1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 20:37:37.85 ID:BGwgJV640
サスケ「まだ寝てんのかコラァ!」ドンドン

ガチャ

ナルト「サスケ…!!?」

サスケ「なんだやっぱり寝てやがったのか!さっさと準備しろ!」

ナルト「サ…サスケ!戻ってきてくれたのかってばよ!」

サスケ「ああ?何言ってんだオマエ?」

ナルト「おまえってばイタチへの復讐のために木の葉を抜けて…!」

サスケ「なんだ?夢でも見てたのか?それより今日から夏休みなんだ、寝てるのはもったいねえぞ」

ナルト「ど…どういうことだってばよ!?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 20:43:40.22 ID:BGwgJV640
テクテク

ナルト「なんだってばよコレ!?俺がいた世界と違う!」

サスケ「なんだァ…記憶でも飛んだか?未成年の飲酒はよせって大蛇丸のおばさんのおっさんがいつも」

ナルト「道は灰色で固いし…鉄の箱は走ってるし…どこだってばよここは」

サスケ「木の葉町だろが」

ナルト「何だどうなってるんだってばよ…」

サスケ「クソ暑い夏休みを有意義に過ごすために小学校のプールに向かってんだよ」

ナルト「小学校?」

サスケ「オマエ本当にどうしちまったんだァ?」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 20:48:38.15 ID:BGwgJV640
ナルト「柵の中に人がいっぱい…あ!シカマルたちだってばよ!おーい!」ザッ

シカマル「ん?」

ガンッ

サスケ「どうしたナルトォ!いきなりフェンスに激突するなんて!」タタタ

ナルト「痛いってばよ!痛いってばよ!」ゴロゴロ

シカマル「もしかしてジャンプで飛び越えようとしたのか!?無理があると思うぜ…」

いの「どうしたのシカマル…ってナルト!?どうしたの!?」

サスケ「フェンスに斜め45度で勢いよく突っ込んで支柱にデコぶつけたんだ」

いの「何考えてんの!?」

ナルト(運動能力まで落ちてる!?なんてことだってばよ…!)

シカマル「フェンス越しの会話もなんだし、はやく着替えてこいよ」

サスケ「ああ、そうする。行くぞナルト」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 20:55:02.21 ID:BGwgJV640
更衣室

ナルト「へんな臭いがするってばよ…」クンクン

サスケ「塩素だろ。この臭いをかぐと夏が来たって感じがするよな」

ナルト「…くせえってばよ」

サスケ「人の臭いやらも混じってるだろうからな。いい匂いはしねーさ」

ナルト「でも、嫌いじゃねー…」

サスケ「俺もだ。夏を連想するからかもしれねー。…さて、準備はいいか?」

ゴソゴソ

ナルト「うーん。とりあえず水着にはなったってばよ…」

サスケ「よっしゃ、じゃあ早速行くか」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 20:59:58.26 ID:BGwgJV640
シャー

ナルト「つ・つべてえってばよ!こんなの浴びてたら凍えちまう!!」ガクガク

サスケ「が、我慢しろ!学校のプールのシャワーは極寒だと相場は決まってる!」ブルブル

ナルト「はやく日光を浴びるってばよ!」ダッ

サスケ「あっ気を付けろそこは…!」

ナルト「ぐああ!」ザパン

サスケ「足消毒用の塩素エリア…って遅かったか…」

ナルト「オエエ」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:08:06.24 ID:BGwgJV640
ナルト「ゲホゲホ」

サスケ「大丈夫かよ…」サスサス

いの「あっ!遅かったじゃなーい」

シカマル「今度はどうしたんだナルトのやつ」

サスケ「うん、ちょっと消毒漕で泳ぎの練習をな。せっかちでよ」

シカマル「あの水はそんなに綺麗じゃねーと思うぜ」

ナルト「わざとじゃねえってばよ…」ケホ

チョウジ「そんなに急ぐとすぐお腹減っちゃうよ」

シカマル「おめーはプールに来る前に牛丼2杯食ったろうが!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:14:35.19 ID:BGwgJV640
ナルト「やっぱ外は暑いってばよ…早く水に」

リー「いけません!」バッ

ナルト「ゲジマユ!」

リー「水に入る前には準備体操です!」シュビ

サスケ「いや、もう十分温まってるから必要な…」

シカマル「めんどくせーけどやっとけよ。怪我予防だろ」

サスケ「仕方ねーな。おいナルト、準備運動だ」

イッチニッ サンッ シッ

ナルト「…なんだってばよこれ…」イッチニ!

