144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 14:58:21.11 ID:hY+eBeb+0
麦野「は?」

フレンダ「誰それ?」

滝壺「昨日映画の帰りに会ったんだって」

絹旗「そう、あれは昨日のことでした・・・・」


絹旗「いやー、今日の映画は超最高でしたね、これがあるから映画館通いはやめられません」

不幸だああああああ

絹旗「おや?私の喜びに水をさすつもりですか?」

上条「うぅ・・・・」

絹旗「どうかしましたか?」

上条「あ、いや、せっかく特売で激安食料を大量にゲットできたっていうのに転んで道路にぶちまけちまってな・・・」

絹旗「ってぶちまけたぐらいじゃこんなに超ぺっしゃんこにはならないと思うんですけど」

上条「大型クレーン車が俺の買い物袋ごと見事に・・・・」

絹旗「それはそれは・・・・・」



146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:08:26.95 ID:hY+eBeb+0
絹旗「はぁ・・・仕方ありませんね、ここは超ご機嫌な最愛ちゃんがあなたの買い物をお助けしちゃいます」

上条「っていうと?」

絹旗「もう一回買い物に行きましょう、私がおごってあげますよ」

上条「いや、年下の女の子にそんなことを頼むなんてことはさすがに・・・」

絹旗「ふふーん、レベル4の最愛ちゃんの財力を超なめてはいけないのです、このくらいなんてことないですよ」

上条「だ、だけどな・・・」

絹旗「そもそも余裕があれば激安食品を失ったくらいで路上で四つんばいにはならないはずです」

上条「ぐっ・・・」

絹旗「本当に遠慮しなくていいんですよ?今の私は迷える子羊をほうってはおけないのです」

上条「天使だ・・・・天使がいる・・・」

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:16:59.44 ID:hY+eBeb+0
絹旗「それにしても本当に安いんですねー」ゴチャ

上条「いや、それにしてもこんなに買ってもらえるなんてなんか悪い気がするんだけどさ」ゴチャ

絹旗「気にすることはありませんよ。一日映画館にいればこのくらいは当たり前のように使いますから」

上条「映画かー、そういや学園都市にきて映画なんて見たことなかったなー」

絹旗「もし映画に興味があったら私が超お勧めの映画を見せてあげます」

上条「そのときは今日のお礼に俺に何かおごらせてくれ、俺上条当麻って言うんだ、よろしくな」

絹旗「私は絹旗最愛ですよろしく、上条」

上条「ああ」

みつけたわよ!!!

上条「この声は・・・・」

絹旗「ん?」


152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:23:12.65 ID:hY+eBeb+0
上条「ビリビリ・・・・」

御坂「ビリビリって言うなゴルァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

上条「くっ」ピキーン

絹旗「えっ!!」

御坂「相変わらずむちゃくちゃな右手よね・・・すっごくムカつくんだけどさあ?」

上条「もうお前の勝ちでいいじゃねーか!!なんだってこう毎度毎度俺に電撃食らわそうとするんだよ!!」

御坂「うっ・・・、うっさいわね!!!アンタがムカつくから悪いのよ!!!!」

ビリビリビリビリ

上条「うおおおおお!!」ピキーン

絹旗(また・・・・能力者の電撃を・・・無効化?何なんですかこれ・・・・)

御坂「あー、もう!!何であんたにはあたしの能力が通じないのよ!!!」

上条「通用したら怪我だけじゃすまないだろうが!!!ちょっとはこっちのことも考えろよ!!!」

御坂「はあ?あんた怪我してるわけじゃないから別にいいじゃない」

こら!!そこで何をしている!!


154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:30:42.71 ID:hY+eBeb+0
警備員「街中で能力を使うなんて、一体何を考えているんだ?」

御坂(やばっ!!!)

