

ドラコ「う、うん」

アルル「さてと……まだ熱っぽそうだね……今日はボクがドラコの看病をしてあげるよ」

ドラコ「……いいの?」

アルル「うん、気にしないでよ。困ったときはお互い様だし……それじゃあ、ボクはドラコの為におかゆを作ってくるよ」

ドラコ「う、うん……アルル!」

アルル「ん?」

ドラコ「……ありがとうね」

アルル「ふふ、どういたしまして」ニコッ

ドラコ「」キュン

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:46:38.32 ID:kp6QV8QZ0
アルル「じゃ、おかゆできるまで待っててね」

バタン

ドラコ「……胸が苦しいよ」

ドラコ「これは、風邪なんかじゃないよね……」

ドラコ「……はぁ、なんなんだよあたし」

ドラコ「アルルがウィッチのこと好きだってわかってるのに……なんで、なんで」

ドラコ「なんで、好きになっちゃったのよ……」ポロポロ

ドラコ「どうしてなの……」ポロポロ

ドラコ「うぅ……」グスッ

ドラコ「アルル……」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:47:52.63 ID:kp6QV8QZ0
アルル「ドラコー、おかゆできたよ……って、あれ、寝ちゃってる?」

ドラコ「すぅ……すぅ……」

アルル「寝てるね……でも、なんで涙の跡が」

アルル「怖い夢でも見ちゃったのかな?」

アルル「起こすのは悪いけど……ちゃんとご飯食べなきゃよくならないもんね」

アルル「ドラコ、起きて」ユサユサ

ドラコ「んぅ……アルル?」

アルル「おはよう、ドラコ」

ドラコ「ふわぁ、あたしいつの間に寝ちゃって」

アルル「疲れてるんだよきっと。でも、ご飯は食べなきゃ」

ドラコ「そ、そうだね」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:49:16.17 ID:kp6QV8QZ0
アルル「はい、おかゆ……食べさせてあげよっか?」

ドラコ「! お、お願い……」

アルル「ふふ、わかったよ……ふぅー、ふぅー」

アルル「はい、あーん」

ドラコ「////」パクッ

ドラコ「おいしい////」

アルル「そう?ただのおかゆだけど……」

ドラコ(アルルにとっては、ただのおかゆかもしれないけど……)

ドラコ(今のあたしにとっては、特別なものだもん)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:50:34.09 ID:kp6QV8QZ0
アルル「あーん」

ドラコ「////」パクッ

アルル「うーん、おいしそうに食べるねえ、そんなにおいしいのかな?」

ドラコ「うん!」コクリ

アルル「じゃあ、ボクもちょっと食べてみようかな」パクッ

ドラコ「!」

アルル「うーん、食べた感じだとやっぱり普通のおかゆだけどなあ」モグモグ

ドラコ(あ、アルルと……間接キス……)

アルル「あ、ごめんごめん。ドラコが食べなきゃね。はい、あーん」

ドラコ「////」パクッ

ドラコ(し、幸せすぎて……何も考えられない////)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:52:03.41 ID:kp6QV8QZ0
アルル「はい、全部食べたね」

ドラコ「けぷ、ごちそうさま////」

アルル「やっぱり顔が赤いね。今日はもう休んだ方がいいね」

ドラコ「え、でも、片づけとか」

アルル「病人は、寝るのがお仕事だよ!ボクに任せてよ!」

ドラコ「ほんとにありがとう、アルル」

アルル「いいのいいの、ゆっくり休みなよ」

ドラコ「うん。ところで、アルルはおうちに帰らないの?」

アルル「今日はドラコが心配だし、ドラコの家に泊まっていくことにしたよ」

ドラコ「そう……よかったら、お風呂とか、入っていきなよ」

アルル「え、でも、着替えとか持ってきてないよ?」

ドラコ「それならあたしの服を貸してあげるよ」

アルル「それじゃ、お言葉に甘えて……入っていこうかな」

ドラコ「うん、お風呂は沸いてるから、そのまま入って大丈夫だからね」

アルル「わかった。じゃ、入ってくるねー」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:54:40.81 ID:kp6QV8QZ0
しばらくして……

ドラコ「眠れない……」

ドラコ「アルルはあたしの事心配してくれてるけど……これは風邪じゃないしなぁ」

ドラコ「アルルが優しくしてくれるから、つい……」

ドラコ「あたし、酷いやつだ……人の好意を利用しようだなんて」グスッ

アルル「上がったよー……ドラコ……」

ドラコ「……」ゴシゴシ

アルル「寝てるのかな?」

ドラコ「起きてるよ、アルル」

アルル「……やっぱり、怖い夢でも見てたの」

ドラコ「え」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:56:14.12 ID:kp6QV8QZ0
アルル「ドラコ、目が赤いよ……泣いてたでしょ」

