1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 15:20:33.77 ID:tfBrv+1F0
タイヘイ「えぇ!?え、海老名ちゃんが!?そんなことしてもらわなくても、
     夕飯の食材なら俺が買ってくるけど……」

うまる「そうだよ海老名ちゃん。お兄ちゃん無趣味だから家事以外に
    お金使わないんだから」

タイヘイ「お前は黙ってろ、うまる」

菜々「いえっ!あのっ、買ってくるってわけじゃなくて……。
   その……良い食材が採れる場所を知ってるっていうか……」モジモジ

うまる「それって、山菜とかを採ってくるっていうこと?」

タイヘイ「川の土手とかならヨモギやタンポポの葉っぱが採れると
     思うけど、それ以外に良い食材なんて採れるのかな……?」

うまる「まぁまぁお兄ちゃん!せっかく海老名ちゃんがこう言ってくれてるんだから
    お言葉に甘えようよ!」

タイヘイ「う~ん……そうだな、せっかくだし。
     じゃあ海老名ちゃん、お願いできる?」

菜々「は、はいっ!たくさんの美味しい食材を持って帰ってきますっ!」



・「干物妹!!うまるちゃん」のSSです。
・別の作品が登場することがあります、名前は伏せますが
 ご了承下さい。
・作者はタイヘイハーレム主義です。
 ボンバだのアレックスだのの害悪に対しては厳しい立場をとっているので
 ご了承下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460787633

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 15:37:18.19 ID:tfBrv+1F0
タイヘイ「でも、海老名ちゃん一人でいろいろ食材を探すのって大変じゃないか?
     俺で良ければ一緒に……」

菜々「ふぇっ!!?あ、あの……お言葉は嬉しいですけど……その……あの……」ワワワワワ

うまる「お兄ちゃん、海老名ちゃんが取り乱してるって。
    大丈夫だよ、私も一緒について行くから」

菜々「う、うまるちゃん……」キラキラ

タイヘイ「うまるが?海老名ちゃん一人より不安だな……」

うまる「それどういう意味っ!?」

シルフィン「その心配は無用ですわっ、うまるさんのお兄さま!」シュバッ

切絵「そうです、お兄さん。私たちも一緒に行きますのでお兄さんは
   ゆっくりして待っていてください」スッ……

うまる「あれっ?きりえちゃん、シルフィンさん。いつからそこに?」

シルフィン「うまるさんと遊ぼうと思って今しがた着いたところですわ~~!」

切絵「扉が開いていたので、入らせていただきました」

タイヘイ「……鍵は閉めてたと思うんだけどな。まあ、4人なら大丈夫かな。
     皆、気を付けていってきてね。あと、うまる」

うまる「?何、お兄ちゃん?」

タイヘイ「食材入れる鞄が必要だろ?これ、俺が作ったトートバッグ。
     あとタッパーも何個か持って行けよ」

うまる「もう、お兄ちゃん。どれだけ期待してるの?
    まあ持って行ってあげる。お兄ちゃん、楽しみにしててねっ!」(^_-)-☆

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 15:53:27.52 ID:tfBrv+1F0

シルフィン「それで、海老名さん。どこまで行かれるんですの?」

切絵「さっきまで街中を歩いていたはずなのに、気づいたら知らない森の中なのですが…」

菜々「大丈夫です、もうすぐ最初の目的地に到着しますから」

うまる「そういえば……どこからともなく潮の香りがしてきたね」クンクン

菜々「多分そろそろだと……あっ、出たようまるちゃん!
   私がいつも食材を手に入れている船だよっ!」

切絵「海、ですね……。うまるさんのアパートから歩き出して
   二十分も経ってないはずですが……」

シルフィン「すごいですわっ!あの船の先端、ヒツジさんの顔がついてますわよ~っ!」

切絵「珍しい形の船ですね……。でも海老名さん。あの船からいつも食材を
   手に入れているのですか?」

菜々「うん、いつも人がいないし、きっと廃棄された船なんだと思うんだ。
   でも厨房みたいなところがあって、いつも新鮮な食材が入ってるの。
   不思議だよね~」

うまる「で、でも海老名ちゃん。あの船についてる旗の印って、どうみても……」

シルフィン「ドクロマーク……海賊船ですわね。
      麦わら帽子を被ったドクロマークなんて初めて見ましたけど」

菜々「危険なことは今まで一度もなかったし、大丈夫だよ~。
   さっ、時間が勿体ないし、早く食材を回収しちゃおう?」スタスタ

切絵「……うまるさん、いいのでしょうか?
   あの船、停泊してからそう時間は経ってなさそうですし、
   おそらく乗組員がいるんじゃないかと…」

うまる「う~ん、でも海老名ちゃんが何回も食材を手に入れて
    何事もなかったって言ってるから大丈夫だと思うよ。
    ここは海老名ちゃんを信じてみよっ!」

シルフィン「そうですわっ!うまるさんのお兄様も
      待っておられますわよ!」シュバッ

切絵「…!……そうですね、行きましょう」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 17:05:15.37 ID:tfBrv+1F0
うまる「おぉ~~、海賊船なのに、かなり綺麗な厨房だねぇ」

