1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 03:55:07.19 ID:tRh0ldo40
卯月「これよりシンデレラガールズによるシンデレラを開演いたします。
   ナレーションは私、島村卯月でお送りいたします!
   それでははじまりはじまり~」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 03:58:41.22 ID:tRh0ldo40
昔々、あるところにシンデレラという少女がおりました。

シンデレラは幼い時に母を亡くし父と二人で暮らしておりました。

ある日、父は新しい母親と結婚をすることとなりました。

幸せな暮らしがこれからも続くそんな矢先に父は病に倒れました。

それからというもの継母と二人の義姉によるそれは酷いイジメが始まったのです。

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:04:03.57 ID:tRh0ldo40
杏「はぁ~…なんで私がこんなことしないといけないわけ?掃除めんど~い、洗濯だる~い…」

杏「ま、手抜いてもばれないばれない!お~わりっと!」

瑞樹「シンデレラ?掃除は終わったのかしら?」

杏「終わりました~!それじゃあシンデレラ、これから用事あるんで!よ~し狩るぞ~!」

瑞樹「待ちなさ!シンデレラ」

杏「?なぁに?」

瑞樹「これは何かしら?」

杏「ゲッ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:07:42.59 ID:tRh0ldo40
瑞樹「これはなんなの?」

杏「それは~雑巾じゃないですか?」

瑞樹「見ればわかるわ」

杏「じゃあなんですか?」

瑞樹「なぜこんな所に雑巾が落ちているのかを聞いているの」

杏「はぁ…勝手に歩いて来たんじゃないですか?」ポリポリ

瑞樹「そんなわけないでしょ?」

杏「はい」

瑞樹「はいじゃないわ。今日のご飯はなしよ」

杏「えぇ~!」

完全に自業自得であった。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:14:40.38 ID:tRh0ldo40
杏「なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの!」ブツブツ

杏「ま、ご飯食べる手間が省けたしぃ、別にいっかぁ~」

凛「シンデレラ!」

杏「今度はなんですかぁ?」

凛「これ洗濯しておいてくれる?」

杏「断ったらぁ?」

凛「断ったら…それは酷い目にあってもらうけど?」

杏「洗っておきます!」ビクッ

凛「そう、じゃあよろしく」

杏「ちょっと目が本気だったよ、今」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:19:30.35 ID:tRh0ldo40
ゴシゴシ パンパンッ
杏「ふぅ~やっと終わったよぉ。さっそく部屋に戻って~と」

未央「シンデレラ!」

杏「えぇ~!またぁ?」

未央「シンデレラ!え~っと…そうだ!肩がこったの!揉んでくれる?」

杏「私これから約束がぁ…」

未央「私のジュース勝手に飲んだでしょ!忘れたとは言わせないんだから!」

杏「あ、あれはきらりが!って劇関係ないじゃん!」

未央「いいから肩揉んで!」

杏「わかったよぉ~」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:27:31.79 ID:tRh0ldo40
こうして、シンデレラは朝から晩まで三人にこき使われるばかりなのでした。

杏「ふぅ~やっと解放されたぁ~」

杏「疲れたなぁ、まったく」

きらり「シンデレラちん!お疲れに~☆」

杏「うわ!ねずみでかっ!」

きらり「きらりねずみ登場~☆今日はお疲れしゃま~ハピハピすりゅ?」

杏「いや、ハピハピはしないけど狩りはしようかなって」

きらり「狩りぃ~?なにそれ~☆」

杏「そう、最新のモンスターファンタシーオンラインG」

きらり「あぁ~!杏ちん!勝手にゲーム持ち込んじゃダメなんだにぃ~」

杏「ばれなきゃいいの!」

きらり「ダメにぃ~☆」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:32:41.12 ID:tRh0ldo40
ドタバタ
瑞樹「シンデレラ!なにを騒いでいるの?!」

杏「は!」
きらり「にょわ!」

杏「それは、きらりが…じゃなかった!このねずみが!」

きらり「ねずみはねずみなので喋らないにぃ☆知らないにぃ☆」

杏「あ!ずるい!」

瑞樹「シンデレラ?」

杏「はい!」

瑞樹「今日は寝ないで家畜の世話をしなさい!」

杏「はぅ!?」

瑞樹「それとこれは没収です!」

杏「あぁ~狩りがぁ~!」

瑞樹「全く、劇になんてもを…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:40:00.14 ID:tRh0ldo40
こうして割と自業自得な事が多々ありましたがシンデレラは来る日も来る日も雑用を強いられていました。