ドラコ「な、泣いてなんか」

アルル「ふふ、体調崩しちゃうとつい弱気になっちゃうなんてことはよくあるからね……よし!」

ドラコ「?」

アルル「今日は、ボクが一緒に寝てあげるよ!」

ドラコ「なっ////」

アルル「一緒に寝てれば、怖くないでしょ?」

ドラコ「べ、べ、別に怖くなんか////」

アルル「だーめ、もう決めちゃったもんね。じゃ、おじゃましまーす」

ドラコ「わ、わ////」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:57:47.92 ID:kp6QV8QZ0
ドラコ(あ、アルルと、おんなじベッドだなんて////)

アルル「ねぇ、ドラコ……」

ドラコ「な、なに」

アルル「せっかくだからさ……抱き合って眠らない?」

ドラコ「ふぇっ!?」

アルル「抱き合っていれば、怖い夢は見ないよ、きっと」

ドラコ「そ、そ、そうだね!……アルル、よろしく////」

アルル「よろしくって……ふふ、何を期待してるのかなぁ?」

ドラコ「な、ななな何も期待してないよ、ばかぁっ!」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/22(金) 23:58:55.34 ID:kp6QV8QZ0
アルル「あはは、冗談だってば」ぎゅ

ドラコ「あぅ////」

アルル「ふふ、ドラコの体、あったかいね」

ドラコ「アルルだって……////」

アルル「今日はこのまま寝ちゃおうね」

ドラコ「う、うん////」コクリ

ドラコ(で、でもこんなの眠れる気がしないよー////)ドキドキ

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:00:28.97 ID:tff/klRo0
ドラコ(や、やっぱり、眠れない……)

ドラコ(アルルのぬくもりが、匂いが、近すぎて……////)ドキドキ

ドラコ「アルル……起きてる?」

アルル「すぅ……すぅ……」

ドラコ「こんな状況で眠れるなんて……」

ドラコ「あたしはあんたの事が好きでたまらなくて、悩んでいるのに腹立つ……」

ドラコ「このちんちくりん」

アルル「すぅ……」

ドラコ「万年まな板女」

アルル「……」げしっ

ドラコ「ぎゃっ」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:02:54.86 ID:tff/klRo0
ドラコ「あいたたた、寝相悪いなぁ……それに」

ドラコ「……あたしの方がまな板だった」ズーン

アルル「ぷふっ」

ドラコ「!? あ、アルル……あんた起きてる?」

アルル「ふふ、ごめんごめん、眠れなくて」

ドラコ「あ、あたしのひとり言、聞いてたの?」

アルル「ごめん、聞く気はなかったんだけど……耳に入っちゃって」

ドラコ「そ、そんな……じゃ、じゃあ、あたしの気持ちも」

アルル「……うん、知らなかったんだ、ドラコの気持ち」

ドラコ「あ、アルル……やっぱり、嫌だよね?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:04:45.39 ID:tff/klRo0
アルル「……ううん、嫌じゃない」

ドラコ「いや、我慢しなくてもいいよ……アルルは、ウィッチが好きなんでしょ……」

ドラコ「あたしのことはいいよ……ね、アルル、自分の想いを……っ」ジワッ

ドラコ「ひっく、アルルは、アルルの好きな人と、幸せになって、ぐすっ」ポロポロ

アルル「ドラコ……」ぎゅっ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:06:31.74 ID:tff/klRo0
ドラコ「や、優しくしないで……じゃないと、あたし、アルルのこと、もっと好きに……」ポロポロ

アルル「あのね……わかんないんだ」

ドラコ「……え?」

アルル「今日さ、ドラコの看病をしていたら……その、ドラコのことが愛おしくなってきちゃって」

ドラコ「な、なによそれ……」

アルル「今もそう。一緒に寝るって言って抱き着いてから胸がドキドキして止まらないんだ」

ドラコ「……」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:08:19.16 ID:tff/klRo0
アルル「でもね……ボク、まだこの気持ちがよくわからないんだ」

アルル「だから、ドラコ……この気持ちがなんなのか、ボクに教えてくれないかな」

ドラコ「? なんで、アルル、目を瞑って……!?」

ドラコ(こ、これはキスしろってことなの!?)

ドラコ(ふぇ、で、でも、そんないきなり!)

ドラコ(ど、どうしよう!)

アルル「ドラコ、ボクは、ドラコに教えて欲しいんだ」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:09:43.10 ID:tff/klRo0
ドラコ「……アルル、あたし、本気にしちゃうよ?」

アルル「……いいよ、本気で来て」

ドラコ「アルル……わかった」


ドラコ「いくよ……」ドキドキ

アルル「……」コクリ

ドラコ「ん──」チュッ

アルル「──」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:12:57.45 ID:tff/klRo0
ドラコ「──」

アルル「──ぷはぁ」

ドラコ「あ、アルル……////」

アルル「ふわ、ドラコぉ……////」

ドラコ「アルルの気持ち、わかった?」

アルル「うん、はっきりとわかっちゃった……////」

ドラコ「アルル……大好き////」

アルル「ボクも……大好きだよ、ドラコ////」

ドラコ「ね、ねえアルル」

アルル「なに?」

ドラコ「そ、その……もっとしていいかな////」

アルル「……うん////」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:14:49.40 ID:tff/klRo0
~翌日~

