1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 18:58:03.25 ID:C37HoGYc0
第1話 アパート

ガチャ、バタン

男「・・・・・・はあ、疲れた」ドサ

大体タイムカード切ってから残業って何だよ! そんなの聞いてねえっつーの!
・・・・・・はあ。もういいや。寝よう。

深夜

男「・・・・・・zzz」

カリ、カリ

男「・・・・・・ん? あ」パチリ

・・・・・・なんだ、この音? 電気の紐、電気の紐・・・・・・くそ、みつからねえ。

カリ、カリ

男「<<2から、聞こえているのか?」

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2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 18:59:10.48 ID:eM8T46rlO
psp

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:00:55.62 ID:C37HoGYc0

男「・・・・・・あ、れ?」

あの光、PSPか? どうしてこんな夜中に起動してるんだ?

男「・・・・・・」スタ、スタ

え? 何だ? この画面・・・・・・。
PSPには、>>3が映っていた。

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:02:08.99 ID:Ff3wZK0xo
血まみれの女

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:05:09.57 ID:C37HoGYc0
男「うわぁああ!?」ガタン

な、なんだ今の・・・・・・血まみれの、女・・・・・・?
見間違いかもしれないが、床に落としたPSPをもう一度拾う勇気が出ない。

>>5

な、なんだこの音?
>>5、>>5という音が聞こえ始めた。

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:06:37.39 ID:lh0mGQfo0
もにゅもにゅ

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:08:47.63 ID:C37HoGYc0

もにゅもにゅ、もにゅもにゅ

男「・・・・・・」ビク

な、なんだこれ・・・・・・。
声でも機械音でもないような、独特の音が部屋中に響き渡る。

男「・・・・・・うわぁ!!」

その時、部屋の隅に>>12が!!

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:09:12.01 ID:8upJdSlzO

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:11:29.49 ID:C37HoGYc0
俺「もにゅもにゅ、もにゅもにゅ」

男「お、おお、お、お前・・・・・・誰だ?」

俺「俺だよ。もにゅもにゅ、もにゅもにゅ」スタ

男「く、来るな! け、警察、警察を呼ぶぞ!?」

暗闇の中に突然現れたその男は、ゆっくりと俺に近づいてくる。
俺は意を決して、>>15をすることにした。


15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:13:06.84 ID:VCsFWMrDO
名刺交換

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:17:19.71 ID:C37HoGYc0

その時の俺は混乱していたのだろう。
常軌を逸した状況で俺の頭が導き出した答えは、日頃から慣れ親しんだ名刺交換だった。

男「わたくし、こういう者です」スッ

俺「もにゅもにゅ」

男「・・・・・・!」

名刺を渡そうと両手を伸ばした時、暗闇に慣れた目がそれを捕らえてしまった。
怪しげなその男の手には、>>19があったのだ。

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:21:22.37 ID:2/eCTL2BO
御歳暮

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:27:09.44 ID:C37HoGYc0

男「お、せい、ぼ?」

今は12月の初句、まさにお歳暮の時期だ。
――俺は無意識に名刺交換をしていた、ということは・・・・・・まさか、この人は仕事関係の知り合いなのだろうか?
もしそうであれば、この男がお歳暮を持っていることにも合点がいく。

俺「もにゅもにゅ」

・・・・・・いや、百歩譲って仕事関係の知り合いだとしても、この時間に俺のアパートに居るのは不自然ではないだろうか。

俺「もにゅもにゅ」ズイ

男「・・・・・・あ、え?」

何とも不気味ではあるが、どうやら包みを開けろと言っているようだ。

男「・・・・・・」カサカサ

お歳暮を包みを開けると、そこには>>22が!

22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:32:53.87 ID:lh0mGQfo0
名刺

23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/03/08(水) 19:33:41.24 ID:C37HoGYc0
男「これは、もう」

俺「怖い話では、ない」


引用元: 男「安価であった怖い話」