1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 22:43:33.82 ID:TcHTF3ezO
高木「君、クビね」
P「な、何故に?いっちゃ何ですが私は優秀だと思いますが」
高木「アイドルを消耗品としか考えてない君には当社のプロデューサーには相応しくない」
P「ちっ、下手にでてりゃ、こんな弱小プロダクションこっちから辞めてやる!?」
律子「すみませんでした社長、強引に彼をスカウトしたのにこんな結果で」
高木「まあ、実績だけ見れば成績はあるからね彼」
高木「でもねえ、彼は何十人、何百人のアイドルを使い潰して数字を出したような人だ」
律子「私も早く結果を出すことに拘りすぎました」
高木「まあ、ティンとくる人材が中々見つけられなかった私も悪い」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 22:57:46.95 ID:TcHTF3ezO
春香「正直、あのプロデューサーさん好きになれませんでした」
春香「私達の事にかける言葉薄っぺらいというか本気で言ってるんじゃないのが伝わるんですよ」
千早「あまり印象ないですね、何言ったかも覚えてません」
美希「ハニーの前に誰かいたの?」
やよい「うっうっうっ、悪口はあまり言いたくありません」
赤羽根P「前のプロデューサーの事を聞いてみたら禁句だった」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:08:59.08 ID:TcHTF3ezO
ナレーター「……今、大躍進の765プロ特集でした」
居酒屋店主「いやー、すごいね765プロ」
居酒屋店主「みんな売れっ子だし娘も大ファンでね」
P「ヒック、どうせ今だけだよ。」
P「数ヶ月もすりゃあんな奴等飽きられるよ」
居酒屋店主「そうかね?みんなきらきらというかオーラがあるよ」
P「どうせ枕でも使ってんだよ」
居酒屋店主「ちょっとお客さん酔い過ぎ……」
P「事務所のチームワーク、ばっかじゃねえの」
765熱狂的ファン「おい兄ちゃん表でろや」
ボコスカボコスカ
765熱狂的ファン「アンチ死ね」
P「なーにが仲間の絆だ、みんな売れっ子、プロデューサーに感謝?」
P「……そういやアイドルにお礼言われた事あったかな……」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:33:44.68 ID:3VhgdmcpO
P「俺がこうなったのも全部あのクソアイドルどものせいだ」
P「復讐してやる……もう失うものなんざねぇからな」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:38:30.71 ID:3VhgdmcpO
居酒屋店主「やめときな」ザッ
P「! なんだよ、邪魔しようってのか?」
居酒屋店主「復讐してなんになる? バカなこと考えてねぇで、再就職のためにちったァ動いたらどうだ」
P「……るせぇ」
P「うるせぇうるせぇうるせぇーッ!!」ブォンッ
パシィ
居酒屋「……こんなちっぽけな拳で」メキメキ
P「う……ああ……」
居酒屋「アイドルたちの心を掴めるかってんだ」ポイッ
P「ぐっ!」ズザー
P「……んだよ、畜生」
P「見てろよ……どいつもこいつも」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:41:11.24 ID:H0Hup5Kf0
春香「次の仕事まで時間がありますね~」
P「あ、すまない春香。車の手配をするのを忘れていた!今から連絡をするから少し待っていてくれ」
春香「はーい、わかりました!たしか4階にカフェがあったはずなので、そこで時間を潰してます」
「……だから…なんで」
「ぅう゛……ひっく……ひっく……」
春香「あれ……誰か泣いてる!?どうしたの!」バタンッ
少女「ひっく……ひっく……」
P「あ……」
春香「あなたは!?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:44:21.22 ID:3VhgdmcpO
事務所
赤羽根P「お、今日は朝から皆揃ってるな。オフの子もいるじゃないか」
春香「えへへ、忘れたんですか?プロデューサー」
赤羽根P「へ?」
春香「せー、のっ!」
パン パンッパン
みんな「「「プロデューサー、誕生日おめでとうございます!」」」