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:18:42.05 ID:BGwgJV640
ジャバジャバ

ナルト「この球遊び楽しいってばよ」ボスッ

サスケ「フン、知らねーのかナルト。ビーチバレーっていうんだぜこりゃ」ポンッ

シカマル「ビーチじゃねーし水の中だから水球に近いけどな」ポーン

リー「ハイヤッ」ビス

いの「あっ」

テーンテーン…

リー「しまった…」

チョウジ「ボールが…プールサイドに…あ」

ヒョイ

サクラ「サスケくん!…とナルト」

ナルト「サクラちゃん!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:21:09.97 ID:BGwgJV640
サスケ「よ、よォ…来てたのか」

テンテン「家にいたって暑いからねー。3人で一緒に来たのよ」

シカマル「3人?」

サクラ「ええ…ってあれ?ヒナタ!?どこ!?」キョロ



ヒナタ「うう…ナルトくんがいるなんて…うれしいけど恥ずかしくて出ていけない…」ブクブク

ネジ「ヒナタさま!?そこは消毒漕ですが!?」

シノ「ちょっと深いとはいえやめておけ…なぜならそこは風呂ではないからだ」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:25:00.48 ID:BGwgJV640
???「…」チラ

???「そろそろ時間か」

カラーンカラーン

ナルト「なんだってばよ?」

サスケ「もう休憩か」

シカマル「一旦水からあがろうぜ」

サクラ「ふー」スイスイ

いの「なかなか可愛い水着じゃないのサクラ…」スイスイ

サクラ「コーディネートも勝負のうちよいのぶたちゃん」

いの「デコが…負けないわよ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:30:35.55 ID:BGwgJV640
プカー

チョウジ「…」

シカマル「どうしたチョウジ?早くあがれよ…」

チョウジ「こうして浮いてると楽なんだ」プカー

シカマル「早くあがれ!!!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:36:14.38 ID:BGwgJV640
サクラ「いの」ヒソ

いの「ん?」

サクラ「今日の監視員さん、サスケくんに似てない?」

いの「そういえば…」


サスケ「サクラたちどこ見てるんだ…?」チラチラ

ナルト「見すぎだってばよサスケェ」ジィ

サスケ「おめーもだろうが!」

チョウジ「こうしてると温かいんだ」ベッタリ

リー「プールサイドで寝そべるのはだらしないです!ハイ!」

シカマル「もういい…つっこむのめんどくせェ…」ダラッ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:43:57.31 ID:BGwgJV640
ナルト「あの鐘を鳴らす人の方見てるってばよ」

テンテン「うんうん、監視員を見てるねえ」

サスケ「ケッ…小学生の水着見に来るなんてロリコン…ってなんでおまえが会話に!?」

テンテン「ふふ、男子ってどんな話するのか気になってさ」クス

リー「熱い青春の会話です、ハイ」

テンテン「…」

ナルト「ん?監視員?だっけか。お前に似てねーか?」ジィ

サスケ「バカ言え、俺に似てる奴がこの世に何人も…」ジーッ

イタチ「…」

サスケ「………」

サスケ「に、兄さん!?」ガバッ

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:50:11.04 ID:BGwgJV640
サスケ「…」タタタ

イタチ「気づかれたか…」

サスケ「兄さん!なんでこんなところに!?バイトじゃなかったのか!?」

イタチ「バイトだ、監視員の。大学も夏休みだし、帰省中にできるバイトを探したらこれだった」

ナルト「…」

イタチ「ん?おお、久しぶりだなナルト」

ナルト「え?あの…こ、こんにちはだってばよ」ペコ

イタチ「いつも弟が世話になってる。ありがとうな」

ナルト「え!いや」

サスケ「こっちが世話してんだよ!行くぞナルト」タタタ…

ナルト「お、おう!」タタタ

イタチ「…」ニッコリ

イタチ「さて、休憩終わりだ」カランカラン

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 21:56:50.30 ID:BGwgJV640
バシャバシャ… ワー…

ナルト「あれ?どこいったサスケ?」

サクラ「そういえば…」キョロ

シノ「ネジも…どこだ?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:01:56.76 ID:BGwgJV640
サスケ「クク…頃合いだな」

ネジ「ああ。さすがに正面切っては無理だからな…」

サスケ「だが、ここからなら」

ネジ「ためらうことなく!」

サスケ&ネジ「女子の水着姿を見つめることができる!」

サスケ「さすがは天才…考えることが違う」

ネジ「オマエもな。やはり天才…だがヒナタ様は見るなよ」

サスケ「………さあ、愉しもうか」

ネジ「オイ!ヒナタ様は見るなよ!」

サスケ「写輪眼!」ギン

ネジ「白眼!」ビキビキ

※ただガン見してるだけです

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:06:24.40 ID:BGwgJV640
キャーキャー

