ミカ          旅は気まぐれサイコロの旅
ケイ          お店に仕入れる視察も兼ねた地酒巡り
絹代          温泉巡りで湯治
ダー様         ハイクラスな紅茶とお菓子でおもてなし  なお紅茶をいれるのはペコ
ウサギさんチーム     例の映画の撮影見学や、ロケ地巡り
まほ          「実家」
みほ、まほ、赤星小梅   上記三名と黒森峰へ行き、在校生と戦車戦
杏           海底の武蔵を見に行こう
ミカ          世界版ダーツの旅
??          北海道旅行、ついでに大学選抜戦跡地巡り〜試合を振り返りながら〜

最後のが誰と行けばいいのかわからなかったのでシークレットとさせて頂きます。

エリカの○○シーン
若い男性客に口説かれているエリカ
エリカさんのまかない飯とか気になる
エリカの師匠的な人とかいるのかな?

取りあえずのメモ更新です。

469: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 10:58:24.88 ID:TJfKSPB/0
ご飯食べてきたので一つだけ消化していきます

ではイギリス編スタートです。

470: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 11:12:49.53 ID:TJfKSPB/0
エリカ「……ふぅやっと着いたわね、イギリス」

エリカ「海外もここで終わりと思うとなんだか寂しいものがあるわね……ほんと、日本に帰りたくなくなっちゃうわ」

エリカ「でもそろそろ路銀のことも考えなくちゃいけないし仕方ないわよね」

エリカ「さて……どこに行こうかしら」

ダージリン「こんな言葉を知っていて?『世の中に、本当に心の底から悪い人は、めったにいない。ただ、みんな、ちょっとおばかさんなだけなのよ』」

ペコ「アガサ・クリスティの言葉ですね」

ダージリン「信じてきたものが偽りであった乙女に投げかけるには丁度いい言葉だと思わなくて?エリカさん」

エリカ「……おかしいわね、予定だと日本で会うはずだったのだけれど」

ダージリン「予定が多少変更になった、と言えば聞こえがいいですがあなたがまほさんから離れたという知らせを聞いてからここでお待ちしておりましたの」

ペコ「来るかどうかは博打でしたが、ダージリンさんがどうしてもと」

ダージリン「結果的にはこうやって会うことができましたので問題はありません」

エリカ「で、私の事情を知ってどうするというの?」

ダージリン「どうこうも私はいたしませんわ。ただ、予定通りに事を進めるだけです」

エリカ「予定通り……?」

ペコ「さぁエリカさん、こちらのお車に」

エリカ「……」

ダージリン「安心なさってください。この車は西住流も島田流も関係してない、知り合いからお借りした車ですわ」

エリカ「そう……じゃあ乗ります」

ダージリン「ええ、では行きましょう」

エリカ「行くってどこによ」

ダージリン「私たちがいるのにその質問はいささか野暮というものですわよ。ここからは」

優雅に、お茶会といきましょう

471: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 11:27:55.84 ID:TJfKSPB/0
エリカ「凄い……お城……」

ペコ「ではエリカさん、好きなドレスを選びになってください」

エリカ「ドレス?!」

ダージリン「折角のお茶会にそのようなしわしわの服ではみっともないですわ。ここにきたのなら淑女として振る舞いなさい」

エリカ「淑女なんて私には似合わないわよ……それじゃこれを借りるわ」

ダージリン「一人で大丈夫かしら?」

エリカ「家ではいつも一人だったからこのぐらいは大丈夫よ……それじゃ」

ダージリン「ええ、また後で」

ペコ「……ダージリンさん、やっぱり」

ダージリン「相当ショックが大きいとは聞いていましたが想像以上ですわね」

ダージリン「西住流と島田流への過剰な警戒心、そして隊長クラスの人物への疑心。今の逸見エリカは触れ方を失敗すればおそらく二度と私たちの前には帰ってこないでしょう」

ペコ「どうしたらよいのでしょうか……」

ダージリン「私たちに同行できる問題ではありませんよペコ。これはいわば古くからの西住流と島田流の確執によって生まれた悲劇のお姫様の物語」

ダージリン「この問題は既に私たちが触れてはいけない領域にまで来ているのです」

ペコ「そんな……」

ダージリン「でも、白雪姫には小人が、シンデレラには魔女がいるように、お姫様を支える味方がいる」

ダージリン「私達には役不足でも、指一本でも支えることはできます。少しでも彼女へと恩を返すためにしっかりとしていなくてはいけません」

ペコ「はい、分かりました!」

ダージリン「では、ペコは準備を、私は先に行ってます」

ペコ「……私も頑張らなくちゃ」

エリカ「……ペコいるかしら?」

ペコ「は、はい!」

エリカ「着たけどどうすればいいの……どうしたの?ぼーっとして」

ペコ「い、いえ!その……すごく美しくて……まるで」

『お人形みたいで』

エリカ「っ……」

ペコ「だ、大丈夫ですかエリカさん!?」

エリカ「大丈夫だから……さっさと行きましょう……」

ペコ「は、はい!ではこちらに……」

エリカ「……」ブツブツ……






エリカ「人形は嫌……違う……人形の方が……でも逃げなきゃ……」

472: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 11:52:31.08 ID:TJfKSPB/0
ダージリン「あら、衣装一つで人の印象は変わるとは分かっていましたがここまでお似合いだとは思いませんでしたわ」

エリカ「ありがと……ここ、座ればいいのかしら」

ダージリン「ええ。ではペコ、お茶を淹れてもらえるかしら?」

ペコ「かしこまりました」

エリカ「で、どうしてイギリスに来てまでお茶会なのかしら?これなら日本でもできたでしょうに」

ダージリン「ええ。でもこんなにも優れた舞台は日本のどこを探しても見つからないでしょう?」

エリカ「そうね、お城の中でのお茶会だなんて日本じゃ考えもつかなかったでしょうね」

ダージリン「それに、日本に帰ってからだと今のあなたは心落ち着く暇すらないと思いまして。でしたらここで休息をとるのもいい考えと思わなくて?」

エリカ「……ええ、それもそうね」

ペコ「お待たせしました……F.T.G.F.O.P.のダージリンです」

ダージリン「ありがとうペコ。では始めましょうか」

エリカ「そうね、では」

…………

ダージリン「どう?お味は?」

エリカ「……美味しい。そんなに紅茶に詳しいわけじゃないのに分かるぐらいに美味しいわ」

ダージリン「そう。それは良かったわ」

ペコ「おかわりもありますので欲しかったらお申し付けください。ではお菓子を持ってきますね」

エリカ「ありがとうペコ……本当に落ち着く」

ダージリン「ここに来るまでに色々とあり、考えたのでしょう。そのまま押しつぶされてしまうのも人ですが、それを見ておけないのも人です」

ダージリン「せめてここにいる間だけは辛いことをお忘れになり、このひと時を楽しんでは?」

エリカ「そうね……今だけ……今だけ……」

ダージリン(そう……それが今の私たちにできる精いっぱい……)

ダージリン(小人は小人らしく、舞台を整えさせてもらいますわ)

ダージリン「もう少ししましたらゲストも呼んでおりますのでそれまではゆっくりとなさって」

エリカ「ゲスト……」

ダージリン「そんなに怖い顔をなさっては折角の顔が台無しになってしまいますわよ。安心しなさい、西住流とも島田流とも関係のない人物よ」

エリカ「……そう」

ダージリン(思っているより重症ね……西住まほさんは判断を見誤りましたね)

ダージリン(おおよそこの問題に責を感じ、自分が解決しなくてはなどと愚かな考えになったのでしょう)

ダージリン(彼女を愛しすぎたから、彼女のこれから襲い掛かるであろう問題を独りで)

ダージリン(結果、一人では支えきれずに彼女は壊れた)

ダージリン(冷静に、その機会を伺えばよろしかったのに……そして、私たちを頼ってくれれば結果は)

エリカ「ダージリンさんも、私のことについてはもう聞いてるんですよね?」

ダージリン「ええ、彼女から聞きましたわ」

エリカ「彼女……隊長ですか」

ダージリン「彼女はひどく後悔してましたわ。まるですべての責任が自分にあるかのように」

エリカ「はぁ……悪いのはどう考えても私なのに何してるんだろ」

ダージリン「思うところがあるのでしょう。思ったより彼女は不器用なようね」

エリカ「帰ったら言ってやってください。もう後悔しなくてもいいからと。全て、私が背負いますからと」

ダージリン「承りましたわ。さ、お茶会を続けましょう」

473: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 12:09:14.16 ID:TJfKSPB/0
エリカ「あぁ……このままずっとお茶会を続けていてもいい気分ね」

ダージリン「私の進むプロチームに入ってくださるのならいつでも開けますわよ」

エリカ「冗談よ。もう私は戦車道には戻らないわ」

ダージリン「あら、私は今でも本気でお誘いしているのよ?」

エリカ「止めときなさい。私が仮に入ったとして、いいことなんか何もないわ」

ダージリン「ふふ、西住流と島田流に挟まれるから、とお考えになっているのでしょう?」

ダージリン「望むところですわ。私たちは逃げも隠れもしない。ただ来たのであれば迎え撃つまで」

ダージリン「それが私たちのチームのモットーですもの」

エリカ「そういえば打倒西住流とか言ってたかしら?心強いものね」

ダージリン「それに、こちらとしては迎え入れる準備ができているのですよ?」

エリカ「だから私は!」

ダージリン「E計画」

エリカ「!?」

ダージリン「アナタならご存じだと思いますがドイツの計画段階で終わってしまった幻の戦車」

ダージリン「それを今再現しているところですの」

エリカ「そんなのって……!」

ダージリン「そして先ほど、一つ完成したと報告がありましたわ。車両はE50」

エリカ「E50……」

ダージリン「逸見エリカ……心の奥に留めておきなさい。貴女を叱責し、糾弾しようとする人物は間違いなく存在しましたわ」

ダージリン「でも、あなたのことを思ってくれている人物はそれの比にならないほどいます。そのことをお忘れなく」

エリカ「私は……島田流と西住流から……」

エリカ「でも……あれ……思ってるって……でも……それもきっと……?」

ダージリン(少し言いすぎました……?これでは彼女が!)





??1「いえ、貴女は何も間違ったことは仰っていませんよ。ダージリン」

エリカ「……この声」

ダージリン「…………随分と早い到着で」

??2「最愛の妹が困っているんだ……姉としては見過ごせないと思うな」ポロロン……

ペコ「ゲストのお二人をお連れいたしました」

エリカ「どうしてここに……?」

アールグレイ「エリカ、遅くなってしまい申し訳ありません」

ミカ「向かい風が強すぎて遅れてしまったね」ポロロン

エリカ「お姉……様……!」

483: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 19:38:27.18 ID:TJfKSPB/0
エリカ「お姉様方……どうしてここに?」

アールグレイ「あなたがまほさんにお会いしてからの出来事を聞き、連絡を取り合い参りました」

ミカ「今回の件に関しては私達にも責任があるから来た訳さ」

ダージリン「……さて、エリカさん。ここで一つ聞きたいことがあります」

エリカ「……」

ダージリン「アールグレイ様とミカさんの本名を教えて頂けないでしょうか?」

二人「!?」

エリカ「……は?」

ダージリン「お二人とも本名を中々教えて頂けなくて連絡を取り合う際に苦労致しましたのよ。その点、エリカさんはお二人の名前を知っているのでしょう?でしt」モガモガ

アールグレイ「ダージリン、その行為は淑女として許すわけにはいきません」

ミカ「エリカも私たちはアールグレイとミカと呼んでくれるかな?」

エリカ「わ、分かりました……」

ダージリン「嫌ですわアールグレイ様、単なるお戯れでしてよ」

アールグレイ「心臓に悪いから止めなさい」

ミカ「それでアールグレイ、この後はどうするつもりなんだい?」

アールグレイ「一度実家に帰ろうと考えてます。一度家族で話し合い、落ち着く時間を設けるべきです」

エリカ「家って……あの家?」

アールグレイ「ええ、安心してください。今は誰もs」「嫌よ!!」

エリカ「絶対に帰らない!!あんなところ……二度と見たくない!!」

アールグレイ「エリカ……」

ミカ「これは思ったより重症みたいだ」

ダージリン「今のエリカさんは極度の人間不信と西住流と島田流への……もはやこれは恐怖と言っていいでしょう。それに怯えていますわ」

アールグレイ「しかし、このままではエリカが」

ミカ「アールグレイは家族で解決することに拘りすぎだ。それも大切なことかもしれいけど今は賛同はできないな」ポロロン

アールグレイ「ミカ?」

ミカ「エリカ、今私たちと握手することができるかい?」

エリカ「え?」

ミカ「久しぶり……私はお店に足を運んだことがあるけどアールグレイはまだだろう?久しぶりに握手をしてみてもいいんじゃないかな?」

エリカ「えっと……それじゃ」

アールグレイ「よく分かりませんが……では」

エリカ「……」

アールグレイ「エリカ?」

エリカ「手が……手が上がらない……」

アールグレイ「そんな……では私から」

エリカ「っ!」

アールグレイ「エリカ?!」

ミカ「思った通りだ。今のエリカにはダージリンやペコに触れても、私やアールグレイ、おそらくみほや愛里寿と触ることは無理だと思うよ」

ミカ「そんな状態で話し合ってもそれはきっと無意味に、おそらくそれより悪いことになるんじゃないかな?」

アールグレイ「そんな事が!」

エリカ「……さい」

アールグレイ「エリカ?」

484: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 20:02:19.77 ID:TJfKSPB/0
エリカ「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」

ペコ「エリカさん…!」

ダージリン「悪手、とは思いませんが家族との再会でストレスが一気に加速したのでしょう。もはや目が正気と思えないほど動揺していますわ」

ミカ「まぁこうなるんじゃないかなーとは思ったけど想像以上だね」

アールグレイ「どうするつもりですか、ミカ。このままでは」

ミカ「刹那主義には賛同できないな。何でも結果を急ぐのはダメだと思うな」ポロロン

ミカ「エリカ、大丈夫かい?」

エリカ「ごめんなさい……大丈夫ですから……私は……」

ミカ「うんうん、エリカは今までの旅、楽しかったかい?」

エリカ「旅……ええ、楽しかったわ。本当、楽しかった」

ミカ「そうだろう?旅はいいものさ。自然のままでいられる」

ミカ「どうかな?このまま旅に出ようと思わないか?」

エリカ「旅?」

アールグレイ「ミカ、それは」「しっ」

ミカ「……エリカにはもっと旅をしてみるべきだよ。一度、全てを忘れる……そうだね、それこそ名前を捨てるつもりでね」

ミカ「どうせならアールグレイも一緒にどうだい?その固い頭も少しは柔らかくなるかもしれないよ?」

アールグレイ「余計なお世話です。でも、エリカの為なら一緒に行きましょうか」

ミカ「ありがとう。さ、エリカどうする?決めるのはエリカ次第さ」

エリカ「……その旅は、私達だけなの?」

ミカ「そうさ。誰の邪魔もされない私たちだけの旅だ」

エリカ「…………」

エリカ「いいわ。あの人たち関わってないならどこにでも行くわ」

ミカ「そうか……というわけだダージリン。少しだけエリカを借りていくことにするよ」

ダージリン「承りましてよ。こちらから少し日本に帰るのが遅くなると皆様に伝えておきます」

アールグレイ「申し訳ありませんダージリン。このようなことに巻き込んで」

ダージリン「今更ですわ。エリカさんのために集まったみんなですもの、これぐらい快く引き受けてくれますわ」

ミカ「本当は風に任せて旅といきたいところだけど時間が無いからね。今回はこんなものを用意してみたんだ」

485: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 20:12:07.56 ID:TJfKSPB/0
ペコ「うんしょっと……お持ちいたしました」

エリカ「これは……世界地図?」

ミカ「うん。題して世界版ダーツの旅、かな?」

アールグレイ「どうりで国が一つ一つ取れそうになっているのね」

ミカ「では、ペコお願い」

ペコ「はい……よいしょっと!!」

バラバラバラバラ……

ミカ「さて、じゃあ私たち姉妹が一個拾ってその国行く。そういう感じでいいんじゃないかな?」

ダージリン「面白そうですわね。ではエリカさん、拾って見せてください」

エリカ「はい……えっとここは……」





というわけでここで久しぶりに安価取ります。

エリカ 安価下1
ミカ  安価下2
アールグレイ 安価下3

の国に行きます。また同時にサイコロの旅も開催しますので、そのたびに安価を取る予定なので宜しくお願いします。

490: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 20:35:38.62 ID:TJfKSPB/0
エリカ(なるべく遠い所へ……)「これは……インド?」

ミカ「ふむ、グルジア……今はジョージアだったね」

アールグレイ「私はオーストラリアでした」

ダージリン「ではジョージア→インド→オーストラリアの順番がよろしいでしょうね」

ミカ「そうだね。それじゃ行こうかエリカ、アールグレイ」

エリカ「行くってどうやって行くの?」

アールグレイ「車……と言いたいですけど距離が距離なので電車や飛行機を乗り継いでいくのがいいでしょう」

ミカ「私としては車でも問題はないんだけどね」

エリカ「そう……それじゃあお世話になりました」

ダージリン「こちらこそ、楽しい時間でしたわ」

ペコ「エリカさん、これを」

エリカ「これは水筒?」

ペコ「紅茶を入れておきましたので是非旅路でお飲みください」

エリカ「……ありがとうペコ。ごめんね……こんなことに巻き込んでしまって」

ペコ「大丈夫です……あの時、エリカさんに助けてもらったんですからこれぐらいはさせてください」

エリカ「……そう。それじゃ」

ペコ「あの、また会えますよね?」

エリカ「……ええ。どんな形かはわからないけどまた会えるはずよ」

アールグレイ「では……」

・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・


ペコ「行ってしまわれましたね」

ダージリン「そうね……ペコ」

ペコ「はい?」

ダージリン「泣きたかったらお泣きなさい」

ペコ「そんな泣くだなんて……私は……別に……」

ダージリン「あんな姿を見せられて平気でいられるわけがないでしょう。吐き出せるときは吐き出しておきなさい」

ペコ「……エリカさんの……力に……なりたかったんです……でも、私、何もできなくて……それが、悔しくて!」

ダージリン「……きっと、届いていますわよ」

ダージリン「さて、私もやるべきことをしなくてはいけませんわね」

西住流と島田流。無事にいられるでしょうか……

492: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/08(水) 21:20:54.57 ID:TJfKSPB/0
ジョージアに向かう電車の中

エリカ「……」

アールグレイ「……」

ミカ「……」


沈黙を破ったのはアールグレイお姉様でした。

「逸見の家から出て行った理由は簡単なことでした。あそこの家はどこの家よりも重く、太く、固い鎖で島田家に繋がれていました」

「先代の家元は逸見家を大変可愛がっていて、将来をほぼ約束されていると言っても過言ではありませんでした」

「でもそれはいいかえれば敷かれたレール。あのままあの家にいては自分が将来を思い描くことすらできないと考えました」

「私はまだ、それでも自分を曲げることはしないと決めていましたが、二人の妹はどうだろうかと思いました」

「ミカはそれこそいつでも家を出ることはできると思いましたが、エリカは恐らくそのまま人形として一生を縛られるだろうと」

「ならば、前例の無い長女が逸見の家から出るという前例を作れば、エリカも逃げやすくなるだろうと思ったのですが」

「結果としてそれはエリカを苦しめることになってしまいました」

「考えてみればわかることでした。私やミカがいなくなったら、一番つらい思いをするのはエリカだと。その責任を一人で受けることになると」

「でも、それに気がついても私は何もできなかった。いえ、何もしなかったというべきね」

「辛い思いを、怖い思いをしてきたであろうエリカに対して、私はただ遠くから心配をするだけでした」

「手紙も何回も送りましたが、恐らくすべて抹消されていたことでしょう」

「そんな中、黒森峰にアナタが入学したという話を聞いて、その時は心から喜びました」

「無事、あの檻から逃げ出せたのだと思いました」

「しかし結果は足枷を付けたまま新たな檻に入っただけ」

「西住流と島田流の板挟みになってしまう形になり、アナタは自由を奪われた」

「今私がこうやって自由に外を出ていられるのも、アナタを犠牲にして得られた自由」

「それを今、改めて実感しました」

「結局は私も耐えられると思っていた重荷から逃げていただけだったのです」

「エリカ、本当にごめんなさい……」

お姉様の目には涙が溜まって、間もなくして美しい肌を湿らせる。

「アールグレイが実家の異変に気が付いたのはエリカが大学の受験に失敗、もとい落とされた時だったのかな?」

「ええ。エリカほどの人物を落とす大学があるはずがないと思い、いやな予感がして家に問い合わせたら案の定でした」

「そう……どれからどうしてんだい?」

「両親を病院へと入院させ、エリカに負担をかけないようにして、時期が来たら皆ですべてを話しに行くつもりでした」

「でも、そこで西住まほが先走ってしまった」

「彼女も次期当主として責任を感じてしまったのでしょう。彼女は責めないでくださいエリカ」

「責める……?おかしい話よそれは。どう考えても私のせいなのに」

「違うエリカ!これは……これは私の責任なのです……」

「逃げた私の、責任なのです」

再びの沈黙。お姉様の懺悔にも似た告白を聞いても私は、お姉様が悪いとは思えなかった

「アールグレイお姉様は悪くないわ……これは全部、私が悪いんだから」

本当にそうだろうか?

「だからお姉様は自分を責めないで……」

お姉様は悪くない。それは確か。

「だからもう泣かないで」

では私は今。どうしてこんなにも黒い何かに襲われそうなのだろうか?

502: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 10:55:02.49 ID:tD336Xjj0
アールグレイ「……どうやらジョージアに入ったようですね」

エリカ「そうみたいね……で、ジョージアでは何をする予定なのかしら?」

ミカ「うん?得に何かする予定なんかないさ」

アールグレイ「ミカ、それでは何のために来たのか」

ミカ「私自身、こういう旅も好きなんだけど二人は納得しにくいだろう」

ミカ「だからこういうものを用意してみたよ」ポロロン

エリカ「これは……サイコロ?」

アールグレイ「多面サイコロで何やらいろいろと書き込まれていますね」

ミカ「これを三人で振って、出た目のことを達成したら目的達成として次の国行くこと、というのはどうかな?」

エリカ「へぇ面白そうじゃない」

アールグレイ「まぁ何もないよりかはマシですが……」

ミカ「それじゃ振ってみようか……それ」






※この投稿から下三つのコンマの下一桁の数字でサイコロ目を決めます

1 おみやげ探し

2 観光地巡り

3 食べ歩き

4 ゆっくりと休息

5 ???

6 おみやげ探し

7 飲み歩き

8 ???

9 ゆっくりと休息


5と8はとある人物との遭遇イベントです。それぞれ人物は違いますので違ったストーリーが見れると思います。

また、重複してもそのまま採用としていきます。なので5、5、5とかでたら大変なことになります。ではサイコロの旅スタートです。

507: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 11:25:47.88 ID:tD336Xjj0
7、1、6 ですね。遭遇イベントはなしですので安心ですね。

エリカ「これ、おみやげ探しが被っちゃったわね」

アールグレイ「いいと思いますよ。それだけゆっくりと歩いて回れるということです」

ミカ「ふむ……ジョージアはワインが美味しいみたいだからそれも飲んで回れるといいかもしれないね」

エリカ「ワイン……」

アールグレイ(しまった……何か思い出してしまうか?)

エリカ「ジョージアのワインが美味しいというのは初めて聞いたわね」

ミカ「ヤギの角に入れて飲むらしいから中々に素晴らしい体験ができそうだ」

エリカ「何よそれ、まるでヴァイキングじゃない」

ミカ「案外似合うかもしれないよ?」

エリカ「冗談が厳しいわお姉様」

アールグレイ(どうやら大丈夫みたいだったが……そうですか。これは細心の注意を払わなくてはいけませんね)

ミカ「っと、どうやら着いたみたいだ。さぁ始めようか」

エリカ「ええ。ここにはどんな楽しいことがあるのか楽しみだわ」

アールグレイ「じゃ、行きましょう」


おみやげ探し その1

エリカ「とりあえず一番大きな市場にまで来てみたけど」

アールグレイ「ふむ……見たところフェルト製品と陶器が多いですね」

ミカ「このフェルト生地のセーター、これから寒くなるから丁度いいんじゃないかな?」

エリカ「このあとインドとオーストラリアに行くんだから必要ないと思うけど……あ、このアクセサリー可愛いわね」

アールグレイ「凄い……カバンまで作るなんて」

ミカ「日本じゃなかなか見られない色合いもいい感じだね」

ミカ「こっちの陶器は……」

エリカ「驚いた……陶器の中にワインが入ってるわ」

アールグレイ「ヤギの角に入ってるのではないのですね」

エリカ「アールグレイお姉様、もしかして少し期待してました?」

アールグレイ「……少し///」

ミカ「ふむ……言えばそういうサービスのお店を探してくれるそうだけどどうする?」

エリカ「面白そうじゃない!行きましょうお姉様!」

アールグレイ「ま、待ってください!そんなに探して回らなくてもいいですから!」

508: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 11:50:12.38 ID:tD336Xjj0
飲み歩き

エリカ「まさか本当にあるなんて」

ミカ「旅というのは驚きの連続さ」ポロロン

アールグレイ「あぁどうしてこんなことn」「すみません、ワインを三つお願いします」 「エ、エリカ!?」

エリカ「ここまで来たら皆で楽しみましょう?姉妹でお酒を飲むなんて初めてじゃない」

ミカ「そうだね……すまない、このチーズもお願いできるかな?あとこの豚肉のステーキとジャガイモの付け合わせも」

アールグレイ「はぁ……分かりました。では、久しぶりの再会を祝って」

三人「「「乾杯!」」」

エリカ「ぷはぁ……いつも飲むワインと違ってすごく新鮮ね」

アールグレイ「流石はワインの生まれ故郷の国。あのクレオパトラやチャーチルが好んで飲んだだけありますね」

ミカ「うん、うん、料理も文句なしに美味しいからワインももっと飲めそうだね」

エリカ「昔から食い意地は凄いとは思ってましたが変わらないようね」

ミカ「食べれるときに食べておくのは悪いことかな?」

アールグレイ「あなたのそれは節操がないことです。どうせ他のチームからも盗んできたりしてるのでしょう」

エリカ「そういえば昔ジャガイモが少しなくなってたことがあったような」

ミカ「過去のことは振り返ってはダメさ、おかわりを」

アールグレイ「まったく……」

エリカ(ホント……ここだけ昔に戻ったみたい……)

チクリ……

エリカ(っ……何だろうこの痛み?)



おみやげ探し その2

アールグレイ「だいぶいい気分になってきましたね」

ミカ「アールグレイはお酒は少し苦手かな?」

アールグレイ「好きではありますが少し弱くて」

エリカ「その点ミカお姉様は元気そうだね」

ミカ「私はお酒より食べ物が多いからだと思うよ」

エリカ「ふーん……と、そろそろ時間みたいね」

アールグレイ「それじゃお土産を買って出発しなくてはなりませんね。何を買うか決めましたか?」

ミカ「私はこのフェルトのカバンを買うことにするよ。カンテレを入れるのにも丁度いい」

エリカ「私は家に持って帰る用のワインにしようかしら?陶器というのが心配だけれど郵送もしてくれるみたいだから」

エリカ「アールグレイお姉様はどうされます?」

アールグレイ「私は珍しい茶葉かコップがあればと思ったのですが見当たらなくて」

ミカ「ふむ……じゃあこんなのはどうかな?」

アールグレイ「いったい何をもってk……」

エリカ「これ、さっきのヤギの角ね」

ミカ「これに紅茶でも入れて飲んでみたらいいんじゃないかな?」

アールグレイ「しません!!」





アールグレイ「すみません、この角を一つ……いえ、二つお願いします」

エリカ「二つも買ってどうするの?」

アールグレイ「お世話になったダージリンに贈ろうかと」

509: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 11:52:57.14 ID:tD336Xjj0
と、こんな感じで行きます。ジョージアは何とか楽しげに終わったようですね

では次のインド編です。

※この投稿から下三つのコンマの下一桁の数字でサイコロ目を決めます

1 おみやげ探し

2 観光地巡り

3 食べ歩き

4 ゆっくりと休息

5 ???

6 おみやげ探し

7 飲み歩き

8 ???

9 ???

