1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 19:58:16.04 ID:ZYDbaucE0
男「奴隷を買おうと思う」

友「おう。やっと買う気になったか」

男「ああ、流石に農地を耕すのは嫌だからな」

友「じゃあ。さっそく奴隷市場行こうぜ」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:00:00.76 ID:ZYDbaucE0
~奴隷市場~

友「うーん。農作業なら力があった方がいいよな」

男「そうだな。あと若い奴がいいな」

友「そうだよな。若くて力持ちがいいよな。でも、そういうのは高いぞ?」

男「そのために貯金してたんだよ」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:02:11.43 ID:ZYDbaucE0
友「お前、本当頑張って貯金したよな」

男「いい奴隷がほしいからな」

奴隷商「へい!そこのにーちゃん!奴隷はいかが?」グイッ

女奴隷「痛っ!」

男「………!!!!」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:04:08.08 ID:ZYDbaucE0
男「……………」ジィー

友「可愛いのは分かるが、女は使い物にならないぜ。力ねえし弱い」

男「………………」

奴隷商「おお!お客さんお目が高い!こいつは処女でっせ!」ゴニョゴニョ

男「……………!!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:06:16.55 ID:ZYDbaucE0
友「処女!!お前こんな上玉が処女!?」

奴隷商「へい!最近借金で一家で身売りされたやつでっせ!」

友「おい、地雷臭が半端ねぇ。辞めとけよ」

男「買います」

友「おい!」

女奴隷「!!」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:10:17.25 ID:ZYDbaucE0
友「おいおい!いいのかよ!お前農作業はどうした!」

男「俺にも考えがある」

ーーーーーーーーーーーーーー

奴隷商「毎度~」

友「買っちまった………お前どうしちまったんだ」

男「昔を思い出してな………」

友「そんな事だろうと思ったよ。でも奴隷は奴隷だからな」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:12:35.72 ID:ZYDbaucE0
男「分かってるさ…………」


~男宅~

男「入れ!」グイ

女奴隷「ウグッ」

男「お前は俺が買った」

女奴隷「…………………」

男「お前、どうして奴隷になった」

女奴隷「お前には関係ない」

男「そうか」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:14:39.54 ID:ZYDbaucE0
男「さっそくだが働いてもらう」

男「畑耕せ」

女奴隷「できない。やった事ない」

男「じゃあ俺がやってるの見て覚えろ」

女奴隷「…………はい」

男「はい。ご主人様だ」

女奴隷「はい!ご主人様!」

男「ご褒美だ」ナデナデ

女奴隷「ちっ!」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:17:28.80 ID:ZYDbaucE0
男「…………」ヨッコラセヨッコラセ

男「こんなもんか。あとは出来るな。」

女奴隷「はい。ご主人様」

~夜~

男「お疲れ。晩飯だ」

女奴隷「はい。ご主人様」

男「ほらっ」ポイッ

女奴隷「!!!!!」

女奴隷「ご主人様と同じものを……」

男「俺も昔奴隷だったんだ」

女奴隷「!!!!」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:23:09.73 ID:ZYDbaucE0
男「お前とは経緯が似ててな。俺も親の借金で奴隷になった。最初の家はひどかった。毎日ムチで叩かれて、ほら」ヌギヌギ

男は自分の背中のムチのあとを見せた

男「これでも良くなった方だ。でも俺は債務奴隷解放の時に市民になったんだ。それで俺は奴隷から市民になった」

男「俺だって本当は奴隷なんか雇いたくなかった。でも一人で耕すのはどうしてもきつくてな」

女奴隷「ご主人様………」

男「外じゃあ世間が気になるからご主人様って呼ばせたけど、家では男でいい」

男「明日からは俺も耕す。一緒に頑張ろうな」

女奴隷「ありがとう……………ございます」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:25:48.24 ID:ZYDbaucE0
~朝~

女奴隷「ご主人様。水やり終わりました」

男「そうか。家で休んでろ」

女奴隷「ありがとうございます。ご主人様」ガタ

男「女奴隷。ごめんな」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:27:36.62 ID:ZYDbaucE0
女奴隷(人間は信じられない。みんな優しい顔をして近づいてひどい事をする)

女奴隷(あいつだって絶対なんか考えてる)

女奴隷(ちょっと寝よう)


……………………………………

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:30:18.32 ID:ZYDbaucE0
幼女奴隷「痛い!痛い!」

地主「お前が一生働いても手に入れられないものだぞ!!それを!!それを!!」ベチベチ

幼女奴隷「ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!」

地主「ふう。疲れたわい、おい!母奴隷!」

母奴隷「はい……ご主人様」

地主「何だ!その腑抜けた返事は!!」ベチベチ

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:33:36.87 ID:ZYDbaucE0
母奴隷「すいません!すいません!!」

