前回 佐天「劣化模写・・・?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 15:47:59.90 ID:QeGkOttG0
佐天(とか言いつつ・・・初春にどう明かそう、まさか能力判定検査逆転するとは思わなかったよ。)

初春「あ、佐天さんおはようございます。」

佐天「おわあ!あ、初春おはよう!」

初春(あれ・・・この反応、デジャヴでしたっけ?そんな感じが。)

佐天「そういえばさ、初春 昨日放課後すぐにどっか行っちゃったけど、どこ行ってたの?」

初春「そういえば、昨日佐天さんには言いそびれちゃったんですけど、ちょっと風紀委員でまた問題になっている事があって。」

佐天「?? そーなんだ、どんな問題だったりするの?」

初春「それが、分かりやすく言うと連続放火事件なんですけど。」



はい、劣化模写の奴です。いまだにこの能力の呼び名決めてません。


2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 15:48:56.03 ID:QeGkOttG0
佐天「えー?迷惑極まりない事件だねー それで、風紀委員の人数が足りないとか?」

初春「はい・・・それで私は基本的に情報処理担当なんですけど、誘導とかも出来るので昨日は直接現場へ行っていたんです。」

佐天「大変だねー、あれ?簡単に言うとっておかしな言い方じゃない?」

初春「そうなんです、具体的にはってほうが正しいのかもしれませんが。それがその放火場所が本屋さんだったり図書館だったりなんです。」

佐天「本が関係する所ってこと?」

初春「はい、本屋さんの売上が落ちるのはもちろん、図書館には大切な文献などもありますので 大学とかの図書室もねらわれているとか。」

佐天「うわぁ、大変だね でも、学園都市っていうご時世で本を狙うっておかしくない・・・?」

初春「・・・確かにそうですね、学園都市ってなんでもデータ化されているイメージなので インターネット上に行けば図書館に行かなくても、データで借りれたりしますし。」

佐天「昔からそういう名残って感じで残ってるような物だよねー あとは、普通にパソコン持って無かったりする学生さんが使ったり。」

初春「あとは、普通に図書館にもパソコンあったりしますし、コミュニケーションの場として使われたりしていますね、後はちっちゃい子供が多いとやっぱりそういう放火は怖いので、最近では風紀委員が定期巡回していたりします。」

佐天「本当に大変だね・・・。」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 15:51:15.30 ID:QeGkOttG0
初春「でも、背に腹は代えられませんから。警備員との協力の元行っているので、万が一放火がおきてもそれなりに大きくなったりはしませんが・・・。」

佐天「そっか、じゃあ今日も?」

初春「はい、すみません。今日は下手したら早退なので・・・。」

佐天「分かった!頑張ってね、初春!」

初春「はい!」

佐天(あはは、とても言える雰囲気じゃなかったよ・・・。)



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 15:54:19.96 ID:QeGkOttG0
常盤台中学

美琴「連続放火事件ねぇ・・・。」

黒子「人手不足と言う言葉が風紀委員の中で今一番上げられる単語ナンバーワンですの、新規に入ってくる子達もなんといいますか・・・。」

美琴「まぁまぁ、新規の子はともかく、人手不足なのは大変よね。」

黒子「あーあ・・・黒子の体が二つあった・・・。(っと、ヤバい・・・妹達の件があった事すっかり忘れていましたの。)」

美琴「黒子が二人も居たら、こっちが大変よ。まったく、連続放火魔の犯人は見つかりそうなの?」

黒子「それが、カメラに一切映らない能力者でして、そんな能力学園都市中探しても見当たらないのですが・・・。」

美琴「バンクのデータにもないの?それじゃあ、能力の応用って感じ?」

黒子「そうですわね・・・一体どんな能力をどんな風に使ったら、このいかなる能力を使っても見えるカメラを回避できますのでしょう・・・。」

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 15:55:43.36 ID:QeGkOttG0
美琴「うーん、そうねぇ。まぁその人にならないと分からないんじゃない?」

黒子「そうですの、とは言っても今回は警備員との協定していますので、私たち風紀委員はそんなに大きな行動できませんので。」

美琴「なるほどね、まぁ私も情報が入りしだい黒子に言うわ。」

黒子「あんまり、変な行動しないでください?また無理矢理バンクに潜入したりとか・・・。」

美琴「違うわよ、噂よ噂。変な噂聞いたらって話しよ。」

黒子「だといいのですが・・・。あ、今日は途中で授業抜け出して風紀委員へ行くのでお姉さまは先に帰っていてくださいまし。」

美琴「分かったわ、まぁ特に寄る場所も無いし、今日はまっすぐ帰る予定だったしね。」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:04:08.09 ID:QeGkOttG0
放課後。

佐天(どーしよ・・・レベル2になって嬉しいのに、なんで誰にも言えてないんだろ?やっぱり能力が能力だからかなぁ・・・。)

美琴「あ、佐天さん。今帰り?」

佐天「御坂さん。御坂さんも今帰りですか?」

美琴「そうよー 風紀委員が大変そうだし、まっすぐ帰ろうかなってね。」

佐天「私も初春から聞きました、大変そうですよね。連続放火事件。」

美琴「だから、私も私なりに動こうかなって。ほら、私って図々しいじゃな?」

佐天「あはは・・・(否定できない。)」

美琴「よかったら、うち来る?」

佐天「いいんですか?」

美琴「どうせ暇だし、私って一人でパソコンに向かって黙々と調べるって出来ないしねー 話し相手が欲しいからさ。」

佐天「それじゃあ、行かせてもらいます。」



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:16:24.20 ID:QeGkOttG0
寮。
佐天(そうだ、御坂さんになら・・・レベル2って御坂さんに比べたらまだまだ小さいし。言っても大丈夫だよね。)

佐天「あの、御坂さん。」

美琴「うん?どうしたの、改まって。」

佐天「昨日、能力判定検査があったんですけど。」

美琴「そうなんだ、私の学校とは時期が違うのねー この時期にやるんだ。」

佐天「はい、それで今回判定結果がこれなんですけど。」

ピラッ

美琴「レベル2!?やったじゃない!」

佐天「あはは・・・まだ誰にも言ってなくて。」

美琴「あれ?そうなの?私が最初だったんだ。私はてっきり初春さんかと思ったけど。」

佐天「いやーまだ初春レベル1だったんで、一気に私逆転しちゃったもので、言いにくくて。」

美琴「あーそっか、確かにそれはあるかもね。」


ダウングレードいいな・・・ダウンロードも出てきたし、トレースとかも出てきたし(模写から)
アップグレードになると、その人の能力以上出せそうですがw
アカデミックになると学術的になるので・・・うーん。命名するのって大変ですよね。


