1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:25:36.51 ID:KoKI84BAO
兄「じゃあ、学校行ってくる」ゲホゲホッ

妹「ちょい待ち」

兄「どうした?」ゼーヒュー

妹「明らかに倒れておくべき体温だな」ピト

兄「そうなのか?」ゲホゲホッ

妹「体はどんな感じ?」

兄「飯食いたくないし、すっげぇ悪寒もする。あと、むっちゃ首のリンパ痛い、たまにクラクラする」フラフラッ

妹「アウト、寝ろ」

兄「学校遅刻しちゃう」

妹「んなもんどうでもいいから」

兄「良くないよ! 行かなきゃ」ヨロヨロ

妹「真面目かバカかでいえば、バカの方だもんな。あんた」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1412443536

2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:33:59.05 ID:KoKI84BAO
兄「う~ん」ゲホゲホッ

妹「体温38.7℃、重症ね」

兄「そうなのか、もう学校いっていいか?」プルプル

妹「駄目に決まっとろうが」

兄「皆風邪でも学校いくだろう?」クラクラ

妹「軽度ならね。あんたは重度だ」

兄「こんなもん、食べていけば治る」ゴホゴホッ

妹「さっき、そういって牛乳飲んで吐いたのは誰だ」

兄「俺だけど、固形物はまだ食べてない」ガハッ

妹「わかりきった未来は見たくない」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:40:32.30 ID:KoKI84BAO
兄「くそう、ベッドに拘束して妹は学校に行ったぞ」ガタガタ

兄「幸い姉さんを呼んでくれたらしい。外してもらって学校に行こう」ゴホゴホッ

兄「…………は、ウトウトしてしまった。二度寝は遅刻の元だ!」ゲホゴホ

兄「姉さん来ない。妹め、謀りおったか」ガタガタ

兄「こうなれば自力で脱出を試みねばならない。世知辛い世は、自分でどうにかしなければならないことが多いのだ」ギシギシ

姉「………」

兄「なぜぇみてるんです!」クラクラ

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:46:07.18 ID:KoKI84BAO
姉「うん、聞いてたより元気?」

兄「元気だぞ、姉さん拘束を解いてくれ」ゲホゲホッ

姉「あぁ、いつものハイテンションが、熱で暴走しただけね」ピタ

兄「気分は最悪なのに、ノリは最高潮とは風邪はスゴいな」プシュー

姉「少し黙りなさい」

兄「黙るから学校に行かせてほしい」ゼーヒュー

姉「本来なら、勤勉な発言なのにね」

兄「あと、拘束も解いてほしい」クラクラ

姉「学校に行かないと言えば、外すけど」

兄「」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:53:01.97 ID:KoKI84BAO
兄「なぜぇだ。姉妹そろって学校行くなとは、引きこもらせたいのか」ピピピッ

姉「今の状況ではね。って、39℃ちょうど。病院行くべきかな」

兄「病院行ったら学校行っていい?」ゼーヒュー

姉「ここまで学校行きたがる人、始めてみたかもしれない」

兄「購買で焼きそばパンを買うんだ」クラクラ

姉「そんな理由?」

兄「姉さん、あそこの焼きそばパン好きだったろ。買ってこなきゃ」サクラン

姉「……、とりあえず病院ね」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 02:57:57.62 ID:KoKI84BAO
兄「とりあえず、40秒で完治させてください。学校行ってミルク牛乳を妹に買わないと」サクラン

医者「それは無理かな」

兄「人気だから、売り切れてしまったか…」コンラン

医者「そこじゃないんだけど」

兄「妹よ、情けない兄を許してほしい」パニック

医者「そっちの薬とかやってる?」

姉「いえ、普段テンションが高いだけで、真っ当です」

医者「あと、ミルク牛乳って何?」

姉「さぁ?」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:03:59.03 ID:KoKI84BAO
兄「病院行ったのに、家に戻された。焼きそばパン買ってあげないぞ」ゲホゲホッ

姉「それで釣られる安い女ではない」

兄「くそう、遅刻だぁ」

姉「遅刻どころか、今日は欠席だお前は」

兄「なぜぇだ。学校一筋十数年、こんな屈辱は初めてだ」

姉「ずっと学生はすねかじりだから」

兄「なら教授になる」

姉「何を教える気?」

兄「考古学。たまに鞭を振り回して吸血鬼も狩る」

姉「なんか混ざっとる」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:07:15.86 ID:KoKI84BAO
今更注意事項

・作者も風邪を現在進行形でひいてます。
・多分、オチらしいものもなく終わります
・一部ついさっき見た夢の内容が含まれます

ゆえに作者は暴走中です

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:12:23.30 ID:KoKI84BAO
兄「俺は由緒正しきバンパイアの家系だ!」サクラン

姉「ニンニク食うか?」

兄「ゴマだれに擦って入れてほしい。それで豚しゃぶする」ゲホゲホッ

姉「まぁ、食べたらもどすからおかゆね」

兄「姉さんの手料理か。久しぶりだな」ニコニコ

姉「まったくお前は。とにかくスポーツドリンクも買っといたから、飲んで待ってろ」

兄「はい」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:21:14.05 ID:KoKI84BAO
兄「また拘束された」ギシギシ

