ヤムチャ「さぁ、バイソンっ……! 起きろっ……!」ググッ

バイソン「くっ……ううっ……」


実況「ヤムチャはそのままバイソンの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ!」


ヤムチャ「今日はいつもの勢いがないんじゃないか? バイソンっ!?」

バイソン「うるせぇ、調子に乗ってると……」

ヤムチャ「さぁ、いくぜっ! せいやぁっ! はぁっ! はぁっ!」シュシュッ

バイソン「ガッ……グッ……グッ……!」


実況「そしてそこから、キックキックっ! ここはヤムチャ……得意の打撃攻撃を仕掛けてきたぁ!」

546: 名無しさん 2015/06/14(日) 22:39:09 ID:8LTzEfFI
ヤムチャ「動きが鈍いぜっ……! だあっ! はいやぁっ!」シュシュッ

バイソン「ガッ……グッ……ち、ちくしょう……だが打たれっ放しってのも、性に合わねぇ……こうなりゃ……」

ヤムチャ「……んっ?」

バイソン「取りあえずクリンチだっ……! こうすりゃ、打ち込めやしねぇだろっ……!」ググッ

ヤムチャ「……お、おっと」


実況「さぁ、ヤムチャ打っていく打っていくっ! 的確にバイソンに蹴りを打っていくっ! っと、おぉ~っと! ここでバイソンが距離を詰め……ヤムチャに組みかかったぁ!」

元「まぁ、クリンチですね。あぁするのが精一杯じゃないですかね?」


バイソン「よ、よし……とりあえず、こうすりゃ打ち込んではこれないだろう……」

ヤムチャ「……甘いぜ、バイソン」ググッ

バイソン「……んあ?」

ヤムチャ「背中ががら空きだっ! うるあああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……ふぐうううぅぅっ!」


実況「おぉ~っと、しかしヤムチャはよく見ているっ! 冷静に対応していくっ! がら空きになったバイソン背中へと、両手を落としていくっ! スレッジハンマーっ!」

547: 名無しさん 2015/06/14(日) 22:48:59 ID:8LTzEfFI
バイソン「ガッ……うぐっ……!」ガクッ


実況「これを喰らいバイソンはガクッと片膝をつくっ! ヤムチャの目の前で片膝をつくっ!」


イイゾー、ヤムチャー

ヤムチャ「よ~しよし、いい感じだ……! そろそろ新技……かましていきましょうかねぇ!?」パチパチ


イケー! イケー!

実況「さぁ、ここでヤムチャは大きく両手を叩いて、場内へとアピールっ! アピールしていくっ!」


ヤムチャ「さぁいくぜっ! バイソンっ! 俺の新技のお披露目に……付き合ってもらうぜっ!」

バイソン「……うおおおおぉぉっ! させるかぁ!」ググッ

ヤムチャ「……ん?」


実況「あ~っとあ~っと! しかしここでバイソンが! バイソンがやらかしてきたぁ!」

548: 名無しさん 2015/06/14(日) 22:56:02 ID:8LTzEfFI
バイソン「股間がガラ空きだっ! 油断してるんじゃねぇよっ! うらあああぁぁっ!」チーンッ

ヤムチャ「……ふ、ふぐうううぅぅっ!」


実況「ヤムチャの股下に手を差し伸ばし……そこから一気突き上げていくっ! ここで出たっ! ここで出してきたっ! バイソンの急所攻撃っ!」

元「ちょっと、アピールする事に集中しすぎちゃったかな……? バイソン君にはこれがあるんだよ……」


ヤムチャ「あっ……ガッ……ググッ……ちくしょう……」ブルブル

バイソン「へへ、新技のお披露目は……またの機会ですね……残~念……」ムクッ


ブー、ブーブー

実況「股間を抑えて悶絶するヤムチャっ! そしてそんなヤムチャを尻目に、ニヤつきながら立ち上がってくるバイソンっ!」

元「う~ん……痛い……凄く痛い……」

実況「男にしかわからない痛みィ! とてつもない苦しみィ! 勿論場内からはブーイングが飛び交いますっ!」

550: 名無しさん 2015/06/14(日) 23:04:15 ID:8LTzEfFI
ケン「オイ、今の反則だろうが反則っ!」

リュウ「股間攻撃していいのかよっ!? 正々堂々と戦えっ!」


実況「さぁ、少しばかり場内がヒートアップしてきたでしょうか!? リュウとケンが激しく抗議をしていますっ!」


サガット「やかましいわっ! お前達は文句ばかりを言って、レフェリーを困らせてるんじゃねぇ! お利口にしてろボケっ!」

バルログ「騒ぎ立てている貴方達は愚かで醜い存在です……! お黙りなさいっ!」


実況「おぉ~っと、しかしそんなリュウとケンに対してでしょうか……? サガットとバルログもコーナーから何やら言っております!」

元「……あの人達は文句言う義理もないのにねぇ?」


リュウ「なんでお前がお前が文句言ってくるんだよ、サガットっ!」

サガット「お前が無駄に騒ぎ立てるからだろうっ! 当然の事だっ!」

ダン「あ~、あ~……コーナーのお前らが喧嘩おっ始めんじゃねぇよ……! 収集つかねぇだろうが!」

551: 名無しさん 2015/06/14(日) 23:16:06 ID:8LTzEfFI
バルログ「バイソンっ……! バカ達は放っておいて……戻って来なさいっ!」

バイソン「アイアイサーっと……よっと……」ガシッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」


実況「リュウとサガットが、何やら言い合いをしておりますかね? おっと、そんな両者を尻目に、バイソンはヤムチャを頭部を脇へと抱え込んだっ!」


バイソン「結構ダメージ受けちまったし……ここは、引き下がっておくのが正解だな……ほらほら、一緒に行こうぜ? ヤムチャ君よぉ……?」ズルズル

ヤムチャ「くっ……うっ……!」


実況「バイソンはそのままヤムチャの身体を引きずるようにしながら……シャドルー陣営のコーナーの方へと戻っていくっ!」

元「……ここは、交代してくるのかな?」


バイソン「よ~しっ! ようこそ、ヤムチャ君っ! シャドルー本部へようこそっ! ゆっくりしていけやっ!」

バルログ「……次は私の出番です! 行きますよ!」パシッ


実況「そしてここで、バイソンの背中にバルログがエプロンサイドから触れて、タッチ成立っ! ここはシャドルー選手交代していきますっ! 試合権はバルログっ! バルログへと移ったっ!」

552: 名無しさん 2015/06/14(日) 23:21:37 ID:8LTzEfFI
バルログ「さぁ、私の出番です! いきますよ……ヒャオっ!」シュタッ

実況「さぁ、ここでバルログがトップロープを飛び越えてリングインしますっ!」


バルログ「狙いはヤムチャ……では、なくアチラですっ……! ヒョオオオォォッ!」ダダッ

実況「おぉ~っとおぉ~っと! しかし、リングインしたバルログは……ヤムチャに仕掛けずに……空手軍団の方のコーナーサイドへと突っ込んでいったぁ!」


サガット「……フフフ、俺もいこう」

実況「おっとおっとおっと……! ワンテンポ遅れて、サガットもリングインしていきますっ! ただし、サガットには試合権はありませんっ!」


サガット「口喧嘩などは性に合わんっ……! やはり、男は拳で語り合わないとな……うおおおぉぉっ!」ダダッ

実況「そしてサガットも空手軍団の方へと突っ込んでいったぁ!」

553: 名無しさん 2015/06/14(日) 23:30:41 ID:8LTzEfFI
バイソン「試合権はバルログだ……ここから先、お前の相手はバルログちゃんがしてくれるけどよぉ……?」クルッ

ヤムチャ「……んあっ?」

バルログ「オラッ……! コーナーマットにぶつかってろっ……!」ドスッ

ヤムチャ「……うぐっ!」


実況「一方、バイソンは身体をクルッと反転させ……シャドルー陣営のコーナーマットへとヤムチャの身体を押し付けていくっ!」


バイソン「やられた分はよぉ……? しっかりとやり返していってやるよ……これがバイソン様のポリシーだ……」ググッ

ヤムチャ「……交代したのなら、大人しく引き下がってろよ」

バイソン「うるせええぇっ! やられたまま終われるかよっ! くたばれ、この野郎っ……! うおおおぉぉっ!」ズガアァッ

ヤムチャ「……ぐわああっ!」

バイソン「……こんなもんじゃ終わらねぇぞ!? ほら、もう一丁ォォォォっ!」ズガアァッ

ヤムチャ「……うげえええぇぇっ!」


実況「バイソンはそのままヤムチャの首筋へとラリアットっ! 打ち込んでいったっ! コーナーマットを背にしているヤムチャには逃げ場がないっ! おっとおっと、連続でいったぞ!? バイソンは連続で打ち込んでいくっ!」

554: 名無しさん 2015/06/14(日) 23:37:54 ID:8LTzEfFI
バルログ「ケンっ……! 場外に落ちてなさいっ! ヒャオっ!」ドスッ

ケン「……ぐげっ!」

サガット「お前は一々五月蝿いんだよ……死になっ……!」ガスッ

リュウ「……ぐわっ!」


実況「バルログはケンにドロップキックっ! サガットはリュウにランニングエルボーバットを仕掛けていったぁ! これによりリュウとケンは場外へと落下してしまったぁ!」


バイソン「そ~れっ! くたばりなっ!」ズガアァァッ

ヤムチャ「……うぐああぁぁっ!」

バイソン「まだまだぁ……こんなもんじゃ、バイソン様の気は収まらねぇぜ……ほれ、もう一丁ォォォォ!」ズガアァァッ

ヤムチャ「……ぐわあああぁぁ!」


実況「そしてコーナーでヤムチャに連続でのラリアットを仕掛けていくバイソンっ! この場面だけを見ると試合権利持っているのは誰だかわかりませんよ!」

元「え~っと……試合権利を持ってるのは……バルログ君だよね……?」

実況「はい、そうです! 試合権利はバルログが持っております!」

570: 名無しさん 2015/06/15(月) 21:59:59 ID:gYPf2JtA
ブー、ブーブー


バルログ「そ~らっ! そ~らっ! 100倍返しだこの野郎っ!」ドスドス

ヤムチャ「ガッ……ぐっ……!」

ダン「おい、バイソンっ! 何やってんだオラッ! おめぇはタッチしたんだろうが!? もう試合権は持ってないだろうが!」


実況「バイソンがやりたい放題ィ! ヤムチャに連続で打ち込んでいきますっ! おぉ~っとおぉ~っと、そんなバイソンの元へと今レフェリーがやって来ましたっ! 険しい表情で警告しておりますっ!」


バイソン「まぁまぁ……ちょっとぐらいいいじゃないっすか……? こっちも鬱憤が溜まってたんっすよ……?」

ダン「ちょっとじゃねぇ! やり過ぎだっ! 限度ってもんを考えろっ!」

バイソン「そ~んなカリカリしてちゃ……血圧上がりますよ? 大丈夫っすか?」

ダン「誰のせいだと思ってんだよコラっ! そう思うなら、大人しく下がってろっ!」


実況「レフェリーはかなり強い口調でバイソンに物申しております! コーナーに引き下がれと、激しく警告しているっ!」

571: 名無しさん 2015/06/15(月) 22:10:32 ID:gYPf2JtA
バルログ「……バイソンはうまくレフェリーを引きつけてくれていますね。サガット」

サガット「そうだな……よし、先ずは俺から行こう……うおおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「レフェリーとバイソンが少々口論へとなっているか!?」

元「あっ、サガット君が」


サガット「うおおおぉぉっ! 死ねえええぇぇっ! ヤムチャァァっ!」ダダッ

ヤムチャ「くっ……くそっ……! サガットまで来やがったっ……!」


実況「おぉ~っと! サガットが来たっ! 対角線コーナーからサガットがヤムチャ目掛けて一直線へと突っ込んできたぁっ!」


サガット「……だあああぁぁぁっ!」ズガアアァッ

ヤムチャ「ぐ、ぐはあぁぁぁっ……!」


実況「そしてそのままヤムチャへと串刺しのラリアーットっ! コーナーマットとの強烈なサンドイッチっ!」

572: 名無しさん 2015/06/15(月) 22:15:29 ID:gYPf2JtA
バイソン「へへへ……サガットちゃん、ナイスナイス……」

ダン「あっ、サガットっ……! てめぇまで何やってやがるっ!」

サガット「さぁ、次はバルログだっ! お前も突っ込んで来いっ!」クイクイ

バルログ「フフフ、任せて下さい……それでは美しくいきましょう、ヒョオオオォォッ……!」ダダッ


実況「ヤムチャに強烈なラリアットを喰らわせてたサガットは、その場でバルログを手招きっ! そしてそれに応えるように、バルログも対角線コーナーから突っ込んできたぁ!」


バルログ「いきますっ……! ヒョオオォォ……ヒャオっ……!」シュタッ


実況「バルログはリング中央で側転して身体を捻っていくっ! ロンダートっ! そして背面からヤムチャへ向かって飛んでいくっ!」


バルログ「ヒャオっ……!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐはぁっ!」


実況「その勢いのまま背面エルボーっ! スペースローリングエルボーっ! スペースローリングエルボーを決めていったぁ!」

573: 名無しさん 2015/06/15(月) 22:24:58 ID:gYPf2JtA
バルログ「逃がしはしませんよっ! ヒャオっ!」ガシッ

ヤムチャ「ううっ……ん、んっ……?」


実況「背面から飛び込むようにエルボーを打ち付けていったバルログは……おっとっ! そのままヤムチャの後頭部を掴んだっ!」


バルログ「美しい顔は私一人で間に合っていますっ……! その顔を……今から潰して差し上げましょうっ……! ヒョオオオォォッ……!」シュタッ

ヤムチャ「う、うおおっ……!」


実況「バルログはヤムチャの後頭部を掴み、そのまま前方に飛び込んでいくっ! ヤムチャの身体はそのまま……」


バルログ「……死になさいっ! ヒャオっ!」ズドーンッ

ヤムチャ「う、うげええぇぇぇっ!」


実況「顔面からマットへと叩きつけられていったぁ! これにはヤムチャも顔面抑えて悶絶だぁ!」

元「フェイスクラッシャーですね」

実況「バルログのフェイスクラッシャーっ! フェイスクラッシャーっ! 流れるような連続攻撃だぁ!」

574: 名無しさん 2015/06/15(月) 22:35:01 ID:gYPf2JtA
ヤムチャ「ううっ……ううっ……くそっ、顔面からいっちまった……」ジタバタ

バルログ「美しい顔は私一人でいいのです……醜い者の顔なんて……潰れてしまえばいいのですよ! ハハハハハっ!」


実況「さぁ、バルログはそのまま素早く立ち上がり……おぉ~っと、両腕を広げて大アピールっ! 自分の技を見たかと言わんばかりの勢いだっ!」

元「……ちょっとナルシストな所があるからね。うん」


バイソン「ハハハっ、いい様だな! バルログちゃん、ナーイス!」

サガット「……よくやったぞ」

ダン「うるせぇよ、糞ボケ。バルログは試合権持ってるから見逃してやるけど……おめぇらは持ってねぇんだ。ほれ、とっとと下がれ下がれ……控えてな」

サガット「……全く、お前は五月蝿い奴だな」

バイソン「ヘイヘイ、わかったわかった……下がりますよ~っと……」


実況「さぁ、ここでサガットとバイソンの二人も自軍コーナーへと戻っていきますっ! リング上が落ち着いてきましたかねぇ、元さん?」

元「交代直後に……痛~い、連携は喰らっちゃったけどね……?」

575: 名無しさん 2015/06/15(月) 22:44:16 ID:gYPf2JtA
ヤムチャー! ガンバレー!


ヤムチャ「あぁ……今日は、負けねぇ……今日は絶対に勝ってやる……」ブルブル

バルログ「……フン、醜き根性論が」


実況「顔面を強く打ち付けられたヤムチャだが……ここは、力を振り絞って立ち上がろうとしていくっ!」


バルログ「フフフ、少しばかり生意気ですよ、ヤムチャ君……」ゲシッ

ヤムチャ「う、うげっ……」


実況「あ~っとっ! あ~っとっ! しかしバルログは……そんなヤムチャの後頭部を踏みつけていきますっ! 挑発するかの如く踏みつけていきますっ!」

元「……あらら」


バルログ「負け犬は負け犬らしく……地べたを舐めておけばいいんですよ……ホレ、ホレホレ……」グリグリ

ヤムチャ「こんにゃろっ……! 舐めやがって……く、くそぉ……!」

バルログ「ホレ、舐めなさい……マットを舐めなさいよ……」グリグリ


実況「そしてそのままグリグリと足を動かして、ヤムチャの顔面をさらにさらにマットへと押し付けていくっ!」

元「……なぁ~んで、あんな事するかねぇ」

576: 名無しさん 2015/06/15(月) 23:00:45 ID:gYPf2JtA
ブー、ブーブー

実況「この卑劣な行為には……場内からはブーイングっ! 大ブーイングだぁ!」

元「……そりゃそうでしょう」


バルログ「……何故、ブーイングをするのです? 違うでしょう。『バルログ様、素敵。ヤムチャみたいな醜き者を倒して!』でしょう。さぁ、そう言うのです、ハハハッハっ!」グリグリ

ヤムチャ「人をグリグリグリグリしやがって……この野郎め……!」


ブー! ブーブー!

実況「おぉ~っと、おぉ~っと! しかしバルログは気にする事なく高笑いっ! 高笑いだっ! これには場外のブーイングの声も大きくなっていきますっ!」


サガット「バルログ、もういいだろう。もうとどめを刺しちまいなっ!」

バイソン「いっちまえ、バルログちゃんっ!」

バルログ「そうですね……では、そろそろ決めにいきましょうか……ホラ、醜き者よ……立ちなさいっ……!」ググッ

ヤムチャ「う、うおっ……」


実況「さぁさぁ、好き放題ヤムチャを痛ぶったバルログは、頭部からその足を離し……そしてヤムチャの身体を引き起こしていくっ!」

577: 名無しさん 2015/06/15(月) 23:10:38 ID:gYPf2JtA
バルログ「さぁ、いきますよ……! ヒャオっ!」ググッ

ヤムチャ「くっ……うおっ……!」


実況「バルログはヤムチャの股下に手を差し込み、そのまま抱え上げていくっ!」


バルログ「フフフ、背骨を壊して差し上げましょう……ヒャオっ!」ズガァッ

ヤムチャ「……ぐ、ぐえええぇっ!」


実況「そして自身の片膝を立てて突き出すと同時に、ヤムチャの背中をそこに打ち付けていくっ! おっと、ここはシュミット式バックブリーカーっ! バルログはヤムチャの腰へとダメージを与えにいったぁ!」


ヤムチャ「ぐ、ぐわああっ……ちくしょうっ……!」ゴロゴロ

バルログ「フフ、いい様ですよ……ヤムチャ君……さぁ、私の攻撃はまだまだ続きます……ヒャオっ……!」シュタッ


実況「腰を抑えて悶えるヤムチャっ! おっと、そしてバルログはそんなヤムチャを尻目に勢いよくコーナーへ向かっていき……そして昇っていったぁ!」

578: 名無しさん 2015/06/15(月) 23:21:22 ID:gYPf2JtA
バルログ「さぁっ! 美しくいきましょうっ! これで終わりですっ!」スーッ

実況「さぁ、素早くコーナーポストに昇りきったバルログは……そのまま首を掻っ切るポーズっ!」


バルログ「……死になさいっ! ヒョオオオォォッっ!」シュタッ

実況「そしてそのまま飛んだぁっ!後方宙返りをしながらっ! バルログの身体が美しく弧を描きながらっ! 270°回転のバルログの身体がヤムチャ目掛けて振ってくるっ!」


ヤムチャ「う、うおおっ……! 振ってきやがったっ……!」

バルログ「死になさいっ! ヒャオっ!」ズドーンッ

ヤムチャ「ぐ、ぐげえええぇぇっ!」


実況「そして決まったぁ! バルログが決めてきたぁ! ムーンサルトプレスっ! ムーンサルトプレスですっ! 素早い動きで……一気に決めていったぁ!」

580: 名無しさん 2015/06/15(月) 23:28:06 ID:gYPf2JtA
バルログ「さぁ、レフェリー……フォールです!カウントを取りなさいっ!」

ヤムチャ「……う、ううっ」

ダン「おうよ、任せておきな!」


実況「バルログはそのままヤムチャの身体を固め、フォールの体勢っ! フォール体勢だっ! 今、レフェリーがやって来ますっ!」


ケン「リュウっ……! やべぇぞ、起きろっ……!」ムクッ

リュウ「あぁ、わかってるっ……!」ムクッ

ケン「くそっ……バルログの野郎……」

リュウ「言ってる場合じゃないっ……! 助けにいくぞっ!」


実況「これは返せるか、ヤムチャっ……! あっとあっとしかし、ここで場外のリュウとケンが復活っ! いいタイミングでの復活だっ!」

元「……カット間に合うかな?」

実況「タイムリミットは3カウントっ! 3カウントっ! それまでに、なんとかリングに辿り着くんだっ! さぁ、今レフェリーによってカウントが数えられますっ! リュウ、ケン、走れっ!」

595: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:01:45 ID:7Wku/0ck
ダン「ワンっ……!」

ケン「急げっ……! リュウっ……!」

ダン「ツーっ……!」

リュウ「あぁ、わかってるっ……!」

ダン「……スリ」

ヤムチャ「……くっ!」ガバッ

バルログ「……何っ!?」


実況「さぁ、リュウとケンが走る走るっ! 慌ててエプロンサイドへと飛び乗っていくが……おぉ~っと、おぉ~っとっ!?」


ダン「カウントはツーだっ! カウントツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」

ヤムチャ「あぁっ、痛ぇ……ボコスカボコスカやりやがってよぉ……」

ケン「なんだよ、あの野郎……冷や冷やさせんじゃねぇよ……」


オー、オーオー

実況「ここはヤムチャが自力で返していきますっ! カウントはツーっ! 2カウントでヤムチャの肩が上がったぁ!」

596: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:08:23 ID:7Wku/0ck
リュウ「ヤムチャ、大丈夫か!?」

ヤムチャ「えぇ……まぁ、なんとか……」ムクッ


実況「なんとか返して上体を起こしていくヤムチャっ! しかし少々ダメージは受けているか!? 辛そうな表情です! エプロンサイドからリュウも心配そうに声をかけています!」


リュウ「無茶はするんじゃねぇぞっ! ヤバいと思ったら……すぐに交代しろっ!」

ヤムチャ「大丈夫っす……もうちょっと頑張ってみますよ……」

バルログ「フッ、威勢だけはよろしいですね……だがしかしっ……!」ガシッ

ヤムチャ「……んあっ?」


実況「おぉ~っと、しかしバルログもそう簡単には休ませてくれませんっ! ここでヤムチャの首筋へと自身の両足を絡みつけるように巻きつけていくっ!」

597: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:22:32 ID:7Wku/0ck
バルログ「さぁ、起きなさいっ……! ヤムチャ君っ……!」ググッ

ヤムチャ「うおおっ……おおっ……!」


実況「おっと、そのままバルログは倒立しながら……下半身の力によってヤムチャを起こしていくっ! 持ち上げていくっ!」


ヤムチャ「……なんだなんだ、こいつはよぉ!?」

バルログ「フフフ、これぞルチャ・リブレですよ……ヤムチャ君……」


実況「ヤムチャは完全に起こされてしまったぁ! そしてヤムチャの首筋からまるでネクタイかのようにぶら下がりつつ倒立を決めていくバルログっ!」


バルログ「さぁ、いきますよっ……! ウノ……ドス……トレスっ……!」グルンッ

ヤムチャ「う、うおおっ……!」


実況「お~っと、そしてバルログはそのまま回転っ! ヤムチャの首筋にぶら下がったまま……自身の身体を横回転させていくっ!」

598: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:31:39 ID:7Wku/0ck
バルログ「ヒョオオオォォッ……! ヒャオっ……!」ブンッ

ヤムチャ「う、うおおっ……! なんだなんだっ……!」


実況「バルログはその反動を使って……ヤムチャの身体をホイップさせて投げていったぁ!」


ヤムチャ「う、うおぉっ……! なんだこりゃ……!」ドスッ


実況「ヤムチャの身体が吹き飛ばされるっ! 大きく吹き飛ばされるっ! バルログの下半身の力と回転の勢いによって大きくロープ間際まで吹き飛ばされたぁ!」

元「コークスクリュー・ヘッドシザーズですね」

実況「得意のルチャ殺法で攻めていくバルログっ! ここはコークスクリュー・ヘッドシザーズを繰り出していったぁ!」


ヤムチャ「いててて……なんだよなんだよ、オイっ……!」

バルログ「フフ、その無様な姿……貴方にはお似合いですよっ……!」ムクッ


実況「ヤムチャを投げ飛ばしていったバルログは立ち上がりますっ! 間髪入れずに立ち上がっていきますっ!」

599: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:39:57 ID:7Wku/0ck
バルログ「さぁさぁ、ヤムチャ君……いきますよ……ヒャオっ!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐげっ!」


