1: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 16:04:06.45 ID:l50P1GNZ
――木曜日 一年生教室
善子「ヨハネと同じく堕天して悪魔になった同志バルバトスと共に」
善子「永き眠りから覚めた大天使ハシュマルと対峙することになるの」
クラスメイトA「そ、そうなんだ……」タジタジ
善子「戦う直前、ヨハネはバルバトスにこう助言したのよ……」
善子「『余計な鎖を全て外して真の力を開放しなさい』とね」
クラスメイトB「ゴクリッ」
クラスメイトC「それでそれで!?」
善子「普段は冷静なバルバトスの目が真っ赤になり、『天使を駆る者』として覚醒を……!」
花丸「ほらほら善子ちゃん。また堕天使が暴走してるずら……よっ!」スパーン!
善子「あたっ!!」
クラスメイトB「あ、ハシュマルちゃん」
花丸「花丸ずらよ」
善子「ヨハネと同じく堕天して悪魔になった同志バルバトスと共に」
善子「永き眠りから覚めた大天使ハシュマルと対峙することになるの」
クラスメイトA「そ、そうなんだ……」タジタジ
善子「戦う直前、ヨハネはバルバトスにこう助言したのよ……」
善子「『余計な鎖を全て外して真の力を開放しなさい』とね」
クラスメイトB「ゴクリッ」
クラスメイトC「それでそれで!?」
善子「普段は冷静なバルバトスの目が真っ赤になり、『天使を駆る者』として覚醒を……!」
花丸「ほらほら善子ちゃん。また堕天使が暴走してるずら……よっ!」スパーン!
善子「あたっ!!」
クラスメイトB「あ、ハシュマルちゃん」
花丸「花丸ずらよ」
56: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 17:51:37.10 ID:l50P1GNZ
ウワアアァアアアン
曜(良かったね……ルビィちゃん、花丸ちゃん……)グスッ
曜(お互いに思いの丈をぶつけ合うって、やっぱりいいなぁ……)ゴシゴシ
曜(花丸ちゃんには『想いを伝えてあげて』って偉そうに言っちゃったけど)
曜(わたしの時は目の前で泣き崩れちゃって、結局想いを伝えられてなかったんだっけ……)
曜(わたしはいつになったら『想いよひとつになれ』るんだろう……)ハァ…
曜(……はっ、いけない!善子ちゃんにLINEで連絡して、それから……)カキカキ
曜(……さて、人が来る気配はないから、見張り役はそろそろ退散するとしますか)
曜「渡辺曜はクールに去るヨーソロー……」ガラガラ
曜(良かったね……ルビィちゃん、花丸ちゃん……)グスッ
曜(お互いに思いの丈をぶつけ合うって、やっぱりいいなぁ……)ゴシゴシ
曜(花丸ちゃんには『想いを伝えてあげて』って偉そうに言っちゃったけど)
曜(わたしの時は目の前で泣き崩れちゃって、結局想いを伝えられてなかったんだっけ……)
曜(わたしはいつになったら『想いよひとつになれ』るんだろう……)ハァ…
曜(……はっ、いけない!善子ちゃんにLINEで連絡して、それから……)カキカキ
曜(……さて、人が来る気配はないから、見張り役はそろそろ退散するとしますか)
曜「渡辺曜はクールに去るヨーソロー……」ガラガラ
57: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 17:53:29.56 ID:l50P1GNZ
――
花丸「……ずずっ。一緒に泣いてたらもう少しで一時間目が終わりそうだね」
ルビィ「ぐすっ……ごめんね。ルビィのせいで一時間目の授業休んじゃって」
花丸「大丈夫だよ。きっと善子ちゃんがうまく先生に説明してくれてるはずだから」
ルビィ「でも花丸ちゃん、目が真っ赤だよ?」
花丸「そういうルビィちゃんだって……」
ルビィ・花丸「ぷっ、あははははははっ!」
花丸「ようやく笑ってくれたね」フフッ
ルビィ「あ……ホントだ。なんか久しぶりに笑った気がする」エヘヘッ
花丸「やっぱりルビィちゃんの笑顔は、天使みたいに可愛いずら」
ルビィ「て、天使みたいって……うゆゆ……///」
花丸「……実はね、昨日ダイヤさんから電話があったんだよ」
ルビィ「えっ、お姉ちゃんから?」
花丸「ずら。それでね、ダイヤさんにこう言われたの……」
花丸「……ずずっ。一緒に泣いてたらもう少しで一時間目が終わりそうだね」
ルビィ「ぐすっ……ごめんね。ルビィのせいで一時間目の授業休んじゃって」
花丸「大丈夫だよ。きっと善子ちゃんがうまく先生に説明してくれてるはずだから」
ルビィ「でも花丸ちゃん、目が真っ赤だよ?」
花丸「そういうルビィちゃんだって……」
ルビィ・花丸「ぷっ、あははははははっ!」
花丸「ようやく笑ってくれたね」フフッ
ルビィ「あ……ホントだ。なんか久しぶりに笑った気がする」エヘヘッ
花丸「やっぱりルビィちゃんの笑顔は、天使みたいに可愛いずら」
ルビィ「て、天使みたいって……うゆゆ……///」
花丸「……実はね、昨日ダイヤさんから電話があったんだよ」
ルビィ「えっ、お姉ちゃんから?」
花丸「ずら。それでね、ダイヤさんにこう言われたの……」
58: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 17:55:32.66 ID:l50P1GNZ
――昨日 夜 国木田家
黒電話<ジリリリリーン! ジリリリリーン! ガチャ
花丸「はい、国木田です」
ダイヤ『夜分遅く申し訳ありません。わたくし、黒澤ダイヤと申しますが……』
花丸「あっダイヤさん。こんばんは。花丸です」
ダイヤ『こんばんは花丸さん。早速なのですが、千歌さんから話を聞きました。ルビィのこと』
花丸「っ!……それで、どうでした?ルビィちゃん」
ダイヤ『残念ながら、わたくしでもルビィの本心を聞き出すことが出来ませんでした……』
花丸「そうずらか……ダイヤさんでも……」
ダイヤ『あの子、わたくしがここ連日忙しくしてるから、気を使って相談できずにいるのかもしれません』
花丸「確かに、ルビィちゃん人に合わせてしまうところがあるから……」
ダイヤ『……花丸さん』
花丸「ずら?」
ダイヤ『花丸さんに折り入ってお願いがあります』
花丸「まるに出来ることなら何でもやるずらよ」
ダイヤ『もしも、ルビィが崩れそうになった時は……花丸さんがルビィを支えてくれませんか?』
花丸「まるが……?」
ダイヤ『こんなことを頼めるのは、ルビィの無二の親友であるあなたしかいません。だから……』
花丸「ダイヤさん……分かりました。まるがルビィちゃんを支えます!」
黒電話<ジリリリリーン! ジリリリリーン! ガチャ
花丸「はい、国木田です」
ダイヤ『夜分遅く申し訳ありません。わたくし、黒澤ダイヤと申しますが……』
花丸「あっダイヤさん。こんばんは。花丸です」
ダイヤ『こんばんは花丸さん。早速なのですが、千歌さんから話を聞きました。ルビィのこと』
花丸「っ!……それで、どうでした?ルビィちゃん」
ダイヤ『残念ながら、わたくしでもルビィの本心を聞き出すことが出来ませんでした……』
花丸「そうずらか……ダイヤさんでも……」
ダイヤ『あの子、わたくしがここ連日忙しくしてるから、気を使って相談できずにいるのかもしれません』
花丸「確かに、ルビィちゃん人に合わせてしまうところがあるから……」
ダイヤ『……花丸さん』
花丸「ずら?」
ダイヤ『花丸さんに折り入ってお願いがあります』
花丸「まるに出来ることなら何でもやるずらよ」
ダイヤ『もしも、ルビィが崩れそうになった時は……花丸さんがルビィを支えてくれませんか?』
花丸「まるが……?」
ダイヤ『こんなことを頼めるのは、ルビィの無二の親友であるあなたしかいません。だから……』
花丸「ダイヤさん……分かりました。まるがルビィちゃんを支えます!」
59: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 17:57:30.45 ID:l50P1GNZ
――
ルビィ「……そうだったんだ」
花丸「ダイヤさんもまるも、ルビィちゃんのことはよく知ってるから、無理に聞こうとはしなかったの」
花丸「でも、結果的にはルビィちゃんが傷ついちゃって、どれだけ悔やんだことか……」
ルビィ「花丸ちゃんは悪くないよ!誰にも相談しなかったルビィがいけないんだから……!」
