1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:18:38.39 ID:skHSQep50
定期検査。私は学校で受けていた。
いつもレベル0な私。どうせ、今回もレベル0なのだろうと思った。
検査も終わり、いつも通りに結果が配られる。
「レベル・・・1・・・?」
信じられない、だけど紙には確かに書いてある。1 それはとっても小さな数字だけど無よりはある。
そして、小さな可能性。可能性・・・私の能力。幻想御手に頼らずに使う能力。
「うう・・・!やったー!!」
私は、まず伝えたい人が居た。
――
佐天「初春ー!能力がレベル1になったよー!」
初春「本当ですか!?よかったですね!」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:19:34.24 ID:skHSQep50
佐天「うんうん!幻想御手以来頑張ったし!やっぱり初春も応援してくれたしねー、ありがとう初春!」
初春「いえいえー私は何もしてませんよ。佐天さんが努力して得た能力なんですよ。」
佐天「えへへー。」
初春「それで、どんな能力なんですか?」
佐天「うん、幻想御手の時に発動した風系の能力でまだそよ風にすらならないけど・・・でも判定は堂々の1!初春!これからの私に期待してね!」
初春「はい、頑張りましょう。それにしても風系列ですかぁ ちょっと調べてみますね、近い人に居れば色々と意見も聞けると思いますし。」
佐天「そうだねー 初春はそういう人居るの?」
初春「はい、風紀委員の人で 私より2レベル上の3レベルですけど。」
佐天「へーそっかやっぱり、意見って重要だよねー じゃあ調べて貰おうかなぁ。」
初春「はい、えっと・・・ここがこうで・・・あ、出ました。学園都市には1360名の風系列の能力者が居るみたいですね。」
佐天「多いねぇ。これは期待物だね!」
初春「えっと・・・あ、常盤台の生徒さんに居ますね。」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:20:24.93 ID:skHSQep50
ガチャッ
黒子「今来ましたの。何をしていますの?」
初春「あ、白井さん、佐天さんが能力を手に入れたので、その対象能力者を調べているんです。」
黒子「あらあら、佐天さんおめでとうですの。それでどんな能力ですの?」
佐天「あはは、風を操るみたいで、まだそよ風も出せませんけど・・・。」
黒子「風ですのね。沢山能力者が居ますので、いろんな人の意見聞けますので良いですわね。」
佐天「あはは、白井さんの能力者は確か少ないんでしたっけ?」
黒子「そうですの、8人だったような・・・前に一度会った事ありますが・・・まぁ、それは別件ですの。」
初春「この常盤台の人とか白井さん知りませんか?」
黒子「どれどれ・・・う・・・これは婚后光子・・・初春も佐天さんも知っているはずですの。」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:21:46.11 ID:skHSQep50
佐天「うん・・・って、あれ?この人。」
初春「知り合いなんですか?」
佐天「昨日会ったんだよねー。なんか道端で転んじゃってねぇー、手を取ってくれた人でねー。」
黒子「あら、昨日会ったんですの?初春は水着の時に会いましたのよ?」
初春「あー、本当ですね、思い出しました。」
佐天「あはは、昨日はちゃんとお礼できなかったから、お礼したかったんですけど。」
黒子「ふーむ、まぁそう伝える事もできますの。」
佐天「本当ですか!?それじゃあお願いします。」
黒子「分かりましたの。」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:22:48.03 ID:skHSQep50
翌日。
佐天「おはよー初春ー くらえ!私のそよ風!」
初春「いやいや・・・まだ出せないって言ってましたよね」
佐天「えへへー すっごい近づくと、感じるんだよ?」
初春「そうなんですかー」
佐天「ほらーじーわじーわ。」
初春「・・・?来ませんよ?」
佐天「あれ・・・えー・・・調子悪いかなー;;」
初春「まぁまぁ、私もよくありますし。」
佐天「そっかーうーん・・・やっぱり御坂さんは凄いなぁ。」
初春「白井さんもですねぇ あ、予鈴鳴っちゃいました、行きましょう!」
佐天「ああ、もー!初春ー!逆だろー!いつもとー!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:23:36.75 ID:skHSQep50
佐天「ふんっ!アレ・・・?いや、確かに昨日は出来たんだよ?」
初春「うーん・・・今日は調子悪いんですよ、きっと。」
佐天「えー せっかく初春に私の能力の凄さを教えてあげようと思ったのに。」
初春「もー、能力使ってスカートめくるのはやめてくださいよ?」
佐天「さーどうかなー!」
佐天(なんで、出ないんだろ・・・昨日は自分でも感じるくらいまで出せたのに?)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:25:23.57 ID:skHSQep50
放課後。
佐天「今日も風紀委員?」
初春「はい、そうですね。佐天さんはどうするんですか?」
佐天「うーん・・・まぁ買い物をブラブラしようかなぁ 今月お金がピンチだけどねー。」
初春「ご利用は計画的にですよ?お金は貸しませんからねー 私まだ先月のお金返してもらってないんですから。」
佐天「あ!ごめんごめん、来月はお金入ったらすぐに返すから。」
初春「はい、絶対ですよ? じゃあ、私こっちなので でわー」
佐天「うん、ばいばーい」(昨日から機嫌悪かったのそれのせいか・・・。)
佐天「さて、どうしようかなー って、あれ?あちゃー宿題忘れちゃったよ。」
学校 教室内
佐天「あったあったっと・・・。」
「佐天涙子 佐天涙子 まだ学校に残っていたら至急職員室まで。」
佐天「え?」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:37:45.26 ID:skHSQep50
教師「どうやら、お前の能力にお偉いさんがひっかかったらしい。」
佐天「はぁ・・・。」
教師「これから、緊急検査らしい。悪いな まぁ、昨日と同じ検査をするのと一緒だから。」
佐天「分かりました。」
佐天(なんだろう・・・うーん?)