地主「まあいい。服を脱げ」

母奴隷「…………はい」ハラリ

地主「おい!奴隷ども母奴隷にこれをつけろ」

地主は奴隷に電極を渡した。何十個もの電極が母奴隷に取り付けられた。胸、腹、  を中心に……


地主「ふんw」ポチ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:35:50.95 ID:ZYDbaucE0
母奴隷「ひいぎぃいいいいいいい」ビ ビ 

地主「ははははwwww」

地主「幼女奴隷!お前のせいで母親は母親は苦しんどるぞ!」

幼女奴隷「お母さん!お母さん!」

地主「そこはすいませんだろ!!」ベチ

幼女奴隷「ひぁい!ごめんなさい!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:38:34.48 ID:ZYDbaucE0
地主「そうだ!おい!幼女奴隷」

幼女奴隷「はい!」

地主「お前が出力を上げろ!お前の手で母親を苦しめるのだ!」ポイッ

幼女奴隷「お母さん………」ニギ

地主「早くしろ!!」ベチ

幼女奴隷「痛い!!分かりました!」グイ

幼女奴隷(あっ!回しすぎ!!!)

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:42:12.05 ID:ZYDbaucE0
母奴隷「ひぎゃああああああ」ブルブルブルブル

母奴隷「…………」ビクンビクン……バタリ

地主「……………」

地主「ひゃあっはっはっはっwwwwww」

地主「こいつ!自分の母親を殺しおったwwこの悪魔!自分が助かりたいがためにwwwww蛇~自分の利益しか考えない蛇~が~wwwwww」

地主「面白かったから良いとしよう」

地主「幼女奴隷を牢屋へw」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:45:38.19 ID:ZYDbaucE0
~牢屋~

幼女奴隷「なんで、こんな事に、神様神様………」

幼女奴隷「もう。やだよぅ。逃げたいよぅ」

兄「おい!妹!」

幼女奴隷「お兄ちゃん!!!」

兄「しっ!ばれちゃう!ドア開けるから」ガチャリ

幼女奴隷「ありがとう!お兄ちゃん!」

兄「僕は牢屋にいるから、妹はお逃げ」

幼女奴隷「お兄ちゃんは?」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:48:17.21 ID:ZYDbaucE0
兄「僕はあとからいくよ」

幼女奴隷「わかった!絶対に逃げてね」

兄「うん」

幼女奴隷(やっと!逃げれる!自由がそこに!)トテチテ

光が見える。ずっと見てなかった。太陽………

兄「脱走者です!!!!!!!」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:50:06.03 ID:ZYDbaucE0
幼女奴隷「へぇ!?」

兄「正門前です!!急いで下さい!!」

幼女奴隷「なんで!?お兄ちゃん!!!」


兄「地主さま!脱走者密告の褒美を!褒美を!!」

地主「ほいっパンじゃ」ポイ

兄「ありがとうございます!!!」ニヤリ

幼女奴隷「なんで!?お兄ちゃん!!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 20:51:25.02 ID:ZYDbaucE0
幼女奴隷「なんで!なんで!!なんで!!なんで!!なんで!!なんで!!なんで!!なんで!!……………

…………………….


女奴隷「また、この夢………」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:04:12.26 ID:ZYDbaucE0
誰も見てないと思ってた。
再開

女奴隷「最近こんな夢ばかり、でもこの夢のあとには」

女奴隷は目を閉じた。この夢の続きを見るために、奴隷で良かったと思える瞬間に………

……………………

幼女奴隷「駆逐してやる。一人残らず」

少年奴隷「そんなこと言うなよ」

幼女奴隷「君、誰?」

少年奴隷「僕は少年奴隷。奴隷さ」

幼女奴隷「なんで話しかけるの?」

少年奴隷「逃げようよ」

幼女奴隷「あんたもパンが欲しいの?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:07:00.41 ID:ZYDbaucE0
少年奴隷「パンは欲しくない。けど自由は欲しい。」

幼女奴隷「夢は見ない方がいい。お兄ちゃん……クソ野郎から教わった」

少年奴隷「人間が憎いかい」

幼女奴隷「憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い………

少年奴隷「なら。殺せばいい、この世界やるかやられるかさ」

幼女奴隷「そして私たちはやられたじゃない」

少年奴隷「やられたらやり返せ」

幼女奴隷「そんなの無理だよ」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:10:16.91 ID:ZYDbaucE0
少年奴隷「一人、ならね」

兄貴奴隷「一人じゃむりでも」

姉貴奴隷「みんななら」

奴隷一同「できることもある」

少年奴隷「あとは君だけなんだ!みんなで抜け出そう」

幼女奴隷「みんな。一緒?」

少年奴隷「みんな、一緒さ!」

少年奴隷「俺たちの戦争を始めよう」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:14:13.62 ID:ZYDbaucE0
そうして私たちは立ち上がった。人間が人間であるために。みんなでチカラを合わせて乗り越えた、塀を、仲間の屍を、人間の屍を、そしてたどり着いた。いつかの正門裏切りを知った正門。現実を知った正門。

幼女奴隷「これを越えれば!!」

少年奴隷「そうだよ!これを越えれば自由だ!」

奴隷「おおおおおおおおおおおおおおおお」

バーン …………ヒュン………

兄貴奴隷「ぐっ!」バタリ

少年奴隷「なんだ!?」

姉貴奴隷「銃………」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:17:50.30 ID:ZYDbaucE0
奴隷A「銃だ!!!!」

軍隊「奴隷の氾濫を沈めろ!!」バンバン

ヒューヒュー

姉貴奴隷「ぐはっ!」

奴隷B「ぐっ!」

また出れない。正門から出れない。ここで終わり?

