1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 19:57:11.52 ID:PkSvD7eNO
戦争は終わった。多大な血は流されたが、艦娘達の活躍により我々は再び平和な海を取り戻したのだ。深海棲艦はもういない。だが……艦娘達は残っている。
ーーーー
ーーーー
提督「記憶の抹消についての面談か」
大淀「はい、大本営からの指令です。提督には艦娘に記憶を残したいか、否か個別に希望を聞いてもらいます」
提督「……記憶を残す奴らは、海軍に残りこのまま艦娘として働く…か」
大淀「はい。戦争が終わったとはいえまだまだ私達には仕事がありますから」
提督「……記憶を消す奴らは、艦娘としての記憶を全て抹消され新たな戸籍が与えらる……か」
大淀「はい。彼女達には新たな人生が与えられます。その後の生活は軍によって保証されますので生きるのに困る事はありません」
提督「……そうか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467370631
ーーーー
ーーーー
提督「記憶の抹消についての面談か」
大淀「はい、大本営からの指令です。提督には艦娘に記憶を残したいか、否か個別に希望を聞いてもらいます」
提督「……記憶を残す奴らは、海軍に残りこのまま艦娘として働く…か」
大淀「はい。戦争が終わったとはいえまだまだ私達には仕事がありますから」
提督「……記憶を消す奴らは、艦娘としての記憶を全て抹消され新たな戸籍が与えらる……か」
大淀「はい。彼女達には新たな人生が与えられます。その後の生活は軍によって保証されますので生きるのに困る事はありません」
提督「……そうか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467370631
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 19:58:37.09 ID:PkSvD7eNO
ーーーー
ーー面談当日
提督「………」
提督（俺としては……残って欲しくはないな）
提督（彼女達は多くの仲間を海に失った。記憶を残すならば、それを背負って生きなければならない）
提督（戦争さえなければ彼女達にも別の人生があった筈だ。だから、彼女達には新たな人生を歩んで欲しい）
提督（身勝手な意見かもしれないが、俺はそう思う……）
ｺﾝｺﾝ
提督「……入れ」
安価↓1 来た艦娘
安価↓2 記憶を残したいor消したい
ーー面談当日
提督「………」
提督（俺としては……残って欲しくはないな）
提督（彼女達は多くの仲間を海に失った。記憶を残すならば、それを背負って生きなければならない）
提督（戦争さえなければ彼女達にも別の人生があった筈だ。だから、彼女達には新たな人生を歩んで欲しい）
提督（身勝手な意見かもしれないが、俺はそう思う……）
ｺﾝｺﾝ
提督「……入れ」
安価↓1 来た艦娘
安価↓2 記憶を残したいor消したい
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 19:59:07.30 ID:r4Q5IWzT0
赤城
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 19:59:51.34 ID:gRGr4afG0
残したい
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 20:18:46.91 ID:PkSvD7eNO
赤城「提督、失礼します」
提督「赤城……。座ってくれ」
赤城「はい」
提督「………」
赤城「………」
提督（……どう切り出そうか）
提督（変に誤魔化しても仕方ないよな。よし……）
赤城「あの、提督」
提督「え？！ な、なんだ…」
赤城「実は……」
提督「………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
赤城「間宮羊羹持ってきました。一緒に食べませんか？」
提督「……へ？」
提督「赤城……。座ってくれ」
赤城「はい」
提督「………」
赤城「………」
提督（……どう切り出そうか）
提督（変に誤魔化しても仕方ないよな。よし……）
赤城「あの、提督」
提督「え？！ な、なんだ…」
赤城「実は……」
提督「………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
赤城「間宮羊羹持ってきました。一緒に食べませんか？」
提督「……へ？」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 20:19:55.73 ID:PkSvD7eNO
