1: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:17:40.73 ID:jaFFHC3DO


ガチャ


みく「…」ハフー…

みく「ただいまにゃー」

あやめ「おかえりなさい」

みく「あ、あやめチャン。お疲れさまだにゃ」

あやめ「はい。前川殿こそ、お疲れ様です」

みく「うん。お外は寒いにゃあ」モゾモゾ

あやめ「このところ空模様も芳しくありませんからね。一雨降るごとに、冬の足音が近づいているように感じますねー」

みく「おお~…なんだか大人っぽいこと言うね……」

あやめ「そ、そうですかな?大人っぽいですかなー?」エヘヘー

みく(あやめチャンは子どもっぽくて可愛いにゃあ)




・シリーズものですが番外編みたいなもので。みくにゃんメイン
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382199460

2: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:18:55.01 ID:ZzuEICDlo


コテン


みく「ふにゃー…こたつはいいですにゃー…」グダー

あやめ「前川殿は、猫らしくこたつがお好きなのですね」

みく「こたつの嫌いな子なんているかにゃ?いやいにゃい」

あやめ「反語ですね」

みく「猫語にゃ」

3: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:19:43.02 ID:jaFFHC3DO

みく「…………あふ」

あやめ「お疲れですか?」

みく「…うん。今日のレッスンは激しかったから……Pチャンも一緒だったし、…」

あやめ「??プロデューサー殿と一緒だと疲れるのですか?」

みく「ふふ。もちろんにゃ!Pチャンと一緒にとっても激しく――」

P「俺は見てただけだっつうの」ポイ

みく「にゃう」ポコ

あやめ「あ、プロデューサー殿」

4: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:20:33.54 ID:ZzuEICDlo

みく「なにするんにゃー、みくは暴力反対だよー」

P「妙な言い方をするからだ」

あやめ「??」

みく(あやめチャンは純情だにゃ)サスサス

あやめ「どうもお疲れさまです」

P「お疲れ」

みく「うー。でもなんだろーと、人をいじめていい理由にはならないんだからね!」

P「お前猫だろ」

みく「あ、そうだった。にゃ」

P「とって付けたな」

みく「そんにゃことにゃいにょ?」

P「付けすぎ付けすぎ」

あやめ「にょ、ではべつの方に近くなってしまいますね」

みく「にょわーっにゃ!☆」

P「キャラが曲がってる曲がってる」

5: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:21:09.40 ID:jaFFHC3DO

P「べつにいじめたわけじゃないんだが…。はい、あやめにも」

あやめ「あ、かたじけない…。おお、みかんとは気の利いた贈り物です。こたつといえばですね。ふふ♪」

P「うん」

みく「一応礼は言っておくにゃ」モグモグ

P「ライバルキャラか。てか剥くの早いな」

みく「おいしい」

P「そっか」

あやめ「……」モソモソ

6: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:21:41.86 ID:ZzuEICDlo

P「疲れたなら、少し寝ててもいいぞ」

みく「ん……そうだにゃあ」コロン

みく「……」…ポフ

みく「…うん、じゃー…お言葉に甘えるにゃ」

P「うん。風邪を引く前に起こすよ」

みく「ふふ。Pチャンはみくの体のことならなんでも分かるんだね」

P「プロデューサーだからな」

みく「……そっかー」

P「そうそう」

7: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:22:26.03 ID:jaFFHC3DO

みく「ふふ……それじゃあ、少しだけ…お休みにゃ」

P「おやすみ」



あやめ「……」モタモタ

P「剥いたのやるよ」

あやめ「あう…//か、かたじけないです……」

P(白いのまできれいに取るタイプなんだな。不器用なくせに)クス

P「?」

あやめ「……あ、あーん」

P「…」

P「あーん」

あやめ「ん…」パク

あやめ「ふふ…甘くておいしいですね…」

P「そっか」

あやめ「はい♪」



みく「……」ウトウト

8: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:23:15.03 ID:ZzuEICDlo







カタカタ…


みく「?…」パチ

みく「…」

みく「……」フルフル…

みく(んぅ……あふー……よく寝たなー……)ニャー…

みく(にゃふ。やっぱり疲れてたのかな…ふふ。Pチャンの言う通りだったね)

みく「みくよりPチャンの方が…ずーっとみくのこと分かってくれてるにゃあ」エヘヘ

9: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:23:46.93 ID:jaFFHC3DO

みく「…」チラ


P「……」カタカタ…


みく(お仕事かな)

みく(……邪魔したら悪いよね…)

あやめ「……」zz…

みく「……」ブニ

あやめ「ふぁふ…」ニーン…

みく「…」クス

10: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:24:50.64 ID:ZzuEICDlo

みく「…」


P「…」カタカタ…


みく「…」

みく(……、Pチャンって、いつもみくとか)

