ーーー


本田「……コーディ、しっかりせぇや」

ソドム「交代要求してたと思うんですが……」

ロレント「いきたくなる気持ちはわかりますけど……ねぇ……?」

ヤムチャ「あ、あの~……これって……」

本田「……なんや?」

ヤムチャ「やっぱり、相手がディージェイだから……こういう感じになってるんですかね……? ちょっと噛み合ってませんよね……」

本田「どやろなぁ……? ディージェイは、ふざけてまた踊っとるが……まぁ、アレはジミーみたいにしたいんとちゃうか……?」

ソドム「……なんだかんだで今日は攻撃受けてますしね」

本田「コーディはなぁ……ちょっと、焦っとんねや……」

ヤムチャ「……焦り?」

398: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:16:09 ID:jLHLOnqo
本田「コーディとガイ……この二人では、ガイの方が評価されとる……まぁ、実際ガイの方がええからやけどな……ガイは勝てる相手にも、コーディは勝てへん……そういう試合も組まれとるわ」

ヤムチャ「……はぁ」

本田「そら、コーディにもガイには負けたくないって気持ちはあるやろ……? そういうのは大事やで……試合の中で見せていくのは大事やけど……」

ソドム「……これ、ちょっと無鉄砲かもしれませんよね」

ロレント「……立て直しに、時間かかってましたからねぇ」

本田「ここで焦って前に出て……ほんで、立て直したとしてもなんになんねん……そら、上手い事いけばええかもしらんけど、結局交代しとけって指示に従わんかった事は変わらんねんから……あ~っ……」

ソドム「……しかも、今日の相手はディージェイ君ですよ。下手したらボロが出ますよ」

本田「状況が読めとらんねん……状況が……アカンわ、ちょっと後でコーディに言うとかなアカンわ……」

ヤムチャ「大丈夫かな……この試合……」

本田「焦りはアカンでぇ……焦ったって、何にもええ事はないねん……それは逆効果や、コーディ!」

399: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:25:30 ID:jLHLOnqo
コーディ(ここで引いたら、またガイに美味しい所持っていかれちまうっ……! それはダメだっ……! それだけはダメだっ……! 俺はガイより早く、ディージェイさん相手でも試合作れるようにならなきゃいけねぇ……!)ズガズガ

ディージェイ(ま~た、エルボー合戦始まっちゃうのっ!? ヘーイっ! プリーズ、カモン、Mr.ガーイっ!)

ブランカ「ディージェイ君、一度私に……」

ディージェイ「……んっ?」チラッ

コーディ「だああぁぁっらああぁっ……! 喰らってもらうぞっ! うるぁ!」ガスッ

ディージェイ「……オウフっ!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ディージェイへと近づいていったコーディは、そのままディージェイ横っ面へとエルボーバーットっ! 打ち込んでいきますっ!」

元「エルボー中心で攻めてるね」

401: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:31:51 ID:jLHLOnqo
ブランカ(ああっ、交代の暇も……ああっ、何て間が悪いんだ……)

ディージェイ(オーノー……エルボー……エルボー……アーンド、エルボー……ワンモアタイムっ……! アーンド、エルボーっ……!)

コーディ「よっしゃぁっ! ここからだっ! いくぜ、おいっ!」ガシッ

ディージェイ「……んっ?」


実況「おっと、そしてコーディはフラついたディージェイの頭部を捉えるっ! ここで自身の脇に抱え込んでいくっ!」

元「おっと、掴んだね」


コーディ「……ブレーンバスター」ボソッ

ディージェイ「んっ……? ブレーンバスター……?」

コーディ「らあぁっ……! らあぁっ……!」ドスドス

ディージェイ「オウフ……オウフ……」


実況「そのままディージェイの腹部へとニーっ……! ディージェイの頭部を脇に抱え込みつつも、腹部へと打っていきますっ!」

元「挑発されるかのように踊られていたからね。頭にきてラッシュかけてるのかな?」

実況「舐められたままでは終われないっ……! そう言った所でしょうか!?」

402: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:42:37 ID:jLHLOnqo
コーディ「せぇ~のっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ

ディージェイ(まぁ、いいやまぁいいや……どうせミーはMr.コーディとMr.ガイが大声を出して向かってきたら、喰らわなきゃいけないんだし……エルボーじゃないだけ、まだましだよ……)


オー、オーオー

実況「そのままディージェイの身体を真っ逆さまへと持ち上げていったぁ!」

元「ブレーンバスターですね」


コーディ「落とすぞっ……! らああぁっ……!」グイッ

ディージェイ「……オーマイガーっ!」ズドーンッ


オー、オーオー

実況「そして、そのまま後方っ……! 倒れ込みながら、ディージェイの身体をマットへと叩きつけていくっ! ここはブレーンバスターっ!」

元「一発、投げれたねぇ。うん」

403: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:49:23 ID:jLHLOnqo
ディージェイ(……これを、さっきの時にしてくれれば、よかったんだよ。エルボー以外もあるじゃないの)

コーディ「よっしゃああっ!」ムクッ


実況「さぁ、そしてコーディはここで立ち上がるっ! すぐ様立ち上がってくるっ! 闘志に火がついたかっ!?」

元「う~ん、ついてるかもね」


コーディ「うおおおぉぉっ……!」ピョン


実況「おっと、立ち上がったコーディはその場で大きくジャンプして……」

元「おっ」


コーディ「ハッハァー!」ドスッ

ディージェイ「……おぐふっ!」


実況「膝を折り曲げ、そのままディージェイの胸元へと落としていくっ! ここはジャンピングニードロップっ! 落としていったぁ!」

元「いいんじゃない? うん、いい感じにいけてるんじゃない?」

404: 名無しさん 2016/02/29(月) 22:54:16 ID:jLHLOnqo
ガイ(俺に交代せずに、自分でいこうと言うのか……気持ちはわかる……わかるが、コーディ……)

コーディ「よ~っしゃっ! まだまだいくぜっ!」ムクッ

ガイ(ええいっ……! 余計な事を考えるのはやめだっ……! とにかく、試合は続いてる……コーディもラッシュかけてるんだし、ここは……)


実況「そして、コーディは立ち上がるっ! すぐ様、立ち上がって来るっ!」

元「流れを強引に引き寄せていこうって事かな?」


ガイ「コーディ、いいぞいいぞっ! 押せ押せっ!」パンパン

コーディ「任せておけえええぇぇっ!」


オー、イイゾー、コーディ

実況「ここは流れを手にしたいですねぇ! さぁ、エプロンサイドのガイも、大きく手を打ち鳴らし、そんなコーディにエールを送っていくっ! そしてコーディはそれに応えるかのように、叫んだぁ!」

元「うん」


ディージェイ(これ、何……? ずっと、俺のターン宣言って事……? んっ……? んっ……?)

405: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:01:07 ID:jLHLOnqo
コーディ「うおらああぁっ! 起きろおおぉぉっ!」グイッ

ディージェイ(オーケー、オーケー……わかってる、わかってるよ……)ググッ


オー、オーオー

実況「コーディはここでディージェイの身体を引き起こしていきますっ!」


コーディ「……おおおぉっらぁっ!」ガシッ

ディージェイ「……おぉ~っと」

コーディ「……いっくぜええぇぇっ!」ジリジリ


実況「さぁ、コーディはそのまま両腕でディージェイの左腕を掴み、懐に潜り込むように間合いを詰めていくっ!」

元「これは……え~っと……」

406: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:06:56 ID:jLHLOnqo
コーディ「うおおおぉぉっ……!」グイッ

ディージェイ「……ノ、ノーっ!」ビターンッ


オー、オーオー

実況「身体を沈め、そしてディージェイの身体を自身の背中の上へと巻き込むような形で……さぁ、マットに叩きつけていくっ!」

元「背負い投げでした」

実況「ここは背負い投げですっ! コーディが背負い投げでディージェイを叩きつけていきましたっ!」

元「ディージェイ君には、懐に潜り込むって意味で投げ中心に攻めて言った方がいいのかもしれないね」

実況「懐に潜り込めば、あの蹴りは打てませんっ! さぁ、コーディも戦いの最中、そこに気づいたかっ!? ブレーンバスター……背負い投げ……確かに、投げ技中心に攻めていってますっ!」

407: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:12:49 ID:jLHLOnqo
コーディ(え~っと、次は……何しようかな……)ムクッ


イケー、コーディ

実況「さぁ、流れは来たかっ!? 掴んだかっ!? コーディ、この場面もすぐに立ち上がってくるっ!」

元「逃したくはないね」


コーディ「とりあえず……え~っと……起きろ、こらああぁぁっ!」グイッ

ディージェイ「オーケー、オーケー……わかってる、わかってるよ……」ググッ


実況「さぁ、コーディ……この場面もディージェイの身体を引き起こしていくっ! 流れは来ているっ!」

元「押したいね」

409: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:17:32 ID:jLHLOnqo
コーディ(引き起こしたのはいいけど……え~っと、なにすっかなぁ……あ~っと、間を空けるのはまずいなぁ……え~っと、まぁいいや……)

ディージェイ(最初から、こうしてくれれば……本当に、もうっ!)

コーディ「……だああぁぁっ!」ググッ

ディージェイ「……んっ?」

コーディ「……らああぁっ!」ゴスッ


オー、オーオー

実況「そしてコーディはディージェイに対して……エルボーバーットっ! 再び顔面へと打ち込んでいったぁ!」

元「お~、お~、お~、今日よく打ち込んでるねぇ。これ、ディージェイ君の顔、あのパンのヒーローみたいに腫れ上がっちゃうんじゃないの? 名前なんだったけなぁ……?」

実況「パンのヒーローと言えば……アレしか思い浮かばないんですが……元さん、名前出てこないんですか……?」

元「昔、僕の友達がスキーに行って、その翌日、顔がパンパンに膨れあがって、そのパンのヒーローみたいになってた事あるんだよ……ディージェイ君もあれだけ打たれてると、そうなっちゃうかもね?」

実況「果たして、踊るパンのヒーローっ……! ちびっ子達は喜ぶのでしょうかっ!?」

410: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:23:22 ID:jLHLOnqo
ディージェイ(オーノーっ……! またエルボーだっ……! しかも……しかも……)

コーディ「打って来いよ、おらああぁぁ!」

ディージェイ(ミーを誘ってるよっ……! また、エルボータイム始まるのっ!?)

ブランカ(あ~あ……引き出し付きちゃったかな……?)

ディージェイ(Mr.コーディ……交代もしてくれないし……エルボーばかりミーに要求するし……でも、今日のミーは攻撃喰らわなきゃいけないし……ファンキー? 今日、ファンキーになってる……?)

コーディ(……おいおい、間を開けんなってっ! 打って来いよ! 早く、早くっ!)

ディージェイ(本当にミーはここでエルボー打っていいの……? ミーが打っちゃったら、恐怖のエルボータイムが始まっちゃうんでしょ……? いいの……? これで、いいの……!?)

412: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:27:33 ID:jLHLOnqo
ディージェイ(Mr.ブランカ……ソーリーっ……! ここは、ミー……やりたいようにやらせてもらうよっ!)ググッ

コーディ「……んっ?」

ディージェイ「……ファッキンっ! ダメダメボーイっ!」ドスッ

コーディ「……どふっ!」


実況「あっと、しかしここでディージェイが……膝を折り畳み、コーディの腹部へとニーっ! 膝蹴りを打ち込んでいきますっ!」

元「上手く距離を詰めてたのが離れちゃったからね」


ディージェイ「……ヘーイっ!」ガシッ

コーディ(ちょっと待てっ……! 要求と違うっ……!)


実況「そして、ディージェイはコーディの頭部を脇に抱え……おぉ~っと、今度はディージェイが捉えましたっ!」

元「……ブレーンバスターかな?」

413: 名無しさん 2016/02/29(月) 23:34:53 ID:jLHLOnqo
ディージェイ「ヘルプっ……! ヘルプっ……! ヘルプっ……!」ズルズル

コーディ「……お、おいっ!」


実況「おっと、いやっ! ここはディージェイ、コーディの頭部を抱え込んだまま後退っ……! 自軍コーナーの方へと引き下がっていきます!」

元「あっ、ブレーンバスターじゃなかったね。ここは交代するのかな? まぁ、結構打たれてたしね」

実況「ディージェイもパンのヒーローのようになりたくないかっ!?」


ディージェイ「Mr.ブランカっ……! ソーリーっ……! ミーは、もうどうしていいかわからなくなってきたよっ!」ズルズル

ブランカ「いや、それがベストでしょうっ! とりあえず、暫くそのまま抑えておいて下さいっ!」パシッ

ディージェイ「……オーケーっ!」


実況「さぁ、ディージェイがコーディを連れて自軍コーナーへと辿り着いたっ! そして、その背中にエプロンサイドのブランカがタッチっ! ここで試合権が映移りましたっ!」

元「ここで交代か。悪いタイミングではないと思うよ」

435: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:01:37 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ「ヨーシっ! 行クゾっ!」ググッ


実況「さぁ、そしてここで試合権の移ったブランカがロープを潜り、リングイーンっ! ディージェイはまだコーディの頭部を脇に抱えているっ!」

元「まだ今の所はブランカ君は、出番なかったからね。ここも強敵だろうね」


ブランカ「でぃーじぇいっ! ドドドン・ドドドン・ドン・ドコ・ドンだっ!」

ディージェイ「……ドドカド・ドドドカ・ドカドド・カドカド?」

ブランカ「りずむガ全然違ウっ! ドドドン・ドドドン・ドン・ドコ・ドン……ダッ!」サッ

ディージェイ「オーケー、オーケー……ドドドン……ドドドン……」サッ


実況「おっと、リングインしたブランカはここで頭部をディージェイに捉えれて前屈みへとなっているコーディの背中へと、手を添えるっ! そして……ディージェイもコーディの頭部からその手を離し……同じように、手を添えていったぁ!」

436: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:10:24 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ「行くぞっ……! せぇ~のっ!」ググッ

ディージェイ「……オーケーっ!」ググッ


実況「さぁ、そしてここでブランカとディージェイが同時に右腕を振り上げたっ!」

元「……おっ?」


ブランカ「ドドドンっ……! ドドドンっ……!」ドカドカ

ディージェイ「ドンっ……! ドコっ……! ドンっ……!」ドカドカ

コーディ「おぐぅ……おぐっ……」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてその振り上げた右腕を……コーディへの背中へと振り下ろしていくっ! ハンマーパンチを同時に打ち込んでいったぁ!」

元「おっと、連携攻撃も混ぜてきたねぇ」

実況「しかし、一発では終わらないっ……! 右・左と、交互にコーディの背中へと振り下ろしていくっ! コーディの背中をしっちゃかめっちゃかに殴りつけるっ!」

437: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:16:53 ID:Fu7ZwSNM
ディージェイ「イエーイっ!」ググッ

ブランカ「ふるこんぼダどーんっ!」ググッ


オー、オーオー

実況「ここは太鼓の乱れ打ちですっ! コーディの背中にハンマーパンチの嵐・嵐・嵐っ! 打ち下ろしていきますっ! コーディの背中を和太鼓を打ち鳴らすかのように連続で叩きつけていくっ!」

元「渋い合体攻撃だよね。あれね……今回は二人だけど、三人、四人でやったら楽しいんだよ」


ブランカ「ヨシ、後ハ任セロっ! でぃーじぇぃ、下ガッテテクレっ!」

ディージェイ「Mr.ブランカ……ソーリーね……?」

ブランカ「……気ニスルナっ! サァ、行クゾっ!」ガシッ


実況「さぁ、そしてここで交代したディージェイは自軍コーナーエプロンサイドへと戻っていきますっ! そして、試合権の移ったブランカはコーディの首筋を後ろから掴んだっ!」

439: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:28:10 ID:Fu7ZwSNM
ディージェイ(どうしようかわからなくなって、交代しちゃったけど……ミーの出番はまだあるのかな……? それとも、もうないのかな……? 今日、ミー何したっけ……?)

ブランカ(出来れば、もう一度ディージェイ君にバトンを渡したいのですが……それより優先するべきは……)グイグイ

コーディ「おぉっ……おぉっ……」


実況「さぁ、ブランカはそのままコーディの首筋を後ろから押し込み押し込み、ロープ際を沿うように移動しながら……コーディの身体をニュートラルコーナーの方へと押しやっていくっ!」


ブランカ「暫ク、受ケテモラウゾっ! ダアアァっ!」ブンッ

コーディ(ぐえっ……! んっ、あれ……? もしかして、ブランカさん……なんか、怒ってる……?)ドガッ


実況「さぁ、ニュートラルコーナー付近までコーディの身体を運んだブランカは……そのままコーディの頭部をコーナーマットへと……叩きつけていくっ! 後ろから勢いをつけて打ち付けていったぁ!」

元「うんうん」

440: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:36:05 ID:Fu7ZwSNM
コーディ「くそっ……!」クルッ

ブランカ「……ソレッ!」ガシッ

コーディ(うわっ……やべぇ……マジでやべぇ……これ、もう何もやらせてくれない気なんじゃ……確かにガイの出番も控えてるけど……)


実況「さぁ、コーディもなんとか体勢を反転させ備えていくが……おぉ~っと、ブランカっ! ここは間髪入れずに、コーディの腕を掴んだっ!」

元「今、ブランカ君は万全の状態だからね。ガンガンきてるよね」


ブランカ「次ハあっちダっ……! ソーラッ!」ブンッ

コーディ「お、おおっ……!」ダダッ


実況「そしてブランカは今度は対角線コーナーの方を目掛けて……おっとぉ、コーディの身体を振っていったぁ!」

元「おうおう、ガンガンきてるきてる」

442: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:43:49 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ「十分好キ放題シタカラ……モウ、イイデショウっ……! ウオオオォォッ!」ダダッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っ!? ブランカは即座に突っ込むっ! コーディを対角線コーナーに振って……ここは間を空けずに突っ込んでいくっ!」

元「うん」


コーディ「ぐっ……! んあぁっ……?」ドスッ


実況「コーディの身体がコーナーマットへと突き刺さるっ! そして、そこに間髪入れずにブランカが……」

元「来てるねぇ」


ブランカ「……ダアアアァァッ!」ドスッ

コーディ「……おぐぅっ!」


実況「身体を屈めたブランカが、コーディの腹部へと突っ込んでいくっ! 突き刺さっていくっ! ここは串刺しのショルダータックルだっ! 間髪入れずにいったぁ!」

443: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:52:29 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ「……マダマダッ!」ガシッ

コーディ(あぁっ……? なんだよ……急に展開が早くなったぞ……)


実況「更にブランカはコーディの両脇の下から腕を差し込み、胴回りを掴み込んでいくっ!」


ブランカ「来イッ……! 来イッ……!」ジリジリ

コーディ「おっ、おおっ……!」


実況「コーディの身体を掴んだまま……ブランカはジリジリと後退っ……! コーナーポストから少し距離を取るっ!」


ブランカ「ソーラッ! 投ゲルゾっ!」グイッ

コーディ「……ぐええぇぇっ!」ビターンッ


実況「そのまま身体を横に捻りながら……コーディの身体を後方に叩きつけていったぁ!」

元「スロイダーだね」

実況「ここはスロイダーっ! スロイダーだっ! さぁさぁ、ここまでエプロンサイド大人しくしていたのが嘘のようだっ! ブランカが一気にコーディを攻め立てていくっ!」

元「こうなってくると、コーディ君もキツいよねぇ」

444: 名無しさん 2016/03/01(火) 22:58:40 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ「……ソレッ!」シュルッ

コーディ「くおっ……!」


実況「おぉ~っと、そのままグラウンドへと持ち込んだかっ!?」

元「あ~、そうだね。頭……捉えたね……」

実況「コーディを叩きつけつつ……そのままグラウンドへと持ち込みましたっ! 頭部を抱え込むように腕を回し、そのままヘッドロックっ! グラウンド・ヘッドロックへと持ち込んでいったぁ!」


コーディ(グラウンドだったら、まだやりようがある……よ~し、よしよし……)

ブランカ「……余計な事、考えずにここは交代ですよ」ギギギ

コーディ「……いっでぇぇっ!」


実況「さぁ、ブランカがグラウンドヘッドロックでコーディの頭部を締め付けていくっ! 締め付けていきますっ!」

445: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:07:57 ID:Fu7ZwSNM
ダン「コーディ、どうするっ!? ギブアップかっ!?」

ブランカ「間が持ちません……それに、早くしないと二人が張ってくるでしょう……」ギギギ

コーディ「いっでぇっ……! いっでぇっ……! わかった……わかりましたっ……!」モゾモゾ


実況「あっと、しかしここはコーディ……なんとか逃れようとロープブレイクを狙っていますかね?」

元「そうだね、ちょっと動いてるね」

実況「頭部を捉えられながらも、なんとか身体をロープ方向へと動かしていきますっ! ここはコーディもただでは終わりたくないっ!」


ディージェイ(え~っと……ここでミーが乱入して、Mr.ガイを食い止めたら……う~ん……Mr.ガイの出番がなくなっちゃうから……)

ガイ(交代かな……? よしよし、次は俺か……)

ディージェイ(うぅ~ん……でも、今日はミーは何もしてないし……あぁ~、もうっ……! 行きたいなぁ……出番欲しいなぁ……)

446: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:14:41 ID:Fu7ZwSNM
ディージェイ「オ、オーマイガーっ……!」ガシッ

ブランカ「……ん、何だ?」


実況「あっと、ここでエプロンサイドにいるディージェイが自身の頭部を両手で押さえたぞ? 両手で抱え込んだっ!」

元「なんだなんだっ!?」


ディージェイ「このままじゃ……Mr.コーディの頭が……スイカみたいにパックリ真っ二つに割れちゃうよっ!」オロオロ


実況「おぉ~っと、これは挑発行為……でしょうかねぇ!? 恐らく、コーディ味わっているであろう痛みを……自身の頭を抱え、表現しているのでしょうっ!」

元「ま~た、嫌味ったらしい」


ディージェイ「パックリ割れたMr.コーディの頭部からは、脳ミソがドロドロと流れ……ハエが集り、ウジが集り……オーノーっ……! このままじゃ、リングの掃除が超大変っ! 痛いよ痛いよ……これじゃあ 禁だよっ! スプラッタっ!」オロオロ

448: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:21:02 ID:Fu7ZwSNM
ブランカ(そうですね……いいですよ……今は、入って来ちゃダメなんです……でも、何もしなくていいというワケでもないのです……そういうアピールならオッケーですよ……)

ディージェイ「オーマイガーっ……! 痛いよ痛いよっ……! ヘルプ、ヘルプっ……! 助けて、マイマザーっ……!」オロオロ

コーディ(……くっそぉ、ちくしょおぉぉっ!)イライラ

ガイ「おい、コーディっ……! 何やってんだっ!」バンバン

ブランカ(……んっ?)


実況「あっと、しかしここでエプロンサイドのガイも動きを見せるっ! コーナーポストをバンバンと叩いて音を鳴らしていくっ!」

元「そうだよ、声出していかなきゃ」


ガイ「ロープまで、あと少しだっ! 休むなっ! 来いっ……! 来いっ……!」バンバン


実況「エプロンサイドからコーディに檄を飛ばているガイっ! そうだ、コーディもここで終わってしまいたくはないっ!」

元「ロープまで後少しだよ」

449: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:26:53 ID:Fu7ZwSNM
ガイ「こっちだっ……! もう少しっ……! コーディっ……!」バンバン

ディージェイ「オーノーっ……! 絶対無理だよっ! Mr.コーディの頭はパックリと割れて……オーノーっ……! オーマイガーっ……!」オロオロ

ブランカ(ここで、二人が傍観者になってくれるのは有り難いっ……! 後は、コーディ君がロープまで逃げて、交代すれば……)


コーディ、ガンバレー

実況「さぁ、ガイも檄を送っているぞっ! コーディ、ロープまで後僅かだっ!」

元「ファンにも送られています」


コーディ、モウスコシダー

コーディ(はぁ、交代か……交代の流れか……ちくしょう……今日、何も出来なかったんじゃねぇか……それで、ここからガイの出番だろ……? また差がついちまうよ……ちくしょう……)


コーディ、ガンバレー

実況「さぁ、コーディっ! この声援に応えるんだっ! 意地をみせろっ!」

元「ガッツ出せぇ!」

450: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:31:52 ID:Fu7ZwSNM
コーディ(もう、投げ出したい……今すぐ投げ出したい……だけど……)ググッ


実況「おぉ~っと、ここでここでコーディが両足を天高く突き上げて……」

元「おっ!」


コーディ(多分、今日はここが最後の見せ場になるだろうっ……! くっそぉっ! 落ち込むのは後だっ……! やる事しっかりやらなきゃ……それこそ差が埋まらなくなっちまうっ……!)ブンッ

ブランカ「……おっ?」


オー、オーオー

実況「コーディはそのまま突き上げた両足を空中に大きく蹴り出し、キックアウトの要領で身体をロープ方向へと動かしていくっ!」

元「よしよし、いいよいいよ。こっちにはまだガイ君もいるんだから」

451: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:37:17 ID:Fu7ZwSNM
コーディ「だあああぁぁっ……!」ブンッ

オー、オーオー

コーディ「うるあああぁぁっ……!」ブンッ

イイゾー、コーディー

コーディ「うおおおぉぉっ……!」ブンッ

アト、スコシダー


実況「さぁ、コーディが空中を蹴り上げるっ! 蹴り上げるっ! 蹴り上げるっ……! まるで陸に打ち上げられた魚のように跳ねるっ! 跳ねるっ! 跳ねるっ……!」

元「後ちょっと後ちょっと」

実況「ロープまでの距離は確実に縮まっているっ! 後、10cm!」

452: 名無しさん 2016/03/01(火) 23:41:41 ID:Fu7ZwSNM
コーディ「うおおおぉぉ……! ロープに……ついたぞっ……!」ガシッ

ガイ「コーディ、よしっ! いいぞっ!」


コーディ、ナイスガッツー

実況「さぁ、そして今コーディの足っ! その右足がロープへと触れたぁ! ここはロープブレイクっ!」

元「よ~し」


ダン「よ~し、ロープブレイクだっ! ブランカ、離せっ!」

ブランカ「オ、オウ……ワカッタ……」サッ


パチパチ……パチパチ……

実況「ここはロープブレイク成立ですっ! ロープブレイクっ! さぁ、レフェリーがブランカに声をかけ……そしてブランカも技を解きますっ! コーディ……粘りましたっ!」

元「この辺りで一回交代しておいた方がいいんじゃないかな?」

474: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:01:26 ID:WDpSsVEo
ガイ「よしコーディ、ここは交代だっ! 俺に任せろっ!」サッ


実況「さぁ、そしてエプロンサイドのガイが大きく手を伸ばすっ!」

元「うんうん」


コーディ「ちくしょう……後は、任せるぞっ……!」パシッ

ガイ「あぁ、任せておけっ!」パシッ


オー、オーオー

実況「そしてコーディは、立ち上がりつつ……その手に触れたぁ! ここでタッチっ! 試合権が移りますっ!」

元「次はガイ君だね。頑張ろう」


ガイ「……いくぜっ!」スッ


実況「さぁさぁ、試合権の移ったガイがロープを潜り、リングインしてくるっ! お次はガイ……ここでガイの出番ですっ!」

475: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:10:41 ID:WDpSsVEo
ブランカ「……トコロデ、ろーぷぶれいくッテ何ダ? 食イ物カ?」ムクッ

ダン「……食い物じゃねぇなぁ」

ガイ「行くぞぉっ! はあああぁぁっ!」

ダン「あっ……おい、来てるぞ?」

ブランカ「……んっ?」チラッ


実況「そしてガイは突っ込んでいくっ! 立ち上がってブランカ目掛けて……一直線に突っ込んでいくっ!」

元「ここまでガイ君の出番はなかったからね。ここは一気にいっていい所見せて貰いたいもんだね」


ガイ「……はあああぁぁっ!」ドスッ

ブランカ「……ウ、ウオっ!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ブランカへと突っ込んでいったガイは、そのままドロップキーックっ! 高く飛び上がりつつ両足で打ち込んでいったぁ!」

476: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:16:12 ID:WDpSsVEo
ブランカ「……クソッ」ヨロッ

ガイ「……くっ!」ムクッ


実況「あっと、しかしブランカ……大きくフラつきこそはしたが……ダウンはしないっ! ダウンしないかっ!?」

元「あっと、浅かったか!?」

実況「いやっ! しかしこの場面、ガイはすぐ様動くっ! 立ち上がってくるっ!」


ガイ「それなら、もう一発っ……! はあああぁぁっ!」ドスッ

ブランカ「……ウ、ウオオっ!」ヨロヨロ


オー、オーオー

実況「即座に起き上がり……そしてもう一発っ! ドロップキックをブランカへと叩き込んでいくっ!」

元「あっと……でも、ダウンは奪えないねぇ。こりゃ、体格差かもしれないねぇ」

477: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:25:52 ID:WDpSsVEo
ブランカ「……オ、オオオ」ヨロヨロ

ガイ「……く、くそっ!」ムクッ


実況「……何気にブランカも体格の方はいいですからねぇ?」

元「まぁでも、そこはね……こ~う、勢いでなんとかしていこうっ……!」

実況「ここは勢いに乗って、攻めていきたいガイっ! さぁ、再び立ち上がるっ! もう一発……ここで打ち込むかっ!?」


ガイ「……それならっ!」スッ

ブランカ「……ヌッ?」

ガイ「……フンっ!」ガシッ


オー? オーオー?

