1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:11:56.30 ID:o2D+2JsVO
インデックス「わぁっ、血だらけ!何があったの!?とうま、しっかりして!!」

上条「げほっ!!イ、インデックス、ここにいちゃダメだ……『アイツ』が、来ちまう…」

インデックス「え…?アイツって、誰……」

スタン!

俺「俺だ……」ズォォオ

インデックス「だっ、誰!?」

俺「そうか…お前が『禁書目録』だな…。子どもだが、命をもらうぞ…」シャキン


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:19:47.50 ID:o2D+2JsVO
インデックス「はっ!その剣は…!」

俺「ほぅ、分かるか…。対魔導兵器の霊剣『ミスタルシア』だ。この世に2つと無い代物よ…」

上条「インデックス…!今すぐ逃げろ…コイツと戦っちゃダメだ!殺されちまうぞ…!」

インデックス「と、とうま……後から、絶対助けに来るからねっ!!」ガシャーン!!

俺「……窓から飛び下りるか…肝の据わった娘よのう…」タッタッタッ

上条「くっ…くそ…早く御坂と、白井に知らせねえと…インデックスが…ッ!!」ズリズリ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:27:10.15 ID:o2D+2JsVO
インデックス「はぁ、はぁ…」タタタタッ

インデックス「だ、誰か…ッ……誰かぁああぁああ!!!」

民「なんだなんだ?」ザワザワ

黒子「あら、どうかなさいましたの?そんな大きな声出して」

インデックス「あぁっ!風紀委員…!あ、あのね、」

ドンッ!

俺「逃げても無駄だ…」

インデックス「ひぃっ!?も、もう追いついたの!?なんて足の速さ…!」

黒子「そこのアナタ、ちょっとお待ちなさい。ジャッジメントですの」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:33:14.96 ID:o2D+2JsVO
オォォ…

黒子(…対峙しただけでこのオーラ……これは訓練された超能力者級の強さですわね…)

インデックス「ひぃぃぃ」タタタ

黒子「アナタ、何者ですの…?」

俺「我は荒ぶる災厄…名を教える義理はない…」

黒子「そうですの…あの子を追うのは私を倒してからにしてもらいますわ。もっとも、」

ズンッ!!

黒子「が、はッ…!!?」ガクリ

俺「倒せたらの話、か…?先へ行かせてもらうぞ。時間がないのだ…」ザッザッ

黒子(そんな…ま、まったく動きが見えなかった…!)ガクガク


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:41:14.22 ID:o2D+2JsVO
一方通行「なンだなンだ、急ぎの用だってンで来てやったぞ…どうした血まみれで。ケンカかァ?」

上条「ア、一方通行…!インデックスが、やばい奴に狙われてるんだ…!インデックス『力』を狙って、殺そうとしてやがる…っ!」

上条「俺の幻想殺しが通用しなかった。奴は生身でも相当強ぇえ…」

一方通行「……ヘェ…仮にも俺を倒した野郎が無様にやられてンなァ…」

上条「頼む、インデックスを助けてくれ…!俺は立てねぇ。礼ならなんだってするから、インデックスを…!」

一方通行「…………行ってやるよ。礼は後で言う。キチッともらうかンな…」ザッ…

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:48:41.94 ID:o2D+2JsVO
民「見たか今の」「一瞬で白井さんが…」ザワザワ

黒子「ぐく…これはアバラを折られましたわ……はっ!お、お姉様…!?」

美琴「黒子っ、どうしたの!?大丈夫!?」

黒子「うふふ…不覚でしたの…禁書目録を狙う謎の男にやられてしまいましたの…」ゴフッ

美琴「しっかり!救急車呼んだからね…何なのよソイツ…こんな目に……許せないわ…!ソイツはどこ!?」ゴゴゴ

黒子「…学校の方へ……」

美琴「黒子、仇は討ってあげるわ!」ダッ

黒子「お姉様、気を、つけ、て…」ガクッ

ザッ…

一方通行「……」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 16:56:48.76 ID:o2D+2JsVO
インデックス「ひぃ、はぁ…!はぁ、はぁっ…」タッタッタッ…

インデックス「あっ」ズデッ

インデックス「う…くぅ……痛っ…」

俺「痛いか…?胸が苦しいか…?案ずるな。今、地獄へ送ってやるぞ。禁忌の申し子よ…」シャッキン

インデックス「うぅ…この人でなし…」

俺「フ…。っ!?」バッ!!

バリバリィッ!!

俺「…」クルクル、スタンッ

俺「……何者か」

美琴「処刑人よ。ただし、あんただけのね」ザッ

インデックス「た、短髪!!」

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:05:56.41 ID:o2D+2JsVO
美琴「あんた、学校の中に逃げなさい!きっと誰か先生がいるわ」

インデックス「う、うん…短髪!ありがとう!」タタタ

美琴「さてと。んじゃアンタの処刑を始めよっか。何者か知らないけど、少なくとも」バリバリ…

美琴「無抵抗な女の子いじめるクズだってのは確かだしね!!」ビリビリッ!!

