1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:36:39.90 ID:/uboXkXu0
モバマス鷹富士茄子SSです。

P「あけましておめでとうございます」

ちひろ「はい…あけちゃいましたね…」アハハ

P「まぁ、去年の間に皆を送れてよかったですよ。やっぱり新年は家族といた方がいいですからね」

ちひろ「一部はプロデューサーさんと初詣行くんだって粘ってましたけどね…。そういえば、プロデューサーさんは実家に帰られるんですか?」

P「いや、明日も仕事なんで電話で挨拶する程度ですかね。ちひろさんは?」

ちひろ「私も似たようなもんですよ。今年は忙しくなりそうですし実家でゆっくりしてる暇はなさそうです」

ちひろ(まぁ、帰ったら帰ったで結婚しろってうるさいし…)

P「そうですか。いや、本音を言うとそろそろ身を固めろって言われるんですよ」アハハ

ちひろ「へ、へぇ、そうなんですか。でも、アイドルの皆がいるじゃないですか」

P「はい?まぁ、あいつらも独身の男がいつまでもプロデューサーってのも不味いですよねぇ…」

ちひろ(そういうことじゃないですよ…!)

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:38:18.60 ID:/uboXkXu0
P「ま。とりあえず、事務所にいるの俺たちだけですから二人で初詣にでも行きますか」

ちひろ「そうですね。そうしますか」

P「あ、その前にちょっと俺、外出てきますね」

ちひろ「どうかしたんですか?」

P「いえ、親に電話しようかなって。流石にちひろさんの前で話すと恥ずかしくてですね」

ちひろ「分かりました。それじゃ、待ってますんで」

P「はい。ありがとうございます」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:41:06.45 ID:/uboXkXu0
P「うー寒い。もう十二時過ぎだもんなぁ。親父もおふくろもよく起きてたな。あ、戻りま―」

ちひろ「……」スゥ

P(あ、寝ちゃったのか。まぁ、しょうがないよな。ここの所働き詰めだったし)

P「風邪引かないように仮眠室に運んであげよう。っと軽いなぁ」

P(良い匂いがする。平常心平常心…)

ちひろ「ん…」

P「おっと。寒そうだ。早く運んであげなきゃ」

仮眠室

P「毛布を掛けてこれでよしっと」

P「しかし、本当に一人でよく頑張ってくれて感謝してますよ本当に」ポンポン

ちひろ「ん…」

P「起きたら初詣でも行きますか」

P(さて、俺も眠くなってきたなぁ……)

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:44:41.63 ID:/uboXkXu0
ちひろ「ん…。あれ、朝?えーと毛布?あ、私寝ちゃったんだ…」

P「……」スゥ

ちひろ「プロデューサーさん?寝てるんですかー?」

ちひろ(座りながら爆睡してる…)

ちひろ「去年はありがとうございました。私が忙しいのもあなたのおかげなんですよ」

ちひろ「そ、それじゃ、今年もよろしくお願いしますね。ぴ、Pさん!」カァァ

ちひろ「さてとっ、プロデューサーさんが起きた時の為にコーヒーでも淹れておきますか」


P「…あ、おはようございます」

ちひろ「おはようございます。あ、これコーヒーです」

P「あ、どうも。いやぁ、夜に行こうって話だったのに二人共寝ちゃいましたね」アハハ

ちひろ「そうみたいですね。それじゃ、コーヒー飲んでから行きますか」

P「えぇ、そうしましょうか。改めまして今年もよろしくお願いします」

ちひろ「こちらこそよろしくお願いします」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:48:36.49 ID:/uboXkXu0
神社

ちひろ「うわー。人が一杯いますねぇ」

P「そら、一月一日の初詣ですからね。しょうがないですよ。えーとお賽銭をいれて…」パンパン

P(皆がトップアイドルになれますように…)

ちひろ(今年も皆が笑えてますように…)

