1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:15:00.01 ID:fqSCBUIpi
先輩「…はぁ?」

後輩「だから、彼女さんがいるかどうか聞いてるんです」

先輩「日本語を勉強しような」

後輩「なんでですか」

先輩「私、女だぞ?彼女なんているわけないだろ」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:17:53.89 ID:fqSCBUIpi
後輩「質問の意図は間違っていませんけど」

先輩「……じゃあなんでそう思った?」

後輩「だって先輩、かっこいいじゃないですか。男装の麗人って感じで」

先輩「男の格好はしたことないけど?私ってそういう風に思われてたのか。なんかショックだ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:20:04.67 ID:fqSCBUIpi
後輩「とんでもない。ファン多いんですよ?先輩って」

先輩「そ、そうなのか?」

後輩「自分のことなのに気づいてなかったんですか?」

先輩「ま、まあね」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:21:23.05 ID:fqSCBUIpi
先輩「でもな」

後輩「はい」

先輩「私だって女の子だぞ」

後輩「それは勿論です」

先輩「なんていうか、ほら。もっと女子力が欲しいというか」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:23:21.65 ID:fqSCBUIpi
後輩「女子力、ですか」

先輩「格好良く見られているっていうのは裏を返せば、男性的ってことだろ?」

後輩「まぁ、そういうことになります」

先輩「私はそれが嫌だ」

後輩「えー」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:25:52.64 ID:fqSCBUIpi
後輩「先輩は、今のままの先輩でいいんですよ」

先輩「そういってもらえるのはありがたいが…」

後輩「格好いい先輩が好きですよ」

先輩「いや、ありがたいんだが」

後輩「納得できませんか?」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:28:12.11 ID:fqSCBUIpi
先輩「例えば、お前は可愛いだろ?」

後輩「え?」

先輩「女の子らしいというか、なんというか。よくわからんが可愛いんだ」

後輩「て、照れますね」

先輩「可愛くて、なんかムカつくんだ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:30:13.70 ID:fqSCBUIpi
後輩「えっ?」

先輩「多分羨ましいんだ。私も、お前みたいに可愛くなりたい」

後輩「先輩」

先輩「どうすればなれる?」

後輩「(…可愛い)」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:32:33.42 ID:fqSCBUIpi
後輩「先輩、教えてあげます」

先輩「頼む」

後輩「乙女の秘訣は、恋をすることです」

先輩「恋?」

後輩「先輩は恋愛したことありますか?」

先輩「えっと……ちょっとまってくれ」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:34:46.36 ID:fqSCBUIpi
先輩「えーと、あ!ある!」

後輩「ほんとですか?」

先輩「小学生の頃、向かいの家のちぃちゃんに恋をしていた!」

後輩「それ、女の子ですか?」

先輩「ちぃちゃんは猫だが?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:36:45.43 ID:fqSCBUIpi
後輩「もしかして先輩」

先輩「ん?」

後輩「人を好きになったこと無いんですか?」

先輩「……ないな」

後輩「それは重症ですね」

先輩「そ、そうなのか?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:39:03.67 ID:fqSCBUIpi
後輩「18歳ですよ?JKですよ?」

先輩「お、おう」

後輩「恋愛したことないなんて、ありえません」

先輩「なにもそこまで言わなくても」

後輩「今恋愛しないと、一生独り身ですよ?」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:40:37.17 ID:fqSCBUIpi
先輩「だって、女子校だし…」

後輩「なんの言い訳にもなりません」

先輩「い、いや。なるだろ。男なんていないし」

後輩「女の子と恋愛すればいいじゃないですか」

先輩「は、はぁ?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:42:17.01 ID:fqSCBUIpi
先輩「お前、それってレ だろ?」

後輩「呼び方なんてどーでもいいです」

先輩「そんなのあり得ないだろ」

後輩「あり得るんです。女子校という閉鎖的な環境下においては」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:44:36.59 ID:fqSCBUIpi
先輩「だ、だいたいお前はどーなんだよ。恋は乙女の秘訣とか言いながら、女子校には恋愛対象がいないだろ?」

後輩「だから、私がそうだって言ってるんです」

先輩「えっ?」

後輩「私、レ ですよ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:46:55.20 ID:fqSCBUIpi
先輩「嘘つくな」

後輩「ホントですよ」

先輩「いや、まってくれ…お前、女の子が好きなのか?」

後輩「ええ。そうです」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:49:11.75 ID:fqSCBUIpi
先輩「じゃ、じゃあ聞いていいか?」

後輩「質問は受け付けます」

先輩「お前は、恋してるんだよな」

後輩「勿論。乙女の秘訣ですからね」

先輩「で、その相手っていうのは」

後輩「無論、女の子です」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:51:35.11 ID:fqSCBUIpi
先輩「….…そうか」

