島風「」ｽｰｽｰ

連装砲「……」

連装砲「……」

連装砲「……！」

連装砲「」ｶﾞｻｺﾞｿｶﾞｻｺﾞｿ

ｶｰﾝｶｰﾝｶｰﾝ

……
…


箱『お悩み相談、始めました』

連装砲「」ﾄﾞﾔｯ

翌日

島風「演習つっかれたぁ……今日は早く寝よう……」ﾎﾟﾃ

……

連装砲「」ﾑｸﾘ

箱＜ﾓｳﾊｲﾗﾅｲﾖｰ

連装砲「」ｶﾞｻｶﾞｻ

連装砲「」ﾋｮｲｯ

……
…

内容
『おしごとをへらしてほしいです』

相談人
『あぶぅ』

返答
『毎日の遠征と出撃の疲労、お察しします。

　あなたのおかげでこの鎮守府が回っていると言っても過言ではないでしょう。

　お仕事が多い、ということはそれだけ頼りにされているということです。そして頼りにされるということは、それだけ誰かを頼っていいということです。

　私を頼ってくれたように、周りのみんなを頼りましょう。

　日頃あなたがしているように、きっとみんな笑顔で受け入れてくれるはずです。

　あなたの身体と資材や戦果、どちらが大事かなんて決まりきっていることなのですから。

内容
『姉妹の間で一人だけいろいろと違って浮いている。寂しい』

相談人
『花ニ風』

返答
『まず、浮いているというのはあなたの被害妄想であり、提督も艦娘の皆さんも、妖精さんの一人だってそう思っていません。

　そしてそれは、あなた自身が一番分かっているはずです。

　あなたは確かな自己というものを持っています。どんな時でも前を向き、誰よりも前に立つその姿勢は私たち全員の目標です。

　そんなあなただからこそ、誰よりしっかりと自分と向き合うことができるはずです。

　一度、姉妹の方々と腹を割って話してみましょう。きっと見えてくるものがあると思います。

内容
『仕事がねーでち。これじゃぷー太郎でち』

相談人
『海の中からハローハロー』

返答
『私たちの鎮守府では遠征重視の傾向があります。彼女たちが休むときのためにも、今はご自愛ください。

　もしどうしても気が咎めるというのであれば、もっと身近なものに目を向けてみるのはどうてましょう。

　少し耳に挟んだことですが、どうやら大鯨さんがお疲れの様子だとか……。

内容
『私、おばあちゃんなのかな……』

相談人
『大正生まれ』

返答
『気にすることはありません。誰かから見るあなたは、しっかり者で元気のいい魅力的な女の子です。

　この鎮守府にもあなたより年上の方もたくさんいらっしゃいます。

　あなたはそれを見て老いていると感じましたか？　きっとそうではないはずです。

　誰かを下に見ることは決して良いことではありませんが、誰かを基準にすることは大切なことです。
　それが自身の正当な評価に繋がるのであればなおのことでしょう。

　改めて言います。あなたはとても魅力的な女の子です。決して自身を卑下しないでください。

ｺﾞｰｾﾞｰﾝ、ｻﾝｼﾞﾃﾞｰｽ！

連装砲「……！」ﾊｯ

明日のスケジュール：六◯◯◯から射撃訓練

連装砲「……！！」

連装砲「」ｺﾞｿｺﾞｿ

島風「んぅ……連装砲ちゃん……？」

連装砲「Zzz」ﾋﾟｰﾌﾟｰ

島風「気のせい……？」

島風「……Zzz」

翌日！

島風「んー、今日の訓練しゅーりょー！　連装砲ちゃんもお疲れ様っ！」

連装砲「……」ｶｸﾝ…ｶｸﾝ…

島風「……？　どしたの？　眠いの？」

連装砲「…！　……！」ﾌﾙﾌﾙﾌﾙﾌﾙ

島風「ならいいけど……無理しちゃダメだよ？」

連装砲「」ｺｸﾝ

島風「分かったならいいけど……」

島風「ん？　あれ……」

連装砲「？」

―――

阿武隈「今日は楽しかったぁ〜。ありがとね、潮ちゃん！」

潮「そ、そんな、私なんて……でも楽しんで貰えて良かったです！」

