さくら「今度、皆でカラオケに行きませんか?」

バルログ「カラオケですか……悪くはありませんね。でもまた、どうして?」

さくら「いやぁ、なんかヤムチャさんがね……不思議な歌知ってるらしいんですよ? え~っと、どんなのでしたっけ……?」

ヤムチャ「ツ~ルツルツルツル、ネ~バネバネバネバ……だね」

バルログ「えっ……? 何、何その歌……!?」

さくら「ねっ、気になるでしょ? だから、皆でカラオケ行って……ヤムチャさんに、その曲聞かせてもらいましょうよ?」

ヤムチャ「だから、曲名は覚えてねぇんだって! 歌えるけど……わかんないんだって……!」

バイソン「……曲名わかんねぇんだったら、歌えねぇじゃねぇか。結局ダンさんリサイタル聞くハメになるんじゃねぇか?」

ダン「おい、バイソンっ! 何だその言い方は!」

バイソン「いやぁ、何が悪いって事じゃないんですが……こう、なんていうかね……? 一人で、ずっとずっと歌い続けるのはよくないんじゃないかなって、ね……? リングでは、あれだけ空気読めるのに……どうしてカラオケでは、あぁなっちゃうのかってねぇ……?」

ダン「俺は、カラオケ大好きなんだよっ! 仕方ねぇだろっ!」

キャミィ「『カラオケ居酒屋』っていうのが、あるらしいですよ? そういう所で、飲み会するのはどうですかね?」

サガット「以前、やった事があるんだがなぁ……? ダンさんが反省会そっちのけでリサイタルを始めてな……まぁ、プライベートとしては悪くなかったんだがな、どうもなぁ……?」

キャミィ「あら、そうなんですか……」

サガット「ダンさんは、カラオケに行くと人が変わるからな……まぁ、反省会はこのお店でいいじゃないか」


ダン「お前らが人が歌ってんのに無視し続けてお喋りするから、そうなっちまうんじゃねぇのか!? 一緒だ、俺のレフェリー人生と一緒っ! 皆に無視されてるんだよ! いっつも空気っ!」

4: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:16:23 ID:U80v7zHQ
サガット「反省会は反省会……プライベートはプライベート、だ……というわけで、反省会でもしながら……楽しくお酒を飲むとしようか」

バイソン「……結構混同しちまってるセリフだな、それ」

サガット「まぁ、いいじゃないか。それで……誰の試合からいく? さくらちゃんか……? それとも、お前達か……? 俺は後でいいぞ」

さくら「自分も後でいいっすよ。先ずは、ヤムチャさん達の試合からいきましょうよ。あの試合、一番ごちゃごちゃしてましたし」

ヤムチャ「……ごちゃごちゃって」

さくら「いい意味で……いい意味でですよ、ヤムチャさん!」

ヤムチャ「あぁ、いい意味でなの……? じゃあ、いいや……」

プーアル「……この変わり身の早さ」

ヤムチャ「うるせぇ、プーアルっ!」


サガット「まぁ、確かにごちゃごちゃしていた部分はあったな……試合の頭から、大暴れだったな……」

ダン「全く……お前らは困らせんじゃねぇよ、馬鹿野郎っ!」

5: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:22:07 ID:U80v7zHQ
バイソン「いやいや、まぁまぁまぁ……申し訳ありませんね……奇襲やるならとことんやれ、だなんて……ベガ様に言われたもんですからね……」

ダン「……まぁ、そんなこったろうと思ったよ」

ヤムチャ「あれ、打ち合わせより派手になってましたよね……? ベガさんが、そういう風に持っていったんですか……?」

バルログ「ベガ様は多分、私に気を使ってくれたんだと思いますよ?」

ヤムチャ「……バルログさんに?」

バルログ「ほら、試合の最初に……私が、場外にダイビングする技……あったでしょう?」

キャミィ「あれ、凄かったです。バルログさん、格好良かったですよ」

バルログ「あぁ、ありがとうございます。キャミィさんも私の美しさの虜となってしまいましたかね……?」

キャミィ「同業者として……って、意味ですよ」クスクス

バルログ「あはは、わかってますよ」


サガット「正直、俺はあの技は好かんけどなぁ……」

ヤムチャ「サガットさん、どうしてですか?」

サガット「事故が怖い……事故が……バク宙でリングの外に飛び降りるんだぞ……? 何か間違いが起きないか……? なぁ~んて、ヒヤヒヤするよ」

6: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:31:01 ID:U80v7zHQ
バルログ「まぁ、確かにサガットが心配するのはわかりますよ……私も試合終盤で、スタミナ減ってきた時にあれするのは、怖いですからね……」

さくら「でも、バルログさんは安定して出してるんじゃないっすか?」

バルログ「万が一があります、万が一が……『この技、一歩間違えれば大怪我するんじゃないか?』なんて、お客さんに不安感を与えていては……一流のレスラーではありません……そういう意味では私もまだまだです……」

バイソン「……体調管理には、気をつけろよ? ルチャにはそういう事がつきものだからな。ロレントの奴も苦労してるよ。アイツも結構飛び跳ねるからな」

バルログ「まぁ、ですから……出来るだけリスクを減らすために……私のスタミナの消費していない、試合の頭に打ったというわけですよ……ベガ様はその為に暴れ回ってくれていたんですね……」

ヤムチャ「あの~? バルログさん、一つ聞いてもいいですか……?」

バルログ「どうしました、ヤムチャ君……?」

ヤムチャ「バルログさんって……空飛べます……?」

バルログ「……ん?」

ヤムチャ「いや、だから……空飛んで……浮いたりできます……?」

7: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:38:41 ID:U80v7zHQ
ダン「……何を言ってるんだお前は」

バルログ「空を飛べる……まぁ、そういった表現をされるのは、ルチャドール冥利に尽きますが……流石に私は飛べませんよ。だって、私は人間だもの」

ヤムチャ「空は……飛べないと……」

バルログ「セルのような、異星人だったら飛べるんじゃないですかね? でも、流石に人間は空を飛んだりは出来ません。何をおかしな事を言い出してるんですよ、ヤムチャ君は」

キャミィ「……あれ? でもそういえば、セルゲームの時に確かトリックで」


ガシャーンッ


ヤムチャ「うわっ……! 冷ぇっ!」

バルログ「……ん?」

プーアル「……あっ! ごめんなさい、ヤムチャ様! ビール注ごうとしたら、こぼしてしまいました!」

ヤムチャ「……何やってるんだよ、プーアルっ! ズボン、ビシャビシャじゃねぇかっ!」

8: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:49:09 ID:U80v7zHQ
サガット「すいませ~ん、雑巾か何か二三枚、頂けますか? ちょっと、こぼしてしましました!」

ヤムチャ「も~う、プーアル……何やってるんだよ……ズボンビシャビシャだし……アルコール臭ぇし……滅茶苦茶じゃねぇかよっ……!」

プーアル「……何をやってるのは、ヤムチャ様の方でしょうがっ!」ボソッ

ヤムチャ「……ん?」

バイソン「……お漏らししたみたいになってるな、ヤムチャ君」

ダン「バイソン、喋ってねぇで手伝え……ホラ、そこの皿どかせ……テーブル拭くから……」

バイソン「あっ、は~い」

プーアル「いつもそうですよ、ヤムチャ様はっ! 余計な事を言っちゃって……ブルマさんに言われた事を忘れたんですか……!?」ボソッ

ヤムチャ「お、おい……その名前は出さねぇって約束だろ……!?」

プーアル「僕達が一般社会に溶け込むには……『気』の事を黙ってろって、セルゲームの後に、皆で約束したんでしょ? 大騒ぎになってしまうからって!」ボソッ

キャミィ「さくらさん、こっちもお願いします」

さくら「はいはい……プーアルさんらしからぬ、ミスっすね……アルコールも飲んでないのに……まぁ、たまにはこんな事もあるでしょう……」フキフキ

プーアル「セルゲームはTV放送もされてたんですよ……? まぁ、上手くトリックって事で何とかなったらしいですが……でも、ヤムチャ様が参加してた事は皆さんは知ってるんです。だったら、意味深な事を言っちゃいけないでしょうが!」ボソッ

ヤムチャ「あっ……そうだよな、そうだよ……プーアル、ごめんごめん……」

11: 名無しさん 2015/04/22(水) 22:57:33 ID:U80v7zHQ
ーーー


バルログ「ふう、何とか片付きましたかね……?」

プーアル「いやぁ、皆さんお手数掛させてしまって申し訳ありませんっ!」ペコッ

バルログ「まぁ、こういった時はチームプレイですよ。プロレスと同じです。で、話は何処まで進んでましたっけ……?」

プーアル「ベガさんが、バルログさんの技の為に……チームプレイで試合の頭から、暴れ回ってたって所までですね!」

バルログ「あぁ、そうそうそう……だから、試合の頭……あれは、打ち合わせの時より派手な攻防になってしまいましたけどね? あれは、ベガ様が私に気を使ってくださってくれてたんですよ……」

ヤムチャ「ケンさんも思ってたより派手になってる……みたいな事は言ってましたけど、そういう事だったんですね」

バルログ「ケン君も、よく対応してくれましたよ……本当にありがたい話ですよ。勿論、ヤムチャ君もね?」

ヤムチャ「いやいやいや……俺は、やられてただけですよ……バイソンさんにやられて……ベガさんにやられて……もう、ボッコボコでしたよ!」

サガット「……まぁ、ベガ様もそういう所は俺も見習っていかないと、いけないな」

ヤムチャ「……そういう所?」

13: 名無しさん 2015/04/22(水) 23:09:42 ID:U80v7zHQ
サガット「ベガ様は、周りの人間を使うのが上手いからな……自分が攻撃するのではなくて、バルログに攻撃をさせる……なんて、手をよく使う。バイソンの時もあるし、俺の時もある」

プーアル「そういうのって、やっぱりボスって感じがしますね!」

サガット「そこなんだよ、そこ……ただバルログに攻撃させるだけじゃ、バルログの見せ場だ……そこをベガ様は、自分も格好良く見せつつ周りの人間に見せ場を譲ってくれるんだ……」

バイソン「どうだ、ヤムチャ君!? うちん所の大将、羨ましいだろ!? 今からでもシャドルー加入遅くないんじゃねぇか!?」

ダン「……おっ、引き抜きか? 対立してる空手軍団から、直接引き抜こうってか?」

サガット「そういう事はやめろよ、バイソン……派閥みたいになって、気にしてる事はあるんだし……」

バイソン「いやぁ、俺もベガ様の下になってから、凄ぇノビノビ出来てるからよぉ……? やっぱり軍団の大将ってのは、あぁいう懐の広い人がやらなきゃいけねぇな!」

ダン「……それは、なんだ? リュウ批判か? 今度はリュウ批判か?」

サガット「だからやめろよ……バイソン……」

14: 名無しさん 2015/04/22(水) 23:21:39 ID:U80v7zHQ
ヤムチャ「その辺は問題ないですっ! うちん所のリュウさんも懐が広いっすよ!」

バイソン「……リュウは懐広いのか?」

ヤムチャ「実はねぇ……今日の試合が終わった後に、合体攻撃考えてくれるって言ってくれたんですよ!」

バルログ「へぇ~、リュウ君が……」

サガット「……ラストの部分かな? あの辺りのヤムチャ君が、少しフワフワしていたからな。まぁ、俺もリュウの立場なら同じようになってしまったと思うが」

ヤムチャ「ふ、ふわふわって……」

ダン「いや、おめぇあの時、何をしていいかわかんねぇって感じだっただろ……? 挙動不審だったぞ? 元さんにフォローさせてるんじゃねぇ」

ヤムチャ「あはは……バレてる……」

サガット「まぁ、でも良くやった。リュウとの関係、一歩前進……って所じゃないか? 試合前にした約束……守ってくれたな?」

ヤムチャ「う~ん、どうなんでしょうねぇ……結果論みたいな所もありますけど……まぁ、これを機会にもっと距離を縮めろ……だなんて、ケンさんにも言われました」

バルログ「……やっぱり、ケン君もなんだかんだで気にしてるんですね」

バイソン「アイツは素直じゃねぇからな。困ったちゃんだ……でもまぁ、そういう奴が女にはモテるんだろうな……ちくしょう、イケメン野郎め……」

サガット「しかし、今『考えてくれる』と言ったが……つまり、それは合体攻撃はリュウ任せって事なのか……?」

ヤムチャ「……その辺もケンさんにも突っ込まれました」

15: 名無しさん 2015/04/22(水) 23:29:00 ID:U80v7zHQ
バイソン「でもまぁ、その辺はリュウに引っ張って貰えばいいんじゃねぇか? 今のヤムチャ君にオリジナルの連携だなんて……なぁ……?」

サガット「まぁ、そうだな……リュウもそこまで無茶な連携はさせないだろう……」

ヤムチャ「結構ねぇ、俺の技がまだまだ少ない……なんて事を気にしてましたねぇ……」

サガット「……ほ~う」

ヤムチャ「俺も、それは思いますね。打撃攻撃に自信はあるから、そこはまぁ置いておいて……何か投げ技とかねぇ、関節技……それに、バルログさんみたいな場外に飛ぶ技……ケンさんもやってましたしね? そろそろ増やしていいタイミングだと思うんですが、どうでしょう?」

サガット「う~ん……そうだなぁ……」

ダン「……おい、ヤムチャ? そう言えば、一つ伝えておいてやる」

ヤムチャ「……どうしました?」

ダン「お前のミサイルキックなぁ……? 実況の人が『ミサイルキック』じゃなくて『滞空時間の長いミサイルキック』って言ってるんだよ? つまり、ミサイルキックより、優れた技と認識されてるワケだ」

バルログ「アレはいいフォームですよ。私もそう思います」

ヤムチャ「へぇ~、そうなんですか……やっぱり俺、打撃攻撃にはセンスあるんだなぁ」

プーアル「……ヤムチャ様、調子に乗らない」

ダン「あれ、ちょっと改良すれば……オリジナルの技になるぞ……?」

16: 名無しさん 2015/04/22(水) 23:36:37 ID:U80v7zHQ
ヤムチャ「オリジナルの技か……おぉ、予想外の所から新技候補が出てきたなぁ……これ、どうしたらいいんですかねぇ……?」

サガット「まぁ、だから……一つの技の制度を上げるか……より、多彩な技で攻めていくのか……って感じだな……」

ヤムチャ「え~っと……どうしようかなぁ……?」

プーアル「……リュウさんには『即戦力の技が欲しい』なんて言われてませんでしたっけ?」

ヤムチャ「あっ、言われてた……」

サガット「……という事は、ミサイルキックの改良かなぁ?」

ヤムチャ「でも、改良って……どういう感じにしたらいいんですか……?」

サガット「単純明快な話だ……より、格好良く見える蹴りのフォームに変える……それだけだ……」

ヤムチャ「格好良く見える蹴りか……打撃攻撃とは言えども、意外と難易度高いかもしれませんねぇ……」

サガット「そうだな、その辺りは武道家とレスラーの違いかも知れないな……なんせ、武道家だったら当てなければ意味がないのだから……フォームよりダメージ優先だ……」

ヤムチャ「ちくしょう……打撃攻撃にはセンスがあるってのに……俺の武道家精神がこんな所で足枷になってしまうだなんて……」

プーアル「……股間びしょ濡れにしながら格好つけたって、みっともないだけですよ、ヤムチャ様?」

ヤムチャ「ちょっとぐらい格好もつけさせてくれよ、プーアルっ! それに俺の股間を濡らしたのは誰だっ! 言ってみろっ!」

17: 名無しさん 2015/04/22(水) 23:40:43 ID:U80v7zHQ
バイソン「『俺の股間を濡らしたのは誰だぁっ!』うん、なかなかのセリフだ。ヤムチャ君」

バルログ「……バイソン、そこ喰いつかない。レディーの前なんですから」

ダン「バルログ、おめぇもさらっと流せばいいんだよ……さくらとキャミィの顔、見てみろ……?」

さくら「……」

キャミィ「……」

バルログ「……あら!?」

バイソン「あ~あ、ヤムチャ君が変な事言うから……さくらちゃんとキャミィちゃんが引いちゃった~」

ヤムチャ「これ、俺のせいですか!? いやいや、俺のせいじゃないですよねぇ、さくらちゃん? キャミィさん?」

さくら「……まぁまぁ」

キャミィ「……気にしてないから大丈夫ですよ」

ヤムチャ「言葉に感情が感じられないっ……! 何か冷たいっ! 何だか、二人が凄く冷たいっ!」

さくら「……いやいや、本当に本当に」

キャミィ「……気にしてませんって」

ヤムチャ「……プーアル、この野郎っ! お前のせいでっ!」

プーアル「元はと言えば、ヤムチャ様のせいでしょ! ほら、反省会続けますよ、反省会っ! 今日も勉強ですっ!」

44: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:05:09 ID:.nJ0r8fU
ーーー


ザンギエフ「う~ん……」

ベガ「どうされました?」

ザンギエフ「う~ん……明日のメインイベント……どうしようかと思ってなぁ……」

ベガ「……そろそろ私が、奪いましょうか?」

ザンギエフ「俺としてはだ……そろそろ、このマンネリの状況を打破していきたい……」

ベガ「……ごもっともです」

ザンギエフ「最近、ケン……良くないか……? ヤムチャが入ってから、試合運びが上手くなってきた」

ベガ「そうですね……今日の試合、上手くヤムチャのフォローをしつつ……やってましたね。良くなってきたんじゃないでしょうか?」

ザンギエフ「……ケンに、挑戦させてやるのもいいんじゃないかな?」

ベガ「メインにケンですか……確かに、そこでいい結果が出せれば、同格のバルログもメインイベントに出せるようにも、なってきますね……」

ザンギエフ「……だろ?」

ベガ「チャンピオン、は……まだ遠いかもしれませんが……ベルトに挑戦出来る人間が増え、現状はなんとか打破できるかもしれません……」

ザンギエフ「ただなぁ、そうなってくると……少し、心配事が出てくるんだよ……」

ベガ「……心配事?」

45: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:13:09 ID:.nJ0r8fU
ザンギエフ「リュウとヤムチャ……その二人だよ……」

ベガ「確かに……空手軍団から、ケンをメインイベントに参加させるとすると、その二人が残ってしまいますねぇ……」

ザンギエフ「空手軍団から司令塔がいなくなってしまう……あの二人で上手くやれるかなぁ……?」

ベガ「まぁ、今日の試合……リュウは孤軍奮闘な試合運びをしていましたからねぇ……その辺りは、試合中私が見せつけましたが……どうでしょう?」

ザンギエフ「まぁ、リュウはシングルの方が持ち味が出せるんだろう……俺も、そういう所があるからな……気持ちはわかる……」

ベガ「まぁ、本人もね……思う所はあるんじゃないですかね? 泳げない者を、無理矢理海に叩き込めば、がむしゃらに泳ぐでしょう。あの二人に組ませてがむしゃらにやらせてみるのも、アリだとは思います」

ザンギエフ「……仲良く出来るかねぇ?」

ベガ「……やってもらわなくては困ります。エース格なんですから。」

ザンギエフ「ヤムチャが下手をすると、リュウの矛先が俺に向いてくるからな……そこが心配なんだよ、そこが……」

ベガ「いやぁ、最近はヤムチャもそんなに下手をしてないと思いますよ?」

ザンギエフ「……そうか?」

ベガ「ええ、今日の試合も……空手軍団の三番手として……役割を守りつつ、いい働きをしていたと思います。私に、無理矢理喰らわせる……なんて事もありませんでしたしね……?」

ザンギエフ「……どうせ、それはお前が試合中に脅したんだろ?」

ベガ「まぁ、脅しましたけどね。しかし、しっかりと従ってはくれました」

46: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:20:21 ID:.nJ0r8fU
翌日ーー


ヤムチャ「格好いい蹴り……格好いい蹴り……う~ん……」ブツブツ

バイソン「よ~し、ヤムチャ君、来やがれっ!」

ヤムチャ「あっ、は~い……じゃあ、バイソンさん、いきますね……? よっとっ!」ピョンッ

サガット「……ふむ」

ヤムチャ「うおおおぉぉっ! ミサイルキック・改だっ……! だああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……うげええぇぇっ!」バターンッ


ヤムチャ「……とまぁ、こんな感じですっ! どうでしたか、サガットさん?」

サガット「いい蹴りだがな……だが、何処が変わったんだ……? 具体的に言ってみてくれ……?」

ヤムチャ「前のヤツより、更に高く飛んでませんでしたかねぇ? それにスピードもつけてみました」

サガット「言われりゃ、そうだなって気がしてくるなぁ……でも、言わないとわかんないぞ、それは……」

ヤムチャ「あらら……薄っい、リアクション……」

47: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:30:47 ID:.nJ0r8fU
バルログ「いやぁ、ヤムチャ君のミサイルキックは、元々高さはあるんです。高く飛ぶミサイルキック……と、思われてるからこそ、評価されてるんです」

ヤムチャ「……ほうほう」

バルログ「もう、高さは十分なんですよ……これ以上やっても、過剰なだけですよ。高く飛ぶミサイルキックが、超高く飛ぶミサイルキック……になったところで、その違いは目に見えにくいんじゃないですかねぇ?」

ヤムチャ「……違った形の、アプローチが必要になってくると」

バルログ「そうそう、フォームを変えるとか……そういった形でアプローチしていったほうがいいんじゃないですかねぇ……?」

サガット「下手にフォームを変えて、現状より悪くなってしまうのは困るがな……それに、受け身に失敗して事故も困る……」

ヤムチャ「……う~ん、ちょっと今回は苦戦しそうだな。見栄えの事なんてプロレスやる前は、一切考えてなかったからな」

バイソン「まぁまぁ、武道家ってのはそんなもんだろう……俺も、元ボクサーだからな。多少は気持ちはわかるぜ?」

ヤムチャ「……ですよねぇ?」

バイソン「まぁまぁ、とにかく続けよう。これは、ケンとの合体攻撃にも使う技なんだし……改良しておく事に損はねぇぜ」

ヤムチャ「はいっ! じゃあ、とりあえずもう一発やってみます!」

バイソン「おうおうっ! 昇れ昇れっ!」

48: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:40:18 ID:.nJ0r8fU
プーアル「皆さ~ん! ザンギエフさんから、今日の予定試合表貰ってきましたよ~」

リュウ「……よぉ?」


ヤムチャ「あっ、プーアルが来ちまったか……得意の打撃攻撃だってのに、今回は試合に間に合わなかったか……って、あっ! リュウさん……!?」

リュウ「……何が『あっ、リュウさん』だ? 挨拶ぐらいしろよ?」

ヤムチャ「おはようございます……!」

サガット「お~う、リュウ……今日は打ち合わせに参加するのか……珍しいな……」

リュウ「試合表取りに行ったら、プーアル君とバッタリ会ってな……? プーアル君にあれだけ頼まれたら、俺だって断れはしないよ……」

ヤムチャ(ねぇ、プーアル……どうやって誘ったの? お前、何言ったの……? 教えてよ、ねぇねぇ……?)

プーアル(……それは、秘密です)

リュウ「まぁ、今日の試合……どうなるかわかんねぇし……とりあえず、お前らも確認しろ、ホレ……ところで、なんでお前そんな所昇ってんだ……?」

ヤムチャ「あっ、新技開発中だったんですよ……今、降りま~す……」

リュウ「……ふ~ん」


サガット「じゃあ、とりあえず試合表の確認だけしようか。プーアル君、いつもありがとうな」

ヤムチャ「え~っと、え~っと……今日の試合は……っと……」

49: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:48:55 ID:.nJ0r8fU
本日の予定試合


第一試合(10分決着)
× コーディ ー ガイ ◯

第二試合(10分決着)
ダルシム ー ブランカ×
◯ E.本田 ディージェイ

第三試合(15分決着)
× かりん ー キャミィ ◯

第四試合(20分決着)
× ヤン ー T.ホーク
ユン フェイロン ◯

第五試合(20分決着)
× ヤムチャ ー バイソン ◯
リュウ サガット

第六試合(30分決着)
× ケン ー ザンギエフ ◯

51: 名無しさん 2015/04/23(木) 22:56:54 ID:.nJ0r8fU
ヤムチャ「おっ……? 今日はリュウさんと二人か……」

サガット「ほ~う、ケンがメインイベントにいったか……」

バイソン「おうおう、ホークとフェイロンの奴、調子いいじゃねぇか! 後は、ナッシュ・ガイル組だけだろ? これ、二巡目いっちまうんじゃねぇか?」

バルログ「……どうでしょう? ナッシュ君と、ガイル君も強敵ですよ?」

リュウ「とまぁ、そういうワケだ……今日はケンがいねぇんだ……俺とお前の二人なんだ……しっかりやれよ、ヤムチャ?」

ヤムチャ「あっ、はいっ……! 頑張りますっ!」

リュウ「第四試合と同じタッグマッチで……試合時間も同じ……下手したら、ホークとフェイロンの奴に喰われちまうぞ?」

ヤムチャ「あっ、本当だ……試合形式も、同じですね……?」

リュウ「最近、勢いづいてきてる二人なんだ……わかってんのか? お前がヘマしたら、こっちにも迷惑がかかっちまうんだよ……」

サガット「……おいおい、リュウ。そこまで脅さなくてもいいだろう」

リュウ「俺だって、言いたかねぇよ……でも、プーアル君にそういう風に言われたからさ……? 不安感が増してきたんだよ……だから、今日はこっちに来てやったワケだな……」


ヤムチャ(あっ、プーアルがリュウさんをどうやって誘ったか、読めてきたぞ……? 多分、俺の悪口言ったんだな……? そうだろ……そうだろ、プーアル……?)

プーアル(まぁまぁ、いいじゃないですか、悪口ぐらい……こうやってリュウさん、連れてくる事が出来たんですから……ねっ……?)

