1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 02:59:39.48 ID:V3f7pgPSo
遠くで巨大な爆発音がするので目が覚めた。
また、彼女が爆裂魔法を放ったのだろう。
この世界にはない目覚まし代わりになるのでちょうど良い。
たまにクエストに行って不在の時は困るけど。
モルガナ「やっと起きたか。もう昼過ぎだぜ」
「この世界に来てから、なんか昼間で寝るのが普通になった」
モルガナ「学校みたいに早起きする必要はないけど、もう少し早く起きようぜ」
気が向けば。
とりあえずいつも通りにギルドへ向かおう
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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:04:55.94 ID:V3f7pgPSo
ギルドではいつも通り冒険者であふれかえっていた。
???「あ、あの、お、おはよう、ございます!」
「おはよう。ゆんゆん」
今のところ唯一、パーティーを組んでいるゆんゆんと挨拶をする。
挨拶を返すだけで普通に喜ぶ姿をみると色々と思う所がある。
ゆんゆん「モルガナもおはよう」
モルガナに挨拶をして撫でる。
ニャーと嬉しそうに鳴く。
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:12:21.14 ID:V3f7pgPSo
椅子に座り、軽めの朝食。時間的には昼食をとる。
この世界に来てもう数十日は経った。
本来であれば女神アクアか女神エリスまどちらかにこの世界に誘われるのだが、俺の場合は違う。
元いた世界でちょっとフラグ構築を誤ってしまい、色々とあって瀕死となり、いつものようにベルベットルームに行き、この世界に来る事になった。
ラヴェンツァ『本来なら二柱の女神のうちどちらかが案内する所ですが、貴方をあの2人に預けるぐらいなら私が導きます』
とのこと。
だから残念な事にチートスキルやチート武器は所持していない。
唯一、ペルソナ能力を通常空間でも使用できるぐらいだ
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:18:24.74 ID:V3f7pgPSo
モルガナはゆんゆんの膝の上に座りに撫でられている。
……。猫になりたい。
???「ゆんゆんと、……例の彼、ですか」
ゆんゆん「あ、めぐみん、おはよう」
めぐみん「もう、昼過ぎ、です」
疲労の色を滲ませる少女はめぐみん。
ゆんゆんが言うにはライバル。らしい。
俺が目覚まし代わりにしている爆裂魔法は、彼女が放っている
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:24:51.35 ID:V3f7pgPSo
めぐみんはゆんゆんを手招く
めぐみん(……ゆんゆん。1つ聞きますが、彼とは、その、何もしてないですよね)
ゆんゆん「しし、してないよっ。まだ手も繋いでないんだからっ」
めぐみん(声が大きいです。直感ですが、彼は、カズマとは比べられないほどの女誑しです。ぼっちのゆんゆんぐらい直ぐに手込めにされるでしょう)
ゆんゆん(さ、されないよ!)
めぐみん(パーティーメンバー募集で怪しげな人にほいほい着いて行こうとしたゆんゆんが言っても、全く説得力がありません)
ぼそぼそと言っているが、何を言っているかは聞き取れる。怪盗の聴力を舐めてはいけない。
しかし女誑しとは失礼な。
確かに前の世界では9股した。しました。
だが、この世界ではまだ特別な関係になった相手はいないので、無問題と言える。言えるはずだ。
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:34:33.89 ID:V3f7pgPSo
めぐみんが去って行くと、少し顔を赤らめてチラチラとゆんゆんが見てくる。
本当、この世界では清く全うに生きると誓っているので、手はだしません。……………たぶん。
モルガナ「なあ、そろそろクエストを見ようぜ」
そうだな。
掲示板に張り出されているクエストを見る。
あまり大物のクエストはない。
最近、カズマが活躍して魔王の側近クラスが次々と斃されているのも影響している可能性もなきにもしらず。
とりあえず、いつも通り昼食を取ったあとの軽めの運動ということで、カエルを倒すとしよう
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 03:50:56.52 ID:V3f7pgPSo
ゆんゆん「『ライト・オブ・セイバー』!!」
上級魔法でカエルを一瞬で掃討するゆんゆんさん。
流石、魔力に長けている紅魔族。
通常の魔法使いとは威力のレベルが違う。……とはいえ冒険者初心者が集まるここアクセルでゆんゆん以外の上級魔法は見た事が無いんだけど。
「アルセーヌ!」
仮面を剥ぎ、ペルソナを召喚。