実況「おっと、立ち上がったガイは……ここはブランカの側面から近づいていき……掴みかかりますっ! ブランカの脇下に頭部を入れつつ……足を取ったかっ!?」

元「おっ、おっ?」

478: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:34:18 ID:WDpSsVEo
ガイ「ふぬぬぬぬっ……! おおおぉぉっ……!」ググッ

ブランカ「……オ、オオオッ!?」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてここでガイはブランカの左足を折りたたみつつ……そのまま持ち上げていったぁ!」

元「よ~し、いいぞいいぞぉ~! 無理から持ち上げちゃえっ!」


ガイ「叩きつけるっ……! おおおおぉぉっ……!」スッ


実況「さぁ、ブランカの身体を持ち上げたガイは……そのまま腰を落とし、右膝突き立てながら……」

元「……よぉ~しっ!」


ガイ「……だあああぁぁっ!」ドスッ

ブランカ「……グギャアアア!」


実況「その突き立てた右足の上に……ブランカの折りたたんだ左足を落としていくっ! さぁ、いったぁ!」

元「ニークラッシャーだ」

479: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:42:42 ID:WDpSsVEo
ブランカ「痛イ……! 足ガ、痛イ……クソオオォ……!」バターン


オー、オーオー

実況「さぁ、ブランカの左足に激痛が走るっ! おっと、その痛みによって身体が跳ね上がったかっ!? 左足を抑えているブランカの身体が跳ね上がって、そして背中からマットへと落ちるっ!」

元「いいじゃん、ダウン取れたじゃない」


ブランカ「痛イ、痛イ、痛イヨオオォォ……!」ジタバタ

ガイ「その手……邪魔ですよっ……!」サッ


実況「ブランカは左足を抑えて、マットで悶えているっ! おっと、しかしガイはそんなブランカの足元から近づいていって……そして、その手を払ったっ!」

元「うん。いける時にいかないとね」


ガイ「……よしっ!」ガシッ


実況「そしてガイはブランカの左足を取ったっ! 両腕で捉えたっ!」

元「いけいけ、ゴーゴー」

480: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:48:30 ID:WDpSsVEo
ガイ「いきますよ……? せぇ~のっ……!」ピョンッ

ブランカ「エッ……? エッ……? オオォッ……!」


実況「ブランカの左足を捉えたガイは、お~っと、そのままブランカの身体を飛び越えるように、前方回転してマットへと飛び込んでいくっ!」

元「いいよ!」


ガイ「……だああああっ!」

ブランカ「……ウ、ウゲゲゲっ!」ググッ


実況「ガイの身体がマットへと落ちるっ! それと同時に捉えられていたブランカの左足が引き伸ばされるっ! 股を裂いていくっ!」」

元「レッグブリーカーだね」

実況「ここはレッグブリーカーですっ! レッグブリーカーっ! さぁ、ガイが一気に攻めたてますっ!」

482: 名無しさん 2016/03/03(木) 22:54:57 ID:WDpSsVEo
ガイ「よぉし……」ムクッ


イイゾー、ガーイ

実況「さぁ、ガイはまだまだいくっ! そのまま起き上がり……そして、自身の背後にいるブランカの方を振り返るっ!」

元「ガイ君はまだスタミナ万全だからね。うんうん」


ガイ「……起きてもらいますよっ! おおっ!」ググッ

ブランカ「ウウッ……痛イ、痛イ……何テ奴ダ……」


実況「そしてここはブランカの上体を……起こしていくっ! ダウンしているブランカの上体を引き起こしていったっ!」


ガイ「……そらっ!」シュッ

ブランカ「……グッ」


実況「さぁ、そしてブランカの背後から……その首元に腕を回していったぁ!」

483: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:01:52 ID:WDpSsVEo
ディージェイ(う~ん……本当はミーが助けにいってもいい場面なのに…… でも、Mr.ガイが攻めてるのを邪魔したら……怒られちゃうよねぇ……交代するんじゃなかったなぁ……Mr.ガイ、出てくるのちょ~っと遅いよ)


ガイ「……だあああぁっ!」ググッ

ブランカ「ク、苦シイッ……! 息ガ出来ナイッ……!」


実況「さぁ、背後からガイがブランカの頚動脈を締め上げていくっ! ここはスリーパーホールドっ! スリーパーホールドで締め上げていくっ!」

元「いいよいいよ、いこういこう」


ディージェイ「ヘーイっ! 何やってんだ、Mr.ブランカっ! 相手はダメダメボーイズなんだよっ!?」バンバン

コーディ(……んっ?)

ディージェイ「しっかりしなよっ! Mr.ブランカの敗北はミーの敗北……それ、わかってるのっ!? ねぇねぇねぇっ!?」バンバン


実況「ガイがブランカ相手に攻め立てておりますっ! おっと、エプロンサイドの陽気な男、ディージェイもこれには苛立っているでしょうかね? コーナーポストをバンバンと叩き、ブランカにエールを送っていますっ!」

元「ハハハハ、ちょっと苛立ってるのかもしれないねぇ」


コーディ(そうだそうだ……落ち込んでる暇なんてねぇ……まだまだ出番はあるんだ……だったら動かなきゃ……俺も動かなきゃ……)

484: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:10:00 ID:WDpSsVEo
コーディ「ガイっ……! 構うもんか、いけっ……! 俺の代わりに……お前がやってくれっ……!」パンパン


オー、オーオー

実況「ここはエプロンサイドのコーディも負けてはいないっ! 大きく大きく手を打ち鳴らし……そしてガイに檄を送っていくっ! 盛り立てていくっ!」

元「そうそう、声出していこう」


ディージェイ「Mr.ブランカっ……! Mr.ブランカっ……! ヘイっ……! ヘイっ……!」バンバン

コーディ「いけっ……! いけ、ガイっ……!」パンパン


ワー、ワーワー

実況「さぁ、エプロンサイドの両者が必死にリング上の両者に檄を送っているっ!」

元「うん、こういうのもね……タッグ戦の醍醐味だよ。シングルマッチとか、一人だから本当に寂しいんだよ……」

実況「寂しい……へぇ~、元さんらしからぬ発言ですねぇ?」

元「いや~、僕結構寂しがり屋だよ?」

485: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:15:13 ID:WDpSsVEo
ガイ「よしっ……! 任せろっ……! おおおぉぉっ……!」グイッ

ブランカ「苦シイ……苦シイ……」ググッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、ガイが締め上げるっ……! おっと、そしてここでガイは……背後から締め上げたまま……おっと、そのままブランカの身体を引き起こしていきますっ!」

元「……あれ、立ち上がっちゃうんだ?」

実況「おっと、元さん……これは、ダメでしょうか……?」

元「いや、ダメって事はないだろうけど……だって、絶対グラウンドでの方がコントロールはしやすいでしょ?」

実況「……まぁ、確かに」


ガイ「……おおおおぉぉっ!」グイッ

ブランカ「グッ……ググッ……」ググッ


実況「さぁ、ガイとブランカの身体が完全に立ち上がったっ! ここはスタンディングでのスリーパーホールドへと移行しましたっ!」

元「……だから、ここから次に何を持ってくるかだろうね」

486: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:20:04 ID:WDpSsVEo
実況「スリーパースープレックス……とか、狙っているんでしょうかねぇ?」

元「……いけるの? あれ、大技だよ?」

実況「いや~、わかりませんよ!? 案外ガイも……」


ガイ「……だあぁっ!」ゴスッ

ブランカ「……オグっ!」


オー、オーオー

実況「おっと、ここでガイが……ブランカの首筋から右腕を離し……そしてその右腕でブランカの腰へとエルボーっ! 背後から打ち込んでいくっ!」

元「おう」


ガイ「……だあぁっ!」ゴスッ

ブランカ「……オグッ」

ガイ「もう一丁っ……! だあぁっ!」ゴスッ

ブランカ「……ウグッ」


実況「さぁ、至近距離からブランカの腰へとエルボー、エルボーっ! 打ち込んでいくっ!」

487: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:25:35 ID:WDpSsVEo
ガイ「……よし、今だっ!」パッ

ブランカ「……ンッ?」


実況「おっと、そしてここでガイは左腕も離したっ! ブランカの首筋から手を離し……そして、身体を沈めるっ!」


ガイ「もう一度……テイクダウン貰いますっ……! だあああぁぁっ……!」ドスッ

ブランカ「オ、オグゥ……!」ビターンッ


オー、オーオー

実況「そしてそのまま膝裏へと低空タックルっ! 今度は前のめりにブランカの身体をマットへと倒していくっ!」


ガイ「このまま、この足を……だああっ……!」ガシッ

ブランカ「ア、アレっ……?」


実況「そしてガイはブランカの左足を捉えたっ! 両腕で掴んだっ!」

元「なるほどっ! 足が欲しかったんだね!」

488: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:29:29 ID:WDpSsVEo
ガイ「これで、決めてやるっ……! 裏アキレス腱固めだっ……! だあああぁぁっ……!」ギリギリ

ブランカ「ギャアアアァッ! 痛イッ……! 痛イヨオオオォォ!」ジタバタ


オー、オーオー

実況「ブランカの左足を抱え込むように持ち、そして手の甲でアキレス腱を圧迫していくっ! ここは、ガイっ……! 裏アキレス腱固めに持っていったぁ!」

元「いいよいいよ! 下手にスリーパースープレックスとかいくより、こっちの方がいいよ!」

実況「おぉ~っと、ブランカは苦しんでいるっ! 悶えているっ! 暴れているっゥ!」

元「まだ、ニークラッシャーとレッグブリーカーでのダメージは抜けきってないだろうからね! そうそうそう!」


ガイ「……決めるぞおおぉぉ!」ギリギリ

ブランカ「ギャアアアァァッ……! ウギャアアァァ……!」ジタバタ

489: 名無しさん 2016/03/03(木) 23:35:24 ID:WDpSsVEo
イイゾー、ガーイ

実況「ガイの裏アキレス健固めっ! さぁ、どうだっ!? これ、決まり具合はいかかでしょう、元さんっ!?」

元「いい感じっ……! 非常にいい感じっ!」

実況「さぁ、ブランカは悶えているっ! 苦しんでいるっ! どうだどうだどうだっ!?」


ディージェイ(う~ん……やっぱり、出番が欲しい……だけど、Mr.ガイの邪魔したら、後で怒られる……う~ん……でも、Mr.ブランカは苦しんでいる……これは、どうなんだ……? ミーがレスキューしてあげるべきなんだろうか……?)

コーディ(……ディージェイさんがカットに行ったら、俺もリングに行こうか)

ディージェイ(あれ……? でも、レスキューに行かなかったら、『なんで、あの時助けに来なかったんだ』とか言われちゃうんじゃないの……? ねぇ、そうだよねぇ……? だって、Mr.ブランカ凄く苦しんでるもんっ!)

499: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:00:23 ID:bVFDlriU
ディージェイ(よ~し、そうと決まれば行っちゃおう……! うんうん、そうだうよね! すぐに引っ込めば大丈夫だよね!)ササッ

コーディ(あっ、リングインしたか……)


実況「あっと、しかしここは見兼ねたディージェイがたまらずリングインっ! ロープを潜り、リング内へと入ってきますっ!」

元「あ~っと、まぁ動くか……」


ガイ「おおおぉぉっ……!」ギリギリ

ブランカ「ウワアアアッ……! 痛イッ……! 痛イヨオオオォォ……!」

ディージェイ「ヘーイ、やめるんだっ! それ以上は許さないよっ!」

ガイ「……んっ?」

ディージェイ「……それっ!」ガスッ

ガイ「……どぐっ!」パッ


実況「ディージェイはガイへと近づいていき……そしてその無防備な背中を踏みつけていきますっ! ストンピーングっ! ここはディージェイがカットに来ましたっ!」

元「う~ん、まぁ、惜しかったね」

500: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:12:27 ID:bVFDlriU
ディージェイ(ぐぬぬぬぬ……もう一撃、加えたい……ダンスでもいい……ぬぬぬ……だけど、だけど……)

ダン「ディージェイ、カットが終わったら戻れっ!」ビシッ

ディージェイ(う~ん、やっぱりここは戻らなきゃいけないかなぁ……? オーノー……)

コーディ「だったら、俺も行くぜっ……! おおっ……!」ズガズガ

ディージェイ「……んっ?」チラッ


オー、オーオー

実況「あ~っと、しかしここでコーディも来ましたっ! コーディも来ましたっ! セカンドロープを潜り、今リングインっ! そしてディージェイの元へと向かっていくっ!」

元「一手遅れた感はあるけど……うん、でもまだまだっ!」


ディージェイ(オーノーっ……! オーマイガーっ……! また来たよっ……! ま~た、恐怖のエルボーマシーンがミーの元へ来たよっ! Mr.コーディ……君は来なくていいんだよっ!?)

503: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:22:08 ID:bVFDlriU
コーディ「行くからな……? 本当に行くからな……!?」ズガズガ

ディージェイ(また、ミーがやられなきゃいけないのっ!? も~うっ、嫌だよっ! Mr.コーディ……何も出来ないのに、自己主張だけは強すぎだよっ!)

コーディ「本当にいくぞっ……!? 本当の本当にいくぞっ……!? 本当の本当の本当に……」ズガズガ

ディージェイ(Mr.ブランカ……早く立つんだっ! ここはMr.ブランカがなんとか……んっ……?)


実況「さぁ、コーディが間合いを詰めていくっ! ここは、ディージェイを蹴散らしたい所だっ!」

元「ガイ君が動きやすい環境作ってあげないとね」


コーディ「とっておきの超必殺技打ってやるぞっ……! 嘘じゃない……嘘じゃないぞっ……!」ズガズガ

ディージェイ(あれ、叫んでない……? って、事はコレ来ない奴かな……? だったら、ミーがやっちゃっていいの……? やっちゃっていいのかな……?)

504: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:30:31 ID:bVFDlriU
ディージェイ(あっ、そうだっ……! いい事思いついたっ……!)ガシッ

コーディ「……んっ?」


実況「さぁ、コーディがディージェイに……あっと、いやっ! ここはディージェイが、間合いを詰めてきたコーディの首筋を片腕で掴むっ!」

元「……あらっ!?」


ディージェイ「ヘイヘイヘ~イっ! ミーがやっちゃうよぉ~! イヤッホォゥ!」ドスッ

コーディ「……おぐふっ!」ヨロッ


アー、アーアー

実況「ここはディージェイ、落ち着いていますっ! コーディの首筋を掴み、そしてその腹部に膝ァ! ニーアタックを打ち込んでいきますっ!」

元「う~ん、一筋縄ではいかなかったかぁ……」

505: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:38:25 ID:bVFDlriU
ディージェイ(リングの上では邪魔になっちゃうかもしれないけど……場外だったら、大丈夫じゃないの!? だから、場外行こうっ! 場外、場外っ! ほら、こっちこっち……)グイグイ

コーディ(今日はやりすぎちまったからな。ここはあっさりやられておくぐらいで丁度いいだろう……これ以上、やらかすのは自分にとっても勿論だけど……皆に申し訳ない……)ヨロヨロ


実況「そしてディージェイはコーディの首筋を押し込みつつ……おっと、ロープ方向へと運んでいきますっ!」

元「あ~っと、ディージェイ君が落ち着いてるねぇ……」


ディージェイ「ヘイヘ~イっ! 場外へ落ちるんだよっ! Mr.ブランカとMr.ガイの邪魔になっちゃいけないからね~! ミーもすぐ行くよ~!」ググッ

コーディ「……う、うおっとっ!」ボトッ


アー、アーアー

実況「さぁ、ディージェイはコーディの身体をトップロープとセカンドロープの間にねじ込むように押し込み……あ~っと、そしてここでコーディの身体が落ちたっ! 場外へと落ちたっ!」

元「う~ん……最初の一歩が遅かったかもしれないっ!」

506: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:45:06 ID:bVFDlriU
ディージェイ「ヘイヘイ、リングのお掃除完了したよ~っ! ミーは名スイーパーだねっ!」

ガイ(って、事は……次は俺が掃除する番か……よしっ……!)ムクッ


オー、オーオー

実況「さぁ、コーディはディージェイによってリング外へと放り出されてしまったぁ! あぁ~っと、しかししかししかしっ!」

元「おっ!」

実況「ここで、ガイが立つっ! ガイが立ち上がってくるっ! そしてその視線は、ブランカではなくディージェイを見ているっ!」


ガイ「うおおおぉぉっ……! いくぞっ……!」ズガズガ

ディージェイ(んっ、何だっ……? 叫び声っ……!? 来るヤツだ……来るヤツが来る……)

ガイ「……うらああぁぁっ!」ガシッ


オー、オーオー

実況「ガイは大きく叫びながら、場外の方を見ているディージェイに近づいていき……そして腰回りを掴むっ! 背後から腰回りを掴んでいくっ!」

元「おぉ~しっ! いいぞいいぞっ!」

507: 名無しさん 2016/03/04(金) 22:53:08 ID:bVFDlriU
ガイ「バックドロップいきますよっ……! 出来ればその後、上体だけ起こしておいて下さいっ……!」ジリジリ

ディージェイ「あっ、はい」


実況「さぁ、ガイはディージェイの腰回りを掴み……おぉ~っと、そのまま一歩、二歩と少々後退して……」

元「あの辺にいたら、ロープ掴んで耐えるって事も出来るからね。位置どりは重要だよ」


ガイ「そらああああぁぁっ……!」ググッ

ディージェイ「……オ、オウっ!」


実況「ディージェイをロープ際から離して……そして、ガイは背後からディージェイの身体を抱え上げていったぁ!」

元「いいよいいよ、ガイ君勢いがあるっ! 実に勢いがあるっ!」


ガイ「バックドロップだああぁぁっ……!」ズドーンッ

ディージェイ「……どぐふううぅぅっ!」


オー、オーオー

実況「そ~のまま、バックドロップっ! リング中央にディージェイの身体を叩きつけていったぁ!」

元「よ~しっ! いいよいいよっ!」

509: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:01:55 ID:bVFDlriU
ディージェイ「オ、オーマイガーっ……! 頭を打ってしまったっ……!」ムクッ


実況「おっとぉ? これはディージェイ……後頭部を強打してしまったかっ!? 上体を起こし、後頭部を抑えて悶えているっ! 激しく悶えているっ!」

元「あ~っと」


ガイ「よぉ~し、このままっ……!」ムクッ


オー、オーオー

実況「さぁっ! 一方、ガイはすぐに立ち上がるっ! 即座に立ち上がってくるっ!」

元「若い子は運動量が多いねぇ。感心しちゃうねぇ」


ガイ「……だああぁぁっ!」ダダッ


実況「さぁ、ガイはそのまま正面のロープ目掛けて走っていくっ! いや~、元さんもまだまだお若いですよ! な~にをおっしゃっているんですかっ!?」

元「いやいや、僕はもう無理だよ……あんなに走り回ったり出来ないよ」

510: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:08:34 ID:bVFDlriU
ガイ「……いきますよっ!」グイッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ガイは正面のロープの反動を利用して……おっと、そして再びディージェイへと向かっていくっ!」

元「いけっ!」


ガイ「そのまま、場外に戻ってっ……! はああぁぁっ……!」スパーンッ

ディージェイ「お、おおおっ……!」バターンッ


オー、オーオー

実況「加速をつけて……上体を起こしているディージェイの胸元ォ! そこに熱~い蹴りをお見舞いしていくっ! おっと、ディージェイの上体が再びマットへと倒れたぁ!」

元「よ~しよしよし」


ディージェイ(場外には行くつもりだったけど……行くつもりだったけど……)ゴロゴロ

511: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:13:18 ID:bVFDlriU
ディージェイ(場外には行くつもりだったけど……行くつもりだったけど……)ゴロゴロ

ガイ「……よしっ、これで落ち着いた」

ディージェイ(こっちじゃないよ……! こっちにはMr.コーディがいないよっ! これじゃあ、場外戦が出来ないよっ! ミーは今日、本当に何もしてないよっ!?)ボトッ


実況「鋭い蹴りを喰らい……おぉ~っと、ここはたまらずディージェイも場外へとエスケープっ! ディージェイが場外へと落ちましたっ!」

元「いいよ~」


ブランカ(コーディ君とは逆方向に落としましたか……いいですよ、いいですよ、ガイ君……)ムクッ

ガイ(あ~っと、ブランカさんが起き上がる前に、終わらせたかったが……そう上手くはいかないか……まぁ、いいや……)チラッ


実況「さぁ、ここでブランカが立ち上がってくるっ! しかし、ガイの勢いはまだまだ止まってはいないっ! 次の標的はブランカっ! そちらを振り向くっ!」

512: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:17:57 ID:bVFDlriU
ブランカ「ウ、ウウウ……足ガ……足ガ痛イヨォ……」ヨロヨロ

ガイ「いくぞおおぉぉっ……!」ズガズガ


オー、オーオー

実況「おっとぉ? これはブランカ……少し、足を引きずっているかっ!?」

元「あっ、引きずってるねぇ」

実況「やはり、先程の裏アキレス腱固めでその足にはダメージが蓄積されているのかっ!? さぁ、そしてガイはそんなブランカへと向かっていくっ!」

元「チャンスだよ~!」


ガイ「……らぁっ!」ガシッ

ブランカ「……負ケナイゾッ!」ガシッ


実況「さぁ、そしてここでブランカに組みかかっていくっ! あっと、しかしブランカも負けじと組みかかっていったっ! ここはロックアップっ! ロックアップ状態へとなったっ!」

513: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:33:27 ID:bVFDlriU
ガイ「そらっ……!」シュルッ

ブランカ「……ウオッ」


実況「あっと、そしてここでガイが……腕をとったかっ!? 腕をとったかっ!?」

元「とりました」

実況「ブランカの左腕を取りつつ、その脇下を潜り抜けるようにして……ブランカの側面へと移動っ! 捻り上げていくっ! アームロックだっ!」


ガイ「よぉし……よぉし……」ギリギリ

ブランカ「痛イ……痛イ……」


実況「さぁ、ガイはブランカの腕を捻り上げつつ……背後へと移動するっ! ここで左腕を離し……そして、背後から胴回りを掴んでいくっ! 右腕でブランカの腕を捻りつつ……左腕はブランカの胴回りへと回したぁ!」

514: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:38:08 ID:bVFDlriU
ガイ「いくぜええぇぇっ……! うおおぉぉっ……!」ガシッ

ブランカ「……ンンッ!?」


実況「おっと、ここでガイが掴んでいた両腕を一度離し……そして素早く持ち替えたっ! 両腕でブランカの左脚……太腿辺りを抱えたっ!」

元「おっ」


ガイ「倒れろっ……! うおおおぉぉっ……!」ググッ

ブランカ「ウエッ……チョ、チョ……ウゲェェ……!」ビターンッ


実況「足をすくい上げつつ、体重を前にかけて……おっと、ここでテイクダウンっ! テイクダウンっ! 自身の身体ごとブランカの身体を、前方に倒したぁ!」

元「よ~し、いいよいいよっ!」

実況「そしてガイの両腕は、ブランカの足を捉えているっ! 恐らくガイの狙いは十中八九っ……!」

元「足でしょうっ!」

516: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:42:40 ID:bVFDlriU
ガイ「このままアキレス腱固めだあああぁぁ! ああああぁぁっ!」ギリギリ

ブランカ「ギャアアアァァっ! 痛イッ……! 痛イヨオオオォッ!」ジタバタ


ワー、ワーワー

実況「ここでいったぁ! 再びいったぁ! ブランカの左足を抱え込むように持ち、そして手の甲でアキレス腱を圧迫していくっ! 再び、裏アキレス腱固めへと持っていったぁ!」

元「今度はディージェイ君はいないからねっ! カットされる心配もないよっ!」

実況「鬼の居ぬ間になんとやらっ……! さぁ、いくならここだっ! ブランカの足にはダメージが蓄積されているっ! ここで一気に決めてしまいたいっ!」


イケー、 ガーイ

ガイ「……決めるぞおおおぉぉっ!」ギリギリ

ダン「おい、ブランカどうするっ!? ギブアップかっ!? ギブアップするのかっ!?」

ブランカ「ぎぶあっぷシナイっ……! ぎぶあっぷシナイっ……! だんサン、助ケテっ……!」ジタバタ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、ブランカは悶えている、暴れいるっ! だが、ガイは容赦しないっ! 容赦なしに絞り上げていくっ! 元さん、これ決まり具合はどうでしょうか!?」

元「いけるいけるいけるっ! 決まっちゃうんじゃないのっ!?」

517: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:49:20 ID:bVFDlriU
ディージェイ(これ、ミーが起きちゃったら……また同じ事の繰り返しになっちゃうよね……あ~あ、じゃあまだ倒れておかなきゃいけないんだ……あ~あ、今日の試合退屈だなぁ……)

コーディ「ううっ、よぉ~し……ガイ、いいぞ……」ムクッ


実況「さぁ、ディージェイは場外で倒れているっ! カットの心配はなさそうだっ!」

元「決めるなら、ここだねっ!」


ガイ「……うおおおぉぉっ!」ギリギリ

ダン「おい、ブランカどうするんだっ!? レフェリーストップ……してやろうかっ……!?」

ブランカ「ヒイィッ……ヒイィッ……嫌ダ……嫌ダ……俺、逃ゲルっ……! ろーぷマデ逃ゲルっ……!」ズリズリ


ワー、ワーワー

実況「あ~っと、しかしここはブランカも粘るかっ!? 必死にほふく前進のような形で……あ~っと、ここはロープブレイクを狙っているっ!」

元「う~ん……ロープに辿り着く前に、決めたいけどね……」

518: 名無しさん 2016/03/04(金) 23:55:26 ID:bVFDlriU
ガイ「ロープまでは行かせないっ……! だああぁぁっ……!」ギリギリ


ワー、ワーワー

実況「ガイもその事は重々承知かっ!? ここで大きく大きく叫びながら決めにいったかっ!? 渾身の力で締め上げていくっ!」

元「いけるかっ!?」


ブランカ「フ、フギィっ……! 痛イ痛イ痛イっ……! ウワアアアァァっ!」ジタバタ


実況「あ~っと、これにはブランカ……もう、ペース配分など考えている暇などないかっ!? 残された力を振り絞り……懸命にロープへと向かっていくっ!」

元「……うわああ」


ブランカ「……ろーぷっ!」ガシッ

ガイ「……くそっ!」

ダン「よぉし、ロープブレイクだっ! ガイ、離せっ!」


実況「あ~っと、そしてブランカの右腕が……ロープを掴んだっ! ロープを掴んだっ! ここは、ブランカ……なんとか逃げ切りましたっ! ガイっ……仕留め損ないましたっ!」

元「いや~、まだ終わってはないよっ! まだまだっ!」

520: 名無しさん 2016/03/05(土) 00:00:52 ID:bIVlFeNU
ダン「おい、ブランカ……大丈夫か……? 試合、出来るか……?」

ブランカ「ウウゥ……俺、モウ無理カモシレナイ……」

ガイ「仕留め損なったが、まだいけるっ……! いけるぞっ……!」ムクッ


実況「さぁ、レフェリーはブランカの足の様子を確認しているのでしょうか? どうでしょうか、これ?」

元「あのダメージが蓄積されてる限りは……ガイ君に勝算あると思うよ」

実況「それならば一気に行きたい所だっ! さぁ、ガイが立ち上がるっ!」


ガーイ、イケルゾー

ディージェイ(もう、起きてもいいよね……あ~あ、今日の試合……Mr.ガイが主役になっちゃってるよ……ミーのいい所、全部横取り横取り……泥棒さんだね!)ムクッ


実況「あ~っと、しかし場外のディージェイが、ここで立ち上がりましたねぇ? 今、場外をぐるっと回り自軍コーナーへと戻っていますっ!」

元「う~ん、まぁコーディ君も戻ってるし……上手い具合に止めておきたいよね」

521: 名無しさん 2016/03/05(土) 00:03:14 ID:bIVlFeNU
今日はここまで

532: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:00:32 ID:bIVlFeNU
ブランカ「ダケド……俺、頑張ルっ……!」ムクッ

ガイ「決めてやるっ……!」ズガズガ


イケー、イケー

実況「さぁ、ここでブランカが立ち上がってくるっ! ガイはそんなブランカへと近づいていくっ! 一気に押したい場面っ!」

元「いけいけっ!」


ガイ「いくぞっ……! はぁっ……!」ガスッ

ブランカ「……グオッ」


実況「立ち上がったブランカに対して……ここで裏拳っ! スナップを効かせた拳をブランカの顔面へと打ち込んでいったっ!」


ガイ「もう一撃っ……! はぁっ……!」ガスッ

ブランカ「………クオッ」


実況「お~っと、連続でもう一撃ィ! ここはガイ……連続でブランカの顔面を打っていくっ!」

533: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:11:48 ID:bIVlFeNU
ガイ「……せやっ!」ドスッ

ブランカ「……ドフッ」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、続いて……ボディブローっ! 腹部へと打ち込んでいくっ!」


ガイ「……はあぁっ!」ガスッ

ブランカ「……グゲッ」


オー、オーオー

実況「更に更にっ……! エルボーっ! ここで再び顔面っ! 打ち込んでいきますっ!」

元「おっ、ここでラッシュ仕掛けてるね」


ガイ「これで……終わりだっ……! せやっ……!」ズガァッ

ブランカ「……ウゲエェ」ヨロッ


オー、オーオー

実況「さぁ、そして足を大きく振り上げ……ここで回し蹴りィ! ブランカの顔面へと打ち込んでいったぁっ! ここはガイ、押しますっ……! ラッシュラッシュで打ち込んでいくっ!」

534: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:15:54 ID:bIVlFeNU
ブランカ「ウウウゥ……ウウウゥ……」ヨロヨロ

ガイ「何っ……!? ダウンしてない……!?」


実況「んっ……? おや、しかし……回し蹴りを打ち込んだのはいいが……ガイの動きが止まる……どうしたっ!?」

元「多分、ガイ君は今のでダウン奪えると思ってたんじゃないかな?」

実況「あ~っと、なんという事でしょう」


イケー、イケー

ガイ「くっ……切り替えが肝心だっ……! だったらっ……!」クルッ

ブランカ「ウ、ウウッ……ウウッ……」ヨロヨロ


実況「ここへ来て、体格差……というものが生きてきたのでしょうかっ!? あっと、しかしガイはそんなブランカの前で、クルッと背を向けるっ!」

元「おっ」


ガイ「……今度は勢いつけてやってやりますよっ! はぁっ!」ダダッ

ブランカ「ウウッ……ウウッ……」ヨロヨロ


実況「ガイはブランカに背を向け……おぉ~っと、ここでロープの反動を利用しにいったかっ!? ロープに向かって走るっ! ブランカも慌ててその後を追おうとするが……」

元「うん、やっぱり足に来てるね。こりゃ、追いつけないよ」

535: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:23:40 ID:bIVlFeNU
ガイ「……いきますよっ!」ググッ


イイゾー、イイゾー

実況「さぁ、ガイがロープの反動を利用して勢いをつけるっ! そして再び、ヨロヨロと後を追いかけているブランカの元へと向かっていくっ!」


ガイ「ダウンしてもらいますよっ……! せやっ……!」フワッ


実況「そしてガイは、大きく飛び込みつつブランカへと……」

元「よぉ~しっ!」


ブランカ「……捕マエタゾッ!」ガシッ

ガイ「……えっ!?」


オー? オーオー?