あと昼食を買って作ってくるので少し遅れます


520: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 13:04:52.51 ID:tD336Xjj0
ジョージアからインドまでの距離は想像以上に長く、列車と飛行機を乗り継いでの移動になりました。

そして、長い列車の中。みんなが寝静まりかけた時にミカお姉様は口を開きました。

「私は恐らくアールグレイより先に危険を感じていたんじゃないかな?中学に入る頃には一人で旅をすることも多くなっていたよ」

「そのせいで私は家からの信頼度は低く、いわば邪魔者みたいな扱いを受けていた」

「そんなある日、アールグレイが逸見の家を飛び出したという話を聞いて、いい機会だと思って私も家を出る決意をしたんだ」

「今思えばあそこが分岐点だったと思うよ。あそこで私が家を継ぐことになっていればエリカに重荷を背負わすことはなくなっていたはず」

「でも私はきっと私がかわいかったんだろうね。結局はアールグレイと同じように家を出ていき、そして自由を手に入れた」

「ただ違う点は、私はエリカなら心配いらない。同じように逃げ出してくれると信じて自分好きなように生きてきたことだ」

「エリカが黒森峰に進学し、逃げ出したと思った私は、いままでよりより自由に旅に出た」

「……その後は大体アールグレイと同じさ」

「ただ、エリカが大学受験に失敗したことを不思議と思わなかったのが違うところかな」

「逸見も人の子。何かしらの失敗はするものだと思ってた」

「だけど、その後バーを経営してると聞いて違和感を感じずにはいられなかった」

「大学受験に失敗したのであれば、エリカなら戦車道の道、プロリーグへとそのまま進むものだと思っていたからね」

「不思議に思って店を覗きに行こうとしたらお店の情報が一向に出てこないんだ」

「おそらく、例の人たちが工作でもしていたんじゃないかな?そのせいでエリカのお店に行くのが遅れたんだ」

「エリカも不思議に思わなかったかい?急に戦車道に関わる人が増えたって」

そういわれてみればそうだ。ミカお姉様の来店をきっかけに戦車道に関わる人の来店が一気に増えた

「私がお店に行って分かったのは、エリカのお店は私が来るまで、お客さんのほとんどがエリカを追い詰めたやつらの関係者だったってことさ」

「あとでリストアップされた一連の関係者の顔写真に、お客さんが多く載っていたから間違いない」

「つまり、エリカは本当に何も知らずに、エリカの良心をを踏みにじる相手に接客をしていたんだ」

信じられなかった。いや、でも信じなくてはいけないのだろうか?

車内は暗く、顔は分からないが、ミカお姉様の声は震えているのが分かる。

「私は、心底嫌になったさ。達観していた?違う私は見るのが嫌だったんだ。自分が逃げた責任を」

「すまないエリカ。本当にすまない」

……………

「アハ、アハハ、」

胸の痛みがよりきつく、鋭いものになった気がする

「エリカ?」

「お姉様は、悪くありません。お姉様が責任を感じることはないんです」

話を聞いて分かった。お姉様方は私のことをこんなにも愛していてくれた。私の為に全力を尽くしてくれた。

「ありがとうお姉様。こんな私の為に小さいころから道を示していてくれて」

悪いのはやはり私だ。私がお姉様方のように上手にできなかったからこんなことになってしまったのだ。

西住流に助けを求める形で入学した黒森峰での生活は楽しかったが結果的には救われるどころか首を絞められることになった。

選択を誤ったのだ。選択を間違えた私の責任。

「大丈夫ですよお姉様。きっとうまくやれます。やり直せます」

私たちはやり直せる。でも、私がいればきっとまた邪魔が入るんだ。私たちの幸せを奪いに来る人がまだいるんだ。

「ありがとう……エリカ、少しだけ気が楽になったよ」

「ええ。また『三人』で、これからも仲良く暮らしていきましょう」

三人で、私とアールグレイお姉様とミカお姉様の三人で

(あぁ……旅って本当に素晴らしいと思うわ)

521: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 13:20:41.98 ID:tD336Xjj0
アールグレイ「着きましたわね」

ミカ「そうだね」

エリカ「ここがインド……ほんと暑いわね……」

アールグレイ「それに人も多い。はぐれたら大変そうだな」

ミカ「私はそんなにふらふらとどこかに行かないからこっちを見ながら言うのは止めてくれると嬉しいかな」ポロロン

エリカ「とりあえずここではどうするの?」

ミカ「うん?そうだね……とりあえずインドに来たんだから……」サイコロポーイ

ミカ「うん。神様も分かってくれてるね」

アールグレイ「食べ歩き、ですか」

エリカ「ミカお姉様が好きそうな目ね」

ミカ「さぁ急ぐことにしよう。時間は有限なんだから」

 

食べ歩き

エリカ「インドっていうとやっぱりカレーかしら?」

アールグレイ「紅茶も有名ですよ?ですがそれ以外となると」

ミカ「リサーチ不足だね。インドは香辛料の国ということもあってお肉料理も盛んなんだ……そうだね、おじさん、これを三つ貰えるかな?」

エリカ「これは……タコス?」

ミカ「これはカティロールというものなんだ。ケバブに似ているけどれっきとしたインド料理なんだ」

アールグレイ「物知りですね……あ、美味しい」

エリカ「ほんと、スパイスもいい感じ」

ミカ「持ち運べるサイズだから食べ歩きにはもってこい、といわけだね。さぁ次のお店に行こうか」

エリカ「……ミカお姉様の足どりが心なしか楽しそう」

アールグレイ「食べ歩きが出たのだからと思いますが」

ミカ「おじさん、このタンドリーチキンを包んでくれるかな?」

アールグレイ「この旅の主役を忘れているんじゃないかと不安になりますね」

エリカ「でも楽しそうなら私も嬉しいです。こうやっていつまでも三人でいたい気分」

アールグレイ「……少しは落ち着いたみたいだね」

エリカ「ええ。これも全部お姉様方のおかげ。感謝してもしきれないわ」

アールグレイ「そういってもらえると嬉しいわ。と、ミカがもうあんな遠くに」

エリカ「やっぱりふらふらとしてるじゃない!もう!」

アールグレイ(エリカもだいぶ回復したのか以前の明るいエリカに戻ってきてくれました……おそらくこのままいけば次のオーストラリアで……)

エリカ(……フフフフフフ!)

522: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 13:42:57.39 ID:tD336Xjj0
遭遇 その1

エリカ「あーお腹いっぱい!しばらく動けないわー」

ミカ「私としてはまだ大丈夫なんだけど……まぁエリカがそういうのなら休憩に付き合おうか」

アールグレイ「それにしてもインドは広いわね……」

エリカ「これで治安が良ければもっと住みやすい国になりそうなのに」

??「ここインドの国で歴史的に見ても波乱が多くあった国です。日本のように安定していた時期が少ないので難しい話でしょう」

ミカ「たしか君は……」

エリカ「ノンナ?」

ノンナ「お久しぶりですエリカ。ロシアではカチューシャがお世話になりました」

エリカ「それはこっちのセリフよ。あの子のおかげですごくすっきりしたんだもの」

エリカ「あのエステが無かったらイタリア辺りで疲れで倒れてたんじゃないかしら?」

ノンナ「それは良かったです」

アールグレイ「それで、こんなところまで何用ですか?」

ノンナ「報告をしに来ました。現在逸見宅は西住流と島田流の監視があり、おそらく帰えればあの子たちがやってくるでしょう」

ミカ「結構物騒じゃないか。もしかしてまた何か見つかったのかな?」

アールグレイ「そんな……これ以上エリカを苦しめるのですか!?」

ノンナ「……なので一時的な隠れ家をこちらで用意させてもらいました」

ミカ「これは……北海道?」

ノンナ「もし日本に変えられるときにはこちらまで来ていただけると私達で保護いたします」

ノンナ「では報告は以上です。エリカ」

エリカ「……何かしら?」

ノンナ「カチューシャは一連のことに関しては何も知らされていません。安心してください」

エリカ「そう……ありがとうノンナ」

アールグレイ「……どう見る、ミカ」

ミカ「罠ではないとは思うけど個人的には行くのは遠慮したいかな」

エリカ「ミカお姉様はプラウダには因縁があるものね……私は行くわ」

エリカ「たとえそこに罠があっても、三人なら乗り越えられるわ」

アールグレイ「エリカ……」

エリカ「それにもし邪魔する人が来たなら……」

ミカ「……」

523: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 14:05:43.36 ID:tD336Xjj0
遭遇 その2

エリカ「だいぶ日が傾いてきたわね」

ミカ「それじゃ空港に向かうとしよう。流石に船は時間がかかりすぎるからね」

アールグレイ「あなたのことだから船で行くと思っていましたが……まぁエリカの疲労のことを考えるとそれがいいかもしれませんね」

エリカ「それじゃ日本に帰ったら三人で温泉にでも行きませんか?日本で温泉旅行を企画してくれている人がいるんですよ」

ミカ「それは楽しそうだね」

??「み、見つけた……」

アールグレイ「あなたは……」




みほ「エリカ……さん!」

エリカ「……」

ミカ「こんなタイミングで……!」

アールグレイ「っ!何をしに来たのでしょうか……?見ての通り、私たちは家族旅行の最中なのですが」

みほ「エリカさん!私、話を聞いていてもたってもいられなくて……」

アールグレイ「みほさん、今は!」

みほ「エリカさん。お姉ちゃんも愛里寿ちゃんも心配しています……だから、」

エリカ「だから、何?」

三人「!?」

みほ「エリカ、さん……?」

アールグレイ(なんて声なの……)

ミカ(明らかな拒絶の意思が籠った言葉。もしかしたら私たちは選択を見誤ったかもしれないね)

エリカ「答えてみほ。あなたはそのあとなんて言おうとしたのか」

みほ「その……だから……」

エリカ「……っ!」ドンっ!!

みほ「きゃっ!」

アールグレイ「エリカ!やりすぎだ!」

エリカ「どうせあなたも私のことを虐めに来たんでしょ?嘲笑いに来たんでしょう?」

エリカ「こんなみすぼらしい私を……!!」

みほ「そ、そんなこと!」

エリカ「どうせあなたも!!私を騙してたんでしょ!!!」

エリカ「黒森峰からいなくなったのも私をより深く西住家に関わらせるために!!!店に来ては私の監視!!!あげく家でも!!!」

エリカ「私はもう嫌なのよ!!西住流も島田流も!!!私たちの幸せを壊すものはすべて!!」

みほ「そんなこと……私は……!」

エリカ「お願いだから邪魔しないで……もしこれ以上踏み入るのなら私はあなたを本気で……」

「殺しそうになるから」

みほ「えりか、さぁん…!」

エリカ「もう私は行くわ……ついてこないで」

みほ「そんな……こんなのって……」

エリカ「あなたもこんな女のことを忘れなさい……私のせいであなたまで悲しむ必要はないんだから」

そう、全部悪いのは私。でも、そんな私を許してくれるのはその痛みを理解してくれるお姉様方だけ。

そのお姉様との絆を壊そうとするやつらは……

「守ってみせるわよ……[ピーーー]ことになってでも」

524: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 14:15:12.15 ID:tD336Xjj0
アールグレイ「……」

ミカ「……まさかこんなことになるとはね」

アールグレイ「私たちのしてきたことは間違いだったのでしょうか?」

ミカ「間違いではないよ……エリカは私たちといるときは昔の優しいころのエリカだ」

ミカ「だけどそれを邪魔しようとする、今回は西住流と島田流かな?それらが干渉してくると精神的に不安定になるみたいだ」

アールグレイ「しかしもう西住流にも島田流にも彼女を傷つけようとするひとは!」

ミカ「いないのは事実だね。でも、彼女はもう信じることができないんだとおもうな」

ミカ「信じたうえで裏切られるのは本当に恐ろしいことだ。それだけのことをしたんだから当然の反応さ」

アールグレイ「しかしこのままでは彼女のことを慕ってくれる西住と島田の子が」

ミカ「……こればかりは私達にはどうすることはできないよ。今のエリカに彼女らが接近すればエリカはまた裏切られるという不信感から彼女たちを傷つけるだろう」

アールグレイ「これも……私たちの罪なのだろうか?」

ミカ「そうだね。でもそれもエリカの前で喋っちゃだめだ」

ミカ「エリカはすべて自分の責任だと思い込んでいるからね?もし私たちが責任を感じているように思えば思うほど、エリカは西住流と島田流が私たちを苦しめていると認識して、さらに傷が深くなるだろう」

アールグレイ「どうすればいいんだ……」

ミカ「そうだね……こればかりは時間が解決するか、それとも……」


525: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 14:17:15.59 ID:tD336Xjj0
というわけでインド編終了です。シリアスな展開が続いて申し訳ないですが、もう少しお付き合いください。とりあえずお昼の更新はここまで。夜に帰ってこれたら再開します。

ではオーストラリアのサイコロも決めておきましょう。

1 おみやげ探し

2 観光地巡り

3 食べ歩き

4 ???

5 ???

6 おみやげ探し

7 飲み歩き

8 ???

9 ゆっくり休息

541: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 20:11:30.75 ID:tD336Xjj0
幼いころから私の家はほかの友達の家とは違うとは思ってた。

友達が外で遊んでいるとき、私は必死に戦車のデータを覚えてた。

友達が家族で出かけているとき、私は一人で戦車の整備をしていた。

友達の親が授業参観に来ていても、私の親は来てくれなかった。

こんな生活をしていれば当然、私には友達と呼べる人がいなくなっていく。

「エリカにはあんな友達はいりません」母はいつもそういっては泣いてる私を慰めていた。

だから愛里寿に会えた時は本当に嬉しかった。家族以外で心の底から笑いあえる人に会えたことが本当に嬉しかった。

でも、会えたのはそれっきり。そのあとすぐアールグレイお姉様が家を出ていき、島田家の集まりに顔を出すことがなくなった。

そして、ミカお姉様も出ていき、私一人でが家に残った。

当時は私も島田流には何も悪い感情なんてなかった。このまま私は愛里寿を支えるのだと思ってた。

でも、両親の闇を見てしまったばっかりに私は島田流から逃げることにした。

思えばここで逃げなければこんなことにならなかったのだろう。

全て私が悪いのだ。

エリカ(本当にそう思ってるの?)

だってそうとしか考えられないじゃない

エリカ(違う。島田流や西住流なんて物があるからこんなにも辛い目に合ってるんじゃないの?)

そんなことはない。だってその二つが無ければ私は

エリカ(無ければこんなにも苦しまなかったでしょう?)

違う!

エリカ(違わない。これは事実)

止めて……これ以上あの子たちを嫌いにさせないで

エリカ(もう無理なのよ……だってもう信じられないでしょ?)

あの子たちは私のことを思って……

エリカ(本当にそう言い切れる?)

……どうして、どうして言い切れないのよ……!

エリカ(これはあなたの罪。これから背負っていく罪)

「失いかけた家族を守るために、背負わなくてないけない宿命」

エリカ(さぁ朝よ……今日も楽しい家族とのひと時を楽しみましょう)

楽しむ………






エリカ「ふへへ……楽しみ……」

ミカ「……」

アールグレイ「……」

544: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 21:56:30.57 ID:tD336Xjj0
ただいま戻りました。

エリカ「んー!着いたー!」

アールグレイ「最後の場所、オーストラリアですね」

ミカ「流石に暑いね……日本が今秋が終わろうとしてるぐらいだかこっちは夏に入りかけということかな?」

エリカ「こう暑いと海で泳ぐのも楽しいかもしれないわ!」

アールグレイ「泳ぐっていっても水着が無いんじゃ」

ミカ「まぁまぁ先に話を進めないでほしいな」サイコロポーイ

ミカ「ふむ……それじゃあまずはお土産を探しに行こうか?」

エリカ「お土産……そうね。きっとそこにも水着は置いてあるわよね」

アールグレイ「どうあっても泳ぐのは止めないのですね」

ミカ「……アールグレイ。君もしかして」

アールグレイ「それ以上言わないように」

ミカ「分かったからヤギの角をこっち向けないでくれるかな?」


545: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 22:14:32.72 ID:tD336Xjj0
お土産編

エリカ「でもオーストラリアらしいお土産って何があったかしら?」

ミカ「そうだね……このワニのジャーキーってのはどうだい?」

エリカ「そんなものもあるのね……」

アールグレイ「おや?紅茶もあるのですか……うん、香りもいいし私はこれにしましょう」

ミカ「本当に紅茶が好きだね……ん?エリカ、ビールがあるけどどうかな?」

エリカ「ビールねぇ……ジョージアでワインを買えたからどうせなら置物とかがいいかしら」

アールグレイ「でしたらこのオパールはどうでしょう?お部屋のアクセントに最適だと思いますが」

エリカ「そんな高そうなの買えないわ……あ!」

ミカ「どうしたんだ……あぁこれはいい」

エリカ「そうよ!お人形があるじゃない!うわぁ……どれもこれも可愛い!」

アールグレイ「ええ、どれもこれも愛くるしい姿をしていますね」

エリカ「決めた!この虎の人形にするわ!」

ミカ「いいと思うな。それじゃ私はこのラッコの人形を」

アールグレイ「それじゃ私はカンガルーのを買いましょう」

エリカ「はぁ……本当にかわいい……」

アールグレイ「気に入りました?」

エリカ「うん!」

ミカ「それは良かった」




ミカ「アールグレイ、気が付いたかい?」

アールグレイ「ええ。段々と私たちが家を出ていく前の無邪気な頃のエリカに近づいてきています」

ミカ「精神的ストレスで昔を思い出しすぎて戻れなくなりつつあるね」

アールグレイ「エリカ……」

エリカ「お姉様!次のお店に参りましょう!」

ミカ「分かったよ……とりあえずまだ様子を見よう。これ以上酷くなるようなら私たちもしかるべき対応をしなくちゃね」

アールグレイ「ええ……これ以上壊れていく姿を見るのは辛く、悲しいものですからね」

548: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 22:29:13.78 ID:tD336Xjj0
遭遇編

エリカ「一杯買っちゃったわね」

ミカ「とりあえず郵送はできたけどお店の人も驚いてたね」

アールグレイ「あのあとほとんどのお人形を購入したんですから当たり前と言えば当たり前ですが……そういえば紅茶買うの忘れてしまいましたわ」

??「ではこちらをどうぞ、アールグレイ様」

アールグレイ「ああすみません……ってダージリン?」

ダージリン「ごきげんよう皆様方。そろそろ到着かと思いまして先回りしていました」

ミカ「その言う割りに結構エンジョイしてたんじゃないかな?肌、こんがり焼けてるよ」

ダージリン「灼熱の太陽の下、水着だけになってのお茶会もまた風情がありましてよ」

エリカ「で、何しに来たの?」

ダージリン「ゴールということで皆様の状態を確かめに来ました。見たところ、だいぶ回復されたようですね」

エリカ「そうね……これもこういう機会をくれたあなたのおかげかしら?」

ダージリン「お気になさらずに。では最後にエリカさんにこれを」

エリカ「これは……鍵と地図?」

ダージリン「北海道の隠れ家までの道のりを示した地図です。そこにアナタのためのプレゼントも置いておきましたので是非お確かめになってください」

エリカ「そう……何から何まで申し訳ないわ」

ダージリン「いえ。では私はこれにて……また、日本で会いましょう」

エリカ「ええ。また」

ミカ「彼女、いい人じゃないか」

アールグレイ「ええ。ただ、あそこまで一個人に優しくするような子だったかと思うと」

ミカ「恐らく、あの一件でエリカと同じぐらいに怒ってるんだろう。大洗の学園艦がなくなりそうになった時も、いち早く動いてたのは彼女だったしね」

アールグレイ「やはり聖グロリアーナを彼女に任せたのは間違いではなかったようですね」

ミカ「あとはエリカが彼女の思いに気が付いてくれるといいんだけどね」

551: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 22:50:46.62 ID:tD336Xjj0
遭遇編 その2

エリカ「……」

ミカ「もうすぐ旅が終わるね」

アールグレイ「エリカからしてみれば日本からロシア、イタリア、ドイツ、イギリスと渡ってきていますから長く感じたことでしょう」

エリカ「でも、楽しかったわ……」

ミカ「何か、掴めそうかな?」

エリカ「分からないわ……でも、一つだけ言えることはお姉様がまた私のところに戻ってきてくれた。これが一番うれしいってことよ」

二人「「……」」

エリカ「さ、いつまでもこうしていられないわね……早く日本に帰らないと」

アールグレイ「日本に帰ってどうするつもりなんだ?」

エリカ「まずは……あのお店を本格的に片づけないと」

アールグレイ「!?ど、どうしてそんなことを!?」

エリカ「だってあのお店がある限り私は自由になれないわ。あのお店に注いでいた愛情も全部意味がなかったんだし」

ミカ「……後悔や未練は無いのかい?」

エリカ「……不思議ね。昔なら死んでも断ってたのに。今は全然どうにも思わないの」

アールグレイ「エリカ……!」


エリカ「それから残ってる皆との旅行も楽しまないと!もちろんまたお姉様も一緒に!」

エリカ「そして、私たち三人でだれの邪魔の入らないところで暮らすの!」

エリカ「そうすればきっとお父様もお母様も昔の優しい姿に戻ってくれるから!」

エリカ「今度は五人で仲良く暮らすの!そしてすべてが狂ったあの日をみんなでやり直すの!!」

エリカ「それできっと全てが元通りになって!そして!」


??「そんな甘いことがあるとお思いなら今すぐ考えを改めなさい、逸見エリカさん?」

アールグレイ「この声……」

ミカ「島田の家元だね」

千代「お久しぶりですね、三人とも」

エリカ「島田千代……」

千代「噂には今にも壊れそうな姿だと聞きましたが……これではまるで復讐者ですね」

アールグレイ「待ってください!今のエリカは!」

千代「ご安心を。私からは何もいたしませんわ……こちらをお読みになってください」

ミカ「これは……?」

千代「逸見エリカ、あなたに対して挑戦状が届いております。差出人は西住みほ、西住まほ、そして島田愛里寿」

千代「もしアナタがこの三名に戦車道で勝利した際には、西住、島田の両家は今後一切干渉しないことを誓いますわ」

エリカ「もし、私が負けたらどうするの?」

千代「再びあの店に戻ってマスターをしてもらいます」

アールグレイ「またエリカを閉じ込めるというのですか!?」

千代「これはあの子たちが出した条件でもあります。引き受けてもらえますか?」

ミカ「どうするんだい、エリカ」

エリカ「…………」

553: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/09(木) 23:04:08.90 ID:tD336Xjj0
エリカ「いいわ、その勝負引き受けるわ」

アールグレイ「エリカ……」

千代「ありがとうございます。では一週間後、場所は北海道にて」

エリカ「分かったわ」

千代「では……」




ミカ「いいのかいエリカ、相手は三両。対してこっちには戦車が」

エリカ「車両はどんなものでもいいわ……それに、あの人の話を信じるのならこの鍵はおそらく戦車の鍵よ」

アールグレイ「でも数もそうだが相手が」

エリカ「フフ、ふふふふ!私は負けないわよお姉様?」

エリカ「私たち家族の邪魔をする人は誰だって許さない……もう一度やり直すんだから」

ミカ「エリカ……」

アールグレイ「どうなってしまうの……これから……」






まほ「エリカが勝負を引き受けたそうだ」

みほ「それじゃあやっぱり……」

まほ「エリカは本気で私たちを拒絶しに来るだろう」

愛里寿「お姉様……」

みほ「どうしてこんなことになっっちゃったんだろうね……」

まほ「……」

愛里寿「私は……この戦いが最後のチャンスだと考えてる」

みほ「愛里寿ちゃん……」

愛里寿「これを逃したらきっと、お姉様とは二度と会えなくなる。そんなのは嫌だ!」

まほ「そうだな……この一戦を通して私たちの思いをぶつけるしかない」

みほ「……うん、そうだよね」



千代「さて、勝負の軍配はどちらに上がるのでしょう?」

しほ「戦力で見るのであれば恐らくあの子たちの方が上」

千代「ですがあの逸見エリカは恐らく西住流と島田流の戦い方を誰よりも熟知して、それを扱うことができます。もしかすれば……」

しほ「……ですが私たちはどちらが勝とうと彼女に謝らなくてはいけません」

千代「ええ……もちろんです」

しほ「まさか両家の確執がこんな形で問題になるとは……」

千代「早く……この呪縛から解放させてあげたいですね」

563: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 09:44:01.37 ID:7V3XDJCL0
日本

エリカ「……」

ミカ「帰ってきたね……」

アールグレイ「ええ。ですが落ち着く暇はなさそうですね」

エリカ「お姉様方はどうするつもりですか?」

ミカ「期限は一週間だろ?ならそれまでに彼女らに対抗する手段がないか探してみるよ」

アールグレイ「最悪頭数だけでも揃えておきたいですし……エリカはやはりお店に戻るのですか?」

エリカ「そうね。まぁ看板を下ろしてくるだけだから心配はいらないわ」

ミカ「そうか……それじゃ三日後、北海道で集合といこう」

アールグレイ「今までに想像の付かない戦いになります。気を引き締めていきましょう」

エリカ「……ねぇ。一つ聞いてもいい?」

エリカ「お姉様は別にこの戦いに参加しなくてもいいはずなのに、どうしてこんな私に協力してくれるの?」

アールグレイ「……エリカ、この戦いはもはやあなただけの戦いではありません。この戦いは私たちにとっても大切な戦いなのです」

アールグレイ「島田と西住と逸見のけじめをつける戦いなのです」

ミカ「それに、妹の力になれなかった私達にはこうすることしかできないからね」

ミカ「今度はもう、一人にはしないよ。エリカ」

エリカ「……ありがとうございます。エリカは幸せ者です……!」

だからこそ

エリカ(幸せを邪魔するものには……手を抜いてはならない)







エリカ「ふぅ……ただいま」

エリカ「私の鳥かご」

564: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 10:07:12.58 ID:7V3XDJCL0
エリカ「……すっかり寂れているものと思ってたのだけど」

カランコロン

ケイ「いらっしゃい……あれ?もう帰ってきたの?」

エリカ「海外での旅が終わったから一度帰ってきたのよ……それよりアナタ」

ケイ「あちゃ~もう少し遅く帰ってくると思ってたんだけどな……」

エリカ「お店、閉めてって言ったのにずっと開いてたのね」

ケイ「まぁその……帰って来た時に埃まみれなのは嫌じゃない?それに、あなたのお店に人がいないのはなんか嫌なのよね」

エリカ「そう……そういえばアナタ、将来の夢は決まったの?」

ケイ「そうね……私もお店を持つことにしたわ!」

ケイ「あなたのように落ち着いた店にはならないだろうけど、アナタに負けないくらいのお店にしてみせる!」

ケイ「それが私のドリーム!」

エリカ「……あなたならできるわよ。とりあえずお店は今日は閉めて。明日、仕入れに行くから着いてきなさい」

ケイ「また急な話ね……いいわ!それじゃいつもの時間にいつもの場所で!」

エリカ「ええ、待ってるわ。それじゃ、後のことを任せるわ」

ケイ「はいはーい!今日はゆっくり休んできなさいよー」




エリカ「今日はタイミングが悪かっただけ……明日こそ……」

次の日

エリカ「来たわね」

ケイ「お待たせ―!それで、今日はどこを見て回るの?」

エリカ「今日は私のお得意先に回る予定よ……お店を開くなら仲良くなっておいて損はないよ」

ケイ「ワオ!thank youエリカ!」

エリカ「ちょっと!抱き着かないで!人の目もあるんだから!」

ケイ「いいじゃないのよー!」

エリカ「ったく。さっさと行くわよ」

ケイ「OK~!」

・・・
・・


ケイ「ん~~~~!疲れた~~~~!」

エリカ「さっきのところで全部よ。お疲れさま」

ケイ「今日はありがとねエリカ」

エリカ「別にいいわよ……あとは少しあのお店、本格的に閉店することにしたから」

ケイ「……何かあったの?」

エリカ「別に何もないわよ……ただ、本当に求めてたものが見つかったの」

ケイ「そう……でも私にはそうは思えないわ。きっと何か私に隠してることがあるのでしょう?」

エリカ「アナタには関係のないことよ……ホント、私の身勝手だとは思ってる。ごめんなさい」

ケイ「エリカは今夜、空いてるかしら?」

エリカ「……ええ。大丈夫よ」

ケイ「それじゃ私の家に来て。私も話したいことがあるの」

エリカ「いいわ……それじゃまた夜に会いましょう」

ケイ「ええ……」

565: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 10:52:04.56 ID:7V3XDJCL0


ピンポーン  ……ガチャ

ケイ「いらっしゃいエリカ。さぁ中に入って!」

エリカ「ありがと……」

ケイ「さてと、今飲み物持ってくるから待ってて」

エリカ「……結構本が多いのね」

ケイ「大学に入ってから読む回数が爆発的に増えたのよ……こんなのアリサに知られたら笑われちゃうわね」

エリカ(ん?これノート……?しかも何冊も……結構ボロボロで……)