ゴオッ!

俺「『黒龍砲』」ゴッ!!

ズッドオオオー…ン
パラパラ…

俺「ほぅ…我が黒龍砲と同等の威力の電撃を操るか…。貴様も能力者か…」

美琴「へー、軽めの電撃は防げるんだ…。そこそこ強いのね。じゃ、これはどうかしら」パチッ、バチバチ

美琴「『超…』」ス…

俺「『闇…』」ズッ…


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:16:22.16 ID:o2D+2JsVO
美琴「『超電磁砲』っ!!」バリバリィッ!!

俺「『闇極神烈』」ドホォォン

バリバッ…ぱちぱち…シュウッ…!

美琴「…なっ!?電撃を消し去ったの…!?そんなまさか…」

俺「逆に処刑人が死ぬことになるとはな…」ザッ、ザッ

美琴「くっ!来るなぁ!!」ビリビリバリバリィッッ

俺「『眠葬』」スウッ

美琴「あ…!え…ねむ…っ」ドサッ

俺「眠るがいい。この世が終わるその時まで…」クルリ…

俺「今行くぞ、すべてを知る『禁書目録』よ…」ザッ…


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:26:40.50 ID:o2D+2JsVO
インデックス「ひぃ、ひぃ、はぁッ!」タッタタッ

インデックス「げふっ…ゔおぇぇええぇっ…!」ビチャビチャ

インデックス「ごふっ!げっほ…も…もう走れ…ない…」

小萌「はわわ!どうしたのインデックスちゃん!?」タタッ

インデックス「あ…!」

小萌「き、傷だらけじゃない…!痛そう…保健室まで肩貸してあげますねっ」

インデックス「ま、待って…!それより、大変なの…『暴の化神』が、ここに…!」

小萌「…ふぇっ??」

インデックス「はやく、はやく強い人を呼ばなきゃ、大変なことに…ッ!!」ゾワッ

俺「ちょっと…遅かったな…。俺はもう、ここにいる」スゥッ…


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:34:35.53 ID:o2D+2JsVO
小萌「どっ、どなたでしょうか…。この学園の生徒では、なさそうですけど」

俺「我は能力を蹂躙せし者」

小萌「??あの、お名前を訊いても…」

俺「聞いたところでこれから死ぬのだ。意味など無い…」

インデックス「せ…先生っ、逃げて…!」

小萌「インデックスちゃん!?だ、ダメです!状況が飲み込めませんが、私は生徒を見捨てはしません…!」バッ

俺「…立ちはだかるとは……教者の鑑だな。ここで無駄に命を散らすとは、何と勿体無いことか…」シュラァッ…


144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:50:13.84 ID:o2D+2JsVO
ズァァア…

小萌(くぅ…なんて迫力…!明らかに普通の人間じゃありません…!)

小萌(まさかこの人が…噂に聞く『神殺』の…)

インデックス「先生っ…!はやく…早く逃げて…!アイツの目的は私だよ、だから…先生は逃げてぇっ!!」

小萌「……この人がどんなに危険な存在であっても…」ギュッ…

インデックス「ふぇ…」

小萌「あなたを一人になんて、しません…っ」

インデックス「…ぅ……ごめんなさい…私のせいで…ううっ…!」

俺「お祈りは済んだか…?さぁ、2人まとめて地の底へ葬ってくれよう」ゴオッ…

俺「闇に散れ、魔導の命よ!」シャッ!!

バキィィン!!

俺「っ!!バカな、折られた…ッ!?これは…!」

一方通行「よォ。暴の化神ちゃん」

インデックス「あ…!!白髪の人っ!!」


151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 17:59:58.82 ID:o2D+2JsVO
俺「き、貴様ッ…よくもこのミスタルシアを…ッ!!」

一方通行「…あァ、その汚ねェ剣がどうかしたのか」

俺「…この愚行、貴様の血で償ってもらおう。暗技、『影狼刺突』」バヒュッ!!

一方通行「フン。遅ェな」

バキンッ!

俺「……!力の"方向"を…変えた…。…そうか。お前は『第一位』だな。我らが『神殺』が唯一怖るる存在よ…」

一方通行「オイ。こいつ殺していいンだな?お前のお友達じゃあねェな?」

インデックス「え…あ、あ、うん…」

一方通行「そうか。久しぶりだなァ、人殺るのは…」ザッ…

俺(来るか!)ギンッ!!



165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:11:31.83 ID:o2D+2JsVO
一方通行「…」ピタ…

俺「……何の真似だ」

一方通行「てめェごときに歩く体力使ってやるまでもねェと思ってな。来い、受けてやるからよォ」クイクイ

俺「…!!ならば見せてやろう、我が力の根源、荒ぶる神を!」ブチブチ

小萌「あ、あ…何…!?」

インデックス「アイツの体が、みるみる膨らんでく…!」

俺「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

ビリビリビリ…!

