1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:24:21.69 ID:Dxv7h6aZ0
小鷹「どうだ?偶にはこういうのもいいだろ」

理科「さすがは小鷹先輩。お菓子パーティーを催して部内の結束を固めるというわけですね」

マリア「おお~!美味しそうなものがいっぱいだぞ」

夜空「うむ……友達が出来た時のための練習にはもってこいだ」

星奈「あたし最近甘いもの控えてるんだけどなあ」

夜空「どうせ貴様は栄養が胸にいくのだろう。妬ましい…」

幸村「では始めましょうか」

理科「…」コソコソ

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:31:18.68 ID:Dxv7h6aZ0
理科「じゃあ、理科がジュースをつぎますよ」コポコポ

星奈「あら、ありがとう」

星奈「さっきからのどが渇いてたのよね」ゴク

小鷹「おお、こっちも頼む」

理科「ちょっと見ててください」

星奈「……ヒック」

小鷹「様子がおかしいぞ…?」

理科「これですよ、これ」ス…

小鷹「おい、これお酒じゃねえか!」
理科「星奈先輩はお酒弱そうですから、どんなふうに酔うのか見てみたかったんです」

星奈「あら~、なんだか気分がいいわ~」フラフラ

小鷹「酔いが回るの早すぎだろ…」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:34:53.82 ID:Dxv7h6aZ0
理科「ささ、もう一杯どうですか」コポコポ

星奈「おねが~い///」ヒック

小鷹「いいのかよこれ」

夜空「ふん、だらしなく酔い潰れるのは本当に肉らしいな」

小鳩「あんちゃん、あれ大丈夫?」

小鷹「酒癖が悪くなきゃいいが…」

星奈「んっ!」グイ

理科「おお、豪快ですね!」

小鷹「俺は知らねえぞ…」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:39:56.15 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「肉のことはほっといてお菓子を食べるぞ」モクモク

星奈「ねえ~ん、よ~ぞら~」ピト

夜空「もたれかかるな鬱陶しい」グイ

星奈「んもう、つれないな~///」

小鷹「おいおい」

夜空「まったく…酔っ払いというのはこんなふうに絡んでくるのか」ハア

星奈「ねーねー、夜空はなんであたしを邪険に扱うの~?」

夜空「当然だろ。あまりにも肉がしつこいから仕方なく部に置いてるだけだ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:45:20.10 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「ひどぉい、あたしたちの関係ってそんなものなのぉ」グス

夜空「貴様は聞く耳待たないのか。肉などなにも思ってない」

星奈「……あたしは違うもん」

夜空「ほお?」

星奈「あたしは夜空と、付き合いたいもん!」

夜空「…………」

星奈「好き、好きなの、大好きなのぉ///」テレ

夜空「…何か聴こえたようだが、気のせいか」

星奈「小鷹みたいにとぼけないでよ!」

理科「おおお!?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:51:25.70 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「え、ええい血迷ったか!この間小鷹に告白しただろう!」

星奈「でもでも!夜空を見てたら小鷹よりドキドキしてるんだもん!」

夜空「ああもう!この女だらけの空間にそんな倒錯的な趣味を持ちこむな!!」

小鷹「俺、男だけどな」

理科「これは面白くなってきました!」

星奈「あ、丁度ポッキーがあるじゃない」

夜空「そ、それがなんだというんだ」

星奈「ポッキーゲームしようよぉ、夜空ぁ」ニヘラ

夜空「いい加減にしろ!」

幸村「星奈の姉御が悲しそうです、やってあげてはどうでしょうか」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 21:57:35.21 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「…」

夜空「だ、誰がするか、それも肉と」

星奈「…」ウルウル

夜空「ぐ……ま、まったく世話のかかる奴だ。いいだろう、やってやる」

星奈「!」パア

夜空「さっさと済ませるぞ///」パク

星奈「えへぇ///」パク

カリ…カリ…カリ…

小鷹「展開についていけん…」

理科「ほらほら夜空先輩、ペースが遅いですよぉ」ニヤニヤ

夜空「あ、煽るな!こっちは気が気じゃないんだ」

夜空(だ、大体……こいつは今しがた告白したんだぞ……落ち着けというのが無理な話だ///)

