2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:05:01.16 ID:jUFbUEMl0
善子「リリー!」

梨子「どうしたの?よっちゃん」

善子「今週の土日、空けときなさいよ!」

梨子「へ?どうして?」

善子「ここにこんなものがあるわ」チラッ

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:05:34.20 ID:jUFbUEMl0
梨子「…一泊二日、温泉旅行?」

善子「そうよ、マリーからもらったの」

善子「ず、ずら丸達を誘ってみたんだけど、忙しかったみたいで…」

善子「どこかに暇なリトルデーモンがいないかなって思って、リリーを誘ってあげることにしたの!」

梨子「へー」

善子「何よ、反応悪いわね」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:06:03.42 ID:jUFbUEMl0
梨子「…それって、よっちゃんは私じゃなくてもよかったってことだよね?」

善子「へ…?」

善子「な、何言ってるのよ。リリー以外に暇なリトルデーモンなんているわけないでしょ?!」アセアセ

梨子「ふーん…じゃあ、私が暇じゃないって言ったらどうするの?」

善子「…そ、それは……」

梨子「」ニヤニヤ

梨子「…そんなに私と一緒に行きたいならちゃんと素直に言ってくれればいいのに♡」

善子「そ、そんなこと言ってないし!//」

梨子「はいはい♡よっちゃんは可愛いね♡」

善子「うるさい!//」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:06:29.66 ID:jUFbUEMl0
善子「とにかく、今週の土日は空けときなさいよ!」ダッ

梨子「ふふ、はーい♡」

梨子(よっちゃんは可愛いな~)

梨子(一泊二日の温泉旅行って…)

梨子(えへへ、色んな想像が膨らんじゃう♪)

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:06:59.58 ID:jUFbUEMl0
前日の夜

梨子(明日よっちゃんにしてあげる壁クイの復習しなきゃ…)

梨子(この空中壁クイってどうやってやるのかしら…)

プルルルル

梨子(あれ、こんな時間に誰かしら?)

梨子「もしもし?」

善子「あ、リリー…その、こんな遅い時間にごめんね?」

梨子「大丈夫よ。どうしたの?」

善子「……………」

梨子「?」

善子「………れない」

梨子「…ごめん、もっかい言ってくれる?」

7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:08:40.66 ID:jUFbUEMl0
善子「………だから、眠れないの!」

梨子「…」

梨子「…それってもしかして楽しみすぎて?」

善子「…うぅ、そういう訳じゃないのよ…。ただ、どれだけ羊を数えても悪魔を数えても、まだ眠れなくて…」

梨子(ふふっよっちゃん子どもみたい)

梨子「でも、よっちゃん。早く寝ないと明日あんまり楽しめなくなっちゃうよ?」

善子「わかってるわ…」

梨子「…じゃあ、こうしよ。よっちゃんが眠くなるまで通話しててあげる」

善子「ほんとう…?」

梨子「ええ」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:09:27.26 ID:jUFbUEMl0
善子「リリー、やさしいわね」

梨子「…ううん、よっちゃんとお話ししたいからそうしてるだけよ」

善子「リリー、すき…」

梨子(…かわいすぎか)

梨子「私もよっちゃんのこと大好きよ」

善子「……すぴぃ…」

梨子「……あれ、寝てる?」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:09:53.01 ID:jUFbUEMl0
梨子「さっきまで眠れなかったのはどうしたのよ…」

梨子「…」

梨子「…なんか、よっちゃんが可愛すぎてわたしが眠れなくなってきた」

梨子「…」

梨子「………はぁ」

~~~~~~~~~~

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:10:19.76 ID:jUFbUEMl0
善子「リリー、おはよー!」

梨子「…よっちゃんは元気ね」

善子「ふふん、リリーのお陰でたくさん眠れたからね♪」

善子「やっぱりリリーの声って落ち着くからかな、すぐ眠くなっちゃった♪」

梨子「そう、それは良かったわね…」

梨子(…私は誰かさんのせいで眠れなくなったんだけどね)

善子「それより、バスが行っちゃうわ、早く行きましょ♪」

梨子「うん…」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:10:49.18 ID:jUFbUEMl0
~~~~~~~~~~~