御坂「い、いえー、そのー、お互いの能力を見せ合おうっていう約束をしてましてー」エヘヘ

上条(こいつ・・・・・)

絹旗(むっ、上条に一方的に電撃浴びせたくせに何を言ってるんですかこの女は・・・)

上条(ま、いいか・・・)

上条「ええそうです、こいつがレベルが上がったばっかりだっていうんで見せてもらってたんですよ」アハハ

絹旗「上条・・・」ボソッ

上条「いいから、あんまり大事にするのも面倒だろ?」ボソボソ

絹旗「上条がそれでいいなら私は何もいいませんが・・・」

警備員「ふう、周りに人がいないからいいようなものの、誰かに怪我をさせることだってあるんだからな?」

御坂「はい、気をつけます!」

警備員「今日のところは早く帰りなさい、もうこういうことはするんじゃないぞ?」

上条「わかりました、それじゃあ俺たちこっちだから」

御坂「ふん・・・」

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:39:54.69 ID:hY+eBeb+0
上条「やれやれ、ひどい目にあったぜ・・・」

絹旗「買いなおした食材が超無事だったのは不幸中の幸いでしたね」

上条「ああ、普通に電撃食らったらこいつらみーんな使い物にならなかったな」

絹旗「上条はどんな能力を持っているんですか?」

上条「ん?」

絹旗「能力者の電撃を右手で受け止めていましたけど、そんなことができる能力なんて超聞いたことがありません」

上条「ああ、俺の右手には異能の力ならなんでも打ち消してしまう力があるみたいなんだ」

絹旗「えっ?」

上条「まあ普通は信じられないよな?」

絹旗「いえ、さっきのを見たのでまったく信じられないわけじゃないんですけど・・・」

絹旗(B級映画の主人公みたいな能力持ってるなんて超かっこいいじゃないですかあああああ!!!!)


158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:52:09.11 ID:hY+eBeb+0
絹旗「上条、私また上条と会いたいです!!」

上条「え?」

絹旗「番号交換しましょう是非そうしましょう!!」

上条「あ、ああいいぞ」

絹旗「それじゃあぽちっと」

上条「お、来た。じゃあこっちも」

絹旗「よし、登録しました。上条、今度一緒に映画に行きましょうね!?」

上条「俺でよければいつでも付き合わせてもらうぞ」

絹旗「やったー、今から超たのしみです!!」


絹旗「ってことがあったんですよ」

麦野「何でも打ち消せる能力ね・・・使いようによっては脅威になりそうね」

絹旗「でも打ち消せるのは超能力だけですよ?」

フレンダ「つまり、銃で撃てばあっさりやっつけられるってわけね」

絹旗「そうです、ケンカも弱い方らしいので私たちの脅威になることはありませんよ」

麦野「なーんだ、それじゃあどうでもいいわ」

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 15:57:01.02 ID:hY+eBeb+0
滝壺「きぬはたと一緒に映画を見てくれる人ができてよかったね」

絹旗「ええ!超楽しみなんですよ!!」

麦野「油断すると映画館で襲われちゃうかもしれないにゃーん?」

絹旗「ふふん、そのときは私の懇親の右ストレートを  に叩き込んであげます」

フレンダ「能力がなくてもそこらの男には負けないってわけね」

麦野「それはそれでつまらないわね」

絹旗「つまり麦野は私が上条に超襲われたほうがいいってことですか?」

麦野「まあガチで教われて泣きながら帰ってこられてもそれは困るんだけどさ・・・」

滝壺「ちょっとくらいスリリングなほうがもりあがるってことだよ」

絹旗「もう、ただ映画を見に行くだけですってば」


161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:10:01.62 ID:hY+eBeb+0
上条「夏休み前に女の子と映画に行くことになるなんてな・・・」

上条「欲を言えば年上のお姉さんにエスコートしてほしかった・・・」

上条「でも絹旗結構かわいいし、欲張っちゃだめだよな」



絹旗「うーん、どれにしましょうか」

絹旗「映画をあまり見ない上条に私の趣味のB級映画を見せて下手に映画を嫌いになるのも考え物ですね」

絹旗「ここは映画上級者である私が超エスコートしてあげなくては!!」

滝壺「きぬはたがんばれ」

フレンダ「ちょっぴりうらやましいってわけよ」



164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:24:14.85 ID:hY+eBeb+0
映画館前

絹旗「あ、上条!!」

上条「絹旗、随分早いな」

絹旗「そわそわして早く目がさめちゃったんですよ」

上条「遠足の前日みたいにか?」

絹旗「むっ、なんかお子様扱いしてませんか?」

上条「まあ妹みたいな年齢だしな」

絹旗「ほう」カチン

絹旗「それじゃああとで何か勝負しましょう、私が負けたらお兄ちゃんって呼んであげます」

上条「で、俺が負けたらどうなるんだ?」

絹旗「何かひとついうこと聞いてあげます!もちろん超   なのは無しですよ?」

上条「そんなことするわけないだろ」

絹旗「どうですかね~?」ニヤニヤ


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:34:39.67 ID:hY+eBeb+0
絹旗「上条は超かわいいさいあいちゃんにお兄ちゃんって呼んでほしくないんですか?」

