1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 01:25:34.19 ID:7ibwlJ/j0
チェイス「これか」

ハート「すまんな。…これだけでも美味そうだな」

チェイス「あくまでそれは薬味だ。そのまま食べるなよ、ハート」

ハート「…すまん」ポリポリ

チェイス「もう少ししたら出来上がるというのに」

ハート「ゴホンッ、リビングで待っているぞチェイス」

チェイス「…どんどん食い意地が張ってきていないか、あいつは」


ハート「福神漬けを持ってきたぞ」

ブレン「おお、やはりこれは欠かせませんからねぇ」

メディック「サラダや飲み物の準備も出来てますわぁ」

ハート「む?今日はコタツは出さないのか?」

ブレン「溢したらシミ抜きが大変ですからね。今日はテーブルです」

ブレン「しかしご心配なく、その代わり今日はこれを用意致しました!」

ハート「なんだ、普通の絨毯のようだが……!」フミッ

ハート「ブレン、メディック!暖かいぞ!足元が暖かいぞ!」

ブレン「先日、この日の為にヤマダ電機で購入してきたのですよ」

メディック「ホットカーペットというそうですわ。如何ですハート様。お気に召したでしょうか」

ハート「悪くない、悪くないぞ!…おお、座るとより一層心地よい熱が伝わってくるな!」

チェイス「ホットカーペットとコタツを組み合わせて使う手もあるがな」

ハート「なんだと!?そ、そんなことをしてしまったら……いかん、俺は一生コタツから抜け出せないかもしれん!」

チェイス「安心しろ、夏にでもなれば嫌でも自分から出るだろう」

チェイス「ほら、カレーが出来たぞ。テーブルを空けてくれ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456676734

2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 01:39:00.82 ID:7ibwlJ/j0
ハート「おお、待ちかねたぞチェイス!」

チェイス「待ちきれずに福神漬けを齧っていたぐらいだしな」

ブレン「チェイス。ハートを空腹のままお預けにさせていた貴方が悪いのではありませんか」

メディック「そうですわチェイス。罰としてハート様と私の分は特に大盛りにしなさい」

チェイス「どうせ全員おかわりするだろう」

チェイス「ところで、全員米でいいのか?」

ハート「うん?米無しでカレーは食べられないだろう?」

チェイス「パンで食べる、という場合もあるからな」

ハート「パンでだと?それはあれか、カレーパンのようなものとは違うのか?」

ブレン「ああ、知ってます。食パンなどにカレーを着けて食べるんですよね」

メディック「あれ、美味しいですわよねぇ…」

ハート「そ、そんな食べ方もあるのか……米か、パンか…くぅっ!超進化への道にすらここまでの苦悩は無かったというのに…!」

ブレン(それはそれで)

チェイス(どうなんだろうな)

メディック(真剣なお顔で苦悩するハート様素敵ですわぁ)

チェイス「念のため食パンも大量に買ってきてある。パンで食べたいのならそのままでも、トーストしてからでも、どちらでも構わんが」

ハート「トースト!コンガリと焼いた食パンで食べるカレー………くそっ!決められん!」ダンッ!

ブレン「ハート、お気持ちは分かりますがテーブルを叩かないで下さい。せっかく注いだ麦茶がこぼれてしまうでしょう」

メディック「ハート様ハート様、まずはお米で、それからおかわりしてパンで食べればよろしいのでは?」

ハート「そういう問題ではないんだ…チェイスが朝から仕込んでいた特製チキンカレー、最初の一口を米でいくかパンでいくか」

ハート「その選択は決してミスする事は出来ん…」

チェイス「製作者として言わせてもらうが、正直どうでもいいぞ」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 02:08:36.98 ID:7ibwlJ/j0
チェイス「今日は他にもこんなものも作ってみた」

ブレン「おや、これは…?」

メディック「あら、良い匂いですわぁ」

ハート「チェイス、これは何だ?」

チェイス「知っているのか」

ハート「?」

チェイス「ナンだ」

ハート「いや、だからこれは何だと」

チェイス「そうだ、ナンだ」

ブレン「…ハート、これはナン、というものです」

ブレン「主にインドや中央アジアなどで食されている、パンの一種のようなものですね」

チェイス「普通のパンのように醗酵させる手間も無いしな、家庭で作るにしてもコストのかからない一品だ。当然、カレーとの相性も抜群だぞ」

ハート「それは素晴らしいが…チェイス!ただでさえ米かパンかで苦悩しているというのに、どうして選択肢を増やすんだ!」

メディック「ハート様落ち着いてください!もうアミダかじゃんけんか何かでよろしいじゃありませんか。私お腹空きましたわ」

ブレン「流石ですねメディック。ハートを気遣っているように見えてその実自分の欲望を満たすことしか考えていない」

メディック「黙りなさい。そのメガネ寸胴で煮込んでダシにしますわよ」

ブレン「金物臭い熱湯が出来上がるだけですよ!」

ハート「くぅぅ…、米か、パンか……いや、ナンというものも興味深い、捨て切れん…俺はどうすれば…!」

チェイス(面倒くさい。強制的に全員米をよそってやる)モリモリ

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 02:57:13.50 ID:7ibwlJ/j0
チェイス「全員、皿もグラスも準備は出来たな」

ブレン「ええ、万全ですよ」

メディック「うふ、大盛りですわぁ」

ハート「むぅ……強制的に米にされたか。…まぁ、だがあえて良しとしよう」

チェイス「では、食べるとしよう。ハート、音頭を」

ハート「む、俺がか」

ブレン「当然です。ハートは我々の王なのですから」

メディック「そうですわ。ハート様はロイミュードの頂点に立つお方。ささ、どうぞご遠慮なさらず」

ブレン「貴女は早く食べたいだけでしょう」

メディック「お黙りなさい。ヘルヘイムの森に捨ててきますわよ?」

ブレン「もはや嫌がらせのレベルを超えてますねぇ!」

チェイス「そう言えば、俺達がヘルヘイムの果実を食べたらどうなるんだろうな」

ハート「さぁな。確かに多少興味はあるところだな…」

ブレン(ハート、貴方の興味は果実の力ですか?それとも味ですか?)