梨子「ふぁあ~よく寝た♪」

梨子「やっぱりバスの中で眠るとスッキリするわよね♪」

善子「」ムスッ

梨子「あれ、どうしたの?よっちゃん」

善子「…」

梨子「…よっちゃん?」

善子「わぁん!ひどぃぃい~~」

梨子「ど、どうしたのよ…」

善子「だってバスの中でリリーとたくさんおしゃべりしたかったのにぃ…ぐすっ…」

梨子「…ご、ごめん」

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:11:17.43 ID:jUFbUEMl0
善子「1時間半も一人で座らせられてる私の身にもなりなさいよ!」

梨子「よっちゃんも寝れば良かったのに」

善子「だって…私は昨日たくさん眠ったし…」

善子(それにリリーがもたれかかってきて、ちょっとだけドキドキしちゃったし…)

善子「…と、とにかく!今から私に思う存分構いなさいよ…!//」

梨子「…うん♡」

梨子「じゃ、行こっか」ギュッ

善子「…………//」

~~~~~~~~~~

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:12:02.26 ID:jUFbUEMl0
善子「見て見て!リリー!綺麗な海!」

梨子「ほんとだ…でも、内浦とあんまり変わらなくない?」

善子「ちっちっち、分かってないわね~リリーは。」

梨子「…何よ」

善子「ほら、だって今はリリーと私の二人っきりで、いつもと違う場所から海を見てるのに、この海は内浦と繋がってるのよ」

梨子「…」

善子「非日常なようで日常なこの景色…素敵だと思わない?」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:12:28.70 ID:jUFbUEMl0

梨子「…よくわかんないけど、よっちゃんが相当なポエマーだということはわかった」

善子「なっ!」

梨子「いいんじゃない?今度、歌詞でも書いてみれば?」ニヤニヤ

善子「ば、馬鹿にしてるでしょ…!//」

梨子「そんなことないよ、堕天使ってすごいなーって」ニヤニヤ

善子「ふ、ふんっ」

善子「人がせっかくいいこと言おうとしたのに………雰囲気台なしこ」

梨子「…なんかそれ私とダイヤさんのカップリング名みたい」

善子「重度の百合豚脳」

梨子「ひどっ」

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:12:56.51 ID:jUFbUEMl0
善子「…それに、堕天使を馬鹿にしてるのかもしれないけど、リリーだって人様に言えないような趣味してるじゃない」

梨子「壁クイは趣味じゃなくてもはや生きる糧」

善子「は、はぁ…」

梨子「…しかも堕天使のこと馬鹿になんてしてないわよ」

善子「馬鹿にしてるようにしか見えなかったんだけど?」

梨子「…だって、堕天使は遊びじゃないんでしょ?」ドヤ

善子「それ、どっかのセ⚫︎ントスノーに怒られるわよ」

梨子「…ごめん」

~~~~~~~~~~

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:13:28.87 ID:jUFbUEMl0
善子「それにしてもさっきはリリーに雰囲気壊されて散々だったわね」プンスコ

梨子「ごめんごめん」

善子「どうする?そろそろ旅館行く?」

梨子「そうね!」

善子「…何よ、急に生き生きしちゃって」

梨子「だって旅館だよ?!よっちゃんとの愛の巣だよ?!」

善子「ごめん、黙って」

梨子「冗談。旅館行ったらちょっとだけゆっくりしましょうか♪」

善子「うん、そうしましょ」

~~~~~~~~~

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:13:58.67 ID:jUFbUEMl0
善子「ふぅー疲れた」

梨子「もう、大の字に寝っ転がっちゃって。はしたないわよ?」

善子「ふふ、ごめんごめん」

梨子「それにしても、旅館まで結構遠かったわね」

善子「そうね、たくさん歩いたからなんだか汗掻いてきちゃった」

梨子「じゃあ、ちょっと早いけど温泉入る?」

善子「そうね」

