22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:01:24.76 ID:nzniSIaa0
赤沢(わたっ、わたたたたっ、私が……可愛い!!?)

赤沢(か、かかか可愛いなんて言われたの初めて…//)

赤沢(ど、どうしよう…どうしよぉ//)

綾野「? どうしたの泉美?」

赤沢「な、何でもないわ!」

綾野「何か顔赤いよ~?」

赤沢「き、気のせいよ!」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:04:51.89 ID:nzniSIaa0
久保寺「…てなわけで、正岡子規の頭はハゲており…」


榊原(赤沢さん可愛いなぁ……)

榊原(後ろ姿でさえ可愛い……)

榊原(後ろから思いっきり抱きしめたい…)

望月(あっ、榊原くん…赤沢さん凝視してる…)

江藤(榊原くんまた赤沢さん見てる…)プクーッ

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:08:57.92 ID:nzniSIaa0
久保寺「えー…つまり正岡子規は死ぬまでハゲていたという事になるのです」


小椋「……」

小椋「…ん?」チラッ

榊原「……」ジーッ

小椋「!」

小椋(何か視線を感じると思ったら…やだ…榊原くんがアタシのこと見てる//)


榊原(ハァ…ため息で出るくらい可愛いなぁ…、赤沢さん……泉美ちゃん)

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:14:37.32 ID:nzniSIaa0
榊原「赤沢さん!!」

赤沢「こ、恒一くん…?今、授業中よ?」

榊原「そんなの関係ない!赤沢さん好きだ!!」ダキッ

赤沢「こ、恒一くん//」

榊原「あぁ…何て可愛いんだ君は…」

赤沢「ふぇぇ//」



久保寺「…赤沢さん。…赤沢さん?」

赤沢「あっ、は、はい!」

久保寺「空を眺めていないで、授業に集中するように」

赤沢「あ、す、すみません…」



榊原(赤沢さんかわいぃぃぃぃぃぃぃよおおぉぉぉぉぉ//)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:20:36.12 ID:nzniSIaa0
榊原「写生会?」

三神「そうです。来週、皆で山へ行って風景画を描いてもらいます」

猿田「楽しそうじゃのぉ!」

王子「ははっ、君の場合、山へ行くって言うより山へ帰るって感じだけどね」

猿田「ひどいぞな!」

多々良「ブフッ」

榊原(写生会か……)

赤沢(恒一くん…//)

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:24:27.84 ID:nzniSIaa0
三神「そこで、皆さんには4人の班を作ってもらいます」

勅使河原「質問!それって自由で良いんですか?」

三神「そうです」

勅使河原「っしゃあ!」

望月「じゃあ組もうよ」

中尾「俺も入れろー」

高林「僕も混ぜてよ」

勅使河原「うわっ…むさい連中が揃ったな……まいいか」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:26:59.05 ID:nzniSIaa0
綾野「こーいっちゃんっ!」

榊原「綾野さん」

綾野「私と同じ班になろうよっ♪」

榊原「う、うん。いいよ」

小椋「榊原くん、あたしもいい?//」

榊原「もちろんだよ」

小椋「//」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:27:50.87 ID:nzniSIaa0
俺はツンデレりリアス先輩みたいな人がいい

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:30:02.25 ID:nzniSIaa0
赤沢「こ、恒一くん……」

榊原「赤沢さん…//」

赤沢「わ、私も…その……一緒の班になってもいい?」

榊原「うんっ!」

赤沢「//」

赤沢(やった…!恒一くんと一緒の班だ//)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:32:28.79 ID:nzniSIaa0
~その日の夜~

赤沢「よし、宿題終わったわ!」

赤沢「……」

赤沢「……」カキカキ

   榊原泉美

赤沢「…//」

赤沢「や、やだ、私ったら何書いてるのかしら!」ゴシゴシ

赤沢「…恒一くん…好き」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:38:03.81 ID:nzniSIaa0
榊原「よし、宿題全部終わりっと!」

榊原「……」

榊原「……」カキカキ

   榊原泉美

榊原「…//」

榊原「って、何書いてるんだ僕はっ!//」ゴシゴシ

榊原「…赤沢さんは…僕のことどう思ってるのかな……」

榊原「僕にはやっぱ…高値の花なのかも知れない…」

榊原「それでも…」

榊原「それでも…せめて、好きでいることくらいは自由だよね……」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:42:24.98 ID:nzniSIaa0
~当日~

