1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:13:56.61 ID:+icEkMzS0
卯月「はい!」

凛「……はぁ?」

卯月「だから~、卯月ちゃんがかわいすぎて生きるのがつらい、だよっ、凛ちゃん♪」

凛「………」ペラリ

卯月「えっへへ~、恥ずかしがらなくてもイイんだよ~、凛ちゃん♪」

凛「………」ペラリ

卯月「凛ちゃん、さすがに無反応は悲しすぎるよ! いくら私でも頑張れなくなっちゃうよ!」バンバン

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:22:32.48 ID:+icEkMzS0
凛「……何がしたいの?」パサッ

卯月「凛ちゃんに私の可愛さを認めてもらいたくて」ニヘー

凛「………」ペラリ

卯月「雑誌に戻んないで! 誌上のアイドルを見なくても目の前に本物がいるよ!」

凛「いま卯月は答えを言った」

卯月「え?」キョトン

凛「アイドルなんだから可愛いのはあたりまえだよね。ま、ちょっと語弊はあるけど……ほらここ、卯月も載ってるよ?」パラララッパラッ

卯月「あ、ほんとだ~♪ こないだのCDデビューの……って違うよ!」バンッ

凛「………」チッ

卯月「舌打ち?! 舌打ちするほどめんどくさい?!」ガーン

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:23:44.61 ID:+icEkMzS0
凛「自覚はあるんじゃん……」ジトッ

卯月「うっ……でも負けないよ。私は凛ちゃんに可愛いねって言ってもらいたいんだもん!」

凛「……なんで?」

卯月「凛ちゃんともっと仲良くなりたいから!」フンス

凛「ん……別に仲はいいつもりだよ」

卯月「全然足りません!」

凛「……ニューエイジとして同じグループに所属。ラジオではレギュラー同士。オフの日にも一緒に過ごすことがあって、お菓子作りをしてみたり……何が不満なの?」

卯月「いや全然足りないよ! 具体的にはP凛とウヅリンの、絶望的なまでの比率の差とか!」プンプン

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:25:39.40 ID:+icEkMzS0
凛「なに言ってんだか……はいはい、卯月は面白いな~……」ペラッ

卯月「面白いってぇ……。うー、そしてまた雑誌に~……おっかしーなぁ、765プロの春香先輩が、こうすればイチャラブ展開間違いなしって言ってたのに……」ゴニョゴニョ

凛「(イチャラブ、か……)」ペラッ

卯月「卯月ちゃんがかわいすぎて生きるのがつらい、はい!」サッ

凛「………」ペラリ

卯月「うーづーきーちゃーんーが~、かーわーいーすーぎーて~……」

凛「………」ペラペラペラ

卯月「いーきーるーのーがーつーらーい~~~~………」><

凛「………」メモメモ

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:27:50.82 ID:+icEkMzS0
卯月「もうっ!」バンッ

凛「………」チラッ

卯月「こうなったら絶対に凛ちゃんに、かわいすぎて生きるのがつらいって言わせるからね! 私、一生懸命頑張っちゃうからぁ~~…………」ダッダッダッ バタンッ

凛「………」



凛「はぁ……もう」

・・・
・・

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:30:02.76 ID:+icEkMzS0

・・
・・・

後日 某スタジオ


スタッフ「それではお疲れ様でした~」

凛「はい、お疲れ様でした」ニコッ

バタン

凛「(さて、収録終わった。この後の予定は……)」パラッ

 「(終わりか。プロデューサー、今日は迎えにこれないって言ってたし、直帰かな。……あ、でも)」

 「(卯月もこのスタジオだったっけ。ちょっと待てば終わるかな。まだ楽屋にいても大丈夫だよね)」

 「(連絡……しなくても来るか。でも卯月のやつ迷うかもしれないし、場所だけ送っとこ)」メルメル

 「(……本でも読んでよう)」パラッ

パラッ……………パラッ……………パラッ………………
………

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:33:18.71 ID:+icEkMzS0
バタンッ!!!