兄「なぜ、学校に行きたいという意志を尊重されないのだ?」ゴホゴホッ

兄「今日は体育がある日だというのに!」ゼーヒュー

兄「どうにかして、助けを呼べないものか」ガタガタ

兄「ダメだ、自分の非力さを呪うしかない」クラクラ

兄「しかし、初めて風邪を引いたが、原因はなんだ?」

兄「風呂上がり、タオル巻いてうろつくのはいつものこと」

兄「寝てる間に暑くなって、布団がなくなるのもいつものこと」

兄「ダメだ、原因が不明だ」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:30:35.61 ID:KoKI84BAO
兄「…………」モソモソ

姉「美味しい?」

兄「美味しい」ウップ

姉「でも、体は受け付けてないみたいね」

兄「おかしいな、おじやは二口で満腹になるものだったか?」ヌヌヌッ

姉「おかゆね」

兄「そうか、超小食になったのか。食費代が浮くな」

姉「なぜそこまでポジティブなのか」

兄「元気だからだ。学校行ってくる」クラクラ

姉「寝たら行かせてあげてもいいよ。その前に、はい薬」

兄「ありがとう。では寝るぞ!」ゴクゴクバタン

姉「(これで静かになるわね)」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:36:40.76 ID:KoKI84BAO
兄「よし起きた、学校行くぞ」クラクラ

妹「学校はもう終わったよ」

兄「なん、だと」ゼーヒュー

妹「ぐっすり寝てたしね。あんた」

兄「くぅ、一生の不覚」ゴホゴホッ

妹「どうしてそんな行きたがるのかが謎なんだけど」

兄「お前に牛乳ミルクを買ってやろうと思って」

妹「え?」

兄「だから牛乳ミルクをだな」

妹「何それ」

兄「お前、いつも飲んでるだろう」

妹「……、うん、そういうことにしとく」

兄「ならいいんだ」
妹「(多分、イチゴミルクのことか)」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 03:55:50.47 ID:KoKI84BAO
兄「姉さんはどうした?」ゼーヒュー

妹「入れ違いで帰ってもらった」

兄「そうか。おかゆ食えなくて、謝ろうと思ってたのに」ゲホゲホッ

妹「気にしてないと思うよ」

兄「それならいいんだけども」ゼーヒュー

妹「あとは学校行きたいなら、まず風邪治してね」

兄「大丈夫、この程度」クラクラ

妹「立ち上がろうとしてふらふらしてる時点でアウトだからね」

兄「くそう、風邪が憎い」プルプル

14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 12:16:43.41 ID:KoKI84BAO
兄「しかし、何も食べたくないのに、胃袋がものすごいなるな」グギュルルゴゴゴゴー

妹「物理的に腹は減ってるだろうからね」モグモグ

兄「ご飯はここじゃなくて、キッチンで食べた方がいいぞ?」ゼーヒュー

妹「何をしでかすかわからんのに、放置できるか」

兄「今更学校もいけないのに、何をしでかせばいいんだ?」ゴホゴホッ

妹「私を熱に任せて襲うとか?」

兄「迅速に離れてください、お互いのために」プルプル

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 12:23:44.33 ID:KoKI84BAO
妹「笑えないジョークを言っただけなのに」

兄「笑えるジョークで頼むぞ」ゲホゲホッ

妹「じゃあ、私があんたを襲う?」

兄「部屋から出てください」プシュー

妹「あえて笑えないジョークを天丼したのに」

兄「現実で身内とそんなこと考えるのは、基本的には気持ち悪いことだからね?」ゲホゴホッ

妹「昔の上流階級の特権だもんね。近親相姦」

兄「テンションがダメと言われるが、お前は発言がシュールだよ」ゴホゴホッ

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 12:38:28.42 ID:KoKI84BAO
妹「私はフランクに話したらこんな感じだ」

兄「フランクに話せる関係はありがたいことだけどもね」クラクラ

妹「本気で言う前に、私は実行する方だし」

兄「なるほど」ゴホ

妹「また、実行が難しい場合はターゲットが弱り、実行しやすくなるのを執念深く待ったりもする」

兄「……、もう寝るだけなので、出て行かれるべきかと」ゼーヒュー

妹「そこまで言うなら出てくよ。何かあったら、携帯から連絡ちょうだい」ガチャパタン

兄「素直にいったな。よし、寝るぞ」バタン、スピー

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 12:56:27.13 ID:KoKI84BAO
兄「朝だ」ゴホゴホッ

兄「くそう、食欲が戻ってない。風邪は完治しなかったようだ」ゲホゴホッ

兄「しかし、誰もいない今が好機、学校にいく…ぞ?」ムニュ

妹「おはよう。朝から大胆だね、あんた」

兄「なぜぇ同じベッドに寝てるんです」フラフラ

妹「そりゃあ、いたしたからですよ」

兄「ほわっつ?」サクラン

妹「熱があると、硬度が緩いと聞いたけど、そうでもなかった」

兄「これは夢だな」ゲンジツトーヒ

妹「よし、隙あり」

兄「ぬかった!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 13:06:44.32 ID:KoKI84BAO
妹「ちなみに、今日は強硬手段で学校いくと思ったから、早く起きただけだよ」

兄「くそう」ゴホゴホッ

妹「あと、思ったより眠かったから、一緒に寝てただけ。良かったね」

兄「自分の兄貴を拐かしてどうする」ゲホゲホッ

妹「あんたならべつに良いかなと」

兄「」

妹「兄さん兄さん、天丼だよ」

兄「1日置きの天丼とかわかるかぁ!」クラクラ

妹「大きな声出したらフラフラするんだからやめな」

兄「出させてるのは誰だ…」

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 13:19:09.87 ID:KoKI84BAO
兄「今日は誰も看病してくれないらしい」ガハッ