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:17:14.67 ID:QeGkOttG0
佐天「だから、レベルが全然違う御坂さんに聞いてみようかな?って。」

美琴「なるほどねー レベルが上がってどんな事が出来るようになったの?」

佐天「えっと、能力を模写する際におきる劣化を抑えられました。あ、じゃあ御坂さんの能力ちょっと模写させてもらいますね。」

美琴「私の?いいわよ。」

佐天「えっと、手をつないでもらっていいですか?」

美琴「手?こう?」

佐天「はい、これで模写できました。御坂さんっていつもどんな風に演算しています?一番簡単なのお願いします。」

美琴「そうねー・・・カクカクジカジカ・・・って感じかな?」

佐天「分かりました。それでは、・・・・。」


ビリッ  ビリビリッ


美琴「おお・・・。」

佐天「はぁ・・・はぁ・・・ まぁ、御坂さんのレベルが5なので劣化してもレベル2ぐらいの能力出せるって感じですね。かなり精神力使いますけど。」

美琴「そうだよねー、他の能力の演算って考えると私だって頭痛くなるし。」



20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:27:35.93 ID:QeGkOttG0
佐天「はい、だからかなり頭使って・・・よくレベル2になれたなって思います。」

美琴「それは佐天さんの努力の結果でしょ?もっと胸を張って!」

佐天「あはは・・・っと、私の話しはこれぐらいで、例の放火事件調べてみましょうか。」

美琴「そうね、じゃあパソコンつけてっと・・・。」

――――
――




24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:37:56.44 ID:QeGkOttG0
第七学区中央図書館。

黒子『初春、そっちの様子は?』

初春「大丈夫です、特に問題はありません。」

黒子『今回は、犯罪予告まで出ていますの・・・注意してくださいな。』

初春「分かってます。」

黒子『じゃあ、何かあったら連絡して警報鳴らすように。住民の誘導は任せますの。』

初春「分かりました。」ブツッ
初春(はー・・・犯罪予告まで。犯人は何が目的で図書館をしらみつぶしのように放火していくんだろう。)


「だー!禁書目録!なんで、お前は10万3000冊の本が頭の中に詰まってるってのに図書館なんて来たがるんだ!」
「うるさいなぁ!ここは図書館なんだよ!静かにしないとダメなんだよ!」


初春(・・・迷惑な人達だなぁ。ちょっと注意したほうがいいかな?って、あれ?シスターさん・・・?)

ダウングレードいい感じ・・・。アップグレードはレベル4ぐらいからかな・・・?
でもこの能力の弱点は黒子と似ていて"触らなければ相手の能力を使えない"って感じですかね。制限つけないといくらでもチート性能になってしまうので。
あとは日付決めたりとか。有効期間は1日。じゃないと、一方通行の能力を手に入れっぱなしでいくと、半端ない強さになりますから。
アップグレードになってレベル5の能力手に入れるとレベル6にならないかー?と思ったんですが、そこらへんはエラー起こすって感じで。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:44:57.02 ID:QeGkOttG0
上条「まったく・・・で、お前は何が目当てなんだ?」

禁書「小萌が言うには、ここの図書館にいつも見ているあのアニメの原作がこの図書館にあるんだって。当麻に言ってもどうせお金無いとか言うだろうし、公共機関なら、タダだしね!」

上条「はぁ、まぁお前が大食いのせいで俺の財布はいつも真冬なんだが。」

禁書「うん?なんか言ったかな?」

上条「いんや。じゃあ俺はそこらへんで座ってるから 迷惑かけないように見ててくれ。」

禁書「うん。えーっと、どこにあるんだろう・・・。」


初春(ついシスターさんの珍しさに見入ってしまいました・・・。あれ、どこ行くんだろ。漫画ならあっちなのに。)



上条ちゃんの喋り方いまいち分かってません。変だなーって思っても察してもらえると嬉しいです・・・。


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 16:52:42.21 ID:QeGkOttG0
禁書「うーん・・・頭の中の10万3000冊の本がどこにあるのか分かるけど、ここの図書館の本はどこにあるか分からないや。」

初春「何を探しているんですか?」

禁書「うん?うわ、頭に花が咲いてる!?」

初春「・・・なんの事ですか?」

禁書「え。」

初春「漫画コーナーはあっちですよ?」

禁書「本当!?ありがとう、お花の人!」

初春「あはは・・・。」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:00:08.82 ID:QeGkOttG0
>>29
英語表記かっけー でも意味わかんねー 翻訳したら大変な事になったし。まぁ略してDCPPとかかっこいいと思いますがw

>>30
あれは笑ったけど、格好がつかないwww


よし、結構書きためた。一気にいきます。


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:00:49.21 ID:QeGkOttG0
黒子『はぁ・・・案内もいいですが、ちゃんと風紀委員として注意してくださいな。こっちまで聞こえてきましたのよ?』

初春「あ、はい。すみません、ちょっとおかしな格好だったもので・・・。」

黒子『おかしな格好?犯人だとかーって思わなかったんですの?』

初春「いや、絶対にないと思います。」

黒子『・・・分かりましたの、初春を信じてみますの。』ブツッ


初春(なんか今日の白井さん機嫌悪いなー・・・御坂さんと何かあったのかな?)