赤羽根P「!!」
真「っへへ、驚きました?」
真美「兄ちゃん最近忙しくって、誕生日とか忘れてたっしょ→!」
赤羽根P「皆……」ウルウル
赤羽根P(俺は……なんて幸せも)ザクッ
赤羽根P「……へ?」ポタポタ
バタッ
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:49:51.06 ID:3VhgdmcpO
赤羽根P「」死ーン
美希「え……ハ、ハニー!?」
春香「あ、あなたは……!!」
P「うぇへへ、久しぶりィ~」
P「いや、ただいま、かな?」
千早「……何を持っているのですか」
P「72を盛ってるって……ナイフだよ、ナイフ」
P「一本はそこに刺さってもう手元には無いけどぉ~」
P「ちゃあーんと人数分あるから、心配すんなよ」
真「せぇい!」キック
P「おっと」ザクッ
真「あがああああっ!!」
雪歩「真ちゃん!」
P「単純単純~!来そうな場所にナイフを置いとくだけで刺さっちゃったよ」ケラケラ
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/09(金) 23:56:18.81 ID:3VhgdmcpO
律子「……小鳥さん、救急車を、大至急」
小鳥「ひゃっ、ひゃい!」
P「あ、ゲームやんない?亜美真美はゲーム好きだろ?」
亜美「ひ……ひぃ」ガクガク
小鳥(携帯で……いそ、急いで)アタフタ
P「そうだなぁ、内容は……」
P「携帯とか触ったり妙なマネしたら刺されるゲーム」チャキ
小鳥「!」ビクッ
P「分かってますよねェ小鳥さぁん……シワだらけのその体に、深い線が入っちゃうのは」
P「嫌でしょう?」
小鳥「ごめんなさいごめんなさい」ガクガク
律子「……」
律子「なんのつもりですか、元プロデューサー」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:02:39.05 ID:Zu/Btc7cO
P「復讐、だよ」
P「俺を除け者にしといてよォ~、ちゃっかり成功しちゃっていい気になってる皆さんへの」
P「ふ・く・しゅ・う」ニマァ
律子「……腐ってる」
律子「貴方がクビになったのは、貴方がアイドルを消耗品としてしか見なかったから!」
律子「アイドルたちの心を見ようとしなかった、貴方が悪いんじゃない!!」
P「……心、ねぇ~え」
P「居酒屋のおっさんにも似たようなこと言われたわ」
P「心を掴めだの、心を見ろだの……そもそも心ってなんなんだよ」
P「よくワカンネ」
P「だから俺はさぁ!」ブォッ
千早「! 高槻さん見ちゃダメ」サッ
赤羽根P「」ザックザック
P「……へはぁ」タラー
P「心臓。こいつを見て、掴んで見ることにしたんだ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:07:45.15 ID:Zu/Btc7cO
律子「狂ってる」
P「それ、誉め言葉ね」
亜美「グロいよ……グロいよぉ……うっ」オボロロロロ
真美「バイオなんかより……うっぷ、おげえええ」ボタボタ
P「ああ、お前ら年少組の目にはキツすぎるかぁ」
P「そうか、そうか」
P「そうか……」
P「なら、もう見なくて良いように……真っ先に殺してやるよ」スタスタ
亜美「こな……いでぇ」
真美「怖いよぉ……」
P「うぃひっ、うぃひひ」スタスタ
ガシッ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:12:24.51 ID:Zu/Btc7cO
P「……あぁ?」
真「みんなに……手を出すな」ヨロヨロ
P「チッ、まだ生きてたのか、男野郎マンよォ」
真「ボク……は……女、だ……」ギュッ
P「……」イラッ
P「血だらけのきったねぇ手で、触んじゃねぇよ!」ドガッ
真「ごぎがががぎごっ」ズザー
P「あーあ、しまむらで買った高級ズボンが汚れちゃったよ」
P「経費出る?」
社長「なっ……何を言っておるのかね」
雪歩「……真ちゃん」ゴゴゴ
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:18:17.77 ID:Zu/Btc7cO
P「邪魔が入ったな……さぁて亜美真美、痛いけど我慢しろよ」
雪歩「真ちゃんを……よくも……」
P「ん?」
雪歩「穴掘って、埋まってろおおおお!!!」ザクザクッ
ベゴォッ
あずさ「雪歩ちゃんの周りに穴が……!」
