2: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:49:28.95 ID:lBGY4EZO0
しずく「はぁ、歩夢さんはまだ来ないのかぁ……」

かすみ「それ3回目。でももうあと5分くらいなんでしょ?」

しずく「そうなんだけど、その5分が長く感じるよ……」

かすみ「……なんだかんだしず子も、歩夢先輩にズブッズブだよね」

しずく「ずぶっずぶ」



かすみ「本当にまだ勝つ気あるの?」

しずく「あるよ!歩夢さんをドキドキさせたい気持ちは変わってないもん」

かすみ「ほんとかなぁ。……で、なんでそんなに自分の手を見つめてるの?」

しずく「え?……あっ」

3: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:49:58.08 ID:lBGY4EZO0
かすみ「もしかして、腕時計か指輪でも買おうとしてる?」

しずく「ううん、違うの。ちょっと思い出しちゃって……」

かすみ「……まーた歩夢先輩とのことか」

しずく「うん。……聞いて、くれる?」

かすみ「しょーがないなぁ。で、何があったの」

しずく「ありがとう。その、ね?歩夢さんの指を咥えてないと、落ち着かなくて」



かすみ「……え?ごめん、なに?」

しずく「歩夢さんの指を咥えてないと落ち着かないの」

かすみ「いきなり豪速球ぶっ飛ばさないでよビックリするなぁ!」

しずく「私、球技は苦手なんだけど……」

かすみ「そういう話はしてない!……ああもう、続けて?」

しずく「……ま、いっか。少し前のことなんだけどねーー」

4: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:50:32.76 ID:lBGY4EZO0




歩夢「……。しずくちゃん?」

しずく「……、……」ギュウ

歩夢「ふふ、甘えんぼさん?」

しずく「ん」

歩夢「えへへ、そっか」ナデ…

しずく「……えへへ……♪」スリスリ



しずく「……」ツンツン

歩夢「……手がどうかしたの?」

しずく「手、おっきい……」スル…

歩夢「そう、かな。確かにしずくちゃんより、ちょっとだけ大きいかも?」

しずく「……」ピト

しずく「♪」スリスリ

歩夢「……かわいいなぁ、もう」

5: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:50:59.00 ID:lBGY4EZO0
しずく「……」ジーッ

歩夢「……?」

しずく「……ちゅ」

歩夢「……っ」

しずく「ん……ちゅ、ちゅ……」

歩夢(手にキスされてる……///)

しずく「……ぁむ」

歩夢「!?」



しずく「んー……」

歩夢「し、しずくちゃんっ?」

しずく「んむ……」

歩夢「……」クイ、クイ

しずく「!……んーっ」

歩夢「ぁ……えへへ」

しずく「♪」

6: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:51:36.75 ID:lBGY4EZO0




しずく「という感じで」

かすみ「何一つ伝わってこなかったんだけど?」

しずく「試しに一回歩夢さんの指を咥えてみたら、思ってたよりもハマっちゃって……」

かすみ「ええ……」

しずく「ごめんね、自分でも伝えきれてないって分かるよ。それでも誰かに話したくて……」

歩夢「ーーあ、しずくちゃんっ。お待たせ♪」



かすみ「あ、歩夢先輩」

歩夢「今日も作戦会議?」

かすみ「今日は違います。しず子に引き留められただけで」

歩夢「そっか。……しずくちゃん?」

しずく「……」クイ…

歩夢「……ふふ。隣、座るね?」

かすみ(伝え方が子供……)

7: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:52:02.89 ID:lBGY4EZO0
しずく「……」ギュウ

歩夢「えへへ、甘えんぼさんだ。かすみちゃんと何を話してたの?」

しずく「この間の休みの話を少し」

かすみ「あ、その状態で会話出来るんだ」

しずく「すごいでしょ。歩夢さんとこうしてても、ちゃんとかすみさんと話せるようになったんだよ」

かすみ「もしかして自慢してる?」



しずく「まぁ歩夢さんの部屋だとダメだから、校内でだけなんだけど……」

かすみ「それつまり部屋に加えて校内でもイチャつくようになっただけじゃん。結局マイナスだよ」

しずく「そういう説もあるかもね」

かすみ「事実だよ?」

しずく「歩夢さんに甘えるのがマイナスなわけないもん!」

かすみ「話通じない……」

8: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:52:34.99 ID:lBGY4EZO0
歩夢「もー、喧嘩しちゃダメだよ?」

かすみ「なんでかすみんまで宥められてるんですか……」

歩夢「ほら、しずくちゃん」ス…

しずく「!……ぁむ……」

しずく「♪」

歩夢「ふふ」ナデナデ

かすみ「それで落ち着かせるのなんなんですかね」

歩夢「でもかわいいよ?」

かすみ「ん~この先輩」



かすみ「今日はいつもみたいに寄り道しないんですか?」

歩夢「そうだねー。……えっと、どうする?」

しずく「ちゅ……、んー、別にいいんじゃないですかね」

しずく「私は歩夢さんに甘えていられればそれでいいし」

歩夢「だって」

かすみ「ええ……」

9: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:53:17.84 ID:lBGY4EZO0
かすみ「……あれ、歩夢先輩。鞄から何か」

歩夢「!」ササッ

かすみ「え、隠した」

しずく「歩夢さん?」

歩夢「なんでもないよっ」

かすみ(何かのチケットみたいなのが2枚……んー、映画館っぽい)

歩夢「そ、それより場所を移さない?ここだと人も多いし……」

かすみ(人前でイチャついてる時点でもう遅いです。魂胆丸見えですし)

しずく「私は気になりませんよ?ぁむ……」

かすみ(まだ歩夢先輩の指咥えてるし)



かすみ(え、これやっぱり映画館に誘おうとしてる?これだけイチャついてて?こんな遠回しな誘い方で?)

しずく「♪」

歩夢「うぅ……///」

かすみ(平気で人前でイチャつくくせに今更映画館誘うのヘタレるって、なんなんですかホント)

かすみ「……これだけ付き合わされてるんですから。ちょっとくらい、仕返ししてもいいですよね?」

歩夢「えっ?……な、なんのこと?顔が怖い……」

かすみ「ていっ。あーっとこんなところに映画のチケットが2枚も!」

歩夢「て、ちょ、うわああああ!?///」

10: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:54:22.33 ID:lBGY4EZO0
しずく「な、なに……わ、それ今度見ようと思ってた映画の!」

かすみ(徹底してますね歩夢先輩)

かすみ「この後時間あるならさ、二人で見に行かない?ほらほら~」ヒラヒラ

しずく「い、行きたい……!」ウズウズ

歩夢「えっ!?ちょっと、しずくちゃんを釣ろうとしないでよ!」

かすみ「釣ろうも何も、かすみんはただしず子を誘ってるだけですけどー?ほらほら、しず子どうするー?」ヒラヒラ

歩夢「だめぇ!!しずくちゃんもチケットも私のなのっ!!」パシッ

かすみ「あーあ」



歩夢「うー……私が誘おうとしてたのに、かすみちゃんってば……」

しずく「えっ?歩夢さんが……?」

歩夢「……あっ」

歩夢「……。えっと、その……///」

歩夢「……しずくちゃんと一緒に、見に行きたいな。だめ……?///」

しずく「わぁ……!行きたいですっ、是非!」

歩夢「うんっ。……良かった。えへへ……」

かすみ(あーもう、ほんと見てらんない……)