52: 名無しさん 2015/04/23(木) 23:12:06 ID:.nJ0r8fU
サガット「じゃあ、その不安感を拭い去る為に……打ち合わせをするか……バルログはどうする? セコンドにつけるか?」

リュウ「バルログつけたら、お前らの試合になっちまうだろ……? やめてくれよ……ただでさえ、ホークとフェイロンの奴が、勢いづいてきてるんだから……」

バルログ「私は、必要なしと……」

リュウ「ホークとフェイロンにも見せつけねぇといけないからな……正当な試合でいきましょう。正当な試合で……」

ヤムチャ「負けつつも……空手軍団は、ホークさんとフェイロンさんより強いと見せつけれるような試合……え~っと、え~っと……やべぇ、ちょっとこんがらがってきた……」

リュウ「ド派手な試合にしたらいいんだよ、ド派手な試合にしたら……え~っと、今日は狼牙風風拳……やってよし……!」

ヤムチャ「あっ、いいんですか……?」

リュウ「なり振り構っちゃいられねぇからね……それで、だ……ヤムチャ……?」

ヤムチャ「まだ、何かあるんですか……?」

リュウ「おう。昨日、言ってた合体技……持って来てやったぞ……それ、今日の試合で使ってみるか……?」

ヤムチャ「おっ! 持って来てくれたんですか!? ありがとうございます!」

リュウ「ケンとは、何個か持ってるんだけどな……お前とは、ねぇからな……まぁ、一つぐらいあってもいいだろう……」

54: 名無しさん 2015/04/23(木) 23:21:32 ID:.nJ0r8fU
バイソン「……何するんだ? 双龍拳か? ヤムチャ君に昇龍拳覚えさせんのか?」

リュウ「昇龍拳は……こいつに、あげてもいいもんなのかねぇ……?」

サガット「……同じ空手軍団なんだから、使えてもおかしくないと思うが」

リュウ「いやまぁ、そうなんだけど……俺とケンは、師匠に頂いたワケだろ……? でも、こいつは貰ってないワケじゃねぇか? 師匠から頂いた技を、俺が勝手にコイツにやるのは、どうかと思うよ?」

サガット「……まぁ、そうだな」

リュウ「お前だって、だからタイガーアッパーカットって名前変えてやってるんだろ?」

サガット「名前を変えているだけではない……昇龍拳とは、ちょっと違うよ……ちょっと違うよ……」

リュウ「……はたから見たら、一緒じゃねぇか。何が違うんだよ、言ってみろ」

サガット「まぁまぁまぁ……もう認知されてるしさ……? 時効だよ、時効……そういう事にしておいてくれ……」

リュウ「……へっ、逃げやがった」

サガット「もういいじゃないか……技を盗んだだの、盗んでないだの……若気の至りだったんだよ……もう、勘弁してくれよ……」

リュウ「お前がパクリ始めた時は、どうした物かと思ったよ、本当に」

サガット「怒ってたのは、お前とケンだけだっただろ……? 剛拳さんは気にしてなかったじゃないか?」

リュウ「……お前、影で結構言われてたぞ?」

サガット「なんで、聞きたくなかった事実を、数年後に聞かなくちゃいけないんだよ……もう、すまん……本当にすまん……タイガーアッパーカットもな、昇龍拳とは別技として、もっと精進させていくから勘弁してくれ……」


ヤムチャ(おうおう、珍しいな……サガットさんが、言い負かされてるだなんて……)

55: 名無しさん 2015/04/23(木) 23:26:49 ID:.nJ0r8fU
リュウ「だから、まぁ昇龍拳は覚えさせる気がない、ってより……俺の判断だけじゃ動けない……って所だね」

バルログ「剛拳さんに連絡とってみたらいいんじゃないですかね?」

リュウ「いやぁ、なんか連絡取れねぇんだ……」

バイソン「剛拳さん、今何やってるんだろうな?」

リュウ「……多分、何処かの海上の小さな孤島で、バカンス過ごしてんだろ。引退した後、そういう生活したいって言ってたから」

バイソン「毎日バカンスか……羨ましいな、海行きてぇな! 海っ!」


プーアル「……武天老師様もそうでしたけど、やっぱり歳取るとそういう生活に憧れるんですかねぇ?」

ヤムチャ「……そうなのかねぇ?」


リュウ「まぁ、その辺は小まめに連絡してみるよ……空手軍団でやるなら昇龍拳もあってもいいと思うしな……剛拳さんの許可待ち……そいつは気長に待ってて下さい……」

サガット「そもそも、ヤムチャ君は剛拳さんの三番弟子……という事は許可取ってるのか……?」

リュウ「ザンギエフの事だからな……案外、取ってねぇかもしれねぇな……とりあえず、打ち合わせしようぜ? 時間無くなっちまうよ」

サガット「おう、そうだな」

56: 名無しさん 2015/04/23(木) 23:31:10 ID:.nJ0r8fU
リュウ「じゃあまぁ、そうだな……今日は試合がないバルログ……ちょっと付き合ってくれるか……?」

バルログ「はいはい、私が合体技の練習台ですね。構いませんよ。じゃあ、ヤムチャ君……リングに上がりましょうか?」

ヤムチャ「あっ、はいっ! とりあえず……ミサイルキックは保留っすね……また考えておきます……」

リュウ「よ~し、じゃあまぁ……やってみましょうか……ちゃちゃっと覚えて下さい、ちゃちゃっとね……」

ヤムチャ「俺、技少ないけど、大丈夫っすかねぇ……?」

リュウ「お前でも出来そうな奴、持ってきてやったから大丈夫だよ……え~っと、先ずはバルログを……」

バルログ「ほうほう……」

ヤムチャ「……ふむふむ」

リュウ「それで……その後、俺が……」

バルログ「なるほどなるほど……」

ヤムチャ「ちょっと、言葉だけじゃわかりにくいですね……もう、実践してみてもいいですか?」

リュウ「そうだね、実践だね。じゃあ、まぁ始めましょうか。はい、どうぞ」

ヤムチャ「うっす!」


サガット「……フッ、プーアル君、ありがとうな。大仕事だよ大仕事だ」

プーアル「僕は何もしてませんよ!」

84: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:02:54 ID:NLSH8mDM
そしてーー


ホーク「……うおおおぉぉっ!」ググッ

ユン「うっ、くっ……くあっ……」


ユンクーン! ガンバレー!

実況「さぁさぁ、ホークがユンの首を掴んだまま、その身体を持ち上げるっ! ネックハンギングツリーだっ! ネックハンギングツリーっ!」

元「いい感じにユン君の動きを止めていますね。フェイロン君、ここで決めちゃいたい場面です」

実況「しかし、フェイロンもダメージは大きそうだっ! どうだ、決めれるかっ!? ここで決めれるかっ!?」


ヤン「……う、ううっ」ムクッ

フェイロン「……く、くそっ」ムクッ


実況「先に立ち上がったのは、ヤンっ! しかし、フェイロンも一歩遅れて立ち上がるっ!」


ヤン「ユンっ……!? く、くそっ……今、助けてやるからなっ……!」

ユン「うぐぐ……俺はいいっ……! ヤン、もう決めてくれっ……! チャンスなんだっ……!」

ヤン「……くそっ、わかったよっ! すぐに仕留めて助けてやるからな! もうちょっとの辛抱だっ! フェイロン、いくぜっ!」

フェイロン「……何処からでも、かかってこいっ!」

86: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:10:10 ID:NLSH8mDM
ヤン「この野郎っ! いくぜ、だあぁっ!」シュッ

フェイロン「……ホワチャアッ!」ガシッ

ヤン「……何っ!?」


実況「さぁ、ヤンはフェイロンに蹴りを仕掛けるっ! あっ、いやっ……! ここはフェイロンが上手くブロックしたかっ!? 自身の足で、その蹴りをガードっ!」

元「うん、見えてますね!」


フェイロン「……ハイッ!」ドスッ

ヤン「う、うおっと……! ち、ちくしょう……!」グラッ


実況「そして、すかさずカウンターでお見舞いだぁ! ヤンの足元に蹴りを打ち込み……その体勢を大きく崩していくっ!」


ホーク「……フェイロン、とどめだぁ! いけえぇっ!」

フェイロン「……ヒュウウゥゥゥッ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「そして、フェイロンはヤンの目の前で、腰を深く突き落とし構えるっ! おっとおっとぉ!? こいつは、狙っているのかっ? 狙っているのかぁ!?」

元「えぇ、逆鱗拳……狙ってましたね」

87: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:16:51 ID:LhHUenQc
フェイロン「ホオオオォォっ……! アタタタタタタタアァっ!」ドガガガガ

ヤン「……ぐわああぁぁっ!」


ワー! ワーワー!

実況「いったぁっ! フェイロンがいったぁっ! 無数の裏拳をヤンの身体へと打ち込んでいく打ち込んでいくっ!」


フェイロン「アタタタタタアァっ! ホワチャアッ! アタタタタタアァっ!」ドガガガガガ

ヤン「あっ……うっ……く、くそっ……」


フェイ・ロン! フェイ・ロン!

実況「フェイロンが、かん高い雄叫びを挙げながら、裏拳でヤンを滅多打ちだあっ! フェイロンの逆鱗拳っ! 逆鱗拳がここで炸裂だっ!」


プーアル「凄い凄いっ! 見てください、ヤムチャ様っ! フェイロンさんが、もう滅多打ちですよ!」

ヤムチャ「うん、そうだね。あの人も打撃攻撃メインでやってるんだねぇ。しっかし、盛り上がってんな……ちょっと、プレッシャー感じてきたぞ……」

88: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:22:00 ID:NLSH8mDM
フェイロン「……ヒュウウゥゥゥッ」ピタッ

ヤン「……んっ?」


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そして……フェイロンがヤンの腹に拳を押し付け……ピタっと動きを止めるっ!」


ヤムチャ「……あれっ? 何だ何だ?」

リュウ「……そろそろ、フィニッシュか」


フェイロン「……ホオォォワチャアアァッ!」ドスッ

ヤン「……ぐわああぁぁっ!」バターンッ


実況「そして、フィニッシュっ! 寸勁によって、ヤンの身体を吹き飛ばしていくっ! 逆鱗拳だっ! ここで逆鱗拳を決めたぁっ!」

89: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:30:56 ID:NLSH8mDM
ワー! ワーワー!

ホーク「よし、フェイロンっ! よくやったっ! 後はスリーカウントだけだっ!」

フェイロン「あぁっ、レフェリーっ! カウントを!」

ダン「オーケー! 任せておきなっ!」


実況「さぁ、そしてフェイロンはやんの身体に覆いかぶさり、フォールの体勢っ! どうだどうだ!? これで決まったかぁ!?」


ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリーっ!」


実況「決まったあぁっ! ここで決まったぁ! スリーカウントっ! 試合は決着ですっ!」

元「いやぁ、ユン君・ヤン君を破ったかぁ……本当に勢いがあるねぇ……」

実況「ホークとフェイロンの勢いは止まらない止まらないっ! 三度目のベルトに防衛に成功しましたぁ!」

90: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:40:16 ID:NLSH8mDM
ーーー


ヤムチャ「う~ん、盛り上がってたねぇ……この試合を超える盛り上がりを見せなきゃいけねぇのか……ちょっと不安になってきたぞ……」

プーアル「試合する前から、弱気になってどうするんですよ、ヤムチャ様。リュウさんに、恥かかせるワケにはいかないんですよ」

ヤムチャ「ま、まぁそうだけどさ……? しかし、アレだな……? フェイロンさんって人は、最後に変わったパンチ打ってたな……? こう、相手の目の前で止めて……グッって押し出すって感じの……あれもプロレス風のアレンジなのかな?」

リュウ「……ありゃ、寸勁だよ」

ヤムチャ「……寸勁?」

リュウ「アイツは、俺達と似た打撃スタイルでやってるけど、ベースは空手じゃなくてカンフーだ……まぁ、カンフーにはそういう技があるんだな……」

ヤムチャ「空手じゃなくて、カンフーかぁ……でも、見栄えは格好良かったよなぁ……だから、ミサイルキックも上手くああいう感じでアレンジ出来ねぇかなぁ……?」

リュウ「……あぁ、そう言えばさぁ?」

ヤムチャ「どうしたんですか、リュウさん?」

リュウ「お前も、空手っぽいけど……それって、空手じゃないよなぁ……? 何かちょっと違うよなぁ……? お前のそれって……何なの……?」

91: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:46:27 ID:NLSH8mDM
ヤムチャ「俺は……あ~、我流かもしれませんねぇ……」

リュウ「……嘘つけ。我流でそこまで出来るわけねぇだろ。なんで下らねぇ、嘘つくんだ」

ヤムチャ「え~っと……じゃあ、亀仙流かもしれません。武天老師様の所でちょっと鍛えてもらいましたし……」

リュウ「……嘘つけ、馬鹿野郎」

ヤムチャ「……えっ?」

リュウ「なんで、武術の神なんだよ。亀仙流って、おい……お前、武術の神の弟子なのか……?」

ヤムチャ「いやいや、本当ですよ本当っ! え~っと……あっ、じゃあ今度道着持ってきましょうか……?」

リュウ「そもそも、武術の神に教わった亀仙流だったら、プロレスなんてやんねぇだろ? 天下一武道会でも、五六回優勝してても、おかしくないレベルなんだぞ? お前、それわかってて嘘ついてるのか?」

ヤムチャ「いやいや、まぁまぁ……天下一武道会はね……色々あったんですよ、色々とね……」

リュウ「……お前、引き下がらねぇ奴だなぁ? 武天老師なんて、殆ど伝説の存在なんだぞ? じゃあ、どんな人なんだよ? 武天老師ってどんな人なんだよ?」

ヤムチャ「それは、即答できますよ! ど  ですっ!」

94: 名無しさん 2015/04/24(金) 22:53:48 ID:NLSH8mDM
リュウ「……ダ~メだ。ますます嘘臭ぇ」

ヤムチャ「いやいやいや……本当ですって! 本当に  なんですって!」

リュウ「『老師』ってついてるのに、  なのか……? 老師なのに、性欲は衰えていないのか……?」

ヤムチャ「……その辺りが、不思議な物なんですよねぇ。あの性欲は何処から出てくるんだろ」

リュウ「もういいよ……じゃあ、お前は自称亀仙流な……? まぁ、そういう自称って奴も結構いるしな……? それでいいよいいよ……」

ヤムチャ「……自称じゃねぇんだけどなぁ」ブツブツ

リュウ「よし、そろそろ出番かな……? ほれ、自称亀仙流のヤムチャ君……気合入れていけ……」

ヤムチャ「あっ、そうですね……そろそろ俺達の出番です……」

リュウ「……ったく、変なプレッシャー感じてんじゃねぇよ、バカ。俺のせいみたいじゃねぇか、この野郎」

ヤムチャ(ん……? アレ……? これって、リュウさんがプレッシャー感じてる俺に、気を使ってくれたの……? いや、まさかねぇ……)


プーアル「リュウさん、ヤムチャ様っ! 頑張って下さいねっ!」

97: 名無しさん 2015/04/24(金) 23:04:34 ID:NLSH8mDM
ーーー


ダン「さぁ、試合はいよいよ第五試合……空手軍団対シャドルー軍団……因縁のスペシャルタッグマッチでございますっ!」


ワー、ワーワー


ダン「女性の皆様、お待たせしましたっ! 我らがヒーロー、空手軍団っ……!


キャー、キャーキャー


ダン「リュウ選手! ヤムチャ選手の入場ですっ!」


キャー、キャーキャー


リュウ「行くぞっ! 気合入れていけっ! ヤムチャっ!」

ヤムチャ「うっすっ……! 気合入れて……やってやりますよ!」


ワー、ワーワー

103: 名無しさん 2015/04/24(金) 23:22:57 ID:LhHUenQc
実況「さぁ、空手軍団の入場でありますっ! 本日の一戦はタッグマッチっ! リュウとヤムチャが出陣……リュウとヤムチャが出陣だぁっ!」

リュウ「さぁ、行くか……ベガだろうが、サガットだろうが……相手にとって不足はないっ……!」

実況「さぁ、先ずは一番弟子のリュウっ! 先日のシャドルー戦では、見事な勝利をもぎ取りましたぁ! さぁ、その勢いは続いているのか……? いや、続いているに違いないっ! そうに決まっているっ!」

ヤムチャ「よしっ……! 気合入れていくぞっ!」

実況「そして、本日連れて来たのは、空手軍団二番弟子ではなく……三番弟子のヤムチャっ!」

ヤムチャ(ホークさんと、フェイロンさんの試合より、盛り上がる試合にしないといけねぇ……)

実況「しかし、三番弟子とも言えども……そこは空手軍団っ! その実力は本物でありますっ! さぁ、己の力を見せつけて……本日もシャドルーを倒してくれっ!」

ヤムチャ(それにだ……ただ、足を引っ張るだけじゃ……ケンさんを連れて来た方がよかったんじゃないか? なんて思われちまう……その辺を全部引っくるめて、だ……)

実況「さぁ、リュウとヤムチャの二人が、今ゆっくりと歩みを進めて……」

ヤムチャ「やってやるぜっ!」

実況「今、リングイ~ンっ! さぁ、リュウとヤムチャっ! 今日もその力を見せつけろっ!」


ワー、ワーワー

105: 名無しさん 2015/04/24(金) 23:32:07 ID:LhHUenQc
ダン「続きましては……プロレス界から世界征服を狙う……シャドルー軍団……」

ダン「サガット選手っ! バイソン選手の入場ですっ!」


サガット「……フン」

バイソン「うるあぁっ! 今日こそはぶちのめしてやるぜっ! おめぇらは気に食わねぇんだ、覚悟しやがれっ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁさぁ、そしてそして……お次はブーイングに包まれながらの、シャドルーの入場でありますっ! さぁ、サガットとバイソンが今、その姿を現したぁ!」


バイソン「今日は、とことんボコボコにしてやるぜ……? えぇ、わかってんのかこの野郎、おいっ!」


実況「おぉ~っと、本日のバイソンは激しくいきり立っていますねぇ? しかし、それもそれのはず! 先日の試合で、不甲斐ない姿見せた所を……ベガに喝を入れられました! これは、リベンジに燃えているでしょう」


バイソン「おい、コラっ! リュウ、ヤムチャ……! 舐めてんじゃねぇぞ、ゴルァ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、バイソンは激しくリュウとヤムチャに向かって、何やら吠えていますっ! しかし、方向性は間違えてはいけないぞっ! バイソンが気合を入れると試合が荒れる荒れるっ! さぁさぁ、サガットとバイソン……両者が、今リングイ~ンっ!」

107: 名無しさん 2015/04/24(金) 23:42:04 ID:NLSH8mDM
実況「では、解説の元さん、よろしくお願いします!」

元「はい、よろしくお願いします。今日はシャドルーの奇襲攻撃ありませんでしたね」

実況「おっと、いきなりチクリと突いていきます! さぁ、元さん……今回どういった点に注目されますか?」

元「うん、サガット君と……バイソン君のタッグ……これは、何回か見た事があるんだけど……」

実況「はいっ!」

元「……リュウ君と、ヤムチャ君に関しては、これ初めてだよね?」

実況「そうですね、こちらは初めてでしょう。この二人のタッグに関しては……初めてです!」

元「だから、やっぱりこの二人がどういう風に、コンビネーションを見せていくかでしょう」

実況「リュウとケンのコンビネーションなんかは……非常に強力ですけど、今回はケンではなく、ヤムチャですっ!」

元「ヤムチャ君はねぇ……やっぱりケン君と比べると、荒い所がある……まぁ、そこが彼の持ち味って言えば持ち味なんだけどね……?」

108: 名無しさん 2015/04/24(金) 23:52:53 ID:NLSH8mDM
元「リュウ君とケン君だったらねぇ……やっぱり阿吽の呼吸みたいなので、ドカンと大技が繰り出せるかもしれないけど、まぁヤムチャ君との呼吸はどうか……」

実況「しかし、その阿吽の呼吸がリュウとヤムチャで繰り出せれば……これ、空手軍団はより一層強くなれるんじゃないですかね?」

元「そうだね。そういう事はこの先、絶対に応用が利くからね……まぁ、だからそういう部分を僕は期待するね」

実況「なる程! 元さん、ありがとうございましたっ! さぁ、そろそろ両軍先発が出揃いましたかね?」


サガット「……バイソン、行ってこい」

バイソン「おうっ! 任せておけっ! 前回のリベンジだっ!」


実況「シャドルーからは、バイソンっ! バイソンが先発のようですっ!」


リュウ「よし、俺が行こう……ヤムチャ、お前は下がってろ……」

ヤムチャ「うっす! わかりました、任せます!」


実況「おっと……? 対する空手軍団の先発は……リュウですっ! リュウが先発ですか!?」

元「先に流れを作っちゃおう……って事じゃないですかね? まぁ、ヤムチャ君とバイソン君だったら……どっちに転ぶかわからない所もあるしね?」

実況「なる程! この辺りも、一つの駆け引きと言えそうですね!」

127: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:04:49 ID:gfdhrhpI
リュウ「さぁ、いくぞ……バイソン……」

バイソン「ヘッ、一番手はお前か……まぁ、構わねぇよ……ボコボコにしてやる……」

ダン「よ~し、じゃあ両軍出揃ったな……? よしっ、ゴング鳴らせゴングをよぉっ!」


カーン


実況「さぁ、そして今、戦いの鐘の音が響き割りましたぁ! 試合開始ですっ! 先ずはリュウ対バイソンっ! リュウ対バイソンですっ!」


ワー、ワーワー

バイソン「さぁ、いくぜっ! リュウっ!」

リュウ「……そう、いきんなよ? ゆっくりやろうぜ、ゆっくりな? ホラ」スッ

バイソン「……ん?」


実況「おっとぉ! 先ずはリュウが、軽く腰を落とし……そして右手を自身の前方へと軽く挙げます!」

元「……先ずは、力比べからって所かな?」

128: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:10:11 ID:gfdhrhpI
リュウ「ホラ、力比べだ……来いよ……?」クイクイ

バイソン「……ふ~ん、力比べってか」


実況「さぁさぁ、先ずは力比べを誘うリュウっ! 掲げた右の掌を軽く開閉して、バイソンを誘っています!」

元「まぁ、こういった所から始めるのは、アリだとは思うんだけど……」


リュウ「……どうした、バイソン? 怖気づいてんのか?」クイクイ

バイソン「ヘッ、舐めてんじゃねぇよ……力比べだな……? よ~し、わかった……やってやるよ……」スーッ


実況「おっと、そしてバイソンもその誘いに乗ったかっ!? ゆっくりと、リュウの右手に自身の左腕を伸ばしていきますっ!」


バイソン「……なぁ~んちゃってな? バカめっ! まともにやり合うだなんて、ゴメンだよ糞がっ!」

リュウ「……んっ?」

バイソン「先手必勝っ! いくぜっ! うるあぁっ!」ガスッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「おっと、しかしここはバイソンが伸ばした左腕をピタリと止め……そして、リュウの顔面に右のパンチを繰り出していきますっ! フックのようなパンチだっ!」

元「そうです、相手はバイソン君なんです……う~ん、やっぱり乗って来てはくれなかったねぇ……」

129: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:19:29 ID:gfdhrhpI
バイソン「ファーストアタックを決めたのはバイソン様だっ! 3000ポイントか、5000ポイントぐらいもらえたね、こりゃ」

ダン「おいコラ、バイソン……拳は反則だぞ、拳は……」


ブー、ブーブー

実況「バイソンは両手を大きく広げ、大アピールっ! しかし、今のは反則だったのではないのか? 軽くレフェリーが警告しています」


リュウ「レフェリー、大丈夫だよ……対して効いちゃいない……」

ダン「……おっ、そうか?」


実況「さぁ、軽くフラついたリュウだが……お~っと、ここは随分と落ち着いている模様!」


リュウ「おい、何してんだよ、バイソン……? 力比べしようぜ……? そうじゃねぇだろ……?」スッ

バイソン「……あぁ?」


実況「おっと、そしてリュウは再び軽く腰を落として……またも右手を自身の前方へと挙げますっ! おっとおっと、こいつはこいつは……?」

元「うん、落ち着いてるね……? だから、力比べを誘おう……って、事だよね……?」

130: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:25:52 ID:gfdhrhpI
リュウ「どうしたどうした……? 来いよ……? ホラ……?」クイクイ

バイソン「しつけえ奴だな……バカがっ! 俺には俺のやり方があるんだよっ! うるあぁっ!」ガスッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「再び力比べを誘うリュウっ! だが、しかしバイソンは……乗らないっ! 再びリュウの顔面へとフックを打ち込んだぁっ!」

元「……乗って来てくれないねぇ」


バイソン「ガハハハ! どうだどうだ、この野郎っ!」

リュウ「だから、何してんだよ、バイソン……? 力比べをしよう……って、言ってんだろ……?」スッ

バイソン「……あぁ?」


実況「さぁ、バイソンは再び両手を広げて……おっとっ! いや、ここでリュウが再び力比べを誘いますっ! 三度、腰を落とし右腕を挙げ、バイソンを誘っていますっ!」

元「お~、リュウ君、落ち着いてるねぇ……」

131: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:40:46 ID:gfdhrhpI
ヤムチャ「おい、バイソンっ! ビビってんじゃねぇぞ!」

バイソン「……あぁ?」


バイソン、ニゲテンジャネー

バイソン「……逃げてねぇよ、この野郎。俺には俺のやり方があるんだよ」


実況「さぁ、三度バイソンを誘うリュウっ! この辺りは落ち着いているっ!」

元「そうだね。まぁ、一発二発貰ったとしても……自分の得意な展開に持ち込みたいからね……バイソン君みたいなタイプが相手だと、特にね……」


リュウ「……ほらほら、どうしたどうした? バイソン?」クイクイ

バイソン「しつけぇ野郎だな……何度も何度も、誘いやがって……お前、俺が乗るまで、ソレ続ける気か……?」

リュウ「……さぁ、どうだろう?」


サガット「……バイソン、ビビってんじゃねぇっ!」

バイソン「だから、サガットまで……別に、ビビってるワケじゃねぇよ……! これじゃあ、皆敵じゃねぇか、ちくしょうっ!」

132: 名無しさん 2015/04/25(土) 22:49:24 ID:gfdhrhpI
バイソン「ちくしょう、くそったれがっ……! もういいよっ! だったら、乗ってやるよ……!」ガシッ

リュウ「……よしっ!」


オー、オーオー

実況「おっと、これにはバイソンもとうとう観念したかっ!? リュウの右腕に手を伸ばすっ!」

元「……これだけ、誘われたら乗らざるを得ないよ。ここはリュウ君の粘り勝ちだね。でも、まぁここからだよ」

実況「リュウの右手とバイソンの左手っ! リュウの左手とバイソンの右手っ! 互いが正面から組み合い力比べっ! 手四つの体勢だっ!」


リュウ「……はああぁぁっ!」ググッ

バイソン「……うおおおぉぉっ!」ググッ


実況「さぁ、互いが今渾身の力を込めているっ! さぁ、一悶着はあったが、落ち着いた試合のスタートだっ!」

133: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:00:57 ID:gfdhrhpI
リュウ「……はああぁぁっ!」ググッ

バイソン「あたたたたっ……! 痛い痛い痛いっ……! やっぱり、やめよう……! こいつはやめようっ!」


実況「お~っとっ! ここで、バイソンの手首が外側へと曲がっていきますっ! 力比べで押しているのはリュウっ! リュウだっ!」


リュウ「……はああぁぁっ!」ググッ

バイソン「痛い痛い痛いっ……! 折れるって……! マジで折れる……!」ガクッ


実況「さぁ、バイソンもなんとか堪えようと耐え凌ぐが……おぉ~っと、コイツは厳しいか!? 片膝をついてしまったっ!」

元「力比べは……リュウ君の方に、分があるね……」


ヤムチャ「よっしゃあっ! どうだっ! リュウさん、いいっすよっ!」

イイゾー! リュウー!


