1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:29:49.34 ID:gYVf1HV5P
放課後・軽音部部室

唯「あれ、地震?」 ゆら

律「え、何言ってるんだ?」

唯「だって、ほら。こんなに揺れてるよ」 ゆらゆら

律「全然揺れてなんて・・・。って。揺れてるのは、唯だろっ」 あせあせ

唯「え?」 ゆらゆらゆら


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:30:53.34 ID:gYVf1HV5P
唯「あ、あれ?えーっ?」 ふらー

紬「唯ちゃんっ」 ひしっ

唯「ム、ムギちゃんっ」 はしっ

どんがら、がっしゃーん

澪「椅子が、崩れた?唯、大丈夫か?」 あせあせ

唯「う、うん。ムギちゃん、ありがとう♪」

紬「どういたしまして♪」 ニコッ


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:31:55.30 ID:gYVf1HV5P
律「黒ひげ危機一髪だったな」

澪「なんだそれ。しかしこの椅子って、そんな脆い物だったのか?」 あせあせ

律「私達の友情に比べれば、なんだって脆い物さ」

澪「みんな、他の椅子も確かめた方が良いぞ」
 
律「まずは、私達の友情を確かめてもらえませんか?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:33:00.80 ID:gYVf1HV5P
梓「見た感じ、他の椅子は大丈夫みたいですが」

唯「私が座ってた椅子は、脚の金具が取れたみたいだね」

律「だったら、それを元に戻せば直るって事か」

澪「他の椅子を見ながら作業すれば、多分大丈夫だろ」

律「じゃあ、この椅子を参考してと」

 

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:34:04.61 ID:gYVf1HV5P
紬「唯ちゃん。これは、何?」

唯「ナットだよ。ワルシャワ条約機構じゃないよ、ナットだよ」

紬「わー。ココム規制♪」 ぱちぱち


梓「楽しそうですね」

律「私も笑いたいけどな」

澪「こっちも元に戻らなくなったしな・・・」 ずーん


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:35:05.78 ID:gYVf1HV5P
律「結局椅子が二つ駄目になったって事か」

澪「ソファーもあるし、それ程困る物では無いけれど。でも、やっぱり困ったな」

梓「椅子はおいおい直すとして、代わりの椅子はどうします?

律「私がドラム用に使ってる椅子は小さいから、休憩用には向いてないんだよな」

梓「生徒会に言えば、パイプ椅子くらいなら貸してもらえると思いますが」

唯「でもその場合、誰がパイプ椅子に座るの?」

梓「それは、その。部室に来た順とか」

律「なんか、地味ないじめみたいだよな」

澪「だったらパイプ椅子は、律に決定」

律「泣くぞ、おい」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:35:53.13 ID:gYVf1HV5P
梓「良い機会ですし、椅子が直るまでは練習の量を増やしましょうよ」

澪「まあ、それが順当だな。ソファーもあるんだし、なんとかなるだろ」

律「しゃーないな。じゃ、練習すっか」

紬「唯ちゃん。これは、何?」

唯「ボルトだよ。ウサインじゃないよ、ボルトだよ」

紬「うわー、カニッ走り♪」

律「・・・さっきから何言ってんだ、お前ら」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:36:58.59 ID:gYVf1HV5P
唯「かなり本気よー♪」 じゃーん

律「おーし、一旦休憩。ムギ、お茶頼む」

紬「はーい♪」 ぱたぱた

澪「さて。どうする」

律「椅子の事か。良いよ、私が立ってるから。演奏中はずっと座ってるしな」

澪「無理するなよ」

律「疲れたらすぐに言うさ。ほれ、座った座った」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:38:17.21 ID:gYVf1HV5P
紬「お待たせー♪今日はロシアンティーにしてみたの」

唯「ジャムが入ってるんだよね。・・・あー、妙なる味だね-」

梓「なんですか、それ。・・・なんて言うんですか。甘いんだけど、風味もあって。砂糖とはまた違う」

律「それで」

梓「・・・妙なる味ですね」 ぽっ

律「なんじゃ、そりゃ。だはは♪」

澪「律、座らなくて良いのか」

律「平気平気。・・・いや、待てよ。名案を思い付いた」

澪「そう。私の膝に律が・・・」

律「梓が、誰かの膝に座れば良いんだよ」

澪(あー、あー、あーっ)