P「それじゃ、どうします?」

ちひろ「あ、私、ちょっと混む前に商売繁盛のお守り買ってきますね」

P「わかりました。それじゃ、俺は去年のを燃やしておきますよ」

ちひろ「はーい。よろしくお願いしますね」

P「…よし。これでいいだろう。ちひろさんは…まだ時間がかかりそうだな。あんなに並んでる」

P「それじゃ、久々に絵馬でも書くか」

P「えーとなんて書こう…やっぱり、『事務所が賑やかになって、皆がトップアイドルなれますように』かなぁ…」

P「うん。二回もお願いすれば神様もどっちか一個は聞いてくれるだろ。それじゃ、結びに…ってやっぱりもう結構埋まってるなぁ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:52:21.00 ID:/uboXkXu0
P(お、丁度いい感じの所が空いてる)

?「あっ…」

P「ん?あ、もしかして、ここに結ぶ予定でしたか?」

P(着物が似合ってる…美人だなぁ…)

?「い、いえ、そう言うわけでは。ど、どうぞ…」

P「いえ、どうぞどうぞ」

?「そんな悪いですって」

P「それじゃ、少し絵馬が見づらくなりますが詰めて結びますか」

?「そうですね。それがいいです。それじゃそれ貸して下さい。…はいっ、ちゃんと結べました」

P「ありがとうございます。わざわざ」

?「いえいえ…事務所が賑やかに?どこかの社長さんなんですか?」

P「いやいや。俺はただの雇われの身ですよ。アイドル事務所で働いてます。ここから結構近いですよ」

?「へぇ、そんな所があるんですねぇ。あ、ここ邪魔になってそうなんでどきましょうか」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:55:56.93 ID:/uboXkXu0
P「そうですね。それじゃ、お神酒でも飲みに行きませんか?」

P(まだちひろさんは時間かかりそうだし…)

?「そうですね。あ、先に御神籤引きません?」

P「お、新年の運試しですね。そうしましょう」

?「そうしましょ。あ、これ一つくださーい」

P「あ、俺も一つ下さい」

巫女「百円になりまーす。ありがとうございました」

?「それじゃ、せーので開けましょうか。せーのっ!…あ、私、大吉でした!」

P「俺、大凶なんですけど…」

P(お正月に大凶を入れてるなんて…)

?「あは、あははは。ほら、私の大吉あげますからこれで相殺してください」

P「そうします。はぁ…」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 20:58:54.13 ID:/uboXkXu0
ちひろ「あ、プロデューサーさん。やっと買えましたっ。…ってそちらは?」

?「お知り合いの方ですか?」

P「えぇ、うちの事務所の事務員の千川ちひろさんです。ちひろさん、こちらはえーっと…」

茄子「あ、私、鷹富士茄子って言います。よろしくお願いしますね」

ちひろ「鷹富士…縁起がよさそうな名前ですねぇ。あ、プロデューサーさん御神籤引かれたんですね。私も引いてきます」

P「行ってらっしゃい…。しかし、ちひろさんじゃないですけど縁起のいいお名前ですね」

茄子「ふふっ、よく言われます。あ、名前はナスじゃなくてカコって読みますから注意してくださいね」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん見てください。大吉ですよ。大吉!初めて見ました」

P「あ、おめでとうございますちひろさん。それもよければいただけませんか?」

ちひろ「え?いいですけど、どうかしたんですか?」

P「いや、俺大凶だったんで少しでも大凶を中和出来ればなって…」

ちひろ「あ、そうなんですか。それじゃ、これあげますね。げ、元気だしてくださいってプロデューサーさん。所詮御神籤ですから」

P「そうですね。それじゃ、皆でお神酒でも飲みますか」

茄子「えぇ、そうしましょう~」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:03:59.86 ID:/uboXkXu0
P「あぁ、正月って感じがするなぁ」

ちひろ「お神酒って日本酒でしたっけ?」

P「えぇ。そうですよ」

ちひろ「うぇ、私、苦いお酒苦手なんですよ…」

茄子「ふぅ…美味しいですね」

P(色っぽいなぁ…。頬がほんのり赤い)

