1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:27:50.73 ID:qimkNFfV0
サシャ「うー、身体が重い……」
エレン「……」
サシャ「鼻水も止まりません……」ズズッ
エレン「……」
サシャ「誰かぁ~、私を助けてくださ~い」
エレン「馬鹿が風邪を引いてる……だと?」
エレン「……」
サシャ「鼻水も止まりません……」ズズッ
エレン「……」
サシャ「誰かぁ~、私を助けてくださ~い」
エレン「馬鹿が風邪を引いてる……だと?」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:28:29.88 ID:qimkNFfV0
サシャ「あ、エレン」
エレン「よ、よう。随分辛そうだな、サシャ」
サシャ「見ての通りですよ……ハックショイ!!!」ビシャッ
エレン「うわっ!?俺の服についたじゃねぇか!きたねぇだろ!!」
サシャ「す、すびばせん!!許してください!!」
エレン「いや、そんな必死に謝らなくてもいいけど」
エレン「よ、よう。随分辛そうだな、サシャ」
サシャ「見ての通りですよ……ハックショイ!!!」ビシャッ
エレン「うわっ!?俺の服についたじゃねぇか!きたねぇだろ!!」
サシャ「す、すびばせん!!許してください!!」
エレン「いや、そんな必死に謝らなくてもいいけど」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:30:09.15 ID:qimkNFfV0
エレン「で?なんでそんなことになってんだ?」
サシャ「それはですね……」ゴシゴシ
エレン「……誰の服で拭いてんだ?おい」
サシャ「昨夜のことなんですけど、例の如く私は身体を鍛えるために外を走っていたんですよ。もちろん自主的に」
エレン「見え透いた嘘をつくな」
サシャ「ええ、そうです。エレンもご存知の通り、また死ぬ寸前まで走らされていたんです」
エレン「お前も懲りないよな。そんなに芋が好きか?」
サシャ「はい!大好きです!」
サシャ「それはですね……」ゴシゴシ
エレン「……誰の服で拭いてんだ?おい」
サシャ「昨夜のことなんですけど、例の如く私は身体を鍛えるために外を走っていたんですよ。もちろん自主的に」
エレン「見え透いた嘘をつくな」
サシャ「ええ、そうです。エレンもご存知の通り、また死ぬ寸前まで走らされていたんです」
エレン「お前も懲りないよな。そんなに芋が好きか?」
サシャ「はい!大好きです!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:31:57.35 ID:qimkNFfV0
エレン「つーか、普通走っただけで風邪引いたりするか?貧弱すぎるだろ」
サシャ「むっ、今の発言は聞き捨てなりませんね。私は貧弱なんかじゃありません!むしろ屈強なほうです!」
エレン「ならなんで風邪引いたんだ?言ってみろ、ほら」ニヤニヤ
サシャ「ふっふっふ、エレンは甘いですね。屈強だからこそ私は風邪を引けたんですよ!」
エレン「どういうことだ?」
サシャ「簡潔にいうと、私が走ってるときに雨が降ってきたんです」
エレン「そういや昨日の夜は降ってたな」
サシャ「はい。で、屈強な私は雨の中を走り続けました。中々死ぬ寸前の状態にならない己を憎みながら」
エレン「引くべくして引いてやがった」
サシャ「むっ、今の発言は聞き捨てなりませんね。私は貧弱なんかじゃありません!むしろ屈強なほうです!」
エレン「ならなんで風邪引いたんだ?言ってみろ、ほら」ニヤニヤ
サシャ「ふっふっふ、エレンは甘いですね。屈強だからこそ私は風邪を引けたんですよ!」
エレン「どういうことだ?」
サシャ「簡潔にいうと、私が走ってるときに雨が降ってきたんです」
エレン「そういや昨日の夜は降ってたな」
サシャ「はい。で、屈強な私は雨の中を走り続けました。中々死ぬ寸前の状態にならない己を憎みながら」