花丸「ルビィちゃん……」
ルビィ「……そうだったんだ」
花丸「ダイヤさんもまるも、ルビィちゃんのことはよく知ってるから、無理に聞こうとはしなかったの」
花丸「でも、結果的にはルビィちゃんが傷ついちゃって、どれだけ悔やんだことか……」
ルビィ「花丸ちゃんは悪くないよ!誰にも相談しなかったルビィがいけないんだから……!」
花丸「ルビィちゃん……」
60: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 17:59:46.36 ID:l50P1GNZ
――
ルビィ「……ねえ、花丸ちゃん」
花丸「なに?」
ルビィ「善子ちゃんとは、これからも今までどおり付き合って欲しいの」
花丸「えっ、でもルビィちゃんが……」
ルビィ「ルビィに遠慮して、善子ちゃんとの仲がギクシャクしちゃうほうが辛いんだ」
ルビィ「二人が仲良くしてくれたら、ルビィもまた善子ちゃんと向き合うことが出来るから」
花丸「……そっか」
ルビィ「それに……花丸ちゃんがルビィを『特別』だって、『最高の友だち』だって言ってくれたんだもの」
ルビィ「だから、もう平気だよ」ニコッ
花丸「ルビィちゃん……うん、分かったずら」
ルビィ「……あ、花丸ちゃん。外見て?」
花丸「あっ、雨が止んでる……」
ルビィ「ルビィたちが泣き止んだから止まったのかな?」
花丸「そうかもしれないずらね」クスッ
ルビィ「……ねえ、花丸ちゃん」
花丸「なに?」
ルビィ「善子ちゃんとは、これからも今までどおり付き合って欲しいの」
花丸「えっ、でもルビィちゃんが……」
ルビィ「ルビィに遠慮して、善子ちゃんとの仲がギクシャクしちゃうほうが辛いんだ」
ルビィ「二人が仲良くしてくれたら、ルビィもまた善子ちゃんと向き合うことが出来るから」
花丸「……そっか」
ルビィ「それに……花丸ちゃんがルビィを『特別』だって、『最高の友だち』だって言ってくれたんだもの」
ルビィ「だから、もう平気だよ」ニコッ
花丸「ルビィちゃん……うん、分かったずら」
ルビィ「……あ、花丸ちゃん。外見て?」
花丸「あっ、雨が止んでる……」
ルビィ「ルビィたちが泣き止んだから止まったのかな?」
花丸「そうかもしれないずらね」クスッ
61: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:01:38.19 ID:l50P1GNZ
――
花丸「……そろそろ行こうか」
ルビィ「うん」
花丸「……あれ、曜ちゃんがいないずら」
ルビィ「え、曜ちゃんいたの?」
花丸「うん。まると一緒にルビィちゃんを捜すのを手伝ってくれて、図書室の入口を見張っててくれてたの」
ルビィ「そうだったんだ……曜ちゃんにも迷惑かけちゃったんだね」
ルビィ「あれ、置き手紙がある?」ペラッ
ルビィちゃん、花丸ちゃん。仲直り出来て良かったね。
善子ちゃんにはわたしから連絡しておいたよ。早く善子ちゃんとも仲直りしてね。 曜
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「うん」コクリ
花丸「……そろそろ行こうか」
ルビィ「うん」
花丸「……あれ、曜ちゃんがいないずら」
ルビィ「え、曜ちゃんいたの?」
花丸「うん。まると一緒にルビィちゃんを捜すのを手伝ってくれて、図書室の入口を見張っててくれてたの」
ルビィ「そうだったんだ……曜ちゃんにも迷惑かけちゃったんだね」
ルビィ「あれ、置き手紙がある?」ペラッ
ルビィちゃん、花丸ちゃん。仲直り出来て良かったね。
善子ちゃんにはわたしから連絡しておいたよ。早く善子ちゃんとも仲直りしてね。 曜
花丸「ルビィちゃん」
ルビィ「うん」コクリ
62: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:03:43.18 ID:l50P1GNZ
――一年生教室
ガラガラ
花丸「戻ってきたずらよ」
ルビィ「た、ただいま」キョロキョロ
クラスメイトB・C「ルビィちゃんっ!!」ガタッ
ルビィ「ピギッ!?」ビクッ
クラスメイトB「さっきはごめんなさい!ルビィちゃんがいたのに無神経なこと言って!」
クラスメイトC「ルビィちゃん、スクールアイドル大好きだからきっとあのサイトのことも知っていたはずなのに……!」
ルビィ「ううん、大丈夫だよ。ルビィも突然飛び出しちゃって……心配かけてごめんね」
クラスメイトB・C「……ルビィちゃん」ウルッ
善子「ルビィ」
ルビィ「……善子ちゃん」
善子「ルビィ……わたしを殴って」
花丸「ずらっ!?」
ルビィ「ピギィ!?いきなり何言ってるの善子ちゃん!?」
ガラガラ
花丸「戻ってきたずらよ」
ルビィ「た、ただいま」キョロキョロ
クラスメイトB・C「ルビィちゃんっ!!」ガタッ
ルビィ「ピギッ!?」ビクッ
クラスメイトB「さっきはごめんなさい!ルビィちゃんがいたのに無神経なこと言って!」
クラスメイトC「ルビィちゃん、スクールアイドル大好きだからきっとあのサイトのことも知っていたはずなのに……!」
ルビィ「ううん、大丈夫だよ。ルビィも突然飛び出しちゃって……心配かけてごめんね」
クラスメイトB・C「……ルビィちゃん」ウルッ
善子「ルビィ」
ルビィ「……善子ちゃん」
善子「ルビィ……わたしを殴って」
花丸「ずらっ!?」
ルビィ「ピギィ!?いきなり何言ってるの善子ちゃん!?」
63: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:05:38.00 ID:l50P1GNZ
善子「話は曜から全て聞いたわ」
善子「元はと言えば、わたしが花丸と幼なじみであることをいいことに独り占めしてたのが原因だから!」
善子「ルビィにとっても、花丸が特別な存在だと分かっていたはずなのにっ……!」
善子「リトルデーモンを……大切な友だちに辛い思いをさせてしまったわたし自身がとても憎いのよ!」
ルビィ「善子ちゃん……」
善子「だからお願い……!ひと思いに思いっきり、殴って……!」グッ
力強く目を瞑る
ルビィ「うぅ……そんなこと言われても……」
花丸「……ルビィちゃん」スッ
ルビィ「これは……」
善子「元はと言えば、わたしが花丸と幼なじみであることをいいことに独り占めしてたのが原因だから!」
善子「ルビィにとっても、花丸が特別な存在だと分かっていたはずなのにっ……!」
善子「リトルデーモンを……大切な友だちに辛い思いをさせてしまったわたし自身がとても憎いのよ!」
ルビィ「善子ちゃん……」
善子「だからお願い……!ひと思いに思いっきり、殴って……!」グッ
力強く目を瞑る
ルビィ「うぅ……そんなこと言われても……」
花丸「……ルビィちゃん」スッ
ルビィ「これは……」
64: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:07:42.51 ID:l50P1GNZ
花丸「ルビィちゃんが言ったんだよ?『今までどおり付き合って欲しい』って」
花丸「それはルビィちゃんも同じ。ここで善子ちゃんに遠慮したら、それこそ善子ちゃんに悪いから」
花丸「だから、これで思い切っきり叩いてあげて。そして善子ちゃんと、もう一度向き合おう?」
ルビィ「花丸ちゃん……うん、分かったよ」
ルビィ「じゃあ……行くよ。善子ちゃん!」
善子「遠慮はいらないわ」
善子「余計な鎖を全て外して、真の力を開放しなさいっ!」
ルビィ「すぅ~……はぁ~……」
ルビィ「っ!!」キッ
花丸「それはルビィちゃんも同じ。ここで善子ちゃんに遠慮したら、それこそ善子ちゃんに悪いから」
花丸「だから、これで思い切っきり叩いてあげて。そして善子ちゃんと、もう一度向き合おう?」
ルビィ「花丸ちゃん……うん、分かったよ」
ルビィ「じゃあ……行くよ。善子ちゃん!」
善子「遠慮はいらないわ」
善子「余計な鎖を全て外して、真の力を開放しなさいっ!」
ルビィ「すぅ~……はぁ~……」
ルビィ「っ!!」キッ
65: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:09:37.38 ID:l50P1GNZ
ルビィ「フォーリンエンジェルゥウウウウ……」
ルビィ「デストロイヤァアアアアアアッッッ!!!」ブゥンッ!!