上条「そんなこと言われてもうちの従姉妹に絹旗より少し年下の女の子がいるからなあ」

絹旗「ほう、それは私の魅力は小学生と同じレベルだといいたいんですね?」

上条「まあそこまでじゃないけど近いものがあるのは否めないよな」

絹旗「なら、わたしのスカートがトラブルでめくれちゃったら上条は見ないんですか?」

上条「こら」

絹旗「この足丸出しの短いワンピースから見えてる生足を見てくださいよ」

上条(う・・・・・)ゴクリ

上条「と、年上をからかうんじゃねーよ!!」


169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:44:08.09 ID:hY+eBeb+0
絹旗「おやー、何で目をそらすんですかー?」ニヤニヤ

上条「そんなんわざわざ見るもんじゃねーだろ!!」

絹旗「いやー今日はあついですねー」パタパタ

上条「こら!スカートをパタパタさせるんじゃねーよ!!」

絹旗「わざわざ見るもんじゃないんですよねー?」ニヤニヤ

上条「う、ぐっ・・・」チラッ

絹旗「ほーら、もうすこしみつめてたら見せてあげるかもしれませんよー?」ニヤニヤ

上条「そ、そんなこと・・・」チラッ

絹旗「なんでチラチラこっち見てるんですか?やっぱり見たいんですね?」

上条(落ち着け、素数を数えるんだ・・・・ アン ドゥ トロワ カトル ウーフェイ ・・・)

上条「エピオン!!!!」クワッ

絹旗「ひゃっ!!」ビクッ

上条「あ、つい大声だしちま・・・」

絹旗「ああびっくり・・・・え?」

絹旗「きゃああああああああああ!!!!」


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:52:42.44 ID:hY+eBeb+0
上条「いてて・・・・」

絹旗「言っておきますけど謝りませんからね」プンプン

上条「絹旗がスカートの裾をつかむからいけないんじゃねーか・・・」

絹旗「上条がばっちりと見なければ問題なかったんですよ」フン

上条「わるかったよ、なにもあんなに殴ることねーじゃねーか・・・」

絹旗「それだけ恥ずかしかったんですよ?」

上条「わかったよ、俺が全部悪かったから」

絹旗「わかればいいんです」

上条「さて、それじゃあ映画見ようぜ?」

絹旗「ええ、早く行きましょう」

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 16:54:11.68 ID:hY+eBeb+0
>>164 修正

映画館前

絹旗「あ、上条!!」

上条「絹旗、随分早いな」

絹旗「そわそわして早く目がさめちゃったんですよ」

上条「遠足の前日みたいにか?」

絹旗「むっ、なんかお子様扱いしてませんか?」

上条「まあ妹みたいな年齢だしな」

絹旗「ほう」カチン

絹旗「それじゃああとで何か勝負しましょう、私が負けたらお兄ちゃんって呼んであげます」

上条「で、俺が負けたらどうなるんだ?」

絹旗「何かひとついうこと聞いてもらいます!」

上条「どんなことするつもりだよ、危ないのとかは無しだぞ?」

絹旗「どうですかね~?」ニヤニヤ


175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:02:24.28 ID:hY+eBeb+0
上条「ポップコーンってこんなに必要なのか?」

絹旗「ふふん、意外と消費しちゃうものなんですよ?」

上条「そうなのか、それにしてもポップコーンっていろんな味があるんだな」

絹旗「ええ、塩からキャラメルにチョコにストロベリー、チーズはもちろんブラックペッパーやハバネロまであります」

上条「まあ学園都市らしいといえばそうなんだけど」

絹旗「青汁ペッパーっていうのもありますよ。お勧めしませんが」

上条「ってことは試したんだな?」

絹旗「もちろんです。後悔しましたけど」

上条「いや、それ予測できるだろ」

絹旗「冒険心ってやつです!」



178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:13:43.65 ID:hY+eBeb+0
上条「結構おもしろかったな」