切絵「乗組員は全員出払っているのでしょうか?人の気配がありませんね」

菜々「えっと……この美味しそうな食材の匂いは……あっ!
   この冷凍庫からだっ!」ガラッ

エレファントホンマグロ「」ガラガラッ

シルフィン「何ですの、このお魚!お鼻が長いですわっ!
      まるでゾウさんですわねっ!」

切絵「見たこともない魚ですね…でも」

うまる「うんっ!とっても美味しそうな匂い!
    お兄ちゃんならきっと美味しく料理してくれるよっ!」

菜々「だねっ!じゃあさっそく持って帰って……」

海賊「ちょっと待ちなてめぇ!!」ドンッ!!

切絵「っ!?」

シルフィン「えっ!?誰ですのっ!?」

菜々「あっ、いつもこの船に現れて私の食材調達を邪魔しようとする人だよ」

うまる「乗組員の人じゃないの?」

切絵「でも、乗組員にしては普通の服を着ていますね」

シルフィン「ではこの船に雇われたコックということでは」

菜々「でもこの人、タバコ吸ってるよ。タバコを吸うと口や鼻の粘膜が
   鈍感になって味覚や嗅覚を損なうから、タバコを吸うなら
   料理人になっちゃ駄目だって東西新聞の人が言ってたよ」

うまる「じゃあ、私たちと同じようにこの船から食材を調達しようと
    侵入してきた人ってこと?」

切絵「その可能性が高いと思います」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 17:14:22.79 ID:tfBrv+1F0
海賊「何四人で話し込んでる!!そこのほわほわした女っ!!
   最初は女だって油断したが、何回も俺たちが出てる間に侵入して
   貯蔵していた食材を盗みやがって!!
   しかもそのエレファントホンマグロはナミさんに食べてもらおうと
   大事にとっておいた秘蔵の食材だぞっ!!
   もう女だからって容赦はしねぇ……覚悟しな盗人!!」ダッ!!

うまる「なっ、何かあの人滅茶苦茶怒ってない!?
    シルフィンさん、あの人が言ってること、わかる!?」

シルフィン「駄目ですわ、私も知らない言語みたいですわね」

切絵「こっちに向かってきます、きっと食材を先に取られたから
   逆切れしたんですね。海老名さん、どうするんですか?」

菜々「あっ、大丈夫。私だけで対処できるから…皆は少し、離れててね」スッ

海賊「今までの俺だと思うんじゃねぇ!!アンタには何度ものされてきたが、
   こっちも色々な戦いを潜り抜けてきたんだ!!
   アンタでもこの蹴りは防げないぜっ!!」ビュワアアアアアア!!

海賊「『粗砕(コンカッセ)!!!』」ズドンッ!!!

菜々「無駄だべな~」パシッ

海賊「なっ………空島編で初使用するはずの技を大盤振る舞いしたってのに……!?」

菜々「秋田の人間にはそんなもん効かねぇ。じゃあこっちから行くべ~」オロロロロ……

菜々「数え貫手っ!!!」グワッ!!!

菜々「四っ!三っ!二っ!」ズドドドドドドッ

菜々「一っ!!!」ズンッ!!

海賊「がはっ……嘘……だろ………!?」グラッ……

海賊「」ドンッ

うまる「流石海老名ちゃん、強いね~~!」

シルフィン「あら?殺してませんのね?」

菜々「うん、私たちの目的はあくまで食材だから……。
   いくらいきなり襲い掛かってきたからって殺しちゃうのは、ちょっと…」

切絵「……海老名さん、優しいですね。
   まあとりあえずこの魚を持って帰りましょう。
   でも結構大きいですね…持てない事は全然ありませんが、どうしましょう?」

うまる「あっ!じゃあこのトートバックに入れればいいよ!
    お兄ちゃんが暇な時間で作ったバッグで、中は四次元空間になってて
    どんなに物を入れても大丈夫なんだ!
    しかも取り出したいものもピンポイントで取り出せる優れもの!」

菜々「すご~~い!流石お兄さんだね、うまるちゃん!」

切絵「ええ、流石……ですね///」

うまる「……ぬへへ♪」

シルフィン「じゃあまずはお魚を調達できましたわね。
      次はどんな食材を探すんですの?」

菜々「えっと……次はお肉、かな。
   色々なお肉が捕れる場所知ってるから、行こっ、皆!」

うまる「おぉ、海老名ちゃん張り切ってるねぇ!
    じゃあ食材探しの旅Part2だよっ!」

ヒロインズ「「「「おぉ~~~~~!!!」」」」


20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 22:26:07.85 ID:tfBrv+1F0
船長「んっ!?おい、サンジ!!大丈夫かっ!?」