スパアアアアアアアアアアアアアン!!!
善子「あべしっ!!!」グハッ
花丸「ずらっ!!?」ビクッ
バタッ…
善子「」チーン
花丸「よ、善子ちゃん……生きてる、ずらか?」ツンツン
善子「……うっ、ぐぐ……」
花丸「あ、生きてた」ホッ
善子「ま、まさか、ルビィにこれほどまでの力があったとは……本当に頭が割れそうになったわ」ズキズキ
善子「さすが……わたしが認めた最高のリトルデーモンね……」
ルビィ「デストロイヤァアアアアアアッッッ!!!」ブゥンッ!!
スパアアアアアアアアアアアアアン!!!
善子「あべしっ!!!」グハッ
花丸「ずらっ!!?」ビクッ
バタッ…
善子「」チーン
花丸「よ、善子ちゃん……生きてる、ずらか?」ツンツン
善子「……うっ、ぐぐ……」
花丸「あ、生きてた」ホッ
善子「ま、まさか、ルビィにこれほどまでの力があったとは……本当に頭が割れそうになったわ」ズキズキ
善子「さすが……わたしが認めた最高のリトルデーモンね……」
66: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:11:33.28 ID:l50P1GNZ
ルビィ「善子ちゃん……善子ちゃあんっ!!」ギュッ
善子「なっ!?ルビィ!?///」
ルビィ「善子ちゃんのこと、ほんの少しでも嫌いになりそうになってごめんねっ!!」ポロポロ
善子「…………っ!」ビクッ
善子「な、何言ってるのよ。人は誰しもが『負の感情』を持つもの……」フルフル
善子「本来なら嫌われて当然なことをしたんだもの。謝るのはむしろわたしの……」フルフル
ルビィ「それからっ」グスッ
善子「え?」
ルビィ「ルビィの友だちになってくれて……ありがとう……!!」ポロポロ
善子「!!!」ハッ
ルビィ「……大好きだよ、善子ちゃぁん……!!」ポロポロ
善子「なっ!?ルビィ!?///」
ルビィ「善子ちゃんのこと、ほんの少しでも嫌いになりそうになってごめんねっ!!」ポロポロ
善子「…………っ!」ビクッ
善子「な、何言ってるのよ。人は誰しもが『負の感情』を持つもの……」フルフル
善子「本来なら嫌われて当然なことをしたんだもの。謝るのはむしろわたしの……」フルフル
ルビィ「それからっ」グスッ
善子「え?」
ルビィ「ルビィの友だちになってくれて……ありがとう……!!」ポロポロ
善子「!!!」ハッ
ルビィ「……大好きだよ、善子ちゃぁん……!!」ポロポロ
67: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:13:35.41 ID:l50P1GNZ
善子「ぐすっ……まったく……本当に泣き虫なリトルデーモンなんだから……」ウルウル
花丸「善子ちゃん、涙目になってるずらよ?」グスッ
善子「うるさいわよっ!そういうずら丸だって……!」グスッ
クラスメイトA「本当に良かったね、三人とも」グスッ
クラスメイトA「でもね?……お取り込み中悪いんだけど」
ルビィ・花丸・善子「え?」
クラスメイトA「ニ時間目の授業、もう始まるんだけど……」
先生「……」ゴホンッ
ルビィ・花丸・善子「あ」
花丸「善子ちゃん、涙目になってるずらよ?」グスッ
善子「うるさいわよっ!そういうずら丸だって……!」グスッ
クラスメイトA「本当に良かったね、三人とも」グスッ
クラスメイトA「でもね?……お取り込み中悪いんだけど」
ルビィ・花丸・善子「え?」
クラスメイトA「ニ時間目の授業、もう始まるんだけど……」
先生「……」ゴホンッ
ルビィ・花丸・善子「あ」
69: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:15:39.09 ID:l50P1GNZ
――お昼休み 部室(緊急ミーティング中)
ダイヤ「……そうでしたか。ルビィにそんなことが」
梨子「はい。ひとまず解決はしたみたいですが……」
千歌「元を辿ると、わたしが新曲をダブルセンターにしようって言い出したのがいけなかったんだよね……」
ダイヤ「今回はタイミングが悪かっただけですわ。千歌さんが気に病むことはありません」
梨子「花丸ちゃんの話だと、善子ちゃん、ルビィちゃんとは仲直り出来たけど、未だに自分を責めてるみたいだって……」
ガラガラ
善子「……ダイヤ、ここにいるのよね?」
千歌・梨子「善子ちゃん?」
ダイヤ「善子さん……」
ダイヤ「……そうでしたか。ルビィにそんなことが」
梨子「はい。ひとまず解決はしたみたいですが……」
千歌「元を辿ると、わたしが新曲をダブルセンターにしようって言い出したのがいけなかったんだよね……」
ダイヤ「今回はタイミングが悪かっただけですわ。千歌さんが気に病むことはありません」
梨子「花丸ちゃんの話だと、善子ちゃん、ルビィちゃんとは仲直り出来たけど、未だに自分を責めてるみたいだって……」
ガラガラ
善子「……ダイヤ、ここにいるのよね?」
千歌・梨子「善子ちゃん?」
ダイヤ「善子さん……」
70: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:17:29.50 ID:l50P1GNZ
テクテクテクテク
善子「ごめんなさいっ!!」
善子「大事な妹を……ルビィを苦しめていたのは、わたしのせいだったの!」
善子「ルビィの大切な友だちを、花丸を独り占めしてたからっ!」
千歌「善子ちゃん……」
善子「ルビィを傷つけたんだから、ダイヤは許してくれないかもしれない……!」
善子「けどわたし、どうしても謝りたくて……だからっ!」
ダイヤ「お待ちなさい」
ダイヤ「誰が『許さない』なんて言いました?」
善子「え?」
善子「ごめんなさいっ!!」
善子「大事な妹を……ルビィを苦しめていたのは、わたしのせいだったの!」
善子「ルビィの大切な友だちを、花丸を独り占めしてたからっ!」
千歌「善子ちゃん……」
善子「ルビィを傷つけたんだから、ダイヤは許してくれないかもしれない……!」
善子「けどわたし、どうしても謝りたくて……だからっ!」
ダイヤ「お待ちなさい」
ダイヤ「誰が『許さない』なんて言いました?」
善子「え?」
71: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:19:34.79 ID:l50P1GNZ
ダイヤ「善子さん。わたくしはあなたには感謝しているのですよ?」
ダイヤ「ルビィは元々人付き合いが苦手で箱入り娘のような子でしたから、とてもいい子に育ちました」
ダイヤ「けど、いい子になりすぎてしまった。今まで人を嫌うこと、恨むことを知らずに生きてきたんです」
ダイヤ「そんなあの子が、初めて人に対して負の感情を抱いたのは、わたくしは『成長した証』だと思っています」
ダイヤ「善子さんは、ルビィを成長するきっかけを作ってくださった『恩人』なんですよ?」
善子「そんな……ダイヤァ……」ジワッ
ダイヤ「それでも、善子さんが贖罪したいと言うのでしたら……」
ダイヤ「これからも、ルビィと仲良くしてあげてください」