実況「バルログは追い討ちを仕掛けるようにストンピングっ! ヤムチャの身体を踏みつけていきますっ!」


バルログ「ただただ踏みつけるのもつまらないですね……よし、それじゃあこうしましょうか……」ググッ

ヤムチャ「あぁ……? なんだなんだ……?」


実況「バルログはヤムチャの右足を掴み……おぉ~っと、そして引き伸ばしていくっ! ヤムチャの右足をマットへ添わせるようへとリングへ置いたぁ!」


バルログ「さぁ、狙いはその足です……ヒャオっ!」シュタッ

ヤムチャ「足……だと……?」


実況「そしてバルログはそのままサードロープに飛び乗りロープの反動をつけたぁ! そこからさらにジャンプしたバルログは……」


バルログ「さぁ、死になさいっ! ヒャオっ!」ドスッ

ヤムチャ「……うげええぇぇっ!」


実況「リング上に添えるように配置しておいたヤムチャの右足の上へと着地していくっ! 両足で着地していくっ!」

600: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:46:03 ID:7Wku/0ck
ヤムチャ「ぐわあああぁぁっ……! 足が……足が……!」ゴロゴロ


実況「これにはヤムチャも足を抑えて悶絶するっ! その痛みがこちらにも伝わってきそうだっ! ヤムチャは激しく悶絶しているっ!」

元「うん、ピンポイントで狙ってくるよね」


バルログ「フフフ、一撃喰らったぐらいで……大袈裟ですねぇ、貴方は……」

ヤムチャ「ううっ……ち、ちくしょう……」

バルログ「しかし、苦しむのはここからですよ……こんなもので終わりではありません……さぁ、起きなさい……」ググッ

ヤムチャ「ううっ……くそっ……」


実況「さぁ、バルログはそのままヤムチャに近づいて……その身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ!」

601: 名無しさん 2015/06/17(水) 22:58:06 ID:7Wku/0ck
バルログ「死になさいっ……! ヒャオっ!」ドスッ

ヤムチャ「……ぐっ!」


実況「そのままクルリと回転しつつのジャンプキックを打ち込んでいくっ! ローリングソバットっ! 腹部へと打ち込んだぁ!」


バルログ「お次はチョップですっ……! ヒャオっ!」バチーンッ

ヤムチャ「……ぐええぇぇっ!」フラッ


実況「そしてお次は逆水平チョップっ! 胸元に打ち込んでいくっ! 激しい音が場内へと響き渡ったぁ! これにはヤムチャもフラついたぁ!」


ヤムチャー、マケンナー

ヤムチャ「ち、ちくしょうっ……! 舐めてんじゃねぇっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ


実況「少々、ヤムチャが押されてきているか……? 押されてきているかっ!?」

元「……いやっ!」

実況「おぉ~っとっ! ヤムチャも粘るかっ! ここはググッと堪え、そして腰を落として構えたぁ!」

602: 名無しさん 2015/06/17(水) 23:05:16 ID:7Wku/0ck
ヤムチャ「鬱陶しいぞっ……! 眠ってろっ! トラースキックだっ!」シュッ


実況「ヤムチャもここで反撃していくっ! 反動のトラースキックっ! トラースキック出していくっ!」


バルログ「……フッ、甘いですよ」ググッ

ヤムチャ「……何っ!?」スカッ


実況「あぁ~っと! しかしここはバルログがよく見ているっ! よく見ているっ! 上手く身体を屈めてこれを避けるっ!」


ヤムチャ「ち、ちくしょうっ……! 外れたかっ……!」

バルログ「動きに華やかさが足りませんね……手本をお見せしますよ……ヒャオっ!」シュタッ


実況「ヤムチャの攻撃を屈んで上手く避けたバルログは……その状態から飛び上がったぁ!」

603: 名無しさん 2015/06/17(水) 23:13:29 ID:7Wku/0ck
バルログ「マヌケがっ……! 美しい技とは、こうやって打つんですよっ……! ヒャオっ!」ドスッ

ヤムチャ「う、うげええぇぇっ!」バターンッ


実況「そして無防備になったヤムチャの胸元に打ち込んでいくドロップキックっ! ドロップキックだぁ!」

元「……いいバネしてるねぇ」

実況「これを喰らい……ヤムチャは再びダーウンっ!」


ヤムチャ「あぁ、なんだよ……バイソンとは違うタイプだな、コイツは……」

バルログ「フフフ、貴方は私には勝てませんよ……?」ムクッ


実況「さぁ、バルログはそんなヤムチャを尻目に立ち上がってくるっ! 少々、流れはシャドルーに傾きかけてると言った感じでしょうかね、元さん?」

元「う~ん……ちょっと、バルログ君の動きに翻弄されてるね……?」

604: 名無しさん 2015/06/17(水) 23:24:22 ID:7Wku/0ck
バルログ「そ~ら、醜き者よ……起きなさい……」ググッ

ヤムチャ「ああっ……ううっ……」

バルログ「雑魚すぎて相手になりませんよ……ほらほら、根性見せてみなさいよ……ホレ、ホレホレ……」パシパシ


実況「バルログは再びヤムチャの身体を引き起こし……おぉ~っと、ここで挑発するかのように、ヤムチャの頬を二度三度叩いていきますっ!」


バルログ「ホラホラ、こ~んなものですか……? 根性見せてみなさい……この雑魚野郎……」パシパシ

ヤムチャ「って……って……舐めてんじゃねぇぞ、この野郎……」

バルログ「だったら、態度で見せてみなさい……このお荷物野郎っ……!」ストーンッ


実況「バルログは挑発するかの如く、ヤムチャの額をストーンと押して……距離を取ります! 距離を取っていきますっ!」


バルログ「……ハハハっ! それではいきますよっ! ヒョオオオォォッ!」クルッ


実況「バルログはそのままクルリと反転して……ヤムチャに背を向け、そしてロープへと走ったぁ!」

605: 名無しさん 2015/06/17(水) 23:32:15 ID:7Wku/0ck
ヤムチャ「だったら態度で見せてやるっ……! 誰がお荷物野郎だっ! うおおおぉぉっ! 待ちやがれ、バルログっ!」ダダッ


実況「おぉ~っとっ! これは挑発されてヤムチャもトサカに来たかっ!? す
逃がして溜まるものかとすかさずロープへと向かっていったバルログを追っていくっ!」


ケン「……バカっ! 挑発に乗ってんじゃねぇ!」

リュウ「罠だっ! 罠だっ! ヤムチャ、そいつは罠だっ!」

ヤムチャ「えっ……? 罠……?」

バルログ「フフフ、単細胞で助かりますよ……ヒャオっ!」シュタッ


実況「おぉ~っと、ここでバルログは……走り込んだ勢いのまま、セカンドロープへとジャンプして飛び乗ったぁ!」


バルログ「……初めからコレが狙いだったんですよっ! ヒョオオオォォッっ!」クルッ

ヤムチャ「し、しまったっ……!」


実況「バルログはロープの反動を利用して……そのまま飛んだぁ! 身体能力を見せてくるっ! ロープの反動を利用してバク宙で一回転っ!」

606: 名無しさん 2015/06/17(水) 23:41:27 ID:7Wku/0ck
バルログ「……ヒョオオオォォッっ!」

ヤムチャ「やべぇ……降ってきやがったっ……!」


実況「そしてバルログはそのままヤムチャ目掛けて……」


バルログ「……ヒャオっ!」

ヤムチャ「……う、うげえええぇぇぇっ!」バターンッ


実況「その身体をヤムチャにぶつけてきたぁ! ロープの反動で一回転したバルログが、ヤムチャに襲いかかるっ!」

元「ラ・ブファドーラですね」

実況「バルログのラ・ブファドーラっ! ラ・ブファドーラっ! ヤムチャを強引になぎ倒していくっ! バルログの身体を正面から貰ってしまったヤムチャは……そのまま、なぎ倒されたぁ!」


バルログ「さぁ、レフェリー……フォールの体勢にはいってますよ……カウントを取りなさいっ……!」

ダン「おう、任せておきなっ!」


実況「バルログはフォールの体勢に入っているっ! フォールの体勢に入っているっ! そしてここでレフェリーがやってきたぁ! カウントを取ります!」

618: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:13:28 ID:.a9O4TTY
ダン「ワンっ……!」

ワー、ワーワー

ダン「……ツー」

ケン「ケッ、やらせてたまるかよっ……!」ドスッ

バルログ「……くっ!」

ダン「カット成立だっ! カット成立っ! まだ決まっちゃいねぇぞ!」


実況「おっとここはケンがいい動き! ケンがいい動きィ! すぐ様リングインしてバルログの背中にストンピングっ! カットをしていきますっ!」


バルログ「くっ、邪魔者めがっ……!」

ケン「邪魔するのが当然の事だろが! 何言ってやがるっ! ヘイヘイ、ヤムチャっ! いいようにやられてんじゃねぇよ、しっかりしろっ!」パチパチ

ヤムチャ「うっ……ううっ……すいませんっ……!」ムクッ


実況「ケンはそのままヤムチャの意識を確認するかのように大きく手を叩くっ! さぁ、それに応えるようにヤムチャも上体を起こしてきたっ!」

619: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:20:07 ID:.a9O4TTY
リュウ「ヤムチャ、ここは交代だ! 俺に代われっ!」サッ


オー、オーオー

実況「おっと、おぉ~っとっ! ここでリュウが動くっ! リュウが動いてくるっ! コーナーから大きく手を伸ばし……ヤムチャへタッチを要求していますっ!」

元「そうだね。タイミング的にはいいんじゃないかな? ヤムチャ君は、バルログ君に翻弄されてるみたいだしね」


ケン「ホレ、リュウが呼んでるぞ……? とりあえず、コイツの事は俺に任せて……お前はリュウと交代してきなっ! オラッ、起きろっ! バルログっ!」ググッ

バルログ「くっ……ううっ……」

ヤムチャ「ち、ちくしょう……」


実況「さぁ『ここは俺に任せておけ』と言わんばかりにケンがバルログの身体を引き起こしていきます! ヤムチャは少々、悔しそうな表情をしておりますかねぇ?」

元「まぁまぁ……これで終わりってワケじゃないからね? 時には引くのも勇気ですよ」

実況「ヤムチャは立ち上がって、自軍コーナー……リュウが待つ元へと戻っていくますっ!」

621: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:28:29 ID:.a9O4TTY
ヤムチャ「すいませんでした……最初は良かったけど、途中からは……」

リュウ「気にしてんじゃねぇっ! そう思ってるなら……またド派手に暴れればいいんだからよぉっ!」パシッ

ヤムチャ「……うっすっ!」パシッ


実況「さぁ、ここでリュウは力強くヤムチャとターッチっ! 交代ですっ! ここで交代していきますっ! ここで試合権はリュウへと移ったぁ!」


リュウ「シャドルーの連中はそう簡単にくたばる様な奴らじゃねぇから……次の出番に備えて……暫くそこで休んでな……」

ヤムチャ「……うっす!」

リュウ「よ~しっ! それじゃあ、俺の出番だっ! いくぜっ!」


実況「ヤムチャは自軍コーナーへと引き下がり……そして入れ違いにリュウがリングインっ! さぁ、ここでリュウの出番ですっ! リュウが出てきたぁ!」

622: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:33:00 ID:.a9O4TTY
ワー! ワーワー!

ケン「よ~し、リュウが出てくればこっちのもんだ……オイ、リュウっ……早くこっち来いよっ!」

リュウ「あぁ、今いくぜっ!」


実況「さぁさぁ、リュウはバルログへと近づいていくっ! ケンが引き起こし動きを止めているバルログへと力強く歩みを進めていくっ!」


ケン「同時にいくぜっ! 準備はいいなっ!?」パッ

リュウ「ああっ! 任せろっ!」


実況「さぁ、そしてケンはバルログ身体からその手を離して……」


ケン「だああぁぁぁっ!」スパーンッ

リュウ「はああぁぁぁっ!」スパーンッ

バルログ「ぐっ……! うぐううぅぅっ……!」


実況「同時に蹴りを仕掛けていったぁ! タイミングを合わせて……二人同時に、その胸元に打ち込んでいくっ!」

623: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:41:36 ID:.a9O4TTY
バルログ「くっ……くそっ……ううっ……うおっ……!」ドスッ


実況「これにはバルログもフラフラと後退して……そして、尻餅をつくように倒れ込むっ!」


リュウ「さぁ、ここから巻き返していくぜっ! 覚悟するんだなっ!」ググッ


イケー! リュウー!

実況「さぁ、そしてここでリュウが声を張り上げググッと構えるっ! さぁ、リュウの出番だっ! 戦闘準備完了と言った所かぁ!?」


ダン「お~い、ケン……いつまで、リング上にいるんだぁ? 試合権持ってねぇよな?」

ケン「はいはい……わかってますって、わかってますってそんな事……下がりますよ……」


実況「それを見届けたケンは……ここで引き下がっていきます! 自軍コーナーへと引き下がっていきますっ! さぁさぁ、リング上にはリュウとバルログの二人っ! リュウ対バルログだっ! リュウ対バルログだぁ!」

624: 名無しさん 2015/06/18(木) 22:51:46 ID:.a9O4TTY
リュウ「さぁ、いくぞっ……バルログっ……!」ズガズガ


実況「さぁさぁ、リュウがいく! リュウがいくっ! 力強く歩みを進めバルログに近づいていって……」


リュウ「胸元に喰らうんだなっ! はああぁぁぁっ!」スパーンッ

バルログ「ぐっ……うぐううぅぅっ……!」バターンッ


実況「その胸元に熱~い蹴りを打ち込んでいくっ! バルログの上体がマットへと倒れ込んだぁっ!」


リュウ「おっと……一撃で終わりだと思うなよ……!?」クルッ

バルログ「あぁっ……ううっ……くそっ……」

リュウ「もう一撃だ……ホラ、起きな……!」ググッ


実況「おぉ~っと、リュウはダウンしたバルログの頭部へと回り込んで……そして再びバルログの上体を起こしていくっ! 起こしていったぁ!」

625: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:00:00 ID:.a9O4TTY
リュウ「今度は背中だぁっ! はああぁぁぁっ!」スパーンッ

バルログ「……ぐええぇぇっ!」


実況「そしてお次は背中に! 今度はバルログの背中へと熱~い蹴りをお見舞いしていったぁ!」

元「うん。落ち着いて攻めてるね」


リュウ「こんなもんで終わりじゃねぇぞっ! さぁさぁ、お次はもっと強くいくぜっ!」パチパチ


イイゾー! リュウー!

実況「さぁ、そしてここでリュウはリング上で大きく手を叩いて場内を煽っていくっ!」

元「流れを作っていかないとね」


ケン「よしよし、リュウっ! いっちまえっ!」パチパチ

ヤムチャ「リュウさん、やっちまって下さいっ!」


実況「リュウと同じように、エプロンサイドでケンも大きく手を叩いて煽っていくっ! ヤムチャも必死に声を張り上げているっ! 嫌な流れは消え失せ、空手軍団へといい流れが来ているっ! まさにそういった事が感じられるようだっ!」

626: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:10:37 ID:.a9O4TTY
イケー! リュウー!

リュウ「よ~しっ、いくぜっ……! うおおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「そしてリュウは、バルログの脇を通り抜けるようにロープへと向かっていったぁ!」


リュウ「もう一度、正面からだっ……! 覚悟するんだな、バルログっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ

バルログ「くっ……くそっ……!」


実況「リュウがロープを反動をつけるっ! そしてそのままバルログの元へと突っ込んでいき……!」


リュウ「……はああぁぁぁっ! だあぁっ!」スパーンッ

バルログ「……うぐああぁぁっ!」バターンッ


イイゾー! リュウー!

実況「ランニングキィーックっ! 胸元に打ち込んでいったぁ!これを喰らったバルログは再びリングに倒れ込むっ!」

627: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:19:46 ID:.a9O4TTY
リュウ「コイツは素早い奴だからな……じっくりいくか……」クルッ

バルログ「……ううっ、うっ」

リュウ「さぁ、いくぜっ……バルログっ……! フンッ!」ガシッ

バルログ「……うぐっ!」


実況「さぁ、リュウはバルログの再びバルログの頭部へと周り込み……おっと、ここでバルログの上体を起こしつつ背後から自身の左腕を首筋へと回して、ロックっ!」

元「おっと、関節技できたね」


リュウ「さぁ、バルログっ……! じっくりいこうか……うおおおぉぉっ!」ググッ

バルログ「ぐっ、うっ……うぐぐっ……」


実況「同時に右腕でバルログの右腕をねじり混んで捉え、その動きを封じるっ! そして首筋に回した左腕で、バルログの軽動脈を締め付けていくっ!」

元「ドラゴン・スリーパーですね」

実況「ここはドラゴン・スリーパーホールドっ! リュウがジワリジワリとバルログを責め立てていったぁ!」

628: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:29:52 ID:.a9O4TTY
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ

バルログ「ガッ……グッ……くっ、くそっ……!」ジタバタ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、リュウが締め付ける締め付けるっ! バルログを締め付けていくっ! バルログは足をバタつかせて暴れているゥ! ロック具合はいかがでしょう、元さん!?」

元「うん、いい感じに決まってると思いますよ?」


ダン「バルログ、ギブアップか!? ギブアップするのか!?」

バルログ「ああっ……うぐぐっ……ノーですっ……! ノーですよっ!」ジタバタ


実況「さぁ、レフェリーが今、バルログの安否を確認していますっ! 激しく足をバタつかせている事から、なんとか意識がある事はこちらにも見て分かりますが、コイツは苦しそうだっ! 苦しそうだっ!」

元「リュウ君はパワーあるからねぇ。ロープブレイクもなかなか難しいんじゃないかなぁ?」

実況「さぁ、バルログがもがくもがくもがくっ! なんとか暴れながらもロープブレイクを狙おうとしているっ!」

元「バルログ君は、パワーとかで責めるタイプではないからね。バネとかロープワークとかで責めるタイプだから……厳しいんじゃないかな?」

実況「……そこが、バルログの弱点と言うワケですね?」

629: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:38:44 ID:.a9O4TTY
リュウ「お前は素早いが……サガットやバイソンに比べてパワーがないっ……! そこが弱点だっ……! うおおおぉぉっ!」ググッ

バルログ「くああっ……くそっ……くそっ……」ジタバタ


元「いやぁ、でもそこはねぇ……理解してるとは思うよ……? バルログ君は、勿論……」

実況「……勿論?」


サガット「……ここは助けに行ってやるか」


元「あっ、ホラ……サガット君が出てきた……」

実況「お~っとお~っと、ここはサガットが救出に向かいますっ! 巨体がセカンドロープを潜り……そして、バルログを捉えているリュウの元へと向かっていくっ!」


サガット「あまり、ウチのバルログにそういう攻撃をされては困るな……やめてもらおうか……フンッ……」ドガッ

リュウ「……う、うおおっ」」バタッ


実況「サガットはそのままリュウの身体をなぎ倒していくような前蹴りを仕掛けていくっ! 少々強引なカットですっ! 強引なカットでバルログを救出していくっ!」

元「……いやぁ、あの人達にしちゃまだマシな方じゃない?」

630: 名無しさん 2015/06/18(木) 23:43:07 ID:.a9O4TTY
サガット「バルログ、大丈夫か……?」

バルログ「えぇ、助かりましたよ……感謝します……」

ダン「オイ、サガット。カットが済んだのなら……大人しく下がってろ……」

サガット「一々、口にせんでもわかっている……やかましい……」


実況「確かにっ! 今日のサガットは大人しめかもしれませんね!? 普段なら、殴ったり……凶器攻撃なんかもしておりますからね?」

元「そうそう……だから、今のはまだマシな方だよ……」


リュウ「ううっ、くそっ……サガットに、邪魔されちまったな……」ムクッ

サガット「おぉ~いっ! リュウっ……!」

リュウ「んっ……?」

サガット「お前は周りが見えてねぇんだよ……!バァーカっ!」ニヤニヤ


実況「おぉ~と、おぉ~っとっ! と思ったのもまさにつかの間っ! サガット両腕を大きく広げてリュウに何やら言っておりますっ! 完全に挑発しておりますっ!」

元「……大人しくなかったね」

実況「大人しく引き下がればいいものを……ワザワザ、こうやってリング上で挑発していくサガットですっ! 非常に挑発的っ! 非常に挑発的ですっ!」

639: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:00:49 ID:5cEiE9G2
ザワ……ザワ……

リュウ「くっ……サガットっ……!」ムクッ

サガット「おっ、どうしたどうしたぁ!? 生意気に怒ったってのか!? だったら、かかって来いよ! オラ、来いよリュウっ!」クイクイ


実況「さぁ、これにはサガットを睨みつけながら起き上がっていくリュウっ! お~っと、サガットはそんなリュウをさらに挑発するかの如く不敵に手招きだぁ!」


リュウ「上等だ、コラっ! 空手軍団が……舐められっぱなしで終われるかよっ……!」ズガズガ

サガット「カモンカモ~ンっ! かかって来いよ、リュウっ……!」

ダン「あぁっ……待ちやがれって……! サガット、おめぇは試合権持ってねぇだろっ……! 引っ込んでろっ!」


実況「さぁ、その挑発に乗っていくかのようにサガットへと近づいていくリュウっ! おぉっとっ! しかし、レフェリーがそんな両者の間に割って入りますっ!」

元「リュウ君は試合権持ってるけど、サガット君は持ってないからね」

640: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:10:13 ID:5cEiE9G2
ダン「サガットっ……! 下がれっ……! 反則負けにするぞっ!?」

サガット「リュウはやる気だろう……? なんで俺だけ……」

ダン「リュウは試合権持ってるだろが! おめぇはどうなんだ、えぇっ!?」


実況「さぁ、レフェリーが激しくサガットへと警告しているっ! しかし、なかなかコーナーへと引き下がらないサガットっ! ここはサガットもやる気満々といった所か!?」

元「……あたたた、違う違う」

実況「……ん?」


リュウ「サガット……下がるなら下がるで……早くしやがれ……」

サガット「このバカレフェリーがいなきゃ、すぐにでもやってやるよっ……! ちょっとそこで待ってろっ!」

ダン「もう挑発するなって……下がれって……! 反則負けにしちまうぞっ……!」

バルログ「フフフ、サガット……注意を引きつけてくれてるんですね……? 感謝しますよ……」ムクッ


実況「おっとおっとっ! ここでバルログが起き上がるっ! ゆっくりと起き上がってくるっ!」

元「サガット君は囮だよ。リュウ君見えてないよ!」

641: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:21:52 ID:5cEiE9G2
バルログ「フフフ、背後が……ガラ空きですよっ……!」シュッ


リュウー! ウシロー!

