1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:09:19.22 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「ただの地球人に興味はありません、この中にサイヤ人、ナメック星人、ドラゴンボール所持者がいれば私の所に来なさい、以上」


キョン(これ笑うとこ?)



2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:10:54.35 ID:Y6gAaVSUO
キョン「なぁ、しょっばなの自己紹介のアレ、どのへんまで本気だったんだ?」

フリーザ「自己紹介のアレとは?」

キョン「いや、だからサイヤ人がどうとか」

フリーザ「あなたはサイヤ人なのですか?」

キョン「・・・違うけどさ」

フリーザ「違うけど?」

キョン「・・・いや、何もない」

フリーザ「だったら話しかけないでください、時間の無駄です」

キョン(だいたいサイヤ人ってなんだよ・・・)


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:12:21.95 ID:Y6gAaVSUO
谷口「お前、フリーザ様に話しかけてたな」

キョン「ああ(なんで様付けなんだ?)」

谷口「悪いことは言わん、やめとけ、殺されるぞ」

キョン「穏やかじゃねーな、そんなに凶暴そうには見えねぇぜ?小さいし」

谷口「馬鹿、見かけに惑わされるな、戦闘力53万だぞ、53万」

キョン「それすげぇのか?」

谷口「俺とか2だぞ、2」

キョン「なんか知らんが半端ねぇな」

谷口「しかもフリーザ様は変身する度に戦闘力が増すんだ」

キョン「は?」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:14:39.77 ID:Y6gAaVSUO
キョン「・・・なるほど、谷口の言ってたのはこれか」

フリーザをなんとなく眺めているうちに俺はあることに気づいた

体型が毎日変わる

それはつまり、月曜日のフリーザは初対面の時と同じく小柄で登場する

次の日、何をどうやったのか巨大化して来やがった
それがまたいやになるくらいいい体をしていやがる、マリオかお前は

その次の日、今度は後頭部が凄いことになって登校して来る
今にもプレデターと戦い出しそうなエイリアンっぷりである

さらに次の日になるとまた小柄になる
ただし全身の凹凸が極端に減る、もうなんかツルッツル

そして金曜日のフリーザは木曜のフリーザとあまり変わらない
だがいくらかマッチョになるというすこぶる奇妙なものになる
まぁ、このフリーザを見るということは明日が休日という訳で、俺としては「お待ちかね」って感じだな

ようするに曜日が進むごとに変身するのである

あえて言おう、こいつは人間ではないと


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:17:10.37 ID:Y6gAaVSUO
キョン「曜日で体型変えるのはサイヤ人対策か?」

フリーザ「おや、いつ気付いたんですか?」

キョン「気付かない奴は馬鹿の世界チャンピオンだと思う」

フリーザ「私思うんですよ、曜日によって感じる戦闘力ってそれぞれ違う気がするって」

キョン「いや、わからんが」

フリーザ「オーッホッホッホ、火曜日の私はあまり優しくないですよ?」

キョン「なんか知らんが肝に銘じとく・・・」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:19:42.30 ID:Y6gAaVSUO
キョン「全部のクラブに入ってみたってのは本当なのか」

フリーザ「ええ、どれか一つぐらいドラゴンボールを持っているクラブがあるんじゃないかと」

キョン「ドラゴンボールってのはなんなんだ」

フリーザ「私の配下になるなら教えてさしあげますよ」

キョン「遠慮しておく」

フリーザ「オホホ、残念です」

キョン「・・・部活という部活が壊滅したのはお前の仕業か?」

フリーザ「オーホッホッホ」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:21:41.30 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「この星にならドラゴンボールを探す部活とかがあると思っていたのですが・・・」

キョン「ないもんはしょうがないだろ」

フリーザ「・・・」

キョン「結局の所、人間はそこにあるもので満足しなければ・・・」

フリーザ「デスビーム!」

キョン「うぉぉぉ!?なにしやがる!っていうか今のなんだ!?壁に穴空いたぞ!?」

フリーザ「気がついたんですよ!」

キョン「なにに!?」

フリーザ「ないなら自分で作ればいいんです!」

キョン「何を」

フリーザ「ドラゴンボールですよ!」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:23:40.65 ID:Y6gAaVSUO
キョン「そうか、そりゃよかったな、壁直しとけよ」

フリーザ「協力しなさい」

キョン「断る」

フリーザさん(大)「・・・こうなってしまったら前ほど優しくはないぞ」

キョン「わかった!協力するから縮め!」

フリーザ「ではあなたはドラゴンボールについての資料を集めて下さい、ナメック星人は私が探します」

キョン「は?」

フリーザ「では頼みましたよ」

キョン「いや、ちょ・・・!」



33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:25:29.21 ID:Y6gAaVSUO
「ドラゴンボール」
7つ集めると神龍があらわれてなんでも願いを叶えてくれる玉

キョン「・・・なんだこりゃ」

わざわざ調べてわかったのはこれだけだった、アホか
そんなもんあるわけねぇよ、集まらねぇよ、叶うわけねーよ
なんだよ神龍って、今時厨二病でも言わねぇよ、神で龍って欲張り過ぎだろ、どっちもいねーよ

さて、どうやってフリーザをだまくらかそうか
なんか下手すればあのツノで腹とか刺されそうな気がする

キョン「駄目だこりゃ」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:31:09.45 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「さて今日からこの部屋が私達の拠点です」

キョン「・・・文芸部と書いてあるが」

フリーザ「いえ、文芸部の方達が親切に譲ってくれました」

キョン「・・・ウソつけ」

フリーザ「そして彼女が唯一生き残っ・・・いや、我々に協力して下さるナメック星人です」

キョン「待て、ちょっと待て、他の文芸部の人達はどうなった」


長門「長門有希」

キョン「いやおかしいだろ、なに淡々と自己紹介してんだよ、お前仲間殺られてんだよ?ナメック呼ばわりされてんだよ?」

長門「別に」

キョン「長門さんとやら、こいつは目的のために一つの部を壊滅させるような奴だぞ?」

長門「いい」

キョン「そのうちデスビームで撃たれるかもしれんぞ?」

長門「どうぞ」

キョン(ドM・・・?)