ケイ「それはあなたのお店に入ってから将来役に立ちそうなことをまとめたノート」

ケイ「まだ一年もたってないのにもうこんなに貯まっちゃうなんてね」

エリカ「それだけ勉強熱心だったんでしょ?いいことじゃないの」

ケイ「勉強熱心?違うわエリカ。あのお店にはそれだけのものがあったのよ」

エリカ「……」

ケイ「あなたが料理を作るとき、あなたがお酒をつくるとき、あなたがお客さんに接客するとき、あなたがお店の為にやってきたこと」

ケイ「その一つ一つに顔があって、私は毎日が新鮮だったわ」

ケイ「だからこそ分かるの。そんなあなたがお店を捨てるだなんて考えられないの……」

ケイ「何があったの?何があなたをそこまで追い詰めたの?」

エリカ「……関わったらあなたも巻き込んでしまうわ。そんなことはしたくない」

ケイ「私はそんなことで怯む女じゃないわ。あなたの知ってる私は、臆病で人の悩み一つ聞けない女かしら?」

エリカ「……いいわ。少し長くなるけど遡って私の家のことについて話すわ」

・・・・
・・・
・・

エリカ「……以上よ」

ケイ「……」

エリカ「これが私とあのお店に関わることのすべて。ケイには申し訳ないけど……もうあのお店には戻れない、戻りたくないの」

ケイ「だから……お店を閉めるの」

エリカ「そう……もしケイさんがお店を開くならあそこを使ってもいいわ。もう私には」「馬鹿!」

ケイ「監視のためのお店?例えそうだったとしてもあのお店での日々は間違いなく誰も邪魔もないあなたが作り上げたものじゃない!」

エリカ「私だってそう思ってたわ……でも、私があのお店に愛情を注ぐことも、全てが仕組まれてきたことだったの!」

エリカ「もう信じられないのよ!あのお店に関わる全てが!全てが偽りにしか思えないの!」

ケイ「違うわエリカ!そんなものはほんの一部でしかないわ!」

エリカ「どうやってそんなのを信じればいいのよ!!もう駄目なの!!見るものすべて、目の前の出来事ですら!!」

エリカ「もう私は……ケイさんすら信じることができないの!!」

ケイ「エリカ……」

エリカ「どうせこの部屋も……ここにケイさんがいるのも……全部仕組まれてるんでしょ?きっと遠くでこんな私を見て喜んでる人がいるのよ!!」

ケイ「エリカ!」

エリカ「!?」

ケイ「落ち着いて……大丈夫だから……」

エリカ「止めて……そんな優しく抱き着かないで……!」

ケイ「もうそんな人はいない……あなたを笑う人なんていないのよ……」

エリカ「違う……これもどうせ……!」

ケイ「エリカ!」

エリカ「どうせ全部!!あいつらが!!!」

566: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 11:18:43.83 ID:7V3XDJCL0
ケイ「私は違うわエリカ!」

エリカ「どうやって信じればいいのよ……もう駄目なのよ……」

ケイ「ダメでも手遅れでもないわ……全てを信じろだなんて綺麗ごとは言わない」

ケイ「でも私は、私だけはあなたの味方になれる……ちょっと待ってなさい」

ケイ「……あぁ西住まほ?あの試合ね、私エリカの味方として参戦するから。ええ、ええ、分かったわ。それじゃあまた」

エリカ「……何を」

ケイ「北海道の試合。私はエリカと一緒に戦うわ。……これで私はあなたと同じ、彼女らの敵よ」

エリカ「どうしてそんなこと……どうしてそこまで……」

ケイ「あなたが好きだからよ、エリカ。苦しんでいるあなたがこれ以上壊れていくのは見ていられないの」

エリカ「ケイさん……」

ケイ「私はこれで、アナタに信用されるようにはなれたかしら?」

エリカ「でも……私は……私は……」

ケイ「お店も私と一緒に新しいお店を作りましょう。お客さんも頑張って私達で呼び込んでまったくの新しい人を」

ケイ「そして、エリカのお姉さんが来て一緒にお酒や料理を楽む生活」

ケイ「少しずつでいいから人を信じられる生活にしていきましょうよ、エリカ」

エリカ「ケイさん……」

ケイ「大丈夫よあなたには私やお姉さんが味方にいるわ。何も怖くないのよ」

ケイ(そして、アナタが拒絶していてもアナタのことを考えていてくれる人もたくさん)

エリカ「私、わたしぃ……!」

ケイ「辛かったでしょう?家族以外信じられなかったのは」

エリカ「うん……うん……!」

ケイ「大丈夫……少しずつやり直せるから」

エリカ「うわああああああああああああああああああああああああああん!!!!」

ケイ「大丈夫……大丈夫……」

きっと元通りになるから

568: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 11:35:27.16 ID:7V3XDJCL0
エリカ「すぅ……すぅ……」

ケイ「泣きつかれて寝ちゃうだなんて……余程辛い思いをしてたのね。いえ、それ以上に日本に帰ってきてから気を張りすぎてたのかもしれないわね」

ケイ「ホント……可哀想なエリカ」

ケイ(でも今夜だけは……安心して眠りなさい)

・・・・
・・・
・・


ケイさんはいい人だ。こんな私を好きと言ってくれた。

こんな私のために一緒に戦ってくれると言ってくれた。一緒にやり直してくれると言ってくれた。

ケイさんはいい人だ。でも、ケイさんは西住流と島田流に喧嘩を売ってしまった。

私のせいで、これから戦車道をするのに大変な思いをするかもしれない。

そんなことさせない……ケイさんは私が守る。

守るにはあいつらを倒さなくちゃ……

エリカ(絶対にさせない……絶対に私が守る……)

・・・
・・


ちゅんちゅん……

ケイ「ん……朝?」

エリカ「おはようケイさん!」

ケイ「ふぁあ……おはようエリカ。ん?何だかいいにおいが」

エリカ「すみません勝手にキッチンをお借りして!もうそろそろできますので」

ケイ「あー別にいいわよーふぁ……それじゃ顔洗ってこようかしら」

エリカ「分かりましたー」

・・・・・・・・・・

ケイ「ワオ!凄い豪華な朝ごはんね」

エリカ「冷蔵庫みたらお酒とお肉しかなかったからちょっとコンビニで買ってきました」

エリカ「さ、ケイさん!食べましょう!」

ケイ「ええ!じゃあまずは……」



ケイ「で、いつごろ北海道に行くのかしら?」

エリカ「今日中にでも出発しておきたいと思います。ケイさんもそれで大丈夫かしら?」

ケイ「問題ないわ!準備ができ次第行きましょう!」

エリカ「はい!ケイさん……」

ケイ「んー?」

エリカ「試合、頑張りましょうね!」

ケイ「……もちろんよ!」

569: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 11:38:00.29 ID:7V3XDJCL0
というわけで日本編 第一章終わりです。

多分北海道で三つぐらいの章立てを予測してますので、それが終わったら企画旅行の旅に戻ります。

なんかバー経営してないけど申し訳ないとしか言えないです。これも全部仕組まれたことということで

ではまた夜に

583: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 17:42:51.44 ID:7V3XDJCL0
なんだこの流れ……

みほ「ミカさんを傷つけることになってしまいます!」

エリカ「そんなこと言ってみなさいよ……私はあなたをムッツコロス!」

ミカ「私は最強だ―!」

アールグレイ「あなたがそうなったのは私の責任です。だが私は謝りません」

エリカ「ショチョー!」

再会は九時ころからを予定しています

588: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 22:00:21.45 ID:7V3XDJCL0
ケイ「はぁ……はぁ……ねぇ本当にこっちで合ってるのー?」

エリカ「その……はず……!」

ケイ「こんなに遠いなんてどんだけ警戒してるのよ……」

エリカ「西住と島田なら……この……ぐらいは……あ!」

ケイ「お!見えたわね!」

エリカ「プラウダの旗があるから間違いないわ!」

ミカ「おや……着いたみたいだね」

アールグレイ「お疲れ様です、お二人とも」

エリカ「お姉様!」

ミカ「おっと……そんなに勢いよく抱き着かなくて」

アールグレイ「たった三日間離れていただけですよ?」

エリカ「お姉様の香り……落ち着く……」

ケイ「エリカのこんな子供っぽいところ見れるだなんて……」

アールグレイ「おや、あなたは……」

ケイ「Hi!加勢に来たわよ!」

ミカ「これはありがたいね」

エリカ「大丈夫!この四人なら負けない!絶対に勝てる!」

アールグレイ「……そうですね。頑張りましょう」

ケイ「それで早速なんだけど私たちが乗る戦車ってどこに置いてあるのかしら?」

ノンナ「それは私が案内しましょう」

ミカ「これはブリザードのノンナ……」

ノンナ「アナタに聞きたいことは山ほどありますが、今はカチューシャに頼まれたことを片付けます」

ノンナ「ここの先に大きく開けた場所があり、そこに簡易のガレージをこしらえています。さぁ、こちらへ」

ケイ「まだ歩くのね……」

エリカ「……さて、何が見られるのやら」

589: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 22:20:19.26 ID:7V3XDJCL0
ノンナ「では、中にお入りください」

ミカ「これは……」

アールグレイ「まさか本当に完成させていたとは……」

ケイ「アメイジング……」

エリカ「これが……E50!」

ノンナ「ダージリンから試験運用を兼ねて、逸見エリカにお渡しするようにとのことでした」

エリカ「……ちょっと乗るわよ」

ノンナ「どうぞ」

エリカ(じゃあこの鍵はおそらく……)

ブォン……ブロロロロロロ……

ケイ「動いた……!」

アールグレイ「こんなものが……」

ミカ「スペックをまとめたモノとか無いのかな?」

ノンナ「エンジンの性能はティーガーⅡの物をさらに改良し高性能なものに、主砲は8.8cm、装甲もパンターを大幅に強化したものとなっています」

ノンナ「おそらくスペックだけで見るのであれば、相手の戦車の性能を圧倒的に凌駕するでしょう」

エリカ「いいわ……これなら三人が相手でも勝てる……!」

ケイ「……エリカ」

アールグレイ「ではこれは何人で運用していたのですか?」

ノンナ「車長、砲手、装填手、通信手、操縦者の五人です」

ミカ「となると……車長はエリカ、操縦はアールグレイ、装填手はケイ、砲手は私が勤めるのが妥当かな?」

ケイ「それじゃ通信手はだれが担当するのよ?」

ダージリン「その役目は私が勤めましょう」

エリカ「ダージリン!」

ダージリン「ごきげんよう皆さま。無事到着したようで何よりですわ」

アールグレイ「いいのですかダージリン?あなたまで巻き込むことは」

ダージリン「この車両をお貸しした時点で共犯ですわ。それに、監視役も任されていますので」

ミカ「それじゃ彼女に通信手を任せてもいいかな、エリカ?」

エリカ「勿論!しっかり頼むわよダージリン!」

ダージリン「ええ。あなたもこの戦車の力を引き出せるよう頼みますわ」

エリカ「ええ!……さぁ来なさい!このE50が相手になるわ!!」

590: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 22:45:29.06 ID:7V3XDJCL0
まほ「……」

みほ「お姉ちゃん?」

まほ「ん?みほか。どうした?」

みほ「なんだかすごく考え込んでいたから……」

まほ「……今でも思うんだ。もしあの時、真実をエリカに話していなかったらどうなっていたんだろうと」

まほ「こうやって戦うことも、嫌われることも無かったなかったのかと」

みほ「お姉ちゃん……」

まほ「すまない……こんなことを言っても仕方ないな。作戦を考えようか」

みほ「お姉ちゃん、私はお姉ちゃんがしたことは間違ってない、って今でも思ってる」

まほ「みほ?」

みほ「お姉ちゃんが言ってなくても、私が話してたと思うし、遅かれ早かれこうなると思ってた」

みほ「だからこそ、私たちは後悔しちゃいけないんだと思う。どんな結果になるかは分からないけど、きっと私たちは分かりあえると思うから」

まほ「……そうだな。ありがとう、みほ」

みほ「うん……だから、全力で戦おうね」

まほ「ああ、私たちの思いを全力でぶつけるぞ」

みほ「……それで作戦なんだけど、エリカさんがどんな車両を使って来るのか想像ができないんです」

まほ「非公式だからお互いの戦車が公開されてないからな。こっちはみほのⅣ号H、私のティーガー、島田のセンチュリオンの三両で行くが」

みほ「エリカさんならティーガーⅡだと思うんだけど……なんだろうこの違和感」

まほ「嫌な予感がする……が、そうは言ってられない。戦場は開けた草原地帯と森だから恐らく奇襲をしてくるだろう」

みほ「うん。だから順当にいけば森の中で待ち伏せをしてくるだろうか私たちが戦闘で偵察と陽動を受け持つから」

まほ「そこをセンチュリオンとティーガーで叩く」

みほ「状況に応じて愛里寿ちゃんの指示も必要になるからかなり流動的になることも、頭に入れて動かないとね」

まほ「島田流と西住流がこんな形で手を組むことになるとはな……そういえば愛里寿は?」

みほ「北海道に着いてからホテルに籠っちゃって……作戦通りには動くから安心してとは言われてるんだけど」

まほ「……彼女にとってエリカは姉のように慕っていた存在らしいから、今回の戦いは辛いものだろうな」

みほ「うん……大丈夫かな……」

591: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 22:49:13.36 ID:7V3XDJCL0
愛里寿「……」

『エリカ「ええ、そうね。それであなたが満足するのなら」』

愛里寿「……」

『エリカ「まぁ戸籍上姉妹にはなれないけれど、いつでも私を姉として頼ってもらってもいいわよ」 』

愛里寿「……」

『エリカ「ええ、改めてこれからよろしくね、愛里寿」』

愛里寿「お姉様……私……」

愛里寿「こんな形で会いたくなかった……」

愛里寿「どうしてこんなことになっちゃうのかな……」

愛里寿「胸が……苦しい……」

愛里寿「助けてお姉様……」

592: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/10(金) 23:08:30.85 ID:7V3XDJCL0
エリカ「……」

ミカ「こんな夜遅くに一人で外にいるとは……そんな薄着じゃ風邪をひいてしまうよ」

エリカ「ミカお姉様……」

ミカ「ふぅ……さて、どうかな?今の気持ちは」

エリカ「……昔の私なら、こんな勝ち目のない試合は引き受けなかったと思う」

エリカ「でも私は自分の乗る戦車すら決まってないのに、引き受けた」

ミカ「何か理由があるのかな?」

エリカ「二つ」

エリカ「まず一つはお姉様がいてくれるから。一緒に戦ってくれる、それだけでどんな化け物が相手でも負ける気がしなかったの」

エリカ「そして最後は、これが最後のチャンスだから」

ミカ「チャンス?」

エリカ「島田流と西住流を相手に戦う最後のチャンスだから」

ミカ「そうだね……こんな試合、戦車道が始まって以来ないだr「違うの」

エリカ「歴史的に見て珍しいから戦う?違うのお姉様」

エリカ「私はこんなに苦しめるやつらを完膚なきまでに潰したいの!そのためにはあの子たちを倒すことになっても!」

エリカ「あぁ……こんなに戦うのが楽しみなのは初めて!」

エリカ「見ていてお姉様!私はこんなにも強くなりました!強くなったんです!」

ミカ「……分かったよ、エリカ。最後まで付き合うよ」

ミカ(ここまで壊れてるだなんて……それほどまでに愛が深かったのだろうね)

エリカ「アハ、アハハ、アハハハハハハハ!!!!!!!」

月夜に照らされながら笑う彼女は……この世のものとは思えないほど美しかった……

でもそのまま消えてしまいそうで、壊れて星屑になりそうで、しっかりとこの目に入れておかなければこのままいなくなりそうで

ミカ(神様がいるなら恨んでるだろうね……)


もうすぐ、人生で一番の戦いが始まる。

595: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 00:01:56.34 ID:3A+W8EvY0
決戦当日

しほ「時間ですね……それではこれより両陣営の隊長による挨拶を行ってもらいます。各陣営隊長、前へ」

エリカ「……」

愛里寿「……」

しほ「……お互い、礼」

愛里寿「今日はよろしくお願いします、逸見さん」

エリカ「ええ、こちらこそ」

愛里寿「……どうしても、戦わなくちゃダメなんですか?」

エリカ「ええ。戦わなきゃ私があなたを倒せないもの」

愛里寿「そうですか……では、全力で相手をします」

エリカ「期待してるわ。それじゃ」

・・・
・・


みほ「……愛里寿ちゃん」

沙織「ねぇねぇみぽりん、どうしても戦わなきゃダメなの?」

華「私も……この戦いはいつもと違ってなんだか調子が」

麻子「でも、エリカの様子は明らかにおかしいのは確か」

優花里「西住殿……」

みほ「今、エリカさんは苦しんでいます。言葉で話しても届かないほどに」

みほ「だから、私とエリカさんを引き合わせてくれた戦車道で、私たちの思いをぶつけたいんです!」

優花里「……できますよ!きっと!」

みほ「はい!ではいきましょう!」

・・・
・・


赤星「隊長、そろそろ時間です」

まほ「ああ、分かっている」

赤星「本当に……相手はエリカさんなんですね」

まほ「残念なことにな」

赤星「隊長、頑張りましょうね」

まほ「……そうだな」

・・・
・・

愛里寿(お姉様……あんなにも……あんなにも苦しそうな目をしているだなんて……)

愛里寿「私が……助けて見せるから!」

愛里寿(そして、元通りに……すべて元通りに!)

・・・
・・


エリカ「さあ行きましょう……これで幕を引いてあげるわ……」

エリカ「そして私は……みんなで幸せに……!」

596: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 00:12:42.56 ID:3A+W8EvY0
まほ・みほ・愛里寿・エリカ「戦車前進!!!」

しほ「遂に始まりましたね」

千代「ええ。しかしエリカさんの乗っている戦車は」

しほ「ドイツのE計画の中の一つ、E50ですね。パンターの機動力を持ちながらティーガーⅡのような装甲と攻撃力を持った戦車」

しほ「しかしそれだけに運用方法は難しく、操縦もだが砲撃も指揮も相当なスキルが要求されるでしょう」

千代「本当……こんな形で見たくはありませんでしたわ」

しほ「私もです」

・・・
・・


愛里寿「……各員は森に入る手前の稜線で待機。相手の出方を見ます」

まほ「了解……みほ、相手は見えるか?」

みほ「ううん……今のところは……」

まほ「私たちはまだエリカがどんな戦車を用いるかわからない。愛里寿、ここは待機でいいな?」

愛里寿「掃討戦だからとりあえずは」



エリカ「……予想通り森には入ってこないわね」

ケイ「どうするのエリカ?」

エリカ「ティーガーⅡだったらこのまま待機がいいだろうけど……アールグレイお姉様!」

アールグレイ「分かりました。各員、準備を!」


愛里寿「……!この音、聞いたことないエンジンの音……」

まほ「まさか……」

ドンッ!!!!


エリカ「さぁ覚悟を!!」

みほ「突撃!?」

まほ「それになんだあの戦車!?」

愛里寿「まさか……E計画の!」

597: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 00:45:22.65 ID:3A+W8EvY0
森から飛び出してきたE50は、その車体からは考えられない速度で戦場へと躍り出た。

突然の突撃。それは西住流とも島田流とも違う戦法。

彼女らの頭の中にあった「西住流と島田流を合わせた戦い方をしてくる」という考えによって、一番考えられない選択。

しかし逸見エリカには、この戦法が彼女らに有効だと知っていたのだった。

「っ!撃て!」

一番最初に反応したのは、ティーガーⅡだった。が、とっさの突撃に狙いが定まっていなかったのであろう。弾は空を切りE50の横をすり抜けていった。

次に反応したのはみほと愛里寿の戦車。二両は同時に射撃をしたが、E50の装甲は想像以上に難く、両者の砲撃は簡単に弾かれてしまった。

お返しと言わんばかりにE50の8.8cmは獲物を狙う。その砲身はみほの乗るⅣ号戦車に向けられている。

「撃て!!」

エリカの容赦のない号令。砲は火を噴き、まっすぐにⅣ号の車体へと飛んでいく。

しかし、Ⅳ号はすでに回避運動へと切り替えており、その一撃は地面を耕すだけに終わった。

砲撃を確認し、今度はまほが号令をかける。しかし、E50は再び移送を始め、砲撃をかいくぐりまた森の中へと消えていった。

思わぬ奇襲。E50とアールグレイの操縦、ミカの砲撃、エリカの指示だからできたできたこの行動。

「これが逸見の本気」

元より兵としての戦いにおいては島田流の当主より強い、いわば猛将と呼ばれてきた家。そこに、逸見エリカという知将が加わることで、一両でありながら愛群を相手にする必要があるという状況にまで追い込まれていたのであった。

三人の中に走る緊張。そして後悔。

数で有利。スキルで有利。考えないようにしていても生まれてしまった油断。

彼女らは逸見という家を甘く見すぎていたのだ。

「この音……また!」

愛里寿達は再びE50のエンジン音が近づいてきたことにより、緊迫した雰囲気に包まれる。

しかし、次に飛んできたのは車体ではなく砲撃。砲弾はセンチュリオンの左側面を通過していったが、次の砲撃では右の車体に命中した。

「そんな……もしかしてこんな森の中を走りながら砲撃を!?」

絶えず聞こえるエンジン音。そして違うところから発射される砲弾。

E50はその大きな車体でありながら森の中を走り回り、そして木々のわずかな隙間を狙っての狙撃を行っていたのだ。

E50にとって、いや、逸見家の前では森の中というのはハンデではなく、武器にしかならないのであった。

「っ!各員!このままではいいように狙われてしまうから、まほさんを先頭に森の中に入ります!」

愛里寿はこのまま狙い撃ちにされるのは得策とは考えたのであろう。それならば狙撃のできない接近戦に持ち込んだ方がまだいい。

指示の通り三両は森へと入り、E50へと接近していく。

E50はそれを確認して更に、木々が増える奥へと進んでいった。

598: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 01:13:52.14 ID:3A+W8EvY0
愛里寿の作戦はこうだ。この森は奥に進めば進むほど木々が太くなり、E50のような戦車では押し倒せても、倒した木で場所がすぐにわかる。

エリカであればそのようなことは行わないであろう。で、あればどうやったとしても、エリカを一か所にとどまることはせずに、絶えず移動をするだろう。

ならば一か所に固まっているこちらを撃てるポジションも限られてくる。それに装甲のある戦車はこちらにも、ティーガーⅡがいるから、彼女の後ろさえ固めれば、そうそうに突破されることはなくなる。

愛里寿の指示で、射線が限られるポジションを探し、無事見つけた三両は、お互いの車体の後部を守るように車体を合わせ、全方位からの攻撃に備えられるようにした。

この形であれば、相手は射線を通せず、通せる位置に来たとしてもこちらからの砲撃が先になる。

完ぺきな防衛の形をとることができた。

エンジン音が近づいてきた方に実際に射撃をを行うと、E50のエンジン音は遠ざかり、また別方向から近づいてきても、射撃によって遠ざかっていった。

あとは短気なエリカの性格を利用して、しびれを切らして突撃してきたところを叩けばいい。

完ぺきな作戦であった。ただ一つ、誤算があったとすれば、

「……雨?」

「……これは雷が落ちてきますね」

雨が降り始めたことだ。

愛里寿はすぐさまこの雨が危険だと感じ取った。想像以上に強く降る雨は、戦車の重みで沈んだ地面にどんどん貯まってきたのだ。

このままでは、戦車を動かすことができなくなる。すぐにでもここを離れなければならない。

しかし、エリカがその隙を見逃すはずがなかった。

雷鳴と共にその黒鋼の車体は姿を現したのだ。

E50はその車体をⅣ号戦車にぶつけ、無理やりにでもティーガー戦車の弱点をむき出しにさせる。

「取った!!」

E50の砲撃。ティーガーの車体は魂を失ったかのように砲をさげ、白い旗を無情にも上げざるを得なかった。

「麻子さん!今すぐここを離脱してください!!愛里寿ちゃんとはまたあとで合流します!!」

「分かった。道が荒いから口を開けるなよ」

「愛里寿ちゃん、森を抜けた場所で集合です!」

「分かった!気を付けて!」

センチュリオンとⅣ号戦車の砲撃を開始しながらの撤退をせざるを得なかった。E50は動かなくなったティーガーに隠れ、また森の中へとその車体を潜ませていった。

599: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 01:46:04.41 ID:3A+W8EvY0
「雨が降ってくることを予想してなかったのかしら?あの愛里寿でもそんなミスをするのね」

そう思わざるを得なかった。自分の考えた作戦通りに事が進みすぎている。あまりにも順調すぎる。

「エリカ、この後の作戦ですが」

「ケイさん、弾はまだありますよね?」

「なんとかね。でも動きまくる車内での装填は大変ね」

「ごめんなさいケイさん。でも、あと少しだけ……もう少しで終わりますから」

このまま各個撃破をすればいい。Ⅳ号は先ほどのラムアタックで満足に逃げられる足ではないはず。

ならば、まずは愛里寿の乗るセンチュリオンを片付ければいい。そうすれば、車両の性能でもスキルでも圧倒できる。

「目標は島田流。戦車、進んで」

エリカの号令で再び動き出すE50。こんどは誘い出す為の動きではなく本気で仕留めに行くための動き。逃げるウサギを追いかけるような、そんな動き。



「早く……早く合流しなくちゃ……」

一対一はエリカにとってはこれとないチャンス。この機会を逃すはずがない。

しかし、動揺は冷静な判断能力を鈍らせる。逃げ切れる。合流はできる。そう思っていた。

しかし、愛里寿はE50の性能をしっかりと覚えていなかった。E50の積んでいるエンジンはティーガーⅡのエンジンをさらに上方に改良したもの。

その出力は中戦車には十分と言えるほどのものであり、速度はセンチュリオンははるかに凌駕していた。

雷鳴と共にセンチュリオンの正面に立つE50。雨に濡れながらも笑うエリカ。愛里寿はその姿に人生で体験のしたことのない恐怖を覚えずにはいられなかった。

「愛里寿ゥ!!」

絶叫にも似た声。そしてE50の無情にも思える砲撃。

「か、回避!」

そう、無理に撃ち合おうとしてはいけない。本能が教えるのだ。まともに戦ってはダメだと。

「あは、ははは、アーハッハッハッハ!!」

滝のような雨音の中でも耳に張り付いてくる笑い声。愛里寿の頭の中をよぎる敗北の文字。

「愛里寿ちゃん!!」

突然の砲撃。そして、E50の側面に強い衝撃が走った。

「っ!みほ!!」

Ⅳ号の決死の突撃がE50を襲ったのだ。しかし、互いの車体の重量には大きな差があり、Ⅳ号は突撃と共に車体がひしゃげ、そのまま白旗を出した。


しかし、その突撃は無駄ではなかった。この一瞬のスキを逃せば勝機は無い。

「弱点は車体の下部」

あればティーガーの系譜であるのであれば弱点はそこしかない。この一瞬を逃せば……

だが、センチュリオンからの砲撃は無かった。いや、できなかった。

「お姉様……!」

「うっ……くぅ……」

Ⅳ号戦車の決死の体当たりの衝撃でエリカは車体の外に投げ出され、E50の車体の下部で倒れていたのだった。

見るからに足は曲がってはいけない方に曲がり、立ち上がることすらできない状態だった。

「……これじゃ撃てない」

戦車の砲撃は車長の指示によってできるもの。しかしこの状況ではお互いに射撃することができない状態になってしまった。

「どうしたの愛里寿……撃ちなさいよ……」

「でも……」

「こんなチャンスは二度とないわよ……無ければ…」

「でも!!」

「でも何なのよ!!早く撃って私をまた閉じ込めればいいでしょ!!!」

600: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 02:06:08.89 ID:3A+W8EvY0
泥と汗と水滴でぐしゃぐしゃになった顔でエリカは叫んだ。

「結局ダメだった!!どうあがいても……どんだけ頑張っても!!結局はこんな形で負ける!!」

「もう駄目……耐え切れない……こんなの……こんなの!!」

エリカの悲鳴と共に近くの木に雷が落ちる。轟々と燃え盛る火柱は雨に負けることなく周りの木々を燃やしにかかる。

「お笑いよね……結局私はどんだけ頑張っても……逃げることなんてできなかった……」

「こんな人生だったのよ……もう……諦めたわ」

「……馬鹿」

「馬鹿馬鹿馬鹿!お姉様の馬鹿!!」

「……あり、す?」

「この勝負だって、どう見ても私たちの負けです!それに、お姉様は何もわかってない!」

「お姉様は……どうして私たちの思いに気が付いてくれないんですか!」

「私たちはこんな形でお姉様と戦場に出たくなかった!一緒に仲間として戦いたかった!」

「そして、一緒にお食事をして、一緒に笑いあえるだけでよかった!」

「そんな私たちが……どうしてお姉様を苦しめなくちゃいけないんですか!」

愛里寿の心からの叫び。その目からは洪水のように涙があふれ出している。

「今更私はそれをどうやって信じればいいの……今でも私の目は!アナタを見るだけでこんなにも憎く見えてしまうのに!!」

エリカの叫びと共に燃えた木の一本がメキメキと音を立てて倒れ始める。その行き先には動けなくなったエリカの姿がある。

「これで終わり」これで何もかもが終わる。

だが、木はエリカを襲うことはなかった。

寸前のところでE50が木を支え、エリカから離れた所に押し倒したのだ。

「エリカ、もうよいでしょう……」

「アールグレイお姉様……」

「エリカのことを思ってくれる人は今、目の前にいる。それだけじゃないさ」

すっとエリカを包み込むように雨がさえぎられた。

「エリカさん……」

「みほ……それに、まほさん?」

「エリカ、もういいんだ」

「何が……何がいいのよ……」

「もうお前を傷つけようとする人も、笑おうとする人もいない」

「エリカさんはエリカさんの人生を歩いてもいいんです」

「エリカお姉様、もう二度と離れませんから。だから、もう……」

「私は……私は!!」

601: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 02:14:31.43 ID:3A+W8EvY0
もう一度、誰かに愛情を向けてもいいのだろうか?