赤城「ほら、提督もお好きでしたよね？」
提督「あ、ああ…」
赤城「いただきます」ﾊﾟｸｯ
赤城「……美味しいですね。提督も食べて下さいよ」
提督「…………」
提督「なぁ、赤城。お前は――」
赤城「私は残りますよ」
提督「……！」
提督「あ、ああ…」
赤城「いただきます」ﾊﾟｸｯ
赤城「……美味しいですね。提督も食べて下さいよ」
提督「…………」
提督「なぁ、赤城。お前は――」
赤城「私は残りますよ」
提督「……！」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 20:21:20.49 ID:PkSvD7eNO
赤城「……残ります、鎮守府に」
提督「…………」
提督（残る……か）
提督（だが、赤城は……）
安価↓1、2 失った仲間と轟沈理由
提督「…………」
提督（残る……か）
提督（だが、赤城は……）
安価↓1、2 失った仲間と轟沈理由
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 20:21:47.58 ID:x7zIoa65O
加賀
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 20:22:50.44 ID:LJ78k/dZO
大破進軍
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:28:43.11 ID:PkSvD7eNO
提督（……赤城は、唯一無二の戦友である加賀を失っている）
提督（それも、強行的な進軍で……だ）
提督（加賀が沈んだ作戦は成功した。上層部は加賀を護国の英雄と褒めたたえた）
提督（名誉の殉死と言えば聞こえはいいだろうが………実際は戦果を欲した上の無茶な進軍指令の結果だ）
提督（上の命令通り、俺は加賀達に進軍を命じた）
提督（……あの時、命令に逆らい撤退していれば加賀は沈まずに済んだのだ）
提督（つまり俺は……加賀を見殺しにした）
提督（それも、強行的な進軍で……だ）
提督（加賀が沈んだ作戦は成功した。上層部は加賀を護国の英雄と褒めたたえた）
提督（名誉の殉死と言えば聞こえはいいだろうが………実際は戦果を欲した上の無茶な進軍指令の結果だ）
提督（上の命令通り、俺は加賀達に進軍を命じた）
提督（……あの時、命令に逆らい撤退していれば加賀は沈まずに済んだのだ）
提督（つまり俺は……加賀を見殺しにした）
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:29:34.20 ID:PkSvD7eNO
提督「……」
赤城「……加賀さんの事ですか」
提督「……っ」
赤城「……言ったじゃないですか。あれは提督のせいじゃないって」
提督「赤城…俺は」
赤城「私が貴方の立場なら、同じ事をしていたでしょう。それくらい、私にも理解できます」ﾊﾟｸｯ
赤城「提督とは長い付き合いですから。分かっています」
提督「赤城……」
赤城「……加賀さんの事ですか」
提督「……っ」
赤城「……言ったじゃないですか。あれは提督のせいじゃないって」
提督「赤城…俺は」
赤城「私が貴方の立場なら、同じ事をしていたでしょう。それくらい、私にも理解できます」ﾊﾟｸｯ
赤城「提督とは長い付き合いですから。分かっています」
提督「赤城……」
19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:31:21.74 ID:PkSvD7eNO
赤城「……それに、どうであれ加賀さんは深海棲艦と戦い、死んだんです」ﾊﾟｸｯ
赤城「人のため深海棲艦と戦い死んだ……それは兵器である艦娘の本懐でしょう。違いますか？」
提督「……いや、その通りだ」
赤城「なら、加賀さんの死についてこれ以上、提督は気にする必要はありません。加賀さんは国を守り死んでいった。それだけです」
提督「…そうだな。すまない……赤城」
赤城「ふふ……いいですよ。提督とは長い付き合いです。そういう性格なのは分かってますから」
赤城「人のため深海棲艦と戦い死んだ……それは兵器である艦娘の本懐でしょう。違いますか？」
提督「……いや、その通りだ」
赤城「なら、加賀さんの死についてこれ以上、提督は気にする必要はありません。加賀さんは国を守り死んでいった。それだけです」
提督「…そうだな。すまない……赤城」
赤城「ふふ……いいですよ。提督とは長い付き合いです。そういう性格なのは分かってますから」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:32:29.66 ID:PkSvD7eNO
提督「赤城、一つ聞きたいんだが」
赤城「なんですか？」ﾊﾟｸｯ