検査終了後。
佐天「え・・・?能力が変わってる?」
研究員「ああ、そうなんだ。こんな例は初めてだ。精密検査を後日受ける事になるのだが・・・まぁ、大丈夫だ こちらもいろいろと対処はしてみる。」
佐天「はい・・・。」
佐天(能力って変わる物なのかな・・・?)
佐天「いっか、あちゃー もう夜だ。帰ろうっと・・・。」
あ、大体空白二行で場所チェンジだと思ってくれていいでふ。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:42:19.19 ID:skHSQep50
翌日
佐天(どうしよう、初春には言ったほうがいいのかな? でもこれは、私の事だし・・・あ、幻想御手の時は 友達なんだから相談してくださいとも言ってたような・・・。)
初春「どうしたんですか?佐天さん?」
佐天「あああ!初春、おはよう。」
初春「??」
佐天(危ない危ない、とりあえず言わないでおこう・・・。)
初春「それにしても、佐天さんもレベル1 私と一緒ですね!」
佐天「そーだねー あはは、ちょっとは御坂さんに認められるかな?」
初春「いやいや、御坂さんはもう佐天さんの事認めてますよー。」
佐天「そうかなぁ、でも 頑張らないと。レベル1で浮かれてるようじゃダメだもんね!」
初春「そうですね、その意気ですよ。」
佐天「よーし!頑張るぞ!あ、予鈴だ!ほら、行くよ!初春!」
初春「待って下さい!佐天さん!」
初春(それにしても、最初の動揺はなんだったのでしょうか・・・。それに今日は能力使えるかどうか試さないし・・・。)
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:48:27.95 ID:skHSQep50
風紀委員支部。
黒子「なるほど、それで佐天さんの様子がおかしいと。」
初春「そうなんです、なんか動揺しちゃってて。まぁ、こんな事白井さんに相談するような事じゃないかもしれませんが・・・。」
黒子「いや、初春 それは佐天さんが嘘をついている証拠でなくて?」
初春「え?」
黒子「幻想御手の時の事思い出してごらんなさいな、あの時のファミレスの行動。」
初春「あ・・・。」
黒子「貴方は佐天さんの親友。親友ならば、言いにくい事も言わせるような関係になりなさいな。そう、私とお姉さまのように。」
初春「そうですね、ありがとうございます 白井さん。と、とりあえず風紀委員の仕事終わらせたら連絡してみます。」
黒子「そうしなさい。さて・・・私もちゃっちゃと終わらせて・・・今日はお姉さまと・・・グフフ・・・。」
初春(あんなにいい事言ってたのに台無しだなー。)
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:53:23.16 ID:skHSQep50
初春「もしもし?佐天さんですか?」
佐天「おー?初春から電話してくるなんて珍しいねー!風紀委員の仕事は終わったのー?」
初春「はい、終わりました。と言うか終わらないと電話なんて出来ませんよー。」
佐天「あはは、そうだよねぇ。それで?どうしたの?」
初春「いえ、佐天さんの能力なのですけど・・・。」
佐天「うん?あ、そうそう 今ね!ちょっと使ってみたんだけど、昨日みたいにならないで、ちゃんと風が出たんだよ!」
初春「あ、そうなんですか?」
佐天「うん、初春に見せられなくて残念だなー と言うか!むしろ、初春の前だと私の可愛い能力ちゃんが恥ずかしがって出てこないのかな?」
初春「あはは・・・そうかもしれないですね。」
佐天「あっははー、まぁ私の能力ちゃんがシャイから卒業したらバリバリ見せちゃうから!」
初春「はい、楽しみにしていますね。」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 21:59:20.43 ID:skHSQep50
佐天「あー・・・お風呂沸いたみたいだから、入ってくるね!遅くなっちゃうし、初春もちゃんとお風呂入って歯磨いて寝るんだぞー!」
初春「言われなくても分かってますよー。」
佐天「それじゃあ!おやすみぃ!」
初春「あ、はい。おやすみなさい。」ツーツーツー
初春「私・・・ダメダメだ・・・。」
サーセン、遅筆で。
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:00:33.96 ID:skHSQep50
黒子「みたいな事を初春が言っていましたの。」
