1: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:33:12.17 ID:lLnhhlaQ
裁判長:上原歩夢

被告人:高咲侑(ランジュとのビュッフェの為欠席)

検察官:中須かすみ 朝香果林 近江彼方 宮下愛

弁護人:桜坂しずく エマ・ヴェルデ 優木せつ菜 天王寺璃奈

2: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:35:42.93 ID:lLnhhlaQ
歩夢「えーと、それじゃあ検察官のかすみちゃん?とりあえず侑ちゃんを起訴した理由を教えてくれるかな」

かすみ「はい!と言いたいところですけど、なんで被告人が欠席してるんですか!」

歩夢「だって『ランジュちゃんとのビュッフェあるからごめんね!』って言われちゃったんだもん……」

かすみ「侑せんぱいに弱すぎですよ歩夢先輩!」

しずく「かすみさん。時間の無駄です。早く裁判を始めましょう?」

かすみ「う、うん」

かすみ(しず子の顔。マジだ……)

かすみ「ご、ごほん。ではまず、被告人、高咲侑の現在の情報を共有させていただきます」

かすみ「現在、高咲侑は身長156㎝となっています。高校二年生女子の平均的な身長です。でも体重が──」

かすみ「驚異の150㎏オーバーです!もうこれだけでクソデブの刑は執行してもいいんじゃないんですか!?」

果林「同感ね。それに侑自身の健康にも影響するでしょうし、これは由々しき問題よ」

5: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:38:17.19 ID:lLnhhlaQ
歩夢「待ってください。今はまだ議論の時間ではありません。あと果林さん、壁に寄っかかるんじゃなくて普通に座ってください」

果林「……分かったわ」スッ

歩夢「じゃあかすみちゃん。具体的に何が問題なのか教えてもらっていいかな」

かすみ「はい!果林せんぱいが言った通り、適性体重をオーバーしてるので健康に悪いです。さっさと痩せないと部室の床が抜けちゃうかもしれません」

かすみ「まぁ常識的な範囲の健康問題とかはさておいて。同好会においてどんな不利益があるのか。それについてエピソードを交えてお話していきますよ!」

歩夢「どうぞ」

かすみ「はい!あれはつい数日前の話──」

7: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:41:05.17 ID:lLnhhlaQ
▽数日前▽

かすみ「ふあぁ……今日の練習もハードでしたぁ」バタンキュー

侑「お疲れかすみちゃん!はいタオル」スッ

かすみ「ありがとうございます侑せんぱい……って、侑せんぱいも凄い汗じゃないですか。どうしたんです?」

侑「ん?みんなのリズムを取ったりしてただけだよ?……ふぅ、ふぅ……」アセアセ

かすみ「え、えぇ?それだけでこんな汗だくになりますか?」

侑「私、代謝がいいからね。そのせいかも!汗が引くまで座ってよっと」ヨッコラショイ

ドグシャア

侑「うわあ!!」コテン

侑「おっかしいなぁ……古くなってたのかなぁ。この椅子」ズキズキ

かすみ「……」

かすみ(絶対太ったせいじゃん)

9: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:44:49.40 ID:lLnhhlaQ
▲法廷(部室)▲

かすみ「──とゆーわけで。侑せんぱいのデブ化によって部室の備品がどんどん壊れてます!これはさっさと痩せて貰わないといけない緊急の事案ですよ!」

歩夢「なるほど。これに対して反論はありますか弁護人の皆さん」

スッ

しずく「はい」

かすみ「し、しず子!?てかなんでしず子がそっちにいるの!?こういうことに一番うるさそうじゃん!」

しずく「かすみさん、黙りなさい」

かすみ「ひぅっ」ビクン

しずく「お集りの皆さん。私がなぜこの場に立っているのか。なぜ侑先輩を弁護する立場になっているのか。まずはその理由を説明していきます」ガタン

しずく「私も最初は肥え太っていく一方の侑先輩を見て心を痛めていました。そこはかとなく痩せた方がいいと匂わせたり、侑先輩の食事に下剤を混ぜたりしていました」スタスタ

かすみ「えぇ?それはドン引きだよしず子……」ウヘェ

しずく「かすかす。黙りなさい」

かすみ「ひぅぅ……」シュン

かすみ(しず子の顔怖いよぉ。完全に役に入っちゃってるよぉ)グスン

しずく「しかし。私のその考えはひどく傲慢であり、独善的な愚行だったと気づく日が来たのです。嗚呼、アレはとある寒い日のことでした──」

10: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:47:36.61 ID:lLnhhlaQ
▽とある寒風吹き荒ぶ冬の日▽

 あれは、身も心も震えるような極寒の冬の日でした。
 ほうっと、はいた息は真っ白に染まり、この寒さを象徴しているようでした。
 校門から出ると、そこは雪景色。新雪に装飾された虹ヶ咲学園も綺麗でしたが、それはこの寒さの中だと極寒の牢獄。そのようにも見えました。
 足取り重く歩みを進める私でしたが、この寒さから早く逃れたいという気持ちが大きくなり、自然と足が速くなっていました。

しずく「あっ……」ツルッ

 雪によって隠されていた凍った水たまりに気づかなかったのです。
 私の体は薄氷によって浮かされ、そのままお尻から地面に衝突したのです。

しずく「うぐっ……」ズキズキ

しずく「痛い……痛いよ……」グスン

 周囲に人はいませんでした。
 誰も助けてくれる人はいない。
 この寒風吹き荒ぶ都会の一端で、私は一人でした。
 それは正に、人に嫌われない桜坂しずくを演じられずにいた幼少の桜坂しずくようで、私は一人孤独に身を震わせていました。

11: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:50:30.75 ID:lLnhhlaQ
しずく「──このまま、一人で死んじゃうのかな……?」

 その言葉は私自身を苦しめます。
 寒風によって震える四肢。痛みを訴える臀部。
 でも、一番痛かったのは。

しずく「心が、痛いよ」ポロポロ

 どんな極寒でも、どんな激痛でも。私はただ孤独の苦しみに耐えることはできない弱い人間なのだと、そう気づかされたのです。
 悲哀が身を包み、溢れる涙を止めるように両手で顔を覆いますが、涙は止まってくれません。
 そうして私の涙のしずくが凍り始めた時。このしずくのように、私も凍死してしまうんだろうか、そのように思い始めた頃。
 私の目の前に、ヒーローが現れたんです。

侑「大丈夫?しずくちゃん」

 そこには、真冬だと言うのに半袖半ズボンの侑先輩が立っていたんです。

12: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:53:32.40 ID:lLnhhlaQ
しずく「侑、先輩……?」

侑「寒いね。しずくちゃん」スッ

 侑先輩は一人、孤独に蹲る私と同じ目線に合わせてくれました。交差する私と侑先輩の目線──
 ですが、侑先輩には蹲踞の形が辛かったのか、すぐに後ろへひっくり返り……いや、これはいいですね。うん。ひっくり返る侑先輩なんていませんでした。いいですね?