北上「おーい阿武隈〜、北上サマへの感謝の言葉は？」

阿武隈「あはは、ちょーウケます。ナイスジョークです北上さん」

北上「なにそれ傷つく」

潮「あ、あはは……」

―――

島風「阿武隈さん、今日非番だったんだ。あれ、今日も遠征の予定入ってたような……連装砲ちゃん？」

連装砲「」ﾎｯｺﾘ

〜鎮守府廊下〜

呂500「でっちー何買ったの？　ろーちゃんにも見せてですってー！」ﾀﾞｷｯ

伊58「あーもう、見せてやるからひっつんじゃないの！　ほら、これ」

呂500「？　何これ。ピンク色の卵に……こけし？」

伊58「……マッサージの道具でち。大鯨さん最近疲れてるから、少しでも役に立てばなって」

呂500「でもろー、こんな形のなんて見たことないよ？」

伊58「きっと胸の大きな人によく効くやつなんでち。はっちゃん御用達ってイクも言ってたし、間違いねーでち！」

呂500「へー！　マッサージって奥が深いんだね！」

―――

連装砲「」

島風「おぅ？　どしたの連装砲ちゃん。顔色悪いよ」

連装砲「」

叢雲「あーもう、いい加減泣き止みなさい！　ちょっと髪の色染めてみただけじゃない！」

吹雪「だって、だっでぇぇぇ……むらぐもの綺麗な髪がぁぁぁぁぁ……！」ｸﾞｽｸﾞｽ

白雪「む゛ら゛く゛も゛ち゛ゃ゛ん゛ん゛ん゛」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

叢雲「もう、みっともないったら……。私も悪かったわよ。もう染めたりしない、約束するわ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

吹雪・白雪「」ﾌﾞﾜｯｯｯ

………

神風「金剛さん！　美しさを保つ秘訣を教えてください！」

金剛「……別に意識して保ってるわけじゃないのデスが。強いて言うなら、バーニングラァブ！　デース！」

神風「ば、ばーにんぐらぶ？」

金剛「いいでショウ！　提督LOVE勢が筆頭、金剛が手取り足取り教えてあげマース！」

神風「あ、ありがとうございます！」

………

島風「今日は何だか賑やかだね、連装砲ちゃん」

連装砲「」ｸﾞｯb

ﾔｾﾝﾉｼﾞｶﾝﾀﾞｰ！ﾋｬｯﾊｰ！

連装砲「」ﾁﾗｯ

島風「Zzz……んんっ……」

連装砲「」ｿｰｯ

連装砲「」ｶﾞｻｶﾞｻ

連装砲「」ﾋｮｲｯ

内容
『普通の新聞を書いてると心配されて辛い』

相談人
『ワレアオバ』

返答
『半分は日頃の行いです。反省しましょう。

　もう半分は恐らく、みんなあなたの書く新聞を楽しみにしているからではないでしょうか。

　特ダネを扱った新聞は、もともとの事件の面白さ、そしてそれ以上にあなたが楽しんで書いているということがよく伝わってくるものです。

　ここで言いたいのは、鎮守府のみんながあなたの普段の新聞をつまらなく感じているわけでは絶対にない、ということです。

　特ダネについて試行錯誤しながら書くこと。それがあなたの大好きなことであることを、みんな知っています。

　みんなが心配しているのは、あなたが遠慮して自分の好きなことを我慢しているのではないか、ということです。

　普段の記事を目一杯楽しんで書いて、みんなの不安を打ち砕いてやりましょう。
　難しいことですが、あなたならきっと出来ることだと思います。

　あなたの新聞の一購読者として、応援していますよ。

内容
『優しくなれない。つい酷いことを言ってしまう。優しくなりたい』

相談人
『ぼの』

返答
『まず、“優しさ”とは何でしょうか。

　誰かを思いやることでしょうか。
　困ってる人を助けることでしょうか。
　知らない人と仲良くなることでしょうか。
　泣いている人を慰めることでしょうか。
　友達を大切にすることでしょうか。