ダイヤ「そうしてくれたら、わたくしからは何も言うことはありませんわ」
ダイヤ「ルビィは元々人付き合いが苦手で箱入り娘のような子でしたから、とてもいい子に育ちました」
ダイヤ「けど、いい子になりすぎてしまった。今まで人を嫌うこと、恨むことを知らずに生きてきたんです」
ダイヤ「そんなあの子が、初めて人に対して負の感情を抱いたのは、わたくしは『成長した証』だと思っています」
ダイヤ「善子さんは、ルビィを成長するきっかけを作ってくださった『恩人』なんですよ?」
善子「そんな……ダイヤァ……」ジワッ
ダイヤ「それでも、善子さんが贖罪したいと言うのでしたら……」
ダイヤ「これからも、ルビィと仲良くしてあげてください」
ダイヤ「そうしてくれたら、わたくしからは何も言うことはありませんわ」
72: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:22:20.20 ID:l50P1GNZ
善子「うっ…ううう……」ウルウル
善子「うわあぁぁああん、ダイヤァアアアッ!!」ポロポロ
ダイヤ「おっと、よしよし。今はとにかくいっぱい泣いて、スッキリしなさい」
ダイヤ「いくらでも付き合ってさしあげますわ」
善子「ぐすっ……えぅ……うんっ……うん!」ヒックヒック
千歌「良かったね、善子ちゃん」グスッ
梨子「ほんとにね」グスッ
梨子「まるで堕天使が女神によって救済されてるみたいだわ……」ボソッ
千歌「梨子ちゃん、何か言った?」
梨子「……はっ!いいえ、何も///」
ダイヤ「千歌さん、梨子さん。それに善子さん。お話があります」
千歌・梨子「はい」
善子「ぐすっ……ふぇ?」
善子「うわあぁぁああん、ダイヤァアアアッ!!」ポロポロ
ダイヤ「おっと、よしよし。今はとにかくいっぱい泣いて、スッキリしなさい」
ダイヤ「いくらでも付き合ってさしあげますわ」
善子「ぐすっ……えぅ……うんっ……うん!」ヒックヒック
千歌「良かったね、善子ちゃん」グスッ
梨子「ほんとにね」グスッ
梨子「まるで堕天使が女神によって救済されてるみたいだわ……」ボソッ
千歌「梨子ちゃん、何か言った?」
梨子「……はっ!いいえ、何も///」
ダイヤ「千歌さん、梨子さん。それに善子さん。お話があります」
千歌・梨子「はい」
善子「ぐすっ……ふぇ?」
73: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:23:46.55 ID:l50P1GNZ
――放課後 部室(ミーティング中)
果南「……そっか。わたしたちの知らない間にそんなことがあったんだね」
鞠莉「さっきまで知らなかったのは、わたしと果南だけだったみたいだけどね」
ダイヤ「お二人にまで心配かけたくなかったもので……あえて伝えるのは控えてましたわ」
果南「まったくダイヤは水臭いなあ、困った時はお互い様でしょ?」
鞠莉「そうよっ!それに悩みごとなら、このマリー相談員がちゃんと聞いてあげたわよっ!?」プンプン
ダイヤ「果南さん……鞠莉さん……」
花丸「あの、みなさん……このたびはご心配をおかけしました」ペコッ
ルビィ「本当にごめんなさいっ!」
ルビィ「特に曜ちゃんはルビィを捜すために授業休んじゃったみたいで……!」
曜「えっ?いいよ、いいよ!一時間目は苦手な教科だったし。気にしないでね?」
花丸「それで、今回のセンターの話なんですけど……」
ダイヤ「……本日はまず、その話からしたいと思うのです」
ルビィ「えっ?」
果南「……そっか。わたしたちの知らない間にそんなことがあったんだね」
鞠莉「さっきまで知らなかったのは、わたしと果南だけだったみたいだけどね」
ダイヤ「お二人にまで心配かけたくなかったもので……あえて伝えるのは控えてましたわ」
果南「まったくダイヤは水臭いなあ、困った時はお互い様でしょ?」
鞠莉「そうよっ!それに悩みごとなら、このマリー相談員がちゃんと聞いてあげたわよっ!?」プンプン
ダイヤ「果南さん……鞠莉さん……」
花丸「あの、みなさん……このたびはご心配をおかけしました」ペコッ
ルビィ「本当にごめんなさいっ!」
ルビィ「特に曜ちゃんはルビィを捜すために授業休んじゃったみたいで……!」
曜「えっ?いいよ、いいよ!一時間目は苦手な教科だったし。気にしないでね?」
花丸「それで、今回のセンターの話なんですけど……」
ダイヤ「……本日はまず、その話からしたいと思うのです」
ルビィ「えっ?」
74: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:25:29.18 ID:l50P1GNZ
千歌「お昼にダイヤさんと梨子ちゃん、それから善子ちゃんの四人で話し合ったのは、みんな知ってるよね?」
梨子「話が二転三転して混乱するかもだけど、聞いてほしいの。ダイヤさん」
ダイヤ「ええ。今回のセンターは、誠に勝手ながらこちらで決めさせて頂きました」
ダイヤ「花丸さんと善子さん……」
ダイヤ「そしてルビィの三人です」
花丸「えっ……三人?」
ルビィ「ぅゆ……で、でもルビィは……」
梨子「話が二転三転して混乱するかもだけど、聞いてほしいの。ダイヤさん」
ダイヤ「ええ。今回のセンターは、誠に勝手ながらこちらで決めさせて頂きました」
ダイヤ「花丸さんと善子さん……」
ダイヤ「そしてルビィの三人です」
花丸「えっ……三人?」
ルビィ「ぅゆ……で、でもルビィは……」
75: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:27:43.56 ID:l50P1GNZ
千歌「うん。わたしたちも見たよ。あのサイトの記事」
梨子「とても丁寧にまとめられてて、Aqoursや花丸ちゃん、善子ちゃんのことをしっかり見てくれてるのが伝わったわ」
梨子「正直、文句の付けようがないくらい、とても質のいい記事だった」
曜「ルビィちゃん。一年生で自分だけが評価されなくて、そんな自分がセンターを務めていいのかなって気にしてるんだよね?」
ルビィ「……うん。それにクラスのみんなも、センターは花丸ちゃんと善子ちゃんがいいって……」
ダイヤ「ルビィが他人の意見を深く気にしすぎてしまうきらいがあるのは、分かっていますわ」
ダイヤ「ですが、ルビィだってスクールアイドルとして二人に負けないくらいしっかり成長している」
ダイヤ「花丸さんと善子さんと一緒に、センターに立って成長した姿をお客さんに見て欲しいと思ったのです」
ルビィ「お姉ちゃん……」
梨子「とても丁寧にまとめられてて、Aqoursや花丸ちゃん、善子ちゃんのことをしっかり見てくれてるのが伝わったわ」
梨子「正直、文句の付けようがないくらい、とても質のいい記事だった」
曜「ルビィちゃん。一年生で自分だけが評価されなくて、そんな自分がセンターを務めていいのかなって気にしてるんだよね?」
ルビィ「……うん。それにクラスのみんなも、センターは花丸ちゃんと善子ちゃんがいいって……」
ダイヤ「ルビィが他人の意見を深く気にしすぎてしまうきらいがあるのは、分かっていますわ」
