1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 20:57:50.40 ID:1BQ/wUku0
優花里「ご存知ですか五十鈴殿?人体のツボには一箇所だけ即死するツボがあるらしいんです!」

華「まぁ怖い」

沙織「あ、それなんか聞いたことある!」


優花里「はい!それでそのツボなんですが、人によってバラバラらしいんですよ」

みほ「あはは、何かの弾みで押されちゃったらたまったもんじゃないね」

麻子「最悪な死に方だな」

華「それで優花里さん、どうしてその話を私に?」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:03:34.99 ID:1BQ/wUku0
優花里「はい!五十鈴殿といえば、プラウダ高校のノンナさんやサンダース大学附属のナオミさんと同等の一撃必中!」

優花里「そんな五十鈴殿にものは試しで押してもらいたくて!」

沙織「ちょっとゆかりん、なにか辛いことでもあったあ?私が相談に乗ってあげようか?」

優花里「ああ、そういうことじゃないんです!ただの興味本位というか・・・」

麻子「やめておいたほうがいいぞ秋山さん。もしかしたらっていうこともある」

優花里「大丈夫ですって!そのツボを押される確率はかなり低いですから!」

華「ええっと・・・よろしいので?」

優花里「はい!やっちゃってください!責任は私が取りますので!一応念のため遺書も用意してあります!」

みほ「優花里さん、そういうのはやめておこうよ・・・」

華「えっと・・・それじゃあいきますよ?」

優花里「はい!やっちゃってください!!」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:06:16.61 ID:1BQ/wUku0
華「ええっと・・・この辺、でしょうか?」

トンッ

優花里「」

バタリッ

麻子「・・・」

沙織「・・・」

みほ「・・・優花里さん?」

華「あ、あら・・・?」

優花里「」


沙織「・・・どうしよう、ゆかりん息してない」


麻子「・・・」

みほ「・・・」

華「・・・」



『ええええええ!!??』


5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:11:58.11 ID:1BQ/wUku0
華「ああ・・・・なんという・・・なんということをしでかしてしまったのでしょう・・・」

みほ「優花里さん!優花里さん!!返事をして!!」

麻子「まておちつけ!こういう時は救急車を・・・!」

沙織「ゆかりんのばかー!どうしてこんなこと思いついちゃったの!!」

華「・・・はっ、もしも即死するツボがあるのなら・・・」

華「生き返るツボもあるはず・・・!」

沙織「そんなのあるわけないじゃん!!人は死んだらそこで終わりなんだよ!!」

麻子「いや、もしかしたらありえるかもしれん・・・だが・・・」

麻子「その即死のツボと同じで、人によってバラバラだったらどうする?」

華「わかりません・・・ただ、今はこれしか方法がないんです!」

みほ「・・・華さん」

華「なんでしょうか西住さん」

みほ「私は華さんにかけてみます」

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:15:42.49 ID:1BQ/wUku0
華「・・・わかりました」

沙織「ちょっとみぽりん・・・」

みほ「今はこれしか方法はないんです!」


華「・・・華を活ける時のように集中して・・・」


華「・・・えい!!」


トンッ


優花里「」

麻子「・・・」



優花里「」

沙織「・・・」


優花里「」

みほ「・・・」


優花里「」

華「・・・」





優花里「・・・ゲホッゲホッ!」

華「・・・!皆さん!優花里さんが!優花里さんが息を!!」


8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:23:13.82 ID:1BQ/wUku0
優花里「・・・あれ?ここは」

みほ「優花里さん!!」

沙織「んもう!心配したんだからね!!」

麻子「何はともあれ、無事で良かった」

優花里「あれぇ?私、先ほどまで三途の川作戦に参加してたのですが・・・あれ?」

華「優花里さん、申し訳ありません・・・私がツボを押してしまっただけに・・・」

優花里「ええ!じゃあ私ホントに死んでたんですね!!」

沙織「どうして嬉しそうな顔してるの!ゆかりん本当に死んでたんだからね!!」

優花里「いやぁ、お騒がせしました!」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:30:29.81 ID:1BQ/wUku0
優花里「それにしても、本当に即死するツボなんてあったんですねぇ・・・」

みほ「ゆかりさん、もうこんな危ないことはやめてよね?」

優花里「わかっております!・・・しかし」

優花里「即死するツボだけでなく、ほかにもいろいろなツボもありそうですよねぇ・・・」

みほ「優花里さん?」

優花里「例えば、モテるツボとか」

沙織「モテる!?」

優花里「目覚めがよくなるツボとか」

麻子「そんなツボはいらん」

優花里「あと、戦車関係につかいそうなツボとか!」

みほ「優花里さん?」

優花里「そう考えてみるとなんだかいろいろ試してみたく」

みほ「ダメ、絶対にダメ」

優花里「や、やりませんってば~、もしもの話ですって!」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:37:48.96 ID:1BQ/wUku0
沙織「・・・でも、私も少し興味あるかな~なんて」