　もちろん他にも様々な“優しさ”がありますが、大まかにはこんなところではないかと思います。

　さて、この中で日頃あなたが出来ていないことはあるでしょうか？

　あなたは自分にとても厳しい方ですから、きっと全てと答えることでしょう。
　しかし周りから見たあなたは、これらが全て自然に出来る“優しい”人です。

　言葉を飾らず、裏表なく、常にまっすぐに他人と接せられる。その上人を傷つけるようなことは絶対にしない。

　優しさというものは誰かに評価されて初めて形になるものです。

　あなたがどう自己評価しようと、私たちがあなたの優しさにいつも助けられていることに変わりはありません。

　あとは、その優しさを自分に向けてあげてください。

　自分が優しいことをあなた自身が分かってあげる。そうすれば、きっとあなたの求めるものが手に入るはずです。

内容
『大人ぶるの、疲れた』

相談人
『Readyになりたい』

返答
『まず、どんなに成熟した人間であろうと休息は不可欠です。

　むしろ成熟していくほど、大人になるほど人は休息を必要とするようになります。

　何故なら大人になるということは複数の自分を使い分けるようになるから。『誰かにとっての自分』が分かり、それに応じた役割を果たそうとするようになるからです。

　あなたは自分が大人ぶっているとちゃんと理解しています。

　理解した上で大人ぶるのを続けているのは、きっとあなたの周りにそれを、『頑張るお姉ちゃん』を求める人がいるから。
　そして何より、あなたがそんな誰かの求めに応えるのが好きだからですよね。

　他人に応えようとして頑張って、疲れて休む。これを大人と言わずに何というのでしょうか。

　あなたがまた、姉妹やみんなのために頑張るためにも。
　一人前のレディであるあなたが、また大人ぶるためにも。

　今はゆっくり、休んでください。

内容
『最近提督の正妻の座を奪われ気味な気がします』

相談人
『そこは譲れません』

返答
『栄えあるケッコン一番艦が何を弱気なことを言っているのですか。

　確かに提督は数多の艦娘とケッコンをされています。平等に愛を注いでいます。スキンシップもたくさん取ります。

　それは一体何故ですか？

　女性にだらしない方だからですか？

　目先の欲に負ける脆弱な人だからですか？

　他人の気持ちを大切にしない薄情な男だからですか？

　……違いますよね。

　提督がケッコン艦を増やすのは、艦隊を強くするため。艦隊を強くして、少しでも皆さんの生存率を上げるために他なりません。

　そんな思いやりに溢れる方が初めて選んだケッコン艦。それがあなたです。

　理由は様々あるでしょう。資材の負担を減らすから。当鎮守府の空母部隊で一番強かったから。

　ですが何より、あなたを愛していたから。だから提督はあなたを選んだのです。
　そうでなければ第一ケッコン艦は他の方にする。そういう大事な一線をちゃんと守る方だからこそ、多くの艦娘に慕われているのです。

　もちろん提督の方にも問題はあります。自身の伴侶にそのような不安を抱かせた時点で言語道断。許されざることです。

　ですが、これ以上はあなたと提督二人の問題です。何と思われようと、私は一切の口を出しません。
　こういうのは当事者が解決しないと、きっと駄目なことですから。

　大丈夫です。私が尊敬するお二人なのですから、上手くいかないわけがありません。

　自分の気持ちと相手の気持ちに自信を持って、乗り越えて来てください。

内容
『私の口癖ってあんまりよくないっぽいの！　直したいけどどうすればいいかしら？』

相談人
『アナベル・ガトー』

返答
『あなたの口癖、私は好きですよ。明るい語感に元気付けられます。私の友達もつい口ずさんでしまうことがよくあります。

　よくない、とはどうしてでしょうか。また誰かがそう言っていたのでしょうか。

　確かに報告や通信のような時は混乱してしまうことがあるかもしれません。場合によっては誰かに迷惑を掛けてしまうこともあるでしょう。

　ですがその一方で、私のようにその口癖に救われている人がいることも忘れないでください。

　あくまでも決めるのはあなたです。

　自分の意思でやめたいと思うなら友達に協力してもらい、『口癖を使わない癖』を意識して日常生活を送るようにしましょう。
　自分一人でも出来ないことはありませんが、誰かとやる方がきっと効率的だと思います。

　ただもし何となく、そうなんじゃないかな、くらいの気持ちであれば、悪いことは言いません。やめた方がいいでしょう。
　無意識に行っている癖を意識するのは非常に疲れます。それで口癖がなくなろうと、むしろそのストレスで何か問題が起こる可能性が大きいです。