ダイヤ「ですが、ルビィだってスクールアイドルとして二人に負けないくらいしっかり成長している」
ダイヤ「花丸さんと善子さんと一緒に、センターに立って成長した姿をお客さんに見て欲しいと思ったのです」
ルビィ「お姉ちゃん……」
76: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:29:55.83 ID:l50P1GNZ
千歌「考えてみたら、なにもダブルにこだわる必要は無かったんだよね」
千歌「一人でも三人でも、なんなら全員がセンターでもいいんだし。μ'sだってそうだったんだもん」
千歌「ダブルセンターを予定してたことで、ルビィちゃんには辛い思いをさせてしまったみたいだから……」
千歌「本当にごめんなさいっ!」ペコッ
ルビィ「千歌ちゃんも……そんな、謝らないで……」
善子「ルビィ。わたしは……ルビィにもセンターやって欲しい」
ルビィ「……善子ちゃんっ」
善子「確かに、わたしと花丸が評価されたのは嬉しいわ。クラスの子たちが教えてくれた時も本心では嬉しかった」
善子「でもね、その裏でルビィが悲しんでいたら何の意味がないのよ。それで輝いても全く意味がないのっ」
善子「だからわたしは、ルビィと花丸の三人でやりたいと思ってる!誰が何を言おうとも!!」
ルビィ「……………………」
ダイヤ「みなさんはどうですか?他に意見のある方は」
千歌「一人でも三人でも、なんなら全員がセンターでもいいんだし。μ'sだってそうだったんだもん」
千歌「ダブルセンターを予定してたことで、ルビィちゃんには辛い思いをさせてしまったみたいだから……」
千歌「本当にごめんなさいっ!」ペコッ
ルビィ「千歌ちゃんも……そんな、謝らないで……」
善子「ルビィ。わたしは……ルビィにもセンターやって欲しい」
ルビィ「……善子ちゃんっ」
善子「確かに、わたしと花丸が評価されたのは嬉しいわ。クラスの子たちが教えてくれた時も本心では嬉しかった」
善子「でもね、その裏でルビィが悲しんでいたら何の意味がないのよ。それで輝いても全く意味がないのっ」
善子「だからわたしは、ルビィと花丸の三人でやりたいと思ってる!誰が何を言おうとも!!」
ルビィ「……………………」
ダイヤ「みなさんはどうですか?他に意見のある方は」
77: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:31:55.04 ID:l50P1GNZ
シーン
果南「決まりだね」
鞠莉「イエーイ!それじゃあ、次の新曲は一年生トリオのセンター曲に決定ね!」
曜「良かったね、ルビィちゃん」
ルビィ「みんな……」
花丸「やったよルビィちゃん!これで一緒に歌えるねっ!」ダキッ
善子「フフフッ、堕天使ヨハネとリトルデーモンズのステージで、観客たちを魅了させましょう!」
花丸「善子ちゃんだけがセンターじゃないずらよ?」
善子「わ、分かってるわよっ!」
ルビィ「……ひっく、うぅっ、ぐすっ……えぅ……」ポロポロ
花丸「……もう、ルビィちゃんったら……今日は何回涙を流すずらか?」
ルビィ「だって……嬉しくて……ルビィも、一緒に歌っていいんだって!」ポロポロ
花丸「うん……うん……!いいんだよ。まるもルビィちゃんと一緒じゃなきゃ、絶対嫌だからっ!」ウルッ
善子「わたしだって同じよ!三人一緒にセンター頑張るわよっ!」グスッ
ルビィ・花丸「うんっ!!」
果南「決まりだね」
鞠莉「イエーイ!それじゃあ、次の新曲は一年生トリオのセンター曲に決定ね!」
曜「良かったね、ルビィちゃん」
ルビィ「みんな……」
花丸「やったよルビィちゃん!これで一緒に歌えるねっ!」ダキッ
善子「フフフッ、堕天使ヨハネとリトルデーモンズのステージで、観客たちを魅了させましょう!」
花丸「善子ちゃんだけがセンターじゃないずらよ?」
善子「わ、分かってるわよっ!」
ルビィ「……ひっく、うぅっ、ぐすっ……えぅ……」ポロポロ
花丸「……もう、ルビィちゃんったら……今日は何回涙を流すずらか?」
ルビィ「だって……嬉しくて……ルビィも、一緒に歌っていいんだって!」ポロポロ
花丸「うん……うん……!いいんだよ。まるもルビィちゃんと一緒じゃなきゃ、絶対嫌だからっ!」ウルッ
善子「わたしだって同じよ!三人一緒にセンター頑張るわよっ!」グスッ
ルビィ・花丸「うんっ!!」
78: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:33:46.50 ID:l50P1GNZ
千歌「良かったね。ダイヤさん」
ダイヤ「……みなさん。わたくしのわがままを聞いてくださって、本当にありがとうございました」
ダイヤ「今回はわたくしの独断で選ばせていただきましたから……」
千歌「わがままだなんてそんな!今回はわたしにも責任があったんだし……」
梨子「それに、あの三人にはいつも笑顔でいて欲しいから、ねっ千歌ちゃん」
千歌「うんっ」
果南「まあ、三人のあの力説を聞いたらとてもセンターやりたいだなんて言えないしね」
鞠莉「でも、ルビィたちがすごく喜んでるから、文句はナッシングねっ」
果南「うん。そうだね!」
ダイヤ「……それから曜さん」
曜「え?」
ダイヤ「このたびはルビィの捜索に尽力して頂き、ありがとうございました」
曜「いやいやダイヤさん、そんな深々とお辞儀しないで!?なんか申し訳ないから!」
曜「わたしも、果南ちゃんと同じ気持ちだからさ。困った時はお互い様ってね!」
ダイヤ「曜さん……」
ダイヤ「……みなさん。わたくしのわがままを聞いてくださって、本当にありがとうございました」
ダイヤ「今回はわたくしの独断で選ばせていただきましたから……」
千歌「わがままだなんてそんな!今回はわたしにも責任があったんだし……」
梨子「それに、あの三人にはいつも笑顔でいて欲しいから、ねっ千歌ちゃん」
千歌「うんっ」
果南「まあ、三人のあの力説を聞いたらとてもセンターやりたいだなんて言えないしね」
鞠莉「でも、ルビィたちがすごく喜んでるから、文句はナッシングねっ」
果南「うん。そうだね!」
ダイヤ「……それから曜さん」
曜「え?」
ダイヤ「このたびはルビィの捜索に尽力して頂き、ありがとうございました」
曜「いやいやダイヤさん、そんな深々とお辞儀しないで!?なんか申し訳ないから!」
曜「わたしも、果南ちゃんと同じ気持ちだからさ。困った時はお互い様ってね!」
ダイヤ「曜さん……」
79: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:35:38.87 ID:l50P1GNZ
梨子「それにしても、今回の曜ちゃんは本当にお手柄だったね」
果南「気になったんだけどさ、曜ちゃんはどうしてすぐにルビィちゃんの気持ちが分かったの?」
曜「そ、それは……ヨーソローセンサーが反応したっていうか……」
鞠莉「……そう言えば、以前にも似たようなことがあったわよねぇ、曜~?」ニヤニヤ
曜「えっ!?なんのことかな……」ビクッ
