1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:04:18.94 ID:kp7m+9Ft0
真美「えぇー!メンドウだよー!」

千早「そんなこと言ってたらロクな大人にならないわよ」

千早「もう、宿題もこんなに貯めて…いつになったらやるのよ」

真美「今っしょ!」

千早「じゃあやれよ!」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:07:46.90 ID:kp7m+9Ft0
真美「夏休みになってさー」

真美「亜美もいないし…千早お姉ちゃんもヒマだからってことで」

真美「まさか泊まりで勉強教えに来るとは思わなかったよ…」

千早「そうね…私だって高槻さんのところに行きたかったわ」

真美「そういや何でやよいっちのとこ行かなかったの?」

千早「家族でキャンプに行けることになったんですって」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:11:07.90 ID:kp7m+9Ft0
真美「それは…邪魔しちゃ悪いよね」

千早「思いっきり邪魔するところだったわ」

真美「一体何したっていうの…」

千早「着いていこうとしたわ」

真美「うわぁ…」

千早「そんなことはいいから早く宿題終わらせなさい」

真美「千早お姉ちゃん水飲まない?」

千早「水なら自分で汲んでくるわ」

真美「図々しくなってきたね」

千早「何日いると思ってるのよ」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:15:07.93 ID:kp7m+9Ft0
千早「真美…私が来たばかりの頃は真面目にやってたじゃない」

真美「でもだるくなってきちゃったんだもん」

千早「夏休み中間ってそんなものよね…」

真美「おっ、共感しちゃう?」

千早「冗談よ…」

千早「そもそも真美のやる気がなくなってきた原因は何かしら」

真美「多分…」

美希「Zzz……」

千早「なるほど」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:19:47.96 ID:kp7m+9Ft0
千早「まったく、人のせいにしないの」

真美「でもミキミキが毎日気持ち良さそうに寝てるんだもん」

真美「そりゃあやる気だってなくなっちゃうよ。ミキミキ天使だもん」

千早「は?高槻さんの方が天使だし」

真美「あ、うん…千早お姉ちゃんにとっては…そうだね」

真美「でも千早お姉ちゃんも可愛いよねー」

千早「真美だって可愛いじゃない」

真美「まあね」

千早「ところで…何で美希がいるのかしら?」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:26:23.90 ID:kp7m+9Ft0
真美「いや~、実はね…」

~~~~~~~

美希「真美、夏休みの予定は?」

真美「どーせお仕事はないしってことで千早お姉ちゃんが家で勉強教えてくれることになってるよ」

美希「千早さんが?ミキも行ってもいいかな?」

真美「真美は構わないけど…」

~~~~~~~

真美「ってことで…」

千早「分かったわ。美希のことは分かった」

千早「じゃあ他の人達の説明もお願いしていいかしら」

「ヒッ!犬ぅ!」「大丈夫!いぬ美は絶対人噛まないから」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:31:17.31 ID:kp7m+9Ft0
真美「ごめん、あれはわかんないや」

千早「そう…」

真美「ミキミキが連れて来たんじゃないの?」

千早「かもしれないわね。美希、起きなさい」ペチン

美希「イタいの!」

千早「美希、あなたが連れてきたの?あの二人」

美希「ん…真クンと雪歩のこと…?あれ真クンが響になってるの」

千早「何?真?」

真美「まこちんは来てないよ?」

美希「おかしいの、美希が誘ったのは二人だけなの」

真美「あ、やっぱミキミキだったんだ」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:35:13.93 ID:kp7m+9Ft0
美希「ごめんね、勝手に」

真美「別にいいよ。人多いと楽しいし」

美希「でも響がいるのは変なの。煙たいの」

千早「臭うわね」

真美「ねーねーひびきーん!何でいんのー?」

響「みんなー、昼ご飯できたぞー!」

真美「やったぁ!昼ご飯なにー?」

響「冷やし中華だぞ」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:42:21.66 ID:kp7m+9Ft0
千早「で、何で我那覇さんがいるのかしら?」

