1: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:30:47.360 ID:NUdo
世界観・ストーリーはP5ベース。KZ知らなくても大丈夫です。むしろ知ってる人いるのか
P5原作主人公不在、スレ主人公は別の秀尽二年転校生
KZのエンディングから開始、P5エンディングまでが目標

2: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:32:42.299 ID:NUdo
XXXX年11月XX日
チャイナタウン-幻覚の中


銃を構えた警官隊「」ピタッ

重武装の機動隊「」ピタッ


「なら何を選ぶのだ、悩める者よ?」

男「俺は死にたい」

「それが汝の選択か? 終焉を受け入れ、命を司りし金色の仮面を選ぶのか?」

「守るべき者どものために、死を受け入れるのか?」

男「ああ」

「汝に死の安息が訪れんことを。おお、悩める者よ」

3: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:33:31.973 ID:NUdo
現実-チャイナタウン


男「……」ハッ

警官隊「発砲開始!」

銃の引き金「指「」グッ」

男「!!」ダッ


――ダンッ ドサッ


男「」ドクドク……

4: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:35:52.783 ID:NUdo
20XX年4月9日
夢の中-小汚い部屋


>薄暗い部屋、テーブルを挟んだ向こうに、白衣の男が二人立っている。
>一方は金色の笑顔の仮面で、一方は銀色の泣き顔の仮面で顔を覆っている。
>二人とも、衰弱した老人か病人のように、その立ち姿はふらついている。


金の仮面「ヒヒヒ、久しぶりだな」

5: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:37:40.613 ID:NUdo
少年「お前たちは……?」

銀の仮面「悩める者よ、汝はもはや祭壇に立つ者にあらず。聖杯の導き満ちる地にて、我らの名を問う意義もまた、もはや有り得ぬと心得よ」

金の仮面「アンタとオイラたちが会うのは、これが最初で最後だぜ。だがまあ、名前は教えてやるよ。減るもんじゃないしな」

金の仮面「オイラは喜劇、こっちが悲劇。新生活には何かと入り用だろ? 今日はアンタのために、プレゼントを持ってきたのさ。オイラと悲劇で、3つずつ見繕ってな」


>新生活……
>そうだ、俺は確か、東京の下宿先に向かう電車に乗っていたはず……

6: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:39:04.275 ID:NUdo
少年「プレゼント……?」


>テーブルには、統一感のない物品が6つ置かれている。
>どれも、特別役に立ちそうには見えない……


悲劇「ここは物質の世界にあらず。形ではなく意味を見よ。かつて汝が抱きし想念が、それを成すであろう」

喜劇「そりゃまあ、実際にここにあるものをそのまま持って帰れってわけじゃないさ。要するにお守りというか、ご利益を選べってこと。ほら、この国じゃ、万物に神様が宿るって言うんだろ?」

喜劇「アンタがパッと見て思ったより、 ずっと ずっと 価値のある品さ。だから、全部くれてやるわけにもいかないんだな」

少年「……?」

喜劇「オイラがひとつ、悲劇がひとつ。合わせて2つは持って帰るんだ。アンタが持って帰れるのは、4つだけ。どれにするかは選んでいいぜ。優しいだろ?」


>テーブルの上にあるものは……


●喜劇のプレゼント
・切り札の仮面
 白黒の気取ったデザインだ。俺には似合わない気がする
・焦熱と劇毒の短剣
 刃先に何かが滴り、キラキラと光っている
・予告状
 何かのロゴと、「TAKE YOUR HEART」の文字が描かれているカードだ

●悲劇のプレゼント
・空の注射器
 新品ではなく、使われた形跡がある
・温かいハーブティー
 マグカップに注がれたハーブティー。湯気が立っている
・リヴァイアサンのぬいぐるみ
 デフォルメされた海竜のぬいぐるみ。幼児向けに見える

7: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:40:35.663 ID:NUdo
少年「……」

>品物をじっくり見ているうち、これはとても重要な選択な気がしてきた。
>どうしようか……


↓1安価
1.品物を選ぶ(選択安価へ進む)
2.「結局これはなんなんだ?」(全ての品物の詳細説明が聞ける。ただし選べるのが3個までになる)
3.その他(自由安価)

8: 【54】 22/10/06(木) 00:49:29.055 ID:YZ05
1

9: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 00:53:48.588 ID:NUdo
悲劇「おお、悩める者よ。再びの選択を、汝は如何とする?」


↓2~5安価(重複不可、同一ID書き込みは6時間に1回のみ有効)
1.仮面を取る
2.短剣を取る
3.カードを取る
4.注射器を取る
5.ハーブティーを取る
6.ぬいぐるみを取る

12: 【63】 22/10/06(木) 02:54:11.998 ID:YZ05
6

13: 【32】 22/10/06(木) 08:30:59.684 ID:9gSY
1

14: 【37】 22/10/06(木) 08:55:24.954 ID:YZ05
3

15: 【16】 22/10/06(木) 17:30:15.892 ID:YZ05
5

17: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 18:02:00.732 ID:NUdo
>品物を4つ選んだ。

悲劇「信念、英雄、神秘、そして休息を選びたるか、悩める者よ」

喜劇「オイラから2つ、悲劇から2つ……ね。なんだか気を使わせちまったみたいで悪いな?」

喜劇「じゃあ、残った2つ――挑戦と渇望は、このままオイラたちが持って帰るぜ」

少年「一体何を言っているんだ? それはナイフと注射器じゃないのか?」

喜劇「オイオイ……話を聞いてなかったのか!? つくづくそのクソ度胸には呆れるぜ」

喜劇「まあ、今更何を説明したって意味ないんだ。手遅れってやつだな。あるいは、時間切れかも」

喜劇「そうそう、最後に一言だけ言っとくぜ。実は一番のプレゼントは、今生きてるその人生なんだ。大事にしなよ! ヒヒヒ」

悲劇「時は満ちた。汝の選択が真実の幽けき標を照らさんことを、おお、悩める者よ」

>風景が歪み、意識が遠のいていく……

少年「ま、待て……!」

18: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 18:06:56.363 ID:NUdo
20XX年4月9日
現実-電車の中


少年「!」ハッ

>どうやら眠っていたようだ……

少年「……」スマホポチ

>電車が着くまでには、まだ時間がある。
>下宿先の喫茶店と、これから世話になる診療所の場所を確認することにした。


>……

>……


車内放送「次は、四軒茶屋。四軒茶屋。お出口は……」

19: >>16ありがとうございます 22/10/06(木) 18:24:40.362 ID:NUdo
20XX年4月9日
四軒茶屋-路地裏-武見内科医院前


少年「……」スッ

ドア「」ガチ、ガチッ

少年「?」


>まだ営業時間のはずだが、鍵がかかっている……

>どうしようか?


↓1安価
1.さらに激しくドアを揺さぶってみる
2.先に喫茶店へ行く
!.ドアの鍵を壊す 居合0
※居合……瞬時の判断や本能的な反応による行動であることを意味する。
 直接その選択肢を選ぶことはできず、安価先レスの秒数(コンマではない)下一桁の数字が居合の指定数字と一致する場合、安価結果がその選択肢に変化する。
 条件のある選択だからといって正しい選択であるとは限らない。

21: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 18:57:02.085 ID:NUdo
 


少年「……!」

ドア「」ガタガタガタガタ!

ガタガタガタガタ!

ガタガタガタガタ!

女の声「ちょっと、何やってんの!?」

少年「?」ピタ クルッ

白衣の女「貴方……そっか。今日から通院なんだっけ」

少年「……」

白衣の女「どいてくれる? 鍵、開けらんないでしょ」

22: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 19:14:31.212 ID:NUdo
20XX年4月9日
武見内科医院-診察室


白衣の女「地方からはるばるご苦労さま。私が武見、貴方の経過観察を引き継いだ内科医よ」

武見「いつまでになるかわからないけど、これからは私が貴方の診察と投薬をやる」

武見「前の先生とはやり方が違うでしょうけど、さっさと慣れてね。私も、貴方ひとりのために親切してあげられるほど暇じゃないから」

少年「……」

武見「まず確認。貴方は"クロノスキゾフレニア"……不定時精神失調に罹っている。そうよね?」

少年「ああ」

武見「急に時間が飛んだり、かと思えばゆっくりになったように感じる奇病。罹患者の前例は――ゼロ」

武見「原因はもちろん不明。症状にも謎が多いから、特殊な調合薬での対症療法しかない。そして、それを扱える医者は限られている」

武見「貴方の地元でそれができた先生が亡くなった……と、ここまでは聞いてる」

武見「でも、どうしてこんな場末の診療所に来たわけ?」

武見「前のところは大病院ではないまでも、名医で有名な先生のところだったんでしょ?」


↓1安価
1.「人が多いところは苦手なんだ」
2.「小さい方が通いやすい」
3.自由安価(他の選択肢と被る内容は不可)
!.「早く薬をくれ」 居合:2

23: 【46】 22/10/06(木) 19:22:13.495 ID:YZ05
3 名医だからと言って上手くマッチするとは限らない 違うアプローチを試したくなった

24: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 19:38:56.395 ID:NUdo
少年「確かに、あの人は名医だったと思う。忙しいはずなのに、それでも俺にも親身になってくれた」

少年「最初に俺が"事故"を起こした時も、俺を信じて薬を作ってくれた」

武見「……精神暴走。飛んだ時間の中、あなたは自分自身をコントロールできない……」

少年「」コク

少年「幼い頃に俺自身が負わせた怪我の古傷が、あの人が亡くなった遠因だったらしい」

少年「そう聞いて、俺は、あの人は俺を診る医者として優しすぎたのかもしれないと思ったんだ」

少年「本当は、"優秀だけど冷たい"くらいがちょうどいいんじゃないかって」

武見「そう」ため息

武見「ちゃんとリサーチしてるってわけね。利口な患者で何より」

武見「なら、薬の打ち方もわかるよね?」

少年「三日ごとに投薬を受けること。どうしても受けられない場合、日にちを合わせて予備薬を打つこと。薬を打たないまま三日経った場合、不要な外出は控えること」

武見「よろしい。そのルールは変わらないから、きちんと通院を続けてね」

25: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 19:44:42.538 ID:NUdo
●暴走とリスク
少年の行為判定で[リスク*5]以下の数値が出た場合、表の結果を無視して暴走する。
暴走時すると、重大なペナルティが発生する。
暴走してもリスクはリセットされないが、リスクを下げる方法が他に存在する。
リスクは初期値1、最小値1、最大値3。
3日経過すると、リスクが1上昇する。
武見内科で投薬を受けるか予備薬を打つと、リスクが1低下する。

26: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 19:44:51.189 ID:NUdo
●暴■とリス■
少年の行為判定で■■■以下の数値が出た■■■表の結果を無視■■暴走する。
暴走時すると、重大なペナルティが発生する。
暴■■■■■クはリセットされな■■、リスクを下げる方法が他に存在する。
リスクは初期値1、最小値1、最大値3。
3日経■すると、リ■クが1上昇する。
武見内科で投薬を受けるか予備薬を■つと、リスクが1低下する。

27: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 19:45:18.157 ID:NUdo
●暴走とリスク リヴァイアサンのぬいぐるみ"信念"ボーナス
少年の行為判定で[リスク*2]以下の数値が出た場合、表の結果を無視して暴走する。
暴走時すると、重大なペナルティが発生する。
暴走してもリスクはリセットされないが、リスクを下げる方法が他に存在する。
リスクは初期値1、最小値1、最大値3。
3日経過すると、リスクが1上昇する。
武見内科で投薬を受けるか予備薬を打つと、リスクが1低下する。

30: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 20:00:03.063 ID:NUdo
武見「予備薬を最後に打ったのはいつ? 前の先生が亡くなった時、在庫を受け取ったはずよね」

少年「ちょうど3日前、最後の一本だった」

武見「そう。腕、出しなさい」

少年「……」スッ

少年の腕「」注射痕いっぱい

注射針「」チクッ

シリンダー「」チュー

――キィィン

少年「……!!」


>耳鳴りとともに視界が歪む……

>……すぐに落ち着いた。


武見「はい、お疲れさま。お金は月の下旬にまとめて請求するから、ちゃんと振り込んでね」

武見「親がいなくて生活保護を受ける立場でも、ルールはルールだから」

武見「……言っとくけど、ウチはバイトなんて募集してないよ」

少年「……」

武見「はい、帰った帰った」


>にべもなく追い出された……
>喫茶店へ向かおう。

31: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 20:13:55.235 ID:NUdo
路地裏-純喫茶ルブラン-店内


ドアベル「」チリンチリーン

少年「……」テクテク


>昼時だが、店内に客はいないようだ……

>カウンター奥に、エプロンをつけた人影が見える。


マスターらしき男「いらっしゃい……っと」振り向き

マスターらしき男「ああ、今日って言ってたっけか。ちっと待ってろ」


>コーヒーの匂いがする……

>なにやら書類を手にして、男がカウンター奥から出てきた。


マスターらしき男「ええと、なになに……」


↓1安価 少年の氏名
1.>>1が決める
2.自由安価(日本名、名前の読みに"りゅう"か"たつ"を含むこと)

32: 【32】 22/10/06(木) 20:47:16.598 ID:YZ05
2 水谷 龍樹(たつき)か芳賀 辰明(はが たつあき)微妙な感じなら1が決める感じで

33: 名無しさん@おーぷん 22/10/06(木) 23:16:35.202 ID:NUdo
マスターらしき男「そうそう、芳賀辰明だった。もう年かね、男の名前は頭に入んねえや」

マスターらしき男「……で、間違いないよな?」

辰明「ああ。あんたがマスターの佐倉か?」

マスターらしき男「佐倉惣治郎だ。一年を目処に、東京での下宿としてここの屋根裏部屋を貸してやる」書類をカウンターに置き

惣治郎「持病の精神病で両手両足程度じゃきかない傷害事故を起こし、特定高度資格を有する医師の診察と投薬が必要……」

惣治郎「で、前の医者がいなくなったってのと、金も信用もなくてここに行き着いたと」

辰明「……」

惣治郎「先に言っとくがな、店で暴れたらその日にでも叩き出すぞ」

惣治郎「黒だか白だかなんの病気か知らんがな、ウチは客商売やってんだ。そんなモン言い訳になると思うなよ」

惣治郎「下宿代の支払いも待たねえ。月末にはキッチリ耳揃えて払え。お前みたいのでも無駄遣いしなきゃ払える額なんだからな」

惣治郎「病人は病人らしく、静かに暮らせ。大人しくしてりゃ、住むとこと飯は出してやる」

辰明「そのつもりだ」

惣治郎「そうかい」

惣治郎「ああ、そうそう。屋根裏部屋の片付けは夜、店閉めてからお前ひとりでやれ」

惣治郎「それまでは邪魔にならないよう、昼飯食ったら診療所なり買い物なり外で時間潰してろ。6時回るまでは戻ってくるな」

辰明「……」


↓1安価
1.わかった
2.下宿代を出すのに、掃除を手伝ってもくれないのか?
3.自由安価

34: 【56】 22/10/06(木) 23:22:35.796 ID:YZ05
1

35: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 01:58:29.929 ID:VVy0
辰明「わかった」

惣治郎「……なんだ、案外物わかりがいいじゃねえか」

惣治郎「ああ、飯は医者に止められてるモンとかあるのか?」

辰明「いや」

惣治郎「そうか。ならカレーとコーヒーで大丈夫そうだな」

辰明「カレーにコーヒー……?」

惣治郎「食えばわかるさ。ほれ、テキトーなとこ座ってな。すぐに出す」


>……

>これは……

>とても、うまい!!


辰明「」ガツガツムシャムシャ

スプーン「」カランッ

皿「」カラッポ

惣治郎「病人とは思えねえ食いっぷりだな……その分じゃ、外でいきなりぶっ倒れたりはしねえか」

惣治郎「おい、6時過ぎとは言ったが、遅くなりすぎるなよ」

辰明「」コク スタスタ

ドアベル「」チリンチリーン

36: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 02:32:57.576 ID:VVy0
四軒茶屋駅ホーム


辰明「……」ジー

路線図「いやん見ないでぇ」


>……出てきたはいいが、どこへ行けばいいだろうか?


↓1安価 辰明の行き先
1.渋谷(雀荘で時間を潰す)
2.秋葉原(ゲームセンターで時間を潰す)
3.市ヶ谷(釣り堀で時間を潰す)
4.自由安価(原作で行ける場所のみ。具体的に何をするかも要併記)

37: 【75】 22/10/07(金) 05:54:06.946 ID:CFqB
4 神保町の古書店街で店巡りや立ち読みしつつ読書用の本を探してみる

38: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 12:10:43.992 ID:VVy0
辰明「……」財布パカッ

財布「まあええんとちゃう?」


>まだ多少余裕がある。

>下調べせずに馴染みのない雀荘で稼ぐのは危険かもしれない……

>今日は他のことで時間を潰した方がよさそうだ。


辰明「……」キョロキョロ

神保町古書フェアのポスター「ここやで」

辰明「……!」

39: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 12:12:49.837 ID:VVy0
神保町-古書店街


辰明「……」キョロキョロ

道行く人「」スタスタ

カップル的な人たち「ペチャクチャ」

理想のテンポを刻む人「シェイシェイハ!シェイハッ!シェシェイ!ハァーッシェイ!」スタタタ ドンッ

辰明「!」ドンッ ヨロッ

理想のテンポを刻む人「お前人混みの中で突っ立ってた結果だよ?」スタタタ

辰明「……」


>土曜日だけあって、人が多い……

>とりあえず、順番に書店を見て回ろう。



>……

>半分近く回ったが、気になる本が見つからない……

40: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 12:15:37.337 ID:VVy0
古書店街-床園(とこその)書店


自動ドア「」ガーッ

無愛想な男店員「いらっしゃい」スマホポチポチ

辰明「」スタスタ

陳列棚たち「」ドドドドド


>……!

>気になる本がいくつかあるが、どれも値が張る!

>買うとすれば一冊に絞る必要がありそうだ……


本リスト:
●剣豪武勇譚
 昔に読んだ本だ。表紙が懐かしい
 (度胸:MAX「不死身」)
●三人のDO ITおじさん
 三名の著者が勉学や仕事への向き合い方を伝える熱い啓発本……らしい。知識が上がるかもしれない
 (知識:1「休みがち」)
●山田爆裂
 奇想天外な爆弾を次々に解体する小説……らしい。器用さが上がるかもしれない
 (器用さ:3「技アリ」)
●メイドルイドⅡ
 魔法使いのメイドの視点て綴られる日記形式小説の第二部……らしい。優しさが上がるかもしれない
 (優しさ:3「庇護者」)
●YOKOHAMA最速伝説
 挿入ポエムが評判のダーク公道ファンタジー小説……らしい。魅力が上がるかもしれない
 (魅力:1「路端の石」)


↓1安価 辰明が書店ですること(本は読破するまで効果が発生しない)
1.立ち読みして買う(リストから一冊選んで入手し、読み進める。時間経過)
2.買ってさらに他の店を回る(リストから一冊選んで入手し、ランダムイベントへ。時間経過)
3.他の本を探す(どのような本を探すかの自由安価。その本を買って読む。時間経過)
4.自由安価

41: 【70】 22/10/07(金) 12:19:55.365 ID:CFqB
2 選べるならYOKOHAMAかな

42: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 12:46:04.031 ID:VVy0
>YOKOHAMA最速伝説をレジへ持っていった。


無愛想な男店員「こちら1点で14万3000円になります」

辰明「これで」

無愛想な男店員「14万3000円ちょうどいただきます。ありがとうございました」


>ブックカバーをつけてもらえなかった……


自動ドア「」ガーッ

辰明「……」テクテク


↓1コンマ 
※書き込みの名前欄36またはミリ秒下二桁、random「100」は振り直し、random「0」で特殊イベント
70~:薙瓜書店で手がぶつかる
~69:テキトーに立ち読みして帰った
ゾロ目:……冗談じゃねえ……

43: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 12:47:03.366 ID:VVy0
名前欄「!random(!は半角)」と書くべきでした。
改めて↓1

44: 【32】 22/10/07(金) 12:48:16.314 ID:CFqB
ゾロ出たら赤○か…

45: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 13:09:23.043 ID:VVy0
>その後も古書店街を見て回ったが、めぼしいものは見つからなかった……

>帰った後、惣治郎の許可を得て掃除を始めた。


>……

>……かなり手こずった。



ルブラン-屋根裏部屋


惣治郎「一段落、ってとこか。まあ住めるようにはなったわな」

辰明「ああ。残りも明日には片付ける」

惣治郎「明日は秀尽に行くぞ。片付けはまた夜にやれ」

辰明「シュウジン……秀尽学園高校か? 登校は明後日からのはずだが」

惣治郎「先生方に挨拶回りだよ。お前の受け入れ先になってくれる高校、この辺じゃ他になかったって話だろ」

惣治郎「こういうところでコツコツ信用稼いどかなきゃ、何かあった時困るのはお前なんだぞ」

辰明「……」

惣治郎「今までは地元の縁であれこれ大目に見てもらえたのかもしれんがな、ここじゃそうはいかねえんだ。自覚持てよ」

惣治郎「朝から出かけっから、やることもねえならさっさと寝とけ」

辰明「」コク

46: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 13:09:41.483 ID:VVy0
>その夜、特に夢は見なかった。

47: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 13:28:26.088 ID:VVy0
4/10 昼
蒼山-秀尽学園高校-校長室


>渋滞で到着が遅くなった上、軽い挨拶のつもりが、事前に聞いていなかった追加書類を書かされた……


校長「改めて伝えておくが、君の病気が原因で問題が起きた場合、特別支援学級のある他所の学校に移ってもらうことになる」

校長「正直、君のような人間を受け入れるか迷ったんだが、まあ、色々と都合があってな……」

校長「とにかく気をつけたまえ。お互いのためにな」

校長「こちらが担任の川上先生だ」チラ

疲れた顔の教師「……川上貞代です。これ、学生証」

川上「校則にはきちんと目を通しておいて。それから、君が問題を起こしても、私は一切庇えません」

川上「……そういう約束ですよね、校長先生?」

校長「うむ。全ては彼の責任だ」

辰明「……」


↓1 辰明の行動
1.黙っている
2.「そういう話は俺のいないところでしてくれ」
3.自由安価

48: 【11】 22/10/07(金) 13:45:07.936 ID:CFqB
3 受け入れてくれた事への感謝をしたり迷惑を掛けない事を誓ったり外面を良くしてみる

49: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 17:23:49.070 ID:VVy0
辰明「受け入れには感謝しているし、責任を取れというなら取る。だが、その手の小言は今度にしてくれ」

辰明「惣治郎は店を空けて来ているんだ。これ以上俺のことで時間を取りたくない」

校長「……わかればよろしい。あとは言葉遣いを治すことだ」

校長「しかし佐倉さん、注意しておいて下さいよ。外でトラブル起こさないように」

惣治郎「分かってますよ。医者にもきちんと行かせます」

川上「はぁ……明日登校したら、職員室に来なさい。教室まで案内するから」

辰明「」コク

惣治郎「そんじゃ、失礼します」


>特に心証はよくならなかったようだ……

50: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 17:24:32.037 ID:VVy0
秀尽学園高校-エントランス


惣治郎「助け舟でも出したつもりだったのか?」

辰明「"大人しい生徒"らしくしたつもりだったが」

惣治郎「本当に大人しいガキなら、余計な口出しなんてしねえし、教師相手にタメ口利いたりしねえだろうが」

辰明「……」

惣治郎「……チッ。帰るぞ」


>その後、地下鉄の脱線事故が原因の長い渋滞に巻き込まれ、帰りは遅くなった……

51: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 17:53:30.719 ID:VVy0
4/11 朝
電車の中


>蒼山一丁目駅は遠い……
>本を読んで時間を潰すことにした。


YOKOHAMA最速伝説「」ヌッ

辰明「……」ペラッ


>奇抜な台詞回しや唐突なポエムが目を引くが、夜の架空都市YOKOHAMAの冷たい空気やレースの熱さも伝わってくる。

>……公道レースを題材にした小説なのに、主人公が何度も車をぶつけて蛇行しながら走っている。
>どうしてそのシーンに主人公の独白ポエムを挿入しようと思ったのだろうか……

>……1/3ほど読み進めた。

52: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 17:54:29.584 ID:VVy0
蒼山一丁目駅-出口


出口でもたつく人々「」ザワザワ

辰明「?」

辰明「……!」


>外は雨が降っているようだ。天気予報では晴れだったが……
>見たところ、すぐには止みそうにない。

>どうしようか?