ハート「おっと、脱線してしまったな。ではみんな、今日もこうして友達と食卓を囲めることを嬉しく思うぞ」

ブレン「ええ。腹黒女は別にいなくても構いませんけど」

メディック「メガネが邪魔なのが残念ですけど」

チェイス「これ以上ないほど今更だが、俺はもうお前達の敵という立場なのだが」

ハート「ではみんな、今日の夕食も楽しもうじゃないか。頂きます!」

脳看「「いただきます(わー)」」

チェイス「タベテイーヨ」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 03:24:09.09 ID:7ibwlJ/j0
ハート「おお…これがチェイスが朝から仕込んでいたカレーか…」

ブレン「カレーならちょくちょく作っていたではないですか。一体どうしたのですか、突然」

チェイス「この前偶然街でハートと遭遇してな」

ハート「ああ、買い物帰りのチェイスとたまたま会ったからな。「折角だ、どこかで食事でもするか」と2人で近くのカレー屋に行ったんだ」

ブレン(街で偶然仮面ライダーと遭遇して食事に誘うとは、豪気と言うべきか何と言うか…)

メディック「あら、この近くにカレー屋なんてありましたっけ?」

チェイス「あそこだ、あのスーパーの正面にあるチェーン店だ」

ブレン「ああ、あそこですか」

ハート「あそこは辛さの調節はもちろんトッピングも非常に数があるからな。何回行ってもその都度ワクワクしてしまうな」

チェイス「そうだな。店内中を照らすほど眩く超進化の光を撒き散らしたほどだからな」

ブレン「それで、どうしてそれで「カレーを食べたい」という話になるんです?つい最近食べたのではありませんか」

チェイス「まあ、そのときにこういうやり取りがあったのだ」ホワンホワンホワンホワン



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数日前

イラッシャイマセー イラッシャイマセデスゾォ! メガウルオウド

ハート「ふふ、さぁて今日はどんなトッピングをチョイスするか…」

チェイス「呼んだか」

ハート「チョイスだチェイス。…悪いことは言わん。一度クリムにメンテナンスをしてもらえ」

チェイス「先週剛にマッドドクターで念入りに調整してもらったばかりだ」

ハート「ほう、蛮野の息子がか。ずいぶん仲が良いんだな」

チェイス「…アレは、死ぬほど痛いんだぞ」

ハート「浅はかなやつ、とはあえて言わないでおこう」

チェイス「で、どうする。とりあえず俺は今日は辛いものを食べたい気分なので激辛にするつもりだが」

ハート「ほう、悪くないな。では俺もそうするとしよう」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 03:44:30.87 ID:7ibwlJ/j0
ハート「チェイスはスクランブルエッグにエビカツか、流石としか言いようの無い組み合わせだな」

チェイス「お前はハンバーグにロースカツか…相変わらずガッツリといく奴だ」

ハート「ふふ、この注文した品が届くまでの期待に満ちた時間がまた何とも心地良いな」

チェイス「お前もすっかり人間社会に(悪い方向に)馴染んでいるな…」

イラッシャイマセー テンナイ、キャクウルオウド

?「む…、ここは食券ではなく注文形式なのだな」

?「…何、だと?辛さの調節?それにライスとルーの量も変えられるとは…。何!ルーの辛さだけでなく甘さまで変えられるというのか!?」


ハート「…どうやらあの人間、初心者のようだな」

チェイス「そのようだな。見て取れるほど狼狽している」

チェイス(…どこかで何度か見たことがある気がするが)

店員「お待ち。激辛スクランブルエッグとエビカツトッピングの方はどっち?」

チェイス「俺だ」

店員「はい。こっちは激辛ハンバーグ、ロースカツ。お待ちどう様」

ハート「ありがとう。待っていたよ」

店員「さぁ、ショータイムだ」スタスタ

追心「「いや、ランチタイムなんだが」」

チェイス「…変わった店員だな」

ハート「人間という奴は、ロイミュードと負けず劣らず個性的な者が多い」


?「何…野菜や魚介系のトッピングまであるのか?何という膨大な組み合わせ方が出来るんだ…!」


チェイス「…手を貸すべきだろうか」

ハート「やめておけ。勝利も敗北も己の力で得るもので無ければならない。あれは、あの男の戦いだ」

チェイス(メニュー選びに苦悩する男を視界に入れながら食事をしたくないだけなのだが…)

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/29(月) 03:59:04.16 ID:7ibwlJ/j0
ハート「はふっ、あふいっ……うん、サクサクのロースカツが辛口のカレーと相まって最高だ!」パァァッ

チェイス「ハート、だから光っていると何度言えば分かる」

ハート「んぐっ…す、すまん」

チェイス「次に光ったら、エグゼキューションだ」チューン チェイサー コブラ

ハート「悪かった気をつけよう。だからブレイクガンナーを仕舞ってくれ」

チェイス「…うむ、美味い。…俺はチーズが溶けたカレーがどうにも気に入ってな」

ハート「カレーに牛乳を入れるという話も多く耳にする。乳製品というのはカレーと相性がよいのだな」

チェイス「カレーはそもそも大抵のものと相性が良いがな。やはり、たまにはこうしてガツンと辛さのあるカレーを食べるのは良いな」

ハート「ほう、普段は辛いカレーは食べないのか?」モシャモシャ

チェイス「普段はもっぱら市販のカレールーだな。霧子や進ノ介は辛口派なのだが…」

ハート「…なるほど、蛮野の息子か」

チェイス「辛口を作ると剛一人が食べられずスネるのだ」

ハート「可愛いな」

チェイス「全くだ。だから、たまにこうして外でカレーを食べる時は辛口を選んでしまうな」

ハート「そういうものか…ああチェイス。良かったらそのエビカツを1切れくれないか?」

チェイス「構わん。ではロースカツと交換だ」

チェイス「…だが辛口と言えどここはチェーン店のカレー屋。個人的には一度もっと本格的なカレーを味わってみたいという欲求もある」

ハート「本格的なカレー、つまりあれか。本格インドカレー、というやつか」

チェイス「ああ。スパイスからその場で作るような本場のスタイルでカレーを出す専門店もこの界隈にはあるのだが…流石にそういった店に入るには、多少勇気が必要になる」

ハート「お前ほどの勇敢な戦士でも二の足を踏んでしまうか……いや、確かに気持ちは痛いほど分かるぞ」



?「ふぅ…初めての店という琴もる、下手な冒険心や好奇心に惑わされず最初はあえて王道を試そう…。すまない、ビーフカレー1辛で頼む!」

14: 誤字る度にハムスターで憂さ晴らす  噛まれた 2016/02/29(月) 04:38:42.36 ID:7ibwlJ/j0
ハート「そうだ、なら今度ブレン達と一緒にまた4人で食べにいくとしよう。その本格カレー屋とやらに」