実況「あ~っと、あっとあっと……待って下さい、待って下さいっ!」

元「あ、あらっ!?」

実況「ここはブランカ……飛び込んできたガイの身体を……そのままキャッチっ! キャッチしていきましたっ! 無理矢理捉えましたっ!」

元「あらららら……捕まっちゃったか~」

536: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:29:13 ID:bIVlFeNU
ブランカ「ヨイショ……ヨイショ……フンっ……!」ググッ

ガイ「……お、おおっ!」


実況「さぁ、空中のガイの身体を捉えたブランカは……ここは、一度肩へと担ぎ上げていくっ! そして、一歩二歩とリング中央付近に移動していくっ!」

元「何気にパワーあるからねぇ……う~ん……」


ブランカ「落トスゾッ……! フンガアアァ……!」バターンッ

ガイ「……ぐわあああぁぁ!」


アー、アーアー

実況「さぁ、ブランカはそのまま後方に倒れ込み……ガイの身体を背中からマットへと打ち付けていくっ!」

元「水車落としですね」

実況「ここは水車落とし……水車落としっ! ブランカ、カウンターで決めて来ましたっ! ロープの反動を利用してきたガイの勢いを……そのまま受け流していったぁ!」

元「いや~、持ち上げてから、ちっと間があったから……受け流しにはなってないと思うよ。まぁ、でも返された事実は変わらないか」

537: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:38:36 ID:bIVlFeNU
ブランカ(今日は私が、ガイ君から勝利……そこは決まっている……決まっているが……)ムクッ


実況「さぁ、そして今、ブランカがゆっくりと立ち上がってくるっ!」

元「う~ん、惜しかったねぇ……」


ブランカ(今日の試合……ディージェイ君の行動が、少し予想外だった……勿論、いい意味で予想外だった……ガイ君とコーディ君の見せ場を優先する事はしっかりと従ってくれたが……)


実況「一気に押したい所だったが……あ~、惜しかったっ!」

元「いや~、まだまだだよ」


ブランカ(その結果、彼の見せ場が今日はない……試合開始直後の蹴りぐらいだ……時間はもう少ない……安定を選ぶなら、このまま決めるべきだが……いやっ……! ディージェイ君なら、いけるだろうっ……! 一瞬でリングの主役になる事……彼ならいけるでしょうっ……!)

538: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:47:09 ID:bIVlFeNU
ブランカ「でぃーじぇいっ! 俺、超ぴんちダっ! 助ケテクレっ!」クイクイ

ディージェイ「……んっ?」

ブランカ「早クっ……! 早ク、来テクレっ……!」クイクイ

ディージェイ「オーウっ! 呼ばれてるんだったら……行くよ~!」ググッ


実況「あ~っと、そしてここで立ち上がったブランカが自軍コーナーエプロンサイドのディージェイに手招きっ! 手招きしてリング内へと呼び寄せていきますっ!」

元「あ~っと、呼び込んできたか?」

実況「そしてディージェイ、ロープを潜り、リング内へと入ってきますっ! ここで入ってきますっ!」


ディージェイ「Mr.ブランカ、どうしたのっ!? ミーの出番!? だったら交代してよっ!」

ブランカ「モウ、ソンナ時間ハナイっ! トリアエズ、そいつヲ引キ起コシテクレっ!」

ディージェイ「あっ、はい」

540: 名無しさん 2016/03/05(土) 22:57:31 ID:bIVlFeNU
ブランカ(コーディ君も、少なかったけど……まぁ、チャンスの量は沢山ありました……だからここは……)

コーディ「くっ……だったら俺も……」

ブランカ「行カセナイゾッ……! ウオオオォォッ!」ズガズガ

コーディ「……んっ?」


実況「さぁ、ブランカはリング内にディージェイを呼び込み……おぉ~っと、そして自身はコーディへと向かっていくっ! 向かっていきますっ! 足の痛みを堪え……エプロンサイドのコーディへと向かっていくっ!」

元「う~ん、止めにいったって事は……何か合体攻撃か連携攻撃とか狙ってるんだろうね」


ブランカ「……ダアアァッ!」ガスッ

コーディ「……うげっ!」ボトッ


実況「そして、エプロンサイドにいるコーディに対して……エルボーバーットっ! 打ち込んでいったっ! コーディの身体がエプロンサイドから場外へと落ちたぁ!」

元「う~ん……ちょっと苦しくなってきたのかもしれないっ……!」

541: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:05:06 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「ヘーイ、Mr.ブランカ……? ここから、どうするの? どうするの? ミーの好きにやっちゃっていいのかい?」ググッ

ガイ「……ううっ」

ブランカ「焦るなっ! ちょっと待ってろっ! 今行くからっ!」ズリズリ


実況「エプロンサイドのコーディを一蹴したブランカ……おぉ~っと、足を引きずりながら今度はガイの元へと向かっていくっ! ディージェイはガイの身体を引き起こし、もう準備完了だっ! そこに近づいていくっ!」

元「あ~っと、やっぱりこれは……合体攻撃かな?」


ブランカ「……ダブルブレーンバスター、いきましょうっ! いけますね?」

ディージェイ「ミーに最後の見せ場作ってくれたんだね? 勿論、オーケーさっ! いけるよっ!」

ブランカ「……ヨシ、ソレジャア、イクゾ!」ガシッ

ディージェイ「……オーケーっ!」ガシッ


実況「おっと、そしてブランカとディージェイが、ガイの正面左右から……ガイの頭を脇下に抱え込むっ! 二人掛かりで挟み込むようにガイの頭部を捉えたっ!」

元「あ~、やっぱり合体攻撃だっ!」

542: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:09:07 ID:bIVlFeNU
ブランカ「……セェ~ノっ!」ググッ

ディージェイ「……イヤッホオオォォッ!」ググッ

ガイ「……う、うおおおっ!」


実況「さぁ、そしてブランカとディージェイが……二人掛かりでガイの身体を抱え上げていくっ! 真っ逆さまへと抱え上げていくっ!」

元「あ~らららぁ……」


ブランカ「……落トスゾっ!」

ディージェイ「オーケーっ……! イエーイっ!」

ガイ「……ぐわあああぁぁ!」ズドーンッ


実況「そしてそのまま後方っ……! リング中央へとガイの身体を、叩きつけていくっ! ここはダブルブレーンバスターだっ! 合体攻撃っ! ガイへと仕掛けていったぁ!」

元「う~んっ……! あいたたた~! で、でも……まだまだだよっ!」

543: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:16:20 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「一丁上がりっ……! まぁ、でも……トータルでは退屈な試合……そんな感じだったねっ!」

ブランカ「サァ、でぃーじぇぃ……がいハりんぐ中央ダ……今日、アノ新技……試シテミヨウジャナイカ……」

ディージェイ「……えっ?」

ブランカ「一撃、大技ガ欲シイ場面ダ……ダッタラ、君ノ新技デ……ヤッテミヨウっ……! イケっ……! イケっ……!」

ディージェイ「ようやく、ミーの出番が来たよ……実はね……今日の試合……途中から半分諦めてたんだよ……」フルフル

ブランカ「君は、どのタイミングからでも巻き返せるポテンシャルは持ってるんですよ……例え、それがこんな終盤でも……でも、これは間違いなく最後の見せ場……失敗したら、新技も潰れてしまいますよ……」

ディージェイ「……ミーはやってやるよ」ムクッ

ブランカ「全てのファンの注目を君に集めなさい」ムクッ


実況「さぁ、そしてここでブランカとディージェイが立ち上がってくるっ! 立ち上がってきますっ!」

544: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:23:59 ID:bIVlFeNU
ブランカ「ウォウ、ウォウウォウウォウっ! でぃーじぇいガ来テクレタゾッ! モウ、コレデ俺ハ大丈夫ダっ!」ヨロヨロ


実況「さぁ、ここでブランカはロープ方向へと近づいていくっ! 近づいていきますっ!」

元「何か狙ってるのかな?」


ブランカ「……イッタダッキマースっ!」ガジガジ


実況「あっ、違うっ……! 違うぞっ! ブランカはロープを噛んだっ! ロープを噛んでいるっ!」

元「な~にをやってるんだ……まぁ、でもガイ君にとってはありがたい行動じゃないかな?」

実況「合体攻撃の余韻で興奮しているのでしょうかねぇ? やはり野生児の考えは理解出来ない部分がありますっ!」


ディージェイ「……腕は、そこじゃない。添えておけ」スッ

ガイ「……ううっ」


実況「しかし、試合権こそはありませんが、ディージェイもいるんですよねぇ……おっと、ここでディージェイはダウンしているガイの頭部付近に立ち……おっと、大の字になって両腕を伸ばしてる腕を、足で押して身体に添えさせますっ!」

545: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:29:22 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「……」ジーッ

ブランカ「アグアグアグっ……!」ガジガジ

ダン「……あ~のなぁ? 噛むんじゃねぇよ!」


実況「ディージェイは何処か遠くを見ているっ! 遠くを眺めていますっ!」

元「……ちょうちょがいたのかな?」

実況「さぁ、ロープに噛み付くブランカ……そして、目下のガイには目もくれず、何処か遠くを眺めるディージェイっ……! 少々、リング上がカオスな事になっておりますっ!」

元「まぁ、ガイ君にとってはチャンスなんじゃない?」


ディージェイ「……If you smell (……とくと見るがいい)」


実況「あっと、待てっ!? ここで遠くを見ていたディージェイの視線が……キリリと定まったような気がしたぞっ!?」

元「んっ……? なんだっ……?」

547: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:34:23 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「what The Dee Jay is cooking ! (ディージェイ様の妙技をな!)」ブンブンッ


オー? オーオー?

実況「そして、ディージェイはここで大きく大きく腕を振ったっ! 両腕をクロスさせるように左右に振っていくっ!」

元「な~んか……なんか、狙ってるっぽいよっ!?」


ディージェイ「……イヤッホオオォォッ!」ダダッ


オー? オーオー?

実況「そのままディージェイはロープ目掛けて一直線っ! 一直線に向かっていくっ!」

元「だから、多分……ロープの反動を利用して……だろうね」

548: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:42:36 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「……イヤッホオオォォッ!」ググッ


実況「さぁ、ディージェイがロープの反動を利用したぁ! そしてダウンしているガイへと目掛けて再び突っ込んでくるっ!」

元「うん、来るよ~」


ディージェイ「ヒャッホオオオォォっ……!」ピョンッ


オー? オーオー?

実況「あっと、いやっ……! ここでディージェイが、ガイの身体を飛び越えたっ! ガイの身体を飛び越え、そして再び逆側のロープへと走るっ!」

元「えっ、おっ、んんっ……? 往復するのかっ!?」

549: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:47:59 ID:bIVlFeNU
ディージェイ「イヤッホオオォォッ!」


オー、オーオー

実況「再びロープの反動をつけたディージェイっ! ガイへと向かっていきますっ! ディージェイがリング上を縦横無尽に駆け回るっ!」

元「お~、お~、お~、なんだなんだ……ディージェイ君らしい技って言えばそうだけど……」


ディージェイ「ピィィィポォォォォズ、エルボォォォォ!」ピタッ


実況「さぁ、そしてダウンしているガイ目掛けて……ディージェイが右腕を振り上げたぁ!」

元「おおっ」


オー! オーオー!

ディージェイ「……フウウウウゥゥ!」ドスッ

ガイ「……おぐっ!」


実況「そして、そのままガイにその腕っ! 肘ィ! 落としていくっ! 突き出していくっ! ここでエルボードロップっ!」

元「あんな技、見た事ないよ~」

551: 名無しさん 2016/03/05(土) 23:54:44 ID:bIVlFeNU
オー! オーオー!

ブランカ(無駄の多い技……無駄な動きの多い技……だけど、普段から無駄な事ばかりしている私やディージェイ君なら……よかった、反応はなかなかですね……)


実況「ディージェイの新技……でしょうかねぇ?」

元「恐らくね」

実況「ランニングエルボー……とでも言えばいいでしょうか!?」

元「ランニングなんてもんじゃないよ!? だって、往復したんだよ、往復」

実況「リング上を走り回ってからの、エルボードロップでした。あれ、威力は通常のエルボーよりは……あると考えてもよろしいんでしょうか?」

元「まぁ、そりゃ往復して、ねぇ……? 勢いつけてたから、あるんじゃないの? あれはでも多分、実際に喰らってみないとわかんないよ」

実況「ひょっとしたら、秘められた力があるのか!? さぁ、ディージェイの……う~ん、なんと言えばいいでしょうかねぇ!? エルボーっ! スーパーランニングエルボーっ! ガイに突き刺さりましたっ!」

元「……そのネーミング、ダサいよ」

552: 名無しさん 2016/03/06(日) 00:00:45 ID:iqiDjrlM
ディージェイ「ピープルズエルボーっ! ピープルズエルボーっ! 業界一シビれる技だっ!」ムクッ

ダン「おいおい、ディージェイ、ディージェイっ! 何やってんだよっ! 試合権のない奴があっち行ったりこっち行ったりしちゃ……」


イイゾー、ディージェイ

実況「さぁ、興奮冷めやらぬディージェイっ! 起き上がり何やら叫んでいますっ! 叫びまくっていますっ! あ~っと、しかしそんなディージェイの元にレフェリーがやってきました」

元「まぁ、確実に言えるのは、試合権のない時にする技ではないって事だね。そりゃ、レフェリーも目をつけるよ」

実況「次は試合権がある時に披露してくれる事を期待しましょうっ!」


ブランカ「でぃーじぇい、こーでぃダっ! 場外ノこーでぃヲ抑エテオイテクレ……!」

ディージェイ「え~、待ってくれよ~! ここからがミーの……」

ブランカ「もう、いいだろっ! 早くいけっ!」

ダン「いや、本当……マジで……ほれ、ゴーゴー」

ディージェイ「んも~う……皆して……オーケー、オーケー、わかったよ……」

553: 名無しさん 2016/03/06(日) 00:06:54 ID:iqiDjrlM
ディージェイ「ヘーイ、エルボーマシーンっ! ワンモアタイムだよ~!」

コーディ(なるほどなぁ……エルボーが多かったのか……ちくしょう、変なあだ名つけられちまった……)



実況「あっと、ディージェイはそして場外のコーディの元へといきますっ! 今、ロープを潜り場外へと降りました!」

元「いや~、でもいい働きしたんじゃないの? 合体攻撃と、それとエルボーの大技打って、それで今度はコーディ君を止めに行くんだからね」

実況「ガイ……ちょっと苦しいですかねぇ?」

元「エルボーの分のダメージは計れない部分は少しあるけど、まぁそれでも結構あるでしょ? 合体攻撃と続けざまに喰らってるからねぇ……」


ブランカ「……ヨーシ、終ワリニスルゾ!」ズガズガ

ガイ「う、ううっ……」


実況「ディージェイを呼び込み、一気に形勢を変えて来たブランカっ! さぁ、そして今度は自身がガイへと近づいていくっ!」

554: 名無しさん 2016/03/06(日) 00:09:57 ID:iqiDjrlM
ブランカ「……起キロッ!」グイッ

ガイ「……ううっ」ググッ


ガイモ、ガンバレー

実況「さぁ、ブランカはガイの身体を引き起こしていきますっ!」


ブランカ「……決めますよっ!」グイッ

ガイ「……はいっ!」

ブランカ「ヨッ……ヨッ……フンっ……!」ググッ


実況「ガイの股下に手を差し伸ばし、そのまま抱え上げボディスラム……あっと、違うっ! おぉ~っと、ブランカはガイの身体を真っ逆さまへと持ち上げ、そして胴回り抱え込むように持ち替え……ここはツームストンパイルドライバーの体勢へと抱え込あげましたっ!」

元「あ~っと、決めに来てるねぇ」

555: 名無しさん 2016/03/06(日) 00:13:20 ID:iqiDjrlM
ブランカ「……止メダっ!」スッ

ガイ「……くっ」

ブランカ「フンヌっ……!」ドスッ


実況「さぁ、ガイの頭部をマットへと突き刺さ……あっ、いや違うっ! ブランカはガイの身体を抱えたまま膝を突き立て屈み込み、そしてその膝にガイの肩口をぶつけていきます!」

元「おおっ」


ブランカ「ソシテ、前ニ……倒レルっ……!」ビターンッ

ガイ「……うぐあああぁぁっ!」


実況「そして、そのまま前方に倒れこむっ! 自身の体重をも浴びせつつ……ガイの身体を背中からマットへと打ち付けていくっ!」


ブランカ「だんサン、ふぉーるダっ! かうんとシテクレっ!」

ダン「レフェリーって呼べ、レフェリーってオラっ! よ~し、カウント取るぞ~!」


実況「さぁ、そしてそのままガイの身体に覆い被さる、フォールの体勢ィ! さぁ、どうだレフェリーがやってきたぞっ!」

元「短時間でバンバンと喰らってるからねぇ。苦しい部分はあるとは思うけど……う~ん、返して欲しいねぇ」

556: 名無しさん 2016/03/06(日) 00:17:00 ID:iqiDjrlM
ダン「ワンっ……!」

ガーイ、ガンバレー

ダン「ツーっ……!」

ガーイ、カエセー

ダン「……スリイイィィ!」

アー、アーアー

ダン「スリーカウントだっ! スリーカウントっ! ゴングを鳴らせっ! ゴングをよぉ!」


カンカンカーン


実況「あ~っと、これはガイも返せない……返せないか……ここでスリーカウント……決まってしまいましたぁ!」

元「う~ん、いい感じで攻めれてたんだけどねぇ……やっぱり、最後に一気に持っていかれたよねぇ」

実況「ガイも健闘はしましたが……一時はブランカも追い詰める場面のあったのですが……あ~っと、惜しくもスリーカウントっ! スリーカウントっ! ここで決まってしまいましたぁ!」

575: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:00:56 ID:QzWGrQaE
ーーー


ヤムチャ「なんだなんだ……? おいおい……ディージェイのアレ、なんだ?」

本田「あっ、アイツ……結局やりよったかっ!? やるな言うたのに……あ~、もうっ……!」

ヤムチャ「……本田さん、知ってるんですか?」

本田「あ~、なんか言うとったわ……アイツの考えた新技や……なんやったかんな? ぴぽーずえるぼーやて」

ヤムチャ「……ぴ、ぴぽーずえるぼー?」

ソドム「面白い技じゃないですか。私は好きですよ」

本田「……えっ、ホンマか?」

ソドム「だって、エルボードロップを……あそこまで昇華させるなんて……なるほど、往復か……くそっ、そこは盲点だったなぁ……」

本田「絶対、やりすぎやっての!」

576: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:07:28 ID:QzWGrQaE
ロレント「場内の反応は結構良かったんじゃないですかね?」

本田「まぁ、そこはな……ウケてよかったわ。ワシは絶対ウケへんと思ったから、やめとけ言うたんやけど……う~ん、これは……ワシの見る目がなかったちゅう事になるんか……?」

ソドム「いや、でも私も本田さんの立場なら……そう言うと思います」

本田「……せやろ!? なっ、せやろ!?」

ロレント「また、凄い技持ってきましたね……う~ん、最後の最後で……持っていきましたよ」

ソドム「コーディ君とガイ君相手にも……ねっ? 上手く、自分を抑えて上手くやってたじゃないですか」

ヤムチャ「あっ、そうそう! 今日、ずっとディージェイやられてましたよね!」

本田「あ~、そこはようやっとったわ。ワシん時も、ああいう風にやってくれればええのに……」

ソドム「本田さん相手の時は……こう、実験的に色々やってるんですよ、多分……」

本田「いつまで実験やっとんねんっ! もうええやろっ! もうええやろっ!」

ロレント「成果は見えてきてますって」

ヤムチャ「お、おおっ……!」

577: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:19:53 ID:QzWGrQaE
ーーー


ブランカ「ウオオオォォッ! 逆転劇ィィィィ! 俺ノ勝チィィィィ!」ググッ


実況「さぁ、ブランカが立ち上がり……そして、両腕突き上げているっ!」

元「まぁ、後ちょっとだった」


ブランカ「オイ、コッチダっ! でぃーじぇいモコッチヘ来イっ!」バンバン

ディージェイ「オーケーっ! それじゃあ、エルボーボーイ……次回はもうちょっと、しっかりしてよねっ……!? ねっ……!?」

コーディ「……はい。すいませんでした」

ディージェイ「ヘイヘーイっ! Mr.ブランカ……今、行くよ~!」サッ


実況「ブランカはマットをバンバンと叩き、おぉ~っと、これはリング内へとディージェイ呼び寄せていますっ! さぁ、ディージェイも今リング内へと向かいますっ!」

578: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:25:25 ID:QzWGrQaE
ディージェイ「ヘーイっ! Mr.ブランカっ……! チャンスをありがとうっ! 勝利のハグだっ!」ガバッ

ブランカ「ぴーぷるずえるぼー良カッタゾっ! でぃーじぇい、オ前ノオカゲダっ!」ガバッ


実況「リングに上がったディージェイは両腕を大きく広げ……そして、ブランカも同じように大きく広げ……さぁ、今二人の距離が縮まり共に勝利の喜びを分かち合いますっ!」


ディージェイ「Mr.ブランカっ……! ミーは信じてい……んっ……?」

ブランカ「オ前ノ、肘ハ最強ダッ! コノ、肘ッ! コノ肘、肘ッ! 美味シソウッ! イタダキマースっ!」カブッ

ディージェイ「……ノ、ノーっ!」


オー? オーオー?