実況「片膝をつきながらも、何とか下から力を込めて耐え凌ぐバイソンっ! だが、そんなバイソンに上からリュウが押す押す押すっ!」

134: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:11:06 ID:gfdhrhpI
バイソン「……痛ぇって言ってんだろ、ボケっ! いつまで続けてんだ、このタコっ!」

リュウ「……よし、じゃあこんな物にしておいてやるよ」サッ

バイソン「お、おっと……ふう、助かった……」


実況「おっと、ここでリュウが組み合っていた右手を素早く離しましたっ!」


リュウ「だが、こっちの攻撃はまだまだ続くぞっ!」

バイソン「……んっ?」

リュウ「上から、落としてやるっ! はあぁっ!」ドスッ

バイソン「……うごっ!」


実況「おっと、そしてそのまま正面で片膝をついているバイソンにエルボースタンプっ! 上から肘を落としていくっ! 首筋辺りへと打ち込んだか!?」

元「うん、いいんじゃない?」

135: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:15:45 ID:gfdhrhpI
バイソン「あだだだ……ちくしょう……」

リュウ「……まだまだだっ!」ガシッ

バイソン「……んっ?」


実況「さぁ、リュウはまだまだいくっ! 左手を素早く離し、クルッと体位を入れ替えつつバイソンの側面に立つ! そして、肩口からバイソンの頭部を掴んだっ!」


リュウ「腰車だっ……! だああぁぁっ!」クルンッ

バイソン「……うおおおぉぉっ! うおおっ!」ドスッ


実況「そのまま、クルッとバイソンの身体を前方に回転させつつ投げていくっ! リュウのフライングメイヤーっ!」

元「うん、いいですね」

実況「バイソンは一回転して、背中からマットへと落ちたぁっ! おっと、回転の勢いで上半身もそのまま起こされるっ! 大股開きで、リングに座り込むっ!」

138: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:24:50 ID:gfdhrhpI
リュウ「背中ががら空きだぞっ! そらっ!」スパーンッ

バイソン「うおおっ! 痛っえっ……!」


実況「間髪入れずに、リュウはそのバイソンの背中に蹴りを打ち込んでいくっ! サッカーボールキックだっ!」

元「おぉ、いい音がしたねぇ」

実況「ええ、いい音がしましたねぇ? これは聞いているんではないでしょうか? おっと、バイソンはその痛みにより、反射的にとでも言えばいいのか? 立ち上がったっ!」


バイソン「あだだだだ……なんだなんだ……? 背中が熱いぞ……? 痛いし、熱いぞ……?」


実況「おぉ~っと、そして背筋を大きく伸ばしながら……苦しんでいますっ!」

元「いい蹴りだったんじゃない? うん、ちょっとずつリュウ君のペースになってきてるんじゃない?」

141: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:36:06 ID:gfdhrhpI
バイソン「ちくしょう……力比べなんか、するんじゃなかったよ……この野郎、リュウめ……」クルッ

リュウ「……こんな物で終わりじゃないぞ、バイソンっ!」ガシッ

バイソン「ゲッ、なんだよ……もう来てやがんのか……」


実況「さぁ、バイソンも慌てて戦闘態勢を立て直すが……リュウはもう来ているっ! 正面から、バイソンの身体を掴むっ!」


リュウ「さぁ、バイソン……次はロープだっ! 行ってこいっ! うおおおぉぉっ!」ブンッ

バイソン「チッ、この野郎……調子に乗りやがって……」


実況「リュウはそのままバイソン身体を掴み……そのまま、ロープへと振り投げたぁ!」

142: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:42:25 ID:gfdhrhpI
バイソン「やらせるか……このタコっ!」ピタッ

リュウ「……おっ?」


実況「おっと、ここがバイソンが耐えたか? ロープに振られかけた所を、グッと堪えて、ピタッと止まったっ!」


バイソン「ロープに行くのは……てめぇだよっ! このボケっ!」ブンッ

リュウ「……くっ、返されたか」


実況「そして、そのまま振り子の要領で自身を軸として、リュウの身体をロープへと振っていくっ! ここはバイソンが返しましたっ!」


バイソン「おい、コラ舐めやがって……今度はこっちの番だ、この野郎っ!」

リュウ「……まぁいい、まだ出来る事はあるっ!」


実況「逆にロープへと振られたリュウっ! そしてバイソンは、リング中央付近でそんなリュウに対して狙いを定めているっ! カウンター攻撃を狙っているっ!」

144: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:48:41 ID:gfdhrhpI
バイソン「さぁさぁ、リュウ……覚悟しろよ、このボケタコカスナスっ……!」ググッ

リュウ「やはり……狙ってやがるな……」ダダッ


実況「さぁ、ロープに振られたリュウが、その反動で戻ってきたっ! そして、バイソンそんなリュウ狙いを定め、右腕にググッと力を込めるっ!」


バイソン「オラッ! カウンターだっ! 死にやがれっ!」ブンッ

リュウ「……やはり、そう来たかっ! 読んでたぜ!」ヒョイッ

バイソン「……あらっ?」スカッ


実況「そしてカウンターでのアックスボンバー……あっ! いや、これはリュウが避けたぞ! 頭を屈めて、バイソンの振り抜いた腕を避けるっ! よく見てますっ!」

元「いいですね。うん、落ち着いてます」


リュウ「避けてしまえばこっちのもんだっ! さぁ、バイソン……いくぞっ……!」ダダッ

バイソン「……チィっ、ちょこまかしやがって」クルッ


実況「さぁさぁ、リュウはその勢いのまま再びロープへと走るっ! バイソンも慌てて体位を入れ替え、リュウの方を振り向くっ!」

145: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:54:32 ID:gfdhrhpI
リュウ「さぁ、いくぞっ! バイソンっ……! はああぁぁっ!」ダダッ

バイソン「……来やがれっ! このボケがっ!」


実況「さぁ、ロープの反動をつけたリュウが再びバイソンに向かっていくっ! さぁ、ここからどうするっ!?」


リュウ「……うおおおぉぉっ! ショルダータックルだっ! はあぁっ!」ドスッ

バイソン「舐めんじゃねぇっ……! 単純な体格だけじゃこっちの方が上だっ! オラアァッ!」ドスッ


実況「そのまま、肩からぶつかっていくショルダータックルっ! おっと、しかしバイソンもだっ! 同じように、肩をぶつけていくっ! これはショルダータックルのぶつかり合いかっ!?」


バイソン「……どうだっ、この野郎っ!?」

リュウ「う、うおっ……!」バターンッ


実況「そして、跳ね飛ばされたのはリュウっ! ここはバイソンが返したっ! 向かって来たリュウを……ショルダータックルで跳ね飛ばしてダウンさせますっ!」

元「……ちょっと、体格差が出たかな?」

146: 名無しさん 2015/04/25(土) 23:58:36 ID:gfdhrhpI
バイソン「ガーハッハッハっ! どうだどうだっ! こんな奴、バイソン様の相手じゃないんだっ!」

リュウ「……まだまだっ!」ググッ


実況「さぁさぁ、リュウをなぎ倒したバイソンは高笑いっ! いやっ、おっと! しかしリュウがすぐ動くっ! ダウンした状態から、両足を高く挙げて……」


リュウ「……フンっ!」シュタッ

バイソン「……ん?」


オー、オーオー

実況「そのまま、素早くハンドスプリングで立ち上がるっ! すぐ様、体勢を立て直すっ!」

元「最近の若い子は皆、俊敏だねぇ」


リュウ「最初にペースを掴むのはこっちだっ! はああぁぁっ!」スパーンッ

バイソン「……う、うおおっと!」バターンッ


実況「さぁ、そしてバイソンの左手太腿辺りに、熱いローキックをお見舞いしていくっ! おっと、勢いがあるローキックだっ! バイソンもこれには、体勢を崩されてダーウン!」

元「いやぁ、序盤から目まぐるしい攻防だねぇ」

156: >>1 2015/04/26(日) 22:03:51 ID:voY/einI
『バンテージ』の名前が出てこなくて、飛影で例えたら、そんな素敵な名称があったのかww
でも流石に『忌呪帯法』はつけていません。バイソンがつけてるのは、『バンテージ』です。もしくは、『オープンフィンガーグローブ』です

それじゃあ、ボチボチ書いていきます

157: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:07:39 ID:voY/einI
ワー、ワーワー

リュウ「ダウンしたな、バイソンっ……よしっ!」スッ

バイソン「……チィっ」


実況「リュウは素早くダウンしたバイソンの左足を取って……」


リュウ「……はああっ!」ドスッ

バイソン「……ぐっ!」


実況「そのままエルボードロップっ! 肘を足の付け根へと落としていく!」


リュウ「さぁさぁ、ゆっくりやろうぜ……? バイソン……?」ググッ

バイソン「チィっ……! いて……あいててて……」


実況「さぁ、そのままバイソンの足を取り……関節を決めていきますっ!」

元「うん、レッグロックだね」

実況「リュウのレッグロックっ! ジワリジワリとバイソンのダメージ与えに行ったかぁ!?」

158: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:16:15 ID:voY/einI
リュウ「……フンっ!」ググッ

ダン「どうする、バイソンっ!? ギブアップかっ!?」

バイソン「うるせぇな……まだ、試合は始まったばかりだろうが……ロープまで逃げるから、てめぇは黙ってろっ!」

ダン「お、おう……そうか……」


実況「さぁ、リュウがバイソンの足を締め付けていくっ! これ、技の決まり具合はいかがでしょう、元さん?」

元「いやまぁ、そこまで完全じゃないんじゃない……? バイソン君にも、まだ余裕は見えるよね」


バイソン「ったく、面倒臭ぇ奴だな……とりあえず、ロープまで行くか……よっと……」ズルズル

リュウ「……くっ!」


実況「おぉ~っと、バイソンは上半身を上手く使い、リュウの身体ごと這いずりながら……ロープへと逃げて行きますっ! ここは、ロープブレイクを狙います!」


バイソン「ったく……張り付いてんじゃねぇよっ……! よっと、よっと……!」ズルズル

リュウ「おっ……うおっと……」


実況「さぁ、バイソンがロープへと近づいていくっ! その距離後、30cmと言った所か!? この辺りは、バイソンにもまだまだ余裕はあると言った所でしょうか?」

元「意外とパワフルだね……もうちょっとダメージを与えれば、なんて思う部分もあるけど……まぁ、今はこれでいいんじゃない?」

159: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:25:30 ID:voY/einI
バイソン「フンっ……! よし、これでロープブレイクだっ!」ガシッ


実況「さぁ、そしてバイソンが今、ロープを掴みましたっ! ここはロープブレイクですっ! バイソンが素早くロープまで逃れますっ!」

元「これは仕方がない……うん……」


バイソン「おいコラ、ロープ掴んだぞ!? いつまでやらせてるんだ、お前の仕事だろ! この馬鹿を止めろっ!」

ダン「わかってるよ……口の利き方には気をつけろ……おい、リュウ……ロープブレイクだ……やめろ……」

リュウ「……あぁ、わかってるよ。離すさ」サッ

バイソン「ったく、やっと離してくれたか……面倒臭ぇ技仕掛けやがって……殴り合いをしようぜ? 殴り合いをよぉ?」


実況「ロープブレイクです! ロープブレイクっ! ここはバイソンが逃げ切りました。リュウは、その手を離します」

160: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:35:53 ID:voY/einI
バイソン「ったく……あ~、いてて……ちょっと足痺れてんな……まぁ、大丈夫だけどよぉ……?」

リュウ「いい感じで、リズムを掴めてきたな……」ムクッ


実況「おっとぉ! しかし、ここでリュウが素早く立ち上がるっ!」

元「うん、積極的に流れを作りにいってるね」


リュウ「さぁ、バイソン……ホラ、起きろ……」ググッ

バイソン「おい、待てよ……せせこましい野郎だなぁ……」


実況「そして、 リュウはそのままバイソンの身体を引き起こしますっ!」


リュウ「さぁさぁ、いくぞ……はああぁぁっ……!」バッチーンッ

バイソン「……ぐええぇっ!」


実況「そして、引き起こしたバイソンの胸板に打ち込んでいく、逆水平チョップっ! 激しい音が、場内に鳴り響くっ!」

161: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:46:31 ID:H7eiM41w
リュウ「もう一発だっ! はああぁぁっ……!」バッチーンッ

バイソン「うげっ……いってぇな、この野郎……!」ヨロッ


実況「そして、もう一発打ち込んでいくっ! バイソンの胸板に熱~い逆水平チョップっ! これにはバイソンの体勢も崩てしまう! なんとか、背後のロープにもたれかかり、体勢を立て直したかぁ?」


リュウ「さぁ、バイソンっ……! まだまだいくぞっ……!」ググッ

バイソン「……う、うおっとっ!」


実況「さぁ、さらにリュウはバイソンの手を掴み……そして、その身体をロープへと押し付けるっ! ロープの反動をつけていくっ!」


リュウ「……そらっ! ロープに行ってこい、バイソンっ!」ブンッ

バイソン「あぁ、くそっ……チイッ……!」


実況「そして、バイソンの身体を逆側のロープへと振っていくっ! リュウが積極的に流れを作っていきますっ!」

162: 名無しさん 2015/04/26(日) 22:57:16 ID:voY/einI
バイソン「ちょこまかちょこまか……舐めてんじゃねぇぞ、この野郎っ……!」

リュウ「さぁ、バイソンっ! 行くぞっ!」ダダッ


実況「さぁ、ロープに振られたバイソンの身体が、再び戻ってくるっ! そして、リュウも自身の背後のロープを使い、反動をつけてそのバイソンへと向かっていくっ!」


リュウ「うおおおぉぉっ……! いくぞ、バイソンっ……!」ダダッ

バイソン「上等だ、糞がっ……! 来いやっ……!」ダダッ


実況「さぁ、互いがロープの反動を利用して、相手へと向かって行くっ! さぁ、両者の身体がリングの中央で今、正面衝突寸前っ!」


リュウ「……だああぁぁぁっ!」ドシーンッ

バイソン「バイソン様を、舐めんじゃねぇっ……!」ドシーンッ


実況「そして今、リング中央で両者の身体が激しくぶつかり合ったぁ! ショルダータックルのぶつかり合いっ! ぶつかり合いですっ!」

163: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:07:42 ID:voY/einI
リュウ「……うおおっ!」バターンッ

バイソン「……ケッ、どうだ! 見たかっ!」


実況「あぁ~っと! しかし、ここで跳ね飛ばされたのはリュウっ! リュウでありますっ! ショルダータックル勝負は……バイソンが打ち勝ちましたっ!」

元「う~ん……まぁ、体格差かな……?」

実況「リュウは、そのままダーウンっ! 仰向けにダウンしますっ!」


リュウ「……まだまだっ!」ググッ

バイソン「……んっ?」


実況「あっと! しかし、リュウはそのままダウンした状態から、足を高く上げて……」

元「うん、勢いがあるね」


リュウ「……フンっ!」シュタッ


実況「ぞのまま素早く、ハンドスプリングで立ち上がるっ! すぐ様、体勢を立て直すっ!」

164: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:14:26 ID:voY/einI
バイソン「……二度は有用しねぇよ、バーカっ!」ググッ

リュウ「……んっ?」


実況「あっと! しかし、バイソンは起き上がったリュウに対して……」


バイソン「もう一度寝てなっ! このタコがっ……!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」バタッ


実況「前蹴り……と言うよりかは、足で押し倒すと言った感じで、再びリュウに仕掛けていきますっ! おっと……立て直したリュウだが……ここはバイソンもよく見ているっ!」

元「うん、二度目は通用しなかったね……一度見せたのは、失敗だったかもしれないね……」


リュウ「……くっ、くそっ」

バイソン「ヘッヘッヘ……ちょっと、このバイソン様を甘く見たようだな……さぁ、今からスーパーボコボコタイムだ……」シュシュッ


実況「ここは上手く返したバイソンっ! 満足気な表情っ! 実に憎たらしい顔っ! おっと、そして……バイソンはここでシャドーボクシングでしょうか? ワンツースリーと、素早くパンチを見せているっ!」

165: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:21:47 ID:voY/einI
リュウ「……くっ、二度目は通用しなかったか」

バイソン「さぁさぁ、リュウっ……! 殴り合いをしようぜ、殴り合いをよぉ……? 今日は、お前に10発入れるのがノルマだしな……」ノシノシ


実況「さぁ、そしてバイソンは悠々とリュウに近づいていくっ! リュウの身体を跨いで……胴回りの上辺りに陣取るっ!」

元「……マウントポジション、狙ってるねぇ」


バイソン「さぁさぁ、いきましょうか……リュウ君……?」

リュウ「くっ、くそっ……これはマズいっ……! 一度逃げようっ……!」ゴロゴロ

バイソン「……んあっ?」


実況「そして、バイソンは腰を落とし、リュウの上にまたがり……あっ、いや! ここはリュウがよく見ていますっ! 横に身体ごと転がる様に移動して……なんとかエスケープっ!」

元「うん、バイソン君はラフファイトが得意だからね……まぁ、こうやって逃げておかないと……」

166: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:27:39 ID:voY/einI
リュウ「今のは……少し、危なかったかな……?」ムクッ

バイソン「おいおい、逃げてんじゃねぇよ、馬鹿野郎っ!     ついてんのか、えぇっ!?」


実況「さぁ、なんとかエスケープして立ち上がるリュウっ! おっと、バイソンは何やら威嚇するように、リュウに向かって言っていますねぇ?」

元「うん、そうだね」


リュウー、ガンバレー

バイソン「オラオラ、ようやく身体が温まってきたぜ……? ここからだ、ここから……ホラ、リュウ……? 来いよ……?」

リュウ「……」

バイソン「何、ガン飛ばしてんだよ……? ホラホラ、早く来やがれ……」


実況「さぁ、バイソンをじっと見つめるリュウっ! なんとか流れを作って行きたいっ! どう攻めるっ!?」

167: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:33:52 ID:voY/einI
リュウ「……」チラッ

ヤムチャ「リュウさん、頑張れっ!」


実況「おっと、ここでリュウは自軍コーナーのヤムチャの方へと視線を移します」


バイソン「何、キョロキョロしてんだよ……? 早く来いよ……?」

リュウ「……ここはヤムチャに任せるか」

バイソン「……あぁ?」


実況「おっと? ここで、リュウは自軍コーナーの方へと近づいていきます! これは、交代でしょうか?」

元「うん、そうだろうね」


リュウ「思ってたより、上手くはいかなかった、が……まぁ、多少のダメージは与えているはずだ……ヤムチャ、お前が行ってくれ……」パシッ

ヤムチャ「わかりましたっ……! 俺の出番ですね、行ってやりますよ!」パシッ


実況「さぁ、ここでリュウはヤムチャとタッチ成立っ! 試合権はヤムチャっ! ヤムチャへと移りますっ!」

168: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:38:04 ID:voY/einI
実況「さぁ、リュウは引き下がります……元さん、素人目にはコレ、リュウはまだまだいけそうな気もするんですが……?」

元「まぁ、そうだけどさ……ホラ、サガット君もいるし……?」

実況「あぁ、確かに……シャドルー陣営には、まだサガットも控えていますねぇ?」

元「バイソン君で、あまり体力消耗しちゃうと……今度は後ろのサガット君がキツくなるでしょ? サガット君には、出来る限り万全の状態でいった方がいいと思うよ」

実況「なる程、ここはリュウを温存……というワケですね?」

元「やっぱり、何処かでヤムチャ君を使っていかなければいけないからね……? タイミング的には、この辺りがいいんじゃないかな……?」

実況「なる程!」

元「う~ん……でもねぇ……?」

実況「おっと……何やら、勿体ぶった言い方ですねぇ? 元さん、どうされました?」

元「あ~、いや……リュウ君の計算通りには、いってないんじゃないかな……と、思ってね……?」

実況「そいつは、どういった事でしょう?」

169: 名無しさん 2015/04/26(日) 23:42:35 ID:voY/einI
元「やっぱり、最初にリュウ君が出てきたって事は……もっと押せ押せの流れで……空手軍団のムードでヤムチャ君に繋ぎたかったと思うんだよね? そういった方がヤムチャ君も、戦いやすいでしょ?」

実況「それは試合前に、元さんがおっしゃられてた事ですねぇ!?」

元「うん、でもねぇ……やっぱり、バイソン君はパワーもあるし……意外とテクニックもあるんだよ……多分、リュウ君はもっと押せ押せの流れを作れると予想してたんじゃないかな?」

実況「う~ん、確かに……そうかもしれません!」

元「交代のタイミングとしては、ここだったと思うんだよ……サガット君の為に……体力を温存した状態で、ヤムチャ君に繋ぐって感じでね……? リュウ君の計算では、そうだと思う……」

実況「はいはいっ!」

元「ただねぇ……リュウ君の計算では……もっといい流れで、ヤムチャ君に繋げていた……と思う……」

実況「現状の流れというものは、どのような感じでしょうか?」

元「そういうのは、何とも言えないねぇ……でも、五分五分ぐらいなんじゃない? 今の所は……」

実況「ちょっと、この辺りはリュウの読みが外れると言った場面でしょうか!?」


ヤムチャー、ガンバレー

ヤムチャ「よしっ! 行くぜっ!」


実況「さぁ、そしてここで、ヤムチャがリングインっ! 試合権はヤムチャっ! ヤムチャへと移りましたっ!」

元「う~ん……だから、ここからどうなるかだね……リュウ君を温存してきたけど……まだ、サガット君は無傷の状態だからね……」

177: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:05:03 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「さぁ、俺の出番だ……ここからだ、ここから……」

バイソン「雑魚が……おめぇは20発ぶん殴ってやるよ……カモンカモン~」


実況「さぁ、今ヤムチャは軽快なステップを踏みながら……ゆっくりとバイソンに近づいていきますっ!」

元「……さぁ、どうなるか」


ヤムチャ「よしっ……! いくぜっ……!」

バイソン「先手必勝っ! うおおおぉぉっ!」ググッ

ヤムチャ「……ん?」

バイソン「……そぉらっ! ぶちかましてやるっ!」ブンッ


実況「おぉ~っとっ! だがしかし、先に仕掛けたのはバイソンっ! ヤムチャに向かってフックでしょうか!? やや大振り気味のパンチを見舞っていきますっ!」


ヤムチャ「……うおっと! 危ねっ!」ササッ

バイソン「……チィっ、生意気に避けやがったか」スカッ


実況「危ない危ないっ! ここはヤムチャが上手く避けましたっ! ボクシングのダッキングかのように、上体を落としてバイソンの拳を避けていくっ! バイソンの拳が空を切るっ!」

178: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:17:12 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「おっと、危ねぇ危ねぇ……距離を取るか……」

バイソン「逃げてんじゃねぇよ、この野郎っ……! オラッ、もう一発だっ!」


実況「ここは、一歩後退するヤムチャっ! おっと、しかしバイソンはその距離を詰めてくるっ! 踏み込みながらも……またも、ヤムチャに向かってパンチを放つ!」


バイソン「大人しく喰らってろっ! オラァっ!」ブンッ

ヤムチャ「しつこい奴め……! とにかく避けよう……」ササッ


実況「おぉ~っと、しかしこれもヤムチャは、避けていくっ! 再び、上体を落としてバイソンの拳をかわしていくっ!」


ヤムチャ「ちょっと、待てよ……! 距離を……取らせろっ……!」

バイソン「させねぇよ、馬鹿野郎っ……! オラオラ、逃げてんじゃねぇっ! 当たるまで、やってやるぜ!」


実況「再び、距離を取るヤムチャっ! しかし、すぐ様詰め寄るバイソンっ! あっと、そしてここで再びパンチを仕掛けますっ!」

179: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:27:47 ID:3po5bqgo
バイソン「……そらっ!」

ヤムチャ「……くっ!」ササッ

バイソン「……もう一丁っ!」

ヤムチャ「……う、うおっとっ!」ササッ


実況「さぁさぁ、積極的に仕掛けるバイソンっ! しかし、ヤムチャもよく見ているっ! 上手く、放たれる拳を上体を屈めて避けていますっ!」

元「……そうだね」

実況「この辺りは、ヤムチャのディフェンス能力も中々と言った所ですかねぇ、元さん?」

元「……いや、そうでもないと思うよ?」

実況「……あらっ? これまたどうしてでしょうか、元さん?」


ヤムチャ「しつけぇ奴だな……とにかく、距離を……んっ……?」ググッ

バイソン「へへへ……ようやく、ロープ際まで追い詰めたぜ……」


元「……だってホラ、ロープ際まで押し込まれちゃったじゃん?」

実況「おっと、上手くバイソンの拳を避けていたヤムチャだが……ロープ際まで追い詰められてしまったようだ! これは……少々不味い状況か!?」

180: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:35:18 ID:3po5bqgo
バイソン「今度こそ、ぶち当ててやりましょうっ! せ~のっ!」ググッ

ヤムチャ「く、くそっ……一回、仕切り直そう……」


実況「さぁ、ロープ際まで追い詰められてしまったヤムチャっ! そして、これがチャンスと言わんばかりに、拳を振り被るバイソンっ!」


バイソン「さぁ、いくぜっ……! 大人しく……」

ヤムチャ「……させるかっ! そこだ、はあぁっ!」シュッ

バイソン「……うおっと!」


実況「いや、しかしヤムチャは冷静ですっ! よく見てますっ! ここで反撃に出ましたっ! バイソンの左足へと、ローキック打ち込んだ、バイソンの動きが止まりますっ!」


バイソン「……チィっ、痛ってなぁ、この野郎」

ヤムチャ「ちょっと、後ろにロープがある状況じゃ辛いな……もうちょっと、真ん中で戦おう、真ん中で……」


実況「そして、その隙にバイソンの脇から回り込み……ヤムチャは追い詰められた状況から、脱出するっ! この辺り、今日のヤムチャは落ち着いていますっ! 冷静ですっ!」

元「……ちょっと、冷静すぎる部分も感じられるけどね?」

181: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:40:47 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「さぁ、仕切り直しだっ! 来い、バイソンっ!」

バイソン「ちょこまかしやがって……鬱陶しい蝿が……」


実況「さぁ、再びリング中央に戻り、構えるヤムチャっ! 元さん、冷静すぎる……というのは、どういった事でしょうかねぇ?」

元「ヤムチャ君ってね、立ち上がりは慎重って言うか……まぁ、言い方変えれば、逃げ腰って所があるね……」

実況「ほうほう……」

元「そりゃ、相手の攻撃を避けて、自分の攻撃を当てる……それは、理想的な戦略……そういう戦いがしたいってのは、わかる……」

実況「そうですね、そういった戦いはまさに理想的ですよねぇ!」

元「でも、そういう風な戦いって勢いは出ないんと思うんだよ。僕も経験あるけど、慎重になりすぎて逆に相手を勢いづかせてしまうって事もあるじゃない?」

実況「……なる程、勇気を持って攻める事も時には大切と!」

元「……そうそう」

182: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:50:16 ID:3po5bqgo
リュウ「……ヤムチャ、落ち着いていけっ!」

ヤムチャ「大丈夫っす……大丈夫……慌ててませんよ、俺は……」


サガット「いいぞ、バイソンっ! 相手は逃げてるだけだっ! やってやれっ!」

バイソン「おうよっ! 任せておけっ! サガットちゃ~んっ!」


実況「確かに……それはコーナーのリュウとサガットを見れば……そんな感じもしますねぇ? リュウはやや不安な表情で……一方、サガットは何処か安堵の表情を浮かべながら、リング上の両者を見ています!」

元「……逃げてるだけじゃ、流れは来ないよ。流れが欲しいのなら、もうちょっといってみてもいい」

実況「……これ、流れはバイソンにあると見てもよろしいんでしょうかねぇ?」

元「そんな感じがするねぇ……ヤムチャ君は、上手く避けて対応してるけど……流れで、言えば……やっぱり、ガンガン攻めていってるバイソン君じゃないかなぁ……?」


バイソン「さぁ、いくぜっ! このチキン野郎っ……! うおおおぉぉっ!」

ヤムチャ「落ちつけ……落ち着いていけっ……! コイツは、思ってた以上にガンガン攻めてくる……」


実況「お~っと、そして再びバイソンがヤムチャに仕掛けたぁ!」

183: 名無しさん 2015/04/27(月) 22:56:07 ID:3po5bqgo
バイソン「……フンっ!」ブンッ

ヤムチャ「……よっと!」ササッ

バイソン「……チィっ! 逃げてるばかりじゃ、勝てねぇぞ、この野郎っ!」

ヤムチャ「わかってるよっ……! だから……うるあぁっ!」シュッ


実況「バイソンが拳を振るっ! しかし、それを上手く避けるヤムチャっ! おっと、そしてここでバイソンの左足へとローキックを打ち込んでいくっ! ここでヤムチャも攻めていくっ!」