凛「わっ、卯月か……もうビックリ――」

卯月「にょ、にょわー! //////」キラリン☆

凛「」

卯月「うづりんだにぃ! えっへへー、凛ちゃんお仕事お疲れだよぉ //////」

凛「」

卯月「そんな凛ちゃんをぉ、うづりんハピハピで心も体もスッキリさせちゃうよー☆ せーのっ、うずりん☆ //////」ギュッ

凛「」ボーゼン

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:34:59.29 ID:+icEkMzS0
卯月「う、うきゃー☆ テレる! ヤバーイ☆ //////」

凛「………」

卯月「ど、どーおぉ? ハピハピしたー? うづりんがいないと生きるのがつらいーい?」チラッチラッ

凛「………とりあえず、離れようか」グイッ

卯月「う、うん……」

凛「そしてきらりに謝ろうか」

卯月「ごめんなさい」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:36:43.37 ID:+icEkMzS0
少女説明中

凛「つまり、昨日の私とのやり取りから、普段通りの卯月だとあの台詞を言ってもらえないと思ったと」

卯月「あのね、それでね、可愛いと言ったらきらりちゃんかなぁー、と思って。それできらりちゃんの真似をしたら、凛ちゃんに可愛いって言ってもらえるかなって」

凛「………」

卯月「うぅ、そんなに似てなかったかなぁ。一夜漬けだけどけっこう勉強したし、きらりちゃんにもちょっと見てもらったのに……」シュン

凛「……はぁ~あ」

卯月「そんな深々とぉ~……」フルフル

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:38:53.17 ID:+icEkMzS0
凛「あのさ、卯月」ジトッ

卯月「うん……」

凛「どうしてきらりの真似なんてするの? 確かにきらりは可愛いし、さっきのも悪くはなかったよ」

卯月「え、じゃあ……」

凛「でもそれは、卯月自身の可愛さがなくなっちゃうってことだよね。それじゃあ卯月が私に言わせたがってる言葉の真意から、ちょっと離れるんじゃない?」

卯月「うー……」



凛「うなってもダメだよ。そんな大事じゃないけどさ。なんとなく、私のことで卯月が卯月らしくなくなるのがちょっと嫌なんだ」

卯月「………」

凛「……ごめん、ちょっとキツくなっちゃたか。……まあいいじゃん、せっかくまだ夕方なんだし、この後2人で――」

卯月「…………もん」

凛「え?」

卯月「でも可愛いって言って欲しいもん!」プンプン

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:41:24.99 ID:+icEkMzS0
凛「それは……」タジ

卯月「いいもんいいもん、確かに凛ちゃんの言う通り、真似っこはダメだけど、私は夢を叶えるもん!」フンス

凛「夢って……」シラー

卯月「凛ちゃんの、凛ちゃんのぉ……いつでもクール無表情ぉ~~~……。。。。。。」ダッダッダッ バタンッ


凛「………」

 「………」

 「……はぁ」

メルメル

凛「(まだ時間あるからコーヒー飲みに行こう、玄関のところで待ってて、いなかったら今日スカイプ30分しかしないから、っと)」メルメル

凛「これでいいか、送信」

 「………」



 「……もうっ」
・・・
・・

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:43:34.39 ID:+icEkMzS0

・・
・・・

後日 ある日の事務所


凛「お疲れ様です」ガチャリ

ちひろ「あら凛ちゃん、お帰りなさい。……次の仕事までここで待機?」

凛「はい、プロデューサーが送ってくれるそうなので、ここで待ってます」

ちひろ「ふふ、そっか。じゃあゆっくり休んでね。冷蔵庫に飲み物補充しといたから、好きなの取っちゃっていいわよ」

凛「それはお気に入りを取っとかないとですね。ありがとうございます」ニコッ

ちひろ「いえいえ~、これも事務員の仕事のうち~」ノシ



凛「(しかし……)」バカリ

 「(珍しく誰もいない。ちょっと話し相手が欲しいかなって気分だったのに、当てが外れたな……)」LPドリンクゲット

 「(ちひろさんは……?)」ガチャン

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:45:29.76 ID:+icEkMzS0
ちひろ「う~ん……やっぱりハイユーザーの需要には限界がきてるわね。ここはなんとかローコスト/プチリターンな仕組みを作って、エンドユーザーの課……」ブツブツ

凛「(やっぱり忙しそう。邪魔しちゃ悪いよね)」

 「(だったら……本でも読むしかないか)」ゴソゴソ

 「(………)」パラッ

 「(……卯月も早めに来たりしないかな)」


………パラッ……カタカタカタ、タンッ………パラッ……カタカタ………カタカタ、タンッタンッタンッ……カタカタ



バタンッ!!!

ちひろ「きゃっ、なになに?!」キョロキョロ

凛「(……このパターン。今度は)」

 「学ラン?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:47:50.85 ID:+icEkMzS0
卯月「おっす! 凛ちゃん」バーン

拓海「オッス! 凛先輩!」バンッ

有香「押忍!! 凛先輩!」バン!!