チェイス「それも考えてはみたのだが…」

チェイス「スパイスから作る本格的なカレーというものを、自分で作ってみるという興味もあってな」

ハート「ほう!それはそれで興味があるぞ!?」

チェイス「香辛料だけでも種類があるしな。下調べからはじめてもしばらく時間がかかるだろうが…」

ハート「鍋クリスマスの料理もあれだけのものを作り上げたお前の事だ。カレーもきっと上手くいくだろうさ!」

チェイス「…食べたいのだな、ハート」

ハート「友達を応援するのに理由などいらないだろう?」

チェイス「それは純粋な友情なのか、食欲にまみれた煩悩なのかが怪しいところだが…」

チェイス「そうだな。ある程度作れるようになったらまたお前達に振舞うとしよう」

ハート「ああ、期待しているぞチェイス!」


?(ふふ、出来たぞ。まずはルーと反対側に福神漬けを盛り、ライスは半分ルーと混ぜ、もう半分は口直しや福神漬けと共に口に入れられるように離して置く。口の中がカレーの味でくどくならないように最後まで食せる完璧なこの布陣…まさに天下御免)フフン



-----------------------------------------------------------

チェイス「と、言う事があったのだ」

ブレン「ああ、だから突然駅中のデパートまでいってカレースパイスなんて買いに行ったんですね、チェイス」

ブレン「突然呼び出されたから何事かと思いましたよ」

チェイス「すまんな、俺もスパイスには無知なのでな。お前の頭脳が借りたかったのだ」

メディック「仮面ライダーに呼び出されてノコノコ行って挙句仲良くお買い物というのも、アレですわねえ」

ハート「ははっ、まさしく今更だな」

チェイス「しかしお陰で良い物が出来た。控えめに言っても自信作だ。これはせめてもの礼だブレン。俺の皿のチキンを1つやろう」ゴロンッ

ブレン「ああ、これはどうもありがとうございます。…って、うわっ凄くいい香りですよこれ!」

メディック「まぁ、本当ですわ。スプーンを入れたとたんフワッとものすごく良い匂いが噴き出しましたわ!」

チェイス「鳥の骨や皮をたっぷり使ったスープで作ったからな。油分に包まれて意図せず香りが封じ込められていたのだろう」

ハート「どれどれ……うぉぉっ!?チェイス、これは凄いぞ!スパイスから作るとここまで違うものなのか!?」

ブレン「もう、美味しそうな匂いというより美味しい匂いですよね、これ」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/01(火) 01:51:58.98 ID:tTZvJ5hT0
チェイス「スパイス以外はごく一般的な具材だ」

メディック「そのようですわね。鶏肉に人参、玉葱ジャガイモ…」ハムッ

ブレン「いえいえ、むしろ家カレーならこのようなスタンダードなものだからこそ良いんじゃありませんか」モグッ

ハート「ふぉぉ…!奇を衒わず一般的な具を使っているからこそ、スパイスの風味が否応無く引き立てられるぞ!」

メディック「本当ですわ!市販のカレールーの味しか知りませんでしたけど、本格的なカレーってこんなに刺激的なものなんですわね!」ハフハフッ

ブレン「おおぅ、まさしくスパイシーというやつですね…!この香辛料達の風味…辛くて奥深くて爽やかで…」

チェイス「スパイスをいちいち煎じるのは正直随分な手間だったが、これだけ喜んでもらえたなら甲斐があるというものだ」モグモグ

ハート「普段のもっとドロッとしたカレーも好きだが、こういうスープのようなカレーも最高だな!」モキュモキュ

メディック「あ、私もドロドロのカレー好きですわ。あれをよくご飯に混ぜて食べると堪りませんもの」

ブレン「貴女は性格だけじゃなく食の趣向までドロドロなのですねえ」

メディック「あらごめんなさいブレン。うっかりフォークが貴方の太ももに落ちますわ」ブスッ

ブレン「痛ぁあっ!!」

ハート「こらこら、よさないかメディック。流石にブレンは食べられないぞ」

チェイス「食えたなら良いのか」

ブレン「あ痛た……あ、貴女ねぇ!よくそんな躊躇無く人をフォークで刺せますねぇ!?」

メディック「あら嫌ですわ。私達人じゃなくてロイミュードですわよ?」

チェイス「大丈夫かブレン。マッドドクターで治療してやろうか」 チューン マッドドクター

ブレン「お気遣いだけで遠慮しておきますよ。それ、確か死ぬほど痛いやつでしょう?」

ハート「はふ、はふ…、しかし、随分汗が出るな…辛さはさこまででも無いというのに」

チェイス「スパイスの効能だろうな。発汗作用のあるスパイスもあると聞いた」

ブレン「ロイミュードは汗をかかない筈では…」フキフキ

メディック「カレーを食べたとき限定で発汗する機能でもつけられているのかしら」ポタポタ

ハート「おのれ蛮野…!」ダラダラ

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/01(火) 02:03:20.03 ID:+khcWJNho
ターキー「ターキー以外はごく一般的な具材だ」

