1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 18:29:55.28 ID:5LrJPLotO
ガチャ
パタン
肇「帰りました」
肇「…またゆーてしもーた」
肇「誰もおらんのに……」
肇「はよう慣れんとなぁ、一人暮らし」
肇「……」
肇「よし、お風呂入ろ」
ピー ユハリノセッテイガ カンリョウシマシタ
肇「お風呂沸くまで壺でも眺めとこ」
肇「おじいちゃんがくれた新作、やっぱりええ色合いじゃなぁ」
肇「私にはまだまだ無理じゃなぁ」
カサッ
肇「……?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492507795
パタン
肇「帰りました」
肇「…またゆーてしもーた」
肇「誰もおらんのに……」
肇「はよう慣れんとなぁ、一人暮らし」
肇「……」
肇「よし、お風呂入ろ」
ピー ユハリノセッテイガ カンリョウシマシタ
肇「お風呂沸くまで壺でも眺めとこ」
肇「おじいちゃんがくれた新作、やっぱりええ色合いじゃなぁ」
肇「私にはまだまだ無理じゃなぁ」
カサッ
肇「……?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492507795
2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 18:33:57.21 ID:5LrJPLotO
肇「風?でも窓閉まっとるし……」
カサカサッ
肇「……?」チラッ
G「……」
肇「……」
肇「ふぅ……」
肇「……」チラッ
G「……」
肇「……」
肇「ふぅ……」
肇「……」
肇「ゴキブリぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
カサカサッ
肇「……?」チラッ
G「……」
肇「……」
肇「ふぅ……」
肇「……」チラッ
G「……」
肇「……」
肇「ふぅ……」
肇「……」
肇「ゴキブリぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 18:39:22.42 ID:5LrJPLotO
肇「ウソじゃろ!?ウソじゃろ!?ホンマなん!?ホンマにホンマなん!?」
肇「どっからきたん!?アンタどっから入ってきたん!?」
G「……」カサッ
肇「動くなやぁぁぁぁ!!!!!」
肇「わやじゃな!ホンマわやじゃな!!!」
肇「岡山か?私が岡山じゃからか?岡山じゃから入ってきたんか!?」
肇「田舎者舐めるなやぁぁぁぁ!!!!!」
G「……」カサッ
肇「動くなやぁぁぁぁ!!!!!」
肇「どっからきたん!?アンタどっから入ってきたん!?」
G「……」カサッ
肇「動くなやぁぁぁぁ!!!!!」
肇「わやじゃな!ホンマわやじゃな!!!」
肇「岡山か?私が岡山じゃからか?岡山じゃから入ってきたんか!?」
肇「田舎者舐めるなやぁぁぁぁ!!!!!」
G「……」カサッ
肇「動くなやぁぁぁぁ!!!!!」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 18:50:28.07 ID:5LrJPLotO
肇「どうしょう?えっと、殺虫剤…ねぇ(無い)!殺虫剤ねぇ!ありません!!!」
肇「で、電話する?誰に?プロデューサーさん?プロデューサーさんに頼む?」
肇「い、いけん(ダメ)!おえん(ダメ)!」
肇「ひ、一人暮らしの女の子の部屋にプロデューサーさんは呼べん!!!」
肇「操は守らんと!!!」
肇「えっと、じゃったら…じゃったら……」
肇「ゴ、ゴキブリに強そうな人…誰?誰?」
omakase…
肇「え、えっと…加奈ちゃんは絶対無理じゃろうし……」
OMAKASE
肇「は、蓮実ちゃんも苦手そうじゃし…じゃったら……」
O・MA・KA・SE☆
肇「瑛梨華ちゃん!!!」
肇「で、電話する?誰に?プロデューサーさん?プロデューサーさんに頼む?」
肇「い、いけん(ダメ)!おえん(ダメ)!」