星奈「…」カリ…

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:00:45.49 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「うう…」カリ

星奈「…///」ボー

幸村「様子がおかしいです」

星奈「あぐっ」ポキン

夜空「お、折れたな!貴様のまk」

星奈「はむっ」チュー

夜空「………」

小鷹「は」

星奈「んー」

夜空「……!?!?」ビクン

理科「キマシター!」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:05:33.78 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「んーっ!んーっ!」バシバシ

星奈「ちゅぅ///」

理科「星奈先輩が顔をがっちり掴んで離しません!」ハアハア

小鷹「誰か止めてやれよ…」オロオロ

夜空「んん……ぷはあ!!」

星奈「夜空の唇食べちゃったぁ///」ポー

夜空「あ……………ああ」

幸村「夜空の姉御が放心状態です」

小鷹「だ………大丈夫、か…」

夜空「ああああ///」カアア

夜空「うわーーーーーーーー!!」ダダダ、バン!

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:09:00.93 ID:Dxv7h6aZ0
理科「どこかへ走っていっちゃいました」

小鷹「……どうしたものか」

星奈「むにゃ…」

マリア「こいつ寝てしまったぞ」

小鷹「騒ぐだけ騒いで寝ちまった…」ハア

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:13:39.76 ID:Dxv7h6aZ0
翌日

星奈「ちょっと理科!昨日あたしにお酒のませたでしょ!」

理科「すいませーん、でも星奈先輩のリアクションの数々、面白かったですよ」

星奈「一体あたし、何したのよ…」

小鷹「ちょ、ちょっと待て、お前覚えてないのか」

星奈「飲んだあとは知らないわ。気が付いたらベッドの上だったもの」

小鷹「あちゃぁ」

夜空「…」ガチャ

星奈「あ、夜空おはy」

夜空「…………返せ」

星奈「ふえ?」

夜空「わたしのファーストキスを返せぇ!!」ガシ

星奈「なにわけわかんないこと言ってるのよ!」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:17:17.89 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「…いいだろう言わせて貰う。貴様は酒を飲んだ後…」

星奈「な、なによ」

夜空「私の唇を奪ったんだぞ!!」

星奈「………は、はあ///!?」

夜空「それもぶちゅうっとな!!」

星奈「あ、あたしがそんなこと………ん?なんか柔らかい感触だけはなんとなく覚えてるわね」

夜空「…」ジロ

星奈「え……その………本当に…?」

夜空「…」

星奈「え、え、ええええ///」カアア

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:21:34.63 ID:Dxv7h6aZ0
小鷹「そういや……夜空に告白してたぞ」

星奈「こく、はく…?」

夜空「…この変 が」

星奈「うわわ、あ、あたしったら、え、あの、それはどう説明すれば///」

理科「説明も何も……もしかして…星奈先輩の本心ですか?」

星奈「!」

夜空「白状しろ」

星奈「……………うん///」コク

小鷹「…そうな、のか」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:25:19.19 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「ば、ばれちゃあしょうがないわね!そうよ、あたしは恋愛的な意味で夜空が好きなのよ!」

夜空「ぐ…///」

星奈「こうなると隠す必要もないわね…、これからは夜空に猛アタックしていくわよ!」

夜空「な、なんだと!?貴様懲りてないのか!」

星奈「当然じゃない!あたしは諦めが悪いんだから」

小鷹「俺のことは諦めたのか…」ガク

理科「まあ先輩、一杯おごりますよ」ポン

小鷹「いや、いい…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:31:49.14 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「昼休みというのはいつも憂鬱だ……、時間をつぶしようがない」

夜空「とりあえずこうして用事があるふりをして校内を歩いているが」スタスタ

星奈「よーぞら♪」ヒョコ

夜空「うわ!肉か……、いきなり出てくるな」

星奈「さっきから黙々と歩いてるけど、なにかの運動?」

夜空「………見ていたのか」

星奈「もしかして……昼休みの間いつもそうしてるの?」

夜空「…貴様には分からんだろう、友達のいないやつの気持ちは」

星奈「小鷹とは教室で話さないの?」

夜空「…会話をするのは部活ぐらいだな」

星奈「なんか不健康ね。もっとコミュニケーションとればいいのに」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:36:55.70 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「わたしと夜空は友達なのか…?」