サスケ「…いいな!」

ネジ「ああ…」

自来也「まったくだのォ」カキカキ

サスケ「…」

ネジ「…」

自来也「ン?」

サスケ「おまわりさ…!」

自来也「フンッ」ビス

サスケ「ぐあ…」

ネジ「サスケェ!」

自来也「別に性的な目で見とりゃせんわい、取材じゃ」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:09:16.01 ID:BGwgJV640
???「ふう…ようやく腹痛が治りましたよ」スタスタ

イタチ「バイトも立派な仕事だ…体調管理はしっかりしておけ」

???「暑いからついつい水を飲みすぎてしまいましてね」

イタチ「水分補給も適度にな。む?」

???「どうしました?」

イタチ「あそこのプールサイドにいる少女、体調が悪そうだ。日陰で休ませた方がいい」

???「しっかり見ているんですねえ」

イタチ「当然だ。おまえも救護のバイトならしっかり仕事しろ」

???「ハイハイ。よっこいしょ…」ガタ

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:15:08.61 ID:BGwgJV640
ヒナタ「うう…」

テンテン「大丈夫?ヒナタ…」

鬼鮫「ちょっと失礼しますよ」

ヒナタ「?」

鬼鮫「見たところ体調が悪そうだ…あちらのテントの日陰で休みましょう」

テンテン「あなたは?」

鬼鮫「救護の者です。こう強い日差しにさらされていてはお体に障りますよ…」

テンテン「そうね、行こうヒナタ」

ヒナタ「ご、ごめんなさい…」

鬼鮫「いえいえ」

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:20:26.68 ID:BGwgJV640
サスケ「」テクテク

ナルト「サスケ、どこに行ってたんだってばよ?」

サスケ「日陰で休んでいたんだ」

シノ「ネジ」

ネジ「俺は何も見ていない…」

テンテン「どうしたの?」

ネジ「なんでもない」

サクラ「あれ?もう昼近いわね」

リー「そろそろ午前の部は終了ですね」

いの「午後はどうする?」

サスケ「俺はいったん帰る。午後もプールに来ると夜の祭りに遅れそうだからな」

ナルト「祭り?」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:25:36.08 ID:BGwgJV640
シカマル「そういえば今日は木の葉祭りだな」

チョウジ「毎年露店もたくさん出るからね」

いの「食べ過ぎないでよねチョウジ…」

ナルト「おもしろそうだってばよ」

ネジ「ああ、おもしろいぞ。神輿も出るし」

ヒナタ「お、丘の上の神社まで練り歩くんだよね」

ナルト「ヒナタ!来てたのかってばよ」

ヒナタ「う、うん」

サクラ「もう具合はいいの?」

ヒナタ「救護員さんが、軽い熱中症だって」

ナルト「大丈夫かヒナタ?」

テンテン(誰のせいで熱出したんだかね)

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:31:53.60 ID:BGwgJV640
サクラ「それじゃあね!」

ネジ「ああ、またあとでな」

テンテン「バイバーイ」

チョウジ「おなかすいたな」

シカマル「運動したからな。昼飯食って帰るか」

いの「そうね」

サスケ「じゃあなおまえら。帰るぞナルト」

ナルト「おう!」

ヒナタ「ま、またね」


サスケ「あ、駄菓子屋寄って行こうぜ」

175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:43:41.06 ID:BGwgJV640
ジィ

『ツインソーダバー 126円』

サスケ「…いくらもってる」

ナルト「…61円」

サスケ「俺は70円だ。買えるな。おっちゃん、これくれ」チャリン

大蛇丸「おばちゃんて言えって言ってるでしょうが」

サスケ「長いんだよ、おっちゃんのおばちゃんて呼ぶの」

大蛇丸「神様が性別間違えたんだから仕方ないじゃないの」スッ

サスケ「そういうもんか?」


サスケ「また来るよ」

大蛇丸「まいど」

ナルト(どういうことだってばよ!!!!!)

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:47:47.59 ID:BGwgJV640
ミーンミンミンミー…ミーンミンミンミー…ンミンミー…

パリッ…パキ

サスケ「ほら、半分」

ナルト「サンキュー」パシ

サスケ「あっちーなしかし」カリ

ナルト「夏だからな。おかげでアイスが美味いってばよ」パク

サスケ「まあな。泳いだ後にプールバッグ背負って歩きながら食うのがまた」テクテク

ナルト「でも早めに食べないと融けるってばよ」

サスケ「まあな…あ?」



???「だから…!」

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 22:54:33.03 ID:BGwgJV640
オビト「ガリガリくんはソーダ味だって言ってるだろう!」