エレン「引くべくして引いてやがった」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:35:37.33 ID:qimkNFfV0
サシャ「すいません、わざわざ救護室まで連れてきて貰っちゃって」
エレン「気にするな。仲間なんだから当然だろ?」
サシャ「エレンは優しいですね。動けないと嘘をついた私をおんぶしてくれましたし」
エレン「嘘だったのかよ!」
サシャ「女は嘘をつく生き物なんですよ」ニコッ
エレン「鼻水まみれの顔でいう台詞じゃないと思うぞ」
サシャ「え?まだついてますか?おんぶしてもらってるときにエレンの髪で拭き取ったんですが……」
エレン「何してくれてんだ、この野郎!!」
エレン「気にするな。仲間なんだから当然だろ?」
サシャ「エレンは優しいですね。動けないと嘘をついた私をおんぶしてくれましたし」
エレン「嘘だったのかよ!」
サシャ「女は嘘をつく生き物なんですよ」ニコッ
エレン「鼻水まみれの顔でいう台詞じゃないと思うぞ」
サシャ「え?まだついてますか?おんぶしてもらってるときにエレンの髪で拭き取ったんですが……」
エレン「何してくれてんだ、この野郎!!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:38:11.23 ID:qimkNFfV0
エレン「俺はもう行くからな。あとは自分でなんとかしてくれ」
サシャ「病人をおいていくんですか?」
エレン「お前元気じゃん。鼻水は垂れまくってるけど」
サシャ「ゴホッゴホッ!咳が止まりません」
エレン「演技だろ」
サシャ「頭が痛いです……」
エレン「寝れば治る」
サシャ「エレンと一緒にいたいです……」
エレン「俺は一緒にいたくない」
サシャ「またまたぁ」
エレン「本心だ」
サシャ「病人をおいていくんですか?」
エレン「お前元気じゃん。鼻水は垂れまくってるけど」
サシャ「ゴホッゴホッ!咳が止まりません」
エレン「演技だろ」
サシャ「頭が痛いです……」
エレン「寝れば治る」
サシャ「エレンと一緒にいたいです……」
エレン「俺は一緒にいたくない」
サシャ「またまたぁ」
エレン「本心だ」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:41:18.22 ID:qimkNFfV0
サシャ「はぁ、エレンは私のことが嫌いなんですか?」
エレン「そうでもないけど」
サシャ「え?じゃあ、好きか嫌いかでいえばどちらですか?」
エレン「好きだ」
サシャ「おお、これは思わぬ回答。好きなら看病してくれてもいいと思いますけど……」
エレン「お前また鼻水飛ばしてきそうじゃん」
サシャ「もう飛ばさないじゃん。絶対じゃん」
エレン「俺の代わりにジャンを連れてきてやるよ」
サシャ「断固拒否します!!」
エレン「そうでもないけど」
サシャ「え?じゃあ、好きか嫌いかでいえばどちらですか?」
エレン「好きだ」
サシャ「おお、これは思わぬ回答。好きなら看病してくれてもいいと思いますけど……」
エレン「お前また鼻水飛ばしてきそうじゃん」
サシャ「もう飛ばさないじゃん。絶対じゃん」
エレン「俺の代わりにジャンを連れてきてやるよ」
サシャ「断固拒否します!!」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:44:37.58 ID:qimkNFfV0
エレン「じゃあ誰ならいいんだよ?」
サシャ「エレンがいいです」
エレン「俺以外で」
サシャ「ゴホッゴホッ。え?なんですか?」
エレン(うぜぇ……)
エレン「……わかった、俺が看病すればいいんだろ?」
サシャ「エレンならそういってくれると思ってました!また訂正します!エレンは……ブアアアアックショイ!!!」ビチャッ
エレン「……」ベトベト
サシャ「あ、あははは……、ま、また飛ばしちゃいましたじゃん……」
エレン「ふざけんじゃん」
サシャ「エレンがいいです」
エレン「俺以外で」
サシャ「ゴホッゴホッ。え?なんですか?」
エレン(うぜぇ……)
エレン「……わかった、俺が看病すればいいんだろ?」