侑「わわっ。こんなに冷たくなってる。大丈夫だよしずくちゃん。私が今温めてあげるからね」ニコッ

 侑先輩から笑いかけられる。侑先輩に手を握られる。
 とても温かく。私の手の体温だけでなく心さえも。侑先輩は解かしてくれたのです。

侑「あ、そうだ。こうした方がもっとあったかいかも」

 そう言って侑先輩は私の手を引いて……。

侑「はいっ」

 私の手を、自らのお腹の肉で挟んだのです。

しずく「侑先輩……っ!」

 私たちは元々お母さんのお腹の中で生まれ育ちました。温かく、それでいて心地よい。お腹とは、そういった安堵できるリラックススペースなんです。
 私の手は胎内回帰し、このまま侑先輩に取り込まれても──

13: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:56:22.14 ID:lLnhhlaQ
▲法廷(部室)▲

かすみ「いやいやいや!!何言ってんのしず子!?それ美談!?違うよね!?」

しずく「ふふっ。かすみさんには分かりませんか。侑先輩はお腹に脂肪をたくわえたことで胎内回帰ができる唯一の母神となったんですよ?」フフフッ

かすみ「意味が、分からない……」アングリ

カンカンッ

歩夢「二人の主張は分かりました。ではまず、侑ちゃん裁判大会の一回戦目、かすみちゃんVSしずくちゃんの勝敗は──」

かすみ「え、裁判って勝敗とかで決まる感じでしたっけ。というか一回戦とかなんですかそれ……」

しずく「──待ってください裁判長!」

歩夢「どうしたのしずくちゃん」

しずく「かすみさんの主張に関してですが、私から一つ情報を付け加えたいと思います」

かすみ「え?」

歩夢「どうぞ」

しずく「私。見たんです。かすみさんが椅子のネジを緩めて『ぐふふ……』って笑ってる瞬間を」

14: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 09:57:32.78 ID:lLnhhlaQ
かすみ「あ」

歩夢「閉廷!一回戦目はしずくちゃんの勝利!」

しずく「ふふっ。これが母神の力です♡」

かすみ「ぬああああああああ!忘れてた!そういえばそうだったぁ!!」ガーン

15: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:00:31.24 ID:lLnhhlaQ
◆その頃の侑ちゃん(ランジュとビュッフェ中)◆

侑「美味しいねぇランジュちゃん」モグモグ

ランジュ「きゃあっ!ほっぺが膨らんでハムスターみたいよ侑!可愛いわ!」ツンツン

侑「も、もうランジュちゃんやめてよぉ。食事に集中できないよ!」

ランジュ「ご、ごめんなさい……。ランジュ、楽しくお喋りしながら食事がしたかっただけなの」シュン

侑「……もーランジュちゃんっ」

ランジュ「なによぅ……むぐっ」

侑「ほら、このチャーシュー美味しいよ!」ニコッ

ランジュ「と、当然よ!ランジュお抱えの料理人が作ったんだから!」モグモグ

侑「やっぱりランジュちゃんには笑顔が一番だよ!」

ランジュ「も、もう侑ったら……」テレテレ

17: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:03:45.09 ID:lLnhhlaQ
▲法廷(部室)▲

歩夢「えー、では。第二回戦は果林さんとエマさん。よろしくお願いします」

果林「えぇ。最初に聞いておくけれど、スイスって別に肥満率が高いわけじゃないわよね?」

エマ「うん。太っている人の割合だけで言えば日本の方が高いと思うよ」

果林「国の文化の違い、って訳じゃ無さそうね。いいわ、受けて立つわエマ」

エマ「負けないよ果林ちゃん!」

歩夢「それじゃあどっちの主張から始めますか?」

果林「さっきはかすみちゃんから始めたし、次は弁護人側からでいいわよ」

エマ「私もそれでいいよ!」

歩夢「じゃあエマさんお願いします」

エマ「うん。まず初めに言っておくけど、侑ちゃんの肥満問題は解決しなきゃいけない問題だと私も思うんだ」

エマ「歩いているだけで膝に負担が掛かっちゃうし、今はよくてもおばあちゃんになった時きっと後悔するだろうし」

果林「それじゃあ、こっち側でいいじゃない。今からでも鞍替えしなさいエマ」

エマ「うぅん。ごめんね果林ちゃん」

エマ「侑ちゃんの問題は深刻。でも、侑ちゃんにはそのままいて貰わなきゃいけない理由があるんだ~」

エマ「そう。アレは侑ちゃんが太り始めてすぐの話──」

18: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:06:43.38 ID:lLnhhlaQ
▽とある日の同好会▽

エマ「はぁ……」

侑「あれ。エマさんどうしたの?溜息なんて珍しいね」

エマ「あ、ごめんね侑ちゃん。何でもないよっ」グッ

侑「本当?」

エマ「う、うん」

侑「……」ジッ

エマ「みんなのことをよく見てる侑ちゃんには隠せないかぁ……」

侑「みんなの応援をするには、些細な変化にも気づけないといけないからね!」フンスッ

エマ「えっと。あのね……」

侑「うん!なんでも話してよ!」

エマ「実はちょっとホームシック気味なんだ」

19: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:09:52.24 ID:lLnhhlaQ
侑「ふむふむ」

エマ「ビデオ通話とかはしているけど、やっぱり生の妹たちに会いたいし、ネーヴェちゃんにも会いたいの」

侑「なるほどなるほど」

エマ「でもどうしようもないよね。こればっかりは一人で乗り越えるしかないよね……」ズーン

侑「うぅん。そんなことないよエマさん!」

エマ「え?」

侑「私がエマさんの妹になる!ついでにネーヴェちゃんにもなる!それじゃあダメかな?」

エマ「えぇ!侑ちゃんが私の妹に!?」

侑「まぁ物は試しだよエマさん。いや、エマお姉ちゃん!」ニコッ

エマ「ゆ、侑ちゃん……」

侑「ダメだよお姉ちゃん!私のことは侑!って呼び捨てにして!」

エマ「ゆ、侑!」

侑「ふふっ。エマお姉ちゃん!」ギュッ

エマ(なんだろう。この気持ち……)ギュウウ

エマ(満たされる。スイスにいた頃のような、妹たちを甘やかしているような)

エマ(侑。私の、大切な、妹……)ギュウウウウ

侑「エマお姉ちゃん。あったかいね」ギュッ

エマ「……ふふっ。そうだね。と~っても、あったかいね!」ニコッ

20: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:12:03.70 ID:lLnhhlaQ
▲法廷▲

