1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 20:57:00.15 ID:eRVQ/s2F0
ガチャ

奈緒「おはよーございまーっす」

P「おうおはよう奈緒」カタカタ

奈緒「Pさん一人?」

P「そうだ。ちひろさんは今営業に行ってる。
レッスン場に行けば他のアイドルもいるぞ」

奈緒「そんなにレッスンの予定入ってたっけ?」

P「いや?お前みたいに早く来ちゃったアイドルが暇つぶしに体を動かしてるらしい」

奈緒「へー……皆熱心だな」

P「ま、お前も行くだろ?」

奈緒「まぁね」

 

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:00:21.46 ID:eRVQ/s2F0
奈緒「やっぱ体ってさ、ちょこちょこ動かしてないと鈍るじゃん?」

P「それは痛いほど痛感してる」

奈緒「いや、そこまでの話じゃなくってさ……」

P「おい、今俺の事年寄りとか思っただろ!」

奈緒「お、思ってないって!じゃあちょっと覗いてくるよ」

ガチャ

バタン

P「ったく……」

P「……」キョロキョロ

P[……」スゥ

P「その時空から……不思議な光が降りてきたのです……」

P「あっ、あれはー(棒) 誰だー(棒) 誰だー(棒)誰なん」

ガチャ

美波「おはようございます」

P「おうおはよう」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:06:39.13 ID:eRVQ/s2F0
美波「今日の事務所は凄く静かですね……」

P「まぁ、俺しかいないしな」

美波「いつもの騒がしいのも好きですが……こういうのもいいですね」ウットリ

P「(こいつ……また色っぽくなって)」

美波「他の皆はレッスン場ですか?」

P「ああ、あとはこの時間に仕事がかぶったり、完全オフだったりかな」

美波「なるほど」

P「美波も今日はオフじゃなかったか?」

美波「そうなんですけど……菜々ちゃんに借りていた本を返そうと思って」

P「菜々に!?」

美波「ひっ」

P「あ、いや……すまない。で、どんな本なんだ?」

美波「『夜のピクニック』という本です」

P「(おい菜々……!!なんて  いもんを渡してんだ!!)」

美波「恩田陸さんの小説で、修学旅行の代わりに、ひたすら何時間も歩き続けるという……
あの、聞いてます?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:08:30.83 ID:eRVQ/s2F0
P「(美波が『夜の』とつけたらなんでも  くなる……!!)」

P「(きっと  いものに違いない……!!)」

美波「菜々ちゃんも『昔読んですっごく面白……じゃない!!最近、なんか、こ、高校生におすすめの本なんだって!
菜々知らなかったけどー☆キャハッ』って言ってました。菜々ちゃんって文学にも詳しかったんですね」

P「文学にもってどういうことだ?」

美波「パソコンにも詳しいんですよ」

P「ええ!?菜々が!?」

美波「はい」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:11:36.33 ID:eRVQ/s2F0
美波「菜々ちゃんと秋葉ちゃんとパソコンを買いに行ったとき
『最近のパソコンはすごいですねー……昔なんてFDですよFD!』とか私にはよくわからない用語を使っていましたし」

P「(フロッピーディスクかよ……)」

美波「あっ……そうだ。菜々ちゃん、今どこですか?」

P「収録はとっくに終わってるし、休憩室かレッスン場だろ。
今なんかアイドルたちが集まってダベってるらしいぞ」

美波「そうですか。行ってきますね」

ガチャ バタン

P「……ふー」

P「菜々、相変わらずボロ出しまくりだな」

P「……」キョロキョロ

P「……」スゥ

P「それは……ナナで~す!!(裏声)」

P「ああ、ちょっと~!引かないでください!(裏声)  ン゛ン゛ッ!!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:15:28.46 ID:eRVQ/s2F0
P「ウサミンパワーでメルヘンチェー」