呪怨の力でカエルを一体始末する。
ゆんゆん「『ライト・オブ・セイバー』……ッ!!」
そんな事をしている内に、残りのカエルはゆんゆんが纏めて仕留めた。
本当、コミュ能力さえ少しでもあれば、どのパーティーも即戦力として引く手数多なのに……。
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/07(火) 04:00:25.50 ID:V3f7pgPSo
とりあえずここまでです。
カズマ達メインメンバーとも関わりますが、基本、バアルやウィズ、クリス、セシリーとかの絡みが多いです。
この素晴らしい世界に祝福を の方は、スピンオフ「我らめぐみん盗賊団」までのネタバレを含みます
ペルソナ5 の方はストーリーに関してのネタバレはたぶん無し。
ラヴェンツァが登場するぐらいです。
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 06:55:03.37 ID:n70Rq+n7o
カエルを一通り倒してギルドへ戻り報酬を受け取る。
ゆんゆん「あれ、イリスちゃん?」
イリス「あ、ゆんゆんさん。こんにちは」
金髪の令嬢にゆんゆんが挨拶をした。
この世界では金髪はほぽ貴族のみ。だから、きっと貴族なのだろう。
と、言うか潜在能力高すぎるだろ、この子。なんとなくアナライズしてみるが、正直、今まで会ってきた冒険者の中でも、頭が2つぐらい抜けている戦闘能力を持っている。
もうこの子だけで良いんじゃね? と言うレベルだ。
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 07:00:46.10 ID:n70Rq+n7o
イリス「今日はお頭が用事があると言う事なので、ハチベエを訪ねてきたのですが今日は不在みたいで」
ハチベエ?
ゆんゆん「えっと……?」
イリス「白黒の仮面をつけて方です」
ゆんゆん「ああ、バエルさんですね」
この街で仮面をつけている変人は悪魔であるバエルしかいない。
俺? あくまで戦闘時のみだからセーフ。なんの問題も無い
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 07:08:06.02 ID:n70Rq+n7o
ゆんゆん「この時間だとウィズさんの店の手伝いをしてるかな」
ウィズさん。またアイテムを(無駄に)購入して赤字を出して、バエルが頭を悩ませている頃合いだ。
イリス「お仕事中なら邪魔をする訳にはいきませんね」
イリス「そういえば、そちらの方は?」
ゆんゆん「あ、私の友達で一緒にパーティーを組んでいるジョーカーさんです!」
「よろしく。イリス」
イリス「はい。ジョーカーさん」
因みに冒険者カードは作っていない。あれを作れば本名が出るからだ。
だから絶対に作らない。あの名前に比べたら、めぐみんとかゆんゆんとか、その辺りの名前が真っ当にさえ思えてしまう
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 07:24:48.95 ID:n70Rq+n7o
イリスとゆんゆんは、めぐみんが最近作った団体の際に知り合ったらしい。
なんだったけ。詳しいことは聞けれてない。
女子の集まりは色々とあるだろうし、なぜかあまりめぐみんに好かれてないようなので、深くは踏み込めない。
それよりも気になったことがある
「なんでバエルの事を、「ハチベエ」と呼ぶんだ?」
イリス「お兄様から教えてもらった物語に、そう言った方がいて、以前にそういう役所をして頂いたことがあったんです」
なるほど。しかし、「お兄様」と言うからには教えたお兄様は貴族なのだろう。
よく日本の時代劇を知っていたな。
ただ、イリスの強さや潜在能力を見る限り……
「イリスの場合は、水●黄門よりも暴れ●坊将●の方が似合いそうだ」
イリス「アバ●ンボウ●ョウグ●ですか? どんな感じなのでしょう」
今日は特に用事も無いことだし、……いいか。
イリスに暴●ん坊●軍について教えた
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/08(水) 07:39:05.08 ID:n70Rq+n7o
結論からいえば失敗だった。
イリスは目をキラキラと輝かせ始めた。
ああ、これは嫌な予感しかしない
イリス「私もその方のようにやりたいです!」
ゆんゆん「え。いや、危ないんじゃ、ない、かな――」
弱々しいよゆんゆん。もっとハッキリと言わないとっ
イリス「大丈夫です。おう……チリメンドンヤの一族は強いんですっ」
ゆんゆん「あ、うん。イリスちゃんが強いのは知ってるけど」
チラチラとゆんゆんが見てくる。
……仕方ない。
「俺と勝負して勝てたら協力しよう。でも、負けたら大人しくする。で、どう?」
「分かりました。受けて立ちますッ!」
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:06:14.90 ID:DUwEQ1xuo