提督「ここに残りたい理由を聞いていいか？」
赤城「……理由、ですか」
提督「…………」
赤城「……」
提督「……加賀か」
赤城「……はい」
赤城「なんですか？」ﾊﾟｸｯ
提督「ここに残りたい理由を聞いていいか？」
赤城「……理由、ですか」
提督「…………」
赤城「……」
提督「……加賀か」
赤城「……はい」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:33:27.36 ID:PkSvD7eNO
赤城「……やっぱり分かっちゃいますか」
提督「……長い付き合いだからな」
赤城「……」
赤城「私はですね、加賀さんが守ったものがどうなるか見ていたいんですよ」
提督「守ったもの…」
赤城「これからの未来。日本の行く末です」
提督「……長い付き合いだからな」
赤城「……」
赤城「私はですね、加賀さんが守ったものがどうなるか見ていたいんですよ」
提督「守ったもの…」
赤城「これからの未来。日本の行く末です」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:34:23.98 ID:PkSvD7eNO
赤城「加賀さんが見れなかったもの。加賀さんが守ったもの。それがどうなるのか、私は加賀さんの代わりに見ていたいんです」
赤城「それが私の役目。そう強く思うんです。だから、私はこのまま海軍に残ります」
提督「……そうか」
提督「分かった。それならば俺がとやかく言う理由はない」
提督「これからも私に力をかしてくれ、赤城！」
赤城「はい！」
提督（強いな赤城は）
提督（俺なんかより、何倍も……）
赤城「それが私の役目。そう強く思うんです。だから、私はこのまま海軍に残ります」
提督「……そうか」
提督「分かった。それならば俺がとやかく言う理由はない」
提督「これからも私に力をかしてくれ、赤城！」
赤城「はい！」
提督（強いな赤城は）
提督（俺なんかより、何倍も……）
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/01(金) 21:37:10.80 ID:PkSvD7eNO
提督「面接は以上だ。事前のメンタルチェックも全て可だったから、希望は通るだろう。戻って休んでくれ赤城」
赤城「はい――――ところで提督」
提督「ん？」
赤城「質問ですが……ケーキがあると思って、一生懸命守った箱の……中身が腐っていたらどう思います？」
提督「は？ どうって………………っ？！」
赤城「………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
提督「……あ、赤城」
赤城「私は加賀さんが守ったものにがっかりしたくありません……。平和に慣れた人間がどうなるか……私は歴史から学びました……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
提督「………っ」
赤城「……提督。どうか……どうかこれからお願いします」ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ
提督「赤城……」
赤城「はい――――ところで提督」
提督「ん？」
赤城「質問ですが……ケーキがあると思って、一生懸命守った箱の……中身が腐っていたらどう思います？」
提督「は？ どうって………………っ？！」
赤城「………」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
提督「……あ、赤城」
赤城「私は加賀さんが守ったものにがっかりしたくありません……。平和に慣れた人間がどうなるか……私は歴史から学びました……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
提督「………っ」
赤城「……提督。どうか……どうかこれからお願いします」ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ
提督「赤城……」
29: ◆llJeR5nPpc 2016/07/02(土) 23:03:38.19 ID:KyRpxay10
ーーーー
ーーーー
提督「…………」
提督（がっかりしたくない……か）
提督（人間にとって平和は教授すべきことだ……それによる腐敗を防ぐのは…難しいだろう。当人たちは悪気はないのだから…）
提督（でも赤城はそれを許しはしないだろうな…）
提督（赤城の望む未来を俺たちは作れるのだろうか……）
提督「…………」
ｺﾝｺﾝ
提督「…入れ」
安価↓1 来た艦娘
安価↓2 残留or記憶を消して鎮守府を去るor記憶を残し鎮守府を去る
ーーーー
提督「…………」