肇「ひ、一人暮らしの女の子の部屋にプロデューサーさんは呼べん!!!」
肇「操は守らんと!!!」
肇「えっと、じゃったら…じゃったら……」
肇「ゴ、ゴキブリに強そうな人…誰?誰?」
omakase…
肇「え、えっと…加奈ちゃんは絶対無理じゃろうし……」
OMAKASE
肇「は、蓮実ちゃんも苦手そうじゃし…じゃったら……」
O・MA・KA・SE☆
肇「瑛梨華ちゃん!!!」
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 19:00:00.09 ID:5LrJPLotO
肇「大丈夫そう!瑛梨華ちゃんゴキブリ大丈夫そう!!!」
肇「で、電話!瑛梨華ちゃんに電話!!!」
プルルルル
『もしもーし☆』
肇「え、瑛梨華ちゃん!」
『瑛梨華ちん、ただいま電話に出んわ~☆』
肇「留守電んんんん!!!!!」
肇「おまかせは!?おーえむえーけーえーえすいーは!?」
肇「これじゃから!これじゃから岡山市民は!これじゃから岡山市民はおえん!!!」
肇「ホンっっっマ銭(ぜに)にならん!!!」
肇「で、電話!瑛梨華ちゃんに電話!!!」
プルルルル
『もしもーし☆』
肇「え、瑛梨華ちゃん!」
『瑛梨華ちん、ただいま電話に出んわ~☆』
肇「留守電んんんん!!!!!」
肇「おまかせは!?おーえむえーけーえーえすいーは!?」
肇「これじゃから!これじゃから岡山市民は!これじゃから岡山市民はおえん!!!」
肇「ホンっっっマ銭(ぜに)にならん!!!」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 20:54:14.06 ID:5LrJPLotO
肇「そ、そうじゃ!そういやぁ聞いたことある!」
肇「原由実さんっていう人は、部屋にゴキブリが出たときにツイッターいうやつで情報収集したって!」
肇「つ、ツイッター!ツイッター!!!」ポチポチ
肇「……」
肇「わからん!!!やり方わからん!!!」
肇「ガラケーか!私がガラケーじゃけぇおえんのか!!!」
肇「なんでもかんでもスマホなんか!!!!!!」
G「……」カサッ
肇「ジっとしとれやぁぁぁぁもぉぉぉぉ!!!!!」
プルルルル
肇「!?!?!?」ビクゥッ!
肇「原由実さんっていう人は、部屋にゴキブリが出たときにツイッターいうやつで情報収集したって!」
肇「つ、ツイッター!ツイッター!!!」ポチポチ
肇「……」
肇「わからん!!!やり方わからん!!!」
肇「ガラケーか!私がガラケーじゃけぇおえんのか!!!」
肇「なんでもかんでもスマホなんか!!!!!!」
G「……」カサッ
肇「ジっとしとれやぁぁぁぁもぉぉぉぉ!!!!!」
プルルルル
肇「!?!?!?」ビクゥッ!
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 21:06:05.75 ID:5LrJPLotO
肇「で、電話!?え、瑛梨華ちゃんかな?」ポチッ
肇「プロデューサーさんか!なんなら!いまそれどころじゃねぇんじゃ!なんならホンマに!!!」
肇「もう!!!」ポチ
肇「……お疲れ様です。藤原です」
肇「え?日時の変更ですか?」
肇「はい。はい。分かりました、4月25日ですね」
肇「え?」
肇「ふふっ。寂しくなんてありませんよ」
肇「思っていたよりも大丈夫そうです、一人暮らし」
肇「はい。はい。それでは失礼します。おやすみなさい」
肇「……」
肇「なんなん!なんなんそれ!いまいる?その伝達いまいるんか!!!」
肇「明日でよかろうがぁぁぁ!!!」
G「……」カサカサッ
肇「動くなってぇぇぇぇオメェ(お前)ほんまにぃぃぃ!!!!!」
肇「プロデューサーさんか!なんなら!いまそれどころじゃねぇんじゃ!なんならホンマに!!!」
肇「もう!!!」ポチ
肇「……お疲れ様です。藤原です」
肇「え?日時の変更ですか?」
肇「はい。はい。分かりました、4月25日ですね」
肇「え?」
肇「ふふっ。寂しくなんてありませんよ」