リュウ「……んっ?」

バルログ「気づいた時には……もう遅いっ……! ヒャオっ!」クルッ

リュウ「うおおっ……! おおっ……!」


実況「バルログがリュウの背後からそっと忍び寄り……そして股下に手を差し込みそのまま後方に倒れ込んでリュウの身体を丸め込みにいったぁ!」

元「クイックでスクールボーイ仕掛けてきましたっ!」

実況「一瞬の隙も見逃してくれませんっ! サガットがリュウの注意を引き……そしてバルログがスクールボーイっ! スクールボーイで丸め込みにいったぁ!」


サガット「オイ、コラっ! いつまで俺に構ってるんだっ! バルログがフォールしてるんだぞっ! 仕事をしろっ!」

ダン「こ、こんにゃろうっ……! 勝手な事ばかり言いやがってよぉ……! くそっ、仕方ねぇっ!」


実況「さぁ、そしてレフェリーが今カウントを取りにいくっ! クイックで来たぞっ! どうだ、リュウっ! 返せるかっ!?」

642: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:25:06 ID:5cEiE9G2
サガット「マヌケがぁ! 周りをよく見ないからこうなるっ! こういう結末が待っているんだっ! フハハハハっ!」


実況「おぉ~っと、サガットリング上で勝ち誇ったように両腕を大きく広げてアピールっ! そして今レフェリーよってカウントが取られますっ!」


ダン「……ワンっ」

リュウ「くっ……! させるかっ……!」ググッ

バルログ「お、おっとっ……!」

ダン「カウントはワンだっ! カウントワンっ! 決まっちゃいねぇっ!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、しかしここはなんのそのっ! リュウが即座に返していきますっ! 余裕綽々と言った所か!?」

元「……一瞬、ヒヤリとしたけどね」


リュウ「不意打ちの丸め込み……大した事ないぜ、バルログっ……! そしてサガットっ……! やる事がみみっちいんじゃねぇか、オイっ……!」

バルログ「……フン、掌で踊らされていた癖に、偉そうに」

643: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:36:42 ID:5cEiE9G2
サガット「流石に決まりはしないか……まぁ、いい……おぉ~い、レフェリーっ!」

ダン「あぁ、なんだよ……? まだ、あんのかよこの野郎っ……!」クルッ

サガット「ここは、大人しく引き下がっておいてやろう……だが、これはお前の命令に従うのではないっ……! 俺自身の意思でだっ……!」

ダン「……あぁ?」

サガット「シャドルーは誰の指図も受けんぞっ! 従うのは、ベガ様も命令のみだっ! お前ごときでは、俺を止める事は出来んっ! ハッハッハっ!」


実況「おっと、ここでサガットはレフェリーに何やら言いながら……コーナーへと引き下がっていきますっ! ま~た、何やら文句でも言ってるのでしょうかねぇ……?」

元「カウントが遅いとか言ってるんじゃないの?」

実況「カウントを取る間でもなく、リュウはあっさりと返していきましたがね。さぁさぁ、リュウとバルログ……両者が起き上がりますっ!」


リュウ「さぁさぁ、まだまだっ……! いくぞ、バルログっ……!」ムクッ

バルログ「それはこちらのセリフですよっ……!」ムクッ

644: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:47:56 ID:5cEiE9G2
バルログ「さぁ、先手は頂きますっ……! ヒャオっ!」シュッ

リュウ「……おっと」ガシッ


実況「先に仕掛けたのはバルログっ! フワリと飛び込みつつのハイキックをリュウに仕掛けるっ! だがしかし、これリュウは上手くブロックっ! よく見てますっ!」


リュウ「無駄な動きが多いんだよ、バルログっ……! うおおおぉぉっ!」ガシッ

バルログ「……くっ!」

リュウ「だああぁぁっ! その腹に……喰らいなっ……!」ドスッ

バルログ「……ぐっ!」


実況「リュウはそのまま距離を詰めバルログの身体を掴みにかかりますっ! そして膝蹴りィ! 腹部へと打ち込んでいったぁ!」


リュウ「まだだっ……! このまま投げてやるっ! はぁっ!」ガシッ

バルログ「……くっ!」


実況「リュウは更にバルログの頭部を自身の脇へと抱えこんでいくっ! 抱えこんでいくっ!」

645: 名無しさん 2015/06/19(金) 22:56:35 ID:5cEiE9G2
リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ


実況「そしてそのままバルログのバルログの身体を真っ逆さまへと持ち上げていったぁ! 筋肉質な男達が見せる人間トーテムポールっ! 筋肉のトーテムポールっ! ブレーンバスターの体勢だぁ!」


リュウ「このまま……叩きつけるっ……!」

バルログ「フフフ、読んでましたよ……甘いですっ……!」クルッ


実況「さぁ、バルログの身体をマット目掛けて……おっとおっとっ! いやっ、ここはバルログが空中で身体をクルッと反転させながら……」


バルログ「……ヒャオっ!」シュタッ

リュウ「くっ……逃げられたかっ……!」

バルログ「……背後がガラ空きですよ、リュウっ!」


実況「そのままリュウの背後へと着地ィ! 上手く着地してきたぁ!」

元「おぉ~っと、バルログ君も切り返してきたねぇ」

646: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:07:06 ID:5cEiE9G2
バルログ「さぁ、死になさいリュウっ……! ヒャオっ!」シュタッ

リュウ「それなら……こっちだっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「バルログはリュウの背後からそのままドロップキィーックっ! あ~っとあ~っとっ! しかしここはリュウは前方に猛ダッシュっ! 猛ダッシュしていくっ!」

元「おっ、リュウ君も上手く切り返してきたね」


バルログ「くそっ……! 逃げられたかっ!」スカッ

リュウ「……空振りしてなっ! こっちはロープに行かせてもらうぜっ!」ダダッ

バルログ「くそっ……! ぐうううっ……!」ドシーンッ


実況「バルログのドロップキックは空を切り、万有引力の法則によってその身体がマットへと叩きつけられるっ! 一人バーックドロップっ! 一人バックドロップ状態だっ!」

647: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:20:20 ID:5cEiE9G2
バルログ「くっ……くそっ……!」ムクッ

リュウ「さぁ、いくぜっ! バルログっ……! うおおおぉぉっ!」


実況「さぁさぁ、ロープの反動をつけたリュウの身体が返ってきたっ! 返ってきたぁっ! 立ち上がろうとしているバルログの身体目掛けて一直線っ!」


バルログ「ここは一旦、やり過ごしましょうっ! ヒャオっ……!」シュタッ

リュウ「おっとっ……! 動いてくるかっ……!」ピョンッ


実況「あっとっ! しかしバルログも負けてはいないっ! すぐ様、リング腹這いになってやり過ごしていくっ! リュウはそのバルログの背を飛び越えて……逆側のロープへと向かうっ!」

元「リープ・フロッグですね」


バルログ「さぁ、来なさいっ! リュウっ!」ムクッ

リュウ「……やってやるよっ!」


実況「そしてバルログはすぐ様起き上がり体勢を立て直すっ! 体勢を立て直してリュウを迎え討つ!」

648: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:25:50 ID:5cEiE9G2
リュウ「いくぜっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ

バルログ「……来なさいっ!」


実況「さぁさぁ、ロープの反動つけたリュウが再び返ってきたっ! 返ってきたぁ!」


バルログ「返り討ちに……んっ……?」

リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、そしてここでリュウが力強く拳を握るっ! この構えは! この構えはっ!?」

元「昇龍拳ですね!」


リュウ「はあああぁぁっ! 昇龍拳っ!」ズガアアァァ

バルログ「ぐわああああぁぁぁ!」


実況「リュウがいったぁ! リュウがここでいったぁ! 昇龍拳ですっ! 昇龍拳っ! バルログの顎元に正確に打ち込んでいったぁ!」

649: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:33:05 ID:5cEiE9G2
ワー! ワーワー!

実況「二転三転とした攻防を制したのはリュウっ! リュウですっ! リュウはここで見せていったぁ! 昇龍拳を出してきたぁ!」


バルログ「くっ……くそっ……ぐはぁ……」バターンッ

実況「これを喰らい、バルログは大きく大きく大きくダーウンっ!」


リュウ「よし、決まったぜっ! ケン、ヤムチャっ! 出番だぞっ!」ビシッ

実況「おぉ~っと、そしてここでリュウはコーナーいるケンとヤムチャへ指差しますっ!」


ワー! ワーワー!

ケン「オーケー、任せなっ! いくぜっ!」

ヤムチャ「その言葉……待ってましたよ、リュウさんっ……!」


実況「それと同時にケンとヤムチャがコーナーから飛び出してきたぁ! 飛び出してきたぁ!」

650: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:39:10 ID:5cEiE9G2
ケン「ヤムチャっ! 突っ込むぜっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ

ヤムチャ「はいっ! いきましょうっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「ケンとヤムチャはそのままシャドルー陣営のコーナーへと一直線っ! 一直線っ!」


ケン「邪魔者はっ……!」ガスッ

サガット「……ぐっ!」

ヤムチャ「引っ込んでろっ……!」ガスッ

バイソン「……ぐえっ」


ワー! ワーワー!

実況「ケンはサガットに……ヤムチャはバイソンに……それぞれエルボーバットを振りかざしていったぁ! ここは分担作戦っ!」

元「いいよいいよ~。動いてきたねぇ」

実況「サガットとバイソンは場外へと落ちますっ! 場外へと落ちますっ! 空手軍団の分担作戦がしっかりと決まったぁ!」

651: 名無しさん 2015/06/19(金) 23:48:27 ID:5cEiE9G2
リュウ「今度は邪魔者がいないぜっ……!」ガシッ

バルログ「……うぐっ!」


実況「そしてリュウはバルログの頭部へと回り込み……バルログの上体を起こしつつ背後から自身の左腕を首筋に回してロックっ!」


リュウ「次は逃げられないぞっ……! さぁ、これで終わりだっ! バルログっ……!」ググッ

バルログ「くっ、うっ……うぐぐっ……」


実況「同時に右腕でバルログの右腕をねじり混んで捉え、その動きを封じるっ! そして首筋に回した左腕で、バルログの軽動脈を締め付けていくっ!」

元「さぁ、また仕掛けてきましたよ。今度は決めにきましたね!」

実況「再びドラゴン・スリーパーホールドっ! リュウがバルログの身体を捉えていくっ! そして今度は分担作戦もして万全の体制と言った所か!? さあ、どうだっ!?」

658: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:02:53 ID:AcKsQTc6
リュウ「うおおぉぉっ!」ググッ

バルログ「あぁっ……! ぐっ……くっ……!」ジタバタ


イケー! リュウー! キメロー!

実況「さぁさぁ、リュウが締め付ける締め付けるっ! そしてバルログはもがき苦しんでいるっ!」


サガット「くっ、くそっ……! また仕掛けられたかっ……! ここは助けに行かんと……!」ムクッ

ケン「……お~っと、そうはさせないぜっ! サガットっ!」シュタッ

サガット「……何っ!?」


実況「そんなバルログを救出しようと慌ててサガットも場外で立ち上がるっ! だがしかしっ! ケンはそんなサガットへ狙いを定めるかのように、コーナーポストへと昇っていったぁ!」

659: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:08:02 ID:AcKsQTc6
ケン「もう一度眠っておきなっ! うおおおぉぉっ!」シュタッ

サガット「くっ……! ケンめっ……! 邪魔しやがってっ……!」


イイゾー! ケーン!

実況「そしてケンがいったぁ! 場外のサガット目掛けてコーナーポスト最上段から飛んでいったぁ!」


ケン「喰らいやがれっ……! だあああぁぁぁっ!」ズシーンッ

サガット「う、うおおおぉぉっ……!」バターンッ


実況「ダーイビングボディプレスっ! ダーイビングボディプレスっ! ケンがその身体をサガットへとぶつけていったぁ! 場外へのダイビングボディプレスっ!」

元「うまくサガット君の動きを止めれたね。おっと……ヤムチャ君もいったよ?」


ヤムチャ「ケンとさんはサガットっ……! そして俺は、お前だっ! バイソンっ……!」

バイソン「くっ……ちくしょうっ……!」


実況「ヤムチャもロープを潜り場外へと降りていくっ! ここで空手軍団も勝負を掛けてきたか!? ケンはサガットを……ヤムチャはバイソンを……それぞれ動きを止めにいくっ!」

661: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:15:46 ID:AcKsQTc6
リュウー! イケー! キメロー!

リュウ「お友達は場外でやられてるぜっ……! どうやら、今回は助けは望めそうにもないみたいだなっ……!」

バルログ「くっ……くっ……!」

リュウ「このまま仕留めてやるっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ

バルログ「ぐっ、ぐわああぁぁっ……!」ジタバタ


実況「そしてリング上ではリュウっ! リュウがバルログのその身体を捉えているっ!」

元「さぁ、どうだ」

実況「ここで決めるのかっ! ここで決まってしまうのかっ! リュウが必死にバルログを締め付けるっ!」


リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

リュウ「……うおおおぉぉっ!」ググッ

ダン「どうするっ! バルログ、ギブアップするのかっ!?」

バルログ「ぐっ……! ノーですっ! ノーっ……! そんな醜い真似……私がする訳ないでしょうっ!」


実況「バルログは苦しそうだっ! 今、レフェリーがその安否を確認しているっ! さぁ、どうだっ!? 場内からリュウコールが溢れてきたぞっ!」

662: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:23:17 ID:AcKsQTc6
バイソン「あぁっ、くそっ……! バルログちゃんを助けにいかねぇと……!」ムクッ

ヤムチャ「そうはさせないっ……! うおおおぉぉっ……!」ガシッ

バイソン「うおっ……! なんだよ、掴みかかってくるんじゃねぇっ……!」


サガット「ち、ちくしょう……ケンめ……」ムクッ

ケン「おっと、起き上がるのが遅いぜ、サガットちゃんっ! こっちはもう準備万全だぜっ! オラっ!」シュッ

サガット「……くおっ!」


実況「サガットとバイソンは、どうやら完全に捕まっているようだっ! これでは助けにこれないっ!」

元「決めるなら、ココですね」

実況「さぁ、リュウっ! 仕留めるならココだっ! いってしまえっ!」

663: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:30:06 ID:AcKsQTc6
リ・ュ・ウ ! リ・ュ・ウ !

リュウ「そろそろ諦めたらどうだっ! バルログっ!」ググッ

バルログ「ふざけるなっ……! この私が……貴様のような醜き者にやられてたまるかっ……! くっ、くおおおぉぉっ……!」

リュウ「な、何っ……!?」


実況「おぉ~っとっ! しかしここはバルログも粘るっ! リュウに締め付けられながらも……強引に返そうとしていくっ! 締めつけられつつも、無理矢理立ち上がりなんとか逃れようとしていくっ!」

元「おぉっと、バルログ君も粘りを見せてきたね」

実況「バルログはそのまま必死にロープに手を伸ばし、ヨロヨロと前進していくっ! まさに火事場のクソ力っ! 火事場のクソ力だっ!」

664: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:38:28 ID:AcKsQTc6
バルログ「逃げるのだっ……! 逃げるのだ……ロープまで……くおおぉぉっ……!」ヨロヨロ

リュウ「くっ、しぶとい奴だっ……だがっ……!」


実況「さぁ、手を伸ばしフラフラとロープまで前進していくバルログっ! おぉ~っと、おぉ~っとっ!?」


リュウ「逃がさないぞっ! うおおおぉぉっ! もう一度倒れてろっ!」ズドーンッ

バルログ「ぐっ、ぐううぅぅっ……!」


実況「ここはリュウも切り返していくっ! そのままバルログの身体を後方に投げ倒し……強引にその後頭部をマットへと叩きつけていったぁ!」

元「リバースDDTですね。ここは切り返してきました」

実況「無理矢理立ち上がった事が仇となってしまったか、バルログっ! リュウはその状況すら利用していくっ!」

665: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:48:45 ID:AcKsQTc6
イイゾー! リュウー!

バルログ「ううっ……あぁっ……く、くそっ……」ガクッ


実況「さぁ、激しく後頭部を打ち付けられたバルログっ! 全身の力がガクッと抜けますっ!」


リュウ「よ~しっ! とどめだっ! ここで仕留めるぜっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「そしてここでリュウが立ち上がり、右手をググッと突き上げたぁ! コイツはフィニッシュ宣言か!?」

元「サガット君達は、まだケン君達に掴まってるからね。仕留めるなら今でしょう!」


ケン「フィニッシュだってよ……! お前は邪魔しないように……寝ておきなっ! オラっ、ドロップキックだっ!」ドスッ

サガット「……ぐわっ!」バターンッ


ヤムチャ「ちょいと、乱暴にいくぜっ……! 俺もお前にやられたままだからよっ……! うるあぁっ!」ドスッ

バイソン「……うげっ!」


実況「場外ではケンがサガットへとドロップキーックっ! ヤムチャはバイソンの身体をエプロンへと打ち付けるように叩きつけたぁ!」

666: 名無しさん 2015/06/20(土) 22:58:36 ID:AcKsQTc6
リュウ「さぁ、とどめだっ! バルログ、起きろっ!」ググッ

バルログ「……ううっ」


実況「さぁ、リュウはバルログの身体をそのまま引き起こしていくっ!」


リュウ「これで、終わりにしてやるっ! うおおおぉぉっ!」グイッ

バルログ「……くっ!」


実況「リュウはバルログの股下へと手を差し入れ……そのままバルログの身体を真っ逆さまへと持ち上げていったぁ!」


リュウ「フンっ……! フンっ……!」ガシッ

バルログ「くっ……こ、これはっ……!」

リュウ「流石にこのまま飛び上がって回転は出来ないが……それでも仕留める事は出来るぜっ!」


実況「リュウはそのままバルログの胴回りを抱き込むようにロックしていくっ! こいつはこいつはぁ!?」

元「ツームストーン・パイルドライバーですね」

実況「墓石落としィ! その名の通り、バルログを墓へと沈めにいくっ! ここでリュウがツームストーン・パイルドライバーの体勢でバルログの身体を捉えたァ!」

667: 名無しさん 2015/06/20(土) 23:06:48 ID:AcKsQTc6
ワー! ワーワー!

リュウ「さぁ、いくぞっ! このまま、頭から打ち付けるっ……! うおおおぉぉっ!」

バルログ「流石に……これは喰らうワケにはいかんっ……! う、うおおぉぉっ……!」ジタバタ

リュウ「う、うおっ……! 暴れるなっ……!」


実況「おぉ~っと、しかしこれにはバルログも抵抗していくっ! リュウに真っ逆さまに持ち上げられながらも……その足を大きく振って、なんとか抗っていくっ!」

元「……コレ、もらったらマズいからねぇ。バルログ君も必死です」


バルログ「させんっ……! させんぞっ……! とにかく、暴れて……抵抗するのですっ……!」ジタバタ

リュウ「う、うおっ……! くそっ……! 粘りやがるっ……!」ヨロヨロ

バルログ「今は、醜くても……不恰好でも構わないっ……! とにかく、ここさえ切り抜ければ……ここさえ切り抜けれる事が出来ればっ……!」ジタバタ


実況「まるで陸に打ち上げれられた魚かのように、足をバタつかせて抗うバルログっ! おっと、おっと大丈夫か!? 少々、リュウがバランスを崩したようにも見えましたっ!」

668: 名無しさん 2015/06/20(土) 23:17:00 ID:AcKsQTc6
リュウ「くそっ……いい加減にしろっ……! バルログっ……!」ヨロヨロ

バルログ「随分、バランスが崩れてきたようですね。よし、これなら……」ググッ

リュウ「な、なんだっ……!?」


実況「おぉ~っと、ここでリュウをバランスを崩したかっ!? 真っ逆さまに持ち上げられたバルログの身体が……リュウの身体を押し倒すように、後方へと倒れていくっ!」

元「……いや」


バルログ「着地成功っ……! そしてこの勢いを利用したままっ……!」シュタッ

リュウ「……う、うおおぉぉっ!」


実況「おっと、バルログはそのままリュウの背後に着地っ! そして胴回りはバルログもロックしているっ! 倒れ込む勢いを利用したまま……今度はバルログがリュウの身体を真っ逆さまに持ち上げていくっ!」


バルログ「さぁ、リュウっ……! ツームストーン・パイルドライバーの体勢ですよ……! 今度は私が仕掛ける番ですっ……! フハハハハっ! 美しいですねぇ!」

リュウ「……くそっ! してやられたっ!」


実況「なんとなんとバルログが持ち上げられたまま後方へと一回転っ! 両者の体勢がそのまま入れ替わってしまったぁ!」

元「返されたよっ!」

実況「あっと言う間に仕掛ける側と仕掛けられる側がチェンジしますっ! 今度はバルログがツームストーン・パイルドライバーの体勢でリュウを捉えたァ!」

669: 名無しさん 2015/06/20(土) 23:22:36 ID:AcKsQTc6
バルログ「危なかったです……実に危なかったですよ、リュウ……しかし、今の私と貴方……美しいのはどちらですかね……? フフフ、ハハハハっ……!」

リュウ「く、くそっ……だったら、俺もっ……!」


リュウー! カエセー!

実況「リュウを捉えたまま勝ち誇ったように笑うバルログっ! バルログっ! 優勢があっと言う間に劣勢っ! 今度はリュウピンチだっ!」

元「リュウ君も……なんとかっ……!」


バルログ「逃げる時間は与えませんよっ……! さぁ、美しくいきましょうっ!」

リュウ「……くっ!」

バルログ「ヒョオオオォォッっ……! ヒャオっ!」ズドーンッ

リュウ「ぐわああああぁぁぁ!」


実況「そしてここで間髪入れずにバルログがいったぁ! リュウの身体を……脳天からマット目掛けて突き刺していったぁ!」

元「……あちゃぁ」

実況「バルログのツームストーン・パイルドライバーっ! ツームストーン・パイルドライバーですっ!」

677: 名無しさん 2015/06/21(日) 22:08:51 ID:yVztLpdA
バイソン「へへ、バルログちゃんが上手くやったみてぇだな……これで、形勢逆転だ……」

ヤムチャ「何っ……!? リュウさんがやられたっ……?」クルッ

バルログ「そして……こっちも形勢逆転だっ! うらぁっ!」ゴスッ

ヤムチャ「……う、うおっ!」

バイソン「……鉄柱にぶつかって倒れてろっ! てめぇは邪魔なんだよっ! オラ、いくぜっ!」ブンッ

ヤムチャ「お、おおっ……! ぐげぇっ……!」ゴチーンッ


ケン「オラオラ、サガットっ! まだまだいくぜっ!」ゲシゲシ

サガット「うっ……! くっ……!」


バイソン「とりあえず、助けるべきはサガットちゃんか……よしよし……おい、兄ちゃん椅子貸してくれや……? 今から、それ使って暴れてくるからよぉ……?」

観客「お、俺っすか……?」

バイソン「おめぇの目を見ながら言ってんだろうが! おめぇだよ、おめぇっ! 早く貸してくれよ! 早く早くっ!」

ヤムチャ「や、やべぇ……アイツ……椅子持ちやがった……」バターン

678: 名無しさん 2015/06/21(日) 22:13:46 ID:yVztLpdA
リュウ「う、ううっ……」


実況「さぁ、リング上ではリュウがダーウンっ! 脳天からリングに突き落とだれ大の字でありますっ!」

元「痛いの貰っちゃったねぇ」


バルログ「ふう……返す事は出来ましたが……おっと……」フラッ


実況「おぉ~っと、しかしここは返したバルログの方もダメージは残っているのでしょうか? 少々、足取りがおぼつきません!」

元「まぁ、バルログ君も結構ダメージは受けてるからね……もう、一歩が出ないね」


バルログ「出来れば交代したい場面ですが……」チラッ


実況「さぁ、チラッと横目で自軍コーナーを伺うように視線を送るバルログっ! しかし、そのコーナーに……サガットとバイソンの姿はありませんっ!」

元「……あれ?」

679: 名無しさん 2015/06/21(日) 22:26:25 ID:yVztLpdA
ケン「オラオラ、サガットっ! くたばりなっ!」ガスガス

サガット「ぐっ……くっ……」

バイソン「ヘイヘイ、バイソン様のお通りだっ! 控えぃ控えぃっ!」ズガズガ


実況「おぉ~っと、場外ではバイソンがパイプ椅子を手にしていますっ! パイプ椅子を振り被りながら……ケンの後ろから近づいていくっ!」

元「あちゃ~、いつの間にかパイプ椅子持ってるねぇ。全く手癖の悪い子だ」

実況「なんだなんだなんだっ!? ヤムチャが捉えていたのではないのか!? ヤムチャの姿は何処だっ!? ヤムチャは何処に行った!?」


ヤムチャ「くっ……くそっ……」


元「……ダメです。やられています」

実況「ヤムチャはやられているっ! ヤームチャはやられているぅっ!」


バイソン「そ~れっ! ケンっ! 背後がガラ空きだぜっ……! そいやあぁっ!」バッチーンッ

ケン「……ぐわああああぁぁぁ!」


実況「バイソンは背後から……ケンの背中へとパイプ椅子を振りかざしていったぁ!」

680: 名無しさん 2015/06/21(日) 22:38:52 ID:yVztLpdA
バイソン「そ~れっ! もう一発っ! よいしょ~っとっ!」バッチーンッ

ケン「ぐ、ぐわああああぁぁぁ!」バターンッ


実況「バイソンは続けてもう一発っ! ケンに凶器攻撃を振りかざしていくっ! これにはケンも場外でダウンだっ!」


サガット「フフフ、助かったぞバイソン……よくやった……!」ムクッ

バイソン「俺はこいつを抑えておいてやるからよぉ、サガットちゃんはバルログちゃんと交代してこいや! 疲れてるぜ、アイツ……」

サガット「あぁ、それが得策だろう……ケンの事は任せるぞっ……!」

バルログ「任せておけってのっ! オラオラオラオラ、ケンっ! パイプ椅子攻撃だっ! くたばりやがれっ!」ガスガス

ケン「ガッ……グッ……!」


実況「おっとおっと、バイソンは倒れ込んだケンに対して更に更にパイプ椅子を振りかざしていくっ! バイソンが大暴れだっ! バイソンが場外で大暴れっ!」

元「サガット君は……リングに戻ろうとしているのかな……?」

681: 名無しさん 2015/06/21(日) 22:55:57 ID:yVztLpdA
バルログ「どうやら、場外の方も形勢逆転してきたようですね……援護は時期に来そうですっ……!」

リュウ「う、ううっ……」

バルログ「ならば、ここは……ラストスパートっ……! 私も最後の力を振り絞りましょうっ! リュウ、起きなさいっ!」ググッ


実況「おぉ~っと、ここでリング上にも動きがあったか!? バルログは力を振り絞るようにリュウへと近づき……そしてその身体を引き起こしていったぁ!」


バルログ「……とっておきを味わせてあげましょうっ! リュウ、ロープに走れっ! ヒャオっ!」ブンッ

リュウ「う、うおっ……!」


実況「そしてバルログはリュウの身体をロープへと振っていったぁ!」


バルログ「さぁ、来なさいっ……! リュウっ……!」

リュウ「くっ……! 狙ってやがるなっ……!」ダダッ


実況「さぁ、ロープの反動でリュウの身体が返ってきたぁ! そしてバルログはややロープ際でカウンターを仕掛けようと、そのリュウを待っているっ!」

682: 名無しさん 2015/06/21(日) 23:05:20 ID:yVztLpdA
バルログ「……いきますっ! ヒャオっ!」シュタッ

リュウ「う、うおっ……!」グラッ


実況「バルログは地面に伏せるような体勢になりつつ……リュウの両膝を自身の両足で挟み込んでいくっ!」


バルログ「そのまま……倒れなさいっ……! ヒョオオオォォッっ……!」

リュウ「う、うおおっ……! くっ……おおっ……グッ……!」バタッ


実況「そのままリュウの身体を……前方に倒していくっ! ここはバルログがカウンターで仕掛けてきたぁ!」

元「カニ挟みですね」

実況「バルログのカニ挟みっ! リュウは上半身がセカンドロープ上にもたれかかるように転ばされてしまったぁ!」


バルログ「さぁ、ここからですっ……! 美しくいきますよっ……! ヒョオオオォォッ!」ダダッ


実況「おぉ~っと、バルログはすぐ様起き上がり……そして後方のロープ目掛けて走っていったぁ!」

元「……狙ってますね」

683: 名無しさん 2015/06/21(日) 23:13:58 ID:yVztLpdA
ヤムチャ「なんかやべぇ……アイツ……何か狙ってやがるっ……くそっ、ここは俺が助けねぇとっ……!」ピョンッ