カカシ「いいや!リッチミルクだっていってるでしょーが!」

オビト「金を出せばいいってもんじゃねーだろうが!このバカリッチが!」

カカシ「40円になにを拘ってんのこのビンボーソーダ!」

オビト「教員の給与低いからしょうがないだろ!」

カカシ「それは俺のせいじゃないでしょーが!」

オビト「やめよう…余計に暑くなる」

カカシ「ん!そうだな、ごめんな」


サスケ「何やってんだあの二人」ガリ

ナルト「見なかったことにするってばよ…」テクテク

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:01:05.69 ID:BGwgJV640
サスケ「じゃあ、夕方な」

ナルト「おう、またな」

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:04:16.99 ID:BGwgJV640
ガチャ…バタン

ナルト「…」

ナルト「疲れたー…少し眠るってばよ」ボフ

ナルト「…」ポロ

ナルト「あれ?」ゴシゴシ

ナルト「なんで泣いてるんだってばよ…?」ポロポロ

ナルト「……………………ひっく」

ナルト「………」

ナルト「…すう」

ガチャ

クシナ「ナルト―?帰ったの?」

クシナ「…あら」

クシナ「夏だからって何もかけないで寝たら…風邪をひくってばね」ファサ

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:14:24.52 ID:BGwgJV640
ミナト「あれ?ナルトのやつ、お昼食べずに寝ちゃったのかい?」

クシナ「きっと遊び疲れたのね」

ミナト「そうか…」

クシナ「どうかした?」

ミナト「いや。こうしてナルトの穏やかな寝顔が見れてうれしいんだ」

クシナ「そうね。でも、なんだか今日は泣きそうになるの。どうしたのかしら?」

ミナト「うん。ボクも、普段とは違う気もちだ」

クシナ「…夏だからかしら?」

ミナト「どうかな」

クシナ「さて、ならナルトのごはんは起きたあとね」

ミナト「じゃあ、3人分作っちゃおうか」

クシナ「日曜日はあなたのごはん当番だってばね!」ニコ

ミナト「ハイ!」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:20:13.84 ID:BGwgJV640
ナルト「ん…」

ナルト「!」

ナルト「今何時だってばよ!?」

サスケ「4時だぞナルトォ!さっさと出てこい!浴衣で来い!」

ナルト「寝過ぎたってばよ!待っててくれサスケ!今行く!」

ゴソゴソ

ナルト「ヤバいヤバい…」ドタタタ

ナルト「ん!?」

『ナルト 起きたら食べるんだよ 父 』

ナルト「はは…とーちゃん…かーちゃん。ありがとだってばよ」


ナルト「あれ…とーちゃん…かーちゃん…?」

ナルト「記憶が…混ざる…」

205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:26:44.48 ID:BGwgJV640
ガチャ

ナルト「待たせたってばよサスケ!」

サスケ「よし、ちゃんと浴衣だな。オレンジと黒とは洒落てるじゃねーか」

ナルト「おまえも黒と赤とはかっこいいってばよ」

サスケ「フッ 当然だ。行くぞ」

ナルト「おう」

サスケ「…ところでそののびてるラーメンどうする気だ」

ナルト「行きながら食う!」

サスケ「露店のもの食わない気か?」

ナルト「大丈夫!お昼まだなんだってばよ」

サスケ「そういう問題じゃ…まあ、いいか」テクテク

206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:33:39.53 ID:BGwgJV640
ピーヒャララ トントコトントコ… ピーー

ナルト「すっげー!店がいっぱいだってばよ」

サスケ「木の葉祭りは柱間神社を出発して、木の葉神社まで神輿を担いで歩くんだ」

ナルト「知ってるってばよ!あれ?知ってる…?」

おーい!

ナルト「!」

サクラ「やっぱり!やっと来たわね!」

ナルト「あ!サクラちゃんたち!」

ネジ「もう神輿が出る時間だぞ」

シノ「人ごみは苦手だ…」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:34:51.37 ID:BGwgJV640
ナルト「みんな浴衣なんだな」

テンテン「そりゃお祭りだもの!」

サスケ「…白地に桜の花びらか」

サクラ「ど、どうかな?」

サスケ「…フン」

サクラ「…」シュン

ナルト「気にすんなってサクラちゃん。アイツなりの照れ隠しだってばよ。ひひ」

サクラ「そ、そうなの?」

サクラ「…ありがとナルト」

ナルト「へへっ」

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:36:19.82 ID:BGwgJV640
ヒナタ(浴衣のナルトくん…)プシュウウウウ

ナルト「どうしたんだってばよヒナタは」

テンテン「だ!れ!の!せ!い!で!し!ょ!う!ね!」

ナルト「どういうことだってばよ」

シカマル(鈍感すぎだろオマエ…)

ネジ「…ヒナタ様の浴衣はどうだナルト」

ナルト「ん?」

ナルト(白地に向日葵と青のグラデーション…)ジー

ヒナタ「…はっ!?」

ナルト「うん!すっげーきれいだってばよ!」

ヒナタ「ふわぁぁぁぁぁぁ…!」フラフラ

ヒナタ「…兄さんちょっとあっちへ」

210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:38:28.88 ID:BGwgJV640
ヒナタ(ありがとうネジ兄さん!!!)バシバシ

ネジ「よ、よし、この調子で行きますよヒナタ様」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:51:21.28 ID:BGwgJV640
わっしょい!わっしょい!

