1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 08:45:34.81 ID:C6Wc+n320
優花里「ずっっーと欲しかったのですが、今回ようやく手に入ったんです!」

みほ「へぇ、よかったですね!……でもこれ、何をする機械なんですか?」

優花里「それはですね、まあ名前の通り、このレーダーアンテナを誰かに向けると、その人が自分の事をどれだけ好きなのか、というのが分かる、と言ったところです」

みほ「えっ、それすごくないですか?」

優花里「すごいんです!その為、まあお金も少しかかりましたが……」

みほ「ところで、優花里さんはもうこれ使ったの?」

優花里「はい、まあ、結果は…………ぬふっ」

みほ「ぬふ?」

優花里「なんでもありません。……とまあ、私はもう堪能したので、西住殿にお貸ししようかと」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 08:55:42.30 ID:C6Wc+n320
みほ「え、いいんですか?」

優花里「えあ、もちろんです!」

みほ(…親愛度、かぁ……興味がないわけじゃないけど……)

みほ「…じゃあ、ちょっとだけ」

優花里「はいっ! それじゃ、細かい見方を説明しましょう」

優花里「ここの、メーターの所々に何か書いてますよね?」

みほ「どれどれ…あ、本当です。…『普通』『好き』『大好き』『親友』『姉妹』『親子』……」

優花里「ちなみに私は西住殿とは親友でしたよ!!!!」

みほ「ふふ、私もそう思ってます…ん?優花里さん、これは…」

みほ「…『やばい』『超ヤバイ』『ギガヤバス』……『愛』?」

みほ「なんか急にすごい雑になりましたね……」

優花里「ああ、それは開発者の遊びで、流石にに、そのあたりは良くても『やばい』までしか行かないみたいです」

優花里「たとえバグっても、『愛』までは到達しないとかなんとか」

みほ「へえ…」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 09:29:48.21 ID:C6Wc+n320
〜〜〜

みほ「……というわけで借りてきちゃいました」

みほ「沙織さんや華さん、まこさんに試してみたら『親友』でしたね……えへへ」

みほ「……ん?なんだろ、これ」

『本音音波』
『アンテナから発せられる音波に触れた相手は本音を話してしまう』

みほ「…そんなものが」

みほ「………」

みほ「ちょ、ちょっとこれも試してみたいかも…です」

〜〜〜

みほ「うーん…でもやっぱり……そうだ、この先歩いていって、出会って人達だけに試してみよう」

みほ「まずは…誰と会えるのかな…」



まほ「……みほ」

みほ「ふぁいっ!?」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 09:46:55.35 ID:C6Wc+n320
みほ「あ、なぁんだ、お姉ちゃんか…」

まほ「少し見かけたから話しかけてみたんだが…」

みほ「ううん、大丈夫」

まほ「そうか」

みほ(……)カチッ

ビビビビッ

『やばい』

みほ「え、ちょっ」

まほ「…?どうした、みほ」

みほ「い、いや、その……」

みほ(なんで?これってほとんど出ないって…)

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 09:58:55.12 ID:C6Wc+n320
まほ「…どうした?」

みほ「う、ううん!なんでもない、なんでもないないの!」

まほ「? そうか…ああ、そうだ、みほ。みほが良ければでいいんだが…」

〜〜〜

みほ「お、お姉ちゃん!」

まほ「なんだ?」

みほ「い、いやいやいや……!なんで私を黒森峰に連れてきたの…!?」

まほ「言っただろう?」

まほ「遊……隊長会議だ」

みほ「いま遊ぶっていいかけたよね?」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 10:08:54.65 ID:C6Wc+n320
まほ「…まあいいじゃないか。たまには」

みほ「そうかもしれないけど…」

まほ「それじゃ、私は少し準備をしてくる…待っていてくれ」

みほ「あ、うん…」

〜〜

みほ「…お姉ちゃん、遅いなぁ、何してるんだろ…」

みほ「…ん?」

エリカ「…って、え?」

みほ「逸見さん、こんにちわ」

エリカ「い、いやなんでいるのよ!」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 10:42:31.88 ID:C6Wc+n320
みほ「いやぁ、私も何がなんだか…」

エリカ「…っ!まさか、敵中堂々と偵察ってわけ?ふん、いい度胸してるじゃない…っ!」

みほ「そ、そんなわけじゃありません!」

エリカ「じゃあなんだと言うのよ!」

みほ「え、え〜と、その…あ、遊びに来ました…っ!?」

エリカ「…は、はあ?」

みほ「……」

エリカ「な、なによそれ。馬鹿じゃないの?」

みほ「うう…」

みほ(…やっぱり、私嫌われてるのかな…)

みほ(…ちょっと試してみよ)ビビビビッ

ガタガタガタガタッ…

みほ(ん?)

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 10:50:50.39 ID:C6Wc+n320
ガタガタガタガタ

みほ(な、なに?!)