↓1安価 学校までの道のり
1.雨を気にせず歩いて行く
2.急いで走って行く
3.タクシーを呼ぶ

53: 【82】 22/10/07(金) 17:57:51.517 ID:CFqB
2

54: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 18:04:44.723 ID:VVy0
辰明「」ダダダ

正面を歩く生徒(何だ?)クルッ

正面を歩く生徒「うわあっ!?」

辰明「」ヒュッ

真下にいる生徒(飛び越えた!?)

辰明「」ズザアッ ダダダ……

生徒「は、はええ……」


駅から出てきた金髪の生徒(……運動部にあんなヤツいたっけか?)

55: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 18:29:32.160 ID:VVy0
秀尽学園高校-2F職員室前


>扉から中を覗くと、間もなく中にいた川上がこちらに気付いた。


川上(……? 傘どうしたのかしら)

川上「おはよう。まずは遅刻せずに来られたみたいね。明日からもその調子でお願い」

川上「ホームルーム始まる時に教室まで一緒に行くから、それまでここで待っててくれる?」

辰明「ああ」

川上「……」ため息

川上「じゃあ、後でね」スタスタ


>……


憶測でものを言う男子「なあ、あいつって……」ヒソヒソ

流されやすい男子「何十人も病院送りにしたっていう……」ヒソヒソ

井戸端会議をする女子「噂じゃ、死なせた人もいるとか……」ヒソヒソ

ぶりっこbot女子「やだぁ、こわーい……」ヒソヒソ


↓1安価 辰明の反応
1.黙っている
2.ひと睨みする
3.「陰口ならよそでやれ」
4.その他

56: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 18:29:45.126 ID:VVy0
「その他」じゃなくて「自由安価」でした。
改めて↓1

57: 【89】 22/10/07(金) 18:51:39.246 ID:CFqB
1

58: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 20:33:39.541 ID:VVy0
辰明「……」チラ

廊下の掲示板「バレー部地区大会出場!」

辰明「……」


>……

>……


チャイム「」キーンコーンカーンコーン

ドア「」ガラッ

川上「お待たせ。教室はこっちよ」

川上「……自己紹介、余計なことは喋らないようにしてよね」

59: 名無しさん@おーぷん 22/10/07(金) 20:33:45.931 ID:VVy0
秀尽学園高校-2-D教室


一般着席生徒たち「」ザワザワ

川上「……えっと、転入生を紹介します。芳賀辰明君」

川上「通院の都合で、地元から東京へ引っ越してきたそうです」

川上「じゃあ、みんなに一言お願い」

辰明「……」


↓1安価 辰明のファーストコンタクト
1.「よろしく」
2.「気持ちはわかるが、ほどほどに頼む」
3.自由安価

60: 【39】 22/10/07(金) 20:56:04.321 ID:CFqB
3 よろしくお願いしますとちゃんと敬語を使う

61: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 01:16:32.398 ID:XU2C
辰明「……よろしくお願いします」ペコ

一般着席生徒たち「声ひく……」「ねえこっち見なかった?」ヒソヒソ

辰明「……」

川上「ええと……」

川上「席は、あそこね、空いてるとこ」

川上「悪いんだけど、近くの人、今日は教科書見せてあげて」

一般隣席女子「最悪……」ボソ


>俺の席周辺が気まずい空気に包まれたまま、授業が始まった……

>……

>……


↓1コンマ 登校初日の首尾
90~ 無事に放課後を迎えた
50~89 5限目の途中で……
~49 昼休みに……

62: 【80】 22/10/08(土) 01:17:51.916 ID:Q2nJ
色々とハードだな

63: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 02:09:04.115 ID:XU2C
4/11午後
2-D教室


生物の蛭田「――とまあ色々例を挙げたように、スケッチとは"大まかに描く"ことを指す。その大まかという部分さえ、目的次第で曖昧になるわけだ」

辰明「……」ズキッ


>頭が痛む……


生物の蛭田「細胞のスケッチをする際に一本線で書くことがルールとなるのは、絵ではなく図としてのスケッチであるためで――」


>痛みが強くなってきた……


辰明「……」頭抑え

ペン「」トサッ

生物の蛭田「おや。キミ、大丈夫かい? ええと、高巻さんの後ろの」

眠りかけていた男子「!?」ガタッ

小心な女子「ひっ」

64: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 02:10:12.944 ID:XU2C
生物の蛭田「そういえば、持病があるんだったっけね。無理せず保健室へ行くといい」

生物の蛭田「誰か近くの人、付き添ってあげてくれるかな」

臨席の女子「……」目そらし

後ろの男子「……」寝たフリ

高巻と呼ばれた女子「……はぁ。先生、私が行ってきます」ガタ

高巻「芳賀くんだっけ。立てる?」

辰明「あ、ああ……」スッ

辰明「……すまない。頼む」


>クロノスキゾフレニアに頭痛の症状はない。
>暴走の心配はないはずだ……


高巻「」テクテク

辰明「」テクテク

心ない生徒「」ヒソヒソ

辰明「……?」


>すぐ近くで何か言われたようだが、よく聞き取れなかった……

65: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 02:14:11.187 ID:XU2C
1F中庭通路


高巻(ちゃんとついて来てるわよね?)テクテク クル

辰明「……!」ピタ


>粘つくような、何かとてつもなく大きい気配がする……!


高巻「? ちょっと、大丈夫?」

辰明「――」


↓1安価 辰明の行動
1.「逃げろ!」
2.自由安価
!.高巻を強く突き飛ばす 居合0

66: 【26】 22/10/08(土) 05:10:09.085 ID:Q2nJ
2 もう一人で大丈夫だから教室に戻ってくれと嫌な気配から引き剥がしてみる

67: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 05:29:04.981 ID:XU2C
辰明「高巻、もういい。ここまで来れば後はわかる。戻ってくれ」

高巻「え? 何よ急に」

辰明「いいから教室に戻ってくれ!」

辰明「……!!」


>ダメだ、間に合わない!


赤と黒の波動「」ズモモモモ

辰明「!!」

高巻「な――!?」


>意識が、感覚が、塗りつぶされていく……

68: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 05:53:58.493 ID:XU2C
4/11 昼
???-大広間


>数秒もしないうちに、感覚は鮮明さを取り戻した。
>赤い絨毯、石造りの壁、シャンデリア……
>明らかに中庭ではなく、そして学校でもない。


高巻「なによ、これ……!?」

辰明「静かにしろ。何か聞こえる」

高巻「何言ってんの? 何かって何よ!?」


ガシャンガシャン
ガシャンガシャン


辰明「……いや、もう遅かったか」

仮面の番兵A「……」ガシャンガシャン

仮面の番兵B「……」ガシャンガシャン


>甲冑を着た番兵たちから敵意を感じる……!


高巻「もおおお! 一体全体なんなわけ!? ここどこ!? 学校は!?」

高巻「その格好も! 説明して!」

辰明「よせ、話が通じる相手じゃ――」

69: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 06:00:36.915 ID:XU2C
番兵A「姫、なぜこのようなところに!?」

高巻「へ?」

辰明「」絶句

番兵B「ご安心ください、姫。我々がカモシダ様のところへご案内いたします」

番兵B「その侵入者の処分もお任せ下さい。すぐに済ませますので」

高巻「ちょちょちょっと、なんで鴨志田の名前が出てくんのよ!?」

高巻「てゆーか、侵入者? 処分? ワケわかんないことばっか言わないでよ!」

高巻「いいから、説明しなさいっての!」

番兵A・B「……」見合わせ

70: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 06:15:53.367 ID:XU2C
番兵A「侵入者に襲われたショックで錯乱したおられるに違いない。俺はカモシダ様にこのことをお伝えする!」

番兵B「ああ、応援も呼んでくれ! 侵入者はともかく、姫がどうなさるかわからんからな」

番兵A「了解した!」ガシャンガシャン


番兵B「姫から離れろ、賊! おとなしく王の裁きを受けることを選べば、今すぐに殺しはしない!」

高巻「殺すって……」

高巻(でもあの鎧とか盾、コスプレ用みたいな軽いやつじゃなさそうだし……剣も撮影用のゴム刀とかじゃないし……)

高巻「冗談でしょ?」サーッ

番兵B「ご安心ください、姫! 姫にはもはや指一本触れさせませぬ!」

高巻「……」呆然

辰明「……」ジリ


>……素手ではとても対抗できそうにない。


辰明の拳「」グッ


>だが、放心状態の高巻を放って逃げることはできない!


辰明「……」目を閉じる


>瞼の裏で暗闇が揺れる……



↓1コンマ 番兵との戦闘
90~99 辰明死亡
71~89 辰明死亡
45~70 辰明死亡
1~44 辰明死亡

71: 【79】 22/10/08(土) 07:17:25.586 ID:Q2nJ
死ぬのか…

73: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:45:35.981 ID:XU2C
辰明「!」パチ

辰明「」ダッ

番兵「ふっ!」
盾「」ゴオ

辰明「!」サッ

番兵「そら!」
剣「」シュバ

辰明「……」

辰明の足「」スッ

剣「」スカッ
辰明「……」半身回避

辰明「……」ダッ

番兵「ちょこまかと!」ガシャンガシャン

74: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:45:52.492 ID:XU2C
辰明「……」タタタ

壁「」ヌーン

番兵「追い詰めたぞ!」
剣「」ブウン

辰明「!」ダンッ

辰明の足「壁「」」ガッ
辰明「……」ダンッ

番兵「なに!?」クルッ

辰明「!!」ダッ
辰明の拳「」ギュッ

番兵「ふん、素手で何ができる!」
盾「」ゴオ

辰明の足「」ピタ ギュイッ
辰明「」クルッ
辰明の拳「」パッ
辰明の手「盾の端「」」ガシ

番兵「バカめ、串刺しだ!」
剣「」ヒュオ

辰明「」クルッ
剣「辰明の鞄「」」グサァ

番兵(こいつ、鞄で剣を……!)

75: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:46:04.539 ID:XU2C
番兵「ふん、賊にしては中々やるようだな」
番兵の手「」パッ

辰明「……」グッ
番兵の剣「」スポッ

辰明の手「剣「」」グッ
辰明「……」チャキッ


番兵「……」ジリ
番兵の盾「」

辰明「……」ジリ
番兵の剣「」


辰明「!」ダッ

76: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:46:53.667 ID:XU2C
番兵「だが! これで終わりだああ!!」
番兵「」グチャァドロドロ
辰明「!!?」
ジャックランタン「ヒホホー!!」ボボボ
火球「」ゴッ!

辰明「……!」グッ
番兵の剣「」シャキン!

剣と火球「」ガキィィイン!

番兵「!!?」

反射火球「」ゴッ!

ジャックランタン「うわっちホ!」ヨロ

77: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:47:29.987 ID:XU2C
辰明「……!!」
番兵の剣「」ビュッ


ズバァッ


ジャックランタン「そんな」

ジャ/ックランタン「ありえん……ホ……」ジワァ

ジャ/ックランタン「」消滅

78: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:48:10.511 ID:XU2C
辰明「高巻、しっかりしろ! 今のうちにこの場を離れ……」


……ション

ガションガション


辰明「……!?」



番兵A「」番兵C「」番兵D「」番兵E「」
番兵F「」番兵G「」番兵H「」番兵I「」



ガションガションガションガションガションガションガションガション
ガションガションガションガションガションガションガションガション



辰明「――」

79: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:48:40.120 ID:XU2C
辰明「……!!」バッ
辰明の手「番兵の剣「」」ギュッ

番兵たち「」ガションガションガションガションガションガション
番兵たちの剣「」ヒュヒュヒュヒュヒュ

辰明「」ドッ ドドドスッ


辰明の体「」ドクドク……
突き刺さった剣「辰明の血」タラー……

80: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:49:21.050 ID:XU2C


>いや……それじゃうまくいかない。


81: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 07:55:15.978 ID:XU2C
キュルルルルル!!


……ーラタ」血の明辰「剣たっさ刺き突……グトグト」「体の明辰ッズドドト ッ゙ト」「明辰ュヒュヒュヒュヒュヒ」
「剣のちた兵番ンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカ」「ちた兵番ッュ゙キ」」「剣の兵番「手の明辰ッ゙
ハ」!!……「明辰」――「明辰ンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョジカンョ
ジカンョジカンョジカンョジカンョジカ」「I兵番」「H兵番」「G兵番」「F兵番」「E兵番」「D兵番」「C兵
番」「A兵番」?!……「明辰ンョジカンョジカンョシ……」……れ離を場のこにちうの今 !ろしりかっ
し、巻高「明辰滅消」「ンタンラクッ/ャジァヷシ」……ホ……んえりあ「ンタンラクッ/ャジ」な
んそ「ンタンラクッャジッァ゙バスッュ゙ヒ」「剣の兵番」!!……「明辰ロヨ」!ホちっわう「ンタンラ
クッャジ!ッ゙コ」「球火射反」?!!「兵番!ンイィィギカ」「球火と剣!ンキャシ」「剣の兵番ッ゙ク」!……
「明辰!ッ゙コ」「球火゙ボボホ」!!ーホホヒ「ンタンラクッャジ」?!!「明辰ロ゙トロ゙トァャヂク」「兵
番」!!ああだりわ終でれこ !がだ「兵番ッ゙タ」!「明辰」「剣の兵番リ゙シ」……「明辰」「盾
の兵番リ゙シ」……「兵番ッキャチ」……「明辰ッ゙ク」」「剣「手の明辰ッ゚ホス」「剣の兵番ッ゙ク」……「明
辰ッ゚ハ」「手の兵番」なだうよるや々中はてしに賊、んふ「兵番)!……を剣で鞄、ついこ(兵番
ァザク」」「鞄の明辰「剣ッルク」「明辰オュヒ」「剣」!だし刺串、めカバ「兵番ジカ」」「端の盾「手
の明辰ッ゚ハ」「拳の明辰ッルク」「明辰ッイュ゙キ タ゚ヒ」「足の明辰オ゙コ」「盾」!るきでが何で手素、ん
ふ「兵番ッュ゙キ」「拳の明辰ッ゙タ」!!「明辰ッルク」?!にな「兵番ッン゙タ」……「明辰ッ゙カ」」「壁
「足の明辰ッン゙タ」!「明辰ンヴフ」「剣」!ぞため詰い追「兵番ンーヌ」「壁タタタ」……「明辰ンャジカンャ
ジカ」!とかまこょち「兵番ッ゙タ」……「明辰避回身半」……「明辰ッカス」「剣ッス」「足の明
辰」……「明辰゙ハュシ」「剣」!らそ「兵番ッサ」!「明辰オ゙コ」「盾」!っふ「兵番ッ゙タ」「明辰チ゚
ハ」!「明辰

82: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 08:00:45.722 ID:XU2C
番兵B「ご安心ください、姫! 姫にはもはや指一本触れさせませぬ!」

高巻「……」呆然

辰明「……」ジリ

辰明の拳「」グッ


辰明「……」目を閉じる



↓1コンマ 番兵との戦闘
70~99 番兵撃破、杏初期好感度2
1~69 番兵撃破、杏初期好感度1

83: 【63】 22/10/08(土) 08:03:15.091 ID:Q2nJ
この人ペルソナ要るのだろうか…?

84: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 08:05:26.625 ID:XU2C


>よし、これならうまくいく。

85: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 08:13:46.057 ID:XU2C
>>83冒頭で変なアプリ入ってないし夢も見てない。つまり……



辰明「!」パチ

辰明「」ダッ

番兵「ふっ!」
盾「」ゴオ

辰明「!」サッ

番兵「そら!」
剣「」シュバ

辰明「」クル
剣「辰明の鞄「」」グサァ

番兵「鞄で剣を!? くっ」
番兵の手「」パッ
辰明の手「剣の柄」グッ スルリ
番兵(速い!?)

辰明「!!」グンッ
番兵の剣「」ギュン!
番兵の首「」ドグッ

番兵「が、あ……」ジュワァ

番兵「」消滅

86: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 08:15:43.858 ID:XU2C
辰明「高巻! 高巻!?」

高巻「あ、え……?」呆然

辰明「……ちっ!」
番兵の剣「辰明の鞄「」」ドスッ

辰明「ふっ……!」グイッ
高巻「あっ」
辰明の肩の上「高巻「」」ドスッ

高巻「……!?」パクパク

辰明「黙って担がれてくれ」ダッ!


>急いで大広間を出た……

87: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 08:17:05.545 ID:XU2C
●予知とCP
辰明の行動安価で「予知する」を選ぶと、予知を開始する。
1CP(クロノスポイント)を消費し、通常通りに判定を行う。
その後、その結果を採用するか、予知をやり直すかを選ぶことができる。
予知による判定では暴走が発生しない。
CPは初期値10、最小値0、最大値10。小数あり。

89: >>88CP回復については後ほど…… 22/10/08(土) 08:35:37.975 ID:XU2C
謎の城-地下牢の並ぶ廊下



番兵い「」ガションガション

番兵ろ「」ガションガション

番兵い「お前も上からの連絡を?」

番兵ろ「ああ。侵入者がアン姫を攫ったらしいな」

番兵い「いや、それがアン姫とは別人らしい。アン姫はずっとカモシダ様の傍にいらっしゃったそうだ」

番兵ろ「うん? すると……結局どうなるんだよ?」

番兵い「両方とも侵入者として捕えろってことさ」

番兵ろ「なるほど。じゃあ俺はあっちを探すぜ」

番兵い「俺はこっちだな。上のやつが一人やられてるらしい、油断するなよ」

番兵ろ「ああ、お前もな」




牢屋の中の謎の生き物「……侵入者? 兵士を、倒しただって?」

謎の生き物「イヤ、この分じゃ降りては来ないか……もう警戒度が上がっちまって、警備が厳重になりすぎてる」

謎の生き物「そもそも上で戦ってたんなら、上から逃げた方がずっと速いしな」

謎の生き物「何者にせよ、また来てくれるといいんだが……」

90: >>88CP回復については後ほど…… 22/10/08(土) 08:52:56.047 ID:XU2C
謎の空間-謎の城前

謎の紫色の光「」ジリジリ


>敵の気配はもうない……


辰明「降ろすぞ」そっ

高巻「っと、とと」トッ フラ

辰明「乱暴に振り回して悪かった。大丈夫か?」

高巻「大丈夫……いや全然大丈夫じゃないけど」

辰明「怪我がないようで何よりだ」


高巻「……」キョロキョロ

高巻「ここ、秀尽の前……だよね」

高巻「つーか、秀尽学園高校って書いてるし。学校は……なんかわかんないけど」

学校だった城「すまんな」

高巻「そうだ、電話……」ポチポチ

高巻「ウソでしょ!? スマホ圏外って」

高巻「もう、どうしろってのよ!」

辰明「落ち着け」

高巻「こんな状況で落ち着けるかっての! むしろなんであんたは落ち着いてんのよ!」

辰明「さもないとあそこで殺されていた」

高巻「……!」ハッ

91: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 09:10:38.295 ID:XU2C
辰明「わからないことは考えても仕方がない。今はわかることから考えるんだ」

高巻「わかること……」

辰明「俺も考えを整理したい。質問に答えてくれ。できるな?」

高巻「……わかった」


辰明「学校がこうなる直前まで、頭痛がひどくて周りが見えなかったんだが……」

辰明「俺たちは、保健室へ行く途中で中庭にいたのか?」

高巻「そう。そこで芳賀くんが急に"戻れ"って言いだした」

辰明「ああ、その辺りからは俺も大丈夫だ」

辰明「それと、兵士が言っていた"カモシダ"という名前に反応していたと思うが、バレー部顧問の"鴨志田"のことか?」

高巻「え? ……そっか、転校生だもんね。あいつのこと知らないのも無理ないか」

高巻「その鴨志田で合ってるよ。あいつらの言うカモシダがホントにそうかは知らないけど」

92: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 09:11:08.950 ID:XU2C
辰明「わかった。質問はそれだけだ」

高巻「? これだけ?」

辰明「後わかっていることは、学校がこうなっていることと、スマホが繋がらないこと、空の色が妙なこと」

辰明「……そして、学校がこうなった時と似た気配が、この近くからすることだ」

高巻「学校がこうなった時……そうだ! あの時頭が真っ白……真っ赤? になって」

辰明「」コク

辰明「俺が高巻を遠ざけようとしたのは、その大きな気配の外へ行かせたかったからなんだが……」スタスタ


壁「ポスターたち」

破れたバツ印のポスター「コロセコロセコロセコロセコロセ」


辰明「これだ。このポスターから、あの時と似た気配を感じる」

93: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 09:12:14.921 ID:XU2C
辰明「単純に考えれば、スイッチや出入り口のような役割を果たしてくれると思う」

辰明「世界じゅうがこうなったとは思いたくないしな」

高巻「そんな漫画とかゲームみたいな……って、今がまさにそうなんだった」

高巻「じゃ、触ればいいの……かな?」

辰明「たぶんな」

高巻「……せーの、でいい? 一人だとちょっと怖いし」

辰明「」コク

高巻「ん、ありがと」

高巻「……」深呼吸

高巻「よし、行くわよ! せー、のっ!」

高巻の手「ポスター」バン
辰明の手「ポスター」バン


>ポスターに手を触れた瞬間、赤と黒の波動が視界いっぱいに溢れ出した!