サシャ「エレンならそういってくれると思ってました!また訂正します!エレンは……ブアアアアックショイ!!!」ビチャッ
エレン「……」ベトベト
サシャ「あ、あははは……、ま、また飛ばしちゃいましたじゃん……」
エレン「ふざけんじゃん」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:52:21.09 ID:qimkNFfV0
エレン「ったく……」フキフキ
サシャ「何度もすいません……」
エレン「もう怒るのも馬鹿らしくなってきたな」
サシャ「あはは、そうですよね!前向きにいきましょう!」
エレン「ところでサシャ」
サシャ「なんです?」
エレン「お前はもうちょっと女性らしく振舞ったほうがいいんじゃないか?男でもさっきみたいなくしゃみはしないぞ」
サシャ「うーん、そうですか?」
エレン「クリスタあたりを見習ったらどうだ?」
サシャ「クリスタですか。私もクリスタの仕草は女性っぽいと思います」
エレン「だろ?ちょっと真似してみろよ」
サシャ「まかせてください!」
サシャ「何度もすいません……」
エレン「もう怒るのも馬鹿らしくなってきたな」
サシャ「あはは、そうですよね!前向きにいきましょう!」
エレン「ところでサシャ」
サシャ「なんです?」
エレン「お前はもうちょっと女性らしく振舞ったほうがいいんじゃないか?男でもさっきみたいなくしゃみはしないぞ」
サシャ「うーん、そうですか?」
エレン「クリスタあたりを見習ったらどうだ?」
サシャ「クリスタですか。私もクリスタの仕草は女性っぽいと思います」
エレン「だろ?ちょっと真似してみろよ」
サシャ「まかせてください!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 19:58:03.17 ID:qimkNFfV0
サシャ「エレンは私が守る」
サシャ「エレンは私がいないと生きていけない」
サシャ「エレンが行くところに私も行く」
サシャ「エレン……エレン……私のエレン……一生離れない……」
サシャ「どうですか?」
エレン「……クリスタはそんなこといってんのか?」
サシャ「いえ、声はクリスタの真似ですけど、台詞はミカサがいったことです」
エレン「だよな」
サシャ「エレンは私がいないと生きていけない」
サシャ「エレンが行くところに私も行く」
サシャ「エレン……エレン……私のエレン……一生離れない……」
サシャ「どうですか?」
エレン「……クリスタはそんなこといってんのか?」
サシャ「いえ、声はクリスタの真似ですけど、台詞はミカサがいったことです」
エレン「だよな」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:04:20.06 ID:qimkNFfV0
サシャ「次は誰のものまねをしましょうか。アニ?ユミル?」
エレン「クリスタだけでいいって。つーか声真似はしなくていいんだよ。真似すべきなのは仕草だろ」
サシャ「仕草……完璧に真似するのは難しいですね」
エレン「別に全部真似する必要はないんだぞ?」
サシャ「そうなんですか?」
エレン「ああ。そんなことしたらサシャのいいところが消えちまうかもしれない。それじゃダメだ」
サシャ「おお!エレンの思う私のいいところ、ぜひ聞いてみたいです!」
エレン「食いっぷり。以上」
サシャ「……落ち込んでいいですか?」
エレン「クリスタだけでいいって。つーか声真似はしなくていいんだよ。真似すべきなのは仕草だろ」
サシャ「仕草……完璧に真似するのは難しいですね」
エレン「別に全部真似する必要はないんだぞ?」
サシャ「そうなんですか?」
エレン「ああ。そんなことしたらサシャのいいところが消えちまうかもしれない。それじゃダメだ」
サシャ「おお!エレンの思う私のいいところ、ぜひ聞いてみたいです!」
エレン「食いっぷり。以上」
サシャ「……落ち込んでいいですか?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:09:56.24 ID:qimkNFfV0