ガチャ

蘭子「煩わしい太陽ね!(おはようございます!)」

P「おう蘭子。総選挙一位おめ」

蘭子「ククク……我にかかればこの程度、造作もない!
(はい!ありがとうございます!まさか本当に一位になれるなんて、夢みたいです!)」

P「フィギュアとかの営業も来てるから、あとで整理な」

蘭子「構わん。下々の者たちにそう伝えよ(わかりましたー!がんばります!)」

P「あれ?蘭子この後仕事じゃなかったっけ?」

蘭子「その程度存ぜずして何が魔王か。我力はここにありて輝くものよ
(あ、そうなんですけど。ちょっと忘れものしちゃって)」

P「なんだ?」

蘭子「設定資料です!」

P「……地が出てるぞ」

蘭子「はっ!(はっ!)」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:19:22.62 ID:eRVQ/s2F0
P「まぁそういうのはしっかり管理しとけよ。キャラがブレるなんてのはアイドルとしてはあってはならない事だ」

蘭子「我が半身にそのような業はない。ただ罪人達の愚かな事よ……
(これはほとんど地なんで大丈夫なんですけど、テレビの発言でなんか新しいキャラができちゃってるらしくて)」

P「あー」

蘭子「わが魂を引かれることがありてはその咎も受けん
(もし違っちゃったら作ってると思われちゃうのかなぁって……)」

P「別にいいんじゃないか?キャラ作ってるってキャラもいるし」

蘭子「真か?(そうなんですか?)」

P「おう。(菜々とか)だからキャラなんてあんまり気にしなくていいぞ。いつも通り頑張れ」

蘭子「……はい!ありがとうございます!
(……言えた!)」

P「おう」


ガチャ

バタン

P「……」

P「……夢と希望を両耳に引っさげ! ナナ!がんばっちゃいま~す!ブイッ!」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:23:32.87 ID:eRVQ/s2F0
P「ミミミンwwwwミミミンwwwwウーサミンwwww」

P「ミミミンwwwwミミミンwwwwウーサミンwwww」

P「ミミミンwwwwミミミンwwwwウーサミンwwww」

P「ウサウサウーサwwww」

ガチャ

ほたる「お、おはようございます……」

P「おうおはようほたる。今日も早いな」

ほたる「ギリギリに行こうとすると、雷雨が降ってきたり、台風が起きたりするんです……」

P「……すさまじいな」

ほたる「四時間くらい早めにつくつもりで準備すると、今日みたいに」

P「30分前だぞ」

ほたる「……電車が人身事故で」

P「……すげぇな」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:26:48.33 ID:eRVQ/s2F0
P「……まぁ、こいつもすくすく育ってるし、大丈夫じゃないか?」

ほたる「……スズラン」

P「お前が植えた鉢植えだろ?元気だぞ」

ほたる「毎日水をくれてるのって、プロデューサーさんですか?」

P「んー……まぁな。あ、もちろん正しいやりかたは凛とか夕美 に聞いてるぞ!?」

ほたる「……ふふっ」

P「な、なにがおかしい!?」

ほたる「いえ……この子、嬉しそうで」

P「……花の声とか聞こえちゃったり?」

ほたる「そんな訳ないじゃないですか……なんとなく、ですよ」

P「やっぱお前もアイドルなんだな」

ほたる「え?」

P「いや何も」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:30:52.94 ID:eRVQ/s2F0
ほたる「……最近は、少し、前向きになれたような気がします」

P「そうだな。前より、大分しっかりとした顔つきになった」

ほたる「こんな私でも、変われるでしょうか?人々を幸せにできるような、アイドルに……」

P「いや……」

ほたる「えっ」

P「今でも十分、人を幸せにしてるさ。お前の頑張りで、色んな人が元気になってるんだ」

ほたる「……プロデューサーさん」

P「だから、もっとガンガン仕事入れていくからな!」

ほたる「はい!……ちょっと早いけど、レッスン行ってきます!」

P「おう」

ガチャ  バタン

P「……」キョロキョロ

P「……」スゥ

P「電波でOKwwww受信でOKwwww」

P「ウサミンwwwウサミンwwwグルコサミンwwww」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:33:06.94 ID:eRVQ/s2F0
P「心はちゃんとwww通じてるんですwwww」