バルログ「……フン、ヤムチャか」


実況「おぉ~っと、しかし! ここでヤムチャが動いてきたぁ! エプロンサイドにピョンと飛び乗り……ロープに向かってくるバルログと対峙するっ!」

元「止めろ止めろ! ヤムチャ君、頑張れっ!」


ヤムチャ「来やがれっ……! 俺がここで掴まえちまえば……お前は……」

バルログ「お喋り男は……もう一度、場外で眠って起きなさいっ……! ヒャオっ……!」ドスッ

ヤムチャ「う、うげっ……! しまったっ、失敗したっ……!」ドテッ

バルログ「邪魔はさせませんっ……! この美しい私の邪魔は……誰にもさせませんよっ……! フフフハハハハっ!」


実況「おぉ~っと、しかしここはバルログが一蹴っ! ロープの反動をつけると同時に、ヤムチャにバックハンドエルボーを喰らわせ、再び場外へと落としていきますっ!」

元「くそぉ……止めれなかったか……」


ヤムチャ「ち、ちくしょう……作戦失敗だっ……」

サガット「……よぉ?」

ヤムチャ「……ゲッ」

684: 名無しさん 2015/06/21(日) 23:28:20 ID:s1f3lBBo
バルログ「死になさいっ……! リュウっ……! ヒョオオオォォッ……!」ダダッ


実況「さぁ、バルログがロープの反動をつけてやってきたっ! セカンドロープに上半身がもたれかかった状態のリュウの背後からやってきたっ!」


バルログ「ヒャオっ……! ヒャオっ……!」ガシッ

リュウ「ううっ……や、やばいっ……!」


実況「バルログはリュウの脇を通り過ぎ……そしてそのままロープを掴むっ! 右手でトップロープを! そして左手でセカンドロープをっ! バルログはその勢いのまま……!」


バルログ「死になさいっ……ヒョオオオォォッっ……!」ブゥンッ

リュウ「……くっ!」


実況「両腕を支柱として両足をロープ間を潜らせるように通していくっ! そのまま身体ごとターンっ! スイングされたバルログの両足が大きく大きく弧を描くような動きを見せて……」


バルログ「……ヒャァァオッ!」ズガアアァァッ

リュウ「ぐわああああぁぁぁ!」


実況「セカンドロープへ倒れ込んでいたリュウの顔面へと直撃するっ! ロープを反動を利用した勢いのある両足での顔面蹴りィ!」

元「619ですね」

実況「619っ! 6・1・9 ! バルログのシックス・ワン・ナーインっ! リュウの顔面に直撃だぁ!」

685: 名無しさん 2015/06/21(日) 23:38:27 ID:yVztLpdA
サガット「通り道に虫が落ちてきたな……折角だから、始末していくか……オラッ……!」グイッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」

サガット「位置が悪い……位置が……もう少しこっちだ……」ズガズガ

ヤムチャ「なんだなんだ……何狙ってやがる……!?」


実況「おぉ~っと、リング内も大変だが場外も大変だぞ!? ヤムチャがサガットに背後から担ぎ上げられ捉えられているっ! サガットはヤムチャを持ち上げたまま移動して……」


サガット「……何って、それは」

ヤムチャ「……おいっ」

サガット「鉄柵だよっ……! 死ねええええぇぇっ!」ガシャーンッ

ヤムチャ「……うぎゃああああぁぁっ!」


実況「そのまま鉄柵目掛けてニークラッシャーっ! ヤムチャの足を鉄柵へと打ち付けていったぁ!」

元「うわぁ……もうリング内もリング外も大ピンチじゃん……」

686: 名無しさん 2015/06/21(日) 23:44:17 ID:yVztLpdA
ヤムチャ「う、うわあぁぁっ……! 足が、足がっ……!」

サガット「フハハ、虫の始末は終わったみたいだな……さてと……」ピョンッ


実況「そしてここでサガットがエプロンサイドへと飛び乗りますっ!」


サガット「さぁ、待たせたな……バルログっ……!」スッ

バルログ「えぇ、待ってましたよ……サガットっ……!」


実況「そしてそこから手を伸ばすっ! リング内へと大きく手を伸ばすっ! サガットはバルログに交代を要求するっ!」

元「……嫌なタイミングでの交代だねぇ」


バルログ「後は……任せますっ……! いって下さい……サガットっ!」パシッ

サガット「あぁっ、 任せておけっ! 皆殺しだっ!」パシッ


実況「バルログはそのままサガットに近づいていって……そしてここでタッチが成立っ! タッチが成立っ! 試合権はサガットへと移ったぁ! ここでサガットが出てきますっ!」

706: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:03:24 ID:DSWS6clg
サガット「さぁ、ようやく俺の出番だ……リュウよ……すぐに楽にしてやる……」


実況「さぁ、ここでサガットがリングインっ! サガットが意気揚々とリングイーンっ! ダウンしているリュウへと近づいていきますっ!」


サガット「さぁ、起きろっ……! 天国へのカウントダウンはもう始まっているぞっ!」ググッ

リュウ「くっ……ううっ……」


実況「サガットはそのままリュウの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ!」


サガット「一撃で楽にしてやるっ……! フンっ……!」ガシッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「そのまま自身の股下へとリュウの頭部を押し込んでいき……コイツはパワーボムっ! パワーボムの体勢だあぁっ!」

708: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:10:10 ID:DSWS6clg
サガット「いくぞっ……! おおおぉぉぉっ!」ググッ

リュウ「う、うおっ……!」


実況「そしてサガットはリュウの身体を頭上まで……いや、背中付近まで担ぎあげていったぁ!」

元「おぉ~と、スプラッシュマウンテンですね。サガット君も一気に決めにきました」

実況「リュウはサガットの背中に張り付け状態っ! 悪の十字架が完成っ! 悪の十字架が今ここに完成したぁ!」


リュウー! ニゲロー!

リュウ「く、くそっ……離せ……離しやがれ、サガット……」モガモガ

サガット「フハハハ、惨めだなぁ……無様だなぁ……いい様だぞ、リュウ……」


実況「なんとかこれを逃れようとサガットの背中で身体を左右に振っていくリュウっ! だが、サガットは微動だにしないっ! その手を離しませんっ!」

709: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:17:12 ID:DSWS6clg
サガット「おおぉぉっ……! これでっ……!」ピョンッ

リュウ「……くっ!」


実況「さぁ、そしてサガットはそのままジャーンプっ! 前方に飛び込むようにしながら……」


サガット「終わりだああぁぁっ! リュウっ!」ズドーンッ

リュウ「……うぐあああぁぁっ!」


実況「リュウの身体を激しくマットへと叩きつけていったぁ! 」

元「……あ~、やられちゃったか」

実況「サガットの高身長から繰り出されるスプラッシュマウンテンっ! その衝撃で激しくリングが揺れるっ! こいつはリュウも厳しいかっ!?」


サガット「これで終わりだな……オイ、レフェリーっ……! カウントだ! カウントを取れっ!」

ダン「おうっ! わかってるよっ!」


実況「サガットはそのままフォールの体勢へ! そして今、レフェリーがやってきましたっ!」

元「う~ん……どうだ……!?」

710: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:24:45 ID:DSWS6clg
ケーン! シッカリー!

バルログ「へへへっ……! パイプ椅子さえあれば、お前なんて怖かねぇんだよっ……! オラッ……! オラッ……!」ガスガス

ケン「ガッ……グッ……!」


実況「ケンは……おぉ~っと、まだ場外でバイソンが捕まえていくるか!? おぉ~っと、おぉ~っと! またもや、パイプ椅子振りかざしたぁ!」

元「なら、ヤムチャ君はどうだっ!?」


ヤムチャー! シッカリシロー!

ヤムチャ「ち、ちくしょうっ……! 反則ってもんじゃねぇぞっ……! 人としてやっちゃいけねぇレベルだろ、アレは……!」ブルブル


実況「ダメだっ! ヤムチャは足を抑えてかなり苦しんでいるっ! 先程の鉄柵攻撃が効いているのか!?」

元「あ~……ちょっと、二人の救出は望めそうにないかな……?」

実況「おっと、今レフェリーがカウントを取り始めますっ! ここはリュウが自力返すしかない場面っ! リュウっ! どうだっ!? 意地を見せれるかっ!?」

711: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:34:44 ID:DSWS6clg
ダン「ワンっ……!」

リュウー! カエセー!

ダン「ツーっ……!」

リュウー! イジミセロー!

ダン「……スリ」

リュウ「……うおおぉぉっ!」ググッ

サガット「……うおっ!?」

ダン「カウントはツーだ! カウントツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ここでリュウの肩が上がったぁ! リュウの肩が上がったぁ!」

元「よ~しっ! よくやったっ!」

実況「意地を見せますっ! ギリギリの所でリュウが返していきますっ! カウントは2.9! 2.99だあぁっ!」

714: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:44:19 ID:DSWS6clg
サガット「……カウントスリーか?」

ダン「いんや、ツーだっ!」

サガット「……カウントツーか?」

ダン「あぁっ! カウントツーだっ!」


ワー! ワーワー!

実況「これにはサガットも驚きを隠せない……と言ったら所でしょうか!? 指を三本立て、二本立て……仕切りにレフェリーにカウントを確認しておりますっ!」

元「いやぁ、よく返したよ……リュウ君、よく返した」

実況「判定は覆りませんっ! カウントはツーっ! カウントツーだっ! リュウが根性で返したぁ!」


サガット「……粘る野郎だ」

リュウ「負けねぇ……空手軍団は、こんな所で負けたりしねぇんだっ……」ムクッ


実況「そしてここでリュウが起き上がるっ! 力を振り絞るように起き上がっていくっ! 」

715: 名無しさん 2015/06/22(月) 22:55:28 ID:DSWS6clg
サガット「まぁいい……こんな死に損ないに何が出来る……何が出来るってんだ……」ムクッ

リュウ「……新しい空手軍団の力を見せてやる」ギロリ


実況「それと対峙するように立ち上がっていくサガットっ! そんなサガットを下から睨みつけていくリュウっ! リュウっ!」

元「リュウ君の目はまだ死んじゃいませんっ!」

実況「リュウの瞳は死んではいないっ! 死んではいないィ!」


サガット「面白いっ……! だったら見せてもらおうかっ……! その力をっ……!」

リュウ「やってやるよっ……! はああぁぁぁっ! だぁっ!」シュッ


実況「そしてここでリュウが仕掛けるっ! 渾身の力を振り絞り……得意の蹴りを打っていくっ!」

716: 名無しさん 2015/06/22(月) 23:06:02 ID:DSWS6clg
サガット「……甘いっ! ダメージの受けすぎか? いつものキレがないぞ、リュウっ!」ガシッ

リュウ「……くっ!」


実況「あぁっとっ! しかしここはサガットが上手くブロックっ! その蹴りを上手く防御していきますっ!」


サガット「どうしたどうした、そんなもんか……? カエル小便臭い蹴りなんぞ、いくら打ってきても効かんぞ……? ホラ、来いよ?」クイクイ

リュウ「……くっ!」


実況「そして不敵に挑発っ! サガットは手招きするように、リュウの攻撃誘っていますっ!」

元「……う~ん、ちょっとリュウ君にも疲れが溜まってきてるのかな?」


ヤッチマエー! リュウー!

リュウ「くそっ……だったら、もう一発だっ! はあっ!」シュッ

サガット「……おっと」


実況「さぁ、再び蹴りを仕掛けるリュウっ! だがしかし……サガット、これもブロックっ!」

717: 名無しさん 2015/06/22(月) 23:14:24 ID:DSWS6clg
リュウ「くそっ……! くそっ……! 当たれっ……! 当たれっ……!」シュシュッ

サガット「フハハハハ、ここに来てスタミナの差が出てきたようだな……バルログがいい働きをしてくれたよ……」

リュウ「くそっ……! サガットっ……! 喰らえっ……!」

サガット「おぉ~っと、そうはいかんっ……! カウンターだっ! それっ!」ドスッ

リュウ「……う、うぐっ!」


実況「おぉ~っと、そしてここでカウンターでしょうか!? サガットの膝蹴りがリュウの腹部へと打ち込まれますっ!」

元「……あいたたた」

実況「リュウの身体をが『く』の字に折れ曲がるっ! 『く』の字に折れ曲がるっ!」


サガット「結局、どうにもならなかったなっ……! そ~らっ!」ググッ

リュウ「ぐっ……! ゴ、ゴホっ……!」


実況「おっと、そしてサガットはそのままリュウの首筋を掴むっ! スタンディングの状態で……リュウの首筋を掴み、締めていくっ!」

718: 名無しさん 2015/06/22(月) 23:18:24 ID:DSWS6clg
今日はここまで それと余談

俺自身が書きたいものを書く事と、それを「付き合ってもらう」じゃなくて「楽しんで読んでもらう」って事の両立は凄く難しい
今回、自分自身は楽しく書けてるけど、やっぱり間延びしてる部分とかも多いと思うよ

ひょっとしたらスレ終わりにでもね、今回の裏話でもするかもしれない
今回の試合に関しては申し訳ありませんが、こういうテイストでいきます。ひょっとしたら>>1000ぐらいかけてしまうかもしれません

737: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:00:56 ID:QoO6fYM.
サガット「さぁ、いくぞっ……! フンっ……!」ググッ

リュウ「……くっ!」


実況「そしてサガットはリュウの首筋を掴んだまま持ち上げていくっ! 持ち上げていくっ! サガットのチョーク・スラムっ! 喉輪落としっ!」


リュウ「くっ……くっ……! さ、させるかっ……!」バタバタ

サガット「おっ……? おぉっ……? なんだなんだ……?」


実況「しかし、ここはリュウも堪えていくっ! なんとか足をバタつかせて……サガットに投げられるのを堪えていくっ!」


サガット「チィ……粘る野郎だっ……!」

リュウ「よしっ……! なんとか堪えたぜ……着地っ……! そしてっ……!」

サガット「……んっ?」

リュウ「このまま反撃だっ! 喰らいなっ! はああぁぁっ!」スパーンッ


実況「堪えたリュウは……着地と同時に仕掛けていったぁ! そのままトラースキックっ! トラースキックゥ! サガットの顎元へと打ち込んでいきますっ!」

元「おぉっ! いい反撃っ!」

738: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:08:27 ID:QoO6fYM.
サガット「ぐおおっ……! く、くそっ……!」ヨロッ


実況「これにはサガットもフラつくっ! フラついていくっ! リュウの虚をつく一撃でサガットの巨体がフラついたぁ!」


イイゾー! リュウー!

リュウ「よしっ……! ここからだっ!」クルッ

サガット「……ぬっ?」


実況「リュウはそのまま距離を詰め……クルリと反転して、サガットの正面に背を向けて立つ!」


リュウ「いくぜっ……! それっ……!」ガシッ

サガット「……くっ!」


実況「そして背面にあるサガットの頭部を自身の肩口に乗せるように両手で捉えるっ! サガットの頭部を固定したぁ!」

739: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:17:42 ID:QoO6fYM.
リュウ「叩きつけてやるっ……! はああぁぁっ!」ズドーンッ

サガット「う、うおぉぉっ……! ぐわあああぁぁ!」


実況「そのまま固定した頭部ごとリュウは背中からマットへと飛び込んでいったぁ!」

元「エース・クラッシャーですね。顔から落ちましたよ!」

実況「リュウのエース・クラッシャーっ! エース・クラッシャーっ! サガットが顔面からマットへと叩きつけてられたぁ!」


リュウ「はぁっ……はぁっ……クイックじゃ負けてねぇぞ、この木偶の坊っ……!」ムクッ

サガット「く、くそったれめがっ……!」

リュウ「ここからだ……反撃は……ここからだっ……!」


実況「さぁ、そして立ち上がってくるリュウですが……少々、疲労の方も溜まってきているようですねぇ、元さん?」

元「キツいけど……ここは攻めなきゃいけない場面だよ」

740: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:27:45 ID:QoO6fYM.
リュウー! ガンバレー!

リュウ「はぁっ……はぁっ……」


リュウー! イケー!

実況「ここでもう一歩が出ないリュウっ……! だが、しかしそんなリュウに力を与えるかのように、場内から声援が飛ぶゥ!」

元「力を振り絞って……応えましょうっ……!」


リュウー! リュウー!

リュウ「……うおおおぉぉっ!」


ワー! ワーワー!

実況「おぉ~っと! ここでリュウが叫んだっ! 自分自身に喝を入れるかのように、大きく大きく叫んだぁ!」

元「頑張れっ! リュウ君っ!」

741: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:32:48 ID:QoO6fYM.
リュウ「決めてやるっ……! ここで決めてやるっ! 決めてやるよっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「リュウが右手を挙げたぁ! 場内の期待に応えるかのように……ここで大きく大きく右手を挙げたぁ!」

元「昇龍拳をぶちかませっ!」


リュウ「仕留めてやるよっ……! さぁ、起きやがれっ……!」

サガット「うっ……ううっ……」ムクッ


実況「リュウはサガットに狙いを定めたっ! 今、ゆっくりと起き上がろうとしているサガットへと狙いを定めているっ!」


サガット「くっ……何か狙ってやがるな……」

リュウ「決めてやるっ……! サガットっ……! ここで決めてやるっ……! うおおぉぉっ!」ダダッ


ワー! ワーワー!

実況「リュウは立ち上がるサガットにタイミングを合わせて……そしてロープへと走ったぁ!」

742: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:37:04 ID:QoO6fYM.
リュウ「いくぜっ……! うおおぉぉっ……!」


実況「さぁ、今リュウがロープの反動で更に勢いをつけて、サガットに狙いを定めるっ!」

元「……あっ!」


バイソン「残念、無念、また来年っ! 背中に喰らってなっ……! よいしょ~っとっ!」バッチーンッ

リュウ「ガッ……ガハッ……!」


実況「おぉ~っとっ! おぉ~っとっ! しかしここで場外のバイソンがパイプ椅子を打ち込んでくるっ! ロープに向かったリュウのその背中に……場外からパイプ椅子を打ち込んできたぁ!」

元「あ~、くそっ……バイソン君が生きてたか……」


ブー、ブーブー

リュウ「あぁっ……く、くそっ……」フラフラ

バイソン「ガハハっ! 最高のアシストだね……サガットっ……! やっちまいなっ!」

サガット「よくやった、バイソンっ……! 今度はこっちの番だっ……! おおおぉぉぉっ!」ダダッ


実況「リュウの足が止まるっ! リュウの足が止まるっ! そしてそんなリュウに狙いを定めて……今度はサガットが突っ込んできたぁ!」

743: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:46:49 ID:QoO6fYM.
サガット「……死ねええぇぇっ!」ズガアアァァ

リュウ「……ぐわあああぁぁ!」バターンッ


実況「サガットはそのまま薙ぎ払うようなラリアーットっ! これを喰らい、リュウはダウンしますっ!」


サガット「これぞ、シャドルーのコンビネーションだっ! ガーッハッハっ!」

バルログ「そうです! これぞ、シャドルーのコンビネーション!」


ブー! ブーブー!

実況「サガットは右腕を突き上げ、高笑いっ! エプロンサイドでバルログも大きく手を広げアピールしていますっ! だが、場内からはブーイングっ! 大ブーイングの嵐だぁ!」

元「だからバイソン君に凶器を持たせちゃダメなんだって!」


バイソン「コンビネーションはまだまだ続くぜっ……! よっこいしょ~っとっ!」ガシッ

リュウ「……ううっ」

バイソン「ホレ……ホレホレっ……! リュウ、こっちへ来いやっ!」ズルズル


実況「おっとおっと、そしてここでバイソンが場外からリング内でダウンしているリュウっ! そのままリュウの身体を引きずり、場外へと引っ張りだそうとしていますっ! これは場外戦かっ!?」

744: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:52:54 ID:QoO6fYM.
ヤムチャ「鉄柵攻撃……パイプ椅子攻撃……場外戦……好き放題だな……この野郎っ……!」ブルブル


サガット「おい、バイソン……早く運べっ! 急げっ!」

バイソン「わかってるっての、えっほ……えっほ……」ズルズル


ヤムチャ「だったら、こっちも同じ条件でやってやるよっ……! こうなりゃ、ノールールだっ! うおおおぉぉっ!」


実況「お~っとっ! お~っとっ! ここでヤムチャが動いたっ! 場外にいるヤムチャが……素早くリングインしてきたぁ!」

元「おぉ~っと、ヤムチャ君も来たね」


ヤムチャー! イケー!

ヤムチャ「好き放題やりやがって……この野郎っ……! だったらこっちも好きにさせてもらうぜっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「リングに雪崩れ込んできたヤムチャは……そのままサガットへと一直線っ! 一直線っ!」

745: 名無しさん 2015/06/23(火) 22:59:50 ID:QoO6fYM.
ヤムチャ「くたばってろ、サガットっ……! 断空脚っ!」フワッ

サガット「くっ……! 邪魔者が来やがったか……場外で痛めつけてやったというのに……鬱陶しいっ……!」

ヤムチャ「せいやぁっ!」ドスッ

サガット「……ぐっ!」ドテッ


実況「ヤムチャはそのまま勢いよくフワリと飛び上がり……突き出すような蹴りをサガットに見舞っていきますっ! これには、サガットも尻餅をついたぁ!」

元「うん。勢いに任せたキックだね」


ヤムチャ「バイソンっ! てめぇもその手を離しやがれっ! リュウさんに何してやがるっ!」クルッ


実況「サガットに蹴りを浴びせていったヤムチャは、今度はバイソンの方を振り向くっ! 場外に引きずり出されようとしているリュウの救出へと向かうっ!」

747: 名無しさん 2015/06/23(火) 23:10:22 ID:QoO6fYM.
ヤムチャー! バルログヲミロー!