実況「あ~っと、待って下さい……!? 勝利のハグかと思いきや……あっとっ! ブランカはディージェイへと噛みつきましたっ!」

元「……あれっ?」

579: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:31:34 ID:QzWGrQaE
ブランカ「アグアグ……ヤッパリ肘ハ硬イナ……ウンウン……アグアグ……」ガブガブ

ディージェイ「オ、オーノーっ……! 痛いっ……! ばっちぃっ……! それに、ハグはっ……!? 勝利のハグはっ……!?」

ダン「おいおい、何やってんだ、ブランカっ……! そいつは味方だぞ、味方っ!」


ブランカ、カミツクアイテ、チガウゾー

実況「ハグを拒否したブランカっ……! おぉ~っと、ブランカはディージェイの腕に噛みついていきますっ! なんだなんだなんだっ!? ここで仲間割れかっ!?」

元「案外じゃれてるだけなんじゃない……? ほら、だって犬とかも甘噛みとかで、こうじゃれたりするじゃん?」

実況「元さん、彼は犬ではありませんっ! れっきとした人間ですっ! 人なのでございますっ!」

元「だけど、野生児です」

実況「そうでしたっ! ブランカは野生児でしたっ! 野生児っ! とすると……あれはブランカなりの喜びの表現と言った所なのか!?」

580: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:39:45 ID:QzWGrQaE
ブランカ「ぴーぷるずえるぼーっ……! ぴーぷるずえるぼーっ……!」ガブガブ

ディージェイ「オ、オーノーっ……! ヘルプっ……! ヘルプっ……! この人、頭おかしいよっ!」


クスクス……クスクス……

実況「噛み付くブランカっ……! 悶えるディージェイっ……! 確かに、こ~う薄目で見てみれば……大型犬がディージェイとじゃれあっている……そのような光景に見えなくもありませんっ!」

元「何気に、コンビネーションとか良かった二人だからね。うんうん、そういう信頼関係とはあるとは思うよ。ただ、じゃじゃ馬だね……うん。あの大型犬の調教、もうちょっとした方がいいと思うよ」


ダン「ヘーイっ……! ストップっ! ブランカ、ディージェイ……やめろっ!」

ブランカ「オ、オウ……だんサン……」


実況「さぁ、そんな二人に慌てて調教師が仲裁にやってきましたっ! レフェリーのダン氏ですっ!」

元「……何故か、レフェリーの言う事は聞くからね」

実況「ディージェイに噛み付いているブランカ……お~っと、そうっ! 引き離していきますっ! そう、そいつは敵ではないっ!」

581: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:48:27 ID:QzWGrQaE
ブランカ「ヨーシ、だんサンっ! 俺達ノ勝チ名乗リヲ上ゲテクレっ!」

ディージェイ「全く、いちちち……」

ダン「……ったく、それじゃあ二人共手を挙げろっ!」ググッ


実況「さぁ、そしてここで調教師もといレフェリーが両者の手を高々と掲げ、今勝ち名乗り……勝ち名乗りが行われます!」

元「うん」

実況「え~、試合結果はブランカ・ディージェイ組の勝利……ブランカ・ディージェイ組の勝利となりましたっ! え~、ショルダーブリーカーのような技から、そのまま体固めで決着ですっ!」

元「でも、決め手となったのは、やっぱりあのディージェイ君のエルボーじゃない?」

実況「そうですね! その前に、ダブルブレーンバスターもありましたし……合体攻撃……次にディージェイ……そしてブランカと繋いでの……フィニッシュでしたっ!」

元「うん。思った以上にエルボーが強力だったんだよ」

583: 名無しさん 2016/03/06(日) 22:55:30 ID:QzWGrQaE
実況「非常にディージェイらしい技と言えばらしい技ですが……これ、元さん……あの技のネーミングどうしましょうか!?」

元「……スーパーランニングエルボーだったっけ? 確かに、それじゃあダサいよね」

実況「元さん、酷いっ! 私、せっかく頑張って捻り出したと言うのに……」

元「だって、ダサいもんっ! 絶対、その名前じゃディージェイ君にも申し訳ないよっ!」

実況「ぐぬぬぬっ……! 私のセンスは古いのでしょうかねぇ……? それではあの技の名前は、もうディージェイに任せるとしましょうっ!」

元「それが一番いいよ、うん」

実況「さぁ、ディージェイの新技っ……! それがどういったネーミングになるのか……次回の試合で発表出来る事になれば、いいですね!?」

元「はい」

584: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:03:16 ID:QzWGrQaE
ブランカ「サァ、でぃーじぇいっ! 夕日ニ向カッテ走ルゾっ!」ビシッ

ディージェイ「退場口に夕日はないよっ!? Mr.ブランカっ!」

ブランカ「イイカライイカラ、退場ダっ! ホレ、行クゾっ!」

ディージェイ「……オ、オーケー」


実況「さぁ、そしてここでブランカとディージェイが……おぉ~っと、揃って退場していきますっ! 退場していきますっ! 今、花道を引き下がっていきますっ!」


ディージェイ「お~っと、いけない……退場も……華やかにいかないとね……?」ルンダルンダ

ブランカ「ンッ……? 何ダ……? 足ガ痛イゾ……走レナイゾ……? 何ダ……?」ズルズル


実況「ステップを踏み、踊るようにしながら退場していくディージェイっ! まだまだ余裕と言った所かっ!? そしてブランカは……少々足を引きずりながらの退場ですっ!」

元「ディージェイ君はともかく……ブランカ君をねぇ……追い詰めてた部分はあったんだよ……」

585: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:11:45 ID:QzWGrQaE
ガイ「……ううっ」

コーディ「ガイっ……! 大丈夫かっ!?」サッ


実況「リングに残ったガイ……あっと、そして今コーディが駆け寄ってきましたっ! 確かに……後、一歩の所だったのですが……惜しくも沈んでしまいました」

元「まぁ、次頑張ろう。ねっ」

実況「……どうでしたか? 元さん、この二人の試合を見て」

元「だいたい、僕この時間はまだ到着してない事が多いからねぇ、うん。こういう席でこの二人の試合を見る事は少ないんだけど……」

実況「……そうですね」

元「……まぁ、いいんじゃない?」

実況「ほう」

586: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:15:18 ID:QzWGrQaE
元「あのね……ガイ君……彼は結構、暗殺拳の才能あると思うよ?」

実況「おぉ~っと、元さん……おっかないっ! やめて下さいよっ! ガイを悪の道に引きずり込むのはっ!」

元「待ちなさい……君は、暗殺拳を誤解しているっ……! 絶対、誤解してるって!」

実況「ほ~う……と言いますと……?」

元「そもそも、暗殺拳とは……相手の部位を、その腕とか足とかね……? そういう所を破壊していくんだよ……こう、チマチマチマチマ、試合の序盤から狙っていくワケだよ……」

実況「まぁ、元さんの現役時代はそんな感じでしたねぇ」

元「僕らの時代なんかはさぁ……? こう男らしくドッカーンとぶつかり合うのが、主流だったんだよ。その野球でいう、ストレート勝負……みたいな感じでね?」

実況「はいはいはい、わかります。非常にわかります」

元「それで、そんな中僕は……こう、チマチマチマチマ腕に狙いをつけたり……足に狙いをつけたり……ねちっこくやってたんだよ」

実況「私も元さんの現役時代のVTRを何度も確認させて頂きましたけど、そういったファイトスタイルでしたねぇ」

587: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:25:02 ID:QzWGrQaE
元「その結果、アイツのファイトスタイルは男らしくない……とか、言われてね? いつの間にか、僕悪者になっちゃってたんだよ」

実況「ハーッハッハッハ」

元「笑い事じゃないよ!? だから、君……僕は昔は悪人で、今は改心した……みたいな事言うけど……僕、自分の事悪人だと思ってた事、一回もないよ!?」

実況「おぉ~っと、こいつは失礼しましたっ!」

元「やっぱりね、自分よりひと回りもふた回りも大きい人と戦う事ばかりだったからさぁ……? というか、僕より小さい人なんて殆どいなかったんじゃないかな……? そういう中で、僕が生き残るにはそうやって、チマチマやるしかなかったんだよ」

実況「まぁ、機会があれば是非皆さんもね……お近くのレンタルショップなどで、元さんの現役時代の映像をご覧になって下さい。そして、その目で元さんが悪人だったかどうかを、ご確認なさって下さいっ!」

元「周りに騙されちゃいけないよ!? ちゃんと見てね、ちゃんと……僕、そんなシャドルーとかみたいに悪い事してないからね!?」

591: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:37:05 ID:QzWGrQaE
元「って、話題が僕の事になってるじゃないか……戻そう……話を戻そう……」

実況「……おぉ~っと、失礼っ!」

元「だから、ガイ君の話だよね……? ガイ君も言えば、恵まれた体格ではないワケじゃん? これから、ボーンとデカくなるかもしれないけど……まぁ、現状では、ちょっと小さいじゃない?」

実況「確かに、そうかもしれませんね」

元「でも、そんな中……どういう風に攻めればいいか……ってのを、よく理解してると思うよ。彼は、パワー勝負じゃなくてスピード……バネ……サブミッション……そういう風に、攻めていく事の方がいい結果に繋がる……その事を非常に理解してると思うんだよ」

実況「例えば、今日の試合では、ブランカの足……狙いを定めてましたよね?」

元「昔はああいう事してたら、チマチマやってんじゃねぇなんて怒鳴られたもんだけどさ……? 今、選手は成長してるじゃない? 時代が変われば、ファイトスタイルってのも、変わってくるじゃない?」

実況「はいはいはい」

元「それで、それにファンもついてきてくれてるじゃない?」

実況「ほ~う」

592: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:41:19 ID:QzWGrQaE
元「今日のガイ君が、だからブランカ君の足を攻めてる時ね……やっぱりファンの皆さんも、そういう事の有効性……理解してたじゃない?」

実況「はいはいはい! そうでしたよね」

元「本当、羨ましい限りだよ。選手がより自分を生かす為にパフォーマンスを見せる……それをファンが受け入れてくれる……実に羨ましいっ!」

実況「なるほど」

元「そういう面では、ガイ君……体格というハンデを背負いながらも、よくやってるいると思います。まぁ、身体作るのに、越した事はないけどね。まだまだ伸びますよ」

実況「なるほど、ありがとうございますっ! それでは、コーディの方はどうでしたでしょうか?」

元「う~ん……コーディ君か……そうだね……彼は……」

実況「はいっ!」

元「……だから、どっちかと言うと、パワーを生かそうとしてるのかな? そういう面では、僕とタイプは違うね」

593: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:47:59 ID:QzWGrQaE
元「まぁ、ガンガン攻めてる場面もあったし、勢いはあるよね。負けん気が強いって言うのかな?」

実況「ガンガンいってる場面もありましたね」

元「まぁ、何事も経験だよ。ガンガンいくって事は上昇志向が強い……のし上がってやろうって気持ちが強いって事だから。そこは、やっぱり一番大事」

実況「なるほど!」

元「まぁ、彼にも期待しましょうっ!」


パチパチ……パチパチ……

コーディ「……さぁ、退場だ」

ガイ「……あぁ」


実況「さぁそして、ガイとコーディが揃って退場していきますっ……! 本日は破れてしまった両者ですが……是非とも、次魅せていただきたいっ!」

元「そうですね。ほら、拍手も貰ってるんだからねっ! 頑張りましょう」

594: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:50:10 ID:QzWGrQaE
ーーー


ディージェイ「ヘーイっ! Mr.ブランカっ! なんでミーに噛み付いたんだいっ!? ばっちいよっ!」

ブランカ「今日、時間なくて噛み付いてる暇も、犬の真似もする暇なかったんですよ。最後ぐらいはいいじゃないですか」

ディージェイ「……も~う」

ブランカ「……それで、今日の試合はどうでしたか?」

ディージェイ「ヘイヘイ……ミーのピープルズエルボー……盛り上がってたんじゃないっ!? よかったんじゃない!? ほらほら、やっぱりファンキーな必殺技だっただろ!?」ウキウキ

ブランカ「……これから大切に使っていきましょう。連発はダメですよ。一試合一回です」

ディージェイ「一試合一回……ミーは、10回でも20回でも打ってやりたいんだけど……」

ブランカ「……ファンは飽きます」

ディージェイ「そうだよね! あまりやってると飽きちゃうよねっ! オーケー、オーケー……わかったわかった……」

ブランカ「試合の感想は、それだけですか……? もう、ありませんか……?」

ディージェイ「あるよ~! Mr.コーディがね……沢山エルボー打ってきたんだよ! ミーは困っちゃったんだよ! どうしようもなかったっ!」

595: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:54:21 ID:QzWGrQaE
ブランカ「なるほど……その事については……君がよかった点も、悪かった点も、ありますね……」

ディージェイ「ミーに悪い点なんてあったのかいっ!? 今日はミーはしっかりと……」

ブランカ「まぁ、話を聞いて下さい。先ず、よかった点は二つ……一つは、君が避けずに、攻撃を受けてくれた事……」

ディージェイ「それは、最初に言われてたからね。彼らが大声出しながら仕掛けてきたら、ミーは喰らわなきゃいけないんだろ?」

ブランカ「しっかりとその指示を守ってくれました。そこがよかった点です。そして、二つ目……コーディ君がエルボーばかりして、君の対処のしようがなくなった……だから、私に交代してくれたんですよね?」

ディージェイ「……うん」

ブランカ「そういった時に、私を頼ってくれる事……自分だけで処理しない……非常によかったと思います。だからこそ、私は君に新技の機会を与えました。自分のチャンスを犠牲にしてまで、試合の流れを優先してくれたんですからね」

ディージェイ「……オ~ウ」

ブランカ「私は、犠牲にした分のチャンスは、同じ数だけ与えますよ?」

ディージェイ「と言う事は、ミーのあの時の選択は大・成・功といったワケなんだね!」

ブランカ「……話はそう簡単ではないワケですね」

ディージェイ「……んっ?」

596: 名無しさん 2016/03/06(日) 23:58:16 ID:QzWGrQaE
ブランカ「重箱の隅をつつく事にはなりますが……これは悪い点です。どうしていいかわからない……自分だけでは処理しきれない……それは、君の処理能力が、劣っていると言う事にも取れます」

ディージェイ「ヘーイっ! 待ってくれっ! だって、エルボー、エルボーばかりじゃ……」

ブランカ「ダブルローリングソバット……ダブルローリングソバット……ダブルローリングソバット……おまけに、ダブルローリングソバット……」

ディージェイ「……んっ?」

ブランカ「コーディ君も、少し暴走気味でしたが……以前の君は同じ事をしてるんですよ。コーディ君にあまり目くじら立てないで下さい……君が文句を言うなら、私にだって目くじら立てる権利はありますよ?」

ディージェイ「今日はしてないじゃないかっ!? それにMr.本田には怒られてるよっ! もっともっと怒られてるよ!?」

ブランカ「でも、本田さんは途中で交代などせずに、君のダブルローリングソバット……受け続けてくれてるでしょ? 君は本田さん相手なら自由にやらせてもらえてるでしょ?」

ディージェイ「たまに、痛いビンタされちゃうけどね!」

ブランカ「相手に自由にやらせ続ける事が出来る本田さん……どうしようもなくなって、パートナーに交代する君……ここが、本田さんと君の差になってくるワケなんですよ」

609: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:01:24 ID:hAb8CkMU
ブランカ「ですから……まぁ、もう少しコーディ君とガイ君相手にその辺の経験を積んで頂いて……」

ディージェイ「オーノーっ! まだミーはその二人なの!?」

ブランカ「でも、以前よりかは出来るようになってるじゃないですか。技のレパートリーも増えてきてるし……よくなってきてますよ」

ディージェイ「ミーは超一流にならなくちゃいけないからね! 当然だよっ!」

ブランカ「今日のコーディ君には……私や、ダルシムさんが言っておきます。ちょっと、やり辛かったかもしれませんが、次回はそうさせないようにしますから……」

ディージェイ「本当だよっ!? ちゃ~んと言っておいてよ、も~うっ!」

ブランカ「当面の目標は本田さんみたいに、どんな状況で余裕を持って望めるようにする事です。追いつけ追い越せ本田さんです」

ディージェイ「それとね……後、Mr.ヤムチャもだっ!」

ブランカ「あ~、そうですね。ヤムチャ君もですね」

610: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:11:07 ID:hAb8CkMU
ディージェイ「Mr.本田は……もう伸びしろがない……うん、うん……」

ブランカ「……あっ、そんな事言うと怒られますよ?」

ディージェイ「だって、彼はもう完成系なんだから……Mr.本田の場合は、後はもうミーがその差を埋めていくだけだ。キャリアの差なんて、ミーのヤング・パワーで埋めていってあげるよ」

ブランカ「考え方としては、いいかもしれませんが……歳とってからでも、進化出来るのがプロレスなんですよね」

ディージェイ「問題はMr.ヤムチャだよ。彼はまだ完成系じゃない……だから、ミーもね……うん」

ブランカ「……君、結構ヤムチャ君ライバル視してますねぇ」

ディージェイ「ライバルじゃない。彼は戦友だっ! だけど、どっか行っちゃったんだっ! だから、ミーから会いに行かないとっ!」

ブランカ「焦りは禁物ですよ。今日みたいな試合の中で無理をせず学んでいく事が、近道だと思います。考えようによっちゃ、コーディ君とガイ君は、ロレントさんやソドムさんよりも、学べる事の多い相手なんですよ」

ディージェイ「でも、自由に出来ないじゃないか? ミーは受けてばかりだよ」

ブランカ「受ける事……学べたじゃないですか……? それに、最後の最後で総取りする方法も……」

ディージェイ「……ワーオ」

ブランカ「試合序盤から、君はずっと受け続けていましたが……試合を見ていたファンは今、どう思っているでしょうねぇ? 君のエルボーの印象が強く残ってるんじゃないですか? それでいいんですよ」

612: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:15:44 ID:hAb8CkMU
ーーー


ダルシム「うん、二人共。お疲れ様」

ガイ「お疲れ様です」

コーディ「……すいませんでした」ペコッ

ダルシム「……おっと、どうした?」

コーディ「いや~、あの~、その~……エルボーばかりしてましたよね……俺……」

ダルシム「……自覚はあるんだな? よしよし」

コーディ「本当、すいませんでした……すいませんでした……」

ダルシム「立ち上がりはよかったのに……それに、試合前にも上手くアピールしてたじゃないか。それなのに、どうした?」

コーディ「……ディージェイさんに、ちょっと蹴りが変な感じで入っちゃったんですよ」

ダルシム「……あったな」

613: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:25:30 ID:hAb8CkMU
コーディ「それで、そこからちょっとテンパったと言いますか……う~ん……」

ダルシム「焦って攻める必要はない。じっくりと間を取ったっていいんだよ」

コーディ「いや~、最初に蹴り見てる分……なんか、試合中に仕掛けられたら……みたいに思った所もありまして……」

ダルシム「そもそも、ディージェイ君は当てる気で打ってないだろ? そこはちゃんと空振りさせるように、ジミー君が言ってある」

コーディ「……はい」

ダルシム「君の仕掛けた分は、全部受けてくれただろ? 彼だって、しっかりやってくれるよ」

コーディ「昨日の試合で、結構滅茶苦茶やってましたからね……こ~う、あの様子を見ていたらなんというか、その……」

ダルシム「……舐めてたか?」

コーディ「すいません……舐めてた部分もあったかもしれません」

614: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:31:25 ID:hAb8CkMU
ダルシム「彼は、ここでのキャリアは短いかもしれないが、他の場所でのキャリアがある」

ガイ「キックボクサーですよね?」

ダルシム「そうそう、キックボクサー。あまり、下に見ないように。そういった意味を込めて……最初の蹴りは、君達に見せたんだ。凄い蹴りだっただろ?」

コーディ「……はい、いいもの見れました」

ガイ「……鋭かったです」

ダルシム「コーディ君……見るからに、怖気付いていたぞ……?」ニヤニヤ

コーディ「いやいやいや、怖気付いてなんていませんよっ……!」

ガイ「……本当か?」

コーディ「お、お前っ……! エプロンで見てただけの癖に……あっ、卑怯だな~っ! 俺は目の前で見たんだぞ!」

ガイ「……まぁ、そうだけど」

615: 名無しさん 2016/03/07(月) 22:54:27 ID:hAb8CkMU
ダルシム「機会があれば、ガイ君も試合の中で見せてもらうといい」

ガイ「そうですね。自分は今日、ブランカさんでしたからね」

ダルシム「ガイ君は上手くやってたと思うぞ、うん」

ガイ「……ありがとうございます」

コーディ「……」

ダルシム「あ~、コーディ君も……ジミー君相手ならいけただろう。ディージェイ君とは経験不足……今日の差はそこの差だ」

コーディ「……はい」

ダルシム「落ち込む事はない……寧ろ、もっと酷くなるのかと危惧していたぐらいだよ。そういう意味では今日の試合……ディージェイ君と作れたじゃないか? そこは、胸を張ってもいい」

コーディ「……はい」

ダルシム「次は、いい試合を作ろう」

ガイ「コーディそうだよ……次があるじゃないか……? 俺だって、多分ディージェイさん相手だったら似たような事になってたと思うよ……なっ……?」ポンポン

コーディ「……はぁっ」

ダルシム「何事も経験だ。次に生かせれば、それでいい」

コーディ「……はい」

616: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:01:13 ID:hAb8CkMU
そしてーー


ユン「……ぐにゅにゅにゅにゅっ!」ガシッ

ホーク「……来るかっ!?」


実況「さぁ、ユンがホークの頭部を脇に抱えるっ! ブレーンバスターの体勢っ! おぉ~っと、いくかっ!? いくかっ!?」

元「う~んっ……!」


ユン「ぐにゅにゅにゅにゅっ……! う、うっ……重いっ……!」ググッ

ホーク「……どうしたっ!?」


実況「あ~っと、しかし持ち上がらないっ! やはり持ち上がらないっ! ホークの巨体は一ミリもあがりませんっ!」

元「そりゃ、この体格差で仕掛けるもんは無謀だよっ! 無謀すぎるよっ!」

618: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:09:19 ID:hAb8CkMU
ホーク「……おおおぉぉ!」ググッ

ユン「……う、うおおおぉぉぉっ!」


実況「あ~っと、ここは逆に……ホークが抱え上げたっ! 抱え上げたっ! ユンの身体を真っ逆さまへと抱え上げていくっ!」


ホーク「……そおおおらっ!」ズドーン

ユン「……いってえぇぇっ」


オー、オーオー

実況「そして、後方へとユンの身体をマットに叩きつけていくっ! ブレーンバスターを仕掛けたユンだが……ここは逆にいかれてしまったっ!」

元「そりゃ、こうなるって……だって、ふた回りぐらい体格違うじゃない?」


ホーク「……ふう」ムクッ

ユン(テキパキしろ、テキパキ……このウスノロっ……!)


実況「さぁ、ユンはマットに大の字っ! そしてホークがここでゆっくりと上体を起こしますっ!」

620: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:15:38 ID:hAb8CkMU
ホーク「ふうっ……ふうっ……」ドスドス

ユン(遅いんだよ……あ~っ……! 動いがトロいんだよっ……! くっそっ!)


実況「さぁ、立ち上がったホークは、おっとそのままダウンしているユンの……足元へと移動していくっ!」

元「う~ん……こりゃ、またホーク君のペースになっちゃうかもね」


ホーク「……よいしょ!」ガシッ

ユン「……ガッ!」


実況「そして、ホークは上半身を屈めて……おぉ~っと、両腕でユンの首を掴んだかっ!?」

元「あっ、首だね」


ホーク「……うおおぉぉっ!」ググッ

ユン「ガッ……ガガッ……!」


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、そしてそのままユンの身体を持ち上げていったぁっ! 首筋掴み、無理矢理引き起こしていくっ! そしてそのまま、高々と持ち上げていくっ!」

元「パワー見せてきたよ。ネック・ハンギング・ツリーだ」

622: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:21:53 ID:hAb8CkMU
ホーク「……どおおおだっ!?」ググッ

ユン「ガッ、くっそっ……離せっ……離せっ……!」ジタバタ


実況「さぁ、ホークがネック・ハンギング・ツリーでユンの身体を抱え上げていくっ! そして締め付けるっ! おぉ~っと、ユンも足をバタバタと動かし、もがいているっ! こいつは苦しそうだっ!」

元「ホーク君は、こういったパワー、パワーで試合を進めていけばいいからね」


ダン「ユンっ……! どうするっ……!? ギブアップかっ!?」

ユン「ノーっ……! ノー、ノーっ……!」ジタバタ

ホーク「レフェリー……ギブアップ狙いではないっ……! 狙いは、スリーカウント狙いだっ! うおおおぉぉぉっ!」ズドーンッ

ユン「うっ、げええぇぇっ……!」


オー、オーオー

実況「いや、待てっ……! ホークはそのまま開脚ジャンプをしつつ……ユンの身体をマットへと叩きつけるっ! 叩きつけていったぁ!」

元「おぉ~っと、ネック・ハンギング・ボムっ!」


ホーク「さぁ、レフェリーカウントをっ!」

ダン「オーケー、任せておきなっ!」


実況「ここは、ホークっ! さらにネック・ハンギング・ボムへと移行するっ! そしてそのままフォールの体勢っ! さぁ、レフェリーがカウントをとるっ! どうだどうだっ!?」

624: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:27:00 ID:hAb8CkMU
ダン「ワンっ……!」

オー、オーオー

ダン「ツーっ……!」

ユンクン、タッテー

ダン「……スリ」

ユン「……負けっかよおおぉぉっ!」ガバッ

ホーク「……くっ」

ダン「カウントはツーだっ! カウントツーっ! まだ、決まっちゃいねぇぞっ!?」


キャー、キャーキャー

実況「ユンが粘りを見せてくるっ! カウントは2.8ィ! ここはユンっ! 返していくっ! おぉ~っと、その姿に場内から黄色い声援が飛ぶゥ!」

元「苦しい上体だけど、なんとか……まだまだっ!」

626: 名無しさん 2016/03/07(月) 23:33:03 ID:hAb8CkMU
ホーク、ヤレヤレー

実況「あ~っと、しかしここでホークを後押しする、野太い声援っ! こちらも負けてはおりませんっ!」

元「ホーク君は男性の指示掴んでるのかな? まぁ、ああいった大きい人がドカンドカンしてるのは、見てて気持ちがいいからね」


ホーク「……ふう」ムクッ

ユン(だから、トロいっ……! テキパキしろっ……!)


実況「さぁ、余裕を持ってゆっくりと立ち上がってくるホークっ!」


ホーク「よし……起きろっ……!」ググッ

ユン「う、ううっ……」ヨロヨロ


実況「そして、再びユンの身体を引き起こしていくっ! 引き起こしていくっ! あ~っと、ユンは足にきているんでしょうかねぇ? ちょ~っと、足元がおぼつかないっ!」

元「ユン君とっては、正面からぶつかるって戦いは……しにくいよね」

654: 名無しさん 2016/03/08(火) 22:00:00 ID:wJCS33oI
ホーク「……ふんっ!」ブンッ

ユン「お、おおっ……」ダダッ


実況「さぁ、そしてホークっ……! 今度はユンの身体を、ロープへと振っていったぁ!」

元「うん」


ホーク「……おおおぉぉっ!」ドタドタ


実況「さぁ、そしてホークもロープへと走るっ! ユンのとは逆サイドのロープへとドタドタと足を踏み鳴らしながらも……全力で走っていくっ!」

元「おぉ~っと」


ユン(こいつは、能天気って言うか……なぁ~んにも考えてないって言うか……まぁ、いいや……せいぜい利用させてもらうか……さぁ、いくぜ……)

655: 名無しさん 2016/03/08(火) 22:11:51 ID:wJCS33oI
ユン「……よっとっ!」ガシッ


実況「おっと……!? ここでロープまで振られていったユンだが、両腕でトップロープを掴むっ!」

元「……おっ!?」


ユン「……それっ!」シュタッ


キャー、ユンクーン

実況「さぁ、そしてトップロープを飛び越えて……おぉ~っと、そのままエプロンサイドへと降り立ちましたっ! ここはユン、跳躍力を見せていきますっ!」


ユン「はぁっ……はぁっ……好きにはさせないぜ……はぁっ……ざまあみろ……」

ホーク「……うおおおぉぉぉっ!」ダダッ


実況「一度、エプロンサイドへとエスケープしていくユンっ! だがしかし、ホークも突っ込んできているっ! ロープの反動を利用してやってきているぞっ!?」

元「うん、ユン君はこういった感じでいった方がいいとは思うんだけど……あ~、休んでちゃダメだよっ! 来てるよ来てるよっ!?」

656: 名無しさん 2016/03/08(火) 22:23:39 ID:wJCS33oI
ホーク「構うもんかっ……! そのまま、仕掛けさせてもらうぞっ……! うおおおぉぉぉっ!」ダダッ

ユン(よし、来るっ……! 後はタイミングを合わせて……それと、距離っ……! オッケーっ……! 来いっ……!)チラッ


実況「さぁ、ここでユンが顔を上げたぁ! だがしかし、ホークはもう突っ込んで来ているっ!」

元「う~ん……カウンター、カウンター」


ホーク「うおおおぉぉぉっ……! コンドルスパイアっ……!」ズドオオォッ

ユン(よし、今だっ……! それっ……!)シュタッ


実況「ホークはエプロンサイドのユンへと、コンドルスパイアっ! ロープ越しにその巨体をぶつけていったぁ!」

元「……んんっ!?」

実況「おぉ~っと、何だっ!? 下から突き上げる形になったかっ!? ユンの身体がエプロンサイドから浮き上がり、そのまま大きく大きく場外へと跳ね飛ばされたぁ!」

元「……危ないっ!」

658: 名無しさん 2016/03/08(火) 22:32:37 ID:wJCS33oI
ユン「うわあああっ……! うわあああっ……!」

ホーク(お、おいっ……! そんなに飛んだら……)アセアセ

ユン「おおおぉぉっ……! ぐわあああぁぁっ……!」ガッシャーンッ


オー、ホーク、スゲー

実況「なんと言うパワーっ……! 超パワーっ! ホークの仕掛けたコンドルスパイアによって、ユンの身体は宙を飛び……おぉ~っと、そのままかなりの距離を飛んだっ! ユンの身体は、エプロンサイドから一気に鉄柵まで吹き飛ばされましたっ!」

元「おいおいお~い……ユン君、大丈夫か、おい……」

実況「エプロンサイドから、大きく大きく投げ出されたユン……これは、ホークの超パワーでしょうかっ!? やはり、熊がコンドルのような俊敏さを手にしてしまったら、こうなるのかっ!?」

元「後、比べると……ユン君が小さめって事も影響はしたね」

661: 名無しさん 2016/03/08(火) 22:41:59 ID:wJCS33oI
ホーク、イイゾー、イイゾー

ユン(どうだっ……! 飛び技使った受けだよ……ファンには受けねぇかもしれないが……ベガさん認めさせるには、十分だ……お前みたいな、デカいヤツ……こんな受けは出来ねぇだろが……チビにはチビの武器があるんだよっ……! でも……)

ホーク(ユン……お、おいっ……! 大丈夫なのかっ……!? 結構、派手に落ちたぞ……)