一方通行「っ…!何つうバカ声だ…」キィィン

俺「おああっ!!」バコォ!!

一方通行「…!?体が光ってやがる…おまけに頭に角ォ?バッファローに変身かァ…?」

俺「…」ゴォォォオ…!!


183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:26:29.76 ID:o2D+2JsVO
シュンッ
ズドドドドッ!!

一方通行「!」

俺「『崩撃連脚』」

一方通行「…バァカ」

ズドドドドォッ!!

俺「ぐっ!?がはっ…!これが"反射"か…っ!『万獄槍』!」ヒュヒュヒュヒュン!!

一方通行「360゚からの槍の雨かァ。全部返すぜ」ヒュッ

俺「ぬ…!ぐぁあ!」

ドガガガガッ!

小萌「つ、強いわ…これなら、勝てるかも…!」

インデックス「……ダメ…あぁ…アイツまだ、本気じゃないんだよ…!」カタカタ

俺「……ふー。第一位よ…俺が血を流すのは久々だ。名残惜しいが、次で終わりにしてやろう」

一方通行「…血流逆行」ギュン!!

俺「フ…『滅覇血流』!」ブシュァアッ!!

一方通行「うっ!ぐあ…っ!?」


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:35:05.73 ID:o2D+2JsVO
一方通行「ぐはァ…!ばっ、バカな…ンなバカな、俺の反射を無視して体に血のナイフを浴びせやがった…!」

俺「転身解除…」ファア…

小萌「あ…元の姿に戻ったわ」

俺「…第一位よ。俺はもはや貴様とは別次元の存在となった。この世界に生きるもの総てと、異なる存在にな…」オォォ…

一方通行「…なにィ?」

俺「奥義『神域転生』。もはやお前は俺の体に触れることすら叶わん…」

一方通行「フンッ、ほざきやがれ!食らえ音速の石礫をよォっ!!」ビュビュピュピュッ!!

ヒュヒュヒュォ…っ

一方通行「は…!石が体を通り抜けやがった…!?」

俺「…」ザッ、ザッ…

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:43:45.41 ID:o2D+2JsVO
一方通行「く…!無重力、さらに空気避け。これならどうだ…」

俺「…無駄だと……」スッ…

ガシッ

一方通行「ぐうっ…!は、放しやが…れっ…!!オルァ大気圧千倍っ!」バタバタ

俺「…言ったはずだ。『永久の闇夜』」

一方通行「がっ…!!ア…!」ピキィイン…!

俺「…『光閃破』」

一方通行「ぐばァア!!」ボゴォアン!!

ドチャ…


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:50:06.55 ID:o2D+2JsVO
インデックス「……ぁ」ブルブルガタガタ

俺「フゥ…少女一人殺るためにこれほど手こずるとは…。流石は、学園都市…か」ザッ…

俺「だが、我の力の前には何者も生を許されぬ。願いは叶わぬ。我は暴の化神也…」ザッ…ザッ…

インデックス「ひ…ィッ…!」ショオオァ…

バッ

小萌「ま…待って!これだけ答えてくださいっ!」

俺「…」ピタ…


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 18:56:45.24 ID:o2D+2JsVO
小萌「あなたは…あなたは何故、インデックスちゃんを狙うんですかっ!?」

俺「……必要だからだ。我ら『神殺』の世界掌握のため、10万3000冊の禁書がな…」

小萌「そんな…身勝手な目的のために、子どもを傷つけて、あなたの心は、痛まないんですか…?」

俺「……愛など…」スウッ…

小萌(な、泣いて…)

俺「…とうに、忘れた……。…『暗炎豪破』」ボォウァッ!!

小萌「は」ジュッ

俺「……」クル…

インデックス「あ…あ、あ…ぁ……」ガタガタ



215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/13(火) 19:07:04.41 ID:o2D+2JsVO
ダダッ!

上条「インデックス!!生きてるか!?」

インデックス「あ…!とうまぁあ!!」

俺「……」ヒュッ

ボギィ

上条「」ドサ…

インデックス「い…!?いっ…やあああぁあああぁあああぁあっ!!!とうまぁあああぁあああぁあああぁあ!!!わあぁああああっ」

俺「哀れなものだ…。愛は脆く、そして…恐ろしい」

俺「『静死点』」トン…

インデックス「あっ…と、う…まぁ………」ガクッ

俺「死せども…お前の記憶にある"禁書"は我らが然るべき使い方で使ってやろう。さらばだ能力者たちよ。行こう"禁書"…」タンッ、ブオオォッ!!

俺「すべては、この世界を…平和郷へ還すために」

俺「我は暴の化神也」