響「え、だって真美の家で勉強合宿するんでしょ?」

千早「どこからその情報を!?」

響「ハム蔵から聞いた」

千早「だからって来ていいと思ってたの?」

真美「家の定員は7人くらいだよ」

響「じゃあいいじゃん…」

真美「ま、真美はひびきん歓迎だけどねー。もちゆきぴょんも」

響「ありがとだぞ真美」

雪歩「ごめんね、私まで…」

真美「いいのいいの、でもゆきぴょん、穴は掘らないでね」

響「それにしても…そこの二人はどうして自分のこと煙たがるんだ?」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:48:47.31 ID:kp7m+9Ft0
千早「だってハム蔵からの情報でしょう?」

千早「それを信用するのは構わないけど…」

美希「来るとなるとまた別問題なの…」

真美「ま、まあ…二人とも、落ち着いて…ひびきんだって悪気があったわけじゃないんだし」

美希「そもそも不法侵入なの。訴えるの」

響「え、ちょっと待ってよ!アポなら事前に…なぁ真美!」

真美「え、真美そんなの知らない」

千早「遂に戯言まで言い始めたわ」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:53:29.07 ID:kp7m+9Ft0
響「ほ、本当だぞ!自分の携帯の履歴を見れば…」

真美「ホントだ…夏休み前に真美にかけてる」

響「夜の9時頃にかけて、真美に許可もらったんだぞ」

真美「あれ?夜9時は真美お風呂の時間」

響「え、でも…確かに真美と…」

雪歩「亜美ちゃんじゃないかな…?」

真美「あ」

響「あ」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 00:58:50.91 ID:kp7m+9Ft0
ー長崎ー

~♪

亜美「真美から電話だ」

亜美「もしもーし、真美元気にしてるー?」

真美『亜美、真美の携帯勝手に出ないでって言ったよね…』

亜美「ば、ばれちった?」

響『帰ったら覚えておいてよね』

亜美「ヒッ」

ツーツー

亜美「ど、どうしよ」

伊織「どうしたのよ、イタズラが見つかった時みたいな顔して」

亜美「ごめんなさいごめんなさい」

伊織「?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:05:10.00 ID:kp7m+9Ft0
響「ほ、ほら!自分は悪くなかったじゃないか!」

千早「間違いに気づいていればね」

真美「まあ、もうこのことは気にしないでおこうよ」

真美「真美がいいって言うんだからいいの!」

千早「分かったわ。水に流すとしましょう。いいわね、美希」

美希「ミキは元々ノリで千早さん側に付いてただけなの」

千早「言い出しっぺお前だろうが」

響「な、なんにせよ疑いが晴れてよかったさー」

響「(本当は一言謝ってほしいけど…これからの生活がギクシャクするのは嫌だからね!)」

雪歩「冷やし中華美味しいね」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:09:23.79 ID:kp7m+9Ft0
<1時間後>

千早「さて、真美…そろそろ始めましょうか…って…ふふっ、仕方ないわね」

真美「スースー」

美希「Zzz…」

雪歩「Zzz…」スヤスヤ

響「気持ち良さそうに寝ちゃってるぞ」

千早「毛布…かけてあげましょうか」

響「そうだな…」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:14:07.36 ID:kp7m+9Ft0
千早「で、バレないと思った?」

真美「ごめんなさい」

千早「『スースー』とか声に出してたらバレるのよ?」

真美「反省してます」

千早「じゃあ今度こそ勉強始めるわよ」

真美「はーい」

響「自分も手伝うぞ」

美希「もう食べられないの…Zzz…」

雪歩「映画化だよぉ…Zzz…」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:19:59.43 ID:kp7m+9Ft0
真美「ここ分かんない!」