絹旗「でしょう?私のお勧めなんですから外れるわけがありません」フンス

上条「あのシーンで主人公の友人が相撲部屋に潜入したのってどういう意味があったんだ?」

絹旗「あれは思いっきり関係ないところに属することでストーリーからドロップアウトしたようにみせかけたんですよ」

上条「あ、そういうことだったのか、納得した」

絹旗「そこらへんはもう少しうまくやれると思うんですけど、こういうのがB級らしくていいんですよね」

上条「なるほどな、メジャーなのだと展開がわかりやすいっていうか」

絹旗「様式美的なのはどうしてもありますね」

上条「絹旗は本当に映画が好きなんだな」

絹旗「ええ、超大好きです」


182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:29:55.19 ID:hY+eBeb+0
上条「この後どうするんだ?」

絹旗「本当は立て続けに二本三本と映画を見せてあげたいのですが慣れてないと疲れちゃいますからね」

上条「あ、それわかる気がする」

絹旗「ですからここはショッピングに行きましょう」

上条「そういえば俺の買い物のお金出してもらったんだよな、何かほしいものがあるなら俺が買ってやるぞ?」

絹旗「へー、それじゃあ私はビルのオーナーに超なりたいです」

上条「そんなん無理に決まってるだろ」

絹旗「ええ、もちろん冗談です」

上条「もっと現実的なものにしてくれよ」

絹旗「そうですね、それじゃあこれから暑くなりますからTシャツ買ってください」

上条「それくらいなら充分出せる範囲だな」


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:38:09.24 ID:hY+eBeb+0
絹旗「まあTシャツと一口に言ってもいろいろとあるわけなんですが」

上条「まあ時間もあるから適当にあわせてみるか、このTシャツはどうだ?」

絹旗「ほう、これはいかにもな中二Tシャツですね」

上条「おう、その反応が見たかったぜ」

絹旗「さいあいぱんち!!」

ぼかっ

上条「いてっ」

絹旗「ここまで予想済みなんじゃないですか?」

上条「暴力反対」

絹旗「あんまり女の子をからかっちゃだめですよ?」

上条「へいへい」

絹旗「もう一発いきますか?」

上条「わかった!まじめにやるからこぶしを構えるのはやめてくれ!」


186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:45:02.83 ID:hY+eBeb+0
上条「じゃあこんなのとか?」

絹旗「ほう、タンクトップですか、これだと私には超大きすぎるんですけど」

上条「少し大きいのでもいいんじゃないのか?」

絹旗「ふう、上条はわかってませんね」

上条「って言うと?」

絹旗「ふとしたことで超私の下着が見えてしまうじゃないですか」

上条「あ・・・・」

絹旗「まあ上条が   なのはわかりますけどここまで露骨だと引いちゃいますよ?」

上条「いや、もちろんそういうことを考えてたわけじゃなくてだな」

絹旗「それじゃあ上条が   じゃないって証明してくださいよ」

上条「お、おう、証明してやるよ」

絹旗「ふふん、そうですねーそれじゃあ・・」


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 17:52:50.61 ID:hY+eBeb+0
絹旗「水着売り場です!!」

上条「ぶふっ!!!」

絹旗「おやあ?どうしたんですか上条、そんなに顔を真っ赤にしちゃって」ニヤニヤ

上条「絹旗、さすがにこういうところはだな」

絹旗(上条はからかいがいがありますね、それが面白いんですけどね)ニヤニヤ

絹旗「上条が好きなやつ着てあげてもいいんですよ?」

上条「お、おい /////////」

絹旗「どうしたんですか?女の子に水着を着せるなんてチャンスはそうあるもんじゃありませんよ?」

上条「出、できるわけねえだろがああああ」ダダダッ

絹旗「ちっ、逃げましたか」


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:01:18.76 ID:hY+eBeb+0
上条「はぁ・・・・はぁ・・・・」