兄「うん、二人とも忙しいから仕方ない。正直こっそり学校行きたいんだが」ゴホゴホッ

兄「来たら襲うと妹から発言があった。学校も大事だが、清く正しい家族関係も大切だ」ゼーヒュー

兄「しかし、金曜日に割引して出されるカツカレーを、大盛り食べたい」クラクラ

兄「うん、考えただけで気持ち悪くなってしまった」ウップ

兄「スポーツドリンクも、少し飲んだらキツくなるし、厄介だ」ゲホゲホッ

21: ここの話は実体験やで 2014/10/05(日) 13:30:38.18 ID:KoKI84BAO
兄「しかし、友人が言っていたな」ゴホゴホッ

兄「冬のある日、40℃の熱を出して、スポーツドリンクすらもリバース祭り」ゼーヒュー

兄「田舎だったから、街に出てでかい病院で見て貰ったとき」ゲホゴホッ

兄「点滴を受けていた友人の体温を測り、それを見た医者が」ゴホ

兄「やべ、の小さい一言は聞き逃さなかったと」ゼーヒュー

兄「友人は『職業上、その人が言っちゃいけない言葉があると、子供ながら知った』と語っていた」ゴホ

兄「俺は殴るかもしれん」ガハッ

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 13:32:15.20 ID:KoKI84BAO
>>19
ありがとう

勢いでやってるから、続くかは保証でけんけどもね

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 14:07:31.94 ID:KoKI84BAO
兄「拘束されているわけでもなし、好き勝手やれるはずなんだが」ゴホゴホッ

兄「身体が重い。風邪というのはこんなに厄介なものだったのか」ゴホ

兄「とあるソンビゲームで、自キャラが風邪を引いた時無理やり動かしていたが、なんかすまんかった」ゼーヒュー

兄「というか、自分の咳で起きるゲームはあれが初めてだよ。耳栓装備すればいいみたいだけど」ゲホゴホッ

兄「耳栓って、ガレージのある家でしか見たことがないぞ」ゴホゴホッ

24: ゾンビげーだよ? 2014/10/05(日) 14:19:54.54 ID:KoKI84BAO
兄「しかもインフルエンザにかかると、更にステータス減で、吐くわ寝れないわ。しまいには咳の音でゾンビ熊さんが、窓からこんにちはしてくるし」ゴホゴホッ

兄「インフルで鉄パイプしかないのに、無茶言うなよと思ったぞ。家放火して逃げたけど、回収した物資もパーに」ゼーヒュー

兄「しかも追い討ちをかけるように、ゾンビ犬さんも散歩中。必死に石投げて鉄パイプでボコスカボコスカ。インフルでも火事場の馬鹿力は発揮されるらしい」ゴホ

兄「まぁ、逃げこんだ家にハルクゾンビさんいて、ちーんとなりましたが。くそう、せめて9mmさえ見つかれば…」クラクラ

25: だからゾンビげーだよ? 2014/10/05(日) 14:33:05.55 ID:KoKI84BAO
兄「やりたいけど、この頭じゃシェルター出て、五分で自キャラを死なせる自信がある」ゼーヒュー

兄「というか、あのゲーム、俊敏と快速のスキルはデフォじゃないのかと思う。ないとまず逃げられなくて殺られるし」ゴホゴホッ

兄「あと、出た瞬間に胞子さんとか、ゾンビ犬さん2体とかやめてください」ガハッ

兄「あと、バグだと思うけど新規マップでなんでシェルターにジャバウォックさんいるんですか。あの時だけは時が止まったよ」ゲホゴホッ

妹「そろそろわかる人がわずかなゲーム語るのやめたら?」ガチャ

兄「おかえり」

妹「ただいま」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 14:53:56.88 ID:KoKI84BAO
妹「あんた、学校には来てなかったみたいね」

兄「変な脅迫があったからなぁ」ガハッ

妹「あんなもん、女子トークじゃ入門編だけど」

兄「エグいのか」ゴホゴホッ

妹「エグいのと、ただ生々しいだけかな」

兄「夢はないのか」ゼーヒュー

妹「女の方が、夢見てる暇は少ないよ」

兄「世知辛いなぁ」ゴホゴホッ

妹「女は、上質な男にこんなに価値があるよと思い込ませるために、営業しなきゃいけないからね」

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 15:01:31.18 ID:KoKI84BAO
兄「妹は可愛いから、そんな努力いらんだろ?」ゲホゴホッ

妹「……、えり好みしなきゃね。でも、容姿で来る奴って大抵ろくでもないから。むしろ、彼氏居るんだろうなとか思われていい男は寄ってこないし」

兄「大変だなぁ」ホワン
妹「……、それであんたはいるの?」

兄「彼女いない歴=年齢ですけど」ゴホゴホッ

妹「そっか」フフッ

兄「やっぱ彼女とかいないとダメなのかね。趣味が楽しくてそっちにベクトルがいかない」

妹「ダメかは知らない。そんな風潮なのは確かだけど、そう言ってる人が幸せに見えたことはないな」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 15:03:53.38 ID:KoKI84BAO
>>26
妹「少なくとも私の周りにはいなかったよ」