提督（がっかりしたくない……か）
提督（人間にとって平和は教授すべきことだ……それによる腐敗を防ぐのは…難しいだろう。当人たちは悪気はないのだから…）
提督（でも赤城はそれを許しはしないだろうな…）
提督（赤城の望む未来を俺たちは作れるのだろうか……）
提督「…………」
ｺﾝｺﾝ
提督「…入れ」
安価↓1 来た艦娘
安価↓2 残留or記憶を消して鎮守府を去るor記憶を残し鎮守府を去る
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:04:15.96 ID:NRw8jFCIo
朝潮
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:08:02.92 ID:PcvAYW+BO
残留
32: ◆llJeR5nPpc 2016/07/02(土) 23:30:36.66 ID:KyRpxay10
朝潮「朝潮、入ります！」
提督「ああ、そこに座ってくれ」
朝潮「はい！ 失礼します！」
提督「…………」
朝潮「………」
提督（朝潮か……彼女との付き合いも長い）
提督（勇猛果敢。朝潮型のネームシップとして、先陣を切って多くの戦果をあげてくれた）
提督（性格もストイックで、常に訓練漬け。戦果を第一に考えている。朝潮は正に艦娘としてあるべき姿なのだろう）
提督（……艦娘として……な）
33: ◆llJeR5nPpc 2016/07/02(土) 23:31:32.41 ID:KyRpxay10
提督（だから朝潮の答えは分かっている）
提督「……朝潮」
朝潮「はい、司令官」
提督「鎮守府に残留か、離れるか……どうしたい？」
朝潮「はっ！ 駆逐艦朝潮。残留を希望します」
提督「そうか……」
安価↓1、2 失った仲間（複数可）と轟沈理由
提督「……朝潮」
朝潮「はい、司令官」
提督「鎮守府に残留か、離れるか……どうしたい？」
朝潮「はっ！ 駆逐艦朝潮。残留を希望します」
提督「そうか……」
安価↓1、2 失った仲間（複数可）と轟沈理由
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:32:59.39 ID:/pBT8X4qO
無しってあり？
ダメなら大潮
ダメなら大潮
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/02(土) 23:38:21.77 ID:tULHUK7J0
実力を過信して前線に飛び出した
39: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 00:58:56.34 ID:ygKVKHCQ0
提督（やっぱりか……朝潮は…）
提督（朝潮が親しかった者に戦死者はいない……）
提督（これは運が良かった……のも少なからずあるだろうが…………別に大きな要因がある）
提督（…………）
提督「……分かった。朝潮の希望は通るだろう」
朝潮「本当ですか！ ありがとうございます！」
提督「これからも、頼むぞ」
朝潮「はい！」
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:01:11.26 ID:ygKVKHCQ0
提督「ところで、朝潮。聞きたい事がある」
朝潮「はい、何でしょうか？」
提督「朝潮は何故、危険を顧みず先陣を切っていけたんだ？ 傷だらけで帰投してばかりだっただろう。恐くはなかったのか？」
朝潮「恐くなどありません！ 国のため、この身を捧げるのは私達の役目です！」
朝潮「栄えある皇軍にて戦闘の一番槍をとれるのは名誉な事です！ 国の為を考えれば、恐怖などありません！」
提督「国の為……か。素晴らしい答えだ朝潮」
朝潮「ありがとうございます！」
朝潮「はい、何でしょうか？」
提督「朝潮は何故、危険を顧みず先陣を切っていけたんだ？ 傷だらけで帰投してばかりだっただろう。恐くはなかったのか？」
朝潮「恐くなどありません！ 国のため、この身を捧げるのは私達の役目です！」
朝潮「栄えある皇軍にて戦闘の一番槍をとれるのは名誉な事です！ 国の為を考えれば、恐怖などありません！」
提督「国の為……か。素晴らしい答えだ朝潮」
朝潮「ありがとうございます！」
41: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 01:02:21.92 ID:ygKVKHCQ0
提督「だがな…朝潮。戦争が終わった今、俺は朝潮の口から本当の事が聞きたい」
朝潮「ほ、本当の？ 司令官、私は嘘などついていません！」
提督「危険を顧みず先陣を切るのは、恐くない。国の為を考えればか」
朝潮「はい。その通りです！」
提督「……」