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:39:11.21 ID:gYVf1HV5P
梓「え、どうして私が?」

紬「それ、良いかも。梓ちゃんが一番軽いだろうし」

律「そういう事だ。後輩は先輩の言う事を聞くべしっ」

唯「膝乗りあずにゃん?じゃあ、誰の所に座るの?」

律「取りあえずムギで良いだろ。辛くなったら、順番に回って行けば良いさ」

紬「梓ちゃーん♪」 ぽんぽん

梓「はぁ」 


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:40:07.27 ID:gYVf1HV5P
梓「で、では、失礼します」 おどおど

紬「いらっしゃーい♪」 きゅっ

梓(あ、髪の毛さらさらで気持ち良い♪肌もすべすべで、なんだか夢みたい♪それに、良い匂いがするし♪) くんか、くんか

紬「うふふ♪」 撫で撫で

梓「あー♪」

律「堪能してやがるな、梓の奴」

澪「しかしずっと梓を膝に座らせるのも、限界があるだろ」

律「まーなー」

澪「だったら律が、私の・・・」

律「その時は、私がムギの膝に座ろうっかなー」

澪(デンデコ、デンデコ、デンデコ、デンデコ)


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:40:56.33 ID:gYVf1HV5P
律「じゃ、そろそろ交代すっか。梓、次は澪の上な」

梓「え?」 とろーん

唯「とけちゃってるね、あずにゃん」

紬「私が運んで上げる」 ひょい

梓「え、え、えーっ?」

唯「おお、お姫様だっこっ♪」

律「澪もやってやろうか?」

澪「馬鹿な事言ってないで、新曲のアイディアでも考えてろ」

律「ちぇー、結構本気だったのになー」

澪(時間よ戻れっ)


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:41:51.21 ID:gYVf1HV5P
紬「じゃ、後はお願いね」 ひょい

澪「ああ」

梓「お、お世話になります」

澪「ぷっ。なんだよ、それ。他人行儀だな」

梓「そ、そうですか?」

澪「良いから、じっとしてろ。本当、結構軽いな」 なでなで

唯「なんだかんだと言って、澪ちゃんも嬉しそうだね」

律「そういう奴なんだよ、澪は」 ニコニコ


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:42:37.54 ID:gYVf1HV5P

梓「・・・ここは、ベースをもっと厚くしたらどうですか?澪先輩の負担は増えるですけど」

澪「私は構わないよ。それよりこっちは繰り返すよりも、ここからここへ繋いでも面白いんじゃないのか」

梓「後で試してみましょうか」

澪「楽しみだな♪」

梓(やっぱり優しいし、頼りになるし♪何より、いかにも軽音部って雰囲気なんだよね♪それに、良い匂いがするし♪) くんか、くんか


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:43:26.68 ID:gYVf1HV5P
律「澪ちゃんタイム、しゅーりょーっ」 ピー

梓(えー)

澪「だったら次は、律の所な」

梓(えー)

律「思いっきり顔に出てるぞ、この野郎。良いから、来い来い」 ちょいちょい

梓「はぁ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:44:20.49 ID:gYVf1HV5P
梓「では、お世話になります」

律「おう、楽にしろよ」

梓「ぷっ。なんですか、それ」

律「まあ、まあ。澪ー、あの椅子どうする?放っておいたら、絶対部品無くしちゃうぞ」 すー

梓(あ。私のティーセットを、手が届くところに動かしてくれた)

律「そりゃー、唯が悪いよ。だははー♪)

梓(椅子も少し引いてて、私が狭くならないようにしてくれてる。その分律先輩は、テーブルから遠ざかるのに)

律「ムギー。今度はようかん食べたいなー。桜味のようかんー」 

梓(普段も気付かれないように気を配ってくれてるし、みんなの事良く見てるんだよね♪それに、良い匂いがするし♪) くんか、くんか


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:45:28.70 ID:gYVf1HV5P
律「じゃ、そろそろ交代すっか」