11: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:55:04.42 ID:lBGY4EZO0
歩夢「あ……。……、かすみちゃん」

かすみ「……なんですか」

歩夢「……ありがとう」

かすみ「……。別に、かすみんはただ」

歩夢「ふふ。優しいんだ」

かすみ「一応、友達ですから」

しずく「何の話?」

かすみ「なんでもないっ」



かすみ「というか、よく知ってましたね。しず子が見たい映画だって」

歩夢「あ、それはね?しずくちゃんのスマホの検索履歴にあったから、見たいのかなって」

かすみ「え」

しずく「もう、また覗いたんですか?」

歩夢「えへへ……しずくちゃんが何を調べてるのか、気になっちゃって」

12: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:55:47.37 ID:lBGY4EZO0
かすみ「そこまでなんて聞いてないんですけど……」

しずく「付き合い始めた時から割とこうだったよ?」

かすみ「ウソぉ!?」

歩夢「だって、その……好きな人が好きなものって、気にならない?」

かすみ「仮に気になったとして、スマホの検索履歴見ようとは思いませんよ……」

歩夢「そうかなぁ?」

かすみ「いつの間にそこまでになったんですか、ホント……気付いたら何回も告白してて、気付いたら付き合ってましたけど」



歩夢「それは……しずくちゃん、そのくらいしないと気付いてくれなさそうだったから」

しずく「その節は大変ご迷惑をお掛けしました……」

かすみ「実際に見たのは1回だけどね。ほら、こっちの教室に突然逃げ込んできて」

しずく「ああ、あの時の……」

かすみ「ずっと聞きたかったけど、なんであんなことになってたの?……惚気話よりよっぽど気になるんだけど」

歩夢「あの時……初めて告白した1週間くらい後だったよね。だったら告白した時のことから話そうかなーー」

13: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:56:29.30 ID:lBGY4EZO0




しずく「歩夢さん、お待たせしました」

歩夢「ううん。来てくれてありがとう」

しずく「……何かあったんですか?メッセージで突然呼び出されて、ちょっとドキッとしちゃいましたよ」

歩夢「ご、ごめんね?直接言えたら良かったんだけど、同好会に行く前に話したくて……」

しずく「ふふ、別に構いませんよ。でもメッセージで呼び出して人気のない空間に2人きりなんて、ちょっぴり告白みたいですね?」

歩夢「っっっ」

しずく「?」



歩夢「こ、こくっ、はくっ!?」

しずく「歩夢さん?」

歩夢「あっ……た、確かにね!よくありそうなシチュエーションだよね!うんうんっ」

しずく「あの、どうかしましたか……?先程から、挙動不審というか」

歩夢「へっ!?な、何もないけど!?こ、告白なんてそんな……」

しずく「……まさかとは思いますが……いえ、ないですよね」

歩夢「あぅ……えっとぉ……///」

14: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:57:13.70 ID:lBGY4EZO0
しずく「……あの、まさか本当に?」

歩夢「……、……っ」

しずく「本当に本当に、そのつもりで呼び出したんですか……?」

歩夢「……///」コクン

しずく「え、えー……っと……」

しずく「……、……///」



歩夢「あ、あの。……聞いてくれる?」

しずく「は、はい。聞きます聞きます」

歩夢「……すぅー……はぁー……っ」

歩夢「……。色々考えてきたけど、結局バレちゃったし……そのまま言うね」

歩夢「……しずくちゃん、好き。私とお付き合い……してくれる?」

しずく「ーーっ」

15: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:57:39.59 ID:lBGY4EZO0
しずく「……えっ、と……その……」

歩夢「い、イヤだったら言ってくれていいからっ!」

しずく「イヤじゃないんですっ。ただ……その、分からなくて……」

しずく「何回演じていても、本当に告白されたことなんてなくてっ。しかもそれが歩夢さんなんて……どうしたらいいのか……」

しずく「……やっぱり、分からないまま付き合うなんて失礼ですよね……。ごめんなさい、やっぱり私は」

歩夢「……え?」

しずく「!?」ゾクッ



歩夢「……あ、ごめんね?続けて?」

しずく「は、はいっ。……えっと、私自身すごく混乱していて。気持ちの整理がついてなくてですね」

しずく「こんな状態で決断しても歩夢さんに失礼ですし、お待たせしてしまうのも申し訳ないですし……」

歩夢「……ふぅーん」

しずく「ひっ!?」

16: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:58:14.76 ID:lBGY4EZO0
歩夢「……分かった。しずくちゃんがそう思うなら、そういうことでいいよ」

しずく(こ、怖……!?)

歩夢「でもね、そういう理由で断ろうとするなら……私、ずーっと諦めないで告白し続けるから」

しずく「え」

歩夢「そうだなー……とりあえず明日のお昼、しずくちゃんの教室に迎えに行くね」

しずく「え!?」

歩夢「失礼とか申し訳ないとか、どうだっていいの。私はしずくちゃんが好きなの」

歩夢「それが伝わらないなら、伝わるまで何度だって告白し続けるからね」



しずく「あ、あの……まさかとは思いますが、教室で……」

歩夢「うん、もう一度告白するから。明日までにゆっくり準備しておいて?」

しずく「考える時間があまりにも短すぎませんか!?」

歩夢「しずくちゃんのせいだよ?整理がついてないのに断ろうとするんだもん」

歩夢「それなら整理がつく前にいーっぱい好きって伝えて、付き合ってもらえるように頑張っちゃうんだから」

歩夢「……覚悟、してね?」

しずく「え……ええーっ!?」

17: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:58:47.58 ID:lBGY4EZO0




かすみ「うわー……最初っからかなりグイグイいってたんですね、歩夢先輩」

歩夢「だってしずくちゃんひどいんだよ!?失礼だーとか申し訳ないーとか、それで私の告白断ろうとしてたんだからね!?」

しずく「本当、その……ごめんなさい……」

かすみ「まぁ、気持ちは分かりますけど。ちょっとくらい考える時間をあげても良かったんじゃないですか?」

歩夢「しずくちゃんのことだからどうせ、真剣に考えてもやっぱり申し訳ないから断ろうとか言い出すもん」

かすみ「それは、確かに……こっちもこっちでヘタレ……」

しずく「う……」



歩夢「でも、あの時は正直勢いで言っちゃってて……帰ってから、すごく恥ずかしかったな……」

かすみ「そりゃあそうなりますよ……」

しずく「でもちゃんとお昼休みに来てましたね」

歩夢「もちろん。あの時逃げようとしてたでしょ」

しずく「……正直、隠れてやり過ごそうとは思ってました」

歩夢「ほらやっぱりー。だってあの時しずくちゃんさーー」

18: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 04:59:42.11 ID:lBGY4EZO0