三神「それじゃあ皆、出発するからバスに乗って」

勅使河原「一番乗り~!」

望月「あ、待ってよぉー」

猿田「た、多々良さん、ワシの隣が空いてるぞな//」

多々良「中島さん一緒に座ろ?」

中島「うん」

猿田「ぞなぁ…」


赤沢「恒一くん……隣いいかしら?」

榊原「う、うん!」

赤沢「//」

榊原「//」

綾野「むぅ…」

小椋「…」ギリッ

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:46:26.57 ID:nzniSIaa0
中尾「うえっ…酔ってきた…」

辻井「…吐くなよ?」

中尾「まかせろー……オエェェェッ」

辻井「ぎゃああああ!」



赤沢(ど、どうしよぉ…緊張して何も話せない……)

榊原(心臓バックバクだよ……)

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:51:28.68 ID:nzniSIaa0
三神「皆暇でしょ?ビデオ持ってきたから、暇な人は見てなさい」

風見「おっ、何の映画だろう?」

三神「悪魔のいけにえよ」

前島(なぜそれをチョイスした…)



小椋「えー?どうせならワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカが良かったなー」

綾野「それもどうかと思うけどね…」

赤沢「そう言えば、恒一くん、好きな映画とかって何?」

榊原「んー…女優霊かなぁ」

赤沢「へぇ…ホラー?」

榊原「そうだよ」

赤沢「そっか…私ホラー苦手」シュン

榊原(か、可愛い//)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:55:58.61 ID:nzniSIaa0
三神「着いたわよー」

榊原「じゃあ、降りようか赤沢さん」

赤沢「そうね」

小椋「…」

榊原「赤沢さん、お先にどうぞ」

赤沢「あら、優しいのね恒一くん」

榊原「レディーファーストだからね」

ズイッ

小椋「きゃあっ」

榊原「お、小椋さん…」

赤沢(私と恒一くんの間に…)

小椋「もぉー、彩!押さないでよー」

綾野「えぇ~…私何もしてない……」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:59:15.51 ID:nzniSIaa0
ハゲとらんわい

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 00:59:52.31 ID:nzniSIaa0
って俺は>>1じゃなかったな

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:03:18.57 ID:nzniSIaa0
三神「それでは班に分かれて、各自好きな場所で描き始めてください」

「「「はーい!!」」」

小椋「榊原くぅん!あっち行こうよぉ♪」グイグイ

榊原「う、うん…」

綾野「ちょっとー、待ってよぉ!」

赤沢「…」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:12:09.02 ID:nzniSIaa0
綾野「あっ、この辺なのて良いんじゃない?」

榊原「うん、いい風景画が描けそうだね」

小椋「んじゃ、早速描こうぜぇ♪」

赤沢(恒一くんの隣で描こ♪)

榊原「さてと」

赤沢「あ…」

榊原「どうしたの赤沢さん?」

赤沢「筆忘れちゃった…。私ったら何してるんだろ…」

榊原「それなら、僕の貸してあげるよ」

赤沢「いいの?」

榊原「困った時はお互い様だよ」

赤沢「ありがとう//」

小椋「…」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:15:57.82 ID:nzniSIaa0
小椋「あぁ~!」

榊原「ん?」

小椋「鉛筆忘れちゃったぁ~!」

榊原「鉛筆?」

小椋「んもぉ~、由美のばかばかっ!」ポカポカッ

榊原「え、鉛筆なら、僕の貸してあげるよ?」

小椋「えぇぇぇ?いいのぉ?」

榊原「う、うん」

小椋「ありがとぉ// 榊原くぅん//」スリスリ

榊原「は、はは…いえいえ」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:18:09.15 ID:nzniSIaa0
ちょっと寝てくる

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 01:22:38.13 ID:nzniSIaa0
ニンフあたりを…それかこれゾンのあいつ

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:17:45.18 ID:nzniSIaa0
すまん寝過ごした

160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:23:15.73 ID:nzniSIaa0
赤沢「恒一くん、絵上手ね」