貴音「もしや雪歩、貴女は……」
雪歩「一緒に落ちましょう、元プロデューサー」ヒュー
P「……てめぇからやっときゃ良かったよ」ヒュー
美希「……落ち、たの」
律子「今のうちに救急車! 小鳥さんは警察を!」ピッポッパ
小鳥「はい!」ピッポッパ
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:23:23.73 ID:Zu/Btc7cO
律子「……圏外?」
小鳥「な、なんで」ガクガク
「はい二名様、ゲームオーバー」ヒョイッ
雪歩だった物「」ドサッ
小鳥「ひっ!」
「二人きりになれて、実にやりやすかった」ヨジヨジ
律子「登ってくる……! フタ!穴を塞ぐフタになりそうなものを!早く誰か!」
美希「千早さん!」
千早「えぇっ!?」
「もう、遅ぇって」ヒョイッ
P「改めまして……ただいま」ニマァ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:29:15.89 ID:Zu/Btc7cO
貴音「雪歩は自分を犠牲にしてでも、皆を助けようと……」
響「無駄骨だったってのか……うう」
律子「……何をした」キッ
P「何って……とりあえず雪歩の心臓を取り出」
律子「そうじゃない」
律子「……圏外なんて有り得ない。私達の携帯に、いつの間にか細工を」
P「カッカッカァ、ぷぎゃー」ゲラゲラ
P「小さい小さい、貧乏人はスケールが小さぁーい!!」
P「遮断したんだよ、この建物全体、電波ってやつをさぁ」
律子「……は?」
P「不可能じゃあ無いだろ?でけぇグループを動かせるだけの力があれば、なァ」
P「だよなっ、い~おりん」
やよい「!?」
伊織「……」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:36:35.63 ID:Zu/Btc7cO
律子「伊織! あなた……」
伊織「……ごめん」
美希「裏切り者!そのデコの輝きは正義の光じゃなかったの!?」
やよい「伊織ちゃん……なんで」ウルッ
伊織「……私だって」
伊織「好きでアイツの言いなりになったわけじゃない」
伊織「一日だけ……プロデューサー(赤い方)の誕生日に765プロ内の電波を外から遮断する」
伊織「それがアイツの出した条件だった」
律子「……それと引き換えに、何が?」
伊織「……ッ」ギリッ
伊織「そうしないと、高槻家を放火するって」
伊織「高槻家の写真つきで……知らないアドレスから、メールが来たのよ……ッ!」
伊織「こんなことになるなんて思わなかった!本当に……」
伊織「ごめん……なさい……」グスッ
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:40:42.14 ID:Zu/Btc7cO
やよい「伊織、ちゃん……」ポロポロ
P「家の権力を使うことをあんなにも嫌っていた伊織お嬢様が、友達のためにここまでするなんて」
P「泣かせるねえ~!くぅ~」
P「……ま」
P「そのせいでお前も友達もみんな死ぬんだけども」
伊織「!!」
響「お前……いい加減にしろよなっ!」
P「なんだ?次はお前か? ごめんな亜美真美、また後でな」
響「ブタ太!とっしん! ワニ子!かみくだく!!」
P「!」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:45:45.37 ID:Zu/Btc7cO
ブタ太「ぶぅ」ダッ
ワニ子「しゃあ」ズルズル
P「ダメじゃないか響、事務所に動物連れてきたら」
響「……自分たちのプロデューサーなら、受け入れてくれたさ」
響「お前じゃない方のな!いけーブタ太!ワニ子!」
P「……そうかい、忠告は……無視かい」スッ
亜美「!」ヒョイッ
真美「な、なに!?」ヒョイッ
P「響ィ、お前が悪いんだぞぉー」ニマァ
響「あっ! ダ、ダメっ、止まれブタ太ワニ子~!!」
亜美「うわああああ!!」
真美「兄ちゃああああああん!!」
ドンッ
ガブリッ
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:52:41.10 ID:Zu/Btc7cO
P「あーあー、片や豚のタックルで、片やワニの噛み付きで」
P「二人揃ってこの通り」
亜美「ガッ……ががが」ケホッ
真美「い゙だい゙よ゙ぉ~」ポタポタ
響「じ、自分のせいで、そんな、自分」オロオロ
P「俺ならナイフで心臓一突き。こんなに苦しませやしなかったんだがねェ」