ヤムチャ「あぁ……? バルログ……? なんだって……?」


実況「あ~っとっ! あ~っとっ! しかしここでバルログがっ! バルログがっ!」

元「ヤムチャ君! 横、横っ!」


バルログ「……エプロンサイドにいる私の存在を忘れてはいけませんよ。ヒャオッ!」シュタッ

ヤムチャ「……う、うおっ!」


実況「エプロンサイドのバルログが……ここで素早くトップロープの上に飛び乗ったぁっ!」


バルログ「ミサイルキックですっ……! ヒョオオオォォッ!」シュタッ

ヤムチャ「う、うおおっ……!」


実況「そしてバルログはロープの反動をつけ……リング内のヤムチャの向かって飛んでいったぁっ!」

751: 名無しさん 2015/06/23(火) 23:17:15 ID:QoO6fYM.
バルログ「ヒョオオオォォッ……! ヒャオッ……!」ズガアアァァッ

ヤムチャ「ぐ、ぐわあああぁぁっ……!」バターンッ


実況「バルログのスワンダイブ式のミサイルキックがヤムチャに直撃ィ! ヤムチャに直撃しますっ! ヤムチャは大きくダーウンっ!」

元「あぁ……ヤムチャ君もやられちゃったか……」

実況「なんとか、救出にきたヤムチャですが……やはり、乱戦ではシャドルーに部があると言った所でしょうか!? この辺り、バルログも的確に動いてきますっ!」


バルログ「フッ、美しい……サガット、大丈夫ですか……?」

サガット「小便臭い蹴りを喰らったまでだ。問題はない……だが、しかし借りは返す……」ムクッ

ヤムチャ「……ち、ちくしょう」


実況「おっと、ここで尻餅をついていたサガットも起き上がり……そしてリング上でダウンしているヤムチャへと近づいていきますっ!」

753: 名無しさん 2015/06/23(火) 23:22:05 ID:QoO6fYM.
サガット「起きろっ……! ゴミめっ……!」ググッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「サガットはヤムチャの背後を取りつつ……その身体を引き起こしていくっ!」


サガット「俺は容赦はせん主義だ……弱点があるのなら……容赦なくそこを狙う……この意味、わかるな……?」ガシッ

ヤムチャ「……くっ!」

サガット「まだ痛めつけられた足は回復しきってないだろうっ……! ならば攻めるのはソコだっ! おおおぉぉぉっ!」ググッ

ヤムチャ「う、うおおっ……!」


実況「サガットはヤムチャの右足を折りたたみつつ……背後からその身体を持ち上げていったぁ!」


サガット「もう一発っ……! ニークラッシャーだっ! 死ねええぇぇっ!」ズガアアァァッ

ヤムチャ「……うぎゃあああぁぁっ!」


実況「そして自分の左足を突き出しつつ、そこに折りたたんだヤムチャの右足を落としていきますっ! ニークラッシャーっ! サガットのニークラッシャーっ!」

754: 名無しさん 2015/06/23(火) 23:26:47 ID:QoO6fYM.
ヤムチャ「くそおおぉぉっ……! 足がっ……! 足がっ……!」ジタバタ


実況「おぉ~っと、ヤムチャは右足を抑えて……か~なり、痛がっておりますっ!」

元「うん、場外で鉄柵にやられてるからね。結構ダメージは溜まってるでしょう」

実況「ヤムチャはかなり苦しんでいます! 大丈夫でしょうかね?」

元「わかんない」


サガット「バイソンっ……! モタモタするなっ! 早くしろっ!」

バイソン「わ~ってるよ、わ~ってるって……準備するから……そう急かすなよ……」ズルズル

リュウ「うっ……ううっ……」


サガット「バルログ、お前はそこで悶えてる阿呆と遊んでろ!」

バルログ「……了解しました。いい玩具が出来ました」

ヤムチャ「ガッ……グッ……ち、ちくしょうっ……!」


実況「さぁ、サガットはバルログとバイソンへと何やら指示しておりますっ! やはり乱戦はシャドルーに分があるのでしょうか!? 空手軍団が追い詰められてきましたっ!」

773: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:01:47 ID:wHgNyM9Y
バルログ「さぁ、起きなさいっ! まだまだ痛めつけますよっ!」ググッ

ヤムチャ「ううっ……! ううっ……!」


実況「バルログは更にヤムチャの身体を引き起こしていくっ! 少々、リングが乱戦模様っ! 乱戦模様っ!」


ダン「何やってんだ、こんちくしょうっ! 試合権のねぇ奴らが暴れてんじゃねぇぞゴラァ!」

サガット「うるせぇっ! てめぇは引っ込んでろっ! ここが勝負所だろうがっ! アヤつけてんじゃねぇよっ!」ドンッ

ダン「……う、うげぇっ!」ドテッ


実況「今、レフェリーが制止しようとバルログの元へと走りますっ! あ~っとっ! あ~っとっ! しかし、サガットがそんなレフェリーを横から突き飛ばしましたっ!」

元「う~ん……ちょっと止められないねぇ、サガット君……」


バイソン「よっしゃ、よっしゃっ! サガットちゃん、準備は出来たぜっ! こっちこいやっ!」

リュウ「……ううっ」


実況「おぉ~っと、そしてバイソンがそんなサガットを呼ぶっ! おぉ~っと、バイソンはリュウの身体を……完全には場外に引きずり出さずに……エプロンサイドの中隔で止めたぁ!」

774: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:12:55 ID:wHgNyM9Y
サガット「よしよし、ナイスポジションだ……いいぞ、バイソン……」


実況「リュウの下半身はエプロンサイドへ……そして、上半身はエプロンサイドから場外へと引きずり出されているっ! おぉ~っと、そしてサガットはロープを潜ってそんなリュウの元へとやってきたぁ!」


バイソン「へへ、サガット……やっちまいなっ……!」

サガット「あぁ、任せておけっ……! おおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「サガットはエプロンサイドを勢いよく走り……そこにダウンしているリュウの元へと突っ込んでいったあぁっ!」


サガット「ギロチン・ドロップだっ! 死ねええぇぇっ!」ズガアアァァッ

リュウ「ぐわあああぁぁ!」


実況「そしてそこから場外へと飛び込むつつ、リュウの上半身に足を落としていくっ!」

元「断崖式で決めてきましたね。エプロンサイドは硬いんですよ」

実況「サガットの断崖式ギロチン・ドロップっ! 断崖式ギロチン・ドロップだぁ! エプロンサイドでリュウに決めてきたぁ!」

775: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:20:15 ID:wHgNyM9Y
バルログ「こっちに来なさいっ! ヤムチャっ……! シャオッ……!」ググッ

ヤムチャ「くっ……くそっ……!」


実況「おぉ~っと、おぉ~っとっ! リング上でも動きがあったか!? バルログはヤムチャの頭部を脇に抱えたまま……そのままジリジリと後退っ! そしてロープへと近づいていくっ!」


バルログ「さぁ、いきましょうっ……! ヒャオッ……!」シュタッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「バルログはヤムチャの頭部を捉えたまま……背後のセカンドロープへと飛び乗ったぁ!」


バルログ「ロープの反動をつけっ……! そして……!」シュタッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」

バルログ「このままっ……! スイングしながらっ……ヒョオオオォォッ……!」ブンッ


実況「バルログはそこからロープの反動をつけ、更に飛んだぁ! バルログの身体が大きくスイングされながらっ……! ロープの反動をつけ、更に勢いをつけながらっ……!」


バルログ「死になさいっ……! ヒャオッ……!」ズドーンッ

ヤムチャ「ぐ、ぐわあああぁぁっ……!」


実況「ヤムチャの頭部をマットに叩きつけるっ! 突き刺していくっ! ここはスイングDDTっ! バルログのスイングDDTだぁ!」

元「う~ん……辛い状況だねぇ……誰かがなんとかしないと……」

776: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:26:32 ID:wHgNyM9Y
サガット「そ~ら、リュウっ! 下から……喰らいなっ……!」ドスッ

リュウ「ガッ……!」

サガット「もう一丁っ……!」ドスッ

リュウ「……ゴフっ!」


実況「場外ではサガットがリュウを痛めつけているっ! 痛めつけているっ! 半分引きずり出されたリュウの上半身に、下から突き上げるような膝蹴りを喰らわせているっ!」


ケン「……く、くそっ! 好き放題やりやがってっ!」ブルブル


ガンバレー! ケーン!

実況「おっとっ! しかしここでケンも立ち上がっていくっ! 立ち上がっていくっ! 力を振り絞り……なんとかこの状況を打破していきたい所っ!」


ケン「今、助けてやるぜ……リュウっ……!」

バイソン「おぉ~っと、残念っ……! お前の相手はこの俺だっ!」ガシッ

ケン「……邪魔すんじゃねぇっ!」


実況「さぁ、いけっ! ケンっ! なんとかしてくれっ!」

元「いやぁ、バイソン君に掴まったよっ!」

777: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:32:58 ID:wHgNyM9Y
バイソン「そ~ら、ケンっ……! おめぇは鉄柵に……ぶつかってなっ……!」ブンッ

ケン「くっ……くそっ……!」


実況「バイソンはそのままケンの身体を……鉄柵目掛けて振っていったぁ!」


ケン「くっ、くそっ……ぐわあああぁぁっ……!」ガシャーンッ

バイソン「間髪入れずに仕掛けますっ! そうです、バイソン式アックスボンバーですっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「鉄柵にケンを振り投げたバイソンは……そのままケンに向かって突っ込んでいったぁ!」


サガット「フハハ、いいぞいいぞバイソンっ……! 今日はこいつらをとことん痛めつけてやろう……そぉらっ!」ドスッ

リュウ「……ぐわっ!」

778: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:44:50 ID:wHgNyM9Y
バイソン「バイソン式アックスボンバーっ……! いっきまぁ~すっ! そいやぁ!」ズガアアァァッ

ケン「……うぐああぁぁっ!」


実況「バイソンが場外で仕掛けたぁ! バイソン式アックスボンバーが……ケンへと炸裂っ! 確認しておきますが、こいつは反則技でございますっ!」

元「……あぁ、リング上も危ないんじゃない!?」


バルログ「もっと、足を伸ばしなさいっ……! しっかり伸ばさないと……美しい声は出ませんよ……!?」ググッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「おっとおっと、リング上では……バルログがヤムチャの足を持ち、リングに沿わせるように引き伸ばしているっ!」


バルログ「さぁ、美しい悲鳴をあげて下さいね……! ヒャオッ!」ドスッ

ヤムチャ「……うわあああぁぁっ!」


実況「またいったぁっ! また足へといったぁ! バルログはヤムチャの足へと狙いを定め……その場でジャンプしてのニードロップをお見舞いしていきますっ!」

元「……大丈夫かねぇ? 足」

実況「ヤムチャの悲痛な叫び声が聞こえるっ! 聞こえてくるっ! ヤムチャは足を狙われているっ!」

779: 名無しさん 2015/06/24(水) 22:52:54 ID:wHgNyM9Y
バルログ「これで、もう貴方の足は使い物になりませんね……最初の脱落者は貴方です……」

ヤムチャ「く、くあっ……ちくしょうっ……!」

バルログ「サガット、玩具が壊れてしまいましたよ! 新しい玩具を持って来て下さいっ! ここに……ほらここに……」クイクイ


実況「バルログは、リング内からサガットの方を振り向き手招きっ! 手招きして呼び寄せていきますっ!」


サガット「わかったわかった……では、こいつを使って二人で楽しむとしようか。ホレ、リュウ……今度はリング内だ……」ググッ

リュウ「く、くそっ……」


実況「場外のサガットは……それに応えるようにエプロンサイドでダウンしているリュウを、リング内へと押し込んでいくっ! 押し込んでいくっ!」


バルログ「ハハハ、こいつが新しい玩具ですね……ヒャオッ!」ドスッ

リュウ「……ぐっ!」

サガット「おいおい……はしゃぎ過ぎだぞ、バルログ……」


実況「そしてリング内で待っていたバルログが即座にストンピングっ! リュウの身体を踏みつけていきますっ!」

元「サガット君もリングに戻ってきたねぇ……レフェリーは倒れてるし……二対一だよ……」

780: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:01:31 ID:wHgNyM9Y
バイソン「……リングの中方が楽しそうだなぁ。俺もあっちに行こうかな?」キョロキョロ

ケン「……キョロキョロしてんじゃねぇぞ、この野郎」

バイソン「……んっ?」

ケン「……好き放題やりやがってっ! この野郎っ! 喰らえっ!」ガスッ

バイソン「うげっ……! い、痛ぇ……不意打ちとは卑怯なんじゃねぇの……!?」

ケン「うるせぇ、この野郎っ……! 鉄柵にぶつけられて痛かったぞ……? 俺は、やられた事はやり返す主義だっ……!」ガシッ

バイソン「……あ、あり?」

ケン「今度は、お前が……鉄柵に行ってこいやっ! だああぁぁっ!」ブンッ

バイソン「う、うおおおぉぉっ……! ちくしょう、しくじったっ! ぐげええぇぇっ!」ガッシャーンッ

781: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:09:39 ID:wHgNyM9Y
サガット「よ~し、二人掛かりで仕掛けようか、バルログ……」ググッ

バルログ「えぇ、二人掛かりで……こいつを殺しましょう……ほら、リュウ……起きなさい……」ググッ

リュウ「うっ……ううっ……」


実況「さぁ、サガットとバルログは……二人掛かりでリュウの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ! 少々、マズい状況かっ!?」

ワー! ワーワー!

実況「おぉ~っと! おぉ~っとっ! しかしここで声援っ! この声援はっ!?」

元「おっ!?」


ケン「うおおおぉぉっ……! 好き放題やってんじゃねぇぞっ! これで二対二だっ!」


ケーン! イケー!

実況「ここでケンが来たぁ! ここでケンが来たぁ! ケンがリング上へとなだれ込んできたぁ!」

元「バイソン君は、振り払ったんだね!? ケン君が合流だよっ!」

実況「リング上にケンが来たぁ! ケンがやってきたぁ! さぁ、この悪い流れを……払拭してくれっ!」

782: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:14:15 ID:wHgNyM9Y
ケン「先ずはバルログっ……! てめぇからだっ……! そぉ~らっ!」ガシッ

バルログ「……くっ!」


実況「ケンはそのままバルログへと突っ込んでいき……フワリと飛び込みながら、バルログの頭部を両腕で捉えるっ!」


ケン「叩きつけてやるっ……! そらっ!」ズドーンッ

バルログ「くああぁぁっ……! くそっ、だがっ……!」


実況「そしてそのままバルログの身体をマットへと叩きつけていくっ! ジャンピング・ネックブリーカーっ! ジャンピング・ネックブリーカードロップだっ!」

元「いや、でもバルログ君の動きもいいよ!?」


バルログ「くそっ……だが、この程度の攻撃では……私はやられませんよっ……!」シュタッ

ケン「……見えてんだよ、この野郎っ!」

バルログ「……何っ!?」


実況「すぐ様、起き上がるバルログっ! ここは動きがいいっ! だが、ケンの動きはもっといいっ! 起き上がりのバルログに対して……もう狙いを定めているっ!」


ケン「……寝てろっ!」スパーンッ

バルログ「ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「起き上がりに合わせてトラースキックっ! トラースキックを打ち込んでいったぁ!」

783: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:23:40 ID:wHgNyM9Y
ワー! ワーワー!

バルログ「く、くそっ……ここは、一時撤退ですっ……!」ゴロゴロ


実況「これにはバルログも大きく大きくダーウンっ! たまらず、場外へとエスケープしますっ! ケンが蹴散らしたぁ!」


ケン「よしっ、次はサガットだぜっ……! うおおぉぉっ!」ググッ


実況「ケンはそのままサガットを狙うっ! そしてここでググッと右腕を構えるっ!」

元「よし、昇龍拳いっちゃおう!」


イケー! ケーン!

ケン「くたばれ、サガットっ……! 昇龍……」

サガット「……フンっ!」ガシッ


実況「あ~っと! あ~っとっ! しかし、ここでサガットが! ここでサガットがっ!」

784: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:34:17 ID:wHgNyM9Y
サガット「バルログをやった事は褒めてやろう……だが、俺を倒すにはまだまだだ……」

ケン「ガッ……ゴホッ……! くそっ……! こいつ……」


ザワ……ザワ……

実況「昇龍拳を打とうとしたケンの首筋をサガットがキャッチっ! そのままスタンディングの状態で首を絞めて動きを止めますっ!」

元「う~ん……サガット君が、上手く対応したねぇ……」


サガット「一手、遅かったな……俺の勝ちだ……」

ケン「ち、ちくしょうっ……離せ……離しやがれっ……!」

サガット「すぐに離してやるよっ……! おおおぉぉっ……!」ググッ


実況「サガットはそのままケンの首筋を掴んで持ち上げていったぁ!」

786: 名無しさん 2015/06/24(水) 23:38:35 ID:wHgNyM9Y
サガット「……おおおぉぉっ!」グルッ

ケン「う、うおおぉっ……!」


実況「サガットはケンの身体を持ち上げ! そしてその場でターンしつつ……旋回しつつ……!」


サガット「二人目の脱落者は……ケンっ……! お前だああぁぁっ!」ズドーンッ

ケン「……ぐ、ぐわあああぁぁ!」


実況「そのまま角度をつけ……背後にあるコーナーマットへとケンの身体を打ち付けていくっ! サガットが喉輪落としの体勢でケンの身体をコーナーマットへと叩きつけるっ!」

元「……荒い攻撃だねぇ」


ケン「く、くそっ……しくじった……」ガクッ


実況「コーナーでケンの身体が崩れ落ちるっ! ガックリと崩れ落ちるっ! ここはサガットがラフファイトで責めますっ!」

795: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:08:15 ID:gKKChCcs
ダン「おい、サガット……ちょっとやりすぎじゃねぇのか……?」

サガット「……やかましいっ!」ドスッ

ダン「……う、うげぇっ!」ドテッ


実況「さぁ、ここで今レフェリーがサガットに警告を……おぉ~っと、おぉ~っとっ! しかし、サガットまたもレフェリーを突き飛ばしましたぁ!」


サガット「俺は試合権を持っている……文句を言われる筋合いはない……貴様はそこで控えてろっ!」

ダン「ってぇ、ちくしょうっ……! こいつ……好き放題やりやがって……」

サガット「さぁ、リュウっ……! お前を脱落させれば、終わりだっ……! とどめにしてやるっ……! 起きろっ!」ググッ

リュウ「……ううっ」


実況「サガットはそのままリュウに近づいていって……そしてその身体を引き起こしていったぁ!」

796: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:24:04 ID:gKKChCcs
サガット「……フンっ」ガシッ

リュウ「……くっ!」


実況「サガットはリュウを前のめりの姿勢にして……そのまま頭部を股下へと押し込んでいったぁ! パワーボムの体勢っ! パワーボムの体勢だぁっ!」


サガット「これで、終わりだっ……! シャドルーの勝ちだっ……!」スーッ


リュウー! リュウー!

実況「そのまま首をかっきたぁ! フィニッシュ宣言っ! フィニッシュ宣言がここで出たぁ!」

元「う~ん……サガット君、大暴れだねぇ……」


サガット「おおおぉぉっ!」ググッ

リュウ「くっ……くそっ……!」


実況「そのままリュウを頭上……いやっ、背面まで担ぎ上げていったぁ! ここでサガットはスプラッシュ・マウンテンを仕掛けるっ!」

元「う~ん……なんとかっ……!」

797: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:30:58 ID:gKKChCcs
リュウ「くっ……くそっ……なんとか逃げねぇとっ……!」モガモガ

サガット「無駄だっ……! 貴様は疲弊しきっているっ! もう逃れられはせんぞっ!」


実況「サガットの背中で身体を左右に振り、もがくリュウっ! だが、サガットっ……その手を離しませんっ……! 悪の十字架からは逃れられられないっ!」


ケン「ううっ……くそっ……」

ダン「あたたたっ……」


実況「リング上では、多くの人間が倒れているっ! そして最後の一人っ……! リュウをここでサガットが沈めにきたぁ!」


サガット「さぁ、これでおしまいだっ……! いくぞ、リュウっ……!」

リュウ「く、くそっ……! マズいっ……! このままじゃマズいっ……!」モガモガ


実況「今日のサガットは止まらないっ! 止まらないっ! 止める事が出来ないっ! ここでリュウも沈んでしまうのかっ!?」

798: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:39:39 ID:gKKChCcs
ヤムチャ「誰かが……アイツを止めなきゃ……勝つ事は出来ない……勝つ事は出来ないんだ……」ブルブル


ケン「く、くそっ……」

ヤムチャ「ケンさんも……止める事は出来なかった……」ブルブル


ダン「あたたたっ……ちくしょう……」

ヤムチャ「ダンさんも……止める事が出来なかった……」ブルブル


サガット「終わりにしてやるぞっ! リュウっ!」

リュウ「……くそっ!」


ヤムチャ「このままじゃ……リュウさんがやられてしまうっ……! 誰かがアイツを止めなきゃ……ここで終わっちまうんだよっ……!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「おぉ~っと、おぉ~っとっ! ここで場内での悲鳴にも似た叫び声が、声援に変わったぁ! なんだ、どうしたぁ!?」

元「……いこうっ!」


ヤムチャ「だったら……俺が止めてやるよっ……! 勝利の為になっ……!」ググッ

800: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:49:28 ID:gKKChCcs
イケー! ヤムチャー!

実況「ヤムチャが立ったぁ! ヤムチャが立ったぁ! ここでヤムチャが立ちあがったぁっ!」


ヤムチャ「くっ、うおおぉっ……! 今、助けますよっ……! リュウさんっ!」ズルズル


実況「おぉ~っと、ヤムチャは少しばかり右足を引き摺りながらリュウを捉えているサガットへと向かっていくっ! 大丈夫なのか!?」

元「関係ないよっ! ここはヤムチャ君が頑張らなきゃいけない場面ですっ!」


ヤムチャ「サガットっ……! 覚悟しろっ……!」

サガット「死に損ないめ……鬱陶しいっ……!」


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「そうだっ! その通りだっ! この状況……ダメージなど気にしている場合ではないっ!」

元「いけぇっ!」

実況「お前がやるしかないっ! お前が止めるしかないんだっ! いけっ! ヤムチャっ! お前がいけぇっ!」

801: 名無しさん 2015/06/25(木) 22:58:16 ID:gKKChCcs
ヤムチャ「うおおおぉぉっ! 止めてみせるぜっ! せやああぁぁっ!」シュッ

サガット「……ぐっ!」


イケー! ヤムチャー!

実況「ヤムチャが右足での蹴りを打ち込んでいくっ! 痛めている右足での蹴りだっ! ここヤムチャも捨て身できたかっ!?」

元「もう、なり振り構ってられませんよっ!」


ヤムチャ「俺がっ……!」シュッ

サガット「……うおっ!」

ヤムチャ「お前をっ……!」シュッ

サガット「……グガッ!」

ヤムチャ「止めてみせるっ……! せいやああぁぁっ!」シュッ

サガット「う、うおっ……!」ヨロッ

リュウ「よ、よしっ……! ヤムチャっ……! いいぞっ……!」


オセー! ヤムチャー!

実況「気力っ! 根性っ! 全てを振り絞ったヤムチャの捨て身の蹴りの連打連打ァ! さぁ、ここでリュウを助けるんだっ! ヤムチャっ! これぞ、正しきチームワークっ! 正義のチームワークっ!」

元「いいよっ! 効いてるよっ! サガット君、フラついたよっ!」

803: 名無しさん 2015/06/25(木) 23:07:27 ID:gKKChCcs
ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「せやああぁぁっ!」シュッ

サガット「うおっ……く、くそっ……!」ヨロッ

リュウ「よしっ……! いいぞ、ヤムチャっ……! これで……脱出だっ……!」シュタッ


ワー! ワーワー!

実況「捨て身の蹴りをもう一発っ! おぉ~っと! サガットの身体が大きく大きくフラついたぁ! 巨体がフラついたぁ!」

元「よぉしっ!」

実況「そして、リュウはサガットの背面に着地っ! 脱出成功っ! ここはヤムチャ救ったぁ!」


サガット「……くそっ、あと少しだったってのに」

ヤムチャ「はぁっ……はぁっ……やったぜ……やってやったぜっ……」ガクッ


実況「おぉ~っと! しかしヤムチャもここで片膝をつくっ! やはり捨て身の攻撃……自身にもダメージはあったか!? その右足をガクッとついてしまいますっ!」

元「いやぁ、それでもよく頑張ったよっ!」

804: 名無しさん 2015/06/25(木) 23:15:21 ID:gKKChCcs
ヤムチャ「ううっ……こんなもんじゃ終われねぇっ……こんなもんじゃ終われねぇんだっ……! うおおおっ……!」ググッ

サガット「……なんだぁ!?」


ワー!ワーワー!

実況「いやっ! ヤムチャの気力はまだまだ尽きてはいないっ! ここで己を奮い立たせるように叫びながら、再び立ち上がっていくっ!」

元「ナーイスガッツっ!」


ヤムチャ「まだ、流れは五分五分だっ……! 一気に空手軍団の流れにしてやるぜっ……! サガットっ! 覚悟しろっ!」パーンッ

サガット「……ううっ、なんだなんだ」


実況「おぉ~っと、そしてヤムチャはサガットを指差し……そして、自身の右足を大きく叩いていくっ!」


ヤムチャ「断空脚っ……! 決めてやるぜっ……! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「そしてそしてっ……! ヤムチャはそのままロープへと走っていったぁ!」

805: 名無しさん 2015/06/25(木) 23:22:21 ID:gKKChCcs
ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「俺が……止めてやるっ……! この技でサガットを止めてやるっ……!」ダダッ


実況「さぁ、ヤムチャがロープの反動をつけて返ってきたぁ! ヤムチャはそのままサガット目掛けて一直線っ!」


ワー! ワーワー !

ヤムチャ「いくぜっ……! うおおおぉぉっ!」フワッ


実況「おぉ~っとっ! ヤムチャはそのままフワリと高く飛び上がったぁ!」


ヤムチャ「……ダンっ!」ガシッ

サガット「……ぐっ!」


実況「そして、角度をつけた右足での蹴りをサガットの胸元へと打ち込んでいくっ!」

806: 名無しさん 2015/06/25(木) 23:26:24 ID:gKKChCcs
ヤムチャ「一撃目は布石っ……! ここからっ……!」ググッ

サガット「うっ……ぐぐっ……!」

ヤムチャ「……はあああぁぁっ!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「お~っと! おっとおっとっ! ヤムチャはサガットの胸を踏み台にして……そのまま真上に飛び上がっていったぁ!」


ヤムチャ「……二発目っ! ダンっ!」ズガアアァァッ

サガット「……おぐああぁっ!」


実況「そしてそのまま空中で左足をなぎ払っていくっ! 空中で薙ぎはらう蹴りをサガットの顔面へと打ち込んでいったぁ!」

元「おぉ、相手を踏み台にしたねぇ」


サガット「うっ……うっ……くそっ……」ガクッ

ヤムチャ「……よしっ!」シュタッ


実況「サガットはフラフラと後退して、片膝をつくっ! そして、その目の前にヤムチャが着地だぁっ! 着地してきたぁ!」

807: 名無しさん 2015/06/25(木) 23:31:50 ID:gKKChCcs
ヤムチャ「三発目っ……! これでとどめだっ……!」ググッ

サガット「……くっ!」

ヤムチャ「断空脚っ……! せやああぁぁっ!」ズガアアァァッ

サガット「ぐ、ぐわあああぁぁっ……!」バターンッ


実況「着地したヤムチャはまだいくっ! そのまま片膝をついているサガットへと……飛び込みながら、蹴りを突き出していくっ!」

元「おぉ、いいキックコンビネーションだねぇ」

実況「ここで、ヤムチャ決めてきたっ! フライング・キック・コンビネーションっ! これを喰らい……サガットは大きくダーウンっ!」


サガット「く、くそっ……この俺が……こんな雑魚なんぞに……」

ヤムチャ「……この技は、反則お構いなしのならず者を制止する時に使う技なんだ」

ダン「あたたた……ヤムチャの野郎が……サガットを止めたのか……?」

ヤムチャ「お前ら、シャドルー相手への秘策なんだっ……! 甘く見るんじゃねぇっ!」

822: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:12:04 ID:SrmT5NbY
ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「よっしゃああぁぁっ!」


実況「形成逆転っ! ここはヤムチャが決めたぁ! 止まらない男サガットを止めたのは、なんとなんとヤムチャァ!」

元「これは、流れも変わってきたでしょうっ!」


リュウ「いいぞ、ヤムチャっ……! よしっ、ここからだっ……! オラッ!」ドスッ

サガット「……ぐっ!」


実況「さぁ、そしてダウンしているサガットに対して……リュウがエルボードロップを落としていくっ! 落としていくっ!」


リュウ「さぁ、サガットっ……! もうお前の好きにはやらせねぇぞっ……! 起きろっ……!」ググッ

サガット「うっ……ううっ……」


実況「リュウはそのまま、サガットの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ! さぁっ! 流れは変わったぞっ!」

元「このままいきましょうっ!」

823: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:22:53 ID:SrmT5NbY
リュウ「合体技だっ! わかってるな、ヤムチャっ……!」

ヤムチャ「勿論っすよっ……!」ダダッ

リュウ「よ~しっ……! サガット、お前はあっちだっ……! 行ってこいっ……!」ブンッ

サガット「くっ……うおおぉっ……!」


実況「ここでリュウはサガットの身体をロープへと振っていくっ! それと同時にヤムチャの逆サイドのロープへと走るっ! 走っていくっ!」


リュウ「よしっ……! 俺は……こっちだっ……!」ダダッ


オー!オーオー!