絹旗「もう、あんなところでいきなり走り出すなんて上条は超挙動不審ですね」

上条「そもそも女性の水着売り場に男を連れ込むんじゃねーよ!!」

絹旗「   な上条が喜ぶんじゃないかと思いましてね」

上条「どんだけ変 だと思われてるんだよ」

絹旗「そうですね、か弱いさいあいちゃんが取って食って飽きたらポイされるまであると思ってます」

上条「いや、なんとなく絹旗に勝てそうな気がしないんだけどな?」

絹旗「かわいいかわいいさいあいちゃんは上条の毒牙にかかってしまうんです」グスッ

上条「絹旗さーん?」

絹旗「そして私は言うんですよ。せめて子供のためにもたまには家に帰ってきてください。って」

上条「絹旗ー?」


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:08:50.11 ID:hY+eBeb+0
絹旗「超やめてください!それは私の両親が残してくれたお金なんです!!!」

上条「き・ぬ・は・たー?」

絹旗「泣いちゃう子供をあやしながら無常にも通帳と判子をもぎ取っていく上条を絶望のまなざしで見つめるんですよ」

上条「さいあいちゃんまじさいあい」

絹旗「ええ、さいあいちゃんはまじさいあいです」

上条「やっと戻ってきたか」

絹旗「これで上条がどんだけ   な男かっていうのがわかってもらえたと思います」

上条「こういうのを   っていうのか?」

絹旗「ほう、それじゃあ上条はどんなふうに   なんですか?」

上条「いや、それは・・・その・・・」

絹旗「かわいいかわいい最愛ちゃんに何をしようっていうんですか?」

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:20:47.93 ID:hY+eBeb+0
絹旗「だれかー、この人超   ですー」

上条「おい!!やめてくれよ!!」

絹旗「ふふふー、上条が   な目で私を見るのがいけないんですよ?」

上条「いや、本当にさっきのは謝るからまじでかんべんしてください」

絹旗「ふふっ、いいですよ、これ以上上条をいじめちゃうと上条が泣いちゃいますからね」

上条「俺が小学生ならもうボロ泣きですよ?」

絹旗「私が小学生ならボロ泣きでもやめませんね」

上条「なにそれこわい」

絹旗「ふふん、さいあいちゃんはプリティーないじめっこなのです」

199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:27:49.07 ID:hY+eBeb+0
絹旗「さ、Tシャツ探しに戻りますよ」

上条「なんかすっごく疲れたからちょっと休憩させてくれないか?」

絹旗「いいですよ?でもその代わりに私の言うことひとつきいてくださいね?」

上条「鬼」

絹旗「ここで衣服を乱して風紀委員を呼んでもいいんですよ?」

上条「わかりましたちょうらぶりーなさいあいちゃんのいうことをひとつきかせていただきます」

絹旗「よろしい」

上条「それじゃあ飲み物買ってくるけど何か飲みたいものあるか?」

絹旗「超コーラがいいです」

上条「へいへい」

203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:38:35.74 ID:hY+eBeb+0
上条「絹旗、コーラ買ってきたぞー」

絹旗「まってましたー」

上条「絹旗って本当に元気だよな」

絹旗「上条はしおらしい子が好きなんですか?」

上条「しおらしいっていうと?」

絹旗「こう、女子の中でも静かなグループに所属して男の人とあまり話さずにそれでいて弱弱しい雰囲気を漂わせるような」

上条「うーん・・・なんか不健康そうでいやだな」

絹旗「まあ一歩間違えたら根暗に見えますからね」

上条「根暗はちょっと嫌かな」

絹旗「じゃあ上条はどんな女の子がいいんですかー?」ニヤニヤ


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:50:20.65 ID:hY+eBeb+0
上条「ここで言うことか?」

絹旗「ほう、言えないとでも?」

上条「むしろいえるとおもっているのか?」

絹旗「ふう、やっぱり上条は   なんですね」

上条「なんでそうなる!」

絹旗「あまりにも   だから私に言えないんじゃないんですか?」

上条「そういういことじゃなくて、単純に恥ずかしいじゃねーか」

絹旗「えー、それじゃあつまんないじゃないですかー」

上条「じゃあ絹旗は理想の男を俺に語ってくれるのか?」

絹旗「上条、女の子の好みは男が察するものであって根掘り葉掘り聞くものじゃないんですよ?」

上条「ぐぬぬ・・・」

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 18:56:32.22 ID:hY+eBeb+0
絹旗「さあ、上条の好みを聞かせてもらいましょうか」

