1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:20:53.23 ID:HwayIVO2i
さやか「あー、ここ最近つまんない事務対応ばかりでやになっちゃうよ」
まどか「それだけ世界が平和なんだからいいことだよ」
さやか「そうは言ってもさぁ」
なぎさ「お茶入りました、今日のデザートはカマンベールチーズです」
さやか「サンキュ、でもいつもチーズで飽きたわぁ」
なぎさ「うぅ……」
プルルル……
さやか「お電話ありがとうございます。円環の理、美樹さやかがお受取りいたしま……」
さやか「え?」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:27:13.47 ID:HwayIVO2i
マミ『え、美樹さん?あなた円環の理に導かれたんじゃ』
さやか「あ、マミさん久しぶりっす」
さやか「いやぁ、導かれたっつーか才能を認められて就職ってかそんなもんですよ」
マミ『そうだったの』
マミ(円環の理って会社みたいなものだったのね)
さやか「で、マミさんどうしたんですか?」
マミ「そうそう、肝心な事を忘れていたわ」
マミ「最近暁美さんの様子がおかしいのよ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:33:27.52 ID:HwayIVO2i
さやか「すみませんがそういう相談は受けていないので、それでは」
マミ『待って切らないで』
さやか「……だってあいつには興味ないですし」
まどか「さやかちゃん」
マミ『話くらいは聞いてくれてもいいじゃない』
さやか「はぁ」
マミ『最近暁美さん、独り言が多いのよ』
マミ『呪文のようにマドカマドカって』
マミ「マドカって何?って聞いても気にしないでってすぐにはぐらかすのよ」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:40:07.39 ID:HwayIVO2i
さやか「そっすか」
まどか「ほむらちゃんしか私のこと覚えてないんだもんね」
まどか「しょうがないよね」
さやか「でもあいつは昔から変な奴だからそんなに気にすることないんじゃないですか?」
マミ『うーん、まぁそうかもしれないわね』
マミ『あっ、そうそう』
マミ『それと暁美さんのソウルジェムがなんだか黒く濁っちゃったのよ』
マミ『もうおかしくて佐倉さんと二人で笑っちゃったわ』
さやか「それを早く言ってくださいよ!」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:45:41.43 ID:HwayIVO2i
マミ『えっ?』
さやか「…はぁ、でそっちはほむらのソウルジェムが濁った以外何もないですか?」
マミ『そうねぇ、とくにh……』
さやか「マミさん?」
さやか「マミさん!」
さやか「あちゃー、こりゃ手遅れっすわ」
まどか「そうみたいだね」
なぎさ「今回魔女化したのは暁美ほむらさんですね」
なぎさ「どんな感じで導きます?」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:49:51.24 ID:HwayIVO2i
まどか「ちょっと待ってね」
まどか「現地の様子を見てみるから」
さやか「さっすがまどか!よっ、神!」
まどか「さやかちゃん黙って、集中できない」
さやか「……」
まどか「!」
なぎさ「どうしたんですか?」
まどか「これは厄介だよ!こんな案件初めてだよ!」
さやか「何が見えたの?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 03:54:54.49 ID:HwayIVO2i
まどか「現実世界じゃなくてソウルジェム内で魔女化してる……」
さやか「はぁ?何それ、訳がわからないよ」
さやか「まためんどくさいことしてくれるなぁ、ほむらの奴」
まどか「しかもその結界に見滝原市を作って生活してるみたい」
まどか「マミさんと杏子ちゃんも一緒だね……あっ、ママ」
なぎさ「お茶です」
さやか「ありがと」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:01:33.47 ID:HwayIVO2i
まどか「今回の原因はキュゥべえのせいだね」
さやか「え?あいつがまどかに会いたいから魔女化したんじゃなくて?」
まどか「人為的みたいだよ」
なぎさ「インキュベーターなのに人為的って言うんですかね」
まどか「……」
さやか「まぁとにかくキュゥべえをどうにかすればいいってことか」
なぎさ「でもなんでインキュベーターはほむらさんをわざわざ魔女に?」
なぎさ「あの世界では魔獣がいるから……はっ!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:07:44.18 ID:HwayIVO2i
まどか「なぎさちゃんどうしたの?」