>……

94: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 09:35:57.625 ID:XU2C
4/11 放課後
秀尽学園高校前-通路の陰


まばらに下校する生徒たち「」スタスタ


>あの異様な状態からは脱出したようだ……


高巻「はぁ、どっと疲れた……」スマホポチ

高巻「げ、もう下校時刻過ぎてる……」

辰明「……」スマホポチ


>頭痛に襲われたのは5時限目の終わり頃だったはず……
>改めて確認すると、それから30分と少し経ったようだ。


高巻「どーしよ、正直に言ったところで信じてもらえるわけないよね」

高巻「授業抜けたまま保健室にも行かなかったのはもうみんな知ってるだろうし」

高巻「魔が差してサボりました、とか……?」


↓1安価 辰明の行動
1.「サボりだったことにするしかないな」
2.「俺のせいにしろ」(暴走が起きたことにする)
3.自由安価

95: 【21】 22/10/08(土) 09:50:57.170 ID:Q2nJ
1

96: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 10:01:54.219 ID:XU2C
妙だなと思ったら4/11の5限は国語(川上)確定だった。テキトーに記憶を改ざんしてください。

97: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 18:04:58.773 ID:XU2C
辰明「サボりだったことにするしかないな」

高巻「はぁ……ただでさえ頭ぐちゃぐちゃなのに」

高巻「とりあえず職員室ね。早い内に謝りに行けばそんなに怒られないかもだし」

辰明「……」


>気が重いが、職員室へ向かおう……

98: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 18:06:14.279 ID:XU2C
秀尽学園高校-2F職員室


高巻「失礼します。川上先生いますか?」

川上「!!」ガタッ ズンズン

高巻「あちゃ……」


>俺たちの姿を認めると、川上の顔色が変わった……
>明らかに怒っている。


川上「君たち、どこ行ってたの? 保健室にもいなかったよね」

辰明「……」


↓1安価 辰明の返答
1.「学校の外だ」
2.「サボりだ」
3.「……」
4.自由安価
!.川上の発言より先に謝る 居合1

99: 【30】 22/10/08(土) 18:13:12.413 ID:Q2nJ
1

104: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 20:55:54.218 ID:XU2C
辰明「学校の外だ」

高巻「すみません。その……もう授業終わるしいいかな、って思っちゃって」

高巻「でも、やっぱり悪いかなと思って……」

川上「……はぁ」

川上(だからって、高巻さんはこんなことする子じゃないのに……)

川上(芳賀くんと何かあったのかもしれないけど、追求して大ごとになったら私の仕事が増えるし……)

川上(ああ、考えるのもめんどくさい……無事だったんだからいっか、もう)

川上「……いいわ。ちゃんと謝りに来てくれたし、今回は大目に見る」

川上「あの後保健室を見に行ったのは私だし、二人とも気分が悪くなって帰ったってことにしてあげる」

高巻「あ……ありがとうございます!」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「ありがとう」
2.「いいのか?」
3.自由安価
!.「損な性格だな」 居合6~8

105: 【46】 22/10/08(土) 21:01:30.087 ID:Q2nJ
3 すみませんでしたとありがとうございますをきちんと言う

106: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:15:05.627 ID:XU2C
辰明「……すみませんでした。ありがとうございます」

川上「芳賀くん。わかってると思うけど」

川上「もう二度とこんなことしないで」

川上「いいわね?」

辰明「……」コク

川上「よろしい」

川上「じゃ、もう帰りなさい。そもそも5限終わりなのだって、昨日の地下鉄事故の影響で帰りが遅くなるからなんだし」


>……

>高巻と別れ、家に帰ることにした……

107: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:15:37.530 ID:XU2C
4/11 放課後
秀尽学園高校前


辰明「……」テクテク

辰明「?」

古びたポスター「国民すべてを幸福な未来へ」


>壁に貼られたポスターから、あの時の気配をうっすらと感じる……
>近付くのはやめておこう……

108: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:18:14.167 ID:XU2C
4/11 夜
ルブラン


ドアベル「」チリンチリーン

惣治郎「おう、帰ったか」

惣治郎「どうだった、一日過ごしてみて。やってけそうか?」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「問題なさそうだ」
2.「どこへ行っても陰口ばかりだ」
3.「初日から酷い目に遭った」
4.自由安価

109: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:19:43.702 ID:FAvg
1

110: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:32:17.470 ID:XU2C
辰明「問題なさそうだ」

惣治郎「ならいい」

惣治郎「その調子で平穏無事にやってくれよ」


惣治郎のポケット「」ピリリ ピリリ

惣治郎の手「スマホ「」ピリリ ピッ」


惣治郎「おう、どうした」

惣治郎「……ああ、店閉めたとこだ。ちゃんと30分で行くってば」

惣治郎「……おい、突っ立ってねえで、さっさと上がれ。明日はちゃんと診療所行けよ」辰明に

辰明「」コク スタスタ

惣治郎「……違うって、男だよ。バイトを雇っただけだって」電話に

111: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 21:32:31.632 ID:XU2C
4/11 夜
ルブラン-屋根裏部屋


ベッド「」
浴衣の辰明「」ドサッ


>久々に思い切り体を動かしたせいか、今になって疲れが押し寄せてきた……

>あれはなんだったのだろうか……

>……

>……

112: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:03:15.104 ID:XU2C
4/12 朝
混雑する電車


軽そうな学生「猛スピードで駅突っ込むとか、運転手のヤツ、何考えてんだよ」

ダルそうな学生「知らないの? 運転手、アタマ完全にイってたらしいよ」

ダルそうな学生「ほら、ここんトコ、そういうの多いじゃん」

軽そうな学生「原因不明の暴走とか、突然、心がおかしくなるって話だろ」

軽そうな学生「……そういや、ウチの2年に来た転校生も、そんな噂なかったっけ?」

ダルそうな学生「そっちはヤク中だって聞いたけど」


>俺の噂は悪化しているようだ……

>……

113: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:03:39.422 ID:XU2C
>薬を打ってから3日が経った。
>リスクが1上がった。
>放課後、診療所に行かなければ……

114: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:03:59.231 ID:XU2C
4/12 朝
秀尽学園高校-校舎内


辰明「……」スタスタ

口さがない女子「ねえアレ……」ヒソヒソ

品のない女子「授業中に高巻さんと消えたっていう……」ヒソヒソ


>昨日のことも、既に噂になっているようだ……

>……

115: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:05:02.773 ID:XU2C
4/12 朝
秀尽学園高校-体育館


制服の辰明「……」スタスタ

鴨志田らしき男「ん? おい」

辰明「?」

鴨志田でよさそうな男「D組の芳賀、だな? 体操着はどうした。忘れたのか?」

辰明「体操着はあるが、運動は医者に止められている」

辰明「前の学校でも体育の授業は見学していたと伝えたはずだが……」

鴨志田「診断書のコピーなら俺も読んだぞ。でも、明確に禁止されてるのは"手具・器械を用いる運動"なんだろう?」

鴨志田「ならランニングや体操、バスケ、バレー辺りは問題ないじゃないか」

鴨志田「それとも、他に不安があるのか?」

鴨志田(誰も組んでくれない……とかな)ニヤ

鴨志田「まあ、やりたくないなら無理強いはしないさ。やる気のないやつに無理やりやらせても、輪を乱すだけだからな」

鴨志田「今まで通り見学して、明日の球技大会も見るだけにしとけばいい」


↓1安価 辰明の行動
1.「ああ、そうしておく」
2.「そこまで言うなら……」
3.自由安価

116: 【98】 22/10/08(土) 22:05:37.459 ID:Q2nJ
2

117: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:32:11.378 ID:XU2C
4/12 体育の時間
体育館


必死そうな男子「せいっ!」バシィ

ボール「飛び込んでくwww嵐の中www」ヒューン
床「いってえ」ドムッ

点数をカウントする男子「3対1!」

鴨志田「もっとギリギリに打てたはずだぞ三島! お前もバレー部なら根性見せろ!」

三島と呼ばれた男子「は、はいっ!」

辰明「……」


>結局、ボールはほとんどこちらに来なかった……

118: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:32:21.016 ID:XU2C
4/12 昼休み
秀尽学園高校-校舎内


不良っぽい金髪の男子「……」テクテク

好奇心旺盛な男子「なあ聞いたか? 転校生の話!」

話しかけるなオーラのある男子「どっちの転校生のどの話だよ……」

好奇心旺盛な男子「女子新体操期待の星もいいけどさぁ、ホットなのはやっぱD組の方だって!」

好奇心旺盛な男子「今日の体育のバレー、病気で休むのかと思ったら出て、でも何もできなかったんだってよ!」

金髪の男子(……あ?)

119: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:32:36.290 ID:XU2C
4/12 放課後
秀尽学園高校-2-D教室前


辰明「……」テクテク

出待ちする金髪の男子「おい、お前」

辰明「?」

金髪の男子「ちっとツラ貸せや。屋上行こうぜ」


↓1安価 辰明の行動
1.「喧嘩はごめんだ」
2.「診療所に遅れる」
3.自由安価

120: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:38:26.158 ID:0fmE
3 ツラを貸す
同じ内容なら2

121: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 22:39:06.371 ID:XU2C
1が同じ内容なのでそっちにします

123: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:02:25.199 ID:XU2C
辰明「喧嘩はごめんだ」

金髪の男子「ちげーよ、話するだけだって」

金髪の男子「それとも、俺のことで先公からなんか言われてんのか?」

辰明「いや。すぐに済むならそれでいい」

金髪の男子「そか。じゃ、こっち来い」

金髪の男子(……やっぱ違うよなぁ)

124: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:03:31.056 ID:XU2C
秀尽学園高校-屋上


>金髪の男子に連れられ、立入禁止らしい屋上へ出た……


金髪の男子「お前、今日の体育で手ぇ抜いたのか?」

辰明「……?」

金髪の男子「噂になってんだよ。わざわざ病欠取り消して出たのに、バレーで何もできなかったって」

金髪の男子「でもお前……ホントはできんだろ?」

金髪の男子「月曜、駅のすぐ外で見たんだよ。まっすぐ立ってるヤツを走り高跳びで越えてったの」

金髪の男子「そんなやつがバレーの試合で何もできないなんてことねーはずだ」

辰明「ボールが回って来なかっただけだ」

金髪の男子「……あ」

金髪の男子「そうか、お前も噂のせいで避けられてんだっけ」

金髪の男子「悪かったよ」

辰明「構わない」

金髪の男子「……しっかし、噂は噂だよな。話せるじゃねーか」

金髪の男子「爪弾きモン同士、俺たちくらいは仲良くしようぜ。俺、坂本竜司」

辰明「芳賀辰明だ」

坂本「辰明か、よろしくな」


>坂本はまだ話をしたいようだが、長話をすると診療所に間に合わないかもしれない……


↓1安価 辰明の行動
1.話を聞く
2.「すまないが、もう行かせてくれ」
3.自由安価

125: 【40】 22/10/08(土) 23:05:59.789 ID:Q2nJ
3 診療所に行かないといけないんだ また今度改めて話さないか?

126: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:32:20.995 ID:XU2C
辰明「診療所に行かないといけないんだ。また今度改めて話さないか?」

坂本「ああ、病気のことがあんのか。そりゃしゃーねーな……」

坂本「D組だよな? ちょうど明日は球技大会だし、フリーの時間に声かけに行くわ」

坂本「んじゃ、またな」


>坂本と別れ、帰ることにした……

127: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:33:33.082 ID:XU2C
4/12 夜
四軒茶屋-武見内科-診察室


キィィン……


>耳鳴りとともに、意識を揺さぶられる……

>リスクが1下がった。


武見「はい、おしまい」
空の注射器「」カチャ

武見「……? 右の足首の辺り、ちょっとめくってくれる?」

辰明「」スッ

辰明「!」


>いつの間にか腫れている。
>高巻を担いで城から逃げた時だろうか……

128: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:34:59.527 ID:XU2C
武見「ちょっと腫れてるけど……このくらいは放っておけばじき治るか」

武見「学校の体育の授業も休むなら、特に処置は必要ないね」

辰明「いや、体育の授業は出られるだけ出ることになった」

武見「え、そうなの?」

辰明「それに、明日は球技大会がある」

武見「ええー……薬、欲しい? 月末の支払いに上乗せするけど」

辰明「」コク

武見「ハァ……ちょっと待ってて」


>武見が何かを取りに行った……

>……

>戻ってきた武見は、湿布が一枚入った透明な袋を持っていた。


武見「はい、湿布」

武見「関節に少し傷が入っただけだと思うから、それ貼って寝れば朝には元通りのはず」

武見「クロノスキゾフレニアの薬とも違ってウチの完全オリジナルだから、諸々保証なし。自己責任でね」


↓1辰明の行動
1.「ありがとう」
2.「これだけか?」
3.自由安価

136: 名無しさん@おーぷん 22/10/08(土) 23:48:19.194 ID:9nMc
3
普通に礼を言って>>134

138: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:01:16.871 ID:hc4M
辰明「ありがとう」

辰明「……」ジ


>オリジナル調合の薬の噂は事前に知っていたが、本当にそこまで効くのだろうか……


武見「見つめたって、ビスケットみたいに増えやしないわよ」

武見「それとも、効き目を疑ってるの?」

辰明「……半分くらいは」

武見「そういうところも含めた保証なしなんだけど。やっぱりやめとく?」

辰明「いや」

武見「そ。じゃ、お大事に」


>診療所を後にした。

>……

>部屋の片付けを進めた後、渡された湿布を貼って床についた……

139: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:01:26.433 ID:hc4M
●CPの自然回復
辰明が一晩眠ると、2CP回復する。
丸一日かけてゆっくり休むと、4CP回復する。

140: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:01:34.079 ID:hc4M
●CPの自■回復
辰■■一晩眠ると、■C■回復する。
■一日か■てゆっくり■■と、■■P回復する。

141: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:01:41.349 ID:hc4M
●CPの自然回復 温かいハーブティー"休息"ボーナス
辰明が一晩眠ると、3CP回復する。
丸一日かけてゆっくり休むと、6CP回復する。

142: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:21:09.053 ID:hc4M
4/13 午前
秀尽学園高校-体育館


>振り分けられたチームの試合が始まる……
>コートに並ぼう。


相手チーム「」ヒソヒソ

体操着の辰明「……?」

貧乏くじを引いたD組男子「は、芳賀くん」

辰明「なんだ?」

貧乏くじを引いたD組男子「あ、いや、飛んできたボールは無理せず避けてもいいから、って。へへ……」

辰明「……」


審判の生徒「」ピピーッ!



↓1辰明の行動
1.普通にプレーする
2.予知を使う(1CP消費して予知開始)
3.ボールを避ける
4.自由安価

145: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:33:08.443 ID:EOCE
1

146: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:43:32.682 ID:hc4M
辰明(ギャラリーが多いな……)


↓1コンマ 行動結果
91~ 人間離れした正確性のレシーブとトスで点を入れる
56~90 辰明が集中砲火を捌き、他のメンバーが浮いたボールを活かして勝利
16~55 集中砲火を難なく捌くが、チームプレーができず敗北
~15 普通に下手だった辰明、集中砲火であえなくやられる

147: 【75】 22/10/09(日) 00:45:00.931 ID:HyxR

148: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:58:10.922 ID:hc4M
意地汚い敵男子「よっ!」バシィ

辰明「!」レシーブ
ボール「」ポーン

味方の男子「え、上がった!?」

チームの男子「おい回せ!」

はらからの男子「あっ、お、おう!」トス

チームの男子「はあっ!」バシィ

ボール・床「ぐああああああ!!」ドムッ

審判の男子「0対1!」

場「」シーン

意地汚い敵男子「なんだと……?」

小物の敵男子「は、話が違う! あいつはバレーからっきしなんじゃ」

往生際の悪い敵男子「た、たまたまだ! このまま集中砲火行くぞ!」

ギャラリーの女子(言っちゃダメでしょそれ……)

辰明「……」頬ポリポリ


>……

>試合に勝った!


試合参加者「ありがとうございましたー!」

味方だった男子「……」ソソクサ

チームだった男子「……」ソソクサ


>試合に出ていた男子は散り散りに逃げていった……

149: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 00:59:22.878 ID:hc4M
体育館壁際


>三島と呼ばれていた男子が近付いてきた……


三島「な、なあ芳賀……くん。ちょっといい、ですか?」

辰明「なんだ?」

三島「もしよかったら、この後の教師チームとの試合、チームに入ってくんないかな?」

三島「その……鴨志田先生ってめちゃくちゃ強いだろ? だからやりたくないってヤツもいてさ」

三島「さっきみたいに、来たボールを上げてくれるだけでいいから……」


↓1安価 辰明の行動
1.「構わない」
2.「チームプレイに向かない人間を入れるのか?」
3.「やりたくないのは俺も同じだ」
4.自由安価

150: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 01:05:33.727 ID:nlU4
1

151: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 01:18:28.716 ID:hc4M
辰明「構わない」

三島「ほ、ホント!? 助かるよ!」

三島「約束したからね!! それじゃ!」ダッ

辰明「……」ポツーン

152: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 01:30:51.929 ID:hc4M
>……

>プログラムは教師チームとの対戦へ進み、選手がコートへ呼び集められた。


鴨志田(ん? 芳賀のヤツがなんでここに……)

鴨志田(ふん、どうせ押し付けられたとかそんなところだろう)

鴨志田(三島に出るように言っておいて、打ち込んで憂さ晴らしするつもりだったが……)

鴨志田(ここで立場をわからせておくのも悪くないな)


真の仲間な男子「鴨志田先生のスパイクをブロックできればヒーローに……」

しょうきにもどった男子「雑念ありすぎだろ、怪我すんぞ」


三島「よ……よかった、ちゃんと来てくれて」

三島「オレや他のヤツの方に来たボールは放っといていいから、自分のポジションを死守しててくれ」

辰明「わかった」


>どうやら、バレー部顧問の鴨志田は相当強いらしい……
>この試合、どうするべきだろうか?


↓1辰明の行動
1.三島の指示に従い、普通にプレイする(予知選択可能)
2.積極的に動き、試合の流れを変えるつもりでプレイする(予知選択可能)
3.自由安価

153: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 02:02:15.527 ID:NMpS
2 予知使う

154: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 02:23:56.198 ID:hc4M
↓1コンマ 試合運び(予知中、CP9/10)
91~ ↓+鴨志田への顔面スパイク返しを決める
71~90 チャンスを逃さず攻撃に参加し、三島への顔面スパイクも代わりに取る
~70 やりすぎて場が凍りつく(予知初回のみ広範囲、2回目以降縮小)

↓2安価 予知結果の確定
1.確定する
2.やり直す(-1CP)

156: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 02:34:24.914 ID:nlU4
randomの方で合ってるよな?
確定で

161: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:16:07.536 ID:hc4M


>よし、これならうまくいく。

162: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:16:31.579 ID:hc4M
ボール「」ポーン

鴨志田「はぁっ!」バシィ

辰明「……」レシーブ

全てを守れると思った男子「貰った!」バシィ


>教師チームは鴨志田が攻撃、他の5人がそのサポートに専念しているようだ……


ボール「」シュウウ

ボートに乗れない男子「レシーブ!」ポンッ
ボール「」ポーン
ボートに乗れない男子(まずい、手元が狂った!)

辰明「!」ダンッ
辰明の手「ボール「」」ギュオ

ボール「」ドシューン

教師陣「!?」
ギャラリー「!?」
味方「!?」

ボール・床「いてえよおお」ドンッ

辰明「うまくリカバリーできたな」

三島「す、すげえ……」

ボートに乗れない男子「あれだけの実力を隠してたのか……!?」


鴨志田「……」ムッ

163: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:17:17.027 ID:hc4M
>その後、試合は徐々に鴨志田対俺の様相を呈してきた。

>それ以外は互いが互いのアタッカーのスパイクを止められず、試合展開が加速……


>そして22対24、こちらがマッチポイントへたどり着いた!

164: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:17:57.224 ID:hc4M
辰明「三島、大丈夫か?」

三島「あ、ああ。まだやれる……!」

三島(勝っちまうのか? 毎年、親睦とは名ばかりで生徒を見せしめにしてきた鴨志田に!)
三島の手「」ブルブル

ボール「」ポーン
しょうきにもどった男子「」サーブ

甘いボール「」ヒューン

鴨志田(来たか、絶好球!)

コバンザメ男性教師「ふっ!」レシーブ

腰巾着男性教師「鴨志田先生!」トス

鴨志田(素直にやられていればいいものを、調子に乗りやがって……!)ダンッ

鴨志田(もう多少重い怪我をしたって構わん! どうせいくらでももみ消せるんだ!)ググググ!!

鴨志田「おらぁぁーーーっ!!」ドガァ

165: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:18:08.300 ID:hc4M
ボール「お前人殺せんの?」ギュオオオオ

三島「ひっ!?」

三島(ダメだ、トスじゃあれは受けられない!!)

三島の視界「辰明「」ザッ」

三島(!?)

辰明「……!」
辰明の両手「ボール「」」パシュウッ

鴨志田「なっ……!」

ボール「たかいたかーい」ポーン

辰明「」スッ
三島の視界「」スッキリ
三島の視界「ボール「」」

辰明「三島!!」

166: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 03:18:43.042 ID:hc4M
三島「……っ!!」グッ ダンッ

三島「いっけええええ!!」バシィ

鴨志田(ダメだ、全力で振った俺では間に合わん! だがあの程度のアタック、他の誰かが――)

呆気にとられた教師陣「――」ヌボー

鴨志田(っこ、この、無能どもめぇ……!!)

ボール・床「やったぜ!」バシンッ

審判「……! ゲームセット!」バッ

ギャラリー「」ウオォォォ キャアァァァ

真の仲間な男子「や……やった! 勝ったんだ!」

しょうきにもどった男子「やったな三島! 大金星だぞ!!」ユサユサ

三島「あ……ああ!」ガッツポ


金魚のフン教師「……鴨志田先生、大丈夫ですか?」

鴨志田「あ、ああ……いや、ちょっと感動してしまいまして」

鴨志田「子が親を越えた時の気持ちというのは、こういうのを言うんですかね」

太鼓持ちの教師「さすが鴨志田先生だ!」

リテラシーのない女子「負けても相手の健闘を称える、鴨志田先生ってフェアプレイヤーよね!」


試合参加者「」セイレツー

試合参加者「ありがとうございました!!」


鴨志田(……くそ、くそ、くそ!!!)ギリッ

167: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 04:18:10.166 ID:hc4M
11/13 午後
中庭-飲食スペース


坂本「よーお、辰明!」バシッ

辰明「!?」グラ

坂本「見てたぜ、試合! 大活躍じゃねぇか!」

坂本「鴨志田の野郎、取り繕ってやがったが、腹ん中はきっとグツグツにちげーねー!」

坂本「いやー……ホンットいいもん見たわ! ありがとな!!」

辰明「……? 鴨志田に何か恨みでもあるのか?」

坂本「ああ、そうそう。その話も今日しようかなと思ってたんだ」

坂本「何飲むよ? 今日なら十本でも二十本でも奢るぜ」

辰明「……紅茶一本でいい」

坂本「はいよ」ピッピッ

自販機「良い子は一本ずつ買おうね」ガタガタ

坂本「」カキョップシュッ
辰明「」カキョッ

坂本「」ゴクゴク
丸テーブル「炭酸の何か「」ドンッ」

坂本「くー、うめぇ!」


>坂本のテンションは天井知らずだ……

168: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 04:18:59.729 ID:hc4M
坂本「そうそう、鴨志田ん話な」

坂本「俺、昔から陸上やってて、この学校も陸上部があるから入ったんだよ」

坂本「でも陸上部はもうねぇ。みんな走りを楽しんで、タイムも縮めてって、ようやくこれから結果が出るって時……鴨志田の野郎が潰したんだ」

辰明「潰した……? 一介の教師がどうやって?」

坂本「知らねえのかよ? 鴨志田、バレーの元金メダリストだからって、えばりちらしてやがんだ。校長だってアイツの言いなりさ」

坂本「初めはは元々いた顧問だった。いきなりクビにされて……そんで、テメェがのうのうと取って代わった。臨時だってな」


>語るにつれ、坂本の声が低くなってきた……


坂本「それからは練習にかこつけて、昔の漫画でもやんねーってくらいの体罰三昧さ。みんなどんどんすり減ってった」

坂本「……その中でも一番目ェつけられてたのが俺だった。陸上と何の関係もねえ、親のことでまでなじられて……」

坂本「しまいに、キレて殴っちまった。……半分、俺が陸上部にトドメ刺したようなもんなんだけどよ」

坂本「それだって、アイツはわかってやってたんだろうぜ。どこを押せばどうなるかってよ」

坂本「部がなくなって、インハイ目前だったやつらも全部パァ。直接楯突いた俺は脚も折られた。何が正当防衛だよ、クソッ」


>坂本から、重くやり場のない怒りが伝わってくる……

169: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 04:31:53.000 ID:hc4M
坂本「……ま、試合観てなかったやつらにもすぐ伝わるだろうし、それでちったぁスカッとすんだろ」

坂本「うし、つまんねー話はここまでだ。次、お前ん話聞かせろよ」

辰明「俺の?」

坂本「ああ。病気だっていうけど、あんだけ動けんだろ? 昔何やってたんだよ」

坂本「それか今もやってんのか?」

辰明「……」


↓1辰明の返答 ※どれを選んでも辰明のスペックには影響なし
1.「医者に止められていたから、特に何も」
2.「小さい頃に剣術を習っていた」
3.「近所の猫を追いかけていた」
4.自由安価

170: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 05:02:20.768 ID:4MPc
2

171: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 07:04:01.225 ID:hc4M
辰明「一年だけだが、剣術を習っていた。病気を調べていくうち、ドクターストップがかかって辞めざるをえなくなったが」

坂本「剣術ぅ? バレーも走りもあんま関係なさそうだけど」

坂本「どんくらいの頃にやってたん? 中学……いや習い事なら小学校かもか?」

辰明「5歳だ」

坂本「ごっ……」

坂本「あっダメだ、これ深掘りしても何一つ参考になんねえやつだわ」ため息

坂本「」グビッグビッ

坂本「ぶはぁー……しっかし、閉会まで暇すぎんだろ」

坂本「人少ねー場所でも探して、昼寝でもすっかね……」

坂本「お前どうするよ?」


↓1安価 辰明の返答
1.「俺も行こう」
2.「校内をぶらつく」
3.「体育館で観戦する」
4.「読みかけの本がある」
5.自由安価

174: 【61】 22/10/09(日) 07:44:18.429 ID:HyxR
5 運動したら腹が減ってきた…腹に何か入れたいんだが購買部とかあったりしないか?
無理なら2

180: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 08:28:30.513 ID:hc4M
辰明「体を動かして腹も減ってきたし、購買にでも行こう」

坂本「んぁ? 昼飯まだだったんかよ?」

辰明「気分が悪くなるといけないと思って、少なめに買ったんだ」

坂本「あーやっちまったな。ウチの購買、腹に溜まる食いモン少ねーぞ。焼きそばパンはいつ行っても売り切れてっし」

辰明「そうなのか。一度も見に行かなかったのは失敗だったな……」

坂本「ダチでもいれば頼み込んで弁当分けてもらいでもするとこだけど、俺らみたいのはそーゆーわけにもいかねーしな」

坂本「ま、ジャムパン辺りも不味くはねーし、その辺足しにしとけ」

坂本「……っと、昨日急いでたみたいだから交換してなかったけど、番号とIDくれよ」スマホトリダシ

辰明「ああ」スマホトリダシ

ピロン

坂本「じゃな」

坂本「」スタスタ


>購買部へ行こう……


↓1コンマ 間食を求め購買部へ向かった辰明が見たものとは
76~ 揚げパン・ジャムパンすら売り切れていた
66~75 高巻ともう一人の女子が話しているのを見かけた
31~65 教師チーム戦で組んだ男子たちに話しかけられた
~30 浮かない顔の三島とすれ違った

181: 【43】 22/10/09(日) 08:29:17.062 ID:HyxR

182: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 08:42:49.917 ID:hc4M
秀尽学園高校-購買部前


>……ジャムパンしか買えなかった。


辰明「……」テクテクモグモグ

しょうきにもどった男子「お、いたいた」ドタドタ

辰明「?」モグ……

しょうきにもどった男子「先生たちとの試合の後、一言くらい言っとかなきゃと思ったんだけど、すぐいなくなっちゃったからさ」

全てを守れると思った男子「お昼の後、芳賀くんを探してたんだ」

全てを守れると思った男子「その……ありがとう。他のメンバーも、きっと感謝してるよ」

しょうきにもどった男子「三島にも声かけに行ったんだけど、なんか浮かない顔してさ。それとなく断られちまった」

辰明「三島が?」

心ない生徒たち「」ヒソヒソ

しょうきにもどった男子「……じゃ、じゃあ、そういうことで」

男子たち「」スタタ……

辰明「……」


>言うだけ言って、男子たちは去っていった……


↓1コンマ 魅力アップ
96~ 魅力が2にアップ
91~95 次回魅力アップ判定に+10
~90 次回魅力アップ判定に+5

183: 【27】 22/10/09(日) 08:43:29.295 ID:HyxR

184: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 09:04:54.162 ID:hc4M
>僅かでも、周囲の自分を見る目は変わったのだろうか……


4/13 放課後
秀尽学園高校-2-D教室


>閉会式とホームルームが終わり、生徒たちはこぞって出ていった。

>今日は特に用事もない……


↓1安価 辰明の行動(時間経過)
1.ルブランへ帰る(次の選択安価へ)
2.診療所へ行く
3.渋谷で雀荘を探す
4.自由安価(原作で行ける場所のみ指定可能)

185: 【43】 22/10/09(日) 09:05:35.506 ID:HyxR
3

186: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 09:12:39.780 ID:hc4M
↓1安価&コンマ 行き着いた雀荘の名前
自由安価、下記名称は指定不可
ゾロ目か13が出た場合は自動で「なるみ」に設定

187: 【83】 22/10/09(日) 09:21:00.617 ID:HyxR
雀荘Z

189: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 10:16:30.187 ID:hc4M
>本を買って、財布の中身が心もとない……
>渋谷で雀荘を探そう……


●金銭と雀荘
辰明の所持金は数値で管理されていないが、自由行動やイベントで買い物をするのには必要となる。
余裕を持って行動を選択するには、雀荘で前もって稼いでおく必要がある。
原作におけるスポットのように利用することもできる他、コンマ判定振りたい欲を満たすこともできる。
ごく短時間の予知であればCPが減るほどの負担にならないため、基本的に辰明は負けない。

190: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 10:17:09.451 ID:hc4M
4/13 放課後
渋谷-人通りの少ない場所-雀荘Z
※雀荘なんて行ったことないのでエアプ描写については笑ってご容赦ください。
※また、その際は都度都度ツッコミを入れてくださると助かります。


ドアベル「」カランカラン

私服の辰明「……」テクテク


気ままに打つ客たち「」ガヤガヤ


カウンターの男店員「いらっしゃいま――」

店員(見ない顔……っていうか高校生くらいじゃ?)