歩夢「しずくちゃーん、いるー?」

しずく「……」

歩夢「あれ、おかしいなあ……失礼しまーすっ」

しずく「!?」

歩夢「しずくちゃんの席は、っと……あっ」

しずく「あ……」

歩夢「……机の下に隠れてたの?」

しずく「えっと、その……」

しずく「……ごめんなさいっ!」ダッ

歩夢「!」パシッ

しずく「あうっ」



しずく「あの、お願いですから!ほんとに、待って……!」

歩夢「イヤ。もう待たないって決めたもん」

しずく「いつの間に!?」ブンブン

歩夢「昨日。って、ちょっと暴れないの……!」

しずく「決断が早すぎますよ!というか歩夢さん、手握る力強くないですか……!?」ブンブンブンブン

歩夢「あぁー、もう!逃げようとしちゃダメっ!」ギュウ

しずく「!?///」

19: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:00:36.94 ID:lBGY4EZO0
歩夢「捕まえたっ。これで逃げられないね?」

しずく「は、離してっ……!」

歩夢「いーやー。絶対離さないもんっ」ギュウウ

しずく「意志も力も強い!!」

歩夢「ねえ、しずくちゃん。すきだよ」

しずく「え、本当に始めた!?待ってください、ここ教室、見られてますからっ」

歩夢「言ったでしょ、待たないって。すき、だいすき。私と付き合って?」

しずく「っ///」

歩夢「私、しずくちゃんと恋人になりたいなぁ?ねえ、ダメ?」



しずく「と、とにかく離して……!///」

歩夢「離したら付き合ってくれる?」

しずく「それは、その……!」

歩夢「じゃあ離さないっ。付き合うって言ってくれるまで離してあげないもん」

しずく「ええ……私、どうしたら……」

歩夢「私と付き合ってくれればいいんだよ?」

20: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:01:20.04 ID:lBGY4EZO0
しずく(本当、どうしよう!?こうなった歩夢さん、きっと諦めないだろうし……そういうところも好きなんだけど……)

しずく(って違う違うそうじゃなくて。断ってもダメ、無言ならずっとこのまま、なら一瞬だけ付き合う……?)

歩夢「ダメだからねーそういうのは。その場凌ぎでウソつこうとするの禁止っ」

しずく「心を読まれた!?」

歩夢「私、ずーっとしずくちゃんのこと見てたんだから。しずくちゃんのことならなんでも分かっちゃうんだよ?」

しずく(私、思ってたよりもとんでもない人に告白されたのかもしれない……)



歩夢「でもこのままぎゅーってしてても、お昼ごはん食べられないもんね。行こっか♪」

しずく「い、行くってどこに……?」

歩夢「2人きりになれる場所?」ピト

しずく「あ、離してくれるんです、ね……!?」

歩夢「どうしたの?」

しずく「そ、その……わざわざ腕を組まなくてもいいと思うんですけど」

21: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:02:03.39 ID:lBGY4EZO0
歩夢「だってしずくちゃん逃げるもん。私とくっつくのはイヤ?」

しずく「イヤではないんですけど!えっと……あ、当たって……///」

歩夢「……ああ、ふふ。そういうこと?」ムギュッ

しずく「~~!?///」

歩夢「そっかー、しずくちゃんはこういうのでドキドキしちゃうのかぁ~……♪」



しずく「なっ、何を言って……!///」

歩夢「それならやめるわけにはいかないなぁ……もーっとドキドキして、私のことをすきになってもらわなきゃ?」

しずく「うう~……もう勘弁してください……///」

歩夢「イヤでーすっ。付き合ってくれるまでやめませーん♪」

22: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:02:58.82 ID:lBGY4EZO0




かすみ「……今と全然変わんないし」

歩夢「そうかな?」

しずく「あの時からずっと、ドキドキさせられっぱなしですよ……///」

かすみ「その後はどうしたの?結局逃げ切った?」

しずく「逃げ切った……と言えるのかな」

歩夢「気付いたらお昼休みが終わってたから、そうかも?」



しずく「その日からです、本気で逃げようと思ったの」

歩夢「次の日に教室行ったらいないんだもん。びっくりしちゃった」

しずく「あの時はもう、心臓がどうにかなってしまいそうで……自分の身が大事でしたから」

かすみ「それで普通科の教室に逃げ込んで来たんだ……」

しずく「すぐに見つかっちゃったけどね……」

かすみ「ほんとビックリしたもん。突然しず子がダッシュで入ってくるし、後から歩夢先輩も来るしでさーー」

23: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:03:44.17 ID:lBGY4EZO0




しずく「あ、かすみさん!ごめんちょっと入るね!」

かすみ「どわぁしず子!?なになに、どうしたの!?」

しずく「説明してる時間はないのっ!隠れる場所……かすみさんの机どこだっけ!?」

かすみ「えっと、そこの……」



しずく「ここだね!?ちょっと借りるから頑張って誤魔化して!」

かすみ「誤魔化すって……はぁ!?一体どういう……」

歩夢「しずくちゃんはこっちかなー……あれ、かすみちゃん?」

かすみ「うわ歩夢先輩!?」

24: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:05:14.86 ID:lBGY4EZO0
歩夢「急にごめんね。しずくちゃんを見てない?」

かすみ「えっしず子!?えっと……!」

かすみ(しず子、まさか歩夢先輩から逃げてたの!?え、なんで?誤魔化してって言ってたけど……ええい仕方ない!)

かすみ「し、しず子なら向こうに行きましたよー?急いでたみたいだったかも……」

歩夢「そっか……うん、ありがとう。探してみるね!」



しずく「……ふぅ。ありがとう、かすみさん」

かすみ「それより、どういうことなの?」

しずく「訳あって、毎日お昼休みになると歩夢さんに追いかけられてて……どこに居ても見つかっちゃうから、今日は別の教室にって思ったんだけど」

かすみ「なんで追いかけられてるのか聞きたかったんだけ、……ど……」

歩夢「しずくちゃんが逃げるからだよ?」

しずく「!?」

25: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:06:19.85 ID:lBGY4EZO0
歩夢「もーしずくちゃんってば悪い子。かすみちゃんの教室で隠れようとするなんて」

歩夢「そんなしずくちゃんもだいすきだけど?」

かすみ「ど、どうしてここに……」

歩夢「そこにしずくちゃんがいるから、かな?……つーかまーえたっ?」ギュッ

しずく「ひぁ……は、離してくださいっ///」

歩夢「やーだっ?今日こそ私と付き合ってもらうんだから♪」

かすみ「へ!?」



しずく「だから考えさせてくださいって言ってるじゃないですかぁ!///」

歩夢「ゆっくり考えてくれていいんだよ?私は離れないけど?」

かすみ「は、はぁ!?付き合うってまさかそういう……!」

かすみ「……って、そんなわけないですよね。きっとどこか遊びに付き合うとかで」

しずく「ホントに毎日こうして告白されてるのぉ!助けてかすみさんっ///」

かすみ「そういうのだった!?え、いつの間に!?」

26: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:07:20.61 ID:lBGY4EZO0
歩夢「ふふ、しずくちゃんだいすき?やっぱり恋人になってほしいなぁ……♪」

