1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:39:05.71 ID:RRC4OS+B0
---劇場(事務所)
P「おはようございまーす」
小鳥「おはようございますプロデューサーさん」 ハァ… カタカタ
P「どうしたんですか?小鳥さん 新しいカップリングでも見つけたんですかね」
小鳥「違います!私だってちゃんと仕事してますよ…」
律子「ではデスクの引き出しを見せて下さい」
小鳥「スイマセンでした…元・殺し屋に見つかったら逃げられないピヨ…」
P「冗談はさておき、何かあったんですか?」
小鳥「劇場を設立してからもう7ヶ月経つじゃないですか」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:39:54.21 ID:RRC4OS+B0
律子「そうですね 春香達以外のアイドルにも仕事が増えてきてますし、大分軌道に乗ってきましたね」
P「事務仕事が大変になってきたとか? 俺ももっと頑張りますし、律子だってアイドルの仕事をしながら手伝ってくれるよな?」
律子「勿論です!私に任せて下さい!」
小鳥「違うんです…確かに事務仕事は大変ですけど…」
P「?」
小鳥「春香ちゃん達は言わずもがな、とても仲良しで、それが仕事にも良い影響を与えて良いんですけど…」
P「………皆の輪に溶け込めない子か…」
小鳥「はい…」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:40:31.90 ID:RRC4OS+B0
律子「でも、仲良くなりすぎるのも考えすぎですよ?あくまで仕事なんですから 公私のケジメはしっかりしてもらわないと」
小鳥「勿論わかってます。でも…さすがに…桃子ちゃんは…」
P「…桃子はなぁ…」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:41:05.95 ID:RRC4OS+B0
律子「確かに桃子は…同年代の子とは馴染めてないですね…」
小鳥「はい…あまり世話を焼くのもおせっかいですが…桃子ちゃんは、皆と仲良くしたがってるように見えるので…」
P「…………」
律子「プロデューサーに対してはどうです?」
P「確かに年少組の中では距離を取ってますね…。星梨花や育は話かけるんですが…本人が突っぱねちゃって…」
P「その後、桃子と2人で話すと、弱音を吐いたりもします…」
律子「え?桃子がですか?」
P「あぁ… 『ホントは皆とかわいいシールを交換したい……おしゃべりしたい』 とボソッと言ってたよ…」
小鳥「やっぱり…」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:41:53.49 ID:RRC4OS+B0
律子「昔の千早とも距離の取り方が違いますしね…」
P「そうだな、桃子は皆と仲良くしたいんだが、どうしても素直になれないというか…」
P「子供扱いすると怒りそうだし、かといって俺達大人が無理に介入すると、桃子のプライドを傷つけてしまいそうで…」
小鳥「私も同じ感想です…。時々すごく寂しそうな顔するんです…。」
律子「子役時代に何かあったんですかね…」
P「その事は俺にも話さないよ、だから俺も無理には聞かない事にしてる」
律子「そうですか…」
小鳥「困りました…」
ガチャ
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:42:34.31 ID:RRC4OS+B0
千早「プロデューサー、今の話…」
P「!?千早…居たのか!?」アタフタ
千早「聞くつもりは無かったのですが…」
P「…まぁ、あまり皆には言う話じゃないから…黙っていてくれると助かる」
千早「はい…」
P「今日は千早に同行だったな よし、仕事に行くぞ」 ガチャ
千早「……桃子…」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:43:14.51 ID:RRC4OS+B0
---夕方 事務所
千早「戻りました」
P「ただいま~」
桃子「おかえり、お兄ちゃん」
P「おう、桃子 ただいま」
桃子「…桃子ね、ドラマの撮影で疲れちゃった ボーッとしてないで肩揉んで」
P「へいへい」
千早「…………」
桃子「ほら、さっさとやって」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:44:07.34 ID:RRC4OS+B0
P「…」モミモミ
P「…あのな、桃子」
桃子「なに?手は休めないでね」
P「今度新しくオープンした遊園地を紹介する仕事があるんだ。 残念ながら桃子には仕事の依頼が来てないんだが…」
桃子「………で?」
P「未来達には仕事の依頼が来てて、下見を兼ねて今度遊びに行くんだよ」
桃子「ふーん」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:45:10.85 ID:RRC4OS+B0
P「それで、未来達と休みが合わなくてな…。未来、昴、ロコ、ジュリアは4人で行くんだけど、やよいと星梨花、育には保護者が必要だから俺も同行するんだ」
桃子「……何が言いたいの?」
P「…いや、その~、、、桃子も一緒に行かないかな~?って…」
桃子「……」
P「歳も近いしさ…皆で行ったら楽しいぞ~」
桃子「………桃子、行かない」ガタッ
P「も、桃子!?」(しまった…切り出し方を間違ってしまったか…)
桃子「…桃子には仕事入ってないんでしょ?…関係無いよ もうマッサージいらない 桃子帰る」
P「 」(やってしまった…)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:45:42.60 ID:RRC4OS+B0
千早「………」
やよい「ただいま戻りましたー」ウッウー
P「あぁやよい お、おかえり…」
桃子「…………」
やよい「何かあったんですかー?」
桃子「なんでもないよ やよいさんには関係ないし」
P「桃子…やよいに当たるなよ…悪いのは俺なんだから…」
桃子「なに?桃子に意見するの?お兄ちゃん黙っててよ」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:46:31.54 ID:RRC4OS+B0
やよい「う……」
千早「……桃子、ちょっと会議室に来なさい」
P「ち、千早…」
桃子「千早さんまで…なによ、」
千早「いいから来なさい」
桃子「……わかった」
バタン
P「…大丈夫かな千早…」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:47:18.27 ID:RRC4OS+B0