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:33:31.01 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「まぁ、そういうことですから」

フリーザ「これから放課後、この部屋に集合していただきます」

キョン「え、いや・・・」

フリーザ「では私は他の協力者を探してきます」

キョン「ちょ・・・!」
 
フリーザ「それでは」ギュォン

キョン「・・・なぁ、あいつ今飛ばなかったか?」

長門「気のせい」



45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:34:56.82 ID:Y6gAaVSUO
キョン「・・・」

長門「・・・」

キョン「・・・何を読んでるんだ」

長門「灼眼のシャナ」

キョン「面白いか?」

長門「シャナたん萌え」

キョン「どんなところが?」

長門「ぜんぶ」

キョン「釘宮好きなんだな」

長門「わりと」

キョン「俺はヴィルヘルミナ派かな」

長門「そう」



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:36:40.45 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「遅くなりました」

みくる「ふぇぇぇぇ・・・ここどこですかぁ・・・」

キョン「どっから拉致って来た、そして今度はどこを滅ぼした」

フリーザ「2年生のドドリアさんです」

みくる「えっ、いや、私は朝比奈みく」

フリーザ「ドドリアさんです」

キョン「で、ええと、ドドリアさんか、なんでこの人を?」

みくる「いや、私、朝比奈みく」

フリーザ「なんか醸し出す雰囲気がドドリアさんって感じじゃないですか」

キョン「じゃあなにか?お前はこのドドリアさんがドドリアさんっぽかったから連れて来たのか?」

みくる「いや、あの私ドドリアさんじゃな」

フリーザ「ええ」

キョン(真性のアホだ、こいつ)


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:39:23.48 ID:Y6gAaVSUO
みくる「な、なんで私こんな格好しなきゃ駄目なんですかぁ・・・!?」

キョン「なんだそれ」

フリーザ「戦闘服とスカウターです」

キョン「は?」

フリーザ「やはりドドリアさんはこうでないと」

キョン「意味がわからん・・・ドドリアさんが迷惑しているだろ」

みくる「いやだから私ドドリアさんじゃ・・・」

長門「シャナたん萌え」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:40:50.86 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「コンピューターも欲しいですね」

キョン「贅沢言うな」

フリーザ「というわけで行きますよ」

キョン「どこへだよ、電気屋でも襲うつもりか」

フリーザ「まさかそんな野蛮なことはしませんよ、私は紳士ですから」




キョン「おい、ここはコンピュータ研究部だぞ?」

フリーザ「ええ、ちょっとここで待ってて下さい」

キョン「あ、おい・・・!」

バタン

キョン「行っちまった・・・」



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:44:39.01 ID:Y6gAaVSUO
キョン「一体どうなってしまうのか・・・」

『パソコン一式、いただきに来ました』

『だ、誰だ!?我々になんの用だ』

『用なら先ほど言いましたよ?』

『だ、駄目だ!お前のように邪悪な』

『デスビーム!』

『ぐぁぁぁぁ』

『部長ぉぉぉぉぉぉぉ』

『次はどなたですか?』

『くそぉぉぉぉぉぉぉぉ、わかった・・・好きなのを持ってけ・・・!』
『ではこれは私からのお礼です』ズドドドド

『ぎゃぁぁああああああああ』


キョン「・・・アーアーキコエナーイ」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:47:23.39 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「無事にパソコンも手に入りましたね」

キョン「お前・・・ぬけぬけと・・・」

フリーザ「今日は解散ですよ!オーホッホッホ」ギュォン

キョン「こら!飛ぶな!歩いて帰れ!」



キョン「ったく・・・大変でしたねドドリアさん、そんな格好させられて」

みくる「えぇ、まぁ・・・あ」ピピッ

キョン「?」

みくる「戦闘力7だって」

キョン「はい?俺がですか?」

みくる「うん、えっとちなみに長門さんは・・・」ピピピッ

ボンッ!!

キョン「!?」

みくる「!?」

長門「うるさいうるさいうるさい」



74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:49:46.70 ID:Y6gAaVSUO
みくる「さようなら」

キョン「さようならドドリアさん」

長門「これ」

キョン「ん?本?」

長門「読んで」

キョン「ゼロの使い魔?」

長門「そう」

キョン「あ、ああ、借りとくわ・・・」




長門の厚意はありがたい


が、読まなかった



78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:55:10.16 ID:Y6gAaVSUO
谷口「どうやってフリーザ様に取り入った・・・」

キョン「なんのことだ(2www)」

谷口「くそぉ・・・俺だって本当はフリーザ様と覇道を歩みてぇのに・・・」

キョン「うるさいな(2は黙ってろw)」

朝倉「あんまり公序良俗に反することはやめておきなさいよ?」

キョン「わかってるよ」



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 05:57:22.90 ID:Y6gAaVSUO
キョン「なんだかんだ今日も部活に向かってしまう俺・・・」

コンコン

みくる「はぁい」

キョン「こんにちは、ドドリアさん」

みくる「こんにちは、今お茶入れますね」ピピピッ

キョン「あ、すいませんわざわざ・・・あれ、スカウター壊れたんじゃなかったんですか?」

みくる「あれ旧型だったんですよ、さっきフリーザ様に新型貰っちゃいました」ピピッ

キョン「へぇ、そういえば心なしか新しい感じですね」

みくる「これなら長門さんも・・・」ピピピッ

ボンッ!!

