2: 代行感謝 2013/06/08(土) 10:04:38.99 ID:nvLSuZDRO
凛宅

『アイドル、安部菜々が一週間の休養!?』

凛(あれ、菜々さん休養するんだ)モグモグ

凛(一昨日見たときは元気だったのにな……)ゴクン

凛(大事になきゃいいけど……)

凛(……)

凛(……後でプロデューサーに聞いてみよう)

凛「お母さん、事務所行って来るね」バタン

『○○新聞社の○○です。昨夜の卯月さんの件に関係――』

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:10:21.51 ID:nvLSuZDRO
卯月「凛ちゃん!凛ちゃん!」

凛「どうかしたの?」

卯月「昨日ね、プロデューサーさんと一緒に菜々先輩の家に行ったの!」

凛「へ、へぇ……」

卯月「えへへ、電車で一時間って言うから行ってみたかったんだ!」

凛「え…あ、うん……」

卯月「菜々先輩って、実家だったんですね」

凛「……あのさ、せめて菜々さんにしようよ」

凛「同い年だし」ボソ

卯月「なんでですか?大先輩ですよ?」

凛「いや、まぁそうだろうけどさ」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:13:21.39 ID:nvLSuZDRO
凛「あんまり言いたくないけど、そういう方向性で売っているからさ……」

卯月「そんな、恐れ多いですよ」

凛「まぁ聞いてるの私だけだしいいや」

卯月「ありがとう!凛ちゃん!」

凛「どういたしまして、菜々さんには許可取ったの?」

卯月「はい!ラジオでゲストに呼ばれたときに直接お願いしました!菜々大先輩に!」

凛「……」

凛「……意外だね、駄目って言われそうだけど」

卯月「言われました……」ショボーン

凛「なんで行ったの?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:16:55.73 ID:nvLSuZDRO
卯月「いや、必死にお願いしたら許可は貰えたんですよ」

凛「なんて言ったの?」




卯月『菜々先輩に十年間ずっと憧れてアイドルになりました!』

菜々『』

凛「よく許可貰えたね」

卯月「バラドル時代の菜々大先輩を熱弁をしようとすると、許可してくれました」

凛「脅迫したんだ、納得」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:21:05.60 ID:nvLSuZDRO
凛「電車で行ったんだよね」

卯月「はいっ!プロデューサーさんと一緒に」

凛「へぇ……ん?何でプロデューサーも一緒に行ったの?」

卯月「ウサミン星の秘密ということで、秘密裏に番組化してくれました」

卯月「プロデューサーさんはその付き添いです」

凛「え、じゃあテレビ流れたの?」

卯月「はい、ゴールデンに」ニッコリ

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:25:53.97 ID:nvLSuZDRO
凛「卯月」

卯月「何ですか」

凛「うちには来ないでよ」

卯月「ええっ!?」

凛「……それで菜々さんの家はどうだったの?」

卯月「木造でした」

凛「もくぞっ…ふっ…ばかっ……そんな情報いらないよ」

卯月「中は昔ながらの日本間でほのかに畳の臭いがしました」

凛「…やめて…んふふっ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:31:55.56 ID:nvLSuZDRO
ウサミン星

卯月『おはようございます!』ピンポーン

菜々『んぇ?だーれぇ?』

卯月『おはようございます!』ピンポーン

菜々『おかーさーん!だれかきたよー!おかーさーんっ!』

卯月『菜々先輩、島村卯月です!』

菜々『う、う、卯月ちゃん!?……ちょ、待って!待っ――』ガタタン

卯月『失礼します』ガラッ

菜々『ああああああ!開けないで!まだ開けないでください!』ピシャッ

P『やぁ』グググ

菜々『』

卯月「菜々さんはビール大好きなんですね」

凛「それもどうかと思うけど、それどころじゃないよね」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:36:38.20 ID:nvLSuZDRO
卯月「その後、菜々大先輩は押し入れをずっとディフェンスしてました」

凛「ただでは済まないんだよね」

卯月「番組的に美味しい場面でしたので無理矢理ひっぺかして、テープ回しました」

凛「うわ、菜々さん可哀想……」

卯月「頑張りました!」

凛「なにしてんの?」

卯月「押すなよ?みたいな前フリかと思いました」

凛「私達は芸人じゃないよ」

卯月「そう言えば菜々さんは泣き上戸なんですね」

凛「泣かしたんだ」

卯月「頑張って慰めました」

凛「卯月は菜々さん好きなの?」

卯月「大好きです!」ニッコリ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:44:24.27 ID:nvLSuZDRO
卯月『レポーターの島村卯月です!今日はウサミン星の食文化について調べて参りたいと思います!』