榊原「一応、美術大志望だからね」

赤沢「…美術大?」

榊原「うん、造形とか彫刻とか勉強したくて」

小椋「あ、あたしも美術大に行こうと思ってたの。奇遇だね//」

綾野「えっ、初耳なんだけど」

ドスッ

綾野「痛っ!何すんのさ…!」

小椋「東京の美術大?」

榊原「そ、そうだけど」

赤沢「ふぅん…私も行こうかな…」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:28:23.43 ID:nzniSIaa0
榊原(赤沢さんとキャンパスライフか…夢が広がるな//)

綾野「…でも絵を見た限り、泉美が美術大に行くの無理っぽくない…?」

赤沢「う、うるさい!」

榊原「え?」(どれどれ…)チラッ

榊原(た、確かにこれは…絵心がない……)

小椋「幼稚園児の絵かよ」

赤沢「ほ、ほっときなさいよ!//」

榊原(赤沢さん…描く絵まで可愛いなぁ//)

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:34:52.69 ID:nzniSIaa0
榊原「綾野さん、意外と絵上手いんだね」

綾野「意外は余計だよ、こういっちゃん!」

榊原「ははっ、ごめんごめん」

赤沢「…」グゥ~

赤沢「//」

榊原「そ、そろそろお昼にしようか?」

赤沢「そ、そうね」

赤沢(恥ずかしい…!//)

榊原(本当に可愛いなぁ…赤沢さん)

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:45:20.43 ID:nzniSIaa0
~集合時間~

三神「皆帰ってきたわね」

風見「あの、それが…」

王子「猿田くんがまだなんです」

三神「猿田くんが…?」

王子「さっきトイレに行くって言ってたんですけど、トイレを見に行ったら誰もいなくて」

榊原「先生、ちょっと僕探して来ます」タタタッ

三神「気をつけてね」

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:48:22.00 ID:nzniSIaa0
榊原「猿田くーん!」

猿田「おや榊原くん」

サル「ウッキー」

榊原「ったく、何してたのさ…皆もう集合してるよ?」

猿田「すまんのぉ。サルを見つけて遊んでたんじゃ」

榊原「ほら、帰るよ猿田くん」グイッ

サル「ウキ?」

猿田「それはサルぞな」

榊原「じょ、冗談だよ」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:53:37.84 ID:nzniSIaa0
赤沢「恒一くん、また隣同士で座りましょ?」

榊原「うん//」

小椋「ちょーっと待ったー!」

小椋「一番後ろに座らない?」

綾野「あっ、賛成~!」

榊原「うん、それでもいいよ」

赤沢「…」

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 12:59:50.04 ID:nzniSIaa0
小椋「うふっ♪やっと隣になれたね、榊原くんっ」

榊原「そ、そうだね」

赤沢「…」

綾野(私もこういっちゃんの隣が良かったなぁ…)


赤沢「……」ウトウト

榊原(赤沢さんウトウトしてる…疲れたのかな)

赤沢「…」コテンッ

榊原「!」

榊原(赤沢さんが僕の肩に…//)

赤沢「…//」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 13:06:54.56 ID:nzniSIaa0
赤沢「んん……」

榊原(あ、赤沢さんの吐息が首筋に…!何という至福…!)

赤沢(幸せ…//)

小椋「…」ギリッ

小椋「ウトウト、ウトウト」

綾野(普通声に出して言うかね…)

榊原「?」

小椋「…」コテンッ

榊原「お、小椋さん!?」

小椋「ぐー…ぐー…」

小椋(ふふんっ!榊原くんの膝枕ゲットよ!!)

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 13:17:59.39 ID:nzniSIaa0
三神「それじゃあ順番にバス降りてください」

勅使河原「やっと着いたかぁ~、クタクタだぜー」


榊原「赤沢さん、小椋さん、着いたよ?」

赤沢「んんっ…?ママもう朝…?」

榊原「ま、ママ……?」

赤沢「! あ、え?いや、今のは…っ!」アタフタ

榊原(可愛いなぁ//)

小椋「ん~?もう着いたの…?」

榊原「うん、ほら起きて」

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 14:20:02.45 ID:nzniSIaa0
~その日の夜~

榊原「…ごちそうさま」

怜子「あら…もういいの?」

榊原「はい…」

怜子「恒一くん…何か悩みでもあるんでしょ?」

榊原「え…何で分かったんですか…?」

怜子「見てれば分かるわよ。恒一くん分かり易いし」

榊原「そ、そうですか…?」

怜子「で、どんな悩み?私でよければ相談に乗るよ?」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 14:23:26.07 ID:nzniSIaa0
榊原「実は…ある人のことを考えると、ご飯も喉を通らなくて…」