エレン「サシャ、元気出せよ」
サシャ「どうせ私は食いっぷりしか取り柄がない女ですよ……」
エレン「他にもあるって!」
サシャ「本当ですか!?」
エレン「……アルミンなら、あと2つ3つは見つけてくれる」
サシャ「エレンは見つけてくれないんですね……」
エレン「じゃあ、サシャは俺のいいところを複数あげられるか?」
サシャ「眼力が凄い!以上です!」
エレン「……ちょっと隅っこにいってくる」
サシャ「どうせ私は食いっぷりしか取り柄がない女ですよ……」
エレン「他にもあるって!」
サシャ「本当ですか!?」
エレン「……アルミンなら、あと2つ3つは見つけてくれる」
サシャ「エレンは見つけてくれないんですね……」
エレン「じゃあ、サシャは俺のいいところを複数あげられるか?」
サシャ「眼力が凄い!以上です!」
エレン「……ちょっと隅っこにいってくる」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:16:51.75 ID:qimkNFfV0
サシャ「エレン、元気出してください!」
エレン「部屋の隅っこって落ち着くな。知らなかった」
サシャ「ミカサなら丸一日かけても足りないほどエレンのいいところをあげられますよ、きっと!」
エレン「それは無理だろ」
サシャ「いえいえ、ミカサならわかりませんよ。ミカサはエレンのことが大好きですから」
エレン「サシャにそういう人はいないのか?」
サシャ「気になります?」
エレン「全然。言いたくないなら別にいい」
サシャ「しいてあげるなら……芋、ですかね」
エレン「いや、だから……って芋かよ!!」
エレン「部屋の隅っこって落ち着くな。知らなかった」
サシャ「ミカサなら丸一日かけても足りないほどエレンのいいところをあげられますよ、きっと!」
エレン「それは無理だろ」
サシャ「いえいえ、ミカサならわかりませんよ。ミカサはエレンのことが大好きですから」
エレン「サシャにそういう人はいないのか?」
サシャ「気になります?」
エレン「全然。言いたくないなら別にいい」
サシャ「しいてあげるなら……芋、ですかね」
エレン「いや、だから……って芋かよ!!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:21:37.88 ID:qimkNFfV0
エレン「サシャって馬鹿なうえに変態だったんだな」
サシャ「変態じゃありません!さ、さっきのは照れ隠しといいますか……とにかく、私が好きなのは芋じゃないんです!」
エレン「じゃあ肉か?もしくはパン?本物の変態だな。この変態芋女!」
サシャ「その呼び名は勘弁してください……」
エレン「……」
エレン「……いまのはいいすぎだったな。悪かった」
サシャ「エレン……」
エレン「ほんとごめんな、変態芋」
サシャ「私が芋に!?」
サシャ「変態じゃありません!さ、さっきのは照れ隠しといいますか……とにかく、私が好きなのは芋じゃないんです!」
エレン「じゃあ肉か?もしくはパン?本物の変態だな。この変態芋女!」
サシャ「その呼び名は勘弁してください……」
エレン「……」
エレン「……いまのはいいすぎだったな。悪かった」
サシャ「エレン……」
エレン「ほんとごめんな、変態芋」
サシャ「私が芋に!?」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:28:01.36 ID:qimkNFfV0
サシャ「はぁ……」
エレン「そんな顔するなよ。謝っただろ?」
サシャ「なんか芋が食べたくなってきました」
エレン「心配して損した」
サシャ「芋の話をしていたからですかね?」
エレン「単に腹が減ったからだろ。そういえばもうすぐ昼食の時間だな」
サシャ「昼食!?」ガタッ
エレン「まぁ、嘘だけど」
サシャ「嘘ですか……」
エレン「そんな顔するなよ。謝っただろ?」
サシャ「なんか芋が食べたくなってきました」
エレン「心配して損した」
サシャ「芋の話をしていたからですかね?」