ヤムチャ「……どうだっ!?」

バイソン「踏み込みが、足りねぇな……踏み込みが……何だ、その小便臭ぇ蹴りは……?」

ヤムチャ「……くっ!」


実況「あ~っと、しかしここでヤムチャは、バックステップして……距離を取るっ! この辺りは、自分の間合いで戦いたいと言う事なのでしょうか?」

元「まぁ、そうだろうね……でも、攻撃は軽いんじゃないかな……?」


バイソン「……男らしくねぇなぁ、オイっ! 何だ、チマチマチマチマしやがってっ!」

ヤムチャ「……何とでも、言えっ! これが俺のやり方だっ!」

184: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:03:24 ID:3po5bqgo
バイソン「この野郎っ……! 舐めてんじゃねぇよ……うおおおぉぉっ!」ブンッ

ヤムチャ「……避けて」ササッ


実況「さぁ、再び仕掛けるバイソン! しかし、ヤムチャはこれを避けるっ!」


ヤムチャ「……そして、打つっ!」シュッ

バイソン「……うおっ!」グラッ

ヤムチャ「おっ、どうだ……? やったか……?」


実況「そして、再びバイソンの左足へと打ち込んでいくローキックっ! おっと……? バイソンの身体が少し、フラついたか?」

元「……あっ、なる程ね。そういう事ね」


バイソン「チィっ……左足ばかり、チマチマ攻撃しやがって……何だてめぇはっ……!」ギロリ

ヤムチャ「あぁ、くそっ……ダメか……でも、もうちょっとって所じゃねぇかな、コレ……?」


実況「すぐ様、体勢を立て直し……そしてヤムチャを激しく睨むバイソンっ! 元さん、そういう事……とは、一体どういった事なのでしょうか?」

元「慎重に戦うのには、それなりの理由があったんだよ……ホラ、バイソン君の足……さっき、リュウ君の関節技でダメージ受けてるじゃん……?」

実況「あ~、はいはいっ! レッグロックで、多少のダメージは蓄積されているでしょうねぇ?」

元「ヤムチャ君は、慎重に……そのダメージが蓄積されてる場所を狙ってるんだよ……ホラ、さっきからアソコにばかり打ってるじゃない?」

185: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:11:01 ID:3po5bqgo
バイソン「舐めてんじゃねぇよっ……! オラァっ!」ブンッ

ヤムチャ「……避けるっ!」ササッ


実況「さぁ、再びバイソンが仕掛けるっ! しかし、ヤムチャ……これも再び、避けていくっ!」


ヤムチャ「……そして打つっ! はぁっ!」シュッ

バイソン「うおぉっ……おっと……!」ヨロッ


イイゾー、ヤムチャー

実況「そして、間髪入れずに繰り出す、ローキックっ! 確かに、またも左足に打ち込んでいるっ! おぉ~っと、バイソンの身体が先程より、大きくグラついたか?」

元「リュウ君が先にいって、ある程度の流れを作っていてくれたからね。今のバイソン君は、アソコがウイークポイントだよ。うんうん……」


バイソン「……兄弟子、弟弟子揃って、チマチマチマチマ、足狙いってか? 貧乏臭ぇ野郎共だなぁ、オイっ!」

ヤムチャ「へへ、フラついてるワリには大口叩けるんだな、おい……」

186: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:18:11 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「……いいから、黙って来いよ。俺の顔面にぶち当てるんだろ?」クイクイ


イイゾー、ヤムチャー

実況「おっと、そしてここでヤムチャが、指先でバイソンを来いよ来いよと誘っていくっ! バイソンの攻撃を誘うっ!」

元「慎重派……だと思ってたけど、結構計算高いんだね……これ、ここでねバイソン君に違う戦略取られたら、作戦が崩れちゃうからね……神経逆撫でしているんだよ」


バイソン「調子に乗ってんじゃねぇよ、この野郎っ……! うおおおぉぉっっ!」ブンッ

ヤムチャ「よ~し、いいぞっ……! さぁ、これを避けて……」ササッ


実況「おっと、コイツは挑発に乗ってしまったか、バイソンっ! 再びヤムチャに拳を振るが……ここはヤムチャ、よく見ているっ! その拳を避けるっ!」


ヤムチャ「足ばっかり狙えば、なんとかなるだろっ……! リュウさんにも、攻撃されてんだからよぉっ! オラァっ!」シュッ

バイソン「……うぐあっ!」グラッ

ヤムチャ「もう一押しって所か……よしよしよし……いいぞっ……!」


実況「そして、間髪入れずに繰り出していくローキックっ! バイソンの身体が大きくグラついたぁ!」

187: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:24:36 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「来いっ……! 来やがれ、バイソンっ……!」クイクイ


イイゾー! ヤムチャー!

実況「さぁ、そして再び攻撃を誘うヤムチャっ! バイソンの攻撃を誘っているっ!」

元「うん、上手く立ち回りながら流れを作っていってるね。逃げ腰……って、最初に言っちゃったけど、そうじゃなかったんだよ」


バイソン「……ちくしょうっ! 雑魚が舐めてんじゃねぇよっ! ぶち殺してやるっ! うおおおぉぉっ!」ブンッ

ヤムチャ「……よ~しっ! 避けるっ!」ササッ


実況「さぁ、バイソンが拳を振るっ! しかし、ヤムチャそれを避けるっ! そしてそしてそして……!」


ヤムチャ「オラッ! リュウさんが、作った流れ……! 俺がもっとデカくしてやるぜっ……! そこだっ!」シュッ

バイソン「だああぁぁっ……! くそおぉぉっ……!」ガクッ


実況「そしてカウンターで繰り出していくローキックっ! 再び左足へと打ち込んだぁ!」

元「……おっ!?」

実況「おっと、これは効いたかっ! バイソンも足にきたかっ!? ここで、バイソン、片膝をつきますっ! 打たれ続けたその左足をついてしまいますっ!」

190: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:29:21 ID:BixGUKUg
バイソン「あぁっ……ちくしょう、この野郎めっ……」

ヤムチャ「……よし、来たっ! ここからだっ! ここからが本番だ!」ググッ


イイゾー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャの目の前で片膝をつくバイソンっ! これはヤムチャがしてやったかっ!? ヤムチャも拳をググッと握り締めますっ!」

元「うん、ここまでは計算通りなんじゃない?」


バイソン「あぁ、くそっ……ちょっと、足が痺れてやがる……まぁ、あれだけ攻撃を受ければ……くそっ……」

ヤムチャ「そのまま、そこで大人しくしておきなっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「さぁ、そしてヤムチャはそんなバイソンを尻目に、後方のロープへと走るっ! 走っていくっ!」

元「おぉ~っと? ここから、一気にいくのかな?」


バイソン「……あぁっ、くそっ! 雑魚の分際で」

ヤムチャ「うおおおぉぉっ! いくぜええぇぇっ!」ダダッ


実況「さぁ、ロープの反動で勢いをつけたヤムチャが、バイソンに向かっていくっ! 向かっていったぁ!」

191: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:35:03 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「うおおおぉぉっ! そこだぁっ!」ガシッ

バイソン「……うおっ!」


実況「ヤムチャは、バイソンに突っ込んで……そして、タックルのような勢いのまま、バイソンの両太腿を掴むっ!」


ヤムチャ「スパインバスターだっ! うるああぁぁっ!」ドスーンッ

バイソン「……うぐううぅぅっ!」


イイゾー! ヤムチャー!

実況「そして、その勢いのままバイソンの身体を持ち上げなぎ倒していくっ!」

元「スパインバスターですね」

実況「スパインバスターだ! スパインバスターっ! バイソンの背中がマットへと激しく打ち付けられるっ! バイソン、激しくダーウンっ!」


バイソン「……あぁ、ちくしょう」

ヤムチャ「よしっ……まだまだいくぜっ……!」ムクッ


実況「おぉ~っと、そしてヤムチャは素早く立ち上がるっ!」

元「おっと、ギアチェンジしてきたんじゃない? ここはチャンスの場面だからね?」

192: 名無しさん 2015/04/27(月) 23:41:05 ID:3po5bqgo
ヤムチャ「オラっ、起きろっ……! バイソンっ!」ググッ

バイソン「あぁっ……く、くそっ……」


実況「さぁ、バイソンの身体を引き起こすっ! 背後を取りつつ、引き起こしたぁ!」


ヤムチャ「……さぁ、いくぜっ! バイソンっ!」ガシッ

バイソン「……ぐっ!」


実況「ヤムチャは、そのままバイソンの背後を掴んだぁっ!」


ヤムチャ「このままぶん投げるっ! オラッ! バックドロップだぁっ!」ドシーンッ

バイソン「……ぐわああぁぁっ!」


イケー! ヤムチャー!

実況「そして、そのままバイソンを後方に投げていくっ! バックドロップっ! バックドロップだぁ!」

元「いいよいいよ、ガンガン攻めていこう」


ヤムチャ(この声援の中、二発の投げを打てた……よしよし、いい感じでリュウさんから俺に繋げれたんじゃねぇか……?)

リュウ「いいぞっ! ガンガン攻めろ、ヤムチャっ!」

201: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:07:24 ID:C2eciwUE
ヤムチャ「よ~し、まだまだいくぜっ……! ホラ、バイソン起きやがれ……」ググッ

バイソン「……くっ、チィっ」


実況「さぁさぁ、ヤムチャはまだまだ攻めていくっ! すぐ様立ち上がり、そしてバイソンの身体を引き起こしていくっ!」

元「勢いづいてきたね。いいよいいよ」


ヤムチャ「その胸元に、喰らいやがれっ……! でえぇぇやああぁぁっ!」バッチーンッ

バイソン「……うぐうぅっ!」ヨロッ


実況「そしてバイソンの胸元に、熱い逆水平チョップを見舞っていくっ! 激しい音が鳴り響くっ! これを喰らい、バイソンはフラついて後退っ!」


ヤムチャ「そらっ……! もう一丁だっ……!」バッチーンッ

バイソン「……うげぇっ!」ヨロッ


実況「そして連続で打ち込んでいくっ! その胸元に逆水平チョップをチョップをもう一発っ! ヤムチャの逆水平チョップの連打連打っ!」

元「いいですよ。積極的に自分のリズムに持ち込んでいっていますね」

202: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:14:53 ID:C2eciwUE
ヤムチャ「……でええぇぇやっ!」バッチーンッ

バイソン「だぁっ! くそっ……! いてぇよ、このボケ……んっ……?」ドスッ

ヤムチャ「よぉし……追い詰めたぜ……」


イイゾー、ヤムチャー

実況「さぁ、ヤムチャはチョップの連打でバイソンの身体をコーナー付近へと追いやっていくっ! そして、追い詰めたっ! バイソンをコーナーまで追い込んでいったぁっ!」


ヤムチャ「さぁ、バイソン……いくぜっ、オイっ……!」ガシッ

バイソン「んあっ……? あっ、くそっ……!」


実況「そして、ヤムチャはその位置でバイソンの腕をググッと掴み……」


ヤムチャ「……次は、あっちだぁっ! そら、走って来いっ!」ブンッ

バイソン「う、うおおっ……おおっ……」


実況「そのまま対角線上のコーナーへとバイソンの身体を振っていくっ! ここはいい流れでヤムチャが攻めていますっ!」

203: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:21:21 ID:C2eciwUE
バイソン「だあっ……ちくしょう……うげっ……」ドスッ


実況「さぁさぁ、バイソンの身体がコーナーマットへと激しくぶつかったぁっ!」


ヤムチャ「今日はケンさんが、いないけど……一人連携だ……やってやるっ!」ググッ


ワー、ワーワー

実況「そして、ヤムチャはそんなバイソンに狙いを定め、構えるっ!」


ヤムチャ「いっくぜええぇぇっ! バイソンっ……!」ダダッ

バイソン「チィっ……突っ込んできやがったか……!」


実況「そして、ヤムチャはそのままバイソンへと突っ込んでいくっ! 突っ込んでいくっ!」

204: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:32:19 ID:C2eciwUE
ワー、ワーワー

ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! はああぁぁっ!」フワッ

バイソン「うおっ……跳びやがった……!」


実況「ヤムチャはバイソンに突っ込んで……おっと、そしげリング中央付近でジャンプっ! 高く跳んで、そのままバイソンへ向かうっ!」


ヤムチャ「そこだああぁぁっ! だああぁぁっ……!」ガスッ

バイソン「……うぐううぅぅっ!」


実況「そして、そのままバイソンに肘を見舞っていくっ! フライングフォーアームだっ! フライングフォーアームをぶつけていくっ!」

元「いい跳躍力を見せますねぇ」


ヤムチャ「先ず、一つ……そして、二つ目っ……!」ググッ

バイソン「ううっ……ち、ちくしょう……んっ……?」


実況「おっと、そしてヤムチャはそのままバイソンの正面でググッと構えますっ!」

205: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:41:40 ID:C2eciwUE
ヤムチャ「……だあああぁぁぁっ!」ズバーンッ

バイソン「……ぐええぇぇっ!」


実況「そして、間髪入れずに仕掛けていくっ! ミドルキックっ! バイソンの腹部辺りに、熱いミドルキックを仕掛けていったぁっ!」

元「うん、いい蹴り持ってるねぇ」


ヤムチャ「二つ目っ……! さぁ、どうだっ……!」

バイソン「くっ、くそっ……」ゴロンッ


実況「キツい一撃が決まったかっ!? バイソンはそのまま、前のめりにダウン……おっと、勢い余って一回転っ!」


バイソン「……ち、ちくしょう」バタッ

ヤムチャ「よぉしっ! いいぞっ……! さぁ、三つ目だ……!」


実況「バイソンはコーナー付近で仰向けにダーウンっ! おっと、そしてヤムチャは……?」

元「いいねぇいいねぇ、ヤムチャ君、いい感じに攻めてるじゃない?」

206: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:49:59 ID:C2eciwUE
ヤムチャ「そのまま大人しく寝てろよ、バイソンっ……! よっ……ほっ……」イソイソ


オー、オーオー

実況「ヤムチャは、その位置から一度エプロンサイドに出て、そしてコーナーへと昇っていきますっ!」

元「うん、狙ってるねぇ?」

実況「さぁ、ここからダイビング攻撃か? それとも、ミサイル技か!? ヤムチャがいいリズムで試合を動かしていくっ!」


バイソン「……だあああぁぁぁっ! ちっくしょうっ!」ムクッ

ヤムチャ「……あれっ?」


実況「おっとっ!? しかしここで、ダウンしているバイソンが素早く上体を起こすっ!」

元「……あら?」


バイソン「糞がっ……! 雑魚のくせに調子に乗ってんじゃねぇぞ! もう、我慢の限界だオイっ!」バンッ

ヤムチャ「あれ……? あれれ……? もう、起きちゃったの……?」


実況「バイソンは、激しくマットを叩いて……おっと、これはこれはマズい状況か……? 少々、嫌~なタイミングでバイソンが起き上がってしまいました!」

元「……うん、ちょっとマズいタイミングだよねぇ?」

207: 名無しさん 2015/04/28(火) 22:56:58 ID:C2eciwUE
ザワ……ザワ……

バイソン「あ~、ちくしょう……調子に乗りやがって、ここらで止めとかねぇとマズいな……」ムクッ

ヤムチャ「あれ……あれれ……? 起きるのちょっと早くねぇか……? あれれ……?」


実況「さぁ、そしてバイソンは素早く立ち上がり……コーナーポスト上へと昇り掛けている、ヤムチャの元へと近づいていきます!」


ヤムチャー、ニゲロー

ヤムチャ「うん、そうだなよなぁ……これ逃げなきゃマズいよなぁ……? でも、何処に逃げればいいんだ……? 一回降りればいいのかな……?」

バイソン「もう、逃げ道なんてねぇよ……覚悟してろ……なっ……?」スッ

ヤムチャ「あっ、やべ……」


実況「バイソンはコーナーポスト上のヤムチャの下に潜り込むように移動して、頭上のヤムチャの上体と腹部辺りにその手を添えるっ!」

元「いい感じに攻めてたんだけど……いやいや、マズいねぇ……」

208: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:01:26 ID:C2eciwUE
バイソン「準備はいいかな……? さぁさぁ、マットに叩きつけましょうか……」

ヤムチャ「こ、こんな位置からって、危なくねぇかな……? そ、そんな危険な事止めた方がいいんじゃねぇかな……?」

バイソン「……ダメです。お前は調子に乗りすぎです。もう手遅れです」

ヤムチャ「マ、マジで……? ここから、落とすのかよ……? 頭から、落ちたりしたらマズいよ……高いし……」

バイソン「……じゃあ、自分から回転してさぁ? 背中から落ちるようにしたらいいんじゃね? まだ、ダメージは最小限に抑えられるんじゃね?」

ヤムチャ「……どう足掻いても、心変わりはしてくれないんだね」

バイソン「うるせぇ! しつけぇよ、バカっ! それじゃあ、いくぜっ! しっかり、やれよ! 間違えるんじゃねぇぞっ!」

ヤムチャ「は、はいっ……!」

バイソン「事故のないように……気をつけなっ……! そ~れっ、いってらっしゃい~!」ググッ

ヤムチャ「う、うおおおぉぉっ……!」ゴロンッ


実況「バイソンは、そのままコーナーポスト上のヤムチャの身体を……下からマットへと放り投げていくっ! おぉ~っと、ヤムチャの身体をがコーナーポスト上から、マット向かって一回転っ!」

209: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:09:12 ID:C2eciwUE
ヤムチャ「……うげえええぇぇぇっ!」ドシーンッ


実況「そして、背中からマットへと落とされるっ! 高いコーナーポスト上から、マットへとヤムチャの身体が叩きつけられたぁっ!」

元「デッドリードライブですね」

実況「こいつはコーナーに昇った事が仇となってしまったかっ!? バイソンのデッドリードライブっ! ここはバイソンがデッドリードライブで返していきますっ!」

元「うん、いい感じで攻めてただけにね……やっぱり、バイソン君も一筋縄ではいかないね……」


ヤムチャ「あっ……い、いてぇ……」

バイソン「よしよし、綺麗に落ちてくれたな……これなら大丈夫だ、うんうん……」ニヤニヤ


実況「バイソンは、マットへと落ちたヤムチャの姿を見て、ニヤついた笑みを浮かべるっ! あ~、憎たらしいっ! 実に憎たらしいっ!」

210: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:17:39 ID:C2eciwUE
バイソン「さぁ、ここからガンガン攻めていきたいが……」

ヤムチャ「あぁ……ううっ……」

バイソン「ったく、足ばかり狙われてるからなぁ……大丈夫かね、コレ……?」


実況「おっと、バイソンは少々、足を気にしてるのですかね、元さん?」

元「そうだね。うん、ちょっと気にしてるみたいだね。反撃は喰らっちゃたけどね……うん、まだ大丈夫だと思う……なんとか、ここは踏ん張りたい場面だね」


バイソン「まぁ、いいや……ジワリジワリと嬲ってやるか……ほれ、ヤムチャよ……」

ヤムチャ「……くっ」

バイソン「そ~れっ! よいしょ~っ!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「さぁ、バイソンはヤムチャへと近づいて……そのままストンピングっ! ヤムチャの腹部を踏みつけていきますっ!」

211: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:27:20 ID:C2eciwUE
バイソン「そ~れっ! もう一丁っ!」ドスッ

ヤムチャ「……うげっ!」


実況「そして、バイソンはもう一発ストンピングっ!」


バイソン「まだまだいきましょうっ! よいしょ~っ!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「おっとおっと、バイソンはまだまだ踏みつけていくっ! 三発目のストンピングっ!」


バイソン「へへへ、いい様だな……よし、連発だっ……! オラっ! オラオラっ!」ドスドス

ヤムチャ「ぐっ……うぐぐっ……!」


実況「バイソンのストンピング連打連打っ! ヤムチャの身体を何度も何度も踏みつけていくっ!」

元「バイソン君も一気にいかないねぇ……まぁ、足のダメージが生きてると言えばそうだけど……回復の間も作られてるんだよねぇ……この辺は、計算高いね……」

212: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:32:19 ID:C2eciwUE
バイソン「ただただ、踏みつけてるのもつまんねぇなぁ……あっ、そうだ! いい事考えた! ほれ、ヤムチャ起きろ……」ググッ

ヤムチャ「……あっ、ううっ」


実況「おっと、ここでバイソンがヤムチャを踏みつけるの止め……そしてヤムチャの身体を、引き起こしますっ!」


バイソン「時には自分の技の痛みを知る事も大事だ……という事で……いくぞっ……!」ググッ

ヤムチャ「……うおっと」


実況「さぁ、そしてバイソンは正面から、ヤムチャの両太腿を持ち、抱え上げていきますっ!」


バイソン「ほれ、これはおめぇの技だ……よいしょっと……!」ドスッ

ヤムチャ「ぐえっ……だけど、スパインバスターと呼ぶには……勢いが足りねぇんじゃねぇか、オイっ……!」


実況「さぁ、そしてバイソンはヤムチャの身体をそのまま前へと倒していくっ!」

213: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:38:43 ID:C2eciwUE
バイソン「馬鹿野郎、本番はここからだよ……ほら、俺はお前の両足をまだ、持ったままだろ……?」

ヤムチャ「……あぁ?」

バイソン「そして、お前は俺にこかされて、大股開き……なっ、なっ? 見えて来ただろ……?」

ヤムチャ「……おい、おめぇこの野郎」

バイソン「そこに俺が倒れ込むとどうなる……!? やってみようか? なっ!?」

ヤムチャ「……や、やめろっ!」

バイソン「やめろと言われてやめるバイソンちゃんではありませ~んっ……! それじゃあ、いきましょうか……せ~のっ!」


実況「おっと、バイソンはヤムチャの脚から手を離しませんっ! そして、そのままヤムチャに向かって倒れ込んでいくっ!」


バイソン「股間を狙うのが正義ですっ! シャドルーのやり方なのですっ! そいやぁ~!」ゴチーン

ヤムチャ「……う、うぎゃあああぁぁっ!」


実況「そして、そのままヤムチャの股へと自身の頭部をぶつけていくっ! コイツは急所ヘッドバットっ!」

元「……本当、すぐああいう攻撃するよね」

214: 名無しさん 2015/04/28(火) 23:41:30 ID:C2eciwUE
ブー、ブーブー

バイソン「ガハハ、どうだっ! おめぇの技をちょこっとアレンジしてやったぞ!」ムクッ

ヤムチャ「……あぁっ、ううっ、くそっ」


実況「さぁ、股間を抑えて苦しむヤムチャっ! そしてバイソンは立ち上がり、そんなヤムチャの姿を見て、ニヤついています!」

元「ああいうのは、よくないって……もう……」


バイソン「え~っと……お前の技名、何だったけな……? 駅弁バスターだったっけな……?」

ヤムチャ「あぁっ……ふざけてんじゃねぇぞ……」

バイソン「駅弁バスターで相手を倒して、その股間に頭から倒れ込む……つまり、これはフェ……おぉ~っと、この先は放送禁止用語だな! 言えねぇや、ガハハハハ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、高笑いするバイソンに場内からはブーイングっ! ブーイングの嵐ですっ!」


バイソン「何も、聞こえませ~ん! 皆さん、どうして怒っているのか、わっかりませせ~んっ! それに、これはそもそもヤムチャ君の技で~すっ!」

ヤムチャ「人の技を、変にアレンジしやがって……今日は本気で怒ったぞ……許さねぇぞ……」ブルブル

230: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:03:50 ID:4GcaoneE
バイソン「うるせぇよ、馬鹿野郎っ! そのまま蹲ってな! さぁさぁ、もう一丁いくぜっ……!」ダダッ

ヤムチャ「あぁっ……くそっ、この野郎っ……」


実況「さぁ、急所攻撃で苦しんでいるヤムチャを尻目に……バイソンはロープへと走ったぁっ!」


バイソン「今度は、ロープの反動をつけていきましょうっ! こいつは別の場所にしておいてやるぜ……感謝しなっ……!」ダダッ

ヤムチャ「……あぁっ、ちくしょうっ!」


実況「バイソンはそのままロープの反動つけて……ダウンしているヤムチャへと向かっていくっ!」


バイソン「それじゃあ、いきましょうかっ! せ~のっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「そして、そのままヤムチャの倒れ込んでいき、自身の頭をぶつけていくっ! バイソンのヘッドドロップっ! ヤムチャの脇腹辺りに突き刺したかっ!?」

231: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:14:51 ID:4GcaoneE
バイソン「よ~しよし……まぁ、足もなんとかなってきたな……十分動けるぜ……」ムクッ


実況「さぁ、ヘッドドロップを浴びせてバイソンは、そのまま素早く立ち上がりますっ!」

元「……う~ん、ちょっと流れが変わってきちゃったかもしれないねぇ」


バイソン「オラ、いつまで寝てんだ、このボケ! 起きやがれっ……!」ググッ

ヤムチャ「う、ううっ……」


実況「そして、そのままヤムチャの身体を……引き起こしていくっ!」


バイソン「じゃあ、まぁ……軽く……ぶん投げておきましょうかっ! よいっしょっとっ!」グイッ

ヤムチャ「……うおっ!」


実況「さぁ、バイソンはヤムチャの股下に手を差し込み……そのまま持ち上げていくっ!」


バイソン「それじゃあ、いきましょうかっ! せ~のっとっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐううぅぅっ!」


実況「そのまま、自身の体重を浴びせるようにしながら、ヤムチャの身体をマットへと叩きつけていくっ! バイソンのボディスラムっ! もしくは、パワースラムか!?」

232: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:25:48 ID:4GcaoneE
バイソン「ケッ、このバイソン様が、ちょこっと本気を出したらこんなもんなんだよ……てめぇなんか、相手にならねぇんだ……わかってんのか……?」

ヤムチャ「……く、くそぉ」

バイソン「……えぇ、コラ? わかってんのか、オイ? 返事ぐらいしろや、カス」コツン

ヤムチャ「……ぐっ」


実況「さぁ、バイソンは再び立ち上がり……おっと、ここで爪先辺りでダウンしているヤムチャの頭部を小突くように蹴っていく! トゥーキックっ!」

元「……こめかみ蹴ってるよ。あそこはちょっとした攻撃でも痛いよ?」


バイソン「ホレ、参りましたバイソン様って……言ってみろオイ……?」コツン

ヤムチャ「いでっ……舐めてんじゃねぇぞ……」

バイソン「そうじゃねぇだろ……参りましたバイソン様、だろ……? ホレ、言ってみろ……?」コツン

ヤムチャ「……糞ボケ野郎が」

バイソン「……プライドだけは、一人前ってか? いいよ、いいよ。じゃあ、先ずそのチンケなプライドから、へし折ってやる!」


実況「さぁ、バイソンはヤムチャを挑発するかの如く……トゥーキックを繰り返していくっ!」

233: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:33:45 ID:4GcaoneE
バイソン「よ~し、じゃあ起きろ……ホレっ……!」ググッ

ヤムチャ「……ううっ、反撃のチャンスを待つんだ」


実況「さぁさぁ、バイソンがヤムチャの身体を引き起こしていくっ! 少々バイソンのリズムになってきたか? コイツは、辛いっ!」


バイソン「ヘイヘイ、ヤムチャ君~? こっち向けよ、オラっ!」

ヤムチャ「……んあっ?」

バイソン「ヘイヘイ~っ! バイソンパーンチっ!」ガスッ

ヤムチャ「……うおっ」グラッ


実況「そして、バイソンはヤムチャの顔面へと拳を打ち込んでいくっ! ナックルパート言うよりかは……フック!」

元「……反則攻撃ですね」

実況「バイソン得意のラフファイトっ! ヤムチャの頭部がグラついたぁ!」

234: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:39:15 ID:4GcaoneE
バイソン「ヘイヘイ、どうしたどうした!? 相手にならねぇぞ、オイ」シュシュッ