美琴「ふーん・・・まぁ、あんたが私とそういう関係ってのは認めないけど?でもさー佐天さんも佐天さんなりに考えてるんじゃないかなー?」
黒子「と、言いますと?」
美琴「考えてみなさいよ、あんたが例の事件の時あんたは私に隠し事したでしょーが。」
黒子「あー・・・でもそれは風紀委員の仕事だったので・・・。そもそも、お姉さまだって妹達の件は私に隠していたじゃないですか。」
美琴「ほら見なさい、何かと理由があるでしょう?」
黒子「う・・・。」
美琴「私が妹達の件に関して言わなかったのは、黒子を巻き込みたくなかった為、って前に言ったと思うんだけどなー。」
黒子「それなら、黒子だってお姉さまにちゃんと風紀委員の仕事は風紀委員の仕事とけじめをつけるように言いましたの。」
美琴「でもさ、よく考えてみなさい?私達結局明かしちゃってるじゃない?」
黒子「まぁ・・・そうですわね。」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:03:35.87 ID:skHSQep50
美琴「ま、佐天さんと初春さん、あの二人は二人で解決すると思うわよ?」
黒子「そうでしょうか・・・うむむ、私 変な助言をしてしまったでしょうか。」
美琴「あっはは、まぁそれはそれ、これはこれよ。その意見をどう使うかは初春さん次第なんだし。」
黒子「そうですわね。さて、私はこれから調べ物がありますので。」
美琴「そ、じゃあ私先に寝るわねー おやすみー。」
黒子「おやすみですの。(また精密機械を買うなんて言えませんの・・・。)」
30行以内って結構キツいですよね。
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:11:27.19 ID:skHSQep50
佐天 初春の学校。
佐天「初春、おはよっ!ハイタッチ!」パチッ
初春「あ、おはようございます 佐天さん。」
佐天「あれ?どうしたの?寝不足??」
初春「はい、ちょっと調べ物があって・・・(深夜に白井さんからチャットが来たなんて言えない・・・。)」
佐天「あらら、いくら風紀委員だからって 夜更かしはお肌によくないぞ!」
初春「あはは、そうですね。なるべくしないようにしまふ。ふぁあ・・・。」
佐天「あっちゃー そんな大きな欠伸して・・・ふぁあ。」
初春「つられちゃいましたね、佐天さん。」
佐天「欠伸ってうつるものだからね!そうそう、今日はちょっと用事があるから。」
初春「用事?よかったら、聞いてもいいですか?」
佐天(本当の事は言えないから・・・。)「いやーちょっとね、幻想御手の件でねー 知り合った人と会うんだ。」
初春「あ、そうなんですか。分かりました、私は放課後また風紀委員がありますので、支部へ行っていますね。」
佐天「分かったー、時間あったら顔出すよー。」(流石に初春も幻想御手の事になれば身を引くよね・・・うん。大成功。)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:12:46.54 ID:skHSQep50
間違えた 修復前の入れちゃった。
>佐天「初春、おはよっ!ハイタッチ!」パチッ
>初春「あ、おはようございます 佐天さん。」
>佐天「あれ?どうしたの?寝不足??」
を、
佐天「初春、おはよっ!ハイタッチ!」パチッ「そして、そこからのスカートめくり!ってあれ?スカした・・・。」
初春「あ、おはようございます 佐天さん。」
佐天「反応薄っ・・・ってあれ?寝不足?」
に変更で。スカートめくりは人生。
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:18:48.37 ID:skHSQep50
放課後。
佐天「えっと、ここでいいんですか?」
研究員「ああ、ここでいい。では、検査を始めるので、とりあえず着替えてくれ。」
佐天「分かりましたー。(うわぁ・・・いかにも病院って感じの服だ。)」
研究員「着替え終わったら、第二検査室へ来てくれ。」
佐天「はい。」
研究員「ざわざわ・・・。」
佐天(うーん・・・なんか上が騒がしいみたいだけど・・・なんだろう?」
研究員「・・・・れは・・・妹達・・・ミサ・・・。」
佐天(よく聞こえないや。まぁいっか。聞いても難しい話しで分からなそうだし。」
28 :しおん ◆6o3oHXobj2 :2010/04/16(金) 22:19:46.90 ID:xLYaBJRj0
( ゚∀゚)o彡゜しーえん!えーえん!