サスケ「お、神輿が出て来たな」

ナルト「すげえ…」

ネジ「あれは駄目だが、子供神輿は俺たちも担げる。やってみるか?」

ナルト「できるのか!ならやってみたいってばよ!」

デイダラ「お!神輿担ぎたいのか坊主、うん?」

サスケ「できれば俺たちも担ぎたいんだが」

シカマル「げ!俺もかよ!」

いの「ちょうどいいじゃない、男子全員行ってきなさいよ」

シノ「人ごみよりはマシか」

デイダラ「ちょっとまってろ。町会長はどこに…また便所か?」

デイダラ「町会長!」

デイダラ「町会長!このぼうず達が神輿担ぎたいって言ってるぜ!うん!」

???「便所に入ってるときまで呼ぶんじゃねえ!落ち着いて用が足せねえだろうが!」

223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/12(金) 23:58:19.54 ID:BGwgJV640
バシャバシャ…キュ

???「…」テクテク

デイダラ「用は済みました?うん」

マダラ「…あとで覚えておけよ…」

マダラ「おまえたちが神輿を担ぎたい小僧か?」

ナルト「そうだってばよ!」

マダラ「ほう…威勢がいいな。あとは?」

サスケ「ここの男全員で担ぎたい」

マダラ「ふむ、まあ大丈夫だろう。サソリ!半被はまだあるか!?」

サソリ「ああ、まだあるぜ芸術的なのが。そのくらいの人数なら足りるだろ」

マダラ「よし。じゃあお前ら着替えてこい。小南、いちおう着方を教えてやってくれ」

小南「はい。じゃあ、神社の中で着替えましょうかね。おいで」

227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:05:29.61 ID:NE0jC1Me0
ナルト「おお!カッケ―ってばよ!」

ネジ「やはり浴衣より動きやすいな」

サスケ「浴衣をどうするかだが…」

ナルト「?」

シカマル「神輿をここから別の神社に運んだあと、戻るのもめんどくせーだろ?」

ナルト「ああ、そっか」

リー「小脇に抱えて神輿を担げばいいのでは」

ネジ「断る!」

小南「ああ、それなら」

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:08:53.51 ID:NE0jC1Me0
サクラ「あ、出てきた…」

いの「半被も悪くないわね」

テンテン「うん、威勢の良さそうな感じが好印象」

ヒナタ「わあ…!」

ナルト「準備できたってばよ!」

テンテン「あれ?浴衣は?」

ネジ「ああ、役員の人が運んでくれることに…あっ」

サスケ「どうしたネジ…」

ヒナタ「…ます」

小南「?」

ヒナタ「私たちが…運びます!」

サクラ「!」

いの(その手が!)

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:11:35.73 ID:NE0jC1Me0
小南「大変じゃない?」

サクラ「どうせ神輿と一緒に移動するつもりなので」

いの「大丈夫です!」

テンテン(うわあ…めんどくさいなぁ…)

ナルト「じゃあ、頼むってばよ!」

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:19:29.86 ID:NE0jC1Me0
マダラ「準備いいか」

ナルト「おう!」

マダラ「よし…配置着いたな。さあ神輿あげろ!!!行くぞ!」

一同「うおおおおおおおおおーーーー!!!」グイッ

わっしょい!

わっしょい!



マダラ「おい、ところで副会長はどこだ?」

デイダラ「ああ、さっき寄合所でビール飲んでたぜ、うん」


扉間「飛雷神飲み!」グイッ

イズナ「おい」

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:27:17.94 ID:NE0jC1Me0
テクテク

テンテン「重いよお~…」

ヒナタ「…」

サクラ「…」

いの「…」

テマリ「…」

テンテン「なんでみんな平気なの?しかも…」

テマリ「たまたま通りがかっただけだ」

ヒナタ(…ナルトくん…の匂い)スン

サクラ(うー…サスケくん…)クンクン

テマリ(…………シカマル)ギュッ

テンテン(リーとネジならまあいいか)キュ

いの(チョウジ…来る前に焼肉食べたわね)ボスドス

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:28:55.26 ID:NE0jC1Me0
ナルト「ねえ!ねえ!シノってばなんで浴衣預けなかったの!?」