肇「思っていたよりも大丈夫そうです、一人暮らし」
肇「はい。はい。それでは失礼します。おやすみなさい」
肇「……」
肇「なんなん!なんなんそれ!いまいる?その伝達いまいるんか!!!」
肇「明日でよかろうがぁぁぁ!!!」
G「……」カサカサッ
肇「動くなってぇぇぇぇオメェ(お前)ほんまにぃぃぃ!!!!!」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 21:13:49.94 ID:5LrJPLotO
肇「こ、こうなったら仕方ねぇわ」
肇「叩くしかねぇ!」
肇「し、新聞紙あったかな?」
肇「新聞紙…新聞紙…」キョロキョロ
肇「逆から読んでもしんぶんし……」キョロキョロ
肇「……ねぇ」
肇「新聞紙ねぇ!ねぇが!!!」
肇「山陽新聞ねぇんかぁぁぁぁ!!!!!」
肇「もぉぉぉぉ!!!!!」
肇「あんごー(罵倒の際に用いる岡山弁)!!!!!」
肇「ほんまに!ほんまにわやじゃ!ほんまヤッチクソもねぇ(しょうもない、というニュアンスの岡山弁)!!!!!」
肇「銭にならん!!!」
肇「叩くしかねぇ!」
肇「し、新聞紙あったかな?」
肇「新聞紙…新聞紙…」キョロキョロ
肇「逆から読んでもしんぶんし……」キョロキョロ
肇「……ねぇ」
肇「新聞紙ねぇ!ねぇが!!!」
肇「山陽新聞ねぇんかぁぁぁぁ!!!!!」
肇「もぉぉぉぉ!!!!!」
肇「あんごー(罵倒の際に用いる岡山弁)!!!!!」
肇「ほんまに!ほんまにわやじゃ!ほんまヤッチクソもねぇ(しょうもない、というニュアンスの岡山弁)!!!!!」
肇「銭にならん!!!」
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 21:22:56.70 ID:5LrJPLotO
肇「あっ!!!」
肇「雑誌!!!」
肇「ファッション雑誌があったはず!!!」
肇「楓さんが表紙の!!!」
肇「あ、あれ丸めよう!あれ丸めて叩こう!!!」
肇「楓さんで叩こう!!!」キョロキョロ
肇「おった!楓さんおった!!!」
肇「いける!これでいけるわ!!!」クルクル
肇「…ふぅ」
肇「落ち着け、落ち着け肇、落ち着くんよ」
肇「剣も陶芸もこころは同じッ!」
肇「心気を研ぎ澄ませるんよ!」
肇「宮本武蔵は岡山出身なんじゃけぇ!!!」
肇「スゥ…ハァ…スゥ…ハァ……」
肇「……いきます」
肇「心頭滅却すれば、祇園精舎の鐘が鳴るなり法隆寺ぃ!!!」
肇「えいっ!えいっ!えいっ!」パスンパスンパスン
G「……」カサササ
肇「避けるなやぁぁぁぁ!!!!!」
肇「雑誌!!!」
肇「ファッション雑誌があったはず!!!」
肇「楓さんが表紙の!!!」
肇「あ、あれ丸めよう!あれ丸めて叩こう!!!」
肇「楓さんで叩こう!!!」キョロキョロ
肇「おった!楓さんおった!!!」
肇「いける!これでいけるわ!!!」クルクル
肇「…ふぅ」
肇「落ち着け、落ち着け肇、落ち着くんよ」
肇「剣も陶芸もこころは同じッ!」
肇「心気を研ぎ澄ませるんよ!」
肇「宮本武蔵は岡山出身なんじゃけぇ!!!」
肇「スゥ…ハァ…スゥ…ハァ……」
肇「……いきます」
肇「心頭滅却すれば、祇園精舎の鐘が鳴るなり法隆寺ぃ!!!」
肇「えいっ!えいっ!えいっ!」パスンパスンパスン
G「……」カサササ
肇「避けるなやぁぁぁぁ!!!!!」
10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 21:31:29.84 ID:5LrJPLotO
肇「なんで!なんで避けた!なんで避けたん!!!」
肇「楓さんか!楓さんがいけんのか!川島さんなら良かったんか!!!」
肇「知らんがなぁぁぁ!!!」
G「……」カササ
肇「来るなやぁぁぁ!!!!」ダダッ
肇「なんで来た!?なんでこっち来た!?いま私の番じゃろうがぁ!!!」
肇「……」
肇「テーブルに乗ってしもうた」
肇「どうしょう」
肇「逃げ場がねぇ!!!」
G「……」ジーッ
肇「見るなや!ジッーっとこっち見るなや!」
肇「Gじゃけぇジッーと見るんか!そうなんか!」
