2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:23:31.44 ID:J+NQ5CIs0
三葉「瀧くんの料理が食べたい」

瀧「…っすか」

三葉「なんっっっねその気の無さ!」

瀧「いやな?三葉」

三葉「うん?」

瀧「…腹へったのか?」

三葉「年頃の子にそーゆーことゆーなし!!」

ダッテイキナリ……!!

ソーオモッテモダマットクノガ……!!

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:24:07.45 ID:J+NQ5CIs0
……5分後

瀧「動き回ったら余計腹へったろ?」

三葉「この男は…!!」

瀧「あれ? おなか減りすぎて喧嘩する元気もないのかな?」地獄のミサワ風

三葉「…嫌いになりそうやわぁ」ぼそ

瀧「三葉ごめん好きだよ愛してる許して?」

三葉「たきくん……///」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:25:33.72 ID:J+NQ5CIs0
瀧「で」

三葉「んでんで」

瀧「なんで俺の料理? ばーちゃん飯うまいじゃん」

三葉「いや、飽きたとかではなく」

瀧「四葉の飯が美味し……かったよな?ふつーに」

三葉「たきくん、まさか…」

瀧「ん?」

三葉「狙っとるの?」

瀧「そりゃどっちのだ! ばーちゃんじゃないよな!?」

三葉「え! ばーちゃん狙いなの!?」

瀧「狙いて! 違うから!」

三葉「四葉逃げて!」

瀧「それは……っ! 確かに中学生になった四葉の破壊力たるや……!!」

三葉「付き合う前から浮気やわぁ…前途多難やぁ…」

瀧(……浮気の疑いはしても付き合うのが前提なんだな…)

瀧(かわいいぞ三葉!///)

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:26:41.25 ID:J+NQ5CIs0
瀧「冗談はおいといて」

三葉「…疑いは晴れとらんけどな」

瀧(…あとでどんだけ好きかたっぷりわからせてやろう)

瀧「ええと、三葉も料理するよな?」

三葉「するよ?」

瀧「和食?」

三葉「基本は」

瀧「あ、洋食が食べたいとか?」

瀧「あれ、でも東京のカフェとか巡ったんじゃなかったっけ?」

三葉「カフェはなあ、軽食やしなぁ…」

三葉「和か洋かでいえばそら洋食やけど、違うかなーーて」

瀧「そんなもんですか」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:27:34.41 ID:J+NQ5CIs0
三葉「四葉からきいたんやけどな」

瀧「うん」

三葉「たきくん、うちでパエリアとかテリーヌ?とか作ったて?」

瀧「あーー、そーかも」(ゼリー寄せな)

三葉「ばーちゃんと四葉に?」

瀧「そーね」

三葉「なんで私には作ってくれなかったの?」

瀧「…………え」

三葉「いーなーーーーたきくんのパエリアいーーなーーーー」

瀧「…いや、だってそりゃ入れ替わってたんだから……」

三葉「うちの四葉ちゃん、おこげまでおいしかったてゆーてましたよーーー?」

三葉「えーーーーなーーーーー」

瀧「えぇぇぇぇぇぇ……」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:28:09.40 ID:J+NQ5CIs0
瀧「つまり、おれの作った料理が、食べたかったと?」

三葉「てりょーり」

瀧「…おれの手料理が食べたかったと?」

三葉「うん!」

瀧「いや、そんな大したもんじゃないよ? バイト先のメニューを手抜きして作っただけ」

瀧「バイトだって、おれ厨房じゃなくてフロアだし」

三葉「いーの!」

瀧「ま、じゃ今度作るから」

三葉「今度っていつ?」

瀧「そりゃ…」

三葉「ここ、夢の中設定」

瀧「…エア夜食ってわかる?」

三葉「?知らない」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:29:05.34 ID:J+NQ5CIs0
三葉「ちなみに、瀧くんの得意料理てなに?」

瀧「とくい?」

三葉「必殺料理とも言う」

瀧(なぜそっちは知っている)

瀧「いやそんな、大したもんじゃないってば」

瀧「ま、でも、糸守は野菜たくさん使えるからふつーに料理するの楽しいよな」

三葉「そこは素直に自慢できるとこ」

瀧「だから、あそこで作るなら普通のシチューとかも十分うまいよな」

三葉「もしかしてホワイトソースから?」

瀧「…作れますが?」

三葉「ちょーーーたべたい!!」

瀧「なのでグラタンも問題ないっす」

三葉「乙女の身体!」

瀧「ついでに言えば、簡単なケーキとかも作れます」

三葉「彼氏の料理スキルのせいで肉体が崩れる予感がします」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:30:22.36 ID:J+NQ5CIs0
瀧「逆に三葉の得意料理は?」

三葉「んーーー、うち女しかおらんからね…」

三葉「ばーちゃんの料理はほんっと神がかってるから、得意とかは口幅ったいけど」

瀧「確かに神がかってたな」

三葉「…魚料理が好きかな」

瀧「おお~~」

三葉「さばみそ、鮭のムニエル、秋刀魚の塩焼き」

瀧「おお~~」

三葉「野菜もいくらでもあるから、あら汁もおいしいよね」

瀧「三葉の旦那になる人は幸せだな……はっ」

三葉「んふ~~~///」

三葉「そーやよ~~~? 私の料理が食べたかったら、うちに婿に来るしかないんやよ~~?」

瀧(言ってからゆったら負けだと思ったら、やっぱり負けだった…///)

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/21(水) 23:31:18.23 ID:J+NQ5CIs0
瀧「でも、二人で料理勝負も楽しみの一つだな」

三葉「やね!」

瀧「判定はばーちゃんと」

三葉「四葉と」

瀧「…親父さんも呼んであげようよ」

三葉「…うん……そうやね」

三葉「ばーちゃんも、もう怒ったりしないよね?」

瀧「しないよ、きっと」

瀧「もし叱られても、おれもいるしさ?」

三葉「ん…ありがと。ふつーに嬉しい…」

瀧「てか、そのメンツはもう…」

三葉「…家族みたいやね?///」

瀧「ん………悪く、ないけど、さ?」

三葉「…あーーーー!! もう!」

三葉「たきくん!」

瀧「なぁに三葉?」

三葉「好きやよーーー!!!////」

瀧「おれも! きっとみつはと同じだけ好き!///」


END

引用元: 【君の名は。】三葉「瀧くんの料理が食べたい」