果林「エマ。あなたがホームシックに悩んでいるなんて知らなかったわ……親友失格、かしらね」フッ

エマ「そんなことないよ!果林ちゃんは私の親友だよ!それに、ホームシックってことを言いださなかった私が一番悪いの!」

果林「エマ……」

エマ「果林ちゃん……」

かすみ「あのぉ」

果林「何?かすみちゃん。今いいところだったのに」

かすみ「いやいや。今は裁判中ですからえまかりは後にしてください。……そのぉ。エマさんの言い分だと、侑せんぱいがデブでいる理由がないと思うんですけど」

果林「あ、それは確かにそうね。妹でいるだけなら太っている必要はないもの」

エマ「それなんだけどね。侑ちゃんには妹の役と同時にヤギの役もやって貰ってるの」

果林「……んん?」

エマ「その……ヤギの搾乳も恋しくって……」

21: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:15:09.03 ID:lLnhhlaQ
果林「……え?」

エマ「だから、ヤギの役になって貰って……」

果林「……つ、つまり、侑の……その……お乳を搾ってるってこと?」

エマ「……はい」

果林「えぇ……」

しずく(これはなかなかなプレイですね。勉強になります)カキカキ

エマ「侑ちゃんが脂肪を蓄えれば蓄えるほど、私の搾乳欲求は満たされていったの。だから侑ちゃんには太って貰わないと困るの。あ、もちろん母乳は出ないよ?」

果林「……ふぅ。頭が痛くなってきたわ」フラッ

歩夢「──吸ってはいるんですか?」ズバッ

エマ「え?」

歩夢「侑ちゃんの乳頭を、吸ってはいるんですか?」ジッ

24: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:19:06.47 ID:lLnhhlaQ
エマ「う、うぅん!そんなことしないよ!そんなの赤ちゃんプレイだよ!」

しずく(赤ちゃんプレイと言う言葉を知っているんですね。勉強になります)カキカキ

歩夢「……そうですか。それならいいです」プイッ

かすみ「えぇと、つまり。ヤギの搾乳役の為に、侑せんぱいを痩せさせるのは許さないと……そう言いたい訳ですか?」

エマ「うん。そういうことだよ」

かすみ「……」

果林「これは何としてもエマから侑を引きはがさないといけないようね」

エマ「果林ちゃん……」

果林「というか、応じる侑も侑よね。まぁいいわ」

果林「では、私の主張を始めるわ。私は読者モデルをやっている通り、同好会の皆の中では一番体型に気を遣っていると思うわ」

果林「胸とかお尻とか。そういうところに栄養が行きやすい体だし、気を抜くとすぐに肉が付いちゃうのよね」

璃奈(うらやましい)

果林「そんな私だからこそ。侑の今の状況を放っておけないの。早急に対応しないといけないと思うわ」

果林「それに。今の侑のままじゃ同好会に悪影響だわ」

果林「あれは少し前の話──」

25: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:22:15.63 ID:lLnhhlaQ
▽とある放課後▽

果林「ふぅ。やっぱり歌と踊りを両立させるって難しいわね。脳みそが二つ欲しくなるわ」

せつ菜「分かります。歌専用と踊り専用の脳みそが欲しいですよね。でもできないからこそ、少しずつ練習の中で理想に近づけるしかない。練習あるのみです!」グッ

果林「ふふっ。相変わらず熱いわね、せつ菜」

彼方「みんな~。今日は彼方ちゃん特製のクッキーを持ってきたよぉ」

侑「おー!さすが彼方さん!めっちゃ美味しそう!」

かすみ「ふふん♪かすみんも特製コッペパン持ってきましたよぉ!」

侑「今日は一段と美味しそうだね!」

愛「おばあちゃん謹製のぬか漬けもあるよ!愛さんの準備にぬかりはない!ぬか漬けだけに!」

侑「ぷひょひょwwwサイコーだよ愛ちゃん!」

26: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:26:23.89 ID:lLnhhlaQ
\ワアアアアアアアアア!!(一同食事にありつく図)/


侑「このクッキー。形も可愛いけど味も格別だね!」モグモグ

彼方「嬉しいこと言ってくれるじゃ~ん。ふふふ~ん♪」ニコニコ

侑「うわぁ!このコッペパンも美味しい!いくらでも食べられるよ!」モグモグ

かすみ「かすみんの~、侑せんぱいへの愛がたっくさん入ってますからね!」

侑「このぬか漬けもサイコー!ぬか漬けのしょっぱさとクッキーの甘さで手が止まらないよぉ」パクパク

愛「一度そのループにハマったら、もう抜け出せないよ!!」

果林「ふふっ。それにしても侑ったら本当に美味しそうに食べるわね」

侑「そうかな?そうかも」モグモグ

果林「侑を見てたら私もお腹空いてきちゃったわ」スッ

果林「あら。本当に美味しい」モグモグ

27: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:30:18.04 ID:lLnhhlaQ
▲法廷▲

果林「と、言うことよ」

エマ「どういうこと?みんなで仲良くお菓子を食べているだけじゃないの?」

果林「はぁ……みんなも気づかないの?いえ、気づこうとしていないだけかしら?」

果林「いいわ。それじゃあみんなが秘匿していた事実を、白日の下に晒してあげるわ!!かすみちゃん!こっちに来て!」

かすみ「え、なんですか」ガタン

果林「見なさい。この二の腕のプニプニ感」ブニブニ

かすみ「ギャアアアアアアアアア!!!!何するんですかああああああああ!!」プンプン

果林「あら?プニプニではなくてブニブニ感だったわね」

かすみ「訂正しなくていいですぅ!!」

かすみ「そういう果林先輩こそどうなんですか!!」ブニブニ

果林「……そういうことよ」

かすみ「プロポーションに人一倍気を遣う果林先輩に、ブニブニ感……!?」

28: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:33:15.10 ID:lLnhhlaQ
果林「認めたくないけれどね」

果林「でもこれが真実よみんな!私たち、最近太ってきているのよ!練習はハードでも放課後あれだけ食べてれば太るのは当たり前でしょう!?」

エマ「で、でもなんで最近になってそんな……」

果林「それはね。美味しく食べている侑が原因よ」

彼方・愛・かすみ「え……」

果林「侑の食べている表情。ご満悦、という言葉がよく似合う表情だわ。その美味しそうに食べる表情は二つの効果をもたらすわ」

果林「一つは、私たちへの食欲増進効果。侑の食べっぷりを見るだけで、自然とこっちのお腹も空くのよ」

一同「……!!」

果林「もう一つは、もっと侑に食べさせたいって気持ちになる餌付け効果よ。この二つがシナジーを生み出して、よくない負のスパイラルになっているの。分かったかしら?」

31: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:36:23.44 ID:lLnhhlaQ
エマ「そ、そんな……侑ちゃんだけが太っていると思ったら、私たち自身も太ってたって言うの……?」ガーーン

果林「勝敗は、決したようね」

歩夢「エマさん。何か反論はありますか?」

エマ「……うぅん。ない、よ」

果林「……」

果林「……あのねエマ」

エマ「なに?果林ちゃん」

果林「私じゃ代わりになれないかもしれないけど、エマのホームシックを癒してあげたいわ」

エマ「果林ちゃん……」

果林「今日、エマの部屋に泊りにいってもいい?」

エマ「うん!もちろんだよ果林ちゃん!」

しずく(えまかりのSSだったっけ……)