シノ「…一応気を遣ったつもりだ」

ネジ「フッ」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:39:44.93 ID:NE0jC1Me0
ナルト「…いい加減ヘトヘトだってばよ」ゼェ

サスケ「へ、情けねえ!こ、こんなもん全然」

シノ「く、疲れが…見えるぞ、サスケ…」

ネジ「もう1時間は担いだか…なかなかの消耗だな」フウ

リー「イキイキしてるよっ!」

シカマル「なんでそんなに元気なんだオマエ…」

チョウジ「青春だからだよ」

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:39:58.34 ID:B+rtRV0w0
更衣室

ナルト「へんな臭いがするってばよ…」クンクン

サスケ「塩素だろ。この臭いをかぐと夏が来たって感じがするよな」

ナルト「…くせえってばよ」

サスケ「人の臭いやらも混じってるだろうからな。いい匂いはしねーさ」

ナルト「でも、嫌いじゃねー…」

サスケ「俺もだ。夏を連想するからかもしれねー。…さて、準備はいいか?」

ゴソゴソ

ナルト「うーん。とりあえず水着にはなったってばよ…」

サスケ「よっしゃ、じゃあ早速行くか」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:41:10.53 ID:B+rtRV0w0
バシャバシャ…キュ

???「…」テクテク

デイダラ「用は済みました?うん」

マダラ「…あとで覚えておけよ…」

マダラ「おまえたちが神輿を担ぎたい小僧か?」

ナルト「そうだってばよ!」

マダラ「ほう…威勢がいいな。あとは?」

サスケ「ここの男全員で担ぎたい」

マダラ「ふむ、まあ大丈夫だろう。サソリ!半被はまだあるか!?」

サソリ「ああ、まだあるぜ芸術的なのが。そのくらいの人数なら足りるだろ」

マダラ「よし。じゃあお前ら着替えてこい。小南、いちおう着方を教えてやってくれ」

小南「はい。じゃあ、神社の中で着替えましょうかね。おいで」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:43:20.20 ID:NE0jC1Me0
ナルト「ありゃ?鳥居が…」

デイダラ「もうひとふんばりだぞぼうず達、うん。あの先が…」

マダラ「木の葉神社。別名、木の葉大社だ」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:47:43.45 ID:NE0jC1Me0
サスケ「石段が…きっついな」

ナルト「へばんなよサスケェ!」フーフー

サスケ「誰に言ってやがるウスラトンカチ!」ゼェハァ

ネジ「ハァハァ…まだ元気のようだな…フフ」

シノ「あれも励ましあいだ…」ゲホ

リー「もっと熱くなれよ!俺も熱いんだからさ!」

シカマル「………」

チョウジ「あれ?体が軽い…もしかして痩せた?ボク」



角都「あの石像の前が終着点だ!もう少しだぞ!」

飛段「うおおすげえなぼうず達!俺なんか大人神輿担いで肩パンパンだぜ!」

長門「交代なしでここまで担ぐとは…すごい子たちだ」

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:52:35.95 ID:NE0jC1Me0
ナルト「もう少し…」

サスケ「あと少しだ」

ネジ「ふっ!」

シカマル「最後まで声出すか、ここまできたら」

チョウジ「うん!」

シノ「…わっしょい」

リー「元気にいきましょう!ハイ!」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 00:55:08.13 ID:NE0jC1Me0
ナルト「つ…」バタ

サスケ「ついた…」

ネジ「ハー…ハー…」

リー「…」

シノ「フウ」

シカマル「ま、たまにはいいかもな」

チョウジ「きっとごはんがおいしいね」ハァハァ

ナルト「…」

サスケ「どうした?ナルト。空に何か見えるか?」



ナルト「………楽しいってばよ」ニコ

サスケ「そうか」


サスケ「俺もだ」フッ

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:00:18.39 ID:NE0jC1Me0
ヒナタ「ナルトくん!」タタ

ナルト「はは、意外とキツかったってばよ」

サクラ「サスケくん」

サスケ「サクラ…」

テマリ「……おう」

シカマル「お、おう…」

テンテン「がんばったわねアンタたち」フフ

いの「ま、見てて楽しかったわよ」

ナルト「…ありがとだってばよ」ニコ

マダラ「おつかれさん。さ、とりあえず着替えてこい。このタオルやるから、汗も拭けよ」ポン

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:07:52.33 ID:NE0jC1Me0
サスケ「着替えも済んだし、こっちの神社の露店まわるか」

ナルト「そうだな」

ネジ「人数も多いし、少しの間自由行動にするか」

テンテン「そうね」

チョウジ「たくさん食べるぞー」

いの「しかたないわねー…」

シカマル「少し歩くか…」

テマリ「…」

シノ「折角の祭り、楽しまなくてはな」

サクラ「チャンスね…」

ヒナタ「…うう~…」

ネジ「さてと…」

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:10:43.78 ID:NE0jC1Me0
サスケ「どうする?」