実況「ワンテンポ遅れて、リュウもロープへと走るっ! 側面のロープへと走るっ! ここは、二人掛かり仕掛けていくかぁ!?」

元「いけいけっ! いっちゃおうっ!」

824: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:29:12 ID:SrmT5NbY
サガット「く、くそっ……こいつら……あれだけ痛めつけてやったというのにっ……!」ダダッ

ヤムチャ「このまま突っ込むっ……! 覚悟しろ、サガットっ……!」ダダッ


実況「ロープの反動でサガットの身体が返ってきたぁ! そしてそこに同じくロープの反動をつけたヤムチャが向かってくるっ! サガットに狙いを定めて向かっていっているっ!」


ヤムチャ「いっくぜええぇぇっ! オラァっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」


実況「そしてヤムチャはサガットの腹部に肩口から突っ込み、両太腿をガッツリ捉えていくっ!」

元「いけっ! いけっ! 上げろっ! 上げろっ!」


ヤムチャ「巨体だろうがっ……! 関係ねぇっ……!」グイッ

サガット「くっ……!」

ヤムチャ「空手軍団の凄さを見せるんだよおぉぉっ! うるあああぁぁっ!」グググッ

サガット「うおおっ……! う、うおおおぉぉっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャがいったぁ! ヤムチャがいったぁ! リング中央でサガットの巨体を……そのまま高々と真上に持ち上げていったぁ!」

元「よ~しっ!」

825: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:37:53 ID:SrmT5NbY
ヤムチャ「リュウさんっ……! 落としますよっ……! 後は任せますっ……!」ググッ

リュウ「よしきたっ……! 任せろっ!」ピョンッ

サガット「……ぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャはそのままフラップ・ジャックの体勢でサガットの身体を後方に落とし……そしてそして、そこに側面からロープの反動のつけてきたリュウも突っ込んできたぁ!」

元「いけいけっ!」

実況「クロスするように突っ込んできたリュウは、そのまま飛び上がりつつサガットの頭部をキャッチっ!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! このまま……二人で……!」

リュウ「叩きつけるっ……! 喰らえっ……! サガットっ……!」


ズドーンッ

サガット「……うぐおおぉぉぉっ!」

826: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:48:33 ID:SrmT5NbY
イイゾー! リュウー! ヤムチャー!

実況「そのまま二人掛かりでサガットを叩きつけていったぁ! サガットは顔面からマットへと叩きつけられたぁ!」

元「よ~しっ! 3Dが決まったね。いいよいいよ」

実況「リュウとヤムチャの合体攻撃っ! 空手軍団合体攻撃っ! 3Dがサガットに炸裂だぁ!」


リュウ「よしっ……! 決まったな、ヤムチャっ……!」

ヤムチャ「……はいっ!」


実況「上手く連携攻撃が決まり、顔を見合わせるリュウとヤムチャっ! この辺り、いいコンビネーションですねぇ!?」

元「そうだね……って、ありゃ……?」


サガット「くっ、くそっ……この帝王がっ……! こんなゴミ共に……ゴミ共に……」ブルブル


実況「おぉ~っと! どうやらサガットの息はまだあるようですっ! 顔面かマットへと叩きつけられたサガットではありますがっ……! 何とか立ち上がろうと、その身体をに力を込めていますっ!」

元「う~ん……スタミナあるねぇ……」

827: 名無しさん 2015/06/26(金) 22:56:39 ID:SrmT5NbY
ケン「いつまでも俺も寝てられねぇからな……それに、さっきの借りもある……」

サガット「この帝王が……この帝王こそがっ……!」ブルブル

ケン「そぉ~らっ! サガットっ! いくぜっ!」ドスッ

サガット「……ぐっ!」


実況「おぉ~っと、しかしここでケンが復活っ! このタイミングでケンが復活だぁ!」

元「おぉ、いいねぇ!」

実況「ケンはそのままサガットの背中へと、エルボードロップを落としていったぁ! サガット、再びダウンっ!」


ケン「遅れて悪ィな……だが、これでケンさんも合流だっ……!」

リュウ「……よしっ!」

ヤムチャ「待ってましたよっ!」

ケン「さぁ、行こうか! 今度は俺も……仲間に入れてくれよっ……!」

828: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:02:41 ID:SrmT5NbY
ケン「リュウっ! こいつを引き起こすぞっ! ここで仕留めるっ!」ググッ

リュウ「あぁっ! 起きろ、サガットっ!」ググッ

サガット「ううっ……くっ……」


実況「さぁさぁ、ケンも復活してきたっ! 復活してきたぁ! 今度はリュウとケンの二人掛かりでサガットの身体を引き起こしていくっ!」


リュウ「こいつを運ぶぞっ……! ケンっ……!」

ケン「あぁっ……! 任せておきなっ……!」

サガット「ううっ……くっ……」ズルズル


実況「リュウとケンは互いにサガットの手を掴んで……コーナー付近へと運んでいくっ! 運んでいっているっ!」


ヤムチャ「三人揃えば……もう怖いもんなしっすよっ! よっしゃ、ここで決めていきますよっ!」パチパチ


イイゾー! イケー! カラテグンダーン!

実況「そして、ヤムチャは辺りを見回しながら大きく大きくその手を頭上で叩いているっ!」

元「いい流れになってきましたねぇ」

829: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:10:41 ID:SrmT5NbY
リュウ「いくぞっ……! ケンっ……!」ブンッ

ケン「あぁっ……せぇ~のっ……!」ブンッ

サガット「う、うおおっ……!」


実況「リュウとケンは二人掛かりで……サガットの身体を対角線コーナーへと振っていったぁっ!」


サガット「う、うおおぉぉっ……! ぐっ……!」ドスッ


実況「二人掛かりでコーナーに振られたサガットが対角線コーナーへと突き刺さるっ! 突き刺さっていくっ!」


ケン「よ~しっ! ヤムチャっ! わかってるな!」

ヤムチャ「勿論っすっ……! よっとっ……!」ガシッ


実況「そしてヤムチャもコーナーのリュウとケンの元へと近づき……ヤムチャはケンの腕を掴んだっ!」

元「おっ、今度は三人掛かりか!?」

830: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:20:11 ID:SrmT5NbY
ヤムチャ「先ずはケンさんっ……! うおおぉぉっ……!」ブンッ

ケン「よ~しっ! 行ってくるぜっ!」ダダッ


イケー! ケーン!

実況「ヤムチャはそのままケンの身体を……コーナー目掛けて振っていったぁ!」

元「よ~し、いけいけっ!」


サガット「くっ……くそっ……」

ケン「覚悟しろっ! サガットっ……! いっくぜええぇっ!」フワッ


実況「ヤムチャに加速をつけられたケンがサガット目掛けて勢いよく突っ込んでいくっ! そしてケンはそのままフワリと飛び上がって……!」


ケン「フライング・フォア・アームだっ! ぶちかましてやるぜっ!」ズガアアァァッ

サガット「……うぐおおぉぉっ!」


ワー! ワーワー!

実況「フライング・フォア・アームっ! 強烈な右肘をサガットの顔面へと打ち込んでいくっ! 打ち込んでいくっ!」

831: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:27:30 ID:SrmT5NbY
ケン「サガットっ……! こんなもんじゃまだまだ終わらねぇぜっ……! よっとっ!」クルッ


実況「さぁ、フライング・フォア・アームを打ち込んでいったケンは……おっと、そのままサガットの目の前でクルリと後転っ! 距離をとっていきますっ!」

元「結構復活してきたんじゃないの?」


ケン「さぁさぁ、次は誰だ誰だっ……? 早い来いよ!?」


実況「ケンはリング中央で……片膝をつくっ! 後続の流れに備えていますっ!」


リュウ「ヤムチャ! 俺をぶん投げろっ……!」

ヤムチャ「了解っすっ……! うおおぉぉっ……!」ブンッ

リュウ「よ~しっ! 行ってくるぜっ! お前も準備をしておけっ!」


実況「さぁさぁ、そしてそしてっ……! 今度はリュウが来たっ! ヤムチャがリュウの身体を振っていったぁ!」

833: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:33:01 ID:SrmT5NbY
リュウ「うおおおぉぉっ! ケン、頼むぞっ!」シュタッ

ケン「オーケーっ! 任せなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャによって加速をつけられたリュウが……リング中央で待機しているケンの膝に飛び乗るっ! 両手を添えているその膝に飛び乗るっ!」


リュウ「……上げてくれっ! ケンっ!」

ケン「任せろっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ


ワー!ワーワー!

実況「更にケンが下からリュウの身体を突き上げるっ! 飛んだぁ! リュウが飛んだぁ! ヤムチャとケンの力を借りて高く高く飛んだぁ!」

元「よ~し、いけいけぇ!」


リュウ「二発目だっ……! 喰らえええぇっ!」ズガアアァァッ

サガット「……ぐわあああぁぁ!」


実況「そしてそのままサガットの顔面へとフライング・フォア・アームっ! 高さのあるフライング・フォア・アームをサガットへと打ち込んでいったぁ!」

834: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:40:20 ID:SrmT5NbY
ヤムチャ「最後は俺だああぁぁっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「おぉ~っとっ! そしてヤムチャがコーナーポスト上に昇っているっ! 昇っているっ! コーナーポスト上で腕を突き上げているっ!」


リュウ「今回……最後はヤムチャに決めて貰うとするか……今日は調子がいいみたいだしな……」ガシッ

サガット「くっ……!」


実況「さぁ、そしてリュウはサガットの腕を掴み……」


リュウ「ヤムチャっ……! 最後を譲ってやるんだっ……! 派手に決めて来いよっ! フンっ!」ブンッ

サガット「う、うおおっ……」


実況「コーナーで待機しているヤムチャの方へと、再びサガットの身体を振っていったぁ!」

835: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:47:58 ID:SrmT5NbY
サガット「くっ……くそっ……! この帝王がっ……! この帝王がっ……!」ダダッ


実況「サガットの身体が再び、対角線コーナーの方へと投げられたぁ!」


ケン「そぉ~らっ! 俺も後押ししてやるぜっ! よっとっ!」ググッ

サガット「う、うおっ……!」


実況「おぉ~っと、リング中央付近でケンもサガットの横に逸れながら、その背中を押していくっ! 更に加速をつけていくっ!」

元「さぁ、後はヤムチャ君が決めるだけだっ!」

実況「三人掛かりでの連携っ! 思えばこの状況を切り開いていったのもヤムチャだっ! さぁ、ヤムチャっ! 派手に決めろっ!」


ヤムチャ「向かってきたな……!? よしっ、いくぜっ……!」シュタッ

サガット「……くっ!」


ワー!ワーワー!

実況「そしていったぁ! ヤムチャがサガットに狙いを定め……飛んでいったぁ!」

836: 名無しさん 2015/06/26(金) 23:53:54 ID:SrmT5NbY
ヤムチャ「ミサイル断空脚っ……! せいやああぁぁっ!」ズガアアァァッ

サガット「ぐ、ぐわあああぁぁっ……!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「そしてヤムチャ特有の滞空時間の長い、ミサイルキック……いやっ! 違う違う違うっ! ライダーキックか!? 」

元「片足でいったね?」

実況「とにかくとにかく、ヤムチャが決めてきましたぁ! これを喰らい……サガットは大きくダウンしますっ!」


ヤムチャ「これは一撃しか撃てねぇが……とにかくっ……!」シュタッ


実況「さぁ、そのままハンドスプリングで素早く起き上がるっ! 起き上がっていくっ!」


ヤムチャ「これが断空脚だっ! どうだっ! 見たかっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャは力強く握り拳を作ってアピールっ! 大アピールだぁっ!」

852: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:03:12 ID:LjM4smos
リュウ「よしっ……! いいぞ、ヤムチャっ!」ググッ

ケン「決まったなっ!」ググッ


実況「ここでリュウとケンも握り拳を作り、その手をヤムチャの方へと向けますっ!」

元「よ~しよしっ! いい感じに纏まってるじゃない!」

実況「三人の連携攻撃っ! 空手軍団の息つく暇をも与えない連続攻撃でサガットを滅多打ちだぁ!」


リュウ「さぁ、これで終わりにしてやるぜっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてここでリュウが拳を突き上げるっ! 天高々とその右手を突き上げるっ!」

元「よしっ! ここで決めちゃおうっ!」


ケン「よ~しっ! リュウ、いけぇっ!」

ヤムチャ「これで俺達の勝ちだっ!」


実況「ケンとヤムチャもリング上で大きく大きく手を広げて勝利を確信していると言ってもいいかっ!? さぁ、後は決めるだけだっ! ここでリュウがサガットを仕留めるだけだっ!」

853: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:10:02 ID:LjM4smos
リュウ「サガットっ! 起きろっ!」ググッ

サガット「うっ……ううっ……」


実況「リュウはサガットに近づいて……その身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ!」


サガット「くっ、くそっ……この俺が……この帝王の俺がこんな奴らなどに……!」フラフラ

リュウ「……いくぜっ!」ググッ


実況「サガットはもうフラフラだぁっ! 立っているのが精一杯だっ! そして、その正面でリュウがググッと拳を構えたぁ!」


リュウ「……はああぁぁぁっ!」ドスッ

サガット「……うぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そしてリュウが打ち込んだぁっ! サガットの土手っ腹に強烈な聖拳突きィ! 打ち込んでサガットの動きを止めていくっ!」

元「よ~しっ! いけぇ!」


リュウ「うおおおぉぉっ……! 真・昇龍拳っ……!」ズガアアァァッ

サガット「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「そしてここでいったぁ! サガットの顎に打ち込んだぁ! リュウの止めの一撃が……サガットの顎へと炸裂ゥ!」

元「よ~しっ!」

実況「リュウの真・昇龍拳っ! 真・昇龍拳っ! これを喰らい……サガットは大きく大きく大きくダーウンしたぁ!」

854: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:19:05 ID:LjM4smos
サガット「くっ……あっ……」

リュウ「終わりだっ……! さぁ、レフェリーカウントを頼むっ!」ガバッ

ダン「オーケーっ! 任しておきなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「リュウはサガットの身体に覆い被さりフォールの体勢っ! フォールの体勢に入ったぁ! レフェリーがやってきたぁ!」

元「よ~しっ!」


ケン「よ~しっ! これで決まったぜっ!」

ヤムチャ「俺達の勝ちだっ!」


実況「ケンとヤムチャも勝利を確信っ! 勝利を確信しているっ! さぁ、後は3つのカウントが取られるだけだぁ!」

元「いいよいいよ!」

実況「そして今レフェリーがカウントを数え始めますっ!」

855: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:27:06 ID:LjM4smos
ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!


バルログ「私が二人を抑えますっ……! バイソンはサガットを……!」ダダッ

バイソン「あぁっ! わかってるよっ! うおおおぉぉっ……!」ダダッ


ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!


ケン「バルログ達が来たぞっ!? ヤムチャっ! 抑えるぞっ!」ダダッ

ヤムチャ「了解っす! 止めさせは……しねぇぜっ!」ダダッ

バルログ「ここは私に……任せなさいっ……! バイソンっ……貴方は行きなさいっ……!」ガシッ

バイソン「恩にきるぜっ! バルログちゃんっ……! 後で飯奢ってやるよ……うおおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「バルログとバイソンが慌ててリングに雪崩れ込んできたぁっ! バルログはケンとヤムチャを纏めて掴みにかかり……そしてバイソンはサガットと元へと! どうだどうだどうだっ!?」

856: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:36:10 ID:LjM4smos
ダン「……スリ」

バイソン「間に合えっ……! こんちくしょうっ……!」ドスッ

リュウ「……くっ!」


実況「ここでバイソンがカットっ! どうだ、間に合ったか!? それとも試合は決着かっ!? どうだどうだどうだっ!?」


ダン「カウントはツーっ! カウントツーだっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


実況「カットが間に合ったぁ! カットが間に合ったぁ! ここでバイソンのカットっ! ギリギリの所で間に合いましたっ!」

元「あ~、いい動きしてたねぇ。うん」

実況「カウントは2.9っ! 2.99っ! 後一歩だったのにっ! 後一歩の所だったのに、バイソンが寸前でカットですっ! サガットを救出してきますっ!」

857: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:41:47 ID:LjM4smos
バイソン「よ、よしっ……! 危なかったが、ギリギリ間に合ったぜっ……! だが……」

リュウ「くそっ……カットされたかっ……!」

サガット「……」

バイソン「こりゃ、サガットちゃんはもう限界だろう……ここは交代するしかねぇっ……! って事は……フンっ……!」ドスッ

リュウ「……ぐっ!」


実況「おっとっ! バイソンはそのままリュウに対してストンピングっ! その身体を踏みつけていきますっ!」


バイソン「オラっ、退けっ……! 退きやがれっ……! サガットちゃんから、離れろっ……!」ドスドス

リュウ「ぐっ……! くっ……!」


実況「バイソンは連続で! 連続でリュウの身体を踏みつけていくっ! ストンピングの連打連打ァ! この辺りはバイソンも必死です!」

858: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:51:26 ID:LjM4smos
ケン「くそっ……! 邪魔なんだよ、てめぇっ……!」

ヤムチャ「退けっ……! 退きやがれっ……!」

バルログ「バイソンっ……! 早く代わりなさいっ……! こっちも何時までも持ちませんよっ!」


実況「バルログは両脇にケンとヤムチャの胴回りを抱え……無理矢理コーナーへと押し込んでいるっ! バルログもまた必死ですっ!」

元「なんとかサガット君とバイソン君を交代させようとしているねぇ」


バイソン「ヘイっ、サガットちゃん交代だっ! 俺が行くっ! コーナーに戻れっ!」

サガット「……」

バイソン「ヘイヘイっ!? サガットちゃん、聞いているのかっ!? 起きろって! 交代だよ、交代っ!」

サガット「……」


実況「バイソンはサガットの目の前で大きく手を叩きますが……サガット、起きないっ! サガットは全く動けませんっ!」

元「まぁ、真・昇龍拳貰ってるからね……当然と言っちゃ当然でしょう」

859: 名無しさん 2015/06/28(日) 22:57:39 ID:LjM4smos
バルログ「バイソンっ……! 早くっ……! こっちも持ちませんってっ……!」

バイソン「起きろって! サガット起きろって!」パチパチ

サガット「……」


実況「サガットは完全KOか!? 完全KO、完全KO動けないっ!」

元「まぁ、少なくても意識は朦朧としてるんじゃないかな?」

実況「これにはバルログとバイソンも慌てておりますっ! さぁ、どうしたものか!?」


バイソン「あ~っ、もうっ……! 仕方ねぇなぁっ……!」ガシッ

サガット「……」


実況「おっと、ここでバイソンがサガットの腕を掴み……」


バイソン「うんしょっ……! うんしょっ……! このまま、引きずって……」ズルズル

サガット「……」


実況「バイソンはそのままサガットの身体を引きずるようにしながら……自軍コーナーへと運んでおりますっ! おぉ~っと、シャドルー非常に慌てております!」

860: 名無しさん 2015/06/28(日) 23:02:35 ID:LjM4smos
バイソン「ここまで運べば……もう十分だろっ……! よっしゃっ!」

実況「さぁ、バイソンはコーナー付近までサガットの身体を引き摺って運び……そして自らはエプロンサイドへと一度出ます!」


バイソン「ヘイ、サガットちゃん! タッチだっ! 交代だっ!」サッ

実況「そして、そこから手を差し伸ばすっ! 交代を要求するっ!」


サガット「……」

実況「……が、しかしサガットはそれには応えないっ! 応える事が出来ないっ!」


バイソン「おいおい、何やってんだよ、サガットちゃんっ! 交代だよ、交代っ! 聞こえてんのか!?」サッ

実況「もう一度大声で叫びながら、手を伸ばし交代を要求するバイソンっ!」


サガット「……」

実況「おぉ~っと! だが、サガットは応えないっ! ピクリとも動かないっ!」

元「……これ、失神とかしてるのかな? そうだったら、10カウント取った方がいいんじゃないかな?」

872: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:00:13 ID:WM63UUWs
リュウ「なんだなんだ……? 交代不成立か……? だったら、ここはチャンスだっ……!」ムクッ

バルログ「バイソンっ……! リュウがそっちに行きましたよっ……! それにこっちも限界ですっ! 交代するなら早くしなさいっ!」チラッ


実況「おぉ~っとっ! そうこうしている内にリュウが起き上がっていくっ! 立ち上がっていくっ!」


バイソン「そんな事は分かってんだよっ……! だけど、サガットちゃんが……サガットちゃんがっ……! おいっ! しっかりしろサガットっ!」

サガット「……」

リュウ「……チャンスだ」ズガズガ


実況「サガットは完全KOか!? 完全KOか!? バイソンは交代を要求していますが……それに応える事が出来ないィ! そしてリュウがそんなサガットに近づいていくっ!」


リュウ「よし、これで……終わりにしてやるっ……!」ググッ

サガット「……」

バイソン「サガットっ……! ヘイ、サガットどうしたっ!? 手を伸ばせっ! カモンカモンっ!」スッ


実況「そしてリュウはサガットの眼前で腰を下ろし、引き起こしにかかるっ!」

873: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:09:37 ID:WM63UUWs
バイソン「ヘイっ! サガットっ!」

サガット「……ううっ」スーッ


実況「おっとおっとおっとっ! ここでサガットの右腕が……右腕が動いたか!?」

元「ありゃ」


サガット「後……は……任せる……」ボトッ

バイソン「よっしゃっ、きたきたっ! タッチ成立だっ! これでタッチ成立だぞ!?」パシッ


実況「サガットの右腕が上がり……そしてバイソンの差し伸ばしている掌の上へと落下しましたぁっ!」

元「最後の力を振り絞った……って感じだねぇ? まぁ、タッチは成立だ」

実況「虫の息のサガットっ! ここで最後の力を振り絞ってきたぁ! ギリギリですっ! ギリギリの所で交代は成立ゥ!」


バイソン「試合権さえ貰っちまえばこっちのもんだっ……! よっしゃよっしゃっ! いくぜいくぜっ! このバイソン様が決めてやるっ!」


実況「後一歩の所だったが……惜しいっ! ギリギリの所で逃げられたっ! 試合権はバイソンっ! バイソンへと移りますっ! そしてバイソンがロープを潜り今、リングイーンっ!」

874: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:15:22 ID:NCvQz3JM
バルログ「よしよしよしっ……危ない所でした……タッチは成立ですね……」

ケン「……うるせぇ、この野郎っ!」ドスッ

バルログ「うっ、ぐっ……! まぁいい……サガットの救出には成功しました……私の役目はここまででしょう……」ガクッ

ケン「もう一度場外で寝てなっ……! 胸元に蹴り打ち込んでやるぜっ! うおおおぉぉっ!」スパーンッ

バルログ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


ヤムチャ「くそっ、交代……されちまったか……後一歩だったってのにっ……!」

ケン「大チャンスは逃しちまったが……また、すぐに来るっ……! ここは一旦コーナーに戻れっ! 相手も立て直してきたんだっ……! こっちも立て直すぞっ!」

ヤムチャ「……うっすっ!」

875: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:19:18 ID:WM63UUWs
バイソン「それ以上、サガットに手出しすんじゃねぇっ! おめぇの相手はこの俺だっ!」