兄「女の子がやるようなゲームではないからなぁ」ゴホゴホッ

妹「だよね」

30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 15:18:32.17 ID:KoKI84BAO
兄「なんか恋愛って面倒そうだからな!」ゴホゴホッ

妹「個人でするものじゃないからね。しかも感情も乱されるし、慣れないと大変だよ」

兄「妹は熟練者なんだな」ゲホゴホッ

妹「さぁ、ね」

兄「?」ゼーヒュー

妹「さて、体温測るよ」

兄「わかった……」ムーン

兄「……測ったぞ」ピピピッ

妹「38.1℃か。下がった方じゃない?」

兄「どちらかというと、元に戻りたい」

妹「無茶しなきゃ、治るでしょ」

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 15:29:26.21 ID:KoKI84BAO
兄「しかし、風邪を引いた理由がわからん」ゴホゴホッ

妹「バカは風邪を引かないのにね」

兄「まったくだ。あれは迷信だったんだな」ゼーヒュー

妹「もしかしなくても迷信だからね?」

兄「そうなの?」ゴホ

妹「今、あんたが風邪引いて違うと証明されてるでしょ」

兄「そういえばそうだな」ホワン

妹「ふぅ。そうだご飯、食べれそう?」

兄「食べ物が、俺を経て地面に帰るだけになるな」ゼーヒュー

妹「おかゆね、わかった」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 15:40:34.95 ID:KoKI84BAO
兄「……………」モソモソ

妹「残してもいいよ?」モグモグ

兄「……頑張る」ウップ

妹「リバースされる方が面倒だから、没収と」ヒョイ

兄「せっかく作ってくれたのに、すまん」ションボリ

妹「…、あんたは身体治す方だけ集中しなさい」

兄「はい」ゼーヒュー

妹「少しでも食べたなら、ほら薬」

兄「………」ゴクゴク

妹「あとは、まぁ、寝ることだね」

兄「わかった。おやすみ」ゴホゴホッ

妹「おやすみ」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 16:03:55.80 ID:KoKI84BAO
兄「直った!」シャキーン

兄「まだ、身体は若干だるいが、悪寒やリンパの腫れはない!」

兄「本日は休みだ、ぶり返さないよう気をつけなければな」

兄「……うん? もう昼になろうとしてるのに、静かだな」

兄「まぁいい、着替えて外に出よう」


妹「……」ゴホゴホッ

兄「なぜぇ風邪引いてるんです」

妹「あんたのせい」ヒューヒュー

兄「俺がふがいないせいで妹が…」

妹「とりあえず抱きついていい? 寒い」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 16:09:16.41 ID:KoKI84BAO
兄「看病できなくなるから、却下」

妹「あんたに、抱きついて寝てれば治る」コホコホ

兄「何療法だそれは」

妹「ほっかいろ療法。あんた暑いし」ヒューヒュー

兄「それは最終手段として取っておくとして、まずお粥だな。タマゴ味噌がいいか?」

妹「抱きつかせろ~」ケホケホ

兄「わかった、タマゴ味噌で作るから安静にしてなさい」

妹「ふあい」コホコホ

37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 21:15:34.17 ID:KoKI84BAO
妹「…………」カチャカチャ

兄「……さげるか?」

妹「食べようとすると、拒絶するという人体の不思議を味わってる」ヒューヒュー

兄「さげるからな」カチャ

妹「そうしてほしい」コホコホ

兄「今は、スポーツドリンクでごまかして貰うしかないな」

妹「ホカリより、アグエリがいいなぁ」ケホケホ

兄「特売してなかったスーパーに文句を言ってくれ」

妹「わかった」ヨロヨロ

兄「今いこうとするな」ガシッ

妹「捕まえた」ガシッ

兄「ぬかった!」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 22:07:14.48 ID:KoKI84BAO
妹「このままベッドにシュー!!」ポイ

兄「あべし」ボスン

妹「ほっかいろゲット」ガシ

兄「妹さんや」

妹「なに?」コホコホ

兄「ほんとに病人?」

妹「全力でダルいよ」ケホケホ

兄「まぁ、燃えるように温かいけども」

妹「ウィルス発電中ですので」ヒューヒュー

兄「このままだと感電してしまうやんけ」

妹「ジョークですよ?」

兄「笑うツボがわからないよ」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 23:37:59.31 ID:KoKI84BAO
妹「注文が多いからもてないんじゃない?」コホコホ

兄「そもそもモテる要素はないぞ」

妹「そうか?」ヒューヒュー

兄「そうだ」

妹「まぁ、たしかに第一印象を上回る変人だからなぁ」ケホケホ
兄「好きなことやってて何が悪い!」

妹「鬼ごっこに負けないために、窓から飛び降りたり、グラウンドで発生したつむじ風に突っ込んだり、普通はしないけどね」ヒューヒュー

兄「鬼ごっこは、購買のカレーパンがかかってたからなぁ」

妹「なら仕方ないね」ケホコホ

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/05(日) 23:54:26.45 ID:KoKI84BAO
兄「買ってくるか、カレーパン?」

妹「病人に香辛料まみれの食事はアウトかと」ケホケホ

兄「食べたいものを食べれば治る」

妹「食べられるならね」コホコホ

兄「そこが問題かぁ」

妹「それに今は何も口にしたくない」

兄「すまんな、俺が風邪引かなければ」

妹「まぁ、有意義な休みを失ったのは事実だね」ケホケホ

兄「……」ションボリ

妹「でもこうしてあんたと寝るのは久しぶりかな」

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 00:06:51.00 ID:eisDD3fAO
兄「そうだったか?」