ナルト「とりあえずぐるっと回ってみるってばよ」テクテク…



ヒナタ「あ…」

サクラ「…行っちゃったね」

ヒナタ「…うん…」

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:14:01.78 ID:NE0jC1Me0
シカマル「…浴衣サンキュ…」

テマリ「うん…」



シノ「こういう場では何が美味しいのだ?」

チョウジ「任せて」

キバ「お?なんだ来てたのか」

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:15:53.47 ID:NE0jC1Me0
テンテン「さーてどこに行こうかな」

ネジ「…」スッ

テンテン「おーっとアンタもこっちだよ」ガシ

ネジ「なにを」

テンテン「あとは自分次第ってこと」

リー「ハイ」

ネジ「…」

ネジ「そうだな」

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:31:25.47 ID:NE0jC1Me0
サスケ「うまいな」モグモグ

ナルト「だってばよ」モグモグ

サスケ「しかしちょうどいいところにベンチがあったな」

ナルト「露店から距離があるから人もいないってばよ」

サスケ「知ってるかナルト?」

ナルト「?」

サスケ「ここはある神様を祀ってる神社なんだ」

ナルト「なんだってばよ」

サスケ「かつて夢の世界を創りだした神だ」

ナルト「うっ」ズキ

サスケ「!どうした」

ナルト「なんでも…ちょっと一人になるってばよ…」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:41:42.59 ID:NE0jC1Me0
ホー…ホー・・・ ヒャラ・・・ 

ナルト「…」

ナルト「祭囃子が遠いってばよ…」

ナルト「…」スッ

???「だ、だ~れだ?」

ナルト「!!」

ナルト「…」

???「うう…」ドキドキ

ナルト「わからないわけないってばよ、ヒナタ」

ヒナタ「あはは…」

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:44:38.39 ID:NE0jC1Me0
ナルト「…」

ヒナタ「ど、どうしたのナルトくん」

ナルト「い、いや。ちょっと考え事だってばよ」

ヒナタ「となり、す、座っても…」

ナルト「いいってばよ」

スッ

ヒナタ「そろそろお祭りも終わりの時間だね」

ナルト「そうなのか?」

ヒナタ「うん」

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:51:40.97 ID:NE0jC1Me0
ヒナタ「ねえ、ナルトくん、この神社に祀られてる神様、知ってる?」

ナルト「いや…サスケもそんなこと聞いて来たけど…」

ヒナタ「風神レインっていうんだよ」

ナルト「なんだか厨二くさい名前だってばよ」

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:56:16.53 ID:NE0jC1Me0
その人は昔、一人だったの

ううん、最初は、一人じゃなかったの

友達がいたんだ

でも、嫌なことの拒絶を続けるうち、一人になってしまったの


そのうち、自分に都合のいい、理想の世界を創ろうと思いついたんだ

現実ではなく、仮想世界で

そう、それが夢の世界

だけど、創って気付いた

それが自分の虚妄だってことに

夢なんかじゃない、嘘なんだって

寂しさを、悲しさを紛らわすために見ている都合のいいだけの世界だって


思い出した、世界は人と交わって紡いでゆくものなんだって

交わりは押し付けるものじゃないんだって

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 01:58:23.76 ID:NE0jC1Me0
そして彼は、自分が偽りの世界の神になってしまったことを戒めて

自らを石に変えたの

本当の世界を、長い時間見つめていられるように

それが、あの御神輿の終着点…

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:00:35.25 ID:NE0jC1Me0
ナルト「…」

ヒナタ「ナルトくんは…どう思う?」

ナルト「寂しいってばよ」

ヒナタ「それは…」

ナルト「その、なんとかって奴のことも、この世界のことも」

ヒナタ「…」

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:03:11.49 ID:NE0jC1Me0
ナルト「…ヒナタ」

ヒナタ「うん」

ナルト「あのな」

ヒナタ「わかってるよ」ポロ

ナルト「ごめん」

ヒナタ「ううん、いいよ。ナルトくんの選んだ道だもん」ポロポロ

ナルト「ありがとう」

ヒナタ「うん…うん…グス…わたしは…ナルトくんの横にいるよ」

ナルト「うん…」

ヒナタ「私は…ナルトくんが…大好きだから…」グス

ナルト「…」

ヒナタ「手…繋いで?」

ナルト「…」ギュウ

306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:07:18.35 ID:NE0jC1Me0
ヒナタ「こんな世界も…あるんだよ?」

ナルト「ああ。知れてよかった」

ヒナタ「…」ニコ

ザッ

サスケ「ナルトォ!」

サクラ「ナルト!」

いの「ナルト!」

シカマル「ナルト!」

リー「ナルトくん!」

シノ「ナルト」

ネジ「………ナルト」

クシナ「…………起きなさい、」

ヒナタ「ナルトくん」

ナルト「おう…おはよう。みんな」

バリン!!!