リュウ「……バイソンっ!?」

バイソン「よいしょおおぉぉっ! ブチかましていくぜぇっ!」ガスッ

リュウ「……うぐっ!」


実況「リングインしたバイソンは……おぉ~っと! そのまま右フックっ! リュウの顔面にパンチを浴びせていきますっ!」


バイソン「も~う一丁っ! うおおおぉぉっ!」ブンッ

リュウ「くっ……!」

バイソン「よいしょおおおぉぉっ!」ガスッ

リュウ「……ガッ!」ヨロッ


実況「バイソンは連続でいくっ! 連続でいくっ! 今度は左で打ち込んだぁ!」

876: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:29:15 ID:WM63UUWs
バイソン「ふぬあああぁぁっ!」ガスッ

リュウ「……ぐっ」ヨロッ

バイソン「ふんがああぁぁっ!」ガスッ

リュウ「……くあっ!」ヨロッ


実況「右っ! 左っ! そしてまた右ィ! ここはバイソンのなり振り構ってられませんっ! 得意の反則技のパンチ攻撃の連打連打連打ァ! 休む事なくリュウに仕掛け続けますっ!」

元「う~ん、サガット君はもう使いものになりそうにないしね……」


サガット「バイソン……後は頼む……ううっ……う、うおっ……!」ボトッ


実況「サガットは寝返りを打つように、サードロープ下を潜りエプロンサイドへ……おぉ~っと、そのまま場外へと落下したっ!」


バイソン「オラオラオラオラっ! 結局の所は……ノールールが一番強いんだよっ! ブーイング上等っ! 反則上等っ! 俺がやってやるぜっ!」ガスガス

リュウ「ぐっ……う、うおぉっ……」フラフラ


実況「リング上ではバイソンがパンチ、パンチ! パンチの嵐ィ! おぉ~っと、リュウはリング中央まで押し込まれたぁ!」

877: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:37:40 ID:WM63UUWs
ダン「オイっ! バイソン、拳は……」

バイソン「わかってるよっ、ボケっ! うおおおぉぉっ!」ガシッ

リュウ「……くっ!」


実況「おぉ~っと、そしてバイソンはリング中央で……リュウの頭部をガッチリ両手で掴むっ!」


バイソン「……ふんぬぬぬぬぬっ!」ググッ

リュウ「くっ……!」


実況「バイソンはそのままエビ反り状に自身の上体を大きく反らし……」


バイソン「拳がダメなら、頭突きだこんにゃろおおぉぉっ! 俺の石頭を喰らえええぇぇっ!」ゴチーンッ

リュウ「ガッ……! ぐわあああぁぁっ……!」


実況「そのままリュウにヘッドバーットっ! ここは石頭攻撃ィ!」

878: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:45:05 ID:WM63UUWs
バイソン「まだまだだ、こんにゃろおおぉっ! うおおおぉぉっ!」ゴスッ

リュウ「……ガッ!」

バイソン「ふんがああぁぁっ! うおおぉぉっ! ふんがああぁぁっ!」ゴスゴス

リュウ「ガッっ……! ぐおっ……!」


実況「バイソンはリュウの掴んだまま離さないっ! おぉ~っと、そして連続でいったぁ! 二発……三発……四発っ……! おぉ~っと、まだいくっ! ヘットバットの連打連打連打ァ!」


リュウ「う、うおっ……こ、この石頭野郎っ……」ヨロッ

バイソン「おめぇだけでも仕留めてやるっ! うるあぁっ!」ガシッ


実況「流石にこれだけ喰らえばリュウもフラつくっ! おぉ~っと、しかしバイソンはまだいくっ! そんなフラついたリュウの首筋に正面から自身の左腕を回して……!」


バイソン「だあああぁぁっ! 今度はボディだ、ゴルァ!」ドスッ

リュウ「……グッ!」


実況「そしてそのまま右腕の強烈なボディをリュウへと叩き込むっ! バイソンが腹部へと打ち込んでいったぁ!」

879: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:50:53 ID:WM63UUWs
バイソン「死ねぇっ! 死ねぇっ! うおおおぉぉっ! 死ねぇっ! だああっ!」ドスドス

リュウ「ガッ……グハっ……」


実況「そのままバイソンはリュウにボディの連打連打連打ァ! バイソンの怒涛の猛攻っ! 怒涛の猛攻でありますっ! ここはバイソンも必死だっ!」

元「得意のラフファイトできてるねぇ。うん、全部反則攻撃」


リュウー! マケルナー!

リュウ「く、くそっ……! なんだよ、こいつ……反則ばかりしやがって……」フラフラ


実況「流石にこれだけ喰らえばリュウもフラつく、フライついてしまうっ! バイソンがラフファイトで強引に流れを引き戻しにきたか!? これはピンチか!?」


バイソン「ううっ……ああっ……頭痛い……やりすぎた……」クラクラ


実況「お~っと、おっとおっと……? と、思いきやバイソンも頭部を抑えてフラついている! フラついているっ! これはやはり頭突きの連打で自身にもダメージはあったと言う事でしょうか!?」

元「状況が状況だから仕方ないけど……バイソン君も無茶はしてるんだよ……」

880: 名無しさん 2015/06/29(月) 22:55:19 ID:WM63UUWs
ケン「リュウっ! あの野郎はもうガス欠だっ! いけぇっ!」

ヤムチャ「もう一踏ん張りっすっ!」


リュウ「あぁっ……! ケンっ……ヤムチャっ……! わかってるよっ……!」

バイソン「ううっ……く、くそったれっ……!」


実況「リング上で両者の動きが止まるっ! 両手の動きが止まるっ! ここは両者、後一歩が出ないっ!」

元「さぁ、どうなるっ……!?」


イケー! リュウー!

リュウ「ダメージは……互いに五分って所だな……バイソンっ……」

バイソン「舐めてんじゃねぇっ! こちとら休憩時間があったんだっ! 連戦のてめぇとは違うんだよっ! うおおおぉぉっ!」ググッ

リュウ「……何っ!?」


実況「そしてここで動きがあったか!? 先に動いたのは、バイソンっ! バイソンだっ!」

881: 名無しさん 2015/06/29(月) 23:04:55 ID:WM63UUWs
バイソン「ふんがああぁぁっ! くたばってろっ!」ズガァッ

リュウ「……うおっ!」


実況「ショートレンジのラリアットォ! バイソンがその場でのショートレンジのラリアットを仕掛けてきたぁ!」

元「う~ん」


バイソン「……死んでろボケが、この野郎」ガクッ

リュウ「う、うぐっ……! くそっ……!」ヨロヨロ


実況「自ら前方に倒れ込むような勢いのある……反動をも利用したショートレンジのラリアットォっ! リュウは、何とか堪えたかっ!? いや、そのままヨロヨロと交代していくっ!」


リュウ「……ぐっ!」ドスッ


実況「そして、コーナーマットへと背中からぶつかり、ようやく動き止まりますっ! バイソンのラフファイトっ! バイソンのラフファイトに少々、押され気味です!」

元「ここで時間取られちゃったら、最悪サガット君にも復活されちゃうからねぇ」

実況「鬼の居ぬ間になんとやら……! ここは再び流れを引き戻していきたいっ! 空手軍団っ!」

882: 名無しさん 2015/06/29(月) 23:08:38 ID:WM63UUWs
ケン「リュウ、大丈夫かっ……!?」

ヤムチャ「リュウさんっ!」

リュウ「……ちくしょう、とんだ伏兵が残ってやがった」


実況「慌てて自軍コーナーのケンとヤムチャもリュウに声を掛けますっ! この辺り、空手軍団も慌ただしくなってきた感じでしょうか!?」


リュウ「勢いのある野郎だ……今のアイツは勢いがある……」

バイソン「はぁっ……はぁっ……やってやる……やってやるぜっ……!」ブルブル


実況「バイソンは、リング中央付近で片膝をついて、もう一歩が出ないといった感じでしょうか!? ここは追い討ちにはいけませんっ!」


リュウ「……だが、こっちにも勢いのある奴ならいるっ! そうだろ!?」パシッ

ヤムチャ「……うっすっ!」パシッ


実況「お~っと! そしてここでリュウがコーナーマットにもたれかかったまま……力強くヤムチャへとタッチっ! タッチですっ!」

883: 名無しさん 2015/06/29(月) 23:12:40 ID:WM63UUWs
ヤムチャ「……よしっ!」


オー! オーオー!

実況「ここでヤムチャがリングインしてきますっ! ここはリュウも交代してきましたっ! 交代してきましたっ!」

元「うん、リュウ君はサガット君との連戦だからね。サガット君との連戦だからね。ここで下がるのもアリなんじゃないかな? それにね……?」

実況「……それに?」


バルログ「くっ……私も……何時でもいけるように準備しておかないとっ……!」ムクッ

ケン「おっと、バルログの野郎が起きやがったな。って事は……」


元「今日の六人の中で……一番勢いがあるのはヤムチャ君なんじゃないかな?」

実況「ほ~う! ヤムチャには勢いがあるっ! 元さんはそう思われますか!?」

元「それを感じているのはさ……僕だけじゃないんじゃないかな……? ほら……?」

884: 名無しさん 2015/06/29(月) 23:21:08 ID:WM63UUWs
ヤムチャー! ヤムチャー!

元「この声援が全てを物語ってるよ。今日のヤムチャ君には勢いがある」

実況「ヤムチャが勢いがあるっ! 勢いがあるっ! 今日のヤムチャには勢いがあるっ! 場内の声援がそれを物語っているっ!」


ケン「よっしゃっ! ヤムチャっ!」ガシッ

ヤムチャ「……ん?」


実況「おぉ~っと、そしてリングインしたヤムチャの頭部をエプロンサイドからケンが掴み!」


ケン「派手にいってこいっ! ド派手にいってこいっ! オラオラ、気合注入してやるよっ!」グチャグチャ

ヤムチャ「うっすっ……! ありがとうございますっ!」


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「しっちゃかめっちゃかに、その髪を掻き回していくっ! 気合注入っ! ケンによる、さらなる気合注入っ!」

元「いいムードじゃない。ケン君も期待してるんじゃない?」

885: 名無しさん 2015/06/29(月) 23:25:47 ID:WM63UUWs
ケン「よっしゃっ! これで最後だっ! いってこ~いっ!」バチーンッ

ヤムチャ「痛ぇっ……! ケンさんちょっと強いっ……!」

ケン「ハハハっ! これくらいで泣き言言ってんじゃねぇよっ! それじゃあ、俺はこっちだっ! うおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「ケンは最後に大きくヤムチャの背中を叩くっ! おっと、そしてケンはエプロンサイドを一直線き走り始めて……」


ケン「バルログっ……! てめぇが起きてたら邪魔なんだよっ……! そらっ!」グルンッ

バルログ「くっ……! ケン、来たかっ……!」


実況「そのまま場外のバルログへとトペ・コンヒーロ! 前方宙返りをしつつバルログへと突っ込んでいったぁ!」

元「おぉ~っと、バルログ君が復活してたか。ケン君もよく見てるねぇ」

実況「リングの外が俺に任せておけっ! その代わり中の事はしっかりやって来いと言ったケンの想いが伝わってくるようだっ!」


リュウ「サガットに動きがあったらすぐいくぜっ……! ヤムチャっ……! お前は目の前のバイソンをぶっ倒して来いっ! アイツで最後だっ!」

ヤムチャ「うっすっ!」


実況「さぁさぁ、ヤムチャの出番だ! ヤムチャの出番っ! 再びヤムチャ出番がここで来たぁ!」

元「ヤムチャ君、頑張ろう!」

905: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:00:51 ID:0.FIatls
バイソン「選手交代か……だが、相手は雑魚野郎だ……問題はねぇっ……!」ムクッ

ヤムチャ「うおおぉぉっ! いっくぜええぇぇっ!」ダダッ


ワー! ワーワー!

実況「ここでバイソンが立ち上がってくるっ! そしてヤムチャはそんなバイソン目掛けて……一直線に突っ込んでいったぁ!」

元「よし、行こうっ!」


バイソン「舐めてんじゃねぇっ! こっちが先にに打ち込んでやるよっ! ぬおおおぉぉっ!」ダダッ


実況「おっとっ! しかし同じくバイソンもヤムチャに勢いよく突っ込んでくるっ! バイソン、ここは臆せず突っ込んでくるっ!」


バイソン「綺麗なお顔をぶっ壊してやるぜっ! ぬおおぉぉぉっ! バイソン式アックスボンバーだっ!」ブンッ

ヤムチャ「……甘いっ!」ヒョイッ

バイソン「……チィっ!」


オー! オーオー!

実況「バイソンが右腕を大きく振り抜くっ! バイソン式アックスボンバーっ!」

元「おっ!?」

実況「だが、ヤムチャっ! これを避けていくっ! ググッと頭部を屈めて、その振り抜いた右腕の下をすり抜けていくっ!」

906: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:08:36 ID:0.FIatls
ヤムチャ「……よしっ!」ピタッ

バイソン「くそったれっ……! だがっ……!」ピタッ


実況「見ている見ている見えているっ! ヤムチャには見えているっ! 攻撃をスカしたヤムチャはその場でストォーップっ! 急ブレーキで緊急停止っ!」


バイソン「当たるまでやりゃあ、問題はねぇんだよっ……!」クルッ

ヤムチャ「今度はこっちの番だっ……!」クルッ


実況「おぉ~っと、そしてその場でクルリと反転して、再び狙いを定めるっ! ここはヤムチャもバイソンも瞬時に切り返していくっ!」


バイソン「もう一撃だっ……! いっくぜええぇぇっ……!」ダダッ

ヤムチャ「させねぇっ……! うおおぉぉっ……!」ダダッ


実況「そして再び、両者が両者に突っ込んでいったぁ!」

907: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:20:31 ID:0.FIatls
バイソン「ふぬああぁぁっ! バイソン式……」ググッ

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……うぐっ!」


ワー! ワーワー!

実況「バイソンが再び右腕を振り返る……が! ヤムチャは体勢を低くしてバイソンの腹部へと突っ込んでいったぁ! そしてその両太腿をガッツリ掴むっ!」

元「よしっ!」


ヤムチャ「スパインバスターだっ……! 眠ってろっ……!」ズドーンッ

バイソン「……ぐえええぇぇっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そのままバイソンの身体を抱え上げ前方へと叩きつきるっ! スパインバスターっ! スパインバスターっ! ヤムチャが決めてきたぁ!」

元「カウンター気味に決まったんじゃないですか!? いいですよ!」

908: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:28:49 ID:0.FIatls
リュウ「よしっ、いいぞっ! ヤムチャっ!」

イイゾー! ヤムチャー!


ヤムチャ「……うっしゃっ!」


実況「先ずは決めてきたヤムチャっ! ヤムチャは素早く立ち上がり……力強い握り拳を作っていきますっ!」

元「攻める場面だよ! 勢いに乗っていこう!」


ヤムチャ「このまま……一気に決めてやるぜっ……! ホラ、起きろっ……!」ググッ

バイソン「くっ……くそっ……!」


実況「ヤムチャが攻める攻めるっ! 勢いに乗って攻める攻めるっ! ヤムチャはバイソンに近づいてその身体を引き起こしますっ! 背後を取りつつ、引き起こしているぞ!?」

909: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:37:14 ID:0.FIatls
ヤムチャ「……よっとっ!」ガシッ

バイソン「……ぐっ!」


ヤムチャー! イケー!

実況「さぁ、ヤムチャがバイソンを引き起こし……その背後を捉えたっ! ここからどうする!? バックドロップか!? それとも、ジャーマンか!?」


ヤムチャ「そらっ……! 退いてろっ……!」ドンッ

バイソン「う、うおっ……!」ヨロッ


実況「いやっ! ヤムチャはここでバイソンの背中を両手で押して、突き飛ばしていくっ! 強引に突き飛ばしていったぞ!」


ヤムチャ「……そぉ~らっ!」フワッ

バイソン「なんだよなんだよ……ちくしょうっ……!」

ヤムチャ「延髄斬りだっ……! 喰らえっ!」ズガアァッ

バイソン「ガッ……! ウガッ……!」


実況「ヤムチャはそのまま飛び込みつつの……延髄斬りィ! バイソンの首筋へと勢いよく打ち込んでいったぁ!」

元「よ~しよし、いいよいいよ!」

910: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:44:38 ID:0.FIatls
バイソン「く、くおっ……!」ヨロヨロ


イイゾー! ヤムチャー!

実況「首筋に強烈な延髄斬りを喰らったバイソンっ! そのままフラフラと前方によろけていって……」


バイソン「……くそっ」ガクッ

ヤムチャ「……まだだっ!」ムクッ


実況「そのままガックリとロープに倒れ込みますっ! しかし、ヤムチャの勢いは止まらないっ! ヤムチャはすぐ様起き上がり……再びバイソンへと向かっていったぁ!」


ヤムチャ「……うおおっ! いくぜっ!」ガシッ

バイソン「くっ……! ち、ちくしょうっ……!」グッ


実況「そしてバイソンの背後を捉えるっ! ヤムチャが掴みにかかるっ!」

元「投げろ投げろっ! いけいけいけ!」

実況「これには慌ててバイソンも自身の眼前にあるロープを掴むっ! ロープを掴んでなんとか堪えようとしていくっ!」

911: 名無しさん 2015/06/30(火) 22:54:55 ID:0.FIatls
バイソン「これを掴んで……この場は凌ぐっ……ふんぬっ……!」グッ

ヤムチャ「関係ねぇっ……! だああぁぁっ……!」ググッ

バイソン「なんだとっ……!? う、うおっ……!」


ワー! ワーワー!

実況「いやっ! ここはいったぁ! ヤムチャがいったぁ! ロープを掴んでいるバイソンの身体を……強引にぶっこ抜いいったぁ!」

元「いけいけぇ!」


ヤムチャ「このまま……叩きつけるっ……!」ズドーンッ

バイソン「……ぐわあああぁぁ!」


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャがぶっこ抜いたぁ! ぶっこ抜いたぁ! ぶっこ抜き式バックドロップっ! バイソンの身体をマットへと叩きつけていったぁ!」

912: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:02:30 ID:0.FIatls
ケン「ヤムチャは順調……サガットは戦闘不能……」

バルログ「……くっ」

ケン「そして、お前はここで足止めだっ! バルログっ!」

バルログ「……いい気になるなよ、ケンっ!」ムクッ

ケン「誰が勝手に起き上がっていいって言ったんだコラっ! お前はここで俺と遊んでおくんだよ!」

バルログ「美しい私は醜き者などに興味はないっ……! 邪魔だっ! 退けぇっ!」ガスッ

ケン「くあっ……!」

バルログ「バイソンっ……! 今、助けに行きますよっ……! ヒャオっ……!」

ケン「あっ……! ちくしょうっ……! 待て、逃げてんじゃねぇよ、ゴキブリ野郎っ!」

913: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:09:21 ID:0.FIatls
ヤムチャ「さぁ、これで終わりにしてやるぜっ!」ググッ


ワー! ワーワー!

実況「さぁ、そしてヤムチャヤムチャが右腕をググッと築き上げたぁ! こいつはフィニッシュ宣言と見てもいいか!?」

元「決めにきたのかな? いいんじゃない?」


バルログ「フィニッシュ宣言……そうはさせませんよっ……! ヒャオっ……!」シュルッ

ヤムチャ「……何だっ!?」


実況「おっとおっとおっとっ! しかし、ここでバルログがリングに雪崩れ込んできた! 雪崩れ込んで込んできたっ! 素早くロープを潜りリングインっ!」

元「あら、ケン君……逃しちゃったか……」

実況「サガットは戦闘不能だが……バルログはまだ生きているっ! この辺り、シャドルーも出切り限りの抵抗をしていくと言った所でしょうか!?」


バルログ「死ねっ! 醜き者っ! ヒャオっ!」ドスッ

ヤムチャ「……くあっ!」バターンッ


実況「リングに雪崩れ込んできたバルログは……そのままヤムチャに対してドロップキーックっ! この辺り、シャドルーのテクニックとでも言えばいいでしょうか!? 流れが傾きかけたのなら、すぐに変えて来ます! 例え、それが反則だろうがっ!」

914: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:15:53 ID:0.FIatls
ダン「おい、バルログ……」

バルログ「うるさいっ! 黙ってなさいっ! 醜き者が私に指図をするなっ!」


実況「レフェリーがバルログに警告をしますが……おぉ~っと、バルログは聞く素振りすらないと言った所か!?」

元「まぁ、あの対応は置いておくとして……う~ん、ちょっと流れ壊されちゃったねぇ……」


ケン「逃げてんじゃねぇよっ! バルログっ! この野郎っ……! 待ちやがれっ……!」シュル

バルログ「なんだなんだ……しつこい男がまた来たか……! 醜いったら、ありゃしないっ……!」


オー! オーオー!

実況「おっと、いやっ! しかしここでケンが来たっ! ケンが来たっ! ケンが雪崩れ込んで来たっ! バルログを追って……ケンがリングに雪崩れ込んで来たっ!」

元「よしよし、ケン君! 流れを引き戻そうっ!」

915: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:21:38 ID:0.FIatls
ケン「悪ィなヤムチャ……ちょっとだけしくじっちまった……だが……」

バルログ「あぁ、どいつもこいつも私を苛つかせる醜き者ばかりですっ……! しつこい男め……!」

ケン「喰らえっ!」ガスッ

バルログ「……くっ!」


実況「ケンはバルログを止めにかかるっ! バルログに突っ込み、その顎にショートレンジの昇龍拳を打ち込むっ! バルログの身体がクルリと一回転したぁ!」

元「おっ、ケン君がいったぞっ!」


ケン「オラオラオラオラっ!」

バルログ「ガッ……ぐっ……うがっ……うおおっ……」フラフラ


ケ・ン! ケ・ン!

実況「さぁ、得意の蹴りのラッシュだぁ! 右足一本でバルログに打ち込む打ち込む打ち込むっ! ダウンすらさせてもらえない蹴りの嵐、嵐、嵐ィ! バルログはもう、フラフラだぁ!」


ケン「とどめだっ! 神龍拳っ……!」ズガアアァァッ

バルログ「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「ここでいったぁ! ケンがいったぁ! 神龍拳だっ! 神龍拳っ! バルログに容赦なく仕掛けていくっ! 反則で流れを変える……? そんな物は関係ないっ! こっちにも神龍拳があるんだっ!」

916: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:28:28 ID:0.FIatls
ワー! ワーワー!

バルログ「くっ……くそっ……!」ゴロゴロ


実況「これを喰らい、バルログは場外へとエスケープっ! 強烈な一撃を叩き込まれ……場外のへとエスケープっ!」

元「よ~しっ! これでバルログ君も戦闘不能だ!」

実況「ケンの神龍拳っ! 神龍拳っ! ケンの神龍拳によってバルログを制裁っ! 制裁したぁ! サガットは戦闘不能っ! バルログも戦闘不能っ!」


ケン「ヤムチャ、すまなかったなっ! だが、もうこれで大丈夫だっ! 立てっ!」

ヤムチャ「う、うっすっ……!」ムクッ


実況「残りはバイソンオンリーっ! そしてヤムチャが立ち上がるっ! ケンが声を掛け、ヤムチャが立ち上がってくるっ!」

917: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:31:58 ID:0.FIatls
ケン「お前でラストだっ! 決めろっ! ヤムチャっ!」

ヤムチャ「はいっ!」


ワー! ワーワー!

実況「後はヤムチャが決めるだけっ! そこに寝ているバイソンを仕留めるだけだっ!」


リュウ「備えるぞ! ケンっ!」ダダッ

ケン「あぁっ!」


実況「ここでリュウも動いてきたっ! 動いてきたっ! リュウがリングインして……そのまま一直線に、対角線コーナーの方へと向かっていくっ!」


リュウ「俺は、サガットを止めるっ……! 万が一があるからなっ……!」

ケン「なら、俺はバルログだっ! 虫一匹通さねぇよっ!」


実況「リュウはそのまま場外へ! サガットを止めに行ったか!? そしてケンも場外へ! ケンはバルログか!?」

元「これでリングに邪魔者はいないよ! さぁ、いこうっ!」

918: 名無しさん 2015/06/30(火) 23:37:58 ID:0.FIatls
ヤムチャー! イケー!

バイソン「うっ……ううっ……」ムクッ

ヤムチャ「……」ググッ


実況「リングに残ったのはヤムチャとバイソン、ただ二人っ! 今バイソンが起き上がろうとしているっ! そして、そんなバイソンの様子を無言で伺っているヤムチャっ! おぉ~っと、ここで右腕を築き上げたっ!」


ヤムチャー! ヤムチャー!

バイソン「……こんな雑魚に負けてたまるか、馬鹿野郎」

ヤムチャ「……」ググッ


実況「ヤムチャはバイソンの正面に立ち……おぉ~っとっ! そして深く腰を突き落としたっ!」

元「いけぇっ!」


ヤムチャ「……ウルフバスターだっ! うおおおぉぉっ!」

937: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:07:07 ID:Nm8xOv7U
イケー! ヤムチャー! ブチカマセー!

ヤムチャ「……うるああぁぁっ!」ドスッ

バイソン「……ふぐっ!」


実況「ヤムチャが深く腰を突き落とし……正面から突っ込んだっ! 突っ込んでいったぁ!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! だああぁぁっ……!」ググッ

バイソン「……う、うおおっ!」


ワー! ワーワー!