~~~~~~~~~

18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:15:41.88 ID:jUFbUEMl0
梨子「」ジー

善子「…」

梨子「」ジー

善子「…?」

梨子「」ジー

善子「…あの、そろそろ見るのやめてくれない?着替えにくいんだけど」

梨子「べ、別にぃ?見てないけどぉ~?」チラチラ

善子「…」

梨子「ご、ごめんごめん!見るのやめるから!」

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:16:10.86 ID:jUFbUEMl0
善子「………もう見たことあるんだから、見なくてもいいでしょ//」

梨子「…」

善子「…うぅ…//」

梨子(ふふ、自分で言って恥ずかしがってるなんて可愛い)

梨子(…でもね、よっちゃん、わかってないよ)

梨子(脱がすのと自分で脱ぐのじゃ全然…ね?♪)

善子「は、早く脱ぎなさいよ…//」

梨子「はーい♪」

~~~~~~~~~~

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:16:45.37 ID:jUFbUEMl0
ガラガラ

善子「わー!広いわね!」

梨子「ほんとだ~♪」

善子「それにしても…」

梨子「お客さん私たち以外にいないんだね」

善子「まあこの時間帯だからね」

21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:17:12.18 ID:jUFbUEMl0
梨子「ってことはさ、今……二人っきりってことだね…♡」ギュ

善子「…ちょ//」

梨子「……何しよっか?♡」

善子「何って………//」

善子「ふ、普通に体洗うだけに決まってるでしょ…!」

梨子「照れなくてもいいのに♡」

善子「照れてない!」

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:17:54.56 ID:jUFbUEMl0
善子「…と、とにかくそういうのはダメだからね…//」

梨子「そういうのって…?」

善子「や、やっぱなんでもない…//」

梨子「ねえ、ちゃんと言ってくれなきゃわかんないよ~?♪」

善子「しつこい。音符ウザい。」

梨子「え…」

梨子「………ぐすっ」

~~~~~~~~

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:18:30.83 ID:jUFbUEMl0
梨子「よっちゃーん、お背中流しますよ~♪」

善子「リリー…ここ、公共の場よ?」

梨子「わかってるわよ?」

梨子「大丈夫、側から見たらただのお友達だから♪」

善子「………お友達」

梨子「?」

善子「…」シュン

24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:19:00.35 ID:jUFbUEMl0
梨子「あ、心配しなくても、よっちゃんと私が友達に戻ることなんてないから大丈夫よ♪」

善子「なっ…そ、そんな心配してな…っ//」

梨子「はいはい♪可愛い♪」ナデナデ

善子「撫でるな!//」

梨子「大好き大好き♪」サワサワ

善子「…って、どさくさに紛れてどこ触ってんのよ!//」

梨子「へ?洗ってあげようと思って…」

善子「じ、自分で洗うから大丈夫よ!//こ、このばかなしこ…」




善子「………私も大好きなんだから//」

~~~~~~~~~

25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:19:31.22 ID:jUFbUEMl0
ちゃぽーん

梨子「ふぅ~やっぱりこのお風呂、広いわね」

善子「なんだか広くて落ち着かないわ」ソワソワ

梨子「…ところでなんでそんな遠いところにいるの?」

善子「…うっ」

梨子「よっちゃんが近くにいなくて寂しいな~」

善子「…だ、だって近くに行ったらリリー変なことするでしょ…//」

梨子「変なことって…?」

善子「…も、もうそういうのはいいから!」

26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:20:00.72 ID:jUFbUEMl0
梨子「大丈夫よ、よっちゃんがさっき言ってたけど、ここ公共の場だし」

梨子「伊達にAqoursの常識人やってないわ」

善子「……どうだか」

梨子「…そんなこと言いながら、もうこんなに近くに来てるなんてよっちゃん素直じゃないな~」

善子「…し、知らない!リリーが動いたんじゃないの?」

梨子「私は1ミリも動いてないけどね」

梨子「」ニヤニヤ

善子「…」

27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:20:30.59 ID:jUFbUEMl0
善子「…ち、近くに寄ったわよ、悪い?!//」

梨子「ううん。むしろ、いい♪」ギュ

善子「ああ、もう!それならよかったわね!///」

梨子「よっちゃん、顔真っ赤」ギュ

善子「…知るかぁ……//」