ヤムチャ「チィっ……くそっ……」


実況「おっと、ここでバイソンはヤムチャの目の前で……身体を上下左右に振り……ボクシングのウェービングような動きを見せますっ! 軽やかなフットワークっ! フットワークを見せつけていくっ!」


ヤムチャ「くそぉ……舐めてんじゃ……」

バイソン「そこですっ……! よいしょ~!」ガスッ

ヤムチャ「……ぐえっ!」グラッ


実況「おっと、そして再び拳を打ち込んだっ! ヤムチャがまたグラついたぁ!」


バイソン「どうした、どうした? 相手にならねえぞ、おい……」シュシュッ

ヤムチャ「……く、くそっ!」


実況「そして、再びヤムチャの目の前で身体を上下左右に振るっ! フットワークを見せつけていくっ!」

元「……う~ん、ちょっと余裕出てきたねぇ。バイソン君、遊んでるよ」

235: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:47:30 ID:4GcaoneE
バイソン「ヘ~イっ!」ガスッ

ヤムチャ「……ぐっ」

バイソン「ヘイヘ~イっ!」ガスッ

ヤムチャ「……うぐっ」


ヤムチャー、シッカリシロー

実況「さぁ、バイソンは挑発するかの如く……ヤムチャにパンチを見舞っていくっ! 完全に遊んでいるっ!」

元「悔しいねぇ、反撃したいよ」

実況「……ですよねぇ? ここはヤムチャにも、意地を見せてもらいたい場面っ!」


バイソン「ヘイヘイ~、どうしたどうしたぁ~! 弱すぎるんじゃねぇか? 相手になんねぇぞ、オイっ!」

ヤムチャ「くそぉっ! 舐めやがってっ……! うおおおぉぉっ!」ブンッ

バイソン「……んっ?」


実況「おぉ~っとっ! 我々の祈りが通じたか!? ここでヤムチャが反撃に出るっ! ショートレンジのラリアットっ!」

236: 名無しさん 2015/04/30(木) 22:55:22 ID:4GcaoneE
バイソン「……甘ぇよ、バーカっ!」スッ

ヤムチャ「くそっ……外れたかっ……!」スカッ


実況「あっと、しかしここはバイソンが素早く身を屈めて避けたかっ!? ヤムチャのラリアットは空を切るっ!」


バイソン「や~っぱり、相手になんねぇなぁ、オイ……ホレ、ボディがお留守だぜ……でやあああぁぁぁっ!」ドゴゴゴゴッ

ヤムチャ「……う、うぐおおぉぉぉっ!」


実況「おぉ~っと、そしてここでバイソンがヤムチャのボディに連打連打っ! 高速のパンチの連打を見舞っていくっ!」


ヤムチャ「あっ……ああっ……」ガクッ

バイソン「おぉ~っと……お寝んねするのは……まだ早いぜ……?」ググッ


実況「これを喰らい、全身の力がガクっと抜けるヤムチャっ! おっと、しかしバイソンはまだ逃がさないっ! そんなヤムチャの身体を、掴みにかかるっ!」

237: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:01:27 ID:4GcaoneE
バイソン「そ~らっ……! ロープにいってこいやっ……!」ブンッ

ヤムチャ「う、うおおっ……」


実況「バイソンはそのままヤムチャの身体をロープへと振ったぁっ!」


ヤムチャ「くっ……くそっ……何とか反撃を……」

バイソン「さぁて……少々乱暴にいきましょうかねぇ……うおおおぉぉっ……」ダダッ


実況「そして、バイソンも逆側のロープへと走るっ! 自分もロープの反動を利用しにいったぁっ!」


ヤムチャ「くそっ……くそっ……! 何でもいい……何とか、反撃を……」ダダッ

バイソン「さぁさぁ、いきましょうっ……! イケメンは皆殺しですよ、オイっ……!」ダダッ


実況「ヤムチャの身体がロープの反動で戻ってきたぁっ! そしてバイソンもロープの反動で更に勢いをつけ、ヤムチャに向かっていくっ! 両者の身体が今、正面衝突寸前だっ!」

238: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:08:18 ID:4GcaoneE
ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ブンッ

バイソン「やぁ~っぱり、何か狙ってやがったな……わかってたよ……」サッ

ヤムチャ「あっ、くそっ……まただ、ちくしょう……」スカッ


実況「ここはヤムチャが動いたか!? カウンターのラリアットっ! あ~っと、しかしこれもバイソンは頭を屈めて避けるっ!」

元「……よく見てるねぇ」


バイソン「……その背後、貰ったぜっ!」ピタッ

ヤムチャ「……んっ?」

バイソン「……逃さねぇぜっ! よ~っと、掴まえたっ!」ガシッ

ヤムチャ「いででででっ……! 髪は……髪はやめろよっ……! 引っ張るんじゃねぇよっ……!」


実況「バイソンは一度ヤムチャの脇を通り過ぎ……いやっ、違うっ! 急ブレーキをかけ、バイソンはリング中央でバイソンはストップっ! そしてヤムチャの側面から後ろ髪を掴んでいきますっ!」

239: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:11:57 ID:4GcaoneE
バイソン「ロープの反動で……そのまま……」ピョンピョン

ヤムチャ「いででででっ……髪はやめろって……髪は……」


実況「バイソンはヤムチャの側面から、後ろ髪を掴み、そのままサイドステップっ! ロープの反動を殺さずに……」


バイソン「マットに打ち付けられろっ! この野郎っ!」ズドーンッ

ヤムチャ「……うぐえええぇぇっ!」


実況「そのままヤムチャの身体を、強引になぎ倒していくっ! ヤムチャの身体が前のめりにマットに叩きつけられたぁっ!」

元「……ラフにいくねぇ。ヤムチャ君、顔から叩きつけられちゃったんじゃない?」


ヤムチャ「……あぁ、うぐぐっ、くそっ」

バイソン「ヘッ……イケメンのその顔も、あれだけ激しくマットに叩きつけりゃ、面白おかしい顔に歪むんじゃねぇか……? ざまぁみろってんだ……」

240: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:15:14 ID:4GcaoneE
ヤムチャー、シッカリシロー

ヤムチャ「あぁっ……ちくしょう……顔から……顔からいっちまった……」


実況「さぁ、うつ伏せの状態で顔面を抑えて苦しむヤムチャっ! これはバイソンのペースと言ってもいいか!?」

元「そうだねぇ、やっぱりバイソン君はラフファイトで一気に持っていくねぇ」


バイソン「さてさて……おいおい……こんなもんで終わりだと思うなよ……? まだまだだぜ……?」ノッシノッシ

ヤムチャ「あぁっ……ううっ……」


実況「おぉ~っと、バイソンはゆっくりとヤムチャへと近づいていくっ! そして、ヤムチャの胴回りを跨ぐように、ヤムチャの上に立ち……」


バイソン「……どっこいしょっと。いい椅子ですな、こいつは」ズシン

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「そのまま、うつ伏せのヤムチャの腰の上へと座りこんだぁ! おぉ~っとはコイツは、マウントポジションか!?」

元「……しかも、バックマウントポジションじゃない。こりゃマズいよ」

241: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:19:30 ID:4GcaoneE
バイソン「さぁ、いきましょうっ! オラァっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……うぐっ」

バイソン「もう一丁っ! オラァっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……ぐわぁっ!」


実況「そしてバイソンがいったぁっ! ヤムチャの後頭部目がけて……パンチを繰り出していくっ!」


ヤムチャ「ぐっ……な、なんとかしねぇと……ガードだ、ガードっ……!」ググッ

バイソン「……この体勢になってから、ガードしても遅ぇよ。ほ~れ、どんどんいくぜ、オラオラっ!」ガスガス

ヤムチャ「ぐっ……うぐっ……」


実況「何とか、後頭部を抑えてガードをするヤムチャだが……完全にポジションを取られているっ! これでは亀になるしかないっ!」

元「下にいるヤムチャ君は、上のバイソン君が、いつどうやって仕掛けてくるか見えないしねぇ……でも、防戦一方じゃどうしようもないしねぇ……これは苦しい……」


バイソン「ほ~れ、ほれ……じゃまだよ……ほれ、その手どけろよ……ほれほれ……」ガスガス

ヤムチャ「うっ……ぐっ……」


実況「さぁ、バイソンが一方的に、ヤムチャを殴っている状況っ! こいつは苦しすぎる展開だっ!」

242: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:23:48 ID:4GcaoneE
ダン「あ~っと、どうするかねぇ……これ、止めた方が……」オロオロ

リュウ「くそっ……バイソンの奴……これは助けにいかねぇと……」ササッ


実況「さぁ、バイソンの一方的殺戮っ! ヤムチャはどうする事も出来ないっ!」

元「いやっ、リュウ君が来たよ、リュウ君がっ!」

実況「おっと、ここはリュウが動いたっ! 素早くリングインして……ヤムチャの救出に向かうっ!」


リュウー! イケー!

サガット「……止めさせはせんぞ、リュウ」ササッ


実況「いやっ、しかしこのタイミングでサガットもリングインだっ! 救出を妨害しようと、リングに雪崩れ込んできたぁっ!」

243: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:27:04 ID:4GcaoneE
リュウ「ヤムチャっ……今、行くぞっ……!」ダダッ

サガット「……させんっ!」


実況「さぁ、ヤムチャの救助に走るリュウっ! しかし、サガットもそこに突っ込んで来たっ!」


サガット「リュウ、お前の相手は……」

リュウ「後でしてやるっ! 今は状況が状況だっ……! 退いてろっ! オラっ!」

サガット「……う、うおぉっ!」グラッ


実況「おっと、しかしここはリュウの動きがキレているっ! 即座にサガットの腹に膝蹴りを打ち込んでいくっ! いい所に入ったか!? サガットは前屈みの体勢で苦しむっ!」


イイゾー! リュウー!

リュウ「……お前は邪魔だっ!」ガシッ

サガット「……う、うおっ」


実況「さぁ、リュウは前屈みの体勢になった、首根っこをガシッと掴み……」


リュウ「暫く、場外で寝てろっ……! うおおおぉぉっ……!」ブンッ

サガット「くっ……くそっ……!」


実況「そのままロープ際まで運び、トップロープ上から転がり落とすようにサガットの身体を勢いよく、場外へと放り出していくっ!」

元「うんうん、リュウ君の動きキレてるね、いいよいいよ」

244: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:31:01 ID:4GcaoneE
バイソン「オラオラ、死ねや……ヤムチャっ……」ガスガス

ヤムチャ「うっ……ガッ……」

リュウ「……ヤムチャっ! 今、助けるぞっ!」


実況「さぁ、そしてリュウはバイソンへと近づいて……」


リュウ「……はああああぁぁぁっ!」スパーンッ

バイソン「う、うおおおぉぉっ……!」バターンッ


イイゾー! リュウー!

実況「バイソンの胸元に、熱~い蹴りを見舞っていきますっ! バイソン、ダーウンっ!」

元「何とか、危ない状況からは逃れられたね……」

実況「ここは、一度交代してもいい場面ではないですかねぇ、元さん?」

元「そうだねぇ、うん。交代もありかな?」

245: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:35:06 ID:4GcaoneE
リュウ「……ヤムチャ、一度交代しよう。コーナーに戻れ」

ヤムチャ「あぁっ……うぐぐ……」

リュウ「……ヤムチャ?」


実況「……おっと、ヤムチャの様子が何処かおかしい? リュウも何処となく心配そうな表情で、ヤムチャを見つめています!」


ヤムチャ「う、うぐぐ……」ブルブル

リュウ「おいおい、何やってんだよ……しっかりしろよっ……!」


実況「おぉ~っと、これは……ヤムチャは、立ち上がれない程のダメージを受けているのでしょうか!?」

元「あぁいう攻撃って短時間でも効くもんだからねぇ……う~ん……」


リュウ「交代だよ、交代っ! ヤムチャ、立てっ!」

ヤムチャ「うっ、ううっ……」


実況「動けないヤムチャっ……! おっとおっと……これはこれは……リュウ一歩遅かったか!?」

元「……う~ん」

246: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:38:47 ID:4GcaoneE
ヤムチャー! シッカリシロー!

リュウ「聞こえねぇのか、この声が、おいっ! ヤムチャっ!」

ヤムチャ「う、ううっ……聞こえてます……」


ヤムチャー! タテー!

リュウ「しっかりしろっ! 立て、おいっ……!」

ヤムチャ「ううっ……わかってます……」


実況「さぁ、ヤムチャの目の前で必死に声をかけるリュウっ! ヤムチャもここで何とか踏ん張りたいっ!」


リュウ「おい、コラっ! しっかりしろ、ヤムチャっ!」パンパン

ヤムチャ「う、ううっ……はいっ……!」ブルブル


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャの目の前で大きく手を叩き、必死に声をかけるリュウっ! おぉ~っと! その想いに応えるように……ヤムチャが動いたぁっ!」

247: 名無しさん 2015/04/30(木) 23:42:59 ID:4GcaoneE
リュウ「後は俺に任せておけっ……! 仇はとってやるっ……!」

ヤムチャ「……はいっ! 交代、頼みますっ!」

リュウ「こっちだっ……! こっちに来いっ……!」

ヤムチャ「ううっ……はいっ……」ズルズル


実況「立ち上がる事は出来ないっ……! 這いずる事で精一杯っ……! しかし、ヤムチャは動いているっ! 何とか気力を振り絞って動くっ!」

元「……うん、これはもう交代だねっ!」


ヤムチャー! ガンバレー!

リュウ「ヤムチャっ……! こっちだっ!」

ヤムチャ「ううっ……はいっ……」ズルズル


実況「さぁ、リュウは自軍コーナーへと戻り……そしてヤムチャと交代する準備を進めているっ! ヤムチャも必死に這いずりながら、そこへと近づくっ!」

元「後、ちょっとだよ、後ちょっと……頑張れ頑張れ……」


サガット「……フン、そう簡単に交代させてやると思うなよ?」

257: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:01:46 ID:uEZsNjuY
ヤムチャ「ううっ……リュウさんっ……!」ズルズル

リュウ「よぉしっ! こっちだ、早く来いっ!」


実況「さぁ、ヤムチャがリュウに近づいていくっ! その距離、後僅か30cm!」


サガット「……交代など、させてたまるか。フンっ!」ガシッ

リュウ「う、うおおおっ……!?」


実況「おっと、おっとぉ!? ここでエプロンサイドにいるリュウが……場外へと落ちたっ! 落ちたぞっ!?」

元「……あ~、サガット君だ」


サガット「交代など、させてやらんぞ……? さぁ場外戦だ、リュウっ!」

リュウ「う、ううっ……くそっ……」


実況「どうやら、先程場外へと落とされたサガットが……グルリとリング外から回り込み、リュウに忍び寄っていた様だっ! そして、今エプロンサイドにいるリュウの足を持ち、場外へと引きずり落としたぁ!」

258: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:09:08 ID:uEZsNjuY
ヤムチャ「う、うおっ……これじゃあ……」ズルズル


実況「そして、今自軍コーナーへと辿り着いたヤムチャだが……そこには誰もいないっ! これでは、交代が出来ないっ!」

元「う~ん……嫌なタイミングでサガット君も動いてきたねぇ……」


リュウ「ヤムチャっ! 待ってろっ! 今、戻るっ!」

サガット「させるかっ! オイ、バイソンっ! いっちまえっ!」

バイソン「へへへ……アイアイサーっと……」ムクッ


実況「空手軍団のピンチは、まだ続くっ! このタイミングでバイソンも立ち上がったぁ!」


バイソン「リュウに助けてもらえなくて残念だったな……? さぁさぁ、再びボコボコにしましょうか……!」ノッシノッシ

ヤムチャ「や、やべぇ……こいつは……やべぇ……」


実況「そして、バイソンは悠々とヤムチャへと近づいていきますっ! こいつはマズいっ! 非常にマズいっ!」

259: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:17:25 ID:uEZsNjuY
バイソン「ホレ、糞ヤムチャ……起きやがれ……」ググッ

ヤムチャ「……う、うおおっ」


実況「さぁ、バイソンはヤムチャに近づいて……背後を取りつつ、引き起こしていくっ!」


バイソン「じゃあ、まぁ……とりあえず、ぶん投げておきましょうか……よいしょっとっ!」ググッ

ヤムチャ「……うおっ」


実況「そして、背後からヤムチャの片足をすくい上げるように捉えて……そのまま持ち上げていくっ!」


バイソン「折角コーナーに辿り着いたのに、残念だったなっ! ほ~れ、逆戻りだっ!」ドシーンッ

ヤムチャ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「そのまま、後方へと倒れ込むようにして、ヤムチャの身体をマットへと叩きつけていくっ! バイソンの抱え式バックドロップっ!」

260: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:30:27 ID:uEZsNjuY
バイソン「へへへ、ざまぁねぇな……っと……」ムクッ

ヤムチャ「あぁっ……ううっ……」


実況「さぁ、抱え式バックドロップでヤムチャの身体をマットへと叩きつけたバイソンは、すぐ様立ち上がるっ!」


バイソン「そ~れっ! まだまだ痛めつけていくぜぇ~! よいしょ~っと!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「そして間髪入れずに仕掛けていくっ! エルボードロップっ! ヤムチャの身体に肘を落としていくっ!」

元「ちょっと一方的な展開になってきたねぇ……うん……」


リュウ「そこを退けっ! サガットっ! はぁっ!」ガスッ

サガット「うおっと……いいエルボーだが、ここは通さんっ……! フンっ……!」ガスッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「リュウはサガットと、場外で激しく打ち合っているか!? 少しばかり、救出には時間が掛かりそうです!」

261: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:37:08 ID:uEZsNjuY
バイソン「さぁさぁ、そろそろお終いにしちゃいましょうかねぇ!? オイっ!」パチパチ

ヤムチャ「う、ううっ……」


実況「さぁ、バイソンが再び立ち上がるっ! 両手を大きく叩きながら、アピールしていますっ! 何か、狙っているのかっ!?」

元「大技、来ると思うねぇ、うん……」


バイソン「さぁ、終わりにしましょうかっ……! ヤムチャ君よぉ……ホレ、起きなっ……!」ググッ

ヤムチャ「ううっ……く、くそっ……」


実況「バイソンはヤムチャの身体を引き起こし……おぉ~っと、そのままヤムチャの頭部を自身の股下へと押し込んでいったぁ! コイツはパワーボムっ! パワーボムの体勢だっ!」


バイソン「よっしゃ~っ! こいつでお終いですよ~! ド派手にいきましょうかぁ~!」ググッ

ヤムチャ「ち、ちくしょうっ……!」


ヤムチャー! ガンバレー!

実況「バイソンはヤムチャをパワーボムの体勢で捉え……そのまま両腕を挙げて、アピールしていきますっ! 苦しい展開っ! 非常に苦しい展開だぁっ!」

元「う~ん……コレ、喰らったら……マズいんじゃないかなぁ……」

263: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:49:41 ID:uEZsNjuY
バイソン「さぁ、いきましょうかぁ~! うおおおぉぉっ!」ググッ

ヤムチャ「う、うおおぉっ……!」


実況「さぁ、バイソンがヤムチャの腰回りを掴み……そして自身の頭上まで、その身体を高々と持ち上げたぁっ!」


バイソン「乱暴にいきましょうかっ……! うるああぁぁっ!」ポイッ

ヤムチャ「う、うおおおぉぉっ……!」


実況「そして、そのままヤムチャの身体を前方へと放り投げていくっ! 投げっぱなしできたっ! 投げっぱなしできたぁっ!」


ヤムチャ「……ぐ、ぐわあああぁぁっ!」ズドーンッ

バイソン「へへ、終わったな……楽な試合だったぜ、おい……」


実況「ヤムチャの身体が、背中からマットへと叩きつけられるっ! バイソンの投げっぱなしパワーボムっ! 投げっぱなしパワーボムだぁっ!」

元「……乱暴にきたねぇ、うん」

264: 名無しさん 2015/05/01(金) 22:57:27 ID:uEZsNjuY
ヤムチャ「あっ……あああっ……」

バイソン「さぁ、コレで終わりだ……ホレ、レフェリー……カウントを取ってくれ……」


実況「乱暴にヤムチャを放り投げたバイソンは、そのままヤムチャに歩み寄り……おぉ~っと! フォールにいったぁっ! ここでヤムチャの身体に覆いかぶさり、フォールの体勢っ!」


リュウ「くそっ……ヤバいっ……カットにいかねぇと……」

サガット「おっと、そうはさせん……フンっ……!」ググッ

リュウ「う、うおっ……!」

サガット「場外で投げられるのは……痛いぞ、リュウっ……! だああぁぁっ!」ズドーンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「何とか、返す事が出来るかヤムチャっ! もしくはリュウの救出が間に合うかっ!?」

元「あぁ、ダメだ……リュウ君、場外で投げられてる……」

実況「おっと、レフェリーが今、カウントを取り始めましたっ! ここはヤムチャっ! 自力で返すしかない場面だっ!」

265: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:00:35 ID:uEZsNjuY
ダン「ワンっ……!」

ヤムチャー! シッカリシロー!

ダン「ツーっ……!」

ヤムチャー! タテー!

ダン「……スリ」

ヤムチャ「……く、くそっ! 負けるかっ!」ググッ

バイソン「……んあっ?」

ダン「カウントはツーだっ! カウントツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞ!」


ワー、ワーワー

実況「おぉ~っとっ! 危ない危ないっ! しかしここでヤムチャの肩が上がったっ! 肩が上がったぞっ!」

元「よ~し」

実況「危ない展開でしたが……カウントツーでヤムチャが返したぁ! カウントは2.6と言った所かぁ!? ここはヤムチャも粘りを見せていきますっ!」

266: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:04:07 ID:uEZsNjuY
バイソン「チィっ……雑魚のくせに粘りやがって……面倒臭ぇんだよ、てめぇは……」ムクッ

ヤムチャ「く、くそっ……負けるか……負けて、たまるか……」ブルブル


実況「さぁ、何とかカウントツーで返したヤムチャだが……」

元「……返すので、精一杯って所かね?」

実況「おっと、なかなか立ち上がれませんっ! 一方バイソンは、すぐ様立ち上がったっ!」


ヤムチャ「負けねぇ……負けねぇぞ……」ブルブル

バイソン「惨めだねぇ……そういう根性論、大嫌いだよ……まぁ、いいよ……ヘイヘイ起き上がって来な……?」

ヤムチャ「負けねぇ……絶対に、負けねぇ……」ブルブル

バイソン「次に、起きた時が……てめぇの最後だぜ、おい……」


実況「さぁ、気力を振り絞って、何とか立ち上がるヤムチャっ! 頑張って欲しい場面だっ!」

267: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:09:35 ID:uEZsNjuY
ヤムチャ「う、うおおおっ……!」ググッ

バイソン「は~い、頑張って立ち上がりましたねぇ……よく出来ましたぁ~!」グイッ


実況「さぁ、ヤムチャが何とか立ち上がったぁっ! おっと~、しかし、ここでバイソンは正面からそのヤムチャの首に手を回し、捉えるっ!」

元「う~ん……やっぱり、ダメージ大きいからねぇ……バイソン君に観察されてたよ……」


バイソン「生きたサンドバッグってのは、おめぇみたいな奴の事を言うんだな……ホラ、よいしょっとっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「そして、バイソンは首筋に手を回しながら、自身の頭部をヤムチャの頭部へとぶつけていくっ! ヘッドバットっ!」


バイソン「もう一発だっ! そらぁっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……ぐわっ!」


実況「おぉ~っと、そして二発目っ! バイソンは連続で打ち込んでいくっ!」

269: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:14:23 ID:uEZsNjuY
バイソン「連続でいきましょう~! それそれそれ~いっ!」ゴスゴス

ヤムチャ「うっ……あっ……ぐっ……」


実況「バイソンで連続で打ち込んでいくっ! 連続ヘッドバットだっ! 連続ヘッドバットっ!」

元「……苦しいねぇ」


バイソン「……さぁ、これでラストですっ! うおおおぉぉっ!」ググッ

ヤムチャ「うっ……ううっ……」


実況「そして、バイソンは上体を大きく反らし、頭部を大きく振りかぶったぁっ!」


バイソン「……うるああぁぁっ! くたばれっ!」ゴーチンッ

ヤムチャ「……くあっ!」クラッ


実況「そして、締めの一撃っ! 強烈なヘッドバットっ! ヤムチャの身体が大きくフラついたぁっ!」

270: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:19:02 ID:uEZsNjuY
バイソン「相手にならねぇんだよ、雑魚がっ! ホレっ!」ググッ

ヤムチャ「……うあっ」


実況「バイソンはフラついたヤムチャの身体を正面から掴みにかかるっ!」


バイソン「さぁさぁ、今度こそ止めにしてやるよ……オラっ!」ブンッ

ヤムチャ「……う、うおっ!」


実況「そして、ヤムチャの身体をロープへと振っていったぁ!」


バイソン「これで終わりにしてやるよっ! バイソン式アックスボンバーだっ! 顔面に打ち込んでやるっ! うおおぉぉっ!」ググッ


実況「バイソンは右腕をググッと挙げて、間髪入れずに逆側のロープへと走っていくっ!」

元「バイソン式アックスボンバー狙ってるねぇ」

実況「再びバイソンが決めに来たかっ!? バイソン式アックスボンバーを狙っているっ!」

271: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:23:55 ID:uEZsNjuY
バイソン「いい夢見ろよっ……! この糞がっ!」ダダッ

ヤムチャ「くっ……くそっ……」ダダッ


実況「さぁ、ヤムチャの身体がロープの反動で返ってきたっ! そしてバイソンもロープ反動をつけてヤムチャへと向かっていくっ! 狙いはバイソン式アックスボンバーだっ!」


ヤムチャー! マケルナー!

ヤムチャ「……負けてたまるかあああっ!」シュッ

バイソン「死ねええぇぇっ……バイソン式アックス……んっ……?」


実況「いやっ! ここはヤムチャが動いたぞっ!? 勢いよく、低空に飛んでいくっ! バイソンの目の前でヤムチャがジャンプして、低空で飛び込んでいくっ!」


ヤムチャ「足元が、お留守だぜっ……! その足だっ……! 喰らいなっ……!」ガスッ

バイソン「ぐ、ぐがああぁぁっ……!」


実況「ヤムチャがカウンターで仕掛けたっ! 低空ドロップキックっ! バイソンの足へと打ち込んでいったぁ!」

元「左足に打ち込んでいったよねぇ? よし、よく返した」

272: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:28:54 ID:uEZsNjuY
ヤムチャ「ど、どうだっ……!?」

バイソン「だあああぁぁっ……! うおおっと……!」グルンッ


実況「おぉ~っと、見事な一撃が決まったか!? 勢いよく足元に打ち込んだ事によって……バイソンの身体は、そのまま前方に一回転っ!」


バイソン「くそっ……うげえええぇぇぇっ!」バターンッ

ヤムチャ「……よしっ!」


実況「そして、一回転して背中からマットへと落ちますっ! いい一撃が決まった!?」

元「うん、足のダメージが生きてたねぇ」


バイソン「あぁ、くそっ……チマチマした攻撃ばかりやりやがって……」ゴロゴロ


実況「さぁさぁ、バイソンは左足を抑え……悶えて、かなり苦しんでいる模様っ! ヤムチャが耐え凌いだっ! 苦しい状況だが、よく見ていたっ!」

273: 名無しさん 2015/05/01(金) 23:33:05 ID:uEZsNjuY
イケー! ヤムチャー!