梨子「……あっ、なるほどね。曜ちゃんがあそこまで察しが良かったのも、大体理解できたわ」
曜「梨子ちゃんまで!?」
千歌「えっ、なになに?曜ちゃん何かあったの?」
曜「千歌ちゃん!?///」ドキッ
曜「何にもない!何にもないからね!?鞠莉ちゃんも梨子ちゃんも、変なこと言わないでよぉ!」
千歌「ええ~?いいじゃん、教えてよ~?」
曜「ち、千歌ちゃん!あまり顔を近づけないでっ!?///」ドキドキ
鞠莉「……………………」ジー
果南「気になったんだけどさ、曜ちゃんはどうしてすぐにルビィちゃんの気持ちが分かったの?」
曜「そ、それは……ヨーソローセンサーが反応したっていうか……」
鞠莉「……そう言えば、以前にも似たようなことがあったわよねぇ、曜~?」ニヤニヤ
曜「えっ!?なんのことかな……」ビクッ
梨子「……あっ、なるほどね。曜ちゃんがあそこまで察しが良かったのも、大体理解できたわ」
曜「梨子ちゃんまで!?」
千歌「えっ、なになに?曜ちゃん何かあったの?」
曜「千歌ちゃん!?///」ドキッ
曜「何にもない!何にもないからね!?鞠莉ちゃんも梨子ちゃんも、変なこと言わないでよぉ!」
千歌「ええ~?いいじゃん、教えてよ~?」
曜「ち、千歌ちゃん!あまり顔を近づけないでっ!?///」ドキドキ
鞠莉「……………………」ジー
80: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:37:51.04 ID:l50P1GNZ
――
鞠莉(なるほどねぇ……)
鞠莉(花丸を千歌っち、善子を梨子、そしてルビィを曜に置き換えて推察してたのね)
鞠莉(だからルビィが善子に嫉妬ファイヤーしていたこともすぐに気付けたと)
鞠莉(曜にとって千歌っちが『スペシャルな存在』なのは言わずもがなだしね)
鞠莉(それにしても、あの様子だと曜ってばまだ千歌っちに本音をぶつけてないのかしら?)
鞠莉(高飛び込みのプロフェッショナルなのに、どうして千歌っちにダイブする勇気がないのかしらねぇ……)
鞠莉(ただ『大好きだよ』と伝えればいいだけなのに)
鞠莉(ほんと、ヘタレヨーソローなんだから……)ヤレヤレ
鞠莉(なるほどねぇ……)
鞠莉(花丸を千歌っち、善子を梨子、そしてルビィを曜に置き換えて推察してたのね)
鞠莉(だからルビィが善子に嫉妬ファイヤーしていたこともすぐに気付けたと)
鞠莉(曜にとって千歌っちが『スペシャルな存在』なのは言わずもがなだしね)
鞠莉(それにしても、あの様子だと曜ってばまだ千歌っちに本音をぶつけてないのかしら?)
鞠莉(高飛び込みのプロフェッショナルなのに、どうして千歌っちにダイブする勇気がないのかしらねぇ……)
鞠莉(ただ『大好きだよ』と伝えればいいだけなのに)
鞠莉(ほんと、ヘタレヨーソローなんだから……)ヤレヤレ
81: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:40:09.76 ID:l50P1GNZ
――部室(ミーティング終了後)
鞠莉「さぁて、今日も残りのお仕事も片付けますかー!」
果南「あともう少しだから、終わったらプチ打ち上げしようよっ」
鞠莉「いいわねぇ!ダイヤも今日くらい大目に見てもいいでしょ?ってあれ……ダイヤ?」
花丸「あっ、夕日がきれいずら。なんか久しぶりに太陽を見た気がするずら~」
ダイヤ「花丸さん」
花丸「ずら?」
ダイヤ「今回、一番感謝しないといけないのはあなたでしたわね」
ダイヤ「ルビィのこと、支えてくれて本当にありがとうございました」
花丸「そ、そんな滅相もないずら!」
花丸「それに、もっと早く本心を聞くことが出来たら、こんな大ごとになかったから……」
ダイヤ「花丸さん……」
鞠莉「さぁて、今日も残りのお仕事も片付けますかー!」
果南「あともう少しだから、終わったらプチ打ち上げしようよっ」
鞠莉「いいわねぇ!ダイヤも今日くらい大目に見てもいいでしょ?ってあれ……ダイヤ?」
花丸「あっ、夕日がきれいずら。なんか久しぶりに太陽を見た気がするずら~」
ダイヤ「花丸さん」
花丸「ずら?」
ダイヤ「今回、一番感謝しないといけないのはあなたでしたわね」
ダイヤ「ルビィのこと、支えてくれて本当にありがとうございました」
花丸「そ、そんな滅相もないずら!」
花丸「それに、もっと早く本心を聞くことが出来たら、こんな大ごとになかったから……」
ダイヤ「花丸さん……」
82: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:41:56.72 ID:l50P1GNZ
花丸「でもっ!」
花丸「またルビィちゃんが思い悩むことがあったら、まるがすぐにルビィちゃんの支えになります!」
花丸「だってまるはルビィちゃんの……最高の友だちだからっ!」エッヘン
ルビィ「……なんか、妬けちゃいますわね」クスッ
ルビィ「花丸ちゃーん!早く帰ろう?」
善子「早くしないと置いていっちゃうわよー?」
花丸「うん!今行くずら!」
花丸「それじゃあダイヤさん。またあしt……」
ダイヤ「花丸さん!」
花丸「……えっ?」
ダイヤ「これからも、ルビィのことをよろしくお願いします」ペコリ
花丸「…………はいっ!じゃあまた明日!」
ダイヤ「ええ、また明日……」
花丸「またルビィちゃんが思い悩むことがあったら、まるがすぐにルビィちゃんの支えになります!」
花丸「だってまるはルビィちゃんの……最高の友だちだからっ!」エッヘン
ルビィ「……なんか、妬けちゃいますわね」クスッ
ルビィ「花丸ちゃーん!早く帰ろう?」
善子「早くしないと置いていっちゃうわよー?」
花丸「うん!今行くずら!」
花丸「それじゃあダイヤさん。またあしt……」
ダイヤ「花丸さん!」
花丸「……えっ?」
ダイヤ「これからも、ルビィのことをよろしくお願いします」ペコリ
花丸「…………はいっ!じゃあまた明日!」
ダイヤ「ええ、また明日……」
83: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:43:59.58 ID:l50P1GNZ
タッタッタッ
果南「あっ、いたいた。ダイヤ!」
鞠莉「残りの仕事、さっさと終わらせてパーティーを開きましょう!」
ダイヤ「ええ、そうですわね」
鞠莉「……ダイヤ、なんか嬉しそうね?」
ダイヤ「そんなことありませんわ。ただ……」
果南「ただ?」
ダイヤ「なんでもありまんわ。さっ、行きましょう」
果南・鞠莉「?」キョトン
ダイヤ(友だちって、やっぱり素晴らしいものだと思っただけですわ……)
果南「あっ、いたいた。ダイヤ!」
鞠莉「残りの仕事、さっさと終わらせてパーティーを開きましょう!」
ダイヤ「ええ、そうですわね」
鞠莉「……ダイヤ、なんか嬉しそうね?」
ダイヤ「そんなことありませんわ。ただ……」
果南「ただ?」
ダイヤ「なんでもありまんわ。さっ、行きましょう」
果南・鞠莉「?」キョトン
ダイヤ(友だちって、やっぱり素晴らしいものだと思っただけですわ……)