~~~~~~~~~~~

28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:21:01.90 ID:jUFbUEMl0
梨子「ふぅ…いいお湯だったぁ~」

善子「ねえ、リリー。この帯の結び方分かる?」

梨子「え、よっちゃんできないの?」

善子「…今まであんまりこういうとこ泊りに来たことなかったし…」

善子「…」

梨子「…分かった、やったげるからこっちおいで」

善子「ん、ありがと」トテトテ

29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:21:38.19 ID:jUFbUEMl0

梨子「……ん、よし、できた!」

善子「ありがとリリー!」

善子「どう?どう?似合う?」

梨子(ふふ、急に元気になっちゃって)

梨子(…それにしても)

梨子(よっちゃんって何着ても似合うな~)

梨子「…」

善子「……な、なんか言いなさいよ」

30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:22:08.78 ID:jUFbUEMl0
梨子(…確かに旅館の浴衣、似合ってるんだけど……)

梨子(…なんて言うか浴衣を着たよっちゃんって…)

梨子「…すごく、   ね」

善子「はぁ?!//」

梨子(しまった、声に出ちゃった…)

善子「リ、リリーの馬鹿! 欲大魔神!もう知らない!」プンスコ

梨子「ごめん!よっちゃん!違うの!だから待って~~」

善子「ふんっ」


~~~~~~~~~~~~~

31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:22:38.62 ID:jUFbUEMl0
~~~~~~~~~~~~~
部屋の中

梨子「よっちゃーん、こっち向いてー」

梨子「…よっちゃーん?」

梨子「さっきのは本心だったけど本心じゃないっていうかその…」

梨子「だから許して~…」

善子「………アイス買って来たら許してあげる」

梨子「買う!」

善子「…チョコ」

梨子「はーい」

善子「…リリーの奢り」

梨子「は、はーい…」

梨子「じゃあ行ってくるわね」バタン



善子「よっしゃ」ガッツポーズ


32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:23:24.41 ID:jUFbUEMl0
~~~~~~~~

梨子(チョコアイス♪チョコアイス♪っと)

梨子(帰ったらよっちゃんにあーんしてあげよう)

梨子(そしたら機嫌も直るかな♪)

梨子(ふんふんふーん♪)

ドンッ

梨子「ひゃ!?…い、いたたた」

梨子「ご、ごめんなさ…」

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:24:08.55 ID:jUFbUEMl0
男1「何ぶつかってんだてめえ」

梨子「ひぃ!?す、すみませ…」

男2「謝って済む問題だと思ってんのか?」

梨子(…どうしよう、これはまずいかもしれない…)

男3「…よく見たら可愛い顔してんじゃん、姉ちゃん」

男2「なあ、俺たちの部屋で反省しなよ」クスクス

梨子「…や…」

男1「あぁん?加害者に拒否権なんてあると思ってんのか?」

ドンッ

梨子「きゃ…っ」

梨子(気付いたら怖い男の人が目の前に…)

梨子(……こ、怖い…)

クイッ

梨子「……へ?」

34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:24:41.20 ID:jUFbUEMl0
男1「なぁ、ちゃんと反省しなきゃ駄目だよな?」ボソッ

梨子(…………いまこの人、私に壁クイしたわよね…)

梨子(…こんなの壁クイじゃない……)

梨子(……こんなの……)

梨子「………壁クイを舐めんじゃないわよ…」

男2「はあ?何言ってんだこいつ」

梨子「だから、壁クイを舐めるんじゃないわよ!」バンッ

男3「……は?」

梨子「…いい?壁クイっていうのはね、聖域、聖典、宇宙にも等しき儀式なの」

梨子「それをこんなに暴力的に使うなんて、信じられない!」

男2「…はぁ。」

35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:25:17.67 ID:jUFbUEMl0
梨子「……ちょっと、よっちゃん、そこに隠れてるわよね?」

善子「ひぃい!?」コソッ

男1「誰だてめえ」

善子「わ、私は堕天使ヨハネよ!」

男2「……堕天使?」

梨子「いい?本当の壁クイを見せてあげるわ」

梨子「よっちゃん、こっちに」

善子「は、はい…」

36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:25:45.23 ID:jUFbUEMl0
ドンッ

善子「きゃっ…//」

梨子「…よっちゃん…」ボソッ

梨子「…大好き…」クイッ

善子「…り、リリー…///」

梨子「」チュッ

善子「…///」

37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:26:11.51 ID:jUFbUEMl0
梨子「…どう?これが本当のKABEKUIよ」

男3人「「「ほぉ…」」」パチパチ

男2「…なんていうかその…」

男3「……幸せになれよ…?」

男1「…………それにしても」

男3人「「「……尊い」」」