しずく「それは分かりましたから、一旦離れて……!///」

歩夢「分かったってことは恋人になってくれるの?」

しずく「そういうことではなくてですね……!」

かすみ「な、なん……!?」

歩夢「なら離しませーん♪しずくちゃんすきすきーっ?」

しずく「か、かすみさんっ、助けて……」



かすみ(歩夢先輩がしず子にガチの告白。しず子はなんでだか逃げてる。歩夢先輩はずっとこれ)

かすみ(いつから?言い方からしてしばらくやってる?というか超ベッタリ。頑張れば振り解けそうなのに)

かすみ(…………もう無理。かすみんには理解が追いつかない。ぴぴー、ががー)

かすみ「……、……」

かすみ「……購買行ってこよっと」

しずく「なに今の間!!え、本当に待って!?」

かすみ「ごめん、考えたけど無理だった。頑張って」

しずく「諦めないで!?ちょっと待ってよぉー!」

27: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:07:51.92 ID:lBGY4EZO0
しずく「い、行っちゃった……どうすれば……」

歩夢「ふふ、諦めて私と二人っきりでお昼ごはんにしようねー?」

しずく「そ、そうだっ。私も購買に行かないと……」

歩夢「それなら大丈夫っ。お弁当、二人分作ってきたから?」

しずく「……え!?」



しずく「ふ、二人分って……」

歩夢「うん、しずくちゃんに食べてほしくて。ダメ、かな……」

しずく「う……そう言われると、断れない……」

歩夢「やったぁ?ほら、行こっ?」

しずく「ぁ……は、はいっ」

28: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:08:59.63 ID:lBGY4EZO0




かすみ「あったあった。実際あの時、なんでしず子が隠れてるって分かったんですか?」

歩夢「ん~……。勘、かな?」

かすみ「勘って……」

しずく「でも校内のどこにいても、お昼休み始まって10分くらいで見つかってたし……」

かすみ「ええ!?なんで!?」

歩夢「だから勘だってー。今日はしずくちゃんあの辺りにいるかな?っていう」

かすみ「ひえ……GPSかなにかですか……」



かすみ「……でも、しず子は徹底して逃げてたと」

しずく「うん。……かすみさんにはしてなかったね、その辺りの話」

かすみ「歩夢先輩のことは、あの頃から好きだったんでしょ?」

しずく「そうだよ。……それこそ告白される前から、ずっとね」

かすみ「やっぱり。そうじゃなかったらきっとしず子、告白された時にまず考えさせてくださいって言うもん」

29: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:10:13.10 ID:lBGY4EZO0
しずく「かすみさんは付き合ってからもたくさん相談に乗ってくれてるし。話してもいい、かな……」

かすみ「……告白されて、どう思った?」

しずく「好きだった人に告白されたんだもん、嬉しかったよ。本当はずっと私から告白したくて、出来なかったところに歩夢さんから来てくれたんだし」

しずく「最高に嬉しかった。弱い私にとって、理想通りの展開だった。……だからこそ、本当だって信じられなかった」

しずく「歩夢さんは勇気を出して告白してくれたのに、それすらも現実だと思えなくて……」



かすみ「翌日から歩夢先輩が付き纏ってたのは、そういうことですか?」

歩夢「むう、人聞き悪いなぁ。付き纏ってたんじゃなくて、追いかけてたんですー」

かすみ「いやそれ同じでしょ。で、どうなんです?」

歩夢「まあ、うん、大体そういうこと。少なくともしずくちゃんが、自分を責めてることはすぐ分かった」

歩夢「だってしずくちゃん、悩んでる時ほど自分のせいにして隠すから……」

かすみ「あー、分かりますそれ」

しずく「うぐ。何故でしょう、とても心が痛いです」

30: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:10:55.03 ID:lBGY4EZO0
歩夢「だから、今回もそうなんだろうなって。……しずくちゃんと付き合うためにも頑張らなきゃって思って、何が出来るか考えて」

かすみ「その結果があれというわけですか」

しずく「私、本当は少しだけ嬉しかったの。ああやって逃げていれば、歩夢さんが迎えに来てくれるんだ……って思えて」

しずく「返事をした瞬間に、ウソだったって言われるのが怖くて。ずっとこのままいられたらって思って……」



しずく「でも、そこまで考えてやっと気付いた。そのまま続けていたら……あと2年で、絶対に終わっちゃうって」

かすみ「2年?」

しずく「……歩夢さんの卒業だよ。その時にも返事をしなかったら、もう一緒にはいられないことに気付いたの」

しずく「終わりが見えてしまっているなら、せめて……歩夢さんに迷惑をかけない方を選ぼうとしたんだ」

31: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:11:39.60 ID:lBGY4EZO0




歩夢「お待たせ。……今日はしずくちゃんから連絡が来て、びっくりしちゃった」

しずく「いつも、探させてしまっていましたから。……私、覚悟を決めました」

歩夢「……お返事、くれるの?」

しずく「そう捉えていただいて構いません」

歩夢「分かった。……聞くよ」



しずく「……まず、私は歩夢さんに謝らなきゃいけません」

しずく「ずっと付き合わせてしまって、ごめんなさい。本当は、もっと早く気付くべきだったんです」

しずく「……どこにいても歩夢さんが迎えに来てくれる。それが嬉しくて、ずるずると続けてしまっていました」

歩夢「!」

しずく「でも、もう……終わりにするべきなんだと思います。これ以上、歩夢さんにご迷惑をおかけするわけにはいきませんから」

32: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:12:38.28 ID:lBGY4EZO0
歩夢「……どうして、そんな言い方するの」

しずく「どうしてでしょう……私にも、分かりません」

しずく「でも、私は言わないといけない。……歩夢さんの言葉を、聞かないと」

歩夢「私の、言葉を……?」

しずく「歩夢さんは、私を……今でも……」

しずく「……っ」



しずく(言わなきゃ……言わないといけないの。終わってしまうとしても、絶対に)

しずく(ああ、でも。このまま続けていればもしかしたらって、そう思っちゃう……そんなこと、あるわけがないのに)

しずく「すー、はー……」

歩夢「……、……」

しずく「歩夢さーー」



歩夢「ーー待って」

しずく「!」

33: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:13:45.48 ID:lBGY4EZO0
歩夢「……ごめんね、ひとつだけ嘘ついた」