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:01:33.34 ID:QeGkOttG0
美琴「犯罪予告・・・?」

佐天「本日中央図書館にて放火事件を起こす。」

美琴「・・・これおかしいと思わない?」

佐天「そうですよね、自分から放火するって言ったら普通に消火機関もそこに行きますし。」

美琴「だよね、それで考えられるのが・・・。」

佐天「他の場所を狙う犯行?」

美琴「まぁ、そう考えるのが妥当よね。でも、私が考えてるのとはちょっと違うかな。」

佐天「御坂さんはどんな事考えてるんですか?」

美琴「うーん、そうね あえて今回犯行しないで、この犯罪予告はデマだったって事にする。」

佐天「デマ・・・?」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:02:19.39 ID:QeGkOttG0
美琴「そうそう、それを何回もして・・・。」

佐天「あ、風紀委員や警備員を呆れさせて。」

美琴「呆れさせるっていうのもアレだけど、まぁそうよね。だんだん警備も薄くなってきて・・・そこを狙うみたいな?」

佐天「なるほど。」

美琴「あくまで、憶測だけどね。」

佐天「うーん、今から中央図書館行ってみます?」

美琴「そうねー まぁ、まだ太陽が上に居るし。ここから歩いてすぐだし、行きましょうか。」

中央図書館。

佐天「図書館って久しぶりだなー 最近はパソコンで調べると図書館の本なら見られるし。」

美琴「そうねー 便利な世の中になっている・・・けど、こういうのって名残じゃない?」

佐天「そうですね、パソコンの画面で見るのと、実際に本を見るってのだと全然違いますからね。」

美琴「そういう事。じゃあ入ろうっか。」


ガッー

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:03:07.00 ID:QeGkOttG0
初春「あれ?佐天さん。それに御坂さんも。」

佐天「やっほー初春ー。」

初春「どうしてここへ?佐天さんが図書館って珍し あ、痛っ。」

佐天「こらこら、人を本を読まない全然国語力の無い人みたいな言い方するな。」

初春「言ってませんよー・・・。」

美琴「まーまー、初春さんは風紀委員の仕事?(まぁ知ってるけど、知らないフリって事で・・・。)」

初春「はい、ちょっと今日の警備担当がここだったので。」

佐天「そっかそっか。じゃあ私たちいろいろ回ってるから。」

初春「分かりました。ごゆっくりー。」


美琴「ふー・・・初春さんが居るとは、って事は黒子も居るわね。」

黒子「はぁ、お姉さま、もう黒子は気づいていますのよ?」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:03:51.01 ID:QeGkOttG0
美琴「うわあっ! ビックリした!」

黒子「はぁ・・・黒子は、お姉さまが黒子と同じ建物に入った時点で、お姉さまセンサーに反応し 黒子から逃れようなんて無駄ですの。」

美琴「そんなセンサー折れてしまえばいいのよ。」

佐天「白井さんも、ここの警備担当なんですか?」

黒子「はい。それにしても・・・ハァ お二人とも、調べてここに来たんでしょう?堂々とニュース記事に取り上げられてしまいましたようですし。」

美琴「何の事かなー・・・。」

黒子「はっ しらを切っても無駄ですの。お姉さまの事なんて全てお見通しですのよ?」

美琴「まったく。あんたは私のなんなのよ!」

黒子「誠実なる露払ですの。 さて、申し訳ないのですが、配置された場所へ戻らないといけないので。」

美琴「早く戻りなさいよ。」

黒子「まぁ、お姉さま でも、そんな冷たくしつつも手を振るお姉さまが黒子は・・・黒子は!」シュンッ

佐天「あはは、相変わらずですね・・・。」

美琴「まったく・・・。」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:04:53.31 ID:QeGkOttG0
休憩所。
上条「はぁ・・・暇だ。図書館なんて、そもそも俺には縁のない・・・。」

美琴「なんで、またあんたが居るのよ。」

上条「ん?ああ、なんだビリビリか。(変に縁があっちまった・・・。)」

美琴「またあんたは・・・ビリビリ言うなー!」ビリビリッ

佐天「ちょ、落ちついてください、御坂さん!」

上条「そうだ!ここは図書館だぞ!」

美琴「はぁ・・・で、勉強嫌いなあんたが図書館ってどういう風の吹き回し?」

上条「あー、アレがな・・・。」


禁書「無い!なんで無いの!しかも、1巻!私は1巻から読みたいのにー!」


美琴「あー・・・いつかの。」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:05:56.10 ID:QeGkOttG0
上条「そのおもり。つーかお前だって珍しいんじゃないのか?区立の図書館に来るなんて。学校の図書館のほうが充実してるんじゃないのか?」

美琴「別に。ちょっと用事があるから来ただけよ。」

上条「そうかよ。」

佐天(うわー・・・痴話喧嘩?言ったら怒られそうだけど。これは、御坂さん・・・私でも分かるって。)

美琴「と言うか、あんた いつまであのシスターを家に置いておく気なの?」

上条「分からん。」

美琴「分からないって・・・(このまま同棲し続けるってこと!?)信じられない。」

佐天(御坂さん思ってる事 言葉に出てるし。つーか、私気まずいなー。)

美琴「あんたがいい加減だから、いっつもいっつも・・・だー!」ビリビリリッ

上条「なんだよ、いきなり!うわっ 警報機が!」

佐天「あーあ・・・警報機鳴っちゃった。」


ウーウーウーウー


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:20:51.44 ID:QeGkOttG0
夕方。

黒子「お姉さま・・・頼みますから邪魔だけはしないでくださいの。」

美琴「私は悪くないわよ。あいつがいい加減なのが悪いの。警報機鳴った瞬間にシスター連れてさっさと逃げちゃうし・・・。」

黒子「でも、お姉さまが警報機を鳴らしたのに変わりはありませんの。まったく、今回は警備員も居るので私がなんとかもみ消しましたが。」

佐天「あははー・・・でも、結局本筋の放火魔はきませんでしたね。」

初春「はい、そうなんです。お昼すぎぐらいにって事でしたが。まぁ無事なのに越したことはないんですけど。」

佐天(やっぱり、御坂さんの言うとおりなんじゃ・・・?)

黒子「っは、つまらないハッタリで授業早退なんて とんだ迷惑ですの。」

佐天「えーでも授業サボれてー・・・って言っても最近はダメだなー 私も心機一転して勉強してるし、前のあたしならそう思ったけど。」

初春「最近、佐天さんは頑張っていますもんね。私追い抜かれちゃいそうです。」

美琴(チラッ)

佐天(あはははー・・・御坂さんにチラ見されたし・・・。)


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:32:16.52 ID:QeGkOttG0

黒子「デマ?」

美琴「そ、何回も何回もデマを起こして。油断した所をつぶす。お昼過ぎに佐天さんと考えてたのよ。」

黒子「なるほど・・・確かに何回もデマが続くようなら、警備員の配置も無くなり風紀委員のみの配置になる可能性がありますの・・・。」

美琴「でしょ?」

黒子「はい、お姉さまの言うとおりで、今回デマだったので 次回からは警備員の配置が無くなりそうなのです。とりあえずは保留と言う事になりましたが・・・。」

美琴「やっぱりか。」

黒子「これは、うーん。どうなんでしょうね?」

美琴「うーん・・・難しいわね。とりあえずジリジリと相手の動きを見ないと、どうしようにも無いわ。」

黒子「ですのよねぇ。まぁ明日その意見を警備員に言ってみますわ。」

美琴「うん、それがいいかもね。」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:32:56.90 ID:QeGkOttG0
翌日。

佐天(昨日は結局言えなかったけど、今日こそは!)