みくる「!?」

キョン「どんだけだよ」



83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:00:42.07 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「お待たせしました」

キョン「別に待ってねぇよ、って誰だそいつ」

フリーザ「彼は一年九組に本日やってきた転校生、その名も」

古泉「古泉いつ」

フリーザ「ザーボンさんです」

古泉「えっ」

長門「だとは思った」

キョン「で、なんでそのザーボンを連れて来たんだ?」

古泉「いや、ちょっと・・・ザーボンって・・・」

フリーザ「ザーボンさんはハンサムですからね」

キョン「それだけか」

フリーザ「あとなんか二面性を感じるじゃないですか、変身とかしそうな気がしますよ彼」

キョン「やっぱアホだ・・・ザーボンも災難だったな」

古泉「・・・ザーボン・・・」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:03:46.48 ID:Y6gAaVSUO
古泉「おや」

長門「・・・」

みくる「・・・」

古泉「はあ、なるほど、さすがはフリーザさ・・・」

フリーザ「ザーボンさんにはドラゴンボールを探して来て貰います」


古泉「えっ・・・?」

フリーザ「地球上、全てくまなく探して来なさい」

古泉「いやいや」

フリーザ「行きなさい」

古泉「・・・行って参ります・・・」



ザーボンは帰って来なかった



89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:06:16.64 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「ではまた明日」

みくる「私も今日用事があるので・・・さようなら」

バタン

キョン「・・・じゃあ俺も帰るか、じゃあな長門」

長門「本読んだ?」

キョン「いや、まだだけど・・・返そうか?」

長門「あれは布教用、返さなくていい」

キョン(マジかよ・・・)

長門「今日読んで」

キョン(必死だな)

長門「帰ったらすぐ」

キョン「・・・わかったよ」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:09:19.27 ID:Y6gAaVSUO
『午後七時、甲陽園駅前公園にて待つ』

ガンダールゥ゙がどうとか言い出したページにそう書いたしおりが挟んであった
だけどまぁとりあえずキリのいい所まで読んだ、ルイズかわいい
現時刻、午後十時
そういえばザーボンはどうなっただろう



キョン「すまん、遅れた」

長門「・・・・・・・・・・・・・・・いい」


キョン「で、なんか用か?」

長門「・・・・・・・・・・・・・・・こっち」


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:11:05.97 ID:Y6gAaVSUO
キョン「で、なんで俺は長門の部屋にいるんだ」

長門「話がある」


キョン「なんだよ」

長門「フリーザのこと」

キョン「は?」

長門「それと、私のこと・・・あなたに教えておく」

キョン「フリーザとお前が何だって?」



96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:12:25.80 ID:Y6gAaVSUO
長門「・・・うまく言語化出来ない、情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない、でも、聞いて」

そして長門は話しだした


長門「ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああ」

キョン「ストップ!ストップ!」




101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:15:19.60 ID:Y6gAaVSUO
長門「というわけでフリーザとわたしは普通の人間じゃない」

キョン「うん、今痛感した」

長門「そうじゃない、性格に普遍的な性質を持っていないという意味ではなく」

キョン「知ってる」

長門「・・・」

キョン「・・・」

長門「フリーザは宇宙人に該当する」

キョン「まぁ、納得だわな、お前も実は宇宙人で、とかか?」

長門「・・・」




103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:18:21.74 ID:Y6gAaVSUO
キョン「今さら驚かねぇよ、知ってるか?フリーザの奴超能力とか使えるんだぜ?ありえねぇよ」

長門(・・・あれ?)

キョン「宇宙って広いよな、あんな奴までいるのか・・・でお前も宇宙人なのか?」

長門「そう、もうなんかとりあえず私も宇宙人、宇宙人でいい」

キョン「なんか投げやりだな」


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:21:53.27 ID:Y6gAaVSUO
長門「我々は宇宙の帝王フリーザを危険視している」

キョン「まぁ、ヤバい奴だよな、北高近辺の人口が激減してるらしい」

長門「宇宙の帝王フリーザの打倒が我々の野望」

キョン「あいつをやっつけるのか?」

長門「そう」

キョン「いいんじゃねぇの?いない方が平和だし」

長門(・・・あれ?なんかこう・・・)



108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:26:14.29 ID:Y6gAaVSUO
キョン「話は終わりか」

長門「・・・コク」

キョン「じゃ、帰るわ」


付き合いきれん
宇宙戦争なら勝手にやってろ
俺はそろそろおいとまさせていただく

長門は止めなかった

いつも通りの無表情だが、ちょっとばかし寂しげに見えたのは俺の錯覚だろう
ぶっちゃけ早く帰ってゼロ魔の続き読みたいし
ルイズたんかわいいし




113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:31:16.87 ID:Y6gAaVSUO
翌日の放課後

掃除当番だったため、俺が遅れて部室へ行くとグラウンドから「デスビーム!」と聞こえた、南無

キョン「ちぃーっす」

みくる「あ、キョンくん、今お茶入れますね」

キョン「あれドドリアさん、またスカウター新しくなってますね」

みくる「ええ、長門さんが戦闘力を抑えてくれてるおかげで爆発しないの」

キョン「へぇ」

長門「・・・」

昨日の長ゼリフが頭に浮かぶ

同志よ



116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:37:56.47 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「どうも、遅れてすいません」

キョン「何をしていたかは聞かない方がいいんだろうな」

フリーザ「オッホッホ、さて全員揃った所でミーティングを始めましょう」

どうやら全員にザーボンは含まれないらしい
あいつちゃんと生きてるのか?