妹「当時良く、安眠抱き枕にしてた」ケホケホ

兄「仲がいいとは言われてたな」

妹「そこらの兄妹よりは、今も仲はいいと思うけど」ヒューヒュー

兄「人んちのそういうの聞かないからなぁ」

妹「まぁ、男は身内の話あんまりしない気がするね」

兄「目の前のことをいかに楽しく過ごせるかで、忙しいからな!」

妹「それはあんただけだと思うよ」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 00:19:06.94 ID:eisDD3fAO
兄「しかし、このまま動けないのもなんだ」ゴソゴソ

妹「ほう、抵抗する気かね」

兄「姉さん呼ぶ」プルルル

姉『…どしたん?』

兄「妹も倒れたのでヘルプです」

姉『はいはい、わかりましたよ』

兄「あと、妹が食えそうなものも頼みます。カレーパン以外で」

姉『なんでカレーパン、まぁ、わかったわそれじゃ』ピッ

兄「これでよし」

妹「カレーパンでも良かったんだけど」コホコホ

兄「地面に帰るだろ?」

妹「うん」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 00:40:38.98 ID:eisDD3fAO
姉「仲がいいってことでいいのよね?」

兄「これが一番の療法なんだと」

妹「ほっかいろ療法」コホコホ

姉「聞いたこともない療法ね」

妹「熱量のあるものに抱きついて、汗流して体温を下げます」ケホケホ

姉「兄は熱いというか暑苦しいの部類じゃないかな」

兄「それならあまり効果が無い気がするな」

妹「反応すべきところ、別じゃないか」

姉「慣れでしょ」

兄「慣れだな」

妹「たまに連携がいいよね、二人」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 01:02:10.20 ID:eisDD3fAO
兄「という訳で、妹の拘束から逃れまして」

姉「二人でレッツクッキング?」

兄「しません。ていうか、実際二人で台所に立つのは邪魔でしょ」

姉「まぁ、そうなんだけどね」

兄「それで何を作る?」

姉「特製エネルギードリンク」

兄「バナナ、タマゴ、牛乳、オロナミンDですか」

姉「これを、フードプロセッサーにぶち込みます。タマゴは黄身だけね」

兄「材料をプロセッサーにシュー!」

姉「そして混ぜることで完成です」ウィーン
兄「料理?」

姉「欧米では立派な料理よ」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 01:16:58.37 ID:eisDD3fAO
兄「姉さんの名誉のために言うが、料理できるぞ?」

姉「誰に言ってるのあなたは」

兄「別次元の人間達に」

姉「電波だとはしらなかったわ」

兄「姉さんも所詮そちら側の人間か!」

姉「バカ言ってないで、妹のとこに戻るわよ」

兄「はい」


妹「抱きつかせろ~」

姉「はいはい、これ飲んだらね」

妹「なにこれ」

兄「姉さん特製エネルギードリンク」

妹「匂いは、うん、悪くないけど」

兄「材料自体ごく普通だからな」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 01:26:16.52 ID:eisDD3fAO
妹「…………」ンクンク

兄「飲めたか」

妹「エチケット袋プリーズ」ゴゴゴゴッ

兄「エチケット袋を妹にシ――」

姉「少し静かになさい」ベキッ

妹「胃が大暴れしてる」プルプル

姉「いけるかなぁと思ったんだけど。やばかったら遠慮なく出しな」サスサス

兄「……」ピクピクッ

姉「あんたも早く起きな」

兄「久しぶりの華麗な右フックでした」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 01:37:41.89 ID:eisDD3fAO
妹「……収まった」プルプル

姉「でもまぁ、いつ波がくるかわからんし、エチケット袋は横置いとくよ」

妹「わかった。抱きつく」ケホケホ

姉「それはこいつの役割」グイ

兄「なにするだ~」

妹「キャプチャー成功」ガシ

姉「じゃああとは任せたわよ」

兄「くそう、またこうやって自由を奪われるのか」

妹「嫌?」コホコホ

兄「……むぅ」ナデナデ

妹「それ気持ちいい、もっと撫でて」

兄「あいよ」ナデナデ

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 03:03:30.15 ID:eisDD3fAO
妹「あんたってさ」プルプル

兄「うん?」

妹「ほんとはバカのフリしてない?」コホコホ

兄「基本、素のつもりなんだけど」

妹「嘘くさいなぁ」ヒューヒュー

兄「なんでそう思った?」

妹「なんとなく」ケホコホ

兄「フリをしてる訳はないさ。演技は疲れる」

妹「そうだね、演技は疲れるね」ギュー

兄「風邪をひくとナイーブになると聞くけど、そんな感じか?」

妹「まぁ、そんなとこ」ケホケホ

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 03:10:03.40 ID:eisDD3fAO
兄「言えることなら言ってくれな」

妹「大したことでも、よくあんな兄貴で疲れないとは言われるけど」プルプル

兄「うぐ、それはすまない」

妹「刺激があるから退屈はしないよと、答えてるから問題ない」ケホケホ

兄「それならいいんだけど」

妹「まぁ、何言われてもあんたはあんただから、どうでもいいんだけどさ」

兄「……」

妹「でも、血がつながってるからって、一緒くたにされるのも不愉快だよね」

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/06(月) 03:19:56.95 ID:eisDD3fAO
兄「……すまん」