みほ「いいんです」

もう一度、誰かの為に尽くしてもいいのだろうか?

まほ「いいんだ」

もう一度、誰かを信じてもいいのだろうか?

愛里寿「いいんだよ」

私は、もう一度、

エリカ「皆を……信じてもいいのでしょうか……!」

いいんです。もうあなたを傷つける人も嘲笑う人もいないのだから。

エリカ「~~~~~~~~~~~~~!!!」

声にならないエリカの泣き声が響き渡る。許されたのだ。救われたのだ。もう一度、みんなと笑いあえる日常に戻れるのだと。




しほ「雨が止みましたね」

千代「ええ。随分と長い雨でした」

しほ「……E50は先ほどの木を受け止めた衝撃でエンジンに損害を確認。走行不能とします」

千代「勝負は島田、西住の勝利とします」

しほ「あとはエリカの為に緊急のヘリを用意してください。このまま病院へと搬送します。」

千代「落ち着いたらこれからのことを話し合いましょう。大丈夫です。きっとうまくいきます」



614: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 18:13:14.69 ID:3A+W8EvY0
みほ「あの後エリカさんは、救急ヘリですぐさま病院へと搬送され、足の骨折が落ち着くまで入院することになりました」

みほ「エリカさんは入院するほどの物じゃない、と言っていましたが、精神的疲労が見られることから、休息を兼ねてという形になりました」

みほ「そして今は……」

615: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 18:48:32.16 ID:3A+W8EvY0
エリカ「……相変わらず不味いわね、病院食ってのは」

愛里寿「お姉様、我慢してください。はい、あーん」

エリカ「い、いいわよ別に!一人で食べられるから!」

まほ「嫌ダメだ。エリカは患者なんだから、しっかり看護されなくては」

エリカ「病気じゃないんですから大丈夫です!」

みほ「あははは……」

エリカ「何遠くで見てるのよ!早く止めなさいよ!」



エリカさんはあの出来事が起きる前の、私たちの知っているエリカさんに戻ってくれました。時折申し訳なさそうな顔をするときもありますが、私たちがフォローをすると、うれしそうに笑ってくれます。

あの後、エリカさんのお姉さんのアールグレイさんとミカさんは、一度逸見家に帰り、本格的に家の悪習を止めることにしたそうです。

二度とエリカのような子を産みだしてはいけない、という考えのもと親戚の元に行って説得して回るそうです。

ダージリンさんはE50の修復とさらなる強化のため、一度自身が進むプロチームへと戻っていきました。

ダージリンさんはエリカさんをまだ諦めていないようで、エリカさんも思わず苦笑いしてました。

ケイさんはエリカさんが帰って来た時の為にお店に戻るそうです。

エリカさんはお店に戻るのはまだ躊躇しているそうですが、ケイさんが何とかするから!といってました。

ケイさんが言うと何だか説得力がある気がしてきます!

エリカ「ちょ、ちょっと!何見てるのよみほ!!二人ともせめて食べさせるなら箸を使って!口移しはダメ!!」

みほ「……フフフ」

エリカ「みほ!?」

みほ「私も、したいなーって」

エリカ「みほ!!??」

とりあえず……おかえりなさい!

616: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 19:28:55.15 ID:3A+W8EvY0
エリカ「はぁ……はぁ……ったく。次期当主ってのは戦場以外だとあんな感じになるって決まってるのかしら?」

コンコン

エリカ「はい、どうぞー」

しほ「失礼する」

エリカ「い、家元!?」

千代「私もいますよ」

エリカ「当主が二人も……一体どうしたんでしょうか?」

しほ「果し合いの約束の件……と言いたいところですが……」

千代「ええ。逸見エリカさん」

エリカ「は、はい」

千代「この度に一連の事を深くお詫びします。アナタにこんなにも辛いことにあわせてしまって申し訳ありません」

しほ「私からも謝らせてほしい。エリカ、本当に申し訳ない」

エリカ「そんな……頭を上げてください!私はそんな」

千代「いえ、最後まで話を聞いてください」

千代「まず、私達島田家ではエリカさんの両親の行き過ぎた……そう。信仰にもにた貢献には気づいてはいました」

千代「しかし、逸見家は島田家にとっても失うのはあまりにも大きい損失で、誰も止めることができずにいました」

千代「そこで、まだ次期当主になっていなかった私は、姉の……アールグレイさんとお話をさせて頂き、逸見家を抜け出すように促しました」

千代「後継者がいなくなれば逸見家も衰退するしか道が無い。当時の私にはそれが最善と考えていました」

しほ「だが、そこで誤算だったのは、エリカの両親のあまりにも不安定すぎる精神状態であった」

千代「危機感により情緒が不安定になり、結果としてエリカさんを怖がらせる結果となってしまいました」

しほ「そして、エリカは黒森峰を受験すると聞いた島田家は、私達に逸見エリカの保護を依頼してきました」

しほ「家の事情、そして島田家ではどうすることができない案件、そして猛将の逸見家を黒森峰に入れられる。そういったことから西住流で預かることにしました」

しほ「しかし、西住流の中にも島田流を快く思わない勢力がいるのは、私も知っていました」

しほ「だが、入学した当初は無事に抑えることができていたのですが、プラウダとの一件、そしてみほとの敗北」

しほ「これらの出来事により反対勢力がますます過熱してしまい、私達では抑えられないところまで来ていました」

千代「そして、大学選抜との試合を偶然みていたエリカさんの両親が、エリカさんの黒森峰の姿をし、島田流を相手に戦っていることに限界を迎えたのでしょう」

しほ「まずは西住流の門下生の一部が大学の受験担当員を買収」

千代「そして逸見家が監視をするために、あのお店を用意し、数年あなたを騙してきていました」

エリカ「それが……全てなんですね」

しほ「すまない……守り切れずにこんな辛い思いをさせてしまった」

千代「全ては力不足だった私たちの責任です。償えるのであれば、私たちにできる範囲で何でもさせてもらいます」

エリカ「一つだけ……聞いてもいいですか?」

エリカ「今……その当事者たちはどうなっているんですか?」

しほ「西住流では破門とし、二度と日本の地に入れないようにしています」

千代「逸見家は今回の一件で正式に破門。そして、両親は入院という監視状態においています」

エリカ「そうですか……」

617: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/11(土) 19:50:51.66 ID:3A+W8EvY0
エリカ「じゃあもう邪魔する悪い人はいないんですね……」

エリカ「もう……昔みたいに家族で笑いあう日々は戻ってこないけど……これも運命だったんだ」

しほ「エリカ……」

千代「……」

エリカ「お二人ともそんな暗い顔しないでください。確かに私は道を踏み外しそうになりました……でも、そんな私を愛里寿やみほにまほさんが助けてくれました」

エリカ「それだけで……もういいんです」

しほ「ありがとう、エリカ」

千代「もう新しい時代の芽が育ってきているんですね」

しほ「ああ……もう心配はいりません」

エリカ「……そうだ、お店に戻る約束なんですけど」

千代「そうでした!如何します?新しくお店を作るのでしたら島田流でバックアップさせて頂きます」

しほ「いや、ここは西住流に任せて頂こう。いいお酒の流通ルートも知っているし今後も安全です」

千代「西住流に任せると焼酎で溢れてしまいそうですわ……」

しほ「島田流だとどんな安物のお酒をつかまされるか分かりませんよ、エリカ」


しほ・千代「…………」

エリカ「わ~~~!!!どうしてそんなに喧嘩腰なんですか!!」

千代「エリカさんには申し訳ないですが、ゆくゆくは愛里寿と結婚してもらって、島田家の一員となってほしいので」

エリカ「ふぇ?」

しほ「エリカ程の人間をどこぞの男にとられるぐらいなら……まほとみほのどちらがいいですか?それともお二人とも?」

エリカ「いやその」

千代「愛里寿にこの話をしてみたら顔を赤らめて『不束者ですが…///』と言ってまして」

しほ「みほはエリカと同じ店に努めたいとお酒と料理の勉強を始めています。まほに関してはプロとの契約も済ませていますから生活も安定していますでしょう」

千代「エリカさんには、妹のように甘える人物が必要です」

しほ「姉のように頼れる人物と、双子のように語り合える人材の方が優先されるべきだと思いますが」

千代「……」

しほ「……」

エリカ「えっと……」

千代・しほ「さぁどっち!?」

エリカ「……どうしてこうなるのよ……」


エリカ(でも……凄く……安心した……)

エリカ(お父様……お母様……エリカは新しい家族の元へ行きます)

エリカ(憎く、恨んでもいますが感謝もしています……)

エリカ(ありがとう……そして、さようなら)

647: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/12(日) 20:27:21.62 ID:yJfh+1eT0
エリカ「よっと……はぁ、足が治ってなくてもできると思ったけどやっぱ大変ね」

エリカ「色々とあったけど……やっぱり乗り越えるためにもここで頑張りますか」

カランコロン

エリカ「あぁいらっしゃいませー」

ルミ「ここがあの女のハウスね」

メグミ「これより作戦を遂行しますね」

アザミ「見ていてください隊長……」

エリカ「?……とりあえず席に座ってください。今メニューをお持ちいたしますので」

ルミ「……店内の様子は?」

アザミ「凄くオシャレでありながら落ち着いていて、大人の雰囲気が存分に醸し出されてるわね」

メグミ「これ……ボコの人形ですね。これも隊長にとっては点数が高くなりそう」

エリカ「あの……何か店内におかしいところがありますか?」

アザミ「え、ううん!!大丈夫!こういうお店初めてでー(嘘)」

エリカ「そうですか(監視の人かと思ったけど……それにしては敵意を隠すのが下手ね)こちらメニューです」

メグミ「あぁどうも……!!!!????」

ルミ「ど、どうしましたメグミ?」

メグミ「メニューの項目の……料理が……!」

アザミ「どれどれ……!?なんて量なの!?」

ルミ「これを一人で……なんて女……!」

エリカ「(なんなのこの人……)あの、奥にいますので決まりましたら」

ルミ「あ注文します注文します!えっと、糠漬け!」

アザミ「お酒は獺祭!それもいいやつ!」

エリカ「えっと獺祭と糠漬けの盛り合わせね……ちょっと待ってね」

メグミ「……これはちょっとまずいわよ」

ルミ「……女子力で大きく差を付けられたわね」

アザミ「……まだよ!まだこんなんじゃ隊長は任せられない!」

エリカ「えっと……お話し中すみません、頼まれた物を持ってきたんですけど……」

ルミ「あぁすみません……とりあえず乾杯を」

アザミ「それじゃこれからの作戦の成功を祈って」

メグミ「かんぱーい!」

二人「かんぱーーーい!」

650: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/12(日) 20:37:54.68 ID:yJfh+1eT0
おらキャラクターしっかり覚えてないからこんなことになるんだよお!!すみません!!!

エリカ「よっと……はぁ、足が治ってなくてもできると思ったけどやっぱ大変ね」

エリカ「色々とあったけど……やっぱり乗り越えるためにもここで頑張りますか」

カランコロン

エリカ「あぁいらっしゃいませー」

ルミ「ここがあの女のハウスね」

メグミ「これより作戦を遂行しますね」

アズミ「見ていてください隊長……」

エリカ「?……とりあえず席に座ってください。今メニューをお持ちいたしますので」

ルミ「……店内の様子は?」

アズミ「凄くオシャレでありながら落ち着いていて、大人の雰囲気が存分に醸し出されてるわね」

メグミ「これ……ボコの人形ですね。これも隊長にとっては点数が高くなりそう」

エリカ「あの……何か店内におかしいところがありますか?」

アズミ「え、ううん!!大丈夫!こういうお店初めてでー(嘘)」

エリカ「そうですか(監視の人かと思ったけど……それにしては敵意を隠すのが下手ね)こちらメニューです」

メグミ「あぁどうも……!!!!????」

ルミ「ど、どうしましたメグミ?」

メグミ「メニューの項目の……料理が……!」

アズミ「どれどれ……!?なんて量なの!?」

ルミ「これを一人で……なんて女……!」

エリカ「(なんなのこの人……)あの、奥にいますので決まりましたら」

ルミ「あ注文します注文します!えっと、糠漬け!」

アズミ「お酒は獺祭!それもいいやつ!」

エリカ「えっと獺祭と糠漬けの盛り合わせね……ちょっと待ってね」

メグミ「……これはちょっとまずいわよ」

ルミ「……女子力で大きく差を付けられたわね」

アズミ「……まだよ!まだこんなんじゃ隊長は任せられない!」

エリカ「えっと……お話し中すみません、頼まれた物を持ってきたんですけど……」

ルミ「あぁすみません……とりあえず乾杯を」

アズミ「それじゃこれからの作戦の成功を祈って」

メグミ「かんぱーい!」

二人「かんぱーーーい!」

651: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/12(日) 20:56:05.36 ID:yJfh+1eT0
(キャラクターこれで大丈夫?)

アズミ「うわ!流石獺祭美味しい!」

メグミ「この糠漬けも美味しいし……」

ルミ「いやまだだ!隊長をこんなポッと出の奴に取られてたまるか!」

エリカ「……あぁ大学選抜の時の人たちか。じゃあ警戒しなくてもいいか」

エリカ「……ん?」prprprprpr

エリカ「はい……あぁ愛里寿?」

三人「!!??」

エリカ「どうしたのこんな時間に……へぇお母さんから来てもいいって?良かったじゃない」

エリカ「分かったわ、約束通りハンバーグ用意しておくから……うん、うん、分かった、分かったから愛してるって言わないでよ。それじゃあね」

ルミ「なんてことだ……」

メグミ「隊長とこんなに親密になっているだなんて!」

アズミ「完敗……だわ……」

エリカ「ふぅ……ん?何よこっち見て」

メグミ「逸見エリカ!」

アズミ「お前は隊長とはどんな関係なのさ!」

ルミ「おとなしく白状しろ!!」

エリカ「はぁ!?いきなり何よ!」

ルミ「私たちは今日、隊長がご執心の人物ができたと聞き、隊長に害をもたらす人物なら抹殺するつもりで来た!」

エリカ「物騒ね……」

アズミ「結果は悔しいことに料理も人物も完ぺきだったわ!」

メグミ「もう正直に言うわ!あなたが羨ましいの!アナタ何者なのよ!」

エリカ「えぇ……」

三人「さぁ!」

エリカ「……はぁ。少し長くなるけど」

652: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/12(日) 21:26:44.82 ID:yJfh+1eT0
エリカ「……以上が今に至るまでの経緯よ。って」

ルミ「うぅ……ぐすっ…ぐすっ…!」

アズミ「こんなかわいそうな人生をこんな歳で……!」

メグミ「うわぁああああんん!!」

エリカ「ちょっとそんなに泣かなくても……」

ルミ「エリカ!」

エリカ「何よ……」

ルミ「今日からは私をお姉さんと呼んでもいいから!もっと甘えて癒されて!」

エリカ「え、えぇ……」

アズミ「ルミに任せたら心労で倒れるに決まってるじゃない!ここは私のように広い心を持った人が!」

メグミ「あんたに任せたらエリカさんがあばずれになってしまいます!清く正しく私が!」

ルミ「この前男の顔に嘔吐してた人に預けられますか!」

三人「やるかぁ!?!?」

エリカ「……愛里寿、あなたこんな人をまとめるだなんて凄いわね」

愛里寿「そうでもない」

エリカ「……来るの早くない?」

愛里寿「許可出たから。それより」

エリカ「分かってるわよ……座って待ってなさい。今作るから」

愛里寿「ううん。私も手伝う。お姉様、足まだケガしてるから」

エリカ「そう。ありがとね」


668: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 10:44:30.33 ID:bEeIoqRI0
エリカ「あの日からほぼ毎日あの三人のうちの誰かが来るようになったんだけど……」

エリカ「なーんか引っかかるのよねぇ……こう、野心?というかなんというか」

エリカ「……私が愛里寿と結婚して、間接的に愛里寿の姉になるため?とか?」

エリカ「………まさかねぇ」

カランコロン

ダージリン「お邪魔しますわ、エリカさん」

ペコ「お久しぶりです、エリカさん」

エリカ「ダージリンさんにペコじゃない。いらっしゃい、ささ、座って」

ペコ「ありがとうございます。その、足の具合はどうですか?」

エリカ「まだ完治してないけど、病院にいるのが嫌で退院してきたのよ。はいメニュー」

ダージリン「あまり無理をしてはいけませんよ。……ではエリカさん、ペコに紅茶を淹れさせるので、それにブランデーを加えてください」

エリカ「ブランデー割りの紅茶ね。おつまみはどうする?」

ペコ「そうですね……ちょっと苦めのチョコとかありますか?」

エリカ「勿論あるわよ。それじゃペコ、中に入って手伝って」

ペコ「は、はい!緊張しますね……」

エリカ「普通のキッチンよこんなの……一応茶葉は用意してあるけど、これでいいかしら?」

ペコ「アールグレイですね。これはやっぱり」

ダージリン「十中八九アールグレイ様の置きみあげですね。あの人も変わりませんね」

エリカ「紅茶に関しては凄くこだわりのある人だったから……」

ペコ「……はい、できました」

エリカ「ありがと。それじゃこれを入れて……できたわよ」

ダージリン「ありがとう、ではいただきましょう」

ペコ「はい!」

エリカ「はい、これおつまみのチョコ」

ダージリン「どうも……うん、相変わらずの腕ね、ペコ」

ペコ「ありがとうございます」

エリカ「……ホントこれ美味しい。すごく上品な味」

エリカ「今度私にも紅茶の淹れ方教えてね、ペコ」

ペコ「はい!お任せください」

ダージリン(元気になりましたわね……これで、また一つ強くなりまたわね、エリカ)

669: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 11:05:11.58 ID:bEeIoqRI0
エリカ「それで、今日はどうしたの?」

ダージリン「今回も勧誘……と言いたいところですが、実は最近身の回りの人物であることが起きまして」

エリカ「あること?」

ダージリン「アッサムが結婚しましたの」

エリカ「アッサムて聖グロの人よね……めでたいことじゃないの?」

ダージリン「お相手が女性の方でなければ、ね」

エリカ「……」

ダージリン「女性同士の結婚が法律で可決されて以来、女性同士の結婚の勢いは衰えを知りません。さらにIPS細胞による子供を授かることができる、ということもできるようになり、さらに過熱しています」

エリカ「そんなに凄いのね……」

ダージリン「これも時代と諦めるしかないものでしょうか……」

エリカ「アナタは女同士には興味はないの?」

ダージリン「淑女の嗜みとして、男性の為に尽く仕方を学んできましたので……正直興味は無くってよ」

ペコ「!!??」

エリカ「……結構硬派なのね」

ダージリン「アナタも同じではなくて?」

エリカ「私は恋愛に興味が無いだけよ。まぁ最近は自衛の為にそっちの方面の勉強をした方がいいかなとは思ってるんだけど」

ダージリン「あぁあの……でしたら女性同士の恋のABCを知っていますか?」

エリカ「恋のABCは聞いたことはあるけど……女性同士ってのは聞いたことないわね」

ダージリン「一般的にAは  、Bは   に至るまでの体同士の接触、Cは   と言われていますが」

ダージリン「女性同士はAはディープキス、Bは   、Cは   と言われていますわ」

エリカ「えげつないわね……というよりCは何なのよ」

ダージリン「何でもお互い気持ちよくなるために、   の開発を行うことをCと呼ぶらしいですわ」

ダージリン「真に愛し合う男性の手はきっと、そのようなことをしなくてもいいはずなのに愚かなものです」

エリカ「彼氏いたことあるの?」

ダージリン「いいえ、今まで男性と触れる機会が無くて想像の話になってしまいますが」

エリカ(結構箱入り娘なのね……というより、愛里寿がCまで!Cまで!って迫ってたと考えると……)

エリカ「やっぱり恋愛は暫くゴメンね……私にはAですら女性同士はちょっと……」

ダージリン「思ってた通りの答えで安心しましたわ」

エリカ「ペコはどうなの?」

670: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 11:20:00.29 ID:bEeIoqRI0
ペコ「私はぁ女性同士でもぉいいとおもうんですぅよぉ」

エリカ「ペコ?」

ダージリン「これは……紅茶に入れるブランデーの量を間違えたのね」

ペコ「エリカさんもぉきっと女性の喜びを知れば……エリカさんこれからホテル行きましょう!」

エリカ「行かないわよ!というより女性の喜びって何よ!」

ダージリン「……エリカさん、耳を」

エリカ「何よ…………っ!/////」

ダージリン「その反応ですと……結構そっちの方面には疎いのですのね」

エリカ「何よ……そういうことしたことなくて悪かったわね!!」

ダージリン(顔を赤らめてのこういう反応のエリカさん……成る程、これは女性でもなかなかきますわね)

ダージリン「さぁペコ、帰りますよ。これ以上エリカさんに迷惑をかけてはなりません」

ペコ「やだやだやだぁもっとエリカさんといちゃいちゃしたいですぅ!」

エリカ「……大変ね」

ダージリン「お代はここに置いておくわね。それと、大変なのはあなたの方よ」

エリカ「え?」

ダージリン「さっきから盗み聞きしてる悪い子猫がいまして…よ!」

まほ・みほ・愛里寿・ルミ・アズミ・メグミ「あ」

エリカ「~~~~~~~~~!!!!///////」





帰宅後

エリカ「うわ……女性同士でこんなことまで……///」

エリカ「わ、わわわ……///」

エリカ「うぅ……何でこんなの調べなくちゃいけないのよぉ///」

673: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 11:34:05.49 ID:bEeIoqRI0
エリカ「あのあと一睡もできなかった……///」

エリカ「もうどうするのよ……あの娘たちに会った時にこんなこと考えちゃ……」

エリカ「早く忘れたい」

カランコロン

エリカ「いらっしゃーい。あら」

赤星「お久しぶりですエリカさん」

エリカ「本当ね、さ、座って。メニュー持ってくるから」

赤星「ありがとうございます……んー、じゃあこのアクアビットを」

エリカ「また濃いのを頼んだわね……ノルウェー式でいいかしら?」

赤星「常温のアクアビットとビールを交互に飲むんでしたっけ?じゃあそれで」

エリカ「分かったわ……はい、おまたせ」

赤星「ありがとうございます!じゃあ……うん、この癖のある感じがまた」

エリカ「私は苦手だけどねこれ……カクテルに使うこともあるから用意してるけどね……」

赤星「アリサさんがこれ好きで、私も一緒に飲むことが多くなって気が付いたら」

エリカ「あーそういえば付き合ってたわね……うぅ///」

赤星「エリカさん?」

エリカ「大丈夫!なんでもないから!!」

赤星「?……あぁそうだ。実は報告がありまして」

エリカ「報告?」

赤星「実は……」

エリカ「?」

赤星「できちゃった、みたいなんです///」

エリカ「……もしかして」

赤星「アリサさんとの……子供///」

エリカ「…………」ポカーン

赤星「三か月って言われまして///」

エリカ「oh……」

674: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 11:44:34.56 ID:bEeIoqRI0
赤星「それでアリサさんが結婚も認知もしてくれるって……///」

エリカ「それは……その、おめでとう……祝福するわ」

赤星「ありがとうございます!それで、今回はエリカさんに先輩として女同士の魅力を伝えに」

エリカ「大丈夫!!!間に合ってます!!」

赤星「そんなこと言わずに!」

エリカ「いや本当に大丈夫だからぁ!」

赤星「んもぅ……まぁ冗談は置いといて」

エリカ「今はそっち方面は冗談とか分からなくなってるから勘弁して」

赤星「子供も授かりましたし、これでしばらくお酒はお預けなんです」

エリカ「そっか……そうよね、子供に何かあったら大変だものね」

赤星「だから、最後はエリカさんのお店でっと思いまして」

エリカ「そう。ありがとね」

赤星「いえいえ。そういえばこの話をまほさんにも話したら同じように祝福してくれましたよ」

エリカ「あら良かったじゃない」

赤星「まほさん、『私も負けてられない』ってすごく燃えてましたよ」

エリカ「ありがとう。これで今夜もトラップを仕掛ける必要があることが分かったわ」

赤星(徹底してるなぁ)

赤星「そういえばまほさん、最近凄く笑顔が増えたんですよ」

エリカ「へぇ」

赤星「やっぱり……エリカさんが帰ってきてくれたのが嬉しいんでしょうね」

エリカ「……そう」

赤星「エリカさん」

赤星「私は一足先に幸せになりますから、エリカさんも幸せになってくださいね」

エリカ「……なっていいのかしら。私に普通の人のように幸せに」

赤星「いいんですよ、エリカさん。今のエリカさんは、何にも縛られてない、逸見エリカなんですから」

エリカ「……ありがとう。幸せにね」

赤星「……はい!」

675: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 11:46:46.96 ID:bEeIoqRI0
帰宅してのエリカ

エリカ「……よし。トラップはこれで大丈夫そうね」

エリカ「それじゃ……その……勉強をはじめようかなー(棒)///」

エリカ「今日はIPSね……へぇ……男同士でも?」

エリカ「男同士ってどうやって……BL?これが参考図書なのね……」

エリカ「…………///」

690: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 20:20:48.26 ID:bEeIoqRI0
エリカ「……結局また寝てない」

エリカ「やっぱり同性同士の恋愛はダメよね……ダメに決まってるわ」

エリカ「……まぁ男同士なら私には関係ないしいいのかな」

カランコロン

エリカ「!い、いらっしゃいませ!」

しほ「邪魔をします」

千代「どうもー」

エリカ「あぁこれはどうも」

千代「今日はエリカさんにお土産を持ってきまして」

エリカ「これ……鯛ですか」

しほ「あとこれを。武勇という茨城の地酒だ……」

エリカ「これ大吟醸……ありがとうございます!せっかくですから、お二人もどうですか?」

千代「あら?それじゃあお言葉に甘えようかしら」

しほ「すまないなエリカ」

エリカ「大丈夫です。鯛はお造りにして、武勇は寒くなってきましたし、熱燗でどうでしょう?」

しほ「それで頼む。えりか、体の具合はどうだ?」

エリカ「まだ長い距離歩くのは辛いので松葉杖使ってますが、お店の中だけなら問題は無いです」

千代「あまり無理をしないでくださいね?もうおひとりの体ではないんですから」

エリカ「……そうですね。これ以上深く聞かないでおきます」

しほ「エリカ、結婚の話なのですが……」

エリカ「うぐっ!そ、それは……」

千代「やはりまだ決められないのでしょうか?」

エリカ「いやその私はまだ恋愛とかはいいかなと……」

しほ「そうですか……まぁ焦ることでもないでしょう」

千代「愛里寿はまだまだ十代ですからじっくりとお考えくださいね」

しほ「……みほもまほもまだまだ若いですから」

エリカ(どうしてこんなに険悪になるのよ!」

694: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 20:30:54.46 ID:bEeIoqRI0
エリカ「はい、お待たせしました」

しほ「……やはりエリカを独り身にするのは勿体ない」

千代「この歳でこんなに早くきれいに作れるだなんて……」

エリカ「見様見真似なのであまり褒めないでください……どうぞ、お注ぎしましたので」

しほ「すまない、それじゃ乾杯」

千代・エリカ「乾杯」

エリカ「そういえばお二人は今日は何の集まりなのですか?」

千代「と、申しますと?」

エリカ「いえ、いつも来るときは別々なので、なにかあったのかと」

しほ「まぁ今日も一人で来る予定だったのですが、この人とお店の前で偶然会いまして」

千代「まぁ立っていても仕方ないので入ろうとなったのですよ」

エリカ「そうだったのですか……と、なると今日は私に何か用事ですか?」

しほ「ええ、とても大事な案件です」

千代「これからの事で避けては通れぬ事」

エリカ「……どうぞ」

しほ「……あなたの義理のお父さんについてです」

エリカ「……へ?」

千代「愛里寿と結婚した時に、必ず私の夫に会うことになると思いますので、今からでも知っておいてもらおうかと」

しほ「みほとまほと結婚した時に、挨拶に来るだろうから、今日はどんな人か私も教えようと思ってたのだ」

エリカ「なんなのよそれ……」


696: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 20:42:35.76 ID:bEeIoqRI0
しほ「まず常夫さんはどちらかというとみほに似ていて、少しドジなところはありますが優しくて、優しいお方です」

千代「私の所では、心が広く、いつでも甘えられるような親しみやすい人です。愛里寿とはいつもボコの放送を見ているんですよ」

エリカ「は、はぁ……」

しほ「この前エリカが嫁ぎに来るかもと話をしてみたら、すごく喜んでいました。あの人があんなに泣いてるところは見たことありません」

エリカ(それ喜んでたんじゃなくて結婚するのに反対なんじゃ……)

千代「こちらでも同じようにお話させてもらいましたら、箪笥の奥から家宝の日本刀を持ちだしてきて素振りの練習をするぐらいに喜んでいましたわ」

エリカ(殺される……!?)