ヤムチャ「一撃は、返したが……ちょっと攻撃受けすぎちまったな……」


実況「さぁ、何とか返したヤムチャだが……おっと、少しばかりダメージが大きいのか……? 一度、ロープへと近づき、正面からもたれかかるようにして、呼吸を整えていますっ!」

元「苦しいけど、休んでちゃダメだよ……いける時にはいかないと……」


バイソン「あぁっ……ちくしょう……だが、一撃返されただけだ……まだまだっ……!」ムクッ


実況「おっとおっと……そうこうしているうちに……バイソンが起き上がるっ! 今、ゆっくりと立ち上がろうとしているっ!」

元「ここは攻める場面ですよ、ヤムチャ君っ!」


ヤムチャー! イケー!

ヤムチャ「あぁっ! ここはチャンスなんだっ! いかねぇと……俺はいかねぇといけねぇんだよぉっ……!」クルッ


実況「おぉ~っと、ここでヤムチャがクルっと振り返り……そして、ロープを背にしたぁっ!」

元「そうですっ! その意気ですよ!」

実況「疲れた身体に鞭を打ち……気力を振り絞り……ヤムチャが向かっていくっ! 今、ヤムチャが力強い動きでバイソンへと向かっていくっ!」

281: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:01:36 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「はぁっ……はぁっ……」


イケー! ヤムチャー!

実況「さぁさぁ、ヤムチャが向かっていくっ! 立ち上がろうとして、片膝えをついているバイソンへと力強く向かっていくっ!」


バイソン「あぁっ……なんだよ、もう来たのか……」

ヤムチャ「……うおおおぉぉっ!」ググッ


実況「さぁ、ヤムチャはバイソンの正面に立ち、大きく吠えるっ! そして、右足をググッと構えて……!」


ヤムチャ「もう一度寝てろっ……! うらああぁぁっ!」スパーンッ

バイソン「……ぐわああぁぁっ!」バターンッ


実況「そして、バイソンの胸元に蹴りを振り抜いたぁっ! 気力を振り絞った渾身の熱~い蹴りィ! バイソンに打ち込んでいくっ!」

元「よ~しっ!」

実況「これにはバイソンも……再びダーウンっ!」

282: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:09:50 ID:WOsN06HE
ヤムチャー! セメロー!

ヤムチャ「よしっ、休んでる暇はねぇ……一気にいくぞっ……」クルッ


実況「さぁ、バイソンを再びダウンさせたヤムチャは……おっと、クルっと振り返り、コーナーの方を見たぁ!」


ヤムチャ「……ぶちかましてやるっ! ド派手に、ぶちかましてやるっ!」ダダッ


実況「そして、コーナーの方へと一直線に向かって行くっ! コイツは、ダイビング攻撃か? それとも、ミサイル攻撃かぁっ!?」

元「よ~しよし、一気にいこう」


ヤムチャ「今度こそは……ぶち当ててやる……覚悟しやがれバイソンっ……!」ササッ

バイソン「ケッ……糞がっ……」


実況「さぁ、コーナーポストに昇る為に、素早くエプロンサイドへと一度出るヤムチャっ! そして、コーナーポストへと手をかけていくっ!」

283: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:17:40 ID:WOsN06HE
サガット「おぉ~っと……そうは、させん……」ググッ

ヤムチャ「……何っ!?」


実況「おぉ~っと!? しかしここで、場外にいるサガットが……エプロンサイドにいるヤムチャの足を掴んだっ! ヤムチャを行かせませんっ!」

元「……あらら」


サガット「バイソンに夢中になりすぎたな……? 俺の存在を忘れては困るぞ……?」

ヤムチャ「チイっ……くそっ……! 退けっ……! 退けよ、この野郎っ……!」ゲシゲシ


実況「必死にサガットを振り払おうと、エプロンサイドから、踏みつけるように蹴っていくヤムチャっ! だがしかしサガット、その手を離しませんっ!」


ヤムチャ「くそっ……くそっ……邪魔だよ、この野郎っ……!」ゲシゲシ

サガット「やわい蹴りだな……効かん、効かんよ……」


実況「チャンスの場面が……生かしきれないっ……! この辺り、やはり流れが来ていないとこういう結果になってしまうのかっ……!」

元「あまり、手こずってるとバイソン君も、起き上がっちゃうかねぇ……」

284: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:21:22 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「ちくしょうっ……! リュウさんっ! 助けて下さいっ!」

リュウ「あぁ、わかってるよ……任せておけっ……!」ムクッ


実況「おっと、ここでヤムチャが場外でダウンしているリュウに向かって何やら言っているんでしょうか?」

元「おっ、そうだね」

実況「おぉ~っと! その声に応えるように、リュウが立ち上がるっ! 場外で立ち上がるっ!」


リュウ「ヤムチャっ……! 今、行くぜっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ

ヤムチャ「……お願いしますっ!」


イケー! リュウー!

実況「リュウはそのまま、ヤムチャの足を掴んでいるサガットへと、勢いよく突っ込んでいったぁ!」

元「よしよし、いけいけぇ!」

285: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:30:05 ID:WOsN06HE
リュウ「その手を離せ、サガットっ……! はああぁぁっ……!」ガシッ

サガット「……うぐっ!」ヨロッ

ヤムチャ「……よしっ! 手が離れたっ!」


実況「そして、サガットの側頭部に打ち込んでいくラリアットっ! サガットの巨体がフラついたぁ!」


リュウ「ヤムチャに夢中になりすぎていた様だな……! お前も俺の存在を忘れてただろ……!」ググッ

サガット「くっ、くそっ……まだ死んでいなかったか、リュウっ……!」


実況「さぁ、そしてリュウはフラついたサガットの身体を掴み……」


リュウ「お前は邪魔だっ……! 向こうに、行ってろっ……!」ブンッ

サガット「うっ……うおおぉっ……!」


実況「そのままサガットの身体を、鉄柵目掛けて振り投げていったぁ!」

287: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:40:13 ID:WOsN06HE
サガット「……うぐああっ!」ガッシャーンッ


実況「サガットの身体が激しく鉄柵へとぶつかったぁっ! 大きな大きな金属音が響いたぁ!」

元「よ~し、これでヤムチャ君もいけるね」

実況「ここはリュウが救出に走りますっ! 悪い流れだと思っていたが、そうではなぁいっ! 嫌なムードなど、空手軍団のパワーっ! そして、チームワークっ! そいつで変えてしまう事が可能なのだっ!」


ヤムチャ「……助かりましたよ、リュウさんっ!」

リュウ「よ~し、派手に決めちまえ……こっちはこっちでやっておくからよ……」

ヤムチャ「わかりましたっ! そっちの事は任せますっ!」


実況「一言二言、リュウと交わした後、コーナーポストへと昇っていくヤムチャっ! バイソンはまだダウンしているっ! ヤムチャがコーナーポストへと昇るっ!」


リュウ「サガット、行くぜ……覚悟しろっ……!」

サガット「うっ……ううっ……」

288: 名無しさん 2015/05/02(土) 22:51:02 ID:WOsN06HE
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「おっと、リュウは更にいくっ! 鉄柵に倒れこんでいるサガットへと突っ込んでいくっ!」


リュウ「喰らえ、サガットっ……! はああぁぁっ……!」ズガァッ

サガット「……ぐ、ぐわああぁぁっ!」


実況「そして、正面から打ち込んでいく! ランニングドロップキックっ! ドロップキックと鉄柵との強烈なサンドイッチだぁ!」


サガット「ううっ……く、くそっ……!」バターンッ

リュウ「よしっ……そのまま寝てな……!」


実況「キツい一撃が決まったか!? これにはサガットも場外で前のめりに倒れ……ダーウンっ!」

元「よぉし、サガット君はもう大丈夫だね……後はバイソン君がおかしな事をしないのを祈るだけだ……」

290: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:01:31 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「……さぁ、起きろっ! 早く起きろ、バイソンっ!」


イイゾー! ヤムチャー!

実況「さぁ、ヤムチャはコーナーポストの上へと昇りきったぁっ! そっして、そこからバイソンをジッと見ているっ! 狙いを定めてるっ!」


バイソン「ううっ……あぁ……ちくしょう……」ムクッ

ヤムチャ「……よし、いいぞ」


実況「さぁ、そして今バイソンがゆっくりと立ち上がるっ! 誘われるかのように……ゆっくりと立ち上がったっ!」


バイソン「あぁ、くそっ……いててて……あれ……? あの馬鹿は、何処行った……? 何処行ったんだ、おい……?」キョロキョロ

ヤムチャ「こっちだ、バイソンっ……! いくぜ、うおおおぉぉっ……!」

バイソン「何っ……! ま、まさかっ……!」クルッ


実況「そして、ヤムチャが跳んだあああぁぁっ! コーナーポスト最上段から……バイソン目掛けて跳んだああぁぁっ!」

291: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:11:23 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「……だああぁぁっ!」フワッ

バイソン「う、うおっ……! 高ぇっ……!」


実況「ヤムチャがバイソン目掛けて跳んでいくっ! おぉ~っと、コイツはかなり高く跳んだぁ!」


ヤムチャ「ミサイルキックだっ……! ぶちかますっ……!」ズガアアァァッ

バイソン「う、うおおおぉぉっ……!」


実況「そして、バイソンに突き刺していく、滞空時間の長いミサイルキックっ! ヤムチャが打ち込んだぁ!」

元「いいですよ~」


ヤムチャ「……どうだぁっ!?」

バイソン「ぐ、ぐわああぁぁっ!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「バイソンの身体が後方に大きく吹っ飛んだぁっ! そしてそのまま、倒れこんだぁ! ヤムチャの滞空時間の長いミサイルキックがバイソンに激しく突き刺さったぁ!」

元「いいですよいいですよ」

実況「激しく倒れ込んだ衝撃でマットが大きく大きく揺れますっ! 現在リング上は震度2弱と言った所かぁ!?」

292: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:15:16 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「……よっとっ!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「おっと、そしてヤムチャはそのまま素早くハンドスプリングで立ち上がるっ! すぐ様、起き上がるっ!」

元「ヤムチャ君も、リズム出てきたねぇ。いいですよ」


ヤムチャ「今日の俺は、滅茶苦茶怒ってるぜ、バイソンっ……! ホラ、起きろ……てめぇは、許さねぇっ……!」

バイソン「あぁっ……くそっ……」


実況「さぁ、そして、ヤムチャはそのまま軽やかなステップを踏みながら……バイソンの様子を見ていますっ!」


ヤムチャ「オラッ! 何やってんだっ! とっとと起きろ、バイソンっ……!」ズドンッ


実況「おぉ~っと、ここでヤムチャが音を立てて、大きくリングを踏みつけたぁっ! マットが大きく揺れますっ!」

293: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:19:10 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「……オラッ!」ズドンッ

バイソン「ううっ……」


実況「さぁ、ヤムチャはバイソンに狙いを定め……準備万全と言った所かっ!? 力強く、リングを踏み鳴らし、バイソンの起き上がりを待つっ!」

元「うん、狙ってるねぇ」


ヤムチャ「早く起きろ、バイソンっ……! ぶち込んでやるよっ……!」ズドンッ

バイソン「あぁ……バンバン、うるせぇよ馬鹿野郎め……」

リュウ「よぉ~し、ヤムチャいいぞっ……! お前のリズムだっ!」


実況「おっと、ここでリュウも戻ってきたっ! 自軍コーナーのエプロンサイドにピョンと飛び乗り、そしてリング内のヤムチャを見ていますっ!」


リュウ「起き上がりに、ぶち込んでやれヤムチャっ……!」

ヤムチャ「わかってますっ! オラッ、早く起きろバイソンっ!」ズドンッ


実況「さぁさぁ、激しくマットを踏みつけ、バイソンの起き上がりを待つヤムチャっ! マットが揺れる揺れるっ! リング内から地響きが聞こえてくるっ!」

294: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:22:35 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「オラっ……!」ズドンッ


実況「さぁ、ヤムチャがリング揺らす揺らすっ! 早く起き上がれと言わんばりに、大きくリングを踏みつけ音を立てていくっ!」


ヤムチャ「……オラっ!」ズドンッ

リュウ「よ~しっ! いいぞっ!」パシッ

ヤムチャ「……オラッ!」ズドンッ

リュウ「よ~しっ!」パシッ


実況「おっと、ヤムチャがリングを踏みつけていくタイミングに合わせて……コーナーにいるリュウも大きく手を叩いていくっ! 空手軍団が乗ってきたっ! 乗ってきたか!?」

元「いいねぇいいねぇ、乗ってきたんじゃない?」


ヤムチャ「……オラッ!」ズドンッ

リュウ「よ~しっ!」パシッ

オーッ!


実況「おっと、そしてここで場内からの声援も挙がってくるっ! ヤムチャがリングを踏みつけると同時に……場内からも大きな声援が聞こえてくるっ!」

295: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:29:25 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「……オラッ!」ズドンッ

実況「ヤムチャがリングを踏み鳴らし……」


リュウ「よ~しっ!」パシッ

実況「リュウも、それに合わせて大きく手を叩くっ!」


オーッ!

実況「そして、それに応えるように、場内から声援が飛ぶっ! まるで地響きのような声援っ! さぁさぁ、場内が空手軍団ムード一色になってきたっ! 会場全体が一体となったミュージックっ! まさにオーケストラっ!」


バイソン「あぁっ……うるせぇな……ちくしょうめ……」ムクッ

実況「そして、バイソンが立ち上がってきたっ……! さぁ、後は打ち込むだけだっ! Tune up the band!」

296: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:34:25 ID:WOsN06HE
ヤムチャ「よしきたっ……! いくぜっ、うおおおぉぉっ!」ズドンッ

リュウ「……いけぇっ!」

イケー! ヤムチャー!


実況「バイソンの起き上がりに合わせてヤムチャが仕掛けたっ! 大きくマットを踏み鳴らして踏み切り、そしてサイドステップをしながらバイソン目掛けて突っ込んだぁ!」


ヤムチャ「……狙いは顎だっ! うるああぁぁっ!」スパーンッ

バイソン「……ぐええええぇぇっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして、大きく踏み込みつつのトラースキックっ! バイソンの顎にヒットさせていくっ!」

元「甘いリズムに乗せて顎に打ち出していったねぇ。いいよいいよ」


バイソン「……く、くそおおぉぉぉっ!」バターンッ

ヤムチャ「見たか、コラっ……! 人をバカにするのも……いい加減にしやがれっ……!」


実況「クリーンヒットォっ! 完全に炸裂したぁっ! バイソンは大きく大きく大きくダーウンっ!」

297: 名無しさん 2015/05/02(土) 23:40:41 ID:WOsN06HE
ワー! ワーワー!

実況「さぁ、場内は大熱狂っ! これは完全に流れを掴んだか!? ヤムチャが一気に持っていきましたっ!」

元「うん、いいねぇ」


ヤムチャ「よし……ムードは戻ってきたっ……! それならここは……」クルッ


実況「そしてヤムチャは……おっと、ここでクルっと回転しながら自軍コーナーの方へと移動しますっ!」


ヤムチャ「……何とか、流れは引き戻しましたっ! 後は頼みますっ!」パシッ

リュウ「あぁ、よくやったっ! 後は任せろっ!」パシッ


実況「そして力強くリュウとタッチっ! ここで交代していきますっ!」

元「うん、いい流れでリュウ君に繋げたんじゃない?」


リュウー! リュウー!

実況「ここで試合権はリュウっ……! リュウへと移りましたっ! 空手軍団ムード一色の中、リュウが出ますっ! ヤムチャが素晴らしい流れでリュウに繋ぎましたっ!」

310: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:02:42 ID:czgg/jmg
リュウ「よしっ、いい流れで来たぜ……このまま決めてやるっ!」


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

実況「さぁ、タッチを受けたリュウはそのままコーナーポストへと昇っていくっ! 自軍サイドのコーナーポストへと昇っていくっ!」


リュウ「さぁ、いこうかっ……! バイソンっ……!」

バイソン「……ううっ」


実況「バイソンまでは、やや距離があるかっ……!? だが、リュウはコーナーポストの上から、バイソンに狙いを定め……」


リュウ「……はああぁぁっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして、そのまま跳んだああぁぁっ! バイソン目掛けてリュウがダイビングっ! 飛び込んでいくっ!」

311: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:14:39 ID:czgg/jmg
リュウ「……だああぁぁっ!」ズドーンッ

バイソン「……うぐああぁぁっ!」


イイゾー! リュウー!

実況「トップロープから、バイソン目掛けて飛び込み、そして肘を落としていくっ! リュウのダイビングエルボードロップっ! ダイビングエルボードロップだぁっ!」


バイソン「ああっ……ぐっ、ちくしょう……」

リュウ「よし、ここからだ……ここから……」ムクッ


実況「さぁ、そしてリュウが素早く起き上がるっ!」

元「ここは押せ押せの場面だよ。今はいい流れがきています」


リュウ「攻めるぜっ!」ググッ


リュウー! リュウー!

実況「リュウもその事は、重々承知しているかっ!? 拳をググッと挙げて、まだまだ攻めると言わんばかりにアピールしていきますっ!」

312: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:26:57 ID:czgg/jmg
リュウ「さぁ、まだまだいくぞっ! バイソン、起きろっ!」ググッ

バイソン「……うぐぐ」


イケー! リュウー!

実況「さぁ、リュウは素早くバイソンを引き起こしていくっ! 一気に攻めていくっ!」


リュウ「はあぁぁっ……! だああぁぁっ!」シュッ

バイソン「……うぐっ!」


実況「そして、バイソンの目の前でググと構えてからの……ミドルキックっ! バイソンの脇腹へと突き刺していくっ!」


リュウ「……まだまだっ!」クルッ

バイソン「……んあっ?」

リュウ「……はああぁぁっ!」シュッ

バイソン「……うぐっ!」フラッ


実況「さらに、バイソンの目の前でクルリと回転して……その反動を利用してチョップを打ち込んでいくっ! 首筋に打ち込むローリングチョップっ! バイソンの身体がフラついたぁ!」

313: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:33:28 ID:czgg/jmg
リュウ「……さぁ、いくぞっ!」ガシッ

バイソン「うあっ……く、くそっ……」


実況「フラついたバイソンに距離を詰め……そして、そのまま掴みにかかるっ! リュウはバイソンの胴回りに側面から手を回すっ! 胴回りを抱えたっ!」


イケー! リュウー!

リュウ「……だああぁぁっ! はあぁっ!」ズドーンッ

バイソン「……うげええぇぇっ!」


実況「そして自身の身体を捻りつつ、バイソンの身体を後方へと投げ飛ばしていくっ!」

元「綺麗なサイドスープレックスだ」

実況「リュウのサイドスープレックスっ! バイソンを投げていきますっ! 一気に攻め立てていきますっ!」

314: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:43:48 ID:czgg/jmg
リュウ「……よしっ!」ムクッ


リュウー! リュウー!

実況「さぁさぁ、リュウは素早く起き上がり……」


リュウ「……いくぜっ!」ダダッ


実況「おっと、間髪入れずに突っ込んでいくっ! 後方へ投げ飛ばしたバイソンに向かって突っ込んでいくっ!」

元「よしよし、いけいけ」


リュウ「……うおおおぉぉっ!」クルッ

バイソン「あぁ、ちくしょう……また来やがった……」

リュウ「……だああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……うぐっ!」


実況「そして、バイソンの目の前で前方宙返りっ! クルっと一回転して、バイソンの身体へと背中から落ちていくっ! サンセット・フリップっ! サンセット・フリップだあっ!」

315: 名無しさん 2015/05/03(日) 22:52:39 ID:czgg/jmg
リュウ「さぁ、これで終わりにしてやるっ! 起きろっ……!」ググッ

バイソン「……ううっ」


イケー! リュウー!

実況「ここぞとばかりにリュウが攻め立てるっ! 攻め立てていくっ! リュウはバイソンの身体を正面から引き起こすっ!」


リュウ「さぁ、バイソンっ……これで終わりだっ……! フンっ……!」ガシッ

バイソン「……ち、ちくしょうっ! させねぇ、させねぇよ」


実況「リュウはバイソンの頭部を自身の股下に押し込み、前屈みの体勢にして、胴回りを掴むっ! パワーボムの体勢っ! パワーボムの体勢だっ!」


イケー! リュウー!

リュウ「いくぜっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ

バイソン「う、うおっ……!」


実況「そして、自身の頭上までバイソンの身体を抱え上げたぁっ! リュウのパワーボムっ! こいつで決めてしまえっ!」

316: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:00:54 ID:czgg/jmg
バイソン「ちくしょうっ……させるかっ……! させるか、この野郎っ……!」ガスッ

リュウ「う、うおっと……!」


実況「あぁ~っと! しかし、これにはバイソンも抵抗するっ! 抵抗していくっ! リュウに抱え上げられたバイソンだが……持ち上げられたまま、頭部へとナックルパートを繰り出していくっ!」


バイソン「うざってぇんだよ、ボケっ……! オラ、離せっ……! 離しやがれっ……!」ガスガス

リュウ「くっ……う、うおっ……」ヨロヨロ


実況「リュウの頭上から、頭部にナックルパートを連打して抵抗するバイソンっ! おぉ~っと、これにはリュウもバイソンを抱え上げたまま、フラフラと後退っ!」

元「う~ん、バイソン君も粘るねぇ」


ヤムチャ「リュウさんっ! 踏ん張って下さいっ!」

リュウー! イッチマエー!

リュウ「……あぁ、わかってるよ、わかってるっ!」ヨロヨロ


実況「ここは一気に押したい場面だが……どうだっ!? ヤムチャもコーナーから声を張り上げ叫び、リュウにエールを送っているっ! リュウ……何とかいってくれっ!」

317: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:11:54 ID:czgg/jmg
バイソン「ヘヘヘ、もう一押しって所だな……? オラ、早く離せよ、タコ……」ガスガス

リュウ「粘る奴め……だが、辿り着いたぞ、バイソンっ……!」ヨロヨロ

バイソン「……あぁ?」


実況「さぁ、バイソンにナックルパートの連打を喰らい、後退していくリュウっ! おぉ~っと、もう背後はロープだっ! 追い詰められてしまったか!?」

元「……いや、違うね」


リュウ「予想以上の粘りだったよ、バイソンっ……! だが、ロープの反動で……」ググッ

バイソン「う、うおっ……! 何だとっ……!?」

リュウ「……押し返してやるっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「おっとぉ! リュウは背後のロープを利用したのか!? バイソンを担ぎ上げたまま、ロープにもたれかかり……そしてその反動を利用して、一気にいったぁ!」

元「リュウ君、狙ってたねぇ。リングの中がよく見えています。あるものは利用しなきゃね」

実況「バイソンを抱え上げたまま、リュウがロープを反動を利用して……パワーボムの体勢のまま、一気にリング中央へと向かっていくっ!」

318: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:19:07 ID:czgg/jmg
リュウ「ランニング・パワーボムだっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ

バイソン「う、うおおぉっ……!」


ヤムチャ「リュウさん、いけぇっ!」


リュウ「……だああぁぁっ!」ズドーンッ

バイソン「……ぐわああぁぁっ!」


ワー! ワーワー!