怜子「おや…」

榊原「その人のことを思うだけで、胸が痛いんです…」

怜子「…恒一くん、それは恋よ」

榊原「恋…?」

榊原(そうか…これが恋なのか)

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 15:51:59.49 ID:nzniSIaa0
~翌日~

小椋「姓名判断…?」

辻井「そうさ」

赤沢「占いの類よね?くだらない…」

辻井「まあまあ、遊びだと思って試しにやってみようよ」

榊原「姓名判断か…一種のオカルトのようにも思えるけど」

辻井「まずは赤沢さんからやってみるよ」

赤沢「な、何で私からなのよ」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 15:57:45.87 ID:nzniSIaa0
辻井「出た!」

赤沢「…」

辻井「義理人情に厚く、自分を犠牲にしてでも人のためになろうとする性格のため、
    自分が望まなくても人の信頼を集めて大いに発展する女性です。」

綾野「ふんふん。何か当たってる気がする」

辻井「表面的に悠然と構えていてもライバル意識は強くもつほうで、
    ライバルの存在にはファイトを燃やして立ち向かうでしょう。」

赤沢(あ、当たってるかも……)

辻井「自分の優位を相手に示さずにはいられない衝動に駆られますが、ほどほどにしておくべです」

赤沢「っさいわね」

辻井「僕が言ってるわけじゃないから…」

榊原「はは…」

辻井「恋愛傾向もあるみたいだよ」

198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 16:04:44.53 ID:nzniSIaa0
綾野「面白そう、やってみてよ」

辻井「えーと…」

辻井「派手な交際をしているように誤解されがちですが、とても地味で堅実な付き合いをするしっかりした女性です。」

赤沢「…」

辻井「男性に対しては純情で、優しくされただけでも冷静な判断を出来なくなることもある」

綾野「へぇ」チラッ

赤沢「な、何よ//」

辻井「精神的なバランスが崩れると、感情的になって余計なことを言ってしまう一面もあるので、
    それが元でトラブルに発展してしまう傾向がある」

赤沢「う…」

辻井「恋愛感情をストレートにぶつけてくれる男性のほうが、
    自分の殻を脱ぎ捨てることが出来て新鮮な気持ちになれるので、
    相性がいいかもしれない。…だってさ」

榊原(ストレートに…か……)

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 16:23:10.57 ID:nzniSIaa0
松井「ねぇねぇ、聞いた?」

金木「ん?」

松井「榊原くんって赤沢さんのこと好きらしいよ?」

赤沢「!」ガタッ

金木「へぇ~そうなんだ?」

松井「望月くんと高祭くんが話してたの」

金木「あの2人からの情報なら、確かかもね」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 17:39:33.47 ID:nzniSIaa0
望月「榊原くん、高林くん、一緒に帰ろうよ」

高林「うん」





高林「ところで榊原くん、赤沢さんが好きって本当なの?」

榊原「ブフッ!?ど、どこでそれを…?」

望月「…」

榊原「もーちーづーきー…」

望月「ごめん榊原くん」てへっ

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 17:44:27.14 ID:nzniSIaa0
榊原「ったく…あんまり言いふらすなよ?」

望月「うん」

榊原(もし赤沢さんの耳にでも入ったら…死にたい…)

高林「それで、榊原くんは赤沢さんのどんなところが好きなの?」

榊原「へ?」

高林「いや、ちょっと興味があってね」

榊原「それは…」

219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 17:51:00.48 ID:nzniSIaa0
榊原「全部…かな//」カアァァッ

高林「ふーん…でも、赤沢さんって何か怖そうじゃない?フェアじゃないし」

榊原「…高林君、君は何も分かってないよ」

高林「えっ?」

榊原「赤沢さんは…赤沢さんはわざと強がって見せてるだけなんだよ(多分)」

榊原「でも本当は、心優しくて傷つきやすい繊細な女の子なんだよ(多分)」

榊原「でも真面目で責任感が強くて努力家だから、人からは怖く見られがちなんだよ!」

榊原「人を上辺でしか見ていない君の方こそ、フェアじゃないんじゃないかな!?」

高林「お、おう…」

望月(ピュアだなぁ)