　それに何より、あなたの口癖が鎮守府から聞こえなくなるのは非常に寂しいです。

　願わくば、これからもあなたの元気のいい口癖を耳に出来ることを祈っております。

内容
『調子に乗って提督を、さ、触……あああああ何であんなこと……！　明日からどんな顔して会えばいいの……？』

相談人
『キヌガッサ』

返答
『文脈から察するに、提督へスキンシップをし返してしまった、といったところでしょうか？

　内容にもよりますが、それほど重く受け止めなくても大丈夫だと思います。

　子どものような理屈ですが、先に仕掛けたのは提督の方ですよね？　
　ならば余程のことをしない限り冗談の範疇として受け入れられるはずです。

　提督自身そういった交流を推奨していますし、喜ばれていたのではないでしょうか。

　ともあれ表のあなたは垢抜けた印象を持たれます。素のあなたを知っているならともかく、そうでないなら間違いなくまたスキンシップを取られることとなるでしょう。

　幸いこの鎮守府にはそう言った方面に明るい方が何人もいます。彼女たちに教えを乞うのも一つの手かもしれません。

　何にせよ、自分が一番満足できる選択をしてください。
　これを機に良い変化が訪れることを祈ってます。

内容
『誤解をされるかもしれませんが自慢ではないです。聞いてください。

　最近ことあるごとに『天使』『◯◯（私の名前）エル』というように言われます。

　私、全然そんなことないんです。ずるいことを考えたり、誰かを見てて胸がもやもやしたり。全然、褒められるようなところなんてないんです。

　みんながそう言ってくれるのは嬉しいし、応えなきゃとも思います。でも最近、段々辛くなってきてしまって……

　私は一体、どうすればいいのでしょうか』

相談人
『コタカ』

返答
『肩に力が入り過ぎていませんか？　一度ベッドなどに寝転んで、リラックスした状態で聞いてください。

　あなたのその一生懸命に尽くす姿勢は美点であり、また欠点でもあります。まずはそのことを自覚しましょう。

　あなたの能力を10とします。そして12の能力が必要な頼みをされたとします。

　普通の人であれば断る、もしくは誰かに足りない分の能力を貸して貰ってこなすといったところでしょう。

　ですがあなたの場合、自分の能力を無理やり12に上げてこなそうとする傾向にあります。

　それは他人にはとても真似出来ないものであり、それ故あなたへの親近感が薄くなる。その結果として今回相談されたようなことになったのではないでしょうか。

　解決方法は簡単です。自分はこういうことをしたくない、自分はこういうものが嫌だということを詳らかにしてしまいましょう。

　その程度で誰かに失望するような方はこの鎮守府にいません。恐れず、あなたという艦娘をいろんな人に見て貰いましょう。

　あなたが感じているストレスの大部分は、本当の自分を見て貰えていないことへのものだと思います。

　あなたがあなたである以上、あだ名はきっと変わりません。

　例え変わらなくても、自分を知って貰えているかどうか、それが変わるだけで以前よりずっと気が楽になるはずです。

―――

連装砲「」ﾊｯ

時計＜マルヨンマルマル！

連装砲「……」ｱｸﾋﾞｰ

連装砲「……Zzz」


…………


島風「んんーいい朝！　おはよう連装砲ちゃ――あれ、どこ！？　連装砲ちゃん！？」

～箱の中～

連装砲「Zzz」ﾊﾟｰﾌﾟｰ

―――

島風「もー！　今朝ホント心配したんだからね！」

連装砲「……」ｼｭﾝ

島風「ちゃんと夜はベッドで寝ること！　あんな箱の中じゃ体に悪いし、手紙くれた人に失礼でしょ！」

連装砲「……！」ｱｾｱｾ

島風「え？　手紙？　読んでないよ。親しき中にも礼儀あり、でしょ？　この間提督が教えてくれたんだー！」

連装砲「」ﾎｯ

島風「私の場合提督か連装砲ちゃんくらいしか使う相手いないけどねー！　にひひ♪」

連装砲「……！！」ﾜﾀﾜﾀ

島風「あはは、ここ笑うところだよー」

島風「さーて、今日のお昼ご飯はーっと」

ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ

連装砲「……？」ｸﾙﾘ

―――

潮「曙ちゃん曙ちゃん！　このアイス美味しいよ！　はい、あーん♪」

曙「……あ、あーん」

漣「ぼのたそのツンの霊圧が、消えた……？」

朧「何言ってんのさ……まぁ、確かに今日の曙はちょっと素直だけど。どしたの？　心境の変化？」

曙「……別に。ちょっと素直になってみただけよ。何？　悪い？」

朧「そんなことないよ、いい変化だと思う」

曙「……あ、ありがと」

潮「かわいいよ！」

曙「……///」ｶｧ

漣「か、かわいいよぉぼのたん、ハァハァ、ハァ……！」ﾜｷﾜｷ

曙「」ｽﾊﾟﾝｯ

漣「ありがとうございます！」

…………

島風「なんだか賑やかだねー」

青葉「いやぁ、全くです。記事にはもってこいですねぇ」

衣笠「ちゃんと載せる前に許可取りなよー？　あ、島風ちゃん。相席大丈夫？」

島風「おぅ？　青葉に衣笠。別にいいよ！　連装砲ちゃんもいいよね？」

連装砲「」ｺｸｺｸ

青葉「では遠慮なく。……あ、そうそう島風さん。ちょっとお話聞かせて頂いても？」

島風「？　別にだいじょぶだけど……何で？」

青葉「次の新聞、ちょっと冒険してみようと思うんですよ。それでまずはアンケートから始めてみようかと思いましてですね」

衣笠「青葉午前中もすっごいやる気だったもんね～」

青葉「いえ、ある筋から激励の言葉を貰いまして……」

連装砲「……」

島風「？」

青葉「そんなわけで、まずは日頃から一歩下がって鎮守府を見ている島風さんにいろいろと聞かせて頂こうと」

衣笠「そういうことみたいだから協力してあげてくれない？　お礼にお昼奢るよー？」

島風「ん、いいよ！　私なんかで答えられることなら何でも聞いて？」

青葉「おっ、ありがとうございます～。ではまず第一問！」

連装砲「」ﾃﾞﾃﾞﾝ

青葉「ズバリ、あなたは提督のことをどう思っていますか？」

衣笠「！？」ﾌﾞｰｯ

青葉「おや衣笠、どうしたんです？　お行儀悪いですよ？」

衣笠「まっ、ちょっ……てって、提督！？」

島風「提督がどうかしたの？」

衣笠「どど、どうもしてないよ！？」

青葉「……怪しいですね。島風さん！」

島風「はーい！」ｼｭｯｶﾞｼｯ

衣笠「ちょ、やめ、離して島風ちゃんー！！」

青葉「フフフ、話すのはあなたですよぉ、き・ぬ・が・さ？」

衣笠「勘弁してぇえええええええええ！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


「――青葉、衣笠も！　悪ぃ、ちょっと来てくれ！！」

青葉「あん？　加古じゃないですか。どしたんです？　そんな慌てて」

島風「何かあったの？」

衣笠「はぁ…はぁ…！」ｾﾞｰﾊｰ

加古「あたしにもよく分かんねーけど、古鷹が乱心した！　『私、悪い子になるんだから！』とか言って暁と入渠ドッグ占領してやがる！」

青葉「暁ちゃんもですか？　そりゃまた何で……」

加古「アイツはアイツで『レディには休息も必要なのよ！』とか言ってたが……とにかく見た方が早い！　説得すんの手伝ってくれ！」

青葉「んー、まぁネタとしては面白いかもですね。ごめんなさい島風ちゃん、アンケートはまた今度お願いします！」

衣笠「慌ただしくしてごめんねー！」

島風「あはは、頑張ってねー」

加賀「提督、私の体を見てください」

提督「ぶふっ！？　ちょ、早く服着て来なさい！」

加賀「中破しているのだもの。仕方ないわ」

提督「だったら早くドッグに！」

加賀「古鷹と暁が占拠しているのだもの。仕方ないわ」

提督「いやでも、二つは空いてるはず――！」

加賀「私が使ったら長時間占領してしまうもの。仕方ないわ」

提督「バケツ使っていいから！」

加賀「もったいないもの、仕方ないわ」

加賀「…ねぇ、提督。私の体、どうかしら？」

加賀「分からない？　…なら」

加賀「体に聞いてみるとしましょう」

……………
………
…

ｱｯｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ!!!!!