実況「リュウが勢いよく、リング中央へと走り込み……そしてバイソン身体をマットへと叩きつけたぁ!」

元「いいのが決まりました!」

実況「リュウのランニング・パワーボムっ! ランニング・パワーボムがバイソンに炸裂だぁっ!」

319: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:24:06 ID:czgg/jmg
リュウ「よしっ、決まったっ……! 念には念を入れてっと……!」シュッ

バイソン「あああっ……ううっ……」

リュウ「よっとっ……! はぁっ!」シュタッ


オー、オーオー

実況「勢いよくバイソンをリング中央へと叩きつけたリュウは……おっと、そのままバイソン足を掴んで、前方へと回転しつつバイソンの身体を飛び越えるっ! そして、そのまま綺麗なブリッジを見せるっ!」

元「ジャックナイフ式で固めてきましたねぇ」

実況「リュウがジャックナイフ固めで、ピンフォールっ! さぁ、どうだ!? こいつは決まったかっ!?」


リュウ「……レフェリーっ! カウントを頼むっ!」

ダン「オーケー、任せておきなっ!」


実況「そして今、レフェリーがバイソンの身体を固めているリュウの元へとやってきましたぁ! カウントを取りますっ!」

320: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:29:07 ID:czgg/jmg
ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」

サガット「……うおおぉっ! させるかぁっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」

ダン「カット成立だ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞ、カウントツーだっ!」


実況「あ~っと、惜しいっ! ここはサガットが生きていたっ! 素早く場外からリングインして、リュウにスレッジハンマーっ! カットしていきます!」

元「……惜しかったねぇ」

実況「カウントは2.7と言った所か? ここはサガットがいい動きを見せます」


サガット「……おい、バイソン? 大丈夫か?」

バイソン「ううっ……ヤバい……ダメそう……」

サガット「チィっ、仕方ない……交代だ。先にコーナーへ戻っておけ」

321: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:33:32 ID:czgg/jmg
リュウ「……くそっ、惜しかったな」ムクッ

サガット「俺は、こいつを抑えておいてやるよ……さっきの場外戦続きだな……」

リュウ「……んっ?」

サガット「来いよ……リュウ……かかって来い……」クイクイ


実況「おっと、ここでサガットはリュウに手招きっ! 自分にかかって来いと言わんばかりに、挑発していきますっ!」


サガット「さぁさぁ、来い……リュウ……」クイクイ

ダン「おいおい、待てよ……何、勝手な事してんだよ……? おめぇに言ってんだぞ、サガット!」

サガット「……ん?」


実況「おっとおっと、だがしかし、ここでレフェリーは……そんなサガットへと近づいていき……警告をしています」

元「まぁ、サガット君は試合権持ってないしね。やり合うなら、バイソン君とタッチしてから……だよ……」

322: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:38:35 ID:czgg/jmg
ダン「試合権を持ってねぇ奴が、リングにいちゃいけねぇんだよっ! ホラ、とっとと下がれ、サガットっ!」

サガット「シャドルーには、そんなルールはない……退け、邪魔だ……」グイッ

ダン「シャドルーにはなくても、こっちにはあるんだよ、 バカっ!行かせねぇぞ、この野郎……」

サガット「うざったいレフェリーだ……殴られたいのか、お前は……?」

ダン「反則負けになりてぇのか、お前は……?」


実況「おぉ~っと、レフェリーの制止を振り払い、リュウに向かって行こうとするサガットっ! しかし、レフェリーも頑張るっ! この辺り、激しい押し問答が繰り返されていますっ!」


ヤムチャ「何だ何だ……? 乱闘かオイ……? だったら、俺も行ってやってもいいんだぞ、おいおい……」ヒョコッ

サガット「おい、ほら……? あっちの雑魚も来てるじゃないか……? 試合権を持っていない人間は戦ってはいけない……そんなルールなど、ないさ……」

ダン「ん……? って、あぁ、バカっ……! ヤムチャまで出てくるんじゃねぇよ! 話がややこしくなっちまうだろが……」


実況「おっと、ここでヤムチャもリングインしてくるか!? コーナーで動きを見せますっ!」

323: 名無しさん 2015/05/03(日) 23:44:01 ID:czgg/jmg
リュウ「あ~、いいよいいよ……お前まで、出てくると面倒臭い事になるから……コーナーで待機しておけ……」スッ

ヤムチャ「……あっ、リュウさん?」

リュウ「ダメージ残ってんだろ……? だったら、今の間に回復しておけ……そっちの方が、いいから……」

ヤムチャ「まぁ、リュウさんが、そう言うなら……」


実況「おっと、しかしここでリュウはヤムチャを掌で制止します!」

元「まぁ、乱戦になっちゃったら、シャドルーの方に分があるかもしれないからね……リュウ君、落ち着いてるね。いい判断です」


ダン「お~う、リュウ……助かったぜ……ホラ、サガット……!」

リュウ「ほら、ヤムチャは下がったぞ……? だから、お前も下がれ、サガット……」

サガット「何を怖気づいている……? ルールなど関係ないだろう……?」

リュウ「うるせぇ……とっとと下がれ……邪魔なんだよ……帰れ帰れ……」


実況「さぁ、そしてリュウは……サガットへも手で追い払うようなポーズを見せて……サガットへと下がれと指示しています! この辺りはリュウも落ち着いてるっ!」

元「まぁ、そうだよね。サガット君も、もう引き下がった方がいいんじゃない?」

336: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:01:19 ID:X9tDnSHw
リュウ「ホラ、早く戻れよ……邪魔だ、邪魔だ……」

ダン「おうおう、そうだぞサガット……」


サガット、ヒッコメー

実況「なかなか引き下がらないサガットっ! ここは早く自軍コーナーへと引き下がってもらいたいものです!」

元「そうだね」


サガット「……」

リュウ「聞こえねぇのか……? もう一度言うぞ……下がれ……」

ダン「そうだぞ、そうだぞ!」


ブー、ブーブー

実況「さぁ、なかなか引き下がらないサガットに対して……場内から少々ブーイングが飛び交いますっ!」

元「……サガット君も、もう引き下がった方がいいよ」

337: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:05:51 ID:X9tDnSHw
サガット「チィっ……! 腑抜けがっ……!」

ダン「おっ、よ~しよし……大人しく控えておきな……」


実況「おっと、ここでサガットもようやく引き下がりますっ! リュウにクルリと背を向け、自軍コーナーへと戻っていくっ!」


ワー、ワーワー

リュウ「よし、じゃあこれで……試合再開って所だな……」

サガット「くそっ、バイソン……もっと、しっかりしろ……何をやっているんだっ! あぁっ!」ズガッ


実況「おっと、自軍コーナーに戻って行ったサガットは……怒りに身を任せ、激しくコーナーマットを殴っていくっ!」

元「う~ん、思い通りの試合展開になってないんじゃないかなぁ? 結構、苛立ってるんじゃない?」

実況「今の行動を見るに……そういった印象が見受けられますねぇ?」

元「……だけど、物に当たるのはよくないよ。物に当たるのは」

338: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:19:53 ID:X9tDnSHw
リュウ「よ~し、邪魔者もいなくなった事だし……続きを始めっか……バイソン、起きろっ……!」ググッ

バイソン「ううっ……」


実況「さぁ、一方リュウは理想通りの試合展開に持ち込んでいっていると言った所か!? 表情からは先程より、少々余裕が感じられますっ!」

元「そうだね。いい展開に持ち込んでいってるんじゃない? でも、油断は禁物だよ?」

実況「さぁさぁ、再びバイソンの身体を引き起こしていきますっ!」


バイソン「ちくしょう……だけど、おめぇが口論してる間に……少々、回復させてもらったぜ……」

リュウ「……何っ!?」

バイソン「うおおおぉぉっ! バイソン様は、やられてばかりじゃねぇんだよっ! サンドバッグになるのは、てめぇだっ! 喰らいなっ!」ブンッ


サガット「その意気だっ! バイソンっ! いけっ!」


実況「おっと、しかしここでバイソンも反撃にいったっ! やや大振り気味のフックをリュウに繰り出していくっ!」

339: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:25:54 ID:X9tDnSHw
リュウ「……甘いっ!」スッ

バイソン「……あぁっ! くそっ!」スカッ


イイゾー! リュウー!

サガット「あぁっ、くそっ……! 何をやっている、バイソンっ……! 焦るなっ!」


実況「おっとしかし、ここはリュウがよく見ているっ! バイソンのフックを上手く身を屈めて避けたぁ!」

元「うん、よく見てますね。いいですいいです」


リュウ「疲れで動きが大振りになってるぞ……? 下から……喰らいなっ!」ゴスッ

バイソン「……おぐっ!」


実況「そして、屈めた身体を伸ばすと同時に……バイソンの顎へと打ち込んでいったぁっ! カチ上げ式のエルボーっ! リュウ、よく見ていますっ!」

340: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:32:33 ID:X9tDnSHw
バイソン「……ち、ちくしょうっ」フラッ

リュウ「さぁ、まだまだだ……バイソン、いくぞっ!」ググッ


実況「カウンターでの一撃っ! バイソンの身体がフラついたぁ! リュウはそのまま、バイソンの首に両腕を回し……」


リュウ「……はああぁぁっ!」ピョンッ

バイソン「う、うおっ……!」


実況「そのままバイソンに向かって飛びついていくっ! 両膝を折り畳んで……バイソンの胸へと添えるっ!」


リュウ「コード・ブレイカーだっ! だああぁぁっ!」ググッ

バイソン「う、うおおっ……!」


実況「両膝を折りたたんで、バイソンの胸にピタリと添えて……そのまま、リュウは背中からマットへと落ちていくっ! バイソンの身体を前方へと倒していくっ!」

341: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:40:45 ID:X9tDnSHw
リュウ「……だあああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……うぐううぅぅっ!」


元「コード・ブレイカーですね。いいですよ」

実況「リュウのコード・ブレイカーっ! バイソンの身体が、マットではなくリュウの固い膝へと突き刺さるっ!」


リュウ「……どうだっ!?」ムクッ

バイソン「ああっ……う、うぐっ……息が出来ねぇっ……」


実況「うつ伏せに倒れこむバイソンっ! そしてリュウは、倒れ込んだバイソンの身体から抜け出すようにして、素早く立ち上がるっ!」


リュウ「胸の次は、背中だっ……! うおおおぉぉっ……!」ドスッ

バイソン「……がああああぁぁっ!」


実況「そのまま、流れるような動きでバイソンへエルボードロップっ! 背中へと肘を落としていくっ!」

342: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:48:12 ID:X9tDnSHw
サガット「あぁ、くそっ……! バイソンっ……!」イライラ

ヤムチャ「よ~しっ! リュウさん、いけいけっ~!」


リュウー! リュウー!

実況「完全に試合の流れは空手軍団と言った所か!? リングのリュウだけではなく、コーナーにいるヤムチャも乗ってきたぁ!」

元「お客さんも乗ってきてるね。こういうのも、結構パワーになるからね」


リュウ「よしよし……いい感じだっ……! ホラ、バイソン起きろっ……!」ググッ

バイソン「ううっ、くそっ……何とか反撃のチャンスを……反撃のチャンスさえ来たら……」


実況「流れに乗ってリュウが攻める攻めるっ! 攻め続けるっ! さぁさぁ、再びバイソンの身体を引き起こしていくっ!」

343: 名無しさん 2015/05/04(月) 22:59:03 ID:X9tDnSHw
リュウ「……オラッ!」ガシッ

バイソン「……うぐっ」


実況「さぁ、リュウは正面から右手をバイソンの首に回してロックっ! そして、左手はバイソンの腕を掴むっ! さぁ、リュウが正面からバイソンを掴みにかかったっ!」


リュウ「大外刈りだぁっ! だああぁぁっ……!」ドシーンッ

バイソン「……うぐああぁぁっ!」


実況「そしてバイソンの足を大きく払い、後方へと押し倒していくっ! バイソンの身体が背中からマットへと叩きつけられたぁ!」

元「大外刈りですね。いいですよ」


バイソン「あぁっ……くそっ、くそったれめ……!」ゴロゴロ

リュウ「よしっ、そろそろフィニッシュにするか……!」ムクッ


実況「リュウの大外刈りがバイソンへと炸裂っ! おっと、バイソンは頭部を抑えて悶えていますっ! 後頭部からいったか!? さぁ、そしてリュウは素早く起き上がるっ!」

345: 名無しさん 2015/05/04(月) 23:18:45 ID:X9tDnSHw
サガット「うおおおぉぉっ……! フンっ……!」ブンッ

リュウ「う、うおっ……! なんだっ……!?」グラッ


実況「おっとぉ! ここでリュウの身体が突然、大きくグラついたぞ!? コイツはどうした事だ!?」

元「……あっ、サガット君だ」


サガット「コーナーポストには昇らせんっ! フンっ……! フンっ……!」ブンブンッ

リュウ「う、うおっ……! なんだ、あの野郎……揺らしやがって……」グラグラ


実況「おぉ~っと、これはこれは……サガットが自軍コーナーのエプロンサイドから、トップロープを掴み、そしてそのロープを激しく揺さぶっているっ!」

元「あ~、邪魔してるねぇ……」

実況「そのロープに足をかけてコーナーポストに昇ろうとしているリュウだが……これでは、バランスが取れないっ! おっと、危ないっ! リュウの身体が大きくグラついたっ!」

346: 名無しさん 2015/05/04(月) 23:27:49 ID:X9tDnSHw
サガット「そのまま、落ちてもいいんだぞ……? ホラホラ、揺れろ揺れろ……!」ブンブンッ

リュウ「う、うおっ……! これじゃあ、バランスが……!」グラッ


実況「あ~っと、危ないっ……! リュウがコーナーポストから落ちかけているっ! 何とかバランスを取るので精一杯か!?」


ヤムチャ「おい、レフェリーさん! あれ、いいのかよ!? 反則じゃねぇのかよ、やめさせろよ……!」

ダン「お、おう……そうだな、警告しておこう、警告……」


実況「サガットがロープを揺らして揺らして、リュウをそのまま落とそうと企んでいるっ!」

元「……あんな所から、場外に落ちちゃ危ないよ」

実況「荒々しい手段で妨害だっ! おっと……レフェリーがサガットの元へと走りますっ!」


ダン「おい、サガット、何やってんだオイ……!?」

サガット「俺は、自軍コーナーに控えているっ! しっかりと待機すべき位置にいるっ! 何も問題はないっ! 一々、五月蝿いぞっ!」ブンブンッ

ダン「まぁ、そうだけど……そうだけど……」

リュウ「う、うおっ……くそっ、サガットめ……」グラッ

347: 名無しさん 2015/05/04(月) 23:34:05 ID:X9tDnSHw
実況「しかし、サガットはレフェリーなどお構いなしに、ロープを揺らして続けるっ!」


リュウ「あぁ、くそっ……!」グラッ

サガット「いつまで寝てるんだ、バイソンっ……! いつまでも動きを止め続けれる相手ではないぞっ! 早く起きろっ!」

バイソン「ううっ……アイアイサー……っと……」ムクッ


実況「おっとぉ! そしてここでバイソンが起き上がるっ! 嫌なタイミングで起き上がってしまったぁ!」

元「……本当に嫌なタイミングだねぇ」


バイソン「いいよいいよ……サガットちゃん、ナイスだぜ……よ~し、リュウ……覚悟しろよ……?」

リュウ「……マ、マズいっ!」


実況「そしてバイソンは……コーナーポストで身動きの取れないリュウへと近づいていったぁ!」


サガット「まったく、手間掛けさせやがって……よし、もういいだろ。ホラ、レフェリー……もうロープを揺らすのを止めてやるよ……だから、俺の目の前から消えろ……目障りだ……」

ダン「おめぇは、レフェリーに向かって何て口の利き方してんだ、この野郎っ!」

348: 名無しさん 2015/05/04(月) 23:43:04 ID:X9tDnSHw
バイソン「さぁさぁリュウ君、いきましょうね……そこから、ぶん投げちゃいましょう……!」

リュウ「く、くそっ……!」


リュウー! カエセー!

実況「さぁ、そしてバイソンがロープへと足を掛け……正面からコーナーポストへと昇っていくっ! リュウを狙うっ!」

元「いい流れで来てたのに……うん、サガット君も嫌なタイミングで動いてきたね……」

実況「セカンドロープに足を掛けるバイソン! いやっ、トップロープまで昇ったぞっ!? そして、コーナーポスト最上段でリュウの頭を、自身の脇に抱えるっ!」

元「……雪崩式ブレーンバスター、狙ってるねぇ」


バイソン「好き放題やりやがって……あぁ、コラ……? イタチの最後っ屁……かましてやるから、覚悟しろよボケェっ!」

リュウ「……くっ!」

バイソン「うおおおぉぉっ……! 落ちろっ、リュウっ!」ググッ

リュウ「う、うおおぉぉっ……!」


実況「さぁ、そしてコーナーポスト最上段でバイソンがリュウの身体を持ち上げ……そのまま後方へと落としていくっ!」

349: 名無しさん 2015/05/04(月) 23:49:16 ID:X9tDnSHw
リュウ「……ぐわああぁぁっ!」ズドーンッ


実況「トップロープからリュウの身体が落ちたっ! 大きくマットに叩きつけられたっ! バイソンの雪崩式ブレーンバスターっ!」


リュウー! シッカリー!

リュウ「ううっ……く、くそっ……!」

バイソン「よ~しよし……いいのが決まったんじゃねぇか……? だが、しかし……」

サガット「バイソン、こっちだっ! 俺に変われっ!」


実況「さぁ、そしてここでサガットが自軍コーナーで大きく手を伸ばし……バイソンへと交代を要求しますっ!」

元「……まぁ、そうなるよね」


バイソン「あぁ、そろそろ限界だよ……悪ィな、サガット……後は任せるぜっ……!」パシッ

サガット「ようやく出番か。待ちくたびれた……さぁ、リュウ……覚悟しろよ……」パシッ


実況「そしてここでバイソンはサガットへとタッチっ! 交代していきますっ! 試合権はサガットっ! サガットへと移りましたっ!」

元「……結構、バイソン君の事追い詰めてたのに、逃げられちゃったねぇ」

356: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:02:01 ID:fQGC4s0A
サガット「さぁ、いくぞ……」ズシズシ


実況「おっと、タッチを受けたサガットは……そのまま自軍サイドのコーナーポストへと昇っていくっ!」


サガット「うおおおぉぉっ……! リュウ、死ねええぇぇっ……!」シュッ

リュウ「……ううっ」


実況「そして、そこから跳んだぁっ! リュウに狙いを定めて……サガットが飛んだぁっ!」


サガット「ギロチン・ドロップだっ……! 潰れろ、リュウっ……!」ズドーンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「サガットの巨体が降ってきたっ! トップロープから降ってきたっ! サガットのダイビングギロチン・ドロップっ! トップロープから、リュウに足を落として行きますっ!」

357: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:07:59 ID:fQGC4s0A
リュウー! ガンバレー!

リュウ「くっ……ううっ……あぁ、わかってるよ……」

サガット「フン、無駄な足掻きだ……さぁ、リュウ起きろ……」ググッ


実況「さぁ、サガットはすぐに起き上がり……そして、リュウの身体を引き起こしていきますっ!」


サガット「……フンっ!」ググッ

リュウ「ゴ、ゴホッ……!」


実況「おっと、そしてここでサガットはスタンディングの状態で、リュウの首筋をググッと掴むっ! 片腕一本でリュウの首を掴み、そして締め付けているっ!」


サガット「いい様だなぁ……? リュウよ……?」ニヤニヤ

リュウ「ゴ、ゴホッ……首締めるのは、反則なんじゃねぇのか……? サガット……?」

サガット「……そんな物は知らん」


実況「さぁ、リュウの首を締め付けているサガットっ! こいつは少々、苦しい状況か!?」

358: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:16:29 ID:fQGC4s0A
サガット「まぁ、俺はただただ首を締めるだけだなんて、みみっちい事はしないさ……」

リュウ「……何っ!?」

サガット「このまま……お前を、ぶん投げてやるっ……! いくぞ、うおおおぉぉっ……!」ググッ


実況「おぉ~っとっ! サガットはリュウの首を片腕掴んだまま……持ち上げていくっ! こいつは喉輪落としっ! チョークスラムかっ!?」


リュウ「う、うおっ……! 危ねぇっ……!」ジタバタ

サガット「……おっと、耐えたか」


実況「おぉ~っと、危ない危ないっ! ここは、リュウが足をバタつかせ……投げられかけた所を必死に堪えていきますっ! 踏ん張ったっ! なんとか耐えたっ!」


サガット「フン、耐えるので精一杯って所だな!? もう一度いくぞっ! うおおおぉぉっ……!」ググッ

リュウ「くっ……! させるかっ……!」ジタバタ


実況「再び、リュウを身体を持ち上げるサガットっ! しかしここはリュウも粘るっ! なんとか堪えていくっ!」

359: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:24:00 ID:fQGC4s0A
リュウー! ガンバレー!

サガット「チィっ、粘る奴め……鬱陶しいぞっ……!」

リュウ「させねぇよ……お前の好きにはさせねぇ……サガットっ……!」ググッ


実況「リュウは必死に堪えているっ! そして、自身の首筋を掴んでいるサガットの手を、両腕でガシッと掴んだっ!」


リュウ「先ずは……この手を離しやがれ、馬鹿野郎っ……!」ググッ

サガット「フハハ、お前はひ弱だなぁ……? どうした、そんな物か……? ビクともせんぞ……?」

リュウ「ううっ、くそっ……! 引き剥がしてやるっ……!」


実況「そして、そこから渾身の力を込めて、サガットの手を引き剥がそうとしていきますっ! だがしかし、サガット動じないっ! ピクリともしないっ!」

元「……ちょっと、苦しいねぇ」

360: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:35:49 ID:fQGC4s0A
ヤムチャ「ここは、俺の出番だっ……! いくぜっ……!」

サガット「……ん?」

リュウ「……よし、いいぞ」

ヤムチャ「うおおぉぉっ……! 今、助けにいきますよっ……! リュウさんっ……!」


実況「おぉ~っとっ! ここでヤムチャが動いたかっ!? ヤムチャが動いたっ!」

元「そうですね、ここは救出に行ってもいい場面ではないですか?」

実況「ヤムチャがリングインっ! そしてリュウの首を捉えているサガットの元へと向かって行くっ! リュウの救出へと行ったぁっ!」


ヤムチャ「その手を……離しやがれっ……! オラァっ……!」シュッ

サガット「……おっと」


ヤムチャー! イイゾー!

実況「そして、サガットの脇腹辺りに蹴りを打ち込んでいくっ! ヤムチャが仕掛けたっ!」

361: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:45:59 ID:fQGC4s0A
サガット「フン、どうした……? そんな物か……?」

ヤムチャ「な、なんだコイツ……!? まるで効いてねぇ……!?」


実況「おっとおっと、しかに蹴りを打ち込まれたのに……蹴りを打ち込まれたハズなのに、サガットは微動だにしないっ! 何事もなかったかのように、リュウの首を掴んでいます!」


リュウ「くそ、化け物め……ヤムチャ……もっと、打てっ……! もっとだっ……!」

ヤムチャ「は、はいっ……! わかりましたっ……! オラァっ……!」シュッ

サガット「……おっと」


実況「さぁ、一度でダメならもう一度っ……! ヤムチャがもう一度、サガットへと蹴りを打ち込んだぁっ!」

元「ここは、諦めちゃいけませんよ!?」

362: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:51:14 ID:fQGC4s0A
サガット「う~ん……蚊トンボでも、飛んでいるのかな……?」

ヤムチャ「ち、ちくしょうっ……!」

サガット「ハハハ……効かん、効かんぞ……」


実況「しかし、やはりサガットは動じないっ! ピクリともしませんっ!」


リュウ「ヤムチャっ……! しっかりしろっ……!」

ヤムチャ「ちくしょうっ……! だったら、連発だっ! オラオラオラっ……!」ガスガス

サガット「しかし例え、蚊トンボだとしても……いい加減、鬱陶しくなってきたなぁ……どうしたものか……」


実況「さぁさぁ、ここでヤムチャが連続で打ち込んでいくっ! テンポを上げて、連続でサガットの脇腹へと蹴りを打ち込んでいくっ!」

元「さぁ、どうだっ……!?」

363: 名無しさん 2015/05/05(火) 22:57:13 ID:fQGC4s0A
ヤムチャ「……だああぁぁぁっ! その手を離すまで、蹴り続けてやるぜっ!」ガスガス

サガット「よし、決めたっ……! 鬱陶しいコイツから、始末するとするかっ!」ブンッ


実況「おっと、ここでサガットが、リュウの首筋から乱暴に手を振りほどきますっ! これは、救出成功と言った所でしょうか!?」

元「う~ん……なんとも、言えないね……ダメージは然程あるとは思えないし……」


リュウ「ゴ、ゴホッ……よ、よしっ……やっと離しやがった……」

サガット「先ずは、お前から始末してやろう……なぁ、ヤムチャっ……?」

リュウ「だけど……お前に向かっていってるぞ……! 気をつけろ、ヤムチャっ……!」

ヤムチャ「……とりあえず、囮作戦は成功。窮地からは間逃れた」


実況「おっと、サガットは……そのままヤムチャへと向かっていきますっ!」


サガット「お前は、寝ている姿の方がお似合いだ……さぁ、一瞬で楽にしてやる……ヤムチャよ……」

ヤムチャ「だが、流れは悪い……ここは、俺が変えてやるっ……! いくぜっ!」

364: 名無しさん 2015/05/05(火) 23:07:00 ID:fQGC4s0A
ヤムチャ「油断はしないっ……! いくぜ、サガットっ……!」シュッ

サガット「……むっ!?」


オー! オーオー!

実況「お~っとっ! ここでヤムチャが構えるっ! そして、あの独特の構え……独特のフォームっ! これはこれは!?」

元「狼牙風風拳ですよっ! ここで出してきましたかっ!?」

実況「確かに、今はなり振り構っていられない状況だっ! ヤムチャがここで勝負を仕掛けてきたかっ!?」


イケー! ヤムチャー!

ヤムチャ「いくぜええぇぇっ! サガットっ! 狼牙……」

サガット「くっ……! 流石に、これはもらいたくないな……くそっ……!」スッ

ヤムチャ「あれ……? 逃げやがった、アイツ……」


実況「しかし、これにはサガットも慌てて距離を取りますっ! ヤムチャから、離れますっ!」

元「うん、まぁサガット君は豪快に攻めていくけど、慎重な所もあるからね……ここは、打ち合いになるのは避けてきたんでしょうね」

365: 名無しさん 2015/05/05(火) 23:15:32 ID:fQGC4s0A
サガット、ニゲテンジャネー

ヤムチャ「オイ、どうした、サガットっ! 来いよっ!?」

サガット「……チィっ、どいつもこいつも好き放題言いやがるなぁ。俺は危険な橋は渡りたくはないのだよ」


実況「さぁ、ヤムチャから距離を取ったサガットは……様子を伺うと言った感じでヤムチャを見つめていますっ! 確かに、この辺りは元さんの言う通り、慎重派だ!」


ヤムチャ「どうした、来いよっ! サガットっ……!」

サガット「黙れ……お前は一々五月蝿い……オイ、レフェリーよ……」

ダン「……ん、俺?」

サガット「アイツを下がらせろ……試合権を持っていない者は、リングにいてはいけないんじゃなかったのか……? お前の仕事だよ、早くしろ……」

ダン「なんでこいつらは、いつも命令口調なのかねぇ……? まぁまぁ、確かに言ってる事は正論だわ……わかったよ……」


実況「おぉ~っと、そしてここでサガットはレフェリーに何やら言っております!」

元「あ~、レフェリー使ってきたねぇ……まぁ、ヤムチャ君を下がらせろとか、言ってるんでしょう」

366: 名無しさん 2015/05/05(火) 23:22:39 ID:fQGC4s0A
ダン「オイ、ヤムチャ……もういいだろ……?」

ヤムチャ「んっ……?」


実況「おぉ~っと、どうやらその通りでしたっ! 今、レフェリーがヤムチャに近づいて……おそらく引き下がるよう、言っているのでしょう」


ダン「救出にはもう十分だろう……これ以上やるのは、ちょっとやりすぎなんじゃねぇか……?」

ヤムチャ「あぁ、はい……まぁ、当初の目的は果たせました……」

ダン「……俺はあまり、おめぇらには警告とかはしたくねぇんだわ。でも、ルールなんだ。仕方がねぇ」

ヤムチャ「……はい」

ダン「相手の策に乗るようで、気持ち悪いかもしれねぇけどよぉ……? ここは、大人しく下がっておいてくれや……」

ヤムチャ「……わかりました。下りますよ」

ダン「おめぇらは、聞き分けがよくて助かるよ……」


実況「さぁ、そしてここでヤムチャは……自軍コーナーへと引き下がっていきますっ!」

367: 名無しさん 2015/05/05(火) 23:28:15 ID:fQGC4s0A
ダン「オイコラ、サガットっ! 引き下がらせたぞ……!? これでいいだろ!?」

サガット「……何を偉そうに、それがお前の仕事だ。当たり前の事をしただけだ、当たり前の事を」

ダン「……ケッ、一々偉そうなんだよな、コイツらは」


リュウ「……ヤムチャ、お前のおかげで助かったぜ、ここから流れを変えてやる、休憩も出来た」

ヤムチャ(これは本気の言葉なのかな……? それとも、リング上だけの、上っ面の言葉なのかな……? でも、まぁ……)

リュウ「……ありがとよ」

ヤムチャ(……言われて悪い気はしないね)

リュウ「兄弟子の戦い方……その目に焼き付けておきな……!」

ヤムチャ「はいっ……! この目に焼き付けておきますよっ! 何かあったら、すぐ俺も向かいますっ!」

368: 名無しさん 2015/05/05(火) 23:33:09 ID:fQGC4s0A
ヤムチャー! ナイスガッツー!

ヤムチャ「あっ、ども……どもども……」


実況「さぁ、自軍コーナーへと引き下がったヤムチャっ! しかし、ヤムチャの狼牙風風拳……サガットへと炸裂する所……見たかったような気もしますねぇ、元さん?」

元「でも、どうなんだろうね……? 現状、サガット君はあまりダメージ受けてないじゃん?」

実況「あぁ、確かに……!」

元「だから、だから狼牙風風拳を繰り出して、仕留めきれなかった場合だよ……一気に展開が加速しちゃったかもしれない……サガット君もどんどん大技を繰り出してくるかもしれない」

実況「そうなってくると、どちらに転ぶかわかりませねぇ……? 危ない賭けだったのでしょうか?」

元「まぁまぁ、可能性の話だよ……一気に、そこからバンバン押せるかもしてないしね……やっぱり、未来の結果は起きるまでわかりませんよ。あくまで、予想の一つです」

実況「……なるほど」

元「結果として残ったのは、サガット君が引いて……リュウ君が、ちょっと間を取れた事だよね? それに、何よりああやって、積極的に攻めていこうって姿勢……それを僕は評価したい」

実況「……コレ、流れは変わってきましたかねぇ?」

元「変わってきたんじゃない? 流れは待ってるだけでは、やって来ないよ。自分から動いていかないと……さぁ、リュウ君もここからだ」

380: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:01:14 ID:vGdSJdK.
サガット「さぁ、邪魔者も消えた事だし……一気にいくか……さぁ、リュウ覚悟しろ……」

リュウ「……させるか、この野郎っ!はああぁぁっ!」ググッ

サガット「……んっ?」


実況「さぁ、そして再びリュウに近づいていくサガットっ……! あっ、いやここはリュウが構えたっ! ググッと構えたぞっ!」

元「そう、リュウ君も動いていかなきゃ」


リュウ「下から……喰らえっ……! はああぁぁっ!」ゴスッ

サガット「……うぐっ!」


実況「そして、下からのカチ上げ式エルボーバーットっ! サガットの顎に右手肘を打ち込んでいきますっ!」


サガット「ううっ……くそっ、モタモタしている間に、復活されたか……!?」

リュウ「流れはきたっ……! この波に一気に乗っていくぜっ! いくぞっ!」

382: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:13:19 ID:vGdSJdK.
リュウ「だああぁぁぁっ!」ガスッ

サガット「……うがっ!」


実況「リュウも動いていくっ! リュウも動いていくっ! お次は、左でのエグボーバーットっ! 左肘をサガットへと打ち込んでいくっ!」


リュウ「さぁ、まだまだだ……」クルッ

サガット「……チィっ!」

リュウ「……はああぁぁっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」ヨロッ


実況「そしてお次は、クルリと回転してのスピンキックっ! サガットの腹部へと打ち込んでいったぁ!」

元「いいですね」

実況「いい所に決まったかっ!? これには、サガットの巨体もフラついたぁ!」

383: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:23:31 ID:vGdSJdK.
リュウー! イケー!