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:21:49.77 ID:skHSQep50
研究員「検査お疲れ様。疲れたかい?」
佐天「いえ、大丈夫ですよ。これぐらい、まだまだ若い身分な物なので。」
研究員「はは、助かるよ。さて・・・結果だが・・・。」
佐天「はい・・・。」(ドキドキ・・・。)
研究員「君の能力は"今"保温が出来る能力となっている。」
佐天「え・・・?」
研究員「驚くのも無理はない。私も初めてだ 能力が変化を起こすと言うのは、進化しかなかったのだが・・・。」
佐天「保温が出来る能力・・・(これ、初春と同じ能力だよね・・・。)」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:25:27.25 ID:skHSQep50
研究員「先日の結果では風系統の能力だった。それがまっさかさまの保温・・・つまり、温度を操る能力。風とは無関係なんだ。」
佐天「そうですね・・・。」
研究員「いやはや、面白い・・・。君の『自分だけの現実』を是非とも見てみたいものだ。」
佐天(なんか・・・怖い。)
研究員「まぁ、とりあえず 今日は帰ってもらっていい。また、検査を行ってもらう時は学校の先生から通じて連絡するよ。あと、他の所では検査をなるべく行わないようにしてくれ。いろいろと事情もあるしね。」
佐天「はい、分かりました。でわ。」
研究員「ああ、気をつけて。」
佐天(せっかく、身に付けた能力・・・急に変化して・・・もう、訳わからないや。)
佐天「あ、初春からメール・・・。」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:26:10.77 ID:skHSQep50
新規SMS 初春
用件:
本文:今日、重福さんが来て佐天さんを探していたみたいです。
私、てっきり幻想御手の件だったので・・・重副さんに聞いちゃったのですが・・・。
そんな物無いって言われちゃいました。えっと、何か他に用事があるのは分かるのですが。
やっぱり、嘘はダメです!言えない用事なら、言えないって言ってください!
私まだ、そんなに信じられないでしょうか・・・?
佐天「初春・・・。ごめん・・・。」
prrrrr
佐天「あ、初春!?」
初春「佐天さん・・・。」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:27:28.93 ID:skHSQep50
佐天「ごめんね、本当にごめん・・・。私、私・・・!」
初春「いいんですよ、佐天さんが嘘つくのも何か理由があると思いますし。私は佐天さんの事信じていますから。怪我とか・・・してないですよね?」
佐天「本当にごめんね・・・怪我とかは大丈夫だよ。心配かけて本当にごめん、私ダメだよね。えっと、今は支部にいるの?」
初春「はい、まだ風紀委員の仕事中なので。まぁもうすぐ終わりますが。」
佐天「そっか、じゃあ今からそっちへ行くね。」
初春「はい、待ってます。」
佐天(言おう・・・!みんなに!私にはたくさんの友達がいるんだから!)
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:31:42.78 ID:skHSQep50
初春「とりあえず、お茶入れますね。」
佐天「ありがとー、ってまさか白井さんはともかく御坂さんまでいるとは思いませんでしたよ。」
美琴「あはは、ちょっと野暮用がねぇ。」
佐天「言い方渋いですねっ。」
黒子「たとえ、お姉さまがハードボイルドなっても・・・黒子はお姉さまについて行きますのよ・・・。」
美琴「誰がハードボイルドだ。」
初春「それで・・・?話せるようでしたら、話していただきたいのですが。」
佐天「ズズズ・・・お茶美味しい。えっとね、それが・・・カクカクシカジカで・・・。」
初春「え!ウマウマウシウシなんですか!」
黒子「それは、うーん・・・。」
美琴「その研究員・・・検査会場ってどこだか分かる?」
佐天「えーっと、ちょっと覚えてないですね、すみません。」
美琴「そう・・・じゃあ研究員が言ってた内容とかは?」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:36:18.12 ID:skHSQep50
佐天「ガラス越しで聞こえなかったんですけど・・・うーん、 "妹達" ・・・?だったかな?」
初春「妹達・・・?」
黒子(まさか・・・。)
美琴(そんな・・・馬鹿な・・・。)
佐天「って、あれー・・・?どうしたんですか、二人とも急に深刻そうな顔でー。」
黒子「いえ・・・ちょっと、ねぇお姉さま。」
美琴「そうね、ちょっと聞いた事ある単語が出てきただけよ。まぁそれ以上でもそれ以下でもないわ。それに私は・・・はぁ。また出かけなくちゃいけないし。」
佐天、初春「・・・?」
美琴「うん、完璧な情報が入り次第、言うわ。ま、この件は・・・後を引きそうだし。」
佐天(なんだろ・・・関わっちゃいけない雰囲気っていうか・・・御坂さん・・・怖い。)
美琴「黒子。」
黒子「はい、お姉さま。」
バタンッ
初春「なんか・・・怖かったですね。」
佐天「うん・・・だよね。」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:40:42.49 ID:skHSQep50
佐天「はー・・・スッキリかな・・・。」
初春「あはは、私もですよー なんか最近佐天さんおかしくって。」
佐天「そうー?私の演技はまだまだだなぁ。」
初春「そうですねー。」
佐天「む、あっさり肯定するなよー じゃあ私こっちだから、じゃあねー。」
初春「はい、さようならー また明日。」
佐天(ふーむ・・・やっぱり持つべき物は友達だね。うんうん・・・。)
「・・・と、ミサカは・・・。」
佐天「?」
「――貴女がターゲット 佐天涙子 とミサカは確認を取ります。」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:45:33.02 ID:skHSQep50
>>43
あれ、そうだっけ・・・?今日原作8巻読んで知ってると思ったんですが・・・。
―――
佐天(え・・・?)