響「あああ……自分、自分……」
律子「響しっかり!」
P「さて、可哀想な双子ちゃんに止めをさしてあげましょうか」
貴音「させません」スッ
P「!」ヒヤッ
P「なんだぁ? 首筋になんか当たってるな」
貴音「真に刺さっていたナイフです。動いたら……殺します」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 00:58:39.80 ID:Zu/Btc7cO
P「貴音、お前はいつも冷静だな」
貴音「……」
P「どこか冷めた目をしている。なんかよ……似てるよな、俺達」
貴音「無駄口を叩いても殺しますよ」
P「だからさ……俺はお前を一番警戒してた」
P「正解だったみてぇだなぁ」ニンマリ
貴音「? 何を……!!」
貴音(これは……らぁめんの香り)
P「どらぁ!」ガッ
貴音「うっ」
P「どうした?気でも緩んだか?今の肘打ちより早くナイフを入れることくらい出来たろうに」
貴音「……不覚」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:05:21.82 ID:Zu/Btc7cO
P「まさか俺が今日たまたま付けてた極上ラーメン香水くらいで、気が緩んだりしてねぇよな?」
P「こんな状況で好きな食べ物の匂いをちらつかされたからって、千載一遇のチャンスを逃したりしねえよなああああ!?」
貴音「……ッ」
春香「し、四条だけに、私情を挟んじゃったかなーって」
千早「黙りなさい春香」
P「亜美真美、響、貴音……誰から殺ろうかな」
P「あっそうだ忘れてた、ゲームオーバーの方々が」
P「最優先だよねぇ」
律子「!」
小鳥「!」
P「もう、邪魔する気のあるやつぁいねぇよな」スッ
P「まずはお前だ、秋月律子」
律子「……その前に、ひとつだけ良いかしら?」
P「ダメ」ザクッ
律子「がっ……!?」
律子「」バタッ
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:12:18.62 ID:Zu/Btc7cO
美希「律子、さん……」
P「次は……そこの事務員」
小鳥「あ、あの……私、プロデューサーさんについていきます、だから、ね?」
P「おっ、俺を認めてくれんの?」
美希(サイテーなのあのババア)
小鳥「わ、私は元々あなたのクビには反対してたようなしてなかったような」
P「お前も俺と同じ考えなわけだ」
小鳥「はいっ、そりゃあもうっ!だから許し」ザクッ
ザクッザクッザクッザクッ
小鳥「あっあがっあっああっ」
ザックザクザクザクザクザクザク
小鳥「がっ……」ヨロッ
ドサッ
P「……同じ考えの奴が二人いたって、しょうがないだろう」ヤレヤレ
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:18:44.97 ID:Zu/Btc7cO
社長「……もう、いいだろう」
P「あ?」
高木「復讐なら、十分すぎるほど出来ただろう!?頼むからもうやめてくれ!」
社長「もう……やめてくれ……」
P「じゃあ、あと一人殺したらやめてやるよ」
社長「!」
P「俺としてはもう誰でも良いんだが……自分から名乗り出る勇気ある者はいないか?」
社長「そっ……」
千早「それは……」
美希「ヤなの」
P「……やれやれ」
P「結局お前ら、自分が一番」
やよい「あのっ!」
やよい「……私が、し、死にます」
伊織「やよい!?」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:24:16.33 ID:Zu/Btc7cO
P「……フュ~ゥ」
やよい「そ、そりゃ、死ぬのはいやだけど、でも、皆が死ぬのはもっといやかな~って」
伊織「ダメよ!あんたが死ぬくらいなら……私が死ぬわ!!」
響「そんなのダメだぞ!」
伊織「響……まさかあんたも、自分を」
響「え、ええっ!?」
響「……そうだ、ヘビ香!ヘビ香やるよ!こいつ殺して終わりでどうかな?なっ?」
P「……」
伊織「……」
P「酷い偽善を見た」
響「じゃあコケ麿!コケ麿でどうだ!?チキンはうまいんだぞ!?」
P「誰殺すか、決~めた」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:30:54.17 ID:Zu/Btc7cO
響(よし、何気に自分は名乗り出なかったぞ! うまく生き延びられたっ!)