海賊B「ちょっと見せて!……大丈夫、軽く気絶させられただけみたい」

海賊C「でもよぉ、サンジを気絶させられるって相当な実力者じゃないと
    無理だぜ?一体だれが……」

海賊D「んなもん決まってる。このエロガッパが油断するっていったら、
    敵が女だった時だけだろ」

海賊B「…そうみたいね。冷凍庫の中身が空になってるから、
    サンジくんが何度も遭遇したっていう女の子の食料泥棒が
    また来たってことみたいね」

海賊C「か~~~~~っ!!サンジの奴、『次盗みに来やがったら女性だからって
    容赦しねぇ!』とか息巻いておきながらまた加減したってことかよ!?」

海賊D「こいつの事だ、どうせ本気ぶったって気絶させようとするのが関の山だ。
    相手も相当な実力者だと分かっていながら……。
    阿保としか言いようがねぇ」

海賊B「サンジくんらしいけどね……」

船長「それよりまた俺の食う飯が盗まれた!
   もう許せねぇ!!!
   ゴムゴムゴムゴムゴムゴムゴム…………!!!」オロロロロロ……

海賊B「………こっちも相変わらずだけどね」ハァ

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 22:40:42.05 ID:tfBrv+1F0
切絵「……今度はさっきの森よりも鬱蒼としていますね」ガサガサ

菜々「でも分からない?色んな獣がそこかしこに潜んでるの。
   芳醇なお肉の香りもするから、もう少しだよ!」ガサガサ

シルフィン「確かに色んな獣の気配がしますわね。
      そんなに危険な感じはしませんが」ガサガサ

うまる「……あっ、ひらけた場所に出たよ!」ガサッ



カモネギ「……キャモ?」



切絵「…すごいですね、鴨が葱を背負っていますよ」

菜々「あっ!さっそく美味しいお肉見つけたようまるちゃん!
   あのカモさんのお肉はとてもさっぱりヘルシーで水炊きに
   ぴったりなんだ!持ってるネギも普通のネギより栄養価が高くて
   シャキシャキしてるんだよ!」キラキラ

うまる「へぇ~そうなんだ。じゃあ今回は私が一肌脱いじゃおうかな?」パキポキ

カモネギ「キャ、キャモ……」ビクビク

うまる「そんなにビクついても無駄だよっ!それっ!」ブンッ

カモネギ「カッ!!」ドンッ!

カモネギ「」ドサッ

うまる「ぬへへ……捕獲完了!」

切絵「さすがうまるさん!華麗にノッキングしましたね!」

菜々「ただ単に[ピーーー]よりも鮮度が保てるもんね。やっぱりうまるちゃんは
   上手だね。私にはそんな繊細な技術ないもの」

うまる「そんなことないって。海老名ちゃんもちょっと練習すれば
    これくらいの技術すぐに身につくって!」

シルフィン「うまるさんばかりに良い格好はさせておけませんわ!
      次は私が行きますわよ!え~っと……食べられそうな獣は…あっ!」

ブーピック「ブガッ?」

シルフィン「美味しそうな豚肉発見ですわ!
      さっそく仕留めますわよ~~~!」シュバッ!

シルフィン「必殺!シルフィンスピンキックですわぁ~~~~~!!」ズドッ!

ブーピック「ブガッ!!」ズンッ!!

ブーピック「」ドサッ

シルフィン「一丁上がりですわぁ~~~~~!」シュバシュバ

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/16(土) 23:07:16.71 ID:tfBrv+1F0
切絵「シルフィンさんも見事な手際ですね。これで鶏肉と豚肉を確保できましたね。
   あと足りないのは牛肉でしょうか」

菜々「あ、それなら近くに良い場所がありますから、そこに行きましょう」

うまる「良い場所ってどこなの、海老名ちゃん?」

菜々「えへへ……前回ここに来たとき美味しそうなお馬さんがいたから
   こっそり後をつけたの。住処を見つけられたら仔馬さんの柔らかい
   お肉が食べられるかなって」

切絵「それで、その馬の住処は見つかったんですか?」

菜々「ううん、結局住処は見つからなかったんだけど…。
   でももっと素敵な場所を見つけられたの!
   ほら、ここだよ。気配を消して、そっと茂みから覗いてみて…」コソッ

シルフィン「わぁ……すごく綺麗な湖ですわね……」

切絵「おぉ……たくさんの見たことない獣がいますね。
   あっ、あそこにいるのは……」


ケンタロス「ブロロロロ………」ゴクゴク

ミルタンク「ンモォ~~~~」ゴクゴク


うまる「すご~~~い!闘牛と乳牛が仲良く水飲んでるよ!」

菜々「ねっ?ここってあの獣たちの水飲み場みたいなの。
   あそこにいる二頭もこの辺りを住処にしてる獣たちなの。
   どっちも食べた事あるけど美味しいんだよ?」

シルフィン「そうなんですのっ!?絶対に食べてみたいですわっ!」キラキラ

うまる「うんっ、私も!じゃああの二頭に気付かれないようにそぉっと
    近づいて強襲しようよ。
    私と海老名ちゃんがまずあの二頭の目の前に姿を晒して、
    逃げようとしたらきりえちゃんとシルフィンさんが
    背後から逃げ道を塞ぐの」