ターキー「そのようですわね。ターキーに人参、玉葱ジャガイモ…」ハムッ

ターキー「いえいえ、むしろ家ターキーならこのようなスタンダードなものだからこそ良いんじゃありませんか」モグッ

ターキー「ふぉぉ…!奇を衒わず一般的な具を使っているからこそ、ターキーの風味が否応無く引き立てられるぞ!」

ターキー「本当ですわ!市販のターキーの味しか知りませんでしたけど、本格的なターキーってこんなに刺激的なものなんですわね!」ハフハフッ

ターキー「おおぅ、まさしくターキーというやつですね…!この香辛料達の風味…辛くて奥深くて爽やかで…」

ターキー「ターキーをいちいち煎じるのは正直随分な手間だったが、これだけ喜んでもらえたなら甲斐があるというものだ」モグモグ

ターキー「普段のもっとドロッとしたターキーも好きだが、こういうスープのようなターキーも最高だな!」モキュモキュ

ターキー「あ、私もドロドロのターキー好きですわ。あれをよくご飯に混ぜて食べると堪りませんもの」

ターキー「貴女は性格だけじゃなく食の趣向までドロドロなのですねえ」

ターキー「あらごめんなさいターキー。うっかりフォークが貴方の太ももに落ちますわ」ブスッ

ターキー「痛ぁあっ!!」

ターキー「こらこら、よさないかターキー。流石にターキーは食べられないぞ」

ターキー「食えたなら良いのか」

ターキー「あ痛た……あ、貴女ねぇ!よくそんな躊躇無く人をフォークで刺せますねぇ!?」

ターキー「あら嫌ですわ。私達人じゃなくてターキーですわよ?」

ターキー「大丈夫かブレン。マッドドクターで治療してやろうか」 チューン マッドドクター

ターキー「お気遣いだけで遠慮しておきますよ。それ、確か死ぬほど痛いやつでしょう?」

ターキー「はふ、はふ…、しかし、随分汗が出るな…辛さはさこまででも無いというのに」

ターキー「ターキーの効能だろうな。発汗作用のあるターキーもあると聞いた」

ターキー「ターキーは汗をかかない筈では…」フキフキ

ターキー「ターキーを食べたとき限定で発汗する機能でもつけられているのかしら」ポタポタ

ターキー「おのれターキー…!」ダラダラ

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/01(火) 02:04:58.19 ID:tTZvJ5hT0
チェイス「おしぼりでも持ってこよう」スクッ

ブレン「熱くなってきましたね…一旦ホットカーペットも切りましょうか」

ハート「ああ、そうだな…すまないが麦茶をくれないか。汗が止まらん」ダラダラダラ

メディック「あの、ハート様?そのコートをお脱ぎになられては宜しいのでは…?」

チェイス「冷たいおしぼりを持ってきたぞ」

ハート「おお、ありがたい」フキフキ

ブレン「はぁ…スパイスで火照った体に気持ちいいですねぇ…」

メディック「ふぅ、さっぱりしましたわ。ありがとうチェイス」

チェイス「気にするな」コトッ

ハート「ん?チェイス、それは何だ?」

チェイス「サラダだけでは味気ないと思ってな、ほかにもいくつか作っておいたのだ」

ブレン「おや、これは…フライドポテトですか?」

チェイス「人参や玉葱を薄くスライスして油で軽く揚げたものだ。口直しになると思ってな」

メディック「野菜のチップスですわね。…あら本当。スパイスに慣れた舌にこのしょっぱいチップスはイケますわね」ポリポリ

チェイス「素揚げにして塩を振っただけだがな」

ハート「うむ、確かにコレは良い舌休めになるな。オヤツに出されても良いな、これなら」サクサクポリポリ

ブレン「それでチェイス。こちらのガラスボウルに入っているのは…?」

チェイス「キウイとヨーグルトを混ぜたものだ」

メディック「それはデザートなのではなくて?」

チェイス「無糖ヨーグルトにざく切りにしたキウイを混ぜただけのものだ、試ししてみるといい」

ハート「お前がそこまで言うのなら俺も信じるだけだ。…おぉ!凄いぞ、カレー味に染め上げられていた口の中があっという間にさっぱりしたぞ!」

ブレン「あ、この酸味が良いですね。成る程…ヨーグルトとカレーの相性は抜群ですものね」モクモク

チェイス「このナンもヨーグルトを混ぜて作るものだしな」

ハート「何という伏兵を出してくるんだチェイス…これでは尚更止まらないではないか」

チェイス「どうせ最初から止まる気も無いのだろう。おかわりはいるのか?」

ハート「当然だ!」スッ

ブレン「あ、チェイス私の分も」スッ

メディック「大盛りでお願いですわぁ」スッ

チェイス「マッテローヨ」

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/01(火) 02:29:05.02 ID:tTZvJ5hT0
チェイス「全員、おかわりはまた米でいくのか?」

メディック「私はまた米でお願いしますわぁ」

ブレン「私はパンで食べたいので、カレーだけでお願いします」

ハート「むぅ、俺はどっちにするべきか……」

チェイス「面倒だ。ハート、お前も次はパンでいけ」スッ

ハート「ご、強引だな…」

チェイス「どうせまだまだおかわりするのだろう?」

ブレン「パン、トーストしてきますね。ハートも焼きますか?」

ハート「そうだな、頼めるかブレン」

ブレン「お安い御用です」

チェイス「トーストした状態でも、焼かずに柔らかいままでも、食パンはどちらもカレーにあうのが良いな」

メディック「私も、次はパンで食べたいですわぁ。まだ残ってまして?」モキュモキュ

チェイス「お前らと食事をするのだ、当然材料は多めに用意している」

ハート「流石だチェイス。何と抜かりの無い男…」

メディック「本当ですわ。メガネいりませんから貴方っぱりこちら側に戻ってきては如何?」

ブレン「ちょっと、聞こえてますよ!」

メディック「あら嫌だ。もちろんワザとですわよ」

チェイス「…すまんが、俺は人間を守る為に戦うと決めた。お前達と同じ道を行く事はもう出来ない」

ハート「ははっ、お前が自分で決めた道ならば俺はそれを尊重するさ」

ハート「ただ、もちろん戦場で出会ったときは当然容赦はしないぞ?」

チェイス「ああ、分かっている」

ブレン(街で偶然会っても仲良く食事にいく癖に…)

メディック「カレーにお米は正義ですわぁ」ホクホク

44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/01(火) 03:34:04.42 ID:tTZvJ5hT0
ハート「おお、パンがカレーを吸っていくぞ…」

ブレン「私はこうやって、具を載せて挟んで食べるのが…」ハムッ

メディック「チェイス、おかわりをお願いしますわぁ」スッ

チェイス「早いな」

メディック「私もパンで食べますから、カレーだけでいいですわ」

チェイス「シッテルーヨ」

ハート「んっ…!パンで食べるのも素晴らしいな!パンをトーストしてサクサクの歯ごたえを楽しむのも良いがカレーを十分に吸った食パンも最高じゃないか!」

ブレン「夕飯にカレーが出た翌日の朝食で、よくある光景らしいですよ」モキュモキュ

メディック「チェイスー、私の分もトーストしてくださいな」

チェイス「このオーブンには2枚までが限度だ。少し待て」

ブレン「意地汚い人ですねえ。少しぐらいお預けできないのですか?犬がモデルの癖に」プッ

メディック「あらごめんなさい?偶然たまたま何故か私の手に持っているフォークがブレンの脇腹に刺さりますわぁ」ザクッ

ブレン「もはや普通の攻撃ですねぇ!」

ハート「お前達、食事中にじゃれるな」

ブレン「じゃれるって、ハート…?あの、私脇腹にフォーク刺さってるんですけど…」

メディック「煩いですわね。ご飯食べ終わったら治してあげますわよ」

ブレン「今治してくださいよ!私食事中ずっと脇にフォーク刺し続けてるんですか!?」

チェイス「痛みは一瞬だ」 チューン マッドドクター

ブレン「あばばばばばばばばばばっ!?」バリバリバリバリ

78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 00:24:31.94 ID:hNBfm6/b0
チェイス「どうだ、治ったか」