みほ「沙織さん!?」

優花里「やっぱりきになりますよね!」

麻子「やめておけ、ろくな事にならんぞ」

沙織「いや!そこはものは試しで!大丈夫!華ならモテるツボを的確に押してくれるから!」

華「えっと~・・・」

沙織「ね、華!!」

みほ「・・・私知らないよ?どうなっても」

沙織「大丈夫大丈夫!もしもの時の遺書もあるし!」

みほ「なんで遺書常備してるの?おかしくない?」

沙織「さ、華!やっちゃってやっちゃって!」

華「え、ええ・・・」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 21:49:48.41 ID:1BQ/wUku0
華「えっと・・・この辺、でしょうか?」

トンッ

沙織「・・・」

優花里「・・・」

みほ「・・・沙織さん、生きてます?」

沙織「うん、生きてる。それに何も起こらない・・・」

麻子「そんなツボはなかったか、もしくは外れていたかだな」

沙織「うそ~・・・」

華「あら、ごめんなさい・・・」

優花里「いえ、まだ失敗に終わったとは限りません。もしかしたら遅効性なのかも」

沙織「えー、それじゃあ私いつまで待てばいいの?」

優花里「それはわかりません・・・」

沙織「そんなー・・・」

優花里「まぁ、そんなわけで次に行ってみましょう!!」

みほ「え、まだやるの?」

優花里「当然です!!」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 22:27:59.63 ID:1BQ/wUku0
~~~~~

優花里「はいお!そんなわけでやってまいりましたプラウダ高校!」

みほ「いやいや・・・え?いきなり?いきなりすぎない?」

みほ「私てっきり大洗の人たちに試すもんだと思ってたよ?」

優花里「それが実はあまり協力的ではなかったもので、他校の方にお話したら是非にと」

カチューシャ「よく来たわね!」

華「ああ、なるほど」

みほ「確か位にカチューシャさんはこういう話は好きかもしれませんね」

カチューシャ「いいこと!このカチューシャにふさわしいナイスバディにしなさい!失敗したら許さないんだから!!」

優花里「はい!そんなわけで五十鈴殿にはカチューシャ殿に身長を伸ばすツボを押していただきたいのです!!」

みほ「ええ・・・そのままでも十分なのに・・・」

華「えっと、それじゃあ行きますよ?」

カチューシャ「早くしなさい!ノンナにみつかっちゃう!」

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 22:33:15.79 ID:1BQ/wUku0
華「・・・ここ、かしら?」


トンッ


カチューシャ「・・・」

みほ「・・・何も起きない?」

華「やっぱり失敗だったのでしょうか?」

優花里「・・・!いえ!よく見てください!!」



カチューシャ「!、痛っ!痛い痛い痛い!!!!」ボギッバギっ

優花里「カチューシャ殿の骨格が変わっていきますよ!!」

みほ「うわ!うわぁあああ!!!」

カチューシャ「ちょ・・・やめ・・・痛ぃ・・・・痛い痛ァああああああああああ!!!!」バギボギベギゴギッ!!!



18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 22:51:16.88 ID:1BQ/wUku0
~~~~~