切絵「了解です、うまるさん」

シルフィン「了解ですわぁ~~~~~!」

菜々「じゃあ、行動開始しよっ。うまるちゃん!」

うまる「うんっ、こそこそ作戦、開始だねっ!」

ヒロインズ「」キャッキャッ

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/17(日) 07:59:26.16 ID:Tx2JuTZN0

ケンタロス「」

ミルタンク「」

シルフィン「回収ですわぁ~~~~~!」ゴソゴソ

うまる「これで牛肉もバッチリだね!主要な肉は一通り揃ったから、
    次は野菜を探しに行く?」

菜々「うぅん、まだだようまるちゃん。まだ主菜(メイン)のお肉を
   手に入れてないよ」

うまる「え?メインのお肉って?」

菜々「うん、実は何回か前ここに来た時に翼の生えた大きな牛さんを見つけたの!
   丁度この時間に水を飲みに来ることも調査済みなんだよ!
   ただ、その牛さんはとても素早く逃げちゃうし、他の獲物を持ちながらじゃ
   仕留められなかったの」

切絵「なるほど、今回は私たちと一緒だから捕えることも可能と
   踏んだわけですね」

菜々「そうなの!とても丸々太ってたから、きっとお肉の方も
   円熟して美味しいと思うんだぁ」

シルフィン「それは楽しみですわね……あら?何かが高速で湖の淵に降り立ちましたわ」


カイリュー「マルスケェ………」ゴクゴク


菜々「あっ!あれだようまるちゃん!
   大きな羽の生えた牛さん!」

うまる「う、うん……確かに大きくて羽が生えてるけど、
    あれってどう見ても……」

切絵「竜……ですよね」

シルフィン「私竜さんなんて初めて見ましたわぁ~~~~!」キラキラ

うまる「そりゃ大多数は初めてなんじゃないかな。
    私もゲーム以外で実物見るのは初めてだし」

切絵「しかし、確かにここからでもはっきりと感じる熟成した肉の香り。
   先ほどまで手に入れた肉とはまた一段、上を行く旨みを感じますね」

菜々「ねっ!とっても美味しそうでしょ?」

うまる「うん、でも……さっき仕留めた獲物より遥かに強そう。
    一人で飛び掛かっても致命傷を与える前に空に逃げられそう…」

シルフィン「大丈夫ですわうまるさん!海老名さんお一人の時は
      難しかったと思いますが……」

切絵「ええ、今回は私たちもいるんです。
   息つく間もなく4人で波状攻撃を仕掛ければ、
   逃げられる前に捕えることができると思います」

菜々「えへへ……やっぱり、友達と一緒っていいよね、うまるちゃん」

うまる「……私も、そう思ってたよ海老名ちゃん。
    じゃあ皆、気配を消して、後ろからそっと近づいて、
    一気に襲い掛かろう!」

ヒロインズ「「「「お~~~~~」」」」コゴエ




ガサッ…………

カイリュー「……マルスケ?」クルッ

ヒロインズ「「「「」」」」ニタァ…………

カイリュー「マァルスケェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!」

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/17(日) 08:08:40.95 ID:Tx2JuTZN0
某レンジャー「こらっ!!何してるの貴方達!!
       ここはポケモン捕獲禁止区域で………あら?」

某レンジャー「いない……ポケモンたちも見当たらない……。
       ここはポケモンたちの水飲み場で、常になにがしかの
       ポケモンはいるはずなのに……」

某レンジャー「逃げられた?でも車の音も聞こえなかったし……。
       確かにポケモンたちの悲鳴を聞いてすぐに駆けつけたはずだから
       逃げる時間だって……。とりあえずジュンサ―さんに
       連絡して山狩りをしてみましょう……」ピポパ

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 10:10:40.42 ID:HGjy2shz0
ザザーーン………


シルフィン「…で、今度はお舟の上ですのね」

うまる「すごいよね、あの竜を回収した後森を抜けるために歩いてた
    はずなのに……」

切絵「森を抜けた先は、大海原を突き進む船の上。海賊船でないだけ
   有難いですが……。それに抜けてきた森はいつの間にか消えているし」

菜々「えへへ、これもいつもの事だよ。きっとまだ見ぬ食材さんたちが
   私たちを導いてくれているんだと思うな」

うまる「あはは、海老名ちゃんロマンチックだね」

シルフィン「にしても、不思議なお舟ですわね。
      乗組員の方は誰もいないのに舵がひとりでに動いて
      進んでいるだなんて…」

切絵「まるであらかじめ向かう場所が決まっているようですね……」

菜々「あ、うん。そうだよきりえちゃん。この船にも私、何回も乗ってるけど
   いつも同じ『島』に着くの」

シルフィン「島……もしかして、無人島ですのっ!?」キラキラ

うまる「シルフィンさん、急にキラキラし始めたね」

シルフィン「はいっ!お母様が所有している孤島には何度も
      旅行に訪れたことがあるのですが、危険がないように
      きちんと開発されていて、スタッフの方が島に住んで
      いるので無人島という感じが全くしなかったので、
      本物の無人島に憧れていたんですわぁ~~!」シュバシュバ