ユン「へ、へへ……あ~、ちくしょうっ……! やっぱり痛ぇな……へへ、思いっきりケツから落ちちまった……」


実況「おぉ~っと、ホークはロープ越しにユンの様子を観察しているっ! そして、ユンは……やはり、衝撃が大きいかっ!? 場外で苦しんでいるっ!」


ユン(おいおい……だから、モタモタするなってのバカっ……! ここから場外戦だろっ……! 試合止めんなっ……! 早く来いっ……!)ギロリ

ホーク(あ、ああっ……そうだ……場外戦だ……)スッ


実況「おぉ~っと、そしてここでホークはトップロープを跨いで、場外へとおりますっ! 場外へと降りていきますっ! ここから場外戦かっ!?」

元「おいおいおいおい……大丈夫かっ?」

662: 名無しさん 2016/03/08(火) 23:12:11 ID:wJCS33oI
ーーー


ローズ「……うわっ、危なっ! あれじゃあ、春麗の二の舞になっちゃうわ」

春麗「……やめてよね。蒸し返すのは」

キャミィ「あっ、場外戦始まりましたね……」

ローズ「あ~、あ~、パワーボムなんて……パワーボムなんて……ダメよダメよ……ユン君、春麗の二の舞になっちゃうわよ……」ソワソワ

春麗「……だから、やめてよね。本当に」

かりん「……ユンさんの事は、確かさくらがプロデュースしてるんですわよね?」

キャミィ「……さくらさんが、ああやれって言ったんですかね?」

ローズ「さくらちゃんは、言わないでしょ……? だって、女子部から怪我人出て……私達、皆、皆苦労したんだから。その事はわかってるわよ」

春麗「……しつこいっ!」

663: 名無しさん 2016/03/08(火) 23:26:51 ID:wJCS33oI
ローズ「……ユン君の独断じゃないの? ホーク君は、そういう人に見えなさそうだし」

かりん「受け自体は良かったんですけど……場所が……場所が……」

ローズ「ちょっと、ちょっと……早くリングに戻りなさいよ……無茶はダメ……無茶は……」

キャミィ「……あっ、戻りましたね」

ローズ「そうそう、リングでしなさい……リングの中でアピールしなさい……もう……」

春麗「……冷や冷やする試合ね」

ローズ「見てて怖いわ……も~う、早く決めちゃいなさいっ……! もういいわよ、決めちゃって」

かりん「さくら……う~ん……また、嫌な仕事押し付けられちゃいましたわね……」

688: 名無しさん 2016/03/10(木) 21:59:48 ID:DrW0EKgU
そしてーー


実況「ユン……健闘こそはしたものの、最後はホークのパワーボムの前に沈んでしまいましたっ! 今、退場していますっ!」

元「やるだけ事はやったと思うけど」

実況「さぁ、元さん、では試合を振り返ってみていかがでしたでしょうか?」

元「だから、最初から言ってるけど体格差だよね、うん……ホーク君はそこをよくわかってたよね。あれだけの巨体だったら、タックルだとか……それこそ、シンプルなパンチ・キックとかでね……ガンガン押していけばいい」

実況「まるで、ユンの事を子供のように投げ飛ばしていましたっ!」

元「どっしり構えた、横綱相撲とでも言えばいいかな……? ああいう、自分の理を生かしたファイトスタイル見せていけば、いいんじゃないかな? 今日はユン君だったけど……他の相手も、ホーク君より大きい人なんて数えるぐらいしかいないんだから」

実況「ホークと同じような体格と言えば……サガットぐらいのものでしょうかねぇ? 」

元「ただ、サガット君は結構スピード持ってるよ? それに、一番の違いは蹴りだね。ホーク君に比べて柔らかいのかな?」

実況「あぁ、確かにホークはあまり蹴り技を使っていきませんねぇ?」

元「まぁ、サガット君と同じ事をやれってワケではないよ。今日みたいな試合をサガット君相手に持っていけるか……って、話だよ」

689: 名無しさん 2016/03/10(木) 22:09:11 ID:DrW0EKgU
実況「それでは、ユン……こちらの方はどうでしたか?」

元「う~ん……まぁ、苦労はしてるみたいだね」

実況「あれだけどっしり構えられると、やはり小柄なユンとしては苦しい部分もありますからね」

元「それでも、色々工夫してやってたとは思うんだけどね。結構、バネとか使ってね、うん。いってた事はいってたんだけど……うん……まぁねぇ……うん……」

実況「……まぁ、なかなか難しいと言った所でしょうか?」

元「無茶しすぎるのは良くないよ。とだけ言っておこう。うん」

実況「なる程」

元「意気込みは感じたんだけどね……こ~う、なんとかベルト戦線に食い込んでやろうっていう意気込みはね」

実況「確かに、現状ベルトを持っているのは……シングルベルトは、ベガ……シャドルーでありますっ! そして、タッグベルトはロレント・ソドム組……これ、両保持者共に、一癖も二癖も難のある人物達ですからね!?」

691: 名無しさん 2016/03/10(木) 22:19:36 ID:DrW0EKgU
ーーー


ユン「よ~し、お疲れ様~っ!」

さくら「……」ムスッ

ユン「……んっ?」

さくら「……聞いてないっすよ、聞いてない」ムスッ

ユン「んっ……? えっ……? 何が……? あれ、どうしたの……?」

さくら「何がじゃないでしょうがっ! あ~んな、危険な事して……何考えてるんっすか!? 事故でも起きたらどうするんすかっ!?」

ユン「大丈夫だっての……俺がそんなヘマするように見える……? ちょっと、心配しすぎだっての……」

さくら「あのねぇ……? 春麗さんも、ザンギエフさんも……皆、同じ事言って怪我したんすよっ!」

ユン「それはさぁ……でも……」

さくら「……口答えしないっ!」

ユン「……お、おう」

693: 名無しさん 2016/03/10(木) 22:29:15 ID:DrW0EKgU
さくら「あのね、ユンさん……? ロレントさんいるじゃないっすか……?」

ユン「……うん」

さくら「春麗さんが離脱して……ザンギエフさんが離脱して……離脱者が、続いてこれ以上、うちの団体から怪我人が出るのは危険だと判断したからこそ、ロレントさんはファイトスタイルの変更を申し出たんすよ。ヒールターンして、怪我のリスクを減らしていく事にしたんじゃないっすか」

ユン「……ちょっと、怖いよ。さくらさん」

さくら「以前のロレントさんのポジションが空いたからって……じゃあ、自分のがそこに入ります……そうじゃないでしょうっ! なんで、わざわざ自分から地雷原に足を突っ込むんっすか!? アピールって、そういう事じゃないっすよ!」

ユン「わかった、わかったよ……わかったから……怒らないでよ……」

さくら「これじゃあね、逆効果っす……ベガさんへのアピール……逆効果っすよ……」

ユン「……嘘だろ?」

さくら「……本当」

695: 名無しさん 2016/03/10(木) 22:36:06 ID:DrW0EKgU
ユン「おいおいおいおい……嘘だろ……なぁ……? おい、嘘だろ、おい……身体張ってさぁ……? その結果が逆効果……? おいっ……!」

さくら「……うん」

ユン「じゃあ、俺……今日、なんの為に試合したんだよっ!?」

さくら「……これからは、そういう事をしないって学ぶ為でしょうね」

ユン「ふざけんなよ、おいっ……! 身体張った奴が悪者かよっ! なんだよ……それ、なんだよっ……!」

さくら「とりあえず、今回の件に関しては……急ぎでベガさんに、報告してきます……」

ユン「いやいや、ちょっと待て……ちょっと待て……内緒にしておこうよ……ねっ……?」アセアセ

さくら「……内緒?」

ユン「ベガさん……忙しいから、試合見てるかどうかわかんないって……だから、黙ってたらバレない可能性もあるじゃん……? だったら、わざわざそんな報告……いらないんじゃないかなぁ……?」

さくら「……ははは」

ユン「は、はははっ……! なっ、ななっ……!? そうだろ……!?」

さくら「無理っす。最悪の状況になる前に……報告行ってきます……ごめんなさい……」クルッ

ユン「あっ……! お、おいっ……! おいっ……!」

697: 名無しさん 2016/03/10(木) 22:48:42 ID:DrW0EKgU
ユン「やっべぇなぁ……やっちまった……のか……?」

ヤン「おいっ……! おいっ……! ユンっ……!」

ユン「あっ、ヤン……」

ヤン「お前……なんか、やってたよなぁ……? あれは、なんだ……? また、思いつきでやったのかっ……!?」

ユン「あ~、うん……そう……」

ヤン「さくらさんに……何か言われただろ……? なんて言われた……?」

ユン「……ベガさんに報告するってさ、ははは」

ヤン「それ、いい意味で……って、ワケじゃないよなぁ……? なぁ……?」

ユン「まだ、望みは絶たれていない……大逆転の満塁ホームランが起こる可能性も……」

ヤン「俺には、六点差で負けてる状況に見えるぞ!? 満塁ホームラン出ても……逆転はしないぞっ……! おいっ……! おいっ……!」

ユン「はぁっ……うるせぇ……ガタガタ言うんじゃねぇ……まだ、わかんねぇだろが……」

ヤン「……ふざけんな、おいっ! お前がやった事だろうがっ!」

699: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:01:08 ID:DrW0EKgU
ーーー


コンコン


ベガ「……さくらか? 入れ」

さくら「失礼します」ガチャ

ベガ「おい……さっきのユンの試合だが……」

さくら「はい」

ベガ「なぁ~んか、危険な事してたぞ……? なんだ、ありゃ……」

さくら「ありゃ……? 反応悪いっすねぇ……」

ベガ「どういう事だ……? んんっ……?」

さくら「……自分の指示っす」

ベガ「……あぁっ?」

703: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:05:49 ID:DrW0EKgU
さくら「プロデュースって言っても、女子部と男子部……同じようにやるのもどうかと思いまして……だったら、男子部ならではの……こうハードなバンプを見せていくのもアリなんじゃないかなと思いまして……」

ベガ「……その結果、怪我でもしたらどうするんだ、おい? ユンだって、うちの大事な商品なんだぞ?」

さくら「……すいません」

ベガ「ユンとヤンの事は、お前に任せはしたが……お前、それは男子部を滅茶苦茶にしてもいいという事ではないんだぞ?」

さくら「……すいません」

ベガ「春麗や、キャミィ……お前、同じような事をさせるのか……? あぁ……?」

さくら「そうですね、すいません。春麗さんやキャミィさんなら、もっと大切に扱ってました」

ベガ「……それなら、ユンも同じように扱え。あんな無茶な事はさせないでくれ」

さくら「はい……申し訳ありませんでした」

705: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:12:55 ID:DrW0EKgU
ベガ「……荷が重いのか?」

さくら「いや……もう少しやらせて下さい……お願いします……」ペコッ

ベガ「……う~ん」

さくら「……お願いします」

ベガ「……今回のような事はするなよ?」

さくら「はい。申し訳ありません……もう少し、違う形で考えてみます……今回は功を焦りすぎました……申し訳ありません……」

ベガ「ユンも今、切羽詰まって必死だ。上がる為ならなんだってするぞ……その必死さは認めてやるが……う~ん……お前が間違えてどうするんだ?」

さくら「今回の件は申し訳ありませんでした……自分が予想していた以上に、危険な結果になってしまって……はい、申し訳ありませんでした……」

ベガ「……しっかりしてくれ。キャミィの時のような手腕を見せてくれ。頼むよ、さくら」

さくら「……はい。やらせていただきます」

706: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:19:01 ID:DrW0EKgU
ーーー


ヤン「おい……おい……」

ユン「もういいだろ……お前には、関係ない話だろが……」

ヤン「お前に影響出たら、タッグパートナーの俺にも影響が出るんだよ? 関係ない話じゃないだろが」

ユン「あ~っ……! まだ、わかんねぇっての、結果はっ……!」イライラ

ヤン「あのなぁ~、この野郎っ……!」

さくら「あ~、ちょっとちょっと……あっ、ダメっすよっ……! 喧嘩はダメダメっ……!」

ユン「……あっ、さくらさん」

ヤン「おいおい、さくらさんが戻ってきたぞ!? どうすんだ、おいっ……! 結果次第では、コンビ解消するからなっ!?」

ユン「うるせぇっ! 構わねぇよっ! コンビ解消……上等じゃねぇかっ!」

さくら「も~う……揉めない揉めない……本当、二人共いつも喧嘩してませんか? それに付き合わされるこっちの身にもなって下さいってば……も~うっ……!」

708: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:25:52 ID:DrW0EKgU
ヤン「あの~、さくらさん……今、ベガさんに報告に行ってたんですよね……?」

さくら「はい。行ってましたよ」

ヤン「……どうでしたか?」

ユン「……」ジーッ

さくら(さぁて……どういう風に言おうかなぁ……? お咎めなし……じゃ、流石にどうかと思うし……)

ユン「……」ジーッ

さくら(本人も反省してるのかな……? う~ん、まぁでも、また無茶されても困るし……お灸は据えておかないとね……ここは、心を鬼にして……)

ヤン「……どうなりましたか?」

さくら「え~、うん……ベガさん……非常に御立腹でした……」

709: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:34:51 ID:DrW0EKgU
さくら「ベルト戦線への道……閉ざされてしまいました。これにて、終了です」

ヤン「……マジ?」

ユン「ちょっと待て、ちょっと待て……一回のミスでさ……? そういうのはよくないんじゃないか? 本当に俺、今日なんの為に試合したか、わかんねぇじゃねぇか!」

ヤン「お前が勝手な事をしたせいで……おいっ……! くそっ、この野郎っ……! もうコンビ解消……」

さくら「はいはい、落ち着いて落ち着いて……ベルト戦線の道が閉ざされたって言いましたけど……それは、二人の事じゃないっす」

ヤン「……えっ?」

ユン「……じゃあ、誰が?」

さくら「自分っすよ。自分。監督不届きとでも言えばいいっすかね……? 今回は、自分がベルト戦線に絡んでいく事を、閉ざされる結果になりました。二人には、まだチャンスがあります」

ヤン「よかった……って、言って……いいのかな……? コレ……」

さくら「二人にとっては、よかった結果なんじゃないっすかね? 女子部はまぁ、春麗さんが復帰した事だし、ベルト戦線は自分が絡んでいかなくてもなんとかなりますよ。そもそもブッカーの自分が、いいポジションにいるってのも……よく思われない事ですしね。これはこれでいいっすよ」

711: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:41:08 ID:DrW0EKgU
ヤン「お前の勝手な行動で……さくらさんに、迷惑かかってるじゃないかっ! おいっ!」

ユン「ご~め~んっ……さくらさん、俺のせいで超ご~め~んっ……」

さくら「今回の件に関してはね……ユンさんの、行動……止めれなかった自分にも責任はあると思うんで、まぁまぁまぁ、こりゃ妥当なんじゃないかなと思います。女子部のベルト戦線は、自分を除いた他のメンバーで、やり繰りしていきますよ」

ユン「……本当、ごめんね~」

さくら「……ユンさん、でも次は多分ないっすよ?」

ユン「……んっ?」

さくら「ユン・ヤンwithさくらの中からね……先ずは自分……さくらが脱落してしまいました。次に同じ事繰り返しちゃったら……ユンさんが、ベルト戦線の道、閉ざされてしまいます」

ユン「……はい」

さくら「そうなってくると……自分自身も勿論っすけど……パートナーのヤンさんにも迷惑かかってしまうんですから……? ねっ……? も~う、次はないっすよ?」

ヤン「……お前、本当にそうだからな?」

713: 名無しさん 2016/03/10(木) 23:48:09 ID:DrW0EKgU
さくら「一つ、追い詰められたかもしれません……でも、まだチャンスは残っています。引き続き、ユン・ヤンwithさくらでね……? 頑張ってベルト戦線に食い込んでいきましょうよ! 出来れば、ユンさんには自分の言う事、もうちょ~っと聞いてもらいたいっすけどね?」クスクス

ヤン「本当、そうだぞ……? お前の身勝手な行動で……」

ユン「わかってる……わかってるっての……わかったから……」

さくら「反省するのも大事っすが……前に進む事も大事っす」

ヤン「こいつはイノシシみたいに前にしか進まないんだから……たまには反省させた方がいいんですよ。こいつのせいで……女子部大丈夫ですか……?」

さくら「まぁ~、女子部は大丈夫でしょう! なんとかなります! 今回みたいな件は、かえって遠回りなっちゃう……ユンさんもそれはもう、わかりましたよね?」

ユン「……は~い」

さくら「やり過ぎないように、頑張りましょうっ!」

ユン「……は~い」


さくら(うん、悪い嘘は言ってないよね、多分……次やったらきっと本当にマズい事になっちゃうし……別に自分はベルト戦線に絡んでいく予定はないから……うん、大丈夫……これくらいなら大丈夫……うんうん……)

730: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:01:34 ID:nu5iNAp6
ーーー


ダン「続きましては……第三試合……第三試合でございますっ!」


オー、オーオー

実況「さぁ、それではいよいよ第三試合……第三試合でございます」

元「場内も温まって来てるんじゃない?」


ダン「第三試合……E.本田・ヤムチャ組対ロレント・ソドム組の試合を行いますっ!」


オー、オーオー

実況「かつて、本田とロレントはタッグパートナーでありました……共に苦難の道を歩んできた存在でありました……しかし、長くは続かなかったっ……!」

元「うん」

実況「パートナーを解消し、ロレントは……新たなパートナー……ソドムと出会い……そして、現在のロレントっ! 傍若無人な行為を繰り返す、非常に危険な存在となっておりますっ!」

731: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:10:22 ID:nu5iNAp6
実況「そんなロレントにとうとう本田の堪忍袋の尾が切れたぁ! 元・タッグパートナーとしては、この現在のロレントの振る舞いを黙ってみていられないっ! そして、本田が連れてきたダッグパートナーは……ヤムチャっ……! 空手軍団ヤムチャをこの一戦に持ってきましたっ!」

元「こっちも強力なタッグパートナーだよね」

実況「さぁ、いよいよ第三試合開幕ですっ……! 本田・ヤムチャ組対ロレント・ソドム組……元・タッグパートナー同士の遺恨試合っ!」


ダン「それでは、先ずは……E.本田選手っ! ヤムチャ選手の入場ですっ!」


ワー、ワーワー

本田「よっしゃっ……! いくでっ……!」スッ


オー? オーオー?

実況「さぁ、そして……今、本田とヤムチャがその姿を現し……おっと、おっとおっと……!?」

元「んんっ……?」

実況「おっと……? ヤムチャの姿が……ありませんっ! 花道の奥から姿を現したのは……E.本田……E.本田一人だけですっ! これは、どういった事でしょうっ!?」

732: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:21:41 ID:nu5iNAp6
本田「……」ズガズガ


ヤムチャハー? ヤムチャハー?

実況「さぁ、今ゆっくり花道を歩く本田っ! え~、ヤムチャはどうしたのでしょうか……?」

元「……どうしたんだろうねぇ?」


本田「……」スーッ


オー? オーオー?

実況「さぁ、本田はしばらく花道を進み……おっと、そしてここで腰を落として両腕を左右に大きく伸ばしたっ!」


本田「……ど~すこいっ!」ズドーンッ


ウッ、ハッ、ウッ、ハッ

実況「おっと、そしてここで本田が四股を踏みなすと同時に、入場テーマが変わるっ! E.本田のテーマから……おぉ~っと、これは……ヤムチャのテーマだっ!」

元「おっ!」

733: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:33:53 ID:nu5iNAp6
ウー、ロウガフウフウケン


ヤムチャ「よぉ~しっ! いくぞぉ~!」ググッ


オー、ヤムチャー、ヤムチャー

実況「さぁ、本田が四股を踏み鳴らすと同時に……入場テーマがヤムチャのテーマへと変わり、そして今、ヤムチャが姿を現しましたっ! 花道の奥から姿現しましたっ!」

元「主役は遅れて登場……? にくいねぇ」


本田「待っとったでっ!」クルッ

ヤムチャ「今日は、ガツンとやってやりましょうっ!」

本田「ガハハ、せやなっ! よっしゃ、先行っとくわ!」ズガズガ


実況「さぁ、本田は振り返り、ヤムチャの姿を確認した後……おぉ~っと、再び花道を進んでいきますっ!」

734: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:38:35 ID:nu5iNAp6
本田「……よっこいしょっと」ググッ


実況「先陣を切って歩くのは、本田ァ! そして、その後方からヤムチャがゆっくりと歩んできておりますっ! さぁ、本日の一戦っ……! 強力な助っ人を引き連れてきた、E.本田ァ!」

元「そうだね。今回は……ロレント君とソドム君も、甘く見てたら痛い目に合うよ」

実況「さぁ、本田が今、エプロンサイドへと上がりますっ!」


本田「……よっこいしょっと」ググッ


実況「そして、本田が今リングイン……いや、本田はセカンドロープに腰掛け、そしてトップロープを片手で持ち上げ、トップロープとセカンドロープの間を大きく広げて待っているっ! ヤムチャの事を待っているっ!」


ヤムチャ「……おっ?」ググッ

本田「どうぞ……お先に……どうぞ……」


実況「さぁ、そしてヤムチャが到着っ! さぁ、エプロンサイドへと登るっ!そして、本田がロープを広げ、先にどうぞと言わんばかりにヤムチャに声を掛けているっ!」

735: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:46:08 ID:nu5iNAp6
ヤムチャ「気遣いありがとうございます……だけど、そういう事は必要ないんですよ……」

本田「……なんやて?」

ヤムチャ「ちょっと、ソコどいて下さい……ねっ、ねっ……?」

本田「おう、わかったわ……」スッ


実況「おぉ~っと、しかしどうした……? ヤムチャはリングに入らずに、本田にその場を退くようと、そういったジェスチャーを見せていきますっ!」

元「まぁ、ヤムチャ君がリング入りやすいようにロープ間を広げて気を使っているんだろうけど……」

実況「さぁ、本田がその場を離れ、一度エプロンサイドへと戻るっ! そしてヤムチャから、少々距離を取るっ!」

737: 名無しさん 2016/03/11(金) 22:55:08 ID:nu5iNAp6
ヤムチャ「よっしゃ、いくぜっ……!」ググッ

本田「……んっ?」


実況「さぁ、ヤムチャはトップロープを掴み、その場で腰を落としたっ!」


ヤムチャ「それっ……!」クルッ

本田「……おぉ」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、エプロンサイドでロープの反動を利用して……そして、前方宙返りしながら、トップを越えてリングへと入っていきますっ!」

元「そうだよ、ヤムチャ君はこうやって入場するんだよ」

738: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:01:36 ID:nu5iNAp6
ヤムチャ「……着地っ!」シュタッ


イイゾー、ヤムチャー

実況「さぁ、そしてヤムチャはリングへと着地っ! ド派手に入場していきますっ! 今、ヤムチャがリングへと立ったぁ~!」


ヤムチャ「ほらね……? 必要なかったでしょ……? 余計な気づかいなんて……いらないんですよ……?」クルッ

本田「ガハハ、せやったみたいやな」

ヤムチャ「本田さんも、やってみましょうよ……クルッと回って、シュタっと着地……そういう入場してみましょうよ……?」クイクイ

本田「……えっ、ワシがか?」


実況「さぁ、リングに立ったヤムチャはエプロンサイドの本田の方を向き、そしてリングに招いていますっ!」

739: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:07:12 ID:nu5iNAp6
ヤムチャ「そのロープの上を……フワッと……こ~う、ヒョイっとね……」グイグイ

本田「よっしゃ……まぁ、今日は大一番やし……ワシもヤムチャ君みたいにド派手に入場するか……」ググッ


オー? オーオー?

実況「おっと、待てっ……! ヤムチャの仰ぐ位置が妙に高いっ! これは、トップロープの上を、自分と同じように飛び越えて来いというジェスチャーか!?」

元「……いやいやいや、本田君はさぁ?」

実況「本田も、ヤムチャと同じようにエプロンサイドでロープを掴んだっ! そして、エプロンサイドで腰を深く落とすっ!」


オー、ホンダ、イケー!

本田「え~っと……それで、ここからどうすんやったかな……?」

ヤムチャ「いち、にの、さん……で、クルン、トンって……」

本田「よっしよっしゃ、わかったわかった……いち、にの、さん……クルン、トンやな……よし……」ググッ


実況「さぁ、これは……? 本田も刺激を受けたのか……? これはこれは、本田もヤムチャと同じように、トップロープを前方宙返りで越える入場を見せてくるのかっ!?」

元「いや~、無理でしょ」

740: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:14:43 ID:nu5iNAp6
イケー!ホンダー!

本田「いち……にの……さん……ぬうう……」ググッ

ヤムチャ「クルン……んんっ……? あれれ……?」

ガンバレー! ホンダー!

本田「も、もう一回っ……! いち……にの……さん……ぬううっ……」

ヤムチャ「クルン……って、んんっ……! あれあれ……!?」

ドウシタ、ホンダー!

本田「あんまり、焦らせるな……! え~っと……いち……にの……さん……ぬうう……」

ヤムチャ「クルン……なんだなんだ……!? どうしたどうしたっ!?」


実況「うんっ! なんと言いますか、こういった入場は本田にとっても初めての事なのでしょうか!? どうやら、タイミングが掴めないようですねぇ?」

元「チャレンジしようとしてる事自体に驚きだけどね」

実況「しかし、なかなか本田……タイミングが取れませんっ! 本田は何度も何度もエプロンサイドで腰を落とし……屈伸運動を繰り返しているっ!」

741: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:21:30 ID:nu5iNAp6
ガンバレ、ホンダー!

ヤムチャ「そうですよ、頑張りましょうよ、本田さんっ! 人間やればなんだって……」

本田「や~かましいわ、こんちくしょうっ……! お前ら、マジで期待しとんのかっ!? ワシみたいなもんに、あんな入場出来るわけないやろがっ!」キョロキョロ


アー、アーアー

実況「あっ、ここで本田がキレましたかね? エプロンサイドで場内を見回し……場内のファンに向かって何やら大声で言っております」

元「まぁ、そもそもヤムチャ君と本田君……タイプが違うからね。本田君はそういうタイプでもないでしょう」


本田「わしゃ、自分に出来へん……自分にない技術の事はせぇへんっ……! 普通でええんやっ……! これがワシの入場やっ! よう、見とけっ!」グイッ


実況「さぁ、そしてここで本田がリングイーンっ! 結局本田は、ロープを前方宙返りで飛び越えて入場……そいつは諦めましたっ! 今、トップロープとセカンドロープの間を潜り、通常の入場を見せていきますっ!」

元「はい、頑張りました」

742: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:30:14 ID:nu5iNAp6
本田「最後の笑い所と、メッセージお終いっ……! 後は、しっかりアピールしとかんとなっ! うおおぉぉっ……!」ドタドタ


実況「おぉ~っと、だがしかし、リングインした本田は……おぉ~っと、コーナーポストに向かって一直線に向かって突っ込んでいくっ!」

元「おっ」


本田「コーナーに昇るぐらいやったら、出来るっ……! せやからっ……! フンっ……!」ガシッ


実況「さぁ、本田はコーナーポスト付近のセカンドロープに足を掛け……おぉ~っと、そして昇っていくっ!」

元「うん」


本田「よおおおっしゃっ! 今日は勝つでえええぇぇっ! うらあああぁぁっ!」ググッ


オー、オーオー

実況「そして、コーナーポストに昇って場内へとアピールっ! 気合を見せていくっ! 先程の事をなかった事にしようとしているっ!」

元「……やめなよ。忘れてあげましょう」

743: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:40:22 ID:nu5iNAp6
本田「ワシらがあの悪党共を倒したるっ! うおおおぉぉっ!」

ヤムチャ「……それじゃあ、俺はあっちに」ササッ


オー、オーオー

実況「本田がコーナーポストから場内へ向かって叫んでいるっ! 大声をあげているっ! おっと、そしてここでヤムチャも、本田とは別のコーナーポストへと歩みを進めていくっ!」


ヤムチャ「……よっと」ガシッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、そしてヤムチャもセカンドロープに足を掛けたっ! 本田と同じように、コーナーポストへと昇っていくっ!」

744: 名無しさん 2016/03/11(金) 23:46:14 ID:nu5iNAp6
ヤムチャ「よっしゃああぁぁっ! 空手軍団の力を見せてやっからなっ! 見とけよっ!」ビシッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、そしてヤムチャも場内へ指を差し、おぉ~っと大声あげてアピールしていくっ!」

元「いい感じにねぇ、二人共気合が入ってるんじゃない?」


本田「うおおおぉぉっ! 今日は勝つでえええぇぇっ!」

ヤムチャ「やってやるぞ、おらああぁぁ!」


ワー! ワーワー!