初春(そういえば、昨日佐天さんおかしかったなぁ・・・。)


佐天「あ。」

初春「あ。」

佐天「お、おはよー 初春。」

初春「はい、おはようございます。・・・やっぱり佐天さん変ですね。」

佐天「そ、そう?どこが変かな?」

初春「以前、佐天さんが隠し事をしている時に、こういう反応でした。」

佐天「はぁ・・・初春には隠し事できないや。」

初春「で、何を隠していたんですか?」

佐天「実はね、これなんだけど・・・。」

ピラッ

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 17:33:38.79 ID:QeGkOttG0
初春「これは・・・一昨日の能力判定検査の結果。って、レベル2じゃないですか!」

佐天「あはは、そーなんだー。初春超えちゃった。」

初春「凄いです!佐天さん!この短い間に・・・!成長早すぎですよー。」

佐天「えへへ・・・。」

初春「いいなぁ。私も頑張らないと!」

佐天「え?」

初春「え?ってなんですか?私も佐天さんには負けてられないです!風紀委員の仕事のせいにして勉強怠けていたのかもしれないし!」

佐天(・・・初春。)

佐天「ごめんね、初春。」

初春「ええ、なんで急に謝るんですか!?」

佐天「昨日言おうと思ったんだけど、その・・・初春抜かしちゃって、初春変に気まずくなっちゃうかなって思って・・・。」

初春「佐天さん・・・そんな事ありませんよ!私は佐天さんと競争している訳じゃありませんし!その代わりですよ?」

佐天「その代わり?」

初春「私がレベル2になった時は、祝ってくださいね!」

佐天「もちろんだよ!初春!」
パチンッ(ハイタッチ!)



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:02:49.70 ID:QeGkOttG0
初春「あ、佐天さん今ので私の能力に?」

佐天「そうだねー 保温しちゃうよー  でも、初春だけ"自分だけのの現実"を理解しないと初春並みの能力は難しいね。」

初春「そうですか・・・。」

佐天「でも、身近な人ほど、劣化しないらしいし。初春のは案外すぐに使えちゃったり!」

初春「えへへ、おそろいですね。」

佐天「そーだね!初春!あ、今日も?」

初春「はい、早退で風紀委員です。本当に人手不足で・・・。」

佐天「そっか、頑張って!」

初春「はい!」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:26:22.70 ID:QeGkOttG0
お昼過ぎ 中央図書館。

黒子「今日もですのね・・・。」

初春「はい、犯罪予告。中央図書館です。白井さんおかしいと思いませんか?」

黒子「ですの。同じ所を予告する・・・しかも、昨日のはデマ。本当迷惑ですの。」

初春「でも、警備しっかりやらないと。頑張りましょう。」

黒子(あれ、今日はずいぶんとしっかりしていますのね・・・まぁ良い事である事に変わりはありませんの。)「しっかり頑張るですの。」



初春(あ、昨日のシスターさん・・・。)

禁書「あははは!あははははは!」

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:30:57.47 ID:QeGkOttG0
初春(漫画見て笑ってる・・・大声出しすぎですよ。)

初春「シスターさん?」

禁書「うん?あ、昨日の花飾りの人!」

初春「私は、風紀委員の初春飾利って言います。図書館で大きな声出して笑っちゃダメですよ?」

禁書「あ!そうだった、ここ図書館だった。ついこの漫画が面白くって忘れてたんだよ。」

初春「それじゃあ気をつけてくださいね。」

禁書「分かったー。」

初春(ふー・・・これで大丈夫かな。 さてと・・・今日も何もないと嬉しいんだけど。)




75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:40:22.02 ID:QeGkOttG0
黒子『初春!』

初春「はい?」

黒子『どうやら、近くで銀行強盗があったようなので増援として行ってきますの。何かありましたらすぐに電話を。』

初春「分かりました、気をつけてください。白井さんも何かあったら連絡ください。」

黒子『分かりましたの、でわ。』ブツッ

初春(人手不足・・・警備が減ったけど、まぁ今日も何もないよね。)




―――
――

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:41:02.54 ID:QeGkOttG0
黒子「こんな時に銀行強盗なんて、まったく間が悪いといいますか、タイミング最悪ですの。」

美琴「あれ?黒子?」

ズサッ

黒子「お姉さま、どうしてここに・・・。」

美琴「いやね、なんか銀行寄ろうと思ったら強盗が出たらしくてね、私が解決してもよかったんだけど ほら?前みたいに面倒になったら嫌だし?」

黒子「はぁ・・・でもまぁ、それが最善の選択ですの。さてと、それじゃあ黒子は一仕事してきますの。」

美琴「いってらっしゃい。ダメよ?全治3カ月とかにしちゃ。」

黒子「その辺は分かっていますの。」


「へっへ・・・風紀委員にしろ警備員にしろ人手不足と聞いた今がチャンス!」

黒子「はっ どうせそんな所だと思いましたの。」

「・・・プッ なんだよ!こんなガキがでしゃばりやがって! あぁ?その腕章・・・風紀委員?はっは!本当に人手不足だな!」

黒子「まったく・・・その言葉はフラグと言って。まぁいいですの さっさと終わらせて持ち場に戻らないといけないですの。」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:45:37.36 ID:QeGkOttG0
「っふは!おら、来いよ!」

黒子「それもフラグですの。では遠慮なく。」シュンッ

「何、きえ・・・グッ。」バコッ


バタンッ ドンッ


黒子「はぁ。これでいいですの?手錠かけて。あとは警備員に任せればいいんですの。あのー」

一般人「は、はい?」

黒子「申し訳ないのですが、ちょっとこの人逃げないように見ててもらえますの?見た所能力者じゃないようですし、警備員が来たら事情説明してくださいません?」

一般人「あ、えっと・・・ごめん、先急ぐから。」

黒子「はぁ。分かりましたの・・・。」

黒子(チッ まったく。こちとら一つの体じゃ持たないってのに・・・。)