提督「朝潮、君の隊に戦死者がいない理由は何故だと思う？」
朝潮「それは、皆が優秀だったからで…」
提督「それもある。ある…が、大きな要因が別にある」
42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:04:40.32 ID:ygKVKHCQ0
提督「隊に真っ先に死地へ飛び込んでくれる奴がいてくれたからだ」
朝潮「……っ」
朝潮「だから、それは国の為を…」
提督「…………」
提督「……朝潮、一つ俺の本音を話そう」
朝潮「え？」
提督「朝潮、俺はな。国を想い戦った事なんか1度もないんだ」
朝潮「し、司令官？！」
朝潮「……っ」
朝潮「だから、それは国の為を…」
提督「…………」
提督「……朝潮、一つ俺の本音を話そう」
朝潮「え？」
提督「朝潮、俺はな。国を想い戦った事なんか1度もないんだ」
朝潮「し、司令官？！」
43: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 01:06:09.35 ID:ygKVKHCQ0
提督「俺はな、いつだって俺の大事な奴らを思って戦ってきたんだ」
朝潮「……」
提督「国を思って戦うなんて、俺にとってはあまりにも不透明で曖昧すぎる」
提督「そんなものに命を懸けて戦えない……そうだろう、朝潮」
朝潮「……っ」
朝潮「わ、私は……」
朝潮「……」
提督「国を思って戦うなんて、俺にとってはあまりにも不透明で曖昧すぎる」
提督「そんなものに命を懸けて戦えない……そうだろう、朝潮」
朝潮「……っ」
朝潮「わ、私は……」
44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 01:07:27.62 ID:ygKVKHCQ0
提督「戦争は終わったんだ。もう、胸に想いを秘める必要はないんだ」
朝潮「…………」
朝潮「……司令官、私は融通の効かない……不器用な奴…です」
朝潮「戦うことしか出来ないのを……理解していました」
朝潮「そんな私が、仲間たちの為に出来る事は…体を張る事だけ……」
朝潮「……私、私も国の為に戦ってはいなかった。全ては皆が無事に帰る為に」
提督「そうか….…」
朝潮「…………」
朝潮「……司令官、私は融通の効かない……不器用な奴…です」
朝潮「戦うことしか出来ないのを……理解していました」
朝潮「そんな私が、仲間たちの為に出来る事は…体を張る事だけ……」
朝潮「……私、私も国の為に戦ってはいなかった。全ては皆が無事に帰る為に」
提督「そうか….…」
45: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 01:08:12.38 ID:ygKVKHCQ0
朝潮「皆、良い子ばかり……こんな私にも皆は優しく接してくれました」
朝潮「ここにいるのが似つかわしくないような子も沢山いました…」
提督「ああ……だが、ここにいる以上は」
朝潮「戦わなければならない。だけど……彼女達は海原で沈むべきじゃない。もっと違う人生を歩めた筈です」
朝潮「……海の藻屑になるのは私のような兵器で充分なんです」
朝潮「ここにいるのが似つかわしくないような子も沢山いました…」
提督「ああ……だが、ここにいる以上は」
朝潮「戦わなければならない。だけど……彼女達は海原で沈むべきじゃない。もっと違う人生を歩めた筈です」
朝潮「……海の藻屑になるのは私のような兵器で充分なんです」
46: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 01:12:02.84 ID:ygKVKHCQ0
朝潮「……ふふ。私はとんでもない不良品ですね。艦娘失格です」
提督「……そんな事はない」
朝潮「……隊の皆は鎮守府から去るんですよね」
提督「……そうだ」
朝潮「司令官、艦娘にはまだやることがあるんでしょう。それは、彼女達を守る事になりますか？」
提督「ああ」
朝潮「それなら安心です」
朝潮「私はこれからも、彼女達の為に艦娘であります。それが朝潮に出来る唯一の事ですから」
提督「……そんな事はない」
朝潮「……隊の皆は鎮守府から去るんですよね」
提督「……そうだ」
朝潮「司令官、艦娘にはまだやることがあるんでしょう。それは、彼女達を守る事になりますか？」
提督「ああ」
朝潮「それなら安心です」
朝潮「私はこれからも、彼女達の為に艦娘であります。それが朝潮に出来る唯一の事ですから」
47: ◆llJeR5nPpc 2016/07/03(日) 01:13:23.64 ID:ygKVKHCQ0
朝潮ちゃん編終わり
一旦切ります
一旦切ります
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