エレン「単に腹が減ったからだろ。そういえばもうすぐ昼食の時間だな」
サシャ「昼食!?」ガタッ
エレン「まぁ、嘘だけど」
サシャ「嘘ですか……」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:32:08.67 ID:qimkNFfV0
サシャ「お腹すいたなぁ」チラッチラッ
エレン「……」
サシャ「芋を食べれば風邪も治りそう……」チラッチラッ
エレン「そんなわけあるかよ。つーか、お前もう治ってるんじゃねえか?咳も鼻水も止まってるみたいだし」
サシャ「いわれてみれば、心なしか頭も身体も軽くなった気がします」
エレン「頭が軽いのは……いや、なんでもない」
サシャ「エレン、いま失礼なこと言おうとしませんでした?」
エレン「そ、そんなことねえよ。とにかく治ってよかったぜ」
サシャ「はい!なにもかもエレンのおかげです!」
エレン「これは貸しだってこと、忘れるなよ」
サシャ「ふふ、エレンが風邪をひいたら私が看病してあげますよ」
エレン「やめろ」
エレン「……」
サシャ「芋を食べれば風邪も治りそう……」チラッチラッ
エレン「そんなわけあるかよ。つーか、お前もう治ってるんじゃねえか?咳も鼻水も止まってるみたいだし」
サシャ「いわれてみれば、心なしか頭も身体も軽くなった気がします」
エレン「頭が軽いのは……いや、なんでもない」
サシャ「エレン、いま失礼なこと言おうとしませんでした?」
エレン「そ、そんなことねえよ。とにかく治ってよかったぜ」
サシャ「はい!なにもかもエレンのおかげです!」
エレン「これは貸しだってこと、忘れるなよ」
サシャ「ふふ、エレンが風邪をひいたら私が看病してあげますよ」
エレン「やめろ」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:38:32.06 ID:qimkNFfV0
エレン「……」スタスタ
サシャ「ふんふふーん」スタスタ
エレン「……おい、サシャ」
サシャ「はい?」
エレン「なんでついてくんだよ?お前はミカサか」
サシャ「? 私はサシャ・ブラウスですけど……はっ、まさかエレン、風邪ですか!?頭がボーッとしてるんですね?」
エレン「いや、体調が悪いから間違ったわけじゃねーよ!」
サシャ「そうですか。それをきいて安心しました。敵地には万全の状態で臨みたいですから」
エレン「敵地?壁の外にでも行くのか?」
サシャ「いえ、食料庫です」
エレン「治った途端にそれか。バレたら独房行きだぞ」
サシャ「大丈夫、今回はエレンもいますから!」
エレン「……は?」
サシャ「ふんふふーん」スタスタ
エレン「……おい、サシャ」
サシャ「はい?」
エレン「なんでついてくんだよ?お前はミカサか」
サシャ「? 私はサシャ・ブラウスですけど……はっ、まさかエレン、風邪ですか!?頭がボーッとしてるんですね?」
エレン「いや、体調が悪いから間違ったわけじゃねーよ!」
サシャ「そうですか。それをきいて安心しました。敵地には万全の状態で臨みたいですから」
エレン「敵地?壁の外にでも行くのか?」
サシャ「いえ、食料庫です」
エレン「治った途端にそれか。バレたら独房行きだぞ」
サシャ「大丈夫、今回はエレンもいますから!」
エレン「……は?」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:42:34.91 ID:qimkNFfV0
エレン「待て待て。サシャが一人でいくんだよな?」
サシャ「違いますよ。エレンと私、です」
エレン「はぁ!?俺もいくのか?」
サシャ「貸しがあるんですよね?」
エレン「なんで俺が借りてるほうなんだよ!逆だ!」
サシャ「まぁまぁ、細かいことは気にせずに!食料庫はすぐそこですよ!」
エレン「ちょ、服を引っ張るな!破けちまうだろうが!」
サシャ「違いますよ。エレンと私、です」
エレン「はぁ!?俺もいくのか?」
サシャ「貸しがあるんですよね?」
エレン「なんで俺が借りてるほうなんだよ!逆だ!」