ブレン「…ええ、お陰様で」

メディック「よかったですわねぇ」モグモグ

ブレン「死ぬほど痛かったですけどね!」

チェイス「そう怒るな。治ったのだから良いだろう」

ブレン「貴方の治療方法のほうが苦痛でしたからね?言っておきますけど」

ハート「メディック、流石にやりすぎだぞ」

ブレン「ハート!いい機会ですからもっと言ってやってください!」

ハート「ブレンを刺してしまったら、そのフォークは洗わないといけないじゃないか。チェイスの手間を増やしてやるな」

メディック「それもそうですわ…ごめんなさいチェイス」

チェイス「気にするな」

ブレン「私のっ!扱いがっ!恐ろしく物凄く考えられないほどに悪い!!」

ハート「ふふ、冗談だ」

チェイス「ブレンはいじりやすいのでな」

メディック「ちなみに私は本気でやってますわよ?」

ブレン「ほら約一名確信犯ですし!」

ハート「しかしメディック?確かに今のはやりすぎだ。数少ないロイミュード同士、もう少しお互いを労わるべきではないか?」

メディック「ハート様…、申し訳ありません。確かにブレンだからといって少々度が過ぎていたかもしれませんわ。だってブレンですし」

チェイス「たとえブレンでも手加減ぐらいはしてやるのがロイミュードのルールではないのか」

メディック「反省しましたわ…今度からはプラスチック製のフォークで刺す事にしますわ」

ブレン「刺す事はどうしても避けられないのですか!?」

79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 00:51:48.43 ID:hNBfm6/b0
ハート「少しからかい過ぎたな。すまんブレン。まぁ麦茶でも飲め」

ブレン「ハート、貴方も最近悪乗りが過ぎますよ…?」

チェイス「愛されているな、ブレン」

ブレン「歪んだ愛はお断りしたいのですけど」

メディック「あら、このナンもイケますわね。モチモチしてますわぁ」

ブレン「あっちはもう食い気に走ってますし」

ハート「俺もそろそろナンとやらを試してみたい。メディック、1枚…いや2枚取ってくれ」

メディック「お安い御用でふわ」モグモグ

チェイス「足りなくなったら言え。生地はまだあるからすぐに焼いてやる」

ブレン「そんな簡単に作れるものなんですねぇ」

チェイス「本場インドなどではタンドールと呼ばれる釜で焼くらしいが、一般家庭でもフライパンで十分作れる」

メディック「意外とお手軽なのですわねぇ…でも、美味しいですわ」モキュモキュ

ハート「普通のパンとは違う、この何ともいえない食感がいいな!当然といえば当然だろうが、カレーとの相性も抜群じゃあないか!」

チェイス「うむ、ヨーグルトが入っているのが良いのだろうな」ムグムグ

メディック「この、千切って出来上がった断面の空洞にカレーをこう、具ごと入れて…」ハムッ

ハート「おおっ!それはいいな。真似させてもらうぞメディック!」

ブレン「チェイス。私にもナンを下さい。流石にあれを見ていると食べたくなってしまいます」

チェイス「どうせなら焼きたてのほうがいいだろう。少し待っていろ。今追加を焼いてくる」

ブレン「いや、まだ皿にあるじゃあありませんか」

チェイス「さっきの悪ふざけの埋め合わせだ」スタスタ

ブレン「チェイス…貴方という人は…」グスン

メディック「なら、今残ってる分はもらいますわねぇ」

ブレン「メディック、貴女という人は…」

ハート「これは美味いぞ!モッチリとした生地とスパイシーなカレーの相性が最高じゃないか!」モシャモシャ

84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/02(水) 04:32:29.48 ID:hNBfm6/b0
ブレン「チェイス、このチキンがこんなにジューシーなのは何かタネがあるのですか?」

チェイス「ああ、肉は最後に鍋に投下したのだ。煮込む前に一度表面だけをフライパンで焼いているから、肉汁が残っているだろう」

メディック「ええ、とても美味しいですわぁ」モフモフ

ハート「もしや、野菜も一度火を通してから煮ているのか?」ムグムグ

チェイス「ああ、暖冬のせいか、最近の野菜はどうにも質が悪くてな…。軽く炒めてから煮込むのは基本だが、やるのとやらないのでは随分違うだろう」

ブレン「ええ、人参は甘くてジャガイモは皮のままなのですね。中までカレーの味がしみておらずホクホクのイモそのものの味がしっかり残っているのが、また何とも」モグモグ

メディック「私、トロトロになった玉葱大好きですからこうやって大ぶりにカットされた玉葱がゴロゴロ入っているの、凄く嬉しいですわぁ」

チェイス「玉葱はたっぷり入れるのが俺の流儀でな。2玉分、摩り下ろして飴色になるまで炒めて投入している」

ハート「手が込んでいるのだな、このカレーも…」

チェイス「いや、普段は人参やジャガイモも3分の1ほどは摩り下ろしてルウに馴染ませやすいように混ぜているぞ。今日はスパイスに手間がかかったので玉葱だけにしたが」

ブレン「…日頃から結構な手間隙をかけているのですね」

メディック「感謝してますわぁ」

ハート「ああ、尊敬しているぞ友よ」

チェイス「俺の名はチェイス。ロイミュードの番人。同時に食事係だ!」

ハート「」ブフォッ

ブレン「ぶふっ!?」

メディック「ゲホッ…!ちょ、ちょっとチェイス!いきなり笑いに走るのはおやめなさい!」

100: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 00:41:29.41 ID:9ymvjGrW0
ハート「チェイス、まだおかわりはあるか?」