杏「雑用を強いられているんだ!」ドヤァ

瑞樹「お前たち!今日はお城の舞踏会!しっかりと準備をするのよ!」

凛・未央「はい!お母様!」

瑞樹「シンデレラ!あなたは留守番よ!その間もしっかりと家の事をやっておくのよ!」

杏「はぁ~い」

瑞樹「くれぐれもサボらないように!」

杏「わかりましたぁ~」

瑞樹「では言って来るわね」

凛「シンデレラ!あなたの分まで楽しんでくるわ!」

未央「…」
凛(未央、台詞!)ヒソヒソ

未央「あ!シンデレラ!えっとざまぁないわね!オーホッホッホ!ゲホッゲホッ」

ちょ、だいじょ…し、失礼しました!
継母たちはシンデレラを置いてお城の舞踏会へと出かけていきました。

未央「ゲホッ…だ、大丈夫…」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:44:51.22 ID:tRh0ldo40
継母たちが出かけた後もシンデレラはあくせくと働き…

杏「はぁ、やっとサボれるよ…鬼のいぬまに洗濯ってホント名言だよね!って私の場合洗濯なんてしないけどね!あはははは」

働いていました!

杏「うわ!なんだこいつら!杏は劇だろうと働かなっ!やめろ!うわ!」

杏「くぅ…ぶ、舞踏会羨マシイナァ!」ゴシゴシ

杏「くそぅ…」

可哀想なシンデレラ…このまま舞踏会にはいけないのでしょうか!

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:50:17.06 ID:tRh0ldo40
そんな所に一人の怪しげな頭巾を被った女性が現れました。

蘭子「我は悠久を司りし大賢者!汝、の願い聞き届けに今ここに馳せ参じた!」

杏「…」

蘭子「さぁ、灰を被りし薄倖の乙女よ!汝の願い!言霊に換え我に願わん!」

杏「一生遊んで暮らしたい」

蘭子「汝の願い聞き…え?」

杏「だーかーら!一生遊んで暮らしたいんだってば!」

蘭子「こ、これ劇だからちゃんとやってよ…」

杏「…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 04:58:05.82 ID:tRh0ldo40
杏「だって舞踏会とか別に行きたくないんだもん」

蘭子「そ、それじゃあ劇が…は!薄倖の乙女よ!我が魔術は禁忌…汝他の願いを言霊とせよ」

杏「別にいいじゃん…舞踏会ニ行キタイナァ」

蘭子「いいだろう!汝のその願い!聞き届けた!天を掴みし獣よ…我が前へ現れよ!」

きらり「再び登場だにぃ~☆」キラキラ
蘭子「はぁ!」

きらり「わぁ!きらりお馬さんになっちゃった!なにそれすごーい☆」

蘭子「古より伝わりし果実よ…今この者の脚となりたまへ!はぁ!」キラキラ

きらり「わぁ!カボチャが馬車になったにぃ☆」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:03:24.51 ID:tRh0ldo40
蘭子「そして、灰を被りし薄倖の乙女よ…その美しき姿今ここにみせたまへ!はぁ!」キラキラ

杏「…」

きらり「わぁ!シンデレラちんがお姫様になったにぃ!きゃわいい~」ドタドタ
杏「うわ!やめろ!きらり!こんなの台本にはない!」
きらり「ハピハピだにぃ☆」

こうして、シンデレラは魔法使い…
蘭子「違う。悠久を司りし大賢者」

は、はぁ…悠久を司りし大賢者の力を借りて美しいお姫様へと変貌したのであった。

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:09:48.62 ID:tRh0ldo40
蘭子「乙女よ…」

杏「なぁに?まだなんかあるの?」

蘭子「この力、強き故に制約がある…」

杏「なに?」

蘭子「刻ノ音が来たる日を告げた時、この力効力をなくし元の姿へと戻すであろう」

杏「え?なんだって?」

蘭子「刻ノ音が…」

杏「それはわかったから」

蘭子「12時になったら魔法が解けます…」シュン

杏「あ、あ…ごめんね!もう一回お願い!」

蘭子「刻ノ音が来たる日を告げた時、この力効力をなくし元の姿へと戻すであろう!」パァ

杏「あ、ありがと!悠久を司りし大賢者!」

蘭子「ふっ、造作もない…」

きらり「それじゃあ!出発だにぃ☆」

こうしてシンデレラはお城の舞踏会へと向かったのであった。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:16:54.68 ID:tRh0ldo40
所変わってここはお城にある舞踏会会場。
王子がまさに今来賓に挨拶をしています。
果たしてシンデレラたちは間に合うのでしょうか…