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 20:58:34.86 ID:QeGkOttG0
初春「今日も何も無さそうですねー 昨日は佐天さんとか居たけど・・・今日は居ませんし。」

「あ、風紀委員さん。」

初春「はい?あ、関係者の方ですね。」

「そんなに、立ってなくても・・・座っていてください。ずっと立ってばっかで大変でしょう?本でも読んでいてください。」

初春「はぁ・・・まぁ座らせてもらいますけど、本は大丈夫です。いつでも動けるようにしたいので。」

「大変ですね。昨日は結局何も無かったですし。」

初春「はい。でも、こうやって油断させてから警備薄くなった所に責めるとか。」

「はぁ、そこまで考えて・・・でも、それだと最初から警備薄い状態から攻めればよいのでは?」

初春「・・・確かにその通りですね。」

「元々犯罪予告っておかしな話しですよねぇ。」

初春(確かにその通り・・・最初からおかしな話しです・・・。)

「まぁ、風紀委員さんに言ってもしょうがないと言う感じですが。」

初春「いえ、参考になります。早くこの事件解決しないと図書館側も大変ですし。」

「そうだね、早く安全にいつも通りになる事を祈るばかりだよ。それじゃあ。」

初春「はい。」
初春(犯罪予告・・・ちょっと調べてみよう。)

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:03:11.53 ID:QeGkOttG0
夜。

佐天『確かにおかしいね。』

初春「はい、犯罪予告する意味が無いんです。」

佐天『と言うかさ、初春・・・私思ったんだよ。』

初春「え?」


佐天『風紀委員っていつから人手不足なの?』


初春「あ・・・えっと。あれ・・・思い出せない。」

佐天『・・・え?』

初春「そういえば、いつからなのでしょう。はっきりとした記憶が無いというか・・・モヤモヤしてると言うか。」

佐天『え、え?なんで?』

初春「ちょっと、白井さんに聞いてみますね。メール・・・っと。」

佐天(おかしくない?普通に分かるでしょ?)

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:03:54.09 ID:QeGkOttG0
黒子「うん?初春からメールですの。」

美琴「なんてー?」

黒子「いつから、風紀委員が人手不足か・・・?っは、そんな事でいちいちメールって どんだけですの。」

美琴「いやいやーなんか引っかかる事があったんじゃない?」

黒子「引っかかるって・・・って あれ? そういえばいつからでしょう・・・。」

美琴「え?分からないの?」

黒子「えっと・・・うーん。 ちょっと待ってくださいまし。 ここ!ここまで来てますの。」

美琴「そんな手を首にって首絞めてもでないわよ!」

黒子「ダメですの・・・思い出せませんの。もしかして・・・これって。」

81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:05:43.42 ID:QeGkOttG0
初春「記憶操作・・・の能力ですね。」

佐天『そんな能力あるの?』

初春「はい、確か以前バンクのデータで見た覚えがあります。明日はちょうど風紀委員やっと非番なので 調べてみます。」

佐天『うん、そうだね。せっかくの非番なのにねー。』

初春「いやいや、一つの非番つぶして 早くおやすみいっぱい貰いたいですから。」

佐天『そかそか、頑張れ!初春。』

初春「はい。」



84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:18:05.91 ID:QeGkOttG0
美琴「記憶操作・・・他の物の記憶を上書きしたり削除したり無い物をあった事にしたりする事・・・。」

黒子「そう、言うならばここに一つのフラッシュメモリ これを人間の脳だとして、それを読み書きする事が出来るのが この記憶操作の能力者。」

美琴「でも、この能力って制限が重かったはずじゃ?」

黒子「そうですの、まずよく知っている人間でないと出来ない、同意のもとでないと出来なかったり・・・あとは、出来たとしても消えた記憶は自然によみ


がえる。多分、佐天さんあたりが初春と電話していたのでしょう。」

美琴「なるほど、それでだんだん効果が薄れてきた佐天さんが言った見たいな感じかな?」

黒子「ですの。他の風紀委員は、同じように考え誰もがおかしいと思いませんでしたし・・・よくよく考えればあの一般人も納得いきますの。」

美琴「一般人?」

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:21:05.61 ID:QeGkOttG0
黒子「いえ・・・それにしてもこんな大規模な記憶操作。出来るのは限られるはず。」


美琴「ちょっとバンクで調べてみましょうか。」

黒子「・・・まぁ今回はしょうがないですのね。お願いしますの。」

ビリッ ビリビリビリッ

黒子「ありましたの。あれ・・・?」

美琴「これって・・・。」

黒子「またですのね、アリバイが。」

美琴「あるのね・・・まるでこれじゃあ。」




美琴 黒子「幻想御手の時みたい・・・。」

86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:25:49.79 ID:QeGkOttG0
翌日。

黒子「あら、非番ですのに。」

初春「白井さんこそ。調べ事ですか?」

黒子「ええ、昨日初春が言った事気になったので。」

初春「あ、それなんですけど。」

黒子「大丈夫ですの。こちらも調べましたの。」

初春「ああ、早いですね。って事はまたバンクに不法侵入したんですか。」


黒子「例外ですの 例外。バレなきゃ 無問題ですの。」

佐天「あはは、それで記憶操作・・・調べたんですけど。」

初春「えっと、どうやらこの犯罪予告に鍵があるようですね。この犯罪予告を見ると自動的に記憶が改ざんされる仕組みになっているみたいです。」

黒子「・・・うーむ なるほど。確かにこの犯罪予告はまがまがしいと言いますか、それっぽいと言いますか。」

初春「方法は分かりませんが、やっかいですね。私さっき見ちゃって、たまたま見てなかった佐天さんが教えてくれて・・・。」

黒子「あらら、かなり危険ですのね。」

佐天「あれ?今日御坂さんは?」

黒子「お姉さまなら・・・って、あれ?一緒に来ていたはずなのですが。」

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:26:31.32 ID:QeGkOttG0
美琴「またか・・・。」