歩夢「しずくちゃんのことならなんでも分かっちゃうって言ったけど……今まで、気付いてあげられてなかったね」

しずく「え……」

歩夢「でも、今やっと分かったよ。……まだ、迷ってるんだね」



しずく「……迷ってるなんて。私は今日、答えを出すためにここに」

歩夢「私に迷惑をかけないように、断ろうとしてるでしょ」

しずく「!」

歩夢「やっぱり。……しずくちゃん、分かりやすすぎるよ……」

しずく「……私は」

歩夢「ねえ、しずくちゃん。私のこと、好き?」

34: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:14:49.02 ID:lBGY4EZO0
しずく「す、好き、って……」

歩夢「答えて」

しずく「……でも、私の答えは」

歩夢「でもじゃないっ。私のこと、好き?」

しずく「ーー」

歩夢「……、……」

しずく「……っ」



しずく「……好き」

しずく「好きです、好きに決まってます!私だって歩夢さんのこと、ずっと前から好きだったんですよ……!」

歩夢「ずっと、って……」

しずく「ずっとはずっとです。……初めて告白された、あの時よりもっと前から」

35: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:15:30.76 ID:lBGY4EZO0
しずく「いつかは私から告白しようと思ってました。本当ですよ?最後まで勇気は出せませんでしたけど」

しずく「こんな弱い私が、歩夢さんと釣り合うわけがないんです。でも歩夢さんから好きって言ってくれた」

しずく「嬉しかったです、お受けしようと何度も思いました。でもなんとか踏みとどまっていたんです」

しずく「だってこんな私を、歩夢さんが好きだなんてーーそんなこと、あるわけがないっ!」

歩夢「!」



しずく「……一度は断って、歩夢さんが毎日私を追いかけてくれるようになって。ああ、これでずっと一緒にいられるんだって思いました」

しずく「でもそれだって、いつかは終わりが来る。ずっとこのまま続けていられたら良かったのに」

しずく「……最低ですよね、分かってます。だからせめて、覚悟を決めて終わらせてしまおうと」

歩夢「しずくちゃんの嘘つき」

しずく「っ」

36: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:16:11.90 ID:lBGY4EZO0
歩夢「……、……」

しずく「……嘘なんて、最初からついてないですよ。隠し事はずっとしてきましたけど」

しずく「でもそれも、今日で終わりです。もう嘘も隠し事も、何も残ってなんて」

歩夢「違うよっ!私にじゃない、しずくちゃんにだもん」

しずく「私、に……?」



歩夢「だって、しずくちゃんがどうしたいかを聞けてない。こうしなきゃいけない、迷惑をかけないようにって、そればっかり」

歩夢「私、すごく怒ってるんだよ?本当にこのまま断ったりしたら、一生しずくちゃんのこと追いかけ回すからね」

しずく「ふふ、それも良いですね。本当にそうなったらなぁ……」

歩夢「本気だよ、私」

しずく「……どうせすぐ、忘れちゃいますよ。2年も経てばいなくなるんですから」

歩夢「いなくなるも何も、毎日鎌倉まで通う方法を考えてるところなんだけど?」

しずく「っ」

37: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:16:52.59 ID:lBGY4EZO0
歩夢「定期買ってもいいけど、近くに引っ越した方が早いかな。進学先もそこから考えて……」

しずく「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」

歩夢「……なに」

しずく「本当に、その……」

歩夢「だから言ってるよね、本気だって」

しずく「……、……」



歩夢「さっきまで話してて、なんとなく分かったよ。しずくちゃんの考えてること」

歩夢「ーー私は、どうすればいい?」

しずく「……え」

歩夢「しずくちゃんの不安がなくなるなら、何でもするよ。何回でも好きって言うし、望むことなんだってする」

歩夢「というかそのつもりで毎日追いかけてたんだもん、今更だよね」

38: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:18:05.99 ID:lBGY4EZO0
しずく「……本当に、何でもいいんですか」

歩夢「うん」

しずく「後悔しませんか」

歩夢「しないよ、少なくとも私はね」

歩夢「だからしずくちゃんも、してほしくないことは言わない方がいいと思うよ。……今から言ったら、本当にしちゃうから」

しずく「……っ」



しずく「……なら。それなら」

しずく「なんでもすると、本当にそう言うのなら」

しずく(これは……叶わない夢の話。そして、それを諦めるための……)

しずく「……、……っ」

しずく(……いくら弱い私でも、現実を見ればきっと諦めがつく)

しずく「……。……キス、してください。唇に」

歩夢「!」

39: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:18:53.60 ID:lBGY4EZO0
しずく「……なんて、冗談でもそんなこと出来るわけがーー」

歩夢「ーー目閉じて。今からするから」ソッ…

しずく「!?な、何を」

歩夢「というか少し静かにしててくれないと、唇にキス出来ないんだけど」

しずく「あ、ぇ、ぁ……」

歩夢「分かったら目と口閉じて!」

しずく「ひゃ、ひゃいっ……」

歩夢「……ん、ちゅ」

しずく「~~っ!?」



歩夢「ーーぷぁ。次は何したらいい?」

しずく「え、え…………え……?」

しずく「な、……今の感触は、でもっ」

歩夢「足りなかった?ならもう一回するね」

しずく「へ?っ、んむ……!?」

歩夢「ちゅ、ちゅ……」

しずく「んぅー!?」

40: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:19:51.71 ID:lBGY4EZO0
しずく「……ほんと、え、なん……で……」ツー

歩夢「やっと信じてくれた?」

しずく「で、でも……だって……っ」

歩夢「……もう。まだそんなこと言うの?」ギュッ

しずく「ぁ……」

歩夢「すきだよ、しずくちゃん。だいすき。私の全部、しずくちゃんにあげるから」

歩夢「次は私にどうしてほしい?なんだっていいよ。しずくちゃんのお願い、全部叶えてあげる」



しずく「……もう、貰いすぎなくらいです。今更私が何かを望むなんて、とても」

歩夢「私がしたいの、してあげたいの。……だから、本当になんでもいいから……何か言ってほしい」

歩夢「私だって不安なんだよ?……もっと求めてよ」

しずく「……っ」

41: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:20:40.72 ID:lBGY4EZO0
しずく「……、……。……もっと、ぎゅっとしてください」