佐天「御坂さん?」
「はい、私はミサカです。と、ミサカは自己紹介をします。」
佐天(言動がおかしい・・・いつもの御坂さんじゃない?)
「貴女がターゲット 佐天涙子 とミサカは再度確認をします。と、丁寧に二度目の質問をミサカはします。」
佐天「あたし・・・佐天涙子だけど。」
「確認しました。これから貴女にはミサカについてきてもらいます。と、ミサカは無礼な振る舞いごめんと思いながら言います。」
佐天「え、どこに・・・?」
「心配は無用です、とミサカは貴女に安堵を与えます。」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:46:16.68 ID:skHSQep50
佐天「あの・・・御坂さんですよね?本当に。」
「はい、ミサカはミサカですが・・・。」
佐天「分かりました・・・(何か調べてたし、さっきの雰囲気・・・とは違うけど、何かあるみたいだし・・・。)」
「待ちなさい!」
佐天「・・・!?」
美琴「ちょっと!私の友達を巻き込まないでよ!」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 22:53:37.24 ID:skHSQep50
御坂妹「これはこれはお姉さま。」
佐天「御坂さんが・・・二人ぃ!?」
美琴「はぁ・・・出来れば佐天さんや初春さんを巻き込みたくなかったんだけど・・・もう仕方ないか。」
佐天「えっと、どっちが御坂さんですか?」
御坂妹「だから、先ほどから言っているようにミサカはミサカですと言ってるじゃねーかこの野郎 と、ミサカは丁寧口調に言ってみます。」
美琴「あんた、ちょっと黙ってなさい。はぁ、あんたが居るって事はなんかまた実験があるって事じゃない・・・もう。なんなのよ・・・。」
佐天「あのー・・・あたし置いていかれてませんかー?と言うか、本当気絶寸前で、夢でも見ているかのようなんですけどー。」
美琴「ああ、ごめんごめん。この子は私の妹。」
御坂妹「はい、ミサカはミサカです。」
佐天「ミサカって・・・苗字じゃないんですか?」
御坂妹「? ミサカは・・・。」
美琴「ややこしくなるからやめい!ちょっとこの子変わっててね、多分佐天さんからかってるんだと思うの。」
佐天「はぁ・・・分かりました。それで妹さんは私に何の用事が?」
御坂妹「はい、ミサカはある御方に頼まれ、貴女の捜索を依頼されました、とミサカは簡潔に答えます。」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:02:55.30 ID:skHSQep50
佐天「ある御方?」
御坂妹「ご存じないのですか?昨日会ったと言っていたのですが、とミサカは貴女の記憶力の無さに絶望をしかけます。」
佐天「あー・・・あの先生か・・・。」
美琴「よく、佐天さん怒らないわね・・・。」
佐天「いやー、なんかもう怒れないっていうか、頭の中ぐちゃぐちゃで。」
美琴「そうよね、そうなるわよね。それで?妹、なんで佐天さんなの?」
御坂妹「はい、ターゲット佐天涙子は特殊な能力の持ち主と判断された、とお姉さまが分かる程度で答えてみます。」
美琴「小学生でもわかるでしょーが・・・。」
佐天「特殊な能力・・・?」
御坂妹「はい、この学園都市内に一人も居ない能力の持ち主とされています、とミサカは補足説明をします。」
佐天「学園都市に・・・一人・・・ゴクリ。」
御坂妹「なので、暴走の危険性も考え、ミサカ達がつk・・・ふごごご。」
美琴「そこは言わなくていい。」
佐天「?」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:03:37.22 ID:skHSQep50
御坂妹「失礼しました。その研究所と切って切れない腐れ縁がありますので、ミサカが依頼されたのです。と、ミサカは修正を施しながら言います。」
佐天「はぁ・・・。」
御坂妹「こういう例は珍しくはないそうで、暴走の危険性を考えたら適性検査を受けたほうがいい と判断されたようです。と、ミサカはミサカネットワークから抽出しつつ、言います。」
佐天「うーん・・・あの、その 御坂さんの妹さんは私の能力を知っているんですか?」
御坂妹「はい、ターゲット佐天涙子の能力は"劣化模写"。」
佐天「劣化模写・・・。」
御坂妹「さて、ここまで言えばいいでしょう。お姉さま 少しばかりその腕を離して頂けるとミサカは助かるのですが・・・。」
美琴「嫌よ。」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:10:09.48 ID:skHSQep50
御坂妹「何故ですか?と、ミサカはそろそろ離さないと力づくでも話すと警告の意をこめて言います。」