凛「具体的にどうしたの?」

卯月「炊飯器開けて菜々さん弄って笑ったり、冷蔵庫開けて菜々さん弄って笑ったり……」

卯月『おーっと?これはこわめしですねぇ』

菜々『こ、これはミンミン飯と言って、めでたい時に食べるんですよー!』

卯月『この蓋の中は漬物……ですか?』

菜々『違いますっ、これはウサミン星の電波を発信しているんです』

卯月「段々設定に粗が目立ってくるのが見物でした」

凛「実は菜々さん嫌いでしょ?」

卯月「大好きです!」ニッコリ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:51:14.02 ID:nvLSuZDRO
卯月「帰りにお茶漬けいただきました」

凛「菜々さん、散々だったね」

卯月「編集さんに、慰めたシーンを最後に入れて貰ったので、それとなくハッピーエンドに見えますよ」

凛「バッドエンドは自覚してるの?ねぇ、聞いてる?」

卯月「菜々大先輩の魅力皆に伝わったかなー」ニッコリ

凛「卯月」

卯月「なんですか?」



凛「菜々さん、好きでしょ」

卯月「大きら……大好きです!」

凛「本音が出たね」

卯月「もう!誘導するなんて、ひどいじゃないですか!」プンスカ

凛「何がひどいんだろうね」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 10:59:44.43 ID:nvLSuZDRO
次の日

凛「菜々さんに贈る花束は……これでよし」

P「さすが花屋の看板娘だな、綺麗だよ」

凛「ありがと、プロデューサーはいつ行くの?」

P「凛と仕事終わったら、一緒に行くつもり」

凛「ちゃんと謝るんだよ?」

P「そうだな」

凛「あと卯月には内緒だよ」

P「分かっているよ」

卯月「なにしてるんですか?」

凛「何って菜々さんのお見舞いだ――」

卯月「お見舞い行くんですか!?私も行きたいです!」

P「凛」

凛「ごめん」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 11:05:13.47 ID:nvLSuZDRO
凛「駄目だよ……菜々さんがああなったのは卯月が原因なんだから」

卯月「そんな……だったらちゃんと謝りたいです!」

凛「やめて、菜々さんが病んだ理由分かって無いでしょ?」

卯月「それは……でもっ!」

凛「駄目ったら駄目」

卯月「嫌です!謝りたいです!うわああああぁん!」ジタバタジタバタ

P「……分かった、分かったよ、でも謝るだけだからな」

凛「菜々さん刺激するようなことしちゃ駄目だよ?」

卯月「はいっ!頑張りますっ!」ケロッ

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 11:10:02.83 ID:nvLSuZDRO
菜々「うーん、ちょっち空白出来ちゃったけど、大丈夫かなー」

「菜々さんはいらっしゃいますか」

菜々「あ、はーい居ますよ」

「菜々さんにお客さんですよ」

P「こんにちは、一昨日はすみませんでした、これ……お詫びの果物です」

凛「具合はどうかな?これ家の花」

菜々「プロデューサーさんに凛ちゃん、お見舞いに来てくれたんですか……嬉しいなぁ……」

「私も居ますよ!」

菜々「……」ピク

P(……嫌な)

凛(予感が……)




卯月「私はビール持ってきました!」ニッコリ

菜々「」ブクブク

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 11:14:41.64 ID:nvLSuZDRO
次の日

ありす「……沙南さんもですか」

沙南「ということは橘も……?」

ありす「……」フゥ

沙南「……」ジワッ

ありす「いや、善意でやってくれてるのはありがたいんですけどね……」ハァ

沙南「でも、これは……こればかりは酷すぎるよぉ」グスグス




卯月「えへっ!レベル上げのついでに先に進めてあげました!」

凛(うーわ、またやなところに出くわしちゃったよ……)

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/08(土) 11:17:28.40 ID:nvLSuZDRO
おわり感謝
春香さんは腹黒ですが、島村さんはデレツンだと思います

引用元: モバP「卯月の優しさが少しズレている」