1 : ◆Tina2b6i.2 :2013/08/31(土) 20:30:27.45 ID:wRr7RHZT0
-向日葵の家-

櫻子「ふふん、櫻子様が遊びに来てやったぞ!」

向日葵「…帰って結構ですわよ」

櫻子「そんな事言うなよー」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:33:20.54 ID:wRr7RHZT0
向日葵「…で、何の用ですの?」

櫻子「向日葵、まだわからないのか…?」

向日葵「は?」

櫻子「今は三時だぞ」

向日葵「……」

櫻子「……」

櫻子「お菓子」

向日葵「帰って結構ですわよ」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:37:03.64 ID:wRr7RHZT0
櫻子「ふざけんな!」

向日葵「なんで逆ギレされないといけないんですの…」

櫻子「お菓子お菓子~」ゴソゴソ

向日葵「……」

櫻子「…?」

櫻子「無い…?」

櫻子「???」クルッ

向日葵「いや、そんな疑問の目でこちらを見られても…」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:42:38.75 ID:wRr7RHZT0
櫻子「お菓子無いけど…」

向日葵「昨日、あなたが食べたので最後でしたわよ」

櫻子「……」

櫻子「…しょうがない…」

向日葵(あら、珍しくいさぎよ…)

櫻子「向日葵、なんか作って!」

向日葵(…くなかったですわ)

向日葵「なんでそうなるんですの…」

櫻子「まぁ、クッキーでいいよ」

向日葵「少しは人の話を聞きなさいよ!」

櫻子「あれだよ、『お菓子が無ければクッキーを食べればいい』ってやつ」

向日葵(バカですわ…)


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:47:39.27 ID:wRr7RHZT0
櫻子「とにかくクッキーが食べたいの!」

櫻子「食べたい食べたい食べたいー!」

向日葵「…はいはい、もうすぐ焼けるから待ってなさいな」

櫻子「えっ!?」

向日葵「その…クッキー…今焼いてますわよ」

櫻子「ほんとっ!?」

向日葵「ええ」

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:50:58.62 ID:wRr7RHZT0
櫻子「あっ、もしかして独り占めする気だったんじゃないだろうな!?」

向日葵「…は?」

櫻子「独り占めは許さんぞ! 私にも寄こせー!」

向日葵「……」

ゴツン

櫻子「痛っ! 何すんだよ!」

向日葵「なんでもないですわ」

向日葵(まったく、本当に…)



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 20:54:51.08 ID:wRr7RHZT0

櫻子「……」モグモグ

櫻子「うまい!」

向日葵「それは良かったですわね」

櫻子「向日葵は食べないの?」

向日葵「私は要りませんわ」

櫻子「ふーん…」

櫻子「…え、じゃあなんの為に作ったの?」

向日葵「そ…それはっ…」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:01:56.47 ID:wRr7RHZT0
櫻子「あっ、わかった!」

櫻子「私にあげるつもりだったんだろ!」

向日葵「…!」

櫻子「…なんてある訳ないか、けちけち    だし」

ゴツン

櫻子「だーっ! なんで叩くんだよ!」

向日葵「…バカ櫻子」

櫻子「なっ…! バカって言う方がバカなんだぞ、バカ向日葵!」

向日葵「バカって言う方がバカなんですわよ、バカ櫻子」

櫻子「むぐぐ…」

向日葵「……くすっ」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:06:46.50 ID:wRr7RHZT0
櫻子「わ、笑うなーっ!」

向日葵「クッキー、食べませんの?」

櫻子「食べる食べる」コロッ

向日葵「食べ終わったら、私は少し買い物に出掛けてきますわ」

櫻子「ほこいくほ?」モグモグ

向日葵「スーパーですわ」

向日葵「…あと、食べながら喋らないの」

櫻子「ふーん…」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:12:08.13 ID:wRr7RHZT0
櫻子「私も行ってあげてもいいよ?」

向日葵(…素直に『行きたい』って言えばいいのに)

向日葵(なんて、私が言える立場じゃありませんわね…)

向日葵「はいはい、では食べたら行きましょうか」

櫻子「おー!」

向日葵「…お菓子は買わないですわよ」

櫻子「けちけち    !」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:19:47.20 ID:wRr7RHZT0
-スーパー-

櫻子「涼しいー!」

向日葵「櫻子、はしゃぎすぎですわよ」

櫻子「そんで、何買うの?」

向日葵「今日の夜ご飯の材料ですわ」

櫻子「私ねー、ちくわの磯辺揚げがいい!」

向日葵「なんであなたも食べる事前提なんですの…」

櫻子「いいじゃんいいじゃーん!」

向日葵「はぁ…じゃあ、ちくわを二袋持ってきてくれるかしら?」

櫻子「まっかせろ!」タッ

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:25:13.65 ID:wRr7RHZT0
10分後…

向日葵「……」

向日葵「遅いですわね…」

櫻子「お待たせー!」タッ

向日葵「まったく、待ちくたびれましたわ…」

櫻子「選んでたら遅くなっちゃってさー」

向日葵「わかったから早くこのカゴに入れてちょうだい」

櫻子「わかった!」ドサッ



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:30:51.23 ID:wRr7RHZT0
向日葵「……」

櫻子「……」

櫻子「さっ、行こっか!」

向日葵「待ちなさい櫻子」

櫻子「ぎくっ」

向日葵「私はちくわを二袋…そう言いましたわよね?」

櫻子「い、言ったかなー…?」

向日葵「…二袋とも、どけてみなさい」

櫻子「うぅ…」サッ

向日葵「…これはなんですの?」

櫻子「チョコレート…です…」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:33:56.59 ID:wRr7RHZT0
向日葵「……はぁ」

櫻子「……」

向日葵「…仕方ないですわね」

櫻子「! いいの!?」

向日葵「今回だけ、ですわよ?」

櫻子「やったー!」



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:38:58.76 ID:wRr7RHZT0
-帰り道-

櫻子「結構買ったんだね」

向日葵「明日の昼と夜の分、まとめて買いましたから」

櫻子「…片方持ってあげようか?」

向日葵「いいですわよ、そこまで重くもないですし」

櫻子「……」

向日葵「……」

櫻子「いや、持つよ」

向日葵(…珍しい事もあるものですわね)


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:43:00.98 ID:wRr7RHZT0
向日葵「では、お願いしようかしら」カサッ

櫻子「わかった」カサッ

櫻子「……」

櫻子「……ん」スッ

向日葵(…?)

向日葵「さすがに片方ぐらいは自分で持ちますわよ」

櫻子「ちっげーよ!」

櫻子「…ほら」

向日葵(……ああ、そういう事…)


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/31(土) 21:48:37.06 ID:wRr7RHZT0
向日葵(この子なりの、素直…なのかしらね)

ギュッ

向日葵「…少しだけ、寄り道して帰りましょうか」

櫻子「…うん」


この手の温もりを少しでも長く感じていたい…

そう思うのはきっと、私だけではない筈ですわ

…ねぇ、そうでしょう?

櫻子