美琴「あんたはさっきから、"ターゲット"と言っている。その意味分からないで使ってるとでも言うの?」
御坂妹「チッ・・・と舌打ちしつつ、オリジナル固体の変なカンにビリビリした気分になります。」
美琴「あんた、ちょっとは私の言う事聞きなさい。いいわ、なんなら上位固体に連絡して、下位固体緊急停止させてもいいのよ?」
御坂妹「それは困ります。」
美琴「だったら、これ以上巻き込まないで。」
佐天(二人とも・・・・怖い・・・・。)
ガシッ
御坂妹「ミサカは、ターゲット 佐天涙子の捕獲に専念します。いくらお姉さまが相手でもこれは"私たちに関わる事" 邪魔はさせません。」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:18:39.08 ID:skHSQep50
御坂妹「ミサカは、ターゲット 佐天涙子の捕獲に専念します。いくらお姉さまが相手でもこれは"私たちに関わる事" 邪魔はさせません。」
美琴「上等じゃない!あんた達がうん千人集まろうと!オリジナルである私に勝てる訳ないのよ!姉妹喧嘩といきましょうか!」
御坂妹「っは、ミサカには最終兵器だってある。と、最初から手の内を明かしておきます。」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:20:03.54 ID:skHSQep50
―――・・・。
一方通行「ったくヨォ・・・もう、ワケわかんねェ 俺が手伝えばァ?ミサカ達がグレードアップするだァ?」
打ち止め「そう!ミサカ達は進化するの!ってミサカはミサカはこれからの希望にかけてみたり!」
一方通行「はァ・・・なんで俺はいっつもいっつも使われる身なンだよォ 畜生がァあ!!」
打ち止め「わお!そんなに暴れないで!ってミサカはミサカは暴れる貴方を暴れ牛を止めるかのごとく抑えてみたり。」
一方通行「クソ・・・まァいい。さっさと済ませて帰るぞ。」
打ち止め「やっとやる気になってくれた!ってミサカはミサカは素直に喜んでみたり。」
御坂妹(っく・・・上位固体。早く来てください。所詮ミサカは劣化品・・・お姉さまとの持ちこたえは良くて10分。)
打ち止め(了解、出来るだけ早く行かせるね ってミサカはミサカは言ってみたり。 ブツッ)
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:21:06.51 ID:skHSQep50
>>61
すげぇ ビックリした。
美琴「ハァ・・・もう逃げ回ってるばっかじゃない。あんた一つだけ見落としてる点があるわ?」
御坂妹「なんですか?と、ミサカ答えてくれないと予測しつつも一応聞いてみます。」
美琴「あんた、佐天さん居なくなってる事気付いた?」
御坂妹「!? 何故!? あんなに早く移動できないはず。」
美琴「バッカねー 私には頼れる後輩が居るのよ。って、私のクローンに馬鹿っていうのも・・・むなしいわね・・・。」
御坂妹(ターゲット佐天涙子 逃走。捜索願う。)
打ち止め(何やってるの!ってまるで、上司が部下に言うように言ってみたり。)
御坂妹(了解した。学園都市内に居るミサカは至急捜索するように。)
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:24:38.30 ID:skHSQep50
佐天「ありがとうございます、白井さん。」
黒子「出来れば、巻き込みたくなかったのですが・・・あちらから仕掛けてきたのなら、仕方ありませんの。」
佐天「すみません、えっと・・・これからどうすれば・・・。」
黒子「多分、他の連中が追いかけてくるでしょう。私の能力さえあれば・・・いくらでも逃げる事は可能なので。」
御坂妹(路地裏にて発見 至急反対側から、追い込むように。)
御坂妹(了解。)
黒子「さっそく、来ましたわね・・・逃げますわよ!」
佐天「はい!」
黒子「・・・くっ こっちからも・・・確かここは地下が・・・。」
佐天(すごい・・・空間移動・・・私にもこんな能力があれば・・・。) キュインッ
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:26:26.72 ID:skHSQep50
黒子「ふぅ・・・地下ですの。まぁ人ごみにまぎれてしまえばどうって事・・・って、あー 早いですのね・・・。」
御坂妹「はい、ミサカネットワークによってどこに行くのかなんて簡単に編み出す事ができます と、ミサカは見下しながらいいます。」
黒子「さて、どうしますの。相手の格好がお姉さまですと、どうもやりにくいですの。」
佐天「白井さん・・・。」
黒子「とはいえ、相手はお姉さまの劣化コピー・・・私の相手ではございません!」
シュンッ
御坂妹(また空間移動・・・しかし、ターゲットを置いて行く?)