フリーザ「果報は寝て待て、昔の地球人は言いました、でももうそんな時代ではないのです」

フリーザ「星一つ滅ぼしてでも果報は探し出すものなのです、探しに行きましょう!」



118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:40:09.52 ID:Y6gAaVSUO
キョン「何を」

フリーザ「ドラゴンボールですよ!」

キョン「作るとか言ってなかったか?」

フリーザ「ああ、無理です」

キョン「ザーボンは・・・?」

フリーザ「えっ?」

キョン「いや、いい・・・」


さらば、ザーボン


「次の土曜、つまり明日!来なかったらデスボールですよ!」

デスボールて




121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:43:39.07 ID:Y6gAaVSUO
休みの日にドラゴンボール探しだと、ふざけんな

とか思いながら、待ち合わせ場所に向かっている自分が我ながら情けない。

いや、だってデスボールだぜ?
あんな細いデスビームでもあの威力なのにボールだぜ?
確実に死ぬって、いやビームでも死ぬけどさ


フリーザ「遅いですよ、デスビーム」

朝から死にかけました


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:49:05.72 ID:Y6gAaVSUO
待ち合わせ時間には間に合ったのに遅刻とか言われて殺されかけた
俺が何を言ってるかわからないと思うが、俺もわからん

フリーザ「ではドラゴンボール探しを開始しますよ」

キョン「見つかるわけねぇだろ・・・」

フリーザ「ではクジ引きです」

長門「・・・」

フリーザ「ふむ、私とドドリアさんですか、期待してますよドドリアさん」

みくる「ふぇぇ・・・」

頑張れドドリアさん
死なないでドドリアさん




133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:53:39.02 ID:Y6gAaVSUO
みんなはザーボンの事を忘れてるみたいだが俺だけは覚えておいてやろう
正直なんかハンサムだったということしか覚えてない


とりあえず長門とアニメイトに向かった



正直、フリーザと別でよかった
あんな原理のよくわからん攻撃で死にたくはない


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 06:57:57.22 ID:Y6gAaVSUO
ゼロ魔のDVDを買うかどうか真剣に悩んでいると携帯がなった

言わずもがなルイズの着ボイス

フリーザ『12時にいったんさっきの場所に集合です』

キョン「なんでその電話が12時ちょうどに来るんだよ」

フリーザ「早くして下さい」



再びデスビームが放たれたのは言うまでもない



138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:03:08.18 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「収穫はありましたか」

長門「DVD」

キョン「ばっ・・・!」

フリーザ「はい?」

キョン「い、いや、なんでもねぇ!そっちは?」

フリーザ「駄目でしたよ、やはりそうそう見つかるものでもないようですね」

フリーザ「とりあえず昼食にしましょう、それからまたクジでメンバーを決めて午後の部です」

キョン「まだやるつもりか」

フリーザ「当たり前です」

長門「・・・」

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:06:19.23 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「クジ引きです」

長門「・・・」

みくる「ふぇぇ・・・!?」


午前と同じメンバー

さすがに気付いた
長門なんかしてるぞ、と

まぁ、俺もフリーザとはごめんだし、戦闘服姿のドドリアさんと連れ立って歩きたくはない


長門グッジョブ



142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:09:55.67 ID:Y6gAaVSUO
長門「くぎゅぅぅぅぅぅぅぅ」

やることもないので長門の家でDVD鑑賞会

哀れドドリアさん
哀れザーボン

長門大明神のおかげで平和そのものだぜ


まぁ、熱中し過ぎて三度デスビームが火を吹いた訳だが

流れデスビームで知らんオッサンが死んだ気がするのはきっと気のせい



144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:12:21.99 ID:Y6gAaVSUO



その日の夜、ドドリアさんからメールが来た

『私実は未来人です』と

眠かったから無視った







148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:16:41.29 ID:Y6gAaVSUO
週明け

今俺は部室でドドリアさんになんか『未来』がどうとか聞かされている、そして適当に聞き流している
暑かったし

みくる「聞いてくれてありがとう」

良心が痛んだ


すいません、ドドリアさん
でもそんな格好の人と真面目にお喋りする自信が俺にはありません



結局その日フリーザは部室に姿を現さなかった






152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:24:09.24 ID:Y6gAaVSUO
翌日

キョン「昨日はどうして来なかったんだよ」

フリーザ「俺の勝手だろうが」

やべ、今日火曜日だ

あのツノに串刺しにされる俺

想像したくもない

キョン「^^」

フリーザ「ちっ」


ふぅ、命は助かった
だがこの時俺は一つの懸案事項を抱えていた

俺のげた箱に入っていたノート切れ端

そこには

『放課後誰もいなくなったら、一年五組の教室に来て』
と、明らな女の字で書いてあった


あと視界の端にフリーザのツノに串刺しにされてるクラス担任の姿が見えた


155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:28:09.58 ID:Y6gAaVSUO
さて、どう解釈する?
前にも似たようなことあったよな
だがこれは明らかに長門の字ではない

なら谷口の悪戯っセンはないか?あり得る
あの戦闘力わずか2のアホがやりそうな頭の悪いギャグの匂いがプンプンする
だったらもっとディテールに凝るような気もする
ならば残る可能性は・・・




あ れ ? こ れ ル イ ズ か ら じ ゃ ね ?






158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:33:04.34 ID:Y6gAaVSUO
テレ屋なルイズならあえてそっけない感じにしてもおかしくない

そっかぁー、ルイズかぁー


この時の俺は「ならなんで日本語なんだよ」とか「そもそもルイズと俺の間には次元の壁があるだろう」とか
思いつきもしなかった

「アニメはただの絵」なんてのは凡人の意見だぜ

フリーザも帰った

俺は今自由だ

愛とはためらわないことだ


163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:41:06.78 ID:Y6gAaVSUO
キョン「ルイズ!」

思いっきりドアを開く!

朝倉「来てくれたんだ」

キョン「あぁ朝倉か、ルイズは?」

朝倉「意外だった?(るいず?)」

キョン「何が」

俺のルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールはどこ?