菜々「こ、個人で所有している孤島って……」

切絵「流石に私たちとはスケールが違いますね……」

うまる「あはは………って、あれ?何か島みたいなのが見えてきたよ?」

菜々「あっ!着いたみたい、今回の目的の島!あそこでいっぱいお野菜が
   採れるんだよ!」



28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 10:43:07.97 ID:HGjy2shz0
切絵「う、うまるさん。何かあの島、遠目から見ても巨大な火山が
   そびえているというか……」

うまる「そうだね……海老名ちゃん。あの島は危険な事とかはないの?」

菜々「うん、あの火山もいつも噴火するけど危ないことは全くないから」

シルフィン「私でもツッコミどころが満載だと分かりますわね。
      そうこう言ってるうちにそろそろ到着しそうですが、
      錨を下ろさなくてよろしいんですの?」

菜々「あ、そうだった。うまるちゃん、そこに鉤付きのロープがあるから、
   それを取って?」

うまる「え?えっと……あ、これだね。でも海老名ちゃん。
    錨は下ろさないの?」ジャラ

菜々「うん、必要ないの。うまるちゃん。そのロープを投げて、
   島に引っかけて。それから力いっぱい引っ張って?」

切絵「えっ、えっ?え、海老名さん。一体何を……。
   そんなことしても、島に接舷できるわけが……」

うまる「……きりえちゃん。ここは海老名ちゃんを信じてみよう。
    海老名ちゃんがいい加減なこと言うわけないんだし」

切絵「うまるさん………」

シルフィン「お船がひとりでに止まりましたわ。
      ここからは自分たちで何とかしろということですわね」

うまる「じゃあ勢いをつけて………」ビューンビューンヒュンヒュンヒュンヒュウゥゥゥゥゥゥゥ……

うまる「えいっ!」ブンッ!


ザクンッ!


菜々「うん、島に突き刺さった!そのまま力いっぱい引っ張って、
   うまるちゃん!」

うまる「や、やってみる!えいっ………って、あれ?軽いっ!?」


グイッ…グイッ…グイッ…バフッ!!


切絵「な、何ですか今のは……?島と船がぶつかったと思ったら
   地面の色が、変わって……!?」

シルフィン「変わったというか……。今まで茶色でしたのに表面の部分が
      パフッってはじけて、黄色の地面が出てきましたわ」

うまる「どういうこと、なの?」

菜々「えへへ……これもいつもの事だよ。さ、降りよ!
   降りたら分かるから!」ヒョイ

シルフィン「そうですわね、百聞は一見に如かずですわっ!」シュバッ

切絵「危険はないようですから…行ってみますか」バッ

うまる「皆度胸あるなぁ……。じゃあ、私も……それっ!」バッ


モフッ


うまる「う、うわわっ!?何この地面!?モフモフしてて、それでいて
    ぬめぬめしてて……」

シルフィン「それになんだか嗅いだことのあるようなホクホクと
      美味しそうな匂いがしますわぁ~~」

切絵「ちょ、ちょっと確認を……」ゴソッ……

切絵「こ、この手触り……それにこの味は……」モグモグ…

うまる「もしかしてこれ、茹でたてのジャガイモっ!?」

菜々「えへへっ、当たりだよっ!」


31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 11:35:10.48 ID:HGjy2shz0

シルフィン「すごいですわっ!!この島の地面全部が茹でたてのジャガイモで
      できてますわぁ~~~!」

切絵「しかもこの味……その辺の店で売っているジャガイモなんて目じゃ
   ないくらいに美味しい…!」

うまる「み、皆!タッパーを十個ずつ持って!
    詰められるだけ詰め込むよっ!」

菜々「うまるちゃん、それは後でもできるよ。
   それより地響きがしてきた……そろそろ始まるよ!」ゴゴゴゴゴ……

シルフィン「この地響き……地震ではなさそうですわね……」ゴゴゴゴゴ……

うまる「そ、そうだね……というか、あんまり考えたくないんだけど……」ゴゴゴゴゴ……

切絵「し、島の中央にそびえている火山が、膨らんだり縮んだり、して……」



ドカーーーーーーーーンッ!!!!