千早「ここは分配法則を使って…」

響「ここ分かんないぞ!」

千早「ここは…って我那覇さん邪魔しないでちょうだい」

真美「英語分かんない!」

響「英語は得意だぞ!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:24:02.53 ID:kp7m+9Ft0
千早「真美、2時間でこんなに終わったじゃない!」

響「やればできるじゃないか!」

真美「えへへ~、頑張ったっしょ!」

千早「毎日この調子でちゃんと宿題終わらせられればいいわね」

響「そしたらご褒美あげるぞ!」

真美「何それー!真美、明日から本気出すしかないっしょ!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:29:49.06 ID:kp7m+9Ft0
<1週間後>

千早「中学の夏休みの課題ってこんなに楽なのね…」

響「まさか1週間で終わるとは思わなかったぞ…」

雪歩「おめでとう真美ちゃん!今スイカ切ってくるからね」

真美「いや~、疲れた疲れた!」

美希「真美はやればできる子なの」

響「そういえば美希はずっと寝てたけど、宿題やらなくていいのか?」

美希「そんなの、ここに来る前に終わらせてきたの」

真美「え…」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:35:05.47 ID:kp7m+9Ft0
美希「夏休みはずーっと寝てられるから、邪魔な宿題は4日で終わらせてきたの」

千早「何しに来たのよ」

真美「ミキミキって天才だったんだ…」

美希「普通だって思うな」

真美「え、普通じゃないよそんなの」

雪歩「スイカ切れたよ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:41:55.06 ID:kp7m+9Ft0
~♪

響「ん、真からだ」

響「へぇ~」

真美「どしたの?」

響「どうやらこの近くでお祭りがあるみたいだぞ」

真美「あ、それ知ってる」

響「知ってたのかい!行かないのか?」

真美「んー、今年はいいかなって」

雪歩「…ちゃん……」

響「雪歩どうかした?」

雪歩「真ちゃん来てるんだよね!?行こう!」

真美「でも…歩くとちょっと遠いよ?」

雪歩「うるせぇ!行こう!」ドン!

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 01:50:05.99 ID:kp7m+9Ft0
ーお祭りー

雪歩「真ちゃーん!」

真「あ、雪歩!久しぶり…かな?」

雪歩「ま、真ちゃん!浴衣姿もカッコいいよ!」

真「もう、雪歩ぉ…」

春香「あ、そこ!イチャイチャしないの!」

小鳥「濃厚なゆきまこいただきました」

真美「二人も来てたんだ」

春香「やっほー真美!貴音さんも来てるよ」

貴音「おや、響ではありませんか」

響「あー!貴音!久しぶりだぞ!」

真美「みんな来てたんだー」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:01:17.40 ID:kp7m+9Ft0
春香「美希、一緒にあっちまわろう」

小鳥「私も!」

雪歩「私たちもどこかまわろう真ちゃん」

貴音「それでは私たちも参りましょう、響」

ーーーーーーーーー

真美「二人きりになっちゃったね」

千早「そうね…」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:05:54.97 ID:kp7m+9Ft0
真美「千早お姉ちゃん、ありがとね…勉強教えてくれて」

千早「どういたしまして…」

真美「(違うよ…真美が伝えたいのは…そんなことじゃない…)」

千早「私、嬉しかったわ」

真美「え?」

千早「真美の方から誘ってきてくれて…本当に嬉しかった」

真美「そんな…真美は別に…」

千早「こちらこそありがとう」

真美「うん…」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:10:20.68 ID:kp7m+9Ft0
真美「あ、あのね千早お姉ちゃん!真美…千早お姉ちゃんのことが…」

ドーーーーーォォォン!!