みく(みんなの相手してくれてるけど……そうじゃないときは、)

みく(いつもこうしてお仕事してるん…だよね。みくにはなにやってるか分かんないけど)

みく「……」

みく「変態だにゃ。うん」

P「失礼な」

みく「」ビクッ

11: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:25:31.90 ID:jaFFHC3DO

P「おはよう」

みく「( ゚д゚)оброе утроにゃ」

P「発音すげぇ」

みく「ふふー。みくのロシア語の先生は優秀だからね!」フンス

P「じゃあお前が胸を張っても仕方ないだろ」

みく「もぉー、Pチャンってば、みくのどこ見てるんにゃ♪」

P「まずみくの方を向いてないけどな」カタカタ

みく「……冷たいにゃー…」

P「もう冬だからな」

12: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:26:09.61 ID:ZzuEICDlo

みく「……」

みく「ごめんね。お仕事のじゃま、しちゃったにゃ。静かにしてるから気にしないで欲しいにゃ」

P「…べつに邪魔なんてことはないが」

みく「でも、いつから気づいてたんにゃ?」

P「そりゃ起きたときから」カタカタ

みく「…………、それってやっぱりへんた」

P「違うわい」

13: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:26:38.57 ID:jaFFHC3DO

P「なんとなく分かるもんだよ」

みく「……」

みく「そっか」

P「そうだ」

みく「…ふふ。えへへ。そっか」

14: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:27:21.61 ID:ZzuEICDlo

みく「じゃー仕方ないにゃ♪」

P「おう」



みく「まだ帰らなくて大丈夫?」

P「ん?ああ、もうしばらく仕事してるから、大丈夫だよ。送って行くか?」

みく「ううん、平気。寄り道もしたいし」

P「魚屋?」

みく「お肉屋さんなら考えるにゃ」

P「犬か」

みく「ハンバーグ食べたいにゃ!」

P「玉ねぎは大丈夫な設定なんだな」

15: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:28:26.90 ID:jaFFHC3DO

みく「こたつから出てると寒くない?」

P「まあ多少……」

P「でも、みくは起きたけど、あやめがまだ寝てるから。そっちでキーボードを叩いてるのはうるさいだろ?」

みく「Pチャンは気遣いの男だにゃあ」

P「なんだそれ。でもありがとう」

16: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:29:16.07 ID:ZzuEICDlo

みく「ふっふー」

P「?」


トトト…


みく「えい」

P「?なんだよ」

みく「えいにゃっ」ポスン

P「うぐ」

みく「にゃは♪Pチャンが遠くに行っちゃうなら、みくが近くに行くにゃ♪」

P「重い」

みく「ひどいにゃ!」

17: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:29:49.88 ID:jaFFHC3DO

みく「もー。ねこなんだから軽いのっ」

P(女の子だからじゃないのか)



P「近づくのは分かったけど、膝の上に乗る必要はあるのか?」

みく「ねこだもん」

P「……、」

P「異様な説得力だな」

みく「ほめられたにゃ!」

P「いや、べつに褒めてはいない」

18: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:30:24.95 ID:ZzuEICDlo

みく「…」フフ

みく「ね」

P「?…――おい、顔が近…」

みく「みくは、じゃま?」

P「……、」

P「…………――…いや、その」

みく「――…にゃーんて、にゃ!」フイ

みく「にゃっはは!Pチャンお顔が真っ赤だよ!」

P「……。からかうなよ…」

みく「ねこは悪戯が好きなんだよ♪」ニャハー

19: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:31:18.44 ID:jaFFHC3DO

みく「ごめんね。もーじゃまはしないから、お仕事頑張ってにゃ!」

P「はいはい、どうも」


ぱたぱた


みく「お腹空いたから、お弁当でも買って来るね。Pチャンもなにか欲しいかにゃ?」

P「あ、じゃあ俺も弁当を……。中身は適当でいいよ」

みく「うんっ。まっかせにゃさい♪とってもおいしいお弁当を選んでくるね!」

P「よろしく」

みく「うんっ!」

20: ◆qEJgO2U6bM 2013/10/20(日) 01:31:47.21 ID:ZzuEICDlo

みく「それじゃーまたあとで、にゃ!」

P「はいはい」



みく「…」

みく「ね、Pチャン」

P「うん?」

みく「うん」

みく「今度は、退屈なときは、みくがお相手してあげるから、」

みく「そのときはまた、お膝のうえに飛んで行ってもいいかにゃあ?」

P「…」

P「うん。いいよ。暇なら、いつでも」

みく「そっか」



みく「えへへ。ありがとにゃ!」



・・・・おしまい

引用元: 前川みく「みくが飛んで行くよ!」