歩夢「ん……」ギュウウ

しずく「……えへへ……。ほんとに、ウソじゃないんだ……」

歩夢「ずっとそう言ってるのに」

しずく「じゃあキス、キスくださいっ」

歩夢「うん。するね……」

しずく「ちゅぅ……」



しずく「……ぷぁ。やっぱり、すき……すきです、歩夢さん」

しずく「歩夢さんは私のこと、すき……ですか?」

歩夢「うん。すき……だいすきだよ、しずくちゃん」

しずく「えへへ……そっか、そうなんだ……」

しずく「……もうちょっとだけ、お願いごとしてもいいですか?」

歩夢「何個でもいいよ。なぁに?」

しずく「私のこと、ずっと離さないでいて。ずっと一緒にいてほしいです……」

歩夢「……もちろん。ずーっと一緒だよ」

しずく「それと……私とお付き合い、してください」

歩夢「!……えへへ、もちろん。よろしくお願いしますっ」

42: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:21:22.23 ID:lBGY4EZO0




しずく「こうして思い返すと……あの時の歩夢さん、すごくかっこよかったです」

歩夢「えへへ……そうかな?」

かすみ「押して押して押し込んで、少し引いてからトドメにもう一押し。手際が良すぎません?新手のナンパですか」

歩夢「だから人聞き悪いって。しずくちゃんと付き合うために真剣に考えた結果ですぅー」プク



しずく「でも私、ちょっと強引な感じも好きですよ。歩夢さんに迫られると、ドキドキしちゃって……?」

歩夢「……へーえ?」

かすみ「あっ……」

しずく「……あ」

歩夢「しずくちゃん、実はそんなこと考えてたんだ?知らなかったなぁー……?」

かすみ「……また勝ちが遠のいたね、しず子」

しずく「分かってたけどせめて気付かないフリしててよぉ!」

かすみ「勝つ気ほとんどないくせに……」

43: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:22:42.12 ID:lBGY4EZO0
歩夢「私が、こんな風に近付いて……」グイ

しずく「きゃっ……///」

歩夢「ちょっぴり強引に迫ったりすると、ドキドキするんだっけ?」

しずく「ぁ、え、えっと……?」

歩夢「なぁに、その目。何をしてほしいのかな……?」サワサワ

しずく「ひゃぅっ?きす、キスしてくださいっ?」

歩夢「よく言えました?ちゅー……?」

しずく「んむ……?」



かすみ「ええ……」

歩夢「ふふ、満足?」

しずく「はぃ、満足ですぅ……?」

かすみ「人前で何してんですか……同好会のメンバーは事情を知ってるとはいえ、さっきのをせつ菜先輩とかに見られてたら……」

菜々「私がどうかしました?」ヒョコ

かすみ「どわぁぁぁ!?」

44: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:23:54.41 ID:lBGY4EZO0
歩夢「あれ、せつ菜ちゃん?メガネしてるんだね」

菜々「さっきまで栞子さんの手伝いをしていまして、今は菜々モードです。……しずくさん?」

しずく「ほわ……?」

菜々「えっと、これは」

かすみ「……そういうことです」

菜々「ここ最近は歩夢さんに勝ちたいと、張り切っていたように見えましたが」

歩夢「あれ、せつ菜ちゃんもその話知ってるの?」



菜々「はい。皆さんご存知なのかと……」

歩夢「たぶんしずくちゃん、秘密にしてるつもりだと思うよ?」

菜々「え、あれで……?」

歩夢「あれで。……ふーん、せつ菜ちゃんもそっち側なんだぁ。相談に乗ってもらって、信じてたのに……」

菜々「し、しずくさんに頼まれてしまって仕方なくですね……」

45: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:25:00.26 ID:lBGY4EZO0
かすみ「……あれ、歩夢先輩がせつ菜先輩に相談?」

菜々「はい、以前歩夢さんから話を聞いていまして。告白する前と、その後くらいですかね」

歩夢「ちょっと強引に押してみたのも、せつ菜ちゃんのアドバイスだったり……」

かすみ「ってことはせつ菜先輩が元凶じゃないですか!」

菜々「ええ!?私、何か変なこと言いましたっけ!?」

かすみ「自覚なしですか……まあ確かに、せつ菜先輩の発案なら納得ですけどね。ナンパもビックリの手際の良さでしたし」



菜々「な、ナンパ!?しずくさんの話を一度ゆっくりと聞いてみた方がいいとか、それで深く悩んでしまっているのなら強めに押してみた方がとか、そういうアドバイスはしましたけど……」

かすみ「それそれ、それですよ!もう、せつ菜先輩のくせに!」

菜々「どういう意味ですかそれ!?」

歩夢「まあまあ。私がこういうことするのは、しずくちゃんだけだから」ナデ…

しずく「ん……」

46: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:25:54.56 ID:lBGY4EZO0
かすみ「はぁ……というかせつ菜先輩、こっちの方に何か用事あったんですか?」

菜々「いえ。生徒会の手伝いが終わって、ぷらっと歩いていたら皆さんを見かけたので」

かすみ「つまり暇ってことですよね?じゃあかすみんの助っ人に入ってください」

菜々「助っ人?」

かすみ「この2人の相手、です」

菜々「そういうことでしたら、まあ……」

せつ菜「これで良しっと。隣、失礼しますね」

かすみ(あ、今モードチェンジするんだ……)



しずく「……、……あれ。せつ菜さん?いたんですね」

かすみ「あ、意外と復帰早かった」

せつ菜「全く気付かれていなかったんですね……」

しずく「ごめんなさい、ちょっと歩夢さんに意識を奪われていました」

かすみ「その言い方だとただの暴力じゃん」

せつ菜「暴力的ではあるかもしれませんね……あまりに強すぎる歩夢さんの魅力に、どう対抗するかという話はよく聞いていました」

歩夢「むぅー。私そんなに危なくないよ?」

かすみ「いや、もう既に危ないですよ色々と。……主にせつ菜先輩のせいで」

せつ菜「一周回って褒められているのではと思い始めましたよ」

47: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:26:42.95 ID:lBGY4EZO0
せつ菜「でも私、思うんですよ。しずくさんはまだ、歩夢さんの魅力の全てを把握しきれていないんじゃないかと」

しずく「それはちょっと聞き捨てなりませんね」

かすみ「いつも負けてる人がなんか言ってる」

せつ菜「本気で勝ちたいと願うなら、まずは相手との実力差を知るべきです」

しずく「……なるほど。つまり一度、歩夢さんの本気を受けてから対策を考えるべきだと。そういうことですね?」

かすみ「話がおかしな方向に……」

歩夢「?」



せつ菜「実際のところ、歩夢さん。本気でしずくさんを落とそうと思ったら何分かかります?」

歩夢「ええー……?落とすって言われてもなぁ……」

かすみ「そもそもの話、歩夢先輩は毎回そのつもりじゃないことを忘れてません?」

しずく「既に実力差を見せつけられている気がします……」


48: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:27:43.87 ID:lBGY4EZO0
かすみ「ほらあれですよ、しず子のことを本気でドキドキさせてみてください。さっきみたいな顔見たくないんですか?」

歩夢「あ、それは見てみたいかも」

しずく「ほ、本当にするんですか……?」

せつ菜「まずは勝つつもりでなくてもいいんです。実力を知り、鍛錬を重ね、そして勝ちを目指すための第一歩なんですよ!」

かすみ「勝てる未来は見えませんけどね……」



歩夢「えー……でもさぁ」サワッ

しずく「ひぁっ!??ま、まっ……」

せつ菜「!?」

歩夢「はい、ぎゅーっと」

しずく「ぁ……あゆむさん……?」ポー

歩夢「ドキドキさせるも何も、しずくちゃんはもう私に夢中だし♪」

かすみ「うわ。何秒?」

せつ菜「……5秒経ってませんね」

かすみ「トラップ仕掛けてるの忘れてた……」

49: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:28:31.17 ID:lBGY4EZO0
かすみ「しず子ー?」