梓「え?」

唯「あずにゃん♪あずにゃん♪」 ちょいちょい

律「一人で行けるか?」

梓「当たり前ですっ。律先輩は、すぐそういう事言うんだから」 ぷいっ

律「わりーわりー。椅子はすぐ直すから、それまでの辛抱な」 撫で撫で

梓「あ、はい」 てれてれ

澪(あずさーっ)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:46:17.13 ID:gYVf1HV5P
唯「お帰りー」

梓「なんですか、それ」

唯「あずにゃんは、いつか戻って来てくれると思ってたよ」

梓「全然意味が分かりません」 ちょこん

唯「あずにゃん♪」 どてー

梓「ゆ、唯先輩、もたれないで下さい」 ぐぐー

唯「良いじゃん、良いじゃん。持ちつ持たれつだよ」

梓「意味が違いますっ」

律「楽しそうだな、あいつら」

澪「だったら律も、私の膝に」

律「とはいえこんな事は続けてられないし、早く椅子を直すとするか」

澪(世界中の椅子など、壊れてしまえ)


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:47:34.02 ID:gYVf1HV5P
唯「あずにゃん太郎」

梓「・・・なんですか、それ」 びくっ

唯「いや。なんとなく。でも、語呂は良いよね。あずにゃん太郎」

梓「また変な事を言うんだから、唯先輩は」 くすっ

唯「まあまあ。でも、どっちで区切ればいいと思う?あず、にゃん太郎?それともあずにゃん、太郎?」

梓「語感を考えるなら・・・。あず、にゃん太郎でしょう」

唯「あー、なるほど」

梓(はっ。いつのまにか、唯先輩のペースに乗ってしまってる) あせあせ


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:48:23.95 ID:gYVf1HV5P
唯「お菓子を食べて座ってると、気が抜けてくるね」

梓「唯先輩は、気を抜きすぎです」

唯「まあまあ。あずにゃんよい子だ♪ねんねしなー♪」 ぽんぽん

梓「もう、止めて下さいよ」

唯「あーずにゃん♪あーずにゃん♪おーはなが長いのねー♪」 ぽんぽん

梓(長くないし、意味分かんないし) うとうと

唯「あずにゃんはねー♪あずにゃんて言うんだ♪ほんとだよー♪」 ぽんぽん

梓(なんだかんだと言ってくつろぐというか、安心出来るというか♪一番落ち着くのはやっぱり・・・♪それに、良い匂いがするんだよね♪) くんか、くんか


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:49:13.36 ID:gYVf1HV5P
梓「くー」 すやすや

律「寝ちゃったな、結局」

紬「ソファーに運んだ方が良いわね」 ひょい

澪「タオルケットが、確か奥に」 ごそごそ

唯「寝てるあずにゃんも可愛いね」 つんつん

梓「唯先輩はやれば出来る子なんだから、もっと頑張って下さいよ・・・」 むにゃむにゃ

唯「たはは。寝てても怒られた」

律「子ってなんだよ、子って。分かるけどさ」

紬「うふふ♪」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:50:02.85 ID:gYVf1HV5P
律「とはいえ、これで椅子の問題は一時的に解決したな」

澪「ああ」 チッ

唯「でも私、ムギちゃんの膝に座りたかったなー」

紬「唯ちゃんなら、いつでも大歓迎よ♪」

唯「あはっ」 ニコッ

紬「うふっ」 ニコッ

澪(その素直さは、一体どこで売ってるんですか)


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:50:59.83 ID:gYVf1HV5P
さわ子「お邪魔しまーす。・・・あれ、梓ちゃんは?」

唯「寝てるよ」 

さわ子「寝てるって。一応部活中なんだから、それはどうなのよ。・・・で、私のお茶は?」

紬「あ、はい。今すぐに♪」 ぱたぱた

律「突っ込む気にもなれん」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:51:58.27 ID:gYVf1HV5P
紬「お待たせしました」

さわ子「ありがとう。・・・って、椅子が無いじゃない」

律「壊れたんだよ。組み立てれば、元に戻るとは思うんだけど」

さわ子「私はここへ、くつろぎに来てるのよ。それなのに椅子が無いって、一体どういう訳?」

律「ややこしい人だな、全く。おい誰か、席を譲ってやってくれ」

唯「はーい。さわ子さん、ここ空いてるよ」

さわ子「・・・なんだか、すごい嫌な気分になるんだけど」

律「これからは、優先席って書いとくか?だははー♪」

さわ子「デコッパチ、お前は今から空気椅子だ」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:52:48.80 ID:gYVf1HV5P
律「あー、ひどい目に遭った」