191: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 10:17:57.671 ID:hc4M
店員「ちょっと君、年齢を確認させてもらっても?」

辰明「必要なのか?」ジッ

店員「う……」

店員(な、なんて堂々とした佇まい、そして触れればたちまちぱっくり切れそうなオーラ!)
※度胸:MAX「不死身」

店員(とても年なんて聞けやしない……!)

店員「お、は、初めてのご利用ですね。ええと……ウチのルールはこうなってます」


>現金精算、レートはテンピン。東南戦、赤あり、アリアリ……


辰明「祝儀は本役満のみなのか。計算がしやすくて助かるな」

辰明「ありがとう、大丈夫だ」

店員「恐れ入ります。では、あちらの卓が空いておりますのでどうぞ」

辰明「……」


↓1コンマ 卓のレベル
91~ 絶対に一見を送ってはいけない場所
71~90 人の動きがあまりない
41~70 比較的静か
16~40 和気あいあい
~15 若者ばかり

192: 【5】 22/10/09(日) 10:19:07.154 ID:HyxR

193: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 10:29:58.379 ID:hc4M
大学生らしき男「おー来た来た……って、あれ?」

辰明「なにか?」

大学生らしき男「や、なんでも。ヨロシクね」

大学生めいた男(店員さんが通して来たんなら大丈夫だろ)

全自動卓「」ニョキッ

大学生っぽい男「じゃサイコロ振っちゃうね」ポチ


↓1結果
71~ さっさと逃げられた(収入3万円くらい、次の卓へ)
51~70 火傷させた(収入7万円くらい、ルブランへ帰る)
21~41 手のひらで転がした(収入5万円くらい、ルブランへ帰る)
~20 楽しく遊んだ(収入1万円くらい、ルブランへ帰る)

194: 【35】 22/10/09(日) 10:35:56.270 ID:HyxR
巻き上げ

195: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 10:58:03.918 ID:hc4M
>雀荘での麻雀はゲーム進行が速い。短時間の予知でも数順分のリセットができる。

>その情報を贅沢に使いつつ、投げさせないよう勝ったり負けたりを繰り返し……


大学生らしき男「やべ、現物ねえじゃん……ここだ!」

辰明「残念だったな。ロン」トッ

辰明「リーチ一発・混一色・白發ドラ2、親で24000」

辰明「精算よろしく」

大学生めいた男(どうかしてるだろ、これで5局連続一発だぞ……)

大学生らしき男「あー、やめだやめ! もう帰ろうぜ!」バサッジャラジャラ

大学生っぽい男「異議なーし」


>場代差し引きで5万円程度の勝ちだ。


窓の外「」アーカーイーアカーイー


>帰りが遅くなるといけない。もう出よう……

196: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 11:21:31.357 ID:hc4M
>帰ってゆっくり休んだ……

>CPが全回復した。

197: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 11:26:59.138 ID:hc4M
4/14 朝
混雑する電車の中


辰明のスマホ「」ブルブル ピッ


>坂本からメッセージだ……


坂本『おい』
坂本『起きてっか?』

辰明『ああ』

坂本『今電車ん中だけど』
坂本『昨日の試合、お前がドーピングしてるからとか、危ない薬やってるせいとか』
坂本『とんでもねー噂されてる』
坂本『放課後になんかあったのか?』

辰明『俺は知らない』

坂本『だよな』
坂本『お前の運動神経もやべーけど、ズルしようって奴が最初病欠するわけねえだろ』
坂本『なんでこんな荒れてんだ?』
坂本『いきなりすぎるだろ』
坂本『悪ィな、ちょっとモヤモヤしてメッセ送っちまった』
坂本『今日は飯ちゃんと買えよ!』


辰明のスマホ「」ピッ

辰明「……?」

198: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 11:34:38.927 ID:hc4M
秀尽学園高校-校舎内


立ち話をする生徒たち「」ナンヤカンヤ

辰明「……」テクテク

立ち話をやめる生徒たち「……」ピタ

辰明「……」テクテク

リス感のある女子「!!」サッ

辰明「……」テクテク


>周囲の反応が変わった気がする……

199: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 11:35:36.513 ID:hc4M
秀尽学園高校-2-D教室


開いたドア「三島「」」

三島「……はよ」

自分の席にいる辰明「……」


>三島の怪我が痛々しい……

>昨日何かあったのだろうか?

200: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 11:39:18.255 ID:hc4M
4/14 放課後
秀尽学園高校-2-D教室


辰明「……」テクテク

三島「!」サッ トタタタ


>話しかけようと近付いたら、逃げられてしまった……

>今日は特に予定はない。どうしようか?


↓1
1.坂本に会いに行く
2.三島を探す
3.自由安価

201: 【54】 22/10/09(日) 11:41:33.057 ID:HyxR
1

202: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 20:49:30.445 ID:hc4M
>坂本と今朝の話をできるだろうか?
>メッセージを送ってみよう……


辰明『まだ学校にいるか?』

坂本『おう。どった?』

辰明『会って話したい』

坂本『了解。屋上な』


>屋上へ行こう……

203: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 20:49:45.171 ID:hc4M
秀尽学園高校-屋上


ドア「」ギィ

辰明「……」テクテク

坂本「お疲れー」

辰明「ああ、お疲れ」

坂本「話って、今朝俺が言ったヤツか?」

辰明「ああ。噂の出どころに、何か心当たりはないか?」

坂本「出どころ……まあ、なくはないけど」

坂本「俺がわかんのは、いっちばん最初、辰明が病気のせいで昔暴れてた、って噂」

坂本「ありゃ事情知ってる教師がバラさなきゃ広がるはずねーよな、ってとこ」

坂本「だから、昨日今日急にお前の噂に尾ひれがつき出した理由はわかんねー……いや」

坂本「十中八九それも含めて鴨志田なんじゃねーかとは思ってるんだけどさ」

辰明「鴨志田が?」

204: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 20:49:54.349 ID:hc4M
坂本「言ったろ、アイツは気に食わねえ相手なら理由も容赦もなく潰すんだよ」

坂本「お前がターゲットになった理由はわかんねーけど、昨日の試合でムカついてもっといじめてやろって気になったとすればそっちはしっくり来る」

辰明「……」

坂本「……ま、噂なんか気にすんな。今更どうやったって消えねーし、噂は噂」

坂本「お前がホントはいいヤツなら、それでいいじゃんか」

辰明「不良の先輩が言うと重みがあるな」

坂本「へっ、お前も髪とか染めてみっか? その髪型、びっくりするくらい制服に合ってねーぞ」

辰明「……遠慮しておく。それより、もうひとつ聞きたいことがある」

辰明「三島を知っているか? 昨日の試合で俺と出ていた男子のひとりなんだが」

坂本「三島? まあ、学年同じだから顔と名前は一致してっけど」

辰明「以前から絆創膏とかが目立っていたが、今朝になって、急に怪我が酷くなっていた気がするんだ」

辰明「何か知らないか?」

205: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 20:50:49.883 ID:hc4M
坂本「……道で転んだんじゃなきゃ、やっぱバレー部の体罰だろ」

>そういえば、鴨志田が三島のことをそう言っていた気がする……

坂本「しかし、マジでそうだとすると、許せねえな。自分が負けて恥かいて、それを弱いモンいじめで発散してるのかよ?」

坂本「どうする? 今から三島とっ捕まえてなんか言っとくか?」

坂本「すぐ行きゃ部活始まる前に間に合うと思うし」


↓1安価 辰明の行動
1.「頼む」
2.「いや、話は俺一人でしよう」
3.「バレー部について、他に知っていることはないか?」
4.自由安価

206: 【1】 22/10/09(日) 20:52:36.826 ID:HyxR
3

207: 名無しさん@おーぷん 22/10/09(日) 20:57:03.660 ID:hc4M
辰明「バレー部について、他に知っていることはないか?」

坂本「……いや、知らねえ。キョーミなかったしな」

坂本「誰が部員かってのもちゃんと覚えてるわけじゃねえし。名前とか顔見たらわかっけど、そんくらいだよ」

坂本「んで、どうすんだ? 今から三島に声かけに行くか?」


↓1安価 辰明の行動
1.「ああ、行こう」
2.「それだけ聞ければ十分だ。三島とは俺が話す」
3.自由安価

208: 【44】 22/10/09(日) 20:57:37.401 ID:HyxR
1

209: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 01:01:39.236 ID:ToCf
秀尽学園高校-1F東棟


三島「……」テクテク

坂本「いやがった。おい、三島!」

三島「!?」クルッ

辰明「……」

三島「芳賀まで!? な、なんだよ……!?」

坂本「確かにひでーなこりゃ……三島、顔のそれ、鴨志田か?」

三島「……」

坂本「病院とか行かねえのかよ? 親がほっとかねえだろ」

坂本「怪我の原因が体罰だってんなら、学校にだって……」

三島「……だったらなんだっていうんだ?」

坂本「?」

三島「俺らが怪我してるのが体罰だなんて、親も教師もみんなわかってる」

三島「誰が誰に言ってどうなるっていうんだよ……!」

坂本「なっ……!?」

三島「……どいてくれよ。遅刻すると酷いんだ」

三島「坂本だって知ってんだろ」

坂本「……」スッ

三島「……」テクテク

210: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 01:02:14.632 ID:ToCf
坂本「あんな調子でやってたら、あいつら病院送りになってもおかしくねえぞ……!」

坂本「鴨志田のヤロー、とうとうイカれちまったのか!?」

坂本「っても、親も学校も知ってて黙ってるんじゃ、俺らにできることなんてねえし……」

坂本「……」


>坂本は悔しそうだ……


坂本「ハァ……俺、帰るわ」

坂本「」テクテク

辰明「……」


>俺はどうしようか……


↓1安価 辰明の行動
1.ルブランへ帰る(次の選択安価へ)
2.自由安価

211: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 03:59:39.203 ID:D6GI
1

212: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 04:44:36.452 ID:ToCf
>俺も帰ろう……

>……



4/14 放課後
ルブラン


ドアベル「」チリンチリーン

辰明「……」スタスタ

惣治郎「ん? お前か。いつもより早いな」

惣治郎「いつもどこで遊び歩いてんだか知らねえが……今日はヒマなのか?」

惣治郎「だったら、皿洗いのひとつでも手伝え。下宿代まけてやってんだ」

惣治郎「それとも、上でやることでもあんのか?」



↓1安価 辰明の行動(時間経過)
1.「わかった、手伝おう」
2.「タダでか?」
3.「これから勉強するんだ」
4.「本の続きを読みたい」
5.自由安価

213: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 04:59:38.046 ID:6Jxa
11

215: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 05:44:41.751 ID:ToCf
辰明「わかった、手伝おう」

惣治郎「ほう、話せるじゃねえか」

惣治郎「なら早速頼む。俺はちょっと出てくるから、万が一客が来たらそう言っとけ」

惣治郎「たかが皿洗いだと思っていい加減にやんじゃねえぞ」

惣治郎「あと、あかぎれしねえようにゴム手袋使っとけ」

惣治郎「」スタスタ ガチャ

ドアベル「」チリンチリーン

辰明「……」ジ

洗い物「」こんもり

辰明「……」


>量が多い。それなりに時間がかかりそうだ……

>……

>……

216: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 05:44:54.663 ID:ToCf
4/14 夜
ルブラン


ドアベル「」チリンチリーン

惣治郎「おう、戻ったぞ……って」

辰明「……」ジャー ガチャガチャ

惣治郎「まだやってたのか!?」

惣治郎(手元が微妙にぎこちないな。長いこと一人暮らししてたんなら、家事慣れしてそうなもんだが……)スタスタ ジッ

済んだ洗い物「」ピカピカ

惣治郎「よし、丁寧に洗ってはいるみたいだな」

惣治郎「このまま店閉めっから、残りもやっとけ」

辰明「わかった」ガチャガチャ

惣治郎「今後も手伝いを続けるなら、下宿代の値引きも考えてやる」スタスタ

217: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 05:45:05.165 ID:ToCf
辰明「……」ガチャガチャ

辰明「……」ジャー キュッキュッ

辰明「……」ため息

辰明「」チラ

時計「おっそwww」

辰明「……」


>慣れない洗い物で、時間をかけてしまった。
>今日は遅くならないうちに眠ろう……

218: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 05:45:14.550 ID:ToCf
>薬を打ってから3日が経った。
>リスクが1上がった。
>放課後、診療所に行かなければ……

219: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 05:46:20.106 ID:ToCf
4/15 朝
今日も今日とて混雑する電車の中


辰明のスマホ「」ヴーー

辰明「」ピッ


>坂本からメッセージだ……


坂本『おはよー、起きてっか?』

辰明『ああ。おはよう』

坂本『なんつーか、昨日布団に入った後も三島の顔がちらついてさ』
坂本『鴨志田からすりゃ、長年テメェが無敵だと思ってたのにいきなり泥んこにされたようなもんだろ?』
坂本『ヤローのひん曲がった根性からして、あれだけで済むとは思えねぇ』
坂本『……すっげーヤな予感がする』
坂本『お前もあの試合のことで完璧ロックオンされてそうだし、気ィつけとけ』

辰明『わかった』

坂本『ま、だからって暗くなってばっかでもつまんねー』
坂本『今日放課後ヒマならさ、どっかで遊んでからメシ行かね?』
坂本『東京越してきたばっかなら、そういうのあんま知らねーだろ?』


↓1辰明の行動(リスク:2/3)
1.『ああ。楽しみにしておく』
2.『いや、今日は通院日なんだ』
3.自由安価

220: 【18】 22/10/10(月) 05:52:47.674 ID:Oyzp
3 2+すまない、本当は行きたかったんだがこればっかりはな

1行きたかったけどそろそろ自殺イベントとパレス行きがありそうだし…

223: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 06:14:14.764 ID:ToCf
辰明「……」ポチポチ

辰明『すまない、今日は通院日なんだ。行きたいのは山々なんだが、こればかりはな』

坂本『またかよ!? フツーそういうのって週一だろ!』
坂本『いやまあ、お前の場合病気自体がフツーじゃねえけどよ』
坂本『しゃーねーな、行く時までに場所考えとくわ』

辰明のスマホ「」ピッ

224: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 06:15:34.972 ID:ToCf
4/15 午前
秀尽学園高校-2-D教室


公民の牛丸「……で、三権分立は知ってるな?」

公民の牛丸「立法権の国会、行政権の内閣、司法権の裁判所」

公民の牛丸「権力が集中してしまうと誰も止められないから、権力を分散させ、互いに監視・抑制する仕組みだ」

辰明「……」カキカキ

公民の牛丸「これが現代では当たり前の社会機構だが、無論これが生まれたのは、権力が集中すると危険だと歴史の中で学んだからだ」

公民の牛丸「では、全権力を集中させて支配を行うことをなんと言うかを……そうだな、そこの――」

ガタ

立ち上がった男子生徒「おい……あれ……!」廊下を見て

公民の牛丸「コラ、授業中だぞ!」

外を見る女子生徒「あれ……飛び降りるんじゃ……!」


↓1辰明の行動(CP10/10)
1.釣られて外を見る
!.予知を開始する(CP-1) 居合:0

225: 【76】 22/10/10(月) 06:17:59.257 ID:Oyzp

228: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 06:22:37.843 ID:ToCf
4/15 午前
秀尽学園高校-2-D教室


辰明「?」

三島「鈴井……?」ガタ……

ガタ!

高巻「志帆……?」

>高巻は目を見開いている……


↓1辰明の行動(CP10/10)
!.自分も立ち上がる 居合:2~9
!.予知を開始する(CP-1) 居合:0,1

229: 【60】 22/10/10(月) 06:25:31.788 ID:Oyzp
今度こそ

230: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 06:40:24.791 ID:ToCf
↓1コンマ 顛末
96~ 自殺を図った女子、辰明に救出される
~95 辰明が救出を試みるも……

231: 【8】 22/10/10(月) 06:54:36.629 ID:Oyzp
ダメ元

232: 判定レスに入れ忘れてました 22/10/10(月) 06:55:16.991 ID:ToCf
辰明「!!」

揺れてぼやける辰明の視界「」ブウウ……ン

鮮明になる辰明の視界「」バンッ

233: 判定レスに入れ忘れてました 22/10/10(月) 06:55:27.238 ID:ToCf
生徒たち「」ガタガタッ ダダ

辰明「」ガタッ

公民の牛丸「コラ! 座ってろ! 出て行くな!」

辰明「」ダダッ

行こうとして前を通られた高巻「っ!?」タッタッ

234: 判定レスに入れ忘れてました 22/10/10(月) 06:55:41.685 ID:ToCf
廊下「生徒たち「」」ザワザワ

辰明「」ダダッ

窓の外「東棟「」」

東棟の屋上「ヘリに立つ女子「」」

>屋上の柵の外、ヘリのギリギリに女子生徒が立っている!

辰明「……!」ダダッ


辰明の視界「廊下「」」

辰明の視界「階段「」」

辰明の視界「廊下「」」


ウワアアア! キャアアアア!

235: 判定レスに入れ忘れてました 22/10/10(月) 06:56:18.981 ID:ToCf
辰明「……!!」ピタ

>廊下じゅうが一気に騒がしくなった……!

辰明「」チラ

窓「」

辰明「……」タタッ

辰明「……!!」


窓から見た下「中庭「」」

中庭「倒れて動かない女子「」」


↓1安価 予知結果確定
1.結果を確定する
2.やり直す(CP-1、判定表変化)

236: 【61】 22/10/10(月) 06:57:22.066 ID:Oyzp
2

237: そして名前消し忘れ 22/10/10(月) 07:00:19.412 ID:ToCf


>いや……それじゃうまくいかない。



巻き戻るビジョン「」キュルルルルルルル!!