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 18:00:48.62 ID:nzniSIaa0
~その頃・教室~

杉浦「泉美、話って何?」

赤沢「う、うん……」

杉浦「何よ、黙ってても分からないわ」

赤沢「多佳子はさ…好きな人とかいるの…?」

杉浦「いないわよ、そんなもの」

赤沢「そっか…」

杉浦「泉美…あなたまさか……」

赤沢「ええ…私、人を好きになったの…」

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 18:10:09.38 ID:nzniSIaa0
杉浦「えぇ!誰よ!?」

赤沢「…………………恒一くん//」

杉浦「あ、やっぱり?」

赤沢「//」モジモジ

杉浦「…とてもじゃないけど、今の泉美の姿を恒一くんには見せられないわね」

赤沢「あ、当たり前じゃない!」

赤沢「私は有能な対策係兼、学級委員としてのイメージを守りたいんだから//」

赤沢(少なくとも恒一くんの前では…//)

225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 18:20:56.67 ID:nzniSIaa0
杉浦「でも意外ね。泉美がああ言うタイプに惹かれるなんて」

赤沢「意外って?」

杉浦「ほら、榊原くんて何か弱々しいイメージがあるじゃない?質問厨だし」

赤沢「そこが良いんじゃない!!」

杉浦「えっ?」(びっくりした…)

赤沢「守りたくなるって言うか、ずっとそばに居たくなるって言うか…」

赤沢「確かに一見、弱々しいかも知れないわ」

赤沢「でも、そこが母性本能をくすぐるのよ!」

赤沢「それに、それは見た目だけで、実は芯が通ってて結構頼りになるし!」

赤沢「笑顔もとってもキュートだし…!」

赤沢「質問厨でも構わないわ!むしろ私のすべてを教えてあげたい!!」

杉浦(これは本気のようね…)

238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:21:34.04 ID:nzniSIaa0
高林「…でもやっぱ赤沢さんはないよ」

榊原「何!?」

高林「根性腐ってそうだし、キツネ目だし、パンツにシミ作ってそうだし」

榊原「高木木くん…!それ以上言うと…!」

高林「う゛っ…ぐぐっ…ぐぎゃあ゛…」

榊原「!?」

望月「高林くん!?」

高林「う゛ががあ゛……」

高林「がはっ…………」ポックリ

望月「こ、これも…現象なのかな…?」

榊原(赤沢さんが好きすぎて、現象とか災厄とかすっかり忘れてた…)

243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:35:10.86 ID:nzniSIaa0
榊原「ま、それはともかく…」

榊原「実はね、明日赤沢さんに告白しようと思うんだけど…」

望月「いいんじゃないかな、応援するよ」

榊原「ありがとう望月」

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:41:18.62 ID:nzniSIaa0
小椋「うわあああああああ!!榊原くんが好きすぎて発狂しそうだよぉぉぉおおおおお!!」

綾野「お、落ち着いて由美。もう半分発狂してるよ…」

小椋「決めたわ!」

綾野「ん?何を?」

小椋「あたし、榊原くんに告白する!」

綾野「えっ!?」

小椋「榊原くん好きです、榊原くん好きです、榊原くん好きです…」

綾野「ゆ、由美…?」

小椋「今練習してるから邪魔しないで」

綾野「はあ…」

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:47:51.86 ID:nzniSIaa0
小椋「榊原くん好きです、榊原くん愛してます、榊原くんの恋人になりたいんです…」

綾野「ねえ由美…」

小椋「ん?」

綾野「由美ももう気付いてるかも知れないけど…」

綾野「泉美もこういっちゃんの事、好きなんじゃないかな…?」

小椋「……知ってる」

綾野「泉美に嫌われちゃうかもよ…?」

小椋「別に…それでもいいよ」

小椋「自分に嘘ついてまで人に好かれるくらいなら、私は正直に生きて人から嫌われた方がいい」

綾野「由美…」

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:52:25.62 ID:nzniSIaa0
榊原「~♪」

榊原「…ん?家の前に誰かいる……」


小椋「あ、榊原くん!」

榊原「小椋さん…?」

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 19:58:10.78 ID:nzniSIaa0
榊原「どうしたの?何か用事?」