澪「自業自得だろ。良いから、私の膝に座れよ」 さりげなく

律「ありがてー、ありがてー。澪様、ありがてー」

澪「怖いから止めてくれ」

律「じゃ、足揉んで」

澪「全然態度が逆じゃないか。・・・今日は特別だからな」 ぐふ、ぐふ

律「やりー♪」

紬「うふふ♪」 ぱしゃっ


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:53:43.65 ID:gYVf1HV5P
律「しゃーない。やっぱり椅子を直すか。部品は全部あるんだし、なんとかなるだろ」

澪「私は自信無いぞ」

律「だからって梓が起きてくれば、また椅子は足りなくなるからな。いつまでも、膝の上って訳にも行かないし」

澪「それはそれで、別に」 ごにょごにょ


紬「唯ちゃん、これなに?」

唯「マイナスドライバーだよ。マスドライバーじゃないよ、マイナスドライバーだよ」

紬「うわー♪レールガンはやっぱり佐天さん最高♪」


律「もはや原型なしだな」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:54:48.82 ID:gYVf1HV5P
律「えーと、これをはめて。これで止めるのか?」

澪「だったら、これはどこに使うんだ」

律「脚が固定出来れば、なんだって良いんだよ。・・・やっぱり、全然分からん」

澪「別な椅子を解体するとか言うなよ。本当に椅子が無くなるぞ」

唯「その時は、全員ソファーに座れば良いんじゃ無い?」

律「でもそれって、狭くないか?」

紬(むしろ、GJ♪)

澪(ありがてー、ありがてー。唯様、ありがてー)



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:55:40.49 ID:gYVf1HV5P
澪「取りあえず、この椅子を参考にしてみるか」

紬「ここを外せば良いのね」

律「つまり、その逆の手順なんだけどな。一度失敗してるから、今度は慎重にと」

紬(りっちゃん。もう頑張らなくて良いのよ)

澪(律。お前は良くやったよ。後は私達に任せて、ゆっくり休め)

唯「あずにゃん、起きてこないね」

律「こっちは良いから、唯は梓を見てやってくれ」

唯「本当に大丈夫?」

律「いや。結構自信無い」 あせあせ

紬(うわぉっ♪)

澪(おっしゃーっ)


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:56:35.11 ID:gYVf1HV5P
唯「あずにゃん。また一つ、椅子が消えていくよ。この先世界から、一体幾つの椅子が消えて無くなるんだろうね」 つんつん

梓「・・・何の話ですか、一体」 むくり

唯「わっ。お、起きてたの」

梓(あの雰囲気で、寝てられる訳が無い)

唯「椅子が全部無くなったら、このソファーに5人掛けだよ。ちょっと狭いけどね」

梓(ばっちこーい♪)

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:57:22.96 ID:gYVf1HV5P

律「だーっ」 どたっ

唯「あ、りっちゃん。椅子はどうだった?やっぱり、失敗?」

律「やっぱりって言うな。最後の一つをバラしたところで、ようやく構造が理解出来た。どうにか全部直したよ」

唯「おお、さすがりっちゃん。今日は一段と輝いて見えるよ♪」

律「おでこが、とか言うんじゃないだろうな」

唯「また、そんな事言ってー♪」

澪(空気読めよ、デコ)

紬(磨いて、磨いて、磨いて、磨いて、磨いて)

梓(でも結局すごいよな、律先輩は。デコッパチだけど)


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:58:18.14 ID:gYVf1HV5P
唯「だったら最後に、5人でソファーに座らない?」

律「いや、絶対に狭いし。そもそも、座れるか?」

唯「やってみないと分からないよ。ね、ムギちゃん♪」

紬「そ、そうね。まあ、最後だから。ね、澪ちゃん♪」

澪「みんなが言うなら、仕方ないか。な、梓♪」

梓「今日だけですよ、もう♪」

紬・澪・梓(神はいた♪)