309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:11:14.37 ID:NE0jC1Me0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

サスケ「やっと起きたかウスラトンカチ!俺が来た途端にだらしねえ!」ザッ

ナルト「寝坊助ですまねーってばよ!けどオマエこそ!」グッ

マダラ「…悪くない世界のはずだったんだがな…」

カカシ「オビト…」

オビト「…カカシ。俺は」

ヒナタ「…」キュ

サクラ「フフ。悪くは無かったわね」

ナルト「けど、こっちを無視してあっちにいるわけにはいかねーってばよ」


マダラ「ならばそろそろ…」

ナルト「決着だってばよ!」



おおおおおおおおおお!!!!

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:17:39.22 ID:NE0jC1Me0



サスケ「ナルトォ!プールに行くぞ!」

ナルト「うー…ん!?」ガバッ



サスケ「未だに寝坊助かおめーは」テクテク

ナルト「いや…」

サスケ「じゃあなんだよ」

ナルト「ヒ、ヒナタに今日…告白しようと思って…」

サスケ「まだそんな仲かおまえら!?」

ナルト「気持ちを打ち明けるには勇気がいるってばよ…」

315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:26:35.24 ID:NE0jC1Me0
サスケ「そんなだからヒアシ様に睨まれるんだよ…」

ナルト「お、おまえこそイタチに恋愛指南受けてるんだろ!?」

サスケ「ど、どこで聞いた!?」

ナルト「シスイの兄ちゃんが言ってたってばよ!」

サスケ「く、くそ!」

ナルト「サクラちゃんまた可愛くなったからなあ。高嶺の花じゃないのかってばよ?」

サスケ「だから迷ってるんだろうが」

ナルト「いっそ綱手のバァちゃんにアドバイスもらったらどうだってばよ」

サスケ「そうだな…だがあの人はすぐにからかうからな」

ナルト「たしかに」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:27:05.34 ID:NE0jC1Me0
サスケ「そんなだからヒアシ様に睨まれるんだよ…」

ナルト「お、おまえこそイタチに恋愛指南受けてるんだろ!?」

サスケ「ど、どこで聞いた!?」

ナルト「シスイの兄ちゃんが言ってたってばよ!」

サスケ「く、くそ!」

ナルト「サクラちゃんまた可愛くなったからなあ。高嶺の花じゃないのかってばよ?」

サスケ「だから迷ってるんだろうが」

ナルト「いっそ綱手のバァちゃんにアドバイスもらったらどうだってばよ」

サスケ「そうだな…だがあの人はすぐにからかうからな」

ナルト「たしかに」

317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:31:14.83 ID:NE0jC1Me0
ミーンミンミンミー…ミーンミンミンミンミンミー…

サスケ「今日も暑いな」テクテク

ナルト「おう…」

サスケ「いくらもってる?」

チャリ

ナルト「70円」

サスケ「…61円」

ナルト「アレ買おう」

サスケ「アレな」

ガラッ

サスケ「オーッスおっさん!」

大蛇丸「」ギロ

ナルト「のおばさん」

大蛇丸「はいよ。仲良く食べな」

ナルト「へへ。ありがとだってばよ!」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:35:33.60 ID:NE0jC1Me0
大蛇丸「いったか…」

ガラ

大蛇丸「あら」

イルカ「どうも」

大蛇丸「…うれしそうね」

イルカ「ええ。あいつらがああやって並んで歩くのを見るのは夢でしたから」

大蛇丸「フフ、そうね」ゴソゴソ

パキ

大蛇丸「はい、半分あげるわ」

イルカ「これは…」

大蛇丸「お祝いよ。ちょっと安いけど。今のナルトくんとアイス半分食べるのは、サスケくんだからね」

イルカ「代わりにくれると?」

大蛇丸「不満かしら」

イルカ「めっそうもない」ガリ

320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/13(土) 02:43:34.58 ID:ZmDDdHWR0
パキ

ナルト「半分だってばよ」スッ

サスケ「おう」パシ

ナルト「陽射しがキツイってばよ」

サスケ「おかげでアイスが美味いけどな」ガリ

ナルト「うん、でもたぶん、そのおかげだけじゃないってばよ」パク

サスケ「あ?」

ナルト「二人だからな」ニッ

サスケ「ふん」


サスケ「…そうかもな」


                   おしまい

引用元: サスケ「ナルトォ!プールに行くぞ!」ナルト「うー…。ん!?」