しほ「そういえばこちらも戦車をいつも以上に入念に整備していたり、いつもは誰も入らない蔵で何やらしているようでしたが……サプライズでしょうか?」

エリカ(本気だ……本気で殺しに来てる!!??)

しほ「まぁここまででわかる通り」

千代「とてもいい人なので安心して結婚できますね、エリカさん」

エリカ「は、ははは……」(お姉様助けて~~~!!)






アールグレイ「む?」

ミカ「アールグレイ、この感じ」

アールグレイ「エリカの身に何か危険が……?」

店員「お待たせしましたー、こちら黒毛和牛のステーキでーす」

ミカ「……これを食べてから行こう」

アールグレイ「……美味しい」



しほ「さぁどうですか?結婚する気になりましたか?」

千代「婚姻届け持ってきてるんですよー」

エリカ「えーっとそのー……」

697: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 20:49:33.86 ID:bEeIoqRI0
バンッ!!

愛里寿「お母様……」

千代「愛里寿?」

みほ「はぁ……はぁ……」

まほ「間に合った……」

しほ「みほにまほ?」

三人「勝手に話を進めないで!!」

みほ「エリカさんとは清く正しい交際をしていたいんです!」 ←夜な夜な潜り込んでは洗脳してる人

まほ「こんな形で結婚してはエリカの思いが踏みにじられてしまう!」 ←強引で過激なスキンシップ

愛里寿「お姉様にはお姉様の恋がある」 ←最近媚薬入りハンバーグを食わせた

三人「だから正攻法で攻略させてください!」

エリカ「揃いも揃って嘘ばっかりじゃないのよ!!!」

しほ「みほ……まほ……」

千代「愛里寿……」

エリカ「あぁ何でこんな言葉で泣いてるのよ二人は……!」

しほ「そうですね。娘たちの恋路の邪魔をしてはいけませんね」

千代「でも、母親としては心配なのです。何かあったらいつでも頼りなさい」

三人「お母様……!」

エリカ「……あー帰って寝たい。頭痛くなってきたわ」





アールグレイ「すみません、レアでもう一枚」

ミカ「同じのを頼むよ。ジャガイモも忘れずに」

店員「か、かしこまりました……」

シェフ「何枚食べるんだあの人たちは……」

700: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 20:59:20.77 ID:bEeIoqRI0
エリカ「……やっと寝れた」

エリカ「睡眠不足もマシになったし、これで面倒な人が来なければ」

カランコロン

みほ「どうも~」

エリカ「……っち」

みほ「舌打ちですか!?」

優花里「どうしたのでありますか西住殿ー?」

沙織「早く中に入ろうよー」

みほ「あぁすみません!」

麻子「……や」

華「お久しぶりです、エリカさん」

エリカ「これは……あんこうチームの皆ね」

みほ「はい!今日はみんなで遊びに行こうって話になって」

エリカ「そうなんだ……まぁ適当に座って」

沙織「はー!エリリンの料理久しぶりに食べるなー!」

優花里「結構ご無沙汰でしたもんねー!」

華「私、今日は朝から何も食べてなくて」

麻子「お店潰れる」

みほ「あははは……」

エリカ「はいメニュー、今日のお勧めはアサリバターと自家製の梅酒よ」

華「自家製の梅酒!」

みほ「じゃあ私それで!」

優花里「私も私も!」

沙織「それじゃ全員それで!」

麻子「なんでもいい」

エリカ「分かったわ、それじゃ待ってなさい」

702: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 21:11:08.89 ID:bEeIoqRI0
エリカ「おまたせ、感想教えてね」

みほ「それじゃ……」

麻子「沙織の婚活失敗を慰める会の結成を祝って、乾杯」

四人「かんぱーい!」

沙織「かんぱーい……」

エリカ「なんて集まりなのよ……」

華「わぁ……この梅酒、すごくおいしいです!」

優花里「お店のとはまた違う味ですねー!」

みほ「アサリバターもおいしぃ!」

麻子「ほれ、食べて元気出せ」

沙織「うん……」

エリカ「で、婚活失敗の集まりってなんなのよ」

優花里「武部殿は恋愛に生きる女性で、将来は素敵な殿方との結婚を夢見てるんですよ!」

華「でもそれが思うように行ってないみたいで」

みほ「一昨日に合コン行ったそうなんですが、周りの女性はお持ち帰りされてる中、一人だけ誘われなかったみたいです」

麻子「あんなにもオシャレしてたのにな」

沙織「うわあああ~~~~~~んん!!!」

エリカ「それはまぁご愁傷さま。でも、いつかいい人が見つかると思うわ」

沙織「それこの前振られた人にも言われた……」

エリカ「ご、ごめん……」

沙織「あ~~も~~~!!どうしてなのよ~~~!」

華「私から見ても非の打ちどころはないと思うのですが……」

エリカ「……あぁあれね」

五人「あれ?」

エリカ「男心を完ぺきに理解しすぎてて、逆に恐ろしいとか思われてるんじゃないの?」

四人「あ~~~」

沙織「そ、そんなわけ……そんなわけ……」

沙織「わ~~~~ん!!!」

麻子「よしよし」

704: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 21:18:59.31 ID:bEeIoqRI0
エリカ「しかし……こうも失敗してると可哀想ね」

みほ「何とかしてあげたいんですけどね……」

麻子「……よし」

麻子「マスター、ここで一番強いお酒を頼む」

エリカ「?いいけど」

麻子「……んぐっ!」

華「麻子さん!?」

優花里「そんな!あまり強いお酒を一気に飲むと!」

麻子「おい沙織、よく聞け」

沙織「なによぉ私なんてもう」

麻子「私は昔からお前のことが好きだ。愛してる」

沙織「……へ?」

麻子「小さいころから知ってる。だからお前のいいところも悪い所も知ってる。そしてその全てが可愛いくて愛おしい」

麻子「そんなお前の魅力に気が付かない男なんてクズだドブネズミだ」

麻子「お前のすべてを理解してやれるのは私だけだ。だから……その……」

麻子「付き合って……ください……///」

四人「おぉ~~~!!!///」

沙織「え、えっと……急に言われても……その……///」

麻子「答えてほしい」

沙織「か、考える時間が」麻子「今すぐに」沙織「えぇ~~~!!」

麻子「……」

沙織「その……麻子がそう思っててくれるとは思ってなくて……その」

沙織「すごくうれしい……かな///」

麻子「じゃあ」

沙織「うん……浮気したら許さないんだからね///」

パチパチパチパチ!!

エリカ「おめでと」

みほ「おめでとうございます!」

優花里「おめでとうございますお二人とも!」

華「お幸せにねー!」

麻子「///」

沙織「えへへ///」

705: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 21:21:56.13 ID:bEeIoqRI0
エリカ「……」

みほ「どうでしたか?」

エリカ「何がよ」

みほ「女性同士の恋愛も、悪くないと思いますよ?」

エリカ「……そうかもね」

みほ「!!!!!!!じゃあ!!!!!!」

エリカ「でもアナタは無いわ」

みほ「そ、そんなぁ~!」

エリカ「残念でした。さ、今日はサービスよ!好きなの頼みなさい!全部私のおごりよ!」





麻子「エリカ」

エリカ「ん?」

麻子「……お酒、ありがと」

エリカ「……どういたしまして。お礼は結婚式に呼んでくれたらいいわ」

麻子「約束する」

714: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/06/13(月) 21:44:59.67 ID:bEeIoqRI0
エリカ「結局あの後朝まで飲み散らかしたわね……」

エリカ「そろそろ買い出しに行かないとダメかしらね」

カランコロン

エリカ「いらっしゃい……おや?初顔ね」

アキ「あ、どうもー」

ミッコ「初めましてだな」

エリカ「……いや、どっかで見たことあるわね。もしかしてミカお姉様の?」

アキ「あそうですそうです。継続高校出身でして―」

ミッコ「それよりお腹すいたからなんか頼もうぜー」

アキ「ミッコ、ちょっと失礼だよ!」

エリカ「別にいいわよ。お姉様の知り合いだしサービスするわ」

ミッコ「それじゃ串焼き!」

アキ「えっと……麦焼酎をソーダで」

エリカ「分かったわ、少し待ってて」

ミッコ「……いやー、似てないね」

アキ「でも姉妹なんだよねー」

ミッコ「まぁお店間違えてなくてよかったじゃん。アキ、見つからなくてあたふたしてたし」

アキ「こういうところ来るの初めてなんだから仕方ないでしょ!」

エリカ「ごめんね分かりづらくて。はいお待ち同様」

ミッコ「うっひょー!美味しそう!いただきまーす!」

アキ「お行儀良くね。あ、美味しい」

ミッコ「これは驚いた」

エリカ「ありがと、サービスにおかわり自由にしてあげるからゆっくり食べなさい」

二人「はーい!」

715: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/13(月) 21:54:54.87 ID:bEeIoqRI0
エリカ「で、ここに来たってことはミカお姉様の事かしら?」

アキ「はい。実は……」

ミッコ「最近つれないんだよねー」

アキ「少し前までは事あるごとに旅に連れて行ってくれたんですけど、最近は何だかそれもなくて」

エリカ(……あれこれってもしかしなくても私のせい?)

ミッコ「それで、妹さんがいるって聞いたんで来たわけ」

アキ「まず妹がいるってのが一番驚いたんだけどね」

エリカ「へぇ……」

アキ「あの、なにか知らないですか?どんなことでもいいんです」

エリカ「あー……その……今実家の方でいろいろとあってね。ミカお姉様はそれの処理に追われてるのよ」

ミッコ「それってこんなに長くなるようなものなの?」

エリカ「実家のほかにも親戚一同にも関わることだって言ってたからもう少しかかると思うわ」

アキ「そっかー……まぁそれじゃ仕方ないよね」

ミッコ「だな」

エリカ「ごめんなさいね、不安にさせちゃって」

アキ「いいんですよ!連絡くれない方も悪いんですし!」

ミッコ「私らは帰ってくるまでここに来たりとかしてゆったりしてるさ」

エリカ「そうね。歓迎するわ」

ミッコ「そうだ。マスターは本当に妹さんなんだよな?」

エリカ「そうよ。それが?」

アキ「それじゃ……ミカの本名も実はしってたr」ミカ「それ以上の発言に意味があるとは思えないな」

ミッコ・アキ「ミカ!?」

エリカ「おかえりなさい、お姉様」

ミカ「ただいま、エリカ。何か変わったことはあったかな?」

エリカ「特に何もなかったわ。そっちは?」

ミカ「あらかた終わったからしばらくはゆっくりできそうだね」

ミッコ「すげえ、回りくどくない」

アキ「お姉さんしてるミカ初めて見た」

ミカ「二人には見せる必要はないからね」ポロロン

ミカ「それよりも、留守の間に悪事を働こうとした二人には、お仕置きが必要だと思うんだ」

二人「へ?」

ミカ「大丈夫。お仕置きにも大切なことがいっぱい詰まっているから」

エリカ「……お手柔らかにね」

ミカ「善処するさ。トゥータ!」

二人「ひえ~~~!!」

735: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/14(火) 20:16:32.99 ID:ckPKfV4B0
エリカ「お客さん、もうそろそろ終電ですよ」

客「え~もっとエリカちゃんと話してたい~!」

エリカ「奥さんいるでしょアナタ。ほら、タクシー外に呼んでるから」

客「しょうがねぇなぁ……んじゃまた明日―!」

エリカ「またいらっしゃい……ふぅ」

みほ「……」

まほ「どうしたみほ?」

みほ「お姉ちゃん、一つだけ気になったことがあるんだけど」

まほ「ん?」

みほ「エリカさん、一日に一回は口説かれてるよね」

まほ「……確かに」

みほ「心配になってここひと月毎日来てるけど、全員違う相手に口説かれてて」

まほ「それもエリカの人望なんだろうな……まぁ、手を出したら生きては返さないが」

みほ「戦車の外に括り付けて二時間ドリフト地獄とかやってみたいなぁ」

エリカ「何物騒な話してるのよ、ほら、もう閉めるから」

二人「はーい!」

バタン!!

エリカ「ん?すみませんもうラストオーダー終わってて」

イケメン「エリカさん!」

みほ(誰?)

まほ(あの人……俳優のイケメンさんだな。どうしてこんなところに)

イケメン「エリカさん、今日は大事な話があります……僕と、結婚を前提に付き合ってください!!」

二人「!!??」

みほ(日本の中でも一位二位を争うイケメンさんからの告白っ!?)

まほ(全てにおいて完ぺきともいえる人物……エリカ!?)

エリカ「……イケメンさん、この前別の女性にも同じこと言ってたでしょ」

イケメン「……へ?」

エリカ「この前あなたに同じように言い寄られて捨てられた女の人が来て全部話してくれたのよ。恋に疎い私でも、それはやっちゃいけないことだってわかるわ」

エリカ「お客さんとしてくるのならいいけど、そういうのは遠慮するわ。さ、片づけの邪魔だから出てって」

イケメン「……あの……そのぉ……」ガシッ!ガシッ!

イケメン「へ?」

みほ「残念でしたねイケメンさん♪」

まほ「さぁ片づけの邪魔なようなので外に出よう♪」

二人「ちょっと話したいことがあるんで」

イケメン「ひぃ!!」




エリカ「まぁあんな男を片付けてくれるんなら、店に二人がいるのも悪くないわね」

736: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/14(火) 20:19:01.63 ID:ckPKfV4B0
忘れないようにエリカの○○でした。メモも書いておきますか。

絹代          温泉巡りで湯治
ウサギさんチーム     例の映画の撮影見学や、ロケ地巡り
まほ          「実家」
みほ、まほ、赤星小梅   上記三名と黒森峰へ行き、在校生と戦車戦
杏           海底の武蔵を見に行こう
??          北海道旅行、ついでに大学選抜戦跡地巡り〜試合を振り返りながら〜


エリカの○○シーン
エリカさんのまかない飯とか気になる
エリカの師匠的な人とかいるのかな?

それでは安価再会します。

737: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/14(火) 20:40:07.53 ID:ckPKfV4B0
エリカ「ふぅ……今日はお客さんも少なくて静かね」

エリカ「最近は恋愛とか色々と激しかったから……」

エリカ「たまにはこんな日があってもよかったわn」

バンッ!

カチューシャ「来たわよエリ―シャ!!」

エリカ「……おかしいわね誰も見えないわ」

カチューシャ「いるわよ!!」

エリカ「分かってるわよ、いらっしゃい。今日は一人?」

カチューシャ「ノンナは置いてきたわ!いつも私が一緒にいないとダメなんだからこんな日も必要よ!」

エリカ(今頃血眼になって探してそう)

カチューシャ「よいしょっと!さぁメニューを持ってきなさい!」

エリカ「はいはい……どうぞ」

カチューシャ「んー……今日はブルーキュラソーにするわ!」

エリカ「カクテルよね?それじゃあ……ブルーレディを作るわね」

カチューシャ「カチューシャが飲めるのなら何でもいいわ!」

エリカ「それじゃちょっと待ってなさい……はい、お待たせしました」

カチューシャ「おお~~!!これ、飲んでもいいの!?」

エリカ「ええ。アルコールが強いからゆっくり飲みなさい」

カチューシャ「分かってるわよ!……あ、美味しいじゃない!」

エリカ「ありがと、少し間が空いたから不安だったけど、上手にできてたなら良かったわ」

738: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/14(火) 20:53:42.11 ID:ckPKfV4B0
エリカ「最近どう?少しは大人の女性になった?」

カチューシャ「そうね!あのエステから私も少し身長が大きくなったのよ!」

エリカ「へぇ……何センチ?」

カチューシャ「五ミリよ!!」

エリカ「そう……」

カチューシャ「何よその目は!そんな可哀想なものを見る目で見るな!」

エリカ「ごめんごめんついね」

カチューシャ「まったく……そういえば」

エリカ「そういえば?」

カチューシャ「大学選抜との試合の日から、大洗のティーガー乗りの人たちと仲良くなったのよ」

エリカ「へぇ……なにか共通の話題があったの?」

カチューシャ「すごくソ連の戦車を褒めてくれたわ!今度まじかで見てみたいんですって言ってたわ!」

エリカ(それソ連製のエンジンとか見てみたかったんじゃ……)

カチューシャ「それで、この前見せてあげたんだけど、その日から何だかよそよそしくて……最近じゃ連絡もしてくれなくなったわ」

エリカ「うん?そういうことする人だとは思わないんだけど」

カチューシャ「まぁその……それが少し寂しくて……って何言わせるのよ!おかわり!!」

エリカ「はいはい……そういえば、そのことはノンナはどういってるの?」

カチューシャ「知らないわよ。もし知ったら発狂してなんかしそうじゃない」

エリカ「言うわね……そういえばノンナは最近どうなの?」

カチューシャ「どうってそんなに変わってないわよ……おかわり!」

エリカ「飲みすぎよ……ん?電話?」

カチューシャ「私ね……!?もしもし!」

カチューシャ「はぁ!?ISを作ってみたって何してるのあなた達!?そのせいで連絡できなかったとかふざけたこと言ってるんじゃないわよね!?」

カチューシャ「馬鹿じゃないの!!??今度見に行くから首を洗って待ってなさい!!」

エリカ「……良かったじゃない」

カチューシャ「別に!おかわり!」

エリカ「はいはい……」

739: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/14(火) 20:58:56.05 ID:ckPKfV4B0
カチューシャ「すー……すー……」

エリカ「で、結局寝ちゃうのね」

エリカ「こうやって寝てる姿は可愛いのになんであんなに生意気になっちゃうのかしら……」

ノンナ「起きているときでも可愛いですよ」

エリカ「うひゃぁ!?」

ノンナ「やはりここにいましたか」

エリカ「あなたいつのまに!?」

ノンナ「カチューシャが寝始めた時ぐらいからです」

エリカ「頼むから気配を殺してこないでよ……」

ノンナ「カチューシャもアナタが帰ってきて安心してるみたいです。今日の寝顔は凄く安らかです」

エリカ「……そう」

ノンナ「……ではお世話になりました」

エリカ「今度はあなたも来なさい。サービスしてあげるから」

ノンナ「ええ。そうします」


エリカ「……さーて、明日も頑張りますか」

758: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 15:46:01.73 ID:ae+VqTyH0
ケイ「マスター、お店の片づけ終わったよー」

杏「あー今日もつかれたー」

エリカ「お疲れさま。今日はいつもより人が多かったから助かったわ」

エリカ「それじゃあ……今日の賄は贅沢にしましょうか」

ケイ「え、ハンバーグじゃない!?」

杏「これは明日雨が降るね~」

エリカ「いつもハンバーグ作ってるけど失礼でしょそれ!!……今日はそうね」

エリカ「魚と肉が余ってるのね……ご飯もある」

エリカ「よし、寿司を作るから待ってなさい」

ケイ「wow!!寿司もできるだなんて!」

杏「もはや何屋さんかわからなくなってきたね」

エリカ「確かに……でも、寿司を握るのにこの服はダメね。ちょっと待ってなさい」

ケイ・杏「?」

エリカ「……よし。へいらっしゃい!なんちゃって」

杏「うわ、割烹まで用意してるんだ」

ケイ「結構拘るのね」

エリカ「うるさい!たく……酢飯を準備してっと……あぁお酒好きなの飲んでいいから準備してなさい」

杏「お、いいね~それじゃあ……お、黒森峰あんじゃん!」

ケイ「お寿司だから洋酒は控えたいところだから丁度いいわね!」

エリカ「……よし、準備完了ね。それじゃ……」

エリカ「お客さん、何から握りましょう?」

ケイ「卵焼き!」

杏「干し芋!」

エリカ「なんでよ!!」


とまぁこんな感じで賄は気分で決めてます。こんな感じでどうでしょう?

759: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 16:14:09.95 ID:ae+VqTyH0
エリカ「あー疲れた」

エリカ「今日から戦車道プロリーグの試合が再開したからお客が増えて……」

エリカ「恐らくあの二人が門下生に勧めてるのね……嬉しい悲鳴なんだけど一人は辛いって」

カランコロン

エリカ「いらっしゃいませー」

蝶野「おーいるいる!」

エリカ「えっと、審判やってた……蝶野さん?」

蝶野「正解ー!まだ大丈夫でしょ?」

エリカ「ええ。どうぞ座ってください、今メニュー持ってきますから」

蝶野「ごめんねー……へぇ洋酒だけだと思ったらいろんなお酒用意してるのね」

エリカ「無いものが無いようにしたいですから。はいどうぞ」

蝶野「ありがとうね……そうね、イェーガーのアイスショットで!あ、あんたも一緒にね!」

エリカ「ありがとうございます……と、どうぞ」

蝶野「それじゃあ……私の昇進を祝ってカンパーイ!!」

エリカ「かんぱーい」

蝶野「っ~~~!!はぁ~染みるわ~!」

エリカ「どれで、昇進と言いますと?」

蝶野「お、聞いてくれる?実はこの度審判総合委員長になってねー!そんで今日はそのお祝いの一人三次会って感じなのよ!」

エリカ「それはおめでとうございます!」

蝶野「ありがとねー!とりあえず目標としてたところまでは来たからあとは……」

エリカ「あとは?」

蝶野「彼氏欲しいぃ~~~!!」

エリカ「……」

蝶野「こう見えて結構料理もできるし、男の人のことだって考えられるし、お金も仕事もある!なのに寄ってこないのよ!!」

エリカ「そうなんですかぁ」

蝶野「ねぇどうして!どうして!?」

エリカ(なんか最近同じ人見たような気が)

760: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 16:23:41.25 ID:ae+VqTyH0
蝶野「私もそろそろ年齢的に危ないし……ねぇいい男の人知らない?!」

エリカ「すみませんそっちの方面は……」

蝶野「そっかー……おかわり」

エリカ「はい……そうだ、噂の女性同士ってのは?」

蝶野「あー……酔ってるから言えるんだけどねー」

蝶野「気持ちよくないのよ、   」

エリカ「   ////」

蝶野「やっぱ主砲でぶち抜いてもらわないとね!ってその反応……こっちの方面の話苦手?」

エリカ「苦手というか……その……最近まで知らなくて……」

蝶野「へぇ……」

エリカ「なんですかその顔」

蝶野「いや何でか分からないけど、ちょっと食べてみたくなっちゃって」

エリカ「食べる?」

蝶野「何も知らない可愛い人を自分色に染め上げるのもいいかなーって」

エリカ「……え?」

蝶野「ねぇこの後ホテル行かない?いい夜にしてあげるわよ?」

エリカ「け、結構です///」

蝶野「まぁまぁそう言わずにさぁ!」

エリカ「ちょ、顔近いです!」

バタンッ!

みほ「……」

エリカ「みほ!?」

みほ「目標はあの人です。やっちゃってください」

??「ガッデム!!!」

エリカ・蝶野「!!??」

??「てめぇかみほちゃんの恋人に手を出そうとしてるのわよお!!??」

蝶野「へ、何で先輩が」

??「御託はいいから来いお前……いっぱつ躾けてやる!!」

蝶野「ちょ!しゃれならない!しゃれならいですって!!!」

蝶野「た、助けて逸見さん!」

エリカ「……お代はツケとくわ」

??「おら来い!!人様に迷惑かけんなよ!!!」

蝶野「いや~~~~~!!!!!!」




みほ「間一髪でしたね」

エリカ「なに勝手に恋人にしてるのよ。出禁にするわよ」

みほ「そんな!?」

763: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 16:32:46.23 ID:ae+VqTyH0
杏「んー」

エリカ「どうしたのよジロジロ見て」

杏「マスターってさー、師匠とかそんな人いるの?」

エリカ「どうしたのよいきなり」

杏「いやさ、カクテルとか料理とか、正直その歳でこんだけ作れるとは思えないわけで」

エリカ「料理は強いて言えばアンチョビさんだけど、料理もカクテルも、動画で見てそれを真似して少しアレンジしてるだけよ」

杏「……マスター人間止めてるの?」

エリカ「失礼ね!こんなのすこし勉強すればだれでもできるわよ!!」

杏「はいはーい」

エリカ(まさかあの子に負けないための勉強法がこんなところで役に立つとは思わなかったわ……)





とこんな感じですね。これでエリカの○○はいったん終わりかな。またレスの中に面白そうなのがあったらやるかも

それじゃ夜の更新のための安価を置いてお昼は終わりますね。


安価下1 お客さん
安価下2 お酒&おつまみ
安価下3 話題
安価下4 自由枠

安価下5 お客さん
安価下6 お酒&おつまみ
安価下7 話題
安価下8 自由枠

絹代          温泉巡りで湯治
ウサギさんチーム     例の映画の撮影見学や、ロケ地巡り
まほ          「実家」
みほ、まほ、赤星小梅   上記三名と黒森峰へ行き、在校生と戦車戦
杏           海底の武蔵を見に行こう
??          北海道旅行、ついでに大学選抜戦跡地巡り〜試合を振り返りながら〜

778: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 19:51:14.45 ID:ae+VqTyH0
エリカ「あーびっくりしたわ」

エリカ「あのあとあの時の男の人がお店の常連になるだなんて」

エリカ「人生分からないものね」

カランコロン

アンチョビ「よっ!」

エリカ「アンチョビさん、いらっしゃい」

アンチョビ「ごめんな開店して早々に来たりして」

エリカ「別にいいですよ、今日はどうします?」

アンチョビ「そうだな……麒麟山と酒盗のチーズ寄せで頼むよ」

エリカ「あら、今日は珍しく洋酒じゃないんですね」

アンチョビ「まぁな。今日は辛口のお酒が飲みたくて」

エリカ「?……はい、どうぞ」

アンチョビ「ありがと……うん、やっぱり今日はこれにして正解だったな」

エリカ「それで、何があったんですか?」

アンチョビ「聞いてくれ……最近というか少し前に後輩が結婚したって話をしただろ?」

エリカ「カルパッチョさんと来た時でしたね」

アンチョビ「そして最近大洗の生徒やいろんなところの生徒が結婚したって話を聞いて。みんなそういう時期になったんだなと思ったんだ」

アンチョビ「それで今日だ……ついに……来ちゃったんだよ」

エリカ「来たって何が?」

アンチョビ「ぺパロニまでもが結婚するって言ってな」

エリカ「へえ良かったじゃないですか」

アンチョビ「後輩の幸せは嬉しいさ。問題は相手なんだ」

エリカ「相手って結婚相手ですか?もしかてカルパッチョさん?」

カルパッチョ「いや私の弟だ」

エリカ「おおう……」

782: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 20:19:25.66 ID:ae+VqTyH0
アンチョビ「考えてみろ……私はあいつらは家族のように扱ってきたさ。中でもアイツは私のことを姐さんと慕ってきてくれてた」

アンチョビ「恋に一切が疎いように見えてたアイツが、私の前に弟と一緒に来てな、顔を赤らめて、三つ指ついて、」

ぺパロニ『これからは家族になりますんで……よろしくお願いしますッス、お義姉さん』

アンチョビ「嫌だあああああああああああああああ!!!あいつにお義姉さんなんて言われたくないいいいいいい!!!」

エリカ「別にいいと思うけど」

アンチョビ「違うんだ!!あいつが結婚するってことはだな!私にも来るんだよ!結婚しろって重圧が!!」

エリカ「?」

アンチョビ「結婚のあいさつに来て、あいつらが帰った後だ……親から『お前もそろそろいい人を見つけろよ、弟に先を越されて恥ずかしくないのか?』って言われてな」

アンチョビ「これから結婚するまでずっと小言を言われなくちゃならんのだ!それが嫌なんだ!」

エリカ「あー……というよりまだ早くないですか?まだ二十前半だと思いますし」

アンチョビ「私の顔は飽きたからさっさと孫を見せろだとよ。本当に親なのか疑いたくなる」

エリカ「それは悲しいですね……」

アンチョビ「でもこう……後輩が先に結婚してる現状を見ると私でも焦らざるを得ないんだ」

エリカ「まだ好きなことしててもいいと思いますがね……」

アンチョビ「エリカ、お前ならどうする?」

エリカ「私なら……やっぱり親に言われての結婚は嫌ですね。私の人生はそんなに束縛の多い人生だったから、恋だけは自由に生きたいですね」

アンチョビ「……お前、いい女だな」

エリカ「ありがと」

アンチョビ「私の気持ちを理解してくれるのはお前だけだよ……そうだ!!」

エリカ「どうしたんですか?」

アンチョビ「エリカには悪いがエリカが私の彼女?になってくれれば全てが収まるじゃないか!」

エリカ「え?」

アンチョビ「私の気持ちを理解してくれて、私の技術も理解してくれる。そして私の気持ちを汲み取ってくれる!」

アンチョビ「これなら恋も私のしたいことも両立できる!!どうだ!?」

エリカ「そ、それは……」

アンチョビ「どうだ?私もエリカの気持ちを尊重するから、お互いにwinwinだろ?」

エリカ「……考えておきます」


アンチョビ「それじゃあエリカ、また遊びに来るぞ!」

エリカ「お待ちしてまーす……結婚かぁ」

エリカ「するなら……アンチョビさんは確かにアリ……いや待て待て待ちなさい私。どうして女同士で結婚する流れになってるのよ……」

エリカ「アンチョビさんも疲れてるだけ……そうに違いない……」

785: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 20:49:14.84 ID:ae+VqTyH0
ケイ「アンジー、これお願い!」

杏「あいよー!んじゃこっち片づけといてー!」

エリカ「……二人ともだいぶ慣れてきてたわね」

ケイ「まぁマスターの指導のおかげね」

杏「このままお店構えちゃうかー?なんて」

エリカ「面白いこと言うじゃない……それじゃあ次来たお客さんの注文、二人が作って見なさい」

二人「え?」

エリカ「いい力試しになるわよ……ほら、来たわよ」

カランコロン

沙織「どうも~!」

麻子「んー」

エリカ「いらっしゃい、まぁ座って」

沙織「ねぇねぇ聞いて聞いて!今日は麻子との初デートだったのー!」

エリカ「いいじゃない、楽しかった?」

麻子「……まぁそうだな」

沙織「プリクラとか撮ったりして、すごく楽しかったー!」

エリカ「それは良かったわ。そうだ、今日は二人にお勧めがあるんだけど……それでいかしら?」

沙織「なになに~~!!気になる~!」

麻子「美味しいんならなんでもいい」

エリカ「ありがと。それじゃ二人とも、お願いね」

ケイ・杏「うぐっ!」

沙織「え、会長?!」

ケイ「サンダースの隊長も」

エリカ「さ、お願い」


786: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 20:58:17.98 ID:ae+VqTyH0
ケイ「どうするアンジーこのままじゃ」

杏「……ケイは料理、あたしはカクテルを作ってみる」

ケイ「でも料理って……そうだ!」

杏「お、何か作れそうなのがあるのかい?」

ケイ「カップルにお似合いの物よ!」

杏「それじゃ私は……こいつにしようかな」

・・・
・・


杏「おまたせ~」

沙織「これ、なんてお酒なんですか?」

エリカ「ハネムーンね。新婚のカップル向けのカクテルで香り豊かなカクテルね」

沙織「お洒落~!」

ケイ「こっちもできたわよ!」

麻子「これはアメリカンドッグか?」

ケイ「これに、こうやって……ほら!顔を書いたりするのよ!」

エリカ「顔を書いたのを見せ合ったりしたら面白そうね」

麻子「……なるほど。それじゃ……これ誰だ」

沙織「みぽりん!それじゃこっちは?」

麻子「華だな。思ってるよりも楽しいな」

エリカ「それは良かったわ。二人とも、大成功よ」

二人「いえ~~い!」

787: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 21:21:02.35 ID:ae+VqTyH0
沙織「そういえばエリリン知ってる?」

エリカ「何が?」

麻子「みほが優花里に求婚されたって話だ」

エリカ「ふーん」

沙織「あれ?なんだか反応薄いね」

エリカ「いやだって私に関係ないでしょ?それに、どうせ断ってそうだし」

麻子「実際その通りなんだが……」

沙織(どうするのよー!エリリン予想以上に反応無いー!)