御坂妹「はい、またです。とミサカは丁寧に言います。」

美琴「今度は何をしたわけ?」

御坂妹「いえ、私たちが干渉した事件ではありませんので ご安心を とミサカは円滑に喋ります。」

美琴「じゃあ、なんであんたが呼びとめるのよ。」

御坂妹「今回はお願いがあって、お姉さまを呼びとめました。とミサカは手を合わせます。」

美琴「お願い?」

御坂妹「はい、簡潔に説明します。ただいまミサカネットワークにおいてエラーが発生しています とミサカは通達いたします。」

美琴「エラー?あんな完璧なネットワークに?」

御坂妹「ええ、どうやらネットワーク内の記憶領域にエラーが生じたようです。とミサカはお姉さまが分かる程度に説明します。」

美琴「記憶領域・・・まさか、あんたらの中で最近の事件知ってる奴が居るんじゃないでしょうね?」

御坂妹「? と とぼけてみます。」

美琴「あんた・・・口に出てるわよ。」

御坂妹「冗談です。はい、その通りです。最近の連続放火事件。犯罪予告の件などミサカは全て知っています、とミサカは最近のニュースにもバッチリだと言い張ります。」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 21:56:07.39 ID:QeGkOttG0
美琴「はぁ・・・面倒だわ。だったらエラーに納得いくわ。」

御坂妹「? よく分かりませんが、その領域にお姉さまの電撃を使えば、信号が変わるのでエラーが抑えられる、とミサカはお偉いさんに言われた事をそのまま言います。」

美琴「私の電撃で?」

御坂妹「はい、ミサカ達の電撃では能力の操作が難しく、ましてや記憶領域 一つ間違えれば自動フォーマットしてしまい大変な事に・・・。と、ミサカは危機感を見せながら言います。」

美琴「なるほど。分かった、まぁ黒子待たせてるから あんたもちょっと来なさい。もうこの際だし、あんた連れて行っても大丈夫でしょう。」

御坂妹「おわー。」

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 22:06:11.11 ID:QeGkOttG0
美琴「よっと・・・遅れてごめーん。」

黒子「どこいってま・・・あら?」

御坂妹「ほら見ろと言わんばかりに周りの空気が冷たくなる と、ミサカは状況説明を的確に言います。」


佐天「あはは、いつかの・・・。」

御坂妹「先日はどうもすみませんでした。とミサカは平謝りします。」

佐天「いえいえ、大丈夫ですよ もう気にしてないので。」

美琴「平謝りって所つっこまないのね・・・。」

初春「えっと・・・御坂さんが二人?」

御坂妹「はい、ミサカはミサカです。それで、こちらも御坂で あなたも御坂 私も御坂。と、ミサカは説明します。」


美琴「分かるか!」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 22:11:16.91 ID:QeGkOttG0
佐天「もう一人は、御坂さんの妹だよ。(ヒソヒソ どういう訳か、一人称がミサカだけど)」

初春「なるほどー 御坂さん妹さん居たんですね。」

美琴「うん、まぁね。(説明するのもアレだしね・・・。)」

黒子「それで、何故今日は妹さんを?」

美琴「そこで会ってねー。まぁ面倒だから連れてきたってだけよ。」

黒子「そうですの。」

美琴「で?何か分かった事は?」

初春「いえ・・・犯人の動機がさっぱりなんです・・・。」

佐天「まったく意味が分からないんですよ、なんで記憶弄ってまで風紀委員の人手が足りないなんていう記憶にしたのかが。」

美琴「うーん・・・動機かぁ・・・。」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 23:02:44.41 ID:QeGkOttG0
黒子「何と言いますか、仮に ですの。幻想御手と同じだったら・・・これはテストでは無いのか?と思うんですの。」

美琴「あーあのアルミ爆弾の時みたいに?」

黒子「はい、あのときも小規模から大規模に変わり デパート吹っ飛ばすぐらいでしたので。」

初春「確かに、それだと納得いきますね。」

佐天「流石白井さん。と言う事は、これから記憶を操作するってこと・・・?」

初春「でも、今回は記憶操作の書き換え・・・あれ?と言う事は。」

黒子「何かを忘れている と言う事もありえますの。」

佐天「何か忘れてる・・・うー!何を忘れてるんだ!?」


御坂妹「お姉さまお姉さま。」

美琴「何よ、人が必死に考えてるって時に。」

御坂妹「ごにょごにょ。」

美琴「・・・なるほど。あんたにしては悪い案じゃないようね。」


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/18(日) 23:54:06.60 ID:QeGkOttG0
御坂妹「グッジョブな考えだとミサカはお姉さまに同意を要求します。」

美琴「同意で。行くわよ。」

御坂妹「はい、行きましょう。とミサカは迅速に行動に移します。」

バタンッ


黒子「あ、マインド系の能力者に頼めば・・・もしくは。」

初春「そうですね。確か、マインド系の能力で風紀委員・・・あ、ありました。」

佐天「うーん、ここから遠くなさそうだし。行ってみよっか。」

初春「あ、でも先に連絡しないと。もしかしたら、警備の仕事入っていたら、迷惑かかってしまいますし。」

佐天「御坂さ・・・ってあれ?居ない?」

黒子「先ほど妹様と一緒に。お姉さま達はお姉さま達で考えているのでしょう。とりあえず連絡して居るようでしたら行ってみましょう。」



111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:05:39.34 ID:xn3g7+7J0
御坂姉妹サイド。
美琴「そういえば、あいつの家知らないわ。」

御坂妹「ミサカは知っています、とミサカはお姉さまの優位に立ちます。」

美琴「ふんっ まぁいいわ。案内しなさいよ。」

御坂妹「ニヤニヤ。」


寮。
ゴンゴンッ

上条「はーい。誰ですか・・・ってお前らか。」

美琴「よっ。」

御坂妹「ご無沙汰です。とミサカは馬鹿みたいに丁寧なあいさつをします。」

上条「ビリビリから来るのは初めてか?御坂妹は何回かあるが・・・。」

御坂妹「そうですね、お姉さまは一度もありませんね、とミサカは内心大爆笑しています。」

美琴(こいつ・・・。)

上条「? それで何の用だ?」

美琴「いや・・・その何と言うか。」

御坂妹(ニヤニヤ・・・。)



113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:15:39.35 ID:xn3g7+7J0
黒子サイド。

初春「どうやら、大丈夫なようです。行きましょう。ここからそう遠くはないです。」

黒子「ならば、私の能力で特急コースですの。」

佐天「特急って・・・うわ!」


シュンッ シュンッ シュンッ  パッ



「うわっ、びっくりした・・・。」

初春「どうも。急に出てきてすみません。連絡した初春ですけど・・・。」

「こんなに早く来るとは思わないわよ・・・それで?」

初春「実は、カクカクジカジカで。」

「ふむ・・・なるほど。」

佐天「あ、あの・・・ちょっといいですか?」

「はい?」

佐天「ちょっと失礼。」

チョンッ

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:26:54.79 ID:xn3g7+7J0
「??」

佐天「ムムム・・・これは初めてだから分からないなぁ。」

「何をしているですか?」

佐天「あ、いや私の能力で。劣化模写と言ってですね・・・。」



「なるほど、凄い能力ね・・・私の演算方法はこれがこーでこーみたいな?まぁ一番簡単な検出だけど。」

佐天「分かりました。えーと。」

初春(佐天さん凄いなぁ・・・かっこいい。)