~~~~~~~~

38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:26:39.94 ID:jUFbUEMl0
善子「…行ったみたいね」

梨子「……ぅっ、ぐすんっ…」

善子「…リリー?」

梨子「…わぁああんっ、怖かったよぉ~…っ」

善子「…怖かったよね、頑張ったわね」ギュ

梨子「…うぅ~ごわがっだぁあ」

善子「よしよし」

梨子「…」

39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:27:08.44 ID:jUFbUEMl0
善子「私…」

梨子「…?」

善子「…さっき、怖くて、リリーを守れなかった」

梨子「へ…?」

善子「最低な堕天使よね、本当……ごめんなさい」

梨子「何言ってるの?よっちゃんは私を守ってくれたよ」

善子「…でも、かっこよくリリーを助けること、できなかった」

梨子「…ふふ、馬鹿。」

40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:27:37.23 ID:jUFbUEMl0
梨子「…私はよっちゃんがそこにいてくれるだけで十分なの…」ギュ

善子「リリー…」

梨子「…だから、私のこと離さないでね?」

善子「…もちろんよ」ギュ

善子「……だから、リリーは私以外に触れちゃ駄目よ」

梨子「もちろん」

善子「…あ…あと、他の人に壁クイされるのも駄目よ…?//」

梨子「…」

41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:28:16.21 ID:jUFbUEMl0
梨子「………よっちゃん、嫉妬?」

善子「そ、そんなわけないでしょ!?//ま、まあさっきのは見ていて殺意が沸いたけど!」

善子「…と、とにかく!駄目なもんは駄目なんだから…!//」

梨子「はいはい♪」

善子「…馬鹿にしないでよ」

梨子「分かってる分かってる♪」

42: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:28:48.53 ID:jUFbUEMl0
善子「…り、梨子のこと、遊びじゃないから…//」

梨子「…//」

梨子(…セ⚫︎ントスノーネタでドキドキさせてくるなんて…)

梨子(…)

梨子「ふふ、やっぱりよっちゃんはよっちゃんだね…♪」ぎゅー

善子「ど、どういう意味よ」

梨子「…そのまんま」

梨子「……優しくてかっこよくて可愛い、私だけの堕天使ってことだよ♪」



おわり

 

44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/11(火) 22:32:12.58 ID:jUFbUEMl0
おまけ

部屋に着いたら疲れた善子ちゃんは寝てしまいました


善子「…すぅ…すぅ…」

梨子「…あれ、よっちゃん、寝ちゃった?」

善子「………すぅ…」

梨子「…ほんっと…無防備なんだから」

梨子「…そんな無防備なよっちゃんには…」チュッ

梨子「……えへへ//」

梨子「…………おやすみ♪」






善子「……………///」

善子「……起きてるわよ…ばーか///」


おわり

引用元: 梨子「一泊二日」善子「温泉旅行」