あい「今日は私の舞踏会にお集りいただき本当にありがとう!本日の良き日に素敵な出会いがあなたたちにあるように願っています」

未央「キャー王子ぃ~!」

あい「はは、ありがとう」

未央「い、今私に手を振った!」
凛「違うと思うけど」

瑞樹「お前たち!今日はなんとしてでもお金持ちとお知り合いになるのよ!わかったわね!」

凛「はい!お母様!」
未央「キャー!王子ぃ!」

瑞樹「リン!がんばりなさい!」

凛「はい!お母様!」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:24:37.46 ID:tRh0ldo40
杏「ちょっと!きらりもっとスピード出ないの?」

きらり「これが限界だにぃ…」ハピハピ

杏「ぐぬぬ…」

きらり「急にどうしたんだにぃ?やる気でてりゅ?」

杏「うん…私気づいたんだ…」

きらり「?」

杏「王子と結婚すれば一生遊んで暮らせることに!」

きらり「なにそれすごーい!」

杏「賢者もやるね!私の願いを叶えるなんて!さぁ急ぐんだ!」

きらり「がんばるにぃ~☆」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:26:55.39 ID:tRh0ldo40
瑞樹「リン、成果はどう?」

凛「お母様!それが収穫はあまり…」

瑞樹「そう…仕方が無いわね」

未央「お母様!私には聞かないのですか?」

瑞樹「聞かずともわかるわ」

未央「…」

ざわ…ざわ…

瑞樹「なにやら騒がしいわね」

凛「どうしたのでしょうか…」

未央「あ!あれ!」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:32:43.75 ID:tRh0ldo40
舞踏会も終盤へと差し掛かった頃、ようやくシンデレラたちはお城へと着きました。

杏「はぁ…はぁ…やっと着いた…」

きらり「シンデレラちん!きらりんパワーでがんばりゅにぃ☆ハピハピ! 」

杏「ありがと!」

客A「おぉ!美しい!」

杏「はは、照れるなぁ…」

客A「私と一曲!」

客B「いえ!是非私と!」

杏「あ、いや…えっと…」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:33:20.92 ID:tRh0ldo40
未央「なんです!後から来て偉そうに!」

凛「あの子どこかで…」

瑞樹「あなたたち!あの子に負けていられないわよ!」

未央「はい!」

凛「…」

瑞樹「リン?」

凛「は、はい!」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:35:59.11 ID:tRh0ldo40
凛「どこで見たというのかしら…」


あい「ははは、それはすごい!」

凛「は!あれは王子!これはチャンスよ…」

あい「ん?どうかしましたか?お嬢さん」

凛「あ、あの!王子!私と一きょ…」

あい「ん?あ、あれは…美しい…」

凛「あ!王子!」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:38:43.19 ID:tRh0ldo40
杏「もう…この靴歩きづらい!脱いじゃおうかなぁ…」

あい「そこの方!」

杏「へ?私?」

あい「そうあなたです。なんと美しい…」

杏「そ、そうかなぁ///」

あい「是非私と一曲!」

杏「は、はい!」

ミミミンミミミンウーサミン♪

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:42:12.19 ID:tRh0ldo40
杏「す、すみません…足なんども踏んでしまって…」

あい「はは、構わないさ。私の足もあなたのような美しい女性に踏まれてさぞ喜んでいることだろう」

杏「?」

シンデレラが王子と一曲踊り終わったその時でした。

ゴーン ゴーン ゴーン

無情にも12時の鐘が鳴ってしまったのです。

杏「は!しまった!お、王子!私はこれで!」タッタッタ

あい「え?ちょっと!名前は!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:45:45.08 ID:tRh0ldo40
杏「まずいよ、まずいよぉ」

あい「待って!せめて名前だけでも!」

杏「待つわけないじゃん!イテッ」ガタッ

杏「あぁ!もう!靴なんていっか!さいなら~」


あい「はぁ、はぁ…ん?これは…ガラスの靴?いったいあの女性は…」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:49:40.87 ID:tRh0ldo40
お城からの帰路、最後の魔法の馬も遂に解けてしまいました。

杏「うわ!ねずみでかっ!」

きらり「なんとかばれずにすんだにぃ☆」

杏「ホントだよぉ…とりあえず帰ろう…てかおぶって…」

きらり「仕方ないにぃ☆」

杏「はは、きらりの背中あったかいにぃ!」
きらり「シンデレラちんもあったかいにぃ☆」

シンデレラとねずみは二人仲良く家路へと着くのでした。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:56:04.59 ID:tRh0ldo40
時は移り一ヶ月が過ぎました。
シンデレラは今日も継母にこき使われていました。