島風「連装砲ちゃん、耳ふさいじゃったら何も聞こえないよ」

連装砲「………………！！」

内容
『貸した電探が返ってこない……』

相談人
『トラック』

返答
『多くは語れません。ですが、心配する必要が全くないとだけは言えます。

　心配せずとも、提督はあなたのことをちゃんと考えておられますよ。

　本来ならそのような心配を掛けることがあってはならないのですが……どうか許してあげてください。

　あなたから電探を受け取って、あと数日で一月になります。

　その日をどうか、楽しみに待っていてください。

内容
『とある駆逐艦の友人を戦艦にしてやりたいのだが……どうにかならないだろうか？』

相談人
『51砲二刀流』

返答
『どうにもなりません。諦めましょう。

　駆逐艦と戦艦では艦種も用途も構造も何もかもが違います。軽巡から雷巡、潜水艦から潜水空母のような例とは訳が違うのです。

　恐らく、そのご友人の方はあなたのようになりたいのでしょう。

　あなたのように皆を守りたい。あなたのように敵を倒したい。そのような思いが『戦艦になりたい』ということに繋がるのだと思います。

　であるなら、このことを伝えるのに最も適しているのもまたあなただと思います。

　あなたの出来ることを彼女が出来ないように、あなたの出来ないことを彼女は出来ます。あなたの『弱さ』というものを教えてあげましょう。そして守って貰いましょう。守ってあげましょう。

　あなたのために頑張る。その意気さえあれば彼女は、戦艦のように戦えずとも、戦艦に負けない活躍を見せてくれるはずです。

内容
『最近あの日の事故を夢に見るの。訳のわからない爆発事故で何も出来ないまま死んだ、あの日のことを……』

相談人
『りむつたか』

返答
『乗り越えてみせなさい。

　気高きビッグセブンとして。

　誇り高き我が鎮守府の一員として。

　自分のトラウマから逃げずに、受け止めなさい。

　トラウマを克服しろとは言いません。恐怖を忘れろとは言いません。

　トラウマとの付き合い方を覚えてください。恐怖の受け流し方を見つけてください。

　私はこの件について、あなたなら出来るはずなどという気休めは言いません。

　その代わり、私は期待します。あなたのことなどお構いなしに、身勝手に、無責任極まりなく。

　見事、応えてみせてください。

返答（2枚目）
『

　そして、私があなたの後ろにいることを忘れないでください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

内容
『ギャグが受けない！』

相談人
『おにおこ』

返答
『人を笑わせるというのはとても難しいことです。それもギャグでというならなおのこと。

　私自身ギャグのセンスがあるわけではありません。ですから人が笑う状況というのを考えていきたいと思います。

　人が笑う状況、まず一つ目は笑わせる本人が楽しげに、表情豊かに場を温めること。これは問題ないと思います。

　二つ目、相手のツボについて。笑いのツボなど人によって千差万別です。それを的確に抑えるのは難しいですが、ある程度傾向を知ることは可能です。

　己を知り相手を知れば、百戦危うからず。相手の表情や仕草などをよく観察しましょう。

　三つ目、話に脈絡を持たせること。ただの駄洒落でもその話と関係があるかないかで驚くほど変わります。これまで二つに比べて難易度は高いですが、心がけましょう。

　四つ目、『狙って言った』雰囲気を出し過ぎないようにしましょう。話の上手い人ならむしろ面白くなることもありますが、慣れないうちは博打に他なりません。出し過ぎず、引き過ぎずを心がけましょう。

　最後に、決して諦めないでください。人を笑わせることなど一朝一夕で出来ることではありません。

　試行錯誤と研鑽を重ね続けてください。いつかきっと報われる日が来ます。その日を目指すことを、決してやめないでください。

内容
『○○○○以外に私のいいところってあるのかしら……』

相談人
『ヨーソロー♪』

返答
『ふわふわとした、他人を安心させる穏やかな性格。

　余裕と笑顔を絶やさない、包容力と母性に長けた一人前のレディーであるところ。

　かと思えば茶目っ気たっぷりの子供っぽい面もある可愛らしい女の子でもあるところ。

　海上では率先して前に出て艦隊の盾となりながら、重巡最強の名に恥じぬ矛ともなる猛者であるところ。

　空気を読むことが上手く、誰かのフォローや世話によく回ってくれているところ。

　姉妹をとても大切にしているところ。

　誰かを甘やかすことが上手いところ。

　もちろんあなたのプロポーションもとても魅力的です。

　普段あまり話さない私ですらこの程度簡単に思い付きます。そのくらいあなたという艦娘はいいところに溢れているということです。