-会議室
桃子「なによ、千早さんまで桃子にお説教するつもり?」
千早「桃子」
桃子「桃子、悪いことなんてしてないもん」
千早「私はアナタの事、とっても好きよ」
桃子「な、なによいきなり…」
千早「お芝居に関する姿勢や努力、実力にはとても関心するわ」
桃子「当然よ、芸歴なら桃子の方が先輩なんだから」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:48:12.35 ID:RRC4OS+B0
千早「…でも」
桃子「…?」
千早「事務所のあなたは、プロデューサーや皆に対するあなたは、とても息苦しそうに見えるわ」
桃子「……」
千早「高槻さんや春香、それに他の皆は、とても楽しそうにしているわ」
桃子「べ、別にいいでしょ、桃子だってお仕事はちゃんとしてるもん!」
千早「ええ、周りはそれで良いのかもしれないけれど」
千早「あなた自身、それで良いのかしら」
桃子「…なによ…」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:48:52.47 ID:RRC4OS+B0
千早「…昔の私のことは聞いてるかしら?」
桃子「……お兄ちゃんからちょこっと…」
千早「そう、別に同情して欲しいわけじゃないのよ」
桃子「……」
千早「私がふさぎこんでいたのを助けてくれたのは、春香や事務所の仲間達だったわ」
千早「ずーっと、歌の仕事以外興味の無かった私だけれど、今では休みの日でも事務所に来たい程だわ」
桃子「千早さん、何が言いたいの?」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:49:54.98 ID:RRC4OS+B0
千早「過去に何か嫌な思いをしたのかもしれないけれど、今の仲間といて、嫌な思いをした事はあるかしら?」
桃子「…ううん…ない…」
千早「楽しかった事は?」
桃子「……ある…」
千早「もっともっと仲良くなりたい?」
桃子「………別に…」
千早「…皆と遊園地に行きたい?」
桃子「……別に…行きたくない…」
千早「桃子、私の目を見て言って」ジッ
桃子「……」ウルウル
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:51:15.87 ID:RRC4OS+B0
桃子「……行ぎだい…」グスッ
千早「そう」ギュッ
桃子「うぅ……桃子だっで、皆ど一緒に遊びだい…」ぐすん
千早「うん」ナデナデ
桃子「でもね、どうじだらいいがわがんないんだもん…」エーン
千早「うんうん」ナデナデ
桃子「皆に誘われてなかったり、嫌われてたりしたらどうしようって、不安で」エーン
千早「桃子、ゴメンね 問い詰めるような真似をしてしまって…」ナデナデ
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:51:48.66 ID:RRC4OS+B0
桃子「びえええええん」
千早「高槻さんに一緒に行けるようお願いしましょう?私もついているわ」
桃子「…うん…」ぐすん
-事務所
P「も、桃子、さっきはその…すまない」
千早「プロデューサー、桃子は喉が渇いたそうです。すぐに桃子のお気に入りのジュースを買ってきてください」
P「お、おう」タッタッタ
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:52:35.45 ID:RRC4OS+B0
桃子「……」
やよい「あの…私、何か悪い事しちゃったかなーって…」
桃子「…も、もも、」モジモジ
やよい「?」
桃子「も、桃子も、一緒に遊園地に行きたい!!!」
やよい「! 勿論ですー!一緒に行きましょうー!」
桃子「 」パァァァァ
やよい「皆で一緒の方が楽しいですー!み~んな、桃子ちゃんともっと遊んでみたいって言ってました~!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:53:22.10 ID:RRC4OS+B0
千早「良かったわね桃子」ナデナデ
桃子「うん…千早さん、あ、あの、ありがとう……」
千早「お礼はいらないわ 楽しんできて」
桃子「あの、そのね、ち、千早さんも一緒がいいの…」
千早「…! ありがとう桃子、喜んでお供するわ」クスクス
桃子「 」パァァァァァ
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:53:53.62 ID:RRC4OS+B0
-翌日
P「ってな事がありまして」
小鳥「桃子ちゃん、良かったわね」
律子「…あの千早が?」
P「あぁ、実際千早は変わったよ 夏祭りの時も桃子の体調を心配したり、迷子の子を心配したり」
P「俺が出しゃばる必要なかったよ…失敗したけど…」
小鳥「ぐふふ…ちはもも…これはイケるピヨ」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:55:04.19 ID:RRC4OS+B0
律子「後はそうですねぇ…」チラッ
静香「………」モッチャモッチャ ←1人でうどん食べてる
志保「……」ツーン ←1人でスマホいじってる
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:55:46.45 ID:RRC4OS+B0
律子「…ゴホン!アーアー、ところでプロデューサー殿、どんな遊園地なんですかー?」大声で(アイコンタクト)
P「(!)」
P「それがなー!フードコーナーに、うどんの有名なお店が入ってるらしくてなー!」大声で
静香「 」ピクッ
P「星梨花も楽しみにしてるんだよー!」
静香「 」ソワソワ モチョモチョ
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/08(火) 00:56:20.45 ID:RRC4OS+B0
小鳥「(!) そうなんですかー!お土産お願いしますねーー!」大声で
P「あぁ!ホームページ見ると、お土産屋さんにすっごくカワイイぬいぐるみがあるんだよなー!!」
志保「 」ピクッ
律子「(後少しですねwww) いやーいくらプロデューサー殿と千早がついていても、年少組のアイドルが4人も居たら大変ですねー!」
小鳥「私も律子さんもその日は仕事ですしー!」
P「サインでも頼まれたら大変だよなー! あー、後2人くらいしっかりした人が付いていればなぁー!」
「「あ、あの プロデューサー!」」ガタッ!
P「どうした2人ともー!?」
終わり
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