「タナトス・賊神(ピサロ)」
ある程度は手加減をしながらも、割と真面目に闘う。
手加減するのは簡単だが、真面目に向き合い闘うのもまた難しい。
イリス「『エクステリオン』!」
生身で[タナトス・賊神]の攻撃を受けて、反撃してくるとはな。
割と、いや、本気で強い。
更に神経を集中して、魔力がパチパチと光り、カッと目を開き剣を振るい一気に放ってきた。
イリス「『セイクリッド・エクスプロード』!」
「シヴァ」
イリスの文字通りの必殺技を上回る攻撃を放った。
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:11:24.28 ID:DUwEQ1xuo
イリス「え。きゃぁああああ」
シヴァの放った攻撃の衝撃波で、イリスは吹き飛ばされた。
モルガナ「おいおい、やりすぎじゃないのか」
ゆんゆん「もうちょっと手加減してあげても……」
いやいや。節穴か2人とも。
イリスの見た目に騙されすぎ。と、言うかモルガナ。ナビをしていた時期があったんだから、イリスがどれぐらい強いか分かるだろ
咳払いをして俺は言った
「悪人退治するにしろ、冒険をするにしろ、相手は手加減をしてくれる優しいのはいない。――自由を得ると言う事は、危険も同じように得るということだ」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:20:11.43 ID:DUwEQ1xuo
イリス「まだ、です。まだ――負けてないです」
衝撃波で吹き飛ばされたイリスは立ち上がる。
ダメージは受けてないようだけど……。
それにさっきと違って目が爛々と輝いてるんですが。
うわぁ、嫌な感じしかいない。
イリス「『エクステリオン』! 『エクステリオン』!」
「ッ」
二連撃で放ってきた。
――回復系のペルソナは所持しているし、多少タメージを与えても問題ないよな。――ないよな。
俺たちの世界で、破壊神として名高きシヴァ。その攻撃力は言うまでも無い。
「シヴァ。全力で迎え撃て」
『承知した。トリックスター!』
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:36:06.08 ID:DUwEQ1xuo
「息が上がってきて、業の威力も下がってきている。負けを認めるのも大切なことだ」
イリス「ハァハァハァ……。まだ、まだ、できます」
それで尚、闘志は衰えない。
真っ直ぐに前を向く瞳。
「イリス。(真っ直ぐに前を向く所が)好きだ」(※魅力:魔性の男)
イリス「え」
ゆんゆん「えええええ!」
モルガナ「……」
なぜイリスは顔を赤らめる。なぜゆんゆんが叫ぶ。なぜモルガナは呆れた表情を。
「だからこそ手加減抜きに、本気で行く。」
ペルソナチェンジ。
「ルシファー!」
[ルシファー]の威圧感を感じても、畏れず、真っ直ぐと変わらない目をしている。
ああ、本当にこの子を好ましい。
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:45:32.09 ID:DUwEQ1xuo
???「そこで何をしている!」
と、聞いた事のある声がした。
声をした方を向くと、そこにはクルセイダーのクラスに属しているダクネスがいた。
ダクネス「強大な悪魔の姿が見えたから来て……み……れ……ば、い、いいい、イリス様!?」
イリス「あ、ララティーナ」
あ、もう嫌な予感しかしない。
今のイリスの格好はボロボロだ。[シヴァ]と相手をしたため、多少、本当に少しだけ生傷もある。
ダクネスは壊れたロボットのようにギギギと首を向け、視線が噛み合う。
イリスと闘うと決めたときから嫌な予感はしていた。素直にこの結末を受け入れよう。
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 09:53:56.77 ID:DUwEQ1xuo
両手両足を鎖と重しで拘束され、牢へと入れられた。
衛兵「処刑の日が決まるまで、ジッとしていろ!」
あの後、ダクネスに地面に叩きつけられ拘束され、そのまま牢屋へ直行だ。
悪神に狙われた事といい、なんでこんなに運が悪いんだろ。
しかし久しぶりの牢屋生活。今は満喫しよう。
ただ流石に死ぬのは御免被るので、もしもの時は牢を破壊してでも逃げるが。
今日は久しぶりにペルソナを何種類か使って少し疲れた。
ゆっくりと寝るとしよう
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/09(木) 10:05:48.12 ID:DUwEQ1xuo
「マイ・トリックスター。貴方をあの世界に転生させたのは、王女を口説き落とすためではないですよ」
ベルベットルームに呼ばれて目を覚ますと、ラヴェンツァが青筋を立てて言われた。
何を言ってるか分からない。
王女を口説いた記憶なんてまるでないのだから。
「……そんなのだから、死ぬんです」
そんなため息をついて言われても。
「ラヴェンツァには本当に感謝してる。ありがとう」