星奈「だって昔一緒に遊んでたんでしょ?今こうして一緒に隣人部の活動を手伝ってくれてるんだし、昔と変わらず仲良くなれるわよ」

夜空「…そうだろうか」

星奈「もっと自信持ちなさい」ポン

夜空「…!」ビク

星奈「なに?」

夜空「肉は……わたしが好きなのだろう?それでわたしは戦々恐々としてるんだ」

星奈「トゲのある言い方ね…、でもそこが夜空らしいわ」ニコ

夜空「…」ドキ

星奈「?」

夜空(肉のくせにまともなアドバイスをするとは…、しかし気持ちが軽くなった気がする)

夜空(悪くないな…)

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:38:52.50 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「わたしと小鷹は友達なのか…?」

だった

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:46:32.88 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「~♪」カチカチ

夜空(相も変わらず肉はいつもどおりだが…)

夜空(告白されたことばかり思い出していたが…、肉に………キスされたいたんだった)

夜空(わたしの……………初めてだったのに)

夜空(しかし…肉の分際でとてつもなく柔らかかったな…)

夜空(無駄にみずみずしく……どことなく優しい味が広がって…………)

夜空「……ん?」

夜空(って違うぞ!何肉の唇の感触を思いだしてるんだ///!)ブンブン

夜空(本当はファーストキスは小鷹にやるつもりだったんだ……小鷹、に……)

夜空(くそ…!肉の唇が頭一杯に…///)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 22:52:55.05 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「…」スタスタ

星奈「なに夜空?」カチ

夜空「…」ギリギリ

星奈「あた、あたた!ほっぺたつねらないで!」

夜空「いや……気を紛らわせようとな…」

星奈「なによそれぇ」グス

夜空「…!」ビク

小鷹「夜空、もうその辺に…」

夜空「………そうだな。わたしが悪かった」

理科「おっ?」

夜空「だ、……だいじょう、ぶか…///」スリスリ

星奈「あ……う、うん…///」

小鷹「よ、夜空が謝って…ほっぺた触っていたわってる…」

理科「これは雪が降りそうですね」ニヤニヤ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:03:14.67 ID:Dxv7h6aZ0
数日後

星奈「はー!暑い暑い」ガチャ

夜空「まったくうるさい、よけい暑く感じる」ペラ

星奈「夜空は黙ってれば文学少女、って姿ねぇ」

夜空「な、なにをいう…///」

星奈「それに今日は疲れちゃったー」ドサ

夜空「はっ…(ソファーに座った肉のスカートが   て…)」

星奈「すごく汗かいちゃってる…」パタパタ

夜空(!み、見えた……肉の、   が…///)ドキ

夜空(わわわ……あ、あれは… バックというやつか)ドキドキ

夜空(そ、それに……汗のせいか  が透けている気がする……え、  い)

夜空「だああ!」

星奈「!?」

夜空(違う!違うぞ!あの告白があったから妙に意識してるだけなんだわたしは!)

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:09:29.07 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「夜空…?」

夜空(落ち着け…冷静になれ三日月夜空)

星奈「ほれっ」ピト

夜空「うひゃ!?」

星奈「夜空、すごく素っ頓狂な声出した」フフ

夜空「な、なんだ…………水筒?」

星奈「あんまり今日が暑いからさ、冷たいお茶持って来たの。よかったら飲む?」

夜空「……いただこうか」

星奈「はい」コポコポ

夜空「…」

星奈「飲まないの?」

夜空「これが酒……だったりはしないよな?」

星奈「え………そ、そんなことないじゃない!でも、酔って赤くなった夜空も…///」

夜空「な、なにをいう///」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:13:07.44 ID:Dxv7h6aZ0
夜空「ん……冷たくておいしい」コク

星奈「あたしも飲むわ」

夜空「ああ、このコップ返すぞ」ス…

星奈「…///」コク

夜空「なんだ」

星奈「間接キス…///」ポッ

夜空「んな!?ば、ばかをいうな!肉は脳みその奥まで幼稚なのか///しょうもない///」

星奈「えへへ」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:19:32.54 ID:Dxv7h6aZ0
小鷹「なあ………夜空の奴、最近変わったんじゃないか?」