黒子「こっちですのよ。」
バコッ
御坂妹「グッ・・・はっ!」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:27:42.92 ID:skHSQep50
黒子「ジャッジメントですの! 他の皆さまはここからお逃げになってくださいまし!」
佐天(すごい・・・人が逃げていく。やっぱり白井さんは凄い、流石風紀委員・・・なのかな?) キュインッ
黒子「さて・・・お姉さまの妹様? お話しは聴きましてよ?」
御坂妹「では、関係者コードを。」
黒子「そんな物知りませんの。」
御坂妹「関係者ではないと見なします。 それでわ! と、ミサカは気合いをこめつつ 目の前の敵にぶつかっていきます!」
ガチャッ
御坂妹「手錠を直接!?」バコッ 「がはっ!」
黒子「ハー・・・まったく、手間を取らせないでほしいですの。っとー・・・これは・・・。痛ッ・・・。」
佐天「誰か来る・・・。」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:32:53.67 ID:skHSQep50
一方通行「ハッ ガキがよがってんじゃねェぞ?三下じゃねェか 所詮よォ。」
黒子「・・・絶望的ですの。」
佐天「え・・・?」
一方通行「まったくよォ 俺は杖つきながら?必死にガキの手伝いをして?あげくの果てにはガキを回収しろだ?ああ、ああ 俺も言ってやるよォ、俺も不幸だッてなァ!!」
黒子「奴は・・・学園都市第一位の実力者。」
佐天「え、って事は御坂さんより強いって事ですか?」
黒子「そうなりますの・・・。申し訳ないのですが・・・ここまでのよう・・・ですの。」
佐天「白井・・・さん?」
バタッ
黒子(まさか・・・蹴ったさいに変な所に電流を流すとは・・・。)
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:46:14.59 ID:skHSQep50
一方通行「さて・・・俺はァ帰って寝るんだ ほら、ついてこい。」
佐天「い・・・嫌と言ったら?」
一方通行「あァ?ったくよォ これだから、ついてねェんだ。すぐに抵抗しやがる・・・。」
ガシッ
佐天「嫌!」
一方通行「ついてこいっつってんだろォが!だーもう!面倒くせェ!」
バチンッ!
一方通行「!? アァ!?」
佐天(え・・・?)
一方通行(なんだこりゃ・・・ワケわかんねェよ・・・こいつァ 俺の能力じゃねェか・・・。)
佐天「何・・・これ・・・。」
一方通行(まずい! 待てよ、俺の能力が暴走すると!)
佐天「いや、いやああああ!!」
一方通行「おい!妹達!バッテリーフル充電だろォなぁ!?」
一方通行(間に合え、クソッが!今日の俺は最高についてねェ!)
一方通行の喋り方に自信がありません、と今更ながら暴露してみたり。
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:48:31.35 ID:skHSQep50
佐天「ぐ・・・。」
一方通行「ヨォ・・・起きたか。」
佐天「えっと・・・?」
黒子「おはようですの、気分は大丈夫ですの?」
佐天「はい・・・私、どうなったんですか?」
黒子「ええ、この一方通行とやらの能力を"劣化模写"によって、コピーされてしまい その能力を知らない貴女は暴走をしてしまいましたの。まぁ能力の知っている一方通行は無事に抑える事ができましたのですが・・・。」
一方通行「俺の能力はよォ、一つ間違えれば、地球だって破壊出来るんだ。」
打ち止め「わーいわーい、ミサカ達の演算補助が遅れてたら貴方は終わりだったね!ってミサカはミサカは褒めて褒めて!って言ってみたり。」
一方通行「うるせェ!演算補助はともかく、なんでこんな能力者の所に連れてきやがったんだヨォ!?」
打ち止め「ほらほら、怒らない怒らない カルシウム取らないとってミサカはミサカは健康管理にも心配してみたり。」
一方通行「余計なお世話だ。これ以上いると、大変な事になりそうだからな・・・俺ァ帰るぜ。」
打ち止め「あ!ミサカもミサカも!ってミサカはミサカは貴方についていくー!」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:50:23.23 ID:skHSQep50
黒子「はぁ・・・騒がしい方達ですの・・・。」
佐天「あはは、御坂さんと白井さんもあんな感じですよ、っと・・・。」
黒子「もう立てますの?」
佐天「大丈夫ですっ とりあえず、帰りましょう。」
黒子「もちろんですの。これ以上ここに居る必要はないので、あと私の手を触ってください、これで能力が空間移動になると思うので・・・。空間移動は11次元を理解しないと使えませんので。」
佐天「はい。」
黒子「でわっ。」シュンッ
佐天「もう真っ暗・・・。」
黒子「帰りに襲われましたからね・・・あ、もしもし?お姉さま?えっと、妹達のほうは。」
美琴『大丈夫よー そっちにちっこい私が居たでしょ?それが上位固体で、ネットワーク通じて回収停止の処理を行ったから。』
黒子「了解ですの。あ、佐天さん。今日はもう疲れましたでしょう?お家まで送りますので。」
佐天「はい、ありがとうございます。(ちょっと不安だったし・・・よかった白井さんなら大丈夫だよね・・・。)
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/16(金) 23:57:26.05 ID:skHSQep50