辰明の視界「」バンッ



↓1コンマ 顛末
86~ 自殺を図った女子、辰明に救出される
~85 辰明が救出を試みるも……

238: 【95】 22/10/10(月) 07:10:37.832 ID:Oyzp
キツいね

239: リスク2 CP8 22/10/10(月) 07:47:52.962 ID:ToCf

>よし、これならうまくいく。

240: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 07:48:25.270 ID:ToCf
生徒たち「」ガタガタッ ダダ

辰明「」ガタダダダッ

公民の牛丸「コラ! 座ってろ! 出て行くな!」

高巻「!!」タッタッ


辰明「」ダダダダ

連絡通路の扉「」バンッ

241: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 07:48:38.717 ID:ToCf
秀尽学園高校-2F東棟


廊下「生徒たち「」」ザワザワ

廊下端の窓の前「生徒たち「」」ザワザワ

辰明「窓から離れろ!」

生徒たち「え?」「転校生の……」

辰明「……どけ!」グッ

押しのけられた生徒たち「うわっ」「キャッ」

辰明の視界「窓「」」

辰明「」グッ ブンッ

窓ガラス「」ガシャァァン

廊下の生徒たち「うわああ!!」「アイツやっぱやべえよ!」「ひいいっ」ドタドタ

242: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 07:49:42.808 ID:ToCf
窓枠の中「辰明「」」

辰明「……」チラ

窓の上「屋上「女子「」」」

女子「」フラ……

辰明「!!」グッ ダンッ

女子「」ヒュウウ

辰明「!!」ガシッ

女子「!?」ハッ

辰明と女子の視界「壁「」」

女子「!!」

辰明「……!!」クルッ

壁・辰明の背中「」ゴッ

辰明「……」グラ グッ

辰明の足「壁「」」グッ ダンッ

直角の壁の片面「」ダンッ

直角の壁の片面「」ダンッ

辰明「……」ダンッ ダンッ

辰明「……」スタッ

中庭に集まっていた生徒たち「うおおおお!?」「ありえねえ」「忍者かよ」「脚イっただろ」「誰か先生呼んで!」ガヤガヤガヤガヤ


辰明「……」


↓1辰明の行動
1.女子を降ろして2-D教室へ戻る
2.女子を降ろしてその場に留まる
3.自由安価

243: 【21】 22/10/10(月) 07:51:03.153 ID:Oyzp
1

244: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:09:57.670 ID:ToCf
辰明「……」そっ

女子「あ……」ト フラ

辰明「」テクテク

辰明の行く先にいる生徒「!!」サッ

遠巻きに見ている生徒たち「」ザワザワ パシャパシャ

辰明「……」テクテク

245: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:10:07.435 ID:ToCf
秀尽学園高校-1F廊下


辰明「……」テクテク

高巻「」タッタッ

高巻「……!?」ピタッ

高巻「芳賀くん、志帆は!?」

辰明「重い怪我はないはずだ。心配なら行ってやれ」

高巻「っ……!」タッタッ


坂本「あっ、辰明! 無事か!?」タッタッ

坂本「つーか、お前っ……歩いて大丈夫なのかよ!?」

辰明「たぶん大丈夫だ」

坂本「はぁーー……」

坂本「ムチャしてお前まで死ぬかと思ったぜ。こっちの寿命が縮んだわ」

坂本「鈴井の方はいいのか?」

辰明「できることはした。後のことは先生たちに任せよう」

坂本「そりゃそうだろうだがよ……お前ってマジで肝据わってんな」


中庭から聞こえる校長の声「一旦教室に戻るんだ! 他の生徒もまだ帰さないでください、先生方!」


辰明「坂本も早く教室に戻ったほうがいい。後で何を言われるかわからないぞ」

坂本「あ、ああ。そうだな」


>……

>教師たちが騒ぎを収めて生徒を教室へ戻すのに、それほど時間はかからなかった。

>……

246: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:10:21.357 ID:ToCf
4/15 午前
秀尽学園高校-2-D教室


生徒たち「」ヒソヒソ チラチラ

辰明「……」

開いた扉「高巻「」」スッ

高巻「……」テクテク


>高巻の目元は赤く腫れている……


高巻「ゴメン、芳賀くん。今なんて言っていいかわかんなくて……」

高巻「志帆、確かに大きな怪我はしてなかったの。でも、私が話しかけても何も言ってくれなくて……」

辰明「……」

高巻「ホント、ゴメン。芳賀くんだって、そんな話されても困るだけだよね……」

高巻「……」ガラ ストン

247: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:10:30.788 ID:ToCf
>……

>……廊下から足音が聞こえてきた。


開いた扉「川上「」」スッ

ざわめいていた生徒たち「」ピタッ

川上「……」テクテク

川上「みんな知ってると思うけど、同じ2年の鈴井さんが実習棟から飛び降りようとしました」

川上「でも大きな怪我はありませんでした。鈴井さんは、今日は一旦早退しました」

川上「みんなはさっき起きたことに関して、絶対に言いふらさないようにしてください」

生徒たち「」ザワザワ

川上「誰かに直接言うのはもちろん、ネットに書き込んだりするのもダメです」

川上「これは今さっき職員会議で決まったことで、生徒や保護者といった学校関係者だけでなく、個人的なつながりのある人たちの間で混乱が起こることを避けるためです」

川上「必ず守るように」

川上「それと、今日の授業は通常通りに行います」

生徒たち「」ザワザワザワ

川上「静かに。この後牛丸先生が戻ったら再開するから、ちゃんと準備すること」

川上「……それと、芳賀くんはお昼休みが始まったら、ご飯を食べる前に職員室へ来てちょうだい」

辰明「……」コク

川上「連絡は以上です」

川上「」スタスタ


>生徒たちは浮足立っていたが、牛丸が動じない様子で戻ってきて授業を進めるうち、落ち着いていった……

>……

248: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:10:53.564 ID:ToCf
4/15 昼休み
秀尽学園高校-2-D教室


辰明「」ガタ

高巻「芳賀くん、ちょっといい?」

辰明「……?」

高巻「職員室行ったら、志帆のこと、聞けるだけ聞いてくれないかな?」

高巻「私も放課後に家まで行ってみるつもりだけど、今の志帆と会わせてもらえるかわかんないし」

辰明「わかった」

高巻「あ、あとこれ」

紙切れ「」スッ

辰明「……?」スッ

高巻「私のID。もう芳賀くんも当事者だし、もしこっちで何かわかったら連絡するから」

辰明「」コク スタスタ

249: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:11:08.590 ID:ToCf
秀尽学園高校-2F職員室


川上「……じゃあ、体育教官室前の窓を割ったのは芳賀くんで間違いないのね?」

辰明「ああ。弁償すればいいのか?」

川上「いいえ。緊急事態のやむを得ない判断ということで、それは不問になるわ。ちゃんと事実確認が必要だったってだけ」

川上「遅くなるけど、来月には朝礼かどこかで表彰もするって校長先生が言ってたわ」

川上「よかったわね」


>そう言う川上自身は、嬉しそうでもなんでもないように見える……


辰明「……鈴井はどうなった?」

川上「どうって……クラスで話した通り、お家に帰ったわよ。ご両親がすっ飛んできたわ」

辰明「……」

川上「もういいかしら? そういうことだから、君もこのことは余所で漏らさないようにね」

辰明「わかった」

辰明「」スタスタ

ドア「」ガラッ ピシャッ

川上(……命がけで自殺を止めたヒーロー、かぁ)

川上(それに比べて、私は……)

川上「ハァ……」

250: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:11:21.233 ID:ToCf
秀尽学園高校-2F職員室前


ドア「」ピシャッ


>高巻にメッセージを送っておこう……


辰明『聞いてみたが、川上はあれ以上何も知らないようだった』

高巻『そっか。ありがとね』
高巻『志帆を助けてくれたことも』


辰明のスマホ「」ピッ

辰明「……」

251: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:11:58.060 ID:ToCf
4/15 夜
武見内科-診察室


キィィン……


>耳鳴りとともに、意識を揺さぶられる……

>リスクが1下がった。


武見「……」チャッ
空の注射器「」カチャ

武見「そういえば、前の時に出した湿布はどうだった?」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「よく効いた」
2.「また次も欲しい」
3.自由安価

252: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 12:19:09.161 ID:6Jxa
よく効いたと例を言う

253: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:03:28.488 ID:ToCf
辰明「よく効いた。ありがとう」

武見「そう。どういたしまして」

武見「じゃ、お大事に」


>診療所を後にした。

>今日はもう休もう……

254: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:03:43.907 ID:ToCf
>帰ってゆっくり休んだ……

>CPが全回復した。

255: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:03:53.822 ID:ToCf
4/16 朝
秀尽学園高校-2-D教室


生徒たち「」ペチャクチャ ナンヤカンヤ


>ホームルームの時間を過ぎているが、川上が現れない……


校内放送『2年、芳賀辰明くん。芳賀辰明くん。至急、校長室へ来てください。芳賀辰明くん、至急、校長室へ来てください』

生徒たち「!?」ザワザワ

辰明「……?」ガタ

高巻「校長室って……芳賀くん、心当たりある?」

辰明「いや……とりあえず行ってくる」

256: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:04:26.662 ID:ToCf
秀尽学園高校-2F校長室


辰明「……」スタスタ

校長「来たね。呼び出しを受けた理由はわかっているかな?」

辰明「」チラ

鈴井「……」俯き

川上「……」ため息

鴨志田「……」得意げ

辰明「昨日のことか? 表彰がどうとかいう」

校長「なるほど……確かに、これが演技なら大したものだ」

辰明「何の話をしている?」

257: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:04:43.728 ID:ToCf
校長「今週の日曜日。佐倉さんと来た時、私は言ったはずだ。たとえ病気が原因であろうと、問題があればウチを出ていってもらうと」

校長「そして君も言ったね。"責任を取れというなら取る"と……」

校長「今日がその時ということだ」

辰明「……?」

校長「……鴨志田先生、お願いします」

鴨志田「はい、校長先生」

鴨志田「……残念だよ、芳賀。私もバレーの試合や昨日の一件で、お前は素晴らしい生徒なんだと感動していたのになあ」

鴨志田「まさか、ウチの部員に手を出していたなんてな」

辰明「……!?」

鴨志田「昨日の放課後、どうしても鈴井が心配でね。ご両親に連絡して、様子を見に行ったんだ」

鴨志田「それでゆっくり話を聞いてみたら……打ち明けてくれたよ」

鴨志田「"球技大会の日、D組の転校生に襲われた"とな!」

辰明「!!」

鈴井「……」俯き

鴨志田「まあ、驚くのも無理はない。鈴井が言うには、明らかに様子がおかしかったらしいからな」

鴨志田「クロノスキゾフレニアの主症状のひとつ、精神の暴走。不幸にも鈴井は、その犠牲になったわけだ」

鴨志田「かわいそうになぁ、こんなに塞ぎ込んでしまって……」


↓1安価 辰明の行動
1.「ありえない、症状を抑える薬は欠かさず打っている!」
2.「本当なのか、鈴井?」
3.黙っている
4.自由安価

258: 【16】 22/10/10(月) 13:22:28.833 ID:Oyzp
4 薬はしっかり射っていて症状は抑えられているし、球技大会の日には人と居ることも多かった。騒ぎ立てる前にまずは何時に襲われたとか事実関係をハッキリしてもらえませんか?

264: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 13:37:46.242 ID:ToCf
鴨志田か……了解です。
せっかくなので両方入れてみます。

265: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:08:10.446 ID:ToCf
辰明「症状を抑える薬は打っているし、球技大会の日は他の生徒といることも多かった」

辰明「昨日の今日だろう。そこまで事実関係を明らかにできているのか?」

鴨志田「芳賀。悔しい気持ちはわかるよ」

辰明「何……?」

鴨志田「自分のせいじゃないのに、責め立てられて学校を追われるなんて理不尽だ。そりゃ、いい気はしないだろう」

鴨志田「どうにか覆らないかって、抵抗してみたくもなるだろうなぁ」

鴨志田「だがな、事実を証明しなきゃいけない立場にあるのはお前の方なんだ」

鴨志田「球技大会中の細かいアリバイを証明する手立てなんて存在しないし、お前が打っている薬は症状をなるべく抑えるだけで、完全じゃない」

鴨志田「鈴井には乱暴された痕跡があったそうだし、それで犯人としてお前の名が挙がった以上、お前以外にはありえないだろう?」

鴨志田「芳賀。お前にできることなんて、何もないんだよ。大人しく諦めるんだ」

辰明「……」

鴨志田「なに、今すぐ退学手続きをしろってわけじゃない。この件を理事会に上げてからだから、4月いっぱい猶予がある」

鴨志田「それまでに次の受け入れ先の学校が見つかれば、また通常クラスの生徒としてやっていけるさ」

辰明「そうか……」

辰明「そこまで追い詰められていたんだな、鈴井。俺のことは心配するな」

鈴井「……」

辰明「話はわかった」

鴨志田「ふん……」

鴨志田「芳賀、せいぜい下宿先の佐倉さんとも話し合っておけよ! 私物をどうするかとかな!」

266: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:08:17.651 ID:ToCf
秀尽学園高校-2-D教室


辰明「」テクテク ガタ ストン

高巻「何だった?」

辰明「きっと長くなる……話すなら放課後だ」

高巻「……?」

267: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:08:35.750 ID:ToCf
4/16 放課後
秀尽学園高校-1F中庭


>校長室での話について、高巻に伝えた……


高巻「……嘘」

高巻「あの日私、志帆とずっと一緒にいた!」

辰明「そうだ、ヤツは嘘をついている。証明できないが、俺も時間が飛ぶ感覚はここ数年はない」

辰明「乱暴された痕跡というのは、おそらく……」

高巻「……昨日の放課後ね、私もすぐ志帆ん家に電話したの」

高巻「そしたら、"しばらく誰とも会わせないよう学校から言われた"って」

高巻「アイツ、そこまで手を回してたんだわ」

高巻「あんな状態の志帆を利用するなんて、どこまで――」

高巻のスマホ「」ピロンピロン ピロンピロン

高巻「! もしかしたら、志帆の家からかも」パッ

高巻のスマホ「発信:鴨志田」ピロンピロン ピロンピロン

高巻「!?」


>高巻が青ざめた……

268: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:08:45.260 ID:ToCf
高巻「……」

高巻「……っ」ギュ

高巻「芳賀くん、そこで聞いてて」ピッ

高巻「もしもし」

鴨志田『おう、高巻。今日はどうだ? 来てくれる気になったか?』

高巻「志帆をあんな風にしておいて、なんでそんなこと言えるんですか!?」

鴨志田『"しておいて"? ずいぶん人聞きの悪い事を言ってくれるな』

高巻「球技大会の日、私はずっと志帆といたんです! 私たち、芳賀くんとは会ってない!」

鴨志田『ハァ……全く、川上先生も苦労するな。バカな生徒ばっかり受け持って』

高巻「なっ……」

269: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:08:53.894 ID:ToCf
鴨志田『高巻が何と言おうと関係ない。"芳賀がやった"って鈴井が言ってるんだから、やったのは芳賀! え? そうだろうが』

鴨志田『それに、あんな危険なヤツに肩入れして何になる? いろいろ噂を聞いたことくらいあるだろう?』

鴨志田『両親もいなけりゃ、わけのわからん病気でまともに学校にも行けず、人に迷惑ばかりかけ、高校生にして生活保護頼り。お先真っ暗のクズだ』

鴨志田『そう、大事なのは将来だ。お前も、鈴井も、将来は大事にしないとなぁ』

高巻「……どういう、意味ですか?」

鴨志田『いやなに。お前の言う通り、鈴井もひどい目に遭って、今あんな風に大変だろう?』

鴨志田『教育者の端くれとしてさぁ、俺は思うわけよ。無理にこのままバレーを続けさせるのもよくないんじゃないか、ってな』

高巻「それって……!」

鴨志田『ああでも、鈴井と仲のいいお前が、じーっくり、相談に乗ってくれれば。もしかしたら、考えが変わるかもしれないな?』

高巻「……」ストン

>高巻はベンチにへたり込んだ……

鴨志田『親御さんにちゃんと言っとけよ、帰りが遅くなって心配されないようにな』

高巻のスマホ「」ピロン

高巻「……」

270: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 15:11:54.757 ID:ToCf
高巻「……これでわかったでしょ。鴨志田がどんなヤツか」

高巻「私ね、ずっと耐えてきたの。志帆のためなら、きっと耐えられるって思ってた」

高巻「でも、もう無理だよ……!」ジワ

高巻「志帆のあんな姿見ちゃったら、もう、何を信じればいいのかも、どうすればいいのかもわかんない!」


高巻「ねえ助けてよ!」バッ
高巻の両手「辰明の肩「」」ガシッ
高巻「芳賀くんなら、これもなんとかできるんでしょ!?」グッ


辰明「……」


↓1辰明の回答
1.「俺には無理だ」
2.「落ち着け」
3.自由安価(※内容次第で却下します)

271: 【62】 22/10/10(月) 15:18:46.975 ID:Oyzp
3 2+この間の訳の分からない空間といいこの学園

276: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 16:12:26.014 ID:ToCf
辰明「高巻。実は俺も鴨志田についていろいろ聞いてはいたんだが、その上で、今朝と今の話はショックだった」

辰明「改めて、鴨志田のやったことについて怒ってもいる。しかし、俺にはどうしていいか分からないんだ」

高巻「嘘よ! そんなすまし顔して、怒ってなんてないじゃない!」ポロポロ

辰明「険しい顔をしたり歯を食いしばったりしていれば、怒っているというものじゃない」ス……

辰明の人差し指「高巻の顔「」」スッ

高巻「!?」ゾクッ

辰明「」指下ろし

高巻(な……なに、今の。心臓がキュッてなった)

277: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 16:12:50.004 ID:ToCf
辰明「高巻。お前は俺よりずっと多くのものを持ってるんだ」

辰明「俺より長くこの学校にいるし、鈴井ととても仲がいいし、望まないながら鴨志田と接する機会も多かったんだろう」

辰明「冷静になるんだ。そして、お前がやるんだ、高巻」

高巻「私が……?」

高巻「でも、私には鴨志田をどうこうする方法なんて……」

辰明「わからないこと、できないことについて考えても仕方ない。わかること、できることについて考えるんだ」

278: 名無しさん@おーぷん 22/10/10(月) 16:13:31.862 ID:ToCf
高巻「わかること、できること。それって、どこかで……」

高巻「……そうだ、あのお城で!」パン

高巻「もしかしたら、鴨志田に関係する何かがあるのかも……」

辰明「城? ポスターで脱出した、あの城か?」

辰明「しかし、"カモシダ"と鴨志田が同じとは限らないんじゃないか?」

高巻「ううん、逃げる途中で兵隊が時々"アン姫"って言ってたでしょ。あれ、私の方と同じ名前!」

高巻「学校がお城で、鴨志田が王様で、私が姫……すっごい不本意だけど、これってリンクしてない!?」

高巻「ていうか、もうそれ以外にできることわかることなんてないし!」

辰明「そうだな。それを聞くと、とても自然に思える」

辰明「よし、後は俺がやろう。あの城は危険だ」

高巻「待って、私も行く。ここまで来て他人任せなんて無理」

高巻「あの城の中身をこの目で確かめないと、勝っても負けても、死んでも納得できない」

高巻「危ないのはわかってる……すっごいワガママだってことも自覚ある。でもお願い!」グッ

辰明「……」


>高巻は真剣だ……


↓1安価 辰明の行動
1.「戦いには手を出すな」
2.「今度は呆けないでくれ」
3.自由安価

279: 【93】 22/10/10(月) 16:28:09.851 ID:Oyzp
竜司も連れてくるとかは無理かな?

283: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:21:48.422 ID:f2Q2
辰明「今度は呆けないでくれ」

辰明「俺の声を聞き漏らせば死ぬ……そのつもりで、ついて来るんだ」

高巻「……うん!」

284: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:23:53.965 ID:f2Q2
秀尽学園高校前


古びたポスター「国民すべてを幸福な未来へ」

高巻「これね」

辰明「わかるのか?」

高巻「うん。実はね、最初にあそこを出た日の帰りから、イヤな感じがするのがわかるようになったの」

高巻「中庭で芳賀くんが"戻れ"って言った時の気持ちも、今ならなんとなく……ね」

辰明「……」

高巻「行こう。あの城の正体を確かめるんだ」

辰明「」コク

辰明の手「」スッ
高巻の手「」スッ

高巻「せー、のっ!」

2人の手「古びたポスター「」」バン!

赤と黒の波動「」ズモモモモ


>……

>……

285: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:25:34.673 ID:f2Q2
4/16 放課後
謎の城-城門前


破れたバツ印のポスター「コロセコロセコロセコロセコロセ」


辰明「……」キョロキョロ

高巻「よし、第一関門クリア!」

辰明「……」スタスタ スッ

高巻「って、何してるの? そんなとこで屈んで」

辰明「……」ゴソゴソ
側溝「番兵の剣「」」

高巻「気がついたらなくなってたけど、いつの間に……!」

辰明「念のためにな」グッ ヒュン

辰明「中がああな以上、正門は使えない。忍び込めそうなところを探すぞ」

辰明「高巻は後ろについて、周りを警戒していてくれ」

高巻「わかった」


↓1コンマ 侵入口探し
80~ 誰かが破壊した通気口
21~79 人ひとりずつなら通れそうな通気口
1~20 折悪くも番兵が現れる

286: 【60】 22/10/11(火) 23:25:48.543 ID:RY3f
はい

287: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:45:13.749 ID:f2Q2
謎の城-正門横


通気口「格子「」」タカーイ

辰明「……」

高巻「窓、かな? 開けられれば通れそうだけど、ちょっと高すぎるね」

辰明「」ダンッ ズバッ

格/子「」

高巻(床から4~5mくらいあるのに!? 嘘でしょ!?)

辰明「」ガンッ
格/ /子「」ゴリッ

通気口「辰明「」」スッ

ズバズバッ ドン

通気口「辰明「」」スッ

辰明「ここから行けそうだ」
辰明の手「」スッ

高巻「う、うん」スッ ガシッ

辰明「きちんと力を入れろ。頭をぶつけるなよ」

辰明の手「」ググッ グイ

高巻「わ、ったたた!」グイ

高巻(すごい力……)

辰明「痛むか?」

高巻「ううん、平気。後ろは任せて」

辰明「ああ」コク



↓1コンマ 城を探索(0/10)
21~ 闇討ち成功
~20 闇討ち失敗

289: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:49:02.995 ID:ag9X
んじゃ使います
83

290: 名無しさん@おーぷん 22/10/11(火) 23:50:11.017 ID:f2Q2
聞くまでもないと思いますが、00狙いとかもなくはないので一応……


↓1安価 予知結果確定(CP9/10)
1.確定する
2.やり直す

291: 【77】 22/10/11(火) 23:50:35.757 ID:RY3f
1

292: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 00:00:17.708 ID:L1UE
辰明「……」そっ

扉「」ギ……

扉の隙間「番兵「」」ガシャンガシャン

辰明「……」

扉の隙間「番兵「」」ガシャンガシャン……

扉「」バンッ

ヒュッ

番兵「!?」
辰明「!!」グンッ ズバァッ

番兵の首「」ズルリ ベシャッ
消滅する番兵の首・胴体「」ジュワァ……

辰明「いいぞ、来い」

高巻「う、うん」ソロソロ

辰明「……しかし、改めて見ると妙だな」

辰明「なんというか、生活感がない。こうして見張りを回すくせに薄暗いのもそうだ」

辰明「それにこの得体の知れない兵士……カモシダとやらも同類なのか?」

高巻「言われてみれば、人が住んでる場所って感じではないかも」

高巻「むしろ私たちが襲われたのって、人間だからとか……?」

辰明「ない話じゃないな。そうなると、カモシダ王とやらは吸血鬼か何かか」


↓1コンマ 城を探索(1/10)
※レスに「予知」と書き込むと予知開始(CP9/10)
21~ 闇討ち成功
~20 闇討ち失敗

293: 【67】 22/10/12(水) 00:00:47.527 ID:sb9y

294: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:48:52.158 ID:L1UE
謎の城-1F西側


辰明「あの向こうから声がした。聞こえたか?」指差し

高巻「うん。何か命令してるみたいだった」

扉「」

辰明「少し開けて様子を見る。声を出すなよ」

高巻「」コク

辰明「」スタスタ ピタ
高巻「」スタスタ ピタ
扉の隙間「奥「」」キィ……
両サイドの二人「」ジッ……


赤マントの鴨志田?「ええい、まだ賊は見つからんのか?」

金の鎧の番兵「はっ、ヤツが消えた地下牢獄と目撃情報のあった塔は探らせたのですが、まだ……」


辰明「……」
高巻(鴨志田!? ドンピシャじゃん!)

295: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:49:03.219 ID:L1UE
鴨志田?「ネズミ一匹……いや猫一匹相手に遅れを取り、いったいこの俺様を何日待たせるつもりだ?」

鴨志田?「これでは俺様達がぐっすりと眠れんではないか!」

先頭に立つ金の鎧の番兵「申し訳ございません!」
整列した番兵たち「……」

鴨志田?「おいキサマ、俺様は誰だ? 言ってみろ」

金の鎧「はっ! 我らが王、カモシダ様です!」

鴨志田?「お前たちは何者だ?」

金の鎧「はっ! 栄えある、カモシダ様の王城番兵です!!」

鴨志田?「では、お前たちのすべきことは何だ?」

金の鎧「はっ! カモシダ様に仇なす賊を引っ捕らえ、処刑することです!!!」

鴨志田?「ようし、分かっておるではないか……」

鴨志田?「分かっておるなら、さっさとやれ!!」

鴨志田?「貴様らごときが、俺様の時間を無駄にすることは許されんのだ!!」

金の鎧「はっ!!」ガシィ

金の鎧「皆の者、全身全霊でもって、あの賊を探し出すのだ!!」
番兵たち「はっ!!」ガシャッ!

金の鎧「」ガシャンガシャン……
散る番兵たち「」ガシャンガシャン……


高巻(一人来る!)チラ

辰明「」コク


扉「番兵「」」ガシャンガシャン

扉「」ガチャ

辰明の剣「番兵の喉「」」ズガッ

番兵「ごっ……」

崩れる番兵「」ガシャァ

消える番兵「」グズグズ……

296: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:49:29.923 ID:L1UE
辰明「」チラ


カモシダ王「」テクテク


>兵士はもういないようだ……


辰明「行くぞ」ボソ
高巻「」コクッ!