チェイス「無論だ」

ハート「では頼む。次は米でいきたいな」

ブレン「一周しましたねハート」

メディック「チェイスー、麦茶が切れましたわ。お茶もお願いしますね」

チェイス「任せておけ。俺はロイミュードの食事係…同時に食事係だ!」

ハート「」ブフォッ

ブレン「ハート!ああもぅ、チェイスぅ!」

ハート「げほっ…、油断も隙も無いなチェイス…流石だ」ゴホゴホ

メディック「ハート様は笑いの沸点が低すぎますわ…はい、ティッシュ」

チェイス「すまん、つい。お詫びに特盛りで持ってこよう」

ハート「まったく…、チェイスはどんどん人間たちの影響を受けているな」

ブレン「主に悪影響ですけどね」

メディック「そう言えばこの前近所の屋台で軍服みたいな格好の青年とたこ焼きについて何か語り合っていましたけど」

ハート「ほう、たこ焼きか…そう言えば最近あまり粉ものを食べていないな…」

ブレン「この前購入したホットプレートにたこ焼きプレートも付属していましたし、今度たこ焼きも作ってみましょうか」

ハート「おお、それはいいな!」

チェイス「待たせたな。メディック、麦茶の追加だ。その辺に置いてくれ」

メディック「お安い御用ですわぁ。あら、氷を入れてくださったんですわね」

ハート「おお、これはまた思い切り盛ってくれたな……チェイス、この上に乗せてあるのは、まさか…?」

チェイス「温泉卵だ」

ハート「な、何ということを…!」パァァ

ブレン「ハート、超進化してます超進化」

チェイス「ついでに唐翌揚げも乗せてやろう」ヒョイッ

ハート「チェイスぅぅぅぅ!!」ピッカァァ!

ブレン「落ち着いてくださいハート!っていうか眩しい!目がっ目がぁ!!」

メディック「ハート様!気をお静めください!私達がバルスしてしまいますわ!」

114: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 01:10:29.26 ID:9ymvjGrW0
チェイス「落ち着いたか?」

ハート「…すまない。俺としたことが取り乱してしまったようだ」

ブレン(ハートは割りとすぐ取り乱す気がしますけどね)

メディック「落ち着かれて何よりですわ。ささ、食事を続けましょう?チェイス、私もおかわりを」

チェイス「卵と唐翌揚げはどうする?」

メディック「当然お願いしますわ」

チェイス「マッテローヨ」スタスタ

ハート「いやしかし、いきなり毛布を被せられるとは思わなかったな。驚いたぞ」

ブレン「すいません。しかしあれだけ眩く発光されてはご近所にも迷惑でしょうし、何より我々の目がおかしくなりそうでしたので」

ハート「気にするな、自分の感情すらろくに制御できない俺の未熟さ故だ。…さて、この温泉卵はどうしてくれよう…崩してカレーと混ぜ合わせるか、卵単品で味わうか…」

メディック「チェイスー、まだですのー?」

チェイス「今暖め直している。ブレンでもおちょくって待っていろ」

メディック「そうしますわぁ」

ブレン「お断りですよ!」




紘汰「さっき隣のガレージ、めっちゃ光らなかったか?」

戒斗「何を馬鹿な事を言っている。口を動かす前に手を動かせ」

紘汰「はいはい。テーブル片付けたら次は何したらいいんだ?」

123: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 02:12:29.95 ID:9ymvjGrW0
メディック「トロリととろける卵の黄身がカレーと相まって…溜まりませんわぁ」