朝倉「ちょっと訊きたいことがあるの」

キョン「今、忙しいんだ今度にしてくれ」

朝倉「・・・人間はさあ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』って言うよね、これ、どう思う?」


キョン「知らん」

朝倉「・・・じゃ、じゃあさあ、たとえ話なんだけど」

キョン「は?」

朝倉「現状を維持するままではジリ瀕ななることは解ってるんだけど・・どうすれば良い方向に向かうことが出きるのか解らないとき、あなたならどうする?」

キョン「なんだそりゃ、二次元の嫁の話か?」


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:45:23.57 ID:Y6gAaVSUO
キョン「で、ルイズは」

朝倉「さっきからなんなのよ!誰よルイズって!」

キョン「俺はルイズに呼び出されたんだ」

朝倉「はぁ?呼び出したの私だけど」

キョン「な・・・に・・・?」

朝倉「え、なに・・・」

キョン「・・・絶望、だ」

朝倉「・・・」

キョン「・・・いやわかってたんだ、本当は気付いてたんだ」

朝倉「・・・」

キョン「ルイズな訳ないだろうが!!」

朝倉「・・・!?」ビクッ

キョン「ちょっと夢見てみただけだよ・・・」

朝倉「なんかごめん・・・」



168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:48:58.75 ID:Y6gAaVSUO
キョン「ルイズな訳ねー、でもやっぱルイズに待ってて欲しー」

キョン「みたいな」

朝倉「ご、ごめん・・・」

キョン「で、なんの用だ」

朝倉「えっ・・・あ、そのー・・・あ、あなたをこ、コロし・・・コロ・・・」

キョン「コロ助?」

朝倉「じゃなくて・・・」

朝倉「あ、あなたを殺してフリーザの出方を見る!」

『デスビーム!』

朝倉「ぐはっ」

キョン「朝倉ぁぁぁぁぁ!?」


170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:51:54.87 ID:Y6gAaVSUO
キョン「あいつ帰ったんじゃ・・・!」

『デスビーム!デスビーム!』

キョン「くそっ、グラウンドで野球部に千本デスビームしてやがる・・・!」

朝倉「・・・」

キョン「流れデスビーム、か」

朝倉「」

キョン「・・・」


キョン「俺がなんとかせねば」




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 07:56:44.48 ID:Y6gAaVSUO
谷口「WAWAWA~」

『デスビーム!』

谷口「ぐへぁっ」


ルイズルイズ言ってる場合じゃなかった
最近の俺は現実逃避し過ぎてたよ

冷静に考えろ

人が死んでんねんで!?

桃色ブロンドモフモフしたいお
とか言ってる場合じゃねぇよ、クソ

もう少しでこれが日常になる所だった・・・

朝倉グッジョブ
おかげで正気に戻った



183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:03:09.93 ID:Y6gAaVSUO
ふりーざは俺が倒す!!BYキョン

そんなスラム的ダンク的発言が俺に出きるはずもなく、していいはずもなく

とりあえず長門を訪ねる

キョン「長門」

長門「なに」

キョン「頼む・・・フリーザを・・・フリーザを倒してくれ・・・!」

俺がお前に頼むなんてな・・・


185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:05:55.05 ID:Y6gAaVSUO
奴に朝倉が殺されたことが悔しいんじゃねぇ・・・
全部あいつのいいようにされちまったのが悔しいんだ・・・


長門「フリーザとの戦闘準備はほぼ完了している」

キョン「準備?・・・勝算はあんのか?」

長門「脱出不可能な特殊空間に引きずり込んでボコる」

キョン「宇宙人パワーってやつか・・・お前も変身出来たりするのか?」

長門「後2回ほど残している」

キョン「マジでか」

長門「嘘」

キョン「・・・」

長門「ごめん」



187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:11:08.64 ID:Y6gAaVSUO
キョン「だがその空間とやらに引きずり込んだとして勝てるのか?あいつビーム出すんだぞ?」

ボールも撃てるらしいぞ?

長門「作戦はある、ただあなたの協力が必要」

キョン「なんだ?」

長門「フリーザを特殊空間に引きずり込んだ後、時間稼ぎをして欲しい」

キョン「は?」

長門「なんだかんだいってフリーザはあなたを気に入っている気がする」
長門「近くにあなたがいればフリーザも全力で暴れない・・・と思う、多分・・・多分」

キョン「いや、ちょ・・・」

長門「決行は今夜」

キョン「いや、待て、ちょっと待て」

長門「期待している」


多分これは遠回しに死ねと言われてる
うん、生きていられる気がしない



逃げよう


191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:17:39.80 ID:Y6gAaVSUO
キョン「熱海だ、熱海に逃げよう」

そして温泉にでも浸かりながらゆっくり考えよう

最近はネットでも予約出きるから便利だよな

みくる「どうしたんですか?旅行にでも行くんですか?」

ぬかった!

ドドリアめいつの間に背後に・・・!
あぁくそ長門がガン飛ばしてるよ、やべぇよ怖いよ

キョン「べ、別に逃げねぇよ?いや、ほら、あれだ、祝勝会の企画をな・・・?」

長門「そう」

こいつなら目からビームとか出るんじゃね?
ナガトビームとか言ってさ

ダメだ ! にげられない !



196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:23:43.09 ID:Y6gAaVSUO
諦めちゃ駄目だ・・・

熱海がダメなら・・・
九州を目指そう、博多ラーメンでも食べながら・・・

やべぇ、長門が凄ぇ睨んでるよ
防御力下がるからやめてくれよ

キョン「に、逃げねぇって」

長門「そう」

逃げたら死ぬ
逃げなくても死ぬ

つまり死ぬ

・・・

キョン「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

みくる「きょ、キョンくん!?ど、どうしたんですか!?」

キョン「ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!」

長門「落ち着いて」


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:29:03.08 ID:Y6gAaVSUO
キョン「はぁはぁ・・・す、すまん・・・」

長門「あなたはこの世界にとっての鍵」

キョン「・・・」

長門「世界を救うのは私ではなく、あなた」


『デスビーム!』

『きゃぁあああああ』

『ヒャア!ヒャアヒャアヒャアヒャア!!』

『うわぁあああ』

『ぎゃああああ』

キョン「そうだ・・・」

キョン「俺がやらねば誰が・・・」

ずどぉおおおおおおんん!

