2: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 20:45:47.52 ID:Dy+A6xoU
 
かのん「みんな遅いね~」

きな子「そうっすね~」

かのん「可可ちゃんが『今年のラブライブ予選は例年と一味違うのデス!発表を固唾を飲んで見守るのデスよ!』っていうからお店貸し切ったのに」

きな子「その可可先輩も遅いっすね~~」

かのん「恋ちゃんは連絡すらつなかいし」

きな子「最近疲れてそうっすもんね~」

かのん「きな子ちゃん、シナモンラテのおかわりいる?」

きな子「あぁ!! いえいえ!! そんな申し訳ないっす! 一杯だけでも恐悦至極なのに…! かのん先輩も座っててくださいっす!!」アセアセアセ

かのん「そんなに遠慮しなくていいんだよぉ、店と言っても私のうちなんだから」アハハ…

かのん「でもそうだね、みんな来るまで座ってよっか」

かのん「ふっ、ん~~~~」伸びー

かのん「みんな来るまで暇だね~~」

きな子「お客さんも全然来ないっすしね~」

かのん「私たちで貸し切ってるからね?」

きな子「そうでした」

かのん「……」ジーッ

きな子「……」

かのん「……」

5: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:15:25.76 ID:Dy+A6xoU
きな子「……」

かのん「……」

かのん「き~な~子ちゃん♡」

きな子「はい?」

かのん「きな子ちゃんっ」

きな子「かのん先輩?」キョトン

かのん「んふふっ」

きな子「??」

かなん「きな子ちゃ~ん」

きな子「……」

かのん「きな子ちゃんっ↗、きな子ちゃんっ↗、きな子ちゃん↘」

きな子「ど、どうしたんすか、かのん先輩っ……」

かのん「んふふ~~」ナデナデナデ

きな子(突然なでなでされ始めたっす……)

きな子(ま、まあ? イヤじゃないっすけど!///)

かのん「いやー、きな子ちゃんは、きな子ちゃんだね~~」

7: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:21:55.70 ID:Dy+A6xoU
きな子「ど、どういうことっすかそれ…」

かのん「ん~~~…」ナデナデナデ

かのん「なんていうか、オンリーワン?」

きな子「はぁ…」

かのん「ほら、例えば四季ちゃんとメイちゃんって名前が逆でも違和感なくない?」

きな子「それって、もしも四季ちゃんの名前が米女メイでメイちゃんが若菜四季だったらってことっすか?」

かのん「そうそう! あの二人って似た者同士だし、逆でもありえそうでしょ?」

きな子「あ~~」

9: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:31:39.54 ID:Dy+A6xoU
かのん「でしょ? でもきな子ちゃんは『きな子』ちゃんなんだよなぁって。自分でもそう思わない?」

きな子「そりゃ自分の名前っすから……」

きな子「でも、言いたいこと分かったっすよ! あの、…うへへ…これ言っていいっすかね……w」

かのん「なになに?」

きな子「サニーパッションさんって――」

かのん「逆! 絶対逆!!! あはははは!!」

きな子「っすよね!!」

かのん「摩央さんの悠奈さん感と悠奈さんの摩央さん感は異常だよねー!はーお腹痛い」ケラケラ

かのん「本人たちに言ったら可可ちゃんにめちゃくちゃに怒られたな~ww」

きな子「すっごい失礼っすよそれは!w」

かのん「うん、失礼もそうなんだけど、解釈が違うとか言ってたな~可可ちゃん」

きな子「解釈、っすか?」

かのん「そう。なんかサニパさんのSNSとか全部追ってる可可ちゃんからするとその解釈は『浅い』んだって。可可ちゃんって時々良く分からない事言うんだから!」

きな子「可可先輩、可愛いのに頑固なところあるっすもんね」

11: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:42:00.08 ID:Dy+A6xoU
かのん「うん。ちぃちゃんはすごい笑ってくれてたんだけどね~。恋ちゃんには普通に怒られてすみれちゃんには呆れられた」