タタタッ


鴨志田?「あん?」クル

辰明「動くな」スッ
辰明の剣「」チャキ

高巻「あんた、あの鴨志田なの? この城は何? さっきのヤツらは!?」

鴨志田?「ふん、あの小賢しいチビかと思えば……まともに話もできんバカ女のご登場とはな」

鴨志田?「で? そっちにいるのは……忌々しいバイキン小僧か」

鴨志田?「一度は見逃してやったのに、まさか、もう一度死にに来たのか?」

高巻「質問に答えなさいよ!」

鴨志田?「俺様に意見するんじゃない!!」

高巻「っ……」

鴨志田?「サルみたいにキーキーわめきやがって……」

297: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:49:40.940 ID:L1UE
鴨志田?「あん? そういやお前……さっき、命令、したはずだよな?」

鴨志田?「こんな所で油を売って、いけない子だなぁ……鈴井がバレーできなくなってもいいのか?」

高巻「命令……? ふざけないで!!」

高巻「私や志帆に命令する権利なんて、あんたなんかにない!!」

鴨志田?「どこまでも頭の悪いヤツだな。あるに決まっているだろう」

鴨志田?「見てわからないのか?」バッ

鴨志田?「俺様は王様だ。最高権威だ。貴様ら平民と奴隷は、みんな俺様が好きにしていいと決まってるんだ」

鴨志田?「俺様に逆らうヤツは賊だ。片っ端から処刑してやる!!」

辰明「……?」

高巻「そんなムチャクチャ……!」

鴨志田?「通るんだよ!」

鴨志田?「現にそこの汚らしいバイキンは、今月限りでバイバイだろうが」

鴨志田?「これは、俺様に恥をかかせた罰だ!」

鴨志田?「温情をかけられたいち生徒の分際で、オレ様の顔に泥を塗っただけでなく、これみよがしに鈴井なんかを助けたくらいでヒーローを気取りやがって!」

鴨志田?「退学になった後も許してやるものかよ。俺様の力でいくらでも悪評を流して、まともな進路など取れなくしてやる!!」

298: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:49:53.465 ID:L1UE
高巻「罰……ですって? なら、やっぱりあんたが志帆を脅して!」

鴨志田?「脅したぁ? ほう……」

鴨志田?「じゃあ言ってみろ。俺が、何をダシに、鈴井を脅したというんだ?」

高巻「それはっ、スタメンとか、部を追い出すとか……!」

鴨志田?「ブブーー!!」

鴨志田?「フン、これだから顔と体だけのバカ女は」

鴨志田?「そもそも、ブッ壊れる寸前の鈴井をこれ以上追い詰めてどうなる?」

鴨志田?「もっかい飛び降りるか、さもなきゃ他の方法で自殺するだけだろうが」

高巻「じゃあ、何を……」

鴨志田?「"何もしない"」

高巻「……は?」

鴨志田?「"芳賀に襲われたと言えば、今後はお前に何もしない"……そう言ったら、鈴井は実に快く協力してくれたぞ」

高巻「!!」
辰明「!!」

299: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:50:02.941 ID:L1UE
鴨志田?「鈴井は楽になれる。俺様は気に入らないクソガキを消せる。これでWIN-WIN、みんな幸せー、ってわけだ」

鴨志田?「わかったかよ? ええ?」

鴨志田?「はははははははは!!」

高巻「っ……の!!」フルフル
辰明「……!!」グッ スチャ

鴨志田?「おお? 暴力に訴えるのか?」

鴨志田?「……まあ、そうだな。もう退学が決まったんだ。わざわざ"正当防衛"にしてやるまでもない」

鴨志田?「おい、貴様ら! 仕事だぞ!」


番兵A~F「」ドシュンドシュンドシュン……


>突然現れた兵士たちに囲まれた……!

300: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:50:13.592 ID:L1UE
辰明「!?」キョロキョロ
高巻「嘘、こいつらどこから……!」

鴨志田?「この不快な汚物と出来の悪い偽物を掃除しろ!」

鴨志田?「二度と俺様の視界に入らんようにな!」

番兵A「はっ!」

鴨志田?「」クルッ スタスタ

番兵たち「」ジリ……

辰明「……」グッ

辰明「高巻、俺から離れるな!」

辰明「……高巻?」チラ

301: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:50:40.991 ID:L1UE
高巻「……こまで……!」ボソ


辰明「?」

鴨志田?「あん?」ピタ クル


高巻「志帆を利用して、私を利用して……!」

高巻「最後の最後に手を下すのも、他人にやらせるわけ……!?」

高巻「どこまで汚いのよ!! あんたは!!!」カッ


女の声『まったく、お前の言う通りね』


高巻「あっ!?」ドクンッ

辰明「!?」
番兵「!?」キョロキョロ

302: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:50:57.087 ID:L1UE
高巻「うっ、ああぁ……!」
高巻の両手「高巻の頭「」」グググ


女の声『ヘドロのように纏わりつかれて、気持ち悪くて我慢できない……』

女の声『お前の中のもう一人のお前が、ずっとそう叫んでた……』

女の声『我は汝、汝は我……』


高巻「ぁ……」

高巻の手「」ダラン
高巻「」グラ
辰明「!」ガシ


女の声『自由を手になさい。この契約で……』


高巻「聞こえるよ……"カルメン"」

高巻の手「辰明の肩「」」そっ
辰明「!」スッ

高巻「」フラッ
高巻の足「」グッ!

炎「高巻の顔「」」ボウッ
赤い仮面「高巻の顔「」」
高巻「ええ。私は絶対に曲げない!」


カルメンと呼ばれた声『あなたが自分に誓うのなら、あなた自身が貫き通しなさい……』


高巻の手「仮面「」」グ……!


カルメンと呼ばれた声『そのための力は、私が貸してあげる』

303: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:51:16.470 ID:L1UE
高巻「やああっ!!」グイッ!

仮面「」ブチィッ!

高巻の顔「血「」」ダァッ

高巻の顔「炎「」」ボウッ

炎の柱「高巻「」」ゴオオッ!


辰明「……!」
たじろぐ番兵たち「……!?」ジリ


炎の柱「」フッ


赤い衣装の高巻「……」
高巻の傍に立つ異形「……」


高巻「……」キッ

鴨志田?「……っ!」ゾクッ

高巻「汚いとか、出来の悪い、とか……なんか言ってたわよね」

高巻「それ、全部ブーメランだから」

高巻「掃除されるのは……あんたの方だから」

鴨志田?「なんだと……?」ダラ

高巻「志帆を傷つけて、芳賀くんから全てを奪おうとした……」

高巻「あんたは、私がブッ飛ばす!!」
人差し指「」ビッ

304: 原作覚醒シーン改めて見ると長い! 22/10/12(水) 01:52:00.959 ID:L1UE
鴨志田?「くっ、ほざけ……!」ジリ……

鴨志田?「おい貴様ら、何をやってる!」

鴨志田?「殺せ殺せ! さっさとそいつらを八つ裂きにしろおっ!!」


鴨志田?「」クルッ スタタタ……
鴨志田が逃げ込んだ扉「」バタンッ


番兵たち「!!」グチャアッ

アガシオンたち「」フヨフヨ
マンドレイクたち「」トッ ノソッ



辰明「……」チラ


高巻「あんたら、今そいつの手下やめないってことは……」

高巻「一緒に掃除される覚悟、できてるのよね?」
高巻の足「」ザッ

高巻「行くよ、カルメン!!」


>高巻はやる気だ!


辰明「……!!」


↓1安価・コンマ VS番兵の群れ(現在9/10CP)
レスに「予知」と書くと予知開始
※判定表未公開

305: 名無しさん@おーぷん 22/10/12(水) 01:57:28.459 ID:M7Jp
使わず
45

310: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 17:46:45.231 ID:X0aF
辰明(植物のようなヤツと、壺に入った小鬼? ……か)

高巻「カルメン!」
カルメン「!」ボウッ
火球「」ドシュッ

マンドレイクA「キャアアア!」炎上

高巻「まだまだ!」ドシュッ ドシュッ

辰明(あちらは任せてしまおう)

辰明「」ダンッ
辰明の剣「」シャキンッ!

アガ/シオンA「」ズパッ
アガシオンB「やったなー!」バチチ
電撃の矢「」バチチチ!

辰明「!」クル ブンッ
電撃・辰明の剣「」バチィッ!
反射した電撃「」ビィーッ!

アガシオンB「ったたたた!!」バチッ! ズパッ
アガシ/オンB「え――」ズルリ

辰明「」スタッ

辰明(この分ならすぐ片付くか?)チラ

311: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 17:47:23.644 ID:X0aF
高巻「もっとよ! カルメン――」クラ
カルメン「」スゥ……

高巻(っ! やば、カルメンが消え――)

マンドレイクC「えーい!」ドカッ

高巻「きゃっ!」尻もち

辰明「!!」ダッ シャキンッ

マンド/レイクC「」ズパッ

アガシオンC「隙ありー!」
電撃の矢「辰明の背中「」」

辰明「」ギロ
アガシオンC「!?」
辰明の手「」ヒュッ!
飛ぶ剣「」ビュッ

ドスッ

アガシオンC「うげ」
アガシオンC「」ジュワァ……

辰明(今のでで最後だ)タッタッ

312: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 17:48:14.260 ID:X0aF
辰明「高巻、怪我は?」屈み

高巻「大丈夫、そんなに痛くない。ちょっと頭くらくらするけど」

高巻「行かなきゃ。鴨志田を捕まえて、全部取り消させないと……」ハァ、ハァ
高巻の足「」グッ


少年のような声「何の因縁があんだか知らねーけど、多分ムダだぜ」


辰明「!」
高巻「誰!?」

テコテコ

謎の生き物「あのカモシダは現実の人間じゃないからな」

高巻「……新手、ってわけ!?」キッ

謎の生き物「ち、違うって!!」

313: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 17:49:31.986 ID:X0aF
謎の生き物「むしろ仲間! カモシダがさっき言ってた賊ってのは、ワガハイのことなんだよ!」

辰明「"猫一匹"というのはそういうことだったのか」

猫っぽい生き物「猫じゃ……チッ、それは後か」

猫っぽい生き物「ゾロ!」カッ
巨漢の剣士「!」ズン
剣先「Z」ババッ

光「高巻「」」パァ……
辰明「!?」

高巻「痛みが引いてく……今のって」

猫っぽい生き物「よし、一旦はこれでいいだろう」

猫っぽい生き物「アン殿……と、そっちのチョンマゲ。安全な場所まで案内するから、ついて来てくれ」

猫っぽい生き物「知りたいであろうことは、全部そこで説明してやる」

高巻「いきなりそんなこと言われても……どうする、芳賀くん?」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「信用していいんじゃないか?」
2.「俺たちの欲しい情報を得るチャンスだ」
3.「猫か……」
4.自由安価

314: 【27】 22/10/14(金) 17:50:36.426 ID:wxfF
2

315: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 18:18:03.921 ID:X0aF
辰明「俺たちの欲しい情報を得るチャンスだ」

辰明「ここはこいつの提案に乗ろう」

猫っぽい生き物「賢明な判断だ。すぐ行くぞ、ワガハイについて来い」タタッ


>猫っぽい生き物の道案内で、城内の一室へ向かった……

>……

316: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 18:18:13.902 ID:X0aF
謎の城-1F不思議な部屋


高巻「なに……これ。城の部屋と、学校の教室? 時々重なって……」

辰明「……」キョロキョロ

猫っぽい生き物「ま、座れよ。ここなら兵士たちに気付かれることもない」

高巻「どうしてそう言い切れるのよ?」

猫っぽい生き物「だから、それをこれから説明すんだってば!」

辰明「……」ガタ ストン

高巻「……」ガタ ストン

猫っぽい生き物「ふぅ。やっと話ができるな」

317: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 18:18:25.017 ID:X0aF
猫っぽい生き物「ワガハイはモルガナ。もっかい言うが、猫じゃねえ」

モルガナ「ワケあってこんな姿になっちまったが、これでもリッパな人間だ」

モルガナ「ハガって言ったな。オマエ、この世界のことはどこまでわかってる?」

辰明「カモシダ王やアン姫という人物が現実とリンクしていること、学校があるはずの場所に建っていること、兵士の皮を被った化け物がうろついていること……くらいだ」

モルガナ「そこまでわかってるなら話が早い。ここは認知の世界で、現実のカモシダが生み出した城だ」

モルガナ「カモシダにとっちゃ学校は城で、自分は王様。だからここではその通りになってるのさ」

318: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 18:18:51.406 ID:X0aF
高巻「……ごめん、全然ピンと来ないんだけど」

高巻「まさか鴨志田がそう思っただけでこうなってるわけじゃないよね?」

モルガナ「そうだよ?」

高巻「ええっ!?」

モルガナ「もちろん、誰でもこうなるワケじゃない」

モルガナ「カモシダの、学校やそこにいる人間たちに対する認知の歪み……いわば思い込みが、並外れて強くて初めて起こることだ」

辰明「じゃあ、アン姫というのは……」

モルガナ「カモシダにとって、アン殿はそうだってことだな」

高巻「冗談でしょ! 死んでもごめんよ!」

モルガナ「ワガハイだってそー思うさ!」

モルガナ「でも実際問題、カモシダがそう認知したら、この世界ではそうなっちまう」

モルガナ「城の中を調べてる内に見かけたが、こっちの"アン姫"はそれはもう……」

モルガナ「……」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「そんなにひどいのか?」
2.「そんなに違うのか?」
3.「どうした?」
4.自由安価

319: 【85】 22/10/14(金) 18:21:28.712 ID:wxfF
4 もしかして媚びていたりするのか?

320: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:40:01.831 ID:X0aF
辰明「王であるカモシダに媚びていた……とか?」

モルガナ「え? ……あ、ああ。そういうことだ」

辰明「……?」

高巻「うえ、信じらんない……そんなの見たら吐くかも」

モルガナ「兵士たちも基本は同じだ。王様であるカモシダに忠実な人間たちのイメージのせいでああなってるのさ」

辰明「人間? あの怪物がか?」

モルガナ「おっと、サービスはここまでだぜ」

モルガナ「タダで全部教えてやるわけにはいかないな」

高巻「はぁ!? さっきと言ってること違うじゃない!」

モルガナ「落ち着いてくれアン殿、ワガハイ、"タダで"なんて一言も言ってないぞ」

モルガナ「交換条件だ。まずはそっちの目的を教えて欲しい」

モルガナ「何日か前に侵入した、ワガハイとは別の賊……それって、アン殿たちで間違いないだろ?」

モルガナ「一度は脱出できただろうに、なんで戻ってきたんだ?」

モルガナ「ここの危険性は承知だったはずだ」

辰明「高巻。話して構わないか?」

高巻「……うん。任せる」

辰明「わかった」

辰明「……」


>モルガナにこれまでのいきさつを説明した……

321: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:40:10.255 ID:X0aF
モルガナ「ニャ、ニャンてことを……!」フルフル

モルガナ「ここでの様子を見てもよからぬヤツとは思っていたが、まさかそこまでとは……」

モルガナ「なんてヤロウだ! カモシダ、許せねえぞ……!」

モルガナ「今までどうしようか考えあぐねてたが、もう他に道はない。ヤツをワガハイたちで改心する!」

辰明「改心……?」

高巻「そんなの無理だって!」

モルガナ「カモシダだって常識がないわけじゃない。ヤツを悪事に駆り立てる歪んだ欲望さえ消し去れば、自らの罪に耐えられなくなって、自分から始末をつけるはずだ」

モルガナ「手はある。パレス……この世界の性質を利用すれば、それができる!」

辰明「他に道はないと言っていたが、本当にそうなのか?」

モルガナ「ない! 断言していい」

モルガナ「オマエらがピンチになって駆け込んできたのは結果としては正解だが、現実世界のカモシダをどうこうする材料なんて手に入らない」

モルガナ「それこそムリってモンだ」

辰明「わかった。詳しい話を聞かせてくれ」

モルガナ「おう、心して聞けよ」

322: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:40:20.010 ID:X0aF
モルガナ「パレスは、現実の人間の、歪んだ欲望によって形作られる。この城の場合はカモシダだな」

モルガナ「だが、城の主として居るのはカモシダであってカモシダじゃない。あの王様は、カモシダのシャドウなんだ」

高巻「シャドウ……?」

モルガナ「誰それがいなくなればいいのにとか、何々が欲しいとか、ふと思いはしても良識からとうてい口に出せなかったり、行動に移せなかったりすることってあるだろ?」

モルガナ「シャドウってのは、人間の抑圧された本性。日頃表に出してない、無自覚に押し込めてる、そういう部分なのさ」

モルガナ「だから、王様のカモシダは現実世界のカモシダのことを知ってるけど、現実世界のカモシダは王様のカモシダのことを……この世界のことを知り得ない」

モルガナ「なんせ自分で目を背けてるわけだからな」

モルガナ「数日前、アン殿たちが城へ侵入して、兵士に見つかっただろ?」

モルガナ「すると当然話は王様のカモシダまで行ったワケだが、現実世界のカモシダには変わった様子はなかったはずだぜ」

辰明「……」コク
高巻「そういえば、そっか。気にもしてなかった」

高巻「でも、そんなの誰でもあることでしょ? カモシダだけってことないんじゃない?」

高巻「私だって、大きな台風で学校休みになったりしないかなー、とか考えたことあるし」

323: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:40:28.803 ID:X0aF
モルガナ「アン殿は勘がいいな。その通り、誰にでもシャドウはいる」

モルガナ「ただ、カモシダみたいにハッキリした形を持てるのは、カモシダ程じゃなくとも、人一倍我の強い人間だけだ」

モルガナ「そうでないシャドウは互いに混ざり合って、誰でもない怪物の形になるんだが……パレスの中では、その主の支配力で、主にとってのあるべき姿に変えられる」

モルガナ「兵士として振る舞ってるのは、王様の手下のイメージからだろうな」

辰明「"アン姫"はどうなるんだ? 高巻のシャドウが城の影響を受けたんだとすると、話が矛盾しそうだが」

モルガナ「ああ、"アン姫"はシャドウじゃない。カモシダが生み出した認知上の存在さ」

辰明「……?」

モルガナ「学校そのものにシャドウなんていないけど、城はここにあるだろ?」

モルガナ「あくまで、カモシダから見たアン殿が"アン姫"という形を成しただけで、アン殿本人は関係ないんだよ。よくできた人形、ってとこか」

324: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:40:52.595 ID:X0aF
高巻「……頭こんがらがってきた」

モルガナ「無理もない。ペルソナに目覚めたばかりで、戦いの疲れもあるだろうからな」

モルガナ「話ならまた明日、外ででもいい。今日はもう休むかい?」

高巻「ううん、続けて。鴨志田を止めるって私が決めたんだから、足手まといにはなれない」

モルガナ「おお……」
辰明「……?」

高巻「……で、ペルソナって?」

モルガナ「ああ、それはカンタンだ。ペルソナっていうのは、無意識から引き出されたシャドウのことさ」

辰明「!」

モルガナ「反逆の意志で自らのシャドウと契約し、その力でシャドウに対抗する……アン殿には、その才能があったんだ」

モルガナ「さて、あらかた基本は説明した。大事なのはここからだ」

モルガナ「さっきも言ったが、ヤツはその歪んだ欲望によって手のつけられない状態になっている」

モルガナ「パレスは歪んだ欲望によって形作られるが……その欲望そのものもまた、パレスの中にある」

モルガナ「その欲望を盗み出せば、パレスは崩れて消える。歪んだ欲望がなくなっちまうから、それを満たすためのカモシダの凶行も続かなくなる」

辰明「シャドウの鴨志田を倒すのは?」

モルガナ「ダメだ。シャドウは鴨志田の心の根っこ……」

モルガナ「そいつを消せば、現実の鴨志田の心が壊れて、おそらく廃人同然になる」

高巻「廃人って……」

辰明「なら、選べないな」

モルガナ「そういうことだ」


モルガナ(……ふう。長話になったが、まあ割とスムーズに説明できたか)

モルガナ(侵入者の話を聞いて、先に自分の中で整理しておいてよかったぜ)

325: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:41:05.506 ID:X0aF
モルガナ「さて、全部説明したが……アン殿、そしてハガ」

モルガナ「カモシダを止めるため、ワガハイに協力して、オタカラ……ヤツの歪んだ欲望を盗み出すということでいいんだよな?」

辰明「他に方法はないんだろう。なら、やるしかない」

高巻「……待って」

モルガナ「どうした? アン殿」

モルガナ「戦いのことが不安なら、ワガハイがきちんと――」

高巻「私じゃない。芳賀くんのこと」

高巻「あの化け物たちがシャドウで、それに対抗するのにカルメンみたいなペルソナが必要だっていうなら、芳賀くんはどうなるの?」

モルガナ「……」

モルガナ「正直に言おう。アン殿の言う通り、ペルソナ能力にまだ目覚めてないハガは、ここでの戦いで誰よりも死と隣合わせとなるだろう」

モルガナ「だが戦力的に、ハガ抜きでオタカラを盗み出せるとは思えない。ペルソナなしでもシャドウと渡り合える人間となると、数に入れないわけにはいかないんだ」

高巻「そんな……」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「俺も当事者だ。それに、覚悟は初めからできている」
2.「それで、段取りはどうする?」
3.「高巻の方が心配だ」
4.自由安価

326: 名無しさん@おーぷん 22/10/14(金) 23:49:25.022 ID:Ifhd
1+鈴井のためにもやらなきゃ的な発言

329: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 00:34:09.429 ID:U7Wm
辰明「俺も当事者だ。それに、覚悟は初めからできている」

辰明「忘れたのか?」

高巻「え? ……あっ」


回想


東棟2F窓ガラス「」ガシャァ

窓「辰明「」」グッ ダンッ

辰明の腕「鈴井「」」ガシッ

330: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 00:34:32.211 ID:U7Wm
現在


辰明「それに、退学の話を伝えた時、言ってなかったことがある」

辰明「校長室で……鈴井は俯いたままで、何も言わなかった」

辰明「取引で楽になったようには、到底見えなかった」


辰明「俺は鈴井のことを何一つ知らないが、既に命を張った身だ」

辰明「"鈴井のために行くんだ"と言わせてくれてもいいんじゃないか?」


高巻「……どうして? どうしてそこまでできるの?」

高巻「芳賀くんは、私とほとんど話したこともなければ、志帆とはきちんと会ったこともないのに」

高巻「あの時志帆と一緒に飛び降りて、今も、誰より危険だって言われてそれでも進もうとしてる」

高巻「そんなの……おかしいよ」


↓1安価 辰明の行動
1.「大した理由なんてなかった」
2.「俺が強いからだ」
3.「おかしいだろうな」
4.自由安価(内容によっては却下します)

331: 【18】 22/10/15(土) 00:36:06.049 ID:uuzu
3

335: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:21:08.299 ID:U7Wm
辰明「おかしいだろうな」

高巻「!?」

辰明「その辺りが人と違うという自覚くらい、持ってるさ」

辰明(クロノスキゾフレニアがもたらした予知能力……こんなものがあれば、おかしくなって当たり前だ)

高巻「芳賀くん……」

辰明「結論は変わらない。モルガナ、話を進めてくれ」

モルガナ「あ……ああ」

336: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:21:31.267 ID:U7Wm
モルガナ「ワガハイらの目的は、オタカラを盗むこと。これは作戦として三段階に分けられる」

モルガナ「まず、オタカラ奪取の潜入ルートを構築する。これが第一段階」

モルガナ「ルートを構築するだけに留めるのは、その段階ではオタカラを盗めないからだ」

モルガナ「形のない欲望を形あるものにするためには、パレスの主の認知を変える必要がある」

モルガナ「"欲望を盗まれる"と思わせれば、こっちの世界のオタカラが盗める形になってるって寸法だ。これが第二段階」

モルガナ「そして、実際に盗み出す。これが最終段階」

高巻「思わせるって……どうすんの?」

モルガナ「予告状さ」

モルガナ「カモシダに直接、"お前の心を盗むぞ"とメッセージを送っちまえばいい」

モルガナ「寝耳に水で聞かされれば効果は絶大、オタカラは必ず具現化する」

モルガナ「後は、そのショックが抜けきらない内……その日の間に、オタカラを頂戴する」

モルガナ「二度三度やってもインパクトが薄れて効果がなくなる。予告でチャンスを作れるのは一度きりだ」

高巻「ふーん……」

337: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:22:42.678 ID:U7Wm
高巻「なんかさ、予告状とか、盗むとか……漫画とかに出てくる怪盗みたいだよね」

モルガナ「"みたい"じゃないぜ。怪盗そのものさ」

モルガナ「ワガハイやアン殿の格好だってお誂え向きだろ?」

高巻「……真剣な話してたから、なるべく気にしないようにしてたんだけど」

高巻「この服。何?」

モルガナ「似合ってるぜ、アン殿!」

辰明「……」

高巻「……」ジト

モルガナ「……ゴ、ゴホン」

モルガナ「これは、ペルソナ使いが持つ、反逆の意志のイメージの表れさ。認知の歪みやシャドウに対する防護服でもある」

モルガナ「それがないってのが、ハガの背負ってる最大のリスクなんだ」

モルガナ「この先、さっきの戦いで飛び交ってたような魔法は当たり前になってくる」

モルガナ「ペルソナ使いのアン殿やワガハイはダメージを抑えられるから、一発二発貰った程度じゃまず倒れないが……」

モルガナ「ハガの場合、一撃が致命傷になるだろう。肝に銘じておけ」

辰明「ああ」
高巻「……」

モルガナ「なに、事前にそうわかってるんだから、どうしてもピンチならワガハイが盾になって守ってやることもできる」

モルガナ「傷を負っても、さっきアン殿にかけたような回復魔法で立て直せる。痛い思いはするが……仲間のためならなんてことないさ」

辰明「そうならないよう努力する」

338: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:23:43.915 ID:U7Wm
モルガナ「じゃあ、コードネームを決めようぜ」