麻子(みほの為に嫉妬の心を持たせようかと思ったけど……厳しいな)

エリカ「で、優花里のことだから諦めずに何回も求婚してるんでしょうに」

麻子「よく分かってるな」

エリカ「想像できそうだもの」

杏「でもさー、すこしは嫉妬とか危機感とかないわけ?」

エリカ「別に……」

四人(ダメだこりゃ)

エリカ「ただ、お店に来なくなるというなら少し……寂しいかな」

沙織「ほう」

麻子「それは」

杏「いい話を」

ケイ「聞いちゃったー」

エリカ「!?まさかあなた達!」

沙織「お代ここに置いとくわねー!」

麻子「ここに最後に来て正解だったな」

沙織「みぽりんにいい報告できそうー!それじゃ」

麻子「じゃあな」

エリカ「ちょ、ちょとまちなさいって!!」

杏「いやー面白い展開になってきたねー」

ケイ「みほがお店に来たらどんな反応するか楽しみね」

エリカ「もういや……」

788: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/15(水) 21:26:17.40 ID:ae+VqTyH0
杏「そういえばマスターこれ見て」

エリカ「なにこれ……ホテルの料理人募集?」

ケイ「これがどうしたの?」

杏「あの二人の結婚式のホテルここなんだよね」

杏「折角だから、三人であの二人の結婚式を盛り上げてみないかなーって」

ケイ「ワオ!ぐっとアイデア!!」

エリカ「私は別にいいけど……あの二人がいいって言うかしら?」

杏「ま、いいんじゃないのー?」

エリカ「適当ね……ちょっと待ってなさい」

エリカ「もしもし麻子、いや忘れ物とかは無いんだけど……結婚式の……え、いいの?いや、お願いしようとしてたんだったら好都合だけど……」

エリカ「分かったわ。恥の無い料理を作って見せるわ……それじゃ」

杏「許可、取ったんだ」

エリカ「勝手にやるわけにもいかないでしょ」

ケイ「当日の料理人を縛って、サプライズで私たちが作っても面白そうじゃない?」

エリカ「何言ってるのよ……さ、お店に戻るわよ」

二人「はーーーい」

エリカ(料理人ってことはケーキも作るのかしら……また動画見て勉強しないと)

797: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:04:31.38 ID:uxttM1nC0
代          温泉巡りで湯治
ウサギさんチーム     例の映画の撮影見学や、ロケ地巡り
まほ          「実家」
みほ、まほ、赤星小梅   上記三名と黒森峰へ行き、在校生と戦車戦
杏           海底の武蔵を見に行こう
??          北海道旅行、ついでに大学選抜戦跡地巡り〜試合を振り返りながら〜

では始めますね。

798: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:11:38.28 ID:uxttM1nC0
杏「そういえばマスターさー」

エリカ「お店じゃないから別に名前でいいわよ。で、喫茶店に呼び出して何の用なの?」

杏「忘れてるかもしれないけど、エリカを癒す旅行まだ残ってるんだよねー」

エリカ「えっ……しまった!!」

杏「まぁみんな怒ってないみたいだからいいんだけどねー。それで、早速なんだけどちょっと付き合ってくんない?」

エリカ「付き合うってどこによ?」

杏「海底」

エリカ「海底」

杏「武蔵、見に行こうよ」

・・・
・・


フィリピン近海

杏「いやー来たねー」

エリカ「なんか気が付いたらここにいたんだけど……」

杏「気にしない気にしない。さて、それじゃあ見に行きますか」

エリカ「ちょっと待って!見に行くってどうやって」

アレン「ハイアンズサン」

杏「お、ポールちゃん元気ー?」

アレン「ソレハモウ」

エリカ「……この人、武蔵を発見した!?」

杏「それじゃちょっと潜水艦借りるねー」

アレン「ドウゾドウゾ―」

エリカ「ちょ、ちょっと!」

杏「まぁいつもは陸の兵器しか乗ってなかったわけだし、たまにはいいんじゃない?」

エリカ「それは貴重な体験だからありがたいけど……」

杏「あんまし難しいこと考えないで、楽しんだら?」

エリカ「……そうね!旅は楽しまなきゃ!」

杏「よし!それじゃ出発進行!」

799: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:19:05.32 ID:uxttM1nC0
エリカ「これが……戦艦武蔵……」

杏「思ってたよりおっきいね~」

エリカ「昔はこれに乗って多くの人が戦ってたのね」

杏「ほんと、戦争とはいえこんな大きなものが作られていたなんてねー」

エリカ「……昔は人が寝ていたところも、今じゃ魚の住処になってるのね」

杏「海の上で激しく戦って迷惑をかけたんだから、沈んだ後ぐらいはこうやって落ち着ける場所を作ってもいいんじゃないかな?」

エリカ「そうね……こんなに立派な船なら引き上げてもとは思ったけど、ここで生まれ、育った魚もいるんだから、大事にしてあげないと」

杏「……立派になったね、エリカちゃん」

エリカ「どうしたんですかいきなり」

杏「正直、第一印象は最悪だったよ。嫌な奴としか思えなかった」

杏「でも今は話し合って分かったよ。ホント、立派な人間だ」

エリカ「……」

杏「今度はあんこう鍋を食べにおいで。ごちそうするから」

エリカ「そうね……ぜひ」

・・・
・・


エリカ「ありがとう、いい経験させてもらったわ」

杏「いいってことよ」

杏「私もマスターにはお世話になってるし、やりたいことも見つかったし」

エリカ「やりたいこと?」

杏「私、小料理屋開くことにしたから」

エリカ「へえ……」

杏「また今度、味見頼むねー」

エリカ「ええ、楽しみにしてるわ」

800: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:19:50.04 ID:uxttM1nC0
これで杏編は終わりですね。それではどんどん書いていきますよー

801: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:25:58.94 ID:uxttM1nC0
アールグレイ「エリカ、今日はいきなり呼び出してどうかしましたか?」

ミカ「結構真剣そうな声みたいだったけど?」

エリカ「あの時はお世話になったからそのお礼をしたくて……それに、約束したじゃない」

二人「?」

エリカ「温泉、入ろうって」

・・・
・・


絹代「おー逸見殿ー!こっちでありますよー!」

エリカ「今日はありがと、西さん」

絹代「いえ!逸見殿の為とあらば!それより後ろのお二人は……?」

エリカ「あー私のお姉様。今回一緒に温泉に入りたくて呼んだんだけどいいかな?」

ミカ「急な話でごめんね」

アールグレイ「無理でしたら私たちは」

絹代「大丈夫であります!私の知り合いのお店なので、そのぐらいは何とかなりますから!ささ、さっそく入りましょう!」

エリカ「ありがとう西さん、さ、お姉様も行きましょう!」

ミカ「……エリカ、元気になったね」

アールグレイ「ええ、これがエリカの在るべき姿なのでしょう」

ミカ「さ、待たせちゃ悪いから」

アールグレイ「そうですね……温泉なんて久しぶり」

ミカ「ご飯もあるらしいから楽しみだな」

802: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:35:14.66 ID:uxttM1nC0
四人「ああ~~~~////」

エリカ「気持ちいいわね~~」

絹代「まったくでありますな~~~~」

ミカ「温泉には大切なものがたくさん詰まってるね」

アールグレイ「はぁ……溶けてしまいそうです」

絹代「それにしてもお三方は肌がきれいですね~~~」

エリカ「そう……かな?」

アールグレイ「気にしたことはありませんが……」

絹代「あとは髪もきれいですし……いや~~私が男でしたら告白をしていますでしょう!」

ミカ「褒め言葉として受け取っておくよ……そういえば君は女同士での結婚はどう思ってるんだい?」

絹代「私としては大和撫子になるためには、やはり殿方と結ばれるべきだと考えています!」

エリカ「でも、あなたじゃおしとやかにしてたら禁断症状で特攻しちゃいそうよね」

絹代「いや~それを言われるとなんとも」

アールグレイ「でも、西さんはなんとなく好きな殿方の前だと、緊張して逆に落ち着いてそうでもありますね」

エリカ「あ~~~それもありそう」

絹代「どうなんでしょうか……」

ミカ「その反応だと……付き合ったことは無いのかな?」

絹代「恥ずかしながら……」

アールグレイ「安心してください、エリカも同じですから恥ずかしがることは無いですよ」

エリカ「ちょ、お姉様!?」

絹代「そうでありましたか~!これから一緒に頑張りましょう!逸見殿!」

エリカ「私はそういうのは……それに、お姉様だって彼氏いたことないでしょう?」

ミカ「……彼氏は人生に必要とは思えないな」

アールグレイ「そ、その通りですねミカ、必要とは」

絹代「恥ずべきことではないのでは?」

アールグレイ「うぐっ」

エリカ「まぁここにいるみんな、似た者同士ってことで」

絹代「ですな!」

エリカ「あ~~~~~!」






癒される~~~~~!!!

804: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 01:45:47.25 ID:uxttM1nC0
エリカ「待ち合わせ場所はここだと思うんだけど……」

ちょんちょん

エリカ「ん?」

紗希「……」

エリカ「アナタが迎えに来てくれたの?」

紗希「……」コクリ

エリカ「それじゃ案内してもらえるかしら?緊張するわね……まさかゴジラの撮影が見られるだなんて」

・・・
・・


梓「あ、みんな!エリカさん来てくれたよ!」

エリカ「久しぶりね、元気にしてた?」

桂里奈「もちろんです!」

あや「エリカさんが来るのにみっともないところ見せられないもんねー」

エリカ「別にそんな気にしなくても……それで、これから戦車道のシーンでいいの?」

梓「そうです!私たちの活躍、しっかり見ててください!」

エリカ「そうね……かっこいいところ、見せてちょうだいね」

六人「はい!」

エリカ「さて……どうなるやら……」

監督「お、君が噂の逸見さんだね?彼女たちから話は聞いてるよ」

エリカ「……監督さん?」

監督「お、顔を知っててもらえるとは光栄だ。ところで逸見さん、実は……」

エリカ「え!?でも……そんな……」

監督「そこをなんとか……」




あゆみ「エリカさん、何話してるんだろう?」

梓「監督があんなに頭下げてるの初めて見た」

紗希「……」

805: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 02:01:58.47 ID:uxttM1nC0
監督「それじゃ撮影再開するぞー!よーい……アクション!!」

梓「まずい!味方が!!」

紗希「……!」

桂里奈「どうしましょう!このままじゃ!」




エリカ「全軍うろたえるな!」

あゆみ「嘘!?」

あや「エ、エリカさん!?」

エリカ「陣形を整えるために全軍後ろに!そのあとはゴジラの右の足に向かって集中砲火!固い皮膚だって一か所を撃たれたらダメージが入る!」

優季「なんだかよくわかんないけど!」

桂里奈「エリカさんがいてくれたら百人力!」

梓「やるぞーーー!!あいあーい!」

・・・
・・


カットー!おつかれさまでーす

一同「おつかれさまでーす」

エリカ「ふぅ……これでいいですか?」

監督「勿論です!あとは少しだけ物語用に撮影して終わりなんで付き合ってもらえたら……」

エリカ「ここまで来たんだからちゃんとしたの作ってほしいし、別にいいわよ」

監督「いやーごめんね!じゃあ休憩挟んだら撮影するから!」

エリカ「分かりました……ん?」

六人「エリカさん、お疲れ様でした!」

梓「びっくりしました!」

紗希「……」コクコク

あや「こんなの聞いてなかったですし!」

あゆみ「台本も練習もなかったんでしょ?!」

桂里奈「エリカさんは本当に天才です!」

優季「憧れますー!」

六人「ねー!」

エリカ「まぁ急なオファーでびっくりしたけど……これも貴重な体験だもの。楽しまなくちゃ」

エリカ「さぁ撮影頑張るわよ!ここまできたんだからハリウッド狙うわ!」

全員「おおーー!!!」

815: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 15:56:14.90 ID:uxttM1nC0
エリカ「さて……次はどこにいこうk」

まほ「やぁ」

エリカ「うげっまほさん」

まほ「その反応は流石に私でも悲しいぞ、エリカ」

エリカ「すみません……それで、今日はどうしたんですか?」

まほ「慰安旅行の続きをしているのだろ?実はリストを見てみるとわかると思うんだが……」

エリカ「リスト……こ、これは!」

まほ「さぁ、招待するよ。我が家に」

エリカ「……無事に帰られますように」

・・・
・・


しほ「ようこそ、西住家へ」

エリカ「どうも……お邪魔します」

まほ「荷物運んでおくぞ」

エリカ「あ、お願いします……それで、私はどうしてここに?」

しほ「まほがどうしても家をあなたに紹介したいと……詳しくは増設したアナタ用の部屋ですが」

エリカ(まずい外堀が!)

しほ「常夫さんがまほの願いと聞いて泣くほど喜びながら造っていましたので、よい出来だとおもいます」

エリカ(入ったら罠が無いか調べなきゃ)

しほ「残念なことに常夫さんは今日は出張でいないので、会うことはできませんが……常夫さんも大変悔しがっておりました」

エリカ(いたら命は無かったかも)

まほ「エリカ、運んでおいたぞ」

エリカ「あ、ありがとうございますまほさん!」

まほ「それじゃお菓子と飲み物を用意してくる」

エリカ「そんなとこまで……」

しほ「……あんなに嬉しそうなまほを久しぶりに見ました」

エリカ「そうなんですか?」

しほ「ええ……これからのまほの人生には色んな障害があるでしょうが、あの様子なら大丈夫でしょう。エリカ、あなたがいるから」

エリカ「……私がどんな力になれるかはわかりませんが、まほさんのためなら何でもしますよ」

しほ「それが聞けて満足です……ところでエリカ、一ついいですか?」

エリカ「なんでしょう?」

しほ「まほを呼ぶときはなんて?」

エリカ「まほさんですね」

しほ「みほは?」

エリカ「みほ」

しほ「では、私は?」

エリカ「家元、もしくは当主ですね」

しほ「……」むー

エリカ「どうしたんですか?リスみたいに頬が膨れていますが」

しほ「何でもありません、部屋はこの先の突き当りを右に曲がったところです」

エリカ「ありがとうございます!では失礼します!」

しほ「……ずるい」

816: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 16:12:10.65 ID:uxttM1nC0
エリカ「ここね……とりあえず入るだけ入っておこうかしら」

エリカ「失礼しまーす…………お邪魔しましたー」

まほ「どうした?中に入らないのか?」

エリカ「まほさん……この部屋にですか!?」

まほ「何かおかしい所があるか?」

エリカ「どうして壁にまほさんとみほさんの写真が敷き詰められてるんですか!?」

まほ「お父様がエリカさんの趣味だからって」

エリカ「んなわけないでしょ!!??」

まほ「エリカ、言ってくれればこんな隠し撮りじゃなく好きなポーズをするのに…///」

エリカ「顔を赤らめないでくださいよ!こんなことしませんから!!」

まほ「そうか……」

エリカ「お願いですから残念そうな顔しないでくださいよ……とりあえず、寝るところはここしかないんですか?」

まほ「もう一つある……」

エリカ「じゃあそこに移動しm」「私の部屋だが」「今すぐ写真剥がしましょう」

まほ「むー」

エリカ「そんな顔しないでよ……結構簡単にはがれるかわね……これなら早く終わりそうね」

まほ「そうだな、さっさと済ましてしまおう」


817: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 16:28:26.34 ID:uxttM1nC0
エリカ「やっと終わった……ってもう夜ね」

まほ「ふむ……それじゃご飯を作ることにしよう」

エリカ「あ、それじゃあてつだいまs」

まほ「エリカは待っていてくれ、今日は私の力で作ってみたいんだ」

エリカ「まほさん……」

まほ「料理は苦手だが……練習してきたんだ、安心して待っていてくれ」

エリカ「……それじゃあお言葉に甘えさせて」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


エリカ「随分と時間かかってるけど……大丈夫かしら?」

まほ「おーい、開けてくれー」

エリカ「あ、はーい!」

まほ「ありがと……そして、おまたせ」

エリカ「これ……ハンバーグですか?」

まほ「ドイツで食べたのを私なりに再現してみたんだが……食べてくれるか?」

エリカ「勿論です!!それじゃいただいきます!あー……ん!」

まほ「……ど、どうだ?」

エリカ「……正直、ドイツで食べたのとはちょっと違いますね」

まほ「そ、そうか……」

エリカ「でも、こっちの方があったかくて、私、好きです」

まほ「エリカ……」

エリカ「今度は私も一緒に作りますから、二人で作り上げましょうね」

まほ「ああ……ああ!!」

エリカ「さ、冷めないうちに食べちゃいましょ!」

まほ「そうだな!」





しほ「……」

\ハイアーンダ、エリカ/\ヒトリデタベラレマスカラ―!/

しほ「……いい人に巡り合えましたね、まほ」

常夫「そうかもしれないですね……」

しほ「常夫さん……」

常夫「……こんなの見せられたら、反対できないですね」

しほ「よくわかりませんが……あなたも仲良くなれますよ」

常夫「そうだと嬉しいですね」

818: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/16(木) 17:20:16.25 ID:uxttM1nC0
エリカ「お風呂ありがとうございます……」

まほ「気にしなくていいんだが……どうしてそんな不思議そうな顔してるんだ?」

エリカ「いや……まほさん、お風呂に侵入してこなかったなって」

まほ「……」

エリカ「そんな忘れてたみたいな顔しないでください……それで、今日はこの後どうするんですか?」

まほ「明日、イベントを企画してるからそれに備えて早寝だな」

エリカ「イベント?」

まほ「きっとエリカは気に入ってくれるはずだ、安心してくれ」

エリカ「そうですか……まぁそういうことなら早く寝ようかしら」

まほ「そうだな、それじゃ電気消すぞ」

エリカ「あ、ありがとうございます……って、なんで枕が二つあるんですか?」

まほ「?いっしょにねるためn」

エリカ「出て行ってください!」

まほ「むー」

エリカ「ったく……」

まほ「エリカ……」

エリカ「……今日だけですからね」

まほ「!」

エリカ「ハンバーグのお礼ですから……」

まほ「……ありがとうエリカ。それじゃオヤスミ」

エリカ「おやすみなさい、まほさん」

・・・
・・


まほ「まだ、起きてるか?」

エリカ「ええ……どうしました?」

まほ「もう一度……私と一緒に戦ってはくれないか?」

エリカ「まほさん……」

まほ「……正直な話、私は西住の名前に重荷を感じている」

まほ「このままではいつか押しつぶされそうで……怖いんだ」

エリカ「……」

まほ「エリカ、お前がいてくれたらと思うことは今まで何度もあった。もう……私にはお前がいないのが考えられないんだ」

まほ「エリカ、共に歩んでくれないか?私の戦車道を……」

エリカ「……まほさん、それはできません」

エリカ「私にはそんなことをできるだけの力はありません。それに、まほさんは大事なことを忘れています」

まほ「大事なこと?」

エリカ「まほさんの戦車道は西住流の教えを守り、さらに高めることです」

エリカ「それは西住ではない私にはフ踏みこんではいけない領域です」

エリカ「まほさんのしたいこと、なすべきことが、西住流の新しい道なりますから、自分の好きなようにやってくださいよ」

エリカ「みほは、それで強くなったんですから」

まほ「……そうか」

エリカ「そうですよ」

まほ「ありがとな、エリカ。おやすみ」

エリカ「ええ、おやすみなさい、まほさん」

828: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 12:41:35.36 ID:Uvk96mYz0
エリカ「んー……よく寝たわね……」

まほ「むにゃ……」

エリカ「どうしてこの人が隣で裸で寝ているのかは置いておいて……顔でも洗いに行きましょうか……」

エリカ「えっと……洗面所はこっちかしら……」

みほ「あ、エリカさんおはようございます」

エリカ「あぁおはようみほ……」

みほ「そろそろご飯できますよ。あ、洗面所はそっちじゃなくて左ですよ」

エリカ「あぁありがと……」バシャバシャ

エリカ「……ん?」

エリカ「どうしてあんたがここにいるのよ!!??」

みほ「いやだなエリカさんここ私の実家ですよー」

エリカ「いやでもあんた確か」

みほ「はいタオルです」

エリカ「あぁありがと……じゃなくて!」

しほ「おはようエリカ、みほ」

みほ「おはようございますお母様」

エリカ「おはようございます……ってみほ大丈夫なの!?」

みほ「何がでしょうか?」

しほ「今日はアサリの味噌汁ですか……いい選択ですね、みほ」

みほ「ありがとうございます」

まほ「大学に入学するようになってからちょくちょく家に帰ってきてるぞ、おはようエリカ」

エリカ「おはようございます……まぁ仲良くなれたんだったらいいのかな?」

まほ「それよりエリカ、私の服はどこにやった?」

エリカ「知りませんよ!」

しほ「さぁご飯にしましょう、ね、常夫さん」

常夫「そうですね」

エリカ「あ」

常夫「おはようございます……逸見さん」

エリカ「おはようございます……(どうして私を見る目がそんなに鋭いのよ!名字を強調してくるし!)」

常夫「いやぁ楽しみですね、逸見さんとこうやってお話しできる日を……待っていましたから」

エリカ「は、ハハハハ……(胃、胃が…!)」

830: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 13:00:23.36 ID:Uvk96mYz0
結局何事もなく食事が終わり、私とみほとまほさんは別室に呼ばれました。

まほ「それで、お話とは?」

しほ「あなた達の母校でもある黒森峰の現役生から挑戦状が届きました」

エリカ「挑戦状?」

しほ「現役生10両で、西住流で最高の門下生の名前を手に入れるためだそうです」

まほ「それで……私たちが戦うってことですか?」

しほ「現在、西住流から出せるのはみほとまほだけです」

エリカ「それじゃまともに戦車も動かせられないんじゃ!」

しほ「そうです……二人は出てもらいますが、エリカさん、アナタにもお願いしたいのです」

エリカ「私ですか……?」

しほ「恐らく私たちの陣営では動かせるのは良くて一両です。となれば西住流の戦いは存分に発揮できません」

しほ「しかし、多数に対して一両で戦う戦い方にたけているアナタがいれば、勝機はこちらに舞い降りてくるでしょう」

エリカ「でもそれでも三人じゃ!」

赤星「お話は聞かせてもらいました!!」

みほ「赤星さん!」

エリカ「どうしてここに?!」

赤星「エリカさんが西住家にお邪魔しているのに、昔を思い出して話す機会はこれしかないと思い飛んできました!」

まほ「加勢してくれるのはありがたいが……お腹に子供がいるんじゃ」

赤星「英才教育ですよ!小さいころからエンジンの音を聞かせて、将来立派な戦車乗りになってもらいます!」

エリカ「……ダメよ。まだ安定期に入ってないでしょ」

赤星「でも!」

エリカ「折角頂いた命。大切にしなきゃだめよ……だから、赤星さんには遠見を任せてもいいかしら?」

赤星「遠見?」

エリカ「視界の開けた所から、相手がどんな形で何両来ているかを教えてほしいの。多数に一人なんだからこんだけのハンデはあってもいいはずよ」

しほ「そうですね。私としても母体を戦車に乗せるのは反対したいので、それでいいですか?」

赤星「でも……分かりました。遠見の役目、しっかりと果させてもらいます!」

まほ「ありがとう……それで、どうするんだ?結局三人になってしまったが」

エリカ「……助っ人が必要ね」

ガラララッ!