上条「それってさっきのひとつ言うこときくっていうのか?」

絹旗「それとは違います」

上条「じゃあ言わない」

絹旗「きゃー、   なことされちゃいますーだれか風紀委員をよんでくださーい」

上条「いい加減にしてください」

絹旗「え?力ずくですか?そんなの超嫌なんですけど」

上条「いえ、心の底からの本気のお願いです、マジで簡便してください」

絹旗「それじゃあ上条の理想の女性像を教えてくれたらかんべんしてあげます」

上条「鬼がおるで」

211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:06:44.91 ID:hY+eBeb+0
絹旗「それで、上条はどんな人がいいんですか?」

上条「ええ、こうなったら話させていただきます」

上条「俺は年上のお姉さんタイプが好みなんですよ・・・」

絹旗(年上・・・・滝壺さんか麦野あたりですね・・・・私はどちらかといえば滝壺さんですが・・・)

上条「こう、包んでくれるっていうかこう・・・」

絹旗「ええ、よくわかりました」

上条「え?」

絹旗「ですが上条、気をつけないと付き合ってる間は猫かぶられて結婚したら奴隷のようにこき使われるかもしれませんから気をつけてくださいね」

上条「なんでそんなに詳しいんですか?」

絹旗「そんな気がしただけです」


麦野「誰か私のこと言ってる?」

滝壺「気のせいだよ」

フレンダ「まあ紅茶でも飲むといいわけよ」


215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:20:35.75 ID:hY+eBeb+0
絹旗「まあ上条の理想のタイプが聞けましたからよしとしましょうか」

上条「俺今日罰ゲームのために呼び出されたんだっけ?」

絹旗「上条が   なのがいけないんですよ」

上条「もうそれから離れてくれよ」

絹旗「私は超大人なのでそういういことは気にしないんです。それじゃあTシャツを探しにいきましょうか」

上条「はい、お供させていただきます」

絹旗「上条のおごりですからいっそのこと10枚くらい買ってみましょうか」

上条「いやまじで簡便してください」

絹旗「ふふっ、超冗談ですよ」

上条「俺はやさしい絹旗がいいんだけどなー」

絹旗「上条の忠誠心が上がればやさしくしてあげますよ?」


217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:27:25.99 ID:hY+eBeb+0
上条「俺って家臣扱い?」

絹旗「上条が   じゃなければよかったんですけどねー」

上条「ひでぇ、いつまで言うつもりだよ」

絹旗「超一生言います」

上条「ずっと?」

絹旗「ずっとです」

上条「どうすればいいんでしょう」

絹旗「上条が優しくて頼もしい男になったらその時はきちんと認めてあげます」

上条「とりあえず何したらいいんですか?」

絹旗「うーん、マッチョになることでしょうか?」

上条「筋トレか」



219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:38:54.10 ID:hY+eBeb+0
絹旗「さあ、気をとりなおしてTシャツを選びましょう」

上条「うーん、こんだけあると悩むよな」

絹旗「無難なのは白と黒ですけど」

上条「黒は色落ちが目立つし白もなんだかんだで寿命が短いんだよな」

絹旗「安いのはひと夏しか持ちませんからね」

上条「あえて少しくたびれたやつを着るっていうのもあるけど」

絹旗「ちょっと一工夫必要ですよね」

上条「とりあえず一通り見てまわるか」

絹旗「ですね」

ちょろっとー

上条「またか・・・」

絹旗「ため息しか出ませんね」


223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:49:20.83 ID:hY+eBeb+0
御坂「あんたこんなところで何してるわけ?」

上条「いや、買い物だよ」

御坂「へー」ジー

絹旗「むっ」

御坂「あんたってさ、ロリコンなわけ?」

上条「はぁ!!」

絹旗「むむっ」カチン

御坂「スキルアウトに絡まれてるあたしに声かけたのもこういう関係になりたかったから?」

上条「そんなわけねーだろ、人を何だと思ってんだよ」

御坂「んー、まあロリコンは確定よね・・・あとは・・・」 絹旗「おい」

御坂「えっ?」

絹旗「何ごちゃごちゃぬかしてやがンですかァてめェはああああ!!!!???」



226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 19:55:06.42 ID:hY+eBeb+0
上条「き、絹旗さん?」