頭を撫でる。
「こ、んな事をしても許しませんから」
「止めようか?」
「続けて下さい。で、ないと今の私でお姉さま達と同じようなことをすることになります」
嫌な予感しかしないので続けよう。
しばらく撫で続けると
「そろそろ戻る時間ですね。……あまりナンパするような真似はしないように。あまりではなく、絶対にです!」
しないしない。あの世界では、せめて平穏に過ごしたいのだ。
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 09:12:55.15 ID:VjNhbDv0o
イリス「『エクステリオン』!」
牢の壁が一瞬で破壊された。
なにしてるのこの王女さま。
イリス「大丈夫でしたか?」
「ただ牢に入れられただけだからな」
問題は更に罪が重なりそうな気がする所だ。
イリス「大丈夫です。お父様に頼んでますから」
罪は重なりそうにないが、目を付けられたくない人に目を付けられた気がする
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 09:19:49.88 ID:VjNhbDv0o
警報が鳴り響き、複数の足音が聞こえてくる。
こんなに派手に壊せば見つかりまする。
イリス「こっちです」
イリスに案内された先には、モルガナカーがあり、運転席にはゆんゆんが座っている
ゆんゆん「こっちです。イリス様、ジョーカーさん」
イリス「ゆんゆんさん。「様」呼びは止めて下さい。今まで通りに、イリスちゃんか、お頭みたいに下っ端と呼んで下さい」
ゆんゆん「王女さまに下っ端なんて無理です! めぐみんとは違うんですッ」
モルガナ「ジョーカー。話は後だ。とりあえず走らせるぞ」
「頼む」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 09:31:12.38 ID:VjNhbDv0o
向かったのは今は主の居ないダンジョン。
一時期はアクアが書いた魔法陣の影響でモンスターが居着かなくなったり、バニルが住み着いていた曰く付きの場所である
今は魔法陣が消されているため再びモンスターが住み始めたため、ダンジョンの最奥まで、[メルキセデク]の神聖魔法で浄化して進む。
そうでもしないとダンジョンと言う事でワクワクしている王女様が必殺技をぶっ放しそうになるからだ。
モルガナ「ここまで来れば、当分は大丈夫だろ」
イリス「ダンジョンのボスはいないのですね」
ゆんゆん「ここのボスは、カズマさんが退治しちゃったからね」
イリス「流石、お兄様です!」
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 09:41:17.61 ID:VjNhbDv0o
イリス「お父様にお願いをして、2、3日で自由の身になれますので待ってて下さい」
「分かった。……イリスは、なんで牢を破壊してまで助けたんだ」
イリス「貴方に、お願いしたいことがあって――」
願い事?
「無理難題でなければ、できる限りは聞くけど」
イリス「ありがとうございます。それでは私は一旦帰ります」
ゆんゆん「あ、それじゃあ、テレポートで送ります」
イリス「ありがとう、ゆんゆんさん」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:06:58.91 ID:VjNhbDv0o
テレポートでゆんゆんとイリスは去って行った。
「さて、と」
モルガナへ思いっ切りチョップを食らわした
モルガナ「いてぇっ。何するんだ、ジョーカー!」
「正気に戻ったか?」
モルガナ「……正気って。? なんでワガハイ達はダンジョンにいるんだ。それにジョーカーは警察に連行されたハズじゃないのか!」
操られている時の記憶はないのか。
とりあえず現状を説明した
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:14:03.86 ID:VjNhbDv0o
モルガナ「大事になってるじゃねーか」
なってるな。
ゆんゆんもイリスも操られて……、イリスは素に近かった気がした。王族だし耐性ありそうな気もしないでもない。
「黒幕はこの奥にいるだろう。わざわざ、お前達を操って連れてきたんだ」
壁が消えて奥から悪魔が姿を現した
女悪魔「ふふ。まさか私の存在に気がつくなんて流石ね」
「なんのようだ」
女悪魔「私は魔王軍の幹部の1人、アスモダイ。貴方を勧誘」
「断る」
アスモダイ「しに来た――っ。即答!?」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:23:12.19 ID:VjNhbDv0o
悩むほどの問題でも無い
平穏に過ごしたいのに、そんな逆ベクトルの所へ行く訳がない。
それに平穏に過ごしたいから、初心者冒険者く騒動が少ないアクセルに身を置いている
――最近はそうでもない気がするが。
「魔王軍に勧誘したいのなら、他を当たってくれ」