カチューシャ(190㎝)「やったわ!これが私が求めていたものよ!感謝するわ!!」

優花里「おお、流石五十鈴殿です・・・まさかカチューシャさんが私たちより大きくなるなんで・・・」

華「これは私も予想外です・・・」

カチューシャ「ふふーん♪これでカチューシャを馬鹿にした奴らを見返せるわ!」

優花里「そうですね!ノンナ殿に肩車してもらうこともなくなりましたし!」

カチューシャ「え?できない?」

優花里「ええ、流石にノンナ殿といえども、大きくなったカチューシャ殿を肩車するのは無理があるかと・・・」


カチューシャ「・・・」

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 22:58:39.79 ID:1BQ/wUku0
~~~~

優花里「まさかカチューシャ殿が元に戻して欲しいなんて言い出すとは」

みほ「やっぱり、ノンナさんの上のほうが良かったんじゃないのかな?」

優花里「せっかく願いが叶ったというのに残念です・・・」

華「私は今のカチューシャさんの方が愛らしくて好きですよ」

みほ「わたしも」

優花里「・・・まぁ、かくいう私もなんですけどね」

優花里「それじゃあ次に行ってみましょう!」

みほ「ええ!まだ行くの?」

優花里「はい!今度は尺の都合上、ダイジェストでお送りします!」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 23:16:56.46 ID:1BQ/wUku0
~マジノ女学院~

エクレール「腹痛が治りましたわ!!」


~アンツィオ高校~

アンチョビ「すごい!本当にペパロニが賢くなったぞ!!」


~ベルウォール高校~

エミ「嘘でしょ!?本当にキャプテン共のけんがが収まった!?」

小春「こんなの山守さんじゃない!!」

若杉「土居さん・・・」


~聖グロリアーナ女学院~

ダージリン「すごいわね、本当にローズヒップが静かになったわ」

アッサム「・・・あれ?息してない・・・」


~琴盾高校~

アウンさん「ヤッター!    おっきくなったー!!」



22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 23:25:44.79 ID:1BQ/wUku0
~~~~

優花里「はい!そして最後がここ!黒森峰!!」

みほ「・・・まぁ、わかってた。いずれは来るんだろうなって」

まほ「ようこそ黒森峰へ。噂は聞いている」

まほ「なんでも願いを叶えてくれるとか」

みほ「それはちょっと違うよお姉ちゃん」

まほ「なんだ違うのか」

みほ「うん、だって私達、ツボを押さえてあっちこっち回ってるだけだから」

華「それで、今回はどなたのツボを押せばよろしいのでしょうか?」

まほ「ああ、そのことなんだが・・・」


まほ「エリカを愛想よく、なんてできるか?」

優花里「愛想良くですか・・・」

まほ「まあ、無理にとは言わないが」

優花里「お任せください!この五十鈴殿がエリカさんを愛想良くしてくれます!!」

優花里「今のところ9割の確率で成功していますから大丈夫です!」

まほ「む、そうか。ならば頼む。エリカ!ちょっと来てくれ!」

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 23:30:31.59 ID:1BQ/wUku0
エリカ「はい、なんでしょうか隊長?ってげぇ・・・元副隊長・・・」

みほ「こ、こんにちわ・・・」

エリカ「何しに来たのよ?まさか偵察?」

みほ「いえ、そういうわけでは・・・」

優花里「どうですか五十鈴殿?」

華「うーん・・・恐らくこのあたりだと思うんですが・・・」

エリカ「は?ちょっとあんたらなにやってんのよ?」

華「エリカさん、申し訳ないのですが、足の裏を見せてもらえませんか?」

エリカ「嫌よ」

優花里「まぁまぁ、そうおっしゃらずに」

エリカ「ちょ、ちょっと!やめなさいよ!靴下返せ!!」

優花里「今です!五十鈴殿!」

華「はい!」


トンッ

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 23:38:44.56 ID:1BQ/wUku0
エリカ「ちょっと!あなた何やったのよ!ちゃんと説明しなさい!」

華「えっと、ちょっと説明しにくいのですが・・・エリカさんにツボをおしました」

エリカ「はぁ?ツボ?」

優花里「あ!見てください!逸見殿の表情が!!」

エリカ「はぁ?表情?ってあれ?顔が・・・なんか・・・」ぐにににぃ


エリカ「」ペカーっ

まほ「おお、今までに見たことのないエリカの満面の笑みだ」

みほ「うわぁ・・・」

エリカ「ちょっと!なにが起きたのよ!」ペカーっ

優花里「これで多少は愛想良くはなったでしょう!」

エリカ「フッザケンじゃないわよ!戻しなさい!今すぐに!!」ペカーっ

まほ「助かった。これでエリカも少しはみんなに近寄りやすくなるだろう」

エリカ「隊長!何を言って・・・」ペカーっ


優花里「こういう時はお互い様です!ね!五十鈴殿に西住殿!!」

華「え、ええ・・・」


優花里「それじゃあ私たちはこのへんで!!」

まほ「ああ、またなにかあったら頼む」


エリカ「コラ!!私の顔をもどせぇええええええ!!!」ペッカァアアア

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 23:42:15.57 ID:1BQ/wUku0
~三日後~

みほ「華さん」

華「みほさん、おはようございます」

みほ「おはよう華さん・・・ちょっといいかな?」

華「はい、なんでしょうか?」

みほ「あのね、この前ツボ推ししてたじゃない?それって今もやってるのかな?」

華「いえ、あの日のみですね」

みほ「あのねあのね、もし華さんがよければなんだけど・・・」



みほ「・・・私にもツボ押してくれないかな?ドジが治るツボ・・・」




おしまい

引用元: 五十鈴華「一撃だけで十分です」