幸村「兄貴もそう思いますか…。やはり以前の刺々しさはなくなってきたように見受けます」

理科「もういくとこまでいったんじゃないですか?」グヘヘ

小鷹「鼻の下伸びてるぞ……。それに顔が変に恐ろしい」

星奈「ねえ夜空。髪、梳いてあげようか?」

夜空「肉がやってくれるのか?頼む」

小鷹「前の夜空ならハエたたきで追い払ってるところだな…」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:25:38.47 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「夜空の髪……きめ細やか、っていうのかしら、クシに引っかからないわ」スー

夜空「まあな、これでも手入れには毎日気を使っている」

星奈「それだけ身だしなみ気にしてるなら、もっとおしゃれしたらいいのに」

夜空「わ、わたしがそんなことしても……どうせ誰も気づかない」

星奈「そんなことない。わたしは夜空の変化はすぐ分かるもん///」スー

夜空「そ、そうか…///」

幸村「仲睦まじい様子です」

小鷹「あそこまで打ち解けていたのか」

理科「これは薄い本が捗ります」ムフー

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:32:04.91 ID:Dxv7h6aZ0
教室

夜空「…」スッ

小鷹「ん?どうした夜空」

夜空「こ、小鷹、…最近調子はどうだ」

小鷹「あ、ああ……まあ、ボチボチだな」

夜空「い、妹はどうだ?最近暑いから家で我儘言っているかもしれないな…」

小鷹「そこは我慢してもらってる部分もあるな…」ハハ

夜空「そう、か…」

小鷹「…もしかして夜空、その…雑談したいのか?」

夜空「あ、ああ、そうなんだ……友達なら世間話でもするだろう」

小鷹「友達…」

夜空「わたしたちは、と、友達…だろう?」

小鷹「…そうか」

夜空「な、なんだ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:36:35.38 ID:Dxv7h6aZ0
小鷹「いやなんだ…、夜空は部活以外はほとんど話しかけてこないからさ…、気にかけていたんだ」

夜空「…」

小鷹「夜空が積極的に動いてくれたのは…素直に嬉しい」

夜空「な、なるほど…」

小鷹「遠慮せずにどんどん話してくれよな」

夜空「と、友達は…いいものだな」ニコ


三日月さんが笑った…  ああいう顔見るのは初めてかも…


夜空(周りのわたしに対する印象は…良くなったかな///)

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:42:02.25 ID:Dxv7h6aZ0
ガチャ

星奈「あ、夜空、どうだった?」

夜空「そ、そうだな…、勇気を持って、やってみた」

星奈「それでそれで?」

夜空「今日は…クラスの女子とも少しだが話した…」

星奈「やったじゃない!大きな一歩よ」

夜空「肉……いや、星奈には感謝しないとな」

星奈「あたしに…?」

夜空「きっかけを与えてくれたのは星奈だ…。なんと礼を言えばいいか」

星奈「いいのよそんなの」

夜空「まるで自分のことのように喜んでくれる人がいるのは…、いいものだな」

星奈「…」ナデナデ

夜空「な、なに頭を撫でている///」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:47:01.91 ID:Dxv7h6aZ0
星奈「え、xxxとかだと…女の子はこれで喜ぶのよ」ナデ

夜空「は、恥ずかしいぞ///…だが、すごく安心する」

星奈「もうちょっと、撫でていい?」

夜空「…///」ギュウ

星奈「わ、どうしたの?」ドキ

夜空「しばらく人肌というものに触れてないから………抱きついてみた///」

星奈「もう///」

夜空「温かい………星奈の体は餅のようだ」

星奈「それ…褒めてるの///?」

小鷹「……俺は夢を見ているのか」ノゾキ

理科「はあはあ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:54:39.23 ID:Dxv7h6aZ0
夜空(星奈といるのがこんなに心地よくなるとはな…)

夜空(もしかしなくても…、わたしはもう星奈に…)

次の日

夜空(星奈とのスキンシップはもう当たり前になっている)

