1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 03:30:27.03 ID:Ga/TURyt0
佐天「それってどんな能力なんですか?」
佐天「うーん口では説明しづらいなー」
佐天「そうだ!御坂さん!ちょっとそこに立ってもらってもいいですか?」
佐天「へ?私?別にいいけど」
佐天「じゃあいきますよー!春上さんも危ないので下がっててください」
佐天「了解なの~(裏声)」
佐天「ん~~~…きてますきてます…」
佐天「これから何が始まりますの?(ババア声)」ごくり
佐天「ほいきた!きました!ほじゃらかぱっぱのぱ!えーい!」
佐天「ぼっかーん!」
佐天「きゃっ!」佐天「な、なによこれ!」佐天「すごすぎるの!(裏声)」佐天「ありえませんわ!(ババア声)」
佐天「どうですか?これが私の能力です!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 03:56:01.54 ID:Ga/TURyt0
佐天「な、何が起こったの?」
佐天「私たちにもわかるようにどうか教えてくださいな(ババア声)」
佐天「ふっふっふ、いいでしょう!わかりやすく説明してあげちゃいましょう!」
佐天「まず最初に御坂さんに移動してもらいましたよね?」
佐天「はい」
佐天「そのとき宇宙の法則はどうでしたか?」
佐天「いつもと変わりなかったの(裏声)」
佐天「ですよね、そこで私の能力です!」
佐天「まず宇宙の法則を操る私の能力で…宇宙…宇宙パワーを爆発させて」
佐天「次にえっと…宇宙エネルギーをえっと…」
初春「佐天さんついに能力者になったんですか!?」
佐天「今良いところだから話かけないで!なんだっけ…そうだ宇宙エネルギー……」
佐天「……」
佐天「あっ!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:07:07.47 ID:Ga/TURyt0
初春「おめでとうございます!」
佐天「違うの」
初春「しかも宇宙の法則を操るって」
佐天「違うの」
初春「そんな能力聞いたことありません!」
佐天「聞いて初春」
初春「もしかするとその能力は御坂さんより」
佐天「違うの」
初春「いや、学園都市でもトップクラスの能力なんじゃないですか?」
佐天「違うんだってば!」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:13:54.90 ID:Ga/TURyt0
佐天「誤解なの!私には能力なんて…」
初春「嘘だったんですか?」
佐天「えっ」
初春「能力者になったっていうのは嘘だったんですね」
佐天「嘘というかその…」
初春「ひどい!」
佐天「初春…」
初春「佐天さんがついに能力を手に入れたって聞いて」ポロポロ
初春「頑張ってたのを一番近くで見てきたから」ポロポロ
初春「すごく嬉しかったのに!嘘だったなんて!」ポロポロ
初春「佐天さんなんて知りません!しばらく話かけないでください!」ダッ
佐天「あっ!待って初春!」
初春「佐天さんのあんぽんたん!無能力者!欠陥品ー!」ダッダッ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:19:59.81 ID:Ga/TURyt0
佐天「ま、待って!嘘じゃないの!」
初春「へ?」ピタ
佐天「別に初春に嘘をつきたかったわけじゃないんだって!」
初春「そう…だったんですか?」
佐天「お願い信じて!」
初春「本当に?」
佐天「もちろん!私が親友の初春を騙すわけないじゃん!」
初春「……」
初春「ですよね!」
佐天「う、うん!」
初春「なーんだ良かった!すみません、なんか私勘違いしちゃったみたいで」
佐天「いいのいいの!初春のそういうところ好きだし!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:27:48.24 ID:Ga/TURyt0
初春「ということは佐天さんは本当に能力者になったんですね?」
佐天「ん?」
初春「嘘じゃないんですよね?おめでとうございます!」
佐天「あ、ありがと…」
初春「さっそく見せてください!」
佐天「へ?」
初春「宇宙の法則を自在に変えることができるんですよね?」
佐天「う~ん」
初春「…できないんですか?」
佐天「そ、それは…」
初春「やっぱり嘘だったんですか?」ジワッ
佐天「できなくはなくもないんだけど…あの…え~っと…」
佐天(どーしよどーしよ!このままじゃまた初春を泣かせちゃうよー!)
初春「ホラ吹き無能力者」ポロリ
佐天(何かいい方法…はっ!そうだ!)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:38:30.11 ID:Ga/TURyt0
佐天「できるよ!」
初春「本当ですか!?」
佐天「うん!だって私能力者になったんだもん!」
初春「さすが佐天さん!じゃあさっそく宇宙の法則をねじ曲げてください!」
佐天「残念だけど初春、私にはそれはできない」
初春「え?」
佐天「そもそも初春は勘違いをしてるんじゃないかな」
初春「勘違い…ですか?」
佐天「私が自分の能力を宇宙の法則を自在に変える能力って言ったと思ってるみたいだけど」
初春「確実に言ってました」
佐天「ぶっぶー!残念!私そんなこと一言も言ってないから!」
初春「えー!」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:44:35.12 ID:Ga/TURyt0
初春「言いました!絶対言いました!」
佐天「言ってません!絶対絶対言ってませんー!」
佐天「はっはーん!そうだわかった!きっと聞き間違いをしちゃったんだよきっとそうだ!」
初春「じゃああのときなんて言ったんですか?」
佐天「初春はなんて言ったと思う?」
初春「私ですか?だから何度も言ってるじゃないですか」
初春「宇宙の…」
佐天「違います」
初春「え?」
佐天「いきなり全然違うよ初春」
初春「えー?」
佐天「全然違うんよ」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:51:38.84 ID:Ga/TURyt0
佐天「私が言ったのは『宇宙の』じゃなくて『喪中の』」
初春「……」
佐天「そこから『法則を』ではなく『ご子息の』に繋がります」
初春「……」
佐天「『自在に変える』ってところは惜しかったね、でもちょっとだけ違うかな」
初春「……」
佐天「正解は『額に蛙』」
初春「……」
佐天「つまり私の能力はこうなります」
初春「……」
佐天「喪中のご子息の額に蛙能力」
初春「……」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 04:56:49.64 ID:Ga/TURyt0
佐天「悲しいよね」
初春「……」
佐天「家族のお葬式のときにおでこにかえるがいたら」
初春「……」
佐天「こう…ぬるってして…」
初春「……」
佐天「……」
初春「……」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/05/04(土) 05:02:53.57 ID:Ga/TURyt0
初春「なーんだ!そうだったんですか!」
佐天「そうだよ!」
初春「私、完全に聞き間違ってたみたいです!」
佐天「もー!完全に聞き間違いだよー!初春はそそっかしいなあ!このうっかりさん!」
初春「テヘ☆」
佐天「貧 !ちんちくりん!ほぼ無能力者!変な通り名!おかしな髪飾り!」
佐天(信じてくれた!よかったー!)
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