妹「あんたは怒ってないよ。そうやって類別して、人をわかったようになる人間が嫌いってだけ」コホコホ

兄「そうか、話してくれてありがとうな」

妹「そんな気分になっただけだよ、それだけ」

兄「あんまり自分のこと話さないからな、妹は。だから嬉しかったぞ」

妹「ふ~ん」ギュー

兄「照れ隠しか?」

妹「さぁ、どうでしょうね」

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 00:14:13.19 ID:t4gj6JlAO
妹「……」ウトウト

兄「寝るなら離れるぞ」

妹「やーあー」ギュー

兄「お前はいくつだ」

妹「寒い~」プルプル

兄「聞いてないなこれは」

妹「あにぃも寝れ~」コホコホ

兄「なんか久しぶりに聞いたなぁ、その呼び方」

妹「ん~」ヒューヒュー

兄「わかったわかった、俺も寝る」

妹「ん~ふふ……、すぴ~」

兄「……やっぱり甘えん坊だな。うん」ナデナデ

妹「んぅ…」プルプル

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 00:20:58.64 ID:t4gj6JlAO
>>59
寝たら仕事行かなきゃ行けないじゃないか(サクラン

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 00:26:17.57 ID:t4gj6JlAO
姉「その妹から抜け出してきたと」

兄「尿意には勝てなかったよ」

姉「漏らしたら抱きつかれなくはなるよ?」

兄「多分、俺が変人なのは、姉さんが妙なアドバイスをするからだと思う」

姉「あんたって変人なの?」

兄「したいことやってたら、そんな風に呼ばれてる」

姉「変なのは認めるけど、変人ではないでしょ」

兄「なにそれ哲学?」

姉「世間一般とはずれた感性だけど、世間一般がわからないわけじゃないでしょってこと」

兄「なるほど」ポン

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 00:37:55.88 ID:t4gj6JlAO
姉「本当に変人って言うのは、そもそも気付かないか、気付いても認識そのものが薄いと思う」

兄「ふ~ん?」

姉「ちなみにだけど、オタクは変人だと思う?」

兄「定義広くない? まぁ、今定着してるオタクってことなら、まぁ変人なのかな」

姉「私はノーね。あれは変人ではなく、固執してる人間」

兄「固執?」

姉「一つのことに目を向け続けて、現実から逃れてる。自分にとって居心地だけのいい場所に留まってる。私にはそう見える」

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 00:52:26.29 ID:t4gj6JlAO
兄「変人との違いはあんの?」

姉「変人は一般的なことは疎いだけで、その人の独自の都合がいいことと不条理に向き合ってる。自分の都合がいいことだけ向き合うと、残念ながらただ軽蔑して見られる」

兄「ふ~ん」

姉「私が知る限りでは、お前は変人に見られても、わかる人には軽蔑されてはいない。そうでしょ?」

兄「……、う~ん、俺は変人だからよくわから~ん」ウネウネ

姉「うわ、それは気持ち悪いわ」

兄「」ガーン

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/07(火) 01:02:16.91 ID:t4gj6JlAO
妹「……」ガシッ

兄「ぬぐあ!」

姉「あ、おはよう妹」

妹「抱き枕、逃げた」コホコホ

兄「なぜぇに物扱い」

妹「確保、戻る」ズルズル

兄「あ~れ~、姉さんヘルプ~」

姉「見た目の割に余裕そうね」

兄「わりとまじでクビに服がくいこんであががが」

妹「……」ズルズル

姉「ちゃんと寝なさいよ~」

兄「あがが……、グフッ」カクン

姉「あ、堕ちた。用足しててよかったね。兄君」

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:24:18.00 ID:t/NtTdMAO
兄「はっ!」チュンチュン

兄「……ん、俺はいつ、ベッドで寝た?」

兄「……、記憶は曖昧だが、おき――」ムニュ

妹「んんっ」

兄「なぜぇ隣で寝てるんです?」

妹「ん~」ガシッ

兄「無意識ホールドとか、すごくね?」

妹「…さい」ギュー

兄「ごめん痛い。つぶれるつぶれる」

妹「んあ?」パチリ

兄「おはよう」

妹「なんだ、襲ったのか」コホッ

兄「記憶がまったくないんですが」

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:32:48.79 ID:t/NtTdMAO
妹「なんだ、シラフじゃできなかったから呑んだのか」ケホッ

兄「襲ったこと前提は止(や)めませんか?」

妹「じゃあ、なんであんたの部屋にいるの?」フラ

兄「俺も妹の部屋でお前に抱きつかれてたはず――あ」

妹「ん?」コホッ

兄「逆だ。お前に襲われた」

妹「な、に言ってるのさ」

兄「お前が襲ってきたんだ。そうだそうだ」

妹「え…。(無意識の間に、やっちまった?)」

兄「抱き枕逃げたっていって、抱きついて床に投げられ、シャツの後ろ掴んで引きずるもんだから、首のいいとこ入って気絶したんだ」

71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:43:02.60 ID:t/NtTdMAO
妹「あぁ、そういうことね」コホッ

兄「そういうこと以外になんかあるのか?」

妹「襲う(性的)」ヒュー

兄「それはあかんて」

妹「ちなみに妹じゃなかったら?」ケホッ

兄「その手のも答えんぞい」

妹「ケチだねぇ」コホッ

兄「熱は、若干引いたか」

妹「昨日よりは楽だからね」

兄「今日きっちりすれば治るな。学校休まなくて羨ましい」

妹「いや、有意義な休みがなくなることが嫌なんですが」

兄「わりと引きこもるのに?」

72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 00:45:42.50 ID:t/NtTdMAO
>>70
うまかったか、良かった良かった