なぎさ「インキュベーターはまどかさんとの接触を試みようとしているんじゃ……」
さやか「まどかと?」
なぎさ「正確に言えば円環の理のシステムにです」
さやか「あいつらあたしのシステムを奪う気か!」
まどか「さやかちゃんのじゃなくて私が作ったシステムだよ」
さやか「くぅー!そんにことされたらうちみたいな会社一発で潰れちゃうじゃん!」
なぎさ「なので今回の案件はまどかさんは関わらない方がいいかと」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:14:44.96 ID:HwayIVO2i
まどか「じゃあ今回は二人に任せて大丈夫かn……」
さやか「あれ?まどか?」
なぎさ「ほむらさんの結界に連れて行かれたみたいです」
さやか「なんですと!」
さやか「それはまずいんじゃ」
なぎさ「はい……」
なぎさ「あ、いえ今入った情報によると、まどかさんは幸か不幸か神としての力と記憶を忘れてます!」
さやか「ねぇ」
なぎさ「はい」
さやか「あんた、小学生のくせに有能すぎじゃない?」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:23:52.34 ID:HwayIVO2i
なぎさ「はぁ……で、今回はインキュベーターにバレないように行動しなくてはなりません」
さやか「なんで?結界に入ってほむらの魔女倒せば終わりじゃん」
なぎさ「いえ、厄介なことにほむらさんは自分が魔女だということを忘れています」
なぎさ「そんな状態のほむらさんをいきなり攻撃したら私たちが円環の理から派遣された者だと一発でバレてしまいます」
さやか「そっかな?」
なぎさ「そうなんです!」
なぎさ「だから時が来るまであの結界であの世界の住人として生活するんです」
さやか「めんど」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:28:42.44 ID:HwayIVO2i
なぎさ「でも私はみなさんとご一緒にいたわけではないので普段の姿でいると違和感になってしまうので……」
なぎさ「普段はシャル……今回はべべとしてマミさんと一緒にいます」
なぎさ「マミさんと一緒なら違和感ないでしょうし」
さやか「顔喰った奴の発言とは思えないね」
なぎさ「やめてください、照れます」
さやか「……」
さやか「じゃああたしは久しぶりに人間らしく……」
さやか「いや、こんなチャンス滅多にないからなぁ」
さやか「さやかちゃんいいこと思いついちゃった」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:37:45.59 ID:HwayIVO2i
なぎさ「とりあえずさやかがバカなことやってる間に準備進めておかなくちゃ」
さやか「まずは……あの世界での敵」
さやか「あ、魔女とか魔獣っていんの?」
なぎさ「まどかさんが残した資料によるとナイトメアというのがいるみたいです」
さやか「サンキュー」
サンキュー「じゃあそのナイトメア倒すときになんかゲームやりながら倒すってのは面白そうだな」
なぎさ「……迎えに行ったとき用の象と馬車も用意しなきゃ」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:41:31.22 ID:HwayIVO2i
さやか「マミさんそういうこと好きそうだからマミさんのせいにして……」
さやか「マミさんが好きなモノはっと」
さやか「ケーキ……ケーキ、まぁるいケーキ……」
さやか「なんかこれいける気がする」
なぎさ「……」
さやか「でもって変身ポーズもちょっと面白くしてっと」
さやか「あー、5人で名乗るのも有りだな」
なぎさ「あのー」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:44:16.94 ID:HwayIVO2i
さやか「どうした?」
なぎさ「そろそろ行かないとちょっと間に合いそうもないんで行きませんか?」
さやか「おーけーおーけー」
さやか「こっちも準備万端だからさ」
なぎさ「じゃあ絶対にインキュベーターにばれないようにしてくださいね」
さやか「わかってるよ」
なぎさ「それではまたあとで」
さやか「りょーかい」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/04(月) 04:48:14.47 ID:HwayIVO2i
映画本編終了間際
ほむら「愛よ」
さやか「くぅー、まさかこの一言でC社長が代わるとは思わなんだ」
ほむら「……」
さやか「まさか、あんたが新しく就任するとはね」
さやか「さやかちゃんを上手く使いこなせるのかー?」
ほむら「あなたはクビよ、美樹さやか」
さやか「え?」
ほむら「久しぶりの人間世界を楽しみなさい」
終わり
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