32: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 10:40:34.00 ID:lLnhhlaQ
◆その頃の侑ちゃん◆

ランジュ「見なさい侑!これが本場の中華よ!!」ガッシャガッシャ

侑「すごい!中華鍋の中でチャーハンが踊り狂ってる!!」キャーキャー

ランジュ「ふふん♪ランジュに任せなさい!これが本場のフランベよ!」ボォォォォオ

侑「うわあ!すごい炎!まるでせつ菜ちゃんのステージみたい!」

ランジュ「せつ菜のLIVE!?負けられないわ!!」ボォォォォオ

侑「対抗心を燃やすランジュちゃんも可愛いYO!!」

ランジュ「火力全開で行くわ!」エチチチチチ

ランジュ「見なさい!これが鐘嵐珠の真骨頂よ!!」ボボボボボボボボ

侑「うわあああ!こんな炎を操るなんてさすがランジュちゃん!!」

ランジュ「当然よ!これはすごいのが出来上がるわ!!」ガッシャガッシャ

侑「チャーハンの観覧車みたい!」

ランジュ「そう。名付けてカンランジュ・チャーハンよ!」

ボガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

ランジュ「……」プスプス

侑「……」プスプス

ランジュ「無問題ラ!失敗は成功の母ラ!」

侑「その意気だよランジュちゃん!でもチャーハンでフランベは危ないから別の料理で試そう!」

ランジュ「それもそうね」

46: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:31:37.09 ID:lLnhhlaQ
▲再び法廷▲

歩夢「それでは三回戦目。近江彼方VS優木せつ菜の試合を執り行います」

かすみ(もう試合って言っちゃったよ)

彼方「せつ菜ちゃんは菜々ちゃんモードじゃなくてもいいの~?」

せつ菜「問題ありません!むしろせつ菜の方が勢いで押し切れそうなのでこっちの方が好都合です!」

彼方「あちゃ~。確かに彼方ちゃん、勢いで押し切られるのは弱いかもぉ~」

果林「最初から弱音を吐くんじゃないの。頑張りなさい彼方」

彼方「うん。彼方ちゃん頑張るよぉ~」

せつ菜「ですが、先行は譲れませんよ!先行は何かと有利です!例えば囲碁とか!」

彼方「他に何か理由ってあるの?」

せつ菜「ありません!」

彼方「そっかぁ」

歩夢「それじゃあせつ菜ちゃんの主張を始めてください」

48: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:34:22.75 ID:lLnhhlaQ
せつ菜「はい!優木せつ菜、推して参ります!」

せつ菜「単刀直入に言います!!」

せつ菜「実は私、デブ専なんです!」ペカー

彼方「……ん?デブ専って……」

せつ菜「あぁすみません。デブ専とは、太っている人のことが好きな人のことを言うんです!」

彼方「へ、へぇ~」

せつ菜「とはいえ。元々私はデブ専ではありませんでした。ラノベやアニメのキャラクターでも、細いキャラが特大武器を振り回す方が好きでした」

せつ菜「ではなぜ私がデブ専になったのか。詳らかにお話しましょう──」

彼方「……」

彼方(性癖の目覚めを目の前で話されるってなんだかなぁ……)ゲッソリ

52: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:37:52.22 ID:lLnhhlaQ
▽とある日のせつ菜▽

せつ菜「う~ん。それにしても紅蓮の剣姫の最新刊も熱かったですねぇ」シミジミ

璃奈「うん。最高だった。璃奈ちゃんボード『ドキがむねむね』」

せつ菜「クリフハンガーも強烈でしたね」

璃奈「うん。今まではずっと攻撃重視の必殺技しか無かったからね。まさか防ぐ必殺技を習得しないといけないなんて考えもしなかった」

せつ菜「私も目からウロコでした。いったいどういった方法で敵の最大火力を防ぐんでしょうか……」

璃奈「どうだろう……。鎧を強化するとかかなぁ」

せつ菜「だとすればどんな素材なら最強の防御力を発揮できるんでしょう」

璃奈「やっぱり作中屈指の硬度を誇るアダマンタイトが──」ウンヌンカンヌン

──
────

せつ菜「ふぅ。璃奈さんと喋り込んでいたらすっかり遅くなってしまいました。やはり同じ趣味を持つ友人とは得難いものですね」スタスタ

せつ菜「おや、アレは侑さん。途中まで一緒に帰りましょうか」

せつ菜「侑さ──」

 私が呼び止めようとした瞬間。サッカー場から途轍もない速さでサッカーボールが飛び出してきました。それは的確に侑さんのどてっぱらをぶち抜こうとしていて。

53: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:38:38.56 ID:lLnhhlaQ
>>42
>>47
彼方ちゃんの答弁後出るので安心してください

55: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:41:40.80 ID:lLnhhlaQ
せつ菜「危ない侑さん!!」

侑「ん?」ボヨン

せつ菜「……!!」ガガーン

 私は衝撃を受けました。速度を落とさずに接近したサッカーボールでしたが、それは侑さんのお腹に当たった瞬間、衝撃の全てが吸収されたのです。
 そして気づきました。これこそが、最大の防御なのであると。そしてこれこそが。

侑「おーい!ボール返すよー!」フリフリ

侑「ほいっ。よっと!」ドパーン

せつ菜「……!!」ガビビーン

 侑さんは自らのお腹の中にサッカーボールを格納したかと思えば次の瞬間、サッカーボールはものすごい速度で射出されたのです。

せつ菜「す、すごい……」

 私は衝撃と共に憧憬を抱きました。
 攻撃は最大の防御。その真理とは実のところ、脂肪にあったのだと──

61: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:44:12.01 ID:lLnhhlaQ
▲再び法廷▲

せつ菜「これが、私がデブ専に目覚めたきっかけです。太っている人は機動力が無いので実際の戦闘では役に立たないと思われがちですが、逆にパワー系なキャラも多いです」

彼方(実際の戦闘ってなんだ?)