高巻「へ?」

モルガナ「敵地に潜入してるってのに、本名で呼び合う怪盗がいるか?」

モルガナ「そうでなくても、認知の世界では何が落とし穴になるかわからねえ。打てる手は打っとくべきだ」

辰明「一理あるな」

高巻「あるんだ……」

モルガナ「えーと、アン殿は……スーツも仮面も、どことなく猫っぽいよな」

高巻「あんたと一緒にしないでよ」

モルガナ「猫じゃなぁい!」

高巻「とりあえず、猫以外にしよ。……んー、パンサー、とか?」

辰明「……」

高巻「え、変なこと言った?」

辰明「いや、なんでもない。いいんじゃないか」

モルガナ「パンサー、いい名前だと思うぜ!」

高巻「そ、そう? ありがと」

339: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:23:50.313 ID:U7Wm
モルガナ「次はハガだな……何か考えてるか?」

辰明「いや……特に思いつかないな」

モルガナ「うーん、"レオ"だと微妙にパンサーと被っちまうか……」

高巻「レオ? 確かにネコ科で被ってるけど、何で?」

モルガナ「"眠れる獅子"って言うだろ?」

モルガナ「将来ペルソナ使いになったら、コイツはきっと化ける。そういう意味で、まだ眠ってるってことさ」

モルガナ「それ以外で似たようなのだと……画竜点睛とか? これだと"ドラゴン"だな」

高巻「ドラゴン、かぁ。ちょうど辰明の"辰"の字が干支の竜だし、なんだか強そうで、いいんじゃない?」

モルガナ「どうだ、タツアキ?」

辰明「ああ、構わない」

高巻「じゃあ、芳賀くんはドラゴンで決まりね。モルガナは……どうしよっか」

モルガナ「ワガハイはなんでもいいぞ」

辰明「縮めて"モナ"でいいんじゃないか?」

高巻「あ、それいいかも」

モルガナ「えっ」

高巻「え? ダメ?」

モルガナ「……アン殿が言うなら」

高巻「じゃあ、パンサー、ドラゴン、モナで決定ね!」

モルガナ(マジで決定しちゃったよ……)

340: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:23:55.521 ID:U7Wm
辰明「それで、今日はこのまま引き上げるのか?」

モルガナ「そうだな。アン殿を休ませたいし、物資も心許ない」

モルガナ「特に武器は危機的だ。その辺の兵士から奪ったなまくらじゃ、この先やってけないぜ」

モルガナ「武器頼みのタツアキがいる以上、この問題はゼッタイに無視できない」

辰明「だが、日本で武器を手に入れるなんて……」

モルガナ「その辺はきちんと考えてある。明日買い物に行くぞ」

辰明「……誰が?」

モルガナ「オマエとワガハイでだ。アン殿に負担かけさせるわけにはいかないだろ」

辰明「わかった」

モルガナ「よし、もうここを出るぞ。具体的な話はタツアキん家に着いてからだ」


>カモシダ・パレスを出ることになった……

341: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:25:00.341 ID:U7Wm
4/16 放課後
秀尽学園高校前


モルガナ「出入り口のポスターか。こんな便利なもの、ワガハイが来た時にはなかったんだがなあ……」


高巻「あれ、モルガナ? どこにいんの?」キョロキョロ

辰明「声はするが……」キョロキョロ


モルガナ「おーい、下だ、下!」


高巻「下? ……って、ええええ!?」

辰明「猫……だな」


モルガナ「だから猫じゃねえんだって!」

高巻「いや、これは言い逃れできないでしょ。100パー喋る猫じゃん」

モルガナ「なんでか知らねえけど、パレスの外に出るとこうなんだよ!」

モルガナ「記憶と元の姿さえ取り戻せば、ワガハイだって……!」

辰明「……」ナデナデ

モルガナ「撫でんなコラ!」フシャー

辰明「」ビクッ

342: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:25:06.060 ID:U7Wm
辰明「……そういえば、住まいはどうしているんだ?」

モルガナ「あ? 言ったろ、明日一緒に買い物行くって」

モルガナ「これからよろしく頼むぜ」

辰明「……うちは飲食店なんだが」チラ

高巻(頼めばいけると思うけど……モルガナってオス? だよね……)

高巻(いくら猫でもちょっと……)

高巻「ご、ごめん、ウチもペットNGなんだ」アハハ

高巻「ほら、軒先で飼うとか、そんな感じでどうにかなんないかな?」

モルガナ(飼うって……)ガーン

辰明「……わかった、頼んでみよう」

高巻「ホントごめんね、それじゃ!」スタタタ


辰明「……案外余裕があるな」

モルガナ「セーフルームで休んだから……だと思いたいな」

モルガナ「あ、それと軒先はナシだからな? 夜中に作戦会議とかできねーし」

辰明「……」

343: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 02:25:14.064 ID:U7Wm
4/16 夜
ルブラン


ドアベル「」チリンチリーン

惣治郎「戻ったか」

辰明「……」

辰明(どうしようか……)


↓1安価 辰明の行動
1.「無理を承知で頼む。この猫を飼いたい」
2.「野良猫にしつこくついて来られているんだが、やはり無理にでも追い払った方がいいだろうか?」
3.自由安価

344: 【40】 22/10/15(土) 02:25:50.847 ID:EGV2
1

345: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:18:04.112 ID:U7Wm
辰明「無理を承知で頼む。この猫を飼いたい」スッ

鞄「モルガナ「」ヌッ」

惣治郎「はぁ!?」

辰明「迷惑はかけない。見ていてくれ」スッ

モルガナ「?」トサッ

惣治郎「……?」訝しげ

辰明「モルガナ、回れ右」

モルガナ(あっ、コイツ……!)

モルガナ「」クルッ ピタッ

辰明「左向け左」

モルガナ「」クルッ ピタッ

辰明「三歩進んで二歩下がる」

モルガナ「」テッテッテ ノソノソ

辰明「……と、この通り利口だから、勝手に部屋を飛び出したりしないはずだ」

辰明「頼む」頭を下げる

惣治郎「……」


惣治郎「はぁ……世話は全部お前がやれよ」

惣治郎「一人歩きもさせるな、外に出す時は見えねえようにしとけ」

惣治郎「いいな!?」

辰明「ああ。ありがとう」

モルガナ「……」

346: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:18:36.265 ID:U7Wm
屋根裏部屋


モルガナ「おい、さっきのは何だよ」

辰明「他に手があったか? あと、声が大きいぞ」

モルガナ「ワガハイが喋れるって知ってるヤツ以外には、ただの猫の鳴き声にしか聞こえてねえよ」

モルガナ「……まあ、機転を利かせたってことにしといてやる」

モルガナ「でも二度とやるなよ!? フリじゃないからな!?」

辰明「わかった。悪かったよ」

モルガナ「ふん!」

347: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:18:43.587 ID:U7Wm
辰明「……それで、買い物はどうするんだ?」

辰明「実物の武器が買える場所なんて、俺は知らないぞ」

モルガナ「本物じゃなくていいのさ。なんせあそこは認知世界」

モルガナ「本物の武器だと認知されれば、本物として効果を発揮するんだぜ」

モルガナ「リアルなだけのオモチャなら店で買えるだろ? それでいけるはずさ」

辰明「他に必要なものは?」

モルガナ「薬だ。これはちゃんと効き目のあるヤツが要る」

モルガナ「シャドウじゃなくて、ワガハイら自身に働きかけるものだからな」

モルガナ「魔法で回復できるといっても精神力を消耗するから、薬でどうにかできるならそれに越したことはない」

モルガナ「市販品の傷薬や痛み止めだけでもあった方がいい」

辰明「薬か……そっちは心当たりがある」

モルガナ「ほう? まあ、楽しみにしといてやる」

辰明「問題は武器だな。模造刀なりが買える店でいいんだろうが、いかんせん土地勘がない」

辰明「知ってるといいんだが……」

辰明のスマホ「」ピッ

348: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:18:56.875 ID:U7Wm
メッセージアプリ(辰明・坂本間)


辰明『突然だが、模造刀を扱っている店に心当たりはないか?』

坂本『いきなりどうしたよ』
坂本『模造刀? は知らねーけど、モデルガンとかナイフのレプリカ売ってる店なら知ってるぜ』
坂本『そこに置いてねーかな?』

辰明『場所は?』

坂本『明日ヒマなら一緒に行こーぜ』
坂本『あと昼メシも!』

辰明『頼む』

坂本『渋谷駅集合な!』

349: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:19:06.036 ID:U7Wm
屋根裏部屋


辰明のスマホ「」ピッ

モルガナ「どうやら、都合はついたってことでよさそうだな」

モルガナ「朝から動くんだ。今日はもう寝ようぜ」

辰明「」コク

350: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:19:12.927 ID:U7Wm
>ゆっくり休んだ……

>CPが全回復した。

351: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:19:36.834 ID:U7Wm
4/17 朝
ルブラン


辰明「」スタスタ

惣治郎「うん? 朝からどっか出かけんのか?」

辰明「学校の知り合いと会うんだ」

惣治郎「知り合い? 友達ができたのか?」

辰明「ああ。昼も外で食う」

惣治郎「ほう……」

惣治郎「わかっちゃいると思うが、妙なのとはつるむんじゃねえぞ」

辰明「」コク

352: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:20:09.073 ID:U7Wm
4/17 朝
渋谷駅前


坂本「おっす!」

辰明「おはよう」

坂本「んじゃ、まずはゲーセン行くか!」

辰明「? 店じゃないのか?」

坂本「おいおい、何のために早めに集まったと思ってんだよ」

坂本「こないだは病院行くからってんでダメになったろ? そのリベンジだよ」

辰明「そういうことか。わかった、行こう」

353: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:20:53.557 ID:U7Wm
渋谷-セントラル街-ゲームセンター


辰明「大きいな……人も多い」キョロキョロ

坂本「芳賀ってこういうとこあんま来ねーの?」

辰明「いや、地元はこうじゃなかったからな。床もコンクリート打ちっぱなしだった」

坂本「マジで!? 駄菓子屋かなんかかよ……」

坂本「でもまあ、ゲーセン自体には慣れてんのな」

坂本「何からやるよ? っても、お前何でもできそうだけど」

辰明「そうだな……」


↓1~3安価 辰明の遊ぶゲーム
1.音ゲー(普通)
2.音ゲー(ダンス)
3.格ゲー
4.シューティング
5.ガンシューティング
6.レースゲー
7.レトロアクション
8.自由安価

354: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:25:07.451 ID:Dj7c
5で

katanaZEROの方は知らなかったけど面白そうだね

355: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 03:28:32.344 ID:U7Wm
※このレスは安価下です
>>354
アクション性もストーリーも面白いし値段控えめでボリュームも程よく気軽に遊べる感じなのでとってもおすすめです
不満点といえば、当初数ヶ月で出るだった予定の無料DLC(ストーリー続編)が4年経ってなお出てない(最近ようやく出そうな気配がしてきた)辺りでしょうかね……

358: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 23:02:45.620 ID:U7Wm
音ゲー(ダンス)


辰明「セガのゲーセンなのに置いてあるのか。よし、これにしよう」

坂本「あ? お前踊んの?」

辰明「坂本は踊らないのか?」

坂本「何だよその、ダンスやってて当たり前みたいな言い方……」

坂本「俺これやったことねーんだよな、見てたことはあるけど」

辰明「ガイドも出るから大丈夫のはずだ。やってみよう」

坂本「んじゃ、曲選ばしてくれよ。そのくらいのハンデあってもいいだろ?」

辰明「ああ」

辰明「……ん?」

辰明(いつ勝負する話になったんだ?)


>……

>……

359: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 23:02:52.981 ID:U7Wm
リザルト……

坂本「よっしゃ、どうよ!」

辰明「2勝1敗か……うまくコツを掴んだみたいだな」

坂本「だろ? 初めてにしちゃよくやった方じゃね!?」

坂本「へへ、もしかして俺、ダンスの才能もあんのかな」

辰明「かもしれないな」

360: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 23:12:38.287 ID:U7Wm
刀コンアクション


坂本「ああそうだ、これどうよ? 剣術やってたんだろ」

辰明「魔剣XA!? こんなもの、うちの地元でももう置いてないぞ」

坂本「え? もしかして……」

辰明「ああ。昔、随分手を焼かされた」

辰明(長いコントローラを実物のように振り回すわけにはいかない都合、操作が直感的でなく難しい問題作)

辰明(……ストーリーにも賛否両論あったが)

坂本「んだよ知ってんのか、ビビらせられると思ったのに」

辰明「折角久々に見かけたんだ、やろう。坂本もどうだ?」

坂本「いや、見とくわ」

坂本「この手のゲームって、上手いやつがやってるのを見てるのが楽しいしな」

辰明「プレッシャーのつもりか?」チャリン

辰明「いいだろう、俺のやり込みを見せてやる」


↓1コンマ 辰明の戦績
61~ パーフェクト
21~60 ノーコン
~20 屈辱の1コン

361: 【94】 22/10/15(土) 23:13:34.707 ID:EGV2
剣豪

362: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 23:57:43.534 ID:U7Wm
混沌の王『同じ魔剣であれば、なぜわからない……』

混沌の王『天尊流星なくとも、この混沌の王なくとも、もはや……!』


辰明「」ヒュッ


混沌の王『』バキィィィン ガラガラ……


辰明「よし。取りこぼしはなかったな」

坂本「ノーミス……つかランキング1位!?」

辰明「通っていたゲーセンでは上から下までこの名前で埋めたからな」

画面『1ST T.H』

辰明「他人の名前が残っているランキング画面も逆に新鮮だ」

坂本「想像の遥か上だったわ……」

363: 名無しさん@おーぷん 22/10/15(土) 23:59:12.760 ID:U7Wm
ガンナバウト


坂本「刀の次は銃でどうよ? 対戦モードな」

坂本「今度は俺も入っから」カチャ

坂本「……あ、データ持ってる? 作ってねえなら俺もノーカードで行くけど」

辰明「当然ある。やろう」

坂本「おっ、やる気だな。頼りにしてるぜ!」


↓1コンマ エンカウント
96~ 竹熊
86~95 キング
81~85 ネジマ
~80 一般プレイヤー

364: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 00:00:07.199 ID:w46w

376: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:04:16.641 ID:xa8U
>その後、俺たちは連勝を続け……


画面『昇格!』シャキーン

辰明「また上がったな」

坂本「こんだけ上がると、次やる時なんもできなくなりそう……」

辰明「そろそろやめるか?」

坂本「助けてもらってばっかじゃ悪いしな。次、勝っても終了にしようぜ」

坂本「ちっと腹減ってきたし」

辰明「そうだな。わかった」

画面『マッチング完了!』

辰明「……ん?」

坂本「どした? あれ、"竹熊"って……」

坂本「確かネットで見たな。プロゲーマーなんだっけ? 格ゲーとかの」

坂本「やっぱこのゲームも強いんかな」

辰明「確か大会にも出ていたと思う。まあ、気楽にやろう」

坂本「だな」

377: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:05:29.690 ID:xa8U
ピシュンピシュン ヴィー ガリガリガリ


辰明「……?」

辰明「坂本、ちょっと下がってくれ」

坂本「あ? ああ」グッ

辰明(大体の相手は俺たちの動きを見て、坂本狙いに切り替えてくる)カチカチ

辰明(こいつらも例外じゃないが……)カチ!

弾「」ギューン
竹熊キャラ「」スカッ

辰明「見間違いじゃないな。アーマーの挙動がおかしい」

坂本「おかしいって……チートか!?」

辰明「多分な。都合のいいバグなんてことはないはずだ」

坂本「んだよ、元々強いくせにそんなモンに頼りやがって!」

坂本「うわっやべっ」バシーン!

辰明(このゲームの仕様上、チートアーマーでも時間をかければ攻略法が探せるだろう)

辰明(一人ならよかったんだが……やむを得ないか)

辰明「坂本、そのままひたすら逃げてくれ。そのキャラはさっき教えた無限滞空ができる」

坂本「俺が逃げたってお前が集中狙いされたら意味ねーだろ!?」

辰明「大丈夫だ。うまくやってみせる」

坂本「……わ、わかった」


辰明の視界「」ブウウン……バンッ!


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
61~95 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北
~60 上級ランクマッチの2対1では流石に分が悪く、一方的にやられる

378: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:06:24.440 ID:Xfg1
18

379: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:08:44.146 ID:xa8U
辰明(動きは掴めてきたが……攻撃に回る暇が――)

バァァン

画面『YOU LOSE』


>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
51~95 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北
~50 上級ランクマッチの2対1では流石に分が悪く、一方的にやられる

380: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:26:41.625 ID:RPC4
65

381: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 01:58:11.761 ID:xa8U
辰明(坂本に手出しさせず、自分でも攻撃を避けながら動き回る……)

辰明(そのためのパターンは掴めてきた)

辰明(だが、もう時間がない……!)


画面『TIME UP』


>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破り、竹熊を撃破して勝利
91~95 アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
81~90 モブプレイヤーを効率よく足止めできるパターンを構築
~80 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北

382: 【86】 22/10/16(日) 01:58:41.681 ID:w46w

383: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 02:01:52.685 ID:xa8U
辰明(竹熊との疑似的な1対1へ持ち込んだ!)

辰明(後は、俺の予知が限界が来る前に、ヤツの弱点を……)


画面『TIME UP』


>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破り、竹熊を撃破して勝利
81~95 アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
71~80 更にモブプレイヤーを効率よく足止めできるパターンを構築
~70 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北

384: 【13】 22/10/16(日) 02:09:30.768 ID:Xfg1
きびちい

385: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 04:03:47.473 ID:xa8U
>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破り、竹熊を撃破して勝利
81~95 アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
56~80 更にモブプレイヤーを効率よく足止めできるパターンを構築
~55 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北

388: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 04:59:59.768 ID:xa8U
>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
96~ アーマーの弱点を見破り、竹熊を撃破して勝利
66~95 アーマーの弱点を見破るも遅く、時間切れで敗北
41~65 更にモブプレイヤーを効率よく足止めできるパターンを構築
~40 2対1で戦い抜くも、アーマーの弱点を見破れないまま時間切れで敗北

389: 【76】 22/10/16(日) 05:05:59.948 ID:Xfg1
うい

390: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 06:39:35.623 ID:xa8U
ピューンピューン ガリガリガリ
バシィ!

坂本「……! おい、今!」

辰明「ああ、ダメージが入った!」

辰明(だが、もう時間がない……)

辰明(ようやく尻尾を掴んだんだ。逃がすわけにはいかない!)

辰明(今は少しでも長く――)


画面『TIME UP』


>いや……それじゃうまくいかない。


↓1コンマ 勝敗判定
66~ 竹熊を撃破して勝利
~65 時間切れ

391: 【77】 22/10/16(日) 07:06:02.552 ID:0bk7

393: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 07:32:25.767 ID:xa8U


>よし、これならうまくいく。

394: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 07:32:35.258 ID:xa8U
辰明(エリア中央まで突撃し、合わせて来たところで両方に攻撃)カチカチ

辰明(竹熊を残して距離を空けようとしたところへ追撃。キャラ相性上、ここで当てておけばもう前には出てこられない)カチカチ

辰明(攻撃しつつも竹熊との間に遮蔽物を入れ……)カチカチ

辰明(さらに接近して来たところで、こちらから飛び出す)カチカチ

辰明(両腕を大振りにする近距離攻撃を出させ、そしてここだ!)カッ!

辰明の視界「」ギュウウ……ン

辰明(チャンスは僅かだ。俺の時間を引き伸ばして……)ギラ

武明の照準「」ツーッ……

武明の照準「竹熊のキャラ「」」ピタ

辰明(攻撃モーション中の一瞬だけアーマーの効果外に出た手、そこを狙う!)カチ!

デューン……

辰明(入った!)

395: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 07:32:49.028 ID:xa8U
辰明の視界「」フッ

坂本「やった!?」

辰明「坂本、そこから直接グレネードを! 射程外だが今なら当たる!」

坂本「おう!」カチカチ

ドウン ドウン

坂本「しゃあっ、撃破だ! ざまぁみろ!」グッ

辰明(後はもう一人を削りきれば……)カチカチ


画面『YOU WIN』


辰明「……」フーッ

辰明「即席の対策だったが、なんとかなっ――」クル


ギャラリー「うおおおお!?」「竹熊に勝ちやがった!」「あのスタンショット当たるのかよ」「おいリプレイ出せ、即上げすんぞ」


辰明「」ビクッ

396: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 07:34:51.939 ID:xa8U
坂本「うお、いつのまにかギャラリーできてんじゃん」

坂本「……俺はあんまいいとこなかったから、ちっと恥ずかしいな」ポリポリ

辰明「俺もこういうのは少し苦手だ。行こう」

坂本「そだな……よし」

坂本「ホントは牛丼にしようと思ってたけど、折角だし、奮発してラーメン行くか!」

坂本(近場でついてこられてもメンドクセーしな)


辰明(チーターが許せなかったとはいえ、ムキになりすぎたか……)

辰明(パレスでの戦いに影響がないといいが)

>CPを7消費した。(現在3/10)


↓1コンマ 魅力アップ
36~ 魅力が2にアップ
~35 次回魅力アップ判定に+70

↓2コンマ 器用アップ
91~ 器用が4にアップ
81~90 次回器用アップ判定に+20
~80 次回器用アップ判定に+10

↓2票先取安価 ゾロ目ボーナス 同一IDはCT6時間
1.竹熊を倒したプレイヤー=辰明についてのリアル像の噂が広まる
2.無名プレイヤーによる竹熊討伐がネットで騒ぎになる

397: 【65】 22/10/16(日) 09:01:43.637 ID:w46w
とりあえず2にしとくけど1と2の詳細を教えて貰えると助かる

399: 【9】 22/10/16(日) 09:16:58.489 ID:w46w
目立ちたくないってキャラだし2のままで良いかな

401: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:46:16.730 ID:xa8U
4/17 昼
荻窪-ラーメン店


辰明「日曜の昼時とはいえ、結構待たされたな。腹が減った……」

坂本「わりぃわりぃ、でもマジでうめーから。期待しとけ?」

モルガナ「タツアキ、チャーシューの約束、忘れんなよ!?」

辰明「もちろんだ」

坂本(電車の中でもそうだったけど、よく鳴くな、あの猫)

坂本「大将、俺中華そばのあっさり固め!」

辰明「俺はチャーシュー麺の濃いめハリガネ、味玉2つ」

店主「あいよー」

402: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:46:25.540 ID:xa8U
坂本「……模造刀がどうとかって話も思ったけど、お前って実はいいバイトとかやってた?」

坂本「それか、そう、アレ。治験ってやつ」

辰明「いや、俺は治験は受けられないぞ」

辰明「バイトは……まあ、やってるといえばやってるな」

坂本「あれ、現在進行系? もしかしてこっちで見つけたヤツか?」

辰明「……雀荘だ」

坂本「雀荘? ああいうのって未成年でも店員になれるもんなんか?」

辰明「いや、客の方だ。地元にいた頃から、小遣い稼ぎにちょくちょくな」

辰明「昔は近所のよしみで見逃して貰っていたことが多かったが、堂々としていれば歳も聞かれなくなった」

坂本「……ツッコまねえぞ、俺」

403: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:46:34.266 ID:xa8U
坂本「でもさ、それって稼げんの? 麻雀ったってギャンブルだろ? 本質的にはパチンコと同じ的な」

辰明「パチンコと違って、雀荘は場代と飲食費メインで儲けを取っているからな。賭け金は客の間で回る」

辰明「なら、後は勝つだけだ。俺はカンが強いから、向かい合って打てばトータルで負けることはほぼない」

辰明「真似するなよ」

坂本「いやできねーわ。そもそもルールわかんねーし」

坂本「あれ、じゃあ小遣いはあんまもらってない感じ?」

辰明「ああ、それはな……」

店主「へいお待ちどう、中華そばとチャーシュー麺味玉2つ」

辰明「どうも」ペコ

坂本「ざっす! ま、続きは食いながら話そうぜ」


>ラーメンに舌鼓を打ちつつ、身の上話に花を咲かせた……

>……

404: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:46:49.529 ID:xa8U
坂本「なるほどなー。それで麻雀始めたんか」

辰明「ああ。最初は今みたいな本気じゃなく、子供相手ってことでみんなレートを落としてくれたんだがな」

辰明「俺が強くなるにつれ、少しずつ容赦がなくなっていった」

坂本「親がいなくなっても、親代わりみたいな人たちがいたんだな」

辰明「ああ。大家さんに担当医に……世話になってばかりだった」

辰明「東京に来たのも、独り立ちのいい機会かもな」

坂本「なっちまったモンはしょうがねえしな。前向きに行こうぜ」

坂本「……そろそろ出るか。今混んでるしな」

辰明「そうだな」ガサッ
袋「」

405: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:47:43.020 ID:xa8U
渋谷-ミリタリーショップ「アンタッチャブル」前


辰明「本当にゲーセンからすぐそこだったのか……」

坂本「そーそー。だから渋谷駅集合にしたワケ。俺も初めてだけど」

坂本「雰囲気あんだろ? 入ってみようぜ」

406: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:48:57.442 ID:xa8U
アンタッチャブル-店内


店長「……」
雑誌「」ペラ


ドア「」ガチャ


店長「? ……!!」ガタッ

辰明・坂本「?」

店長「お前、どこの……いや、誰の差し金だ?」ギロ

坂本「はぁ!?」

坂本「いきなりなんだよおっさん、俺ら客だぞ」

店長「……」チラ

店長「カタギのガキまで連れてなんのつもりだ?」

辰明「……? いや、俺は模造刀を売っている店を探しているだけなんだが」

店長「……」

店長「すまん。今のは忘れてくれ」

店長「模造刀だったな、刀剣類のカタログ出しとくから、決まったら言え」ドサ

店長(……俺も焼きが回ったか?)