茄子「どうかしましたか?あ、私お酒あんまり強くないんですぐに顔に出ちゃうんですよ―」パタパタ

P「飲みすぎには注意してくださいね」

茄子「そんな飲むもんじゃないですから平気ですって。あははー」

ちひろ「プロデューサーさんこれからどうするんですか?」

P「そうですねぇ…。別に今日はこのまま家に帰って特番でも見ようかなって思ってますけど」

茄子「あ、それじゃ、皆さんでどこかに行きましょうよ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:06:26.62 ID:/uboXkXu0
P「お、いいですね。ちひろさんもどうですか?」

ちひろ「え?私ですか?勿論いいですよ。ただ、私達荷物を一回事務所に取りに行かないと…」

P「あ、そうですね。すみません。鷹富士さん、ちょっと荷物を取ってきたいのでここで待っててもらえますか?」

茄子「茄子で良いですよ。私の苗字呼び辛いでしょうし。私も付いていった方がその後楽じゃないですか?」

P「いいんですか?」

茄子「えぇ。別に怪しい会社じゃないんですよね?」

P「勿論です」

茄子「それじゃ出発です♪」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:09:44.49 ID:/uboXkXu0
事務所

P「それじゃ、ここで待ってて下さいね。ちひろさんとすぐに荷物取ってきますんで」

茄子「はーい」

?「あれ?どちら様?」

茄子「はい?」

?「いや、ここの事務所に用があるの?」

茄子「そういう訳じゃないんですけど。今プロデューサーさんとちひろさんと待ち合わせを…」

?「ふーん。休みって言ったのに来てたんだ。予想通りだね。あ、あたし、塩見周子って言うんだ。シューコでも何とでも呼んでよ」

茄子「周子さんですか?よろしくお願いします」ペコリ

周子「よろしく。しかし…綺麗だねぇ。あたしも着物着る機会あるけどそんなに栄えないもん」

茄子「そんなことないですよ」カァァ

P「お待たせしました!あれ?周子か。なにしてるんだ?」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:12:43.69 ID:/uboXkXu0
周子「あ、あけましておめでとPさん。いや、一人ってのも寂しくてさー」

ちひろ「寮の皆さんはいないんですか?」

周子「んー、結構里帰りしてるみたいだね。あたしはほら、明日の朝から収録あるし、日帰りってのもなんかせわしないと思ってね」

P「そうなのか。今から茄子さんと出かけるんだか行くか?」

周子「…随分と仲良いんだね」ムッ

ちひろ「周子ちゃん。いつものことですから…」ボソッ

周子「そうだね。それじゃ、あたしも付いてくよ。…ハーレムだねPさん」

P「そうだな。俺には勿体ないくらいだ」ハハハ

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:15:37.46 ID:/uboXkXu0
P「とりあえず外に出てきたがどこに行こうか…」

周子「とりあえず、お昼ご飯でも食べればいいんじゃない?Pさんのおごりで」

ちひろ「あ、いいですねそれ」

茄子「大丈夫なんですか…?」

P「えぇ、問題ないですよ。お年玉みたいなもんですから」

周子「でも。茄子さん着物だから皺にならない所がいいね。うーん…」

P「ここは奮発して和食でも食べに行くか!」

ちひろ「流石プロデューサーさんですねっ!太っ腹です」

P「そうですか?ありがとうございます。それなら車出すんでちょっと待ってて下さいね」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:16:09.08 ID:/uboXkXu0
ちひろ「あの…茄子さん?」

茄子「はい?なんですか?」

ちひろ「ここまで来て言うのもなんですが、嫌だったら嫌って言って下さいね?」

茄子「平気ですよ。私、運と人を見る目はあると思いますから」

周子「あー、あたしも着物着てくればよかったなぁ…」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:21:20.89 ID:/uboXkXu0
車内