佐天「こうかな?」

「そーそー 凄い 私の事思ってる事分かる?」

佐天「はい・・・頑張って・・・かな?」

「うんうん。凄いなぁ。」

佐天「えへへ・・・。」(レベル2になってずいぶん劣化しなくなったし、それにこの人レベル高いし。)

「まぁ、とりあえず記憶を見てみるね。」

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:27:54.43 ID:xn3g7+7J0
御坂姉妹サイド

上条「なるほど。それで俺の右手をってことか。」

美琴「うん、そういう事。」

御坂妹「なので、お姉さまの頭をなでな・・・。」

バコッ

美琴「余計な事言わなくていい。頭を触ってくれるだけでいいわ。したら記憶も戻るだろうし。」

上条「頭?こうか?」ゲシゲシッ

美琴(何この、なんとも言えない感覚・・・。)

御坂妹(ネットワークへ、説明。お姉さまがあの人に頭をなでられています。と、ミサカは鮮明に報告します。)

御坂妹(受理した。お姉さまへ全力で嫉妬する。と、ミサカは藁人形を用意します。)
御坂妹(右に同じ。)
御坂妹(右に同じ。)

美琴「うーん・・・ダメだ、何にも思い出せない。」

上条「そもそも、忘れてないんじゃないか?」

美琴「そうかもねぇ。はぁ、無駄足だったかぁ。そういえば、黒子達はどうなんだろ。」


117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:36:49.07 ID:xn3g7+7J0
prrrrr

黒子『お姉さま?今どこへ?』

美琴「うーん、それがねまぁいろいろあって言えない場所に居るんだけど。」

黒子『まさか・・・あの殿方の家では・・・。』

美琴(なんで、こういう時だけカンがいいかな・・・。)「いや、違うわよ!」

黒子『そうですの。まぁ、こちらもいろいろと動いたので後で支部へ来て下さいまし。』

美琴「了解。」ブツッ

御坂妹「そろそろ、ミサカは帰ります。とミサカは悔やむ気持ちがいっぱいで言います。」

美琴「はいはい。ネットワークの件はまた今度にしてちょうだい。必ずやるから。」

御坂妹「分かりました。でわ。あなたも。」

上条「おう、気をつけてな。」

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 00:38:19.76 ID:xn3g7+7J0
美琴「じゃあ、私も行くかなぁ。」

上条「ビリビリ。」

美琴「あん?」

上条「俺には約束ってもんがあるからよ、無理だけはすんな。」

美琴「っは・・・この学園都市常盤台中学のエースに向かって何言ってんだか・・・。」

上条「ふん。その常盤台中学のエースが無茶して怪我して『あの時止められなかったから。』なんて・・・ってもう居ないか。空しい。」


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:06:02.56 ID:xn3g7+7J0
黒子「有力な情報、ありがとうですの。」

初春「多分、犯人見つかります。鮮明に思い出したので。」

「役に立てて嬉しいわ。またいつでも来てね。」

佐天「はい、それでわー。」


初春「急ぎましょう。この結果が正しければ。」

黒子「犯人摘出なんて簡単ですのよ。」


シュンッ


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:06:43.98 ID:xn3g7+7J0
支部。
初春「ありました。この人ですね。」

黒子「ふーむ・・・いかにもいけすかない顔ですの。」

佐天「それにしても、この殺人予告にこんな内容まであるとはねー この能力者の発想はすごいよね。」

初春「そうですね。ある意味研究者とかになったら、凄かったんですけどね・・・。」

黒子「あら・・・?学習装置にも適用されている技術・・・なるほど、確かにその通りですのね。」

初春「まぁ、マインド系はそうですからね。あとはつきとめるだけなんですけど・・・明日にしますか?」

黒子「そうですのね。そろそろお姉さまが来る頃だと思いますが・・・。」


美琴「っと、あれ?みんな居るのね。」

黒子「遅いですわよ、お姉さま。さてと、じゃあ記憶の改変をしましょうですの。」

美琴「え?でも、あいつが触っても・・・。」


佐天「あはは、でも私たち全員がなってたし。じゃあそこに座ってくださいね。まだ、教えてもらったばっかなので多分出来ると・・・。」

美琴「え・・・え?」
佐天「あ、何も考えないで!難しいなぁ。」
美琴「・・・。」

佐天(うわ・・・わー!わーわわー!見てはいけないような事まで・・・うわー!)

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:07:25.57 ID:xn3g7+7J0
黒子「佐天さん顔真っ赤ですの・・・何を見ているのでしょうか・・・。」

初春「佐天さーん プライベートはダメですよー。マナー違反ですよー。」


佐天(これを、こうして こっちの組み換えを こうして、代入。そうしてここの解を求めれば・・・。)

佐天「できた!」

美琴「え?えーっと・・・あっ。」

黒子「どうやら成功のようですのね。」

初春「すごいです!佐天さん!」

佐天「あはは・・・でも、きつか・・・った。」バタッ

初春「佐天さん!?」

黒子「っと・・・どうやら、知恵熱のようで。しばらく寝れば大丈夫でしょう。なので明日にしましょう。」

美琴「なんか、置いて行かれた気分だわ・・・まさかこんな事なんてね。で、人物特定は出来ているの?」

初春「はい、この人ですね。」

美琴「ふーん・・・モヤモヤしたのすっきりしたし。もう完璧ね。」

126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:08:13.09 ID:xn3g7+7J0
翌日。

初春「休日でよかったですね。」

佐天「そうだねー えっと、ここからだと20分ぐらいで着くかな?」

黒子「私一人だったら3分でつくのですが・・・今日は4人で行動なので、無理ですの。」

美琴「あんたが連れていける人数は最大自分含めて3人だもんね。」

黒子「小さい子供ならたくさん連れて行けますの。要は体重ですので。」



初春「わー大きな建物ですね。」

佐天「大きいなぁー。研究所かな?」

黒子「そうですわね・・・バンクには研究員と書いてなかったはずですが・・・。」

美琴「いいじゃない、とりあえず行ってみましょう。」


初春「どうやら、廃墟になった研究所のようですね。」

佐天「何々?機器ショートの為廃棄する。あちゃー 壊れちゃったのかー。」

美琴(まさか・・・ここは。私がしらみつぶしにした・・・。)