凛「……おす。卯月、拓海、有香。みんなサラシに学ランだね」シラー

卯月「さあて凛ちゃん、年貢の納め時だよ~」エッヘン

凛「いやいいんだけどさ、卯月、それ似合ってるね」マジマジ

卯月「えっ、そんな、恥ずかしいよぉ~ //////」エヘヘ

凛「ちょっとサラシが大胆かなって気はするけど……うん、悪くない」ウンウン

卯月「/////////」

拓海「卯月の姉御、丸め込まれてます!」オスッ!

有香「そうです卯月先輩、目的を果たさないと!」オスッ!

卯月「はっ、危ないところだった」

凛「………」チッ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:49:51.52 ID:+icEkMzS0
卯月「舌打ち?! 凛ちゃん、これは本当に面倒がってるね?!」ガーン

凛「それに気づけるんだったらさ……いや、いいや、それで今日はなに?」ジトッ

卯月「うっ……ううん、今日は凛ちゃんだって逃れられないよ!」

凛「それはどうして?」

卯月「なぜなら凛ちゃんは、私より年下だからです!」フンス



凛「……というと?」

卯月「凛ちゃんは15歳。私は17歳。プロダクションに入ったのは全く同じ時期なんだから、後は年齢差の問題だよ! そう、凛ちゃんは私に従わなくてはならないんですっ♪」ニコニコ

凛「はーん……なるほど」

卯月「さあ凛ちゃん。卯月ちゃんがかわいすぎて生きるのがつらいと言うんだよ! そして私にゾッコンLOVEだと明言するんだよ」キラキラ

凛「………」

 「……はぁ、まったく」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:52:05.38 ID:+icEkMzS0
凛「拓海はさ、どうしてこんな茶番に付き合ってくれてるの?」

拓海「卯月さんが、事務所の先輩だからです!」ウウッ

凛「有香は? 私たちと入社はそう変わらないと思うけど?」

有香「お、押忍! ……ええっと、デビューは卯月さんの方が先ですし、その関係で良くしてもらったので」タジ

凛「なるほど」

 「(まったく、他の人にも迷惑かけて、卯月……)」

 「(……ちょっとキツめでもこれはいいかな)」


凛「分かりました、卯月さん」

卯月「ふぇっ!?」

凛「そうですね。よく考えたら卯月さんは年上ですもんね。今まで馴れ馴れしくしていたのが申し訳ないです」

卯月「えっ、ええっ?!」

凛「私、本当に申し訳なくって、そんな卯月先輩に可愛いだなんて生意気なこと言えません」

卯月「あ、えっと、凛ちゃん……」アセッ

凛「でも本当に尊敬していますから、これからもどうか見捨てないでご指導お願いします」ペコリ

 「ね、島村先輩っ♪」ニッコリ

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:56:49.37 ID:+icEkMzS0
卯月「ひぐっ……」ウルッ

凛「あれ、どうしたんですか島村先輩? もしかして私、また失礼なこと言っちゃいました?」オロオロ

卯月「うっ、うっ……」ウルウル

凛「本当にごめんなさい。許してください……」

 「島村先輩」ペコリ



卯月「う、うわああぁぁぁぁ~~~~ん」ボロボロ

  「り、凛ちゃんの、凛ちゃんのぉ……冷血人間ンンンンン……。。。。。。!!!」ダッダッダッ バタンッ


凛「………」

 「……ふう」サラッ

 「これでよし」グッ


拓海「(えげつねぇ……)」ダラダラ

有香「(卯月ちゃん、大丈夫かな……)」ダラダラ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:58:58.64 ID:+icEkMzS0
凛「2人とも本当にごめん。こんなことに巻き込んじゃって」

拓海「いえ、大丈夫っす」

凛「いや、いつも通りに戻していいから。……むしろ私が2人にタメ口でいいのかな」ウーン

拓海「ああいや、気にすんなって。後輩なのは事実だしよ。アタシはその辺、凛とタメ口なのは文句ないぜ」

有香「あたしも大丈夫だから。後輩かどうかは微妙だけど……うーん、アイドルは空手とは違うしね」

凛「ありがとう。でも改めて、ごめん」


拓海「気にすんなって。時間空いちまって暇してたし、いい余興だったってもんさ」

有香「みんなで学ラン着るのも結構楽しかったよ」アハハ

拓海「うーん、ただ……卯月のやつ、どうしてもお前に可愛いって言わせたいらしいんだけどよ。そんくらい、別に言ってやってもいいじゃねぇか」

有香「そうかも。別に可愛らしいもんだと思うし、凛ちゃん実際のところ、卯月ちゃんのこと可愛いと思ってるんじゃ?」

凛「いや……まあ……でもなんか、癪だしさ」

拓海「ははは、ちげぇねぇ」アッハッハ

有香「フォローはお願いね。じゃあ拓海さん、私たちは着替えてこないとですね」

拓海「お、そうだな。じゃあまたあとでな」ノシ

ガチャ

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:00:01.02 ID:+icEkMzS0
凛「………」