肇「面白うねぇわ!!!GO・KI・BU・RI☆か!!!」
肇「楓さんか!楓さんがいけんのか!川島さんなら良かったんか!!!」
肇「知らんがなぁぁぁ!!!」
G「……」カササ
肇「来るなやぁぁぁ!!!!」ダダッ
肇「なんで来た!?なんでこっち来た!?いま私の番じゃろうがぁ!!!」
肇「……」
肇「テーブルに乗ってしもうた」
肇「どうしょう」
肇「逃げ場がねぇ!!!」
G「……」ジーッ
肇「見るなや!ジッーっとこっち見るなや!」
肇「Gじゃけぇジッーと見るんか!そうなんか!」
肇「面白うねぇわ!!!GO・KI・BU・RI☆か!!!」
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 22:12:10.80 ID:5LrJPLotO
ピー オフロガ ワキマシタ
肇「うるせぇわ!!!いまそれどころじゃねぇわ!!!」
肇「……」
G「……」
肇「……」
G「……」
肇「どうしょう……」
肇「と、とりあえずテーブルから降りんと……」
肇「ゆっくり……」ソローッ
ガタンッ
肇「ッ!?!?!?」
G「ッ!?!?!?」カサカサカサカサ
肇「く、来るなやぁぁぁ!!!!!」ポイッ
ガシャーン!!!
肇「壺ぉぉぉ!!!!!」
肇「うるせぇわ!!!いまそれどころじゃねぇわ!!!」
肇「……」
G「……」
肇「……」
G「……」
肇「どうしょう……」
肇「と、とりあえずテーブルから降りんと……」
肇「ゆっくり……」ソローッ
ガタンッ
肇「ッ!?!?!?」
G「ッ!?!?!?」カサカサカサカサ
肇「く、来るなやぁぁぁ!!!!!」ポイッ
ガシャーン!!!
肇「壺ぉぉぉ!!!!!」
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 22:18:55.28 ID:5LrJPLotO
肇「投げてしもうた!おじいちゃんの壺投げてしもうた!!!」
肇「割れてしもうたぁぁぁ!!!!!」
肇「……あれ?」
G「……」ピクピク
肇「……」
肇「……」
肇「……」ソロリ
肇「えいっ!」パスン
G「……」
肇「……」
肇「……勝った」
肇「藤原肇、勝ちました!!!」
肇「ありがとうおじいちゃん!!!」
肇「割れてしもうたぁぁぁ!!!!!」
肇「……あれ?」
G「……」ピクピク
肇「……」
肇「……」
肇「……」ソロリ
肇「えいっ!」パスン
G「……」
肇「……」
肇「……勝った」
肇「藤原肇、勝ちました!!!」
肇「ありがとうおじいちゃん!!!」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/18(火) 22:32:47.23 ID:5LrJPLotO
東京の街はとても賑やかで
土の匂いもしなくて
まだまだ戸惑うことばかり
だけど私はこの街で
輝いていきたいって
そう思うから
そう
故郷から遠く離れた
この街で
肇「……」
肇「…って、ポエム読んどる場合じゃねぇな」
肇「片付けんと」
肇「と、とりあえずティッシュにくるんで……」
ガサッ
肇「……」
肇「……」
肇「……ふぅ」
肇「……」チラッ
アシダカ「……」
肇「……」プルルルル
肇「もしもし、プロデューサーさんですか?」
肇「私の部屋に、来ませんか?」
お し ま い
土の匂いもしなくて
まだまだ戸惑うことばかり
だけど私はこの街で
輝いていきたいって
そう思うから
そう
故郷から遠く離れた
この街で
肇「……」
肇「…って、ポエム読んどる場合じゃねぇな」
肇「片付けんと」
肇「と、とりあえずティッシュにくるんで……」
ガサッ
肇「……」
肇「……」
肇「……ふぅ」
肇「……」チラッ
アシダカ「……」
肇「……」プルルルル
肇「もしもし、プロデューサーさんですか?」
肇「私の部屋に、来ませんか?」
お し ま い
引用元: ・藤原肇「黒い悪魔vs私」
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