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:08:53.85 ID:xn3g7+7J0
黒子「ふう・・・さてと、どこにいますの?」

初春「待って下さいね・・・えーと。あ、御坂さん電流流して、このパソコン生き返らせてもらえますか?」

美琴「ん?いいわよ。」

ビリッビリリッ

初春「これで、館内の地図っと。」

黒子「あれ?カメラまで生き返ってますの。しかも、はっきりと映っていますの。」

初春「あ、本当だラッキーですね。えっと、4階ですね。」

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:09:36.07 ID:xn3g7+7J0
美琴「見つけたっと・・・。」

「なんだ?」

黒子「風紀委員ですの。」

「風紀委員?俺が何かしたか?」

初春「とぼけても無駄です!貴方のやった事は全て知っています!」

「っは・・・早かったな・・・。」

黒子「天川 純・・・風紀委員および警備員の妨害 および、連続放火事件の犯人として身柄を拘束しますの。」

天川「くだらねぇ、まぁいい。俺の能力は記憶操作・・・お前らの記憶を弄ればいいだけだ!」

キューン

黒子「グッ(頭が爆発しそうですの・・・。)」

美琴(何これ・・・頭痛い・・・。キャパシティダウンの感覚と一緒だけど・・・グッ)


129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:10:17.89 ID:xn3g7+7J0
天川「あ?」

佐天「・・・・・。」

天川「なんで、お前立ってられるんだ?」

佐天「ふん・・・自分で考えれば?さんざん人に迷惑かけておいて。やる事は能力の乱用。ふざけないで!そんな能力の使い方しかできないっていうの!?」

天川「うるせぇ お前に何が分かるんだよ。俺の夢が踏みにじられた。たった一つの演算ミスによってな。」

佐天「だからって、人を巻き込むような事していいと思ってんの!?」

天川「こんなのは実験でしかねぇんだよ。本番はこれからだ。」

佐天「実験実験って・・・私たちをなんだと思ってるの!?」

天川「強いて言うなら、モルモットか?」

佐天「!?」(あいつと同じ事を・・・。)

佐天「ふざけんなあああ!!」キーン

天川「グッ・・・クッソ、こいつも同じ能力者かよ・・・ついてねぇ。」


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:11:23.39 ID:xn3g7+7J0
佐天「御坂さん!」

美琴「佐天さん、ありがとう。ちょっとビリビリするわよ?」ビリビリビリビリッ

天川「ぐわ!あああああああああ!!くっそ・・・妹達の計画・・・。」

美琴「!? あんた今何て?」

天川「そうか・・・てめぇはオリジナルか・・・。」

美琴「なんなのよあんた!学生の身分でなんでその事を!?」

天川「っへ・・・俺の親父の夢はレベル6を作る事。だが、たった一回の樹形図の設計者の演算ミスで計画は終わった。」

美琴「・・・。」

天川「それが、気にいらねぇんだよ。たった一回のミスだぞ?誰にでもあるだろうが。」

美琴「あんた・・・その実験内容知ってるの?」

天川「知ってるさ。おめぇのクローンが何体も殺された事もすべてなぁ!だから、俺はその実験を再開させるために記憶を弄る実験をし続けた!そうして成功した暁には、研究者たちの記憶を弄って、再開させようとした!」

美琴「お前は・・・お前は! いっぺん・・・し・・・。」

131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 01:12:27.72 ID:xn3g7+7J0
佐天「待ってください!」

美琴「!?」

黒子「お姉さま。」

初春「・・・。」

美琴「みんな。」

天川「っへ・・・クソ。ほらよ、さっさと補導しやがれ。」

黒子「ずいぶんと素直ですのね。」

天川「計画がバレた時点でおしまいだ。同じ能力者が居るのは想定外だったがな。お前の能力すげぇな・・・俺は所詮レベル1。越えられそうにねぇ。」

佐天「レベル1でも。努力すればいくらでも切り開けるんだよ。    私みたいに・・・。」

天川「ふんっ。」



148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 02:31:49.83 ID:0fm1AzED0
翌日。美琴、黒子寮。

黒子「お姉さま!」

美琴「何なのよ、朝っぱらかさ・・・。」

黒子「いや、急にお姉さまが恋しく・・・ガンッ うぅ・・・。」

美琴「朝から五月蠅いわ! あーそうだ。今日ちょっと学校休むわ。やる事あるから。」

黒子「?? 公欠ですの?」

美琴「そーね、研究所通してだから、多分そうなる。」

黒子「分かりましたの。」

登校中。

佐天「この能力あったら・・・記憶見れるんだよね・・・みんなの記憶を。って、あれ!?」

初春「どうしたんですか?佐天さん?」

佐天「使えなくなってる・・・・って事は、今なんの能力だあああ!?」

初春「ふふ、じゃあ私に触ればいいんですよ。」

佐天「あ、そっか。えいっ。」パシッ

初春「えへへ、困った時はいつでもどうぞ?」

佐天「そうさせてもらうよ。」

初春「それにしても、昨日は佐天さん大活躍でしたね!」

佐天「そうかな、でもほら初春が復旧とかしてくれたし。」

初春「でもあれは、御坂さんのおかげだし・・・。」

佐天「うーん、まぁ みんな頑張りましたって事で。天川って奴?どうなるの?」

初春「とりあえず、牢屋行きです。罪は罪なので。図書館の人も助かったと言っていました。」

佐天「ふーん・・・そういえば図書館だとかしか狙わなかったのは?」

初春「特定の場所を狙うっていう指示を出したかったそうです。牢獄の能力判定検査をしたら、レベル2だったようですよ?あの時は1って言っていましたが。」

佐天「そっか、実験の途中でレベル上がったんだね。」

初春「そうみたいですね。」


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/19(月) 02:32:30.16 ID:0fm1AzED0


佐天「よーし、初春!私たちも負けてられないね!」
春「そーですね、まずは佐天さんに追いつかないと!」

佐天「あはは、そーだね!まぁ、共に頑張ろう!」

「「おー!!」」


おわり。