実況「コーナーポストで二人が吠える吠える吠えるっ! さぁ、気合いは十分だっ! E.本田・ヤムチャ組ィ! 今、両者が出揃ったぁ!」

753: 名無しさん 2016/03/12(土) 22:00:48 ID:7oWEuG4w
キタイシテルゾー、ヤムチャー、ホンダー

本田「……よし」スッ

ヤムチャ「……こんなものかな?」スッ


実況「二人がコーナーからおりますっ! E本田・ヤムチャ組っ! さぁ、ここ両者の入場が終わりましたっ!」


ダン「続きましては……ロレント選手……ソドム選手の入場ですっ……!」


オー、オーオー

ロレント「……フン」

ソドム「EAT AND BUY ! (訳:調子いいぜ!)」


実況「さぁ、そして続いてはロレント・ソドム組の入場となりますっ! さぁ、今花道の奥からロレント……そして、ソドムがその姿を現しましたっ!」

754: 名無しさん 2016/03/12(土) 22:07:12 ID:7oWEuG4w
ロレント「……少しは、マシな試合が出来るといいがな」ニヤニヤ

ソドム「HAHAHA ! 」


実況「さぁ、今花道の奥からロレントとソドムがリングに向かって歩いておりますっ! さぁ、今回の一戦……ロレントにとっては元・タッグパートナーの本田っ……! そして、空手軍団のヤムチャっ……! 非常に強力な相手なのではございますが……」

元「おっ」

実況「あ~っと、しかし……? 花道を歩くロレントには……余裕の表情っ! 余裕の表情ですっ! ニヤついた笑み浮かべ……そして、本田……ヤムチャの姿を視界に捉えながら、二人のいるリングへと今向かっておりますっ!」


ロレント「勘違いしている下等兵共には……指導やらんといかんなぁ……」ニヤニヤ

ソドム「Yes ! 」

ロレント「ベテラン選手……空手軍団……今の俺にとっては敵ではない」


実況「ロレントは余裕の表情っ! ソドム……は、マスクをしているので少し、表情が読めませんねぇ……しかし、ああやって堂々と歩いている姿を見ると……やはり、こちらも自信があると言った所でしょうか?」

元「まぁ、最近のこの二人の様子を見てるとねぇ……それだけの自信を持つ……って、事もわかりますね」

755: 名無しさん 2016/03/12(土) 22:16:22 ID:7oWEuG4w
ロレント「さぁ、いくぞっ……! ソドムっ……!」スルッ

ソドム「……OK ! 」

本田「……来たか、ロレント」


オー、オーオー

実況「さぁ、そしてロレントが今サードロープ下を潜り抜けリングイーンっ! そして、ソドムもエプロンサイドへと昇ったぁ!」


ロレント「諸君……よぉぉぉぉく、見ておけええぇぇっ……!」ズガズガ

ソドム「HAHAHA ! 」


実況「さぁ、そしてリングインしたロレントは、ここでコーナーの方へと向かうっ! そして、セカンドロープに足を掛け……コーナーポストへと昇るっ! さぁ、ソドムも少し遅れて今リングインっ!」

757: 名無しさん 2016/03/12(土) 22:27:40 ID:7oWEuG4w
ロレント「勘違いした大馬鹿共に教えてやるのも、上官の務めだっ! 本田が無様な姿になるのを……しっかりとその目に焼き付けるがいいっ! そして、こいつを哀れんだ目で眺めて……諸君らも一緒に、身の程を教えてやれぇぇ!」ググッ

ソドム「Yeeeeeeeah ! 」ズガズガ


オー、オーオー

実況「さぁ、そしてその場からロレントが場内に向かって、アピールですっ! 叫んでおりますっ! さぁ、遅れてリングインしてきたソドムもロレントとは別のコーナーポストへと向かうっ! そしてセカンドロープに足をかけ、昇るっ!」


ロレント「本田だけではないっ……! ついでに、ヤムチャもだっ……! 俺達の敵ではないっ……!」ググッ

ソドム「We're the strongest tag team ! 」ググッ


ワー、ワーワー

実況「さぁ、コーナーからロレント……ソドムっ……! 両者が場内へと向かってアピールしていくっ! アピールしていくっ! おぉ~っと、これはこれは……かなりの自信があるみたいですねぇ!?」

元「まぁ、現タッグベルトの保持者の二人だし……記録は結構続いているよね……? それなりの自信ってものはあるだろうよ」

759: 名無しさん 2016/03/12(土) 22:55:51 ID:7oWEuG4w
ロレント「ヒャハハ……それでは、試合という名の指導を……」スッ

本田「どえらい奴になってしもうたもんやな……せやけど……」


オー、オーオー

実況「あっと……? おっと、しかしここで本田が……ロレントに向かっていくっ! コーナーで客席方向を向いて背を向けているロレントへと向かっていくっ!」

元「おぉ~っと、いきなり突っかかっていくねぇ」

実況「これはこれは……先制攻撃か……?」


ロレント「さぁて……それでは、初める……んっ……?」クルッ

本田「……おい、ロレントっ!」

ロレント「……デカ物が、気配を消して寄ってくるな。不気味だ」


実況「いや、本田は先制攻撃はせず……近寄っていっただけだっ! コーナーから降りたロレントが振り返ると、そこには本田の姿っ! さぁ、本田はロレントを睨みつけるっ!」

761: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:07:36 ID:7oWEuG4w
本田「タッグベルト取って……防衛記録伸ばして……えらい順調みたいやなぁ……」ギロリ

ロレント「……どうも」ニヤニヤ


オー、オーオー

実況「さぁ、いきなり本田が突っかかっていくっ! 鋭い目で元・タッグパートナーのロレントの事を睨みつけ……おぉ~っと、そして何やら言ってているっ!」


本田「せやけどなぁ……お前は間違っとるっ……! 間違っとるんやっ!」

ロレント「俺が……間違っている……? 何を言っている……」

本田「卑怯な手を使って勝って……試合が終われば、対戦相手をリンチするっ……! これが正しい事やと思っとるんかっ!?」

ロレント「勝つ為には、何をしたっていいんだ……結果が全てなんだ……それに、あれはリンチではない……指導だ。勘違いするな……」


オー、オーオー

実況「お~っと、おっとおっと……本田は試合開始前からヒートアップしているのでしょうかねぇ!? 何やら、かなりキツい口調で言っていますっ!」

元「まぁ、そりゃ元・タッグパートナーからしたら言いたい事もあるんじゃない? この辺はまぁ、当人同士しかわからない感情なのかもしれないけどね」

実況「さぁ、しかしロレントの表情は変わらないっ! 相変わらずニヤついた笑みを浮かべているっ!」

763: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:14:58 ID:7oWEuG4w
本田「お前はそれでええんかっ……!? 満足なんかっ……!?」

ロレント「あぁ、満足だよ……ベルトを取る事が出来た……これ以上の事はない……」

本田「正々堂々ベルト取ったワケやないやろ、お前はっ……!」

ロレント「……じゃあ、逆に聞いてやるよ。お前は今、満足なのか?」

本田「……あぁ?」

ロレント「まぁ、流石はベテランだ……自分の信念……ファイトスタイルを持って、それを貫いている……それは百歩譲って認めてやろう……だが……」

本田「……」

ロレント「お前はベルトを持っているのか……? んんっ……? 結果を残しているのか……?」

765: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:21:46 ID:7oWEuG4w
ロレント「お前、何か胸を張って言える事があるか、んんっ……? 俺はあるぞ~、ベルトを所持しています……胸を張って言える……」

本田「……」

ロレント「え~っと……アイツらの名前なんだったけなぁ……ガイと、え~っと……あぁ、そうだそうだ……コーディだ……」

本田「……」

ロレント「お前に言える事は先日ガイに勝ちました……先日コーディに勝ちました……その程度のものだろうが……」

本田「……」

ロレント「……雑魚相手に威張り腐って、満足か? あぁ?」

本田「……」

ロレント「……よくもまぁ、ここに抜け抜けと現れられたものだな。その程度で俺と同格になったつもりか?」ギロリ

766: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:25:44 ID:7oWEuG4w
ロレント「……お前は時代に取り残されている」

本田「……あぁ!?」

ロレント「お前が通用したのは、一昔前までだけだ……時代が変われば、当然お前みたいな奴は通用しなくなる……」

本田「……なんやてっ!?」

ロレント「くだらん信念が、邪魔をしているというのだ……そして、何より一番タチが悪いのは、お前はそれを周りに強要する事だ……」

本田「あぁっ!?」

ロレント「お前に付き合わされて……時代遅れのファイトスタイルを強要されたこの俺が言っているから、間違いない」ニヤニヤ

本田「……この野郎っ!」ワナワナ

ロレント「お前とコンビを解消して、ようやく時代に順応する事が出来たよ……まるで貧乏神のような男だったよ、お前は」

767: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:33:57 ID:7oWEuG4w
実況「さぁ、試合開始前から、本田とロレント……何やら……あ~っ! おっとおっとっ!」


本田「コイツっ……! 屁理屈ばかり抜かしやがってっ……!」ググッ

ロレント「屁理屈っ……!? まだ、わからんかっ……!? 来るのかっ!?」


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、ここで本田掴みかかりますっ! ロレントに掴みかかっていきますっ! まだ、ゴングは鳴っていないぞっ!?」

元「おぉ~っと、どうしたどうしたっ!?」


ソドム「Hey ! Hey ! 」イソイソ

ヤムチャ「ちょっとちょっと本田さんっ……! 正々堂々と試合で見せるんじゃないんですかっ!? 何やってるんですよっ!?」イソイソ


実況「あ~っと、しかしこれにはソドムが……慌てて、二人の間に入っていきますっ! あ~っと、そしてヤムチャも止めに行きましたね!」

元「おぉ~っと、やっぱり元・タッグパートナー同士だからね……こ~う、何かあるんだろうね……」

768: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:37:52 ID:7oWEuG4w
本田「この野郎っ! こいつ……!」ググッ

ロレント「以前から、ずっとずっとお前の事がウザかったんだっ!」ググッ


ヤレー、ヤレー

ソドム「stop ! stop ! 」

ヤムチャ「ちょっとっ……! ちょっとっ……!」

ダン「なぁ~に、やってんだ馬鹿野郎っ……! そういう事はゴングが鳴ってからやれ、ゴングがよぉっ!」


実況「さぁ、試合開始前から取っ組み合う本田とロレントっ! この辺りは元・タッグパートナーにしかわからない何かがあるのかっ!? あ~っと、ソドムが止めに入るっ……! ヤムチャも止めに入るっ! あっと、レフェリーもだっ!」

769: 名無しさん 2016/03/12(土) 23:46:47 ID:7oWEuG4w
ダン「本田っ……! 試合が始まってからにしろっ!」グイッ

本田「止めんとってくれっ! 止めんとってくれっ! アイツはワシの事を侮辱したんやっ!」

ヤムチャ「だから……試合でね……? それを……」


ホンダー、イケー

実況「今、二人の身体が引き離されるっ! というより、突っかかっていったのは……本田といった感じでしょうか? ヤムチャは本田をなだめながら、自軍コーナーへと引き連れていく」


ソドム「……Are you OK ?」

ロレント「チィっ、相変わらず鬱陶しい奴だ。付き合ってられん。おい、ソドム……お前が行ってくれ……そして、出来ればこの試合お前だけで終わらせてくれ……」

792: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:00:24 ID:mVDATk.o
実況「……あ~っと、あっとあっと? ここでロレントは引き下がりますかねぇ? エプロンサイドへと引き下がっていきますっ!」

元「……おっと、何だぁ? という事は、先発はロレント君かな?


本田「なんや、お前っ……! 逃げんのか、コラっ! お前から出て来いやコラァっ!」

ダン「おいおいおいっ……! だから、試合が始まってから……」

ヤムチャ「そうですよっ……! 落ち着きましょう、本田さんっ……!」


実況「あ~、しかし本田はそんなロレントに向かって叫んでいますねぇ? おぉ~っと、ヤムチャとレフェリーに抑えられながらも、ロレントに向かって叫んでおりますっ!」

元「まぁ、本田君からしたらロレント君に出てきて欲しいだろうからね」


本田「オイっ……! オイ、コラっ……! 聞いとんのか、このド阿呆っ……!」

ロレント「……知るか、フン」

793: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:07:04 ID:mVDATk.o
ダン「オイ、こんなのじゃ試合出来ねぇよっ……! ヤムチャ、お前も何とかしろっ……!」

ヤムチャ「あ~、はいはいっ……! とりあえず、本田さん……下がりましょう……ねっ……? 一回、落ち着きましょう……」

本田「……あぁっ!?」

ヤムチャ「相手は違う奴みたいだし……とりあえず、俺が出ますよ。ねっ……? だから、あまり熱くなりすぎずに、一回下がって下さい……」


実況「おぉ~っと、しかしそんな本田を……おぉ~っと、ここはヤムチャが自軍コーナーへと引き下がらせますかねぇ?」

元「あ~っと、そうだね」


ヤムチャ「ほらほら、下がって下がって……」

本田「せ、せやけど、ヤムチャ君っ……!」

ヤムチャ「わかってますよっ……! 本田さんの気持ちはわかってます……とりあえず、俺がパパっと済ませて……それで、本田さんの出番っすから」


実況「さぁ、本田はエプロンサイドに引き下がりましたっ! という事はこれはこれは……」

元「まぁ、そうだねぇ。ちょっと熱くなってるみたいだし、最初は任せてもいいんじゃないかな」

797: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:17:32 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「よ~し、それじゃあ俺が一番手だっ! いってやるぞ~!」ググッ


オー! オーオー!

実況「なんと、こちらの先発はヤムチャっ! 本田が連れてきた強力な助っ人ヤムチャっ! いきなりヤムチャが出てきますっ!」

元「まぁ、最初から流れを作る事も大事だしね」

実況「さぁ、ヤムチャっ! 大きく右腕を挙げながらリング中央へと向かうっ!」


ダン「よ~し、ようやく落ち着いたな……これで試合が始められるよ……お前ら、準備はいいか?」

ソドム「Yum cha...Kill you... ! 」

ヤムチャ「へへへ、やっぱり何言ってるかわかんないな……とりあえず、来いよっ……! 三分だ……三分で終わらせてやるぜっ……!」


実況「さぁ、両軍先発が出揃いましたっ! 先ずは、ヤムチャとソドム……この両者が先発となりますっ!」

元「本田君とロレント君は、まぁ……後だね」

799: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:29:04 ID:mVDATk.o
実況「さぁ、ではそろそろ試合スタートでしょうかっ……!? さぁ、レフェリーがゴングを確認しておりますっ! ヤムチャとソドムはリング中央で準備完了だっ!」

元「まぁ、どういう試合になるかだね」


ダン「よ~し、それじゃあゴングを鳴らせ、ゴングをよぉ! 試合スタートだっ!」


カーン


実況「さぁ、そして今、戦いの鐘を根の音が場内へと響き渡ったぁ! それでは第三試合……いよいよスタートですっ!」

元「はい」

実況「E.本田・ヤムチャ組対ロレント・ソドム組ィ……! 先ずは、ヤムチャ対ソドムからのスタートですっ!」

800: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:38:34 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「よ~し、それじゃあ気合い入れて……」

ソドム「……Hey boy, come on.」スッ

ヤムチャ「んっ……? おっ……?」


実況「さぁ、試合開始と同時に動いたのはソドムっ! ソドムでありますっ! おぉ~っと、ソドムは右腕をヤムチャに向かってゆっくり差し伸ばしたぁ!」


ソドム「come on...come on...」クイクイ

ヤムチャ「……おぉ~っと、お誘いか」


実況「ソドムは、その右腕っ……! 指先をクイクイと動かしヤムチャを誘っているっ! 誘っているっ! さぁ、これはこれは……」

元「うん、そうだね。力比べ……みたいな所から始まっていくんじゃないかな?」

801: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:43:09 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「……面白ぇ。乗ってやるよ」スーッ

ソドム「……OK.」


オー、オーオー

実況「さぁ、ヤムチャ……ここはそれに乗って来たか!? 腰を落とし、ソドムのその右腕に左腕を差し伸ばしていくっ! さぁ、そして両者の指先が……今、触れ合ったっ!」


ヤムチャ「ほら、そっちの腕も寄越せっ……! いくぞっ……!」ガシッ

ソドム「HAHAHA ! OK ! 」ガシッ


実況「そして、逆の手も掴み合っていくっ! 互いが互いがの右手と左手を捉え合ったっ! ここは先ず、手四つっ! 手四つの体勢ですっ!」

802: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:49:19 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「うおおぉぉっ……! いくぞおおぉっ!」ガシッ

ソドム「……come on ! 」ガシッ


オー、オーオー

実況「さぁ、そして腕を組み合ったまま……両者が、ガッシリと胸をぶつけ合うっ! そして、互いの身体を押し込んでいくっ! 手四つの力比べが始まったぁ!」


ヤムチャ「おおおおぉぉっ……! おおぉぉっ……!」ググッ

ソドム「HAHAHA ! HAHAHA ! 」ググッ


実況「さぁ、ヤムチャが渾身の力で押すっ! しかし、負けじとソドムも渾身の力で押していくっ! さぁ、どうでしょう元さんっ!? これは、どちらに部があると思われますか!?」

元「う~ん、この二人も初対戦なワケだからね……恐らく、リング上の二人も、相手がどのくらいのパワーをなのかの、先ず確かめ合っているんだとは思うんだけど……」

803: 名無しさん 2016/03/14(月) 22:57:36 ID:mVDATk.o
ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ググッ

ヤムチャ「おおおぉぉっ……! んっ……? おっ、おおっ……?」ヨロッ


実況「あ~っと、これは……ヤムチャが押されているか……!? 押されているかっ!?」

元「あ~、やっぱり体格もあるし、ソドム君に分があるのかな……?」


ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」グイグイ

ヤムチャ「お、おっとおっと……なんだなんだぁ……パワーある奴だな……お、おおっ……」ヨロヨロ


実況「さぁさぁ、ヤムチャの身体がどんどんと押し込まれていくっ! ヤムチャの上体が大きく反れ……ブリッジ状にと押し込まれていくっ!」

804: 名無しさん 2016/03/14(月) 23:07:03 ID:mVDATk.o
ソドム「HAHAHA ! You are NO Power boy ! 」グイッ

ヤムチャ「……チィっ!」ベタッ


実況「あ~っと、ここでヤムチャの身体が完全に押し込まれしまったかっ!? ヤムチャ身体がブリッジ状にとなり……その頭部が完全にマットへとついたっ!」

元「あ~っと」

実況「やはり……とでも、言えばいいのでしょうか!? パワーではソドムに分がありますっ!」


ヤムチャ「思ってたよりパワーはあるみたいだな……だけど……舐めてんじゃねぇぞっ! よっとっ!」シュタッ

ソドム「……What's !? 」


オー? オーオー?

実況「あ~っと、待て待て待てっ……! しかし、ここでブリッジ状になっているヤムチャが……おぉ~っと、跳ねるっ!」

806: 名無しさん 2016/03/14(月) 23:16:08 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「いい気になってんじゃねぇぞ、オラオラっ……! おおおぉぉっ……!」ググッ

ソドム「……xxxx.」


オー、オーオー

実況「ここはヤムチャっ! ハンドスプリングの要領で体勢を立て直してきたっ! ブリッジ状まで押し込まれていたヤムチャの身体が跳ね上がり……そして再び、立ち上がっていくっ!」

元「おぉ~っと、上手いねぇ」


ヤムチャ「おおおおぉぉっ……! 今度はこっちがやってやるぞっ……! おおおおぉぉっ……!」ググッ

ソドム「Ohhh...」ヨロッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてその起き上がった勢いのまま……今度はヤムチャがソドム身体を押していくっ! 押し込んでいきますっ!」

元「おぉ~、いいじゃない! ソドム君相手に負けてないじゃないっ!」

807: 名無しさん 2016/03/14(月) 23:22:40 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「オラオラ、どうしたどうしたっ……! おおぉぉっ……!」グイグイ

ソドム「xxxx ! He wasn't NO power boy.」ヨロヨロ


オー、オーオー

実況「さぁ、今度は逆ヤムチャが押し込んでいくっ! ソドムの身体どんどんと押し込み……その身体をブリッジ状態へと押し込んでいくっ!」


ヤムチャ「へへへ……どうしたぁっ!? これ以上、押し込めない所まで来ちまったぞっ!?」ググッ

ソドム「……xxxx ! 」ベタッ


オー、オーオー

実況「今度は押し込んだっ! ヤムチャが押し込んだっ! ソドムの頭部がマットへとつくっ! ソドムをブリッジ状態まで押し込んでいったぁ!」

元「いいねぇ、負けてないじゃない」

808: 名無しさん 2016/03/14(月) 23:27:25 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「お前も俺みたいに体勢立て直してみろよ……? ハハハ、無理か……無理だよな……?」ニヤニヤ

ソドム「……xxxx ! 」

ヤムチャ「へへへ、しばらく動けそうにないなぁ……という事で……いくぜっ……!」シュタッ


実況「さぁ、ヤムチャはソドムの両腕を押さえ込んだまま……おっと、ここでジャンプっ!」

元「おっ!?」


ヤムチャ「動けねぇ所に……ニードロップだっ! その腹に喰らえっ!」ドスッ


実況「そして、両膝を折り畳み……おぉ~っと、ブリッジ状態のソドムの腹の上にヤムチャが飛び乗っていくっ!」

元「ダブルニードロップだ」

809: 名無しさん 2016/03/14(月) 23:32:44 ID:mVDATk.o
ヤムチャ「案外大した事ない……あ、あれ……?」

ソドム「……Doesn't work.」ニヤニヤ


ザワ……ザワ……

実況「あ~っと、待て待て待てっ……! ヤムチャはブリッジ状になっているソドムの腹の上へと両膝落としたのですが……」

元「……おぉっ」

実況「なんと、ソドムは崩れないっ! 腹部に落とされたのに、以前変わらずブリッジ状態のままだっ! ヤムチャがブリッジしているソドムの腹の上に、着地ィ!」


ヤムチャ「何でだ……何で、崩れないんだコイツ……」

ソドム「ON YOUR BE DEAD NIGHT ? (訳:恐れ入ったか?)」ブンッ

ヤムチャ「……う、うおおっ」ドテッ


実況「ソドムは腹部にヤムチャの身体を乗せたまま、一度慎重にブリッジの腹部落としていき……そして勢いよく、持ち上げていくっ!」

元「ヤムチャ君は、ハンドスプリングみたいな形で返したけど……これはこれで負けてないねぇ」

実況「そして、ヤムチャの身体を跳ね飛ばしていくっ! ソドムの腹部に乗ってヤムチャが跳ね飛ばされたぁ!」

817: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:00:51 ID:IoA4qNs2
ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ムクッ


実況「さぁ、ヤムチャの身体を跳ね飛ばし、そしてソドムが立ち上がってくるっ! 立ち上がってきますっ!」

元「まぁ、パワーを見せつける事には成功したんじゃない?」


ヤムチャ「……ちっくしょう。なんだ、コイツ」ムクッ


実況「しかし、負けじとヤムチャも立ち上がってくるっ! 立ち上がってくるっ! ここはすぐ様立ち上がってくるっ!」

元「まぁ、まだ始まったばかりだからね。うん」


ソドム「Ready...? Set,go ! 」ダダッ

ヤムチャ「……んっ?」


実況「あ~っとあっと、しかしソドムが即座にいくっ! 起き上がってくるヤムチャに向かって……ここは、一直線に突っ込んでいったぁ!」

818: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:07:42 ID:IoA4qNs2
ソドム「Take this ! 」ズドーンッ

ヤムチャ「……うげええぇぇっ!」バターンッ


実況「そして至近距離から身体をぶつけていくっ! ここはショルダータックルっ! ヤムチャの身体を再びマットへと転がしていったっ!」


ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」

ヤムチャ「……ちっくしょう、舐めてんじゃねぇぞっ!」ムクッ

ソドム「OK,OK...One more time ! 」ジリジリ


オー、オーオー

実況「おっと、しかしここはヤムチャの立ち上がりが早いっ! リングに打ち付けられながらも……ここは素早く立ち上がってくるっ! 再び、すぐ様立ち上がってきたぁ!」

元「……あ~っと、でもまだ狙われてるよ?」

実況「あっと、ソドムの視線はそんなヤムチャを捉えているっ! ヤムチャの姿を確認しつつ、二三歩後退りをしていくっ!」

819: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:17:32 ID:IoA4qNs2
ソドム「Ready ? Go ! 」ダダッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「そして再び、ソドムが突っ込んで来たっ! ヤムチャに向かって突っ込んで来たっ!」


ソドム「Eat this ! 」ズドーンッ

ヤムチャ「ぐええぇぇっ……! くっそっ……!」バターンッ


実況「そして再び、ヤムチャにその身体をぶつけていくっ! 再び、ショルダータックルだっ!」

元「バッタンバッタン倒されてるねぇ」


ヤムチャ「くっそっ……負けねぇぞ、オイっ!」ムクッ

ソドム「Wow...He is tough guy. OK,OK...come on ! 」ジリジリ


オー、オーオー

実況「しかし、ヤムチャも負けてはいないっ! ここは即座に立ち上がってくるっ! マットに身体を打ち付けられようとも、即座に立ち上がってくるっ!」

元「……ただ、ま~た狙われてるよ~?」

実況「お~っと、ソドムはそんなヤムチャを視界に捉えながら……再び、後退しているっ! そしてタイミングを合わせていくっ!」

820: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:26:22 ID:IoA4qNs2
ソドム「Here we go ! 」ダダッ

ヤムチャ「……くっ!」


実況「さぁ、三度ソドムの身体が突っ込んできたっ! ヤムチャ目掛けて一直線っ!」


ソドム「So down tight ! 」

ヤムチャ「そう何度も何度も、やられてたまっかよっ! 勝手に突っ込んでろっ……!」スッ

ソドム「……What's !? 」スカッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、だがここはヤムチャっ……! よく見ているっ! 突っ込んで来たソドムの脇逸れるように……避けていくっ! マタドールっ!」

元「まぁ、動き自体は直線的であるしね、うん」

821: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:38:26 ID:IoA4qNs2
ソドム「Damn it ! 」ピタッ

ヤムチャ「……さぁて、いくぜっ! そらっ!」フワッ


実況「攻撃を透かされ、ソドムはここで急停止っ! さぁ、しかし背後ががら空きだっ! ヤムチャはここで飛び上がって……」


ヤムチャ「……はああぁっ!」ドスッ

ソドム「……Oops ! 」ヨロッ


オー、オーオー

実況「その背中に飛び込みながら蹴りを突き出していくっ! バックキックでしょうか、ローリングソバットでしょうか!? さぁ、ソドムの背中目掛けて打ち込んでいったぁ! ソドムはフラつくっ!」


ヤムチャ「おっと……まだまだ、終わらないぜ……」スッ

ソドム「ughh...」


実況「そして、蹴りを打ち込み着地したヤムチャは……ソドムの背後からゆっくりと近づいていくっ!」

822: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:43:50 ID:IoA4qNs2
ヤムチャ「……だああぁぁっ!」ゴスッ

ソドム「……Ouch ! 」ヨロッ


実況「そして、エルボーバーットっ! 後頭部へと打ち込んでいくっ!」


ヤムチャ「お前らに、どんなに勢いがあろうとも……」ポンッ

ソドム「ughh...」


実況「そして、ここでヤムチャはソドムの背中を両手でポンと押して、少々距離を取るっ!」


ヤムチャ「……こっちは、空手軍団だっ! 格の差、見せつけてやるぜっ! うるああぁっ!」ブンッ

ソドム「……UGAaaa ! 」バターンッ


オー、オーオー

実況「そして、背後から……ソドムの左脚を蹴り上げていくっ! おぉ~っと、身体を掬うように、蹴り上げていったぁ!」

元「おぉ~っと、いいね」

823: 名無しさん 2016/03/15(火) 22:50:55 ID:IoA4qNs2
実況「ここでソドムはダウンっ! ソドムはダウンっ! 仰向けに大きく倒れていきましたっ!」

元「まぁ、上手くダウンを取れたよね」


ヤムチャ「まぁ、今の所余裕だね。これ、俺一人で終わっちゃうんじゃないかな……?」ググッ


オー? オーオー?