サシャ「まぁまぁ、細かいことは気にせずに!食料庫はすぐそこですよ!」
エレン「ちょ、服を引っ張るな!破けちまうだろうが!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:48:23.38 ID:qimkNFfV0
エレン「へぇ、蓄えは結構あるんだな」
サシャ「そうなんですよ。だから少しくらいとってもバレません!」
エレン「そういう問題じゃないだろ……」
サシャ「エレンエレン!お肉!お肉がありますよ!」
エレン「干し肉か。美味そうだな」
サシャ「これはもらっていきましょう。うふふふふふふふふふ」
エレン「よだれ垂れてんぞ」
サシャ「あ、本当ですね……」フキフキ
エレン「俺の服が鼻水とよだれまみれに……」
サシャ「そうなんですよ。だから少しくらいとってもバレません!」
エレン「そういう問題じゃないだろ……」
サシャ「エレンエレン!お肉!お肉がありますよ!」
エレン「干し肉か。美味そうだな」
サシャ「これはもらっていきましょう。うふふふふふふふふふ」
エレン「よだれ垂れてんぞ」
サシャ「あ、本当ですね……」フキフキ
エレン「俺の服が鼻水とよだれまみれに……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:54:38.46 ID:qimkNFfV0
サシャ「ふー、いい仕事しましたね!」
エレン「そんなにとって、食いきれるのか?」
サシャ「どうってことないです。私の取り柄は食いっぷりだけですから……はい」
エレン「まだ引きずってたのか。馬鹿なんだから忘れればいいのに」
サシャ「私は馬鹿ですけど、記憶力はそれなりなんですよ!」
エレン「馬鹿って自覚はあったのか」
サシャ「そりゃ、あれだけ皆さんに……ん?」
エレン「どうした?」
サシャ「静かに!誰か来ます」
エレン「え?」
サシャ「とにかく隠れましょう!」
エレン「そんなにとって、食いきれるのか?」
サシャ「どうってことないです。私の取り柄は食いっぷりだけですから……はい」
エレン「まだ引きずってたのか。馬鹿なんだから忘れればいいのに」
サシャ「私は馬鹿ですけど、記憶力はそれなりなんですよ!」
エレン「馬鹿って自覚はあったのか」
サシャ「そりゃ、あれだけ皆さんに……ん?」
エレン「どうした?」
サシャ「静かに!誰か来ます」
エレン「え?」
サシャ「とにかく隠れましょう!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 20:57:54.75 ID:qimkNFfV0
キース「さて、今日は何にするか……」
エレン(き、教官じゃねぇか!!)
サシャ(どうして教官が食料庫に?はっ、まさか私たちのご飯は教官が……?)
エレン(まさか。教官がエプロン姿で料理なんかするか?)
サシャ(教官がエプロン…………)
エレン(き、教官じゃねぇか!!)
サシャ(どうして教官が食料庫に?はっ、まさか私たちのご飯は教官が……?)
エレン(まさか。教官がエプロン姿で料理なんかするか?)
サシャ(教官がエプロン…………)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 21:01:33.13 ID:qimkNFfV0
サシャ「ブフォッ!!」
キース「んー?なんの音だ?」
エレン(サシャ……お前!なに吹き出してんだよ!見つかっちまうだろうが!)
サシャ(エレンが変なこといったからですよ!)
キース「誰かいるのか?」
エレン(まずいぞ、なんとかしてこの場を切り抜けないと独房にぶちこまれる!)
サシャ(私にまかせてください!)
エレン(何をする気だ?)
サシャ(見ててください)
キース「んー?なんの音だ?」
エレン(サシャ……お前!なに吹き出してんだよ!見つかっちまうだろうが!)
サシャ(エレンが変なこといったからですよ!)
キース「誰かいるのか?」
エレン(まずいぞ、なんとかしてこの場を切り抜けないと独房にぶちこまれる!)
サシャ(私にまかせてください!)