後輩「ショックですか?」

先輩「いや、そうじゃない。そうじゃないけども」

後輩「?」

先輩「いや、ある意味ショックだ。カルチャーショックだな」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:53:36.76 ID:fqSCBUIpi
先輩「他にもお前のように、女の子に恋している女の子がいるのか?」

後輩「結構います」

先輩「なぁ、これは勘なんだが」

後輩「?」

先輩「私のファンっていうのは」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:55:48.65 ID:fqSCBUIpi
後輩「みんな、先輩に恋をしてますよ」

先輩「きゃー!」

後輩「女の子っぽい悲鳴ですね」

先輩「だって恥ずかしいだろ!?」

後輩「(なんだろう。この可愛い生物は)」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:57:39.85 ID:fqSCBUIpi
後輩「(ここは一つ。吹き込んでやろうかしら)」

後輩「先輩」

先輩「な、なんだ」

後輩「女子力を上げる為には恋愛が必要ですよ」

先輩「それはさっき聞いた」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/21(日) 23:59:52.96 ID:fqSCBUIpi
後輩「恋愛してみませんか?」

先輩「一体誰と。まさか、女の子同士じゃないだろうな」

後輩「そのまさか、ですよ」

先輩「おい、顔が近いぞ」

後輩「先輩、睫毛が長いんですね」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:03:13.97 ID:A9B5Lv2ni
後輩「手、繋いでいいですか?」

先輩「き、聞く前に繋ぐな!」

後輩「先輩、顔赤い」

先輩「まったく、お前は何がしたいんだっ」

後輩「先輩に、恋愛を教えてあげようと思って」

先輩「余計なお世話だっ」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:05:47.69 ID:A9B5Lv2ni
先輩「は、離れてくれ」

後輩「なんでですか?」

先輩「恥ずかしいだろ?」

後輩「なんで恥ずかしいんですか?女の子同士で手を繋ぐくらい、普通じゃないですか」

先輩「なんていうか。お前はイヤラシイ」

後輩「別にそんなつもりはないですよ?先輩が意識しすぎなんじゃないですか?」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:07:58.27 ID:A9B5Lv2ni
先輩「うるさいっ」

後輩「先輩、可愛い」

先輩「か、可愛い?」

後輩「ええ。今の先輩、とっても可愛かったですよ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:09:28.97 ID:A9B5Lv2ni
先輩「なっ!?」

後輩「じゃあまた明日。部活で」

先輩「ちょ、ちょっと待て」

後輩「待ちません」

***

先輩「一体なんなんだあいつ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:11:20.29 ID:A9B5Lv2ni
先輩「……初めて、あんな近くで顔を見た」

先輩「可愛かったなぁ…やっぱり」

先輩「私も、あんな風になれたら……」

先輩「って、なに考えてるんだ私は」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:13:28.20 ID:A9B5Lv2ni
先輩「ダメだ。頭から離れない。勉強に集中できん…」

先輩「寝てしまおう。そうすれば忘れるだろう」

先輩「…………眠れない」

先輩「目をつぶるたび思い出してしまう」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:16:16.02 ID:A9B5Lv2ni
先輩「あー、もうっ」

先輩「これは一体なんなんだ」

翌日 放課後

後輩「先輩」

先輩「……ああ、後輩」

後輩「どうしたんですか、そのクマ」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:17:40.50 ID:A9B5Lv2ni
先輩「一睡もできなかった」

後輩「そ、そうですか」

後輩「(余計なことしちゃったかしら)」

先輩「あのな…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:19:29.49 ID:A9B5Lv2ni
後輩「はい」

先輩「眠ろうとするたびに、誰かの顔や声が思い浮かんで、眠れないこと。お前はあるか?」

後輩「ありますよ」

先輩「そうか」

後輩「恋をしている時とか」

先輩「恋?なるほどな」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:21:37.26 ID:A9B5Lv2ni
先輩「じゃあ、これも恋かもな」

後輩「?」

先輩「今日はちょっと寝かしてくれ」

後輩「ちょっと、先輩?」

先輩「zzz」

後輩「誰に恋をしているか。聞こうと思ったのに」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/22(月) 00:25:18.70 ID:A9B5Lv2ni
後輩「可愛い寝顔に免じて、寝かせておいてあげましょう」

後輩「先輩は、今のままで十分可愛いですよ」

後輩「なーんて」

後輩「起きてたら、どんな顔するかしら」

後輩「……」

後輩「寝顔にキスするくらい、許されるわよね」


おしまい

引用元: 後輩「先輩って彼女いるんですか?」