千早「ごめんなさい、聞こえなかったわ。もう一回言ってもらっても…」

真美「うん、何でもないよ…」

真美「花火…凄かったね」

千早「そうね…」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:19:23.56 ID:kp7m+9Ft0
真美「……夏って…なんだか切ないね…」

千早「…どうして?」

真美「花火見て…もう終わっちゃうのかなぁって…」

真美「花火と一緒に、全部弾けて消えちゃうような気がするんだ…」

千早「真美…」

真美「ありがとう…千早お姉ちゃん…一緒に居てくれて…」

千早「もう一度…さっきの言葉、言ってもらえるかしら?」

真美「……うん、真美ね…千早お姉ちゃんのことが…」

春香「あーっ!千早ちゃーん!真美ー!」

春香「いたいた!ねぇ、さっきの花火、凄かったよね!ね!?」

真美「……真美、先に帰ってるね…」

春香「ん?どうしたの?気分悪いの?ついていこうか?」

真美「ありがとはるるん。いいよ、一人で帰りたいから…」

千早「真美……」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:32:45.13 ID:kp7m+9Ft0
真美「真美…バカだ…」

真美「千早お姉ちゃんも真美と同じ女の子なのに…」

真美「なのに、好きになって…」

真美「千早お姉ちゃんがやよいっちのこと好きなのも知ってるのに…」

真美「真美に目を向けてくれるはすがないのに…」

真美「つらいなぁ…」

美希「ふーん、そういうことだったんだ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:35:00.53 ID:kp7m+9Ft0
真美「みっ、ミキミキ!?」

真美「い、今の聞いてた?」

美希「うん、聞いてたよ」

真美「うぁぁ///わ、忘れて!お願い!」

美希「忘れられないよ…だって…ミキも同じだもん」

真美「えっ…?」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:39:37.65 ID:kp7m+9Ft0
美希「ミキはね、ハニーのことが好き。ハニーだって分かってる」

美希「だけどミキのことは全然見てくれないの…」

美希「どうしてだと思う?」

美希「ハニーはね、小鳥のことが好きなんだよ」

美希「その上、小鳥もハニーのこと意識してる」

美希「結局ミキは、両想いの二人の邪魔してるだけなの」

真美「そんなこと…」

美希「そう思うでしょ?」

真美「!」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:43:26.97 ID:kp7m+9Ft0
美希「ミキはね、確かに邪魔してるかもしれないけど…」

美希「ぜーんぜんそんなこと思ってないの!」

美希「だって、負けたって思いたくないもん」

美希「必ずハニーに意識してもらえるようにするんだって」

美希「そう思ってなきゃ、悔しくて仕方ないの」

美希「だから真美も…奪い取るような気持ちで向かっていった方がいいって思うな」

真美「ミキミキ…」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:48:10.72 ID:kp7m+9Ft0
真美「ありがとう、ミキミキ」

真美「真美、もう一回言ってみる!」

美希「うん!頑張ってね!」

真美「千早お姉ちゃん…待ってて…」ダッ

美希「行っちゃったの…」

美希「また言いそびれちゃったの…」

美希「確かにミキはハニーのことが好き…」

美希「それでも…それ以上に…」

美希「真美………」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:51:02.78 ID:kp7m+9Ft0
真美「ち、千早お姉ちゃん!」

千早「ま、真美!帰ったんじゃなかったの?」

真美「うん…でも、どうしても…伝えたいことがあって…」

真美「千早お姉ちゃん、よく聞いて…」

真美「真美ね…千早お姉ちゃんのことが…」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:55:21.99 ID:kp7m+9Ft0
真美「好き」

千早「真美…」

真美「千早お姉ちゃん、好きだよ」

千早「真美…私も、真美のことが好き…でも…」

真美「わかってるよ…それ以上は言わないで…つらくなるから…」

千早「ええ…ありがとう…真美」

千早「真美…一緒に帰りましょうか」

真美「うん…」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/10(月) 02:57:59.12 ID:kp7m+9Ft0
美希「やっぱりこうなっちゃうか…」

美希「真美を狙うライバルは多いけど…これで何人諦めるかな?」

美希「でも…ミキは諦めないけどね…」



つづく

引用元: 千早「真美、ちゃんと勉強しなさい」