周子「そう言えば、茄子さん?ってなんて苗字なの?」

茄子「鷹富士って言いますよー」

周子「うわー、縁起が良さそうな名前だね。拝んだらご利益あるかな」

茄子「さぁ…?」

ちひろ「あ、そう言えば、聞いて下さいよ周子ちゃん。今日プロデューサーさんが御神籤を引いたら大凶だったんですよ」

周子「あははっ!。大凶なんてて正月に入ってるもんなんだ。なんていうか、ある意味大吉よりツイてるだろうから元気だしなよPさん」

P「もう触れてくれるなよ…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:23:39.04 ID:/uboXkXu0
料亭

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん…本当にここに入るんですか?」

周子「うわー、あたしもちょっとお金出そうか?この間の特番でちょっと入ったし…」

P「ん?そうでもないって。ここはそこまで高い訳じゃないよ」

茄子「プロデューサーさんはお金持ちなんですね」

P「いえ、安月給です…」

P「先程車を持ってくる際に電話しておいたのですぐに入れると思いますよ」

周子「そこら辺は流石だよねPさん」

P「職業病って奴かな」

>>21 いえ、そんなことはありません。

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:27:43.21 ID:/uboXkXu0
P「すみません。先程お電話したPと言う者ですが…」

仲居「あ、はい。どうも、あけましておめでとうございます」

P「おめでとうございます」

仲居「こちらの個室になっております。あらぁ、皆さんお綺麗ですね。ご家族で?」

P「いえ、仕事仲間ですね」

仲居「あら、これは失礼しました。それでは、御注文が決まり次第お呼び下さいませ」パタンッ

周子「ふぅ…。やっぱり、こんなラフな格好で来るんじゃなかったよ。恥ずかしい」

周子(てか、あの仲居さんはPさんは誰と結婚してると思ったんだろ…)

ちひろ「そんなこと言ったら私とプロデューサーさんはスーツですよ。それじゃ、何を頼みましょうかねぇ」

周子「あ、あたし、ちょっとお手洗いに。適当に選んどいて」

P「おう。分かった」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:29:30.89 ID:/uboXkXu0
P(周子のは俺のと同じでいいか)

ちひろ「このボタンで呼べばいいんですかね?」ピンポーン

周子「あ、Pさんあのさ…」ガラッ

P「うわっ、ビックリした!なんで、ボタン押したら周子が来るんだよ」

周子「なに言ってんの?そうじゃなくてさ、なんか料理人の人にサイン求められたんだけど…」

P「は?」

料理人「あ、周子ちゃんのプロデューサーさんですね。自分、ここの料理長やってるんですけど周子ちゃんのサインいただけないですかねぇ…」

周子「一応聞いておこうかと思ってさ」

P「いいぞ。いつも応援して頂いてありがとうございます。これも何かの縁ですからこれからも応援お願いします」ペコ

料理人「はい!それじゃ、この色紙に」

周子「なんか。こういうの書いてると芸能人になった気分だよ。はいどうぞ」

料理人「ありがとうございますっ!代わりと言ってはなんですが、お値段据え置きで特別メニューを作らせていただきます。それでは失礼します」

P「は、はぁ…」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:33:43.99 ID:/uboXkXu0
周子「得したのかな…?」

茄子「周子さんって凄いアイドルなんですね」

周子「いや、まぁ、別にそんなことないと思うけど…」ポリポリ

P「お、なんだ。周子。照れてるのか」

周子「うっさい」カァァ

茄子「だって、色紙を貰った方はとても幸せそうな表情をしていましたもの」

周子「そ、そうかな。ありがと」

ちひろ「そう言えば、私達の料理は勝手に決まったんでしょうか…」

P「そうじゃないですかねぇ」

仲居「失礼します。先程はウチの料理長が年甲斐もなくはしゃいでしまいお見苦しい所を」

P「いえいえ。嬉しい限りですよ」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:36:05.64 ID:/uboXkXu0
仲居「あの人も娘さんがいたんですが、料理の道には進まず、出ていってしまって…」