せつ菜「そして、攻撃こそ最大の防御。鉄壁の肉体を作ってダメージを最小限に抑えるのではなく、あえて柔らかい肉体を作ることでダメージを吸収する。その逆転の発想に私は驚愕を禁じえませんでした」

せつ菜「そして、太るというのも一種の才能なんです。栞子さん風に言うなら『太る適性がある』でしょうか。私は太りにくい体質なのであそこまでデブを極められる侑さんを尊敬しています!」

せつ菜「侑さんのあのデブは!残しておかねばならない文化遺産だと思います!」ペカー

歩夢「えぇと……つまり?」

せつ菜「今の侑さんの姿こそ。最強の形態(フォーム)であるということです!」ペカペカー

せつ菜「璃奈さん。恐らく紅蓮の剣姫の次の話は、デブってパワーアップする展開ですよ!!」

璃奈「……その着眼点はなかなかに斬新。さすがせつ菜さん」ニヤッ

せつ菜「ふふ。お褒めにあずかり光栄です!!」ペカー

歩夢「私にはよく理解できなかったけど、これでいいですか。彼方さん」

彼方「う、うん。私はデブ専じゃないからアレだけど……。というか、これはデブ専って言うのかな?」

65: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:49:01.89 ID:lLnhhlaQ
せつ菜「デブ専です!」

せつ菜「誰が何と言おうと、私の大好きは否定させません!!」ドゴーン

彼方「あぁうん(諦め)」ゲッソリ

彼方「……ふぅ」

彼方「じゃあ、気を取り直して彼方ちゃんの主張に移っていくよ!」グッ

彼方「正直に言うとね。私も侑ちゃんはおデブちゃんのままの方がいいんだ~」

しずく「ふむ。いつでもこちらの門戸は開かれていますよ」

彼方「そっちに行きたいのはやまやまなんだけどね。このままだと彼方ちゃん壊れちゃうよ~」

せつ菜「はっ!侑さんの脂肪によって彼方さんがダメージを受けているということですか!!」

彼方「うぅん違うよ。むしろその逆。彼方ちゃんは侑ちゃん無しじゃいられない体になっちゃいそうなんだ~」

歩夢「なるほど。詳しい説明を求めます」ズイッ

彼方「あ、歩夢ちゃん顔が怖いよぉ……。アレはね、彼方ちゃんがいつものようにすやぴしていた時の話で──」

69: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:52:12.89 ID:lLnhhlaQ
▽とあるすや日▽

彼方「うへー。お盆期間中のスーパーはやっぱり疲れるねぇ……」グッタリ

侑「大丈夫ですか彼方さん」

彼方「お、侑ちゃん。いやぁ、今週はお盆が近いからさ、スーパーも繁忙期なんだよねぇ……」

侑「なるほど。私に何か力になれることってありますか?」

彼方「う~んそうだねぇ……」チラッ

彼方(侑ちゃんのお腹。柔らかそうだなぁ……あっ)

彼方「侑ちゃんの柔らかそうなお腹ちゃん。貸してくれないかなぁ?」

侑「いいですよ!存分に使ってください!」デン

彼方「うんうん。ありがとうねぇ~」スッ

彼方(……!机に突っ伏す感じの姿勢なのに、侑ちゃんのお腹の肌触りが最高過ぎて全然辛くない!)

彼方(すごい。なんだこれは。モチモチで弾力があって、低反発の極北だ!)

彼方(どこまでも沈んでいくようだよ!これは……深海のお腹枕!!)

彼方(こんな……こんな桃源郷がこの世にはあったのか!衝撃だ!彼方ちゃん、逆にパッチリになっちゃう──)

彼方「すやぴ……」スピー

侑「あれ、寝ちゃった……」

侑「可愛いなぁ彼方さん」ナデナデ

71: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:55:16.38 ID:lLnhhlaQ
▲法廷▲

彼方「ってことさ」

せつ菜「侑さんのお腹の寝心地がいいってことですか?確かにいい枕になりそうですけど……」

彼方「うん。侑ちゃんのお腹は一言で言えば『人をダメにする枕』なんだよ」

せつ菜「人をダメにする、ですか」

彼方「ねぇ、せつ菜ちゃん。私の目を見て何か気づくことは無い?」

せつ菜「彼方さんの目……?あ!!」

せつ菜「めちゃくちゃ充血してます!っていうか今までに見たことがないくらいかっぴらいてます!!パッチリお目目っていうか……開眼!ここまで開眼した彼方さん初めて見ましたよ!!」

彼方「うん。実はね、最近彼方ちゃん寝られてないんだ」ゲッソリ

せつ菜「どうして……」

74: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 12:58:18.75 ID:lLnhhlaQ
彼方「知っちゃったんだよ。最高の味を。一度睡眠の極北を味わっちゃったら、もう他の代替品じゃあ満足できない」

彼方「侑ちゃんのお腹は悪魔のお腹だよ。それ以外の寝具じゃ満足に眠れなくなっちゃうくらいにはね」

彼方「人には性欲、食欲、そして睡眠欲があるよね。三大欲求にはどこまでも果てがない。特に彼方ちゃんみたいなすやぴ人間にとって、侑ちゃんのお腹は毒だったんだ~」

彼方「侑ちゃんに痩せて貰えればきっと諦めもつく。そうすればきっと、前の寝具でも寝られるはずだよ~」

彼方「このままじゃ彼方ちゃん、本当に壊れちゃうよぉ」ギンギン

せつ菜「こ、こわ……」ビクビク

彼方「……」ギョロッ

せつ菜「わ、分かりました……。私の負けでいいので……」

ノレcイ´◎ω◎)「……」ジッ

せつ菜「その目で私を見ないでください!」ピャー

彼方「ふふ、フフフフフフフフフ……。彼方ちゃんだいしょーり!!」ブイッ

果林(声は明るいのに無表情だから怖いわ……)ビクビク

エマ(後で膝枕してあげよう……)ビクビク

77: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:01:20.08 ID:lLnhhlaQ
◆その頃の侑ちゃん◆

栞子「侑さん。あ~んしてください」

侑「あ~むっ!」モグモグ

栞子「可愛いですね侑さん。生徒会の疲れが解けるようです」ナデナデ

ミア「全く。侑もそんなペット感覚に扱われていいのかい?これじゃあベイビーちゃんというより子豚ちゃんだよ」

侑「子豚ちゃんも可愛いじゃん。ブーブーっ」

ミア「やれやれ……。ほら、こっちのポテトも美味しいよ。子豚ちゃん」ヒョイッ

侑「美味しいブー」モグモグ

栞子「どうしてこんなにも可愛いんでしょうか。先輩なのにナデナデが止められません」ナデナデ

ミア「侑はステイツのビッグさと、日本のキュートさを併せ持つHybridだね」ナデナデ

ランジュ「あ!!二人で狡いわ!!そんなに餌付けしたら侑のお腹がパンパンになっちゃってランジュが餌付けできなくなっちゃうわ!!」

侑「あはは。みんなで一緒に食べようよ!はい、あ~んして!」

栞子「これは……恥ずかしいですが受け入れるしかありませんね」モグモグ

ミア「付き合ってあげるのも、先輩であるボクの役目だね」モグモグ

ランジュ「う~んっ!侑から貰うと数倍増しで美味しいわね!ねぇ!このままランジュの家に住まない!?」

侑「へぇ?」

ランジュ「何でもしてあげるわ!!」

一同「~~」ワイワイ

80: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:05:05.76 ID:lLnhhlaQ
▲最終ピリオドの法廷▲