小椋「う、うん…」

小椋「とっても大事な…、榊原くんに伝えたいことがあって…」

榊原「?」

小椋「……す、好き」

榊原「え…?」

小椋「榊原くんのことが好き!!」

榊原「小椋さん…」

小椋「あたしと…付き合ってくださいっ//」

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:02:31.87 ID:nzniSIaa0
小椋(い、言っちゃった…//)

小椋「……」

榊原「…ごめん、小椋さん」

小椋「……」

榊原「僕にも、好きな人がいるんだ…」

小椋「…ッ!」

256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:06:33.01 ID:nzniSIaa0
小椋「好きな人って……?」

榊原「…赤沢さんだよ」

小椋「…そっか。そう…なんだ……」

榊原「うん。ごめんね、小椋さん」

小椋「いいよいいよ!気持ちぶち撒けて、スッキリしたし!」

榊原「そう…」

小椋「あぁ~あ。また赤沢さんに負けちゃったのかぁ」

榊原「また?」

小椋「この中間テストも、体力測定も、身長も…あと胸の大きさもね」

小椋「あ、でも胸はまだ成長の余地ありよねっ」

榊原「はは」

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:12:22.85 ID:nzniSIaa0
小椋「とにかく!榊原くんは全然気にしなくても良いからねっ!」

榊原「小椋さん…」

小椋「こう見えて、結構タフなのよ?ふふん」

榊原「小椋さん、無理しなくても良いんだよ…?」

小椋「べ、別に無理なんか…」

榊原「人に弱いところを見せるのは、何も恥ずかしいことじゃないよ」

小椋「……」

小椋「…うっ…うう…っ」

小椋「うわぁぁぁぁん!」ガバッ

榊原「小椋さん…」

小椋「ヒッグ…ヒッグ…」

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:20:03.91 ID:nzniSIaa0
榊原「僕なんかより、きっと小椋さんにはもっと似合う人がいるはずだから…」

小椋「ううっ…うぇぇ…グスッ」

榊原「だから、今は気の済むまで泣いていいよ?」

榊原「涙はここに捨てていけばいいさ…」

小椋「うぇぇん…ヒッグ」

榊原「……」

小椋「グスッ……」

小椋「榊原くん…、あたしに人を愛することを教えてくれたのは、榊原くんだよ…?」

榊原「…」

小椋「だから…だから今度は、忘れることを教えて……」

榊原「……」

小椋「お願い……忘れることを…教えて……」

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:24:10.38 ID:nzniSIaa0
榊原「小椋さん…無事に家までついたかな…」

榊原「……」

榊原「明日、僕も告白するんだよな…」

榊原「振られてもいい…でもこの気持ちだけは、ちゃんと伝えないとな」

榊原「小椋さんがそうしたように、僕も……」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/02(月) 20:27:17.80 ID:nzniSIaa0
~翌日~

榊原「好きです」

榊原「好きです」

榊原「好きです」



望月「…うん、やっぱり2番目がいいんじゃないかな」

榊原「やっぱそうだよね?」

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:00:05.10 ID:/f2bqZQ70
榊原「ふぅ…もう少し練習しておこう」


榊原「好きです」

榊原「好きです」

榊原「あなたが好きです」

榊原「君が好きだ!!」

多々良「えっ」

榊原「えっ?」

336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:03:57.58 ID:nzniSIaa0
多々良「さ、榊原くん…?え…?す、好きって…?//」

榊原「え」

多々良「嬉しい…!」

多々良「実はね、私もずっと前から榊原くんのこと…好き、でした//」

多々良「まさか両思いだったなんて…//」

多々良「不束者ではありますが、よろしくお願いします!!」



榊原「え」

342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:07:23.62 ID:/f2bqZQ70
榊原「ち、違うよ多々良さん今のは…」

多々良「榊原くんっ!」ダキッ

榊原「ふぁにゃ!?//」

多々良「あ…榊原くんあったかい…」

ガラッ

杉浦「そしたら中尾ったら、全裸で踊りはじめてさ…」

赤沢「ほんとアイツ馬鹿ね…」

杉浦「あ」

赤沢「え?」

榊原「あ」

多々良「ん?」

赤沢「」

345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:11:28.06 ID:/f2bqZQ70
赤沢「こ、恒一くん……」