ちひろ「……なんだか面白いものを見てしまったわ」

凛「あ、ちひろさんも、お騒がせしてすいません」

ちひろ「ああいいのよ。談話室も兼ねてるわけだし、悪いのは増資しないプロデューサー……」ブツブツ

凛「そ、そうですね……」タジ

 「………」

 「……さて」


メルメル

凛「(今から収録だよね。一緒に行くんだから早く戻って来て。来ないと明日弁当作ってこないから)」メルメル

 「こんなもんか、送信」

 「………」

 「……はぁ」

・・・
・・

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:02:05.58 ID:+icEkMzS0

・・
翌日 事務所

凛「(さて、卯月と待ち合わせしてるわけだけど)」

 「(昨日の収録はごくごく普通にうまくいった。いつも通りの卯月だったし、変な素振りもみせなかった)」

 「(でも卯月の性格からして、あれで諦めたわけじゃないよね。仕掛けてくるとしたらこの待ち合わせ場所)」

 「………」

 「(だけど……)」


モバP「グフフ……桜色少女薫、たまらんのぉ」ジュルリ

早苗「うわーPくん、今のは聞きたくなかったかな」ドンビキ

あい「全く度し難いな君は。薫君やあずき君が、所用で席を外していることを喜ぶばかりだよ」ヤレヤレ

モバP「おいおい、せっかく年少組がいないんだから、ハメを外すのは当たり前だろう」キリッ

あい「早苗さん」

早苗「わかってる。昔の同僚の番号は……」プチプチ

モバP「ちょっ、まっ」アセアセ

凛「(………)」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:03:52.85 ID:+icEkMzS0
凛「(ちょっとだけ事務所を待ち合わせ場所にしていいのかなって思ったけど、やっぱいいや。暇だからって来る人がいるような事務所だし)」

 「(それにしても卯月は……もう30分前だし来てもおかしくないのに)」チラッ

卯月「………」

凛「うわっ!?」ビクッ

卯月「………」ジー

凛「ちょっと卯月……ビックリしたじゃん。黙って後ろに立つとか、相手が誰だってこわ……卯月?」

卯月「………」ジー

凛「(心なしか目が座ってる……座ってるように見せてる? これも仕掛けのうちかな。まあペースは取られないようにして)」

 「卯月?」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:05:24.47 ID:+icEkMzS0
卯月「…………えヘ」ニコッ

凛「……!(ちょ、ちょっと今のは怖かった)」ゾクッ

卯月「えへ、えへへ……凛ちゃん、おはようございまぁす」ニッコリ

凛「(あ、このパターンは)」

卯月「あのね凛ちゃん。なんだか私変なんだぁ。とってむ胸がドキドキして、苦しいの……」

凛「………」

卯月「もう苦しくて苦して、凛ちゃんのこと、どうにかしちゃいそう」エヘヘ

凛「……そう」

卯月「凛ちゃんが他の女の子と私より仲良くしたり、プロデューサーさんと仲良くしてたりしてないか、不安で不安でしょうがないんだよぉ」ニコニコ

凛「………」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:07:17.75 ID:+icEkMzS0
卯月「だから、凛ちゃんが卯月ちゃんがかわいすぎて生きるのがつらいって言ってくれないとぉ、えへ、我慢できないかなーって。えへへ」ニッコリ

凛「ふーん……」

卯月「えへ、えへへ……」ニコニコ

凛「言いたいことはそれだけ?」

卯月「え、えへ? そ、そうだよぉ」

凛「じゃあ聞くけどさ」

卯月「なんですかぁ?」

凛「卯月は私に危害を加えるようなことをするの?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:08:54.86 ID:+icEkMzS0
卯月「う……そ、それはぁ」タラー

凛「卯月はそんなことしない子だって、私は思ってたんだけどな。それにさ、私がこんなふうに何かを強制されるの嫌いだって、知ってるよね?」

卯月「え、えー……えへ?」ダラダラ

凛「何より気に食わないのはさ、それ、まゆのマネだと思うんだけど、まゆは確かに負の感情ですらはっきりと口にするけど、それで実際にプロデューサーを縛ってるとこ見たことある?」