うまる・切絵・シルフィン「ふ、噴火した(しましたわぁ)~~~!!って、あれっ!!???」」」

うまる「す、すごい!溶岩が出てくるんじゃなくて……」

切絵「火山口から次々と、野菜が……!!」

シルフィン「噴き出してきましたわぁ~~~~!!」

菜々「ほらっ!噴火が続いてる間は無限に出てくるから、回収しよっ!!」

うまる「う、うんっ!それっ……すごいっ!こんなにつやつやしてずっしりした
    大根はじめて見たよっ!」

シルフィン「トマトに玉ねぎにジャガイモに……選り取り見取りですわぁ~~~~~!!」シュバシュバ

切絵「うっ!な、何て身の詰まったキャベツ……!何て鮮やかな色のニンジン…!
   どれもこれも香しい香り……無農薬の野菜ですね!」ガシッガシッ

うまる「取り放題だねっ!!」カイシュウチュウ

菜々「ホラホラホラホラ…………」カイシュウチュウ

切絵「いいよっ、来いよっ!!」カイシュウチュウ

シルフィン「4人に勝てるわけないだろっ!ですわぁ~~~~~!!」カイシュウチュウ

火山「………………………」ゴゴゴゴゴ……

火山「」プスンッ

シルフィン「あら?止まってしまいましたわ」

菜々「きっと私たちが全て取ってしまうからしょんぼりしちゃったんだね」

火山「」ションボリ

切絵「悲しいなぁ……」

うまる「止まっちゃったのはしょうがないよ。これだけ採れば
    1年以上は野菜に困らないし、取りあえずトートバッグにしまってと…」ゴソゴソ

切絵「ではそろそろ地面のジャガイモを回収しましょうか。生のジャガイモは
   大量に確保しましたけど」

菜々「あ、まだだよ。まだまだ!ほら、ジャガイモの前に海を見てよっ!」

うまる「へ?海って……えぇ!!?」

切絵「か、海水が全て………」

シルフィン「すごいですわっ!!辺り一面、ミンチ肉の海ですわぁ~~~~~!!」

菜々「すごいでしょ?この島に上陸して一定時間経つと、見渡す限りの海が
   全部最高級の合挽ミンチに変わるんだよっ!」

切絵「確かに……この濃厚な肉の香り……臭みなんて一切ない。 
   純粋な、肉の旨みだけが充満してる……!」

うまる「み、皆!タッパーを一人20個ずつ持って!
    地面のジャガイモとミンチ肉、詰められるだけ回収していくよっ!!」

ヒロインズ「「「おーーーーーーーーーーーっ!!!!!」」」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:08:42.95 ID:HGjy2shz0
切絵「いやいや……たくさんの戦利品を入手できましたね」

菜々「うん、これだけあればお兄さんも喜んでくれると思うんだぁ」ニコニコ

シルフィン「そうですわね。お魚、お肉(牛・豚・鳥・ミンチ)、そしてお野菜。
      どれも持ちきれないほどゲットできましたから、そろそろ切り上げて
      撤収しても良いと思いますわ」

うまる「だよね…でも、海老名ちゃん。私たちどこに向かってるの?
    島の奥に進んでるけど……」

菜々「いつもこの奥に進めば、大きな野菜でできた建物があってそこに入れば
   家の近くに戻れるんだけど……あっ!あった!」

シルフィン「す、すごいですわっ!お野菜でできた建築物なんて初めて見ましたわ!」

切絵「恐らく海老名さん以外は初めてかと。しかし、このつり橋を渡らないと
   いけないんですか…」

うまる「す、すごく深い谷だね……」ゴクッ

菜々「大丈夫だよ。私何回も渡ってるけど、一度も落ちたことないもん」

切絵「一度でも落ちていたら、今頃海老名さんはここにはいないと思いますが」

シルフィン「まぁまぁ!この橋見た目はしっかりしてるみたいですし、問題
      ないと思いますわっ!」

うまる「そうだね、木でできてはいるけど腐ってもいないし。
    じゃあここでまごついててもしょうがないから、さっさと渡っちゃおっ!」

切絵「そ、そうですね。ではさっそく……」

ヒロインズ「「「「」」」」ゾロゾロ……


ギシギシ………メリッ!!!


うまる「ね、ねぇ海老名ちゃん。何か今、聞こえちゃいけない音が聞こえた気が
    するんだけど……」

シルフィン「そ、そうですわね。心なしかバランスがおかしくなってるというか……」


バキッ!!!


切絵「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

菜々「お、落ちるぅ~~~~~!!?どうしてぇ~~~~~~~!!??」

うまる「き、きっと今までは海老名ちゃん一人で渡ってたからうぁああああああ!!??」

シルフィン「こ、こんな所で終わりたくないですわぁーーーー!!」



34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:09:20.20 ID:HGjy2shz0
ブワッ ドスンッ!!