ぶっちゃけ、今はビタミン剤、風邪薬、スポーツドリンクで過ごしてるよ。食欲さんが家出してる

カレーも体験主義(と書き物のネタ)だから食おうかなと思っただけだし

73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 01:01:28.56 ID:t/NtTdMAO
妹「ダメなの?」

兄「ダメではないけど、一人でアーカムホラーやるのはどうかと思う」

妹「協力型のボードゲームだけど、クトゥルフは独り狂ってくのが醍醐味だと思う」ケホッ

兄「やらせてもらったけど、システムが殺しに来すぎだと思う」

妹「あんたは四六時中発狂してたからねぇ」ゴホッ

兄「マフィアの兄さん、体力はあるけどメンタルはなかったよ」

妹「速攻でトミーガン消えて、ただのゴロツキだったからね」

兄「イアイア言ってる奴ら撃ち殺して、妹の薦めで雑貨屋行ったら、ティンダルスの猟犬が出入り口に占拠、その後飛んできたんだよなぁ」

74: 実際に売ってて拡張版も多数あるよ。拡張版は英語必須。 2014/10/08(水) 01:17:12.05 ID:t/NtTdMAO
妹「戦う間もなく、発狂してたね」

兄「イアイア連中だったから、調子乗ってファイトに全フリしてたからな。集中1しかないから、ステータスを戻そうとした矢先にこんにちは」

妹「ステルスも失敗した瞬間に南無三」

兄「まぁ、結局アザトース目覚めて、世界崩壊したから問題ない」

妹「世界を救おうなんておこがましいのよ」

兄「どうした急に」

妹「あれやってて、途中から出てくる思考」

兄「あ~」

75: これも売ってるよ。どちらも世界崩壊が味わえるで 2014/10/08(水) 01:24:28.45 ID:t/NtTdMAO
妹「あと同じこと思うのは、パンデミックかな」ケホッ

兄「今時期は若干不謹慎だね」

妹「世界に蔓延するウィルス撲滅ゲームだからいいんじゃない?」

兄「アプリで同名だけど、逆のことをするのよりはね」

妹「ぶっちゃけウィルス発生しすぎ、あの世界に清潔とか無い気がする」コホッ

兄「爆発的に増えるからなぁ。中東のウィルス処理と薬作り急いでたら、大阪にウィルス発生しましたとか」

妹「日本でウィルス発生すると、意味なく除去したくなるのよね」

兄「一手が大事なボドゲに無意味なことされてたまるか」

76: ちょっと趣味に走りすぎたぜ 2014/10/08(水) 01:31:45.21 ID:t/NtTdMAO
妹「ちょっとやりたくなってきた」ケホッ

兄「風邪完治したらな」

妹「ケチ」コホッ

兄「治ったら付き合ってやるから」

妹「約束忘れたら、その時に考えるか」

兄「決まってないという恐ろしさである」

妹「開き直ることもできまい?」ケホッ

兄「お前はいったいなんなんだ」

妹「妹です」

兄「さて、俺が布団でぬくぬくしてるわけにはいかんな」ガバッ

妹「あっ」

兄「飯作ってくる。寝とけよ」ニョロニョロ

妹「う……、いや何その動き」

兄「柔軟、ではの」パタン

80: 大根ぶった切って、塩まぶして酢と砂糖と唐辛子ぶっこめば誰でもできるよ 2014/10/09(木) 15:47:03.56 ID:6MVGXJ030
兄「というわけで昼飯です」

妹「お茶をぶっ掛けた代物が料理というならね」コホ

兄「世界全体から見れば、一つ作業工程があれば料理みたいなもんだ。と姉さんが言ってた」

妹「あの人らしい言い分だねぇ」ズズッ

兄「漬物はいるか?」

妹「ん、多分流せる感じじゃないと入らないと思う」ケホ

兄「せっかくの自家製なのに」

妹「そこは問題じゃないからね」

兄「そうかそうか」パリパリ

妹「だからといって横で食っていいとは言ってもいない」

兄「食いたいものを食って何が悪い」

妹「食べたくないとは言ってないよ。食べれないだけでね」

兄「そうか」パリパリ

妹「………。後で覚えてなさいよ?」

兄「おうふ」

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 15:52:22.46 ID:6MVGXJ030
妹「ご馳走様」

兄「そんな妹に薬をシュー!」

妹「普通に渡せないの?」コホ

兄「なんか、マイブームになっちゃった」

妹「いったいどこで影響受けたのやら」ゴクゴク

兄「YOU」ユビサシ

妹「指差すな。失礼やろ」

兄「冷静に返さなくても…」

妹「熱も下がって徐々にいつもの状態に戻りつつあるだけだよ」

兄「そうかー、熱があった時は甘えん坊だったのにな」

妹「…、昔の話ですよ」

兄「男と違っていろいろあるんだろ」

妹「そうだね。男にはないことがいろいろある。男にも女にないことがいろいろあるだろうけどね」

兄「その溝は永遠に埋まらないのかな」

妹「埋まらないけど、近づくことはできるんじゃない」

兄「そんなもんか」

82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 15:57:21.39 ID:6MVGXJ030
妹「なんでこんな話に」