きな子「あー」

かのん「『平安名(へあんな)すみれ』ってより『平安名(ひらやすな)すみれ』くらい真面目な苗字でもよかったよね~」

きな子「えーでも、すみれ先輩ってすごい面白い人っすから、きな子的には『へあんな』って結構イメージ通りっす」

かのん「うーん……でも、すみれちゃんのユーモアって結構周りを見た結果みたいなところあるからなぁ」

きな子「周りに気を遣ってるってことっすか?」

かのん「周りにもだし、すみれちゃん自身にもっていうか。繊細だからね、すみれちゃん」

きな子「は~~すみれ先輩のことよく見てるっすね~かのん先輩」

かのん「そんなじゃないけど…///」ポリポリ

きな子「きな子が『浅』かったっす!w」

かのん「でた! 『解釈』がね!w」

かのん&きな子「wwww」

13: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:46:41.60 ID:Dy+A6xoU
かのん「その点、恋ちゃんは割と名前通りな感じするかな」

きな子「確かに恋先輩は『葉月!』って感じするっすよね。お金持ちっぽいっていうか」

かのん「お金持ちだけど嫌な感じじゃないお金持ちのイメージだよね~。場所で言うと白金台じゃなくて広尾、みたいな」

きな子(それはよく分かんねぇっす…!)

きな子「れ、恋っていう名前も恋先輩っぽいっすよね! 品があるのにとっつきやすくもあるっていうか」

かのん「結構子どもっぽいとこあるからね!w」

きな子「ほんとっすよ!『好きな食べ物はイチゴ』ってなんすか! 可愛すぎるっすよ!」

きな子「あ、じゃあじゃあ。千砂都先輩って『鬼塚千砂都』って感じしないっすか?」

かのん「え~~? ちぃちゃんはちぃちゃんじゃない?」

きな子「え~~~『鬼塚』感めっちゃあるっすよ~~!」

かのん「全然ないよぉ!ちぃちゃんだよ!? 『鬼』感ないよぉ! あんなに優しいのに!」

きな子「え?」

かのん「え?」

きな子「……あー、っと……」

かのん「ちぃちゃんの話はやめようか」

きな子「はい」

15: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:49:52.21 ID:Dy+A6xoU
かのん「でね、話を戻すと。きな子ちゃんの名前のフィット感もすごいと思うんだ」

きな子「そんなにっすか? きな子の名前の印象ってどんな感じっすか?w」

かのん「だってほら、まず『桜小路』でしょ? 苗字できな子ちゃんの、なんていうか、正統派である程度硬派な美少女感が出てて。それを『きな子』の北海道が育てたいなk…素朴な可愛さ感でラッピングしてるんだよ!」

きな子「いま田舎って――」

17: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 21:53:14.29 ID:Dy+A6xoU
かのん「とにかく! きな子ちゃんの美少女4割可愛さ6割の印象にぴったりなんだよ!!」

きな子「そ、そんなぁ~可愛いだなんてお世辞照れるっすよ~~」クネクネ

かのん「そうかな」

かのん「お世辞じゃないよ? きな子ちゃんはすっごい綺麗だし可愛いよ」キリッ

きな子「ッ――」

きな子「え、ええぇ~~?///」目ソラシ

きな子「もう…かのん先輩はそうやって…すけこましっすよ…」ボソボソ

かのん「すけ? なんて?」

きな子「や、な、なんでもないっすよ~!なんでも! きな子、お手洗い借りたいっす!!」アセアセ

かのん「う、うん。そこだよ、突当りを左ね」

きな子「で、では! すぐに戻るっすよー!」ガタッ

かのん(ずいぶん我慢してたんだなぁ)

18: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:00:48.29 ID:Dy+A6xoU
==2分後== 

トイレ ジャーー

ドア バタン

きな子「みんなまだ来ないっすねぇ」手フキフキ

かのん「そうだねぇ、暇だねぇ」スマホポチポチ

きな子「そっすねえ……」

かのん「きな子ちゃん、何か飲む?」

きな子「いえ、大丈夫っす」

かのん「そう」

かのん「……」ホオヅエ

きな子「あ、四季ちゃんとメイちゃん、あと10分で着くそうっす」

かのん「すみれちゃんと可可ちゃんはあと15分だって。相変わらず仲良いなぁ」

きな子「他の2人もそのくらいみたいっすね。恋先輩は相変わらず未読っすか?」

かのん「……」コク

きな子「ちょっと心配っすよね~」

かのん「……」

きな子「……」

きな子(頬杖ついてぼんやりしてるかのん先輩、綺麗っす……)