御坂「な、なに?」

絹旗「てめェは上条の何なンですかァあああああ!!!!」

御坂「いや、何ってそのなんでもないけど・・・・」

絹旗「じゃあ黙っててくれませンかねェ!!こちとら不愉快なンですよォおおおお!!!」

御坂「って、あんたはこいつの何なのよ!!」

絹旗「友達だァ」

御坂「えっ」

絹旗「友達だってンだろ?お前は上条の何でもないンだろ?じゃあとっとと失せろやあああ!!!」

上条「さいあいちゃんまじこわいけどさいあいちゃん」



231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:03:16.66 ID:hY+eBeb+0
御坂「な、何よ!!友達だったら何だっていうのよ!!」

絹旗「理解できないお子様のオムツですかァ?仲良く二人で遊ンでるのが気に食わないお友達ゼロのコミュ障ですかァあああ!!!???」

御坂「う゛っ!!」

絹旗「お前がやりたいのは上条に電撃をくらわせたいってだけだろうがァ!!ンなもンは掃除ロボットにでもやってろってンですよォ!!!!」

上条「さいあいちゃんまじぱねぇっすさいあいちゃん」

御坂「な、なによ・・・」プルプル

絹旗「なに小刻みに震えてるンですかァ?邪魔なんでどっかに行ってほしいンですけどねェ」

御坂「うう」ジワッ

御坂「うわああああああああああああん」ダダダッ

上条「おー、ビリビリがすごいスピードで走り去って行った。さいあいちゃんまじかっけーっす」



233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:11:34.16 ID:hY+eBeb+0
絹旗「はぁ・・・・はぁ・・・」

上条「えっと、絹旗?」

絹旗「すみません、ちょっと取り乱しちゃいましたね・・・」

上条「いや、そういうことじゃなくてだな絹旗」

絹旗「上条の知り合いなのにひどいこと言っちゃいました」

上条「いや、絹旗が気にすることじゃないんだぞ?」

絹旗「ですが・・・」

上条「絹旗、俺絹旗にお礼が言いたいんだ、俺あいつにずっと勝負挑まれててうまくあしらえなかったし・・・」

絹旗「上条・・・」

上条「これに懲りてあいつもむやみに街中で能力使うことをやめてくれればいいんだけどさ」

上条「だから絹旗は何も気にしなくていいからな?」

絹旗「・・・・ありがとうございます上条」

234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:16:55.86 ID:hY+eBeb+0
上条「さ、早くTシャツ選ぼうぜ?」ギュッ

絹旗「えっ!?」

上条「ほら、早くしないと日が暮れちまうぞ!!」

絹旗(上条のくせに超手を握るなんて・・・)

絹旗「わ、わかりましたから引っ張らないでください!!」

上条「お、わ、わるい」

絹旗「もう、私はさっきのことはすっぱり忘れますから早く行きましょう」ギュッ

上条「あ、あ?」

上条(何で俺絹旗の手を握ってるんだよおおおお!!!!)



237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:28:36.25 ID:hY+eBeb+0
絹旗「さ、っさささああああかみじょおおお」

上条「おお、おおおおうきいいぬはたああ」

絹旗「おかいものですよおおお」

上条「おれがきぬはたにふさわしいシャツを選んでやるぜえええええええ」

店員「おや、カップルさんですか?」

絹旗「!!!!!!!」

上条「!!!!!!!」

絹旗「どこをどう見たらカップルに見えるンですかァああああああああ!!!!!」

上条「健全な学生ですのことよおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

店員「ひいいいいいいいいいいい!!!!!」

絹旗「お前そこ座れやァあああああああああ!!!!!」

上条「俺の説教は無駄に長いことで有名だぞおおおおおお!!!!」


239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:32:46.18 ID:hY+eBeb+0
店長「お客様あああああああ!!!」

フロア長「私どもになにか不手際がああああああ!!!!」

オーナー「申し訳ございませんでしたあああああああ!!!!」

絹旗「謝ればいいってもンじゃないンですよォおおおおおおおお!!!!!」

上条「そんなもんは幻想だろうがああああああああ!!!!!」



上条「なあ絹旗」

絹旗「はい」

上条「Tシャツ、たくさんもらっちゃったな・・・」

絹旗「ええ・・・・」

上条「たくさんの人が泣いてたな・・・」

絹旗「ええ・・・・」

上条「しばらくあそこにいけないな・・・・」

絹旗「ええ・・・・・」


242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:42:51.37 ID:hY+eBeb+0
上条「泣きながらジャンピング土下座ってどうやったらできるんだろうな・・・」