ミカ「お困りのようだね」

アールグレイ「いつ出発するのですか?私たちも同行しましょう」

エリカ「お姉様!」

みほ「エリカさんのお姉さんが来て五人……これなら戦えますね!」

まほ「そうだな……戦車は倉庫にあるティーガーⅡを使おう」

しほ「許可します。では、後のことは任せます。西住流に恥じないように」

六人「はい!」

831: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 13:01:45.85 ID:Uvk96mYz0
エリカ「で、どうしてお姉様がここに?」

ミカ「西住流の本家に行くと聞いたので」

アールグレイ「心配で外で野営してました」

832: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 13:14:31.11 ID:Uvk96mYz0
作戦会議

まほ「では車長はエリカ、装填手は私、通信手はみほ、操縦はアールグレイ、射撃はミカでいこう」

みほ「異議なし」

ミカ「いいんじゃないかな?」

アールグレイ「問題ありませんね」

エリカ「西住流の戦いなのにこれでいいのかしら……」

まほ「エリカも黒森峰を出ているのだから問題は無いだろう。それで、作戦はどうする?」

エリカ「今回はまほさん達を相手にしてた時に比べて状況は比較的楽な方よ」

赤星「どうしてですか?」

エリカ「こっちには赤星さんの遠見で状況を把握しやすい環境にある。さらに、相手は西住流の教えを受け継いでいる子だけ。愛里寿がいないだけで作戦が立てやすいわ」

エリカ「集団戦を得意としてる西住流の崩し方は簡単よ。みほのやっていた通りに各個撃破すればいいのよ」

みほ「でもあれは仲間がいたからできたことで」

エリカ「さらに言えば機動力のある戦車中心で構成されていた、よね?でも安心しなさい。ちゃんと考えてるから。今回の戦場は森林地帯が多いみたいだからね」

エリカ「そうね……忍者作戦とでも名付けようかしら?」

みほ「にんにん作戦ですね!」

まほ「可愛いな」

アールグレイ「エリカらしいですね」

エリカ「なんでよ!!」

ミカ「森林……あの時の戦いをもう一回やるのかい?」

エリカ「それの応用よ。ミカお姉様の腕にかかってるから」

ミカ「それは頑張らないといけないね」ポロロン

エリカ「さて……小生意気な後輩にはお灸をすえてやらないとね」

833: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 14:02:04.98 ID:Uvk96mYz0
当日

エリカ「……赤星さん、敵はどんな感じ?」

赤星「先頭にティーガー、後続にティーガーⅡが二両、後ろにエレファント、そして六両のパンターです」

まほ「エリカが隊長と見て機動戦を選んできたとみるべきだな」

エリカ「好都合よ。さぁ行くわ!パンツァー・フォー!」

・・・
・・


虎Ⅱ車長「隊長!敵はなかなか現れませんね」

虎車長「数で見ればこっちの方が有利だから待ち伏せか?」

虎Ⅱ車長「しかし見つかれば集中砲火を浴びせるだけですし……どうやって勝つつもりなのでしょう?」

虎車長「もうあきらめて逃げ回ってるんじゃないかな?掃討戦を選んだ相手を公開させてやる!」

虎Ⅱ車長「そうですな!はっはっはっはさぁすすm」バコーン シュポ

虎車長「狙撃!?敵エイ見えるか!?」

パンター「いえ……見えません!ぐわぁ!!」シュポ

虎車長「まさかこの平原で狙撃だと……一体どこから!?」

象車長「まさか……前方の森から!?」

虎車長「なんて腕だ……エレファントとパンター二両は森の外で待機!あとの全員で森に入って外に出すぞ!」

一同「了解!」




赤星「エリカさん、予想通りに敵は進行していきます」

エリカ「まるでマニュアル通りにしか運転できない初心者ね。黒森峰はこんなので大丈夫かしら?」

ミカ「狙撃は終わりかな?」

エリカ「そうね。では例のポイントに車両が来るまで後退して待機」

アールグレイ「よっと……どうもこの戦車は車体が大きくて苦手ですね。クロムウェル使いましょう」

エリカ「あんなの乗ってたらまともに狙撃できないわよ。それに装甲だって抜けるか分からないわ」


834: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 14:12:21.33 ID:Uvk96mYz0
虎車長「森に入ったわいいが……!敵さんはきれいに足跡残していってるじゃないか!各員!足跡を追いかけろ!森から追い出すぞ!」

一同「了解!」

虎車長「よしこれで……ん?何かおかしいぞ……」

バコーン シュポ

パンター「すみません!やられました!」

虎車長「何!?どこからだ!?」

バコーン シュポ

パンター「どうして後ろから!?前にいるんじゃ!?」

虎車長「後ろからだと……!?もしかしてこの足跡は……いやそんな時間は!」

虎車長「相手はこの森の中を走り回り、尚且つ狙撃し、そして私たちを分散させるため用の足跡すら残していたのか!?」

シュポ

パンター「すみせ~~ん」

シュポ

虎Ⅱ「やられましたー!」

虎車長「森に私だけだになってしまっただと!?そんなこれじゃあ!」

エリカ「はぁい後輩!!」

虎車長「うわぁあ!!??」

エリカ「アナタの敗因は……多すぎるからあとで全部まとめて教えてあげるわ。今は必死に反省してなさい!」

バゴーン シュポ

虎車長「そ、そんな……」

みほ「すごい……」

エリカ「森に入ってきた時点で私たちの領域に入ってきてるようなものよ。あとは一両一両片づけるだけ」

エリカ「まぁこんなことができるのはみんながいるおかげなんだけどね。赤星さん、残りの三両はどうしてます?」

赤星「エレファントを先頭にゆっくりと前進しています……これだと戦力の逐次投入ですね」

エリカ「はぁ……こんなのが後輩だなんて……」

まほ「きついお灸が必要だな」

エリカ「ホントそうですよ……それじゃ、同じように片づけましょうか」

シュポ シュポ シュポ

勝者、西住流

835: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/17(金) 14:31:03.22 ID:Uvk96mYz0
エリカ「さて……これは当主からきついお仕置きかしら?」

まほ「だな。久しぶりに起こる母上を見られる」

みほ「私としては複雑だなぁ」

エリカ「正直な話、戦い方が雑だったから、黒森峰の名前を背負うならもっとしっかりしてほしいわね」

ミカ「それじゃ私たちは旅に戻るよ」

アールグレイ「エリカ、最近連絡が少なくて寂しいので、しっかりと連絡するように」

エリカ「分かりましたから。お姉様、ありがとうございました」

赤星「エリカさんはこの後どうするご予定なんですか?」

エリカ「最後の旅行……北海道に行ってくるわ」

まほ「北海道?」

みほ「誰と行くのですか?」

エリカ「えっと……名前が書いてないわね。誰なのかs」

愛里寿「私」

エリカ「うひゃあぁ!?」

愛里寿「お姉様、お待たせ」

エリカ「お、脅かさないでよ……」

愛里寿「みほお姉ちゃんもまほさんも赤星さんもお疲れ様でした」

愛里寿「それじゃお姉様、行きましょ」

エリカ「ちょ、ひっぱらないでって!」




みほ「なんか……あっという間に行っちゃいましたね」

赤星「あんなに小さくても行動力はあるんですね」

まほ「でももう高校生ぐらいの年齢だろうし……あれ?ということは結婚できる?」

みほ「!?」

赤星「これはお二人にとってはまずいですね」

まほ「しかも二人きりとか許せない!」

みほ「この後の戦車の整備さえ無かったら追いかけたのになー……」

846: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/18(土) 00:10:27.33 ID:+ovEqZFE0
愛里寿「ほらお姉様、こっちです」

エリカ「ちょ、引っ張らないでって……まだ病み上がりなんだから……」

愛里寿「あっごめんなさい……」

エリカ「はぁ…はぁ…その、嬉しいのは分かるから、もうちょっと落ち着いていきましょう」

愛里寿「うん……」

エリカ(ちょっと落ち込んじゃったわね……負い目を感じさせちゃったかしら?)

エリカ「そういえば愛里寿、北海道では何をする予定なの?」

愛里寿「えっと、まずは限定ボコを見て、そのあとは……」

愛里寿「……」

エリカ「あとは?」

愛里寿「考えてなかった……」

エリカ「……へ?」

愛里寿「お姉様と一緒にいられることが嬉しくて……私、お姉様と一緒ならどこでも嬉しいから……」

エリカ「……///」

エリカ「お、おほん!それじゃ折角だから美味しいもの食べに行きましょうか!旅館は予約してるんでしょ?」

愛里寿「うん」

エリカ「それじゃ旅館に戻るまで、北海道を満喫しましょ」

愛里寿「……うん!」

エリカ「よし!それじゃ行きましょう」

愛里寿「お姉様、手、繋いでもいいですか?」

エリカ「勿論よ」

愛里寿「ありがと///」

847: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/18(土) 00:27:46.63 ID:+ovEqZFE0
エリカ「そういえば北海道の限定ボコってどんなものなの?」

愛里寿「アイヌの姿をしてボコボコになってるボコ!」

エリカ「見事にご当地なのね」

愛里寿「あとはまり    に殴られてるボコもある」

エリカ「何でもありね」

愛里寿「他にもいっぱいあるって聞いてる」

エリカ「凄いわね……ん?」

愛里寿「どうかしました?」

エリカ「……いいえ。何でもないわ」

愛里寿「?じゃあ行こ、お姉様」

エリカ「そうね(視線を感じたけどいったい誰が……?)」



??「愛里寿……」

??「物陰で見てるのはどうかと思いますよ」

??「でも私のかわいい愛里寿が!」

??「邪魔しちゃいけませんよ。さぁ帰りますよ」

??「そんな~~~~!!」

愛里寿「?」

エリカ「気のせいね……私、ご飯はラーメンもいいかなと思ったんだけど、海鮮ハンバーグってのもあるみたいね」

愛里寿「ハンバーグ!」

エリカ「美味しかったらお店でも作ってみましょうか」

愛里寿「うん!」

848: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/18(土) 00:45:35.48 ID:+ovEqZFE0
食事も買い物も終えて旅館へ

エリカ「今日は楽しかったわね」

愛里寿「うん!お姉様ありがとう!」

エリカ「別に私は付き添ってただけよ。さて、それじゃお風呂にでも行きましょうか」

愛里寿「うん!」

エリカ(ホント愛里寿に初めて会った時を思い出すわね……少しでも昔の空いた時間を埋められるように私も……)

エリカ「あ、でも体触るのは禁止だからね」

愛里寿「え、お背中だけでも」

エリカ「そうやって何回胸を  れそうになったか分からないから」

愛里寿「っち」

エリカ「油断ならないわね……」



カポーン

エリカ「ああああ~~~~~~~」

エリカ「染みるわああ~~~~~!」

愛里寿「お姉様、おじいちゃんみたい」

エリカ「もう私温泉の中でお店経営したいわぁ」

愛里寿「それは困る」

エリカ「どうして?」

愛里寿「お姉様のハンバーグ食べられなくなっちゃう」

エリカ「それはダメね……愛里寿も大きくなったわね」

愛里寿「成長期、来たから」

エリカ「お母さんにも似てきたし、将来は美人間違いなしね」

愛里寿「それは嬉しい。きっとお姉様との子供も可愛くなるから」

エリカ「作らないわよ」

愛里寿「残念……やーってやる♪やーってやる♪やーってやるぜー♪」

エリカ「~♪」

二人(幸せ~)

849: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/18(土) 00:56:03.92 ID:+ovEqZFE0
エリカ「それじゃそろそろ寝ようかなと思うんだけど」

愛里寿「もっとお姉様とお話ししたいです」

エリカ「私もしたいところなんだけど、ちょっとさすがに疲れちゃって……足かばってたから変に疲れちゃったみたいね」

愛里寿「あっ……それじゃ寝る」

エリカ「ありがと」

愛里寿「でも、一緒の布団で寝るのが条件」

エリカ「え!?それは……」

愛里寿「お願い、最後のお願いだから」

エリカ「……しょうがないわね」

愛里寿「!」ぱぁあ!

エリカ「ほら、おいで」

愛里寿「うん!」

エリカ「それじゃおやすみなさい」

愛里寿「おやすみなさい、お姉様」

・・・
・・


エリカ(……)

愛里寿(お姉様の体いいにおいやわらかい離れたくないもっともっと匂いを擦り付けたい)

エリカ(熱い……)

エリカ(……そうだ)

エリカ「愛里寿」

愛里寿「なに?」

エリカ「明日、大学選抜の試合をやったところに行くことはできる?」

愛里寿「できるけど……どうして?」

エリカ「ちょっと、行きたくなったのよ」

850: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/18(土) 01:08:01.49 ID:+ovEqZFE0
大学選抜跡地

エリカ「……懐かしいわね」

愛里寿「うん……」

エリカ「愛里寿は当時、どうだった?」

愛里寿「どうって?」

エリカ「西住流と戦ってみて」

愛里寿「……強かった。でも、私にも甘い所があったと思う」

エリカ「今ならどう?」

愛里寿「勝つよ。もう同じ轍は踏まないし、それに、お姉様がいるもの」

エリカ「私?」

愛里寿「お姉様が一緒に戦ってくれるのが一番うれしいけど、それよりもお姉様が見ていてくれるだけで、負ける気がしなくなる」

エリカ「そんなに凄い人じゃないわよ、私は」

愛里寿「愛する人の前でいい姿を見せたくなるのは当たり前だもん」

エリカ「……そう///」

愛里寿「照れてる?」

エリカ「うっさい……」

愛里寿「お姉様は本当に戦車道には戻らないのですね」

エリカ「ええ……たまに乗ることはあっても、本格的に復帰することは無いわ」

愛里寿「そうですか」

エリカ「ごめんなさいね」

愛里寿「大丈夫。だから、私の姿を、いつまでも見ていてくださいね」

エリカ「……それで満足するなら」

愛里寿「うん」







エリカ(あれ、もしかして変な約束しちゃったかしら?)

愛里寿(私のプロポーズ、受け取ってもらえた///)

867: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 01:29:18.67 ID:nTauQMO60
エリカ「んー……帰ってきたー!」

エリカ「さて、しばらくは予定も何もないし気楽にお店を再開しましょ」

カランカラン

エリカ「いらっしゃい……うげ」

みほ「うげはひどいですよエリカさん……今日はちゃんとしたお客さんとして来たんですよ」

エリカ「そうだったのね……今日はサービスするから許してよ」

みほ「そうですね……それじゃいつもので」

エリカ「ソルティドッグとポテトサラダね。少し待ってて」

みほ「それじゃ……ふぅ」

エリカ「その様子だと、今日帰ってきた感じかしら?」

みほ「そうですね。急ぎ帰らなくちゃいけない用事もあったので」

エリカ「急ぎの用ね……はい、ポテトサラダ」

みほ「ありがとうございます!」

エリカ「その用事はもう終わったの?」シャカシャカ

みほ「いえ、それがエリカさんに関係のあることでして」

エリカ「私?あ、できたわよ」

みほ「あ、いただいきます……うん!やっぱりエリカさんのはいつでも美味しいですね!」

エリカ「ありがと。それで、私に関係するってどういうこと?」

みほ「実は西住流に関係することです……それは」

エリカ「……」

みほ「お母様が……三人目を作ろうとしているんです!」

エリカ「……は?」

みほ「だから私に妹が」

エリカ「いや確かにそれも驚きだけど、それが私とどうして関係が……もしかして」

みほ「そのもしかしてなんです……相手はエリカさんがいいと言っていたんです」

エリカ「……ちょっと待って。それって……」

みほ「恐らく考えている通りです……」

みほ(IPSの開発に乗り気だったのはこのためだっただなんて……油断してました!)

エリカ(常夫さんに殺される……間違いなく殺される……!!!)

みほ・エリカ(どうにかして対策を練らないと!!)

870: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 01:36:30.85 ID:nTauQMO60
エリカ「どうすれば……いいのよ……」

みほ「エリカさん……」

エリカ「みほやまほさんはまだ私でもなんとかなるわ……でも、今回の相手は!」

みほ「今までの常識が通じない相手ですから、恐らく熾烈な戦いになるかと」

エリカ「みほがそういうんだからやっぱり強敵なのよね……」

みほ「腕も知識でも一歩上を行ってますし、これとない相手ですね」

エリカ「……生きて帰れるかしら」

みほ「(ん?)殺しはしないと思いますけど、かなり絞られると思います」

エリカ「……どうしよ、何も対策が思いつかない」

みほ「私とお姉ちゃんでなんとか食い止めてみますから、エリカさんはいつも通り生活しててくださいね」

エリカ「みほ……」

みほ「恐らく私の人生で一番の戦いになると思うから……このお酒の味、覚えておきたくて」

エリカ「ありがと……二人にこんなに頼もしく思えるようになる日が来るなんて」

みほ「任せてください!それじゃ、伝えることは伝えましたんで、お酒を楽しみましょう!私、シェイカー持ってきたんです!」

エリカ「あら、それじゃ少し練習しましょう。腕前を確かめたいし」

みほ「はい!」





常夫「……私だ。例の物を用意しろ。あぁすべての責任は俺が受け持つ。相手を生かして返すな」

しほ(子供の名前は……りほにしましょう)

872: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 01:48:31.28 ID:nTauQMO60
エリカ「あの日から西住流の人はお店には来てないけど……二人がうまくやれてると思っていいのかしら?」

エリカ「とりあえず私は二人が帰ってきてもいいようにお店を用意しておくことしかできないわね……」

ドドドドドドドドドドド……バタン!!

ローズヒップ「おじゃまいたしましてよー!!」

エリカ「うわぁうるさい人が来た」

ローズヒップ「そんなことは言わないでくださいまし!さぁアッサムさんも中へ!」

アッサム「そんなに引っ張らなくても入れます。初めまして逸見エリカ、私のことはアッサムとお呼びください」

エリカ「ええよろしくアッサムさん。さぁ立ってないで座ったら?今メニューを持ってくるから」

アッサム「その必要はありません。あなたが先日黒森峰との戦闘で手に入れたノンアルコールビールとソーセージがあるはずですので、それをお願いします」

エリカ「……データ収集が得意な生徒がいるとは聞いていたけど、収集能力も高いのね」

アッサム「情報は武器、そうとは思わなくて?」

エリカ「気が合いそうね。すぐに持ってくるから待ってなさい」

ローズヒップ「?何だかよくわかりませんが嬉しそうですね」

アッサム「こうして会うのも初めてですし、思ってたより話しやすそうな人でしたので」

エリカ「はいお待たせ。味は私が保証するから安心して」

アッサム「ありがとうございます。では」

ローズヒップ「アッサムさんの初めてのバー訪問を祝って乾杯ですわー!」

アッサム「もっと静かに。エリカさんも困ってしまいますよ」

エリカ「もう慣れたからいいわよ」

ローズヒップ「ん~~~~美味しいですわー!」

アッサム「まったく……あ、美味しい」

エリカ「口にあってよかったわ」


873: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 02:02:18.23 ID:nTauQMO60
エリカ「そういえば……ローズヒップ、その左手の指輪は?」

ローズヒップ「そうでしたわ!今日は報告に参りましたの!」

エリカ「報告?」

アッサム「実は私たち……子供を授かりまして///」

エリカ「……ん~?」

ローズヒップ「今アッサムさんのお中には私たちの愛の結晶が育ちつつありましてよ!」

エリカ「あぁ……結婚して子供までいるってことね……」

エリカ「失礼だけど……正反対な性格に思える二人だと思うんだけど……きっかけは?」

アッサム「昔からこの性格のローズヒップをほっておけなくて……ずっと追いかけているうちにその……///」

ローズヒップ「私もアッサムさんの好意に気づいてから胸の高まりが抑えられなくて……///」

エリカ「ストップ、分かったからもうお腹いっぱいだから」

ローズヒップ「こっからがいい所でしたのに」

エリカ「あーだから今日はノンアルコールでお祝いってわけなのね」

アッサム「そうです、ご理解が早くて助かります」

エリカ「それで、付き合ってどのくらいなの?」

ローズヒップ「一週間ですわ」

エリカ「は?」

アッサム「結婚式は昨日終わったところです」

エリカ「早いわね……」

ローズヒップ「早いことはいいことですよエリカさん!」

アッサム「早いこと……そういえばダージリンも結婚式には来ていましたが……」

エリカ「?どうかしたの?」

アッサム「ダージリンも早くお相手を見つけてほしいのです」

ローズヒップ「どうやら本当に恋愛の経験が無いようでして、このままでは結婚できずに終わってしまいそうですわ」

エリカ「あ~……恋愛に関しては待ちの姿勢だもんねあの人。白馬の王子様が来るのでも待っているみたい」

アッサム「早く……女性でもいいので恋人を見つけてくださると私たちも安心しますのに」

エリカ「ペコはどうなの?結構慕ってたと思うけど?」

アッサム「あれは恋にまでは発展しないでしょう。肝心のダージリンがそう見ていません」

エリカ「あれま……時間かかりそうね」

ローズヒップ「難しい問題ですわー」

891: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 13:14:08.36 ID:nTauQMO60
エリカ「はー疲れた……お店も片づけ終わったから帰ろうかしら」

エリカ「最近は女性のお客さんの方が増えてきたから本格的にメニュー考え直した方がいいかしら……戸締りよし」

エリカ「さて帰りましょうk」??「逸見隊長!?」

エリカ「ん?……あら、ツェスカじゃない」

ツェスカ「久しぶりです逸見隊長!お元気そうで何よりです!」」

エリカ「もう私はあなたの隊長でも何でもないんだから普通に呼んでいいわよ」

ツェスカ「それでは逸見さんで!それで……このお店は逸見さんのですか?」

エリカ「そうよ、結構いいお店でしょ?残念ながら今日はもう閉めちゃったけど」

ツェスカ「そうだったんですか……」

エリカ「?どうしたのよジロジロとみて」

ツェスカ「いえ……失礼ですがお店の名前は……」

エリカ「私がつけたのよ」

ツェスカ「いえその……凄く個性的だなーって」

エリカ「……正直に言いなさい」

ツェスカ「やけくそは流石に止めた方がいいと思いますが」

エリカ「うっさいわね!!当時はそれ以外思いつかなかったのよ!!」

ツェスカ「すみません!!ですが、」

エリカ「ですが!?ほかに何かあるの!?」

ツェスカ「ドイツ語を読めない人たちが意味を調べて……いまじゃここやけくそ亭と呼ばれていまして……」

エリカ「や、やけくそ亭……!?」

ツェスカ「いや私はそのように呼んだことはありませんから!ちゃんと呼んでますから!」

エリカ「そんなことになってるだなんて……」

ツェスカ「げ、元気出してください逸見さん……」

エリカ「あーショックだわ……あんた、今日はこの後予定は?」

ツェスカ「予定は特に……」

エリカ「それじゃアンタちょっと私の家に来なさい。お酒の相手しなさいよ」

ツェスカ「えぇ!?」

エリカ「隊長命令よ。従いなさい」

ツェスカ「さっきもう隊長じゃないって」

エリカ「グダグダ文句言うのが黒森峰のやり方だったかしら?」

ツェスカ「申し訳ありません!ご同行させていただきます!!」

エリカ「よろしい。安心しなさい、家にもお店と負けないくらい用意してあるから今夜は朝まで飲むわよ」

ツェスカ「は、はははは……」

892: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 13:27:35.03 ID:nTauQMO60
エリカさんとの会話シーンが多かったので今回は採用しましたけど、あまりに無理そうなら取り直しますね。お手数おかけします。

エリカ「さ、中に入りなさい」

ツェスカ「失礼します!」

エリカ「ご近所に迷惑だから大きな声出さないで、と普段なら言ってると思うけど安心しなさい。最近両隣の人が出て行ったから大きな声出してもいいのよ」

ツェスカ「両隣がいないんですね」

エリカ「同タイミングでいなくなったのよ。引っ越しの時期でもないのに不思議なことでもあるのね……今料理作るから、好きなお酒選んでいいわよ」

ツェスカ「いいんですか!?実は最近ワインが好きで!」

エリカ「ワイン……それじゃカクテル作るから一本持ってきなさい」

ツェスカ「それじゃこれで!」

エリカ「ありがと……料理は今温めなおしてるから先にカクテル作っちゃおうかしら」

ツェスカ「おおー……なんか凄いサマになってますね」

エリカ「といってもシェイカー使わないものだから……よし、温まったわね」

エリカ「はい、グリューワインとアイスバインよ」

ツェスカ「うわ~~!!凄い美味しそう!」

エリカ「久しぶりの再会だもの。派手にやりましょう!」

ツェスカ「お供します隊長!」

エリカ「それじゃ再開を祝して、」

二人「かんぱ~~~い!」





ツェスカ「そういえば逸見さん……パソコンあるんですね。それもかなりいいやつが」

エリカ「まぁ趣味でネットサーフィンとかよくやってるぐらいだから拘りたくてね……でもそれが?」

ツェスカ「実は最近友達に教えてもらったPCのオンラインゲームがあるんですよ」

エリカ「へーそういうのやるんだ」

ツェスカ「戦車のゲームだったので少しやってみたら思いのほか面白しくて……」

エリカ「戦車のゲームもあるのね……少し興味はあるわね」

ツェスカ「それじゃちょっとやってみましょう!」

エリカ「そうね……それじゃ暇つぶし間隔でやってみましょうかしら」

893: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 13:30:41.86 ID:nTauQMO60
二時間後

エリカ「ふざけんじゃないわよ!!どうしてティーガーⅡがこんなにも弱く設定されてるのよ!!」

エリカ「会社はソ連戦車ばっかり贔屓してるじゃない!あったまきた!!絶対に許さないんだから!!」

エリカ「はぁ!?どうして指示どうりに動かないのよ!?そんなんじゃ各個撃破されて不利になるだけじゃない!!」

エリカ「ってどうしてこんなにも自走砲が多いのよ!?誰かなんとかしなさいよ!!」

エリカ「あ~~~~!!!も~~~~!!!」




ツェスカ「……ちょっと考えたらこうなるって分かってたのに。全部お酒が悪いのよ……」

896: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 13:46:28.81 ID:nTauQMO60
エリカ「ふぅ……名前の知ってる後輩に会うのは久しぶりね」

エリカ「あの後私の卒業した後の黒森があんなに腑抜けてたのか聞きたかったけど……折角の再会の席の話ではないわね」

エリカ「さて一日頑張りましょうか……」

カランコロン

ウサギさんチーム「お邪魔しまーす!」

エリカ「あらいらっしゃい。今日は全員で来たのね」

梓「はい!映画も無事公開されたので、プチ打ち上げで!」

エリカ「あら、そういえば公開日今日だったかしら?すっかり忘れてたわ」

桂里奈「ひどいですよエリカさん!でもどこの劇場でも満員御礼でした!」

あゆみ「銀髪の司令官がすごい人気なんですよー」

あや「これは次回作にも出演だったりー」

優季「まさかのスピンオフ!?」

紗希「……」

エリカ「私の話は置いておいて、結構評判いいみたいじゃない。今打ち上げにぴったりなもの持ってくるから待ってなさい」

六人「はーい」

エリカ「ふぅ……ケーキとはまた違うけど気にってくれるでしょ」

エリカ「お待たせ、アイアシェッケとリトル・プリンセスよ」

紗希「……」

梓「すごいおいしそー!」

エリカ「カクテルは少し強いかもしれないけれど、ゆっくり飲めば大丈夫だから」

桂里奈「ありがとうございますエリカさん!」

梓「それじゃ乾杯しよー!」

一同「おー!」

898: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 13:53:14.86 ID:nTauQMO60
エリカ「で、生き残ったのはあなただけなのね」

紗希「……」コクコク

エリカ「ちょっとお酒強すぎたかしら……」

紗希「……」首を横に振る

エリカ「……まぁ一気のみとかしてた彼女たちの責任よね」

エリカ「……撮影、みんな楽しそうだったわね」

紗希「……」コクコク

エリカ「これからも仲良くやっていける友達がいるってのはいいことだと思うから、大切にしなさいね」

紗希「分かってる」

エリカ「……そういえば聞きたいことがあったんだけど」

紗希「?」

エリカ「私が留守にしていた間、お店に結構足を運んでいてくれたって話聞いたけど……」

エリカ「正直、ケイさんは上手くできてた?」

紗希「……」遠い目をしている

エリカ「あっ……」

紗希「……修行が必要」

エリカ「厳しく躾けておくから許してね」

紗希「……」おかわり

エリカ「はいはい」




ケイ「んー?何だか寒気がするわね」

アンチョビ「エリカからの救援だったりなーほら焦げるぞ」

ケイ「おういけないいけない」

901: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 14:34:17.62 ID:nTauQMO60
エリカ「ふにゃ~~~」

みほ「エリカさん……珍しく酔ってるね」

まほ「最近疲れ気味だったからそれで体に回ったのだろうな」

エリカ「あぁ~もう駄目……お店閉めないと……とっとと」

みほ「危ないですよエリカさん、お店閉めるのは私たちがやっておきますから座っててください」

エリカ「みほぉ……」

みほ「どうしました?」

エリカ「ありがとぉ♪」

みほ「……これ誘ってる?」

まほ「落ち着け、そしてずるいぞ」

みほ「これエリカさんが落ち着くまで、こんなかわいいのを目の前に手を出しちゃいけないなんて!?」

まほ「気持ちは分かるが、今はお店を閉めよう。それから考えよう」

エリカ「まほさぁん」

まほ「ん?どうしたエリカ?」

エリカ「えへへぇ何でもないですぅ♪」

まほ「ふぐぅっ!?……こ、これはくるな」

みほ「私……生きて帰れるかわかんないよ」

エリカ「あぁいい気持ちぃ……」

みほ(これはお持ち帰りしたい……だけど、)

まほ(そのためにはライバルを減らさなくては……)

エリカ「ふふーん♪みほもまほさんもぉ一緒にゆらゆらしましょうよー」

まほ・みほ「するー♪」

エリカ「みんな一緒で嬉しいなぁー♪」

902: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 14:44:49.87 ID:nTauQMO60
エリカ「しまった……」

杏「どうしたんマスター?」

エリカ「いやお客さん用のスイーツ失敗しちゃって……どうしよう作り直すのもできないし……

杏「ふーん……それじゃちょっといいところ見せてあげようかなー」

杏「っと、干し芋を用意してっと」

エリカ「干し芋って……大丈夫なの?」

杏「まかせんしゃーい……と、できた」

エリカ「これって干し芋にチーズ?」

杏「これがオシャレでありながら美味しいんだわ」

お客さん「なにこれおいしー!」

杏「ね?」

エリカ「……ほんと、美味しいわね」

杏「まぁ気にってくれたんならメニューに加えとけば?」

エリカ「……勿体ないから裏メニューにしておきましょう」

杏「それはいい考えだね」

916: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 16:42:07.50 ID:nTauQMO60
エリカ「ダージリンさん、これは?」

ダージリン「日ごろお世話になっているエリカさんへのお土産でしてよ」

エリカ「おみやげ……!これって」

ダージリン「折角ですから着てもらっても?」

エリカ「ええ!ちょっと待ってて……」

エリカ「どう?似合うかしら?」バーコート装着

ダージリン「ええよくお似合いでしてよ」

エリカ「前から欲しかったから凄くうれしいわ!ありがとうダージリンさん!」

ダージリン「いえいえ……あとはこのネクタイを」

エリカ「あ、それぐらい私が」

ダージリン「いいえ、一度やってみたかったのです……よし、上出来ですわね」

エリカ「すみません……どうですか?」

ダージリン「お似合いですわ。そのネクタイもプレゼントとして用意しましたのでどうぞ」

エリカ「何から何まですみません」

ダージリン「大丈夫でしてよ、その代わりに一つだけお願いをしてもいいかしら?」

エリカ「何でも言ってください!」

ダージリン「でしたら髪を後ろにまとめて、オールバックにしてもらっても?」

エリカ「それぐらいでしたら……これでどうですか?」

ダージリン「……」

エリカ「あの……」

ダージリン「王子様」ボソッ

エリカ「へ?」

ダージリン「何でもありませんわ……写真も撮って……はい、もう大丈夫でしてよ」

エリカ「これだけでいいんですか?」

ダージリン「ええ、これ以上は抑えきれそうにありませんでしたので」

エリカ「?」

ダージリン「また何か手に入りましたらお持ちいたしますわ、それでは」

エリカ「あ、ありがとうございます!」






ダージリン(顔が……こんなににやけてはいけませんよ///でも///)

ダージリン(カッコよかった……///)




エリカ「うーん……何がしたかったのかしら?」

カランコロン

愛里寿「お姉様、いる?」

エリカ「あぁ愛里寿、いらっしゃい」

愛里寿「……」

エリカ「?」

愛里寿「結婚しようお兄様」

エリカ「何言ってるのよ!」

919: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 17:09:51.43 ID:nTauQMO60
エリカ「バーコート嬉しかったなぁ……」

エリカ「普段から着ていたいけど料理作ることが多いから多用はできないのよね」

エリカ「お酒だけの日とか作ってみましょうかしら?」

カランコロン

カエサル「やあ」

カルパッチョ「ご無沙汰しています」

エリカ「あら?珍しい組み合わせね」

カエサル「あぁ実は同級生でね」

カルパッチョ「今日は同窓会に行ってきてたんです」

エリカ「へえ同窓会ねぇ……それじゃそんなガッツリは食べない感じかしら?」

カエサル「そうだな……カル―アミルクとサラミソーセージを頼む」

エリカ「分かったわ、それじゃ好きな席に座ってて」

カルパッチョ「はーい……それじゃタカちゃん座ろうか」

カエサル「ああ……ってカエサルと呼べ!」

カルパッチョ「あごめんね。同窓会の席だとタカちゃんだったから」

カエサル「まぁ……すまない」

エリカ「へぇ本名知ってるんだ、お待たせしました」

カルパッチョ「一応ね。んー美味しい」

カエサル「相変わらずの腕だな」

エリカ「ありがとね。それじゃ何かあったら教えてね」

カルパッチョ「はーい……どうしたのカエサル?」

カエサル「い、いや!何でもないぞ!」

エリカ「(あの手に持ってるのって……へぇ)そういえば最近この店、ある逸話が生まれてるみたいなのよ」

カルパッチョ「逸話ですか?」

エリカ「告白する人が多く、幸せになる人が多いから、最近は告白の舞台としても有名なのよ」

エリカ「まぁ……ほとんどが身内なんだけどね」

カルパッチョ「素敵ですねーね、カエサル」

カエサル「あ、ああそうだな!」

エリカ(あとは頑張りなさいよカエサル……)

カエサル「……よし!!」

920: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/19(日) 17:16:39.39 ID:nTauQMO60
カエサル「カルパッチョ!聞いてくれ?」

カルパッチョ「?」

カエサル「わ、私は……私はあなたのことが好きだ!その……だから……」

カエサル「私と、結婚してほしい!!」

カルパッチョ「……ふぇ?///」

エリカ(い、いった~~~~!!!)