P「キュートwwwキューティwwww」

P「キューティク」

ガチャ

かな子「おはようございまーす!」

P「おうおはよう」

かな子「最近、本当に熱くなってきましたね……」

P「え?そうか?」

かな子「……ええ!?私だけですか!?」

P「嘘だ。ウチも昨日ついにクーラーを使い始めた」

かな子「ですよね……本当に、この時期は大変ですよねぇ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:36:30.86 ID:eRVQ/s2F0
P「格好もだな……社内は暑かったらクーラーをつけてるが、
外はそうもいかん」

かな子「車も結構暑かったりするんですよねー」

P「車は面倒だよな……クーラーきかせすぎると寒がりに対応できないし、
きかせなかったらきかせなかったで」

かな子「微調節ってヤツですね……」

P「……それに、もうすぐ、海の」

かな子「!?」

P「……水着、グラビア」

かな子「……」ダラダラ

P「まぁまだ先の事だしな」

かな子「ちょっとレッスン場行ってきます!」

ダッ

ガチャ

バタン

P「(そういや菜々はどうやってあの体型保ってんだ……?)」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:41:51.03 ID:eRVQ/s2F0
P「……」キョロキョロ

P「……」スゥ

P「歌うのOKwwwダンスもOKwww」

P「ウサミンwwwwウサミンwwwwプロビタミンwwww」

ガタッ

P「これでもちゃんとwwwwアイドルなんですwwww」←振り付き

P「ハートウェ~ッブッ☆ピリピッ」

ガチャ

P「……」

スッ

小梅「おは……よう?」

P「おう小梅おはよう。どうした?今日は予定ないはずだが」

小梅「こ、この子が……会いたいって……昨日」

P「ああ……その子こっから動けないのか」

小梅「そう……え?」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:45:06.71 ID:eRVQ/s2F0
小梅「あ、あの……プロデューサー、さん」

P「なんだ?」

小梅「降霊術……はじめたの?」

P「……は?」

小梅「い、いや……この子が、さっき、プロデューサーさんが……奇怪な踊りとともに、
謎の文言をつぶやいてたって」

P「……」

小梅「……プ、プロデューサーさん?」

P「それは俺の生霊だ」

小梅「生霊……!?」

P「ああ……『メルヘン病』という病気にかかってしまった俺は、
たまに生霊が出て踊り狂うんだ」

小梅「ええ……!?」

P「発作のようなものでな、たまに起きるんだ」

小梅「大丈夫、なの……?」

P「もちろん。お前らの前では大丈夫だろ?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:49:25.52 ID:eRVQ/s2F0
小梅「それなら、大丈夫、です……」

P「メルヘン病は特に体に害もないしな。生霊が出るだけで俺には何の支障もない。
むしろ何故かストレスがなくなるからありがたいくらいだ」

小梅「よかった……」

P「ところでその子はここから動けないのか?」

小梅「社内なら、大丈夫……」

P「そうか。ならレッスン場に連れてってみたらどうだ?いろんなアイドルがいるぞ?」

小梅「……行ってみます」

P「おう、がんばってこいよ」

P「あ、あと」

P「(あんまり言いふらさないでくれよ?)」

幽霊「(こいつ……直接脳内に!)」

小梅「……?」

P「なんでもない、いってら」

小梅「う、うん……」

ガチャ バタン

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:54:50.41 ID:eRVQ/s2F0
P「……」キョロキョロ

P「……」スゥ

P「ウーサミンwwwwウーサミンwwwww」

P「電車で向かえばwwwwwいちじかーんwwwww」

P「ウーサミーンwwwレームーすーいーみーんwwww」

P「ハッ、ここはウサミン星じゃない?ォゥロレ、ね、寝過ごしちゃった~(裏声)」

P「からのっ!?」

P「1、2、ナナ~!!!」

仁奈「……」

P「……はっ」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 21:59:24.11 ID:eRVQ/s2F0
仁奈「……な、なにがおこってやがるです?」