実況「おっとぉ……? そしてここでヤムチャが軽く右腕を挙げますっ! 右腕を挙げていきますっ!」

元「おぉ~っと、これは余裕が感じられるね」

実況「さぁさぁ、場内へのアピールも忘れませんっ! ここはヤムチャっ……! 空手軍団たる、余裕のファイトスタイルを見せていきたいっ!」


イイゾー、ヤムチャー

ヤムチャ「……よ~し、それじゃあいくか」

824: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:04:07 ID:IoA4qNs2
ユダンスルナヨ、ヤムチャー

ヤムチャ「ナハハ、油断するなって……ナハハ……それっ……!」ピョン


実況「さぁ、そしてヤムチャはダウンしているソドムに回り込んで近づきつつ……おっと、ここは軽くジャンプして飛び込んでいくっ!」


ヤムチャ「そぉ~らっ! エルボードロップだっ!」ドスッ

ソドム「……Oops ! 」


実況「そ~して、肘を落としていくっ! ソドムの土手っ腹に突き立てた肘を落としていくっ! ここはエルボードロップっ!」


ヤムチャ「……さぁ~て」ムクッ

ソドム「ughh...」

ヤムチャ「まだまだいくぞっ! ホレ、起きろっ……!」


実況「腹部を抑えて苦しむソドムっ! おっと、そんなソドムを尻目に、ヤムチャは上体を起こして……おっと、そしてソドムを引き起こしながら立ち上がっていくっ!」

825: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:17:34 ID:IoA4qNs2
ソドム「ughh...ughh...」

ヤムチャ「よ~しっ! それじゃあ、ぶん投げてやるぞっ! そらっ!」スッ


実況「さぁ、ソドムを引き起こしていったヤムチャは……ここはソドムの股下に手を差し伸ばしていくっ!」

元「ボディスラムかな?」


ヤムチャ「せぇ~のっ……! よっ……」

ソドム「……hum ! 」ググッ

ヤムチャ「……あ、あらっ?」


実況「あ~っと、しかし……これはこれは……持ち上がらない……持ち上がらないか……!?」

元「……あらららら」

実況「ソドムが足を踏ん張って堪えているのでしょうかっ!? ここはボディスラムにいったヤムチャですが……おっとおっとおっとっ!」

826: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:25:03 ID:IoA4qNs2
ヤムチャ「あれぇ~、おかしいな……持ち上がらねぇ……くそっ、もう一回っ……! よっ……!」ググッ

ソドム「……hum ! 」

ヤムチャ「……ダ、ダメだぁ」


実況「これは、少々ヤムチャにとっては予想外の事だったでしょうか? なんとかボディスラムで投げようとしていますが……しかし、ソドムは堪えるっ! 堪えていくっ!」

元「重量級が、ああやってどっしり堪えられると厳しいよね。ただ、今日は本田君もいる事だし、どうだろう? こういった事は本田君に任せるってのも、一つの手なんじゃない?」

実況「まぁ、確かに……役割分担というのは、いい作戦ですね」

元「そうそう。投げは本田君が……ヤムチャ君は、打撃とかそういうのを中心に攻めるって感じで」

827: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:29:57 ID:IoA4qNs2
ヤムチャ「くっ、くっ……くそっ……重たいな……踏ん張るんじゃねぇよ……このっ……このっ……!」ググッ

ソドム「HAHAHA ! NO power boy ! Ready...? 」グイッ

ヤムチャ「……んっ?」


実況「さぁ、ヤムチャは苦戦しているっ! 苦戦しているっ! あっと、そんなヤムチャを尻目にソドムはここで頭部を一度、大きく後ろに引いたっ!」


ソドム「Eat this ! 」ゴスッ

ヤムチャ「うげっ……! 痛ぇっ……!」ヨロッ


実況「あ~っと、そしてそのままヘッドバーットっ! 大きく後ろに引いた頭部をヤムチャの頭部に打ち付けていくっ! 上から来たぁ!」

元「ああいう叩きつけられるヘッドバットってのは効くからねぇ」


ヤムチャ「……ちっくしょう、痛えじゃねぇかよ、この野郎っ! ハイヤァ!」ビシッ

ソドム「……Oops ! 」


実況「あっと、しかしここはヤムチャも切り替えてきたかっ!? 股下に差し伸ばしていた手を引いて……そして、ここはソドムの頬を張っていくっ!」

元「そうだね、切り替えていくのも大事だよ」

829: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:34:42 ID:IoA4qNs2
ヤムチャ「ハイヤァ、ハイヤァ……!」ビシビシ

ソドム「Oops...Oops...」


オー、オーオー

実況「さぁさぁ、ヤムチャが切り替えてきたっ! ここは大きく腕を振っていくっ! 更に、左・右とソドムの頬を張っていくっ!」

元「攻めを維持するってのはいい事だと思うね」


ヤムチャ「……とりあえず、今は打撃だっ! 次は蹴りっ! そらっ!」ドスッ

ソドム「……gag ! 」


実況「おぉ~っと、今度はソドムの腹部に蹴りっ! 膝を打ち込んでいくっ!」


ヤムチャ「そらぁっ……! そらぁっ……! 喰らいなっ……!」ドスドス

ソドム「gag...gag... ! 」ヨロッ


実況「さぁ、前屈みになったソドムの頭部を捉えながら……ここは二発三発と連続で打ち込んでいくっ! ここはヤムチャっ……! 打撃攻撃中心で攻めていきますっ!」

元「まぁ、こっちの方がリズムは掴みやすいでしょ」

830: 名無しさん 2016/03/15(火) 23:43:25 ID:IoA4qNs2
ソドム「……ughh」ヨロッ

ヤムチャ「よしっ……! これだけ打ち込めば十分だろっ……! 今度こそっ……!」ガシッ


実況「さぁ、ソドムの身体が少しばかりフラついてきたかっ!? おっと、そしてここでヤムチャは……再び、ソドムの股下に手を差しのばすっ! これはこれはっ!?」

元「あら、またいくのかっ……!?」


ヤムチャ「うおおおぉぉっ……! いっくぜええぇっ……!」ググッ

ソドム「……Ohhhh ! 」


オー! オーオー!

実況「あっ、いやっ! 上がったぞっ! 上がった上がったっ! 今度はソドムの身体が持ち上がったっ!」

元「お~、いいじゃない。踏ん張り効かない状態まで持っていったからねぇ」


ヤムチャ「……よぉぉぉしっ! ボディスラムだっ!」ズドーンッ

ソドム「……GYAaaa ! 」


実況「そしてソドムの身体をマットへと叩きつけるっ! ボディスラムですっ! ここは、ヤムチャっ……! その体格に負けずに、抱え上げ投げていったぁ!」

849: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:01:44 ID:WpMUOLPw
ヤムチャ「はぁっ、はぁっ……ちょっと危なかったかな……? でもまぁ、何とか投げれたぜっ!」

本田「よっしゃ、よっしゃ、ええでええでっ! アイツに負けとらんっ!」パンパン


オー! イイゾー! ヤムチャー!

実況「ここはヤムチャっ! パワー見せていきますっ! ソドムの身体を抱え上げる事に成功しましたっ! そしてマットへと叩きつけていきますっ!」

元「うんうん、いいね。あの体格に負けてないよ」

実況「さぁ、この一手によってエプロンサイドの本田も乗ってきたかっ!? 大きく大きく手を打ち鳴らすっ!」


ヤムチャ「よしっ……! それじゃあ、次は……」ススッ

ソドム「……ughh」

ヤムチャ「そうだな……とりあえず……もう一回、起きろっ……!」

ソドム「……xxxx ! 」ガシッ

ヤムチャ「……んっ?」


実況「さぁ、ヤムチャはダウンしたソドムへと近づいて、そして腰を落とし……おぉ~っと、あっ……! ここでソドムがっ……!」

元「あっと、髪掴んだんじゃない?」

850: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:07:50 ID:WpMUOLPw
ヤムチャ「いでで……いででで……髪だよ……髪引っ張るんじゃねぇよ、オイ……」

ソドム「You be down, too ! 」グイッ

ヤムチャ「う、うおおぉっ……! うげっ……!」ビターンッ


オー? オーオー?

実況「ここはソドムっ……! ダウンしながらも、頭部を下げたヤムチャのその髪っ! それを下から手を伸ばし掴んでいきましたっ!」

元「あららら」

実況「そして下から、勢いよく引っ張っていくっ! おぉ~っと、するとヤムチャの身体が……あぁ~っと、前のめりにリングへと倒れたぁ!」


ヤムチャ「うげっ……! あ~、ちくしょうっ……! 顔も打ったし……あ~っ! 髪も痛ぇ……」

本田「んあっ……!? な、なんやっ……! 今、何かされたんかっ!?」

ソドム「OK,OK...Let's go.」ムクッ


実況「さぁ、ヤムチャは顔面を打ったかっ!? うつ伏せ状態で少々動きが止まるっ! そしてそんなヤムチャを尻目に、ソドムは立ち上がってくるっ!」

851: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:19:04 ID:WpMUOLPw
ロレント「……フン、相手が空手軍団だろうが、ソドムは負けんよ。じっくりいけ、じっくり」

ヤムチャ「ちっくしょう、反則だよ、反則……ううっ、卑怯者が……」

ダン「んっ……? んんっ……? 今のは……んっ……? 何だっ……!?」キョロキョロ

ソドム「Yeeaaah...yes...yes...」ジリジリ


実況「さぁ、ソドムの反則攻撃っ……! しかし、レフェリーはこれ、気づいていないですかねぇ?」

元「まぁ、瞬時の事だったからねぇ。そういう意味では反則の使い方が上手いね。褒める所じゃないんだけどね」

実況「さぁ、立ち上がったソドムは、少々ヤムチャから距離を取るっ! 二三歩後退りしながらもヤムチャに狙いを定めているっ!」


ヤムチャ「……ちっくしょう、あの野郎っ!」ググッ

ソドム「OK ! Let's go, now ! 」ダダッ


実況「さぁ、何とか立ち上がろうとするヤムチャっ……! あっと、だがしかし、そんなヤムチャ目掛けて……ソドムが勢いよく突っ込んだっ!」

852: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:28:58 ID:WpMUOLPw
ソドム「Yeeeaaah ! Take this ! 」ズガァッ

ヤムチャ「ぐっ……! どふっ……!」


実況「さぁ、突っ込んでいったソドムは……そのままヤムチャの腹部を蹴り上げていくっ! おっとぉ、ヤムチャの腹部を蹴り上げていったぁ!」

元「おあ~」


ヤムチャ「う、うげええぇぇっ……! く、くそっ……!」ゴロンッ

ソドム「Soccer ball...? No, Yum cha... ! No,No,No,No...soccer ball...HAHAHAHAHA ! 」ズガズガ


実況「強烈な蹴りを腹部へと受けたヤムチャっ! おぉ~っと、その身体が浮き上がり……あ~っと、そして一回転して再びうつ伏せ状態でマットへと崩れますっ!」

元「あ~っと、強烈」

実況「しかし、ソドムは追撃の手を緩めないっ! さぁ、そのままヤムチャに近づいていくっ!」

853: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:41:16 ID:WpMUOLPw
ヤムチャ「う、うぐぐぐっ……」

ソドム「OK,OK...Yes,Yes...」ググッ


実況「さぁ、再びヤムチャに近づいていったソドムは、おっとここで腰を落とし……お~っと、ヤムチャの下に手を差し込んでいきますっ!」


ソドム「……UUUUGGGGAAAA ! 」ガシッ

ヤムチャ「……う、うおっ!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてそのまま、腰を上げると同時にダウンしているヤムチャの身体を抱えて上げていったぁ! ヤムチャはうつ伏せ状態のまま、ソドムの胸の辺りまで持ち上げられていったぁ!」

元「おぉ~、強引にいってるねぇ」


ロレント「ヒャハハ、驚くのはまだ早いぞ。さぁ、ソドム……ここからだ、いけっ!」

854: 名無しさん 2016/03/16(水) 22:51:22 ID:WpMUOLPw
ソドム「……GGGGAAAAAAA ! 」ググッ

ヤムチャ「う、う、うおっ……!」


オー、オーオー

実況「おぉ~っと、そしてここでソドムはもう一段階っ! 胸の辺りから……重量挙げのようにヤムチャの身体を頭上まで上げていったぁ!」

元「あ~っと、パワーあるねぇ」


ロレント「フン、ちゃちぃパワーを見せつけて自惚れてる奴らには、そうやって教えてやるのが丁度いい……偉そうな本田も出来やしないからな……ヒャハハ……」

本田「あ、あの野郎……なんて、奴や……」


ソドム「HAHAHA ! HAHAHAHA ! 」ズガズガ

ヤムチャ「お、おいっ! 何処連れていく気だっ……! お、おいっ……!」キョロキョロ


オー、オーオー

実況「しかもしかも、ソドムは……ヤムチャを頭上まで抱え上げたまま、なんとそのまま移動していますっ! さぁ、一歩二歩と足を動かし……リング中央まで、平然と歩んでいくっ!」

855: 名無しさん 2016/03/16(水) 23:03:10 ID:WpMUOLPw
ソドム「Let'go ! Hey ! 」ポイッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」


実況「さぁ、ソドムは前進を続けながら……あ~っと、そしてここでヤムチャの身体を真上に投げたっ! ソドムはいとも容易くヤムチャを投げたっ! そのままソドムは前進っ!」

元「おおぉ」


ヤムチャ「う、うおおぉぉっ……! うげええぇぇっ!」ズドーンッ


オー、オーオー

実況「そして、ヤムチャの身体が落ちるっ! 通常よりも高い位置から落ちるっ! ヤムチャはうつ伏せ状態のまま、マットへと落下ぁ!」

元「ミリタリー・プレスですね」

実況「ここは、ミリタリー・プレスっ! ミリタリー・プレスっ! さぁ、ソドムっ! ここは、パワーを見せつけていくっ!」

857: 名無しさん 2016/03/16(水) 23:12:02 ID:WpMUOLPw
ヤムチャ「う、ううっ……」

ソドム「Hey,Hey...Go,Go,Go,Go...! 」ググッ


実況「さぁ、ダウンしているヤムチャを尻目に……ソドムは前進を続けて、そしてロープまで辿り着いたっ! ロープの反動を利用して、再びヤムチャへと向かっていくっ!」

元「来るねぇ?」

実況「ゆっくりと、ここはジョギングのような速度で、さぁロープの反動を利用したぁ!」


ソドム「……OK ! I'm go ! 」ググッ


実況「おっとぉ……? 少々間合いが遠いようだが……」

元「少々、なんてもんじゃないよ。身体二つ三つ分ぐらい離れてるよ」

実況「ここで、ソドムが動くっ! ヤムチャから身体二つ三つ分離れた所で……身体をぐぐっと屈めるっ!」

858: 名無しさん 2016/03/16(水) 23:23:32 ID:WpMUOLPw
ソドム「Eat this ! 」ググッ


実況「さぁ、そしてここでソドムが一度倒立のような形で……あ~っと、しかし間合いが遠いっ! これではヤムチャには届かないっ!」

元「いや~、でもソドム君の場合はね……」


ソドム「HAHAHAHAHAHA ! HAHAHAHAHA ! 」ドスドスドスドス


オー! オーオー!

実況「あ~っ! いやっ、待て待て待て待てっ! ソドムは倒立状態のまま……おぉ~っと、腕を使ってヤムチャ目掛けて突っ込んでいくっ! 倒立状態のまま、ヤムチャ目掛けてそのまま突っ込んでいくっ!」


ソドム「HAHAHAHAHA ! TENGU-Walking ! TENGU-Walking ! 」ドスドスドスドス


スゲー、スゲー

実況「さぁ、ソドムが逆立ち状態のまま……遠かった間合いを詰めていくっ!」

元「テングウォーキングだよ。こう、天狗の歩き方をイメージしてるんだってさ」

実況「通常に歩くより、逆立ち状態での方がスピードがありますっ! これはどういった事なんでしょう!?」

元「前のめりになる勢いを……上手く利用してるよね」

859: 名無しさん 2016/03/16(水) 23:30:59 ID:WpMUOLPw
ソドム「Hey ! Eat this ! Yeeeaaaahhh ! 」スドーンッ

ヤムチャ「ぐ、ぐげえええぇぇっ……!」


オー、オーオー

実況「さぁさぁ、逆立ち状態のまま距離を詰め……そして、ヤムチャ目掛けて背中から落ちていくっ! うつ伏せのヤムチャの背中の上へとソドムがのしかかっていくっ!」

元「あ~っ」

実況「天狗ウォーキングで加速をつけてからの……セントーンっ! ヤムチャの背骨軋むっ!」


ヤムチャ「う、ううっ……」

ソドム「HAHAHAHAHA ! TENGU,ONI,KAPPA ! 」ムクッ


実況「さぁ、ソドムはそのままクルッと前方に回転しつつ立ち上がってくるっ! 少々、ソドムのペースになってきたでしょうか?」

元「う~ん、そうだねぇ……う~ん……」

870: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:03:27 ID:0V8NNSg6
ソドム「Hey,boy ! You're a crap ! 」スッ


実況「さぁ、立ち上がったソドム……おっと、今度はヤムチャの足元へと回り込むっ! 回り込んでいくっ!」

元「……う~んっ」


ソドム「HAHAHAHA ! Stand up.」グイッ

ヤムチャ「う、うおっ……」ググッ


実況「さぁ、そしてソドムはヤムチャの身体を引き起こしていきますっ! 今度は背後を取りつつ引き起こしていくっ!」

元「……まぁ、ヤムチャ君にとっては少し苦しい時間かもしれないね」

実況「やはりこれだけのパワーでガンガンガンガン攻められると……ヤムチャと言えども、辛い所はあるでしょう!」

元「いや~、でも空手軍団の看板背負ってるんだからねぇ~。まぁまぁまぁ」

871: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:10:17 ID:0V8NNSg6
ソドム「Hey ! Let's go ! 」グイッ

ヤムチャ「う、うおっ……!」

ソドム「Ohhhhhhh ! 」ググッ


実況「あ~っと、しかしソドムの攻撃は止まらないっ! 止まらないっ! おぉ~っと、今度は背後からヤムチャの身体を抱え上げていったぁ! バックドロップかっ!?」


ソドム「Attack the bottom ! 」スッ

ヤムチャ「お、おおっ……!」


元「いやっ、違うね」

実況「あ~っと、ソドムはヤムチャの身体を抱え上げて……そして、自身の右膝を突き出し突き立てていったぁ!」


ソドム「Take this ! 」ズドーンッ

ヤムチャ「……ぐっ、ぐげげげっ!」


実況「そして、その突き立てた膝にヤムチャの尻を落としていくっ! 一度大きく抱え上げ、そして前に落としていくっ! ヤムチャの尾�蛞骨に衝撃が走るっ! 砕いていくっ!」

元「アトミックドロップですね」

実況「ここはアトミックドロップっ! アトミックドロップですっ!」

873: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:16:12 ID:0V8NNSg6
ヤムチャ「痛ぇ、この野郎……お前はケツかよっ……!」

ソドム「HAHAHAHA ! One more time ! 」ググッ

ヤムチャ「えっ……? お、おおっ……!」


オー、オーオー

実況「自身の左にヤムチャを叩きつけていったソドムっ! あっとぉ! そしてソドムはロックを外さずに……おぉ~っと、もう一度ヤムチャの身体を抱え上げていったぁ!」

元「おぉ~」


ソドム「HAHAHAHA ! Eat this ! 」ズドーンッ

ヤムチャ「……ぐえええぇぇっ!」


オー、オーオー

実況「そして今度は後ろへとヤムチャの身体を落としていくっ! ここはバックドロップっ! ソドムのバックドロップっ!」

元「パワーで攻めてるねぇ、うん」

実況「前へ後ろへと、自由自在に投げていきますっ! さぁさぁ、ヤムチャは苦しいかっ!?」

878: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:29:41 ID:0V8NNSg6
ヤムチャー、シッカリシロー

ヤムチャ「う、うああぁ……」

ソドム「He's no match for me.」ゴロンッ


実況「さぁ、ヤムチャの身体をマットへと叩きつけたソドムは……おっと、ここで体勢を入れ替えて……」


ソドム「Hey,Referee...cover...cover...」ガバッ

ダン「おぉ~っと……フォールかっ……!?」


実況「おっと、そしてここでヤムチャの身体の上に覆い被さったぞっ!? フォールですっ! ソドムはそのままフォールの体勢に入りますっ!」

元「おぉ~っと!」


ソドム「Hurry up ! Hurry up ! 」

ダン「うるせぇ、お前何言ってるかわかんねぇだよっ……! よし、それじゃあ、カウント取るぜっ!」


実況「さぁ、今レフェリーがやって来たっ! そして今、カウントを取りますっ! さぁ、どうだどうだっ!?」

879: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:36:51 ID:0V8NNSg6
ダン「ワンっ……!」

ヤムチャー、シッカリシロー

ダン「ツーっ……!」

ヤムチャー、ヤムチャー

ダン「……スリ」

ヤムチャ「あぁっ……だぁっ……! ちくしょうっ……!」ガバッ

ソドム「Oh...no...」

ダン「カウントはツーだっ! カウントツーっ! まだ決まっちゃいねぇぞっ!」


オー、オーオー

実況「ここはヤムチャの肩が上がりますっ! ヤムチャの肩が上がりましたっ!」

元「まぁ、そうこなくっちゃね」

実況「カウントツーでヤムチャが返しました。まだ、余裕はあると言った所でしょうか?」

元「うん、まだヤムチャ君には余裕はあるね。ただねぇ……」

880: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:45:29 ID:0V8NNSg6
ロレント「ヒャハハハ……なんだなんだ……所詮、あいつもただの下等兵だな……ヒャハハハ……」

本田「おいおいおいおいっ……! ヤムチャ君っ……! ヤムチャ君、しっかりしてくれやっ! おいっ……! おいっ……!」パンパン


元「……本田君が、ちょっと焦ってるんじゃないかな?」

実況「……あ~っと、確かにエプロンサイドの本田が少し慌てていますかねぇ?」

元「それで、ロレント君……う~ん、エプロンサイドの二人は対照的にはなってきたね」

実況「あ~っとっ! ロレントは踏ん反り返っていますっ! エプロンサイドで踏ん反り返り……余裕綽々と言った所かっ!?」

元「あまり、勢いに乗せたくはないよね。うん」

実況「現状の流れは……ソドムにあると言ってもよろしいでしょうか!?」

元「うん、今はソドム君が流れを掴んでるね」

881: 名無しさん 2016/03/18(金) 22:56:43 ID:0V8NNSg6
ソドム「Two count...Oh...OK,OK,OK...」ムクッ


実況「さぁ、そしてこの場面も先に立ち上がって来るのはソドムですっ……! ソドムが今立ち上がりますっ!」

元「うん」


本田「おぉいっ……! おぉいっ……! しっかりしてくれやっ……! 頼むでっ……!」パンパンッ

ヤムチャ「わかってますって……ううっ……ああっ……」ググッ

ソドム「Come one...Come on,boy...」ジリジリ


ヤムチャー! シッカリシロー!

実況「さぁ、本田もエプロンサイドから檄を飛ばすっ! それに応えるように、ヤムチャも今、立ち上がろうとするっ! あ~っと、だがしかしソドムはそんなヤムチャに視線を定めながら……おぉ~っと、ジリジリと後退しているっ!」

元「うん、まぁ起き上がりに合わせて……何か狙ってるね」

883: 名無しさん 2016/03/18(金) 23:10:34 ID:0V8NNSg6
ヤムチャ「ううっ……あぁ、くっ……」フラッ

ソドム「Yeeeaaaahhh ! Let's go ! 」ダダッ


実況「あ~っと、ヤムチャは少し頭を抱えているっ! やはりダメージが残っているのかっ!? そして、そんなヤムチャの起き上がりに合わせて……ソドムが突っ込んできたぁ!」


本田「ソドムが来とるぞおっ……! 相手をよく見るんやっ!」

ヤムチャー! シッカリシロー!

ヤムチャ「本田さんにも、怒られてるし……お客さんにも、怒られ始めてる……ナハハ……ナハハハ……」ヨロッ


実況「さぁ、ヤムチャに突っ込んで来たソドムは……」


ソドム「Hey ! Take...」ダダッ

ヤムチャ「もう、そろそろ限界だろっ……! うるああぁっ……!」バッチーンッ

ソドム「...GHAK ! 」ヨロッ


オー、オーオー

実況「おぉ~っとっ! いやっ……! ここはヤムチャがよく見ているっ! 突っ込んで来たソドム対して大きく腕を振っていくっ!」

元「おっ!」

実況「ここはカウンターでソドムの頬を張っていったぁ! 強烈に張っていったぁ! さぁ、ソドムの動きが止まったぁ!」

884: 名無しさん 2016/03/18(金) 23:16:58 ID:0V8NNSg6
ソドム「Oh...Oh...」ヨロヨロ

ヤムチャ(まだ早い……まだ、早い……じっくり、焦らず、ゆっくりと……)フラフラ


実況「さぁ、ヤムチャの強烈なカウンターの張り手でソドムの動きが止まったぁ! あ~っと、しかしまだヤムチャは頭を抑えていますっ!」

元「う~ん、ここで流れ変えたいんだけどね……出ないか……?」


ソドム「Son of a bitch ! 」ギロリ

ヤムチャ「……ううっ」フラフラ

ソドム「……Kill you ! 」ジリジリ


実況「なんとか一撃返すのが精一杯……と言った所かっ!? あ~っと、そんなヤムチャ尻目に……ソドムが体勢を整え直したかっ!? 再び、後退するっ!」

元「あ~、チャンスだったんだけど……勿体無いっ……!」

885: 名無しさん 2016/03/18(金) 23:26:25 ID:0V8NNSg6
ソドム「GRAAAAAARRRRR ! 」ダダッ


実況「あ~っと、そして先に体勢を整え直したソドムが……おっとぉ、再びヤムチャへと突っ込んできたっ!」

元「んあ~っ!」


ヤムチャー! ヤムチャー!

本田「また来とるっ……! また来とるでっ……!」

ヤムチャ「わかってますよっ……! もう一撃カウンターっ……! そして次はっ……!」

ソドム「……What's !?」

ヤムチャ「トラースキックだっ……! 喰らえっ……! うるああぁっ……!」スパーンッ

ソドム「……GHAK」クラッ


オー! オーオー!

実況「いやっ! 大丈夫だっ! ヤムチャは見ているっ! よく見ているっ! 突っ込んで来たソドムに向かって……再びカウンターっ!」

元「おおっ、いいよっ!」

実況「そして、今度は張り手ではなくて……蹴りでいったぁ! リーチを生かした長い長い足をソドムの顔面へと打ち込んでいくっ! ここはカウンターのトラースキックっ! トラースキックだぁ!」

886: 名無しさん 2016/03/18(金) 23:34:29 ID:0V8NNSg6
ヤムチャ「よぉしよし……どうせ行くなら、こっちの方からがいいからな……」フルフル

ソドム「Oh...Oh...」クルッ


実況「さぁ、ソドムの身体がクルっと半回転っ! おっと、そしてここでヤムチャは大きく首を左右に振るっ!」


ヤムチャ「ここからだっ……! ここから、反撃打って出させてもらうぜっ……!」パンパン

本田「よっしゃ、ええぞええぞっ! いったれいったれっ!」


実況「おぉ~っと、更に更にヤムチャは自身の顔を叩いて気合いを入れていくっ! 気合いを入れるっ!」

元「おぉ~、今のカウンターでちょっと流れ変わったんじゃない?」


ヤムチャ「よくも好き放題やってくれたなぁ、おいっ……! 今度はこっちの番だっ! いくぜえええぇぇっ! 皆、見てろよっ!」ズガズガ

ソドム「ughh...」


イイゾー! ヤムチャー! イケー!