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 22:59:07.61 ID:gYVf1HV5P
唯「・・・やっぱり狭いね」

律「隙間無いぞ、これ。澪、お前太ったんじゃないのか」

澪「なっ。それはお前の事だろ♪」

紬「と、とにかくこれは、苦しいわねー♪」

梓「私の入る隙は無さそうですね。えへへ・・・」 しゅん



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:00:04.28 ID:gYVf1HV5P
唯「あずにゃん、あずにゃん♪」 ちょいちょい

律「あーずさ♪」 ちょいちょい

澪「梓♪」 ちょいちょい

紬「梓ちゃん♪」 ちぃちょい

梓「え、あの。えと、その」

紬「えいっ」 ひょいっ

梓「えっ?」 ふわふわっ


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:00:57.52 ID:gYVf1HV5P
梓「・・・なんですか、これは」 

唯「特等席だよ」

梓「座ってるんじゃなくて、皆さんの上に寝そべってるだけです」

律「まあまあ。たまにはこういうのも良いだろ」 撫で撫で

梓「今日だけですよ、もう♪」

澪「確かに、たまには良いのかもな」 撫で撫で

梓「もう、澪先輩まで♪」

紬「あら、私は毎日でも構わないわよ♪」 さすり、さすり

梓「あん♪紬先輩♪」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:01:48.10 ID:gYVf1HV5P
 夜・平沢家リビング

唯「・・・って事があったんだ」

憂「椅子かー。みんなの膝に座るのは、ちょっと面白そうだね」

唯「ちょっと変かなって、思わなくもなかったけどね」

憂「そんな事無いよ。軽音部のみんなが仲良しで信頼しあってるから、そういう事も出来るんだよ」

唯「やっぱり?憂は私達の事、良く見てくれてるね」

憂「だって私は、みんなの事大好きだもの。勿論、お姉ちゃんは一番に♪」

唯「ういー♪」

憂「お姉ちゃん♪」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:02:40.16 ID:gYVf1HV5P
 翌朝・教室

唯「という訳で昨日は、憂に膝枕してもらいました」

和「微妙にずれてるし、むしろ唯がしなさいよ」

唯「たはは、つい」

和「それにしても、膝の上ね」

唯「和ちゃん、私の膝に乗ってみる?」

和「ここで?」

唯「変かな?」

和「考えた事も無いわ」 ひょい


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:03:29.99 ID:gYVf1HV5P
律「おーっす。って、なにやってんだ」

澪「うわっ」

紬「うふふ♪」

唯「結構これって、癖になるね」 きゅーっ

和「唯、辛くない?」

唯「全然平気。この先もずっと、こうしていたいくらいだよ」

律「それは無理だろ」

和「誰が決めたのよ、それ」 ぎらっ


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:04:23.17 ID:gYVf1HV5P
和「ありがとう、唯。もう良いわよ」 ひょい

唯「どう致しまして」 ぺこり

和「次は唯が座ってみる?」 ぽんぽん

唯「じゃ、お言葉に甘えて」 ひょい

和「こうしてると、昔を思い出すわね」 きゅっ

唯「いつまでも、ずっとこうしていられると良いね」 

和「何当たり前の事言ってるのよ、唯は♪」

唯「てへへー♪」

律「あーあ、見てられん」

紬(りっちゃん。ここはむしろ、ガン見の場面よ♪)


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:05:15.96 ID:gYVf1HV5P
 放課後・軽音部部室

梓「済みません、遅れました」

律「おー、来たな」

梓「椅子は・・・、全部ありますね」

唯「あずにゃん、あずにゃん」

梓「はい?」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:06:15.93 ID:gYVf1HV5P
唯「ほら、あずにゃん♪」 ぽんぽん

梓「椅子はあるんですから、もう座りませんよ」

律・澪・紬「ほら、ほら♪」 ぽんぽん


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/30(月) 23:07:13.92 ID:gYVf1HV5P
梓「皆さん、一体何言ってるんですか」

唯「良いから、良いから。あずにゃん。ほら、早くー♪」 ぽんぽん


梓「・・・もう、今日だけですよ♪」



                                 終わり


引用元: 律「梓が、誰かの膝に座れば良いんだよ」