周子「どことなくあたしと境遇が似てるね。その子」

仲居「だからファンをやっているのだと思いますよ。あ、それでは先付ですが、本日は珍しく――」

仲居「以上になります」

P「へぇ、なんかそんな希少なものがたまたま手に入るなんて俺達も運がいいな」

仲居「なんでも今日たまたま入ったらしくてあの人も料理として出したかったみたいですよ」

周子「へぇ、ホントに運がいいね。どっかの誰かさんは大凶だったのに」ニヤニヤ

茄子「きっと、私とちひろさんの大吉で相殺出来たんですよ」

ちひろ「と言うか、本当に美味しいですね」パクパク

ちひろ(それこそ会計が心配なくらいに…)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:40:15.16 ID:/uboXkXu0
仲居「ありがとうございました。これからも御贔屓に」

P「ごちそう様でしたー」

P(本当に安く済んだな…。料理長さんに感謝だ)

茄子「プロデューサーさんごちそうさまでした。私なんて知り合って間もないのに…」

P「いえいえ。大した金額じゃないので気にしないで下さい」

周子「これもあたしのおかげかな」

P「あぁ、周子のおかげだありがとな」

周子「え、あ、うん。別にいいよ」

P「それじゃ、帰るか。周子はどこか行きたいとこあるか?」

周子「ん、そうだねぇ、あ、ちょっと待って電話だ」

周子「はい、もしもし。あ、うん、分かった。行く行くそれじゃ、寮の食堂に集合ね」ピッ

P「誰からだ?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:43:35.19 ID:/uboXkXu0
周子「んー、穂乃香ちゃん。なんだか穂乃香ちゃん入れて何人か帰ってきたみたいだから今年一年も頑張れるように初詣に行こうってさ」

P「そうか。それじゃ、女子寮まで送るよ」

周子「いいよ。事務所までで。今日はお客さんがいるんだし」

P「そうだな…。それじゃ、茄子さん。行きましょうか。あ、お家までお送りしましょうか?」

茄子「あ、いいですよ、事務所の方で」

P「そうですか。ありがとうございます。それじゃ行くか」

ちひろ「また来たいですねここ」

P「そうですね。また機会があれば」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:45:12.87 ID:/uboXkXu0
事務所

周子「それじゃ、Pさん今日は楽しかったよ。それじゃあね。あ、茄子さんもありがとね。また、会えたらよろしく」

茄子「はい。こちらこそよろしくお願いします」

ちひろ「平気だと思いますが、危ないことしないで下さいね」

周子「平気だって。それじゃあね」

P「ちひろさんも、そろそろ帰りますか?」

ちひろ「そうですね。お仕事も今日はないですし、なによりちょっと眠いですね。昨日はソファで寝たせいで少し寝たりないです」

P「そうですか。それじゃお気をつけて」

ちひろ「あれ、プロデューサーさんは帰られないんですか?」

P「俺も、茄子さんを送ってから帰ろうと思いますよ」

茄子「え、いいですよ。そんな」

P「いえいえ。色々付き合わせてしまったので是非送らせて下さい」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:47:51.99 ID:/uboXkXu0
茄子「そうですか?それじゃ、お願いします」

ちひろ「それじゃ、私はこっちなので。あ、ちゃんと寝て下さいよプロデューサーさん。もう休みなんてそんな取れないんですからね!」

P「分かってますよ。そっちもちゃんと寝て下さいね」

ちひろ「はい。それでは」

――


P「それでは、お送りしますよ」

茄子「いえ、あの、もう一度神社に行ってもいいですか?」

P「神社ですか?」

茄子「はい。ダメ…ですか?」

P「いえ、構いませんけども」

茄子「ありがとうございます。それじゃ歩いていきましょうか」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:54:50.83 ID:/uboXkXu0
神社