杏「あぁ~もう!やってらんないよ!」

杏「そういえばなんであの靴片方だけ消えないんだろ…」

きらり「そういえばこの前魔法使いさんが来て言ってたにぃ!」

杏「なんて?」

きらり「靴は流通センターで買ったから消えないよ☆って!」

杏「マジ?」

きらり「マジマジ☆」

杏「てかよくあの魔法使いの言葉理解できたね」

きらり「きらりん、天才?」

杏「ある意味ね」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 05:59:39.73 ID:tRh0ldo40
杏「はぁ、まぁどうせ別の理由があるんだろうけど考えるのめんどいからそれでいいやぁ…」

瑞樹「シンデレラ!」

杏「いませ~ん!シンデレラ今いませ~ん!」

瑞樹「嘘おっしゃい!」

杏「チッ…」

瑞樹「シンデレラ!もうすぐここに王子がおいでになります」

杏「なんで?」

瑞樹「あなたの知ったことではありません!良いですね!絶対に部屋から出てはいけませんよ!」

杏「え?部屋にいていいのぉ?ラッキー!」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:03:00.54 ID:tRh0ldo40
瑞樹「ラッキーて…まぁいい!あなたは部屋の掃除でもしてなさい!」

杏「はぁ~い!」

瑞樹「リン!ミオ!仕度はできたの?」


杏「はぁ、今日のお母さん超優しいじゃん!」

継母は断じて優しさで部屋にいかせたのではない。

杏「あ、でもコーラとピザポテトが足りないなぁ…こっそり取ってこよっと」

きらり「きらりのハッピーターンも☆」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:08:58.33 ID:tRh0ldo40
そして、シンデレラの家にも遂に王子がやって来ました。

楓「王子殿下のおな~りぃ~」ガチャ

あい「うむ」

凛「王子!」

あい「知っての通りだと思うけど…この靴、このガラスの靴にぴったりの足の女性を探しています」

楓「靴で結婚相手を覆す」

あい「それではどちらのお嬢さんからいきますか?」

未央「はいはーい!私!」ギチ

あい「ダメですね…次の方」

凛「はい!これが入れば!」ギチ

あい「これも…」

凛「待って!絶対に…」ギチギチ

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:12:23.33 ID:tRh0ldo40
杏「はぁ、なんでコーラないんだよ…もう、ってなにやってんだろ?」

凛「も、もう少し…」パリーン

あい「!?な、なんてことだ!」

凛「も、申し訳ございません!」

杏「あ~あ」

あい「仕方が無い。ここは出直すとしよう…」

杏「その靴ならもう一個あるよ?」

瑞樹「シンデレラ!出て来るなと言ったでしょう!」

杏「はいはい、それじゃあ私は帰りますよーだ」

あい「待ってください!」

杏「へ?」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:14:34.51 ID:tRh0ldo40
あい「今もう一つあるとおっしゃいましたか?」

杏「うん、だってそれ私のだもん」

あい「見せてはいたたけませんか!」

杏「ちょっと待ってて」


凛「な、なぜシンデレラが!」

瑞樹「どうゆうことなの…」

未央「もう完全に私蚊帳の外だよね…」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:16:44.76 ID:tRh0ldo40
杏「はい」

あい「おぉ!これは紛れもなくガラスの靴!」

杏「で、これがどうしたの?欲しいならあげよっか?」

凛「シンデレラ!それは私の物よ!」

杏「なに?姉さんこれ欲しいの?じゃああげよっか?」

凛「はやくよこしなさい!」

あい「私はあなたが欲しい!」

杏・凛「へ?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:19:04.94 ID:tRh0ldo40
あい「シンデレラ、と言いましたね…なんて美しい響きだ…私と結婚してくれ!」

杏「どゆこと?」

あい「私の前でこの靴を落とした女性…私はその女性と結婚することを決めていたのです」

杏「つまり?」

あい「あなたこそがその女性だ」

杏「な、なんだってー!!」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:25:37.85 ID:tRh0ldo40
あい「さぁ、さっそく結婚を!」