榊原「赤沢さん、誤解だよ!」

多々良「ここは3階よ?ダーリン//」

榊原「うるさいよ!」

赤沢「う…」ジワァ

赤沢「うわぁぁぁぁぁあん!!」タタタッ

杉浦「い、泉美ぃー!」

榊原「なんてこったい」

杉浦「この浮気者!!」パッチーン

榊原「痛っ」

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:15:47.67 ID:/f2bqZQ70
多々良「ちょっと杉浦さん!私の榊原くんになんて事するのよ!」

杉浦「この男が泉美を傷つけたりするのが悪いんじゃない!」

榊原「うるさい…うるさぁぁぁぁい!!!」

多々良「…」

杉浦「…」

榊原「2人に、言っておきたい事がある…」

榊原「僕は、赤沢さんが好きだ」

多々良「えっ…それじゃあさっきのは…?」

榊原「告白の練習してたら、多々良さんが偶然来たんだ…」

多々良「」

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:20:06.58 ID:/f2bqZQ70
杉浦「あ…立ったまま気絶してる…」

榊原「ごめん多々良さん…」

多々良「」

杉浦「ま、そう言うことなら安心したわ」

榊原「心配かけてごめん、杉浦さん」

杉浦「謝ってる暇があったら、さっさと追いかけなさいよ。…泉美を」

榊原「…うん!」


杉浦「多々良さんは私が慰めておくからー!」

榊原「ありがとう杉浦さーん!」タタタッ



杉浦「がんばりなさいよ、少年…」

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:22:47.39 ID:/f2bqZQ70
赤沢「うっ…ううう……」

赤沢「恒一くん…恒一くん…」



榊原「赤沢さーーーーーん!!」



赤沢「! 恒一…くん…?」

356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:26:07.89 ID:/f2bqZQ70
赤沢「こ、来ないでよ!多々良さんとイチャイチャしてればいいじゃない!」

榊原「違うんだ、あれは告白の練習を(ry」

赤沢「え…?」

榊原「だから、あれは誤解なんだよ赤沢さん」

赤沢「…そう」

赤沢「で、その告白の相手って誰かしら?見崎さん?」

榊原「赤沢さん、僕の目を見て」

赤沢「な、何よ…」

榊原「いいから!」

赤沢「…」

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:30:55.27 ID:/f2bqZQ70
榊原「何で僕が君を追いかけて来たか、分かる?」

赤沢「それは…私を心配してくれたからでしょ?」

赤沢「恒一くん優しいから……ゴニョゴニョ」

榊原「違う…」

赤沢「え…?」




榊原「赤沢さんが…好きだからだよ」

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:35:50.26 ID:/f2bqZQ70
赤沢「……!//」

榊原「赤沢さんが、好きなんだ!」

榊原「好きで好きで、好きで好きで好きで…、大好きなんだよ!」

榊原「赤沢さんの事を考えるだけで…辛くて、切なくて、胸が締め付けられて…!」

榊原「毎日毎日、昼も夜も苦しくて…」

赤沢「恒一…くん…?」

榊原「僕は、赤沢泉美が大好きなんです!!」

赤沢「恒一くん…」ジワッ

374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:39:47.63 ID:/f2bqZQ70
榊原「突然こんなこと言って、迷惑なのは分かってる」

榊原「でね、この気持ちをどうしても伝えたかったから!」

赤沢「私も…」

赤沢「私も恒一くんのことが…好き//」

榊原「赤沢さん…!」

赤沢「恒一くん…!」ギュッ




377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:45:16.17 ID:/f2bqZQ70
見崎「榊原くんの大声が聞こえたから、来てみれば…」

見崎「なぁんだ…」

見崎「こう言うことだったんだ……」



赤沢「恒一くん…大好き//」

榊原「僕もだよ//」




見崎「あんなに幸せそうな顔しちゃって…2人とも…」

見崎「見てるこっちまで嬉しくなっちゃうよ…」


見崎「嬉しすぎて、涙出てきちゃった……」

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03(火) 00:49:19.86 ID:/f2bqZQ70
榊原「あの…赤沢さん」

赤沢「何?」

榊原「い、泉美って呼んでもいいかな…//」

赤沢「うん、いいよ♪」

榊原「泉美…」

赤沢「恒一くんは…私のどんなところを好きになってくれたの?」

榊原「それは……」




榊原「可愛いところ、かな」




おわり

引用元: 榊原「赤沢さんてなんか可愛いよね」赤沢「」ガタッ