歩夢「はい。では、最終試合で璃奈ちゃん(弁護側)VS愛ちゃん(検察側)の試合を行います」

歩夢「現在は検察側が2ポイント先取しています。弁護側はここで取らないともう後がありません」

歩夢「勝っても負けても恨みっこ無しです。では、運命の最終試合の開幕です……!」グッ

彼方(ノリノリだなぁ……)

愛「まさかりなりーと対立することになるなんてね。思いもしなかったよ」

璃奈「それは私も同感。でも、侑さんを弁護する側に回った時点で、愛さんとは対立するって分かってた」

愛「そっか。それでも愛さんと戦うんだね」

璃奈「うん。愛さんは私に人と繋がるきっかけをくれた大切で大好きな人。だからこそ見ていて欲しい。私の成長した姿を」

愛「あははっ。こりゃあ責任重大だね!こい!りなりー!」

璃奈「うん!璃奈ちゃんボード『メラメラ』!」

しずく(……この場で成長を見せられても、って感じもありますがどうなんでしょう)

璃奈「まずは私から行くよ」

歩夢「どうぞ」

璃奈「アレは侑さんが100kgの壁を超えるか超えないかくらいの時だった──」

83: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:08:23.04 ID:lLnhhlaQ
▽まだ100kg未満の侑▽

侑「どうしたの璃奈ちゃん。こんな人気のないところに呼び出して。もしかして……告白されちゃうのかな!?」ドキドキ

璃奈「期待させちゃってごめんなさい。違うよ」

侑「そっか。それで何の用かな?」

璃奈「うん。私の実験台として協力して欲しい──」


愛「っておい!!りなりー!!それはダメでしょ!!」

璃奈「愛さん。まだ話の途中」

愛「いやいや、もう見えたよ!話の全容が見えちゃったよ!」

愛「太っている人を対象にした実験データが取りたいからゆうゆを痩せさせないってことでしょ!?」

璃奈「むぅ……。その通りだけど……」

愛「さっきの時間を返してよ!成長したりなりーだとかそんなんを論じてた私がバカだったよこれは!人体実験!それもゆうゆにしちゃダメでしょ!」

かすみ(至極真っ当な意見過ぎますねこれは……)

せつ菜(思い返してみれば、いや思い返さなくても璃奈さんの発明品の裏にはとんでもない犠牲があるのではないでしょうか……)

87: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:11:16.16 ID:lLnhhlaQ
璃奈「愛さん。でもね、科学に失敗は付き物なんだよ」キリッ

愛「キリッじゃないよ!これもうアレだよ!このままゆうゆが太ったままだったら延々と人体実験の対象になり続けるよ!」

璃奈「愛さん……」

歩夢「静粛に。静粛に」カンカン

歩夢「検察官の愛ちゃん。まだ璃奈ちゃんの主張が終わっていないよ」

愛「あ、歩夢……。歩夢はいいの!?ゆうゆが人体実験の材料にされてるんだよ!?」

歩夢「愛ちゃん。まだ璃奈ちゃんは大事なことを話してないよ」

愛「え?」キョトン

歩夢「璃奈ちゃん。侑ちゃんにはどんな実験をしたのかな?」

璃奈「うん。私の行った実験は『食っちゃ寝生活を1週間続けた場合、どれほど体に変化が起きるのか』という実験

璃奈「『肥満体型の人と痩躯な人の間で味覚に変化は起きるのか』」

璃奈「『肥満体型の人が行う日常的な動作で得られる熱エネルギーはどれほどか』という三つの実験をしたよ」

愛「……え」

歩夢「うん。それで侑ちゃんにかかる身体的負担ってどれくらいかな?」

璃奈「そうだね。実験終了後、ちょっと体重が増加するくらい、かな?投薬を行う治験じゃないし、命に関わるとか、身体組成が丸ごと変化するとか、そういう心配はいらないよ」

92: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:13:48.79 ID:lLnhhlaQ
愛「そ、そっかぁ……ごめんりなりー。私が早とちりし過ぎたよ。あはは……」ポリポリ

璃奈「うぅん。気にしないで。生物の境界線を越えるような生物実験に、親しい人は使わないよ」

愛「だよね!よかったぁ」ホッ

果林(……詳しく突っ込んだら負けな空気ね)

エマ(璃奈ちゃんの発明品にはお世話になってるし、あんまり強く言えないなぁ)

せつ菜(これはそう。コラテラルダメージ、という奴です!)

愛「よーしそれじゃあ次は愛さんの発表に移るよ!」モンジャ!!

歩夢「どうぞ」

愛「えっとね。これはゆうゆの話ってより私のお店、もんじゃ宮下の話なんだけど──」

94: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:16:53.21 ID:lLnhhlaQ
▽とある日のもんじゃ宮下▽

愛「はい!愛さん特製の豚キムチもんじゃだよ!熱いから気を付けて食べてね!」ニコッ

侑「わぁ!美味しそう!いただきまーす!」パンッ

侑「……」モグモグ

侑「おいし~。頬っぺた落ちちゃいそうだよ愛ちゃん!」ニコニコ

愛「ふふん。愛さんが腕によりをかけたもんじゃだからね!」

侑「さすが愛ちゃん!今日はいっぱい食べるからよろしくね!えぇと次はどうしようかな……」

愛「迷っているなら明太マヨもんじゃがお勧め!マヨだけに!」ババン

侑「ぴゃああwwwじゃあそれでお願い」プププ

愛「愛さんにまっかせなさーい!」ウデマクリ

──
────

侑「ふぅ。満腹満腹」ポンポン

愛「すごいねゆうゆ。店の在庫の半分が消えちゃったよ」

侑「そりゃあ……サイコーのもんじゃだったからね!在庫だけに!」ププププ

愛「あははは!ゆうゆもやるじゃん!」

侑「ふっふーん。私も成長しているのだよ」ドヤヤ

96: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:19:21.38 ID:lLnhhlaQ
▲法廷▲

愛「と、いうことがあったのさ」

璃奈「ただのゆうあいじゃないの?璃奈ちゃんボード『お腹いっぱい』」

愛「それがそうでもないんだよ。まずはこれを見てよみんな」

璃奈「これは……侑さんのよーつべチャンネル?」

愛「うん。ゆうゆって大食いチャンネルみたいなの開設したみたいでさ。それでお小遣いを稼いでるんだって。ほら10万再生以上の動画も多いし」

璃奈「おぉ……」

しずく「『食べっぷりが気持ちいい』『こっちまで食欲わいてくるよね!』『稀代の飯テロ女王』とか、かなり好評らしいですね。私もたまに見ながら食事しますし」

愛「うん。その通り」

璃奈「それが何の問題なの?」

愛「実はね……。ゆうゆ用にデカ盛りもんじゃを提供し始めたら、それを求めに来るお客さんがいっぱい来ちゃってさ」

璃奈「へぇ……。商売繁盛していいと思うけど……」

愛「売上は確かに上がったんだ。でも、もんじゃの仕込みがどんどんハードになっちゃってね……。見てこれ」

璃奈「これは……湿布。もしかして愛さん」

愛「うん。腱鞘炎になっちゃった。ご健勝とは真逆だね。けんしょうだけに」タハハ……

97: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:22:51.29 ID:lLnhhlaQ
璃奈「愛さん可哀想……。でも、侑さんが痩せたとしても意味が無いんじゃないの?もうもんじゃ宮下の大食いブームには火が付いちゃったんだから」

