1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 18:32:27.57 ID:anF+TzCo0
シカマル「それはどこからの情報だ?」

サクラ「さっきサスケくんからメールが来て……『ナルトが火影になったそうだから俺もそろそろ帰郷する』って」

ナルト「サスケェ……」

シカマル「……で、どうするんだナルト」

ナルト「え?」

シカマル「サスケは5影会談襲撃や6代目火影暗殺等、木の葉にとっても無視出来ない犯罪者だ。生かすにせよ殺すにせよ、お前が下の者達に指示を出さなければいけない」

ナルト「へへ、分かってるってばよ。サクラちゃんもそんな心配そうな顔しないでくれ。俺だってこの時が来るのが分かってて火影になったんだ、火の意思を継ぐ者として決断する準備は出来てるってばよ」

サクラ「ナルト…」

シカマル「答えは決めてあるんだな。それじゃ、指示を」

ナルト「どのみちろくな奴じゃねーんだ、見つけ次第殺るってばよ!!」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 18:52:36.95 ID:anF+TzCo0
サクラ「しゃーんなろー!!よく決断したわねナルト、それでこそ木の葉のトップよ!!」

シカマル「お前の事だから、てっきり見逃せとでもいうと思ったぜ。その時のために、いじめて自殺に追い込む作戦も考えてたんだがな」

ナルト「2人もサスケも火影を舐めすぎだってばよ!!先代火影の暗殺者を許すなんてあり得ない指示だってばよ」

カカシ「……成長したな、ナルト」

ナルト「カカシ先生、来てたのか」

シカマル「で、アイツを倒す作戦は考えているのか?半端な忍を当てたら死者が出るぞ」

ナルト「細かい作戦はシカマルに任せるけど、メンバーは決めてある。俺とカカシ先生・サクラちゃんにシカマル・チョウジ、日向ヒアシのおっちゃんだってばよ」

カカシ「サスケの関係者に木の葉にて最強の忍か、盤石の布陣だな」

シカマル「まあ、俺たち世代が中心になって殺さないと『サスケ世代』の汚名は晴れないからな」

ナルト「それじゃ、サクラちゃんはサスケに木の葉に帰る日時と待ち合わせ場所を指定するってばよ。待ち伏せ作戦だ」

サクラ「分かったわ、でもサスケくんが信用するかしら」

ナルト「大丈夫だ、俺が会いたいと言っておけば、アイツは絶対来る。そして来たところに火の意思をぶつけてやるってばよ!!」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:00:08.51 ID:anF+TzCo0
―鷹のアジト―

大蛇丸「サスケくん、ご飯出来たわよ」コンコン

サスケ「……部屋の前に置いておけ」

大蛇丸「……あなたいつになったら部屋から出て来るの?木の葉を潰すんじゃなかったかしら?」

サスケ「う、うるさい!!」

大蛇丸「お友達のナルトくんは火影になったっていうのに、貴方は……」

サスケ「……チッ」

サスケ(サクラはメールの件をナルトに伝えたのか……?)

サスケ(ナルトォ……お前なら、この俺も正面から受け止めてくれるよなぁ?)

ピロリロリン

サスケ「さ、サクラからのメールだ!!……やっぱりナルトは俺を許してくれるのか!!」

サスケ「なるほど、この日ここに行けばナルトが火影の権力を使って俺を里に引き入れてくれるんだな」

サスケ「ったくおせーんだよ、あのウスラトンカチが……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:09:53.66 ID:anF+TzCo0
―当日―

ナルト「ついにこの日が来たってばよ」

サクラ「いよいよ、全ての憎しみを断ち切る時ね」

カカシ「で、作戦は考えてきたのか?シカマル」

シカマル「ああ、この布陣で戦う」


    ヒアシ様

    チョウジ

カカシ サクラ ナルト

    シカマル


カカシ「ほう」

シカマル「まず最前にヒアシ様を置く。白癌で周囲を見渡せる上に絶対防御の回天を持っているからな」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強。覚えておけ」

シカマル「次にチョウジを置くが、まあそこに意味は無い。で、唯一の医療忍者であるサクラをカカシ先生とナルトが囲んで、ブレーンである俺が最後尾につく……文句は無いな」

ナルト「それでいいってばよ!!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:17:30.68 ID:anF+TzCo0
―待ち合わせ場所 終末の谷―

サスケ「ここか……そろそろ時間のはずだが」

ザッ!!

ナルト「久しぶりだってばよ、サスケェ」

サスケ「待ってたぜ、ナルトォ……で、後ろの奴らはどういう事だ?」

ナルト「俺は今や火影だ。里の外で単独行動はしないってばよ」

カカシ「ま、そういう事だ」

サクラ「久しぶりね、サスケくん」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強。覚えておけ」

サスケ「ふん、まあいい……で、俺を木の葉に迎え入れるんだな?」

ナルト「わりぃサスケ、それは嘘だってばよ」

サスケ「なんだと!?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:21:16.76 ID:anF+TzCo0
ナルト「俺はお前を殺すためにここに来た」