兄「シリアス分の補給です」

妹「このSSにそんなもんいるの?」

兄「いくらなんでもメタいよ」

妹「ぶっちゃけこのSSにはそれぐらいの許容はあると思うの」

兄「いきなりゾンビゲーやらボードゲーム出てきてるしね」

妹「作者が風邪を引いて暴走してたけど、治りつつある今はなぜこれを話題に、と思ってるみたいね」

兄「まぁ、注釈で暴走するって書いてたからいいんじゃないかな」

妹「そうそう、そもそもキャラクターに弁明されてる時点でいろいろ冷静になってる状態ね」

兄「それはそれとして」ピト

妹「ん」

兄「熱はだいぶ引いた。良かった良かった」

妹「まぁ、ごたごたはあったけど一応は安静にしてたからねぇ」ケホ

兄「もう風邪引きたくないよ」

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 16:01:38.52 ID:6MVGXJ030
妹「私はまだ引いてたいかなぁ」

兄「なんでや」

妹「皆優しくしてくれる」

兄「いつも優しいと思うぞ?」

妹「……、そうだね」ケホ

兄「えい」ムニュ

妹「ひゃ、ひゃにする」ジタバタ

兄「いつも、にひるに笑う妹のほうが、俺は見たい」

妹「むー」

兄「姉さんは大学いっちゃって、離れちゃったけど、元気そうで良かった」

妹「うん」

兄「俺達は、そのうちバラバラになるけど、たまに大丈夫かなって思えば、繋がり続けるんじゃないか」

妹「そうだね」

兄「それに、本当に会いたくなれば、お前はアクション起こして会いに来るだろ」

84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 16:08:02.02 ID:6MVGXJ030
妹「はは、そりゃそうだ」ケホ

兄「死ななきゃ会えるよ。この言葉に尽きる」

妹「やっぱりバカのフリをしてるよね」

兄「フリはしてない。というより、そんなフリとか演技は疲れるっていったろ。俺はバカだけど、頭は悪くないぞ」

妹「そっか、うん」

兄「俺は俺のやりたいようにしかできんのであって、誰かに良く見られたいと思ったことはない」

妹「うん」

兄「でもこういうと、見られたいんだろ言われるけど、完全にない人はいるのかという話だよ。自覚無自覚の程度の話なんだから」

妹「見られたいの?」

兄「わからん!」ウニョウニョ

妹「えー、ここでそんな動きする?」

兄「なんか今の状況に耐えられなくなった!」ウニョウニョ

妹「うへぇ、こんな動きする妖怪いそう」

85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 16:13:31.51 ID:6MVGXJ030
兄「よし、落ち着いた」

妹「その動き、学校ではやめなよ」

兄「なんでや」

妹「女子に完全に引かれるよ」

兄「今更じゃない?」

妹「あー…、そうかもね(そこまで引かれてるわけでもないんだけどなぁ)」

兄「それにこの兄には夢がある!」

妹「唐突だな」

兄「俺はギャングスターになる!」

妹「なぜにそっちいった」

兄「言ったはいいけど、特にこれっていうのはなかった」

妹「ほんと?」

兄「そうだなー…。スイスには行きたいな」

妹「観光?」

兄「いや、懐中時計職人になる」

妹「」

86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 16:17:38.70 ID:6MVGXJ030
兄「あれ? 変なこと?」

妹「唐突過ぎて少しびっくりした」

兄「親父、持ってただろ懐中時計」

妹「そうだね」

兄「あのきりきり手巻きしたりさ、歯車が時を刻む音好きなんだよね」

妹「あー、わかる」

兄「これ、作れたら良いなって、昔から思ってた」

妹「そうなんだ」

兄「スイスが職人のメッカだろ。だからいつかいって見て回って、弟子入りとかしたいなって、まぁ、今思ったんだけど」

妹「今かい!」

兄「物作るの好きだからさ。料理とか好きなのも、自分の手で作ったもので人が喜んでくれるから好きなんだよ」

妹「ふーん」

兄「そういう職人の、わかる人だけわかるものを作る生き方、嫌いじゃないし」

妹「はは、そうなったら、本当に遠くにいっちゃうね」

兄「今すぐってわけじゃないさ」

妹「うん(知ってる。人が喜ぶことが好きなのは。だから寂しくなるのに)」

87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/09(木) 16:28:47.42 ID:6MVGXJ030
兄「それもいいかなー。まだ考える時間はあるけど、工学系の大学いってみっかなー」

妹「いいんじゃないの?」

兄「なぁ、妹」

妹「うん?」

兄「もし本当にそうなったとしても、困ったらちゃんと呼べよ?」

妹「わかってる」

兄「俺はどこからでもかけつけるぞー」

妹「そっか、うん。そうだね」ウンウン

兄「どうした、そんなに納得することか?」

妹「ちょっとね」

兄「?」

妹「……(いずれ、あにぃは私から離れていく)」

兄「さーってと、溜まった洗濯かたすかー」

妹「……(でも、私があにぃの妹っていうことは永遠に変わらない)」

兄「よっと」

妹「ねぇ」

兄「うん?」

妹「夕食もお願い」

兄「任された。じゃあいくでや」パタン

妹「…、あにぃ。やりたいようにやればいいよ。どうせ私がカバーするはめになるんでしょ?」ニコ

 それが、私たち兄妹の在り方なんだから。

引用元: 兄「風邪だ!」ゴホゴホッ