エレン(何をする気だ?)
サシャ(見ててください)
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 21:05:18.36 ID:qimkNFfV0
ガサガサッ
キース「そこか?そこに隠れてるのか?」
「……モー」
キース「うん?」
「モー、モー」
キース「……」
エレン(終わった……俺の人生終わった……)
キース「なんだ、牛か。まったく、人騒がせな……」
スタスタスタ
エレン「なん……だと?」
キース「そこか?そこに隠れてるのか?」
「……モー」
キース「うん?」
「モー、モー」
キース「……」
エレン(終わった……俺の人生終わった……)
キース「なんだ、牛か。まったく、人騒がせな……」
スタスタスタ
エレン「なん……だと?」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 21:11:39.38 ID:qimkNFfV0
サシャ「いったみたいですね」
エレン「ああ……」
サシャ「エレン?助かったんですよ?嬉しくないんですか?」
エレン「嬉しいさ、嬉しいに決まってるだろ。でもよ……」
サシャ「?」
エレン「なんで牛!?なんでサシャはあの状況で牛を選択したんだ!?しかも全然似てなかったし!サシャがモーモーいってただけじゃねえか!」
サシャ「野生の勘ってやつですかね。あそこで牛の真似をすれば助かるっていうのが本能的に理解できたんです」
エレン「お前って凄いやつだったんだな……」
サシャ「あはは、照れますね」
エレン「ああ……」
サシャ「エレン?助かったんですよ?嬉しくないんですか?」
エレン「嬉しいさ、嬉しいに決まってるだろ。でもよ……」
サシャ「?」
エレン「なんで牛!?なんでサシャはあの状況で牛を選択したんだ!?しかも全然似てなかったし!サシャがモーモーいってただけじゃねえか!」
サシャ「野生の勘ってやつですかね。あそこで牛の真似をすれば助かるっていうのが本能的に理解できたんです」
エレン「お前って凄いやつだったんだな……」
サシャ「あはは、照れますね」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 21:14:59.73 ID:qimkNFfV0
サシャ「さてと、無事助かったことですし、ご飯にしましょうか!」
エレン「だな。なんか俺も腹が減っちまった」
サシャ「死線を潜り抜けましたからね~。何を食べます?」
エレン「まずは干し肉だろ!」
サシャ「干し肉ですね」
キース「俺も一つ貰おうか」
サシャ「はい、ど、うぞ………………」
キース「すまないな」
エレン「」
サシャ「」
キース「どうした、食べないのか?」
エレン「だな。なんか俺も腹が減っちまった」
サシャ「死線を潜り抜けましたからね~。何を食べます?」
エレン「まずは干し肉だろ!」
サシャ「干し肉ですね」
キース「俺も一つ貰おうか」
サシャ「はい、ど、うぞ………………」
キース「すまないな」
エレン「」
サシャ「」
キース「どうした、食べないのか?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/30(火) 21:17:26.57 ID:qimkNFfV0
独房
エレン「……」
サシャ「……」
エレン「ここに入って何日たった?」
サシャ「わかりません……」
エレン「はぁ、なんで俺はあんなことを……悔やんでも悔やみきれねぇ」
サシャ「でもまぁ、独房に二人一緒に入れたのは運が良かったですよね」
エレン「独房なのにな」
サシャ「ここから無事に出れたら、また一緒に食料庫へ行きましょうね!」
エレン「二度と行くか!!」
終わり
エレン「……」
サシャ「……」
エレン「ここに入って何日たった?」
サシャ「わかりません……」
エレン「はぁ、なんで俺はあんなことを……悔やんでも悔やみきれねぇ」
サシャ「でもまぁ、独房に二人一緒に入れたのは運が良かったですよね」
エレン「独房なのにな」
サシャ「ここから無事に出れたら、また一緒に食料庫へ行きましょうね!」
エレン「二度と行くか!!」
終わり
引用元: ・サシャ「ゴホッゴホッ」エレン「!?」
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