杏「あ~うん…結婚かぁ…」

きらり「どうしたの?シンデレラちん、王子と結婚すれば遊んで暮らせるにぃ?」

杏「でも式とかめんどいなぁ…」

あい「え?」

杏「とりあえず式とかそうゆうのはなしで!簡略結婚?そうゆうの今流行りでしょ?」

あい「あ、えっと…」

杏「あと極力動かないで暮らせる場所用意してほしいな!あとあと…」

あい「それでは私はこの辺で…バーイ!」

杏「ちょ!ちょっと!シンデレラの夢の生活は!?」

凛「はぁ、馬鹿馬鹿しい」

瑞樹「シンデレラ!掃除しておいて!」

未央「私は?私は?」

杏「えぇー!」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:27:59.26 ID:tRh0ldo40
こうしてシンデレラは横着な性格が災いし王子の妃にはなれませんでした。
しかし、来る日も来る日も働かされたシンデレラは不満を爆発させ、ねずみと共に家を出て今では幸せに引きこもり生活を送っているのでした。


おしまい

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:30:45.87 ID:tRh0ldo40
卯月「いかがでしたでしょうか!シンデレラガールズによるシンデレラ!少しめちゃくちゃな所もありましたがみんな一生懸命練習をしてきました!どうかアイドルたちに惜しみない拍手を!」

観客(パチパチパチパチ)

卯月「それではキャスト紹介です!どうぞ!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:33:58.27 ID:tRh0ldo40
杏「えーシンデレラ役の双葉杏です…」





卯月「ちょ!杏ちゃん!他には!」

杏「特に!」

卯月「なにかあるでしょ?難しかった所とか!」

杏「えーっと…別に!」

卯月「そ、そう…では次の人…」

きらり「ねずみ役の~きらりんだにぃ~☆きらりは~ねずみさんや~馬さんになれて~と~っても楽しかったよ!次の舞台もオナシャース!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:39:45.62 ID:tRh0ldo40
卯月「では次は川島さん!お願いします!」

瑞樹「継母役の川島瑞樹よ。私は年齢的にこうゆう役が多いのだけれどファンの人たちにも楽しんでもらえたなら嬉しいわ」

卯月「次は凛ちゃん!よろしく!」

凛「義姉A役の渋谷凛です!なんとか自分でも納得のいく演技ができました!これもみんなが応援してくれたおかげかな…また次があればよろしく」

卯月「未央ちゃん!出番だよ!」

未央「義姉B役の本田未央でーす!ちょっと失敗しちゃったけど次はもっとがんばりたいと思います!みんな、ありがとー!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:45:08.58 ID:tRh0ldo40
卯月「それじゃあ次は蘭子ちゃん!」

蘭子「皆の者!聴くがよい!我こそが悠久を司りし大賢者!我が声は千の心を掴み、我が体は万の心を揺れ動かす…これが我が魔導の力ッ!」

卯月「はい、ありがとうございました。次はあいさん!」

あい「東郷あいだ。こんな大役を仰せつかって光栄に思うよ。また機会があれば見にきてほしい!以上だ」

卯月「やっぱりかっこいいなぁ…では楓さん!」

楓「私は一言でしたが私たち舞台部隊、ププ…は大成功だったと思います。次もがんばりたいと思います。」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:48:11.50 ID:tRh0ldo40
卯月「最後に私ナレーターの島村卯月です!天の声としてしっかりしないといけなかったのですがフリーダムな人が多くてちょっと疲れました…ですがとってもいい舞台だったと思います!それではみなさん!せーのっ」

全員「ありがとうございました!」

観客「わー!」パチパチパチパチ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:52:32.29 ID:tRh0ldo40
楽屋

杏「はぁ、やっと終わったぁ…どうして私が主役なのか終始謎だったな。でもこれでようやく寝れる…」

杏「あ!あんずのゲーム!瑞樹さんに没収されたまんま!」

杏「………ま、いっか。とりあえず帰って寝よう…」

ガチャ

杏「あ、プロデューサー!ちょうどいい所に!車で送ってよぉ!」

杏「え?雑誌の取材?嫌だ!私は帰って寝るんだ!もう決めたんだからね!」

杏「え?飴くれるの?んーでも今日はもうがんばっちゃったしなぁ…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/15(土) 06:55:34.15 ID:tRh0ldo40
杏「え?二個もくれるの?…いかんいかん!あんずはぜーったい働かないから!」

杏「さ、三個も!?ぐぬぬ…しかもソーダ味…仕方ない…」

杏「あ、でもでも!今度あんずとモンスターファンタシーオンラインG一緒にやってよ!絶対だからね!」

きらり「あーんずちーん」ダキッ

杏「抱きつくなー!」


おわり

引用元: 卯月「シンデレラ、はじまりはじまり~」