絹旗「ええ・・・・・」

上条「絹旗・・・・」

絹旗「・・・・・・」

上条「忘れよう・・・」

絹旗「ええ・・・」

上条「あー、そうだ、あれだ」

絹旗「何ですか?」

上条「ほら、あれだよ。俺が絹旗の言うことひとつきくっていうやつ。あれまだだろ?」

絹旗「そうでしたね、すっかり忘れてました」



244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:48:02.76 ID:hY+eBeb+0
上条「こんな状況だけどさ、俺にできることなら何でも言ってくれよな」

絹旗「上条・・・・」

絹旗(こうやって改めて言葉にしようぞするとすっごく恥ずかしいですね・・・)

上条「絹旗?」

絹旗「か、かみじょ・・・・ ////////」

上条「お、おう /////////」

上条(あれ?こ、この流れってもしかして・・・・・もしかして!11???)

絹旗「わ、わたし・・・・と・・・・・」

上条(絹旗とおおおおおお!!!!)

絹旗「お友達・・・・に・・・・・な・・・・て・・・・」

上条「も、もちろんですのことでございますよ!!!!」

上条「あれ?」


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:51:26.63 ID:hY+eBeb+0
絹旗「私と超お友達になってください!!!!」

上条「  」ポカーン

絹旗「上条?」

絹旗(やっぱりだめだったんですか・・・・)ジワッ

絹旗「か・・みじょ・・・・・・」グスッ

上条「はっ!!いや、絹旗!?」

絹旗「なんですか?」グスッ

上条「なろう!!」

絹旗「えっ?」

上条「俺と絹旗は親友だ!な?だろ?」

絹旗「え、えへへ ////////」



249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 20:59:04.62 ID:hY+eBeb+0
上条(ま、まあ考えてみれば絹旗の年齢で付き合うっていのもあれだよな・・・)

絹旗「上条、これからも一緒に映画みましょうね」ニコッ

上条「おう」

絹旗「そして上条は私に超似合う服を選んでくれて一緒にご飯食べたりするんです」

上条「ああ」

絹旗「そして一緒に遊んだりするんですよ、いいですか?絶対ですよ?」

上条(世間一般ではこれをデートというのではないのでせうか?)

上条「も、もちろんだ」

絹旗「じゃあ、これからもよろしくお願いしますね、上条」ニコニコ

上条「ああ、よろしくな、絹旗」

250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:06:59.54 ID:hY+eBeb+0
上条「それから俺たちは夏休みの間毎日二人で遊びつくした」

絹旗「夏休みの初日に上条のベランダのほうで声がしたような気がしましたが気のせいだと思ったので放置して二人で遊びにいきました」

上条「帰ってきてベランダを見てみたけど何もなかったからあれは気のせいだったんだろう」

絹旗「ちなみに上条に絡んできた電撃女はあの後街で暴れて10月末まで拘留されたらしいです。超ざまあ」

上条「俺たちはそのままずっと平和に暮らしてたんだけど」

絹旗「レベル6に進化した第一位が学園都市に戦争をふっかけようとしたロシアを壊滅させてりとかマジぱねぇっす」

上条「俺たちの身の回りには特になにがおこるってわけでもなくいつもどおり映画見てたりしてすごした」

絹旗「親友ですから当然ですよね」



258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/17(日) 21:25:06.49 ID:hY+eBeb+0
上条「もうすっかり寒くなっちまったな」

絹旗「12月が近づけば超そんなもんですよ」

上条「相変わらずワンピースだけどそんな格好で寒くないのか?」

絹旗「おやー?上にはきちんとジャケットを羽織っているんですけどねー?」

上条「いや、その、あんまりあったかそうに見えないってことだよ」アセアセ

絹旗「そんなこと言って上条は超   なんですから・・・」

上条「そ、そんなことねーって!!」

絹旗「本当ですかー?」ピラッ

上条「こ、ここここら!!!」

上条(落ち着け、素数を数えるんだ・・・ ウィング、デスサイズ、ヘビーアームズ、サンドロック、アルトロン)

上条「トールギス!!!」クワッ

絹旗「きゃっ!!」ビクッ

絹旗「きゃああああああああああ!!!!!」

上条「あれ?デジャヴュ?」