御坂、白井の寮
黒子「それで、結局なんだったんですの?お姉さまの妹達は?」
美琴「なんかねー 佐天さんの劣化模写が役に立つらしいのよ、ほらクローンじゃない?どうしても能力が劣化するのよ。」
黒子「そういえば、そんな事言ってましたわね。」
美琴「それで、佐天さんの能力があれば、その劣化が1段階抑えられるらしいの。まぁ、DNAが混合しちゃうから私的には嫌だし・・・それにもう、妹達は作りたくないし・・・。」
黒子「何故、お姉さまの妹達は佐天さんを捕獲していましたの?確か、お姉さまの妹達も賛成ではなかったような・・・。」
美琴「それがねー 簡単に騙されちゃったらしいのよ。主に上位固体が。 その研究が成功すれば劣化が"今の"妹達に適用されるって。」
黒子「なるほど・・・その研究員も卑劣ですのね。あんな可愛い子供を騙すなんて。」
美琴「本当よねー だから言っておいたわ、もう引っかからないように研究に積極的に参加するのはやめなさい、仮にやるとしても私に相談してからってね。」
黒子「まるで、お姉さまは母親のような感じですのね。」
美琴「ハァ・・・とんだ問題児を抱えたね。姉だろうが母だろうが大変だわ。」
こっから黒子と美琴のありがたいお話。
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 00:01:32.03 ID:ubGP0M8P0
黒子「そうですのね、それにしても佐天さんの能力。」
美琴「"劣化模写"だっけ?」
黒子「はい、もしかしたらすごい能力ではないのか と思いまして。」
美琴「確かに、あの一方通行の能力まで手に入れたんでしょ?使い方によっては最強よ?」
黒子「いえ、それもあるのですが。覚えていますでしょうか、お姉さまは以前木山先生と戦われましたね。」
美琴「あー・・・なるほど デュアルスキル・・・ね。」
黒子「はい、マルチスキルと木山は言っておりましたが・・・。それに、なりうる可能性が出てきたかもしれませんのね。」
美琴「うーん・・・でも、演算能力的に無理だと言われているし・・・。行っても。Lv1止まりじゃないの?佐天さんには悪いけど。」
黒子「そうですのよねぇ、どんなに学習装置使っても、人間の演算能力は一定の数値を越えられない。樹形図の設計者で演算された結果でしたの。」
美琴「だから、よくてLv1 今回の暴走は一方通行の能力だからだと思うし・・・。」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 00:07:37.63 ID:ubGP0M8P0
黒子「なるほど、要するにお姉さまはそれほど心配しなくても良い と?」
美琴「まぁ、言い方悪いけど そうかな。でも、すごい能力だとは思うわ・・・。」
黒子「はい。」
美琴「いや・・・待てよ?もしも、レベルが2に上がるとして その模写出来る能力が増えたら・・・?」
黒子「デュアルスキルの完成ですのね。」
美琴「今まで"絶対にあり得ない"と思ったから考えてなかったけど、一つを水 一つを私みたいな雷だとしたら・・・。」
黒子「それは、広範囲内の攻撃が可能ですのね。」
美琴「もしも二つ手に入れた瞬間に、私よりも・・・いや、どうだろう。」
黒子「まぁまぁ、考えてもはじまりませんわ。今日は寝るとしましょう。お互い疲れましたし。おやすみなさいですの。」
美琴「ハァ・・・安静に眠れなさそうだわ。おやすみ。」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 00:08:17.89 ID:ubGP0M8P0
初春「そんな事があったんですか。」
佐天「そーなの、もう大変だったんだよー。」
黒子「疲れましたわー でも、まぁ 佐天さんが無事で何よりですの。」
佐天「本当にお世話になりました。白井さんには。」
美琴「それで、佐天さんはこれからどうするの?」
佐天「はい・・・えっと、とりあえず能力である事には変わりないので、親に連絡して安心させて・・・。」
初春「そういえば、以前言っていましたね。」
佐天「うん、後はいっぱい勉強しようと思う。演算能力低いのが原因で暴走を起こしたらしいし・・・勉強してこの能力をいかに有効に使えるか考えようと思う。」
美琴「佐天さん・・・(よかった、佐天さんが前向きで・・・。私の考えすぎだったわ・・・。)」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/17(土) 00:09:59.15 ID:ubGP0M8P0
佐天「まぁ、でも御坂さんにはまだまだ認めてもらえないかなぁ。」
美琴「いやいや、すごいと思うわ。頑張ってLevel上げましょ?」
佐天「・・・!はい!」
黒子(お姉さま・・・。)
美琴(これでいいの・・・まだ、歩き始めた子を止める訳にはいかないでしょ?)
佐天「よーし!とりあえず、風の能力の人に意見をいっぱい聞いて!自分だけの現実で初春のスカートを考えるだけでめくれるようにするぞー!」
初春「やめてください!佐天さん!」
佐天「えへへ、私には これぐらいがお似合いでしょ!」
おわり。
佐天さんが元気なら俺はそれでいいです。
読んでくれた方ありがとうございます。
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