P「響……」スタスタ
響「!!」
伊織「……」クッ
P「お前……正直だなァ」
響「??」
P「お前みたいな奴は良いんだ。だが俺はよ……」
ザクッ
伊織「……え?」ポタポタ
P「こいつみてぇな姑息のが一番嫌いなんだ」
伊織「な……んで……」
P「俺が響に向かって歩いていった時、お前安心したろ。……口元、にやけてたぜ?」
P「表面上は自己犠牲の精神を押し出しながら、内心じゃ何を考えてるか分からねえ。お前みたいな……」
P「……って、もう聞こえてねえか」
伊織「」チーン
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:36:34.41 ID:Zu/Btc7cO
社長「も、もう良いんだろう?一人殺したんだし、満足なんだろう?」
P「ああ、帰るわ」
社長(ほっ)
P「じゃあなお前ら」スタスタ
春香「……」
千早「……」
P「ついでに」ヒュッ
社長「んぇっ?」グサッ
P「お前口臭い」
社長「ぐうぅ……」バタッ
P「……復讐、か」
P(クソッ、なんだこりゃ。どれだけ殺しても、晴れやしねぇじゃねぇか)
P(それどころか……曇るばかりだ)
春香「プロデューサー……」
P「んぁ? まだ死にてえのか」クルッ
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:42:56.89 ID:Zu/Btc7cO
グサッ
P「……」
春香「……」
P「お……前……」
春香「帰らせるわけがないじゃないですか……」
春香「死んでくださいよ……死んで、あの世で皆に謝ってください!」
P「…………」
P(まさか春香にやられるとはな……油断してた)
P(しかしこんな大事な局面で……転ばずよろつかず、正確に……俺の心臓を……)
P「せ……ちょ……した、な……」ゴフッ
春香「えっ……?」
P(ああ、そうか、この気持ちが……)
P「……」
P「」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 01:52:42.01 ID:Zu/Btc7cO
あずさ「春香ちゃんの手によって、かつてのプロデューサーさんは死んだ」
あずさ「最後に少し優しい顔を見せたからって、皆を殺した罪が消えるわけではない」
あずさ「私たちは一生恨み続ける。それで誰かが報われるわけではないけれど、私たちにはそうすることしかできないのだから」
あずさ「ちなみに真ちゃんは生きてた。すごい生命力だって、お医者さんも言ってた」
あずさ「ブタ太ちゃんの突進を受けた亜美ちゃんは軽傷ですんだけれど、ワニ子ちゃんに噛み千切られた真美ちゃんは助からなかった」
あずさ「殺された皆の死を、殺したあの男の死を、私たちは背負わなければならない」
あずさ「きっと辛い人生になる。今までよりも、ずっと、ずっと」
あずさ「けれど私たちは生き続けなければならない。乗り越えられなくても、留まり続けなければならない」
あずさ「そう、私たちの戦いは……これからよ!」
完
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 02:01:19.39 ID:Zu/Btc7cO
エピローグ
居酒屋店主「そうかい、そんなことが」
あずさ「飲まずにはいられないわよ!テキーラ!!」
居酒屋店主「おう、飲んでけ飲んでけ」
居酒屋店主(事務員にプロデューサー二人、それに社長、ね)
居酒屋店主(裏方ばかりで、結局死んだアイドルは水瀬伊織と萩原雪歩、双海真美だけ、か)
居酒屋店主「……ま、十分か」
居酒屋店主(あの元プロデューサーをけしかけたのは正解だったな)
居酒屋店主(これで店に居座って迷惑行為してた765熱狂的ファンも、少しは落ち着いてくれるか)
居酒屋店主(自殺してくれてりゃあ最高だな。ははは)
居酒屋店主「嬢さん、とことん付き合うぜ」
居酒屋店主「今夜は……酒がうめぇから、な」
完
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/10(土) 02:14:40.39 ID:Zu/Btc7cO
エピローグ2
美希「うーんうーん、居酒屋店主が黒幕なの」
赤羽根P「おい美希、起きろよ」
美希「!」ガバッ
美希「ハニー、生きてたの!?」
赤羽根P「ハハハどんな夢を見てたんだよ」
美希「あのね、皆死んじゃって、美希、怖くって……」
赤羽根P「大丈夫。俺達は死なないよ。第一お前がトップアイドルになるまで死ねるわけないだろ」
美希「う……うわああああああああああん!」
美希「約束だからね……ハニー……」ムニャムニャ
千早「美希……どんな夢を見ているのかしら」
やよい「きっと皆が生きてる夢です……うう」
千早「……受け入れられてないのね、きっと」
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