愛「それがねぇ……。侑ちゃんの上げる動画の五割はもんじゃ宮下の動画なんだよ。だからブームも下火にならないし、期待に応えなきゃいけないから仕込みも手が抜けないし……」

せつ菜(彼方さんと同じく、ガチで重いパターンが来ましたね……)

愛「だからゆうゆが痩せて、もんじゃ宮下の動画投稿頻度が下がれば解消するんじゃないかなと……」

璃奈「ふむ……」

愛「……」

璃奈「愛さん。これはチャンスかもしれないよ」

愛「え?」

璃奈「もんじゃ宮下、二号店オープンのチャンスだよこれは」

愛「二号店……?」

璃奈「うん。普通のもんじゃを提供する一号店。そして大食い専門の二号店を開店する。腱鞘炎になるほどお客さんが来るのは侑さんのパワーだけじゃない。もんじゃ宮下の力が大きいと思う」

璃奈「だから二号店をオープンしても絶対に採算は取れる。これは間違いないよ」

愛「う~ん。でも急には、なぁ……」

98: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:25:10.43 ID:lLnhhlaQ
璃奈「大丈夫。私のこれまでの人体実験が火を噴くよ」

愛「え?」

璃奈「最新のボトムアップ型人工知能を搭載したヒューマノイドを使ってよ。それで人手と人件費の問題は解決する。それと、もう使わなくなった実験用の土地があるんだ。そこを二号店用の土地にすればいい」

愛「え、え、え……ちょっと話が急で色々頭が追い付かないんだけど……」

璃奈「大丈夫絶対に上手くいく。璃奈ちゃんボード『ガッチリ』!」

愛「そ、そっかぁ……。それじゃありなりーを信じてみようかな!」

璃奈「うん。任せて」

璃奈(多くの人とヒューマノイドを関わらせることで多くの有意なデータ収集ができる)

璃奈(ふふふ……。実験が捗るね)ニヤリ

歩夢「えぇと……。なんだか話が脱線したけど、結局どうなったのかな」

愛「あ、私の負けでいいよ!」

かすみ「えぇ!愛せんぱい!りな子に論破されないでくださいよぉ!」

愛「う~ん。でも私の問題は解決した訳だし……」

かすみ「いいんですか!?侑せんぱいがあんなモチモチおデブちゃんでも!」

愛「楽しければいいんじゃない?」

かすみ「んもー-っ!!愛せんぱいはどっちの味方なんですかぁ!!」プンスコ

99: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:28:16.75 ID:lLnhhlaQ
歩夢「はい!静粛に静粛に!まだ裁判は終わってませんよ!」カンカン

歩夢「えー。喧々囂々の裁判でした」

歩夢「ソロアイドルらしく、仲間でありライバルという構図が見られたとても意味のある裁判だったと思います」シミジミ

彼方「歩夢ちゃん。ノリノリなのはいいけど、早く結果が聞きたいなぁ」ギンギン

歩夢「うっ」

せつ菜(あの目で見つめられると何も言えなくなるんですよね……。正に蛇に睨まれた蛙って感じです)

歩夢「え、えー。それでは裁判の結果をお知らせします」

歩夢「検察官側2ポイント!」

歩夢「弁護人側2ポイント!」

歩夢「よってこの裁判、ドローですっ!」ババーン

かすみ・しずく・果林・エマ・せつ菜・愛・璃奈「……」

彼方「は?」ギンッ

歩夢「だ、だってぇ……。しょうがないじゃんっ!ポイントが同じなんだもん!」

彼方「そこを決定するのが裁判長だろ!自分の職務を果たせ!」ギンギン

歩夢「ひィ!!」ビクビク

璃奈「あの……」

100: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:31:31.53 ID:lLnhhlaQ
彼方「なに璃奈ちゃん」ギョロッ

璃奈「あ、あの……そもそもなんで侑さんはあそこまで食べるようになったのかな?あ、あの……彼方さん。目力が……怖い……」ヨヨヨ

彼方「……確かに。そういえばなんで侑ちゃんはあんなに暴食になっちゃったんだろう」

かすみ「気づいたらバクバク食べてましたよね」

エマ「ストレスって訳じゃないよね?侑ちゃんって顔に出やすいもん。すぐに分かるはず、だよね?」

果林「そうね。隠し事はできない人間よ」

せつ菜「では一体なぜ……」

しずく「──それでは」

しずく「証人喚問ではないでしょうか。裁判長」

しずく「被告人をここに呼び、まずはその太ってしまった原因。これをみんなで共有する必要があるのではないでしょうか」

かすみ「……こんな時でもブレないねしず子。さすが大女優」

歩夢「う、うん。それが一番だね!侑ちゃんの用事を邪魔するのは心苦しいけど、侑ちゃんをここに呼ぶよ!」ピポパポ

歩夢「あ、侑ちゃん?ごめんね。ランジュちゃんとのビュッフェの途中なのに。ちょっと部室まで来て欲しいんだ。うん。ありがとう。それじゃあまたね」ピッ

歩夢「侑ちゃん今から来るって」

しずく「それでは被告人を待ちましょうか。ランジュさん達三人が来るのなら傍聴席を作りますか?それとも陪審員?」

かすみ「いや。そんな本格的な裁判じゃないでしょ。これ」

101: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:34:33.87 ID:lLnhhlaQ
──
────

ランジュ「ランジュよ!ランジュが来たわよ!」バンッ

栞子「……?何やら物々しい雰囲気ですね」

ミア「これは……Japanese修羅場、という奴かな?」

侑「どしたのみんな。今日は練習お休みの日でしょ?」キョトン

歩夢「侑ちゃん以外の三人はそこの傍聴席に座って」

ランジュ「ぼうちょうせき?よく分からないけど分かったわ!」ドサッ

歩夢「侑ちゃんは被告人としてそこの証言台に立って」

侑「被告人?証言台?よく分かんないけど分かったYO!」スタッ

歩夢「それで、えぇと、あの……最近その、侑ちゃん……体は大丈夫?」

侑「体?別に健康そのものだよ。いいもの食べてるからね!これが医食同源って奴かな!」

歩夢「そ、そっか。それならいいんだよ侑ちゃん!」ニコッ

侑「うん!って、なにこれ?」

102: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:37:06.02 ID:lLnhhlaQ
果林「はぁ、もう……見てられないわ。侑!単刀直入に聞くわよ!」

侑「なんですか?果林さん」

果林「あなた。最近太ったわよね。それも軽く100kg越えするくらいには。それはなんで?なんでそこまでおデブちゃんになっちゃったの?」ビシッ

せつ菜(さすが果林さん!私たちにできないことを平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!)