84: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:46:13.85 ID:l50P1GNZ
――翌週 部室(歌詞作り中)
ガラガラ
梨子「千歌ちゃん、花丸ちゃん。ちょっといいかな?」
善子「だーかーら!ここのフレーズは『荒れた大地と天空(そら)を裂く闇の波動……』がいいのよ!」
花丸「それだと歌いにくいし、そもそも何の曲か分からなくなるずらよ~」
善子「フフッ、それわね……」
善子『楽園を追放されて怒りに我を忘れた元天使が、禁断の秘術を使いどうにか元の世界に戻ろうとする……』
善子「……というのを表現してるのよっ!」
花丸「ダメだ、完全に堕天使に飲み込まれてるずら……」
梨子「……どうなってるの?」
千歌「『ルビィちゃんと善子ちゃんと一緒に歌詞を作りたい』って花丸ちゃんが提案してきたんだけどね……」
梨子「案の定、全然まとまってないって感じなのね。で、千歌ちゃんのほうは……」
千歌「言わずもがなです!」ビシッ
梨子「やっぱり一度本気でお尻を叩かれたほうがいいかもしれないわね……」ニコニコ
千歌「ぴぎぃ!」ビクッ
梨子「……あれ?そう言えばルビィちゃんは?」
千歌「え、ええと、ルビィちゃんならあそこに」
ガラガラ
梨子「千歌ちゃん、花丸ちゃん。ちょっといいかな?」
善子「だーかーら!ここのフレーズは『荒れた大地と天空(そら)を裂く闇の波動……』がいいのよ!」
花丸「それだと歌いにくいし、そもそも何の曲か分からなくなるずらよ~」
善子「フフッ、それわね……」
善子『楽園を追放されて怒りに我を忘れた元天使が、禁断の秘術を使いどうにか元の世界に戻ろうとする……』
善子「……というのを表現してるのよっ!」
花丸「ダメだ、完全に堕天使に飲み込まれてるずら……」
梨子「……どうなってるの?」
千歌「『ルビィちゃんと善子ちゃんと一緒に歌詞を作りたい』って花丸ちゃんが提案してきたんだけどね……」
梨子「案の定、全然まとまってないって感じなのね。で、千歌ちゃんのほうは……」
千歌「言わずもがなです!」ビシッ
梨子「やっぱり一度本気でお尻を叩かれたほうがいいかもしれないわね……」ニコニコ
千歌「ぴぎぃ!」ビクッ
梨子「……あれ?そう言えばルビィちゃんは?」
千歌「え、ええと、ルビィちゃんならあそこに」
85: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:48:03.72 ID:l50P1GNZ
ルビィ「ふんふふ~ん……♪」ペタペタ
梨子「何してるの?ルビィちゃん」
ルビィ「よし出来たっ!花丸ちゃん、受け取ってっ!」ヒョイ
花丸「ずらっ!ありがとうルビィちゃん!」パシッ
善子「それは……のっぽ!?」
ルビィ「違うよ」
ルビィ「これは暴走したヨハネ様を『救済』するために作られた新たな武器!」
ルビィ「その名も『フォーリンエンジェル・リリーフ・ルビーソード(いちごチョコ味)』!」
花丸「そしてこれが『フォーリンエンジェル・リリーフ・フラワーサークルソード(クリーム味)』ずら!」
千歌「おおっ、なんだかパワーアップしてる!」
梨子「…………」ポカーン
梨子「何してるの?ルビィちゃん」
ルビィ「よし出来たっ!花丸ちゃん、受け取ってっ!」ヒョイ
花丸「ずらっ!ありがとうルビィちゃん!」パシッ
善子「それは……のっぽ!?」
ルビィ「違うよ」
ルビィ「これは暴走したヨハネ様を『救済』するために作られた新たな武器!」
ルビィ「その名も『フォーリンエンジェル・リリーフ・ルビーソード(いちごチョコ味)』!」
花丸「そしてこれが『フォーリンエンジェル・リリーフ・フラワーサークルソード(クリーム味)』ずら!」
千歌「おおっ、なんだかパワーアップしてる!」
梨子「…………」ポカーン
86: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:51:00.05 ID:l50P1GNZ
善子「なんでフォーリンエンジェル・デストロイヤーよりも名前が長くなってるのよぉ!?」
ルビィ「あ、ちなみに中身は細長いビニール風船にのっぽの袋を被せただけだから、叩かれても痛くないよ?」
善子「いやいやいや、この間のルビィの一撃、本当に痛かったからね……?」
ルビィ「さっきから歌詞作りが全然進んでないのは」
ルビィ「善子ちゃんの堕天使が何度も出ちゃうのがいけないと思うの」
ルビィ「ルビィは確かにヨハネ様のリトルデーモンだけど……」
ルビィ「でも今は、花丸ちゃんと同じエンジェルだから!」
花丸「まるとルビィちゃんで『ツインエンジェル』ずら!」ビシッ
ルビィ「あ、ちなみに中身は細長いビニール風船にのっぽの袋を被せただけだから、叩かれても痛くないよ?」
善子「いやいやいや、この間のルビィの一撃、本当に痛かったからね……?」
ルビィ「さっきから歌詞作りが全然進んでないのは」
ルビィ「善子ちゃんの堕天使が何度も出ちゃうのがいけないと思うの」
ルビィ「ルビィは確かにヨハネ様のリトルデーモンだけど……」
ルビィ「でも今は、花丸ちゃんと同じエンジェルだから!」
花丸「まるとルビィちゃんで『ツインエンジェル』ずら!」ビシッ
87: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:52:41.12 ID:l50P1GNZ
善子「なっ!?……天使と悪魔のハイブリッドですって……!?」
善子(悔しいけど、カッコいいじゃない……ルビィ///)キュン
千歌「ハイブリッド!?なにそれ、カッコいい!」
花丸「それじゃ、行くよルビィちゃん!」
ルビィ「うんっ!花丸ちゃん!」
善子「って、惚れてる場合じゃない!まずい、まずいわ……」ガクガク
ルビィ・花丸「せーのっ!」
梨子「いい加減にしなさああああああああああああああいっ!!!」
ガラス ガタガタ
四人「ピギィイイイイ!!?」ビリビリ
梨子「いいから!早く片付けてみんな歌詞作りに集中すること!いいわねっ!!」プンプン
四人「は……はい……」
善子(悔しいけど、カッコいいじゃない……ルビィ///)キュン
千歌「ハイブリッド!?なにそれ、カッコいい!」
花丸「それじゃ、行くよルビィちゃん!」
ルビィ「うんっ!花丸ちゃん!」
善子「って、惚れてる場合じゃない!まずい、まずいわ……」ガクガク
ルビィ・花丸「せーのっ!」
梨子「いい加減にしなさああああああああああああああいっ!!!」
ガラス ガタガタ
四人「ピギィイイイイ!!?」ビリビリ
梨子「いいから!早く片付けてみんな歌詞作りに集中すること!いいわねっ!!」プンプン
四人「は……はい……」
88: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:54:29.47 ID:l50P1GNZ
――
ルビィ「……怒られちゃったね?」
花丸「ずら」シュン
善子「いつぞやの千歌の大声以上に響いたわね……」
千歌「うん。間違いなくわたし以上に声が出てたよ……さすが元音ノ木坂……」