P「何か忘れ物でも?」

茄子「いえ、そういうわけでは…。一つ聞いてもよろしいですか?」

P「はい。なんですか」

茄子「アイドルってなんですか?」

P「アイドルですか…?そうですね。誰かを幸せに出来る職業ですかね。クサい言い方をしますと」

茄子「誰かを幸せに…?」

P「はい。周子のを見ていれば分かったと思いますが、アイドルってのは色々な人を幸せにしてるんです」

茄子「ふふっ、中々カッコいいことをおっしゃられますね」

P「まぁ、俺は何もしてないんですけどね。その手伝いをしてるだけですから」アハハ

茄子「きっと、それだけじゃなさそうですけどね…。あ、プロデューサーさん。プロデューサーさんは縁や、運を信じますか?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 21:58:00.41 ID:/uboXkXu0
P「そりゃ信じてますよ。自慢じゃないけですけどそれなりに運は良いと思いますよ。大凶引きましたが…。それがどうかしましたか?」

茄子「いえ、ただ、少し気になりまして。そういえば、私も運の良さなら凄い自信があるんですよ」

P「名前からしてそんな気がします」

茄子「ふふっ。そうですよね。それで、一つ勝負をしませんか?」

P「勝負ですか?」

茄子「はい。私とプロデューサーさんの運、どっちが強いかを」

P「いいですけど、いきなりどうしたんですか?」

茄子「ちょっとした遊びですよ。あ、そうですね。私が勝ったら、絵馬のお願いを聞いて下さい。プロデューサーさんが勝ったら私がお願いを聴きますから」

P「分かりました。それじゃ…」

茄子「丁度御神籤を持ってますよね?私が三枚の御神籤の内大凶を引けたら私の勝ちで。それ以外ならプロデューサーさんの勝ちでいいです」

P(六割以上で俺が勝つのか。悪くないな。それにしても、お願いかぁ…)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 22:02:12.11 ID:/uboXkXu0
P(運が良いってことは、大吉を引くんじゃないかな?)

茄子「それでは…えいっ! あ、大凶でした」アハハ

P「い、いや…ちょっと待って下さい。これだと三割は引けるじゃないですか。

P「運が良いって言うならやっぱりもう一回御神籤を引いて大凶出したら茄子さんの勝ちにしません?そうしたら言うことを聴きますんで」

P(大分見苦しいな俺…)

茄子「はい。それじゃ、御神籤買ってきましょうか」

P「あ、俺も行きますよ」

P(随分あっさり受け入れてくれたな)

茄子「はい。それじゃ、すみません。御神籤一つ下さい」

巫女「百円になりまーす」

茄子「はい。百円。それでは…」

P(俺が言うのはなんだが、そうそう大凶なんて入ってないだろ)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 22:04:01.14 ID:/uboXkXu0
茄子「えいっ……あ、大凶でしたよ。これで私の勝ちですね♪」

巫女「あ、大凶が入ってましたか?すみません。お正月だから全部抜いたと思ったんですけど。引き直しますか?」

茄子「いえ、このままで構いませんよ。ありがとうございます」

P「完敗です」

茄子「勝っちゃいました。それじゃ、絵馬の所に行きましょうか」

P「はい」

P(なんだっけなぁ、茄子さんのお願いって)

茄子「えーと…あ、ありました。これです。見て下さい」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 22:06:45.08 ID:/uboXkXu0
P「はい。えーと…『誰かを幸せにしたい』ですか?」

茄子「はい。私はアイドルをやってみたいんです。周子さんを見ててそう思いました」

茄子(きっと誰かを幸せに出来ると思うから)

P「そんなこと…約束なんて無くてもこっちからお願いしたい位ですよっ!」ガシッ

茄子「きゃっ! 本当ですか?それでは、これからもお願いしますね。プロデューサーさん♪」

茄子(私の新年最初の幸福は、きっとプロデューサーさんが私を見つけてくれたことですね)

茄子「プロデューサーさん。大凶なんて引いたって、きっと、プロデューサーさんの運気は大吉に間違いないですよ。…だって私がついてますからっ」カァァ

P「それじゃ、二人でトップまで駆け上がりましょうか」

茄子「はい。そして、来年は、一緒に初詣に行って、初日の出を見ましょうね。プロデューサーさん♪」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/15(月) 22:08:06.49 ID:/uboXkXu0
終わりです。鷹富士さんって綺麗ですよね。

引用元: モバP「幸運の女神と御神籤」