『ぎゃあああああああああああああああ・・・』

キョン(やっぱ怖ぇって・・・)


204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:33:37.53 ID:Y6gAaVSUO
みくる「フリーザさん、今日なんか機嫌悪いみたいですね・・・」

そうだ、死んだ朝倉や谷口やザーボン・・・
あれ?ザーボンって誰だっけ・・・

とりあえずそいつらの為にも、まだ生きている奴らの為にも・・・

今何か出きるのが俺だと言うなら・・・

キョン「やってやらぁ・・・」

キョン「やってやらぁぁぁぁぁぁ!」

キョン「っだぁああああああああ!!!」

キョン「おらぁあああああっしゃあああああいぃ!!!!」

長門「うっせぇ」



207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:37:13.78 ID:Y6gAaVSUO
長門「たった今、準備が出来た」

キョン「・・・」

長門「予定より早いが早速開始する」

キョン「・・・一回家で寝てからでいい?」

長門「・・・」

キャン「・・・わ、わかったよ」

長門「では」

キョン「いや、やっぱ待って、ちょっと待って」

長門「ほわちゃあ」ズビシッ

キョン「あぅっ」



俺の意識はそこで途絶えた

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:42:37.81 ID:Y6gAaVSUO
「起きなさい」

うるせぇな・・・

「いつまで寝ているつもりですか、起きてください」

首が痛ぇ・・・長門のやつ・・・ムチウチになってんじゃねぇかこれ?

「サービス期間は終わったんだ」

キョン「うぉぉぉっ!?」

フリーザ「やっと起きたようだね」

木曜日のフリーザがそこにいた

・・・長門は?

あれ?なんで俺いきなりエンカウントしてんの

あれれー、おっかしいぞー!

あぁ
そうかそうか
はめられたんだ
長門に



ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:48:56.09 ID:Y6gAaVSUO
あの女・・・ちょっといい感じの言葉で俺を乗せやがって・・・

なんだこれ、生贄か?俺は生贄なのか?
なめんな、最近は遊戯王カードですら生け贄って表現が制限されてんだぞ

フリーザ「ここはどこでしょうか」

キョン「ははは、知らね」

もう知らね
いいわもう、知らねーよもう

だがな・・・ただじゃ死なねぇよ・・・

じっくりと味あわせてやる・・・フリーザの恐ろしさをなぁ!!

キョン「フリーザ、死んでも脱出すんぞ」

フリーザ「え?ええ、そうですね」

世界を恐怖で塗りつぶしてやろう



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:57:48.10 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「おや・・・ふむ、参りましたね・・・なんでしょうかこの見えない壁は・・・」

フリーザ「まさかデスビームでも貫けないとは」

キョン「とりあえず一旦部室の方へ・・・」


フリーザ「デスボール!!」

ずどごぉぉぉぉぉぉぉぉぉんんん!!

キョン「・・・なっ・・・!」

フリーザ「下も駄目ですか・・・」

やべぇ殺される

やべぇよ何が暴れないだよ、なんだよこれ大穴空いたよ、漂流教室ですかこれ?
これはダメだ、地球怒る、絶対地球怒る、火山とか爆発させる


216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 08:59:36.65 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「もう、この星ごと破壊した方が早いかも知れませんね」

キョン「いや待て待て待て!?あ、いやそうだ!ドラゴンボールとやらはどうなる!地球にあるんだろ?」

フリーザ「背に腹は変えられません」

やべぇよ、なにこいつ星を破壊?馬鹿か、出来るかよそんなもん
はいはい、出来るんでしょ?知ってる知ってる、はいはい、凄いね

でも死ぬよ?俺はまず間違いなく死ぬよ?わかってる?

こいつ絶対わかってない、わかろうとしてくれてない、超自己中
多分通信簿とかに思いやりが足りないとか書かれてるわ、こいつ
親の顔が見てみたいわ、ハゲ



220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:06:10.20 ID:Y6gAaVSUO
キョン「ちくしょう・・・!」

フリーザ「それにしてもなんですか、この灰色の世界は・・・学校ですよね、不気味です」


フリーザ、お前が不気味No.1だ

なんだその顔色、なんの病気だよ
今までな、ツッコミ我慢してきた分いうけどな

なんでツノ生えてるの?羽入なの?やだよ、こんなのが「あうあう」言ってるの俺は見たくねぇよ
そして尻尾!トカゲか!いざとなったら切れるのか!?

仕方ないよね、お前宇宙人だもんね


フリーザ「さっきからブツブツうるさいですよ?」

はっはっは、ほっとけ
むしろ殺せ
出来るだけ一瞬で苦しまず出来るだけ派手に頼む



長門「おまたせ」


俺は信じてたぞ、長門


223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:15:01.12 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「おや、長門さん・・・なんのつもりですか?殺気が私に向けられているようですが・・・」

長門「SELECT シリアルコード FROMデータベース WNHRE コードデータ ORDER BY 攻性情報戦闘 HAVING ターミネートモード」

なんだって?

フリーザ「オーホッホッホ、正気ですか?」

長門「パーソナルネーム『フリーザ』を適性と判定、当該対象の有機情報連結を解除すり」

長門が何を言っているかは正直わからんが
ただではすまないようなことが今から起こる、それだけは確信を持って言える

フリーザ「いいだろう、遊んであげるよ」

木曜日フリーザ・・・俺の見立てでは月曜フリーザより少し強いぐらいだと思う・・・

頑張ってくれ長門!



227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:19:25.50 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「デスビーム」

えっ

何か光った
と思ったら長門がさっきまで立っていた地面が抉られていた
そこから数メートル離れた所に長門が変わらぬ様子で立っている


嘘・・・だろ・・・

フリーザ「ほぉ・・・今のを避けたか」

フリーザの奴・・・!