ハート「まったくだ!そしてこの熱々の唐翌揚げがまた…最高だな!」

チェイス「しかし本当によく食べる連中だな」

ブレン「同感です。…ところでチェイス。私もおかわりをお願いできますか?温泉卵と唐翌揚げも」

チェイス「お前もか」

ハート「スパイスの効いたカレーに卵が加わって口当たりがマイルドになると益々止まらなくなるじゃあないか」ムグムグ

メディック「チェイス、野菜チップスが無くなってしまいましたわ」

チェイス「ペースが早い」

ブレン「サラダもいつの間にか無くなってしまいましたね」

チェイス「カレーはまだまだ残っているがな」

メディック「一体どれだけ作ったんですの、貴方」

ハート「こうして、パンの上にカレーと米を混ぜて乗せて……おお、悪くない、悪くないぞ!」

ブレン「あ、この福神漬け良いですね、甘じょっぱいのが口直しにピッタリです」

チェイス「福神漬けはこういうタイプが好みでな」

メディック「わかりますわ。私、あの真っ赤な福神漬けってあまり好きじゃなくて」

ブレン「そういう割には紅しょうがはたっぷり乗せますよね、貴女は」

メディック「それは松屋での話ですわよ!」

ハート「零れ出た黄身とカレーを混ざり過ぎないように気をつけながらパンにつけて……ああ、これもいいな」

チェイス「俺はこうして、米に福神漬けを混ぜてしまうのも嫌いでなくてな」

メディック「まぁ、そんな手段もありますのね」

ブレン「専門店ではサフランライスなど、米もカレーに合うように工夫して出す店も少なくないそうですし」

チェイス「それはまた次の機会だな」

ブレン「ええ、ですが次はカレーの前にたこ焼きになりそうですがね」

メディック「たこ焼き、いいですわよねぇ…同じ生地でお好み焼きも出来そうですし」

ハート「カレーに唐翌揚げを沈めてたっぷり絡めて…ああ、肉汁とスパイスが口の中で…はふっ」

126: saga機能とか何それ知らんかった 2016/03/03(木) 02:26:33.22 ID:9ymvjGrW0
ブレン「ふぅ……ごちそうさまでした」

ハート「ああ、流石にもう満腹だ…」

メディック「今日も沢山食べてしまいましたわぁ…けふっ」

チェイス「では、残りは明日にするか」

ブレン「ちょっ、まだ残ってるんですか」

メディック「本当にどれだけ作ったんですの?」

ハート「ほぅ、明日もカレーか。楽しみだな」

チェイス「一晩寝かせたカレーはまた格別だからな」

ブレン「確か具材の旨みが溶け出すんでしたよね」

チェイス「らしいな。最初からペースト状にしてルウに混ぜ込んでも同じ効果が得られるがな」

メディック「あら、ではチェイスが普段からカレーの具を摩り下ろして入れているのはそういうことなんですの?」

チェイス「テレビの知識の受け売りだ」

ハート「今から明日の夕飯が楽しみだな…ならばチェイス。明日も食べに来るといい。お前が作ったカレーなのだしな」

ブレン「もう馴れ合いとか通り越して普通に仲の良い気の置けない親しみ深い友達ですね」

メディック「流石に今更裏切り者とか言う気も起きませんわ」

ハート「敵対するときは敵対する。遊ぶときは遊ぶ。減り張りというやつだな」

ハート「どれ、腹ごなしにゲームでもするか?それともテレビでも見ようか」

チェイス「そうだな、全員満腹な事だ、食後のマンゴープリンはもう少し後にしよう」

メディック「マンゴープリン!いいチョイスですわ!」

ブレン「カレーの後に抜群のチョイスですねチェイス!」

チェイス「…」

ハート「チェイス」

チェイス「わかっている」




紘汰「隣からすっげぇカレーの良い匂いがして堪らなかったんだよ。サンキューな戒斗」

バロン「フン、偶然俺の今日の夕飯がカレーだっただけだ。勘違いするな」 ファイトオブハンマー

紘汰「あのさ、どうでもいいけど何で変身してんだ?」

128: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 03:15:50.52 ID:9ymvjGrW0
ブレン「あ、出ましたよボスキャラ。ほらハートですハート!」

ハート「おお、ゲームとは言え自分自身を見るのは変な気分だな」

メディック「ゲームの中のハート様も格好良いですわぁ」

チェイス「しかし強いな。バリアなど反則ではないのか?」

ブレン「攻撃翌力も凄いですね…おお、一撃で大分もっていかれましたよ」

ハート「ははっ、流石は俺だな」

チェイス「笑い事か。クリア出来んぞ」

メディック「チェイスも折角ですしチェイサーを使えばよろしいのでは?」

チェイス「俺はDLキャラなのだ。まだ2週間近くある」

ブレン「ああ、だから蛮野の息子でプレイしているんですね…って、あ」

メディック「負けてしまいましたわね…」

ハート「どうするチェイス。リトライするか?」

チェイス「…負けたら交代するのがゲームのルールだろう」スッ

ブレン「では、次は私が。ハートお覚悟を」

チェイス「…」グスッ

ハート(悔しかったんだな)

メディック「あらブレンったら。ゴーストでいくんですの?」

ブレン「私がどのキャラを使おうが勝手でしょう!」

ブレン「…って、何ですかこれは!技の隙が大きすぎる!クセが強すぎる!」

ハート「おお、あっという間に負けたな」

メディック「無様ですわねぇ。難易度下げます?ハート様」

ハート「それは無粋というものだろう。どれ、次は俺がやろう」

ブレン「気をつけてくださいハート。このハートはバリアで硬い上に一定以上ダメージを与えると攻撃可能範囲外から広範囲攻撃をしてきます」

メディック「しかも重加速まで使いますわね」

ハート「流石は俺といったところか…し、では俺はブラックRXで挑むとしよう!」

ハート「さあ、勝負だ俺!」

チェイス(何故俺はDLキャラなのだ…)

131: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 03:36:33.55 ID:9ymvjGrW0
ハート「何なんだあのバリアは!俺はあんなもの使えんぞ!」

ブレン「まさか必殺のリボルケインですら破れないとは…」

メディック「あ、でもロボライダーでの遠距離射撃は結構良い線いってましたわよ?」

ブレン「ですね。ハート、ここは間合いの外から射撃技でバリアを破壊するのが得策では」

ハート「そんな卑怯な戦い方が出来るか!次はコイツで行く、ひとっ走り付き合ってもらうぞ、泊進ノ介!」

チェイス「ドライブか」

ブレン「あ、復活しましたねチェイス」

メディック「チェイス、そろそろマンゴープリンお願いしますわ」

チェイス「分かった。用意してこよう」

ハート「くっ…!スピードロップでもバリアを壊しきれんか…!」

ブレン「ハート、一旦離れてドア銃でこまめに攻撃しましょう!」

ハート「いいや、ここはあえて力押しだ!タイプワイルドでいく!」

メディック「私達の宿敵の能力を思い切り使いこなしてますわね」

ハート「うぉぉお!行けぇランブルダンプ!」

ブレン(ハートがムキになってハートを攻撃してるというのも、妙な光景ですね)

チェイス「お前達、熱くなりすぎだ。声が大きいぞ」

ブレン「あ、デザートがきましたよハート」

ハート「今取り込み中だ!くっ…残り体力が少ない、このまま押し切れるか…!?」

チェイス「…終わるのを待つとしよう」

メディック「ですわね」

ブレン「あ、スプーン持ってきますね」

ハート「よし、いけるか……って、しまった!ボタンを押し間違えてトライドロンに乗ってしまった!」

132: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/03(木) 03:52:18.72 ID:9ymvjGrW0
ハート「…」

ブレン「ハート?食べないのですか」

メディック「甘くて冷たくて美味しいですわよ?」

チェイス「そう落ち込むな。やり直したら勝てたのだろう?」

ハート「…ああ、勝てたな」

ハート「タイプワイルドのドリフト回転斬りであっという間に、な」

ブレン「ぶっ壊れ性能でしたね、あれ」モグモグ

メディック「バリアもあっという間に壊せましたし、後はひたすらハート様が宙に舞ってましたわぁ」モキュモキュ

チェイス「クリア出来たのだから良いではないか。ほら、お前も食べろハート」

ハート「ああ、貰おうか。……だが虚しい…」



光実「お邪魔します紘汰さん」

貴虎「邪魔するぞ葛葉、駆紋」

紘汰「おー、よく来たなぁ2人とも。もうすぐ飯出来るから座ってくれよ!」

バロン「何を偉そうに。作っているのは俺だろう!」

貴虎「…何故あいつは変身しているんだ?」

光実「まぁバナナのことはどうでもいいけど。良い匂いしますね、カレーですか?」

紘汰「ああ、アイツ料理だけは美味いからなぁ」

ロードバロン「誰か一人ぐらい手伝え!」

148: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/04(金) 02:40:30.54 ID:aF+xEY0s0
ハート「今度はみんなでやれるゲームにするか。またモンハンでもやるか?」