実況「さぁ、そしてヤムチャがいくっ! 動きの止まったソドムに……意気揚々と向かっていくっ!」

元「よぉし、取り戻していこう!」

897: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:01:30 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「……いっくぜっ! うるあぁっ!」ガスッ

ソドム「……GHAK ! 」


オー、 オーオー

実況「さぁ、ヤムチャはソドムに近づいていき、そのまま後頭部へとエルボーバットォ! 打ち込んでいくっ!」

元「さぁっ!」


ヤムチャ「おぉ~っと、逃がしはしないぜっ……! それっ……!」ガシッ

ソドム「ughh...」


実況「更にヤムチャは、ソドムの背後から……おぉ~っと、その首筋に手を伸ばしていくっ!」


ヤムチャ「こっちだ……こっちこっちっ……! ほら、こっちに来いっ……!」ズガズガ

ソドム「ughh...ughh...」ヨロヨロ


実況「そのままソドムの身体を押しやり……おぉ~っと、コーナー付近へと連れていきますっ!」

898: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:10:40 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「ここなら逃げ場はないぜっ……! そらっ……!」ドガッ

ソドム「……HUK ! 」クルッ


実況「さぁ、ヤムチャがコーナーマットへと、ソドムの身体を叩きつけるっ! ソドムもなんとか体を入れ替えるが……おっと、背中からコーナーマットへと打ち付けられたぁ!」

元「うん、優位な場所に運んでいったね」


ヤムチャ「その顔……ちょっと邪魔だよ……」スーッ

ソドム「Oh...ughh...」

ヤムチャ「ほら上向け、上……」クルッ


実況「苦しそうに俯いてるソドムの顎にヤムチャは手を添え……そのまま、クイッと持ち上げたぁ!」


ヤムチャ「それじゃあ、打ち込むぜっ……! せいやああぁぁっ……!」バッチーンッ

ソドム「……GHHAAK ! 」


実況「そして、大きく腕を振り被り……おぉ~っと、体重を乗せたチョップをソドムの胸元へと打ち込んでいったぁ! 逆水平チョーップっ!」

899: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:18:41 ID:jnt0/ys.
ロレント「……チィっ」

本田「よっしゃよっしゃっ! ええでええでっ! かましたれっ!」パンパン


オー、オーオー

実況「さぁさぁ、コーナーで逃げ場のない状態での逆水平チョップっ! ソドムの胸元へと突き刺さっていきますっ!」

元「うん、いいねぇ。体重も乗ってる」


ヤムチャ「だから、下向くなっての……顔面に当たっちまうぞ……」スーッ

ソドム「Oh...ughh...」

ヤムチャ「ほら、上向け……上、上……」クイッ


実況「さぁ、ヤムチャは再びソドムの顎に手を添え……そして、再び持ち上げていくっ!」

元「お~し」

900: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:35:07 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「それじゃあ、もう一発……せいやああぁぁっ……!」バッチーンッ

ソドム「……GHHAAK ! 」


オー、オーオー

実況「そして、再びソドムの胸元へと打ち込んでいくっ! 体重を乗せた強烈な逆水平チョーップっ!」

元「ここから流れを取り戻していこう」


ソドム「ughh...ughh...」ガクッ

ヤムチャ「なんだよ、なんだよ……すぐ俯きやがるなぁ……そういう事なら……よっ……!」ガクッ


実況「おっとぉ、そしてここでヤムチャはトップロープを両腕で掴んだっ!」


ヤムチャ「顔面に喰らっておけやっ……! はいやあああぁぁっ!」シュッ

ソドム「……GHHAAAK ! 」クラッ


オー、イイゾー、ヤムチャー

実況「おぉ~っと、そしてここで蹴りっ! ロープを掴んで自身の身体を支えて……そのままハイキーックっ! 足を大きく振り上げていくっ! 」

元「お~、側頭部にいった」

実況「ソドムの側頭部にヒットっ! ここはヤムチャ、強烈な蹴りを決めていきますっ!」

901: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:45:11 ID:jnt0/ys.
ソドム「ughh...ughh...」

ヤムチャ「さっきまで、散々好き放題やられてたからな……でも、こんなもんじゃ終わらないぜ……そらっ……!」ガシッ

ソドム「……What's ? 」


実況「逃げ場のない場所でヤムチャが打ち込む打ち込むっ! あっと、まだヤムチャはいくぞっ! ここはソドムの腕を掴んだっ!」

元「まぁ、ここで手や足を止めてるようじゃ、流れはものに出来ないでしょうからね」


ヤムチャ「今度は、あっちだっ……! そら、行ってこいっ……!」ブンッ

ソドム「Oh...xxxx... ! 」ダダッ


実況「そしてソドムの身体を大きく振り投げていくっ! さぁ、対角線コーナーへと大きく振っていったぁ!」

902: 名無しさん 2016/03/19(土) 22:52:19 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「今度の一撃は、ちょっと強めだぞっ……! いっくぜえええぇぇっ……!」ダダッ


イケー、ヤムチャー

実況「そしてヤムチャが突っ込んだぁ! コーナーのソドム目掛けて、一直線に突っ込んでいったぁ!」

元「うんっ!」


ヤムチャ「……いっくぜええぇっ! 断空脚だっ!」シュタッ


実況「勢いよく突っ込んでいったヤムチャはフワリと飛び上がり、ソドムに……あっ、いやっ! 違う違うっ!」

元「狙いはロープだね」

実況「ヤムチャはソドムの脇に逸れるように突っ込んで行き……そして、ここはセカンドロープに飛び乗ったっ!」

903: 名無しさん 2016/03/19(土) 23:04:32 ID:jnt0/ys.
ソドム「Damn it ! 」ドスッ


実況「そしてソドムの身体が、コーナーマットへと突き刺さっていくっ! 突き刺さっていくっ!」

元「さぁ、いこう」


ヤムチャ「相手はシャドルーに比べりゃ格下だ……焦る必要はねぇ……」ゴシゴシ


実況「おっと、ここはヤムチャ……一呼吸置くか? 汗を拭っておりますっ!」

元「おっと」


ヤムチャ「じっくり……落ち着いて……確実に……よしっ、いこうかっ!」


実況「さぁ、ヤムチャの視線がコーナーのソドムを捉えたっ!」

904: 名無しさん 2016/03/19(土) 23:10:54 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「……だぁんっ!」シュタッ


オー、オーオー

実況「セカンドロープを踏み台にして……そして、そこからジャーンプっ! おぉ~っと、身体を捻りつつソドム向かって、飛び上がっていくっ!」


ヤムチャ「喰らいなっ……! だあああぁぁんっ……!」ズガアァッ

ソドム「……GHHHAAAAK ! 」


実況「大きく飛んだヤムチャは左足でソドムの顔面を薙ぎ払っていったぁ! ここは断空脚っ! セカンドロープの反動を利用して、打ち込んでいきますっ!」

元「お~、お~、お~」

905: 名無しさん 2016/03/19(土) 23:16:47 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「……うおっ」ビターンッ


オー! オーオー!

実況「ヤムチャの身体が、うつ伏せにマットへと落ちますっ!」

元「ここで、三角跳びみたいな形で着地出来たら格好いいのにね」


ソドム「uggh...ughh...」フラフラ


実況「強烈な蹴りを顔面に打ち込まれたソドムは、おぉ~っとそのままフラフラと前進して……」

元「今のは、結構効いてると思うよ」

906: 名無しさん 2016/03/19(土) 23:26:28 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「おおっ……おおっ……」ゴロゴロ


実況「結構、捻りを加えた形で打ち込んでいきましたからね? あっと、ヤムチャの勢いはまだ死んではいないか? ヤムチャの身体がそのまま一回転……いや、二回転……三回転っ……!?」

元「あらら……まぁ、強引にいった形ではあったからねぇ」


ソドム「……uggh」バターンッ


実況「さぁ、ソドムの身体も大きく前のめりに倒れ込みますっ! 蹴りを打ち込んだヤムチャも、打ち込まれたソドムも……大きく大きくマットへと倒れ込んだぁ!」

元「こりゃ、アレかなぁ? ひょっとして……」


ヤムチャ「おぉ~っとっとっと……おっ……よしっ……」ボトッ


実況「おぉ~っと、ヤムチャの身体はそのままサードロープ下を潜り……そのまま場外へと落ちたぁ!」

元「あ~、アレだ。こりゃ、多分場外エスケープも狙ってるね」

908: 名無しさん 2016/03/19(土) 23:35:10 ID:jnt0/ys.
ヤムチャ「よし、いい感じだ……だけど……」ムクッ


実況「おっと、場外に落ちたヤムチャがここはすぐ様起き上がるっ! さぁ、そしてリング内の様子を確認しているっ!」

元「豪快な受け身とってたけど、ありゃ移動も兼ねてたんだね、うん」


ヤムチャ「……断空脚は、三発打たなくちゃいけないからな」シュタッ


実況「そして、即座にエプロンサイドへと飛び乗ってくるヤムチャっ! え~、自身の蹴りの勢いで……そのまま、場外に落ちたのでは……なく……」

元「場外に行くために……勢いを殺さなかったって事だね」


ヤムチャ「……さて、三発目いくか」ササッ


実況「さぁ、ヤムチャはエプロンサイドを移動して……おっと、先程までソドムがいたコーナーポストに、エプロンサイドから近づいていくっ! そして、昇り始めていくっ!」

元「強引な形で打ったように見えたけど……うん、様子を見てる限り、次の一手に繋げる一手だったワケだ」

918: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:02:40 ID:Tqh/rOZA
本田「よっしゃよっしゃ、ええでええでっ! もう一発、そこからいったれっ!」パンパン

ロレント「チィっ……おい、ソドム……」


実況「さぁさぁ、流れも引き戻ってきたかっ!? コーナーポストに昇ったヤムチャはソドムの様子を見ているっ! エプロンサイドの本田も乗ってきたかっ!?」

元「ロレント君の表情もちょっと曇ってきたかな?」


イイゾー、ヤムチャー、イケー

ヤムチャ「さぁ、立て……三発目、打ち込んでやるぜっ……!」

ソドム「uggh...uggh...」ムクッ

ヤムチャ「よしっ、それじゃあ、いくぜっ……!」シュタッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ソドムが今ゆっくりと立ち上がってくるっ! そして、その起き上がりに合わせるように……ヤムチャが飛んだぁ!」

919: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:20:50 ID:jn8kEM/o
ロレント「……後ろだ、ソドムっ! モタモタするなっ!」

ソドム「……What's !? 」クルッ

ヤムチャ「いっくぜええぇっ……! これで、三発目だっ……! でええやああぁぁっ……!」ズガーンッ

ソドム「……GHHHHAAAK ! 」バターンッ


ワー! ワーワー!

実況「そして、ソドムへと打ち込んでいくっ! コーナーポスト上からの突き出す蹴りィ!」

元「ミサイル断空脚ですね」

実況ここはミサイル断空脚っ! 串刺しの断空脚からの……ミサイル断空脚っ! さぁさぁ、こいつを喰らいソドムは大きく大きくダーウンっ!」

元「上手くスピードで引っ掻き回す形でね……自分の得意な打撃攻撃で攻めていってるよね」

920: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:33:15 ID:jn8kEM/o
ヤムチャ「……よっとっ!」シュタッ


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、更にここでハンドスプリングっ! すぐ様、立ち上がってくるっ!」

元「おっ、いいね」

実況「まだまだ、スタミナは余裕と言った所でしょうかっ!? さぁ、ヤムチャっ! この流れに乗って行きたいっ!」


ヤムチャ「さぁて……折角ダウンさせた事だしな……ここは……」サッ

ソドム「ughh...」


実況「そして、ヤムチャはダウンしているソドムに近づいて行って……おぉ~っと、ここは足を取ったっ! 左足を取りますっ!」

921: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:37:07 ID:jn8kEM/o
ヤムチャ「4の字固めだ……よっとっ……!」クルッ


実況「さぁ、ヤムチャは取った左足を跨いで……自身の足に巻きつけるように、クルッと一回転っ!」

元「足4の字固めかな?」

実況「ここはヤムチャっ! 足4の字固めにいきますっ!」


ヤムチャ「後は……この足を、膝の上に置いてっと……」

ソドム「……xxxxing ! 」ガシッ

ヤムチャ「んっ……? あ、いでっ……!」


実況「あっとっ……!? しかし、ここで前屈みになったヤムチャの頭部を……」

元「あっ……! まぁ~た、髪掴んだね」

実況「おぉ~っと、ここはソドムっ! 下から手を伸ばし、ヤムチャの髪を掴みますっ! 掴んでいきますっ!」

922: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:48:34 ID:jn8kEM/o
ヤムチャ「くそっ、くそっ……またかよっ……! いででで……」

ソドム「You be down, too ! 」グイッ

ヤムチャ「……う、うげえぇっ!」ビターンッ


ブー、ブーブー

実況「そして下から勢いよく引っ張っていくっ! おぉ~っと、ヤムチャの身体が前のめりにマットへと倒れ込んでしまうっ! ソドムと横並びになるようにダーウンっ!」

元「……ちょくちょく反則使ってるんだよ、うん」

実況「今回は、場内も気づいたかっ!? おっと、少しばかりブーイングが飛び交っていますっ!」


ヤムチャ「くああっ……くそっ……」

ソドム「uggh...uggh...」ムクッ


実況「さぁ、うつ伏せ状態で蹲るヤムチャっ! 顔を打ったかっ!? あ~っと、そんなヤムチャの隣でソドムが上体を起こすっ! 起こしてくるっ!」

元「ある意味、上手いんだよ……相手の流れとか、勢いを止めるって意味ではね……ただねぇ……やっぱり僕は好かないね」

923: 名無しさん 2016/03/20(日) 22:55:23 ID:jn8kEM/o
ソドム「KEY LIST EIGHT GO MAN ! (訳:食らう方が悪いんだ!)」ムクッ


ブー、ブーブー

実況「さぁ、そしてソドムが……立ち上がったっ! ゆっくりと立ち上がってきたっ! この行為に悪びれる様子はないのでしょうか!? マスクで表情が読めませんっ!」

元「まぁ多分、何とも思ってないでしょうね」


ヤムチャ「ちくしょうっ……! だけど、まだまだ……」ググッ

ソドム「……So down tight !」ゴスッ

ヤムチャ「……うごっ!」


実況「ヤムチャも立ち上がろうとするが……あ~っと、ここはソドムっ……! そんなヤムチャの後頭部へとストンピングっ! 踏みつけていきますっ! ヤムチャの身体が崩れたっ!」

924: 名無しさん 2016/03/20(日) 23:02:30 ID:jn8kEM/o
ソドム「xxxxing... ! xxxxing... ! 」ゴスゴス

ヤムチャ「くっ……くっ……」


実況「さぁさぁ、ソドムは連続で踏みつけていくっ! 二発……三発と、間を取りながらヤムチャの後頭部を踏みつけていくっ!」


ソドム「Son of a bitch ! 」ゴスッ

ヤムチャ「……うげっ!」


実況「おぉ~っと、強めの一撃が入ったかっ! ソドムが力一杯、ヤムチャを踏みつけていったぁ!」

元「ちょっと、流れを寄せてだだけに……う~ん、痛いね……」


ソドム「huff...huff...I'm tired.」フラフラ


実況「さぁ、そしてソドムは……おっとぉ、ヤムチャ背を向け自軍コーナーの方へとフラフラと向かっていくっ!」

元「「あぁ、結構ダメージは残ってるんだね」

925: 名無しさん 2016/03/20(日) 23:14:17 ID:jn8kEM/o
ロレント「少し、手こずりすぎだぞ……? 降格処分を受けたいのか、ソドム……」スッ

ソドム「I'm sorry.」

ヤムチャ「ううっ……ガンガンガンガンやりやがって……」ムクッ


実況「そしてソドムは自軍コーナーの方まで歩いていき……おぉ~っと、そこには腕を伸ばして待っているロレントの姿があるっ!」

元「あっと、ここは交代かな?」


ソドム「Please kill them.」パシッ

ロレント「……あぁ、任せておけ」パシッ

ヤムチャ「チィっ……逃げられちまったか……でも、確か……アイツが頭なんだよな……」


実況「そして、タッチっ! ここで交代ですっ! ソドムはロレントとタッチをしていきますっ! さぁ、ここで試合権がロレントへと移ったっ!」

元「スタミナ温存言うか……回復にいくと言うか……まぁ、そんな感じだろうね」

926: 名無しさん 2016/03/20(日) 23:23:23 ID:jn8kEM/o
本田「向こうが交代やったら、こっちも交代やっ! ワシに任せておけっ! アイツはワシが直々にぶちのめすっ!」スッ

ヤムチャ「……んっ?」


オー、オーオー

実況「あ~っと、そしてその様子を見た本田が……おぉ~っと、エプロンサイドから大きく大きく手を伸ばし、大きく大きく叫んでいるっ! ここは本田っ! 交代を要求していますっ!」

元「まぁ、ロレント君が出てくるのなら……う~ん、いきたいのかな?」


本田「ホレ、早よせぇっ……! 一回、戻って来いっ……! お前は、一回休んどったらええんやっ……! ほれっ……! ほれっ……!」

ヤムチャ「あ~あ~、熱くなっちゃって……もう……」


実況「さぁ、本田のエプロンサイドからの必死のアピールっ! リング上のヤムチャに、交代を要求する本田っ!」

927: 名無しさん 2016/03/20(日) 23:31:07 ID:jn8kEM/o
ロレント「さて、では我輩自らが空手軍団を……」

ヤムチャ「……まっ、いっか」クルッ

ロレント「んっ……? 何だ……逃げるのか……? 怖気づいたのか……?」


実況「さぁ、ロレントがロープを潜りリングインっ! おぉ~っと、そしてそれに合わせるように、ヤムチャもクルッと前方回転して……おぉ~っと、自軍コーナーの方へと戻ったっ!」

元「おっ」


ヤムチャ「あんまり、熱くなりすぎちゃ……ダメですよ……」パシッ

本田「そりゃ、無理な話や……なんつったって、ワシは熱血力士やからのぉ……」パシッ

ヤムチャ「ナハハ、ダメだこりゃ」


実況「そして、ここでヤムチャも本田にタッチっ! おぉ~っと、こちらもチェンジっ! 交代していきますっ!」

元「まぁまぁ、ヤムチャ君もスタミナ回復しておくのもいいだろうしね」

928: 名無しさん 2016/03/20(日) 23:40:22 ID:jn8kEM/o
本田「さぁて、いくでぇ……強さ求めるあまりに、自分の信念……プライドを捨ててしもうた大馬鹿者に……ワシが目にもの見せてくれるっ……!」


ホンダー! イケー!

実況「ここで、試合権が移ったっ! 試合権はヤムチャから本田にっ! さぁ、本田がロープを潜って、リングインしてきますっ! 両軍、ほぼほぼ同時のタイミングで交代ですっ!」

元「元・パートナー同士だね」


ロレント「空手軍団相手だと思ったのだが……フン、なんだなんだ……出てきたのは、時代に取り残された老いぼれか……ヒャハハ、お前など誰にも興味を持たれていない、ただのクズだ……」ニヤニヤ


イイゾー、ホンダー、イケー

実況「さぁさぁ、本田は強くロレントを睨みつけるっ……! 一方、ロレントはニヤついた笑みでそんな本田を眺めているっ!」

元「まぁ、ここは本田君がどういったファイトを見せるかだね」


ロレント「……盛り上がってるなぁ」

939: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:03:00 ID:bOFXY4eA
ロレント「さぁ、いくぞっ……! 今日、ここでお前に引導を引き渡してやるっ……!」ズガズガ

本田「お前はいつからそんなに偉くなったんやっ!? 引導……あぁっ!? ぬかせっ! その身に教えたるわっ! いくでぇっ!」ズガズガ


オー! オーオー!

実況「さぁ、ロレントが向かっていくっ! 本田へと向かっていくっ! そして本田も向かっていくっ! ロレントへと向かっていくっ!」

元「まぁ、これは互いに相手の出方を知っているからね……どういった形になるか」

実況「さぁ、両者が近づく近づくゥ! リング中央へと近づいていくゥ! そしてここで間合いに入ったぁ!」


本田「ロレントォォォ!」

ロレント「上官に向かっての言葉遣いがなっとらンンンンっ……! 我輩に敬意を払えェェェェっ!」ググッ


実況「さぁ、そして……おっとぉ! ロレントは右の拳を大きく振りかぶったぁ!」

940: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:09:02 ID:bOFXY4eA
ロレント「教ォォォ育的指導ゥゥゥゥっ……!」ガスッ

本田「……ゴフッ!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「そしてその拳を本田の額へと打ち付けていくっ! 先手を取ったのはロレントっ! ここはナックルパートを打ち込んでいきますっ!」


ロレント「軍人の心得、その一ィィィィっ!」ガスッ

本田「……ガッ!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「間髪入れずにもう一発ゥ! おぉ~っと、ロレントはナックルパートを連続して打ち込んでいくっ!」

元「お~、お~、お~……飛ばしてる飛ばしてる……」


ロレント「如何なる相手だろうが、敬ェェェェ意を払うべしィィィィ! その身で覚えろ、本田ァァァァ! だああぁぁっ!」ゴスッ

本田「……ゴガッ!」ヨロッ


オー、オーオー

実況「ロレントが打ち込む打ち込む打ち込むっ! おぉ~っと、本田の額に拳の連打連打連打ァ!」

元「ただ、拳は反則なんだけどね」

941: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:14:23 ID:bOFXY4eA
ロレント「指導ォォォっ! 指導ォォォっ!」ガスガス

本田「くあっ……くあっ……このっ……!」フラフラ


ソドム「YES ! YES,YES ! Let's go Rolento ! Let's go Rolento ! 」パンパン

ヤムチャ「おい、レフェリーっ! 完全にグーだぞっ! アレ、完全にグーじゃねぇのかっ!?」ビシッ


オー、オーオー

実況「さぁ、ロレントがテンポよく本田に打ち込んでいくっ! ナックルパートの連打連打っ! これは、額を割ろうとしているのかっ!? おっとおっと、激しい激しいっ!」

元「ソドム君はバレないように……みたいな所あったけど……もう、これ完全に隠す気はないよね」

実況「あっと、しかしこれにはエプロンサイドのヤムチャが気づいたかっ!? レフェリーに向かって抗議をしているっ!」

942: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:18:54 ID:bOFXY4eA
ダン「お、おおっ……そうだそうだ……反則じゃねぇか、おいおいおい……ロレント……」ササッ

本田「……大馬鹿者がああぁっ!」バッチーンッ

ロレント「お、おおっ……くあっ……」クラッ


オー! オーオー!

実況「さぁ、レフェリーが……あ~っと、待て待てっ! ここでカウンターだっ! 本田の強烈なカウンターっ!」

元「おぉ~っと、じっくり様子を見てたのかな?」

実況「ここは本田っ! カウンターの張り手っ! ロレントの頬を力一杯振り払っていくっ!」


ロレント「……お、おおおっ」クルッ

本田「あ~だだ……馬鹿たれが……ワシがいつ拳で相手をガンガンどついてええなんて教えたんや……ホンマ、しょうもない事覚えてきよるわ……」フラフラ


実況「鈍い音が場内に鳴り響くっ! おぉ~っと、カウンター気味にいいのが決まったかっ!? ロレントの身体がクルッと一回転したっ!」

元「本田君の体重が乗ったヤツなら効くだろうからねぇ」

943: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:27:46 ID:bOFXY4eA
本田「相手どつくんやったら……グーやなくて、パーでやれ……」


ソドム「……What's !? 」

ヤムチャ「お、おおっ……! いいぞっ! ナイスカウンターっ!」


本田「ほんなら、その身で……正しい戦い方覚えるとしよか……なぁ、ロレント……いくでぇ……?」ググッ

ロレント「あっ……ああっ……」ヨロッ


オー、オーオー

実況「さぁ、そしてフラついているロレントの目の前で……今度は本田が大きくその腕を振り被るっ!」

944: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:34:23 ID:bOFXY4eA
本田「そぉぉらっ! ど~すこいっ……!」バッチーンッ

ロレント「……くおっ!」ヨロッ


オー! オーオー!

実況「そして本田が振り払っていくっ! 今度は左の頬を払っていくっ! おぉ~っと、ここは得意の張り手攻撃っ!」


本田「……まだまだ、いくでぇ!?」ググッ

ロレント「う、ううっ……くそっ……!」グイッ


実況「さぁさぁ、本田が腕を振り被るっ! ここはロレントっ……! 慌てて両腕を上げ顔を守っていくっ!」


本田「なんやっ……!? どうしたっ!? そんなもんかっ……!? ほれ、ど~すこいっ!」ドッシーンッ

ロレント「……う、うおっ」グラッ


オー! オーオー!

実況「だがしかし、本田はそのガードの上から、振り払っていくっ! 御構いなしに攻めていくっ!」

945: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:43:55 ID:bOFXY4eA
実況「ロレントの身体が大きく大きくグラつくっ! スローリーな張り手ではあるが……なんたって、一撃一撃が重いっ!」

元「これはねぇ、ガードしてるだけでもスタミナは削られるよ」


本田「そぉ~ら、ど~すこいっ!」ドッシーンッ

ロレント「……くっ!」グラッ

本田「どうしたぁ!? ど~すこ~いっ!」ドッシーンッ

ロレント「う、うおっ……チィっ……!」グラッ


オー! オーオー!

実況「ガードをこじ開けるように本田が打っていく打っていくっ! 体重の乗った張り手を打っていく打っていくっ! ここは本田っ……! その恵まれた体格とパワーを生かした攻めを見せていきますっ!」

元「パワーファイター特有の攻めだよね。細い事考えずに、ガンガンいけるからね」


本田「……うおおおっ! どないしたんや、ロレントォォォ!」ググッ

ロレント「チィっ……! 軍人の心得、その十六っ……!」

946: 名無しさん 2016/03/21(月) 22:49:10 ID:bOFXY4eA
ロレント「どんなに苦しい状況であれ……動くのを止めてはならないっ……! 舐めるなァァァァっ!」スッ

本田「……んあっ!?」


実況「おっとぉっ! ここは、ロレントっ……! 素早く本田との間合いを詰めますっ!」

元「まぁ、このままじゃジリ貧になっちゃうからね。一撃一撃がまぁ、そんな早くないのなら、ここはこう言った形で……」


ロレント「下級兵の分際で鬱陶しいぞっ! だああっ……!」ガリッ

本田「……ぐ、ぐあっ!」


アー、アーアー

実況「あ~っと、そしてロレントは本田に組みかかり……あっとぉ! 顔面を引っ掻きましたかね!? 今、爪を立てて本田の顔面を掻き毟った様に見えましたが……」

元「……え~、掻き毟りましたねぇ」

947: 名無しさん 2016/03/21(月) 23:00:03 ID:bOFXY4eA
本田「う、ううっ……ド阿呆……また、しょうもない事しよって……くそっ……」フラッ


実況「本田は顔面を抑えているっ! 両手で顔面を抑えているっ! あ~、やはりロレントは本田の顔面を掻き毟ったようですっ!」

元「うん。また反則だねぇ」


ロレント「……少し、間合いを取るか」ゴロンッ


オー? オーオー?

実況「さぁ、そんな本田を尻目に……おっと、ロレントは後転ですっ! 後転して間合い取っていきますっ!」


ロレント「……メコンデルタエアレイドだっ! だああっ!」シュタッ


実況「あ~、いやっ……! ロレントは後転で間合い取ったと思いきや……おぉ~っと、そこから本田に向かって飛び込んでいったぁ!」

元「トリッキーだねぇ」

948: 名無しさん 2016/03/21(月) 23:05:39 ID:bOFXY4eA
ロレント「くたばれ、本田ァァッ!」ググッ

本田「う、ううっ……」


実況「さぁ、空中でロレントが大きく右腕を振り被り……!」


ロレント「……だあああぁぁっ!」ズガァ

本田「ぐっ……うおおおっ……!」バターンッ


実況「そのまま、飛び込みつつのフライングラリアット……の、ように見えはしたのですがっ……!」

元「……ナックルです」

実況「……ナックルですかっ!?」

元「ナックルです」

実況「ロレントは飛び込みつつ、振り被った拳を本田の額に打ち込でいったぁ! フライングナックルパートとでも言えばいいかっ!? 本田の額に打ち込んでいきますっ! さぁ、これを喰らい本田は大きくダーウンっ!」

949: 名無しさん 2016/03/21(月) 23:14:27 ID:bOFXY4eA
ロレント「……軍人の心得、其の十八っ!」クルッ


実況「さぁ、マットに飛び込み飛び込むようにしつつ本田に打ち込んでいったロレントは……おぉ~っと、そのまま前方回転して素早く立ち上がるっ!」

元「……うん。動きは本当、スピーディなんだよね」


ロレント「……迅速かつ、大きな行動を」クルッ

本田「あぁっ……くそっ……! いらん事ばかり覚えよって……あぁっ……!」ムクッ

ロレント「うおおおぉぉっ……! いくぞおおぉっ……!」ダダッ


実況「さぁ、立ち上がったロレントは……おぉ~っと、振り返り上体を起こしている本田へと……即座に突っ込んでいくっ! 本田の背後から、一直線に向かっていくっ!」

元「お~、お~、お~、お~」

950: 名無しさん 2016/03/21(月) 23:22:28 ID:bOFXY4eA
ロレント「……ヒャーハッハッハっ! くたばれえええぇぇっ!」スパーンッ

本田「……くあっ」


オー! オーオー!

実況「おぉ~っと、そして本田の後頭部を……まるで、サッカーボールかのように蹴り上げていくっ! ロレントが本田の後頭部を蹴り上げたぁ!」

元「うわぁ、これ効くよ」


本田「あ、ああっ……うああっ……」ガクッ

ロレント「……我輩は時代遅れの人間に教わる事など、もうない」


実況「本田の身体が、まるで人形のようにガックリと崩れ落ち……」


本田「……ああっ」ベタッ

ロレント「……不甲斐ない試合だったな、本田」


実況「そのまま、横向きにマットへと倒れ込みますっ! 後頭部に強烈な一撃ィ! これには流石の本田も……」

元「いや~、ちょっとマズいかもしれないよ」

引用元: ヤムチャ「プーアル! プロレス団体で女子選手がメインだぞ!」