キョン「今まで本気じゃなかったっていうのか!?」


230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:24:35.42 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「本気?馬鹿を言いたまえ、ボクのフルパワーはこんなものではないよ」

知ってたけど・・・十分知ってたけどさ・・・
こいつ、化け物だ・・・!!

キョン「長門・・・」

あんな奴に勝てる訳が

長門「心配いらない」

キョン「だが・・・!」

長門「ダウンロード完了」

なに?

長門「今現在、私はサイヤ人の能力を得た」

231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:29:45.87 ID:Y6gAaVSUO
キョン「長門・・・お前なに言って」

るんだ、と言い切る前に長門の姿は消えていた

フリーザ「なにっ!?」

フリーザの懐に長門の姿が見える
ワープ?まぁ、長門になら出来そうだが・・・

長門「情報連結解じ・・・」

フリーザ「させるか!」

フリーザの尻尾が長門の小柄な体を捉えたのがかろうじて見えた

長門「ぐっ・・・」

駄目だ、俺の目じゃ追い切れない

なんだこれ

シャナたんシャナたん言ってた長門はどこ?


234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:34:19.17 ID:Y6gAaVSUO
長門「・・・」

フリーザ「なかなかやるね」

長門「・・・!」

フリーザ「ぐっ!?」


あっちで消えたと思ったらこっちに現れ
こっちで消えたと思ったらそっちに現れる

訳がわからん

長門「解除、開始」

フリーザ「なんだとっ!?」

フリーザの尻尾の一部がキラキラした砂となって崩れ落ちた

ざまぁwトカゲ乙www



238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:44:31.66 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「・・・」

長門「・・・」

フリーザが凹んでるっぽい、まぁ俺も尻尾あって急に切られてたら多分凹むと思う

フリーザ「今のは痛かった・・・痛かったぞぉぉぉぉぉぉぉ!!
地球人風情が!このボクをコケにしやがってぇぇぇぇぇ!」

尻尾が切れたら、本人もブチギレました

フリーザ「だだだだだだぁぁ!!!」ズドドドドドドドド

なんかフリーザの手から光ってるのがやたら出た
あ、これはなんかヤバい、何がどうヤバいかは知らんけどこれはヤバい

どどどどどぉぉぉぉぉぉん

光ってるやつ着弾、まぁ、なんだかんだ言って長門なら大丈夫な気がす・・・

長門「・・・かはっ・・・」

おい、待て、俺の網膜か脳のどちらかがおかしくなっていないなら、長門が血まみれに見えるのだが

長門「」ドサッ

キョン「長門ぉぉぉぉぉぉぉ!?」

240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:49:57.04 ID:Y6gAaVSUO
キョン「なんで避けない・・・!?」

俺にすら見えてたんだお前になら止まって見えたろ!?

フリーザ「おや、いいのかい?」

何がだ・・・!

フリーザ「彼女が避けていたら君が死んでいたよ?」

キョン「!?」

そうか、長門の位置・・・だから長門は・・・自らを盾に・・・ちくしょう・・・!

フリーザ・・・!てめぇ・・・!それを狙ってやがったな!?

フリーザ「ホッホッホ、さてなんのことやら」

許さねぇ・・・!

・・・ぶん殴ってやる・・・!!



246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 09:57:38.79 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「気でも触れたかい?」

うるせぇ、殺すぞ

フリーザ「君が?面白くないジョークだ」

黙れ

フリーザ「・・・ボクは結構君を気に入っていたんだがね」

そんなもんクソ食らえだ

フリーザ「いいかげん目障りだよ」

キョン「ぐっ・・・!」

足が・・・!?くそっ・・・デスビームか・・・っ!

フリーザ「ふふ・・・」

この野郎・・・遊んでやがる・・・!
その気になりゃ一発で殺れるくせに
なめやがって・・・!
その不気味な面に一発ぶち込んでやるぜ・・・!

フリーザ「どれもう片方も」

っ!?

キョン「ぎゃぁぁあああああああ!?」



251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:05:51.32 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「おや、少し強すぎたかな?」

キョン「ちくしょ・・・う・・・!」

俺はなんだ?結局何も出来てないじゃないか
全部、長門に任せっきりで、挙げ句の果てに俺のせいで長門が・・・
我ながら情けない、ぶん殴ってやりたい
だが今はな

キョン「てめぇだけは・・・!」

俺の手で

フリーザ「仕方ない、今、楽にしてやるよ・・・」

フリーザ「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

クソ、動けよ俺の体、クソがクソがクソが

252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:10:17.63 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「さぁ・・・」

フリーザ「こいつがお待ちかね!100%だ!!」

金曜日でもないのにふざけんな
クソ、遠いな・・・遠い、拳が届かねぇ
頭がはっきりしねぇ・・・血流しすぎたか・・・

「そしてこれがフルパワーのデスボールだ」

赤黒いエネルギーの塊が頭上に見える
まがまがしいとはこういうことをいうのか

ちくしょう・・・

今度こそ終わりかよ・・・



長門「終わった」



254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:17:48.75 ID:Y6gAaVSUO
長門の澄んだ声が辺りに響いた

フリーザ「なにっ・・・!?」

キョン「長門・・・?」

お前、怪我は?

長門「空間制御が完了した」

なに?