カエサル「こんなありきたりなことしか言えなかったが……私は私の思いを伝えた!」

カエサル「だから、返事が欲しい……お願いします」

カルパッチョ「……そんなの決まってるじゃない。」

カルパッチョ「私も好きだよ、タカちゃん///」

カエサル「それじゃあ!」

カルパッチョ「こちらこそよろしくお願いします」

カエサル「あぁ!ああ!!!」

エリカ「おめでとうお二人さん。またこれで逸話にできそうな話が増えたわ」

カエサル「ありがとう……このお礼は必ず」

エリカ「別に私は何もしてないわよ。結婚式には呼んでね」

カルパッチョ「勿論よ、ね?」

カエサル「ああ!さぁ忙しくなるぞー!!」



エリカ「……なんか最近恋の話題が多いけど流れでもあるのかしら?」

930: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/20(月) 00:48:40.70 ID:3ZScbJAS0
エリカ「そういえばいろいろなカップル見てきたけど……全部が全部結婚するわけじゃないのよね」

エリカ「結婚式まで話を進めてる人がいるけど……どうなるか分からないわけよね」

エリカ「……みんなで幸せになれればいいのだけれどね」

カランコロン

エリカ「いらっしゃい、あら武部さんじゃない」

沙織「……」

エリカ「?どうしたのよ」

沙織「助けてエリリン!」

エリカ「はぁ?」

沙織「私このままじゃ……」

エリカ「落ち着いて落ち着いて……とりあえず席に座って。何か落ち着けそうなもの持ってくるから

沙織「それじゃマッコリをお願い」

エリカ「はいはい……はいどうぞ、それで、何があったの?」

沙織「実は最近麻子が何だかそっけなくて……夜帰ってくるのも遅くて…」

沙織「何だか倦怠期っていうの?そういう感じみたいで……」

エリカ(付き合い始めてから半月もたってないでしょ……)

沙織「もしかしたらこのまま離婚まで……」

エリカ「そこまでは無いと思うけど……」

沙織「どうしようエリリン~」

エリカ「分かった、分かったから泣きながら抱き着かないで」

・・・
・・


エリカ「でもまったく家に帰ってこないわけでもないんでしょ?」

沙織「毎日家に帰ってきてもすぐに寝ちゃうし……」

エリカ「浮気だったら相手の家に泊まることもあると思うしその線は無いわね」

エリカ「でも飽きたとは思えないし……」

沙織「私が魅力ないからかな……」

エリカ「アンタで魅力なかったら世の女みんながダメになるわよ」

沙織「じゃあ何で―!?」

エリカ「うーん……あの子の考えはよく分からないからどうともいえないのが問題よねぇ」

931: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/20(月) 00:55:13.32 ID:3ZScbJAS0
カランコロン

麻子「やっぱりここにいた」

沙織「麻子!?」

エリカ「あら、噂をすればね」

麻子「探したんだぞ……まったく置手紙に『寂しい』だけとか書いて出ていかれたら驚くだろ」

沙織「それは……」

麻子「で、どうしてここにいたんだ?」

エリカ「アナタが最近武部さんにそっけない態度をとってるから、武部さん倦怠期に入っちゃってもしかしたら、離婚しちゃんじゃとか考えちゃったのよ」

麻子「……なんだそれは」

沙織「だってぇ!」

麻子「その……一回しか言わないからな」

麻子「……恥ずかしかったんだ」

二人「へ?」

麻子「いざ二人きりの関係になれたと思うと……嬉しくて恥ずかしくて///」

沙織「それでいつも以上にそっけない態度だったの!?」

エリカ「夜遅く帰ってきてたのはどうしてなの?」

麻子「結婚式にもお金がかかるからバイトをしてたんだ……夫として支えなくてはならんからな」

麻子「まぁ心配させないように黙ってたのは謝る……ごめん」

沙織「……はぁ~よかったぁ~」

エリカ「嫌われたわけじゃなかったわね」

沙織「うん!」

麻子「迷惑かけたな」

エリカ「別にいいわよ。その代わり、たまには二人でお店に来なさいよ、部屋で籠って何してるか分からないからね」

二人「///」

エリカ「さ、誤解も溶けたんだし、お酒でも飲んでいったら?」

949: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 00:26:20.53 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「さて……今日はお店休みだけど……どうしようかしら?」

エリカ「仕入れに行ってもいいけどそれだけじゃね……」

prprpr

エリカ「電話?はいエリカです」

まほ『エリカ、私だ」

エリカ「まほさん?どうかしたんですか?」

まほ『いや良ければ映画を見に行かないか?最近出たゴジラの映画なんだが』

エリカ「ゴジラ……そういえばまだ見てなかったわね」

まほ『謎の銀髪の司令官がいるらしいから気になってな。どうだ?」

エリカ「いいですよ。それじゃお昼頃に町の映画館で」

まほ『わかった。それではまた後で』

エリカ「映画かぁ……ちょっとまほさんに見られるのは恥ずかしいわね」

エリカ「まぁいいか……さて、準備しなきゃ……ん?」prprprprpr

・・・
・・

まほ「ふふふ、エリカと映画デートか。胸が熱いな」

まほ「今日のためにいろいろと準備してきたからな……このままエリカの心もつかんで見せるさ」

マホサーン!

まほ「(来た!)随分と早かったなエリカ……」

エリカ「すみません……二人がどうしてもと」

みほ「ニコニコ」

愛里寿「ニコニコ」

まほ「ほぅ……」

みほ「抜け駆けはずるいんじゃないかなお姉ちゃん?」

愛里寿「随分と気合の入った服……」

みほ「ふ、簡単にはいかないようだな」

みほ・まほ・愛里寿「……」

エリカ「あの……ちょっといい?もう始まるわよ?」

愛里寿「そうだった。早くいこうお姉様」右側に抱き着く

みほ「な!?」

まほ「抜け目ないな」

エリカ「ちょっと、バランスが……」

みほ「お姉ちゃん、ここは譲ってくれるよね?」

まほ「無茶な相談だ。ここは負けた方が皆に飲み物とポップコーンを買ってくるのはどうだ?」

みほ「勝った方が隣。シンプルでいいね」

まほ・みほ「じゃんけーーーん!!」ポイ!!

951: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 00:38:54.38 ID:ZmtOfB3l0
まほ「ポップコーン買って来たぞ」

エリカ「すみませんまほさん、お金は……」

まほ「いや大丈夫だ。ここぐらい年長者の私が払おう」

みほ「流石お姉ちゃん!ありがとう!」

愛里寿「塩味美味しい……」

まほ「喜んでいただけたようでうれしいさ」後ろ座り

エリカ「どうしてそんなに苦しそうな顔してるんですか……あ、始まるわ」

・・・
・・

まほ「いい映画だったな」

みほ「戦車も凄くイイ感じだったし」

愛里寿「話も分かりやすかった。なにより」

三人「エリカがカッコよかった!!」

エリカ「止めてよ……恥ずかしいじゃない///」

まほ「話題の銀髪はエリカだったとは」

みほ「もうそれだけでハリウッド映画より凄いよね」

愛里寿「大賞待ったなしだね」

エリカ「そうだと嬉しいわね。さて、お腹すいてきちゃったしどこか食べに行きましょうか?」

三人「……」

エリカ「?どうしたの?」

三人「エリカのご飯が食べたい!」

エリカ「……はぁ。それじゃ今から私のお店ね」



愛里寿「あ、ゴジラのチケットを一枚」

店員「は、はい」

まほ「すまない、ゴジラを一枚」

店員「分かりました……」

みほ「ごじらをお願いします」

店員「こ、こちらを……」


店員「あの三人ここ最近毎日来てるけど飽きないのかな……?」

エリカ『全軍!あのゴジラに負けてはなりません!最後の一人になろうとも戦うのです!!』

三人(カッコイイ///」

955: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 00:59:08.62 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「つい通販で買っちゃった……」

エリカ「ボコゴジラ仕様の着ぐるみパジャマ……」

エリカ「まあ家で着るだけならいいよね……」

カランコロン

優花里「どうも逸見殿ー!」

エリカ「あら、いらっしゃい。今日は一人?」

優花里「そうですね、今日は個人的に参りました!」

エリカ「へぇ……まぁ座ったら?」

優花里「ありがとうございます!では今日は生とソーセージをお願いします!」

エリカ「はいはい……はいお待たせ」

優花里「いやーありがとうございます!では……くぅ~~~!!美味しいであります!逸見殿!」

エリカ「ありがと。それで、一人ってことは私に用かしら?」

優花里「な、なぜそれを?」

エリカ「最近お客さんがどんな目的でお店に来てるか分かるようになったの。お酒を楽しみたい人は真っ先に飾ってるボトルを見る」

エリカ「告白したい人は目線が落ち着かない」

エリカ「そして、何か私に言いたい人は真っ先に私を見てから、目線を逸らす。今回のあなたはそれよ」

優花里「……感服いたしました。私としても訓練は行ってきたつもりでしたが、まだまだ甘いみたいです」

エリカ「残念だったわね。で、用は?恐らくあの子関係だと思うけど」

優花里「そうです……私は西住殿が好きです。お慕い申しております!」

優花里「しかし西住殿はエリカさんしか興味は無いようで、私など眼中にありません」

優花里「しかし、それで引き下がっては私信念に反します!」

エリカ「へぇ……それで?」

優花里「逸見殿、ここは飲み比べで勝負といきましょう。勝った方が西住殿に相応しいということで勝負です!」

エリカ「……まず一つ、私があの子に対して恋愛感情が無いと知っていてもその勝負はする必要があるのかしら?」

優花里「知っています……でも、何もせず負けを認めるのは嫌なんです。」

エリカ「いい覚悟ね。そしてもう一つ、どうして飲み比べなのかしら?」

優花里「相手の得意の分野で勝ってこそ、勝負は意味があります。もし私が勝ったら、西住殿との恋を後押ししてください!負けたらその時はおとなしく身を引きます!」

エリカ「……そう。いいわ、その勝負受けてあげるわ」

優花里「ありがとうございます」

エリカ「じゃ、飲むのはこの日本酒。いいわね?」

優花里「望むところです!では!」

956: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 01:07:55.24 ID:ZmtOfB3l0
ケイ「で、こうなったのね」

エリカ「ケイさん……どうしてここに……」

ケイ「オットボールから二時間後ここに来るよう言われたのよ……で、来てみたらこの始末」

優花里「うぷ……もう駄目です……」

エリカ「ふ、フフフ、さぁまだいっぱいあるわよ……負けを認めなさい……」

優花里「いやです……ま、まだ……」

ケイ「どうするの?これ以上は倒れるわよ?」

エリカ「そうね……聞きなさい優花里!」

優花里「?」

エリカ「私はあの子には特別な感情なんてないのは事実よ!でもね、絶対に不幸にはしないわ!」

エリカ「アナタが心を痛めることのないようにするから安心しなさい!!」

優花里「……告白して、断られた西住殿の姿を見ると苦しんでしまいそうです。お願いしますエリカさん、西住殿を……」

エリカ「アナタはそれで満足するはずないでしょう……あの子の幸せが私の幸せ?甘えないで!!」

エリカ「最後まで粘って粘って勝ちとってみなさい!!」

優花里「逸見殿……」

ケイ「……オットボール、この勝負はあなたの負けね」

優花里「そうですね……完敗です……でも、私、諦めませんから」

エリカ「ええ。いつでもかかってきなさい」

優花里「はは……あ、もう駄目」バタン

ケイ「ちょ、頭から倒れたわよ!?」

エリカ「ケイさん」

ケイ「こんな時にどうしたのよ!?」

エリカ「ごめんなさい、私も無理」バタン

ケイ「クレイジー……」

この後、二日酔いになりながらケイさんが面倒見てくれました。

958: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 01:16:42.10 ID:ZmtOfB3l0
愛里寿「お姉様、あーんして」

エリカ「いきなりどうしたのよ」

みほ「ずるいです!私もしてほしいです!」

エリカ「あなたまで何言ってるのよ!」

ワーワーワーワー……

客1「いやーお店が女性が多いと見栄えがいいですな」

客2「少し前までは男しかいなかったからむさ苦しいったらない」

客3「エリカちゃんも女一人で大変だったと思うし、今はだいぶ落ち着けてるんじゃないのか?」

客4「エリカちゃん、すごい仲よさそうに話してるしな」

客1「でもお姉様ってことはあの子妹か?」

客3「あの子島田の子だろ?名字が違うじゃないか」

客4「まさか……百合漫画にあるあれか?」

客2「まっさかー」

客1「いやでも最近女性同士の結婚できるようになったし、割とマジかもしれないですぞ」

客4「エリカちゃん結婚しちゃうのかー嫌だなー」

客2「正直結婚してほしくないよな」

客3「あー……うちらのアイドル?みたいな」

三人「それだ!!」

客1「でも……」

エリカ「も、もう……一回だけだからね///」

エリカ「あ、アーーーーン///」

四人(可愛いなぁ……)

960: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 01:27:30.62 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「今日はバーコート着てみようかしら」

エリカ「あとはダージリンさんの要望どうりにオールバックにして」

エリカ「こんな感じかしら?」

カランコロン

カチューシャ「来てやったわよ!」

ダージリン「こらカチューシャ、あまり大きな声を出すと他のお客さんに失礼ですよ」

カチューシャ「うぐ……」

エリカ「いらっしゃいませ、本日は二人だけですか?」(イケメンスマイル&イケメンボイス

二人「!?!?!///」

エリカ「て、あれ?」

ダージリン「危なかった……思わず倒れてしまうところでした///」

カチューシャ「あれ……何なのこの感じ///」

エリカ「あの……お二人ともどうしました?」

ダージリン「おほん……いえ、大丈夫ですわ。席、よろしくて?」

エリカ「あぁ大丈夫ですよ。はい、メニューです」

カチューシャ「あ、ありがと……」

ダージリン「そういえばここは料理だけでもいいのかしら?」

エリカ「大丈夫ですけど、どれにします?」

ダージリン「この大洗学園セットをお願いします。今日はこれを二人で食べに来たところでして」

エリカ「あぁこれね。ちょっと待ってて」

カチューシャ「……///」ぽー

ダージリン「気を引き締めなさいカチューシャ、今の彼女はどんな女性ですら落とす魔性の女になっています」

カチューシャ「うん、これは手ごわい相手になりそうね」

961: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 01:47:24.03 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「お待たせ、ちょっと量が多いと感じるかもしれないけれどそういうメニューだから」

カチューシャ「うわぁ……あんこう鍋にハマグリのバターソテー!」

ダージリン「そして……干し芋ですか」

エリカ「まぁ考えたのがあの人だから多少はね。でも味は保証するわ」

ダージリン「まぁいいでしょう。では……!これは、」

カチューシャ「ん~~~~まい!!」

エリカ「気にってもらえたようね」

カチューシャ「今度はプラウダのも作りなさい!」

エリカ「はぁ?」

ダージリン「あら、でしたら私たちの所も作ってもらわないと」

エリカ「まぁ別にいいけど……きゅうりしか使わなそう」

ダージリン「いいではありませんか」

エリカ「まぁ何とかするけど……それで、今日はどんな集まりなの?」

ダージリン「カチューシャのお悩み相談で呼ばれまして」

エリカ「お悩み相談?」

カチューシャ「まぁエリ―シャには話してもいいよね……実はノンナのことなのよ!」

カチューシャ「もう私も20を過ぎたのに一向に大人の女性の扱いをしてくれないのよ!

エリカ「あ~なるほど」

ダージリン「難問でしょ?」

エリカ「かなりのね」

カチューシャ「どうにかしてカチューシャを大人の女性として扱ってほしいのに……」

ダージリン「ノンナさんはカチューシャの事に関しては頑固ですからね。恐らく考えを変えることはなさそうです」

エリカ「まぁあの人はそれが生き甲斐みたいなもんだから」

カチューシャ「しかも最近日記をつけてるのが分かって、それがもう1000冊目だったのよ!」

カチューシャ「中身もまるで保護者みたいなことしか書いてないし!!」

エリカ「ここまでくると可哀想ね」

ダージリン「依存してる度合いで行けば、カチューシャの方が依存してると思ってましたが、ここまでくるとノンナさんの方が酷そうね」

エリカ「うーん……いっそのこと暫くノンナから離れて暮らしてみたら?」

カチューシャ「離れる?」

エリカ「一人暮らしでも始めて、一人でできることをアピールしてみるとか」

ダージリン「私もそれを勧めましたが、おそらくノンナさんが潜伏などして離れなくなるでしょう」

エリカ「ストーカーみたいね……そうだ」

エリカ「このお店で少し働いてみる?お店にいる間はノンナさんは干渉してこれないし、大人アピールにもなるわよ」

カチューシャ「いいの!?」

エリカ「私としては今更一人増えた所で別に困ることは無いもの。どう?」

カチューシャ「する!するする!」

ダージリン「良かったですね。是非淑女のような落ち着いた女性になることを期待していますわ」

カチューシャ「なによそれ!見てなさい!ノンナにできる女って思わせてぎゃふんと言わせるんだから!!」

エリカ「はいはい。それじゃ日程とかはまたおいおい決めましょうね。今はゆっくりと料理でも食べたら?」

カチューシャ「そうね!う~~~ん!!美味しい!」

エリカ(こういう顔見てると本当に子どもよね……)

963: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 01:59:27.45 ID:ZmtOfB3l0
最後じゃなかったあと二つあるやん……

カランコロン

エリカ「いらっしゃいませー……」

女1「三人でー」

エリカ「好きな席にどうぞ、こちらメニューです」

女2「ありがとうございますー……あー今日の試合きつかったねー」

女3「止めたくなりますよー戦車道」

女1「でもこの辺に上手いバーがあるって教えてもらったけど楽しみだねー」

エリカ(あの人たちの腕章……プロ戦車道の人たちか……)

女2「で、今日の試合どうだった?」

女3「んー西住流の門下生がいるって聞いてたから身構えちゃったけど、正直期待外れって感じよね」

女1「結果から見れば少し苦戦はしたけど、大勝だったわけだし」

女3「案外西住流も弱かったりwww」

エリカ「お待たせしました、こちらメニューとなります」

女1「ありがと……それじゃこの今日のお勧めを三つで」

エリカ「かしこまりました」

女2「来年あの西住流の次期当主がプロにくるんだっけー?」

女3「まぁ今日みたいなのが相手なら楽勝でしょ?」

女1「私らにかなう相手なんてこの世にいるのかしらね?」

三人「アッはっはっはっはっは!」

エリカ(……)

・・・
・・


三人「ごちそうさまでしたー」

エリカ「またのお越しをお待ちしています」

エリカ「……」

エリカ「……」

エリカ「ぷ、」

エリカ「アーㇵっㇵっㇵっㇵっハッハ!!!」

エリカ「あの人たち本当にバカね!まほさんがいるかいないかでどれほどまでに戦力が変わるか分からないだなんて……」

エリカ「来年のプロリーグで吠え面かくのを楽しみにしてるわ」カチッ

女1『~~~~』

女2『~~~~』

女3『~~~~』


エリカ「さぁてこの録音したのをいつ使おうかしらぁ……フフフフ♪」

965: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 02:05:44.33 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「…………」

エリカ「……暇ね」

エリカ「あの子たちもいないし、お客さんもいない」

エリカ「こんなに暇なのも久しぶりね……」

エリカ「仕込みも終わっちゃたし、掃除も終わってる……」

エリカ「暇ね……」

エリカ「……じー」ボコゴジラの着ぐるみパジャマ

エリカ「ちょっとだけ……」




エリカ「おいらボコゴジラだぜ!悪い怪獣はおいらがやっつけるぜ!!」

エリカ「……恥ずかしいわね///」

エリカ「でもこのボコ可愛いのよね……」

エリカ「まぁあの子達には見せられないんだけどね」






まほ「みほ、愛里寿!しっかりしろ!!」

みほ「お姉ちゃん……もう駄目……」鼻血ぼたぼた

愛里寿「お姉様……可愛すぎる……」鼻血ぼたぼた

まほ「お店に来るのが遅れてしまったから窓をのぞいてみたら……あ、ダメだ二人とも!目を閉じるな!!」

みほ「お姉ちゃん、録画は任せた……」がくっ

愛里寿「写真も忘れないで……」パタリ

まほ「誰か、誰か助けてくださあああああああああああい!!!」


エリカ「やーってやる♪やーってやる♪」

978: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 23:31:03.59 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「ネット通販であんなの買わなきゃよかったわ……」

エリカ「お勧めの商品がボコばっかりじゃない……」

エリカ「……ボコシェイカーは可愛かったけど」

カランコロン

エリカ「いらっしゃいませー」

淳五郎「一人で」

エリカ「ではカウンターへどうぞ、今メニューを持ってきます」

淳五郎「あぁそこにある磯自慢の大吟醸を」

エリカ「分かりました、お冷で?」

淳五郎「それでお願いします……ふぅ」

エリカ「お客さん、今日来られるのは初めてですね?」

淳五郎「そうなりますね……うん、いいお酒だ」

エリカ「ありがとうございます、少しの間だけでも安らげるひと時を」

淳五郎「……君が逸見エリカ君だね?」

エリカ「そうですが……どこかでお会いになったかしら?」

淳五郎「私、秋山優花里の父の淳五郎といいます」

エリカ「あぁそれは」

淳五郎「先日の事といい、普段からお世話になっているようで本当に感謝しています」

エリカ「あぁそんな頭下げないでください!私からは特に何もしてませんから!」

淳五郎「いやいや娘は友達が少ないので、こう同年代の友達がいるというのが嬉しくて」

エリカ「そんな事……大丈夫よ、あの子とは恐らく長い付き合いになりそうだし、心配しなくても」

淳五郎「そういっていただけるとありがたいです……もう一杯、お願いします」

エリカ「はい……えっと、今日はそれを言うためにわざわざ足を?」

淳五郎「いやこれもあるんですがもう一つありまして……」

エリカ「もう一つ?」

淳五郎「娘は……結婚できるんでしょうか?」

エリカ「……と言うと?」

淳五郎「知っての通り、娘は戦車をはじめとしたミリタリー好きで、失礼ですが女性らしいかと言われると何とも……」

エリカ「まぁ淑女や大和撫子には程遠いとは思うわね」

淳五郎「やはり父親としては結婚して、孫の顔も見てみたいのですが、結婚できるのか……」

エリカ「……それは大丈夫じゃないかしら?」

淳五郎「へ?」

エリカ「彼女、戦車道への思いは誰にも負けないぐらいに真っすぐだわ。それと同じくらい、今彼女は恋愛にも真剣に取り組んでる」

エリカ「あの熱があれば、男にしろ女にしろ靡かない人はいないわよ。だから、いつでも結婚相手が来てもいいように父親として構えておきなさい」

淳五郎「……そうですか」

エリカ「そう。心配はいらないわ、もしもの時は私も力になるもの」

淳五郎「ほんと、娘はいい友達を持ってくれました……もう一杯!」

979: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 23:36:41.73 ID:ZmtOfB3l0
淳五郎「いやーきれいなお姉さんと飲むお酒は美味しいなぁ!」

エリカ「その言い方、まるでキャバクラみたいじゃない」

淳五郎「キャバクラなんかじゃもったいない!もうアイドルみたいですよ!」

エリカ「世事を言われても何もしないわよ」

淳五郎「いやー逸見さんが娘と結婚してくれればいいのにな~」

バンッ!!

二人「!?」

優花里「……」

好子「……」

エリカ「優花里……?」

淳五郎「お、お前?!」

優花里「逸見殿、父がお世話になりました」

好子「あとはこちらで面倒見ますから」

淳五郎「いや、待って!夕飯に出ないで店にいたのは謝りますから!許して~~~!!」

エリカ「……またのお越しをー」

エリカ「仲いいじゃない……いいなぁ」





エリカ「私は上手くいかなかったから、大事にしなさいよ……」

986: ◆5XLLhK8kNI 2016/06/21(火) 23:56:42.01 ID:ZmtOfB3l0
エリカ「そういえばアナタ、明日誕生日なんだっけ?」

沙織「どうしてそれを?」

エリカ「麻子から教えてもらったわ、おめでとう」

沙織「えへへーありがとー!」

エリカ「プレゼントは時間が無くて用意できなくてね……その代わりなんだけど……よっと!」

沙織「え?このケーキは?」

エリカ「今度お店に出そうと思ってる新作のケーキ。味見してもらってもいいかしら?」

沙織「いいの!?食べる食べる―!」

沙織「じゃ……う~~~~~ん!!美味しい!!」

エリカ「お口に合いそうで良かったわ。麻子もこれが美味しいって言ってたから、結婚式の時にこれでウエディングケーキ作りましょう」

沙織「ほんと!?」

エリカ「ええ。改めておめでと、沙織」

沙織「うん!ありがとー!」

引用元: 【ガルパン】エリカ「大学落ちたのでバーを経営することになった」【安価】