『愛』

みほ()

エリカ「…なによ。さっきから何してるのよ」

みほ「い、いえ…」

みほ(…愛?)

みほ(バグっても愛にはならないって…)

みほ(…じゃあもしかして、私の事が嫌いすぎて測定できなくて、壊れちゃったの!?)

みほ「…あ!そうだ」

エリカ「あの、無視?無視しないでくれる?」


12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:25:41.40 ID:C6Wc+n320
みほ(本音音波…使ってみよう)

エリカ「ちょっと、さっきからなんで……!」

ビビビビッ

みほ「…あ、あの、逸見さん」

エリカ「はあ!?なによ!」

みほ「えと、その…あの、私の事、どう思います?」

エリカ「は?」

みほ「えーと、好きか嫌いかで言うと……」

エリカ「ふんっ、そんなの決まってるじゃない、あなたなんか大好きよ!」

みほ「!?」

エリカ「はっ…!!?」パシンッ

エリカ(え、な、なん…!!?)クチトジ

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:29:14.02 ID:C6Wc+n320
エリカ(な、なんで私…!)

みほ「…い、逸見さん、いまのは…」

エリカ「ち、違う!間違え、間違えただけよ!」

エリカ「あなたの事なんかこれっぽっちも嫌いなんかじゃ…!?」

みほ「……」モジモジ

みほ「…逸見さん」

エリカ「名前で呼びなさいよ!…っ!!??」

エリカ(ほ、本当に、なんなの!?口が勝手に…!)

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:33:08.91 ID:C6Wc+n320
みほ「…私が黒森峰から大洗に行った事、どう思いましたか?」

エリカ「そ、そんなの悲し…悲し……!」

エリカ「ぐ、ぐぐぐ……寂しく……!」

エリカ「……」

エリカ「………ショックだった」

みほ「……!」

エリカ「…あんたが……みほが……した事は正しかった。…それなのに……」

エリカ「わたしは…」

エリカ「ずっと……間違いだと言い続けた…」

エリカ「……」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:38:20.41 ID:C6Wc+n320
エリカ「……ごめんなさい」

みほ「そ、そんな、謝る事はなにもないです、逸見……」

みほ「…エリカさん」

エリカ「……ッ!」

エリカ「……ずっと、酷いこと言ってごめん…」

エリカ「…馬鹿にしてごめん……でもお願い、信じて…」

エリカ「ああでもしないと、耐えられなかったの……自分がみほの穴を埋めるために……みほよりも、上でいないとって……!」

みほ「…エリカさん」

エリカ「……約束したじゃない」

エリカ「…みほが隊長になった時」

エリカ「…私が副隊長」

エリカ「…そういう関係になってもいいわよって……」

みほ「…」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:41:15.86 ID:C6Wc+n320
エリカ「…もう遅いけど」

みほ「…エリカさん」

みほ「私は黒森峰には戻りません」

エリカ「…っ」

みほ「…だから、その代わり」

みほ「あの頃、言った事、覚えてますか?」

みほ「…友達になってくださいって」

エリカ「……!」

みほ「…エリカさん、私と……友達になってください!」

エリカ「え、あ…」



みほ「…隊長命令です!」



エリカ「……っ!」ブワッ

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 11:52:54.43 ID:C6Wc+n320
エリカ「えぐっ……」ポロポロ

みほ「あ、エリカさん…!?」

エリカ「なんなのよあんたはぁ……!」

エリカ「勝手にどっか行くんじゃないわよ…!」

みほ「…ごめんなさい」

エリカ「……」ポフッ

みほ「……エリカさん?」

エリカ「……好き」

みほ「……はい」

みほ「私も、エリカさんのこと、好きです」

エリカ「……そう」

エリカ「…良かった」

エリカ「…あ、あの、みほ、良かったら今からどこかに遊……」





みほ「……なにをしている?」

エリカ「っ!」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 12:10:01.86 ID:C6Wc+n320
エリカ「た、隊長……」

まほ「…みほに用があるのは私だ。すまないが、ここは……」

エリカ「……い、嫌です」

まほ「なに……?」

みほ「エリカさん……」

エリカ「…今日は、みほは…私のものです!」

まほ「…」

みほ「…エリカさん」

エリカ「……これだけは譲れません」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/03/20(日) 12:49:58.47 ID:C6Wc+n320
まほ「……ふんっ」

まほ「…みほ、お前はどちらと来る?」

エリカ「…みほ!」

みほ「私は…」

〜〜〜

エリカ「〜♪」

…これから、いっぱいエリカさんと、どこかに行こうって、思いました。
今後も、学校関係なく。
でも、やっぱり、みんなの前じゃ少し照れくさいようで。

エリカ「私はあなたには負けない!!」

なんて、言ってる。でも、二人で会うときは。

エリカ「…みほ!」

そういう事、わかってる。

だって、私達は、友達だから。

おわり

引用元: みほ「…親愛度メーター?」優花里「はい!」