ルビィ「……ふふふっ。あははははっ」
花丸「ルビィちゃん?」
ルビィ「なんだか、今こうしてみんなと作業するのが楽しくて。怒られたのに不思議だね」アハハ
花丸「ルビィちゃん……うんっ、そうだね!えへへ」
善子「ま、まぁ悪くわないわね……ふふっ」
千歌「梨子ちゃんおこだったけど、何だかんだで許してくれるよ。本当は優しいからね」ニコッ
千歌「さ、歌詞作り再開しよっか!」
ルビィ・花丸・善子「はーいっ!」
――部室外
梨子(まったく、千歌ちゃんったら……)
梨子(でも、ルビィちゃんたちが元の仲良しに戻って良かったよ。本当に)
ルビィ「……怒られちゃったね?」
花丸「ずら」シュン
善子「いつぞやの千歌の大声以上に響いたわね……」
千歌「うん。間違いなくわたし以上に声が出てたよ……さすが元音ノ木坂……」
ルビィ「……ふふふっ。あははははっ」
花丸「ルビィちゃん?」
ルビィ「なんだか、今こうしてみんなと作業するのが楽しくて。怒られたのに不思議だね」アハハ
花丸「ルビィちゃん……うんっ、そうだね!えへへ」
善子「ま、まぁ悪くわないわね……ふふっ」
千歌「梨子ちゃんおこだったけど、何だかんだで許してくれるよ。本当は優しいからね」ニコッ
千歌「さ、歌詞作り再開しよっか!」
ルビィ・花丸・善子「はーいっ!」
――部室外
梨子(まったく、千歌ちゃんったら……)
梨子(でも、ルビィちゃんたちが元の仲良しに戻って良かったよ。本当に)
89: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:56:14.22 ID:l50P1GNZ
――部室(歌詞作り中)
シーン……
千歌「うーん……」頭ポリポリ
善子「やっぱり、ダークサイドは外せないわよね……」ブツブツ
花丸「~♪」スラスラ
ルビィ「…………」カキカキ
ルビィ(先週はいろんなことを経験したなぁ……)
ルビィ(初めて人に嫉妬して、初めて人を嫌いになりそうになって……)
ルビィ(初めて人を(ハリセンだけど)思いっきり叩いて、本当に『初めて』尽くしだった……)
ルビィ(ルビィにこんな感情があるなんて思いもしなくて、最初はとても苦しくて怖かったけど)
ルビィ(でも、おかげで善子ちゃんとももっと仲良くなれたし、それに……)ピタッ
シーン……
千歌「うーん……」頭ポリポリ
善子「やっぱり、ダークサイドは外せないわよね……」ブツブツ
花丸「~♪」スラスラ
ルビィ「…………」カキカキ
ルビィ(先週はいろんなことを経験したなぁ……)
ルビィ(初めて人に嫉妬して、初めて人を嫌いになりそうになって……)
ルビィ(初めて人を(ハリセンだけど)思いっきり叩いて、本当に『初めて』尽くしだった……)
ルビィ(ルビィにこんな感情があるなんて思いもしなくて、最初はとても苦しくて怖かったけど)
ルビィ(でも、おかげで善子ちゃんとももっと仲良くなれたし、それに……)ピタッ
90: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 18:58:06.81 ID:l50P1GNZ
花丸(………)チラッ
ルビィ(…………)チラッ
ルビィ・花丸「あっ……///」カアッ
ルビィ(花丸ちゃんともますます仲良くなれた気がするんだけど)
ルビィ(この間二人で長浜城跡に行った後から、たまにお互い変に意識してしまうようになっちゃったんだよね……)
ルビィ(あ、あれ?これって友情なのかな?それとも……愛情??///)
ルビィ(ルビィまだ子どもだから、恋とか愛とか全然分からないんだけど……///)
ルビィ(でも……これだけは胸を張って言える……)
ルビィ(……花丸ちゃんっ!)
ルビィ(…………)チラッ
ルビィ・花丸「あっ……///」カアッ
ルビィ(花丸ちゃんともますます仲良くなれた気がするんだけど)
ルビィ(この間二人で長浜城跡に行った後から、たまにお互い変に意識してしまうようになっちゃったんだよね……)
ルビィ(あ、あれ?これって友情なのかな?それとも……愛情??///)
ルビィ(ルビィまだ子どもだから、恋とか愛とか全然分からないんだけど……///)
ルビィ(でも……これだけは胸を張って言える……)
ルビィ(……花丸ちゃんっ!)
91: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 19:00:26.72 ID:l50P1GNZ
――先週日曜日 長浜城跡
ルビィ「はぁ~、いい天気だね。富士山もくっきり見えるよ」
花丸「そうずらね~。今週はずっと天気が悪かったから、一週間ぶりかも」
ルビィ「もしかしたら、ルビィがずっと泣いていたから天気が悪かったのかも……」
花丸「……そうかもしれないね」
花丸「でもっ、今日は雲一つない快晴ずら!」
ルビィ「うんっ!」
ルビィ「……ねえ、花丸ちゃん」
花丸「なに?ルビィちゃん」
ルビィ「手、握ってもいい?」
花丸「うん。いいずらよ」ギュッ
ルビィ「……花丸ちゃんの手。あったかいね///」ギュッ
花丸「ルビィちゃんだって……///」
ルビィ・花丸「えへへっ///」
ルビィ「はぁ~、いい天気だね。富士山もくっきり見えるよ」
花丸「そうずらね~。今週はずっと天気が悪かったから、一週間ぶりかも」
ルビィ「もしかしたら、ルビィがずっと泣いていたから天気が悪かったのかも……」
花丸「……そうかもしれないね」
花丸「でもっ、今日は雲一つない快晴ずら!」
ルビィ「うんっ!」
ルビィ「……ねえ、花丸ちゃん」
花丸「なに?ルビィちゃん」
ルビィ「手、握ってもいい?」
花丸「うん。いいずらよ」ギュッ
ルビィ「……花丸ちゃんの手。あったかいね///」ギュッ
花丸「ルビィちゃんだって……///」
ルビィ・花丸「えへへっ///」
92: 名無しで叶える物語(家) 2017/01/29(日) 19:02:02.45 ID:l50P1GNZ
ルビィ「そうだ。花丸ちゃんに言い忘れていたことがあったんだけど」
花丸「何ずらか?」
ルビィ「あの時、花丸ちゃんは言ってくれたのに、ルビィはまだ言ってなかったなって思って」
花丸「え?一体何のことずr……」
ホッペにチュッ
花丸「ず…………ずららら…………っっっ!!?///」アワワワワ
ルビィ「えへへっ、お姉ちゃんと善子ちゃんには内緒だよっ!///」ニコッ
花丸「ルビィ……ちゃん……///」カアアアア
ルビィ「花丸ちゃんっ!///」
『……大好きだよっ!』
おわり
花丸「何ずらか?」
ルビィ「あの時、花丸ちゃんは言ってくれたのに、ルビィはまだ言ってなかったなって思って」
花丸「え?一体何のことずr……」
ホッペにチュッ
花丸「ず…………ずららら…………っっっ!!?///」アワワワワ
ルビィ「えへへっ、お姉ちゃんと善子ちゃんには内緒だよっ!///」ニコッ
花丸「ルビィ……ちゃん……///」カアアアア
ルビィ「花丸ちゃんっ!///」
『……大好きだよっ!』
おわり
引用元: ・ルビィ「ずっと」花丸「友だちだよ」
コメントする