ヒロインズ「「「「きゃんっ!!!!」」」」

うまる「い、痛た………」

シルフィン「う、上手く投げ出されたましたわね。尻もちはつきましたが、
      大した怪我はなさそうですわ……」

切絵「そ、それにしてもここは……どこかの洞窟のようですが……。
   海老名さん。ここは、一体………?」

菜々「ご、ごめんなさい。分からないの……今まであのつり橋を渡るだけだったから…」

切絵「あっ、べ、別に責めているわけではなくて……!」アタフタ

うまる「大丈夫だよ、海老名ちゃん。確かに深い谷だったけど、
    私たちなら10分もあれば登って建物側に行けるから」

菜々「う、うまるちゃん……ごめんねぇ」グスッ

シルフィン「海老名さん、泣かないでくださいな!見てくださいまし、
      洞窟の奥に大きな宝箱がありましたわっ!!」ドンッ

切絵「た、宝箱ですか?それはまた……怪我の功名というやつですか」

菜々「鍵はかかってないみたい、だね……」

うまる「じゃあ開けてみる?変な罠もなさそうだし、危険なオーラも
    放っていないし」

シルフィン「さぁ、海老名さん!開けてくださいまし!」

菜々「えぇ!?い、いいの……?」

切絵「ええ、そもそも今回は海老名さんが連れてきてくださった旅
   なんですから」

うまる「ほら、海老名ちゃん」

菜々「み、皆……有難う。じゃあ、開けるね……えいっ!」


パカッ


菜々「うわぁ…………」

シルフィン「た、宝箱の中に……」

うまる「揚げたてのコロッケが大量に入ってるよ!美味しそーーー!!!」

切絵「この匂いから……うん、毒物の類は何も入っていないですし、
   腐ってもいないです。すぐに食べられますよ」

シルフィン「じゃあ、一人1個ずつ食べながら帰りません!?
      残りはトートバッグに入れておけば良いのですし!」

うまる「あっ、シルフィンさんナイスアイディア!!
    ほら、海老名ちゃん。食べようよ!!」

菜々「う、うん。じゃあ……はむっ」サクッ

ヒロインズ「「「「美味しいぃ~~~~~~~~~~~♪」」」」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:23:19.84 ID:HGjy2shz0

少年A「あ、あれ!?宝箱の中のコロッケまでなくなってるよ!!」

ロボット「そ、そんなぁ~~!じゃあ今日の夕飯はキャベツだけナリか!?」

少年B「い、いや……確かキャベツは忘れる予定だってみよちゃん言ってたから、
    今日の夕飯は抜きってことに……」

ロボット「う、嘘ナリよ。そんなこと……」ガクガク

少年C「おいトンガリ!!島のジャガイモも掘り散らかされてるし、
    火山に仕込んであった野菜は根こそぎなくなってるし、
    一体どうなってるってんだよっ!!」

少年B「ぼ、僕に聞かれたってわかんないよ!だいたい僕だって皆と
    一緒にこの島に来たばっかりじゃないか!?」

少年C「お前この期に及んで言い訳しようってのか!?
    良い覚悟じゃねぇか……歯ぁ食いしばれよ!!」

少年A「止めなよブタゴリラ!!あ~あ……でもこれじゃあ新OPが
    撮れないよ。最終回までの最後のOP撮影なのに……」

ロボット「じゃあスイミン不足を流し続けるナリか?」

少年A「そんなことしたら大バッシングがくるよ。
    とりあえず奇天烈大百科に何か発明が載ってないか見てみるよ」


36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:36:51.98 ID:HGjy2shz0
タイヘイ「お、おぉ……大分採ってきたな。肉に野菜に、魚まで……
     しかもどれも最高級品じゃないか」

うまる「えへへ……海老名ちゃんが案内してくれたお蔭だよ。
    もちろん私も頑張ったけどね」

タイヘイ「そっか……ありがとう、海老名ちゃん。お蔭で美味しい
     夕飯を作れそうだよ」ニコニコ

菜々「お、お兄さん……」ドキドキ

タイヘイ「きりえちゃんもシルフィンさんも、有難う。
     皆の頑張りに応えて、美味しい料理をこしらえるから
     ぜひ食べて行ってよ」ニコニコ

切絵「あ……は、はい。御馳走になります」ドキッ……

シルフィン「ご相伴あずからせていただきますわぁ~~~!」ワクワク

タイヘイ「じゃあまず何から始めようかな。この魚は焼き物でもいいし、
     カルパッチョ風にしてみるのも悪くないかもな…」

切絵「あ、お兄さん。海老名さんが是非手伝いたいと言っています」

菜々「ふぇっ!!?き、きりえちゃん!?」

タイヘイ「え?いいの、悪いなぁ。じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」ニコニコ

菜々「あ……は、はい」ポッ

シルフィン「じゃあ私も手伝いますわぁ~~!きりえさん、うまるさん!
      皆でお夕飯を作りましょう!」

切絵「えっ。そ、それでは意味が……」

うまる「いいじゃん!その方が楽しいって!お兄ちゃん、私も頑張っちゃうからね!」

タイヘイ「あはは。じゃあ、皆で作ろうか。きりえちゃんも、よろしくね」ニコ

切絵「うっ………は、はい」マッカッカ

うまる「お兄ちゃん。私も頑張るってば!」

タイヘイ「うまるは皿洗いだけ宜しく」

うまる「ひっどぉ~~~~~い!」

キャッキャッ アハハハハ…… ウフフフ………

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:45:18.09 ID:HGjy2shz0
~ その日の夜半過ぎ ~