坂本「……なんだったんだ?」

辰明「さあ……?」

407: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 20:49:52.858 ID:xa8U
坂本「……なんだったんだ?」

辰明「さあ……?」

辰明「だが、目的のものは手に入りそうだな」ペラ

辰明「……」

坂本「うわ、すげえ値段」

辰明「それに、入荷の印がついてない。ほどほどのにした方がいいだろうな」

辰明の鞄「」モゾモゾ パカッ

モルガナ「アン殿の鞭と、ワガハイの剣も探しておけよ」

モルガナ「……それに、これだけリアルなら銃も使い物になるかもしれない」

モルガナ「一つ二つ買っておいて損はないぜ」

店長(猫……?)

辰明「……」カキカキ
メモ帳「」

坂本「あれ? 剣とモデルガンはともかく、鞭?」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「人に頼まれてな」
2.「それは高巻の分だ」
3.自由安価

408: 【49】 22/10/16(日) 20:50:20.238 ID:w46w
2

409: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:03:40.772 ID:xa8U
辰明「それは高巻の分だ」

坂本「は? 高巻?」

坂本「アイツ、そんな趣味あったっけか……?」

モルガナ「おいタツアキ、アン殿があらぬ誤解を受けてるぞ!?」

辰明「……」カキカキ

モルガナ「無視かよ!」

410: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:03:46.259 ID:xa8U
辰明「これを頼む」ピラ

店長「……」ジ カタカタ

店長「お前、モデルガン買うのは初めてか?」

辰明「ああ」

店長「そうか。なら、覚えとけ」

店長「人に向けないこと、携行時はケースか鞄に入れること」

店長「誰かがやらかせば、そいつがサツの世話んなるだけじゃねえ。俺たちミリ屋みんなの肩身が狭くなるからな」

辰明「」コク


>……

>……

411: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:03:52.448 ID:xa8U
渋谷-セントラル街


紙袋「」ゴチャ

坂本「パッケージでかさばんだな。先メシ行っといてよかったぜ」

坂本「じゃ、また明日な!」

辰明「ああ、また明日」


>魅力が1「路端の石」から2「白の翡翠」に上がった!

412: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:04:53.271 ID:xa8U
モルガナ「これで武器は調達できたな」ニュッ

モルガナ「薬の方の心当たりってのは、どこにあるんだ?」

辰明「オリジナルのよく効く調合薬を出す医者がいるから、そこをあたるつもりだ」

辰明「日曜だが、診療所は開いてる」

モルガナ「へえ、変わった医者なんだな」

モルガナ「開いてるなら話が早い。このまま行こうぜ」

辰明「……いや、ゴミ箱を探してパッケージを捨てるのが先だな」

辰明「あんまり大荷物だと、惣治郎に睨まれそうだ」

413: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:22:04.392 ID:xa8U
武見医院-受付


武見「……あら? 次は明日じゃなかったっけ」

辰明「……」

辰明(薬のことをどう切り出そうか……)


↓1安価 辰明の行動
1.「強い薬が欲しい」
2.「武見妙と見込んで頼みがある」
3.自由安価

414: 名無しさん@おーぷん 22/10/16(日) 21:22:22.006 ID:bi5v
2

415: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:03:18.411 ID:VnWM
辰明「"武見妙"と見込んで頼みがある」

武見「は?」

辰明「……」

武見「……そういうこと。話は中で聞くわ」

416: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:03:58.760 ID:VnWM
武見内科-診察室


武見「カマかけられても面倒だから先に聞くけど。何をお望みなの?」

辰明「あんたオリジナルの各種治療薬、そしてドーピング剤だ」

武見「はぁ……どこで聞いたんだか。よく調べたものだわ」

武見「お利口すぎる患者も考えものね」

武見「……」


↓1コンマ 武見の行動
91~ 主治医の立場で脅す
76~90 辰明の情報を引き継いでいたため、理解を示す
41~75 怪しむ
~40 危険なものは処分したと嘘をつく

417: 【4】 22/10/17(月) 01:07:57.286 ID:qizc
理解されると嬉しいねぇ

418: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:45:11.599 ID:VnWM
武見「残念ながら、危険なものは全部処分した後よ」

武見「あれは自分でもやりすぎたと思ったしね。今後作る予定もナシ」

辰明「なら、治療薬はあるのか?」

武見「ええ」

武見「分かってると思うけど、前に渡した湿布と同じで全部自己責任」パッ

武見「それと、これからは即金で払ってもらう。貴方の懐事情を斟酌するつもりもないから」
クリップボード「」スッ

辰明「わかった。なら……」


>……

>……

419: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:45:44.708 ID:VnWM
武見内科-受付


武見「はい、どうぞ」

袋「」ドサ

辰明「ありがとう」

武見「お大事に。明日、忘れないでね」

辰明「ああ」スタスタ

ドア「」パタン

武見(……結構買い込んで行ったけど、こっちでバイトでも見つけたのかしら?)

武見(あっちではあんまりやってなかったみたいだし、貯金もなさそうなものだけど……)

420: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:46:03.725 ID:VnWM
4/17 午後
四軒茶屋-裏路地


モルガナ「これだけあればしばらくはもちそうだな」ニュッ

モルガナ「あれこれ揃えたが、軍資金の方は大丈夫なのか?」

辰明「それほど余裕はないな。装備や薬を買い足すなら、また稼ぐ必要がある」

モルガナ「一応、有用なものや金目のものがパレスで手に入ることもあるぜ」

モルガナ「濡れ手に粟ってほどじゃないし、バイトも見つけづらいだろうから、結局はオマエの賭けの腕頼りだけど」

モルガナ「……それに、ギャンブルに強いってのも怪盗らしくていいしな!」ニャフフ

辰明「カジノなんかならともかく、雀荘だとそれはどうなんだ……?」

421: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 01:47:02.819 ID:VnWM
モルガナ「まだ時間あるし、ルブランに荷物を置いたら雀荘に行こうぜ」

モルガナ「ワガハイ、マージャンとかいうの見てみたいぞ!」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.雀荘Zへ(時間経過)
2.自由安価(原作で行ける場所に限る)

422: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 03:42:05.337 ID:jdbm
1

423: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 12:50:45.128 ID:VnWM
辰明「日曜日だし、確かに客の入りはよさそうだ」

辰明「一旦ルブランに荷物を置いて、Zに行ってみるか……」


4/17 午後
渋谷-雀荘Z


店員「いらっしゃいませ」

モルガナ「もっと殺伐としたカンジかと思ったけど、清潔感あるんだな」

モルガナ「結構混んでるのは日曜だからか?」

辰明「……」

店員(猫だ……いやでも何も言えない……)

店員「……あっ、あそこ空きますよ!」

モルガナ「おっ、どれどれ?」


↓1コンマ 卓のレベル
91~ 近寄りがたい雰囲気
71~90 人の動きがあまりない
41~70 比較的静か
16~40 和気あいあい
~15 若者ばかり

424: 【84】 22/10/17(月) 12:51:44.293 ID:cabJ

425: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 13:14:32.255 ID:VnWM
卑屈そうな男「ん? 兄さん、ここ入るのかい」

辰明「邪魔だったか?」

卑屈そうな男「いや、構わないさ。なあ」

丼を重ねた男「おうとも。俺は今ノってんだからな」

ギョロ目の男「好きにしな」


モルガナ「ムム……ワガハイにもわかるぞ。こいつら、できる!」

モルガナ「一筋縄じゃ行かなさそうだぜ。タツアキ、大丈夫なのか?」

辰明(確かに強そうだ。負けはしないだろうが……)カチ コロコロコロ

辰明(勝ち切るには運も必要かもな)カチャカチャ


↓1コンマ 勝負の経過
91~ 白スーツの男が入る
71~90 6万円勝ち、面子動かず
41~70 5万円勝ち、面子動かず
16~40 3万円勝ち、面子動かず
~15 3万円勝ち、逃げられる

426: 名無しさん@おーぷん 22/10/17(月) 13:16:55.743 ID:DB1t
チャレンジ

427: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:10:51.815 ID:dspn
辰明「よし、ツモ。リーチ一発ツモ清一色、8000・4000」

卑屈そうな男「またかい。随分調子がいいね」ガシャァ

丼を重ねた男「くそー、せっかく高めの手ができたのになァ。親流れかよ」トンッ ガシャァ

辰明(こっちは手を開ける度にヒヤヒヤしてるんだが……)ガシャァ

卓「」ジャラジャラジャラ……

辰明(しかし、誰も抜けそうにないな。一人くらい消えてもおかしくないんだが)


↓1コンマ 決着
71~ 6万円勝ち
41~70 5万円勝ち
16~40 3万円勝ち
~15 1万円勝ち、逃げられる

428: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:12:43.062 ID:UOJ0
きたか

430: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:47:15.637 ID:dspn
辰明「ロン。八連荘、32000」

丼を重ねた男「ウソだろォ!?」

卑屈そうな男「ククククク、やっぱり張ってやがったな」

丼を重ねた男「俺だって張ってたさ、ちくしょう!」トン!
手牌「四暗刻単騎」

ギョロ目の男「おいおい。こんな場じゃ流れも何もねえじゃねえか」

ギョロ目の男「俺ァ帰るぞ」ガタ

卑屈そうな男「ってことで、兄さん。今日はこの辺にしといてやってくれや」ガタ

丼を重ねた男「その金は預けただけだからな! 逃げんじゃねえぞ!」ガタ

辰明「あ、ああ……」

辰明(結構長居したし、俺ももう帰ろうか……)

431: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:47:25.557 ID:dspn
渋谷-Z前


モルガナ「結局ルールはよくわからなかったが、すごい緊張感だったな」

モルガナ「ただのボードゲームでも、安くない金を賭けた真剣勝負になれば戦場ってことか……」

モルガナ「そこで何時間も戦い続けられる度胸があるっていうのは、なんとも頼もしいぜ」

辰明「……」

モルガナ「ん、んん。気がついたら喉がカラカラだな」

モルガナ「大勝ちしたんだ、ワガハイに高級ミルクを奢ってくれてもいいんだぞ?」

辰明(スーパーにそんなものあったか……?)


>ルブランへ戻ろう……

>……

432: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:48:00.594 ID:dspn
4/17 夜
ルブラン


ドアベル「」チリンチリーン

惣治郎「おう、帰ったか」

惣治郎「明日、診療所に行くの忘れるなよ」

辰明「ああ」

433: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:48:10.302 ID:dspn
>リスクが1上がった。

>武見内科に行かなければ……

434: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:48:19.543 ID:dspn
4/18 朝
秀尽学園高校-廊下


辰明「……」スタスタ

有象無象「あの人って……」「退学らしいぜ」「マッチポンプ?」「鈴井さんかわいそう……」

モルガナ「こりゃキツいな……」

435: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:48:39.435 ID:dspn
秀尽学園高校-2-D教室


高巻「おはよ、芳賀くん」

辰明「ああ、おはよう」ガラ ストン

高巻「……退学のこと、噂になってるね」

高巻「異世界に行く覚悟はいつでもできてるから、決まったら呼んで」

辰明「」コク

436: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 21:49:16.488 ID:dspn
4/18 昼休み
秀尽学園高校-2-D教室


辰明のポケット「」ヴーッ


>坂本からメッセージが来ている……


坂本『お前が退学になるって話聞いた』
坂本『鈴井がああなったのはお前のせいとか』
坂本『なあ、嘘だよな!?』

辰明「……」


↓1辰明の行動
1.『退学は本当だ』
2.『嘘だ』
3.自由安価

437: 【94】 22/10/22(土) 21:50:05.937 ID:nMOD
3 1+厄介な事になってな

438: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:57:34.518 ID:dspn
辰明『厄介なことに、退学は本当だ』

坂本『マジか……ああくそ』
坂本『今から話そうぜ。屋上来れるか?』

辰明『わかった。行こう』

439: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:58:05.915 ID:dspn
秀尽学園高校-屋上


扉「」キィ
辰明「」スタスタ

坂本「来たな。まあ座れよ」

辰明「」ガラ ストン

坂本「……鈴井の話は嘘なんだよな?」

辰明「ああ。鴨志田に濡れ衣を着せられた」

坂本「鴨志田が!?」

坂本「じゃあ、退学の理由が鈴井だってのはマジなのかよ!?」

辰明「」コク

坂本「命張って助けたってのに、辰明のこと悪モンにしやがって……!」

坂本「お前を退学にするってのも、鴨志田が決めやがったのか?」

辰明「そうだ」

坂本「ただの教師がそこまでできんのかよ……」

440: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:58:12.888 ID:dspn
坂本「なあ、今からでも遅くねえだろ。鈴井に取り消させようぜ」

坂本「あいつがやってないって言えば全部丸く収まんだろ?」

辰明「ダメだ。鈴井も鴨志田に脅されている」

坂本「だからって……諦められねえだろ!」

坂本「ダメ元でも行ってみるしかねえって!」

辰明「他に手はある。それに、これ以上鈴井に負担はかけられない」

坂本「手はあるって……どうすんだよ?」

辰明「……」

辰明「放課後、もう一度話そう。きちんと説明する」

モルガナ「おい、ソイツに異世界のことをバラすつもりか!?」ニャー

坂本「あ? 猫?」

坂本「そういや、昨日も連れてたな。学校まで連れてきて大丈夫なのか?」

モルガナ「考え直せタツアキ! みだりに話せばどうなるかくらい、お前ならわかるだろ!?」

辰明「大丈夫だ。心配いらない」

辰明「とにかく、放課後だ。昼休みじゃ時間が足りないしな」

坂本「……わかった」

坂本「絶対だぞ! すっぽかすなよ!」

441: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:58:22.239 ID:dspn
4/18 放課後
カモシダ・パレス


坂本「な」

坂本「なんじゃこりゃーーーー!?」

モルガナ「声がデカい!」

坂本「うわっ化け猫!」

モルガナ「猫じゃねーよ!」

坂本「おい辰明、これなんなんだよ!」

坂本「ポスターに触った途端赤いのがぶわーってなって……!」

辰明「俺は坂本のことを信じている」

辰明「……が、説明だけしても納得しないのは目に見えていた」

辰明「だから、体験してもらうしかないと思ってな」

辰明「ちなみにそこにいるのは鞄の中にいた猫だ」

坂本「ああ? んじゃやっぱ猫じゃん」

モルガナ「ちげーよ!! タツアキもそんな説明してんじゃねー!」

442: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:58:27.319 ID:dspn
>坂本に異世界と怪盗、改心について説明した……


辰明「わかったか?」

坂本「いや、全然さっぱり……」

坂本「……でも、わかったこともある」

坂本「俺の知らねーところでも、高巻とか、他にもいろいろ酷い目に遭ってるやつがいるってこと」

坂本「それと、お前や高巻が体張って、鴨志田を止めようとしてるってことだ」

坂本「女子に行かせといて、わかってて大人しくしてたんじゃ男じゃねえだろ!」

坂本「俺も行かせろ。ヤロウのシャドウっての、一発ぶん殴ってやる」

モルガナ「わかってねえな。危険だって言ってんだ」

モルガナ「タツアキでさえ……いや、ワガハイやアン殿でさえ、一歩踏み外せば命を落とす世界だ」

モルガナ「ペルソナ使いの素養があるかもわかんねーヤツじゃ足手まといなんだよ」

坂本「んなの、やってみなきゃわかんねーだろ!」

443: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:58:41.518 ID:dspn
辰明「俺は、坂本には見込みがあると思う」

モルガナ「なに?」

辰明「坂本も、高巻に劣らず鴨志田と因縁がある」

辰明「高巻がペルソナに目覚めるのを見ていた限りでは、坂本もきっかけさえあれば目覚め得るんじゃないか?」

辰明「モルガナも、はっきりと"素養がない"とは言わないみたいだしな」

モルガナ「確かに、ペルソナ使いになれるかどうかは見分けがつくようなもんじゃない」

モルガナ「タツアキはワガハイよりリュージのことをよく知ってるし、そう言うんならそうかもしれないが」

モルガナ「……」

444: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:59:04.896 ID:dspn
モルガナ「なあリュージ。覚悟はあるのか?」

モルガナ「覚悟って言っても、自分の命を危険に晒す覚悟だけじゃないぜ」

モルガナ「もしペルソナの力に目覚められないようなら、すっぱり諦めなきゃいけない」

モルガナ「目覚めたならば、ワガハイやアン殿、タツアキの生き死ににも無関係じゃいられない」

モルガナ「ワガハイたちとパレスを行くなら、その全てが必要だぞ」

坂本「……俺の答えは変わんねえよ」

坂本「泣き寝入りなんかできねえ。俺に何かできる可能性があるってんなら、全部試す!」

445: 名無しさん@おーぷん 22/10/22(土) 22:59:22.246 ID:dspn
モルガナ「はあ……わかったよ」

モルガナ「こりゃ、探索の方針を変えなきゃいけねーな。今までより更に慎重に行かねーと」

坂本「OKってことでいいんだな?」

モルガナ「うぬぼれんなよ。タツアキみたいに動けるわけでもないなら、あくまで見学だ」

モルガナ「守られる立場だってのを自覚して、大人しくしてろよ」

坂本「わーかってるって!」

坂本「それで、今日は行かねーのか?」

辰明「……」


↓1辰明の行動
1.「高巻を呼んでみよう」
2.「今日は無理だ」
3.自由安価

446: 【36】 22/10/22(土) 23:03:04.778 ID:nMOD
2 診療所+予知の回復がね…

450: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 00:20:40.059 ID:FN4q
辰明「今日は無理だ」

坂本「んだよ、肩透かしだな」

坂本「タイムリミットは二週間ないくらいだっけ? いけんのか?」

モルガナ「オマエのお守り込みでも、まあなんとかなるはずだ」

モルガナ「大きなトラブルがなければな」

坂本「しつけーな、大人しくするって」

坂本「外じゃ喋らねーし、勝手にあのポスターには触んねー。それでいいだろ?」

モルガナ「ああ。連絡はなるべくスマホでな」


>今日は解散することになった……

451: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 00:20:48.644 ID:FN4q
4/18 夜
武見内科-診察室


キィィン……


>耳鳴りとともに、意識を揺さぶられる……

>リスクが1下がった。


武見「他に悪いところもないみたいだし、今日もこれでおしまい」

武見「……」

武見「ところで貴方、お金はあるの?」

辰明「何の話だ?」

武見「月末の支払い。秀尽に通ってたら、学費もそれなりにするでしょ」

武見「貯金する余裕があるとは思えないから、あなたの今月の収支を試算してみたの。下宿代は大体の予想だけどね」

武見「……見事に足が出たわ」

武見「何か危ないことに手を出してるんじゃない? それともこれから出すのかしら?」

辰明「……」


↓1辰明の行動
1.「雀荘で稼いでいる」
2.「友達から借りている」と嘘をつく
3.自由安価

452: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 00:23:12.277 ID:WJAh
1+なにかアルバイトでも紹介でもしてくれるのか?と

453: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 01:20:06.965 ID:FN4q
辰明「雀荘で稼いでいる」

武見「……は?」

武見「貴方、高校生よね?」

武見「というか、そうじゃなくても賭博なんてする余裕どこにもないでしょ」

武見「何考えてるの?」

辰明「……」


↓1安価 辰明の行動
1.「負けなければいい」
2.「今日も勝ってきた」
3.自由安価

454: 【69】 22/10/23(日) 04:47:45.442 ID:6gFl
2

455: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 09:04:06.109 ID:FN4q
辰明「今日も勝ってきた」

武見「はぁ……」

武見「資料じゃ素行に問題なしってことになってたんだけど。とんだ問題児ね」

武見「……」


↓1コンマ 武見の反応
76~ 勝負強さを評価する
51~75 大目に見る
16~50 危険な行為を咎める
~15 辰明に薬を売るのをやめる

456: 【22】 22/10/23(日) 09:05:15.333 ID:ACDI
何故危ない選択肢を…

457: 名無しさん@おーぷん 22/10/23(日) 09:30:32.595 ID:FN4q
↓1安価 ゾロ目ボーナス
1.振り直す
2.割り込む(コンマ判定のタイミング直前に辰明側の自由安価を行う。事態に変化がなければ現在の出目がそのまま適用される)

458: 【59】 22/10/23(日) 09:34:45.666 ID:43ww
2

463: 名無しさん@おーぷん 22/10/24(月) 06:40:51.336 ID:luRR
辰明「やむを得ず手を出してしまった」

辰明「このままだとろくなことにならないのは分かっているから、危ない手段に頼らずに済むよう、稼いだ金で余裕があるうちに、何か割のいいアルバイトでも探してみようと思っている」

武見「余裕がある……?」ピク

武見「貴方、どれだけ勝ったの?」

辰明「前に行った時に5万、今日は10万」

武見「じゅ……!?」

武見「どんな雀荘よ、それ。本当はマンションじゃないの? それともイカサマでもした?」睨み

辰明「いや、10点1円の雀荘だ。イカサマなんてしていない」

辰明(予知はしたが)

武見「……」


↓1コンマ 武見の反応(悪化)
86~ 勝負強さを評価する
61~85 大目に見る
31~60 厳重注意
~30 薬を売るのに条件をつける

464: 名無しさん@おーぷん 22/10/24(月) 07:09:31.894 ID:7AH3
21

466: 名無しさん@おーぷん 22/10/25(火) 00:22:07.315 ID:rfJ2
武見「貴方の言い分はわかった」

武見「やろうと思えば簡単に裏は取れるし、嘘はついてないんでしょうね」

武見「大勝ちしたってところは……だけど」

武見「どんな手を使ってるのかはわからないし、大した興味もない」

武見「とはいえ、主治医としてそのままにはしておけない」


武見「貴方は金輪際賭け麻雀をやらないこと。この約束を守れないなら薬は渡せない」

467: 名無しさん@おーぷん 22/10/25(火) 00:22:18.734 ID:rfJ2
武見「代わりに、ここで治験のバイトをさせたげる。貴方でもできるやつ」

武見(……身体的・薬理的に問題がないとはいえ、患者でデータを取るのは避けたかったけど)

武見(このままじゃいつまでも臨床試験ができない。チャンスだと思わないと)

武見「ただし、報酬はお金じゃなくて、相場金額相当の薬で現物支給」

武見「薬が必要でお金を稼ごうとしたっていうのなら、この条件、飲めるはずよね?」

辰明(……参ったな。雀荘に行けないとなると、かなり身動きが取りづらくなる)

辰明(しかし、元々こっちに落ち度のあることだ。断るわけにもいかない……)

辰明「ああ。それでいい」

武見「よろしい」

武見「どうせ受診に来る人もそんなにいないから、貴方の好きなタイミングで来て」

武見「明日には準備を済ませておくから」