しずく「ぇへへ……歩夢さん……?」

かすみ「もぉー、一回離れてください。これじゃ話が進みませんよ」

歩夢「だってしずくちゃんが離してくれないんだもん?」

かすみ「トラップ使うの強すぎるので反則です反則」



せつ菜「なんだかゲームみたいですね……」

かすみ「じゃあ洗脳って言い換えたらいいですか?」

せつ菜「すみませんでした」

かすみ「そういうことです。……起きろしず子っ」

しずく「んがっ」

かすみ「歩夢先輩をドキドキさせる話はどうしたの!」

しずく「はっ。そうだった……あれ、今私は何を……?」

かすみ「重症……」

50: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:29:09.83 ID:lBGY4EZO0
かすみ「とりあえずほら、離れてっ」

しずく「う、うん……。……ぁ……」フラ…

かすみ「!?」

しずく「……」ポスッ

歩夢「……もぉ、しずくちゃんってば」ナデナデ

しずく「えへへ……♪」ギュ…



せつ菜「……」

かすみ「……」

せつ菜「……。私帰っていいですか?」

かすみ「かすみんを置いていくんですか!?」

せつ菜「だってしずくさんも完全にその気じゃないですか!それに、その……!」

かすみ「妙なところで恥ずかしがってないで、道連れになってください!」

51: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:30:11.35 ID:lBGY4EZO0
せつ菜「イヤですよ!というかかすみさんも、もうここにいる理由ないですよね!?」

かすみ「……、……。言われてみればそうですね」

せつ菜「ほらぁ!」

かすみ「よし、帰りましょうそうしましょう」

せつ菜「そういうことなので!お先に失礼しますっ!」

歩夢「え、あ、うん……?」



歩夢「……行っちゃった。おーい、しずくちゃーん」プニ

しずく「んぇ」

歩夢「しずくちゃーん?」ムニムニ

しずく「むぁぅぅ」

歩夢「ほっぺぷにぷにだ」

しずく「もう、遊ばないでください……」

歩夢「ふふ、ごめんね」

52: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:30:51.69 ID:lBGY4EZO0
歩夢「話してたら時間経っちゃったし、そろそろ帰ろっか?」

しずく「……あ、本当。もうこんな時間」

歩夢「映画はまた今度行こうね。ほら、起き上がって」

しずく「……、……」

歩夢「……。しずくちゃん?」

しずく「……むぅ」ゴソゴソ



歩夢「え、何私の鞄漁って……」

しずく「……。あった」

歩夢「あ、それ私の鍵っ」

しずく「……、……」ギュ

歩夢「え、なんで!?返してよ!?」

しずく「ヤです」

歩夢「ええ~……?」

53: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:31:26.92 ID:lBGY4EZO0
歩夢「しずくちゃぁん……」

しずく「イヤ。返しませんっ」

歩夢「なんでぇ……?」

しずく「……だって、返したら」

しずく「これを返したら……またお別れですもん」

歩夢「……え」

歩夢(え、何それかわいい)



歩夢(家の鍵は空いてるだろうし、なくても帰れるんだけど……)

しずく「……///」プイ

歩夢「……寂しくなっちゃったの?」

しずく「っ」

歩夢(しずくちゃんが引き留めてきたの、初めてな気がするな……///)

54: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:31:52.65 ID:lBGY4EZO0
歩夢「しずくちゃーん?」ツンツン

しずく「う……///」

歩夢「言ってくれなきゃ分からないよー」

しずく「だってぇ……」

歩夢「もう、恥ずかしがっちゃって……そういうところもかわいいんだけど」



歩夢「でもほら、言わないと帰っちゃうよー?」

しずく「!」

歩夢「確か今日は閉め忘れちゃったかもだから、普通に鍵開いてると思うし……」

しずく「えっ!?待ってイヤですっ、行かないでっ」

歩夢「……ふふ、ウソ。鍵がないと帰れなくて困っちゃうなー」

しずく「ぁ……」ホッ

歩夢「……?」ゾクゾク

55: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:32:34.53 ID:lBGY4EZO0
歩夢「と、ていっ」パシッ

しずく「あっ!」

歩夢「じゃーん。鍵は無事に戻ってきましたー?」

しずく「……むぅー」ペシペシ

歩夢「そんなにこれがほしいの?」

しずく「っ」コクコク

歩夢「えへへ、そっかぁ。それならあげちゃおっかなー……?」フリフリ



歩夢「どうかな、もらえるかなぁー♪」

しずく「……!」

歩夢「じゃかじゃかじゃかじゃか……じゃんっ。しずくちゃんにはこの鍵を進呈しまーす?」

歩夢「あーあ、帰れなくなっちゃった?困っちゃうなぁ~……?」

しずく「……えへへ……♪」ギュウ

歩夢(もぉ~?か~わ~いい~っ?)キュンキュン

56: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:33:20.90 ID:lBGY4EZO0
歩夢「しずくちゃんはどうして離してくれないのかなぁ?」

しずく「……、……///」

歩夢「……ねえ、しずくちゃん?」

歩夢「私、明日も明後日も予定は入ってないの。どうしようかなーって思ってたところでね」

歩夢「だから……しずくちゃんのお願い、叶うかもしれないよ?」

しずく「!」



歩夢「ふふ、どうしたらお願い叶えてくれるかなー?たとえばー……」

歩夢「私がどうしても叶えてあげたいって思っちゃうくらい、とびっきりかわいくおねだりしてみる……とか?」

しずく「……かわいく、おねだり……///」

歩夢「できる?」

しずく「っ」コクコク

歩夢「そっかそっか?……しずくちゃん、がんばって?」

57: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:34:21.90 ID:lBGY4EZO0
しずく「歩夢さんが、叶えてくれるくらい……かわいく……」

しずく「……、……」

歩夢(ふふ?すごく真剣に考えてる……?)