リュウ「チャンスは来たぜ……! ここで一気にいくっ……! だああぁぁぁっ!」ダダッ


実況「リュウはそんなサガットを尻目に……ロープへと走っていったぁ!」


リュウ「サガットっ……! 格の違いを思い知らせてやるぜっ! いくぞっ……!」ダダッ

サガット「俺を舐めるな……お前は少々、自惚れすぎだ……リュウっ……!」


実況「さぁ、リュウがロープの反動をつけて、サガットへと向かっていくっ! 正面から、サガットへと向かっていくっ!」


リュウ「いくぜっ! はああぁぁっ……! だああぁぁぁっ!」フワッ

サガット「……来たかっ!」


実況「さぁ、そしてリュウは身体を旋回しつつ、フワリと跳んでそのまま弧を描くような軌道の蹴りをサガットへと打ち込んでいくっ! フライングニールキックっ! フライングニールキックだっ!」

384: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:36:08 ID:vGdSJdK.
サガット「……甘いわっ!」ガシッ

リュウ「……何っ!?」


実況「リュウのフライングニールキックがサガットの側頭部に直撃……あっ、いや、違うっ! 違うぞ!?」

元「おっと、サガット君ブロックしましたね」


サガット「そのまま……落ちろっ……! フンっ!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「リュウのフライングニールキックを両腕で防御したサガットは……そのまま、リュウの身体をマットへと叩きつけていきますっ! 強引なハエ叩きだっ!」

元「無理矢理パワーで返してきたねぇ……流石、サガット君だ……」

385: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:40:30 ID:BU7IJofs
リュウ「チィっ、なんてパワーだ……だがしかしっ……!」スッ

サガット「……ん?」


実況「サガットのパワーによって、マットに叩きつけられたリュウっ! おっと、だがしかし、ここはすぐ様体勢を整えるっ! 整えていくっ!」


リュウ「その足をなぎ払ってやるっ……! いくぜっ……!」クルッ

サガット「……おぉっ!」


実況「リュウはそのまま身体を回転させつつ、地を這うような足払いっ! 回転蹴りを打ち出していくっ! 負けてはいないっ! すぐ様、水面蹴りを仕掛けたっ!」


リュウ「転べっ……! サガットっ……! はああぁぁっ……!」シュッ

サガット「フン……甘い、甘いよ……」

386: 名無しさん 2015/05/06(水) 22:53:45 ID:vGdSJdK.
サガット「素早く、トリッキーな攻撃だが……避ければ問題無しっ……! うおおおぉぉっ!」ピョンッ

リュウ「……くっ!」スカッ


実況「おっとっ! しかし、サガットはここでジャンプっ! 素早く飛び上がり、足元に繰り出されるリュウの蹴りを、飛び上がって避けるっ!」

元「あの体格なのに……俊敏な所もあるんだねぇ……」


サガット「フフっ、残念だったな……リュウよ……」ユラーリ

リュウ「く、くそっ……」


実況「サガットは、そのまま着地して……そして、正面に屈みこんでいるリュウに対して、大きく足を振り被るっ!」


サガット「顔面に打ち込んでやるっ! 死ねえええぇぇっ!」シュッ

リュウ「……くっ!」


実況「そして、リュウ目掛けて、大振りの蹴りを打ち出していったぁ!」

387: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:00:43 ID:vGdSJdK.
リュウ「……フンっ!」ガシッ

サガット「……んっ?」


実況「サガットの大振りの蹴りが、正面からリュウに直撃……あっ、いや、違うっ! 違うぞ!?」

元「おぉ、リュウ君ブロックしましたね」


リュウ「重い攻撃だが……防御すれば問題なしだっ……!」ニヤリ

サガット「……ほ~う」


実況「ここは、リュウも負けてはいないっ! 正面から打ち込まれたサガットの蹴りをブロックっ! ブロックしていきますっ! リュウもよく見ていたぁ!」


リュウ「さぁさぁ、いくぜ、サガットよぉ……!」ブンッ

サガット「フン、面白い……」


実況「リュウはブロックしたサガットの足を力強く振り払い、そのまま立ち上がっていくっ!」

388: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:04:38 ID:vGdSJdK.
リュウ「いくぜ、サガットっ……! はああぁぁっ!」ググッ

サガット「ハイキックかな……? 面白い……ならば、その足を壊してやろう……」スッ


実況「そして、リュウがググッと足を構えるっ! 蹴り狙うっ! あっと、いやここでサガットが、バックステップっ! 少しリュウから距離を取りますっ!」


サガット「こっちもハイキックだっ! 貴様のその足を、壊してやるぞっ……!」ググッ

リュウ「……どっちが勝つかな?」


実況「おっと、そしてここでサガットもググッと足を構えるっ! 少々距離があり……間合いが遠い様な気もするが……」

元「……互いに足狙いだねぇ」

実況「狙いは身体ではなく、互いの足かっ!? さぁ、両者がググッと構えたっ!」

389: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:10:48 ID:vGdSJdK.
リュウ「はああぁぁっ……!」ガシッ

サガット「うおおおぉぉっ……!」ガシッ


実況「そして、両者同時に打ち出していったぁ! 相手の繰り出した足に……互いにが自身の足をぶつけていくっ!」

元「ハイキック勝負だね」

実況「互いの足が、クロスするようにぶつかりあうっ! リュウとサガットのハイキックのぶつかり合いっ! さぁ、勝者はどちらだっ!?」


サガット「痺れる蹴りだな……いい蹴りだぞ、リュウ……」

リュウ「……お前もな、サガット」


実況「おぉ~っと、どうやらコイツは引き分けか!? 互いが、足を振り下ろします! ハイキック勝負は五分だっ!」

390: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:20:34 ID:vGdSJdK.
ワー! ワーワー!

リュウ「どうやら、蹴りは五分のようだな、サガット……」

サガット「ならば、次は……大技勝負といこうか……?」

リュウ「……大技勝負か」

サガット「俺のタイガーアッパーカットと……お前の昇龍拳……どちらが強いか試してみようではないか……」

リュウ「……本家はこっちだ、負けねぇよっ!」

サガット「さぁ、ロープへ走れっ! リュウっ!」


実況「おぉ~っと、ここでサガットがリュウをロープへ走れと誘っているのかっ! ロープの方を指差し、何やら言っておりますっ!」


リュウ「面白い……! その誘い……乗ってやるよ、サガットっ……!」ダダッ

サガット「……よぉしっ! こっちもいくぞ、リュウっ!」ダダッ


実況「そして、その誘いに乗るかのように、リュウはロープへと走るっ! サガットもロープへと走っていったぁ!」

391: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:26:15 ID:vGdSJdK.
サガット「さぁ、いくぞっ……! リュウっ……!」ダダッ

リュウ「あぁ、来いっ……! サガットっ……!」ダダッ


実況「さぁ、両者が今ロープの反動をつけたぁ! そして、その勢いのまま相手へと向かっていくっ! 互いの身体が今、正面衝突寸前っ!」


サガット「死ねええぇぇっ、リュウっ……! タイガーアッパーカットだあぁぁっ!」ブンッ

リュウ「……残念、俺は乗らないぜ」クルッ

サガット「……何っ!?」スカッ


実況「サガットのタイガーアッパーカットっ! しかし、ここはリュウは読んでいたか? サガットの脇をクルっと前方に回転して、その攻撃をスカしていきますっ!」


オー、オーオー

リュウ「一手先を読んでいたのは俺だったようだな……このままいかせてもらうぜ……」ダダッ

サガット「……チィっ、根性無しめ」


実況「リュウは、すぐ様起き上がり……そして、そのままロープへと再び向かうっ! さらにさらに勢いをつけにいったぁ!」

392: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:34:27 ID:vGdSJdK.
リュウ「隙だらけだ……さぁさぁ、いくぞ、サガットっ……!」ダダッ

サガット「……くそっ」シュタッ


実況「さぁ、そして再びリュウがロープの反動をつけてサガットに向かっていったぁ! タイガーアッパーカットをスカされたサガットは、今着地っ! 隙だらけだっ!」


リュウ「本家を見せてやるよっ……! うおおおぉぉっ……! 昇龍……」ググッ

サガット「……甘いわ、バカめっ!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「あっと、しかしここでサガットがバックキックっ! ゆったりと後方へと足を伸ばし、リュウへと蹴りを打ち込んでいきますっ!」

元「お~っと、長い手足を有効に使ってきたねぇ」

実況「ここは、サガットもよく見ているっ! カウンターでのバックキックっ! リュウの動きを止めますっ!」

393: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:40:53 ID:vGdSJdK.
サガット「どうした……? らしくないぞ、リュウ……そんなせせこましい戦い方がお前のやり方か……?」クルッ

リュウ「ちくしょう……でも、確かにお前の言う通りかもしれねぇな……」


実況「さぁ、サガットはそのままクルっと振り返り……」


サガット「さぁ、いくぞっ……! リュウっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ

リュウ「くっ、来やがったっ……!」


実況「そのまま、リュウ目掛けて勢いよく突っ込んでいったぁっ!」


サガット「死ねええぇぇっ……! タイガーニーだっ!」ドスッ

リュウ「……うぐうううぅぅっ!」


実況「そして、そのままタイガーニーっ! リュウの土手っ腹に走り混んでの膝を打ち込んでいくっ! リュウの身体が『く』の字に曲がるっ!」

394: 名無しさん 2015/05/06(水) 23:46:09 ID:vGdSJdK.
サガット「逃げてばかりの臆病者には、幸運の女神は微笑まん……だから、こうなる……わかったか、リュウ……?」

リュウ「ううっ……おまえみたいな悪党にも、女神は微笑んではくれねぇよ……負けねぇよ……」

サガット「……そんな事はない。女神は強い男が好きだ」

リュウ「じゃあ、やっぱり俺じゃねぇかよ……へへ……」

サガット「減らず口は達者な男だ……まぁ、いい……さぁいくぞっ……! フンっ……!」ガシッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「さぁ、そしてサガットは、ここでリュウの頭部を両腕でガシッと捉え……自身の脇へと抱え込んだっ!」


サガット「ヘッドロックだっ……! 締め付けてやるっ! うおおおぉぉっ!」ググッ

リュウ「ううっ……うぐぐっ……!」


実況「そして、力強くその頭部を締め付けていくっ! サガットのヘッドロックっ! ここでヘッドロックを繰り出してきたぁ!」

402: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:01:27 ID:ZDYX5JDE
サガット「さぁさぁ、リュウっ……! 苦しむがいいっ……! フンっ!」ググッ

リュウ「うぐっ……!」


実況「さぁ、サガットの力強いヘッドロックっ! 力強い強いヘッドロックっ! リュウの頭部を渾身の力で締め付けていきますっ!」


リュウ「くそっ、負けねぇ……すぐに返してやるっ……!」

サガット「そうはさせん……ホラ、リュウ……こっちに来いっ!」


実況「お~っと、そしてサガットはリュウの頭部を捉えたまま……リング中央付近から移動するっ! ロープへと近づいていくっ!」


リュウ「自分から、移動してくれるだなんて助かるよ……よし、だったらロープブレイクだ……」

サガット「そうはさせんっ……! いくぞ、フンっ……!」ググッ

リュウ「……う、うおっ!」


実況「おっとぉ!? そしてここでサガットは、リュウの頭部ヘッドロックで捉えたまま……その額を、トップロープへと押し付けていくっ!」

403: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:07:10 ID:ZDYX5JDE
サガット「フハハ……ハハハ……削れろ削れろっ……!」ズルズル

リュウ「ぐっ……うおっ……! うぐっ……!」


実況「おぉ~っと、そしてリュウの額をトップロープに押し付けたまま……サガットは、ロープ際を悠々と歩いていきますっ!」

元「……ラフファイトだね。リュウ君の額をトップロープに擦りつけてるよ」


サガット「ほ~れ、ほれ……ロープはまだまだあるぞ……? どんどん、その額を削っていこうか……?」ズルズル

リュウ「あぁ……ううっ……うぐぐっ……」


ブー、ブーブー

実況「ここはサガットがラフファイトを繰り出していくっ! リュウの額にロープとの摩擦熱が走るっ! 荒々しい攻撃だぁ!」


ヤムチャ「おい、コラっ! 卑怯な攻撃してんじゃねぇぞ、サガットっ!」

サガット「安心しろ……そろそろロープの距離も足りん……ここらでお終いだよ……」

404: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:20:54 ID:ZDYX5JDE
サガット「さぁ、そろそろ終点だ……いくぞ、リュウ……そ~れっ!」ブンッ

リュウ「う、うおっ……!」ドスッ


実況「リュウの頭を擦り付けたままロープ際移動したサガットは……そのままコーナーポスト付近に到着っ! そしてそのまま強引にリュウをコーナーポスト目掛けて振りほどいたぁ!」

元「……おぉっと、これも乱暴に振りほどいていくねぇ」

実況「リュウが頭からコーナーマットへと、打ち付けられたぁ! サガット、ここはパワーを利用して、強引に攻めていきますっ!」


サガット「……お前も、邪魔だぞっ!」

ヤムチャ「……んっ?」

サガット「退いてろっ……! 暫く、寝てなっ……!」ガスッ

ヤムチャ「ゲッ……! ぐ、ぐえっ……!」ボトッ


実況「おっと、そしてサガットは付近にいたヤムチャにも攻撃を仕掛けていくっ! ヤムチャに対してエルボーバーットっ! この攻撃で、ヤムチャは場外へと落とされたぁ!」

405: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:28:29 ID:ZDYX5JDE
サガット「邪魔者は消えた……さぁ、どんどんいこうか……? 背中がガラ空きだぞ、リュウっ……! フンっ……!」ドスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「ヤムチャを蹴散らしたサガットは……そのままリュウの背中へとスレッジハンマーっ! 重い重い一撃を繰り出していくっ!」


サガット「……もう一撃、いっておくか」

リュウ「くそっ、このままじゃやられっぱなしだ……! なんとかしねぇと……!」クルッ

サガット「……おっ?」


実況「リュウはクルっと身体を反転させて、体位を入れ替えていくっ! しかし、コーナーを背にサガットに追い詰められた状況っ! まだ、分は悪いか!?」


サガット「背中にもう一撃、打ち込んでやろうと思ったのだが……まぁ、いい……では、今度は正面からいってやろう……」

リュウ「く、くそっ……」

406: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:35:11 ID:ZDYX5JDE
サガット「うおおおぉぉっ……! それっ……!」バチーンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「サガットがリュウの正面から、打ち込んでいくっ! その胸元へと逆水平チョップっ! 凄まじい音が場内に響き渡るっ!」


サガット「もう一撃だっ……! そ~れっ……!」バチーンッ

リュウ「……うぐううぅぅっ!」


実況「サガットは連続でもう一発っ! コーナーへ追い詰められたリュウに対して、逆水平チョップを繰り出していきますっ!」


バイソン「ヘイヘイ、サガットちゃんナイスファイトだぜっ! こっち持って来いよっ! こっちでやろうぜ、こっちでよぉ!?」

サガット「おっ、バイソンも少し回復してきたかな……? よし、なら手伝って貰おうか……」

407: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:42:44 ID:ZDYX5JDE
サガット「よしっ、じゃあリュウよ……」ガシッ

リュウ「うっ……くそっ……」


実況「おっと、ここでそしてサガットは、リュウの身体をググッと掴み……」


サガット「バイソンがお待ちかねだっ……! 今度は、俺達サイドのコーナーだっ……! 行ってこいっ!」ブンッ

リュウ「……うおぉっ! くそっ!」


実況「そして、そのままリュウの身体を対角線コーナーへと振り投げていったぁ!」


サガット「そっちに、行ったぞバイソンっ! 受け取れっ!」

バイソン「へへ、アイアイサー……っと……」ニヤニヤ

408: 名無しさん 2015/05/07(木) 22:50:13 ID:ZDYX5JDE
バイソン「よ~し、来たぜ来たぜ……よいしょ~っとっ!」ガシッ

リュウ「……うおっ!」

バイソン「ナイスキャーッチっ! 流石バイソンちゃんっ! 完全な名捕手ですよ、コレっ!」


実況「おっとっ! 対角線コーナーへと振られたリュウの身体を……エプロンサイドのバイソンが捉えるっ! 上手く捉えていくっ!」

元「おっと、おっと……バイソン君も参加してきたよ……?」

実況「コーナー付近で縺れ合う両者っ! リュウとバイソンが縺れ合っていますっ!」


リュウ「くそっ、離せ……離すんだ、バイソンっ……!」

バイソン「離すかよ、この野郎っ……! おい、サガットちゃん、早く突っ込んで来いっ! 早くしろっ!」

サガット「そう、急かすな……今、行くよ……」

409: 名無しさん 2015/05/07(木) 23:01:41 ID:ZDYX5JDE
サガット「よし……じゃあ、突っ込むぞ……そのまま抑えてろよ、バイソンっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「そして、サガットが突っ込んで来たっ! コーナー付近で捉えられているリュウ目掛けて一直線っ!」


バイソン「よし、いいぞっ……! そのまま来いっ……! そのまま来やがれ、サガットちゃんっ……!」

リュウ「ううっ……くそっ……」

サガット「さぁ、リュウっ……! 死ねっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ


実況「サガットはバイソンに捉えられているリュウ目掛けて突っ込んでいき……そして、膝をググッと構えたぁっ!」


サガット「今度は背中だっ……! うおおおぉぉっ……! タイガーニーだっ……!」ズガアァッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「そして、そのままタイガーニーっ! 背中へと打ち込んでいくっ! リュウの背骨の軋む音がするっ! 強烈な一撃だっ!」

412: 名無しさん 2015/05/07(木) 23:16:06 ID:ZDYX5JDE
リュウ「ううっ……あぁ……ぐあっ……」フラッ

サガット「よしよし……いい感じだな……だが、これで終わりではないっ……!」ググッ


実況「背中に強烈な一撃を喰らい、大きくフラつくリュウっ! おぉ~っと、そしてサガットは……そんなリュウの背後で、身を屈めたっ!」


サガット「それっ……! 持ち上げてやるっ……! フンっ……!」ググッ

リュウ「うっ……うおっ……!」


実況「サガットは、リュウの股下に自身の頭を入れて……そのまま、身体を伸ばして持ち上げていくっ! リュウを肩車の状態で、抱え上げたぁっ!」


サガット「……バイソン、わかってるなっ!」

バイソン「わかってるよ……! ちょっと待っておけ……今すぐ昇るからよ……!」


実況「おっと、そしてバイソンも、コーナーポストへと昇っているっ! こいつつはこいつは……少々、マズい状況ではないのか……!?」

元「……合体攻撃狙ってるねぇ」

414: 名無しさん 2015/05/07(木) 23:24:53 ID:ZDYX5JDE
バイソン「よぉしっ……! 準備完了だっ……! いつでもいけるぜ、サガットちゃんっ!」

サガット「よしっ! じゃあ、来いっ……! バイソンっ……!」

リュウ「く、くそっ……!」


ザワ……ザワ……

実況「さぁ、バイソンがトップロープへと昇りきったぁっ! そして、狙いを定めるっ! サガットに肩車をされている、リュウへと狙いを定めるっ!」


サガット「……バイソンっ! 跳んで来いっ!」

バイソン「あぁっ、いくぜっ! うおおおぉぉっ……! リュウっ……! 死んじまいなっ……!」シュタッ


実況「そしてバイソンが跳んだあぁっ! リュウ目掛けて、コーナーポストから跳んだああぁっ!」

415: 名無しさん 2015/05/07(木) 23:36:19 ID:ZDYX5JDE
バイソン「だあああぁぁぁっ……!」ズガアアァッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」グラッ


実況「そして、バイソンリュウに繰り出していくっ! トップロープから飛びこんでのラリアットっ! ダイビング・ラリアットォっ!」


サガット「いいぞバイソン……そして、このまま……」グラッ

リュウ「……うっ、ううっ」


実況「これを喰らったリュウの身体は……サガットの身体ごと大きく後方に倒れて……」


サガット「……うるあぁぁっ!」ズドーンッ

リュウ「……ぐわああぁぁっ!」


実況「マットへと叩きつけられるっ! サガットに抱え上げられ、かなりの高い位置から、リュウの身体がマットへと叩きつけられたぁっ! 二階から落とされたぁ!」

元「ダブル・インパクト。合体攻撃出してきましたね。背の高いサガット君だからね……効果的でしょう」

実況「ここはシャドルーサイドが合体攻撃を繰り出してきますっ! ダブル・インパクトっ! ダブル・インパクトだぁ!」

417: 名無しさん 2015/05/07(木) 23:42:17 ID:ZDYX5JDE
バイソン「へへへ……上手く決まったな、サガットちゃん!」ムクッ

サガット「あぁ、よくやってくれたぞ、バイソン……」ムクッ


実況「さぁ、そしてサガットとバイソン……両者が、リング内で起き上がるっ!」


リュウー! ガンバレー!

リュウ「ううっ……く、くそっ……」


実況「一方、リュウは……立てないっ……! 起き上がる事が出来ないっ! 強烈なダメージを喰らってしまったかぁ!?」


サガット「ここで、フォールにいってもいいが……まぁ、念には念を入れておこうか……もう一仕事してもらうぞ、バイソン……?」

バイソン「任せておきなっ! さぁさぁ、二人でボコボコにしちまおうぜっ!」


実況「そしてリング内でサガットがバイソンに何やら指示しておりますっ! あぁ、苦しい展開っ! 苦しい展開だぁ!」

元「う~ん……ちょっと、辛い状況だねぇ……」

442: 名無しさん 2015/05/09(土) 22:01:09 ID:tb4ibhrw
サガット「バイソン、リュウを引き起こすぞっ! お前も手伝えっ!」ググッ

バイソン「アイアイサーっと……ほ~れ、リュウ……モタモタしてんじゃねぇよ、早く起きろ……」ググッ

リュウ「……う、ううっ」


実況「さぁ、サガットとバイソンは二人掛かりでリュウの身体を引き起こしていくっ! サガットはリュウの正面に……そして、バイソンは背後へとポジションをとるっ!」


サガット「ほれほれ、リュウ……さぁ、いくぞ……これでお終いだ……」ググッ

リュウ「くっ……くそっ……!」


実況「そして、サガットはリュウを前のめりの体勢へとして、その頭部を自身の股下へと押し込んでいったっ! パワーボムっ! パワーボムの体勢だっ!」

元「……二人掛かりで狙ってるねぇ」


サガット「よし、持ち上げるぞっ! バイソン、お前も手伝えっ!」グイッ

バイソン「任せておきなさ~いっ! ほれ、押し上げてやるぜっ! よいしょ~っとっ!」グイッ

リュウ「うおっ……く、くそっ……!」


実況「そして、サガットはリュウの腰回りを掴んで、そのまま自身の頭上まで抱え上げるっ! バイソンも下から支え上げフォローするっ! 連携攻撃できたぁ!」

443: 名無しさん 2015/05/09(土) 22:13:04 ID:tb4ibhrw
サガット「このまま落とすっ……! バイソンっ……! お前も勢いをつけてくれっ……! うおおおぉぉっ……!」

バイソン「オーケーっ! そ~れ、うおおおぉぉっ……!」


実況「そして、そのままリュウの身体をマットへと叩きつけるっ! バイソンも、上からリュウの身体をさらに押し込み、勢いをつけていくっ!」


サガット「ツープラトン・パワーボムだっ……! くたばれええぇぇっ!」ズドーンッ

リュウ「……うぐううぅぅっ!」


実況「ここは合体技を繰り出してきたぁ! サガットとバイソンのツープラトン・パワーボムっ! ツープラトン・パワーボムっ! リュウがマットへtl二人掛かりで叩きつけられるっ!」


サガット「よしっ……! このままフォールだ……スリーカウントを奪ってやるっ……!」

バイソン「オイ、何やってんだボケ! フォールしてるだろが! 早くカウント取れよ!」

ダン「一々、口汚ぇんだよなぁ……まぁ、カウントは取ってやるよ……カウントはよぉ……」


実況「さぁ、サガットはそのまま上からリュウの身体を押さえ込み、フォールの体勢っ! そして、今レフェリーがやってきましたっ! カウントを取り始めますっ! どうだ、リュウっ! 返せるか!?」

444: 名無しさん 2015/05/09(土) 22:25:23 ID:tb4ibhrw
ダン「ワンっ……!」

リュウー! カエセー!

ダン「ツーっ……!」

イケー! ヤムチャー!

ダン「……スリ」

サガット「ん……? ヤムチャ……?」

ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! させるかよっ……!」ガスッ

サガット「……うぐっ!」

ダン「カット成立っ! カット成立だっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


実況「おぉ~っと、ここはヤムチャがいい動きっ! 場外から素早くリングインして、サガットへとスレッジハンマーっ! 何とかカットしていきますっ!」

元「おぉ、ナイスカットだね」

実況「ヤムチャの救出がギリギリ間に合いましたっ! カウントは2.8! 2.8と言った所ですっ!」


ワー、ワーワー

サガット「あぁ、くそっ……もう、復活してきたか……おい、バイソンっ!」

バイソン「わかってるよ……俺が、今ここでコイツを止めてやらぁ……!」

445: 名無しさん 2015/05/09(土) 22:30:46 ID:tb4ibhrw
実況「さぁ、リング内にヤムチャも雪崩れ込んできましたっ! リングの中には両軍が勢揃いっ!」


バイソン「舐めてんじゃねぇぞ、ボケっ……! うおおおぉぉっ……!」ダダッ

ヤムチャ「それは、こっちのセリフだっ……! うるあぁぁっ……!」ダダッ


実況「おっとっ! ここでバイソンが動いたかっ!? 勢い良く、ヤムチャへと突っ込んでいくっ!」

元「……いや、ヤムチャ君も臆せず突っ込んだっ!」


バイソン「くたばりやがれ、この野郎っ……! うおおおぉぉっ……! ラリアットだあぁっ!」ズガアァッ

ヤムチャ「先ずは、お前から止めてやるっ……! ラリアットだあぁっ!」ズガアァッ


実況「ヤムチャとバイソン! 両者が同時に突っ込んで……そして、両者が同時にラリアットを繰り出したぁ! 互いが相手の首筋へと正面から打ち込んでいくっ!」