長門「この空間内では『フリーザ』が私に勝つことは不可能」

フリーザ「ボクは笑えないジョークが嫌いなんだ・・・」

長門「・・・」

フリーザ「消し飛べ!デスボール!!!」

長門「許可しない」

フリーザ「なっ・・・!」

長門の一言ともにデスボールが収縮を始め
地表に激突する前に電池切れだとでも言うかのようにあっさりと消えた

長門「あなたに勝ち目はない」


256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:23:59.77 ID:Y6gAaVSUO
長門「空間内に『フリーザ』が侵入してからプログラムを構築する必要があった」

フリーザ「なに・・・を・・・」

長門「『フリーザ』の力が予測以上だったため今までかかった、でも」


長門「もう終わり」

長門が味方でよかった、心からそう思った

フリーザ「ふざけるなよ!デスビーム!」

長門「無駄」

光りすらしねぇ
パルプンテが虚しくこだました時ってこんな空気漂うんだ

フリーザ「そ、そんな・・・」

気づけば俺の体ないくつか空いてた風穴も消えてる
よしこれなら全力で言えるな

キョン「ざまぁwwwwwwwww」



259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:30:00.55 ID:Y6gAaVSUO
卑怯かも知れん
男らしくないかも知れん

だがそれでも俺はお前を殴らないかん

フリーザ「ひっ・・・!」

キョン「これは長門の分!」バキッ

フリーザ「ぐぅっ!?」

キョン「朝倉の分!」ベキッ

フリーザ「ぎゃぁ!」

キョン「谷口の分」ぺしっ

キョン「出番のなかった国木田の分!」バキッ

フリーザ「ぐっ・・・!?」

キョン「俺の分!俺の分!俺の分!長門の分!俺の分!長門の分!長門の分!俺の分!俺の分!俺の分!」

フリーザ「ぎゃぁあああああああ!?」

キョン「これが・・・焦げたボールと折れたモップの分だ」

フリーザ「えっ、なにそれ知らなっ・・・ぎゃひっ!?」



263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:35:33.62 ID:Y6gAaVSUO
フリーザは生まれて初めて心の底から震え上がっていた・・・
真の恐怖と徹底的な挫折に・・・
恐ろしさと絶望に涙すら流していた、これも初めての事だった・・・
フリーザはすでに戦意を失っていた



長門「・・・とどめ」

フリーザ「ひぃぃっ・・・」





古泉「フリーザ様ー!ドラゴンボールが揃いましたよー!」

キョン「ざ、ザーボン!?(ああ、そういやこんな奴だったな)」

長門「あのカス・・・人の閉鎖空間にヌケヌケと・・・!」


268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:44:13.71 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「よ、よくやりましたよ!ザーボンさん!は、早く神龍を召喚しなさい!」

古泉「はっ!出でよー!神龍!そして願いを叶えたまえー!」

キョン「おいおい、なんかやべぇんじゃねぇか・・・!?」

バシュゥゥゥゥゥゥゥ

神龍「さぁ、願いを言え、どんな願いでも一つだけ叶えてやろう」

キョン「うぉ!?マジでなんか出た!?」

古泉「さぁ、フリーザ様!」

フリーザ「やっとこの日が来た・・・俺が不老不死になる時が・・・」

キョン「なっ・・・」

フリーザ「俺が不老不死になれば貴様らなど・・・」

キョン「やべぇ!なんかやべぇぞ長門!?」

長門「・・・」


270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:45:51.45 ID:Y6gAaVSUO
古泉「・・・ワクワク」

キョン「くそ・・・!させるか・・・!」

フリーザ「遅い!いいか神龍・・・!」

キョン「やめろぉぉぉぉぉ!!」




フリーザ「 ギ ャ ル の パ ン テ ィ ー お く れ ー ! ! ! 」


フリーザ「!?」

キョン「!?」

長門「・・・フリーザは今私の制御下にある」


273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:48:34.10 ID:Y6gAaVSUO
神龍「たやすい願いだ」

フリーザ「ば、馬鹿な・・・」

ヒラ
ヒラ
ヒラ

パサッ

キョン「・・・おお、ぬくもりが残っている」

神龍「サービスで脱ぎたてにしておいた、さらばだ」

キョン「グッジョブ!神の龍!」

古泉「終わりだな、フリーザ」

フリーザ「あ・・・ぁあ・・・あぁ・・・」



280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:54:55.73 ID:Y6gAaVSUO
フリーザ「助けて・・・助けてくれ・・・!」

古泉「お前はそうやって命乞いした者を見逃したことはあるか?」

キョン「なにこいつ」

長門「全力で殴りたい」

フリーザ「助けて・・・助けて・・・」

長門「情報連結解除を開始する、許可を」

俺はその時、フリーザとの日々を思い出していた

出会い、部活、ドラゴンボール探索
本当にフリーザを殺していいのか?
本当にフリーザは救いようのない奴だったか?

それを考えていた俺はほとんど無意識に口を開いていた

キョン「長門・・・」

長門「・・・」


キョン「殺っちまえ」



フリーザは砂になった



288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 10:59:53.35 ID:Y6gAaVSUO
キョン「終わったな・・・お疲れ長門」

長門「平気、あなたこそ」

キョン「俺は大丈夫だ、何もしてないからな」

長門「そんなことはない、あなたが時間を稼いでくれたおかげ、感謝する」

キョン「長門・・・」

古泉「我々の敵じゃありませんでしたね」

キョン「こいつもついでに殺っちゃってくれ」

長門「ザーボンにはまだ使い道がある」

キョン「あ、そうか、ザーボン」

古泉「なんでしょう」

キョン「フリーザに殺された奴生き返らすの忘れてたから、もう一回ドラゴンボール集めて来て」

古泉「えっ」



292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/26(火) 11:05:38.93 ID:Y6gAaVSUO
とりあえず地球から当面の危機は去った
しかし、この宇宙にはまだまだ邪悪な者がいるという・・・

だが、俺達が力を合わせれば負けることはないだろう

地球は俺達が守ってみせる

いつでも来やがれ





キョン「いや、いつでも来いとは言ったが・・・」

長門「・・・」



セル「Dr.ゲロ研究所出身、涼宮セル
ただの生体エネルギーに興味ありません
この中に、サイヤ人、人造人間、フリーザ親子がいたら私のところに来なさい、以上」



キョン「どうすんだこれ」