仁奈「にな、にな……お、おかしくなっちまったです?」

仁奈「になのPが……になのPが……」ポロポロ

P「お、落ち着け仁奈!今のはうさぎの気持ちになろうとしていただけだ!」

仁奈「うさぎの気持ちになるですか……?」

P「そうだ。特殊な発声法を用いて歌う『眼瑠変出美湯』という技術でな。
これにより脳を活性化、うさぎのような跳躍ができるという訳だ」

仁奈「すげーです!!仁奈もやりたいです!!」

P「よし、じゃあこの椅子に座るんだ!」

仁奈「わかりやがったですよ!」

ポフ

ガチッ   ガチャ   パチッ

仁奈「……なんでごぜーます?これは?」

P「こうやって手や足につけると、うさぎパワーが増す装置さ」

仁奈「動けねーですよ?」

P「動く必要がないんだ」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 22:04:28.52 ID:eRVQ/s2F0
P「さ……」

スッ

仁奈「このヘッドフォンはなんでごぜーます?」

P「聞けばわかるさ」

『1、2、』

アイドル達「ナナー!!!」

仁奈「!?」

奈緒「ウサミンパワーで~wwwww」
P(ウサミンパワーwwwww)

美波「メルヘンチェーンジ~wwwww」
P(メルヘンチェーンジwwwww)

蘭子「みんな大好きwwww好き好き大好きwwwww」

ほたる「うー☆どっかーんwwwww」


仁奈「な、なにがおこってやがるですか!?」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 22:06:48.65 ID:eRVQ/s2F0
かな子「ウサミンハートに~wwww」
P「ウサミンハートにwwww」

小梅「キュンキュンきらめくwwww」
P(キュンキュンきらめくwwww」

幽霊「ホントの気持ちwwww」

仁奈「キャハッ☆ラブリー17歳!」






ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ
ピピピピピピピピ

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 22:09:39.86 ID:eRVQ/s2F0
菜々「……」

菜々「……」

菜々「……」

菜々「……」

菜々「……何今の夢」

菜々「……疲れてるのかな」

菜々「……あの収録のあとだからかな」

ピンポーン

菜々「は、はーい!?」

P『俺だー。迎えにきたぞー』

菜々「あ、あそうでしたね!?今日そういうアレでしたよね!少々お待ちください!?」

P『早くしろー』

菜々「はーい!」

P「まったく……」スッ

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/17(金) 22:13:15.68 ID:eRVQ/s2F0
P「……」シャカシャカ

ガチャ

菜々「お待たせしました~!あ、何聞いてるんですか?」

P「ん?これだよ」

『(*゚∀゚)o彡゚ミミミン!ミミミン!ウーサミン!! (*゚∀゚)o彡゚ミミミン!ミミミン!ウーサミン!!
 (*゚∀゚)o彡゚ミミミン!ミミミン!ウーサミン!! (*゚∀゚)o彡ウサウサウーサー ウーサミン!!
電波でOK 受信でOK ウサミンウサミングルコサミン
心はちゃんと通じてるんです キュートキューティキューティクル(キュ)
歌うのOK ダンスもOK ウサミンウサミンホロビタミン
これでもちゃんとアイドルなんです ハートウェーブピリピリ―ン
ウーサミン ウーサミン 電車で向かえば一時間 ウサミンレム睡眠
「ハッ、ここはウサミン星じゃない?ね、寝過ごしちゃった~」
(からの~)1 2 ナナ~!

ウサミンパワーで(ウサミンパワーで) メルヘンチェンジ(メルヘンチェンジ)
みんな大好き 好き好き大好き うー☆どっかーん!
ウサミンハートに(ウサミンハートに) キュンキュンきらめく(キュンキュンきらめく)
ホントの気持ち キャハッ☆ラブリー17歳
だいじなだいじなトキメキだもん 』


菜々「  」

人類ウサミン星人化計画は、まだ始まったばかりなのである……
                                           Fin

引用元: モバP「ミミミンwwwwミミミンwwww」