実況「バイソンの両太腿を抱え……そのまま、ハイアングル気味へと持ち上げるっ! そしてそしてそしてっ!」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ! ウルフバスターだっ! 喰らええぇぇっ!」ブンッ

バイソン「……ぐわああぁぁっ!」ズドーンッ


ワー! ワーワー!

実況「そのまま、自身の身体ごと、バイソンの身体を旋回させてマットへと叩きつけるっ! ここで繰り出してきたぁ! ウルフバスターだ! ウルフバスター!」

元「いったぁ!」

実況「そのまま、バイソンの身体に覆い被さり、フォールの体勢っ! これで決まったかぁ!? レフェリーが今、カウントを取りに走りますっ!」」

938: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:15:39 ID:Nm8xOv7U
ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリ」

バイソン「ふぬおおおぉぉっ……! まだだぁっ! まだ終わんねぇぞっ!」ガバッ

ヤムチャ「……なんだと!?」

ダン「カウントはツーだっ! カウントはツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


ザワ……ザワ……

実況「そしてここで勝利のスリー……あ~っと! いやいやいやっ!」

元「おぉ! 返してきたよっ!」

実況「なんとなんとなんと! バイソンが返しました! 返していきましたっ! 肩が上がりますっ! カウントは2.9っ! 2.99でバイソンの肩が上がったぁ!」


バイソン「へへへ……返したぜ、ボケが……ざまあみろってんだ……」

ヤムチャ「き、決まってない……? 今の……スリーカウント、入ってません?」

ダン「いいや、ツーカウントだっ! ツーカウントだっ!」


実況「こ~いつは驚きっ! バイソンも気力で返していったと言う所でしょうか? ヤムチャは指を三本立てて、レフェリーに確認を取りますが……レフェリーは首を振るゥ! まだ、決まってはいないっ! バイソンが返したっ!」

939: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:26:13 ID:Nm8xOv7U
キメロー! ヤムチャー! ココデキメロー!

実況「いやぁ、実に驚きですねぇ元さん? バイソンの底力っ! 気力っ! 根性っ! バイソンにも意地がありますっ! 悪にも悪なりのプライドと言ったものあるのか!?」

元「でもねぇ、場内はまだまだヤムチャ君ムードだよ! まだまだっ!」


ヤムチャー! イケー!

ヤムチャ「わかってますっ……! 決めてやりますよっ……!」ムクッ


実況「そうだっ! 場内はまだまだヤムチャムードだっ! バイソン返すなら、ヤムチャっ! お前がその正義の魂ィ! 誇りィ! それで、悪のプライドを打ち砕いていけっ! さぁ、ヤムチャが立ち上がったっ!」


ヤムチャ「終わりにしてやるっ……! 起きろバイソンっ……!」ググッ

バイソン「うっ……ううっ……!」

ヤムチャ「断空脚……お前にも味わわせてやるぜっ……! ロープに振るぜ……そらっ……!」ブンッ

バイソン「……う、うおおっ」


実況「さぁ、ヤムチャはバイソンの身体を引き起こして……そしてロープへと振っていったぁ!」

940: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:34:32 ID:Nm8xOv7U
ヤムチャ「今度こそスリーカウントだっ! いくぜええぇぇっ!」ダダッ


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「ヤムチャは拳を突き上げ……今度こそ、今度こそフィニッシュ宣言っ! そして自身もロープへと走るっ!」

元「いけいけぇ!」


ヤムチャ「さぁ、終わりだっ……! バイソンっ……!」ダダッ

バイソン「く、くそったれっ……!」ダダッ


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャがロープの反動を利用するっ! ロープも振られたバイソンも返ってくるっ! 二人の身体が正面衝突寸前っ! さぁ、ヤムチャどうする!? ここはあのフライング・キック・コンビネーションか!?」


ヤムチャ「いくぜええぇっ! 断空脚っ……!」

バイソン「……舐めてんじゃねえええぇぇっ!」ズザーッ


実況「そしてヤムチャっ! 今ここで……あ~っとっ! あ~っと、あ~っと、あぁ~っとっ!」

元「……うわぁ!」

941: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:41:07 ID:Nm8xOv7U
バイソン「足元がお留守なんだよ、ボケがあああぁぁっ!」ズガアアァァッ

ヤムチャ「……うぎゃあああぁぁっ!」


ザワ……ザワ……

実況「ここでバイソンが切り返してきたぁ! スライディングしながらのラリアットォ! ラリアットで切り返してきたぁ! ヤムチャの足元へと打ち込んでいきますっ!」

元「右足にいったよねぇ……? ヤムチャ君、確か右足は……」


ヤムチャ「う、うわああぁぁっ……! 足が、足がっ……!」ガクッ


実況「そうです! ヤムチャは右足を痛めつけられていますっ! 今日の試合……サガット、バルログと、執拗に痛めつけられていますっ!」

元「……また、的確に狙ってくるねぇ、バイソン君も」

実況「ガックリ崩れるヤムチャっ! 大丈夫なのか!? 足は大丈夫なのか!?」

942: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:49:19 ID:Nm8xOv7U
ヤムチャー! ガンバレー!

ヤムチャ「あああ……あああっ……」

ヤムチャー! タテー!

ヤムチャ「足が……足が……」

ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「ち、ちくしょう……最後の最後で……また、しぐじっちまった……」

ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!


実況「ヤムチャは動けない動けない動けないっ! 足を抑えて動けないっ! 蓄積されていたものが……ここで一気に爆発してしまったか!?」

元「まるで怨念だねぇ……サガット君とバルログ君は、場外で倒れてるけど……二人の残したものが、ここでやってきたよ」

実況「シャドルーの怨念がヤムチャに襲いかかるっ! やはり相手はシャドルーだっ! 一筋縄ではいかないっ!」


バイソン「しっかりしろっ! バイソンっ! 決めるには、ここしかねぇっ! うおおおぉぉっ!」パチパチ


実況「おぉ~っと、そんなヤムチャを尻目に……バイソンは、雄叫びをあげながら、自身の顔を叩いて気合を入れているっ! バイソンも必死だっ! 掴んだチャンスは逃しませんっ!」

元「うん、こんな状況……あのバイソン君が逃すわけないからね……」

943: 名無しさん 2015/07/01(水) 22:59:08 ID:Nm8xOv7U
ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

ヤムチャ「くっ……くそっ……!」ブルブル

バイソン「殺す……コイツは……ここで、殺す……」ズガズガ


実況「立てぇっ! 立つんだヤムチャっ! バイソンが来てるぞっ! この声援が聞こえないのか!? ここで根性を見せてこいっ! さぁ、立てぇ!」

元「立って……ほしいねぇ……」


ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

ヤムチャ「足の痛みなんて……気にしてる場合じゃねぇ……立て……立つんだっ……!」ググッ


実況「ここでヤムチャが立ち上がるっ……だがっ……!」

元「……くっ!」


バイソン「ご苦労さん……もう、手遅れだ……」

ヤムチャ「……バイソンっ!?」


実況「バイソンがもう狙いを定めているっ! ヤムチャの正面で、もう狙いを定めているゥ!」


バイソン「ぶっ壊してやるぜぇっ!」

944: 名無しさん 2015/07/01(水) 23:10:14 ID:Nm8xOv7U
バイソン「うおおおぉぉっ!」ガシッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「バイソンは両腕でヤムチャの頭部を掴むっ! ガッシリ掴んでいくっ!」


バイソン「……オラアアァァァッ!」ズガーッ

ヤムチャ「……ぐわあああぁぁ!」グラッ


実況「そのまま強烈なヘッドバットをヤムチャに叩き込んでいくっ! ヤムチャの身体が大きく大きくグラつき、ダーウンっ!」

元「……違うっ!」


バイソン「……逃がさねぇぜ?」ドスッ

ヤムチャ「……うぎゃあああぁぁっ!」


実況「おぉ~っと! さらにいくっ! ダウンさせないっ! フラついたヤムチャの右足を更に踏みつけ……動きを止めるっ! ダウンをさせないっ!」

元「こりゃ、ダーティブルーだっ!」


バイソン「止めだああぁっ! 死ねえええぇぇっ!」ズドーンッ

ヤムチャ「くっ……くあああぁっ……!」クラッ


実況「そして無防備になったヤムチャの顔面に振り抜きのストレートっ! 振り抜きのストレートだっ! ダーティブルーだっ! ここでバイソンのダーティブルー炸裂っ!」

元「あぁ、くそっ……」

実況「完全に貰ったぁ! ここで貰ってしまったぁ! ヤムチャが貰ってしまったぁ! 大きく大きくフライついたぁ!」

945: 名無しさん 2015/07/01(水) 23:23:29 ID:Nm8xOv7U
バイソン「ケッ……手間かけさせやがって……だが、これで終わりだ……」

ヤムチャ「あぁっ……ああっ……」フラッ


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「完全に貰ってしまったぁ! 完全に貰ってしまったぁ! ここで終わってしまうのか!? ヤムチャ!」

元「頑張れ、ヤムチャ君っ!」


リュウ「お、おいっ……! なんで、お前がやられてんだよっ……! しっかりしろ、ヤムチャっ!」

ケン「油断してんじゃねぇよ! 何やってんだっ! しっかりしろ、ヤムチャっ!」


ヤムチャー! ヤムチャー!

実況「おぉ~っと、場外のリュウとケンもリング上の騒動に気づいたか!? 少々慌てているっ!」


ヤムチャ「フヘへ……フヘへ……」クラッ

バイソン「……なぁ~に、笑ってんだよ。気持ち悪ィな。早く眠れや」

ヤムチャ「皆の声が……届きました……皆の声援、届きましたよ……リュウさんも……ケンさんも……実況の人も……おじいちゃんも……そして、お客さんも……」

946: 名無しさん 2015/07/01(水) 23:27:01 ID:Nm8xOv7U
ヤムチャ「……こりゃ、負けるわけにはいかねぇなぁ! オイッ!」ググッ

バイソン「……何っ!?」


オー! オーオー!

実況「おぉ~とっ! おっとおっとおっとっ! ヤムチャは堪えたのか!? ダウンしないっ! 踏ん張って堪えているぞ!? 耐えたっ! ヤムチャが耐えたぁ!」

元「気力だよっ! もう、ここまできたら気力の勝負だよっ!」


ヤムチャ「今日は絶対に……絶対に勝つんだよ、バイソンっ……! 『負けない』じゃねぇっ……! 俺は『勝つ』んだっ!」

バイソン「……くっ!」

ヤムチャ「くたばってろっ……! せいやあああぁぁっ!」ガスッ


ワー! ワーワー!

実況「ヤムチャが堪えたぁ! そしていったぁ! 右足でのハイキックっ! ハイキックを打ち込んでいくっ!」

961: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:03:29 ID:.1Jd2vDk
バイソン「く、くおぉっ……!」ガクッ


ワー! ワーワー!

実況「側頭部に決まったかぁ!? ヤムチャのハイキックが炸裂ゥ! バイソンはその場にガーックリと崩れ堕ちますっ!」

元「クリーンヒットだっ!」


ヤムチャ「よっしゃっ! どうだ、見たかっ……! って、おっと……」フラッ


実況「強烈なハイキックっ! 強烈なハイキックっ! おぉ~っと、しかしヤムチャはそのままヨロヨロとフラつき……おっと、危ないっ! ロープを掴んで、なんとか堪えますっ!」

元「今のも右足での捨て身の攻撃だったからねぇ……でも……」


ヤムチャー! イケイケー!

ヤムチャ「これが正真正銘、最後の勝負所だぁ! 勝つ……! 絶対に勝つ……!」


実況「ピンチの後にチャンスありっ! 残りはバイソンだけだっ! さぁ、ヤムチャっ! 後は仕留めるだけだぞっ! もう一歩を踏み出せっ!」

元「休むな、ヤムチャ君っ! いけいけ! 攻めろ攻めろっ!」

962: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:10:34 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「こんな足の痛みなんて、関係ねぇんだよっ……! うおおおぉっ!」ズドンッ

オーッ!


実況「ここでヤムチャが音を立ててマット踏みつけるっ! 踏みつけていくっ!」

元「気合いを入れろっ!」


ヤムチャ「痛くねぇ、痛くねぇっ……! 動くんだよっ……! 俺の足は動くんだよ、ホラっ!」ズドンッ

オーッ!


実況「大きくマットが揺れるっ! 揺れる揺れるっ! リング内から地響きが聞こえてくるっ!」

元「いけいけいけいけっ!」

963: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:16:27 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「……うおおおぉっ!」ズドンッ

オーッ!


実況「場内からの声援もヤムチャの後押しをするっ! ヤムチャが、マットを踏みつける度に、場内からも大きな声援が飛んでくるっ!」


ヤムチャ「……うらああぁぁっ!」ズドンッ

オーッ!

リュウ「よ~しっ! いけぇっ! ヤムチャっ!」バンッ


実況「さぁ、リュウも加わってきたぁ! 踏みつけていくタイミングに合わせて、場外からエプロンサイドを大きく大きく叩き、ヤムチャを後押ししていくっ!」


ヤムチャ「……だああぁぁっ!」ズドンッ

オーッ!

ケン「よっしゃ、これでラストだっ! 派手に決めろっ! ヤムチャっ!」バンッ


実況「さぁさぁ、ケンも加わってきたっ! ケンも加わってきたっ! リズムに合わせて、エプロンサイドを大きく大きく叩くっ!」


ヤムチャ(皆の期待に……応えるんだっ……!)

964: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:23:14 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ(俺に凄い所を見せろ……見せてくれって……皆が期待する……)ズドンッ

オーッ!

ヤムチャ(その気持ちが……俺の力になっていく……今ならいつもより凄い事が出来る……そんな気がしてくるじゃねぇか、オイっ……!)ズドンッ

リュウ「いけぇっ! ヤムチャっ!」バンッ

ヤムチャ(そっか……元気玉って、きっとこんな感じなんだろうな……そりゃ強ぇワケだよ……そりゃそうだよ……)ズドンッ

ケン「決めろっ! ヤムチャっ!」バンッ

ヤムチャ(今、わかった……ここでわかった……超ヤムチャになるのは……怒りの力なんかじゃねぇんだっ……!)ズドンッ

実況「ヤムチャがマットを踏み鳴らすっ! それに合わせて場内から声援が飛び交うっ! 地響きのような声援っ! 会場全体が一丸となったミュージックっ! まさにオーケストラっ! 」

ヤムチャ(皆の力が……俺を強くさせていくんだっ……! きたぞきたぞ、皆の力……貰えましたよっ……!)ズドンッ

元「いけいけっ! ヤムチャ君っ!」

ヤムチャ(今の俺は超ヤムチャだっ……! ド派手に決めてやるぜっ……!)ズドンッ


バイソン「く、くそっ……うるせぇな……ちくしょう……」ムクッ

実況「今、バイソンがゆっくりと立ち上がるっ! さぁ、ヤムチャっ! ここでブチかますんだっ! 準備は整ったぞっ! Tune up the band!」

965: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:34:48 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「終わりにしてやるっ……! いくぜっ、うおおおぉぉっ!」ズドンッ

リュウ「……いけぇっ!」

ケン「……決めろぉ!」

イケー! ヤムチャー!


実況「いけぇ! ヤムチャァ! ここで仕留めろっ! ヤムチャは大きくマットを踏み鳴らして踏み切り、そしてサイドステップをしながらバイソン目掛けて突っ込んだぁ!」

元「いけぇっ!」


ヤムチャ「……狙いはその顎だっ! うるああぁぁっ!」スパーンッ

バイソン「……ぐええええぇぇっ!」


ワー! ワーワー!

実況「大きく大きく踏み込みつつのトラースキックっ! バイソンの顎に的確にヒットさせていくっ!」

元「甘いリズムに乗せて顎に打ち出していったよ! いいよいいよっ!」


バイソン「ぐ、ぐがああぁぁっ……!」バターンッ

ヤムチャ「忘れてた物……勝利への飢え……今、ここで思い出したぜ……」シュッ


オー! オーオー!

実況「クリーンヒットォっ! クリィィィンヒットォ! バイソンは大きく大きく大きく倒れるっ! おぉ~っと、そしてヤムチャが構えるっ! あの独特なフォーム! あの独特なフォームっ! あれはあれはあれは!?」

元「完全なる止めだっ! 狼牙風風拳っ!」

966: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:45:34 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「超ヤムチャは手加減一切出来ねぇぞっ……! さぁ、これで終わりだぁ! 寝てんじゃねぇっ! 根性見せろ、バイソンっ!」


イケー! ヤムチャー! ロウガフウフウケンダー!

実況「完全なる止めっ! 完全なる止めを刺しにいくヤムチャっ! そうだっ! 止めは勿論、お前の必殺技ァ!」

元「いけいけいけいけぇ!」


バイソン「ううっ……あぁっ……ううっ……」ムクッ


実況「まるで誘われるかのように、ゆっくりとゆっくりと起き上がるバイソンっ……! そんなバイソンにヤムチャは狙いを定めているっ!」


ヤムチャ「これで俺の勝ちだぁっ! 狼牙風風拳っ! はいやあぁぁっ!」

バイソン「……くあっ!」


ワー! ワーワー!

実況「そして仕掛けたぁ! ヤムチャが仕掛けたぁ! ここで仕掛けたぁ! 止めの狼牙風風拳だぁ!」

元「いけぇっ!」

967: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:49:01 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「ハイッ!」

バイソン「……ぐっ!」

ヤムチャ「ハイィィッ!」

バイソン「……ガッ!」

ヤムチャ「ハイィィッ! ハイィィィッ! ハイィィィィッ!」

バイソン「あっ……がっ……ぐっ……うおおぉ……」


ヤ・ム・チャ! ヤ・ム・チャ!

実況「ヤムチャの狼牙風風拳っ! 得意の打撃の連続攻撃、雨嵐っ! 狼のような鋭さを持った連続攻撃ィ! 生きるサンドバッグだっ! バイソンはもう生きるサンドバッグだぁ!」

元「よぉぉぉしっ! よぉぉし、よぉぉしっ!」


ヤムチャ「これで、フィニッシュっ……! 俺の勝ちだああぁぁっ!」

バイソン「……ぐわあああぁぁっ!」バターンッ


実況「さぁ、そして両手で最後の一撃を叩き込むっ! フィニーッシュ! フィニッシュフィニッシュフィニーッシュっ! ヤムチャがいったぁ! これはもう完全なる止めだろっ!? 狼牙風風拳がここでここで炸裂だああぁ!」

元「フォールだぁ! フォールにいくんだ、ヤムチャ君っ!」

968: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:55:59 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「これで終わりだぁぁっ! カウント頼みます、ダンさんっ……!」ガシッ

ダン「オーケーっ! 任せておきなっ!」


ワー! ワーワー!

実況「ここでヤムチャがバイソンの身体に覆い被さりますっ! さぁ、フォールの体勢に入ったぁ!」

元「決まったぁ!」

実況「サガットとバルログは戦闘不能っ! そして狼牙風風拳も決まったぁ! これ以上の状況はもうないっ! さぁ、レフェリーが今カウントを数えますっ!」


ダン「ワンっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「ツーっ……!」

ワー! ワーワー!

ダン「……スリィィィッ!」


ワー! ワーワー! ヤッタゾ、ヤムチャー! ワー! ワーワー!

実況「ここで入ったぁ! 三つのカウントが、ここで入ったぁ! スリーカウントっ! スリィィィカウントォ! 決着ですっ! ここで試合は決着っ! ヤムチャの狼牙風風拳で試合は決着しましたぁ!」

元「よぉぉぉしっ! 決まったぁ!」

969: 名無しさん 2015/07/02(木) 22:59:44 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャ「俺の勝ちだああぁぁっ! 俺が勝ったんだああっ! 俺は勝ったんだあああぁっ!」ガバッ


ワー! ワーワー!

実況「激闘の試合を制したのは! 空手軍団っ! おぉ~とっ、ヤムチャは起き上がり……両手を大きく突き上げ、天を仰いでいますっ!」

元「うん、よくやったよ、ヤムチャ君!」

実況「全身でその喜びを表現するヤムチャっ! 勝利への喜びィ! これ以上の物はないっ!」


ケン「ナイスだったぜ、ヤムチャっ!」

リュウ「終わったな……俺達の勝ちだっ!」


実況「おぉ~っと、リング上にケンも来ましたっ! リュウも来ましたっ! ヤムチャの元へと今、駆け寄ってきていますっ!」

971: 名無しさん 2015/07/02(木) 23:09:36 ID:.1Jd2vDk
ケン「決めたなっ! ヤムチャァ!」ガバッ

ヤムチャ「う、うおっと……!」


ワー! ワーワー!

実況「ケンはそのまま、ヤムチャに抱きついていったぁ!」


ケン「最後に冷や冷やさせやがって、この野郎っ……! でも、よくやったっ! よくやったじゃねぇか!」クシャクシャ

ヤムチャ「う、うおっ……! ちょっと、ちょっと、ケンさんっ……!」

リュウ「ハハハ、何やってんだ。はしゃぎすぎだよ、二人とも……」


実況「ケンの激励っ! ケンの激励っ! ケンはヤムチャの頭をしっちゃかめっちゃかに掻き回しているっ! 激励しているっ! リュウはその様子を笑いながら見つめているっ!」

元「今日は弟弟子が頑張ってくれたからねぇ。成長って言えばいいのかな? 結果を出してくれた事に、二人も嬉しいんでしょう」


ケン「ほ~れっ! コーナー昇って来いっ! アピール、アピールっ! 勝った時は、とことん決めろォ!」ドンッ

ヤムチャ「痛っ……! う、うっすっ! じゃあ、もう一丁、アピールしてきますっ!」


実況「おぉ~っと、ケンはヤムチャの背中を押すっ! そしてヤムチャが、コーナーに昇って……トップロープで、その手を高く突き上げたぁ!」

972: 名無しさん 2015/07/02(木) 23:15:38 ID:.1Jd2vDk
ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「やったぞおおおぉぉっ!」ググッ


実況「ヤムチャがコーナーポスト上で腕を突き上げるっ! 場内からは拍手っ! 歓声っ! 激励っ! ヤムチャの勝利を祝福するっ!」

元「今日は本当、頑張ったねぇ、ヤムチャ君。いや~、良かった」


ヤムチャー! ヨクヤッタゾー!

ヤムチャ(結果残して……戦いに勝って……こうやって激励される……)

ヤムチャー! イイゾー!

ヤムチャ(そうだよ……そうだよそうだよ……これだよ……これを忘れちまってたんだよ俺は……)

ヤムチャー! ヤムチャー!

ヤムチャ「プーアル、見てるかぁ!? 俺は勝ったぞっ! 俺は勝ったんだっ! プーアル、ちゃんと見ててくれるかぁ!?」

ワー! ワーワー!


実況「空手軍団の勝利っ! そして前回の試合でのリベンジっ! いやぁ、ヤムチャは結果を残してきましたねぇ、元さん?」

元「うん、こりゃもうリベンジ出来たんじゃない? いや~、よくやった! 本当によくやったよ!」

973: 名無しさん 2015/07/02(木) 23:22:44 ID:.1Jd2vDk
バルログ「ううっ……随分、図に乗っているようですが……」ムクッ

サガット「……ううっ、そうだな」ムクッ

バルログ「……サガット、出る杭は打っておきます? 」

サガット「気にするな……100回やれば、1度くらいは勝てるだろう……まだまだ奴はバイソンの足元に及ばん……」

バルログ「まぐれ勝利……ですね……」

サガット「今日のその一回がたまたま来ただけだ……せいぜい図に乗っておけばいいさ……次はこうはいかん……」

バイソン「ううっ……あぁっ……サガットちゃん、バルログちゃん……すまねぇ……」ボトッ

サガット「……次は殺してやれ、バイソン」

バイソン「あぁ……次は、こうはいかねぇ……」

バルログ「ここにいても楽しくはありませんね……退場しましょうか……バイソン、肩貸しましょうか……?」

バイソン「お、おう……頼むよ……」

974: 名無しさん 2015/07/02(木) 23:28:13 ID:.1Jd2vDk
サガット「……帰るか」

バルログ「……えぇ、帰りましょう」

バイソン「ううっ……次こそは……必ずボコボコだ……」フラフラ


実況「さぁ、リング上で乗っている空手軍団を尻目に、シャドルーは退場は退場していきますっ! バイソンはバルログの肩を借りていますっ! フラフラと三人退場していっています!」

元「今日はバイソン君だけじゃなくて、サガット君もバルログ君もやられてたからね。空手軍団の力、見せつける事が出来たんじゃないかな?」


ヤムチャ「あっ……! そうだそうだっ……!」イソイソ

ケン「……ん、どうした、ヤムチャ?」

ヤムチャ「マイク貸して下さいっ……! マイク貸して下さいよ、お願いしますっ!」

ダン「しっかり、決めろよ……ホレ……」


実況「おぉ~っと、そしてヤムチャはコーナーから急いで降り……おっとマイクを手にしました! 慌ててマイクを手に取りますっ!」

元「……何か言うのかな?」


ヤムチャ「おいっ、 シャドルーっ! サガット、バルログ……そしてバイソンっ! おいっ! おいっ!」

引用元: ヤムチャ『プーアル! プロレス団体で人間関係も良くしていくぞ!』