サスケ「糞っ、俺を騙したのか!?」

カカシ「6代目火影を暗殺したお前が許されると思ったか?」

ナルト「そういう事だってばよ」

サスケ「ちっ、それじゃ戦うしかねーな……あれ?」

サクラ「どうしたのサスケくん、もしかして体が動かないとか?」

サスケ「ど、どういう事だ!?」

ナルト「後ろの樹の影を見るってばよ」


ガサガサ


シカマル「影真似の術……忘れたわけじゃねぇよな?」

サスケ「くそがあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:29:37.31 ID:anF+TzCo0
ナルト「これでチェックメイトだってばよ」

カカシ「一人で来たのが失敗だったな、大蛇丸等が付いてきてたらやばかった」

サスケ「あ、アイツらがいたらより木の葉に帰りにくいと思って……」

カカシ「サスケ個人が超極悪犯罪者だから、一人でも複数でも関係無いよ。きみ、忍者舐めすぎでしょ」

サスケ「くっ、クソ……ナルトォ、頼む!!」

ナルト「もうどうしようもねぇんだってばよ、俺は木の葉の忍の代表だ。お前を許すわけにはいかないってばよ」

サスケ「それでも……それでももう一度話を聴いてくれ。話を聞くだけでいいんだ、俺が歴代火影達から聞いたうちは一族の……そして木の葉の歴史を。それからまた考えてくれ!!」

ナルト「れ、歴代火影達から聞いた!?」

カカシ「まあ、サスケの仲間には大蛇丸がいるからな。それが本当でも不思議じゃない」

ナルト「むむ、それは火影として聞かないわけにはいかないってばよ。話せ、サスケェ」

サスケ「分かった、じゃあ話してやるから俺の目をしっかり見ろ」ジーッ

ナルト「おう」ジーッ

サスケ「天照!!」シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:34:40.51 ID:anF+TzCo0
サスケ「はははは!!ナルトォ、油断したな!!」

ナルト「そう来ると思ってたってばよ」

サスケ「なっ!?影分身か!!」

カカシ「最後のチャンスを逃したな、サスケ。こっちには俺並の頭脳を誇るシカマルがいるんだ、下手なトラップには引っかからないぞ」

サスケ「ちっ……でも影真似は解いたぞ!!うちはを舐めるな!!」

シカマル「長引かせすぎなんだよ、ナルト!!」

ナルト「すまねぇ!!でもすぐに仕留めてやる!!」

サスケ「簡単にやられるかよ、天照超連打!!!」シュゴオシュゴオシュゴオオオオオオオオオオ

ヒアシ「させん!!回天!!回天!!回天!!!!!!!」

サクラ「すごい!!回天で天照の炎を弾き飛ばした!!」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強、覚えておけ!!回天!!!回天!!!!!!!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:44:49.23 ID:anF+TzCo0
サスケ「くそっ、火遁・豪龍火の術!!!!」

ヒアシ「効かん!!回天!!!!」

サスケ「火じゃダメか!!それなら……千鳥流し!!!」ビリリリリイィイイイイイイイイイイイイイ

ヒアシ「これは回天じゃ無理だ!!助太刀頼む!!!」

チョウジ「僕に任せろ!!」ボヨヨ~ン

サスケ「なにっ、千鳥が効かない!?何故だ!!」

チョウジ「ゴム(並にブヨブヨ)だから」ドーン!!

サスケ「……ちくしょう、おちょくりやがって!!」

ナルト「後ろがガラ空きだ、サスケェ!!!!!!!!」

サスケ「なっ!?」

ナルト「仙法・螺旋手裏剣!!!!」キュイイイイイイイイイイイイイイイイイインンンンンン

サスケ「く、クソがあああああああああああああああああああああああああ!!」パラパラパラ

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:49:57.99 ID:anF+TzCo0
ナルト「やったってばよ!!」

カカシ「粉々になったな」

ヒアシ「白癌で確認したが、周囲にサスケのチャクラは無い。完全に消えてなくなったようだ」

サクラ「ついに終わったのね!!しゃーんなろー!!!!!」

シカマル「影で縛ってる時に始末すりゃこんなめんどくせー事にならなかったのによ」

ナルト「へへっ、わりーな。でも最後にサスケと拳を交える事が出来てよかったってばよ」

カカシ「ま、拳を交えたのはほぼヒアシ様だけどな」

ヒアシ「日木最強覚」

一同「HAHAHAHAHAHAHA」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/06(月) 19:56:35.69 ID:anF+TzCo0
サスケ「待ってたぜ、ナルトォ……で、後ろの奴らはどういう事だ?」

ナルト「!?」

サスケ「……まあお前も火影だからな、単独行動は無理って事か」

ナルト「ど、どういう事だってばよ!!」

サクラ「さっき確実にサスケくんは殺ったはずよ!?」

ヒアシ「日向は木の葉にて最強!?」

シカマル「これは……」

カカシ「幻術だな」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サスケ「ど、どういう事だ……ナルト達が動かなくなったぞ!!」

大蛇丸「おそらく、彼等は今幻の中をループしている」

サスケ「大蛇丸、来ていたのか。それよりループって……」

大蛇丸「半分死んでた時に、地獄であなたのお兄さんから聞いたわ。ナルトくんたちがサスケくんを助けるために仕掛けを仕組んでおいたって」

サスケ「そ、それは……まさか!?」

大蛇丸「そう、イザナミよ」
                       完

引用元: ナルト「サスケが木の葉に帰ってくる!?」サクラ「うん」