せつ菜(うーむ。一生に一度は言いたい台詞。ここで使えるとは)

侑「あぁ、そのことですか。それはですね──」

104: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:40:08.74 ID:lLnhhlaQ
▽とあるゆうぽむ▽

歩夢「侑ちゃん美味しい?」

侑「うん!やっぱり歩夢の玉子焼きは美味しいなぁ」モグモグ

歩夢「そっか。嬉しいっ」ニコニコ

侑「隠し味は……歩夢の愛情、かな?ふふっ。なんてね」

歩夢「もーっ侑ちゃんってば」ポムリポムリ

侑「あははは。歩夢は食べなくていいの?」

歩夢「私は侑ちゃんが食べてる姿を見るだけで幸せだから」

侑「そっかぁ。人の食べてる姿を見るのってそんな楽しいかなぁ?」モグモグ

歩夢「人のじゃないよ、侑ちゃん。侑ちゃんが食べてる姿を見るのが好きなの」

侑「……歩夢ぅ」テレテレ

歩夢「侑ちゃんは私のコロコロ変わる表情が可愛いって言ってくれたけど、侑ちゃんも同じだよ」

歩夢「侑ちゃんが私の玉子焼きを食べてくれて、幸せな表情を浮かべてくれる」

歩夢「それが一番なんだよっ」ニコッ

侑「もー。そんなこと言われたらこれから食べにくくなっちゃうよぉ///」テレテレ

歩夢「ずっと侑ちゃんの食べてる姿を見たいくらいっ!」

侑「──」

侑「そうなんだ……」

105: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:43:28.50 ID:lLnhhlaQ
▲法廷▲

侑「──ってことがあってね。歩夢が喜んでくれるならいっぱい食べられるようになろう!って思ってさ」

果林「……」

果林「……そう。分かったわ」

歩夢「……」カンカンカンカンカン!!!!

一同「……!!」

歩夢「侑ちゃん。あなたの言い分は分かりました」

侑「?うん。よく分かんないけど分かったよ」

歩夢「侑ちゃんは……有罪です!」

侑「えっ!!」

愛「ゆうだけに、ね!」ビシッ

侑「んひょひょwww」

愛・侑以外「……ちっ」

歩夢「侑ちゃんに適用される罪、それは……」

侑「……!!」

107: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:46:22.67 ID:lLnhhlaQ
歩夢「私以外の食べ物を食べ過ぎた罪ですっ!!」

侑「……!?」

かすみ「は?」

歩夢「これは重罪です!私は私の作った物で侑ちゃんが笑顔になって欲しかった。なのに侑ちゃんは、私以外の人が作った料理ばかり食べてる!」

ミア「これがJapanese茶番って奴かな?」

歩夢「よって、その罪に処される実刑は……」

侑「……」ドキドキ

歩夢「ゆうぽむラブラブ🌸の刑です!」ビシィ

かすみ「は?」

しずく「は?」

果林「は?」

エマ「は?」

彼方「は?」

せつ菜「は?」

愛「は?」

璃奈「は?」

侑「……歩夢っ!」

109: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:49:16.81 ID:lLnhhlaQ
歩夢「侑ちゃん。行こっか」バッ

侑「うん……ゆうぽむ🌸ラブラブの刑には逆らえないよ」オヨヨ

歩夢「全く侑ちゃんは……。最近食べ過ぎだよ侑ちゃん。そのままだと糖尿病まっしぐらだよ?私も付いてあげるから一緒にダイエットしよ?」

侑「うん!やっぱりこのままじゃいけないよね!」ブニブニ

歩夢「じゃあまずは……」ダキッ

侑「歩夢っ///」

歩夢「侑ちゃんの腕を抱きしめながらウォーキング、ね?」

侑「もー。仕方ないなぁ」テクテク

かすみ「……」

しずく「……」

果林「……」

エマ「……」

彼方「……」

せつ菜「……」

愛「……」

璃奈「……」

彼方「なにこれ」

110: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:49:55.05 ID:lLnhhlaQ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ<終わりだよ!グランドエンドだよ!

113: 名無しで叶える物語(もも) 2022/12/04(日) 13:52:33.74 ID:lLnhhlaQ
▲▽その後▽▲

侑:りなりーによる人体実験の結果、痩せやすくなる薬が精製され、約1週間で元の体型に戻る。相変わらず歩夢の料理に舌鼓を打っている。

歩夢:相変わらずぽむぽむしてる。侑の大食いチャンネルを止め、代わりにゆうぽむチャンネルを開設する。一部の層にカルト的な人気がある。

かすみ:バレないような悪戯を模索中。最近人の二の腕をつまむのが趣味になりつつある。

しずく:悲恋が終焉を迎えたことで、女優として一皮むける。侑によってガチのデブ専になってしまい性癖が狂わされた。

果林:よりリアリストな視点からの物言いが増えた。エマとの交流もいつも以上に増え、近々一緒にスイスに行く予定。

エマ:妹とヤギ役の侑を失ったものの、その穴は果林によって埋まる。埋まらない搾乳欲は近くの牧場にある搾乳体験で埋められた。

彼方:りなりーが侑の人体実験で得られたデータを活用し、デブ侑のお腹の肌触りを再現した枕を作り、無事に不眠を克服する。次はエマの膝枕を再現したものを作ってもらおうかと検討しているが、本物の方がオプション豊富だしなぁ、と悩んでいる。

せつ菜:紅蓮の剣姫の最新刊はデブらず普通にパワーアップして敵を倒したため、奇妙な肥満信仰はなりを潜める。あの日の彼方の目線が忘れられず、今でもトラウマになっている。

愛:りなりーの助力もあってもんじゃ宮下第二号店を無事にオープンする。大食い専門のもんじゃというブルーオーシャンな市場だったのもあり、順調に業績を伸ばしている。仕込みの大変な部分はりなりーによってオートメーション化して解決した。もんじゃ宮下は順調にデジタルトランスフォーメーションの道を進んでいる。

璃奈:侑、もんじゃ宮下二号店の実験結果をもとに、さらに高性能なヒューマノイド作成に勤しんでいる。最近は自らの遺伝子を使ってクローン人間作成を考えている。

ランジュ:最近はあまり食べなくなった侑を残念がっていたが、ミアが順調に肥えてきたのでそちらにシフトしている。

栞子:最近は勉学、部活の適性だけでなく、その人が100kgの壁を超えられる素質が分かる審美眼を手に入れる。使いどころを探しているがなかなか見つからない。

ミア:連日連夜のドカ食い気絶部実施によって血糖値がヤバい。そろそろりなりーに処方箋を出して貰おうか検討している。

引用元: 歩夢「高咲侑、クソデブの罪裁判を始めます」