しずく「……っ」キュ

歩夢「!しずくちゃん……?」



しずく「イヤ……やっぱりイヤです。離れたら、また寂しくなっちゃう……」

しずく「私、ちゃんといい子にしてますからっ。だから……お願い、いかないで……」

歩夢「っ」キュン

しずく「ちゅ、ちゅ……。まだまだ歩夢さんと一緒にいたいの……ダメ、ですか?」

歩夢「~~っ?」キュンキュン

しずく「んむっ!?……ふぁ、っ?」

歩夢「ちゅぅー……ちゅ、ちゅ……?」

58: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:35:09.73 ID:lBGY4EZO0
歩夢「ぷぁ。もう、もうっ!?しずくちゃんほんっとかわいいっ!?」

しずく「……かわいくおねだり、できてましたか?私のお願い、聞いてくれますか……?」

歩夢「もぉ~聞いちゃうっ!?いくらでも聞いてあげちゃうよぉ?ちゅー?」

しずく「んぅ……!……、……えへへっ?」ギュウ

歩夢「今日はお泊まりにしちゃおうねー?ずーっと一緒……?」ナデナデ

しずく「ん……♪」スリスリ

59: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:36:08.19 ID:lBGY4EZO0




歩夢「って感じで!もうすっごくかわいいのっ!」

かすみ「あれ。かすみんあの後逃げたはずなのに、ループしてます?」

せつ菜「よくあるループ物ですね!」

歩夢「しずくちゃんの部屋についてからもずーっとくっついてるの。本っ当にかわいくてっ……?」

かすみ「週明けの授業終わって寄り道しようと思ったら、先輩に捕まって惚気話聞かされるかすみんの気持ち分かります?」



せつ菜「最近分かり始めました……ゲームで主人公とヒロインがカップル成立した後の話を聞かされる親友役って、ずっとこんな気分だったんですね……」

璃奈「せつ菜さん。そういうの隠さないと、そろそろやってるゲームがバレる」

せつ菜「えっ?」

璃奈「今までの情報を元にすると……せつ菜さんが言ってるゲームって、たぶんイチャラブ多めのエ」

せつ菜「ぎゃああなんでバレてるんですか!」

60: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:36:42.22 ID:lBGY4EZO0
かすみ「かすみんにはさっぱりなんですけど……」

せつ菜「そのままでいてください!お願いですからっ!」

璃奈「やっぱり……私の見立ては間違ってなかった。せつ菜さんもそっち側」

せつ菜「も、ということはつまり……」

璃奈「そういうこと。璃奈ちゃんボード『にやり』」

せつ菜「璃奈さん……!」



かすみ「意気投合してないで歩夢先輩どうにかしてくださいよ!」

歩夢「それでね?ご飯の時も隣の席じゃないとやだって、くっついたままおねだりされちゃって~?」

璃奈「かすみちゃん。今、私たちは真剣な話をしてる」

かすみ「んなわけあるかぁ!」

61: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:37:34.01 ID:lBGY4EZO0
undefined

62: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:39:11.54 ID:lBGY4EZO0
歩夢「今まではされるがままだったんだけど、しずくちゃんの方から私に甘えてきてくれるようになったのは初めてなの!前から甘えていいよって言ってあげると飛び付いてきて、それもかわいかったんだけど。やっぱり私の迷惑にならないようにって意識があるのかな、何も言わないとくっつこうともしないんだよ。ずーっと私のこと考えてくれてて優しいしそういうところもだいすきなんだけど、でもやっぱりそんなのどうでもよくなっちゃうくらい夢中になっていて欲しいじゃない?だからこの前私を引き留めてきたのってすっごく寂しくて離れたくないって気持ちがあるからで、我儘だと思っててもそれをちゃんと言葉にしてくれたのがすっごく嬉しくて」

かすみ「ちょちょ早い早い、暴走特急にもほどがありますって。一人で爆走しないで、一旦スピード落としていただいてですね」

63: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:39:45.86 ID:lBGY4EZO0
歩夢「あのあと土曜に課題してた時にもね、横目で見たらしずくちゃんがじーっと見つめてきてるの。あれ絶対私の手が止まるのを待ってたんだよね、実際少し手を止めてしずくちゃんの方を見たらすっごく嬉しそうな顔してるの。どうやったら私に構ってもらえるのかなって考えてたんだと思ったら、私も嬉しくなっちゃって。その後ぎゅってしてあげたんだけどね、もーすっごく力が強いの。そのことを聞いたら、しずくちゃんなんて言ったと思う?『イヤ、絶対離しませんっ』って。私の方が力入っちゃったよ、本当に。で頭撫でてあげたらすぐ力抜けちゃってね、目もとろーんとして本っ当にかわいいの!それなのにちょっと腕を緩めたらすーぐ寂しそうな目を向けてくるし、とにかくずっとぎゅってしててあげないと落ち込んじゃうんだけど、それだけ私のことが大好きなんだなぁって思うと幸せというかなんというか」

かすみ(ひぇ……絶対しず子より歩夢先輩の方がヤバいよぉ……)



せつ菜「それでも続編ではちゃんと展開変わってたんですよね!前作では病気が回復しなかったけど続編ではちゃんと回復傾向っていうのが示されていて、最後には主人公との子供を含めた3人のCGがーー」

璃奈「確かにあれは感動だった。時空はパラレルワールドみたいなものとはいえ、前作を最後までプレイしてこその演出だしーー」

かすみ(こっちはこっちで同じくらい白熱してるし!このテーブルだけ無法地帯過ぎませんかね!?)

かすみ(そろそろかすみん泣いちゃいますよ?かすみんの味方はどこにもいないんですか……?)

しずく「ーー歩夢さんっ」

かすみ「四面楚歌!!!」

64: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:40:25.87 ID:lBGY4EZO0
歩夢「しずくちゃん?どうしたの、そんなに慌てて……」

しずく「っ」ギュウ

歩夢「わ、とと……。よしよーし」ナデナデ

しずく「んぅ……えへへ……♪」スリスリ

かすみ(歩夢先輩が止まったから、結果的には良かった……のかな?)

しずく「歩夢さんに会いたくて、急いで来ちゃいましたっ。……迷惑、でしたか……?」

歩夢「もぉー、そんなことないってば。嬉しい?」

しずく「あ、かすみさん。四面楚歌なんて難しい言葉よく知ってたね」

かすみ「今言うのそれ!?」



しずく「4人で何を話していたんですか?」

歩夢「しずくちゃんがかわいいって話?」

しずく「っ……もう、恥ずかしいですよ……///」

かすみ「かすみん以外誰も聞いてませんでしたけどね、その話」

歩夢「わ、しずくちゃんの顔ちょっと赤くなってる。うりうりー」

しずく「あぅ……///」

65: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:41:05.23 ID:lBGY4EZO0
かすみ「やっぱりしず子さ、もう歩夢先輩に勝つ気ないよね」

しずく「あるよ……あるもん……」

歩夢「ぷにぷにーっ。ふふ、しずくちゃんがんばれ?」

しずく「うー……がんばります……」

かすみ「どう見ても頑張ってるとは思えないんだけど。完全に脱力してるでしょ」

しずく「だってどれだけ私が頑張っても全部受け流されるんだもん。歩夢さんが全部悪いの!」

かすみ「理不尽すぎません?」



歩夢「ごめんね」ナデナデ

しずく「むー……はむ」

かすみ(また歩夢先輩の指咥えてるし……)

しずく「♪」

かすみ(え、今後これに付き合わされるの?ずっと?)

かすみ(……。……)

かすみ(……はぁ)

66: ◆bncJ1ovdPY 2022/12/07(水) 05:42:03.58 ID:lBGY4EZO0
終わり。途中一回文字数かなんかでバグりましたが気にしないでください

あゆしずが止まらねえ

引用元: しずく「ところで歩夢さんの話をしてもいい?」かすみ「もう勝つ気ないよね」