こっち向かって飛んでくる。このまま死んじゃった方が幸せかも………

幼女奴隷「…………」

少年奴隷「ダメだ!!」グサッ

幼女奴隷「少年奴隷!!!」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:22:02.25 ID:ZYDbaucE0
少年奴隷「ぐっ!」

幼女奴隷「少年奴隷!!少年奴隷!!」

少年奴隷「ここで諦めたらダメだ。歩けるんなら超えるんだ!正門を超えるんだ!もう二度目はないんだ!」

幼女奴隷「嫌だ!少年奴隷をおいていけない!!」ギュッ

少年奴隷「ふん!!」バキッ

少年奴隷「ずっと取れると思ってたんだ。君の足枷。これで自由だ。頑張ってもがいて生きる君が好きだった」

幼女奴隷「もう!喋らないで!」

少年奴隷「この鎖ちょうだい?幼女奴隷、逃げてね。またこの正門の向こう側で会おう。幼女奴隷、君が逃げなかったら僕のこの傷は無意味になっちゃう」

少年奴隷「だから。逃げて」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:24:00.14 ID:ZYDbaucE0
幼女奴隷「また正門の向こうで」

少年奴隷「うん」

…………………………

女奴隷「でも結局外で捕まって今も私は奴隷」

女奴隷「でも今はパンが食べれるだけいいのかも………」

女奴隷「少年奴隷……」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:26:53.93 ID:ZYDbaucE0
男「少年奴隷だって、奴隷だったんだ。今は市民だけど」

女奴隷「聞いてたの?少年奴隷は私をかばって死んだ。てきとーなこと言わないで」

男「……………」ジャラ

女奴隷「!!!!!その鎖」

男「久しぶりだな幼女奴隷、可愛いくなったな」

女奴隷「なんで!生きて!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:30:30.69 ID:ZYDbaucE0
男「国を超えて逃げたんだ。だからここは俺の母国だけどお前の母国じゃないんだ」

女奴隷「え?」

男「死にものるぐいで逃げた俺を友の家族が拾ってくれたんだ。この国で俺は市民になった。でお前にあった」

女奴隷「なんで私って?」

男「目が似てたんだ。そんなことはいいじゃないか。ずっと一緒だ」チュ

女奴隷「男!!」レロレロ

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:32:59.90 ID:ZYDbaucE0
男「お前、成長したんだな」

女奴隷「胸見て言わないでよ」

男「だって…………お前、本当に処女なのか?」

女奴隷「本当だよ。どんなにひどいことされても、それだけは守った。男のために」

女奴隷「でもそれ以外は全部なくなった」

男「なら、また俺と作ればいい」

女奴隷「そうだね!」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:34:43.99 ID:ZYDbaucE0
女奴隷と一緒に過ごした。貧しかったけど楽しかった。



でも神様なんていなかった。

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:37:11.35 ID:ZYDbaucE0
男「俺はいかないといけない」

女奴隷「やだよ戦争なんて!男が行く必要ないよ!」

男「負けられない戦いがそこにある」

女奴隷「冗談抜きで!!」

男「守るものができたんだ。この国にも市民にしてもらった仮がある」

女奴隷「だからって!」

男「帰ったら、結婚しよう」バサッ

女奴隷「男!!!!!」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:41:19.13 ID:ZYDbaucE0
戦争に負けた。国も家もなくなった。けれど私は平民になった。相手の国が私の母国だった。親戚の人が引き取ってくれた。地位なんてどうでも良かった。男さえいれば良かった。

女「また離れ離れになっちゃった」

親戚「また、昔の人のこと考えて、いい加減結婚して自分の家買ったんだからしっかりしなさい!」

女「家は男と住むために買ったの!嫁入り道具じゃない!!」

女「畑は奴隷に耕せさせればいい!!」

親戚「あんた!奴隷って!!」

女「親戚なんて知らない!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/31(金) 21:45:00.29 ID:ZYDbaucE0
女「奴隷市場か………ここはいつも嫌な空気がする」

奴隷商「いらっしゃい!いらっしゃい!!捕囚で入った奴隷が安いよ~!!」

女「捕囚奴隷か、安そうだな」

女「あの~…………!!!!!」

奴隷商「へい!いらしゃい!」

女「その男奴隷下さい!!」

男奴隷「女奴隷!?」

女「女奴隷!?違うよ!あんたのお嫁さんよ!!」



終わり

引用元: 男「奴隷を買おうと思う」女奴隷「………」