きな子(なんていうんすか? アンニュイというか、大人っぽいっす)

かのん「?」チラッ

きな子「!」ソソクサッ

かのん「………」

かのん「…… !」ニヤ

かのん「き~な~子ちゃん♡」

19: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:04:02.75 ID:Dy+A6xoU
きな子「な、なんすか!」

きな子「かのん先輩、その呼び方気に入ったっすか?」

かのん「きな子ちゃんをLiella!に誘った時のこと思い出すからね」

かのん「で。き~な~子ちゃん♡?」

きな子「?」

かのん「ねえ、きな子ちゃんは先輩のなかで誰が一番好き?」

きな子「え」

きな子「ええ!?」ガタッ

きな子「ふぇ~~そんなの……それってLiella!の中でってことっすか…?」

かのん「そりゃそうだよ~。誰なの?ん?」ニヤニヤ

きな子「ええ~~~決められないっすよ~~!」

かのん「嘘だぁ、言えるでしょ?」ニヤニヤ

きな子「無理っすよ~! 皆さんすごい人たちばかりで、優しくて、こんなきな子にも良くしてくれてて…」

かのん「そういうの、いいからいいから!強いて言うなら?一番を決めるなら?」ニヤニヤ

きな子「う~~~かのん先輩意地悪っす~~~!!」ジタバタ

かのん「じゃ、私のことは好きじゃないってこと?」

きな子「そうっす! こんな意地悪するかのん先輩、嫌いっす!」ムーッ

かのん「うぇぇひどい! ショックだなぁ……」ウルウル

きな子「っ……」

20: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:08:18.51 ID:Dy+A6xoU
きな子「じゃ、じゃあ逆に聞くっすけど! かのん先輩は後輩のなかで誰が一番、す、好きなんすか?!」

かのん「えー、先輩の方が先に聞いたんだけどなぁ?」

きな子「うわぁっ、パワハラっすよ! 千砂都先輩に言いつけてやるっす!」

かのん「えーそれは怖いなぁ」

きな子「さぁ!じゃあ観念して吐くっすよ!!」

かのん「んー、きな子ちゃん」

きな子「……ほへ?」

かのん「だから、きな子ちゃんが好き。一番好き」

きな子「……!」

きな子「~~~~ッ!……!!///」

かのん「あーきな子ちゃん赤くなってるー!」クスクスクス

きな子「こ、これは違うっすよ!東京が北海道に比べて暑すぎるのが悪いっす!」パタパタパタ

かのん「ふ~んそうなんだ~」ニヤニヤ

かのん「それで? 私は答えたよ? きな子ちゃんは土の先輩が一番好きなの?」ン?

きな子「うぅぅぅぅうズルいっすよかのん先輩~~~!!!」

かのん「えー、なんのことー?」シラー

21: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:10:56.32 ID:Dy+A6xoU
きな子「うううぅぅ……」ウツムキ

きな子「……うっ、」

きな子「グスッ…………ズビッ……」フルフル

かのん「あ、あれ? きな子、ちゃん……?」

きな子「……かのん先輩、ひどいっす…ズズッ……そんな…ふうに、きな子のこと、からかって……」ズグズグ

かのん「え、うそ……ご、ごめんねきな子ちゃん!」ガタッ

かのん「私、そんなつもりは……」

きな子「ヒックッ…………ウック……」

かのん「ほ、ほんの冗談のつもりだったの!! 本当にごめんねきな子ちゃん――」

かのん「…きな子ちゃーー」



きな子「なーんて、うそっすよ~~!! 驚いったすっか~かのん先輩?」ニパーッ

22: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:29:01.16 ID:Dy+A6xoU
かのん「……」