アスモダイ「ふ、ふん。よく考えてみなさい。脱獄をして指名手配を受けるのに、普通に生活が出来ると思ってるの」
アスモダイ「魔王軍に入るしかない」
「魔王軍には入らないっていってるだろ」
アスモダイ「道は残されて――、人の話は最後まで聞きなさいよ!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 21:33:24.45 ID:VjNhbDv0o
アスモダイ「――穏便に済ましたかったけど、そういう態度を取るなら仕方ないわ。貴方の「力」は危険。ここで」
「マガツイザナギ・賊神」
アスモダイ「――ッッ!」
紙一重で[マガツイザナギ・賊神]の矛を回避した。
アスモダイ「あ、危ないじゃない!!」
「殺られる前に殺れが信条なもので」
アスモダイは飛行して出口へ向かい飛んでいく。
それを追いかける。
モルガナ達を操った罰は受けてもらう
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/10(金) 23:30:42.55 ID:VjNhbDv0o
流石に空中を飛んでいるだけあって速い。
出口まであと少し。
……あ、嫌な予感がする。
「アラハバキ」
念のため変えておく。
こういう時は直感を大事にする
めぐみん「『エクスプロージョン』!!」
ダンジョンから出た直後。爆裂魔法の直撃を受けた
38: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 06:19:08.91 ID:ZG97/Grvo
アスモダイ「反射――ッ。あ――――ァ」
めぐみんが放った爆裂魔法を、反射させた。
ただそのままだとめぐみんに当たるので、角度を調節して、アスモダイへ当たる様にする。
人を操った悪魔が、操った末に負けるというのも因果な物だ。
「めぐみん。大丈夫か」
めぐみん「……あの、なんで、私はここで爆裂魔法を放ったんでしょう。と、言うか、なんで私はこんな所に?」
めぐみん「――ッ。ま、まさか」
「違う違う。変な誤解をするな。そもそも倒れているめぐみん(ロリ)に悪戯するのは、カズマぐらいだ」
「おい。名前のルビになんてつけたか訊こうじゃないか」
流石、紅魔族。直感が鋭い。
39: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 06:37:49.95 ID:ZG97/Grvo
とりあえず誤魔化して、現状を説明しておく。
めぐみん「まぁ、爆裂魔法を放てたんで良しとしましょう」
……。
拍子に爆裂魔法を放たれた困るので、少しだけ魔力を回復するポーションを飲ませた。
めぐみん「ちょうど良い機会です。言っておきたいことがありました」
めぐみん「――ゆんゆんの古今無双のぼっちレベルにつけ込んで、言いように扱うつもりなら我が爆裂魔法が火を噴くと覚えおいて下さい」
紅く爛々と瞳を輝かせながらめぐみんは言った。
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 06:49:56.54 ID:ZG97/Grvo
「めぐみんは友達思いなんだな」
めぐみん「は、はぁ。なにか勘違いしてませんか。あくまで知り合いが酷い目にあっては夢見が悪いので言っているだけです」
「ああ。分かってる分かってる」
めぐみん「全く分かってないですよね!」
恥ずかしがる事じゃないと思うんだけどな。
こっちもいい機会だ。めぐみんに訊いておきたいことがあったんだ。
「めぐみん。なんで俺を女誑しとか、そう思うんだ?」
めぐみん「……ウィズの店に行った際に、バニルからゆんゆんと近くに絶 の女誑しがいると言ったでそれで」
……。
あの見通す悪魔とは一度ケリをつける必要性がありそうだ。
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/02/11(土) 07:03:14.53 ID:ZG97/Grvo
とりあえず。今回の話のオチ。
あの後、めぐみんと共にアクセルへ向かった。
魔力切れで魔法を放てないめぐみんを1人で帰らしてモンスターにでも襲われたら夢見が悪い。
で、アクセルへ帰ると少しだけ騒ぎに成っていた。
そして俺は警察署の留置所へ戻ることに成ったが、数日すると釈放された。
国王から恩赦が下されたらしい。
イリス「ごめんなさい。お頭から聞きましたが、ご迷惑をかけたようですね」
「いや、イリスは悪くない。気にするな」
イリス「あの、それでですね。お願いしたいことが――」
そう言えばそんな事を言って……。あれ。あの時は操られて。
また別なのか?
イリス「私の師匠になって下さい!」
「まぁ、それぐらいなら、いいけど」
なんの師匠か知らないが。まぁ、めぐみんの事をお頭と呼ぶぐらいだし、大した意味はないだろう。
イリスも喜んでいるようだしいいか。
――少し先で後悔する事になるが、それは別の話。
第1話 完
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