卯月「う、う~ん……」タジタジ

凛「大したことじゃないかもしんないんだけどさ、知り合いが、それも事務所の仲間が危険な人間みたいに表現されるのは、あまりいい気分じゃないんだ」

卯月「うん、そうだね……」シュン

凛「……ごめん、言い過ぎた。でも言いたいことは分かってくれた?」

卯月「うん」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:10:26.36 ID:+icEkMzS0
凛「そっか……じゃあせっかく2人で遊ぶ日なんだからさ、この話はこれで終わりにしよ。……お詫びにクレープくらいだったら奢るからさ」ニコッ

卯月「うん……」

凛「じゃあまずはお昼ごはん食べよっか。公園で桜を見ながら食べようって言ってたけど、今日はちょっと寒いし、ここで弁当広げちゃってもいいかもね」

卯月「………」

凛「ん……卯月?」

卯月「………」

   「……凛ちゃんは、さ」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:12:16.10 ID:+icEkMzS0
凛「ん?」

卯月「わ、私のこと、そんなに大事じゃないのかな……って」シュン

凛「………」

卯月「最初はさ、ただのおふざけだったし、さっきのだって半分はそうだったんだけど、ここまでしてどうして言ってくれないのかなって」

凛「……うん」

卯月「もちろん生きるのがつらいなんて大げさだけど……わ、わたしは、凛ちゃんのこと可愛いというか、本当に大事だなーって考えて、ちょっと苦しいような、幸せなような気持ちになること、あるよ」ウルッ

凛「………」

卯月「で、でも、凛ちゃんはそうじゃないのかもって、考えちゃったり、考えなかったり……」ジワッ

凛「………」

卯月「ご、ごめん、変なこと言っちゃって、でもなんか、止まんなくて」ヒック

凛「………」

 「………」

 「………」

 「……はぁ」スック

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:13:07.54 ID:+icEkMzS0
卯月「え、凛ちゃん?」

凛「………」スタスタスタ

卯月「え、いや、その、わわ!? 壁に……」トッ

凛「………」ドンッ

卯月「ひぐっ……!?」

凛「……さっきから言わせておけば……いや、最近私、卯月に怒ってばっかだね。大したことじゃないのに。うん」

卯月「り、凛ちゃん? 顔近いよ……//////」

凛「そうだね……だから、一度しか聞かないからきちんと答えて。卯月、私の目を見て」ジッ

卯月「ひゃい/////////」

凛「……私と卯月は、お互いに大切な人、だよね?」ジッ

卯月「う……もちろん、だよ……//////」カァァァァ

凛「うん……だから、こんな当たり前のことで、二度と不安になったりしないで。分かってくれた?」

卯月「はい……」

凛「よし、いい子……」ナデ

卯月「凛ちゃん……/////////」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:16:21.34 ID:+icEkMzS0
凛「……さて、これからデートに行くっていうのに、卯月、髪ちゃんとセットしてないよね? メイクもわざと肌色悪くなるようにしてるし……さっきのの演出?」

卯月「う、うん……」

凛「私とのデートでそんな手抜き許さないから。私はちょっと頭冷やしたいし……踊り場のところにいるからさ、洗面所行ってきなよ」

卯月「……うん! 私、頑張って来ちゃいます♪」タッタッタ

凛「………」

 「………」

 「……ふう」


モバP「」

早苗「」

あい「」

凛「あ……」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:17:57.76 ID:+icEkMzS0
モバP「ひゃ、ヒャッハァァーーー! キマシタワー、キマシタワーをここに建てよう!」

早苗「いやあ若いっていいねー。あたしもあんな風に愛を囁かれてみたいよ。あいちゃん、ちょっとお姉さんを口説いてみない?」

あや「はは、早苗さん、今日はまだ飲まれてないはずですが?」サラッ

モバP「しかし確かにどうしてあのくらいのこと凛は言ってやらないんだ。可愛すぎて生きるのが辛い……だっけか。ぶっちゃけそうは思ってるだろ?」

凛「し、知らない! 私はちょっと外に出てるから、プロデューサー」タッタッタッ

モバP「あ、おーい凛、そりゃない――」

バタンッ

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:21:01.46 ID:+icEkMzS0
凛「ふう」

 「………」

 「………」

 「………」

 「……/////////」



凛「(卯月が可愛いなんて当たり前だ)」

 「(生きるのが辛い、そう言ってもいい)」

 「(だけど……)」






凛「無理やり言わされたら、嘘か本当か分かんないよ、バカ卯月……」

引用元: 卯月「卯月ちゃんがかわいすぎて生きるのがつらい」