チュンチュン チチチチ……

アルル「すぅ……すぅ……」

ドラコ「ふわ、もう朝……?」

ドラコ「あ、アルル……昨日のことは夢じゃないんだよね////」

ドラコ「ふふ、可愛い寝顔……それじゃ、アルルの為においしい朝ごはんを作らなきゃ」

ドラコ「っと……その前に」

アルル「すぅ……すぅ……」

ドラコ「」チュッ

ドラコ「えへへ~////……よし、おいしいご飯を作るぞー!」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:16:46.95 ID:tff/klRo0
そして幾日が過ぎて……

ウィッチ「あなたの服が欲しいですわ!」

シェゾ「またか!やらんと何度言えばわかるんだ!」

ウィッチ「でも、欲しいものは欲しいのですわ!」

シェゾ「なんだってこの服を付け狙うんだ?」

ウィッチ「そ、そりゃあ……わ、私の方がその服が似合うに決まってるからですわ!」

シェゾ「だったら、仕立て屋にでも頼んで作って貰えよ……」

ウィッチ「そ、それは……い、いや、あなたの服じゃないとだめなんですわ!」

シェゾ「な、なんでだよ」

ウィッチ「そ、その……あなたに着られている服がかわいそうなだけですわ!」

シェゾ「なんだその理由……んで、今日も買い物に付き合えと?」

ウィッチ「ふふん、変 の烙印を取り消すにはもう少し付き合って貰わなくてはいけませんわ♪」

シェゾ「……しょうがねえな」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:18:17.16 ID:tff/klRo0
アルル「あっ、変 コンビ!」

シェゾ「誰が変 だ!」

ウィッチ「シェゾはともかく、私まで変 呼ばわりとは、聞き捨てなりませんわね!」

アルル「ふふーん、でも二人とも、最近仲がいいんじゃないの?」

ウィッチ「そ、それは////」

シェゾ「俺は、こいつに無理矢理振り回されているだけだ!それよりアルル!」

アルル「まーた『お前が欲しい』?」

シェゾ「なっ!?」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:19:35.53 ID:tff/klRo0
アルル「はあ、キミって成長しないねえ……『可愛い彼女さん』の前で、他人にそんなセリフはいちゃだめだよ?」

ウィッチ「あ、アルルさんったら、なにを////」カァ

シェゾ「? どういうことだ?」

アルル「キミって、ほんと鈍感だね……まあ、いいや、ボクは行くよ」

シェゾ「待て、アルル!魔導力を」

アルル「置いてかないし知らなーい」

シェゾ「くそ、こうなったら力づくでも」

ウィッチ「お待ちなさい!」ガシッ

シェゾ「な、何をするウィッチ!」

ウィッチ「シェゾ、私との買い物の約束を忘れて貰っちゃ困りますわ」

シェゾ「くっ……アルルめ、魔導力を奪うのはまたの機会にしといてやる。覚えてろよ!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:21:36.03 ID:tff/klRo0
アルル「ふぅ、相変わらずうるさい変 だなぁ」

アルル「……あの二人と会っても、胸がむかむかしなかった」

アルル「これも、ドラコのおかげかな」

アルル「ふふっ、早くドラコの家に行こっと♪」



~ドラコの家~

ドラコ「……アルルまだかなー」

「おーい、ドラコー!」

ドラコ「! アルル、今開けるねー」

ガチャッ

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:23:59.29 ID:tff/klRo0
ドラコ「お、お帰り、アルル」

アルル「ふふ、ただいま……ドラコもこの挨拶に慣れて来たね」

ドラコ「で、でも、やっぱりちょっと恥ずかしいよ……////」

アルル「でも照れながらも言ってくれるドラコが、可愛くて……」

ドラコ「も、もう!からかわないでよアルル!」

アルル「あ、そうだ……今日はおみやげがあるんだ」

ドラコ「え、おみやげ?」

アルル「うん、ぷよまん本舗に行ったらドラコ似合いそうなのが売ってたから」

ドラコ「わぁ、ありがとう!開けていい?」

アルル「どうぞ、開けちゃって」

ドラコ「なにかなー」ガサガサ

ドラコ「あっ、これは」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/23(土) 00:27:05.04 ID:tff/klRo0
アルル「ドラコに似合いそうなオレンジ色の水着……いいでしょ?」

ドラコ「アルル……あたし、これ大事にするね、ほんとにありがとう!」

アルル「どういたしまして……そ、それと、ドラコ……」

ドラコ「ん、なーに?」

アルル「あの、ひとつお願いがあるんだけどいいかな?」

ドラコ「うん、あたしにできることなら」

アルル「今、ここで水着に着替えて欲しいなって」

ドラコ「……変 ////」

アルル「えへへ、ボクが変 になるのはドラコの前だけだからね////」



~おしまい~

引用元: アルル「ボク、ウィッチのことが好きみたい……」 ドラコ「えっ」