星奈「ねー夜空、なに読んでるの?」

夜空「探偵小説だ。まあ星奈のようなお子様にはまだ早い」フフ

星奈「なによそれ、失礼しちゃう」

理科「あそこまで親密になるとは」

小鷹「もう普通にじゃれあってるもんな」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/13(月) 23:58:59.15 ID:Dxv7h6aZ0
夜空(星奈のくすぐったい香りがたまらない)

夜空(ただ……星奈が側にいると…どうにもドキドキが止まらない)

夜空(そういえば、告白もキスもされたんだったな…)

夜空(……わたしは返事をしていなかったのか…)

夜空「…」

星奈「考え込んでどうしたの?」ヒョコ

夜空「///(か、顔が近い…唇も…)」

夜空「な、なんでもない」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:05:32.49 ID:iI+ywz0s0
数時間後

夜空「…もうこんな時間か」パタン

星奈「小鷹たちはもう帰っちゃったわね」

夜空「待っていてくれたのか」

星奈「大好きな夜空と一緒に帰りたいんだもん」ニコ

夜空「///」

夜空「……星奈」

星奈「んー?」

夜空「まだ……返事をしていなかったな」

星奈「…」ドキ

夜空「いがみ合っていた関係から変わってからの日々は…楽しかった」

星奈「…」

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:08:10.24 ID:iI+ywz0s0
夜空「だが…曖昧なままにするのはもうやめたい」

星奈「!………そっか」シュン

夜空「だから…正式に……、こ、交際…しないか…///?」

星奈「へ?」

夜空「星奈と付き合うと言ってるんだ……何度も言わせるな///」

星奈「ほん…とに…?」ジワ

夜空「ああ」

星奈「うれ…しい…」ポロポロ

夜空「気が強い割に泣き虫だな星奈は」

星奈「う、うれしいものはしょうがないじゃない///」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:13:55.10 ID:iI+ywz0s0
しばらくして…

星奈「ほら、こっちこっち」

夜空「お、おい、急ぐな」

ガラッ

星奈「よかった。誰もいないみたい」

夜空「突然保健室に行こうと言いだしてびっくりしたぞ。しかもわたしの教室まで来て…」

星奈「こういうの憧れてたんだもん」

夜空「これは…保健室デートというやつか///」

星奈「夜空、知ってるんだ///」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:17:29.12 ID:iI+ywz0s0
夜空「しかし……もう授業が始まってるぞ」

星奈「さぼってこういうところに来るのも、なんだかワクワクしない?」フフ

夜空「確かにそうだな…」

星奈「ほらほら、ここに座って」ポンポン

夜空「ああ」スト

二人「…」

夜空「今…な……なにか妙に緊張している///」

星奈「保健室の雰囲気がそうさせるのかしら///」

ドキドキ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:22:40.71 ID:iI+ywz0s0
夜空(星奈と付き合いだしてからもう随分たったが…いまだにドキドキする)

星奈(思えばお菓子パーティー以来…付き合ってまだキスしてないわね…)

星奈「…」チラ

夜空「!」ドキ

星奈(夜空は今…なにしたいんだろ///)ピト

夜空(手を触れて来た…///)

星奈「ん………///」クイ

夜空(目を、閉じた…、こ、これは…///)

星奈「んっ」クイ

夜空(こここれは、お、オーケーと捉えていいんだな?)

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:26:50.10 ID:iI+ywz0s0
星奈「…早くしてよ、あたしが恥ずかしいじゃない///」

夜空「こ、心の準備というものがだな…」

星奈「いざという時に怖気づくんだから…………このヘタレ」

夜空「な、なに!?」

星奈「あーあ、こんなに奥手だとは思わなかったなぁ。がっかり」

夜空「こ、この…」プルプル

星奈「行動で示してよね、もう」ムス

夜空「肉のくせに生意気だぞ!」ガバ

星奈「ん…!」

チュッチュッ

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:31:58.45 ID:iI+ywz0s0
夜空「ふっ……あむ…んっ」チュウ

星奈(夜空…一生懸命キスしちゃって…すごく可愛い///)