ボンバ「………………………」トボトボ



時系列

1.妹の切絵がなかなか帰ってこないので心配してタイヘイの家まで
 やってくる。妹なら大体ここに入り浸っていると推測したから。

2.タイヘイの家にうっすら明かりがついている。しかしおかしい。
 カーテンが閉められた窓から何人かの人が激しく動きあうシルエットが
 浮かび上がっている。

3.こっそり階段を上がって入り口の扉に耳を当ててみる。
 するとそこから親友と4人のよく知った女の子の  声のような、苦しげな
 声が聞こえてくるではないか。

4.その声の中に最愛の妹のものも聞き取り、ボンバは全てを理解する。

5.押し入ることもできず、スゴスゴと自宅に戻ることにする ←今ここ





ボンバ「…………………………………………」ピタッ

ボンバ「お……おぱ……………………………」カクカク

ボンバ「おぱぱうぼうえらいるえがおうごあうふぁおあばばばばヴぁば
    のうぇひぐぃうぇいはぁっはっはっやあっやっやっちょぶいぅぎうぐうぐうぐ
    ちゃえようれいぐれほははははりょうれぐくげぅべげげえげちょんけいけぐ
    あががががっぐげげげげげげげげげげひひひひひひぃいいいいいいいいいいい
    がぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
    !!!!!!???????????????????」ゴロゴロ7




時系列

6.発狂 ←New!

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 12:56:35.32 ID:HGjy2shz0

ボンバ「あぱ?」ピタッ

アレックス「ほらげげえぶいぇのあいえがほいえんごあいえほいじゃえ
      あぇおあげおえぜのありがぃるわげっりええりあのえげわぷあ
      ぱえあえああえあいえあふぇれぃれおくぁえいうげあごええぃ
      ぴいえんべぜつびあじじぇふへえいほどだあいえぎぎきださい
      ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
      ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
      ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ
      ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぉぉぉ!!
      !!!!!!!!!!???????????」グルグルゴロゴロ


時系列

1.妹のシルフィンが遅い。いつもなら遅くなるなら連絡の一つも
 入れるはずなのに。

2.嫌な予感がしたのでタイヘイの家に向かって走りだす。
 家を出る前に友達と遊ぶと言っていたので恐らくそこにいると
 頭脳明晰なアレックスは判断した。

3.タイヘイの家までもう少しというところで、発狂したボンバを目撃する。
 頭脳明晰なアレックスはその現場を目撃しただけで、全てを理解する。

4.最愛の妹が自分の先輩に  られたという事実に耐え切れなくなった
 アレックスは自我が崩壊。発狂する ←今ここ



ボンバ「……あぽ……」

アレックス「……ほーん……」




時系列

5.傷ついた二人は傷を舐めあうように幸せなキスをして終了 ←NEW! 

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 13:08:00.20 ID:HGjy2shz0

タイヘイ「皆で食材を調理して食べたその夜、僕は実の妹を含む皆と
     関係を持ってしまった。 
     どうやらきりえちゃんが気を利かせて入れた 薬が分量を
     大きく超えていたらしい」

タイヘイ「5人で  をしていると何故か叶とヒカリちゃんも現れて
     結局朝まで7人で過ごした」

タイヘイ「翌日会社に行ってみると、ボンバとアレックスくんが行方不明だと
     言われ、愕然とした」

タイヘイ「きりえちゃんとシルフィンさんが落ち込んでいるのを見かねて、
     今のアパートから大きな貸家に移り住み、
     海老名ちゃん、叶、ヒカリちゃんを含む7人で生活を始めた」

タイヘイ「いつしかうまるを含む6人全員が妊娠しているのが発覚し
     きりえちゃんもシルフィンさんも元気を取り戻した矢先、
     1通の手紙が届いた」

タイヘイ「そこにはタキシード姿のアレックス君と花嫁姿のボンバの写真が
     印刷されていて、『結婚しました』と簡素な文字で書かれていた」

タイヘイ「僕はその手紙を皆にばれない様に焼却した。
     きりえちゃんやシルフィンさんがそれを見たら卒倒しただろうから」

タイヘイ「今僕は6人の愛する妻と沢山の子どもに囲まれて幸せに暮らしている。
     ボンバとアレックスくんのその後は聞かない。
     あの二人は消えてしまった」

タイヘイ「あの二人の身に何があったのかは知らない。
     でも今は、この幸せを享受しようと思う」

タイヘイ「うまるも三人目を妊娠しているし、海老名ちゃんはまた双子を身ごもった。
     きりえちゃんとシルフィンさんも二人目がお腹の中で順調に育っている。
     叶とヒカリちゃんは四人目が欲しいとねだってくる。困ったものだ、あはは」

タイヘイ「ボンバ、アレックスくん。いつか幸せになった俺たちの姿を見に来てほしい。
     そうしてきりえちゃんとシルフィンさんの心の枷を少しでも
     和らげてあげてほしいと、僕は今でもそう願っているんだ」

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/04/24(日) 13:10:20.57 ID:HGjy2shz0
終わりです。
完結までに多少時間がかかってしまいましたが、如何でしたでしょうか?
一応「干物妹!!うまるちゃん」以外の原作名は伏せました。
台詞内の単語で察していただきたいと思います。
感想お待ちしています。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!

引用元: 菜々「お、お兄さん!今日は私がお夕飯の食材を用意しますっ!」