メディック「桃鉄もありますわ、ハート様」

ブレン「おや、また麦茶が無くなってしまいましたね…」

チェイス「分かった、作ってこよう」

ブレン「何か他に飲み物ありましたっけ?」

チェイス「そうだな……今あるのは牛乳とコーラぐらいだな」

ハート「それは少し心許ないな。よし、買出しにいくか。駅前のスーパーならまだ開いているだろう」

メディック「お供致します。私もアイス食べたいですし」

ブレン「まだ食べるんですか…あ、駅前まで行くのならTSUTAYAにでも寄りますか?」

ハート「おお、悪くないな」

チェイス「なら、会員証を用意せねばなるまい」ゴソゴソ

ハート「よし、ではまずはTSUTAYAでDVDを物色。その後に買出しといこう。お前達、準備はいいか?」

チェイス「マッテローヨ」

メディック「上着取ってきますわ」

ブレン「そのままで宜しいじゃありませんか」

メディック「こんな薄着でこの季節外に出たら風邪ひきますわよ!おばかブレン!」

チェイス「ロイミュードは風邪をひくのか…?」

ハート「さぁ、どうだろうな。ひいた事がないからわからんな」




紘汰「しっかし驚いたよなぁ。レモンエナジーどころかロードバロンまで出るなんて」

戒斗「フン、実力というものだ」

貴虎「今回もバロンは異常にコンボを稼げるな…それにしても、何故私はゲネシス版だけしか出ないのだ?」

光実「兄さんはまだいいじゃないか、僕なんてサポートキャラだよ?僕にだってヨモツヘグリとかあるのに」

紘汰「いやいや、それは駄目だろ」

149: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/04(金) 03:17:37.63 ID:aF+xEY0s0
ハート「鍵は閉めたか?」

ブレン「ええ、抜かりなく」

メディック「お財布も持ちましたわぁ」

チェイス「まだまだ寒いな…」

ハート「そうだな。途中コンビニで何か暖かいものでも買うとしよう」

メディック「私、肉まんがいいですわ」

ブレン「よく食べますね…太りますよ?」

メディック「お黙りなさい。フライヤーでその眼鏡こんがりと揚げてもらいますわよ」

ブレン「おやめなさい!お店の迷惑でしょうが!」

チェイス「もうこんな時間だ、あまり大声で騒ぐな」ガコンッ

ハート「お、何を買ったんだチェイス」

チェイス「コーンスープだ。どうにも俺は自販機のコレやおしるこが好きでな」

ブレン「ああ、わかりますわかります。缶入りしることか美味しいですよねぇ」

メディック「でも、どちらも最後まで粒が取れないという因果がありますわよね」

ハート「わかるぞ。あれはどうにももどかしいよな」

チェイス「さて、では行くか……むっ?」

メディック「どうかしまして?」

チェイス「いや、携帯を持ってくるのを忘れてしまった」

ブレン「おやおや、取りに戻りますか?はい鍵」

チェイス「いや、面倒だ。どうせすぐ戻ってくる事だしな」

ハート「それもそうだな。さて、何を借りるか…モバマスはもう全巻出ているんだったか?」

ブレン「どうだったでしょうね。まぁ直接見て確かめればよろしいのでは?」

チェイス「名刺だけでも」スッ

メディック「ちょっ、チェイスだからその免許証は…」プッ

ブレン「ふ、不意打ちはやめなさいチェイス…!」プルプル

ハート「ゲホッ!ゴホッ!」

メディック「ああもう!ご覧なさいハート様笑いすぎて噎せ返ってしまってますわ!」ペチンッ

チェイス「すまん」

150: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/04(金) 03:43:34.76 ID:aF+xEY0s0
ハート「げほっ…すっかり油断していたぞ…」

ブレン「それは油断もしますよ。それにしてもハートは本当に笑いの沸点が低すぎます」

メディック「感情豊かと仰いなさいな」

チェイス「笑顔です」ニコッ

ハート「ゲッホ!ゴホッ、グェフッ!」

ブレン「」ブフゥッ

メディック「」ブッ

チェイス「…人の笑顔を何だと思っているんだ」

ブレン「ちょっ…いきなり生の満面スマイルは販促でしょう…」ゲホッ

メディック「チェイスの満面の笑顔を脳細胞がフルスロットルで拒絶してますわ…」プルプル

ハート「」ビクンッビクンッ

ブレン「ハート!?ああハート!!」

メディック「お腹を抱えて痙攣してしまってますわ!い、今すぐ治療致しますわね!」

チェイス「…」

チェイス「すまん」

メディック「おばかっ!」

ブレン「チェイス!貴方今度特状課の連中を呼んできなさい!うちのチェイスに悪影響与えすぎですあいつら一度しっかり言ってやらねば!」




剛「…」

剛「……」

剛「……出ねぇ」

剛「まあ、別にどうでもいいけどな?たまたま暇してたから仕方なく気まぐれで連絡入れてみたってだけで…」

剛「…」

剛「…やっぱ出ねぇ」

151: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/04(金) 04:00:05.81 ID:aF+xEY0s0
剛「ま、いいんだけどな。別にどーでもいいんだけどな?」スタスタ

剛「どうでもいいけど、たまたまアイツらのアジトの合鍵持ってるから何となく気まぐれで来て見たってだけでな?」スタスタ

剛「ほらアレだ。アイツらが油断してる隙をついて一網打尽に出来るかもしれないしな?」カツンカツン

剛「別に「暇なときはいつでも来るといい」とか言われたのを鵜呑みにした訳じゃ」ガチャッ

剛「よぉーしロイミュード共覚悟しやがれ!」

剛「…って、いねぇ」

剛「あ、チェイスの野郎スマホ置きっぱかよ!通りで連絡来ねぇ訳だわ」

剛「おっ、美味そうな匂いすると思ったらカレーかよ。炊飯器空っぽなのにカレーばっかりすげぇ残ってやがる…どんだけ作ったんだよ」

剛「……まあ、こんだけ残ってるしな。アイツらがこのカレーを悪用して何か悪巧みしてるかもしれねぇし?」イソイソ

剛「仕方ねぇ。ここは一つ俺が体を張ってこのカレーを調査しねぇとな」パクッ






剛「辛ぇっ!!」

152: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/04(金) 04:11:57.06 ID:aF+xEY0s0
結局また剛をオチに使ってしまった…すまん剛。お前はオチにあまりに便利すぎるのだ…
バトライド創生、チェイサーのDLをひたすらマッテルーヨ。まさかの超魔進チェイサーとかサプライズすぎるだろ


オツカーレ

引用元: ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】