夜空「ちゅぱ…じゅるるる///」

星奈(あっ舌……吸われてる///)

星奈「ん!んふぅ…んぐぐ」

夜空(なんていい匂いなんだ星奈は…、小さい唇で柔らかくて…もうクラクラする) 

夜空「……ふう………どうだ、まいったか///」ハアハア

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:38:32.56 ID:iI+ywz0s0
星奈「い、一心不乱に、がっついて……そんなに   なこと考えてたんだ///」ハアハア

夜空「い、いやらしいのは星奈だ!一緒にするな///」プイ

星奈「もう、すねちゃって///」

夜空「好きだからキスをするんだ、それだけだ…」

星奈「うん…」

夜空「そ、そうだ…すっかり忘れてた」ゴソゴソ
星奈「なに?」

夜空「ど…どういうものを選べばいいか分からなかったから、星奈が気に入るかどうか…」スッ

星奈「髪、飾り…?」

夜空「わたしと星奈のお揃いのだ。色違いを買ったんだ、人にプレゼントをするのは初めてだな」

星奈「すごく綺麗…嬉しい…」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:43:15.25 ID:iI+ywz0s0
星奈「早速、付けてみていい?」

夜空「ああ」

星奈「これで…よし」パチ

夜空「わたしも…」パチ

星奈「すごくカップルらしいわね」フフ

夜空「似合ってるぞ///」

星奈「まさか夜空から貰うとは思わなかったわ」

夜空「今更ながら……、友達よりも先に恋人が出来るとはな///」

星奈「ねえ……このまま寝ちゃう?」

夜空「な!?ね、寝るなんて、わたしたちにはそういうのはまだ早い!」

星奈「そ、そうじゃなくって///一緒にお昼寝よ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:47:20.15 ID:iI+ywz0s0
夜空「なんだ…」ホッ

星奈「ほら…どうぞ」バサ

夜空「し、失礼する///」モゾモゾ

星奈「なんだかすぐ眠くなりそう」

夜空「布団が気持ちいいな」

星奈「……ねえ?あたし……前から考えてたんだけど」

夜空「ん?」

星奈「夜空……部屋を借りて一緒に住まない?」

夜空「え…///」ドキ

星奈「あたし…一度同棲ってしてみたかったんだ」

夜空「わ、わたしなんかでいいのか…?」

星奈「夜空だからよ」ニコ

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:54:29.07 ID:iI+ywz0s0
数ヵ月後

星奈「夜空、それで全部?」

夜空「ああ、ようやく運び終わったな」ゴト

星奈「あー、肩凝っちゃった」ンー

夜空「…本当にここに住むんだな」

星奈「夜空のとこ、親、説得するの大変だったんじゃない?」

夜空「まあな。ルームシェアみたいなものだと説明はしてるが」

星奈「付き合ってること、まだ内緒なんだ」

夜空「まあ、それはいずれな…」

ガチャ

理科「こんにちはー」

小鷹「材料買って来たぞー」

マリア「割と広いなー」パタパタ

幸村「わたくしが腕によりをかけてカレーを作ります」

星奈「みんないらっしゃい!さ、上がって上がって」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 00:59:30.49 ID:iI+ywz0s0
全員「いただきまーす」

理科「ちょっと小鷹先輩、そっちのカレー多くないですか?」

小鷹「気のせいだろ」

マリア「はい、あーんしろ」

小鳩「い、いやじゃ!みんなの前なのに///」

マリア「恋人の言うことが聞けないのかー」

幸村「まだまだお代わりはあります」

夜空「…」

星奈「どうしたの夜空、ベランダで黄昏ちゃって」

夜空「いや……、こうしてみんなに祝ってもらえるのが嬉しくてな」

星奈「そうねぇ…。ん…風が気持ちいい」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/14(火) 01:03:27.08 ID:iI+ywz0s0
夜空「ほら星奈、グラス」

星奈「うん」

夜空「そうだな…、二人のこれからの生活に…」

星奈「夜空にしてはロマンチックじゃない」フフ

夜空「茶化すな///」

星奈「はいはい…………それじゃぁ」

夜空・星奈「「乾杯」」

END

引用元: 夜空「砂糖みたいに甘い」