かのん「…………」


かのん「このー悪いやつめ~~~先輩をからかうとはなにごとだ~~~!」コチョコチョコチョコチョ

きな子「ぎゃ!ははははははは!!!ちょ、かの――あはははははは!!!くすぐったいっすよ~~~!!!」ジダバタ

かのん「お仕置きだぁ!逃げるな桜小路きな子ぉ~~~!!」コチョコチョコチョコチョ

きな子「あははははっははかのん先輩お許しをぉぉぉ!!!」ゲラゲラゲラゲラ

かのん「参ったか!参ったと言えー!」コチョコチョコチョコチョ

きな子「ひーっ、ひーっ!!参ったっす!!参ったっすからぁぁ!!」ゲラゲラゲラ

グラッ

かのん「あ、危なっ――」

ドンガラガッシャーン

かのん「いたたた…ごめんねきな子ちゃん、大丈夫――」

きな子「はい、ぜんぜん――」

23: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:32:00.85 ID:Dy+A6xoU
かのん&きな子(近っ……)

きな子(これって、いわゆる床ドンってやつっすかね……)

かのん&きな子「…………」



時計 コチッ、コチッ、コチッ、コチッ……



かのん「……あ、あのね、きな子ちゃん」

きな子「……はいっ」

かのん「もちろん、一年生の4人で誰が一番好きかなんて決められないけど……」

かのん「でも、きな子ちゃんと出会えたのは運命だと思ってるんだ」

きな子「運命……」

かのん「だって、最初に入ってくれたのがきな子ちゃんだったから、四季ちゃんとメイちゃん、そして夏美ちゃんが入ってくれたわけじゃない?」

かのん「いま、この形のLiella!になれたのは、きな子ちゃんと出会えたからだと思うの」

かのん「私は今のLiella!が大好き。だから……」



かのん「だから、きな子ちゃんのことも大好きだよ」



かのん「……き、きな子ちゃんは……?」

24: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:41:45.48 ID:Dy+A6xoU
きな子「かのん先輩……」

きな子(かのん先輩の手、震えてる……)

きな子「きな子も! ……きな子にとって、かのん先輩は…初めての先輩で……一番の憧れで……」

きな子「ずっとずっと、大好きだったっす! それは……これからも!」

かのん「……」

かのん「ふふ、ありがと。きな子ちゃん」ニコッ

グイッ

きな子(あっ、かのん先輩、ち、近っ、近っ…)

かのん「きな子ちゃん、私にたくさんの初めてをくれたよ」

かのん「初めて私を先輩って呼んでくれたのもきな子ちゃん。こんな想いをくれたのもきな子ちゃん」

かのん「きな子ちゃん」

きな子「……はいっす」

かのん「もっと、私に初めてをくれる?」

きな子「かのん先輩……」

きな子「はいっ……!」目ギュッ

きな子「…あっ……」



……ッチュ♡

26: 名無しで叶える物語(しうまい) 2022/09/05(月) 22:46:27.64 ID:Dy+A6xoU
かのん&きな子「……ははっ」

かのん「きな子ちゃん、泣いてる。そんなに嬉しかったの?」ニヤニヤ

きな子「かのん先輩こそっす。許可取らないとチューしないなんて、案外チキンっす」クスクス

かのん「なにをー! 生意気な後輩めー!」コチョコチョコチョ

きな子「あっ!ははあははは!!くすぐるのは反則っすよーー!!!」ゲラゲラゲラ

かのん「今度からは許可なくチューするからなー覚悟しろー!」

きな子「うわぁかのん先輩がパワハラの次はセクハラ宣言してきたっすよー!!」ゲラゲラ

かのん「あははは! はー、おかしい」

きな子「はーっ、はーっ……。はははっ。ほんとっすよ。お店の床で転げまわって、制服が埃だらけっす」

かのん「ふふふ。……ねっ」


ダキッ


きな子「んっ…」



チュッ♡



きな子「……かのん先輩。きな子、幸せ、っす」

かのん「私も、幸せだよ。きな子ちゃん」



引用元: かのん「みんな遅いね~」きな子「そうっすね~」